比叡「お姉様ってふぁっきんびっちですよね!!」金剛「わっつ!?」 (67)


金剛「何を言うかと思えば、比叡、あなたいったい何を言ってるんデースか?」

比叡「実はさっき暁ちゃんに会って」


暁「提督が洋画に出て来るかっこいい系レディーはみんなふぁっきんびっちって言われてるって言ってました! 比叡さんも私のことはふぁっきんびっちって呼んでください!」


比叡「と、そのように」

金剛(ファック。あのマセガキ比叡になんてことを教えるデスか)

金剛「こほん。いいデスか比叡ファッキンビッチの意味はデスね」

比叡「お姉様のように素敵な女性という意味ですよね!!私も英国式にならいそう呼ばせていただきます!!!」

金剛「OH・・・」

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金剛(・・・しかし)

熊野「あら御機嫌よう。本日もふぁ、ふぁっきんびっちですわね」クスッ

金剛(まず出会うのがこいつデスか・・・。なんとも本当のこと言い難いデスね)

金剛「へい、ファッキンガール。大怪我しない内に人のことをそう呼ぶのはストップね」

熊野「・・・」ピクッ

金剛「ん?どうしたデスか?」

熊野「いいえ、なんでもありませんわ」ピクピク


金剛「・・・!」ピーン

金剛「へい×××ホール! どうしたネー!!」バシバシ

熊野「アs・・・。やめてくださいます?」ピクピク

金剛「ホワィ? あなた理解して使ってますでございますのデスか?」ニヤニヤ

熊野「し、失礼しますわ」


「すっごーい! やっぱり熊野ってお嬢様だったんだね。使いこなしてた!」

「み、みなまで言うなですわ。・・・恥ずかしいからこのことはどうか内密に・・・」


金剛(見栄を張るから恥をかくのデース。あとが楽しみデスねー)ニヤニヤ


「北上さん! どうか! 私に向かってファッキンビッチと! どうか!」

「うーん? なんだよ照れくさいなぁ。心配しなくてもおおいっちはふぁっきんびっちだよ」

「違います!「この・・・ファッキンビッチ」です!」

「ん、んん? ・・・このふぁっきんびっち」

「うぉおおおおおおおおお日英同盟ばんざーーーーーーーい!!!」




金剛(・・・汚い言葉とはいえ、これだけ広まってしまえばホントのこと言えないネー)

金剛(まぁ、誤解とは言えポジティブなニュアンスで使ってますカラ、物は考えようということですかネー?)

吹雪「あ! ふぁっきんびっちさん!」

金剛「それはやめて」

足柄「ぷっ、うぷぷぷぷぷ・・・。ファッキンビッチさんは大人気デスね?」

金剛「へい、ビッチ。てめえはダウトね」

足柄「なんのことですかー? ほらほら、吹雪ちゃんが困ってるわよー?」

吹雪「あ、あの金剛さん?」

金剛「な、なんでもないデース!」


金剛(覚えてろ)ピッ


提督「こ、金剛・・・」チョイチョイ

金剛「オゥ、マザ●ァッカさんデスか。どうかしましたカー?」

提督「・・・お、怒ってるな? そうなんだな?」

金剛「ノン、怒る理由ないデース。ただ?この落とし前はきっちり払ってもらうネー」

提督「・・・そうだな。よく考えて見ればお前には被害がないんだよな」

提督「勘弁してやってくれ。みんな覚えたてのスラングをお前で試したくて仕方がないんだ。・・・特に駆逐艦」

金剛「アイ、シー。わかってますヨ。ただ?いずれわかることデス。覚えた言葉の意味をしっかり調べる大切さを、みんな知るべきネ。私からは絶対言わないデスが」

提督「まぁ、お前が言ったらな・・・」


金剛「私は、このまま墓まで持っていくのも構わないデスが? もしバレた時のことを考えてアバズレという言葉を知った駆逐艦たち皆にそのまま正しい性教育をする覚悟はしといてくださいネ?」ギロッ

提督「い、いやだ・・・! まだ結婚もしてないのに!」

金剛「ガタガタうるさいデース。ケツの穴が小さい男ですネ?」

提督「う、うぅぅぅ・・・!」

金剛(まったく)

