【ミリマスSS】美奈子「キョンシー美奈子です!」 (18)

美奈子「どうですかプロデューサーさん?」

P「へぇ、似合ってるじゃないか。やっぱり美奈子はチャイナ服似合うな」

美奈子「正確にはチャイナ服じゃないらしいですよ?でもありがとうございますっ」

P「ただキョンシーというには何か足りないような…」

美奈子「何かですか?」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1413029109

P「そうだ、お札だ。お札がないとキョンシーって感じがしない」

美奈子「そういえばお札ありましたね。付けるの忘れてました」

P「付けてやるよ。髪に貼るのも悪いし、おでこ出してくれ」

美奈子「なんかおでこを見せるのって恥ずかしいです…」

P「ほら髪上げて。…せいっ」ペシッ

美奈子「あうっ」

P「……顔隠れてるし見えづらくないか?」

美奈子「はい、あまり見えないです…それにお札が鼻に当たってムズムズし…へくしっ!」

P「見えないんじゃなぁ。帽子ならいい具合に見えるんじゃないか?」ペタッ

美奈子「これなら少し我慢すればいいだけですね」

P「お札があるだけで一気にかわいくなったな」

美奈子「も、もうっ…褒めても何も出ませんよ!」バシバシ

P「はっはっはっ、少し痛いからやめてくれー。背中の骨が折れるー」

P「キョンシーってお札貼った道士の思い通りに動かせるんだよな」

美奈子「それじゃあ私はプロデューサーさんの言いなりですか?」

P「ちょっと言い方がアレだけど、まあそういうことになら…いやならないよ、俺道士じゃないし」

美奈子「でも私、プロデューサーさんのためなら何でもしますよ!」

P「それじゃあ今度からあの超人的な量の料理作るのやめてく」

美奈子「………」ジワッ

P「冗談だから泣くな。これからも美味しい料理食べさせてくれ」ナデナデ

美奈子「はいっ!」パァ

美奈子「ところでプロデューサーさん、さっきからスマホ見て何してるんですか?」

P「Wikip○ediaでキョンシーの特徴とか見てる」

美奈子「そうですか。そういえばキョンシーって関節曲げられないんでしたっけ?」

P「らしいなぁ。時間が経てば柔らかくなるらしいけど」

美奈子「両手を前に出して足首でピョンピョン跳ねながら移動してるのもそれが原因ですかね」

P「両手を前に出すのはバランスを取るためらしいぞ」

美奈子「うーん、足首で跳ねるかぁ…こんな感じかな?」ピョンピョン

P「…ふむ、これは」

美奈子「どうしました?」ピョンピョン

P「いや、キョンシーって死体だから体が硬直してるんだけど、美奈子は違うなって思ってな」

美奈子「どういうことですか?」タプーン

P(ばるんばるんしよる!)

美奈子「でもイベントだし、流石に足首で跳ねるのは無理かなぁ…」

P「ちくしょう………!」

P「へー、キョンシーは視力が弱いから臭いで人間を見つけて襲うんだ」

美奈子「キョンシーって人を襲うんですか!?私の知ってるキョンシーは明るくて面白いんだけどなぁ…」

P「ヴァンパイアシリーズの?」

美奈子「レイレイちゃん!」

P「キョンシー=レイレイってイメージあるな」

美奈子「ヴァンパイアといえばモリガンちゃんやフェリシアちゃんもいますよ!」

P「ふむ…今度のゲームイベントで誰かに着させてみるか」

美奈子「え、ええ!?あの衣装は…」

P「冗談だよ、流石に刺激強すぎるしな」

美奈子「でもプロデューサーさんにだけなら…」

P「いや、それは俺が我慢できなさそうだからやめてくれ」

美奈子「でも視力が弱いっていうのは嫌かな…みんなやプロデューサーさんの顔が見られないのは…」

P「キョンシーは息の臭いで分かるらしいけどな」

美奈子「臭いですか…それじゃあ私より可憐ちゃんの方がキョンシーっぽいですよね」

P「可憐は…うん、敏感か。この前のゲームイベントもハンカチの残り香で落ち着いてたしな」

美奈子「へぇ……そうなんですか」

P「美奈子、目からハイライトが消えてるぞ」

P「夜行性で満月の夜には凶暴になって襲ってくる…ふむなるほどね」

美奈子「どうしましたか?」

P「いや、夜行性で満月の夜には凶暴になるってな」

美奈子「あの、聞きましたけど…」

P「美奈子」

美奈子「は、はいっ」

P「満月の夜はキョンシーになろう」

美奈子「え?え?………え?」

美奈子「キョンシーってゾンビみたいなものですよね?」

P「ああ、死体なのも人を襲うのも、噛み付かれた方もキョンシーになるのも同じだな」

美奈子「それじゃあプロデューサーさんに噛み付いて仲間にしちゃってもいいですか?」

P「いや、それは困る。……待てよ、俺もキョンシーになれば…満月の夜…ほう」

美奈子「あのー…プロデューサーさん?」

P「満月の夜に俺に噛み付いてくれ」

美奈子「もう何言ってるか分からないです」

美奈子「あ、そろそろ時間なので行ってきますね。ファンのみんなからお菓子を貰うんじゃなくって、たくさんあげちゃいますよー!」

P「ファンの人たち…南無三」

美奈子「プロデューサーさんにもあとでたっくさん食べさせてあげますからね♪」

P「俺…南無三」

美奈子「ふふっ、なんだか楽しみになってきました!それでは行ってきまーす!」


美奈子『わっほーい!ファンのみなさん、キョンシー美奈子ですよー!』

P「…美奈子はかわいいなぁ」



P「あ、もしもし。あの今度特注で作ってほしい衣装があるんですが」


おわり

読んでいただきありがとうございました

ハロウィンHR→ムビマス→LTPの流れで美奈子が好きになりました。責任取って料理を残さず平らげます

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