結衣「そういえば京子に抱きつかれるとさ、いい匂いがするよね」綾乃「…え?」 (227)

はい

綾乃「違うわ!歳能京子は臭いの!腐った玉ねぎみたいに!汗かいたおっさんが電車で横になってワキガで!私はそんな臭いが好きなの!いい匂いのする歳能京子なんて存在しない!」

結衣「お、おう…」

所詮キャラdisするゴミはにわかだってハッキリわかんだね

これは乗っ取ってみようかしら

綾乃「歳納京子に抱きつかれたことあるの?」

結衣「まあ。何度かあるね」

綾乃(歳納京子の、におい……)

綾乃(そういえば、千歳がお酒入りチョコレートで酔っぱらった時に、歳納京子にキスされた……)

綾乃(甘い石鹸の香りと、優しい歳納京子の体臭……素敵だったわ)

結衣「どうかした?」

綾乃「な、なななんでもないわ」

綾乃ちゃんテラカワユスwwww
見てるからガンバレ(´∀`∩)

結衣「この前京子がうちに泊まった時のことなんだけどさ、あいつ、すっごく寝相悪くて」

結衣「私の布団にもぐりこんでくるんだよね……これが、鬱陶しくってさ」

綾乃(船見さんは、歳納京子と二人きりでお泊り会を、しょっちゅうやっているのよね……)

結衣「でもさ、京子に抱きつかれると、なんかいい匂いがしてさ……それも許せちゃうんだよね」

綾乃「そう……」

綾乃(なんなの、この気持ちは……)

綾乃(船見さんが嫌いなわけじゃないのに、なんだか胸の中がもやもやする)

結衣「それにしても、京子遅いね。トイレ行ったきり、戻ってこないや」

綾乃「クレーンゲームで取った景品、全部私たちに預けっぱなしじゃないの」

綾乃「そうね……ところで、どうして私を遊びに誘ってくれたの?」

結衣「うーん……分かんない。京子が提案したんだよね。今日三人で遊ぼうって」

……

結衣「やっぱり、二人きりだと気まずいね」

綾乃「そ、そんなことないわ」

ちょいと席をはずす

綾乃「私、歳納京子みたいに話題を振るのが得意じゃないし……」

結衣「私もだよ」

綾乃「……私、船見さんみたいにカッコ良くないし」

結衣「それは、私には分からないなあ」

綾乃「私の取りえって、なんなのかしら……」

結衣「……そんなこと、私にも分からないよ。でもさ」

綾乃「でも?」

結衣「綾乃は生徒会のみんなに慕われてる。私も、綾乃のことをいい友達だと思ってる」

結衣「それってやっぱり、綾乃のいいところなんじゃないかな。みんなに好かれるところっていうかさ」

綾乃「うん……ありがと」

結衣「なんか重苦しい話になっちゃったね。何か他の話をしようか」

綾乃「そうね……じゃあ、恋の話とか?」

結衣「そうだね……って、え!?」

綾乃(な、何言ってるの私!?)

結衣「……」

綾乃「……」

結衣「では、言い出しっぺの綾乃からどうぞ」

綾乃「……そうね」

綾乃「私、好きな人がいるの」

結衣「うん」

綾乃「いつも明るくて、やんちゃだけど優しいところもあって、とってもいい人なの」

結衣「……うん」

綾乃「一緒にいるだけで、元気を分けてもらえる人……私は、歳の……ゲフンゲフン」

結衣「え?」

綾乃「とにかく、私はその人のことが好きなの! はいおしまい!」

綾乃(危うく、言いかけるところだったわ……私が歳納京子のことが好きだって)

綾乃(でも、きっと船見さんは気づいてないはず……気づいていたとしても女の子同士だし、冗談だって思うはず)

綾乃「次、船見さんの番よ!」

結衣(そっか、やっぱり綾乃、京子のことが好きなんだ)

結衣「私は……今は好きな人はいないかな」

綾乃「そう……」

結衣「でも、ぶっちゃけて言うと、私は京子のことが気になってる」

綾乃「……」

結衣「その人は、邪魔で、ウザくて、面倒くさいやつなんだけど……でも、憎めない」

結衣「なんだか綾乃の好きな人に似てるね」

綾乃「そ……そうね」///


――――――

京子(おお……いい空気じゃん)

京子(三人で遊んでるのに突然京子ちゃんがいなくなってさあ大変作戦が功を奏しているな……)ニヤリ

京子(あの二人、ウブだからなあ……お互いのこと、好きなくせに、直接言えないから)

京子(だから、私が恋のキューピッドを買って出た訳だ!)

京子(さて、そろそろ戻るか……)


――――――

京子「ただいまー」

結衣「遅かったじゃないか、京子」

京子「ちょっとそこのクレーンゲームが面白くてさ」ドッサリ

綾乃「これ……全部取ったの……」

京子「まあね」エッヘン

結衣「さて、そろそろ帰ろっか」

京子「あれ、今日結衣んちでお泊まりじゃなかったっけ?」

結衣「聞いてないぞ」

京子「それはそうだ、今はじめて言ったからな!」

結衣「帰れ」

京子「綾乃。綾乃はどうよ!?」

綾乃「私? 私は……」

京子「ほら、綾乃は泊まりたいって言ってるぞ!」

結衣「まだ何も言ってない」

済まん続きは明日

どれどれ

上がったな
さて、続きをぼちぼち書いていこうと思う。多分夜中には完結できると思う。

結衣「とにかく、今日は帰れって」

京子「そんなこと言わずにさー」スリスリ

結衣「うわっ、すり寄ってくるな」

結衣(いい匂い……)

京子「うりうりー」スリスリ

綾乃(歳納京子が、船見さんにすり寄ってる)

綾乃(……船見さんが、羨ましいわ)

結衣「わかった、分かったから。泊めてやればいいんだろ!」

京子「やったぜ!」

京子「もちろん、綾乃も来るよね」

綾乃「え……いいの?」

京子「いいよ!」

結衣「私が決めることだろ」

結衣「でも、せっかくだし、三人でお泊り会をしよっか。ここで綾乃だけ仲間外しにはできないし」

綾乃「え、ええ……」

京子(またまた、一緒にお泊り会したいくせに、照れちゃって)

結衣「綾乃の方は、予定は大丈夫なの?」

綾乃「うん。大丈夫。おうちには電話で連絡しておくわ」

綾乃「あ、別に歳納京子がいるからってわけじゃなくて、船見さんの好意に甘えるから泊まりに行くんだからね!」

京子「うんうん、分かってる分かってる」

~結衣の家~

ぐぎゅるるるー

結衣「凄い音だなおい」

京子「腹減ったぞー、なんか作れー」

結衣「全く……」

綾乃「あ、私も手伝うわ」

結衣「あ、ありがと。冷蔵庫にひき肉があったから、ハンバーグでも作ろっか」

綾乃「ハンバーグね、任せて」

すまん、IDが頻繁に変わるかもしれない

見てくれている人ありがとう

すまん、俺1じゃなくて6だったわ

結衣「あ、冷蔵庫から牛乳とっておいて。右の方にあるから。私玉ねぎ切っておくよ」

綾乃「分かったわ。つなぎのパンを浸しておけばいいのね?」

結衣「うん、ありがと。助かるよ。やっぱり一人でやるよりも早いな」

京子(ここまで上手くいくとは……)

京子(料理を通じてより親密になっちゃおう作戦、順調だな!)