その日から、提督の地味な作戦が始まった

金剛「・・・ヘイ、提督。何をしているデスか?」

提督「い、いや。自発的にやめさせるために、辞書の卑猥な単語全てに赤マーカーで線をだな・・・」

金剛「なにやってるんですか、なにを」



金剛「・・・提督。この本はなんですか?」

提督「秘蔵のエロ本だ。・・・わざとみつかりやすい場所に隠してある」

金剛「・・・この本に出て来るのは皆日本人のようデスが?」

提督「しまった! 洋モノにすべきだったか」

金剛「・・・本気で言ってるから恐ろしいデスね」

満潮「でさぁ、その時漫画に出てきた人がほんとふぁっきんびっちでさぁ」ペラペラ

朝潮「み、満潮! その、あれです! ダメです!」

満潮「は? 何言ってるの?」

金剛(ふーむ、ユウトウセイちゃんはさすがデスね。きちんと調べたものとみえまーす)

朝潮「そ、そのファッ、・・・ッチというのはですね・・・」ゴニョゴニョ

満潮「なによふぁっきんびっちがどうしたの?」

朝潮「ふぁっ・・・、その」カァァ///

金剛(・・・このままプリティーな女の子が恥じらうのを眺めるのは吝かではないデスがネ~)

金剛「ヘーイ、満潮。あなたにはこの前ちゃんと意味を教えてマスよ」

満潮「げ、モノホンのファッキンビッチ・・・」

金剛「満潮?」

満潮「・・・へいへい、わかってますよーだ」

朝潮「あ、え、金剛さん・・・?」

金剛「あなたはこの子にからかわれていたんデスよ」ニヤニヤ

朝潮「え? ・・・あっ」

満潮「や、やば」

朝潮「・・・」プルプル

金剛「逃がさないデース。あなたには私からきっちりねっとり教えてあげまーす」

満潮「ちょ、どこ触って、放せ、はーなーせー!」

金剛「ついででーす」

朝潮「え、なんで私まで、いやあああああ!」

金剛「ふぅ・・・」

金剛(こうやって、私が教えて回るのもそれはそれでいいデスが、知らずに私に言ってしまった子たちのことを考えるとそうもいかないデスね)

金剛(とてもデリケートな問題デスから、きちんと教えてあげなければ後々困るのはこの子たちデスね)

金剛(ふむ、その都度ちゃんと注意しなかったのは私のミステイクね)

金剛(提督が硬派なら頼むのですが、あれだけのヘタレっぷりを見せつけられてしまえば、・・・ヘタすればセクハラとして憲兵に連れて行かれかねないデス)

満潮「こ、金剛お姉様・・・もう一回///」

朝潮「わ、私も///」

金剛「・・・」

金剛「しょうがない子猫ちゃんデスね~」

長門「待たんか、おい」

長門「なにやってるんだ貴様は」

金剛「なにって、ナニねえ?」

朝潮「い、いやああああ」ダッ

満潮「ま、待って朝潮お姉様」ダッ

金剛「ふむ、ついでに上下関係も教えてあげようと思ったデース」

長門「やり過ぎだ馬鹿者」

金剛「図体ばかり大きくなったベイビーちゃんの出番はないデース」

長門「わ、私だってなぁ! ・・・ちゃんと教育課程は修了しているからだな、その、手伝ってやろう」

金剛「下心が透けて見えマース。不潔デース」

長門「この・・・!」

金剛「私がやっていたのはちょっとしたスキンシップデース。真面目でおませなあの二人はいろいろ悶々としていたようデスので?」

金剛「想像以上の反応が返ってきた。それだけデス」

長門「し、しかし」

金剛「あなたのように杓子定規な人間に教えてもらったりしたら、性行為を不潔なことと勘違いされかねません」

金剛「その先に待つのは行き遅れの飢えた狼(笑)デース」



足柄「ぶぇっくしょーい!!」

那智「どうした?風邪か?」

足柄「いや、これはきっと誰かが噂してるのよ。提督とか」


長門「ぐぬぬ、言わせておけば・・・」

金剛「デスが」チラッ

長門「なんだ」

金剛「教えるのが私のようなお姉さんだけというのも、それはそれで問題デス。偏ったものになりかねないデスからね」

金剛「あなたが教科書通り、変に照れたりせずに客観的に物事を教えてあげられるなら、協力してもらうのも吝かではないデース」

長門「う、うむ。努力しよう」

金剛「お願いするネ。愛の形は無限大デース」

如月「ねぇ司令官? 近頃流行ってるファッキンビッチとは、どういう意味ですかぁ?」

提督「は、はは。さー今日も頑張るぞー」

如月「誤魔化さないでいただけますかぁ?」

提督(こ、金剛! へるぷ! へーるぷ!)


