『ジョジョ』安価でスタンド使いとスタンドバトル (514)

ジョジョの奇妙な冒険の主人公が、安価でつくった敵を倒す一話完結バトル。
簡単に言えば、お題をもらって>>1がSSを書く形式のSSです。

注意【ジョジョSS】JOJO「安価で出来たスタンド使いを倒す」【長文注意】 を書いた人とは別人です。

① 敵キャラの名前。
② スタンド能力。
③ スタンド名。
④ 性格。

を、安価で決める。

お願いとしてはあまりにもチートなスタンド能力、卑猥な名前などは御勘弁を。
あと他作品から能力をマンマ流用するのもご遠慮ください。
性格は複数のモノを合わせるので。1つで完成しないような言葉にしていただくと嬉しいです。
(EX「不器用」「正義感が強い」「髪型にこだわりがある」)など。

安価で敵キャラが決まった後は第三部~第八部のJOJOの中から戦うキャラを安価で決めたのち、完成次第あげます。
以下、繰り返す。とこんな感じです。

と、まるで上スレをパクってるように見えますが(ほんと申し訳ない)それでもいいと言う方はどうぞ。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1412683506



とりあえず、安価を始めたいと思います。

敵キャラの名前
>>4
スタンド能力
>>6
スタンド名
>>8
性格
>>9
>>10
>>11

バトルさせるジョジョ
>>13

クィーン

マスキィ パッチワーク

ココ・ストア

釘を打ち出す能力

相手を危険な場所や物などに引き寄せる

スレッジハンマー

視力がとても良い

絶対に相手の真正面からしか攻撃しない

生産性の無い事を嫌う

安価下

ジョニィ

仗助

見てくれる人がいて本当に嬉しいです。

名前:マスキィ・パッチワーク
スタンド名:スレッジハンマー

生まれつき視力が良い。
日常でも生活でも、何事も正面から迎え撃つというポリシーを持ち、
生産性の無いことを嫌う。

対戦相手:ジョニィ・ジョースター


出来上がり次第、次スレからあげます。

楽しみにしてます

つ、次スレから…

お前安価するだけの為にスレ建てたのかよォっ!?

あ、間違えました。
出来上がり次第、このスレであげます

ところで酉つけないの?

では、書いていきます。

6thステージ
ジョニィ・ジョースターとジャイロ・ツェペリは激しい風と共に雪が降る中、馬を走らせていた。

ジョニィ「ジャイロ!雪が強くなってきた…たぶんこれからもっと吹雪いてくるぞッ」

ジャイロ「そうだな…タイムロスになっちまうが、この雪の強さじゃあしょうがねー。ゴールからも遠いし…あっ!」

ジョニィ「どうした…?」

ジャイロは急に声をあげ、1つの方向を指差す。
ジョニィがその先を見つめると…吹雪の中、光が見えていた。

ジャイロ「民家だ!運がいいッ。あそこでこの吹雪をしのがせてもらおうぜェーッ」

二人は馬を民家へ走らせる。

?「………」

その様子を、じっと見ている男がいるということを知らないまま…


馬から降りたジャイロは民家の扉をノックした。

「…なんでしょう?」

中から出てきたのは少し痩せ気味の男だった。しかも若い、自分たちより年下なのでは?と思うくらい
の童顔だった。

ジャイロ「突然失礼。俺達はSBRレースに参加している者なんだが、この吹雪が止むまでの間あんたの家に
泊めてほしいんだ。もちろんタダとは言わねー、金は出すぜ」

「そうだったんですか、この吹雪の中を…さっ!どうぞお入りください!
温かいコーヒーを出しましょう!…」


マスキィ・パッチワーク。男はそう名乗り、二人を民家の中に招き入れた。


ジョニィ「いやァ悪いね~まさかシチューまで御馳走してもらえるなんて!」

マスキィ「いいんですよ!作りすぎて困ってたところなんですから。さっ!ジョニィさんも
どんどん食べてください」

笑顔でシチューを薦めてくるマスキィ。ジョニィはズイィッと差し出されたクリームシチューを見た。
彼が作ったクリームシチューはとても美味しそうだった。思わず涎が垂れそうになったジョニィはゴクリ
とソレを飲み込んだ。

ジョニィ「じゃ、じゃあ…いただきます!」

スプーンでシチューを掬い、ジョニィは口の中に入れようとした。瞬間!

ガタンッ

ジャイロ「………」

ジョニィ「なっ…ジャイロ!?どうしたんだ、オイッ!?」

マスキィ「ジャイロさんッ大丈夫ですか!?」

突然ジャイロの身体がテーブルに投げ出されたッ!
スプーンを捨て、ジョニィは驚愕したッ!
それを見て、マスキィも慌ててジャイロに駆け寄ろうとする!

ジョニィ「待てッ!それ以上ジャイロに近づくな!」

ジョニィはすかさず指をマスキィに向けるッ『タスク』をいつでも発動できるように、
指先に力を込めるッ!

マスキィ「どうしてっ!御友人が倒れたんですよ?介抱しないと!」

ジョニィ「下手な演技はやめろッ!おまえ、このシチューに何か漏ったな!?狙いは何だッ!」

ジョニィは指をマスキィに向けたままだが、動くことはできない。彼の脚は下半身不随で動かすこと
ができず、移動するにはトカゲのように這いつくばるしかないからだ。
マスキィは「フゥーッ」と息を吐くと口を開いた。

マスキィ「僕の狙いは君の持つ『遺体』。依頼人はファニー・ヴァレンタイン大統領だ。これで満足か?」

ジョニィ「なッ……!?」

マスキィ「何を驚いているんだ?聞いてきたのはおまえだろう?僕は小さい頃から『効率の悪い』事や無駄な行為が嫌いでね、
『渋る』だとか『必要の無い事』だとかはしないように心がけてるんだ」


ジョニィ「もういい、よーくわかったッ!」

ジョニィはマスキィに爪弾を撃った!
しかしッ爪弾はマスキィに当たる前に空中で弾かれるッ!


マスキィ「やれやれ…話の腰を折るんじゃあない。ま、いまのでわかっただろう。君のスタンドでは僕のスタンドには勝てないってことさ…」

ジョニィは見たッ!
マスキィの手には、いつの間にかネイルガンのような銃が握られていたッ!

ジョニィ「それが、おまえのスタンドか…!何かを撃ちだす…僕と似た能力」

マスキィ「そう、能力の名前は『スレッジハンマー』。ちなみに、撃ちだすのは『釘』さ」

マスキィ「さて…僕は如何なる時でも効率を求めるが、
そこに『卑怯』や『悪行』が混じってはならない。
だから…君のスタンドを真正面から向かえ撃つ。
君は『爪』を、僕は『釘』を…ガンマンみたいに撃ち合うんだ」

ジョニィ「………」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨!!


マスキィが『スレッジハンマー』の銃口をジョニィに向けるッ!
ジョニィも『タスク』の爪弾を回転させマスキィに向けたッ!

ジョニィは『爪』を!マスキィは『釘』を弾にして撃つッ!

ドンッ

先に撃ったのはジョニィッ!
しかし、マスキィはさきほどと同じように『釘』を爪弾に当て、弾く!

ジョニィ(だがそれでいいッ!奴の『釘』は僕の爪弾よりも速く、正確だ。
だが僕の『爪弾』は全部で十発!一つが弾かれても次が当たればいいッ)

今度は三発!同時に撃ったッ!
マスキィは釘を撃つが、残りの二発は防ぎきれない!

マスキィ「うぐっ……!」

ジョニィの爪弾が、マスキィの身体を撃ち抜いたッ!



爪弾を喰らい、思わず片膝をついた。
だが!マスキィは倒れはしなかったッ!もう片方の脚で身体を支え、歯を食い縛り、そのまま『スレッジハンマー』の銃口を
構えるッ!

ジョニィ「何!?」

決まった!と思っていたジョニィは慌てて避けようと身体を捻らせる。
しかしッ撃ち出された『釘』は!ジョニィの脇腹に突き刺さったッ!

ジョニィ「グ……ううッ」

マスキィ「ハァーハァー、さすがだよジョニィ。
ハァハァハァ、まさか爪弾を同時に撃ってくるとは…ハァハァ思ってもみなかった。
でも!その分標準はメチャクチャだな…おまえの爪弾は急所を外れた。
そして反撃できた…今度は、心臓に撃ち込んでやるッ!」

ジョニィ「…ウオオオオォォオオーッ!」

マスキィは再び銃口を構えた。
だが釘が撃ち出される前に、ジョニィの爪弾が発射されたッ!
しかしッ連射された爪弾はマスキィの身体にかすりもしなかった!

