もしもチルノに倫理観と少し知性があったら (198)


※このスレは東方プロジェクトの二次創作スレです

※安価スレをやっていてそのスレが過疎で
 安価が来ない間書き溜めをしているので安価スレが過疎れば
 過疎るほど更新が早くなります

※瞬殺されルーミア

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1413113476


ある日幻想郷が赤い霧に包まれた

村人「赤い霧だ…」

村人2「この世の終わりじゃぁ…」

村人3「もうおしまいじゃ」

村人たちは悲観にくれた。
この世の終わりだ、もうおしまいだと



チルノ「あれ、おばあちゃんとうもろこしは?」

おばあちゃん「ごめんね、チルノちゃん…この霧のせいでとうもろこし作れなくて。
         とおもろこしやもね、もうすぐ閉店なんだ」

チルノ「!!!!」

おばあちゃん「だからとおもろこし、もうチルノちゃんに作ってあげれないの。
         ごめんねぇ…」


チルノ「この霧をさ、晴らしたらまたとおもろこしを食べれるかな?」

おばあちゃん「え?」

チルノ「この霧を晴らせばおばあちゃんのとおもろこし屋は潰れないんでしょ?」

おばあちゃん「そうだけど、チルノちゃん、危ない事は…」



チルノ「アタイこの霧を出した元凶をぶっ倒す。
    そしてとおもろこしを取り戻す!!」

おばあちゃん「駄目だよ、チルノちゃんこんな霧を出すような奴は危険だ。
         そんな奴のところに行ったらチルノちゃんは…」

チルノ「アタイは最強だから、大丈夫。待ってておばあちゃん
    必ずこの霧の元凶を倒すから!!」

チルノは飛ぶ、おばあちゃんのために。とおもろこしのために
この霧の元凶を倒しに。だがチルノは知らない…自分のこの決心が東方の歴史を大きく塗り替える事を


チルノ「こっちの方で自然が泣いてる。こっちだ!!」

チルノは紅魔館に向けて物凄い勢いで飛んでいく




ルーミア「貴女は食べていい人類?」

急いで紅魔館に向かうチルノの前に金髪の少女が立ちふさがる!!

チルノ「おっと、誰?アタイ今急いでるんだけど…」

ルーミア「貴女の用事なんてどうでもいい、私はお腹が空いた。
      貴女は食べていい人類?」



チルノ「アンタ人食い妖怪なの?」

ルーミア「そうだけど」

チルノ「人を食わなきゃ生きていけないの?」

ルーミア「そう言う訳じゃ…」


チルノ「食わなくても生きていけるのに、人を食おうとしてるんじゃないわよ!!」

ルーミア「!!!!」

チルノはルーミアに右ストレートをぶちかます

ルーミア「がはっ!!(今のパンチ…見えな…)」



チルノ「氷の…」

チルノは足に氷を纏う

ルーミア「足に氷が…」

チルノ「斧!!」



ルーミア「がはっ!!」

ルーミアは足に氷を纏い足を振り下ろした

ルーミア「(なにこの妖精強い…)」

ルーミアはどんどん地面に落ちていく


チルノ「人間だって生きてるのよ、分かれ⑨!!」

ルーミアが地面にたたきつけられる音がした

ルーミア「がはっ!!」

少しやりすぎたかな?でもまぁ、多分何人も人食べてるだろうし
これぐらいはいい薬よね



チルノ「あんな奴に構ってる場合じゃない!!」

早くこの霧の元凶を倒さなきゃ!!

アタイは自然の気配を探りこの霧の元凶のところまで飛んでいく


まさか妖怪であるこの私が妖精にあっさり負けるなんて…

ルーミア「悔しい…」

悔しいな、そうかこれが悔しいって気持ちなのか
私は生まれて初めてお腹が減った以外の感情を抱いた気がした



私は悔しいという気持ち以外にもう1つ気持ちを抱いていた

ルーミア「かっこいい」

私に勝ったあの妖精はかっこよかった、とってもかっこよかった。
だから憧れを抱いた。そう私が抱いたもう1つの感情は憧れ…

ルーミア「あの妖精にまた会いたいな」


紅魔館前




チルノは大きな紅い館の前に訪れる
特にこの紅い館で自然が泣いている

チルノ「元凶はここに居る!!」

ここの自然が一番泣いてるんだから間違いない

アタイは門から館に入ろうとする



美鈴「紅魔館に何の用ですか?」

門番らしき中国風の女がチルノの前に立ちふさがる

チルノ「紅魔館って言うんだ、この館
     アタイはこの異変を止めに来た!!」

美鈴「異変を?」

チルノ「そうだ、だから通しなさい!!」


美鈴「私はこの館の主の門番
    異変を起こしたのはこの館の主、異変を止めるものを通す訳には行きません」

チルノ「アタイはアンタを傷つけたくない、だから通して」

美鈴「傷つけたくない?妖精程度に傷つけられるほど私は落ちぶれて居ませんよ
    舐めないでください」



チルノ「せいっ!!」

チルノは美鈴の顔に蹴りを入れる、美鈴はそれをかわす

美鈴「!!!!」

しかし、かわしきれなかったのか顔にかすり傷が出来ている

チルノ「これでもまだ妖精程度だって言うの?」

美鈴「いいえ、訂正しましょう。もう貴女の事を妖精程度何て言いません…
    貴女はただの妖精じゃない、強い妖精のようだ。」


美鈴は中国拳法の構えをする

美鈴「貴女をそれ相応の相手と認めて貴女を止めましょう!!」

チルノ「通してくれる気はないんだね?」

美鈴「当たり前です!!」

まいったなぁ、この人いい人そうだし
戦いたくないんだけど…



美鈴「崩拳!!」

美鈴はチルノに向かってチョップを繰り出す

チルノ「がはっ!!(は、早い!!)」

チルノはチョップを真正面からくらった。目を逸らしてたわけではないのに!!


美鈴「私は迷いながら勝てる相手ではありませんよ。全力で来なさい」

チルノ「ありがとう…」

美鈴「何がですか?」

チルノ「貴女なら迷っていたアタイを一撃で倒せた。
     なのに倒さないでくれてありがとう」



美鈴「…善意ではありません。ただ…久しぶりの強敵相手の戦いを
    もっと楽しみたかっただけです」

チルノは喧嘩の構えをする

チルノ「そう言う事にしておくわ」


美鈴「本気で来る気になったようですね」

チルノ「うん、手加減したらアンタに悪いから」

美鈴「中国連拳!!」

チルノ「氷拳の乱射!!」

美鈴の気のような物を纏った拳と
チルノの氷を纏った拳が交差し互いに相手にぶつけ合う



美鈴「ぬぉおおおおおおお!!」

チルノ「ぬぉおおおおおおお!!」


美鈴「やりますね」

チルノ「アンタこそ!!」



チルノ「氷の拳!!」

チルノは氷を纏った拳で美鈴を攻撃する

美鈴「…………」

パンチは美鈴に当たる



チルノ「やったか!!」

美鈴(ニヤッ

しかし、美鈴には効いて居ない

チルノ「!! なっ、何で!!今当てたはずなのに…」

美鈴「消力ですよ!!」

チルノ「消力?」

美鈴「私は打撃系の攻撃であるのなら威力に関係なく
    体の力を抜く事により受け流すことが出来るのです!!」



チルノ「体の力を抜いたら受け流すことが出来る!!」

そんな馬鹿な、普通防御する時は力を入れるものじゃ…

美鈴「柔よく剛を制すですよ、妖精の頭では理解出来ませんか?」

イラッ!!

チルノ「理解出来るもん、妖精を舐めるな!!」


美鈴「舐めるなと言われてももう貴女の攻撃は全て私に効かないでしょ?
    舐めざるおえませんね!!」

そう言いながら美鈴はたくさん拳を繰り出してくる

チルノ「がはっ!!」

ちくしょう!!