金剛「・・・なにやら嫌な予感デス。一刻も早く周知させる必要がありますネ」

金剛(さて? 次は誰のところに行こうカナ?)


金剛「へい、パンパカガール」

愛宕「あら、金剛さん」

金剛さん「? チョコレートガールはどうしたデスか?」

愛宕「高雄なら、自室にこもってますよ。なんでも教科書を作っているのだとか」

金剛(真面目なあの子らしいデスね。気負いスギかもしれないデスが)

金剛「ちょうどいいね、二人には手伝ってもらいマース」

愛宕「手伝う?」

金剛「いえーす! 真面目な先生と保健室の先生はセットなのデスよ」

愛宕「はぁ・・・?」

如月「・・・」ムスッ

金剛「フンフーン♪」

提督「・・・金剛さん? その、危ないところで助けてもらってなんだが、これはなんですか?」

金剛「『保健室』ネ」

提督「いや、そうではなく」

金剛「『保健室』ネ。妖精さんの医務室は小さすぎマスから、今日からしばらくここが保健室ネ」

提督「風呂はどうした」

金剛「わっつ? 風呂にベッドは持ち込めないデスよ」

提督「わかった、ここは保健室だ。・・・それで、俺はどこで仕事をすればいい?」

金剛「職員室デスかね?」

提督「それはいったいどこにあるんだ」

金剛「・・・」

金剛「・・・ガッコウ?」

提督「・・・不幸だ・・・」ガクッ



提督「で、お前はなぜもうここにいるんだ?」

麻耶「い、いや、なんだかここにいないといけねー気がしたんだ」

提督「どうすりゃいいんだよ。機密文書だってあるんだぞ持って帰る訳にはいかんだろ」

金剛「提督がそんなに仕事熱心だとは思わなかったネー」

金剛「ま、そんなに仕事がしたいなら私の部屋で」

提督「まぁ、金剛には世話になってるからな、俺は休暇でも取るよ・・・、始末書で済めばいいなぁ・・・」

金剛「私の部屋でやればいいネ」

提督「仕方ないなぁ、けどこれは必要な休暇だからなぁ、嫌なんだけどなぁ、休暇取るしかないよなぁ」

金剛「この×××」

金剛「では提督は休暇ということで」

提督「・・・ウス」

金剛「普段お疲れさまですから」

提督「・・・アザッス」

金剛「せっかくの休暇楽しんできてください」

提督「・・・キョウシュクデス」

金剛「駆逐艦の性教育のための休暇ということで申請しておきます、私が」

提督「・・・カンベンシテクダサイ」

提督「うう」

金剛「まぁ、しょうがないネ。・・・ああそうデス、今鎮守府にいる戦艦を集めてほしいデス」

提督「執務室に?」

金剛「保健室デス」

提督「・・・執務室だな?」

金剛「保健室デス」

提督「わかった、俺が悪かった。保健室だな?」

金剛「いえす」

提督「やれやれ、・・・ほれ、麻耶、さぼってないでいくぞ」

麻耶「やめろ! アタシは何処にもいかないいでででででで!」

長門「どうした、声が小さいぞ」

提督「・・・」

長門「もっと大きな声で読め、恥ずかしがることはないぞ」

提督「・・・おい、長門」

長門「演習中やおしゃべりはもっと大きな声だろう、どうした」

提督「・・・一人でなにやってんだお前」

長門「ああ、提督か。なに、予行演習だ」

提督「そうか、頑張ってくれ」

長門「無論だ」

提督「・・・金剛が呼んでいたぞ」

長門「きたか」ガタッ

提督「・・・・・・シラネ」

げっ

金剛「・・・で、集まったのが」

長門「うむ」

扶桑「本当に、私でいいの・・・?」

霧島「ヤルなら付けろ。付けないなら出すな」

伊勢「なになに? 楽しそうなことしてるじゃん」

不知火「はい」

青葉「恐縮です」

金剛「・・・後は」チラッ

山城「・・・」

金剛(クソレズかぁ・・・)