結衣「よし、後は焼くだけだな……っとと」ヨロッ

綾乃「え……どうしたの……」

ジュッ

結衣「あっつ……」

綾乃「だ、大丈夫!?」

京子「んん? どした?」

結衣「ちょっとふらついて、フライパンに触っちゃってな……」

綾乃「指、腫れる前に早く水で冷やした方がいいわ!」

京子「いや、こういうときは舐めてやると治りが早いってばあちゃんが言ってた」

結衣「本当か……?」

ちょっと席外します

もう一日待ってくれ……本当に申し訳ない

よし
待ってくれてる人もいるし、かきはじめよう

京子「本当かどうかは、やってみなきゃ分かんないぞ、ほら貸してみ」

結衣「ちょっ……」

はむっ

結衣「……」

結衣(京子に、指なめられてる……)

京子「れろれろ……ろう? 痛み、ひいてきたれしょ」

結衣「……」///

京子「ちゅぱっ……まあ、こんなもんでしょ。はい次、綾乃!」

綾乃「え、どういうことよ歳納京子」

京子「綾乃も、結衣の指舐めるの」

綾乃「え!? そそそそんなことできないわよ」///

京子「できるだけ多くの人が舐めた方がよく効くってばあちゃんが言ってた」

綾乃(歳納京子と、間接キス……)

京子(結衣の指を舐めることになって、照れてる照れてる)ニヤニヤ

綾乃「……いいの、船見さん」

結衣「なんで、舐めないっていう選択肢がないんだよ……」

綾乃「そ、そうよね。私に舐められるの、嫌だよね」

結衣「……別に嫌ではないけどさ」

綾乃(心臓がバクバク言ってる……)

……

結衣「あのー、考えるのはいいけど、できるだけ早くしないとハンバーグ冷めちゃうよ」

綾乃「そ、それもそうね」

綾乃「じゃ、じゃあ……」

ペロッ

綾乃(歳納京子の、唾液……心なしか、少し甘い気がするわ)

綾乃「……」

レロレロ

結衣「……綾乃?」

綾乃「え?」

結衣「いや、舐めてくれるのは嬉しいんだけど、そんなに舐められたら指がふやけちゃうよ」

綾乃「ちゅぱっ……はっ!? ご、ごめんね?」

結衣「早くハンバーグ食べよ」

京子(結衣の奴、照れ隠ししてやんの)

結衣「じゃあ、いただきます」

京子、綾乃「いただきまーす」

パクパク

京子「いやー、やっぱりこの味は落ち着くわ」

結衣「ふ、夫婦みたいに言うなよ」///

京子「まあそう照れるな」

綾乃「うん、とっても美味しいわ。味を調えるのは、全部船見さんがしてくれたの」

結衣「綾乃も上手だよ。ハンバーグこねてもらったけど、空気の抜き方が絶妙だ」

京子「あ、確かに、ふっくらしてて美味しいな。さすが綾乃だ」

綾乃「……」///

綾乃「い、一緒にお料理できて良かったわね、船見さん」

結衣「また一緒に作ろうよ」

京子(いい雰囲気だ……よしよし)

三人「ごちそうさまー」

綾乃「改めて、今日はお泊り会に読んでくれてありがと、船見さん」

結衣「ん、いいよ」

京子「まあいつも二人きりだから、たまには三人てのも悪くないよなー」

京子「さてテレビテレビ……と」ポチッ

京子「ぎゃははははは!」

結衣「……うるさいのがいる上に実質二人きりになったな」

綾乃(馬鹿笑いしてる歳納京子も、無防備でかわいい……)

結衣「このお泊まり会をきっかけに、もっと綾乃と仲良くなれたらいいな」

綾乃「そ、そうね。いつもは気まずい空気になっちゃうから……」

結衣「なにか共通の趣味を見つけようよ。綾乃は平日家に帰ってから、何して過ごしてる?」

綾乃「そうね……おうちに帰って、お風呂とご飯を済ませた後は――千歳とメールしながら、漫画を読んだりしてるわね」

結衣「そういえば、メールアドレス交換してなかったね。超初歩的なところを抜かしてたな……だめだ」

綾乃「船見さんが謝ることじゃないわ。じゃあ交換しよっか」

ppp

京子「あはは……」チラッ

京子(やっとメアド交換したか……ホントにウブだなあ二人は)

京子(これでまた少し、進展するだろ……)

結衣「じゃあ今度から、気が向いたら私にもメールしてね」

綾乃「うん、分かった」

結衣「ところで、綾乃ってどんな漫画を読むの?」

綾乃「恋愛ものが多いわね……」

結衣「そっか……私は少年誌のバリバリのバトルものが好きだからなあ」

綾乃「人が殴ったり殴られたりするのを見るの、私苦手だわ」

結衣「私も、ドロドロした三角関係とか、ちょっと受け付けないな……」

綾乃「……」

綾乃(会話が続かない)

結衣「お風呂入るよね?」

綾乃「あ、いいの? ありがと」

結衣「じゃあ掃除してくるよ」テクテク

綾乃「……」

京子「お風呂、結衣と一緒に入れば?」

綾乃「……え!?」

綾乃「そ、そんなの恥ずかしいし……船見さんも気まずいと思うわ」

京子「大丈夫大丈夫」

結衣「何が大丈夫なの?」

京子「早い! あんた帰ってくるの早すぎんよ!」

綾乃「そ、その……私と船見さんが一緒にお風呂入るって話になってて」

結衣「え……それはちょっと……恥ずかしいかな」

京子「分かった、じゃあ私も入ろう! 三人でお風呂だ!」

結衣「狭いっつーの」

京子「わ、私と同じ湯船につかれないって言うのか!」

結衣「意味が分からん」

京子「ねえ、ゆいちゃぁーん、おねがぁーい」

結衣「なんだよ、気持ち悪いな……」

京子「ねえ、ゆいぃー……」ジトー

結衣(口では気持ち悪いって言ってるけど……実はこういう、拗ねた顔の京子も可愛いんだよなあ……)

京子「な、綾乃も一緒に入りたいよな?」

綾乃(歳納京子と、お風呂……確かこの前もこういう展開があったような)

綾乃(この前は、歳納京子と二人でお風呂なんて、恥ずかしくて無理だった……)

綾乃(でも、船見さんも一緒に入ってくれるなら……)

綾乃「……うん」

結衣「えっ」

綾乃「えっ……」

綾乃(ななな、何言ってるの私!?)