アタイも拳で反撃する

美鈴「消力!!」

しかし体の力を抜かれ美鈴にダメージはない



美鈴「貴女は強い、しかし効かなければ意味がない
    貴女の負けは確定ですね」

チルノ「くそっ!!」

何か、何かないの?
この状況を逆転する手は。


美鈴「そらそらそらそら!!」

チルノが考えている間にも美鈴は攻撃して来る

チルノ「がはっ!!」

美鈴「対処法を考えてる時間はありませんよ」

戦闘中に悠長に考えてる時間はないわよね
早く相手にダメージを当てる方法を考えなきゃ。
確か相手は打撃技が効かない、うん?打撃技が効かない。なら…



チルノ「つっ!!」

チルノは強い意志で美鈴を睨みつけた

美鈴「目つきが変わりましたね、何か対処法を思いつきましたか?」

チルノ「格闘家は筋肉があることが前提。
     筋肉の力の抜き方は覚えていても、完全な脂肪の力の抜き方は覚えていない」

美鈴「えぇ、そうですね。でもそれが何か?私の体はこう見えても全部筋肉で…」


チルノ「ふぅううううううううう!!」

チルノは拳に限界まで氷の塊を溜める

美鈴「やはり妖精、馬鹿のようだ。いくら力を溜めても打撃系である限り無駄…
    私の体は全部筋肉で出来ていると言ったのに、もう忘れたのですか?」



チルノ「馬鹿はアンタだよ、氷のミサイル!!」

美鈴「消力!!」

チルノが大きい氷を纏った拳を放ち
美鈴が体の力を抜いてそれを受け止める



美鈴「がはっ!!(な、何で!!)」

美鈴は大ダメージを受けていた


チルノ「いくら鍛えても鍛えられない脂肪が女にはある
     アンタ武術家の癖にそんなことも知らなかったの?」

美鈴「きゃっ!!」

美鈴の服の胸の部分が破け
美鈴のおっぱいに大きな氷の跡と大きな傷が出来ている



美鈴はダメージで力が入らなくなり倒れる

美鈴「まさか、妖精におっぱいを狙われるなんて」

チルノ「アタイ、女性のそんなところを狙うのはやめた方がいいと思ったわ。
     でも…」

美鈴「でも?」

チルノ「あんた相手にそう言う遠慮は失礼かと思って狙ったわ
     狙わない方が良かった?」


美鈴は笑いながら言った

美鈴「いいえ、貴女ほどの使い手相手に本当に全力で戦ってもらえて
   幸せです」

チルノ「そっか♪」

チルノも美鈴の頬笑みにつられるように笑い返した



美鈴は意識を手放した

美鈴「…………」

ダメージでもう意識を保ってられなかったのだろう

今回の投下は終わりです、書き溜めが終わったら投下します。

書き溜め終わりました、投下します


アタイ達妖精は普通馬鹿だ
言われたことはすぐ忘れるし、平気で人を傷つけてそれを覚えていない。
唯一の長所は無邪気である事であるがそれも人を傷つけての無邪気

妖精「あ、あんなところに人間が居るよ」

妖精2「いたずらしちゃおう!!」

いたずら妖精が2匹、人を傷つけるためのいたずらをする。

妖精「えい!!」

妖精は石を投げる

子供「ぎゃっ」

石は人間の子供の頭に当たり

子供は倒れる


子供「痛い…」



妖精「子供が倒れたよ?」

妖精2「倒れたの?どうして倒れたの?」

妖精2匹が子供に近づく



子供「や、やめろ!!来るな!!」

子供には妖精達がまるで恐ろしい妖怪みたいに思えた事だろう

妖精「ねぇ、どうして?」

妖精2「どうしてどうして?」

妖精達は子供の体を突きまくる


子供「やめてよ。痛いよ、痛いよ…」

何でこんなことするんだよ。と言う目で子供は妖精達を見る

妖精「何で痛いの?」

妖精2「何で痛いの?」

妖精達はそう言いながら子供の体を突き続ける
妖精達は痛みを知らないから子供が痛い事が分からないのだ



チルノ「ふぅ…今日も修行疲れた」

アタイは寺子屋に行って森で修行した帰りに空を飛んで家に帰る

サイキョーになるには自己鍛錬が必要。アタイは馬鹿な妖精の癖にそれを理解していた。
だから日々寺子屋で学問を学び、森で体を鍛えていた。

当然寺子屋で学ぶぐらいだからアタイには何がしちゃダメな事で
何がしていい事かぐらい分かっていた


チルノ「うん?」

だから当然…

妖精「何で痛いの?」

妖精2「何で?」

あの妖精達が子供を突くのがいけない事だって事も理解出来てた



アタイは妖精達を止めに入る

チルノ「やめなよ、この子嫌がってる」

子供「ひっ!!妖精!!」

子供は妖精であるアタイを見て怯える

チルノ「大丈夫だよ、アタイは味方だから」


子供「みかた?」

子供は首をかしげる、当然だ
妖精は馬鹿である、味方何て難しい言葉使わない。
そんな言葉を妖精に使われたら私だって首をかしげる。私も妖精だけど…

妖精「嫌がるって何?」

妖精2「嫌がってるからなんでやめなきゃいけないの?」

妖精達はそう言いながらチルノに詰め寄って来る



妖精達はチルノを突く

妖精「これが嫌なの?」

妖精2「嫌なの?」

全然痛くないがうっとおしい


子供「妖精さん、突かれてる!!大丈夫?」

子供は私を心配してくれている、まぁ自分が嫌な事を他の人がされたら
心配する、それが“正常な反応”だよね、少なくてもアタイにとっては正常な反応だ

チルノ「大丈夫よ、これぐらい」

アタイはそう子供にやさしく微笑み返した後



チルノ「ちょっと痛いよ、ダブルパンチ!!」

妖精2人を思いっきりぶん殴った

妖精「ぎゃぁ!!」

妖精2「ぎゃふん!!」

妖精2人は思いっきり吹っ飛ぶ



子供「!!!!」


妖精「痛い」

妖精2「痛い」

吹っ飛ばされた妖精は起きあがりながら「痛い」そう言う



アタイは大きな声で言った

チルノ「これが“痛い”だ。アンタらがこの子供にやったことだ。反省しろ!!」

子供「妖精さん…少し突かれただけなのにやり過ぎ?」

子供は若干引いている



チルノ「妖精は言っても分からないからね、拳で教えるしかないのよ」


アタイは妖精2人に向かって言う

チルノ「アンタ達、もうニ度とこんなことしないわね?
     今のが「痛い」よ。楽しくないでしょ?妖精なら楽しくない事しないわね?」

妖精「は~い!!」

妖精2「は~い!!」

妖精2人は笑顔で返事する
本当に本心からの返事だろうが、3日後には忘れてるだろう

妖精達は空へ飛び立って行く



子供「妖精さん、助けてくれてありがとう」

子供は笑顔で言う

チルノ「同じ妖精が悪さをしていたら止めるのは当然の事さ。
     だからお礼なんていいよ」


霊夢「私は霊夢、博霊霊夢。妖精さんの名前は?」

チルノ「アタイはチルノ、チルノだ。
     今はサイキョ―じゃないけど将来は最強になる予定の妖精だよ」

そう、アタイは妖精にしては珍しく最強を目指している。
理由は…妖精がみんなあぁじゃないって証明するため。妖精の評価を覆すために。



霊夢「サイキョ―?」

子供は「サイキョ―」を知らないらしく聞き返してくる、まぁこの年の女の子ならサイキョ―は知らないか

チルノ「一番強いってことさ」



霊夢「私もサイキョ―目指す!!」

子供は笑顔で言う


そんな簡単にサイキョ―になれる訳ではないけど
でも、サイキョ―を目指す夢を持たなきゃサイキョ―は始まらない

チルノ「サイキョ―には努力が必要よ、貴女に努力が出来る?」

アタイは少し脅かすように怖い顔で言う

霊夢「………」

少女は驚いた顔をした後少し無言になったが…



やがて強い決意を込めた表情で言った

霊夢「努力出来る!!」


アタイは思いっきり笑った

うん、この子の覚悟は本物だ。

チルノ「よ~し、じゃあどっちが先に最強になれる勝負だ
     アタイ、負けないからな」

アタイはわざと子供のように無邪気な言い方でそう言う

霊夢「うん!!勝負、私努力するから
    先に最強になるから!!」

今回の投下は終わりです、書き溜めが終わったら投下します。

いろいろツッコミたいけど、>>12で、
何で崩拳がチョップなんだよ……手刀と間違えたのか?

>>36
完全にチョップと崩拳勘違いしてますね。
すみませんでした!!

崩拳ってすごいチョップの事だと今まで思ってた

時系列が乱れ過ぎぃ!
とついでに言うと、チルノ含め妖精は新聞読める程度には知性はあるからな。
目の前のことに夢中になって周りが見えなくなるから「バカ」呼ばわりされてるけど。

>>38
時系列の問題はすみませんでした。
いきなり過去に戻って分かりづらかったですね…


妖精の件はこのスレではチルノや三月精などモブじゃない妖精は
とんでもなく頭が悪い設定です。

それと補足ですが>>1はニコニコ動画で東方系の動画を見過ぎて
原作設定とニ次設定が分からなくなっています。なので、ニ次設定を間違えて当然のように
出してしまうかもしれないのでお気を付けください(敬語美鈴など)


現代 紅魔館

門番の美鈴を倒したアタイは紅魔館の中に入った

チルノ「おぉ!!でかい」

紅魔館に入ると天井が高い大きな部屋に大きな階段がある
でかい…

チルノ「アタイこんなでかい家見るの初めて」

アタイの勤め先の寺子屋でもこんなに大きくないわよ



アタイはこの部屋を見渡す

シャンデリア、豪華な鏡、豪華なタンス。高級な物がたくさんある

チルノ「すごい…」

豪華なものばかり


「妖精、み~つけた」

いきなり何かが吹き出るような音が聞こえた

チルノ「え?」

アタイの全身はなぜか赤く染まっていた

「あ~あ、またお掃除する場所が増えちゃう」

後ろから少女の声が聞こえる

チルノ「!!!!」

自分の体をよく見ている、全身を染める赤い物は血だ
アタイの体は切り傷だらけになっている



チルノ「あ、アンタアタイの体に何を!!」

「パチェリー様に妖精の実験体が欲しいって頼まれてたのよね
だから、気絶しててくれる?」


私は妖精の首を手刀で叩いて気絶させる

チルノ「…………」

妖精は出血多量で力が抜けたのか悲鳴も出ない。
おかしいな…声も出ないほど出血させた覚えはないけど



咲夜「妖精って思ったより貧弱なのね。ひょっとして死んじゃったかしら?
    …まぁ、妖精の死体は死体で実験に使いたいってパチェリー様言ってたし。いいか…」


チルノ「誰が貧弱よ!!」

気絶したはずの妖精はいきなり叫んだ

咲夜「え?(この妖精…死んだんじゃ…そうじゃなくても今気絶させたはず…)」

チルノ「消力よ、美鈴の技借りさせて貰ったわ!!
     気絶させようとしたようだけど、消力に打撃は効かない!!」



咲夜「へ?美鈴の技?貴女まさか妖精の癖に美鈴を倒してここに来たって言うの!!
    美鈴が居眠りしてたから入れたんじゃないの?」

私は驚いた。美鈴が妖精に負けるはずがない
だからここに来たとしたら妖精は美鈴と戦って居ないとそう思っていたからだ

チルノ「居眠り?アタイは美鈴とは本気で戦ったわよ。そして勝った」

咲夜「そんな馬鹿な、妖精が美鈴に勝てる訳」

私は心の底から驚いた。美鈴は近接戦ならお嬢様に匹敵するほどの妖怪だ
その妖怪が妖精何かに負けるはずがない!!