金剛「どうしろと」

長門「まぁ、そう言うな。扶桑なんかすごいぞ。この世にあるありとあらゆる昼ドラは経験済みだ」

金剛「シャラップ。子供が泣くデス、そういうのはもっとこうステップを踏むべきデス」

扶桑「ひどい・・・」

伊勢「なら私に任せろ、猥談は得意分野だ。なにせ日向を泣かせたこともある!」

霧島「あなたね、もう少し分別を付けなさい。私はどうですか? 仲間から子育ての苦労はよく聞いています」

金剛「お、おう」

不知火「たかだかスラング一つで大騒ぎする現状は見ていられません。許可さえ頂ければ殲滅します」

青葉「あ、私にはお構いなく」

金剛(これは無理デスね・・・)

山城「・・・あの」

金剛「前途多難デース」

山城「おい、聞けよ。おい」

金剛「ですがまぁ、アフターケアで使えそうなのが数隻。思っていたのとは違いマスが、考えて見れば一気に教える必要はないデスね」

金剛「特に伊勢のような人は、今回に限ってはありがたいのカモ?」

伊勢「お? そうか?」

金剛「はい、あなたは事が済んだ後、茶化しに茶化しまくってほしいデスね」

伊勢「あ、あれ? それってなんか戦力外通告と同義じゃね?」

金剛「そうではありまセン、おそらく、やんちゃな子たちはあなたを質問攻めにするハズです」

山城「あーなんかちょっとわかるわね」

伊勢「そ、そうか?」

山城「けどだからって自分から吹聴するような真似したら呪うわよ」

伊勢「へ? それってどういう?」

金剛「そのままの意味デス。あなたはいつも通りにしてればいいのデス。フランクな先輩とのガールズトークは楽しいデスからね~」

山城「貴女は先生だなんてなれないことする必要はないってことよ」

金剛「勿論? あんまりにもディープな話をし過ぎるとドン引きされるのはあなたデスが」

伊勢「ばーか、それくらいはわかってるよ。お前と一緒にすんな」

金剛「ハイ、そこはトラスト、信頼してあげマース」

金剛「そしてクールガール。・・・なぜあなたがここにいるかは知りませんが丁度いいデース」

不知火「私ですか?」

金剛「イエース。私はそうでもないデスがSEXの話はしかし刺激の強い話デス。優しい子たちはやっぱり照れちゃいマース」

金剛「そういう子たちにはゆっくりじっくり時間をかけたいデスが? どうしても面白半分でお話しちゃう子たちもいます」

金剛「貴女はそういう子たちを・・・」クイ

不知火「承知しました」キラン

山城「だからってやり過ぎちゃダメよ」

山城「一緒に話をしながら、調子に乗り始めたらそれとなく注意するくらいにしときなさい」

不知火「・・・一緒に話を、ですか?」

山城「そうよ、一緒に話をしてたらその子たちのグループがどこまでなら大丈夫だってわかってくるから」

山城「その子たちに応じた臨機応変な対応を心がけなさい。・・・そうね、観察眼を養うってとこかしら?」

不知火「観察眼、・・・承知しました」

金剛(Excellent! ・・・正直、見直しましたヨ)

金剛(・・・まぁ私達もよく言って聞かせるつもりではいマスが、私達があまり強く言うと萎縮しちゃいマスからね)

金剛(同じ駆逐艦同士なら、喧嘩になっても大丈夫デショウ。そうなった時こそ、私達の出番デース)

山城「・・・なによじっと見て」

金剛「ノン、他意はないデース。シスコンが度を超えると返ってまともになるということデスかね?」ニヤニヤ

山城「・・・呪うわよ」

金剛「オゥ、怖いでーす。扶桑、エンガチョのやり方おしえてくださーい」

青葉(なんだか真面目な話ですね~、性に奔放な金剛さんが騒いでると聞いたのでここに来たのですが)