結衣「自分で言っといて、えっ、はないでしょ……」

綾乃「ご、ごめん。変なこと言っちゃったね。一緒に入るなんて嫌だよね」

結衣「……いいよ。三人で、一緒に入ろう」

京子(しめしめ)

綾乃「えっ……」

結衣「……なんか、緊張するね」

綾乃「そうね……」

京子「さて、風呂が入るまで、何かしよう! 何がいいかなあ」

結衣(京子は暢気なものだよな……でも、そこがいいところで、私が惹かれるところでもあるんだよな)

結衣「あそうだ、ラムレーズンあるよ」

京子「いただきます!」

結衣「プリンも確かあったと思う」

綾乃「いただきます!」

京子「よしじゃあ、ゲーセンで取った景品でも分け合おうか」

綾乃「え、歳納京子がほとんど取ったのに、私たちにくれるの?」

京子「私に言わせれば、クレーンゲームは取るまでが楽しみなんだよ。いかに美しく取るかだ」

京子「出てきた景品なんて、おまけにすぎないんだ。と言うわけで、好きなの取っていいよ」

綾乃「あ、ありがと……」

結衣「まあ、おかげでうちの押し入れが景品だらけなんだけどな……」

ゴソゴソ

綾乃「あ、これいいかも」

結衣「そのぬいぐるみ、私もこの前貰った。かわいいよね」

綾乃「ええ! もふもふ~」ニコニコ

結衣「京子には感謝しないとな」

京子「えっへん」

京子(二人の笑顔、いいなあ)

京子(結衣と綾乃がくっつけば、私は本当に嬉しい)

京子(私は二人の笑っている姿を見られるだけで、幸せだ)

京子(……私だって、結衣のことが好きだけど。でも、この好きは、二人の好きとは違う)

京子(友達として。友達として、結衣は綾乃とくっついてほしい。心からそう思う)

京子(もっと仲が進展していけば、私と綾乃との関係はちょっとずつ変わったものになってくるだろう)

京子(でも、それはそれで楽しそうだ。私は、新しい環境が好きになれる人間だ)

京子(自分でも、そこが自分のいいところだって思ってる……みんなもそう思ってくれてるといいな)

京子(……って、こんなこと、私のキャラじゃないから言わないけど)

pppppp

京子「あ、お風呂入った! いこーぜー!」ダッ

結衣「そんなにあわてなくてもいいだろ……」

~風呂場~

綾乃「……」///

結衣「……先に服、脱げば?」///

綾乃「そちらこそ……」

京子「何恥ずかしがってんの?」スッポンポーン

結衣「……お前はちょっとは恥じらいを覚えたらどうだ」

京子(結衣と綾乃、お互いに大事な相手だからこそ、裸を見せるのを恥ずかしがってんだろうな……可愛い奴らめ)

京子「ほら脱げって」ガッ

結衣「あ、やめ、ズボンに手をかけるな……」

ズルッ

京子「……お尻のラインに嫉妬」

綾乃「……」ジーッ

京子「むっつりさんが、結衣のお尻見てるよ」

結衣「綾乃……」

綾乃「はっ!? ご、ごめんなさい、私……」

綾乃(船見さんぐらいスタイル良かったら、歳納京子は私に振り向いてくれるかしら……)

京子「頼むから早くしてくれよ、湯船につからないと体冷えちゃうからさ」スッポンポーン

結衣「う、うん」

綾乃「そうね……風邪ひかれても悪いし」

ヌギヌギ……

京子「よし、入るぞ」チャポン

綾乃「私も」

結衣「やっぱり三人って狭くないか?」

ザバーン

京子「狭っ! 狭い! いやこれマジで狭いって!」モニュ

結衣「どさくさにまぎれて揉むな!」

京子「えー、いいじゃん。結衣せんぱーい!」スリスリ

結衣「ちなつちゃんに怒られろ!」

結衣(顔、近い……ああ、いい匂いがする……頭が、くらっとくる……)

京子「綾乃、ちょっと耳貸して」

綾乃「う、うん……」

綾乃(歳納京子の、香りが漂ってくる……何も考えられなくなる)

京子「綾乃、いたずらするなら今しかないぞ。今のうちに、いろんなところ触りまくってやれ」ボソッ

綾乃「え!? そんなことできないわ……」ボソッ

京子「いいからいいから」ボソッ

結衣「何を相談してるんだよ」

結衣(丸聞こえだったんだけどな……)

綾乃「……えいっ」ピトッ

結衣「……どうしたの」

綾乃「い、いたずらに、ほっぺを突っついたのよ!」///

結衣(かわいい)

京子(かわいい)

めし

30秒で帰ってきたぜ……

結衣「ほら、一人ずつ体洗いなよ」

京子「ふふふ、三人で一緒にお風呂に入ってるのに、一人ずつなんて辛気臭いですぞ」

京子「三人で背中の流しあいっこだ!」

結衣「どんなだよ……」

京子「はい、三人とも、湯船を出て!」

結衣「まったく……」

綾乃(なんだかんだ、付き合ってあげるのね)

ザパーン

京子「ほら、綾乃も。三人で輪を作るんだ!」

結衣「傍目から見れば凄く面白い構図になるだろうな……」

京子「誰が誰の後ろになるか、決めようぜ!」

結衣「私は別にどこでもいいけど」

京子「じゃあ綾乃、結衣の後ろな」

綾乃「え? え?」

京子「はい決定! みんなまず、シャンプーを用意するんだ!」

結衣「綾乃が洗ってくれるのか、じゃあ安心だな」

京子「なんだ、私だとなにか不満があるのか!」

結衣「大ありだわ。……でも、綾乃がかわいそうだなあ」

京子「私は綾乃には優しいからな!」

綾乃(それってつまり、私を大事にしてくれるってこと……?)///

ワシワシ……

結衣「ああ、気持ちいい。綾乃、シャンプー上手いな。美容師さんになれるよ」

綾乃「そ、そうかしら?」

京子「おい結衣、手が止まってるぞ!」

結衣「はいはい……」

結衣(京子の髪、長くて綺麗だよな……)

結衣(シャンプーをしても、京子の匂いはしっかり染みついていて)

結衣(それに、華奢な体、つい抱きしめたくなってしまう……)

ワシワシ……

綾乃「かゆいところない?」

結衣「そうだな、耳の後ろあたりをお願い」

綾乃「分かった」ワシワシ

京子(よしよし、いい感じだな)ニヤリ

京子「私の加減はどう?」ゴシゴシ

綾乃「うん……ちょっと、へたくそね」

京子「むう……」

綾乃(歳納京子の、ちょっと乱暴な手つき……ちょっと、痛いくらい)

綾乃(それでも、心地よさを感じるのはなぜ?)