チルノ「確かに普通の妖精じゃ勝てないわ
     でもアタイなら勝てるのよ」

アタイはメイドの後ろに一瞬で移動した

咲夜「なっ!!と、時よとま…」

チルノ「無駄よ」

アタイはメイドの首に軽く手刀を叩きつける



咲夜「がはっ!!」

咲夜は気絶した

チルノ「アタイを切り刻んだ事に文句言ってやりたいけど
     アンタ一瞬で色々出来るらしいからね。危ないから気絶させるわ」

どんな妖怪の速さでもサイキョ―のアタイが追いつけない訳ない。
それなのにあんな切り刻み方が出来たってことは何か特殊なトリックを使ったってことでしょ?
そんなトリック持ち相手に長々と文句を言うなんて危険過ぎるわ


チルノ「げふっ!!」

アタイは口から血を吐きだした

チルノ「随分大けがしちゃったわね…」

体中切り傷だらけだ…



アタイは気絶しているメイドを睨みつける

チルノ「アンタのせいよ、こんなんじゃこの異変の黒幕と戦えないじゃない」

咲夜「…………」

咲夜は当然気絶していて動かない


チルノ「氷があれば少しは怪我を回復出来るはず…
     台所を探しましょう」

アタイは台所を探しに歩き出した
アタイは少しは魔法をたしなんでいる。だから氷の妖精である自分に
氷をくっつけて回復させる事ぐらいなら出来るのだ

今回の投下は終わりです、書き溜めが終わったら投下します。

妖精の件はこのスレではチルノや三月精などモブじゃない妖精は
とんでもなく頭が悪い設定です。

言い間違えました!!
モブじゃない妖精以外はとんでもなく頭が悪い設定でした!!
つまり、名前がない妖精は頭が悪いと言う事です

それと>>1に書いてなかった注意書きをここでしておきますね

※キャラ崩壊、設定崩壊注意

※ネタばれにつき言えませんがある時点からオリキャラ
  が大量に出てくるので注意

※不定期更新(更新速度が遅いとは言ってない)注意

※新技新キャラ新設定注意


紅魔館 廊下

チルノ「台所…台所はどこ?」

アタイは血のように赤いじゅうたんが敷かれた床をふらつきながら歩く。
血を垂らしながら…

チルノ「ゲホッ!!ゲホッ!!」

このままじゃまずい。早く回復しないと体が…



チルノ「どこよ、台所は…」

早く見つけないと、見つけて回復して黒幕を倒さないと

おばあちゃんが悲しんでるのに…


アタイは大きい扉を見つけた

チルノ「この扉は…」

こんなに大きい館の台所なら扉も大きいはず。
もしかしてこの扉は台所への入り口?



チルノ「開けてみましょう」

どうせアタイはこの館の事を知らないんだ。
迷って居ても台所かそうじゃないかなんて分からない。
なら、開けてみるしかない。アタイは大きい扉を開けた


大きい扉を開けるとタンスに収納されたとてつもなく大量の本が目に映った

チルノ「ここは…図書館?」

どうやらここは図書館のような場所らしい
それも並じゃない大きさの



「あら、妖精さんが何の用かしら?」

パジャマを着た女が私の前に来る

チルノ「アンタは?」

パチェリー「私はパチェリー、ここの図書館の主よ」


アタイは出血多量で力が抜けて地面に座り込む

チルノ「頼むわ…氷をちょうだい。
     大けがで死にそうなの。」

パチェリー「その切り傷、咲夜にフルボッコにされたのね。
        可哀想に…いいわ、氷をあげましょう」

パチェリーは指をパチンと鳴らす
すると氷が出てきた



チルノ「うわっ!!指を鳴らすだけで氷が出てきた
    すごい!!どうやったの?」

パチェリー「私は種族としての魔法使いだからね氷を出す魔法ぐらい
       思うだけで出来るのよ。はいどうぞ」

パチェリーは氷をアタイに渡してくれる


チルノ「ありがとう。」

アタイは氷を体につける、体が氷を吸収する

パチェリー「!!(体が氷を吸収した)」

チルノ「ふぅ…」

これで怪我は治ったわ。この氷…だいぶ質のいい氷だった
パチェリーには感謝しないとね


パチェリー「今のどうやったの?妖精が氷を吸収何て
       見た事ないんだけど」

チルノ「魔法よ、魔法」

パチェリー「え?」

パチェリーはきょとんとした表情を浮かべている
まぁ妖精が魔法なんて言ったら驚くでしょうね


チルノ「アタイは少し魔法を使えるの」

パチェリー「妖精なのに?」

チルノ「そう妖精なのに」


パチェリー「えぇええええええ!!」

パチェリーは驚いて少し後ろ下がる

チルノ「何よ、妖精が魔法を使えたらおかしい?」

パチェリー「だって妖精って⑨なんでしょ?魔法なんて使えないって書物には…」



書物ねぇ…

チルノ「書に書かれている事だけが真実ではない。
     実際に見てみなきゃ分からない事がある。百聞は一見に敷かずよ」

パチェリー「!!!!」

チルノ「本ばかり見てないで少しは外を見てみなさい。
    アタイの知り合いにも何人かいるわよ?魔法ぐらい覚えれそうな妖精」


パチェリー「妖精にもっともな事言われるなんて思ってもみなかったわ
       恥ずかしい…」

パチェリーは妖精にまともな事を言われたのが恥じなのか顔を赤くしている

チルノ「恥じる事はないわ、アタイはサイキョ―の妖精で妖精で1番頭がいいもの
     もっともな事の1つや2つぐらい言うわ。」

パチェリー「妖精程度の中で頭が一番良くても自慢には…」

パチェリーは小さい声で何か呟く

チルノ「今何か言った?」

パチェリー「いいえ、何も…(さすがに妖精の前で妖精程度とか言っちゃうのはまずいかもね
                  この子咲夜に負けたみたいだけどそこそこ強そうだし)」


パチェリーは真面目な顔に戻って言う

パチェリー「ところで貴女はこの館に何しに来たの?
        何も用がなく来るような場所には思えないけど…」

チルノ「異変を起こした黒幕をぶん殴りに来た」

チルノは真剣な表情でそう返す

パチェリー「レミィをぶん殴りに?無茶よ…
       あの子は最強クラスの吸血鬼なのよ。そんなことしたら殺されてしまうわ」



チルノはにやりと笑った

チルノ「へぇ、最強クラスの吸血鬼ね。面白そうじゃん
     そいつを倒せばアタイも最強クラスって訳だ」

パチェリー「それはそうだけどレミィは最強クラスの吸血鬼なのよ
       妖精程度が倒せる訳ないじゃない!!(あっ、程度って言っちゃった)」


チルノ「さっきからレミィって、あだ名みたいな呼び方だけど…
     アンタここの主と知り合いなの?」

アタイは疑問に思って聞く
レミィと言う名前も考えられない事はないが…おそらくレミリアなどの名前のあだ名であろう
レミィは

パチェリー「(あ、程度よりそっちを気にするんだ)
       知り合いどころが親友よ。」

チルノ「親友?」



パチェリー「えぇ、異変にも協力したしね。」

え?

チルノ「今何て言った?」

パチェリー「知り合いどころが親友…」

チルノ「その後よ」


パチェリー「異変に協力したって…」

パチェリーは何も分かってないよな目で言った
この引きこもりめ、自分がなにに協力したか分かってないのか?

チルノ「この異変でどれだけの人が迷惑してると思ってるの!!
    そんな異変に協力しないでよ、親友なら止めてあげなさいよ!!」

チルノはパチェリーを本気で怒鳴った



パチェリー「わ、私は魔女よ、人の迷惑何て気にしないわ。
       それより親友のレミィを喜ばせる事の方が…

チルノ「氷の拳!!」

私はパチェリーの顔面を思いっきり殴った


パチェリー「がはっ!!」

パチェリーは吹っ飛んでいく

チルノ「お前はもうガキじゃないんだから人の迷惑ぐらい考えろ
    この、馬鹿もん!!」



パチェリ―は壁にぶつかる

パチェリー「がはっ!!」

チルノ「人に迷惑をかけちゃいけないんだぞ!!」

パチェリー「むきゅ~、妖精なのに…何てパンチの威力…ガクッ」

パチェリーは意識を手放した

今回の投下は終わりです、書き溜めが終わったら投下します。


チルノが異変解決に向かっていた頃

人間の里 酒場

射命丸「あぁ…チルノ怒っちゃったのね。
      こりゃあ異変の主ただじゃ済まないよ。チルノあのおばあちゃんと仲いいもん」

マスターからチルノが紅魔館に向かった事情を聞き
酒をちびちび飲みながら背中に黒い羽を生やした天狗はそう言う



マスタ―「でも、相手は吸血鬼なんだろ?いくらチルノちゃんでもきついんじゃないかい?」

酒場のマスタ―は心配そうにそう聞く。

射命丸「それは妖精だからきついっていう意味?」

射命丸はマスタ―がそうは思っていないと言う事を分かりながら聞く
酒が入ったコップの中を指でかき混ぜながら

マスター「…冗談だろ?チルノちゃんが普通の妖精じゃない事は
      村人みんな分かってる。今更チルノが妖精だからなんて思う訳ないじゃないか」

射命丸「確かにね…」

そう言いながら射命丸は酒を飲み干す


射命丸「今更チルノが妖精だからどうのこうの言ったら
     アンタをぶん殴ってるところだ」

マスタ―「殺す、とは言わないんだね。妖怪なのに…」

妖怪なのに…か

射命丸「私は妖怪である事にも天狗である事にも囚われる事をやめたんだ
     チルノに生き方を教わってね。今は天狗の里を抜けて、天魔もぶっ倒して自由の存在さ」



マスタ―「もはや文ちゃんは組織にも縛られず天魔すらぶっ倒せるほど強い
      だから、自由と?」

自由と強さは関係ないと個人的には思うけど…

射命丸「まぁ、そうだね世間一般的に私は自由に分類されるかな?」


マスタ―「そんな強くて自由な文ちゃんはチルノを助けに行かないのかな?」

射命丸「行かないよ、私は。チルノを信じてるからね…」

そう、私はチルノが吸血鬼なんかに負ける訳ないと
私以外の誰よりも強いと信じている。だから、助けにいかない

今回の投下は終わりです、書き溜めが終わったら投下します。

書き溜めってなんだっけ

>>77
即興じゃなければ書き溜めなんじゃないですか?
私の場合はだいたい1シーンごとに書き溜めて投下しています

一気に見たい方は3日ぐらい待ってからスレを見る事をお勧めします。
そうすればだいたい3シーンぐらい投下されてるでしょうから
(※今日大量に投下出来たのは休日だったからで平日は1日1シーンが限度)


紅魔館 廊下

チルノ「こっちから自然が崩れる気配がする。
     この異変の黒幕は…こっちに居る!!」

怪我を治したアタイは紅魔館の廊下を飛ぶ!!
異変の黒幕のところに向かう!!



メイド妖精「待てぃ!!」

メイド妖精2「ここから先には行かせな…」

アタイの前にメイド服を着た妖精が2体立ちふさがる



チルノ「邪魔よ!!」

アタイは妖精2体を蹴り飛ばした


メイド妖精「きゃーーー!!」

メイド妖精2「うぎゃーーー!!」

メイド妖精2人は吹き飛んでいく。
悪いけどアタイ急いでるの、アンタらの相手をしてる暇なんてないのよ



メイド妖精3「待てぃ!!」

メイド妖精4~12「ここから先には行かせな…」

今度はメイド妖精が10人立ちふさがる



チルノ「10人も!!」

多過ぎでしょ!!