青葉(伊達に最年長ではないということかなぁ・・・)ハァ

金剛「ファッキンスポイラー」チョイチョイ

青葉「ファッキ・・・私ですか?」ドキ

金剛「あなたは」ゴニョゴニョ

青葉「・・・ほう! それはおもしろそうですね!!!!!」キラーン

青葉「そうとなればこうしてはいられません!!! 青葉、出撃しまーす!!!」ダダッ

金剛(これがうまくいけば、とてもおもしろいものが見れマスねー)ニヤニヤ

龍驤「なんや、ほんま、たまらんわー」ピラピラ

鳳翔「なにがですか?」

龍驤「どいつもこいつも、いくらウチがちんちくりんや言うても、鳳翔とそんな歳変わらんやん?」

龍驤「駆逐艦のひよっこはわかるにしても、重巡やら軽巡やらがからかいに来寄るんよ~」

鳳翔「ふふっ、若く見られるのはいいことじゃないですか」

龍驤「あほ、そんなん言うからオカンやねん鳳翔は」ジト

鳳翔「まぁ、頼りにされるのは悪い気はしないですよ」

龍驤「けどな、何が腹立つって肝心の駆逐艦は私に言いに来ん!! なんでやねん!! お前らが来んかい!!」

鳳翔「うふふ、ちょっと期待してたんですね」

龍驤「そらそうよ。鳳翔には来る?」

鳳翔「私もないですね。お揃いです」

龍驤「まぁ、鳳翔はオカンやからなぁ」ウンウン

龍驤「でも、あんまりひどいようやったらガツンとこう言ったろかな思うねんけど、ウチにはそんな威厳あらへんしな」

鳳翔「ふふっ、怖がらせたってしょうがないじゃないですか」

龍驤「いいや、ウチも鳳翔も明らかに舐められとるで」

鳳翔「そうでしょうか?」

龍驤「そうやって、どいつもこいつもやりたい放題やからな、こうトントンと包丁で・・・って誰がまな板や!」ビシッ

鳳翔「うふふ、まな板の鯉ですか?」

龍驤「そう、それが言いたかった」

龍驤「でな? 瑞鶴のアホがあんまりしつこいからな?『なんや、ウチがそんなにヤリマンに見えるんか?』言うたったらな? 真っ赤な顔すんねん! めっちゃおもろかったで!」

鳳翔「うふふ。はい、お茶」

龍驤「お、さんきゅ。でな?『いや、それは』とか言うから、お、これはイケるおもてな?『そこまで言うなら、パンツ見てみい、確かめたらええわ』言うてスカートまくりあげてん」

鳳翔「それでどうなりましたか?」

龍驤「・・・このファッキンビッチ言うて逃げられたわ」

鳳翔「あはは!」

球磨「なんてことだクマー・・・」

木曽「あん? どうしたんだよ姉貴」

球磨「愚妹達はお子様だお子様だとは思っていたけど、まさかあんな言葉を平然と口にできるほどお子様だとは思ってなかったクマー」

木曽「あいつらはそうだろうな。知らないだろあんな言葉」

球磨「木曽はそんなことないね」

木曽「まぁ、俺は最近よく言われるからな。それで調べたんだが、案の定だったぜ」

球磨「あんたはギャップ萌えとか狙わないの? 天龍なんかカッコつけて言いまくってたせいで大恥かいてたクマー。その様子が可愛いからイジられまくってたよ?」

木曽「『オレはふぁっきんびっちだ』だったか? ・・・いや、なんというかどっちの意味でも似合うからな、あいつの場合」

木曽「というか姉貴は俺のことなんだと思ってるんだよ!」

球磨「べっつにー? ・・・あ、さてはファッキンビッチって言われても流すのってかっこいいと思ってるクマー? アクション映画のヒロインみたいだもんねぇー。・・・ふーん、そんなにモテたいのかねー」ニヤニヤ

木曽「ば、馬鹿そんなわけないだろ! というかだいたい女にモテたってしょうがないだろ! 大井じゃねーんだから」

球磨「女とは言ってないクマー。・・・しっしっ、レズが伝染るクマー。こっち来んじゃねークマー」

木曽「ばっかやろう!」

球磨「けど、よくもまぁ勉強嫌いの木曽がわざわざ調べようと思ったねぇ? そこは褒めてやらんでもないクマー」

木曽「・・・俺、保健体育だけは得意だったからな」

球磨「・・・なーんだ、結局男子中学生はエロエロて訳だったクマー」

木曽「男じゃねえって!」

阿武隈(ふっ、ふふっ、勝機は我にあり・・・! い、今この瞬間のために恥ずかしいの我慢しまくってあの言葉を言いまくってきたんだもん!)

