穂乃果「話しかけないで! 今、石の気持ちを考えてるから!」 (15)

穂乃果のアホな日常
書きためなし
かなり短い




部室にて

穂乃果「……」

ガチャ

絵里「穂乃果? なんで、机の上で座禅なんかしてるの?」

穂乃果「……」

絵里「?」

絵里(寝てるのかしら)

絵里「あ、そうそう。今日購買行った? 秋限定の紫芋の蒸しパンが出てたわよ」

穂乃果「……」ピク

絵里「けっこう美味しかったから、穂乃果も明日食べてみたらいいわ」

穂乃果「……」ピクピク

絵里(……起きてるのかしら?)

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ガチャ――

花陽「今日は、ご飯……あれ、穂乃果ちゃんどうして机の上に座ってるの?」

絵里「あら、花陽」

穂乃果「……」

花陽「あ、もしかしてっ……絵里ちゃんを怒らせて」

絵里「ちょっとちょっと、私が怒ったってこんなことさせないわよ」

花陽「ご、ごめんなさいっ……」

絵里「穂乃果、もしかしたら寝てるのかしらね」

花陽「寝ながらこの体制を維持できるのはスゴイですっ」

絵里「そうねえ、やっぱり起きてるのかしら?」

花陽「あ、そう言えば穂乃果ちゃん、この間読んでた漫画の最新刊出てたよっ……犯人はヤスだったのっ……アアっ!? これ、言っちゃダメだった……!?」

穂乃果「……」ビクンっ

花陽「ご、ご、ごめんなさいっ。つい、うっかり……」

穂乃果「……」ブルブル

絵里「どうも動く気はないみたいね……さて、他のみんなが来る前に今日の宿題でもやっておこうかしら」

花陽「こうなったら、もういっそ全部ネタバレしたほうがむしろモヤモヤしなくて済むよね!」

穂乃果「……」ビクンっ

絵里「大丈夫かしら?」

花陽「いいんです、きっと穂乃果ちゃんもそれを望んでいるはずっ」

絵里「そーかしらね?」

絵里(宿題しよ……)


花陽、ネタバレ開始


穂乃果「……」ビク

花陽「でね……だったの……がね」

穂乃果「……」ビクビク」



花陽「……ってことだったの!」

穂乃果「……」ガクっ

花陽「喋りすぎてお腹空いちゃった……」

ガチャ

にこ「にっこにこにー……って、穂乃果あんた何してんの?」

穂乃果「……」

にこ「そして、絵里はなんで何事もないかのように勉強してるわけ」

絵里「私だって、少しは気にしたわよ」

にこ「……」

にこ(まさか、部室の中央に座すってことは、センターは譲らないって言うサイン……?)

にこ「へ、へえ……あんたがそこまで狙ってたなんてね」

花陽「にこちゃん?」

にこ「でも、次のセンターは譲らないわよ」

穂乃果「……」

にこ「こらっ! あんた、ちょっと何か反応しなさいよ!」

穂乃果「……」

にこ「……黙ってたら、脇腹つつくわよ」

穂乃果「……」ビクっ

にこ「……」

にこ(悪いものでも食べたのかしら?)

にこ「えいっ」

ツン

穂乃果「……っ」ビクン

ツン

穂乃果「……っ!」ブルっ

ツンツン

穂乃果「……っ……っ!」

にこ「そう言えば、にここんなことしてる場合じゃないのよ! 穂乃果のバカに付き合ってる暇なかった!」

絵里「にこ、騒がしいわよ」

にこ「へーへー」

ガチャ

真姫「……穂乃果いる?」

穂乃果「……」ピク

花陽「真姫ちゃん、穂乃果ちゃんならほら」

真姫「……馬鹿が一人いるだけだけど」

にこ「その馬鹿が穂乃果だって」

真姫「海未とことりが呼んでたわよ」

穂乃果「……」ギクっ

真姫「もお、何やってるんだか」

絵里「穂乃果、あなたまさか生徒会の用事を放ったらかしにして、ここで座禅してるなんてことないわよね」

穂乃果「……」ぴくぴく

真姫「ことりはまだいいけど、海未はかなりの剣幕だったから、どうせ怒らせたんじゃないの?」

花陽「穂乃果ちゃん、謝って来た方がいいんじゃないかなっ」

ガチャ

希「ハロー……なん、この空気?」

穂乃果「……」ほっ

希「あ、穂乃果ちゃんここにおったん? さっき、廊下猛ダッシュしてたと思ったら、部室に用事やったんや」

穂乃果「……」

希「……」

にこ「無駄よ、そいつさっきから一言も話そうとしないんだから」

希「ふーん……」ニヤ

ワキワキ

絵里「ちょっと、希、その手つきいやらしいわよ」

希「穂乃果ちゃん寝てるんちゃう? これは大チャンスやん! 日頃なかなかできないこと、やっちゃわん?」

穂乃果「……」ビクビクっ

希「穂乃果ちゃんにもワシワシMAXしてみたかったんよ……」

絵里「やめなさいよ。穂乃果だって今さら止められないだけじゃないの?」

希「だって、穂乃果ちゃんにピーとかピーとかピーピーでピーとかしてしまいたくならん?」

にこ「このど変態が」

穂乃果「……」グスっ

真姫「ちょっと、穂乃果が涙ぐんでるじゃない」

希「ありゃ」



ガチャ

ことり「穂乃果ちゃんいますかぁ?」

海未「穂乃果?」

穂乃果「……」ビクっ

海未「穂乃果!? 消えたと思ったらこんな所にいたんですね!?」

穂乃果「ご、ごめんなさい!!!」

ガタっ
ダダダっ

ことり「ほ、穂乃果ちゃんっ!?」

穂乃果は二人の合間をかいくぐって廊下に出た。

海未「待ちなさい!」



真姫「結局、穂乃果は何をしたの?」

ことり「それが、予算申請書を間違えてシュレッダーにかけちゃって、もう一度各部に印鑑を押してもらわないといけなくなっちゃったの。それで、海未ちゃんがすごく怒って」

海未「そ、そんなにキツく怒ったつもりは……」

ことり「……そ、そうだねえ」

海未「こ、ことりっ」

絵里「自業自得なら、まあ仕方ないわ」

海未「と、とにかく追いかけましょう、ことり」

ことり「はーい」





中庭にて


おーい、穂乃果ちゃーん

穂乃果ー、怒っていないから、出てきなさい!





穂乃果「はあはあはあ……」

ザっ

凛「穂乃果ちゃん?」

穂乃果「!?」

凛「こんな所で何してるの?」

穂乃果「話しかけないで! 今、石の気持ちを考えてるから!」

凛「……?」

穂乃果「はっ」

凛「頭がおかしくても、凛は穂乃果ちゃんのこと大好きだよ」






おわり

読んでくれた奇特な人ありがとう

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年10月09日 (木) 20:08:09   ID: ulSRuMBd

安定の毒凛語

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