チルノ「氷符【ウルトラアイシクルマシンガン】」

メイド妖精達にとても大きい氷の弾が飛んでいく

メイド妖精×10「ぎゃぁあああああ!!」

チルノ「アタイは黒幕をやっつけるのよ、邪魔すんな!!」

氷の弾当たってメイド妖精達は吹っ飛んでいく


メイド妖精達をやっつけたチルノは自然が崩れている方へ飛ぶ

チルノ「黒幕、待ってろよやっつけてやるからな」

メイド妖精×10「待…」

チルノ「氷拳の乱射!!」

メイド妖精×10「うぎゃーーー!!」

またメイド妖精がたくさん現れたがたくさん殴って瞬殺した

チルノ「アンタ達に構ってる暇はないのよ!!」


自然が崩れる気配に向かって進んでいたアタイは大きい扉を発見した

チルノ「あそこだ!!」

あの中から自然が崩れる気配がする



アタイは大きい扉の前に立つ

おそらくここに黒幕が居る!!

チルノ「待ってなさいよ、黒幕。やっつけてやる!!」

アタイは大きい扉を開けた


大きい扉の中は王座の間だった。
大きい部屋の中央に金ぴかの柱が2つありその真ん中に王座がある。

王座には小学生ぐらいのピンク色の服を着た幼女がランドセルを背負って座っている

チルノ「…………」

幼女「れ・み・り・あ・う―☆」

幼女は水色の色が混じったとても綺麗な青髪で
真紅の瞳をしている。小さいが美人…なのだろうか?
体に羽を生やしていて美人の妖怪にも見えなくはないがその仕草はもはや「かわいい幼女」にしか見えない



チルノ「アンタが異変の黒幕よね?」

レミリア「うー☆そうだう―☆異変の黒幕レミリアだうー☆」

チルノ「どうしよう…アタイ教師だ」

説明しよう、アタイは寺子屋に努める教師である。
いたけな幼女に暴力を振るう事なんて出来ない
それがたとえ異変の黒幕であろうと!!


幼女に暴力はふるえない
なら話し合いで解決するしかないか…

チルノ「ねぇ、紅い霧でみんな困ってるの
     だから紅い霧をしまって欲しいんだけど…お願い出来る?」

レミリア「いやだいやだ!!紅い霧がないと私お外に出れない!!」

少女はそう言って王座に座りながら足をじたばたして暴れ出す
正直かわいい


レミリア「紅い霧がないとお外に出られない?どういう事?」

霧がなくたって普通は出歩く事ぐらい出来ると思うけど…

幼女「私吸血鬼なの、だからお日様に当たると溶けちゃうの。
      だから…昼間出かけれないの!!」


な、んだと…こんな少女は昼間に元気よく外で遊ぶものよ。
それが、昼間外に出られない!!

チルノ「ふざけないで…」

アタイは壁に拳を叩きつけた!!



壁が崩壊した

レミリア「!!!!」

チルノ「こんな少女が外で遊べないなんてそんな悲しい事あっていいはずがない
    それこそ異変よ!!」

レミリアは怒りを込めた目でこっちを見た

レミリア「壁壊すな!!」

チルノ「え?はい、すみません!!」

しまった!!つい勢いで壁壊しちゃった!!


チルノ「これ10円です、この壁の修理代金になれば…」

レミリア「この壁、100円する。」

な、んだと…やばいわ!!やっちまった。
確かにこんな高級そうな館の壁が10円で済むはずがない、ちくしょう本当にやっちまった!!

※ちなみに幻想郷(このスレ)での1円は現代の価値で1万円である

レミリア「でも反省してるみたいだから10円で許す」

チルノ「ありがとうございます」

良かった、この幼女意外といい子でよかった
異変起こしたけど
アタイはレミリアに10円を手渡した



レミリアは10円をかえしてきた

レミリア「私のために壁叩いてくれたんだよね?ならこれは返すよ」

チルノ「レミリア…」

レミリアは立ちあがって手をあげた


チルノ「何を…」

レミリア「異変を起こした私のために怒ってくれるなんていい人。
     だから私はそんな貴女のためにこの霧を止める」

レミリアがそう言うと紅い霧はレミリアの手に集まって行く

チルノ「!!!!」

アタイには急にレミリアが大人びたように感じられた



レミリア「ありがとう、私はこう見えても500歳の吸血鬼なんだ。
     いつまでも我がまま言ってられな…」

チルノ「氷の拳!!」

アタイはレミリアを氷を纏った手で思いっきり殴った

レミリア「がはっ!!」


レミリアは吹っ飛んでいく

チルノ「500歳かよ!!なら容赦しないわよ!!
     アタイは見た目幼女でも、ババアなら攻撃出来るのよ!!」

気を使って損した。アタイが子供だと思うのは年齢的な子供であって
500歳を過ぎて、う―☆とか言うクソババァじゃないんだから



レミリア「ちょ!!何で、もう霧止める話しになってたじゃない
     戦う必要は…」

チルノ「おばあちゃんを悲しませてただで済むと思うなよ」

アタイは吹っ飛んだレミリアに接近する

レミリア「そっちがその気ならこっちもやるわよ!!」

レミリアはアタイに膝蹴りを当てようとする


チルノ「残像だ」

しかし、それは残像である。

レミリア「なっ!!」

チルノ「氷の乱射!!」

アタイはレミリアに大量の氷を纏った拳撃を浴びせた



レミリア「あがががががががががっ!!」

消力なしなら接近戦でなら美鈴と互角と言われるレミリアが
チルノに勝てる訳なかった

チルノ「氷の斧!!」

チルノはレミリアに氷を纏った足でかかと落としを炸裂させる


レミリア「ぎゃふん!!」

私は地面に叩きつけられる

チルノ「紅い霧を出した事、反省しなさい!!
     この迷惑吸血鬼」

レミリア「う―☆」

何でこの妖精は妖精の癖にこんな化け物じみて強いのよ
いらつくわね…はっ、そうだ!!こんなに強い相手なら…


レミリア「がくっ!!」

レミリアは意識を失ったのか「がくっ」と言いながら倒れる

チルノ「少しやりすぎたかな?」

アタイはレミリアに近づいて行く
いくら黒幕でも外見幼女相手にあの猛攻撃はやりすぎたかなぁと反省する



チルノ「ちょっとやり過ぎた。ごめん…大丈夫か?」

レミリア「意識失ってるよー」

こりゃぁ本当に意識を失ってるな。レミリアにだいぶ近づいた辺りで私はそう思う


私はレミリアのすぐそばまで近づいた

レミリア「意識失ってるよー」

チルノ「気絶してるみたいだし、診療所まで運ばないと」

こんな幼女を放っておいたら寝覚めが悪いし



レミリア「うー☆!!」

レミリアはいきなり起きあがった

チルノ「え?」

レミリア「いただきま~す!!」

レミリアは私の首にかみついた!!

チルノ「うぎゃっ!!」


私は妖精から血を吸収する。

レミリア「ごくっごくっ、ちゅる♪」

チルノ「ひゃっひゃっ、いやん♪」

すごいわ、すっごくおいしい!!すっごく力が湧いて来る!!
まるでおいしい超神水を飲んでるよう!!



チルノ「やめて!」

レミリア「やめないわよ、私ここまでボコボコにしてくれたんだもの
      死ぬまで血を吸いつくしてやるわ。ごくっごくっ」

私はさらに妖精から血を吸う

チルノ「あん、あん♪」



レミリア「とんでもない力だわ、アンタ本当に妖精?鬼でもこんな力出せないわよ」

チルノ「妖精よ、努力で…努力でここまで強くなったのよ。
     だからやめて、アタイの血を吸うなんて。アタイの努力の結晶を吸うなんて」


レミリア「や~めない☆」

そう言うとレミリアはアタイの首に全力でかみついた
本当の本気で

チルノ「きゃぁああああああああ!!」

レミリア「私をここまでボコボコにしたんだから。死ねよ!!」

く…そ。ここまでか。
射命丸、あとは任せ…ガクッ
アタイは意識を手放した


レミリア「やったぞ、チルノの血を吸収した!!
     これで幻想郷最強だ!!」

レミリアは部屋の真ん中で踊り狂うように叫ぶ

レミリア「フフフ…ハハハ!!
     この力があれば日光ぐらい克服できる!!
     幻想郷中を昼間に飛び周ってやるぞ。ハハハ!!」

今回の投下は終わりです、書き溜めが終わったら投下します。


チルノが血を吸われて殺された後…

人間の里

村人「霧が、晴れた?」

村人2「やったー!!これで農作物が作れる。」

おばあちゃん「チルノちゃん、やってくれたのかい」

幻想郷から紅い霧が晴れる、村人たちはみんな安堵する



村人3「チルノがまた異変を解決してくれたのか!!さすがチルノ」

村人4「俺達のヒーロー」

村人5「チルノチルノ!!」

チルノが黒幕を倒して異変を解決したものだと思い
みんな安堵する。チルノが殺された事も知らずに…


射命丸「チルノの気配が、消えた?」

おかしい、チルノの気配が消えてる。
チルノが吸血鬼を倒したなら気配はこちらへ近づいて来るはずなのに。
どういう事?