阿武隈(大井さんとの様子から北上さんがあの言葉を知らないのは明白! よ、よし! やるなら今しかない!)

阿武隈「や、やぁー! き、北上さん! 北上さんってほんと、ふぁ、ふぁっ・・・!」

北上「・・・ファッキンビッチ?」

阿武隈「は、はははい! そうです! ファッキンビッチです!!」

北上「・・・」

阿武隈「・・・」ビクビク

北上「・・・まぁ、ありがと」

阿武隈「い、いえいえー!」

阿武隈(やった! やった! あの北上さんが私にありがとうって!)

阿武隈(・・・)

阿武隈(・・・いや違う! 間違えた! あの北上さんに向かってファッキンビッチって! 勝ったんだ! 私、勝ったんだ!)

北上「・・・ちなみにその言葉ほんとはアバズレとかヤリマンって意味だから。・・・今度言ったら引っ叩くから」

阿武隈「」

時雨「やぁ、雪風ちゃん」

雪風「あれ、時雨ちゃん。どうしたんですか? わざわざ会いに来るなんて珍しいです」

時雨「うん、暁がうるさくて逃げてきたんだ」

雪風「・・・あなたもふぁっきんびっちですか?」

時雨「まぁ、そういうことだね。と、おや、知っていたのかい?」

雪風「はい、不知火さんに言ったらすごく怒られました・・・。陽炎型駆逐艦の花型としての自覚をーって」

時雨「くっくっ。、不知火らしいね。いや、早い内にそれを知れたのは雪風ちゃんの幸運のおかげかな。良かったね」

雪風「ちっともよくありませんよ! すごく怖かったんですから」

時雨「まぁまぁ、・・・そう言えばなにか山城が言っていたけど。・・・そうか、今にして言えばあれは不知火のことだったのか」

雪風「? なんのことでしょう」

時雨「いや、山城がまたお説教しているのをちらっと聞いちゃってね。『相手に知らないことを教える時は自分もそのことをよく知ってからです』だってさ」

雪風「はぁ・・・?」

時雨「うーん、僕もよくわからないんだけどね」

雪風「良いことなのにしちゃだめって変です」

時雨「そうだね」

不知火「相手に知らないことを教えるとはどのような意味でしょうか」

山城「・・・揚げ足を取らないで。相手が知らないことを教える時、です。もう! 締まらないじゃないの! ・・・不幸だわ」

時雨「ニュアンスは伝わるんだけどね。でも、相手に知らないことを教えるって面白い言葉だと思わない?」

雪風「そうですか? ただの言い間違いにしか聞こえませんが」

時雨「まぁ、そうだろうけどね。・・・うーん、なんて言うのかなぁ」

雪風「でもでも、不知火さんがエッチとは思えないですよね、知ったかぶるなってことなのかな」

時雨「そうかもね。・・・そうだったらいいね」

雪風「はい。・・・ところで、時雨ちゃんはどれくらいエッチなんですか?」

時雨「え? ・・・それはどういう」

雪風「ずっと前に、金剛さんが「おとなしい人ほど実はエッチね~」って」

時雨「えっと、いや、そのぅ・・・」

雪風「時雨ちゃんっておとなしくて本好きですから、結構エッチですか?」

時雨「・・・そんなことないもん」ゴニョゴニョ

雪風「どうしたんですか?」

時雨「・・・雪風ちゃんなんて嫌いだ」

雪風「ええ? 私は時雨ちゃんのこと大好きだけど、時雨ちゃんはきらい・・・?」

時雨「・・・好きだけど、嫌いだもん!」

最上「こら!」

雪風「あいた! ・・・なんでしょう最上さん」

最上「聞こえちゃったからね。・・・やれやれ、雪風は僕にエッチだって言われたらどう思うのさ」

雪風「・・・嫌です。・・・あっ・・・!」

最上「気が付いたかい? それならごめんなさいしないとね」

雪風「はい。・・・エッチって言ってごめんなさい。雪風もエッチです」

最上「そうそう、・・・えっ、あれっ」

最上「・・・」

最上「・・・まぁ、いいか。ほら、時雨もさ」

時雨「・・・嫌いって言ってごめんなさい。僕、実はエッチです」

最上「・・・」



最上(・・・トイレ開いてるかな)