パリィィンッ

マスキィ「…数撃ちゃ当たるとでも思ったのか?窓ガラスを割るのがおまえの最後の抵抗か?
狙うならちゃんと狙え!ジョニィジョースター、おまえの負けだッ!くらえッ!」


ガァンッ

マスキィ「…なんだと?爪で、弾いた!?」

ジョニィの撃った爪弾は、マスキィの釘に命中し
さきほどのマスキィのようにジョニィを防御したのだッ!

マスキィ「バカな!おまえの爪弾に僕を超える威力は無いはずだッなぜ……ハッ!」

ヒンヤリと、首筋に冷たい物を感じたマスキィ!
それは雪!強烈な吹雪が割れた窓から部屋に入ってきていたッ!

ジョニィ「さっきの僕の爪弾は、無駄撃ちなんかじゃあない。
窓を割ったのは、雪を部屋の中に降らせるため…そして、雪の結晶は『黄金長方形』ッ!」

ACT2『チュミミ~ン』

ジョニィ「『タスク ACT2』ッ!黄金回転の爪弾の威力はおまえの『釘』よりも上を行くッ!


マスキィ「う、うう…うおおおおおお!!」

マスキィは叫びッ!釘を撃ったッ!
しかしジョニィは、釘を防がず!身体で受け止めたッ!
激痛を感じる暇も無く、すかさずジョニィは黄金回転の爪弾を放つッ!

ドンッ


グラリ…とマスキィは倒れた。
黄金回転の爪弾を心臓に受けた彼は、二度と立ち上がる事はなかった。
それを確認したジョニィは、爪の回転を止めた。

ジョニィ「おまえの釘弾が真っ直ぐにしか飛ばないってのは…見ててわかった。
だから発射される瞬間に身体を捻って、急所から外すことができた。
真正面から、真っ直ぐ狙ってきてくれたおかげでな」


【マスキィ・パッチワーク
スタンド名『スレッジハンマー』
再起不能-リタイア-】

第一話『ジョニィ・ジョースターVSマスキィ・パッチワーク』完ッ!

To Be Continued→


終わった!第一話 完ッ!
なんとか終わらせることができました…初投稿ですがいかがでしたか?
こんな感じで安価して、SSを書いてを繰り返していきます。
こんなSSですが、読んでくれる人がいて嬉しいです。

 次の話は学校に行って、夕方ごろに安価を取りたいと思います。

それでは、アリーヴぇデルチ(さよならだ)

乙でした!

ただいま戻りました。
とりあえず第一話敵キャラ。最終DBをば。

本体:マスキィ・パッチワーク
スタンド名:スレッジハンマー
【破壊力-B/スピード-B/射程距離-C/持続力-A/精密動作性-E/成長性-D】

能力:ネイルガンのようなスタンドから釘を打ち出す。
パワー、スピード共に強力だが釘は真っ直ぐにしか飛ばすことができない。しかしマスキィ自身の動体視力の良さで
それをカバーできていた。
発射された釘は物体に刺されば実体化し、一般人にも見えるようになる。

人物:悪魔の手のひらでスタンド能力に目覚めた。
仕事で父親の要領が悪いのが原因で離婚し母親と二人で暮らしていた過去を持つ。
それ以来『効率重視』の生き方をするようになり、時には冷酷な面も見せる。
彼の真っ直ぐな正義感がスタンド能力に影響したようだが、どこか歪んでしまっている。

それではそろそろ2話の敵キャラを安価で決めたいと思います。
まず敵キャラの名前を
>>33

ウェガ・フライトゥン

カルトナ・ドロシー

フリアクティ


敵キャラ:ウェガ・フライトゥン

次はスタンド名と能力を

スタンド能力
>>36
スタンド名
>>39
(スタンド能力の安価と被った場合、自動的に下へ)

砂化する

体調不良を悪化させる

スワンプマン

すみませェん。安価ミスしてしまったので、スタンド能力を再安価したいと思います。

スタンド名:スワンプマン

能力
>>42

射程内の他人の顔を自分と同じにする

触れた物と触れた物同士の場所を入れ替えるように移動させる、その間にある物は全て破壊される

>>42どっかで見たことある能力だと思ったけど、そんなことはなかった。
さて、ちゃんと描けるだろうか…

スタンド名:スワンプマン
スタンド能力:触れた物と触れた物同士の場所を入れ替えるように移動させる、その間にある物は全て破壊される。


次は敵キャラの性格
>>45
>>46
>>47


ヒーロー願望

独善的

ド貧乏

ショタ

名前:ウェガ・フライトゥン
スタンド名:スワンプマン
能力:触れた物と触れた物同士の場所を入れ替えるように移動させる。その間にある物は全て破壊される。

性格:強いヒーロー願望があり、英雄になろうとする。
   独善的
   ド貧乏

最後にバトルするジョジョを(名前の都合上四部は除外)
>>51
ジョニィ以外でお願いします

ジョリーン

ああ、捕まったんだろうな…

では対戦相手はジョリーンで、
出来上がりしだい投稿します。

あの作者さんとは別なのね
待機


G.D.st刑務所 厳正懲罰隔離棟(ウルトラセキュリティハウスユニット)
徐倫は『ホワイトスネイク』から父親の『DISC』を取り返すために、厳正懲罰隔離棟にワザと入った。
ここでは1日1回の食事、1日1回のシャワー以外、何もない。

徐倫「……結構イケるわね、コレ。やっぱ先入観てのはよくないってことね」

徐倫はベッドの隅に生えていたキノコを食べながら、脱獄の機会を伺っていた。
常人であれば3日で気が狂うと言われるこの厳正懲罰隔離棟であってはならないのは、
『精神力』の消耗!くだらないストレス!それに伴う『体力』へのダメージ!失敗は許されないッ
この棟を抜け出すチャンスが来るまで、彼女はエネルギーを蓄えねばならなかった。

コロン…

徐倫「ん……パン?」

徐倫の個室にパンが転がってきた。見ればカビも生えてないし、そこまで汚れているわけでもない
結構きれいなパンだった。不審に思った徐倫に、個室の向こう側から話しかける人物がいた。

「やあ!始めましてFE40536!」

徐倫「何?アンタ…」

「俺は囚人番号FE40510、気軽にウェガと呼んでくれ!」

囚人番号FE40510・ウェガ・フライトゥンは爽やかな笑みを浮かべながら徐倫を見ていた。


徐倫「………で?アタシになんか用な訳ェ?このパンタダでくれるっていうんなら貰って
あげるけど」

ウェガ「そのパンは俺からの歓迎の印さ。同じ囚人になっちまったモン同士、
仲良くやっていこうじゃあないか!」

徐倫「フーン。ここって囚人の会話は禁止なんじゃあなかったかしら」

ウェガ「ああそれね。看守たちはなんでもかんでも許可しないィ!って言ってるけど、案外そんなんでも
ないんだよなァ~~。ザルってやつさ。まったく…危険な犯罪者が脱獄しないように見張る看守がこんな
んで大丈夫なのかよ……そうだ!なんで俺がここにいるか、話をしよう!」

徐倫「ハァ?別にそんなこと頼んじゃあいないけど」

ウェガ「ちっちゃい子供たちがよォ、「大きくなったらヒーローになりたい!」てよく言うじゃん?
俺もそんな子供たちと一緒でよ、街の市民を守るヒーローになりたかったんだ」

突拍子も無く話し始めるウェガ、彼は徐倫が「やれやれって感じだわ…」と呆れていても
お構いなくペラペラと自分の経緯を話していく。

ウェガ「そしてその日も俺はコミックのヒーローみたいに悪い奴を倒していたんだ。
五人組の銀行強盗でよォ全員ノシたと思ったら、市民に成り済ましていた奴らの仲間がいたんだ!
まあヒーローはそんなことじゃあ負けないからな?当然そいつらも一緒に殴り倒してやったんだよ。
そしたら何を勘違いしたのか、警官が俺と強盗を間違えちまってよォー、免罪だって言っても誰も
信じてくれなかったんだよ…」

徐倫(コイツ……)