おばあちゃん「どうしたんだいあやちゃん。
         霧が晴れたのに暗い顔しちゃって」

おばあちゃんが射命丸に話しかける



射命丸「おかしいと思って
     チルノが霧を晴らしたなら、チルノは帰って来る。
     だからチルノの気配は村に近づいて来るはず。なのに、チルノの気配が消えたから…」

おばあちゃん「チルノちゃんの気配が…消えた?霧は晴れたんだろう?なのに何でじゃろ」


レミリア「それは私がチルノを殺したからよ。」

私の目の前にパジャマのような服を着た幼女が現れた。
かわいらしいが、その背中に生える羽から人間じゃないと分かる

射命丸「殺した!!どういう事?」

レミリア「言葉通りよ、私チルノの血を吸いつくしてチルノを殺したの」

血を吸いつくして殺した?
あぁ…あぁ!!私は自分の大きな過ちに気付く。
何がチルノを信じてるからだ。吸血鬼こそチルノの宿敵じゃないか…
チルノは鍛え過ぎてる、強すぎる。だから“その力を吸収されるとまずい”。


私とした事が、チルノの弱点にも気づかずに何が信じてるだ。
助けに行かなかった私がチルノを殺したも同然じゃないか…
私は自分を攻める、助けに行かなかった私のせいでチルノが死んだんだと

おばあちゃんは笑って言った

おばあちゃん「それは違うよ」

射名丸「え?」

私には理解出来なかった、おばあちゃんが何でこんな状況で笑っているのかも
何が違うのかも、だがすぐにそれは分かる


レミリアは土下座していた

レミリア「チルノを殺してすまない、チルノの血を吸って分かった
      ただしい倫理観を持つあいつの血を吸って分かった。私はとんでもない事をしたのだと…」

射命丸「!!!!」

あぁそうかチルノの血を吸ったならチルノの“倫理観や感情”が入ってこない訳がない
改心しない訳がない。そうか…



レミリア「1ヶ月後にチルノが蘇る事も分かる。
      蘇るとはいえチルノを殺すというとんでもない事をしてしまった。どうか許してくれないだろうか?」

血を吸わせるのもあいつの計算のうちだったんだ。
よく考えたら知性あるチルノがわざとでもない限りそう簡単に血を吸わせるはずもない
ましてや力なら神すらあしらえるほどのチルノである。”レミリア程度がチルノ相手に力づくで吸血出来るはずがない”
”手加減でもしない限り”は


射命丸「全部計算のうちだったんだね、敵わないなぁ…チルノには
     おばあちゃんは何でチルノがそれは違うって、チルノを
     1人で送り出した事が間違ってないって、全部チルノの計算のうちだって分かったの?」

おばあちゃんは腰を叩きながら言った

おばあちゃん「年寄り同士だからかねぇ…」

射名丸「は?」

年寄り同士ってどういう事?チルノとおばあちゃんは同年代には…



おばあちゃん「私とチルノちゃんは幼馴染なんだよ。
         妖精は年を取らないからそうは見えないけどね…幼馴染のかんがえる事ぐらい分かるさ」

射命丸「!!!!」

おばあちゃん「あの子は、自分の体を張ってでも見抜いてるからね
         真のハッピーエンドを。どんな時でもあの子は真のハッピーエンドを目指すさ…
         これまでも、これからも。“あの子は物語がバットエンドで終わる事を許さない”から。どんな手を使っても…ね」


おばあちゃんは遠くを見るように空を見上げた

おばあちゃん「悲しいけど誰も止められないのさ、あの子が体を張る事も
         ハッピーエンドもね。」

レミリア「…つまりどういう事なんだ?」

レミリアは訳が分からなそうに混乱してる



射命丸「すべてはチルノの意思のままに、何も気にしなくていいってことだよ」

レミリア「???」

射命丸「今、チルノがこの状況で私に頼むことがあるとしたらただ1つ。
      それは、チルノが居ない間私が君の面倒を見る事…」

チルノは自分を殺した奴すらも救いたがる。
だから、レミリアも救いたがってるはずだ。でも、チルノは1ヶ月留守にする…
ならその間レミリアを救えるのは誰だ?チルノがレミリアを頼めるのは…親友の私しか居ないじゃないか。あとおばあちゃん。

レミリア「!!!!」


射命丸「釈然としないけど、私が君の友達になって
     日の当たる世界の過ごし方を教えたい。だから、私の友達になってくれないだろうか?」

レミリア「!!!!」

レミリアは驚いている。まぁ当然だよね…自分の友達を殺された人が
友達になれって言われたら誰だって驚く、私だって驚く



レミリア「私はチルノを殺したのよ、なのに友達になれなんて…
      どうして…」

射命丸はレミリアをまっすぐ見た

レミリア「!!!!」

射命丸「君には分かるはずだ、どうして私がこう言うかも
     チルノならこう言う時どうするかも…」


レミリア「え?あ…あの、ちょっと。
      え?分かるけど…え?痛いのはいやいやよ?」

射命丸&おばあちゃん「一発ぶん殴ってその件は許すから友達になれ!!
               いいからなれや!!」

射命丸とおばあちゃんは私を思いっきり殴った

レミリア「うぎゃぁあああああ!!」

私は思いっきり飛んでいく。
やっぱり痛い目見るのね!!そして、なんでおばあちゃんもさりげなくそこそこ強いのよ!!
美鈴クラスよ!!


射命丸「やっぱり黒幕はぶん殴らないとね!!」

おばあちゃん「そうじゃね!!」

2人は笑い合った



レミリア「う―☆結局ぼこらレミリア!!」

これにて紅霧異変は解決。
レミリアは日光を克服し、死者は1(チルノ)。ハッピーエンド

今回の投下は終わりです、書き溜めが終わったら投下します。


100年前の幻想郷



アタイは幻想郷の霧の出る湖の周りをうろついていた

チルノ「何が人間にいたずらだ。馬鹿馬鹿しいわ…」

アタイは人に迷惑をかけてまで楽しみたくないっつうの
アタイは変わり者の妖精だった。人にいたずらしたくないし、迷惑もかけたくない。
だから、いたずら好きの同じ妖精から孤立していつも1人だった。
いたずらに誘ってきた妖精の誘いを断り今日も1人で湖の周りをうろついていた



チルノ「本当に馬鹿馬鹿しいわ。」

人に迷惑をかけてまで楽しむなんて


少女「きゃぁああああ!!」

緑髪でサイドテールの人間の少女がこっちに向かって走って来る

チルノ「え?」

なに、一体何なの?



リグル「よくも虫を踏みつぶしたなぁ!!」

少女は妖怪に追われていた。マントを着た緑髪ショートカットの男の子?の妖怪だ。

少女「きゃぁああああ!!」

少女は物凄い勢いでこちらに走って来る

チルノ「相手は妖怪、放っておいたらあの子殺されちゃう」

見捨てられないし、助けるしかないか。
でもどうしよう?今のアタイの実力は妖精3人と互角程度…妖怪なんかには敵わないわよ


少女「逃げてぇ!!」

少女は逃げてと言った。私に向かって…

チルノ「!!!!」

人間にいたずらする妖精(私は違うが少女から見たらそう見えるだろう)に向かって
逃げてと言ったのだ。

リグル「殺してやる!!」

自分は妖怪から命を狙われてるのにも関わらず


助けなきゃ、あの子は自分の事より人の心配が出来る少女だ。
そんな少女をここで死なせる訳にはいかない

チルノ「必ず助けなきゃ!!」

アタイは妖怪の男の子?に向かって突撃した



少女「妖精さん!!何やってるの逃げ…」

リグル「妖精?ただのいたずら好きの雑魚が…」

チルノ「チルノパンチ!!」

アタイは全力で男の子?の顔を殴った



リグル「なんのつもりだい?」

男の子?にはチルノのパンチがまるで効いて居ない

チルノ「!!!!」


リグル「妖精がなんで人間を助けるんだい」

男の子はそう言いながらアタイの腹を蹴る

チルノ「がはっ!!」

一撃で内臓をやられたらしい
口から血が飛び出す



少女「妖精さん!!」

少女は血を吐きだしたチルノを心配して叫ぶ

リグル「妖精は人間にいたずらするだけの存在なのに…」

チルノ「逃げ…て。ここはアタイが時間稼ぎするから…」


少女「嫌だ、妖精さんを置いて逃げれない!!」

少女は叫ぶ、本当にこの少女はいい子だ。
でも、今はいい子ぶりを発揮してる場合じゃない。発揮したらこの子は死んじゃう

チルノ「いいから逃げて、逃げないと死んじゃうよ」

少女「嫌だ、死んでもいい!!人を置いて逃げるぐらいなら死ぬ!!」

つっ!!この子はどんだけいい子何だアタイは少女から見たら人にいたずらする妖精(実はアタイはしないが)
なのに…それを置いてかないなんて。



リグル「麗しい博愛だね、でも…その博愛ぶりを何で虫には発揮しなかったんだ
    虫を殺したんだ!!」

男の子?は叫んだ


少女「私の友達が泣いて居た。ゴキブリを見て…
    だから私がゴキブリを殺したんだ!!」

少女は男の子?に負けないように叫びかえす
あの年で妖怪相手に叫び返すなんて…

リグル「ゴキブリだって生きてるんだ、殺すなよ!!」

少女「ごめんなさい、今では悪かったと思ってる…」

少女は反省している、驚くべき事にこの少女
生物に対しての倫理観ももうもってるらしい



リグル「ごめんで済んだら妖怪はいらないんだよ
     私は、虫を殺した妖怪を許さな…」

男の子?は少女に向かって襲いかかろうとする
アタイ男の子?に噛みついた


リグル「ぎゃっ!!」

絶対にこの少女には手を出させない、少女はアタイが守る!!

少女「妖精さん!!」

リグル「このぉ!!」

男の子?はかみついたアタイを自分の体を大きく動かして振り飛ばす



チルノ「うわっ!!」

アタイは吹っ飛ばされる

リグル「私の服が破けた、許さないぞ!!」

男の子?がチルノに向かって飛びかかる


チルノ「よし、こっちに来てくれ…がはっ!!」

男の子?はアタイを殴りまくる

リグル「そらそらそらそら!!」

一撃一撃がチルノの内臓を壊して行く
く…そ攻撃が早すぎる、攻撃が多すぎる、そして何より攻撃が強すぎる。
何も出来ない



リグル「これが妖精と妖怪の力の差だ。思い知れ」

男の子?は組んだ両手を思いっきりアタイに振りおろす
何かアタイの大切なものが潰れる音がした。
アタイは地面に落ちていく。

これ…が…妖精と妖怪の差。
なにも…できない


リグル「ハハハ、どうだ。妖怪は強いんだ、妖精何かじゃ勝てないんだ。
     思い知ったか」

妖精さんは地面に叩きつけられる。
私は、何も出来ない。妖精さんを置いて逃げれないと言いながら見ていることしか出来ない

リグル「次はお前だよ、虫の仇取ってやる」

男の子のように見える女の子は私の方に突撃して来る
すごい速さだ…避けれない!!


その時私は思い出す。
噛みついてでも私のために戦ってくれた妖精さんの姿を

妖精さんは噛みついてまで戦ってくれたんだ。
なら、私が簡単にあきらめるわけには…いかない!!