最上「あっ」 青葉「ひっ」 バッタリ

最上「・・・」

最上「・・・見てたのかい?」

青葉「み、見てません!聞いてません!あの最上さんが羞恥プレイを強要するだなんて全然知りません!」

青葉「・・・あっ、あっ」

最上「・・・ふっ、ふふ・・・」

青葉「ひっ、お、お願いします・・・私には心に決めた人が・・・あの、許してくださいぃ、なんでもしますからぁ・・・」ヘタッ

最上「・・・」ゾクゾクッ

最上「そうかい、じゃあカメラを貸して。君が涙目でへたり込んでいるなんて珍しいからね。・・・写真を撮らせてもらうよ」

青葉「あ、あぁ・・・」

最上「さぁ、この写真をばらまかれたくなかったら、わかってるね?」ニコ

青葉「・・・はい」

最上「今晩、僕の部屋の鍵は開けておくから。お話しようか、君のこと知りたいしね」

青葉「・・・わかりました」

最上「心配しないで。お話するだけさ。僕もしてみたかったんだ。ガールズトーク」

最上(・・・罰はいずれ甘んじて受けようじゃないか)

加賀「」

赤城「」

加賀「・・・見ましたか?」

赤城「・・・見てません」

加賀「賢明な判断です。いや、ほんとにそう思ってます。距離をとらないでください」

赤城「え、あっ、ごめんなさいつい」

加賀「こほん。しかし、さすがに風紀の乱れが目立ちます」

赤城「うーん、ここまで触発されるとは思ってませんでしたね」

加賀「うちの鎮守府きってのファッキンビッチは準備と称してなにやらノラリクラリとしていますが、まぁ、対象を駆逐艦に絞っていますから、それはいいでしょう」

赤城「加賀さん? あなた今・・・」

加賀「・・・失礼、つい。ですが我々も静観してはいられませんね。そろそろ、年長組にも目を向けていかないと軍人として示しが付きませんから」

赤城「やだなぁ・・・、お説教なんてしたくないですけど」

加賀「ですが、五航戦のクソガキも同じように騒いでいると聞きましたから。そろそろ潮時です」

加賀「失礼、触発されてしまうとは不覚です」

赤城(取ってつけたように謝ったけどさっきのは日本語よね)