ウェガの口調は次第に強くなっていく。
最初こそ誇らしげに話していた顔は怒りの形相に変わっていた。

ウェガ「アンタもおかしいと思わねーか?ナァ?俺は悪い奴を倒したんだから、みんなは俺を褒め称えるのが筋ってモンだろう。
家がビンボーだからって銀行強盗の罪まで被せられるしよォ…これじゃあまるで俺まで悪モンみたいじゃあねーか?」

徐倫「…結局さぁ、アンタ何が言いたい訳?同情でもしてほしいの?」

ウェガ「いやいやいやいやいや、そうじゃあねーんだよ。この棟に来てしばらく経ってよォー俺はやっとわかったんだよ。
警官は俺の力がどうしても必要だったんだ、つまりは俺の力がどうしても必要だったから、『あえて』俺を捕まえる『フリ』をしてたんだ」

徐倫(…妄想なら他所でやれっての)

徐倫はもう話を半分放棄していた。ウェガの無茶苦茶な妄想を聴いてるだけで変になりそうだったからだ。
話続けるウェガをよそに、徐倫は彼のパンを口に運ぶ。

ウェガ「知ってるか?この…厳正懲罰、隔離棟は何が起こっても不問にされるんだ。ここにいるのはみーんな相当な犯罪者だから
な。アンタもここに来たってことは殺人でもしたんだろう?そういう奴に制裁を与えるために……」

徐倫「何ッ!?」

一瞬!それは瞬きをたった一回するような短い時間…その一瞬の間に!ウェガは徐倫の目の前まで移動していたッ!

ウェガ「俺の『スワンプマン』はいるんだよォォーーーッ!」




ドグシャァッ!

徐倫「アアッ!ゴフ…ッ!」

徐倫の腹部を強烈な一撃が襲ったッ!
それはスタンドの拳!ウェガのスタンド『スワンプマン』による強烈なボディーブローッ!
せまい個室の壁に背を打つ徐倫だが、自身もスタンドを出して応戦する!

徐倫「いきなりやってくれんじゃない、『ストーン・フリー』ッ!」

徐倫は『ストーン・フリー』の拳をウェガの顔面へと突き出したッ!
しかし、その拳は空を切ったッ!
瞬間、徐倫に向かって扉が迫るッ!

いや!扉が迫っているのではないッ!徐倫の身体が扉に飛び出しているのだ!
叩きつけられるように身体を強打する徐倫!痛みを堪え、立ち上がった徐倫は、自分がいまどこにいる
のか理解したッ!

徐倫「こ、ここは個室の外!?あたしの身体が瞬間移動しているッ!?」

ウェガ「惜しいッ!八十点だ。俺の『スワンプマン』はただの瞬間移動なんかじゃあねーッ!」

徐倫「…ハッ!」

徐倫は見た!
ウェガが自分の居た個室から出てくるのをッ!
そして、個室のドアは粉々に破壊されていたッ!

ウェガ「俺の『スワンプマン』は触れた物同士の位置を入れ替えることができる。そして入れ替えた
物の間に存在する物質は!その扉みたいに粉々になって破壊されるのさァ~~~!!」

脳内再生が余裕すぎてすごく面白い

『ッ!』つけりゃいいってもんじゃねーぞ

正直いいってもんじゃあると思う

ッと~~~さえつけてりゃジョジョっぽくなる


ウェガが徐倫に近づく時、二人に近づく影があった。

看守「オイ!おまえら何故出歩いているッどうやって外に出た!?」

徐倫「!!」

それは厳正懲罰隔離棟の看守!
個室の外に出ている二人は、看守に見つかってしまうッ!
看守が銃を手に持ってこちらに歩いてくる。だが…

ウェガ「うるせェェェーーーーッ!」

ウェガは看守を、構うことなく殴りつけるッ!
スタンドで銃ごと殴り飛ばし、マウントポジションをとって看守をメッタうちにしていく!

ウェガ「てめェー空気っつうモンがヨメネェのか!?ヒーローが戦ってんのにシャシャリ出てくんじゃあねーぜッ!
わかったぞ!てめーもこいつの仲間だな!?助けにきたってわけかこのドブ野朗がァーーーッ!!」

看守「ゲバァー!?」

看守をサンドバックのように殴り続けるウェガ。
そして最後にウェガは手のひらサイズの石を、看守に向かって振り下ろした!
しかし!石はハズレ、看守の頭のギリギリ横に落ちた!

看守「う、うう…たす……」

ドッパァーン

ウェガ「さぁーて、邪魔者もいなくなって、コレでおまえを存分にぶっ飛ばすことができるってモンだ」

看守の頭は、スイカのように粉々に吹っ飛んだ。
ウェガはそれに罪悪感を感じ無い!なぜなら彼の中の『正義』は酷く歪んでしまっているからだ、
彼自身がそれに気づかないからだ!


ウェガ「さあ準備はいいか?悪モンらしく床這いずって
愉快な叫びあげながら[ピーーー]!
俺がヒーローだァーーーーッ」

徐倫「……よく、わかったわ」

ウェガ「…あん?」

徐倫「いまアンタが看守をぶちのめしてくれたおかげでね。わかったのよ…アンタはあたしに絶対に勝てない。
そして、ヒーローなんかには当然…なれないってことが」

ウェガ「……んだとォ~、調子こいてんじゃあねーぜッ!この三下のクソ野朗がァーーー!!」

ウェガは怒りの形相で徐倫へと走り出す!
そして扉の破片を二つ、徐倫の横にワザと外して投げつけるッ!

ウェガ「てめェは雨の日の蛙みてーにッグチャグチャになって[ピーーー]ェーッ!!」


・・・・・・・・

ウェガ・フライトゥンは誰もが認める好青年だった。

小さい頃からアメリカンコミックのヒーローに憧れ、学校でいじめっ子からいじめられっ子を助けることもあれば
空き巣を勇敢にも捕まえ、警察に突き出したこともある。彼はみんなから認められるヒーローだった。

ただ…彼はひとりよがりだったのだ。


彼は自分がヒーローだと信じて疑わなかった。
自分は英雄、それを邪魔する者は悪、と歪んだ考えを持っていた。

七歳のとき、彼のクラスメイトが裸で学校の廊下に立たされていた。
当時のいじめっ子だ、彼らは先生にバレない程度にいつもこういうことをやっていたし、廊下の影からクラスメイトの方をチラチラ
みている。

それを知った彼の行動は早かった!
微塵も迷わず、いじめっ子らを殴り続けたのだ。教師たちがやってきた頃にはいじめっ子の顔は見るも無残な…ハンバーグのよう
に腫れあがり、ウェガの手は血で濡れていた。

教師や大人たちが「やりすぎだ」と言っても彼は「自分を褒めたたえている」と自己解釈し、あげくには「この大人たちも
いじめっ子らと同類、だから庇うのだ」とまで思い始めたのだ!


ウェガが徐倫に話したことは間違いではない。だが、決して真実とは言えなかった。
彼は確かに銀行強盗を取り押さえた、周囲からは歓声と拍手があがり、その姿は正しくヒーローだっただろう。

しかしウェガは、強盗をさらに殴りつけ始めた!

強盗に銃を発砲されようがおかまい無しに痛めつけた、そのせいで一般人の数名が重症を負った。

強盗を犯した全員が全治数ヶ月の病院送りとなった。その内一名は手足がズタズタにされ、立ち上がることもできなくなった。

それを見た、これまた正義感のある男がウェガを取り押さえようとした。これ以上やればウェガ自身も犯罪者となってしまう
からだ。だがウェガは止まらない。

そして今度は自分を止めようとした男を、意識を失うまで殴りつけた。


後に警官が駆けつけ彼は暴行罪、殺人未遂、さらにその警官までも殴ったために公務執行妨害の罪で逮捕されることとなった。

だが牢屋だろうが彼はまったく関係なかった。
毎日毎日他の気に入らない囚人をブチのめし、とうとうこの厳正懲罰隔離棟に入るまでに堕ちたのだ。

・・・・・・・

メール欄に saga 推奨


徐倫「オラァ!!」

徐倫は飛んでくる石を殴り飛ばした!
それは受け流したのではなく、防御するためでもない!
石を投げ飛ばした張本人、ウェガに向かってだ!

