シンジ「アスカと綾波が土下座してエッチをねだってくる…」(22)

アスカ「シンジ、お願い! せめて一回だけでもいいから!」

綾波「お願いします」

シンジ「……」

アスカ「どうしても渚に抱かれたいの。ねえ、お願い」

綾波「碇君から頼んでくれたら、きっと…」

アスカ「後であんたにもサービスしてあげるから。ね、いいでしょシンジぃ」

シンジ「……」

シンジ「綾波」

綾波「何?」

シンジ「2週間くらい……ちょうど10日前かな、言ってくれたよね。僕といるとぽかぽかするって」

綾波「ええ」

シンジ「正直、ぽかぽかってなんだよとも思ったけど、嬉しかった。なのに……あれってなんだったの」

綾波「気の迷い」

シンジ「……」

シンジ「アスカ」

アスカ「なによ」

シンジ「アスカって加持さんのことが好きなんじゃなかったの?」

アスカ「あ、あれはほら、憧れっていうかそういう感じで」

シンジ「……ほんの8日前に僕とキスしたのは? 暇つぶしだって言ってたけど、本当にそれだけだったの……?」

アスカ「……惑わせるようなことして悪かったわよ。でもしょうがないじゃない」

綾波「ええ。彼が来て出会ったのが、一週間前だから」

アスカ「それまでのことはノーカンよ、ノーカン!」

シンジ「……」

シンジ「……」

シンジ「分かったよ。明日、カヲル君に直接頼んでみる」

シンジ「カヲル君」

カヲル「なんだい?シンジ君」

シンジ「ちょっと頼みたいことがあって・・・」

カヲル「もしかして悩み事かい?」

シンジ「いや、そういうのじゃないんだけど・・・」

シンジ「カヲル君はもし、もしだよ? 2人の女の子からそ、そのえっちしたいっていわれたらどうする?」

カヲル「別になんとも思わないよ」

カヲル「だけど僕はその女の子達よりも君のような人を見ていたいのさ」

シンジ「!?」

シンジ「カ、カヲル君って、やっぱりそーいう……」

カヲル「性別は関係ないさ。ただ、僕は君のことばかり考えているんだ。シンジ君」

シンジ「あ……ありがとう。でいいのかな」

カヲル「ふふ。ところで、頼み事というのはなんだい?」

シンジ「え?」

カヲル「例え話だけで、頼み事の内容まではまだ聞いてないからね」

シンジ「そう言えばそうだっけ」

シンジ「……」

シンジ「あの……だいたい察してるとは思うんだけど」

カヲル「うん」

シンジ「カヲル君と、仲良くしたいっていうか。つまり、えっと。だ、だ、抱かれたいって女の子がいて」

シンジ「僕はカヲル君と友達だから、伝えてくれって」

カヲル「なるほど。それで、シンジ君はどうしたいんだい?」

シンジ「僕?」

カヲル「そう。僕は、君が望むようにするよ。その女の子を抱いて欲しいならそうするし、断って欲しいなら断る」

シンジ「そんな……カヲル君のことなのに」

カヲル「僕のことだからさ。僕にとっては、シンジ君の願いこそが重要なんだ」

シンジ「……」

カヲル「さあ、決めてくれ」

シンジ「……」

シンジ(どうしよう、どうしたらいいんだろ)

シンジ(もしこのまま二人が、カヲル君とそういうことしたら……僕はきっと、嫌だって思う。でも……)

シンジ(カヲル君自身はどっちでもいい。二人はカヲル君としたいって思ってる)

シンジ(…………当事者同士は問題ないのに、僕が口挟んでやめてもらうなんて……)

シンジ「あ、あの」

カヲル「決まったんだね?」

シンジ「うん。さっき言った二人……アスカと、綾波のことなんだけど……二人の希望を叶えてあげて欲しい。もちろん、カヲル君が本当に嫌じゃなかったらだけど」

カヲル「僕は構わないよ。分かった、それがシンジ君の願いならそうするよ」

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