シワシ……

綾乃(ううん、そんなのもう、分かってる)

綾乃(私は歳納京子のことが、どうしようもなく、好きなんだ……)

京子(よし、二人の関係はいい感じだな)ニヤリ

京子「そろそろ泡を流そうか」

結衣「そうだな」

シャー

綾乃「……体、洗うのよね」

京子「当たり前じゃん。洗わないの?」

綾乃「いや、……」///

綾乃(歳納京子に体中触られるなんて、想像しただけで……)///

京子「はいじゃあはじめー」モニュ

綾乃「ひゃうんっ!?」

結衣「綾乃をいじめるなよ」ゴシゴシ

京子「おお、よい心地じゃ、よいぞ、よいぞ」

結衣「だれだよ……綾乃、体洗ってくれる?」

綾乃「う……うん」

ゴシゴシ……

綾乃(改めて見ると、やっぱり船見さんの体、綺麗……)

綾乃(肌はつやつやだし、体のラインが引きしまってる)

綾乃(私も、船見さんみたいになりたいな……)

綾乃「……やん! 歳納京子、変なところ触らないでってば!」

京子「いやすんません、なんというか、血が騒ぐもので」

結衣「まったく……綾乃、背中、もうちょっと上をお願い」

綾乃「ここかしら」ゴシゴシ

結衣「うん、そこ。背中流すのも上手いね」

綾乃「まあね。お父さんの背中を流して腕を磨いてるから」

京子「え? 現在進行形なの?」ニヤリ

綾乃「なんでもない、なんでもないわ!」///

シャー

京子「なんかさっきから綾乃がずっと真っ赤なんだけど」

綾乃「なんでもないわよ!」///

結衣「のぼせてきたんでしょ?」

綾乃「え……ええ、そうよ」

綾乃(船見さん、やっぱり気がきくなあ……)

結衣「体も流したし、そろそろ出よう」

京子「……今にして、結衣の体を洗えなかったことが悔やまれる」

結衣「お前はいたずら目的だろうが!」

だめだ、今日はもう頭が働かないかもしれない

今日中じゃなくてゆっくりでもいいから完結してくれ

>>81
それは約束する

ただいま

京子「はー、さっぱりしたな!」

結衣(私は悶々としたよ……京子の裸を見て)

綾乃(私は、歳納京子の裸を見て心臓バクバクよ)

京子「なんだよ、二人して赤くなっちゃって。やっぱりのぼせたんだな」

結衣「……トランプでもしよっか」

綾乃「いいわね」

綾乃「私の勝ちね」

京子「綾乃、神経衰弱強いなあ!」

綾乃「そ、それほどでもないわ」エッヘン

結衣「……」ムスッ

京子「どうした? 結衣。さっきから黙り込んで」

結衣「いやさ……この際だから、言うけどさ」

結衣「京子は、私たちとお風呂に入って、裸の肌と肌が触れ合うくらい密接して、何か思わないわけ?」

京子「……どういうこと?」

結衣「その、私たちの一糸まとわぬ姿を見て……心が動いたりしないの」

綾乃(船見さんが動いた……!)

京子「……そりゃ、色々思うよ。結衣のおっぱいおっきいし、ずるいと思う。綾乃も、肌がもちもちしてて綺麗だなと思う」

結衣「うん……」

結衣「それだけ?」

京子「……そうだね、それだけ」

京子(んん? 何か勘ぐられてる気がするけど、ホントにこれ以上何も思ってないぞ)

京子「もしかして、私が結衣か綾乃のこと、好きだと思ってる?」

結衣「……」

京子「もしくは、そう思われてたい、とか?」

結衣「……っ!」///

結衣「そ、そんなことは、ないけど」

京子「本当かなー?」

結衣「……本当」

京子(このへんで、止めておくか……結衣、本当に怒っちゃうからな)

京子「綾乃は、私が綾乃のこと好きだって言ったらどうする?」

綾乃「え……」ボーッ

京子「綾乃ー、おーい」

綾乃「と、とと歳納京子は、わたわたしのことがすすすすきなん?」

京子「キャラ変わってるぞ……いや、仮にだよ、仮に」

綾乃「あ、あわわわ……」///

京子「……いや、やっぱりないよね。女の子同士だし。気持ち悪いよね」

綾乃「き、気持ち悪くは、ないわ」

京子「ん?」

綾乃「と、歳納京子がどうしてもって言うなら……私も、好きになってあげてもいいわ」///

京子「だから例えばの話だって。そんなに照れなくても」

京子(綾乃が好きなのは、結衣だしな)

綾乃「……」//////

結衣「京子……私、この前のRPGの続きをするわ」

京子「私はいいけど……綾乃は?」

綾乃「私、ゲーム全然わからないけど……船見さんがやりたいなら、横で見てるわ」

京子「そう……じゃ私は漫画でも読んでよっと」

ppp……

綾乃「……」ムスッ

京子(ん? ちょっと、仲悪くなっちゃったか? なんでだろ)

眠る

明日こそ、完結させる

昼の間にも、ちょっと進めておこうか

結衣(京子が綾乃のことを好き……冗談だって分かってるのに)

結衣(それなのに、そう聞いた時、胸が締め付けられた)

結衣(ああ! 冗談だよ冗談! だから深い意味はないんだって!)