ウェガ「何!?マズイッ」

ウェガは慌てて能力を駆使し、自分に石が到達する前に位置を入れ替えた。
ウェガに飛んでいった石は徐倫の後ろに飛んでいき、徐倫の横を通過した石はウェガのスタンドに砕かれた。
それを見て徐倫は、確信を得てニヤリと笑みを浮かべる。

徐倫「アンタの能力!触れた物同士の中間に入った物を破壊する。それなら…石を弾いて、中間を移動させればいい。
そうすれば、粉々になるのはアンタの方ってことよね?違う?」

ウェガ「……だったらどうしたってんだ。能力なんざ使わなくても、スタンドで
おまえをボコボコにすれば済む話じゃあねーか!真正面から悪を倒してこそヒーローなんだ!
俺がヒーローなんだああああああああああ」

ウェガのスタンドが、徐倫に襲い掛かる!
徐倫もスタンドで応戦する!『ストーン・フリー』の脚で、格闘術のように百列脚をウェガに浴びせたッ!

徐倫「オラオラオラオラオラオラオラオラオラーッ!!」

ウェガ「ヴぇぶほぉぉおおおおおおおおお!!」

ゴバゴバドバゴバドバゴバ…ッ!


ドゴォーーーーンッ

ウェガは自分の個室へと、吸い込まれるように吹き飛ばされ、そして…立ち上がることはなかった。

徐倫「ハァハァハァ…一歩、間違えていたら負けていた。二度と会いたくない奴だったけど…
出会ってよかった。アンタのおかげで、個室から出られた!」

徐倫は倒れたウェガから視線を移すと、出口に向かって歩き出す。
去り際に徐倫は口を開いた…。

徐倫「一ついいこと教えてあげるわ…。ヒーローってのは、自分からなろうとするもんじゃあないのよ。
誰かのために力を使える、そんな精神を持った奴が、自然となっていくものなのよ…」

そして徐倫は、厳正懲罰隔離棟内を走る。
DIOの『骨』を見つけ出すために。

【ウェガ・フライトゥン
スタンド名『スワンプマン』
再起不能-リタイア-】

第二話『空承徐倫VSウェガ・フライトゥン』完ッ!

To Be Continued→

徐輪パート乙です!

ジョジョっぽいけど全然糸使わなかったな・・・

おつー

>>74
最初は『ジョルノVSチョコラータ』みたいな展開にしようかと思っていました。
しかし残念なことに私に書く時間がありませんでした…バイトなんです。
許してください、なんでもしますから


では、三話目の敵キャラの安価を開始します。

敵キャラの名前
>>78
安価がずれた場合は↓へ

ん?

おっと邪魔したね。
安価下

レイラ・スコーピオン

淫夢厨かよ[ピーーー]よ

ん?今なんでもs(ry は置いといて・・・
続き楽しみにしています、バイト頑張って下さい!

あ、バイト終わってましたか
邪魔してすみません


>>つい最近見たばっかりで…ヘタリアネタかと思ってたんです。恥ずかしい…

と、安価の前に二話の敵キャラDBあげるの忘れました。

本体:ウェガ・フライトゥン
スタンド名:スワンプマン
【破壊力-A/スピード-B/射程距離-D/持続力-D/精密動作性-D/成長性-C】

能力:触れた物同士の位置を入れ替える。
触れた物同士の中間にある物は粉々に破壊される。
能力対象は生物でも、物質でも可能。ただし入れ替える瞬間は『自動的』と『手動的』の二種類がある。
そのため、『自動的』に入れ替えようとして失敗すると、防ぐには片方を破壊するしかない。また、破壊しても『核』の大きい
方の物には能力が残る。

人物:強いヒーロー願望があり、正義感の強い好青年であったが、ひとりよがりで他人に自分の正義を押し付ける。
そのため自分が悪と判断したものは徹底的に再起不能にし、銀行強盗を必要以上に痛めつけた際に警官をも殴り倒したせいで捕まることとなる。
牢屋の中でもひとりよがりな歪んだ正義感は止まらず、毎日のように罪人を殺し続けていたために厳正懲罰隔離棟に入れられる
ことになった。
そこで彼の性格が直ったかどうかは別だが……。


では、DBも書いて名前も決まったことですので次はスタンド名と能力の安価をとります

スタンド名
>>87
スタンド能力
>>89

ksk

ジプシー・キングス

トゥードアシネマクラブ
能力なら下

スタンドで触れた者の服装・装備を変える

こっちこそ言い過ぎたよ!!

>>90いえいえ。

ジプシー・キングスではちなみに『ルーツ』が好きでした。
しかしこの能力…果たして上手く描くことができるのか…

では
最後に性格とバトルするジョジョを安価でします
(ジョニィ、徐倫抜きで、できれば仗助も…)

性格
>>93
>>94
>>96

ジョジョ
>>98

嘘を異常に嫌う

いたずら好き

人をばかにするのが得意

冷血で人を見下す
もし>>1さんの中でスタンドの形を決めていないのであれば・・・
1枚1枚の護符(お札)が1本の(カクカクしている)鞭のように繋がっており、ハミパのように身体から2,3本生やす
というスタンドの姿で闘う所を読んでみたいです・・・欲言ってすみません

ksk

承太郎

ジョルノ

老ジョセフ

性格は
・いたずら好き
・人をばかにするのが得意

で、あと一つを再安価したいと思います。
>>102

とれた

食いしん坊

自己愛に満ちている

連続でとってしまったので安価下

エロ親父


名前:レイラ・スコーピオン
スタンド名:ジプシー・キングス
能力:スタンドで触れた者の服装・装備を変える。

性格:いたずらが好き
   人をバカにするのが得意。
   食いしん坊。

バトルするジョジョ:ジョルノ

できあがり次第、あげます。ただ今回は少し遅くなるかも…すいません!

聞きたいのだけれど、ここの皆スタンド名は皆洋楽からとっているのですか?

>>107
スレッジハンマー https://www.youtube.com/watch?v=g93mz_eZ5N4
スワンプマン https://www.youtube.com/watch?v=yoeNGseIZn4
ジプシー・キングス https://www.youtube.com/watch?v=D_TGGgkCLD8

ヴォーラーレッ

>>1は、二度とスレには帰ってこなかった
永遠にバイトとSS速報の間をさまようのだ...

ジョルノ「(>>1がこのスレを立てた)真実から出た(>>1が話を書くという)真の行動は、…‥決して滅びはしない…」

ただいま!いまから書くぜっ!

>>108
やはりそうなんですね。ありがとう。
これは名前安価には参加するわけにはいかないですね。

(適当にそれっぽいの書いただけなのに洋楽あったのか・・・)


ジョルノ・ジョバァーナはイタリアのギャング組織『パッショーネ』のボスである。
年齢はわずかに十六歳だが、そのカリスマ性で見事にパッショーネを元ボス、ディアボロの時以上の巨大組織に発展させ、
治安回復とディアボロ時代の負の遺産(麻薬など)の掃討に力を注いでいるため、彼はギャングたちのみならず街の人々から信頼され、尊敬されている。

「やあジョジョ。いい鶏肉がはいったんだ、スカロッピーネはどうだい?」

「いや、遠慮しておくよ。小腹が空いただけなんだ、タコのサラダを一つ」

ジョルノは現在、リストランテに来ていた。料理を注文すると、彼は店内ではなく、オープンテラスに座ることにした。
彼はいつも、プライベートの場合はテラスの一番奥のお気に入りの席で食べるのだ。

「ん。先客がいたのか…」

「…あ!いや、悪いね。よかったら変わろうか?」

「いや、他の席に座るよ。食事を邪魔して悪かったね」

だがその席には、既に先客がいた。
完食済みの皿を積み重ね、さらにピザをモグモグと頬張る少女だった。年はジョルノよりも少し下だろうか、
ジョルノは「あんな身体のどこにあれだけの量が入るんだろうか」と思いながら、手前の席に腰掛けた。

「……あのブローチ、かっこいいなァ」


すいません、修正します。

ジョルノ・ジョバァーナはイタリアのギャング組織『パッショーネ』のボスである。
年齢はわずかに十六歳だが、そのカリスマ性で見事にパッショーネを元ボス、ディアボロの時以上の巨大組織に発展させ、
治安回復とディアボロ時代の負の遺産(麻薬など)の掃討に力を注いでいるため、彼はギャングたちのみならず街の人々から信頼され、尊敬されている。

「やあジョジョ。いい鶏肉がはいったんだ、スカロッピーネはどうだい?」

ジョルノ「いや、遠慮しておくよ。小腹が空いただけなんだ、タコのサラダを一つ」

ジョルノは現在、リストランテに来ていた。料理を注文すると、彼は店内ではなく、オープンテラスに座ることにした。
彼はいつも、プライベートの場合はテラスの一番奥のお気に入りの席で食べるのだ。

ジョルノ「ん。先客がいたのか…」

「…あ!いや、悪いね。よかったら変わろうか?」

ジョルノ「いや、他の席に座るよ。食事を邪魔して悪かったね」

だがその席には、既に先客がいた。
完食済みの皿を積み重ね、さらにピザをモグモグと頬張る少女だった。年はジョルノよりも少し下だろうか、
ジョルノは「あんな身体のどこにあれだけの量が入るんだろうか」と思いながら、手前の席に腰掛けた。

「……あのブローチ、かっこいいなァ」

少女の呟きは、聞こえなかった。

待ってましたッ!