リグル「死ねぇえ!!」

女の子は突撃して来る。
私は突撃して来る女の子の…

少女「必殺股間蹴り!!」

股間を思いっきり蹴った

リグル「つっっっっっ!!」

やっぱりだ、妖怪は精神的生物。
体より精神のダメージが優先される。なら…股間を蹴られたら精神的に大ダメージを受ける。
つまり大ダメージを受ける!!


リグル「うがぁあああああ!!」

女の子は股を抑えながら転がり周る

リグル「痛いよぉ、痛いよぉ!!」

すっごく痛そう。悪いことしたかな?
でも、命がかかってたんだから仕方ないよね



私は妖精さんを背負う

少女「妖精さん、今診療所に連れて行くから」

チルノ「…あり、がとう」

妖精さんは小さな声を絞り出した

少女「ありがとうはこっちの台詞だよ。
    声を出さないで、傷に響くから」

私は人間の里の診療所に向かって歩き出す
この妖精さんを手当てしてもらうために

今回の投下は終わりです、書き溜めが終わったら投下します

今回の投下から投下を終える時投下終了の合図をしません。
20分以上次のレスがなかったら投下終了です。

理由は…1シーンごとに投下してると
1回1回終了のレスしない方がいいかなぁと思ったので。


診療所

あれからアタイは意識を失っていたのだろうか?
気がつくとアタイはベッドの上に居た

チルノ「こ、ここは…」

医者「ここは診療所よ、彼女を助けてくれてありがとう」

黒髪ロングで美人の女性がチルノに感謝の言葉を述べる
彼女とは…



少女「zzz…」

アタイの膝の上で寝ている少女の事だろう


チルノ「彼女はアンタの知り合いなの?」

医者「私の娘よ」

娘…彼女は医者の娘だったのか



て言うか…

チルノ「彼女はどうして無事なの?アタイはやられたのに…」

医者「それは…私の口からはなんとも…」

医者は少し顔をあからめながら言う。
まさか、体を売って助かったとか?相手多分男の子だったし

チルノ「ごめん、聞くべきじゃなかったわ。」

医者「うん、聞かない方がいいと思うわ(股間蹴りで相手を倒したなんてあの子も知られたくないだろうし)」

この反応、やっぱりそうなのね
女の子に体を売らせるなんて…何て酷い妖怪なの。


チルノ「あんな奴に負けるなんて、悔しいな。
     アタイ、もっと強くなりたい。」

そうすればちゃんと少女を守ってあげれたのに

医者「強さとは、力のみにあらず」

チルノ「え?」



医者は笑顔で言った

医者「文武両道、頭も良くて力も強くなきゃ強いとは言えないわよ。」

チルノ「何が言いたいの?」

医者「妖精は知識が少ない、だから鍛え方を間違うかもしれない
   そうならないために学も必要だって事よ」

むっ、遠まわしに妖精はバカって言ってるような言い方ね。
まぁ、否定出来ないけど。知識も必要か…


チルノ「確かにそうね、妖精は馬鹿だもの。
     頭も体も鍛えなきゃ強くなれないわ」

アタイも普通の妖精よりは頭いいだろうけど
それでも知的とは言えないし

医者「頭も体も鍛えなきゃ行けない事を妖精があっさり理解した!!」

医者は驚いている。
まぁ、妖精がこんなに物分かりよかったら驚くわよね



チルノ「妖精も色々よ、馬鹿な妖精ばかりじゃないってことよ
     アタイ、知識はないけど知能はそこまで低くないの」


医者「とはいっても大抵の妖精は馬鹿だけどね」

チルノ「そこは否定しないわ」

アタイのような妖精はごく一部だろうし



医者「でも、知能はあって知識はない妖精は丁度いいかな…」

医者は考え込むような仕草をしながらそう呟く

チルノ「え?丁度いい?」

医者「あの子、彼女…大妖精って言う名前のせいなんだけど…
    妖精に勘違いされて友達が少ないのよ。寺子屋で…
    だから寺子屋に入って友達になってもらえないかなって貴女に」

チルノ「アタイが寺子屋に入ってあの子の友達に?」

医者「そう、あの子の友達に」


寺子屋に入るのは妖精には厳しいだろうけど不可能じゃないだろう
むしろあんないい子と友達になるためなら寺子屋に入るぐらい楽なことだ。
でも…

チルノ「寺子屋に入るのは構わないわ。でも…あの子の名前つけたの、多分母親のアンタよね?
     あの子が友達出来ないの、アンタのせいじゃない!!」

医者「てへ☆」

チルノ「てへじゃないわよ、てへじゃ!!
    貴女の名前の付け方せいで娘が困ってるのよ、少しは反省しなさい!!」



医者は真剣な表情になる

医者「真面目な話反省してるわよ、
    本当は妖精のように長く生きてもらえるようにって言う意味でつけた名前だったの。
    なのに友達が出来なくなるなんて…予想もしてなかったわ」

チルノ「…………」

相手を思った思いでも方向性を間違えば、失敗するか。
方向性ではないけどアタイが大妖精を助けようとした事も力がなくて結局失敗したわね
方向性を考える知能、知識、力。全部必要だわ…


医者「反省してるからこそ、少しでも娘に出来る限りの事をしたいの
    貴女を寺子屋に誘うのもその1つよ」

チルノ「…娘のためにアタイを利用するって言うの?」

医者「…そうなようで違うわ、これは貴女のためでもあるのよ」

私のため?

チルノ「私のため?どういうこと?」

医者「妖精は力をつけても正しい方向に使えないわ。
    必ず知識がないから進むべき道を間違える。負けて
    悔しがって力をつけた妖精が進むべき道を違えないためには…」

チルノ「知識、寺子屋に行って知識をつける。道徳や人間関係色々学ぶ必要があるってわけね」

知識がないと道を間違える。
ついでに道徳や人間関係もちゃんと学ばないと道を間違える
だから、アタイのためにも寺子屋は必要だってわけだ


医者「そう言う事、だから…寺子屋に言って貰えるかしら?
   妖精さん」

チルノ「そう言う事なら喜んで」

アタイも普通の妖精達と違って正しい力を見につけたいしね
人を助けられる力を。

>>136
誤字です、すみません

×医者「そう言う事、だから…寺子屋に言って貰えるかしら?
   妖精さん」

○医者「そう言う事、だから…寺子屋に行って貰えるかしら?
   妖精さん」


医者宅 中庭

あれから数日
医者が色々手続きをしてくれて寺子屋に入ることが決定した
今日は初めて寺子屋に行く日だ。行く日の朝なのだが…

チルノ「1、2、3、4…つっ!!」

医者「まだ5回も行ってないわよ?そんなんで妖怪に勝てるのかしら?」

アタイはジャンプスクワット…ジャンプするようにやるスクワットをしていた。
足腰の力をつけるためだが…これが難しい!!目標は10回を3セットなのに1セット5回も出来ない。



チルノ「もう1回、もう1回やらせて!!」

医者「やらせてあげたいけど…」

医者は家の中の方を見る


大妖精「チルノちゃん、寺子屋行こうよ!!」

医者「大妖精と寺子屋に行く時間よ。
   続きは帰って来てからね。」

アタイはどんよりと肩を落とす

チルノ「寺子屋なんかよりこのままトレーニングを続けたい」

そうすれば力がつくのに…



医者「それで力をつけたとして貴女は誰を守るの?」

チルノ「え?」

医者「1人で孤独な筋トレを続けてもそれは何のためかしら?」

チルノ「それは…」

なんのためなんだろう?
分からない、でも1人で孤独な筋トレを続けた先はとても悲しい気がする


いつの間にか大妖精がアタイの近くに来ていた

大妖精「行こう」

大妖精はアタイの手を掴む

チルノ「///」

手など初めて掴まれたアタイは顔を赤くした



大妖精「チルノちゃん、どうしたの顔あかいよ?」

チルノ「何でもない…」

そうは言ってもアタイの顔の赤さは引くことはなかった

大妖精「???変なチルノちゃん」


誰のためか…確かに1人で孤独に筋トレを続けていたら
誰のために強くなるのか分からなくなりそうな気がするな

アタイは医者に言われた事を考えてみる

大妖精「チルノちゃん、考え事?」

大妖精の顔がアタイに近づく

チルノ「///な、何でもない!!」

またアタイの顔が真っ赤になる
大妖精が居る限り考え事は出来なそうだ


人間の里



アタイは大妖精と一緒に寺子屋へ向かう

チルノ「寺子屋はどんなところなの?」

大妖精「どんなところって、お勉強するところだけど?」

それはそうだろうけどさ…



チルノ「そうじゃなくて色々あるでしょ?
     どんな人が居るのかとか、もっと詳しくどんなお勉強をするのかとか」

大妖精「人は、かわいい女の子からカッコいい男の子まで色々居るかな?
      勉強も色々するよ」

チルノ「寺子屋ってところは色々な人が居て色々な勉強をするところなのね?」

大妖精「うん、やることは勉強だけじゃないけどだいたいそんな感じかな?」

勉強だけじゃない?なら何をやるのかしら?


チルノ「勉強だけじゃないならどんな事を…」

大妖精「でも色々な人が居るってことは当然悪い子も居るんだよね。
      怖い子も…」

チルノ「え?」

悪い子も怖い子も?



大妖精「ガキ大将の冷ちゃんとかいつも悪い事ばかりしてるし。
     あれ本当に子供かって言うほど体型おかしいし…」

体型がおかしい?どういうことかしら…肥満とか?

大妖精「それにあの子は…」

チルノ「あの子は?」


大きい建物が見える

大妖精「あ、寺子屋だ」

話しながら歩いている間にチルノ達は寺子屋についたようだ

大妖精「行こう」

チルノ「ちょっと待ちなさいよ、行く前に教えなさい
     あの子は一体なんなのよ」



大妖精「直接見れば分かるよ」

大妖精はそう言うとチルノの手を握って寺子屋へ駆けだす

チルノ「///」

アタイ大妖精に手を握られるとまた何も考えらなくなった

大妖精「どうしたの?チルノちゃん」

チルノ「何でもない…」

大妖精に触られたり近づかれると何も考えらなくなる。
何でだろう?


