エトナ「……あたしよりナイスバディとか許せないんだけど……」

エトナ「槍で切り落としてあげようかしら……」

ラハール「……すぴー」

エトナ「くっ……だめだ直視できない……」

フロン「あら？エトナさん、何してるんですか？」

エトナ「それがねフロンちゃん、あたしが殿下を起こしに来たらね……」

フロン「ずるいですよエトナさん！今日は私がラハールさんを起こす番なのに！」

エトナ「てへへ……ごめんね」

フロン「ぷんすか！」

ラハール「……うるさいぞ貴様ら……」

エトナ「あ、おきた」

フロン「ラハールさん！おはようござい……ます……」

ラハール「俺様寝ている時と食っている時を邪魔されるのが……一番嫌いなんだ……！」

フロン「ラハールさんラハールさん！どうしたんですかその姿！また女の子になってますよ！」

ラハール「……何だと？」

ラハール「……」ﾌﾆﾌﾆ

ラハール「……」ｱｰｱｰ

ラハール「……」

ラハール「な……なぜまたこの姿に……」

エトナ「どうせ自分で議会に提出でもしたんでしょ？大好きな女装をするために」

フロン「え！ラハールさん女装好きなんですか！？私の服つかいます！？」

ラハール「な……なぜそれを知っているのだ……しかし議題を提出したのは俺様ではないぞ！」

エトナ「えー……じゃあ一体誰がやったんです……？」

ラハール「それは……わからんが……」

フロン「ラハールさんラハールさん！私の服かしてあげますからきてくださいよ！」

ラハール「……しかたない、俺様が直接議会にいってくる……」

エトナ「え？大丈夫ですか殿下」

ラハール「問題ないだろう……いざとなれば力づくで可決させてやる」

エトナ「いや……そうじゃなくて……殿下今レベル1ですよ」

ラハール「なに！？」

ラハール「……」

ラハール「ほ……本当に1になってる……俺様の練武篭りは無駄になったのか……」

エトナ「もし他の悪魔にステータス見られたら……大変なことになりそうですね……」

ラハール「お……恐ろしい事を言うな！」

ラハール「仕方ない……レベル上げだ……エトナ！武器をよこせ！」

エトナ「え？いやですよ」

ラハール「いいからよこさんか！」

エトナ「あれ？反抗的な態度ですね？殿下は今あたしより弱いということをお忘れですか？」

ラハール「うぐ……」

フロン「お二人は中がいいですねー、羨ましい」

ラハール「くそ……エトナのやつ……」

ラハール「何が「面白いから一日その格好で居てくださいね」だ」

ラハール「武器もコモンソードしかない……これではレベル上げが……」

ゴードン「HAHAHAHAHAー！」

ゴードン「いやー魔王城の掃除もなれたものだなぁ！」

ゴードン「今の私は魔界スイーパーといったところか！」

ゴードン「HAHAHAHAHA！」

ゴードン「これでいいのだろうか……」

ラハール「精が出るなゴードン」

ゴードン「むっ！この偉そうな喋り方は！」ｸﾙｯ

ゴードン「あれ？どちらさま？」

ラハール「何をいっている……俺様を忘れたか」

ゴードン「むう……こんな綺麗な女性を私が忘れるわけはないのだが……」

ラハール「なっ……綺麗だと！俺様をバカにしているのか！」

ゴードン「うむ、君ほど美しい女性を忘れるとは、申し訳ない……」

ラハール「だ……だからその綺麗というのはやめろ！鳥肌がたって仕方が無い」

ゴードン「綺麗なものに綺麗といって何が悪い……君は綺麗だ、誇ってもいい」

ラハール「……」///

ラハール（くそ！なんなのだこの気持ちは！むずがゆいぞ！）

ゴードン「よければこの後ディナーでも一緒に……」

ジェニファー「ゴードン？新しい発明をしたんだけどみてくれない？」

ゴードン「じ……ジェニファー！」

ジェニファー「あら……また若い女の子を口説いてるの？この間お仕置きしたばっかりでしょう？」