ジョルノ「ここの料理長の腕は最高なんだが、どうしてぼくにやたらと鴨や鶏肉の料理を勧めてくるんだろう。
タコのサラダは絶品なんだが…」

ジョルノはリストランテを出て、イタリアの街を出歩いていた。街の人々はジョルノを見かけるたびに笑顔で声をかける。
『パッショーネ』のナンバー3、グイード・ミスタはジョルノの人徳ゆえのことだと言っているが、ジョルノからすれば一々声をかけられるのは面倒くさかった。

「おーい!待ってくれよォー!」

と、そんな中、別の声がジョルノを引き止めた。
さっきの少女だった。必死に走ってきたのか、それとも食べたばかりで走るのが辛いのか、ゼェハァと肩で息をしていた。

「こ、コレ…あんたの、だろ?」

ジョルノ「あ!」

少女が差し出したのは、ブランド物の財布。
それを見て、ジョルノは慌ててポケットの中を確認する。
ポケットに入れたはずの財布が無くなっていた…。ジョルノは礼を言って少女から財布を受け取った。

ジョルノ「グラッツェ。わざわざ届けに来てくれるなんてね…君、名前は?」

「レイラ・スコーピオン。ったく、トロイことしてんじゃねーよ兄ちゃん、いまどき馬だって背負ったものは落とさないよ?まあ、財布を見つけたのがあたしでよかったな!」

ポン、とジョルノの胸を小突いて、レイラは去っていった。
彼女の言葉はなんとなく癪に触ったが、そんなことを一々気にして怒るジョルノではない。
いや、ジョルノの胸の中には別の気持ちがあった。

ジョルノ(恐らく彼女は、ぼくがギャングのボスなんて知らないのだろう。いや、ギャングが統率してるってことすら…それでいい
そうやってこの街を平和にしていくのが、僕の役目だ)

すっかり少女の姿が見えなくなった頃、ジョルノは再び歩こうとして、

ジョルノ「な……ッ!?」

自分の身体に、異変が起きていることに気づいた。


ジョルノ「こ、これは!ぼくのブローチが…ッ!」

ジョルノの服に着いているテントウムシのアクセサリー!
だが光輝いていたテントウムシは、ただの鉄屑と化していた!

ジョルノ「まさか、スタンド能力ッ!しかし攻撃を受けた心当たりなんて…ハッ」

ジョルノの脳裏に浮かんだのは、レイラの姿!
この時間、彼と接触したのは彼女しかいない!

ジョルノ「スタンド使いだったのか…何が目的なんだ?単なるスリか、それとも……いや…」

ジョルノは幾つか可能性を浮かべたが…やめた。

ジョルノ「彼女がスタンド使いだったとしたならば!例え敵であろうと、物取りであろうと、
正体を見極めなければならない!『ゴールド・エクスペリエンス』!!」


『ゴールド・E』の能力!それは生命を生み出すこと!
ジョルノは鉄屑へと生命力を注ぎ込むッ!

ジョルノ「鉄屑を蝿に変えた…蝿は持ち主のところへ戻ろうとする。これで追跡を…。…?」

しかし、蝿は少女の下に戻ろうとはしなかった。飛ぼうともしない。
いや、羽は必死に動いている……まるでゴキブリポイポイに入ったゴキブリのように、
蝿はジョルノの身体からくっついて離れない!

ジョルノ「バカなッ、ぼくの『ゴールド・E』で生命を与えた物は、持ち主の下に戻っていく!靴だろうと、髪の毛だろうと…まさか、この鉄屑は『ぼくの物』だとでも言うのか?ブローチを鉄屑に変える…それが彼女のスタンド能力…いや、確かに蝿はいまにも飛び立とうとしているッ!つまりこれも能力だと言うことか…困ったな、これじゃあ追跡できない」

ジョルノは頭を悩ませた。
自分の能力が通用しない相手というのに、ジョルノはあまり出会ったことが無い。
過去に、超低温を自在に操り、周囲にあるものを冷却し凍らせるギアッチョという男と戦った時が唯一と言ってもいいだろう。
あの時は『絶対零度の状態で生物が生まれることはできない』という弱点を衝かれてしまい、ピンチに陥ったが……


…どこかで、レイラの笑いが聞こえた気がした。



レイラ「アッハハハハハ!!やったやった、ホントにトロイやつだったな!
油断対敵ってのを知らないのなー、自分の物がスリ変えられたってことに気づきもしなかった!」

ジョルノから数十メートル離れた路地で、レイラは高笑いをあげていた。
その手には彼からスッたテントウムシのブローチが握られていた。

レイラ「まあ、あたしの『ジプシー・キングス』に気づけるわけもないんだけど!」

彼女の手から『ジプシー・キングス』が生えるようにヒラヒラと揺れる。
一枚一枚が繋がった札のようなスタンド、これが彼女のスタンドだった。

レイラ「ギャング相手に『変える』のはスリルが違ったな。これだからイタズラは止められないぜ!
……まあ、バッジ見た時にビビッて全力ダッシュしちまったけど……ん?」

バサッバサッ……


それは鳥の羽音、この路地にはゴミを食すカラスも少なくないため、なんら珍しいことでもない。
それに安堵したレイラは、警戒を解き、ふぅーっと息を吐いた。

レイラ「なんだよ、鳥かよ…さっきの兄ちゃんかと思ったじゃんかよ!」

バサッバッサ…

レイラ「あービビッて損したァ、昨日店主びっくりさせた時に戴いたパンでも食べ…」

バサッバサッ

レイラ「……なんか、だんだん近づいてきてるような……うおおおっ!?」

「クワァーッ!!」

レイラの視線の先にいたのは、自分に向かって飛んでくる一羽のカラスッ!
バサバサと翼を勢いよく羽ばたかせながら、レイラの周りを回るようにカラスは飛ぶ!

レイラ「うっとおしいなァ!…あっちに行けってんだ、よッ!?」

カラスを追い払おうと、振り下ろした腕が接触した瞬間、レイラの身体に痛みが走る!
まるで、叩かれたような痛みが…そう!レイラがいま、カラスにしようとしていた攻撃がそのまま返ってきたように!

ジョルノ「ぼくの『ゴールド・E』で生み出した生物への攻撃は、自分自身へのダメージとなる」

レイラ「ハッ!」

慌てて声のした方を向く。
そこには先ほど彼女が撒いたはずのジョルノが、悠然と立っていた。

>>95の者です
スタンドの姿の案を使って下さってありがとうございます!感激です!


レイラ「な、なんで……」

ジョルノ「ぼくの『ゴールド・E』はどんな物にだろうと生命を与えることができる。そのカラスは君がぼくのブローチと
スリ変えた鉄屑だ。持ち主である君の下に…帰って来たというわけさ」

ジョルノはゆっくりとレイラの方へ歩き出す。
その姿はまるで、獲物を追い詰めた獅子のよう……レイラの頬を、冷や汗が滴った。

そして、二人の距離が数メートルになったとき、レイラは動き出したッ!

レイラ「兄ちゃんも持ってたのか。あたしと同じ、『能力』を…ッ!」

レイラは『ジプシー・キングス』の『札』を、千切るようにしてジョルノに飛ばした!
『札』は真っ直ぐ、ジョルノに向かって行くッ!


ジョルノ「無駄ァッ!」

ジョルノはスタンドで『札』を咄嗟に殴り防御する!
だが、『札』はスタンドの拳からくっついて離れない!『札』はそのまま、身体に沈むように同化していく…
そして!ここからが『ジプシー・キングス』の能力の真骨頂ッ!