寺子屋 教室

アタイと大妖精は寺子屋に教室に入る。
教室はボロい木の椅子と木の机が何個もある。
そして黒板と教壇があるごく普通の教室だ。

チルノ「!!!!」



男の子「今日サッカーしようぜ」

男の子2「いいね」

男の子3「えぇ…野球拳の方がいいだろ。男同士やらないか?」



女の子「今日はお人形遊びをしましょう」

女の子2「うん!!」

刀を持った白髪の女の子「そんなことより剣術をですね…」

当然生徒も普通に居る、色々な男の子や女の子。ホモや刀を持った女の子…
100歩譲ってそれはいい、いや良くないわよ。
良くない色々とおかしいけど…
そんなおかしさが吹っ飛ぶほどの驚くべき風景がこの教室には2つあった


1つは

緑少女「ボク様は綺麗、常に綺麗…フフフ♪」

金髪ロングヴェ―ブで肌が緑色の少女が鏡に向かって自分は綺麗だと言ってる光景

美少女「金、出せよ。俺様のために!!」

少年「ひ、ひぃ!!」

もう1つは身長2メートルで筋肉質。
黒髪ロングヘアーで巨乳の美少女が
12歳ぐらいの少年から金を脅し取ろうとしている光景である


チルノ「いくらなんでも色々居過ぎでしょう」

大妖精「寺子屋だからね」

寺子屋、こんなに恐ろしいところだったのね



緑色の少女がアタイ達の方に歩いて来る
え?さっきまで鏡を見てたのに、何をする気なの…

大妖精「ひっ!!」

大妖精は緑色の少女におびえている
今度こそ守ってあげなきゃ


緑少女「ボク様綺麗?」

チルノ「え?」

緑少女「ボク様は綺麗だって聞いてるの…」

緑色の少女はボク様が綺麗?などと聞いてきた。



チルノ「アンタは綺麗よ」

緑少女「そう、何で?」

チルノ「アンタは自分が緑色であるにもかかわらず
     自分を綺麗だって言ってる、自信を持って生きてる。
     自信を持って堂々と生きてる人が綺麗じゃないはずがないわ…」

アタイは正直に答えた。そうだ…綺麗さとは外見じゃない。
心だ…魂だ。心が気高ければ外見なんてたいした意味を持たない。


緑少女「ボク様の名前はメルだ。」

チルノ「メル…」

メルは回転しながらアタイの方に向けて指を差す
その仕草は中二的だ

大妖精「!!!!」



メル「君はボク様を見た目で判断しなかった
     気に入った、ぜひ友達になりたい!!」

チルノ「断るわ」

メル「え?えぇえええ!!何で?
     何で今の流れで断るの、ここは友達になってくれる場面じゃないの!!」

場面?場面とか知らないわよ。
アタイはただ…


大妖精「緑怖い緑怖い…」

大妖精が怯えてる
大妖精が怯えるような奴と友達にはなれない

チルノ「友達が怯えてるの、友達を怯えさせるような奴とは友達になれないわ。
    悪いけど…」



メル「そんなぁ…」

メルは心の底から落ち込んでる
悪いとは思うけど…やっぱりアタイの友達は大妖精だから


メル「嫌だぁ嫌だぁ、お友達欲しいの。
    もうボッチはいやいやよ!!」

メルは地面に仰向けになって子供のように暴れ出した!!

チルノ「ちょっと…メル?」

メル「うわぁああああ!!友達ぃ!!友達ぃ欲しい!!」

メルは泣いている



男の子「いじめか?」

女の子「緑色だからってそれは…」

男の子2「ちょっとひどいよな…」

あぁ、周りの視線が痛い!!
まずい、これじゃあアタイがいじめっ子じゃない。



メル「友達ぃいいいい!!友達ぃいいいい!!」

アタイだって友達になってあげたいわよ!!
でも友達になったら大妖精が…


女の子が泣いてる

大妖精「(緑少女怖い緑少女怖い…)」

緑少女は怖い、だから私は怯えてる。



メル「お友達ぃ!!お友達ぃ!!」

でも、そのせいで女の子が泣いてる
友達が居なくて女の子が泣いてる。いいの…このままで…私が怯えててあの子が1人。
それでいいの?

いい…訳がないよね。
私が怯えてる、それだけで肌が緑なだけの少女が泣いていい理由にはならない

私は震える膝を抑えつけた
そして誰にも聞こえないような小さな声で呟く

大妖精「大丈夫、あの子は緑色なだけ。
     怖くない…」


そう怖くない、あの子とはお友達になれる。
あの子は人間じゃないのかもしれないけど、この前の女の子妖怪のような凶悪な妖怪じゃないんだ。
あれに比べたらあの子は怖くない


今何か聞こえたような…

大妖精「じゃあなろうか、友達に」

大妖精はいきなりメルに笑顔を向けてそう言った

メル「!!!!」

チルノ「大妖精!!」

本当にいいの、大妖精はメルが怖いんじゃ…



大妖精「泣いてる女の子を放ってはおけないよ。
      自分が怖いなんてくだらない理由で…」

あぁ、大妖精はそう言う子だった。
自分の命の危機でも人の事を考えれる子。
そんな子なら自分が怯える事で人が泣くなら簡単に怯えぐらい止めてしまうだろう


メル「本当にいいの?友達になってくれるの?」

大妖精「もちろんだよ、チルノちゃんも…いいよね?」

いいよね、じゃないわよ
アンタが覚悟決めたならアタイの答えは1つだけに決まってるじゃない

チルノ「いいわよ、アタイもアンタの友達になってあげるわ。メル…」

友達になる以外選択肢なんてないわ。
本当にお人よしなんだから



メル「やったー!!友達が2人も出来ちゃったよ、万歳!!」

メルは泣きながら飛び跳ねて喜んでる
器用な奴だな…


チルノ「友達が出来たことがそんなにうれしい?」

メル「ずっと友達なんて出来なかったからね、嬉しいよ!!」

チルノ「ずっとって・・・アンタ何歳?」

メル「12歳!!」

チルノ「12年も1人だったの!!」

メル「うん!!」

それは寂しいわね、アタイは生まれて1年経つか経たないかぐらいでずっと孤独だったけど。
それでも大妖精と出会った今、彼女が居なくなったら寂しいと思うし。


大妖精「私がもっと早く友達になってあげればよかったのに…
     怯えててごめんなさい」

大妖精は本当に申し訳なさそうに謝っている。
アンタはお人よし過ぎよ。別に自分が謝るような事でもないのに…

メル「ボク様は心が広いから許す、感謝するがよい!!」

チルノ「そしてアンタは調子に乗り過ぎ、大妖精は別に悪くないんだからね。
     調子乗らないの!!」



大妖精「ははぁ、感謝しますメル様」

大妖精はメルに頭を下げる

メル「ふむ、存分に感謝するがいいぞ!!」

チルノ「そして大妖精は頭下げないぃ!!
     あぁもう…まったくアンタらは!!」

超絶お人よしにナルシでお調子者とか…
アタイの友達は変わり者ばかりね、まぁアタイも妖精としてはかなり変わり者だけどさ。


美少女「気に食わねえな」

かつあげしていた2メートルの美少女がこっちに歩いて来る
またこっちに歩いて来る人!!今度は何の用よ…メルはボク様綺麗?って聞いただけだったけど
あいつはそんな穏便な用な気がしないんだけど。


チルノ達『!!!!』



メル「気に食わない?気に食わないってどういう事だい?」

美少女「お前のような化け物に友達が出来るのが気に食わない」

メル「友達が出来るのが気に食わないって…君、喧嘩売ってるの?」

美少女「喧嘩を売ってる?冗談だろ…お前の肌が俺様に喧嘩を売ってるんだ
     キモキモ肌の化け物が」

メル「つっ!!」

メルは美少女に化け物と言われて体を震わせる。


メル「ボク様…化け物何かじゃ…」

美少女「化け物なんかじゃないってか?
     お前のその肌のどこが化け物なんかじゃないんだ?」

メル「ボク様…化け物じゃないもん。
   誇り高き美少女だもん…」

メルの顔からたくさんの涙があふれ出す。
よくもメルを泣かせてくれたな


チルノ「でかでか美少女、アンタはアタイを怒らせた!!」

アタイと大妖精は2人で美少女の腹に殴りかかる

チルノ「って、大妖精!!」

アタイは驚いた、温厚で優しそうな大妖精が殴りかかるなんて

大妖精「頭に来てるのは私も同じ…
     友達を化け物扱いされて黙っていられない!!」

なるほど、温厚で優しそうに見えてもアンタも戦う時は戦うって訳か



メル「大妖精、チルノ…」

チルノ「でもここはアタ…(い1人に任せ…)」

チルノはアタイ1人に任せてと言おうとしたが言えなかった

大妖精「チルノちゃん、何か言った?」


チルノ「何でもない」

アタイの口が勝手に動いた。
な、何で…大妖精に怪我をさせる訳にはいかないから1人で戦おうと思ったのに
全部背負おうと思ったのに…

「全部背負うアタイはそれで失敗した、もう悲劇は繰り返しちゃダメ…」

どこかから声が聞こえた



チルノ「!!!!」

「運命の紅霧異変、そこでアタイは死ぬ。
 強すぎた力は復活せず、みんなは復讐に狂う…」

チルノ「(あ、アンタ何を言って…)」

「ハッピーエンドは嘘よ、1人でたどり着くハッピーエンドなんてありはしないわ。
 仲間が傷ついても、仲間と進む道にしか真のエンディングはありはしない。
 貴女は、間違わないでね」


”今” 幻想郷



大妖精「何でもないならいいや、2人でこいつをぶっ倒そう」

メル「大妖精チルノ!!」

チルノ「今のは一体…」

あの声アタイそっくりだった
悲劇は繰り返しちゃ駄目とか
1人でたどり着くハッピーエンドなんてありはしないとか言ってたけど…



美少女「今、何かしたか?」

美少女は腹にパンチされてもまるでダメージを受けて居ない


大妖精「効いてない!!」

美少女「俺様、冷子は頑丈なんだ。
     女子供のパンチじゃ効かねぇな。」

普通ならあの声なんて無視して自分1人で戦うべきなんだろう
友達が傷つかないために、でも…アタイにはあの声が気になった
あの声を無視してはいけない気がした



チルノ「効かないなら効くまで殴るだけよ
     行くわよ、大妖精。”2人で”。」

大妖精「うん!!」

あぁアタイらしくないわね、仲間と戦うなんて。
本当なら自分1人で傷つきながら戦いたいのに…
はぁ…あの声のせいでらしくない事をするわ。何なのよあの声…


まぁ、2人で戦うって決めた以上は仕方ないわ。
後は思いっきり殴るだけよ!!