結衣(でも、もし冗談じゃないとしたら……そう、考えてしまう)

結衣(綾乃も京子のことが好きだから、両思いだ……それなら私は祝福してあげなきゃいけない)

結衣(いや……そんなことはできない。私は京子のことが、好きだ)

結衣(私の恋心に気づいてほしい。私は京子を独占したい)

結衣(自分の気持ちに、嘘は付けない……)

ピコピコ

結衣「ああ、謎解きか……」

綾乃「そこは、二つ前の村で村人が言ってたことがヒントになるんじゃないの?」

結衣「……あ、ホントだ。解けた」

綾乃「二人で相談しながらゲームするのって、楽しいね」ニッコリ

結衣「うん……そうだね」

結衣(京子は私たちのことを、恋愛対象と思っていないんだろうか……それも、分からない)

結衣(そうだとしたら……私と綾乃、どちらを取るんだろう、あるいはどちらも取らない可能性もあるか……)

結衣「はあ……」

結衣(嫉妬、なのかなあ。冗談にしろ、京子にあんなことを言われた綾乃に対する)

結衣(……いや、こんなこと、もう考えるのはやめよう。綾乃は大事な友達なんだから)

綾乃「どうしたの?」

結衣「いや、なんでもない」

綾乃「顔色悪いよ、大丈夫? まだ九時だけど、早く寝た方がいいんじゃない?」

結衣「いや、大丈夫だから」

結衣(そう、綾乃は私に優しく接してくれるじゃないか……)

結衣「謎解きのところは任せたから」

綾乃「ええ」

京子「結衣の本棚に刺さっている漫画にはずれがない」

結衣「まあ、面白くないと思った奴は捨ててるからな」

京子「いや、やっぱり良いセンスしてると思うよ」

結衣「……ふん」

綾乃(歳納京子と、船見さんの趣味は合うのかしら……)

綾乃(だとしたら、私と歳納京子の趣味は、あまり合わないのかしら……)シュン

結衣(最近は、特にこうなんだよなあ……ちょっと褒められただけでも、胸がどきどきする)ドキドキ

綾乃「それは、そっちじゃない?」

結衣「あ、確かにそうだね」

――――――

結衣「もう11時か……ごめんね、私熱中しちゃうと時間忘れちゃうから」

綾乃「ゲームって、意外と面白いのね」

結衣「携帯型のゲーム機、貸してあげようか?」

結衣(これは共通の話題を作るチャンスだ)

綾乃「いいの?」

結衣「……」

結衣「ごめん、言いだしといて悪いけど、やりたいゲームがあったんだった。ごめんね、また今度貸してあげるよ」

京子「……」チラッ

京子(うーむ……やっぱりちょっと険悪ムード)

京子「ふぁ……あ」

結衣「そろそろ寝ようか」

綾乃「私も眠いわ……」

結衣「布団準備するから、ちょっと二人でしゃべってて」

京子「おうよ! 綾乃、今日は楽しかった?」

綾乃「え、ええ……」

綾乃(今日一日、歳納京子といっぱい遊んだし……裸も見られたし)

綾乃(文句のつけどころのない、素晴らしい一日だった……)

離脱
続きは今夜

再開
完結まで突っ走る所存

綾乃(これ以上を望むのは、欲張り過ぎ……だけど)

綾乃(せっかくのお泊り会だから……ちょっと勇気を出してみようかな)

綾乃「ねえ、歳納京子」

京子「……どうしたんだ?」

京子(目を潤ませて……まずい、ちょっとかわいいと思ってしまった)

綾乃「歳納京子と私って、友達だよね」

京子「当たり前じゃん、親友だよ!」

綾乃「うん、嬉しいんだけど……」

綾乃(言うのよ、綾乃!)

綾乃「私は、京子とそれ以上の関係になりたい……」///

京子「……」

綾乃「……なんて、冗談よ」

京子「ですよねー!」

綾乃「え……」

京子「いや、なんでもないよ」

綾乃(ああ、はぐらかしちゃった……綾乃のバカ!)

結衣「よいしょ……と」バサッ

結衣「はいみんな、布団敷けたよ」

綾乃(三人で、川の字になって寝るのね……)

京子「はいはい、私真ん中ね!」

結衣「なんでだよ」

京子「眠っている間に、みんなにいたずらをゲフンゲフン」

結衣「声に出てるよー」

綾乃「わ、私はそれでも構わないけれど……」

結衣「私もいいんだけどね」

京子「じゃあ寝ようか、電気消してー」

結衣「はいよ」パチッ

結衣(さて……友達の女の子から聞いた話だと)

結衣(お泊り会では、電気を消してから恋バナを始めるものらしい)

結衣(京子の恋バナ、聞いてみたいなあ……)

結衣(でも私、そういうキャラじゃないからなあ……)

結衣「京子」ガチガチ

京子「え、どうしたの? めっちゃ声色が硬いんだけど」

結衣「京子の好きな人って、どんな人?」

京子「なんでいる前提なんですかね……」

結衣「ふ、普通好きな人くらいいるだろ! 中学生の女の子なんだから」///

綾乃(綾乃、さっきは駄目だったけど、勇気を出すのよ)

綾乃「わ、私も聞きたいかも」

京子「ふーむ……そうだなあ」

京子「……非常に申し訳ないのですが」

結衣「ん?」

京子「ホントにないんだよね……嘘を言ってる訳じゃなくって」

京子「綾乃と冗談で話をしてたんだけどね、なんて言うかさ、すっごい大切な友達はいるんだけど、それ以上の関係は全く望んでいないと言うか」

京子「でさ、私は常々思うわけよ」

京子「好きな人、ってのは、自分にとって大切な存在で、なんとかしてその人と付き合いたいって訳じゃん」

綾乃「うん……」

京子「付き合うってことはさ、お互いがお互いのことを一番親しい存在だと認識しなきゃ成り立たない訳でさ」

京子「私が、誰かのナンバーワンになれるかって言われると、ちょっと難しいんじゃないかなって思って」

綾乃(歳納京子は私のナンバーワンなんですけど)

結衣(京子……ホントにいいやつだよなぁ。他人の心にまで気が配れて……そう言うところに、心惹かれるんだよ)

京子「そうすると、どうしても誰かを好きになったりできないよね」

結衣「……いつもの、ちなつちゃんに対する態度はどういうことなの? ベタベタくっついてるけれど、好きなんじゃないの」

京子「……私のキャラが壊れるから、あんまり話したくないんだけどな」

京子「あれは、ペットを愛でるのと同じ感覚」

京子「とにかく、私に特別好きな人なんていたためしがないんだよ」

京子「逆にいえば、私はみんなのことが好きなのかもしれない」

京子「私が関わりを持っている、みんなのことが……」

綾乃「……話が壮大になってきたわね」

京子「そろそろやめとく? 多分期待しているような話は出てこないぞ」

綾乃「……いや、続けて」

京子「この際直球を投げさせてもらうけど、いいか?」

結衣「え?」

京子「……結衣と綾乃ってさ、お互いのこと好きじゃん?」

結衣「え……っと」

綾乃「な、何言ってるの、歳納京子! 私が好きなのは、私が、好きなのは……」

京子「結衣、でしょ?」

綾乃「ち、違うの」

京子「照れるなって」

綾乃(告白するなら、今しかない……!)