ジョルノ「お、重い……ッ!」

ジョルノの腕に、黄金のブレスレッドが装着されていた!
何も着けていない状態から、急な重みを感じ、ジョルノは思わず地面に手をつけた。

レイラ「『純金のブレスレッド』!あたしからのプレゼントだ!百パー金で出来てるから、重いだろうけどなッ。そして!」

その間に、レイラはジョルノに攻撃を加える!
『ジプシー・キングス』の『札』でできた腕が、ジョルノの靴に向かっていく!
そして同じように、一枚の『札』が靴と沈むように同化するッ!

レイラ「あたしの『ジプシー・キングス』の『札』に触れた物は、自由な物質に変えることができる!直接肌に触れさせれば、
アクセサリーを付けることだってできる!いま、あんたの靴を『ウランのヒール』に変えてやったッ。
プフッ、メッチャ似合ってるよ兄ちゃん!アッハハハハハハッ!うん!すっげーぴったし!女装とかもいいんじゃあねーの!?
女々しい顔してるからよォー!」

ジョルノ「こいつ…ッ!」

ジョルノは額に青筋を浮かべながら、力を振り絞って立ち上がろうとする。
しかし!腕と足にかかる負荷、履きなれないヒールによって上手く立ち上がることができない!
それを見て、レイラは勝ち誇ったように笑みを浮かべる!

レイラ「脱ごうとしても無駄無駄ァ!一度『札』と同化した物は絶対に脱げないし、外すことはできないッ!兄ちゃんの…『ゴールド・E』だったっけ?
そいつの攻撃もあたしには届かないこの距離なら!兄ちゃんはずぅーっとそうやって殺虫剤かけられたゴキブリみたいに這い蹲って
いることしかできないってわけだなァ!いや、テントウムシの方がよかったかァ?随分好きっぽそうだしよォ!アハハハハハッ」


ジョルノ「…それ以上喋らなくていい、とても不愉快だ。最初は話を聴くだけだったが…
御仕置きが必要だな。『ゴールド・エクスペリエンス』ッ!!」

レイラ「はあ?なーに言ってんだ!冗談はその変な髪だけにするんだ…」

スパンッ

レイラ「………は?」

レイラは呆然とした。ジョルノの行動に、理解が追いつかないのだ。
それもそうだろう。ジョルノはいま、スタンドで自分の腕と足を『切断した』のだからッ!

レイラ「な…何やってんだああああああああ!?」

ジョルノ「脱ぐことも、外すこともできない…なら、身体ごと取ればいい!」

そう!『ジプシー・キングス』の能力から逃れるには、確かにそれしかない!
だがそれはあまりにも愚直な行為!いわば本当の最終手段!普通なら絶対にしない!
だが、ジョルノにはそれをする『覚悟』がある!そして、『ゴールド・エクスペリエンス』がいるッ!

ジョルノ「『ゴールド・エクスペリエンス』!」

ジョルノは石に生命を与え、自分の身体の『パーツ』を作ったッ!
『パーツ』はまるで玩具のように、ぴったりとジョルノの手足の切断面とくっつき、元通りになった!
そう、ジョルノがレイラを追跡した時も!ジョルノは自分の身体の一部ごと鉄屑を外し、『パーツ』を作り元に戻し!
鉄屑をカラスに変えたのだ!
これにはレイラも、開いた口が塞がらないッ。

レイラ「な、なんだよそれ…反則じゃん…ズルイよぉおおおおお」

レイラはスタンドでジョルノに攻撃する!だが、ジョルノはそれを触れることなく身体を捻るだけで避けるッ。

ジョルノ「伸びるだけの単調な動き…そんな動きは無駄の他ならない。無駄なんだ。無駄無駄…」

そして、そのワンモーションの間に、ジョルノとレイラの距離はかなり縮まっていた!
その距離、二メートル!
『ゴールド・エクスペリエンス』の、射程距離内!


ジョルノ「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァァァッ」

レイラ「ペッパァァアアアア」

ズドドドドドドドドド…ッ

ラッシュを叩き込まれたレイラの身体が、ボールのように路地裏の壁まで吹っ飛ばされたッ!
ピクピクと痙攣しつつ、まだ意識のあるレイラにジョルノは近寄る。

ジョルノ「君にはまだ、聞くことがある。手加減はした…話すんだ。どこでその能力を手に入れた?」

レイラ「ひ、人のことこんなに殴ってソレかよ…わ、わかった!話すよっ、話すからッ」

拳を振りかぶるジョルノに危機感を覚えたレイラは苦痛に耐えながら、身体をゆっくりと起こし壁に預けると、口を開いた…。


レイラ「…あたしは、小さい頃から人にイタズラをするのが好きだった。よく近所のオバサンとかにネズミ捕りを踏ませたり、人食ってるのスパゲッティにこっそりタバスコを混ぜたりして、反応を見るのが、好きだった」

レイラ「この能力が身に付いたのは…たぶん、八年前くらいかな?七歳のとき。絶対ってのじゃあ無いんだけど、そのときで
間違い無いと思う。いつもみたいにイタズラ相手を探していたあたしは…中学生くらいかな?男の子が歩いているのを見かけた。
火の付いたライターを大事そうに持っていたから…バケツの水をぶっかけてやったんだ」

ジョルノ「………!」

レイラ「そしたら男の子は、絶望したみたいな顔になっちゃってさ、さすがに罪悪感てのが沸いてきてさ。「どうしたの?」って
聞いたら「火が…火が消えてしまった…」ってうわ言のように呟くんだ。それであたしはそいつを元気付けようとして…」



レイラ『火がなによ!壊れたわけじゃあないんだから、大丈夫でしょ?』

『そういうのじゃあないんだよ…「火が消えてしまったら」駄目なんだ…もう、終わりなんだよ』

レイラ『フン!何その変な意地!貸してッ……ほら!ちゃーんと火が付くじゃないの!』

『え?そ、そんな…』

『おまえ……「再点火」したな!』

レイラ『え…?』



レイラ「そこから先は覚えてねぇ。気がついたらあたしはなぜか病院にいて、この能力に目覚めていた。…その男の子がいまどう
なっているのかは、知らねえ。…これで終わりだ」


ジョルノ「……なるほど」

『似ている』
ジョルノは彼女の話を聞いてそう思った。彼の体験と、彼女の話の内容はかなり酷使していた。
ジョルノがパッショーネの入団試験を受けた時と。

彼女は入団試験に巻き込まれたのだろう、ライターを『再点火』してしまった性で、ポルポのスタンドに
襲われ、矢で貫かれ、スタンド使いになったのだ。

レイラ「……で?あたしはこれからどうなるんだ?ギャングの兄ちゃんの私物を奪っちまったわけだけど…」

ジョルノ「おや、ぼくがギャングだとは知ってたのか」

レイラ「まあ、気づいたのは兄ちゃんから逃げるときに、ほんのチラっとバッジが見えたからだけどね。で?どうなんの?まさか
これで逃がしてくれるのか?それともセメントで固められて海に沈められでもすんのか?」

ジョルノ「いまどきそんな形で始末したりギャングはいないだろう。…確かに、君はぼくの私物を奪った挙句散々バカにしてくれ
たし…なにかの形で更正させないといけないな。これからぼくが『スタンド能力を使うな』って言ったら、従うか?」

レイラ「時と場合によると思うぜ?『絶対』なんてこの世の人間が守れるかよ」

ジョルノ「それもそうだな。……」

ジョルノは数秒ほど思考した後、意図を含んだように笑い、レイラに話を切り出した。


・・・・・・・・


・・・・・

『とうるるるるる』

「はい。…いったいどうしたんですか?いま、あなたに言われた仕事が丁度終わったところですが…」

「…なんですって?…スタンド使いが…それで、ぼくにどうしろと言うんですか?始末しろって訳じゃあないんでしょう?
声音でわかりますよ」

「ハァ?そいつを部下として働かせろですって?主に雑用を嫌と言うほどやらせろ?……わかりました。
ハイ、それでは…」

『プツッ』

「…ハァ、またぼくに仕事が回ってきましたか。にしても、その新人さんも随分とジョルノを怒らせましたねえ。
ジョルノは怒ると、シツコイですから…」

バンッ

「ちょっとフーゴ!あんたいまジョルノ様の陰口言ったんじゃあないでしょうねッ!?」

「言ってません。聞き間違いじゃあないですか、シーラE。…さて、それじゃあ行くとしましょうか」

「?行くってどこによ。あんたいまさっき仕事が片付いたばかりでしょ」

「ボスの目を付けられた可哀想な新人のところですよ。えっと、名前は…」


「レイラ・スコーピオン。でしたっけ?」


【レイラ・スコーピオン
スタンド名『ジプシー・キングス』
再起『可』能】

第三話『ジョルノ・ジョバァーナVSレイラ・スコーピオン』完ッ!