チルノ「はあっ!!」

ポコポコポコポコ

大妖精「てい!!」

ボコボコボコボコ



冷子「肩凝りにいいなぁ…」

アタイ達は2人がかりで冷子を殴りまくる。
しかし、冷子にはまるで攻撃が効いていない


チルノ「これでも通用しないの?」

大妖精「な、何で?一応冷子ちゃんは同じ12歳のはずなのに…」

12歳?このデカブツが?冗談でしょ…


冷子は服を脱ぐ

チルノ達『!!!!』

メル「なっ!!」



冷子の上半身はサラシだけになり、冷子の鍛え上げられた筋肉が露わになる。
驚くべきは筋肉だけではない…



ムキッ

冷子「俺様は完全な体を持っているんだ、生まれ持って完全な体を」

大きい胸だ、おっぱいだ!!
冷子は、おっぱいも筋肉で出来ている!!

大妖精「あれが同じ12歳?」

チルノ「ウソでしょ…胸まで鍛えられてる」


冷子「同じ12歳と言うくくりにしてもらっては困る。
    完全な肉体を持つ俺様は妖怪とだって渡り合える!!」

チルノ「妖怪とだって渡り合える!!」

大妖精「冗談…だよね?」



冷子「冗談だと思うか?なら見てみろ」

シュパッ.!!

冷子は手刀で机を真っ二つに切り裂いた


大妖精「!!!!」

チルノ「!!!!」

あいつ、人間なのに素手で机を!!



冷子「妖怪にもこれが出来ない奴はいる
    どうだ?妖怪でも出来ない奴が居る力技をやったんだ。
     妖怪と渡り合える証明にはなるだろう?」


チルノ視点

アタイは、何て奴に殴りかかってしまったんだろう。
無理だ…机を真っ二つにする化け物何かに勝てるわけない

チルノ「………」

アタイは冷子をよく見る



ムキムキッ!!

冷子の筋肉は美しくつやつや輝いて強そうだ。
まさに最高の筋肉…それに比べてアタイは…



アタイは自分を見てみる。
自分の体には筋肉などない、どうみてもただのか弱い少女だ

チルノ「無理だ、勝てるわけがない」


大妖精視点

怖い、体が震える
私はなんて人を殴ってしまったんだ。

大妖精「………」



私はメルちゃんを探す
メルちゃんの姿が見当たらない、まさか逃げた?



メルちゃんが逃げたなら私は何のために戦ったんだろう?
私は全身の力が抜けて震えに飲み込まれるのを感じた

大妖精「怖い、戦いたくない」


チルノ視点



冷子「力の差を思い知ったようだが、このままタダで
    帰れると思ってないだろうな?」

チ&大『!!!!』

冷子「俺様を散々殴ってくれたんだ、確か30発ぐらいだったよな
    お返ししなきゃ…」

さ、30発もアタイ達を殴る気なの?
う、うそでしょ?あの筋肉お化けにそんなに殴られたら死んじゃ…
アタイ達2人はただ震える事しか…


「石化硬拳!!」

ドン!!

冷子「がはっ!!」

冷子はいきなり前によろける



チ&大「!!!!」

メル「友達のために怒るのはいいけど…震えてたらダサいよ?」

冷子の高身長のせいで見えないが、冷子のうしろからメルの声がした


チルノ「メル!!」

大妖精「メルちゃん!!もう逃げたんじゃ…」

メル「馬鹿にしないで、ボク様は誇り高きメデューサさ。
   逃げたりしないよ…」

メデューサ!!
メル、メデューサだったのね。だからナルシストなんだ!!



冷子「今のはただのパンチじゃなかった…
    貴様、何をした!!」

メル「自分の手を石化させて殴っただけだよ。
    ボク様は人を石化させるなんてしたくないからしないけど…(※実は出来ないだけ)
     自分の手を石化させるのに抵抗はないからね」


手を硬くして殴る、そうか!!
その手があったか…

チルノ「攻撃が通用しないなら攻撃を硬くすればいい。
     考えたわね、メル!!」

大妖精「うん、石にしたらさすがに可哀想だしね」

メル「石にしないボク様の慈悲と石で殴るボク様の発想に感動するがいい
   ハハハ!!(言えない、本当は慈悲とかじゃなく相手を石化させれないだけなんて言えない)」


冷子「喧嘩中に自分の能力をペラペラしゃべる。
    3流だな」

メル「へ?」



バサッ!!
冷子は自分の胸に巻いてるサラシを取った

ポヨン!!
筋肉質ながらも綺麗な巨乳が露わになる


チルノ達『!!!!』

チルノ「アンタ、何を…」

教室のど真ん中で上半身裸なんて…



少年「お、おっぱいだ!!」

少年2「あれが本物のおっぱい」

少女「だ、男子見ないで!!外に出てぇ!!」

少女2「冷子何やってんのよ、いきなり脱がないでよ!!」

冷子が脱いだ事により教室中が騒がしくなる。


だが冷子はそんなこと構わず脱いだサラシをメルの顔(目の辺り)に巻きつけた

ギュッ

メル「ぐぬっ!!」

冷子「俺様は妖怪とも戦ってきた
    戦闘は常に命をかけた実戦よ、だから…手段何て選んでられない」



ドン!!

冷子はメルの腹を思いっきり殴る
メルは窓ガラスに向かって突っ込んでいく

メル「がはっ!!」

冷子「最善だと思うならサラシぐらい脱ぐ。
    今回はサラシでお前の…メデューサの目を封じる事が最善だと判断した」

メデューサは目で石化させる生物。
目を封じれば何も出来ない、だけど…普通ここまでやるか!!


ガシャーン!!

メルが窓ガラスに当たり窓ガラスが砕ける
ガラスの破片が周辺に散る

メル「ガクッ」



チルノ「メル!!」

大妖精「メルちゃん!!」



冷子「あのぐらいじゃまだ死んでないだろ
    メデュ―サ何て化け物生かしておけない。とどめを刺す!!」

タッタッタッ

冷子はメルにとどめを刺そうと歩き出す


チルノ「ま、待ちなさいよ
     とどめを刺すって…これ殺し合いじゃなくて喧嘩でしょ!!
      何もそこまでしなくても…」

ブルブルッ…

冷子「ぶるってるぞ、妖精」

チルノ「ぶるって何か…」

嘘だ、アタイは震えてる、アタイはこいつが怖い!!
圧倒的に強い、下手したらこの前会った妖怪より強いこいつが怖い!!
だから震えてる



冷子「危険な能力を持つ妖怪は俺様に危険だ。
    だから殺す、喧嘩とかは関係ない…」

危険だから殺す?殺すってそんな…

チルノ「そんなのないわよ、あの子何も悪い事してないじゃない!!」

冷子「関係ねぇよ、俺様は悪党だ。悪党は善人も殺す。」

そんなのって、そんなのって!!
アタイは悔しかった。友達が殺されそうなのに…
足が震えてる事が。冷子相手に震えて何も出来ないことが!!


大妖精視点

タッタッタッ

冷子ちゃんがメルちゃんのところにあるいていく音が聞こえる
あぁ、このままじゃメルちゃんが殺されちゃう。何とかしなきゃ…

大妖精「つっ!!」

でも、何で?私の足は震えて動かない…何で?何で?
動かなきゃ冷子ちゃんが死んじゃうのに!!

>>182

動かなきゃ冷子ちゃんが死んじゃう×
動かなきゃメルちゃんが死んじゃう○


チルノ視点

アタイは冷子の前に立ちふさがった

冷子「…あのまま震えて居れば半殺しで済ませてやったものの
   お前が先に死にたいのか?」

大妖精「チ…ルノちゃん?」

アタイの足にはガラスの破片が刺さっている
アタイが自分で刺したんだ、震えを止めて気合を入れるために



チルノ「死ぬ…アタイが死ぬ?
     友達1人守れないなら死んだ方がマシよ!!」


冷子「友達の為に命をかけるか。
    泣かせる話だ、妖精とは思えないほどに。だが無意味だ」

冷子は手刀をチルノに向かって振りおろそうとする…

チルノ「メル、ありがとう。
     手を石にしてくれてありがとう…」

冷子「は?お前何を言ってるんだ?」

チルノ「アンタが頑張ってくれたおかげでアタイはこいつをぶっ倒せる」



冷子「意味が分からないぞ、お前は何を言って…」

チルノ「氷刀『メルソード』」

アタイの手が氷の剣になる


冷子「なっ!!」

バサッ!!

アタイは思いっきり冷子の腹を切った

冷子「がはっ!!」

ブシュー!!
冷子の腹から血が噴き出す



チルノ「手を石にすればダメージが入るなら
     刀にすればもっとダメージが入るはずだよね?」


冷子「つっ!!貴様ぁ!!」

冷子は怒ってアタイに殴りかかろうとする
まずい、ガラスの破片を足に刺したせいで回避が…

大妖精「必殺股間蹴り!!」

大妖精は全力で冷子の股間を蹴った



冷子「つっ!!」

チルノ「大妖精!!」

大妖精の腕にガラスの破片が刺さってる

大妖精「友達がピンチなんだ、私も怯えてられないよ!!」



チルノ「やっぱりアンタはすごいわね…怯えても怯えても肝心な時には戦える」

大妖精「すごいわねは私の台詞だよ、手を剣にしちゃうなんて…」


冷子「ぐぁああああああ!!」

ジタバタジタバタ!!

冷子は股間を抑えながら転っている。
すごく痛そうだ…



チルノ「とどめ、刺そうか?」

大妖精「うん、最後はメルちゃんの技で」


チルノ「氷の拳!!」

大妖精「なんとなく硬くなった気がする拳!!」

チルノは氷を纏った拳を、大妖精はただの拳を冷子に振りおろした

バシャン!!ドン!!


冷子「がはっ!!(大妖精のはメルちゃんの技なんも関係ねぇ)」

バサッ!!

2人のパンチの威力に冷子の体が少し跳びはねる

冷子は気絶した

今回の投下は終わりです、書き溜めが終わったら投下します。
(今回から投下終了宣言はやっぱりします)

考えてた展開が東方でやる意味ない…というか途中からオリキャラ天国になることが分かったので
このスレをやめます。

チルノを宇宙に出して冒険物にしようと思ったんですが…
そうなるともう東方ではないので。

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