綾乃「私は歳納京子、あなたが……」ドキドキ

京子「あー駄目だ! やっぱり私にゃこういう真面目な話は無理だわ!」

京子「寝よ寝よ!」

結衣「おい、綾乃が何か言いたいみたいだぞ!」

京子「ぐうぐう」

結衣「国民的漫画の登場人物かよ……」

結衣(……抜け駆けされなくて良かった)ホッ

結衣(私より先に、京子に想いを告白されるところだった)

結衣「……私たちも、寝よっか」

綾乃「ええ、そうね」

結衣「……」

綾乃「……」

京子(さて、どうしたものか)

京子(……胸のドキドキ、聞かれてないかなあ……)ドッドッ

京子(人に好かれると言うことが、こんなに嬉しいことだとは思ってなかった)

……

京子(綾乃は私のことが好きなんだ……結衣なんかじゃなく、意中の人は私なんだ)ドッドッ

京子(寝相が悪いふりをして、綾乃にくっつこうかと思っていたんだが、緊張してできそうにないな……よし、結衣にくっつこう)

京子(まあ、そろそろ寝てるだろ……)モゾモゾ

結衣「……綾乃、起きてる?」

綾乃「ええ」

京子(おっと……)

めし

ただいま
さて、終わらせにかかるか

結衣「寝付けないの?」

綾乃「ええ。歳納京子と一緒に寝るなんて、緊張しちゃって……」

結衣「……実は、私もなんだ」

結衣「二人でお泊り会するときとか、もう心臓がバクバクでさ。京子には内緒にしてるけど、ずっと寝付けないんだ」

京子(……それってどういうことだ?)

綾乃「ああ、それで、寝相が悪くて抱きついてくるとか、分かるのね」

結衣「そうそう、京子はホント入眠までが早いからなあ」

京子「……」zzz

結衣「結構大きな声で話してるけど、起きないし」

結衣「ゲーセンでの話の続きをしよっか」

綾乃「そ、そうね」

結衣「私の、好きな人の話。どうしようもなく鬱陶しいのに、憎めない。憎めない、っていうのは照れ隠しなんだ」

京子(ゲーセンで、恋バナしてたのか……)

結衣「憎めないどころじゃない、そいつの仕草、言動、全てに心がときめくんだ」

綾乃「うん……気持ちは凄く分かる。私もプリンを取られたりして、それでも胸がときめいちゃうもん」

結衣「プリンを取るような奴って……」

綾乃「……もう、気づいてるわよね」

結衣「……ゲーセンの時から、分かってた。綾乃は京子のことが好きなんだろ?」

綾乃「うん」

京子「……」ドキドキ

結衣「綾乃……じゃあ、綾乃は私のライバルだな」

綾乃「え?」

結衣「綾乃だけに、秘密を打ち明けてもらっちゃ悪いから、思い切って言うよ……」

結衣「私も、京子のことが好きだ。恋愛対象として」

綾乃「え……」

京子(え……え!?)

京子(私は、私は……結衣のことを、一番の親友だと思ってた)

京子(結衣も、私のことを層認識してるはずだって)

京子(でも、結衣は、それ以上の関係を望んでいたんだな……どうしよう)

京子(ニヤニヤが、止まらない……電気が付いてたらばれてたな)ニコニコ


京子(……しかし、どうすればいいんだ?)

京子(私は綾乃か結衣、どちらかを選ばなきゃいけないのか?)

京子(どちらかを取れば、どちらかが不幸せになる……)

京子(……二人のことだ、きっとすぐに立ち直るだろう。でも)

京子(私は、人を傷つけられない。傷つけた事実は、ずっと引きずってしまう)

京子「うーむ……」

結衣「あ……」

京子「やべ、声に出ちゃってた」

綾乃「も、もももしかして、私たちの話、聞いてた……?」

京子「……」コク

結衣「……」

京子「……」

結衣「話を聞いてたんなら、何か言ってくれよ」

京子「……うん。ごめん!」

結衣「それは、私に対する言葉?」

京子「いや、二人ともだ。私のわがままを聞いてくれ」

綾乃「……」

京子「二人の気持ちは、嬉しい……凄く嬉しいよ」

京子「でも、どちらかを選ぶなんて、私にはできない」

京子「実は今日二人を誘って遊びに出かけたのは、綾乃と結衣が両思いだと思ってたからなんだ」

綾乃「そ、それは……違うわ」

京子「そうみたいだね……それが、今日のこの場みたいな状況を生んでしまった。ごめん」

結衣「謝らなくても、いいじゃないか。それに、今日この場で決着を付けても、いいんじゃないか?」

綾乃「……」ゴクッ

結衣「私と綾乃、どちらを選ぶのか」

京子「だから、ごめん。この場で、どちらかを選ぶことはできない」

結衣「……まあ、今日じゃなくてもいいけど」

京子「いや、いつまで経っても、私の答えは変わらないと思う」

結衣「……」

結衣「どっちつかずの態度は、逆に私たち二人を傷つけることになってるんだって分かってる」

京子「そんなことは、分かってるんだ……」

京子「さっきも言ったけど、これは私のわがままだ……私は、綾乃と結衣、どちらか片方を傷つけることはできない」

京子「……すまんが、二人の意見を聞かせてくれ」

結衣「私は、京子を独占したい……私だけの、京子であってほしい。綾乃には悪いけれど」

結衣「友達同士じゃできないことをしたい。抱き合ったり、キスしたり」

結衣「女の子同士って言うのは分かってる。でもそんなの関係なく、私は京子が好きなんだ」

京子「……正面切って言われると、照れるな」///

結衣「……私も、恥ずかしい」///

京子「分かった。綾乃は?」

綾乃「わ、私は……」

綾乃(と、歳納京子は、私と船見さんの仲を良くしようとがんばってくれたのよね……)

綾乃(私はそういう、友達思いなところが好き……だとしたら)

綾乃(私はそれに応えなきゃいけない。つまり、船見さんとは、仲良くしなきゃいけない)

綾乃「私は、もしかしたら、気持ちだけ伝えたいのかもしれない」

綾乃「私が歳納京子に、恋心を抱いていること……それを、歳納京子自身が感じてくれていれば、それで満足かも」

京子「ふむ……」

京子(結衣との関係が壊れるのが、怖いのか……)

京子「分かった……」

結衣「……」

京子「今日は寝よっか」ニコッ

結衣「……うん、そうだな」

結衣(絶対に、私を好きにしてみせる……)

綾乃(……正直、ほっとした。今日、関係が崩れてしまわないことに)

……

京子「……」スースー

結衣「……今度こそ、寝たかな」

結衣「綾乃?」

綾乃「……」スースー

結衣(綾乃も、寝たな)

結衣(今日の一件で、もう我慢が出来ないんだ……ごめんな、京子……)

結衣(少しだけ、抱き締めさせてくれ……)

京子「うーん……」モゾモゾ

ギュッ

結衣「っ!? 京子……起きてるのか?」

結衣(寝ぼけて、抱きついてくるなんて……あり得るか?)