ジェニファー「ごめんなさいね、うちの旦那が迷惑かけて……」

ラハール「……」プルプル

ジェニファー「あら？あなた……ラハールちゃん？」

ゴードン「なに！？ラハール！？」

ジェニファー「多分そうじゃないかしら……勘だけど」

ゴードン「しかし……そんなはずは」

ラハール「ジェニファーの言うとおり……俺様はラハールだ」

ラハール「だまって聞いておれば綺麗綺麗と……俺様をバカにしおって……」///

ゴードン「す……すまん！許してくれ！」

ジェニファー（あら……？）

ラハール「ま……まあいいだろう……」

ラハール「悪い気分ではなかった……」ﾎﾞｿｯ

ジェニファー（あらあら……）

ゴードン「しかし驚いたな……こんなに綺麗な女性になるとは……」

ラハール「……」

ジェニファー「ゴードン……どこ見てるの」

ゴードン「いや……すまんすまん……」

ラハール「……」///

ラハール「も……もうよい！俺様は用事がある！さらばだ！」

ジェニファー「じゃあねーラハールちゃーん」

ゴードン「しかし本当に綺麗になったな……」

ジェニファー「鼻の下のばさないの」

ラハール「くそ……ゴードンのやつ……」

ラハール「……」

フロン「それは愛ですよラハールさん！」

ラハール「うおわっ！どこから出てきたのだ！？」

フロン「床からです、最近のヒーローは床から登場するものなんです！むふー！」

フロン「ラハールさんの中にめばえたその気持ちは愛です！」

ラハール「愛……」

フロン「そうです！人と人との触れ合いには！愛がうまれるものなのです！」

ラハール「やめんか！寒気がする！」

フロン「では忍者フロンはこれにて！ニンニン！」

ラハール「なんだったのだあいつは……」

ラハール（全く愛だと……くだらん）

中ボス「そこのマドモワゼル？」

ラハール（大体あいつはなにもかも愛で考えすぎなのだ……）

中ボス「ちょっと！無視しないでくださいよ！」

ラハール「……なんだ中ボス」

中ボス「だから私は中ボスではなくて！ビューティー男爵……」

ラハール「？」

中ボス「う……美しい……」

ラハール「なぁっ！」

中ボス「あの人の面影がある……美しい……」

ラハール「や……やめんか馬鹿者！」

中ボス「お名前を……伺ってもよろしいですか？」

ラハール「跪くな手の甲にキスをするな！」///

中ボス「照れている顔もお美しい……ぜひ名前を……」

ラハール「俺様がわからないのか！」

中ボス「粗野な言葉遣いもいい……惚れてしまいそうです……」

ラハール「貴様には母上がいるではないか！それを裏切る気か！」

中ボス「愛に障害はつきものなのです……」

ラハール「また愛か……」

中ボス「みたところ新人悪魔のようですね……レベルも1……名前は……ラハールちゃんですか」

中ボス「ん？ラハール……ちゃん？」

中ボス「……」

ラハール「……」

中ボス「あ……あの……貴方はラハール……ですか？」

ラハール「そうだ」

中ボス「え？じゃあ私……息子に愛を囁いていたと……？」

中ボス「え？え？」

ラハール「……」///

俺様は寝るぞ
続きは明日だ！ハァーッハッハッハッ

こんなに可愛いラハールちゃんが見られるのはディスガイアD2だけ！
みんな買いましょうね！
はやくVITAに移植されないかなぁ

中ボス「わ、わたくし！用事を思い出したのでこれで失礼します！」

ラハール「……」

中ボス「では！」

ラハール「なんなのだ全く……」

ｺｿｯ

フロン「ラハールさん随分もてるみたいですね……」

エトナ「やっぱ胸か……胸なのか……」

フロン「だ！大丈夫ですよ！私達はまだ1000代前半なんですから！まだ望みはあります！」

エトナ「えー……フロンちゃんたしか1500いくつかの年だよね？四捨五入したら2000代じゃん」