赤城「・・・まぁでも、私たちから言ったのでは聞きませんから、コレばっかりは提督にお願いするしかありませんね」

加賀「いえ、我々でやるべきです。特に五航戦相手に」

赤城「そうは言っても、軍人として注意するなら。提督が適任ですから」

加賀「・・・赤城さんは、あの提督に風紀の乱れを指摘されて納得できますか? 私なら言います。オマエが言うな」

赤城「・・・加賀さん」フフッ

加賀「・・・」

加賀「はぁ・・・。物には順序がありますからね。どうせ聞きやしないなら、提督の言葉を後ろ盾にしましょう」

赤城「ふふっ、流石ですよ」

そして



提督「あーまぁ、なんだ。・・・加賀、ほんとにやらないとダメか? お前たちからよく言って聞かせてだな・・・」

加賀「必要ありません。どうぞ思い切り」

提督「そ、そうか? いいんだな?」

加賀「早くしてください」

提督「・・・お、おほん。あー、あー




提督「・・・弛んどるぞ貴様らァ!!!」

一同(・・・!)ビクッ

提督「貴様らはァ・・・栄光ある帝国海軍をなんだと心得ている!!!」

一同(・・・!)ビクビクッ

提督「加賀、軍規を言ってみろ」

加賀「はい」

提督「なんだその腑抜けた返事はァ!!! 貴様それを隊の規範とするつもりかァ!!!」

加賀「は、はい!!! 申し訳ありません!!! 提督!!!」

提督「申し訳ありませんとはなんだァ!!! なにが申し訳ないと言うのだァ!!!」

加賀「私の声量であります!!!」

提督「声量? そうか、貴様は小さい声しか出せなくて、それが申し訳ないと言うのだな?」

加賀「い、いえ!!! 規範となれなかったことであります!!!」

提督「規範とはなんだ!!! どのようなことを言うのだ!!!」

加賀「た、他の者の見本となることであります!!!」

提督「誰がそんなことを聞いたァ!!! 俺は軍規を述べろと言ったはずだァ!!!」

加賀「はいぃ!」

提督「返事は聞いとらんだろうがァ!!!」

加賀「はいぃぃぃぃぃぃ・・・・・・!!!!!」



金剛「へい提督、元気出すネー」

提督「・・・やっちまった・・・絶対嫌われた・・・」

金剛「すごかったデスからね~。長門や伊勢達にも聞かせたかったデース」

提督「・・・そうか、お前は聞いていたんだったな・・・」

金剛「勿論デース。提督のかっこいいとこ見れて良かったネ」

金剛「ただ、駆逐艦の良い子たちにはちょーっと早そうだったからネー。別室でお勉強をお願いしてマシタ。・・・・軽巡、軽空母の子たちも念のため参加させないで正解でしたネ」

提督「暁はどうしてたって?」

金剛「長門がやり過ぎたって落ち込んでいましたデス。まぁ、他の駆逐艦たちも面白がって散々言いたい放題言ってましたから、恥ずかしいのは一緒デスネー」

提督「・・・その辺抜かりないよなお前」

金剛「なんのことネー?」

提督「・・・ありがとな」

金剛「ノン、お互い様デース」


コンコン

提督「どうぞー」

加賀「中将閣下、報告にあがりました。・・・本作戦に置きましては」

提督「いいよ、書類なら読むから」

加賀「はっ!」

提督「・・・なぁ、加賀、謝るからやめてくれよそれ・・・」

加賀「それは命令でしょうか!」

提督「いや、命令とかじゃなくてさ・・・」

加賀「ではそういう訳には参りません! 私には、隊の規範となる義務があります!」

提督「あぁ・・・そう、いいよ、じゃあ下がって」

加賀「はっ! 失礼いたします!」サッ


提督「あーあーあんなに丁寧に扉閉めちゃってもー・・・」

金剛「軍人としてが口癖でしたからネー」

提督「一応、駆逐艦の前では遠慮してくれてるけどなぁ」

金剛「曙や霞がなにか言う度に、空気が凍りつきますネー」

提督「やめてくれよもー・・・。鳳翔がな? 大忙しだって小言がうるさくてなぁ」

金剛「パパに叱られたらママに泣き付くのが子供の仕事ね。・・・ママの座をむざむざと明け渡してしまったことは不覚デスが」

金剛(まぁでも? 提督にベタベタくっつく悪い虫は追い払えましたデース。怖がって近寄らない今の内にいちゃつきまくるねー! ・・・本物のレディーは頭を使いまーす)フンス




提督「あ、そうだ。お前についての嘆願書がきてるぞ」

金剛「わっつ? なんデスか?」

提督「駆逐艦達と戦艦達からだ。なんでも是非小さい子の教育係としてお前にお願いしたいらしい。戦艦達はなんだかお前のこと見直したってさ。良かったじゃないか」

金剛「ホ、ホワィ? それはありがたいデスが・・・」

提督「しかし満潮と朝潮なんかすごかったぞ? あの二人が署名を集めて持ってきたんだが、お姉様を是非にーってさ。・・・お前何したんだ?」

金剛「え、いや、その・・・」

提督「あと他の艦がな。お前と俺がくっつきすぎだーって結構来ててさ。・・・仕返しにしてはずいぶんと平和で安心してるがなぁ」

金剛「え、え、ちょ」

提督「俺もああ言った手前、しばらくは秘書艦の任を解くことにしたよ。・・・まぁ休暇だと思って楽にしてくれ」ニヤッ

金剛「・・・の、」

金剛「NOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!」

おしまい

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