結衣(ああ、何も考えられなくなってくる……京子の、匂い……)

結衣(頬ずり……ぐらいはいいよな)スリスリ

結衣(ああ、綺麗な桜色の唇……)

結衣(駄目だ、キスは駄目だ、寝てる間になんて、ずるい)

結衣(でも……)

小休止

ラストまで行きます。お付き合いください。

綾乃(ずるいわ、歳納京子に抱きつかれてる、船見さん……)

綾乃(私も……私にも、抱きついてくれないかしら……)

綾乃(船見さん、顔、近い……もしかして、キスするの……?)

京子(……結衣の吐息が当たってる……顔、近い……)

京子(唇、奪われちゃうのかな……)

結衣「……キスなんて、まだ早いよな」

結衣(私は、自分の気持ちに正直すぎた。もっと、京子が良い思いができるようにふるまわなきゃだめだ)

綾乃(……はあ)ホッ

京子「うーん」ゴロゴロ

綾乃(今度は、こっちに寄ってきた……)

ギュッ

綾乃「……歳納京子、起きてるでしょ」ボソッ

京子「……」コク

結衣(綾乃も、起きてるのか……私がキスしてたら、綾乃怒ってたろうな、良かった)

京子「……今日だけだから」ボソッ

ギュッ

綾乃「……っ!」///

結衣(聞こえてるし、しっかり抱きついてるのが見えてるっつーの……)

結衣(それでも、これが京子なり、精一杯尽くしてくれてるってのは分かった)

結衣(今日のことは、多分一生忘れないと思う……)

京子「キスしても、いいよ」ボソッ

綾乃「……もう、いいわよ。なんだか、満足しちゃった」プイッ

京子「……そっか」

綾乃(……強引に行けばいいのかな? ……いや、そんなの、私じゃない)

綾乃(今、気づいた。私は私でいい。歳納京子のそばにいるだけで幸せだ)

綾乃(船見さんみたいに、歳納京子を独占したいだなんて思わない。夢にも思わない)

綾乃(私たちは……恋人っていう関係を超えた、友達になれたらいいな……)

~翌日~

綾乃「ふぁ……あ」

綾乃(ちょっと寝不足……)バッ

結衣「綾乃、起きた?」

綾乃「船見さん、起きてたのね」

京子「ぐがー」

結衣「みっともなくへそ出して……さすがに、これは寝てんだろ」

結衣「もう、十時だよ」

綾乃「そう、じゃあ、私はそろそろ帰った方がいいかしら」

結衣「……いいの? 私と京子、二人きりになっちゃうよ」

綾乃「船見さんが歳納京子に手を出さないって、信じてるから」

結衣「……うん、確かに、何もする気はないよ」

綾乃「じゃあ、ばいばい、結衣ちゃん」

結衣「やっと名前で呼んでくれたね」

綾乃「ふふっ。これから、歳納京子のことも、京子って呼ぶようにするわ」

綾乃「じゃあね。お泊り会、とっても思い出深いものに鳴ると思うわ」

結衣「うん、またうちにおいでよ」

綾乃「ありがと」

ガチャ、バタン

結衣「さて……そろそろ京子を起こすか」

結衣(昨日の京子の匂い……あれをかみしめながら、これからは反応しないようにしよう)

結衣(私の大切な、親友だから……傷つけちゃいけないってこと、気づいた)

結衣(恋人同士の関係なんかじゃ歯が立たないくらいの、とびきりの親友になってみせる……)

結衣「おーい京子、起きろー!」


おわり

当初はさくっと終わらせるつもりでしたが……長くなって申し訳ない
長々とお付き合いいただきありがとうございました。

なぜまとめからとかいう都合のいい解釈をしたんだろう

後学のために、どこがつまらなかったのかをお教えいただけると幸いです。

>>152
たまたまスレ見かけたんだけなんで軽くしか読んでないんだがザッと見たところ

だらだら会話してるだけ
山も谷も盛り上がりも何もない
このまま1000までまったく同じ調子でだらだらと続いていきそうでぶっちゃけ飽きる
いらない描写が多すぎ

こんなところか
まあ、わざわざつまらんってレスする人間はどうかと思うがね

>>152
ああ、あと乗っ取りは嫌いな人は嫌いだからそこだけは一応
乗っ取りは「1が捨てたスレを拾ってくれてありがとう」って期待値が甘くなる代わりに
「叩かれるの怖くて自分でスレ立てらんなくて乗っ取って甘えてんのかよ」
と見られる要素にもなる
そこは一応忠告しとく
それでも捨てスレの乗っ取りが好きなら別に止めないけど

>>153
ゆるゆりに特有の間と言うか、冗長な雰囲気をあえて表現してみたつもりなんですけど、それは逆効果だったということでしょうかね。

>>155
そういう「原作読んでればすむ」要素は二次創作にはいらんのよ
読み手は原作では見られないようなぶっ飛んだものを読みたいんだよ二次創作SSでは
マジキチ系が喜ばれるのはそのせい

マジキチ書けとはいわんが(個人的にはやりすぎマジキチも嫌いなんで)
ここまでだらだらした内容なら30レスくらいでサクッと終わらせた方がいいし
100レス越える中・長編ならドラマ的な盛り上がりを期待して開いてしまうからな

>>156
マジキチ系嫌いなんですよね……キャラ、原作を貶めてるような気がして

>>157
それは個人の好みが大きいだろうけど、ウケる作品が書きたいのか
書きたいものを書いてつまらんといわれても気にしないかどちらを目指してるんだ?
書きたいものを書き殴ってウケる市場をサーチしないで都合のいい感想が付くと思うのは間違いだぞ
だからマジキチ書けとは言わないって言ってるしだけどウケてる理由も分析した方がいいってこと

貶めてるかどうかは最終的に「終わりよければすべて良し」で話がまとまってるかどうかによる
象や宝庫に載るマジキチ系は話が吹っ飛びつつもきちんとまとまってる作品が多い