フロン「んまっ！最近の若いのは全く……」

エトナ「私達100歳くらいしか違わないじゃん……」

フロン「ラハールさんはおいくつでしたっけ」

エトナ「たしか1300歳くらいじゃない？まだまだガキよね〜」

フロン「じゃあつまりラハールさんは1300歳でもうあんなナイスバディなわけですよね？」

エトナ「……あ」

フロン「私達に望みないじゃ無いですか……」

エトナ「……」

ラハール「……しかしこの姿になってから他の悪魔どもの視線が気に入らん……」

ラハール「やつら俺様の胸や尻ばかりを凝視しおって……気分が悪いにもほどがあるぞ！」

ラハール「こんなムチムチの体など……気持ち悪いだけではないか！」

ラハール「もう我慢ならん！議会にいって可決してきてやる！俺様を元に戻せとな！」

フロン「ラハールさんは議会にいくみたいですね」

エトナ「大丈夫かなぁ……殿下レベル1ってこと忘れてないかなぁ……」

フロン「さあ？」

議会

ラハール「というわけで、俺様は元の姿に戻りたい！」

ラハール「これは魔王命令だ！反対は許さんぞ！」

大臣「これは皆の総意で決まったことです！殿下お一人の問題ではないのです」ﾆﾔﾆﾔ

ラハール「当事者の意見は無視か！そもそも俺様は何も聞かされずにこの姿になったのだぞ！」

大臣「しかし議会で決まったことは簡単には覆せませんぞ……？」ﾆﾔﾆﾔ

ラハール「くっ……」

大臣「しかし殿下もすごい変わりようですな？その胸といい……尻といい……」

ラハール「おい貴様……魔王に対して無礼が過ぎるのではないか……？」

大臣「しかし私達が仕えていたのは男の殿下でして……女の貴方には仕えていないのですよ？」

ラハール「どっちも俺様だ！男だの女だのは関係ないだろう！」

大臣「しかしですなぁ……ステータスでもラハールちゃんとなっておりますし……あれ？」

大臣「……」ﾆﾔﾆﾔ

大臣「それで……殿下はいかがなされるのですか？このままだと否決になりますが……」

ラハール「決まっている……力づくで可決だ！」

大臣「ほう……」

ラハール「かかってこい！ねじふせてやる！」

大臣「しかしレベル1の殿下が我々に勝てますかな？」

ラハール「……」

ラハール「あ……」

ラハール（ま……まずい……！レベルが下がっていることをすっかり忘れていた！）

ラハール（どうする……今の俺様の装備は……）

ラハール LV1
装備一覧
コモンソード
（その他）
（その他）
（その他）

ラハール「……」

ラハール「……」

大臣「ふふ……常日頃から貴方にはイライラさせられてきました……」

大臣「その生意気な口を……体を……めちゃくちゃにしてあげましょう……」

大臣「手始めに粘泥族の群れの中に放り込んでみたり……」

大臣「魔界貴族の乱行パーティに参加させるのもいいですね……」

大臣「邪竜族の巣に放り込んだり……」

大臣「発情期の銃魔神族と同じ檻にいれてみたり……」

ラハール（こ……これはちょっと……シャレにならないのではないか……？）

大臣「ではみなさん？殿下をとりおさえなさい！」

オオーッ！

ラハール（ま……まずい……どうにかしなければ……）

魔物「へへ……悪く思わないで下さいよ！」

ラハール「うわっ！貴様！魔王に反逆するか！」

魔物2「後ろがガラ空きですよ殿下……！」ドスッ

ラハール「うっ……」バタン

大臣「随分とあっけないものですね……まあいいでしょう……」

大臣「早速私の屋敷に運びなさい……」

魔物「はっ！」

ｺｿｯ

フロン「エトナさんエトナさん！ラハールさをが大変です！」

エトナ「そうみたいだねー、このままレイプでもされちゃうんじゃない？」

フロン「レイプってなんです？」

エトナ「とーっても楽しくて……最悪なこと……」

フロン「楽しくて……最悪なこと？」

エトナ「……」