母「起きなさい…私の可愛い勇者…」(13)

母「今日は貴方の16歳の誕生日です」

勇者「…それは明日だ」

母「…」

~次の日の朝~


コンコン…
母「勇者…?起きてますか?今日こそ貴方の16歳の誕生日です」

「…」

母「私は貴方を勇敢な男に育てたつもりです」

「…」

母「勇者…?」ガチャ

書き置き「旅に出ます、探さないで下さい」

~王国・城門前~

門番「ここは国王様のお城です、何かご用ですか?」

勇者「私は勇者だ」

門番「あ、貴方が勇者様ですか。どうぞ、お通り下さい」

勇者はお城に入ろうと一歩踏み出すも、

ドンっ!

門番に弾かれてしまった

勇者「!?な、何をする」

門番「貴方が本物かどうかを調べます、本物なら私のような雑兵を倒すのは朝飯前の筈…」シャキン

勇者「く、見くびられたものだ…が、朝飯前だと?朝飯は食べて来た!」ドヤァ

~教会~

神父「oh…勇者ヨ、死ンデシマウトワ情ケナシ!次カラワ気ヲツケルゾヨ?」

勇者「くそっ!なんだよこれ!普通、こういう初めのイベント戦は勇者は勝つもんだろ!?」

~回想~

門番「私の戦闘力は53万…もとい、lvは53です」

勇者「はぁ!?」

門番の攻撃!
勇者に1001のダメージ
勇者は死んでしまった

~教会前~

勇者「なんなんだよ!あの無理ゲーは!レベル1で、装備は布の服しか無い状態で勝てる訳ないだろ!」

勇者はふと、ある事に気付いた

勇者「もしかして、何かのフラグを建て忘れたのか?…だって、普通に考えて見た目グラフィックは勇者だし、王様には呼ばれてたし…」

…あ

勇者「まさか、母さんから何かを受け取る筈だった…?例えば、紹介状みたいな」

冷静に考えてみれば、勇者という存在は成功すれば億万長者だ。しかも父が元勇者だからと言って当の俺自身は戦闘訓練すらした事が無い

しかもレベル1。今なら誰でも自分が勇者だと身分を偽れる

勇者「そうと分かれば、母さんに会いに行こう!」

勇者は自宅へ向かった

~勇者の自宅~

勇者「ただいまぁ」

母「」ギロッ

勇者「」ビクッ

母「よくもまぁ平気な顔して帰って来れたものだね」

勇者「…はい」

母「しかもこんな大切な日に」

勇者「…はい」

母「うちに帰って来たって事は覚悟はできてるんだろうね?」

勇者「いやそn…」

母「答えは聴いてない!」

母の不意討ち!
勇者に500のダメージ
勇者は死んでしまった

~教会~

神父「oh…ユーシャ、シンデシマウトワ(ry」

勇者「」ムスッ

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