原作になぞらえる姿勢は嫌いじゃないが、「原作以上の神作品にはなりえない」のが
二次創作ってジャンルだからな
さっきも言ったけど「ただなぞらえてるだけなら原作読んでた方がいい」ってなっちゃうのよな

>>156
>読み手は原作では見られないようなぶっ飛んだものを読みたい
横からで申し訳ないけど、あなた1人の意見を一般化して語らないほうがいいよ。原作の雰囲気を大切にしたIFストーリーを読みたいと思う人だって一定数いるんだから。
あと、マジキチ系は、喜ばれるっていうより単に面白がられているだけでしょ。原作をよく知らないような人でもノリで楽しめてしまうところがあるし。

>>159
つまらん理由を聞かせてくれっていってるから
「俺はこれこれこういう理由でつまらんと言われてるんだと思う」
って言ってるだけなんだが

つまらんってわざわざ書き込みこそしないけど単純にスルーするレベルだなと思った理由を述べてるだけ
>単に面白がられているだけでしょ。原作をよく知らないような人でもノリで楽しめてしまうところがあるし
それをどう捉えるかによるね
どんな形であれ、「面白い」ってレスがついた方がモチベーション上がるのは実際そうだろ?

>>160
そこはさ、
「俺はこれこれこういう理由でつまらんと言われてるんだと思う」じゃなくて
「俺はこれこれこういうところがつまならいと思った」ってことを言うべきじゃない? まぁそれは>>153に書いてくれているみたいけど。

他人の考え方、感じ方なんて分かりようがないんだし、人の意見を代弁するべきじゃないと思っただけ。>>6が求めているのは純粋な「読者の感想」な訳だし。

ところでそれはそれとして、「ウケる理由」を分析して「ウケる作品」を狙って書くばかりが芸じゃないよね? 正直、その「ウケる市場」なんてものを意識して書くだけじゃ、安上がりな既製品しか出来上がらないように思うんだよ。
「どんな作品がウケるか」っていう傾向を把握することはもちろん大事だけど、でもそれ以上に、作者独自の個性を鍛えて強力無比な武器とすることだって疎かにしちゃいけない重要事項なんじゃないかな。

>>161
なんか微妙にピントがズレた話をしてるなあ、アンタ
ウケる作品ってのは「ギャハハハハハハwwwwwwワロタwwwwwwww」
とかなる作品のことばかりじゃないんだよ
感動させる、人の心を揺り動かすことを「ウケる」っていうんだよ

つまらんって書き捨てていく奴が「純粋な感想」なんて書いていくと思うか?
逆にいうとオレがまともにスレ読む気にならない、スルーするレベルだと思ったってのも
一種の読者の感想なんだがな

>>162
まあ、そんなカッカするな

>>163
それは
>人の意見を代弁するべきじゃないと思っただけ
といいながら横から>>6の代弁をしてるID:fqDfg2JBfに言ってやれよ

>>162
勘当させたり、人の心を揺り動かす作品は「ウケる」ものだというのは分かった。
けれど、それはいわゆる売れ筋の作品に限られたものにしかないものなのか?
俺はそうじゃないと思う。あなたのいう「ウケる」ものばかりになると、それこそ>>161の言うように既製品だらけになってしまうじゃないか

>>164
カッカしているとは違うか、すまなかった
ただ、別に>>161はズレたことを言っているわけではないと思うが

>>165
ん?売れ筋の作品にしかないなんて誰がいった?
読者が何に対して面白いと感じるかのリサーチが出来てる作品が売れ筋になるんであって
それは非可逆的なものだぞ
そもそもウケるって意味合いを誤解しすぎじゃないか
ゆるゆりの「原作」は「ウケて」るのに、原作になぞらえたはずのお前さんの作品がなぜつまらんと言われたか
そしてつまらんと思う理由を聞きたいんじゃなかったのか

読者が面白いと言ってくれなくてもいいってなら今のまま書いてりゃいいじゃないか
でも「つまらん」って言われたら気にしてこうやって理由を聞くんだろ?
理由を聞くからこうなんじゃないかって他人に言われたら
「オレはそういうのに染まりたくない」ってんじゃ
つまらんって言われた理由聞く必要ないじゃないか

>>167
>>6と話したいのに横から「代弁すんな」っていう代弁してくるのがズレてるって話な

>>168
俺のこの作品の意図が伝わっていないのは分かった。そこは俺の力不足だと認める。
俺は既製品だらけの世界に染まりたい、けどそのうえで新しい地平を見出だしたいと言うか。
俺の提案するものの新しい観点が評価されたくて書くことは間違っているか?

すまんミスった
>>171
なんで自分にとって有用でないアドバイスを聞かないといけないのか。

>>170
じゃあズバリこの作品の意図って何よ

>俺の提案するものの新しい観点が評価されたくて書くことは間違っているか
間違ってないよ
自分の道をまい進したきゃそうすればいい
ただそうしたいなら「つまらん」って言葉にいちいち反応すんなって話
つまらんと言われた理由を聞きたがってるから
「オレがこのスレに感想つける気にならない(スルーするレベルと思った)」
ってのを述べたらその反応って、じゃあどんな意見を求めてたのよ

うん、好きにすればいいじゃん
としか言いようがなくなるんだけど

>>175
そうだな、この話が有用だと感じるようなら
そもそもこんなだらだらした展開にはしないだろうからな

>>176
申し訳ない……眠いんで寝ます。深夜までお付き合いくださりありがとうございました。

>>181
おい、都合悪くなったから意図明かさないで寝るのか
わけわからん

まあいいや、「理由聞きたい」っつーからスルーしようと思ってたのに親切に書いたらこれだ
好きなようにお山の大将やっててまたつまらんって書かれて騒いでてくれ
酉は今後もつけてくれな
お前のスレは見ないようにするから

>>184
そんな攻撃的になるなよ

>>186
理由聞いといて、自分の意にそぐわぬ意見は「有用なアドバイスでない」
聞いてなきゃ書き込まなかったっつの

コイツしたらばのヤツだろ
擁護してんのも仲間だろこれ
したらばのヤツらはしたらばに籠ってろよ
そしたらつまらんとか絶対言われねーから

>>191
深夜のことか?
別に深夜の住人追い出す理由はなかろうが
とりあえずこのスレの>>6が書くSSには今後当たりたくない

>>192
違う
コテ共が集まって雑談ばっかしてるキモい板があんだよ
そっから出張してきてんの丸わかり

>>193
おーぷんにもある作者雑談スレのしたらば版みたいな感じか?
ようわからんが

もういいやオレも寝る

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年12月06日 (日) 12:07:34   ID: rjUQ3S7e

1uy2ob4LRも十分気持ち悪い
自己顕示欲強すぎ

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