To Be Continued→

くぅー、第三話完!思ったより長くなってしまいました(汗)
それと書いていて気づきました。
性格の中の一つがとってつけたようになってね?()
これからはしっかり全部が描写できるようにしていきます。

乙です!


ジョルノ編は書いててすごい楽しかったです、やっぱラッシュができるからかな?

そんなことはさておき、残りのジョジョは
承太郎
仗助
定助
の三名を残すのみとなりました。このままだと名前がカタカナになって承太郎強制になってしまうかもしれませんので、
さきに戦うジョジョの安価をとります。OK?

ジョジョ
>>139

ksk

仗助

仗助

まさかの仗助大人気

もうバイトの時間がそこまで迫ってきているので…ここからは一気に安価いきます!

敵キャラの名前
>>142
スタンド能力
>>144
スタンド名
>>147
性格
>>149
>>150
>>151

もし安価失敗や被ってしまった場合は再安価にします。
多重投稿はご遠慮願います(お願い)

阿久乃真央(あくのまおー)

煙条 哀

貝ケ森 愛子

パウダーを振りまき、パウダーが触れた毛を念力で操れるスタンド
毛皮がある動物の全身にパウダーを張り巡らせれば、その動物を操ることができる

近・中距離型
腕がバネ状になっており殴ったものをバネに変化させる能力を持つ

インフェクテッド・マッシュルーム

ピンク・フロイド

加速下

アーマーテイクオフッ!(kskst)

執念深い

コンプレックスが多い

罪悪感が薄い

名前:煙条 哀
スタンド名:ピンク・フロイド
能力:パウダーを振りまき、パウダーが触れた毛を念力で操れるスタンド
毛皮がある動物の全身にパウダーを張り巡らせれば、その動物を操ることができる

性格:執念深い
   コンプレックスが多い
   
性格の最後を再安価
>>154

不良が嫌い

名前:煙条 哀
スタンド名:ピンク・フロイド
能力:パウダーを振りまき、パウダーが触れた毛を念力で操れるスタンド
毛皮がある動物の全身にパウダーを張り巡らせれば、その動物を操ることができる

性格:執念深い
   コンプレックスが多い
   不良が嫌い

バトルするジョジョ:仗助



テスト結果が悪かったので、ひょっとしたら遅くなるかもしれません(震え声)
出来上がり次第、投稿します。

おつー

まだかな〜┃柱┃_・)チラッ

まさか>>1はこなみじんになって...

>>1はこなみじんになって死んだ...

>>158-159
生きてます。暗黒空間なんて無駄無駄ァ!
完成しましたが、時間がありませんのです…すいません。

投稿は来月始めの土日になりそうです。
テスト勉強なんてエメラルド・スプラッシュゥゥゥッ!

ジョジョの二次創作SSはアタリハズレが激しいな
このスレはアタリだけど

>>161
確かにな、>>1は結構ジョジョを読み込んでるかもしれん
早く続きが読みたい…

来月の始めに投稿するって言ったが…スマン、ありゃ嘘だった。

というわけで突然だけど投稿します。
誰か見てるかな?

いるぜ


仗助「ハァハァ、ハァ…!」

ある日の早朝、東方仗助は杜王町の歩道を疾走していた。

仗助「ハァハァ…ハァ、ハァ……ッ!ま、待てッ!」

朝の眩しい日差しの中走る彼の身体からはとめどなく汗が噴出している。呼吸も荒い。走り続けたせいで体力も底を着く。
だが彼は、それでも走る。

仗助「待て…ッていってんだろォーッ!」

走らねばならない理由がある。彼はなんとしても、自分から遠ざかろうとする目標を捕まえねばならないのだ。

仗助「待ってくれよォ~~~ッ」

ププーッ

>>111の言うとおりだったな


ブオオオォォ~

仗助「あ…ああ…行っちまった……」

発進してしまったバスを肩で息をしながら目で追う仗助。
しかし走るバスはそれでは止まってはくれない、

仗助「チクショォ~、寝坊した!やっぱオフクロの言う通り十一時までテレビゲームすんじゃあなかったぜ……。
仕方ねー、走っていけばなんとか間に合うはずッ」

息を整えて、仗助は再び学校へと走りだした。

ま、まさか!>>1は…
穴が空いた服の人のえじきに…


仗助「………ん?」

仗助はピタリ、と立ち止まった。

「おいてめー、なにガンくれてんだァ?」

「い、いえ!別に睨みつけてなんか…」

「女だからってナメてっとしばき倒すぞッ!こっちコイッ!」

「きゃっ!や、やめ…!」

見ると――― 彼と同じくらいだろうか――― セーラー服を着た女子が複数の男達に路地裏に連れ込まれていた。
男達は仗助と同じヘアースタイルをしている。嫌がる素振を見せる女子を無理矢理引っ張りその姿はまさに不良であった。

仗助「…………」

仗助はその後を追うようにして路地裏に向かう。

仗助「ちょっと遅れるかもしれねーけどよォ~~。バスは見逃しても、困ってる女は見過ごせねーよなァ~~~っ」


仗助「―――――な、何ッ!?」

そして路地裏の光景を見て、仗助は驚愕した。

「う、うう…」

「い、いてーよォ…」

そこには、先ほどの不良が全員倒れていた!
ある者は顔が何度も殴られたように潰れて血だらけだ。またある者は、まるで腕全体が出血しているような負傷をし、また
ある者は腕を押さえながら苦しんでいる!

仗助「おいッ!なにがあったんだッ!?」

「お、俺の腕が…た、助けてくれェ~!」

慌てて倒れている不良に駆け寄る仗助、そして彼はその傷の異常さに驚愕する!

仗助「う、腕の皮が剥がれてやがる…!なんてヒデェ傷だ…『クレイジー・ダ―――ハッ!」

スタンド能力で不良を『治そう』と試みる仗助!だが彼は気づいた!

「…………」

自分の目の前に、さっきの女子が立っている事に!

┣¨┣¨┣¨┣¨ド


「……まだいたのね。不良のお仲間さんが…」

仗助「…てめーか、コレをやったのは。服に血はついてるが、どう見たってコイツらと同じ被害者には見えねーモンなァ~。
何モンだ、コラ!」

「ええ、そうよ。名前は煙条 哀。でも私は悪くないわ、悪いのは嫌がる私に無理矢理絡んでくる不良さんたちだもの。だから
コレは正当なる防衛なのよ、理解できるかしら?」

哀は冷ややかな視線で仗助を見つめる。それはどことなく軽蔑が含まれているような気がした。
それが仗助の癪に触る。苛立ちのような怒り混じりに、仗助は哀に言葉を返した。

仗助「正当防衛だと?確かにコイツらは不良みてーだが…かなり過剰防衛なんじゃあねーのか?ここまで負傷させる意味はあった
んスかねェ~~~ッ」

哀「意味?それならあるわ。私は、不良が大っ…嫌いなのよッ!」

瞬間!哀のスタンドが仗助に襲い掛かるッ!


仗助「ドラァッ!!」

咄嗟に仗助は『クレイジー・ダイヤモンド』で応戦する!
スタンドが殴られた哀はダメージで吐血し、勢いよく倒れこんだ。

仗助「やっぱてめー、スタンド使いだったのか!だがそんなチンケなスタンドじゃあ、この俺の『クレイジー・ダイヤモンド』は
倒せねーぜッ!」

哀「ふ…フフフ、アハハハへへッ!よ、よくも殴ってくれたわね…ヒヒっ、ただでさえそばかすとか酷い顔なのに、これじゃあ
病院に行かなくちゃあならないじゃないの!フフホホホ」

仗助「な、なんだ?コイツ…!殴られて笑ってやがる、気味が悪いぜ…ラリってんのかァ~~~ッ!?」

仗助は哀の不気味な笑いに顔を顰めた。正直さっさと再起不能にしてこれ以上関わらないようにしたいと思った仗助は
スタンドの射程距離内に入るために一歩踏み出した。

哀「ちょっとぉ!近づいてくるのはイイけど…その前にあなたの手がどうなっているのか、見てみなさぁい!
さっき私を殴ったわよねぇ?」

仗助「何…ッ!!」

仗助の手には、ピンク色の粉のような物体がこびり付いていた!
粉は風に揺れる草のように動きながら、スタンドから仗助にびっしりと付着していたのだ!

哀「それが私のスタンドよ!『ピンク・フロイド』、ありとあらゆる動物の体毛に付着した私のスタンドは…」

バキィッ

仗助「うぐゥッ!!」

哀「その部位を意のままに操ることができるのよッ!人間だって動物なのよ。もうその右手は使うことができないわねーッ!」


仗助の意思とは反対に、右手は無茶苦茶な動きで仗助の顔を殴りつけるッ!
顔にくるダメージと、関節を無視した右手のダメージがじわじわと彼に襲い掛かるッ!

哀「私のスタンドは射程距離が短いから、大分近づかないと能力が使えない。でもね!一度でも『ピンク・フロイド』のパウダー
が体毛に付着したのなら、あなたはもう逃げることはできないのよッ!私の意思に逆らおうとすれば体毛があなたの皮膚の皮を
引きちぎるわッ!」

仗助「て、てめー、調子乗ってンじゃあ…ウゲェ!」

哀「汚い口で喋らないでほしいわね。自分の手でも咥えてなさいッ!」

右手が無理矢理口に突っ込まれ、嘔吐する仗助!
だがそれでも!右手は止まらないッ!

哀「イイ気味ね!私に近づいてくる不良は皆そうやって再起不能になるがいいわァーッ!!」

仗助「うええっウゴッ…(こ、コイツはマジにヤベー!右手は引っ張られるみてーに言う事を聞かねーし、無理矢理動かすと尋常
じゃあねー強さで皮ごと引っ張られる…だが!)」

仗助「『クレイジー・ダイヤモンド』ッ!!」

仗助はスタンドのまだ動く左手で、自身の右手を殴りつけたッ!


哀「何をやってるの…?スタンドで自分を攻撃するなんて…」

仗助「俺の『クレイジー・ダイヤモンド』は、殴った物を『治す』が俺自身を治すことはできねー。だが、俺にこびりついた
てめーのスタンドにならよォーッ」

仗助の右手から、『ピンク・フロイド』のパウダーが分離する!そして本体である哀の下にパウダーは戻っていく!
その光景に驚愕する哀、仗助は自由になった右手を握り締める。

仗助「さっきはよくもやってくれたなァーッ!コラッ!覚悟はできてんだろうなァーッ!!」


哀「……驚いたわ。まさか私の『ピンク・フロイド』が破られるなんてね…コンビにの前でたむろしてる負け組みの不良なんか
とは違うってことね、あなた」

仗助「えらく冷静じゃあねーか、これからてめーは俺にぶちのめされるっつーのによォ~~ッ」

哀「ぶちのめす?ホホホ!確かにあなたのスタンドは強力ね。私のスタンドじゃあ適わないわ。でもね、いくらあなたのスタンドが
強くても、いくらスピードが速くても、あなたは私に触れなくちゃ攻撃できないのよ!あなたが殴った瞬間、すぐにまた操ってあげる!」

哀のスタンド『ピンク・フロイド』!触れた瞬間、その部位の体毛に付着し意のままに操る!
そして仗助の『クレイジー・ダイヤモンド』は近距離パワー型!つまり!仗助が哀を攻撃するには彼女に触れるしかないのだ!

だが、仗助はその事実を知っても表情を崩さない。

仗助「な~るほど。つまり…離れたまま攻撃すりゃあいいんだな?それなら方法はいくらでもあるぜェーッ!!」

哀「な……ッ!?」


仗助はスタンドで、コンクリートの地面を砕いた!
それはちょうど野球のボール程の大きさ!それを握り、仗助は哀に向きなおる。

哀「ま、まさか……!」

仗助「そのまさかだ…ボール関係は邪念が入るから苦手なんだが、これだけありゃあ下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるっつーモン
よォ、行くぜェ~~~ッ!!」

哀「ま、待って…やめ、やめろォーッ!」

仗助「ドララララララララァーッ!!」

哀「きゃああああああーッゴベぇ!」

幾つものコンクリートの塊が、哀に直撃するッ!
そして、バタリ…と倒れた。


仗助「大人しく、そのまま倒れてるんだな。もし顔がヒデー事になってんなら、俺が治してやるからよォー」

倒れた哀に一言告げ、仗助はそのまま路地裏から立ち去ろうとする。
だが…彼は大事な事を忘れていた。


仗助「あっ!もうこんなに時間が経ってる!し、しまったァ~完っ全に遅刻だァ~~~ッ」

ぶどうヶ丘高校の鐘が、聞こえた気がした……。




東方 仗助―――急いで学校へ行ったがやはり遅刻、教師に怒られることなった。

煙条 哀――――数時間後目を覚ますがそれから数十日、執念深く仗助につきまとうようになる。
        三回ほど返り討ちにあい、ようやくやめるようになった。だが諦めてはいない様子。

不良たち―――この後学校に行った。


【煙条 哀
スタンド名『ピンク・フロイド』
再起不能?】

第三話『東方 仗VS煙条 哀』完ッ!

To Be Continued→


実際、仗助って不良っぽいのは見た目だけだよね
あと最後の行、仗助の「助」が抜けてる

ふぅ…大変長らくお待たせしました仗助編、これで終了です!
そして敵キャラDBです。


本体:煙条 哀
スタンド名:ピンク・フロイド
【破壊力-E/スピード-D/射程距離-D/持続力-B/精密動作性-C/成長性-C】

能力:小型スタンド。触れた動物にパウダーを振りまき、動物の体毛にパウダーが付着すれば、
その部位を念力で意のままに操ることができる。
人間が対象でも能力は使用可能で、関節を無視して動かすこともできるので捻り上げるだけで
ダメージになる。
パウダーが付着した部位を無理矢理動かそうとすると、体毛が皮膚の皮ごと引っ張られ、ベリリッと剥がれてしまう。
スタンド自体のパワーはほとんど無い。

人物:顔のそばかすや地味な容姿などコンプレックスの多い少女である。
   不良を毛嫌いしており、自分に絡んでくるような悪質な不良は再起不能にしていた。
   その執念深さから彼女に目を付けられて無事でいられた不良の数は少ない…。

>>180
うわっ本当だ…すいません。

『東方 仗助VS煙条 哀』完ッ!

に脳内修正しておいてください。

さっき気づいたんですけど『ピンク・フロイド』の楽曲って『クレイジー・ダイヤモンド』の元ネタだったみたいですね。
この名前考えた>>147はスゲェ…さて、次のキャラの安価をしていきたいと思います。
もう九時だけど…いるよな?

居ないよ(アクトンベイビー感)

相変わらず面白い
ここにいます

ダークブルームーンの「お兄ちゃん!」がいまだに耳から離れない

>>180
パチンコとか行ってるし

>>186やっぱ声優ってスゴイ(小並感)

それじゃあ安価を始めます。
まずジョジョの安価を…いえ、せっかく二人なんですから多数決にしたいと思います()

1 定助
2 承太郎

>>187-191
多いほうが今回戦わせるジョジョです。

1定助で

失礼、被ってしまったので再安価

>>190-195
でいきます

ど ん だ け 

すみません、また再安価です。三度目の正直と言うことで…(震え声)

>>194-198

2

1

1

2

作品、乙でした。クレDはやっぱり優秀!
しかし作者さん、安価はどうぞ、ぜひ落ち着いて

1、定助で


対戦するジョジョは東方 定助に決まりました。
では、残りの安価と行きましょうか。

敵キャラの名前
>>200
スタンド能力
>>202
スタンド名
>>204
性格
>>206
>>207
>>208

被った場合は再安価にします。

スタンド名なら
ヘルプ

スタンドの拳で殴った際に生じるはずの衝撃をシールに変えて貼り付けておく
いつでもシールを衝撃に戻せる

おちつけー
安価じゃ無く
名前下2
能力下4
みたいな感じにすれば?

光と同化する

ストップミー

自分より背の高い男が大嫌い

守銭奴

運がいい

>>203
ありやとッス!
そしてすいません、書いてもらったのにまた再安価です。
今度は反省して…反省した>>1はすごいよ()

敵キャラ名前 下2

スタンド能力下4

スタンド名 下6

性格 下8-9-10

これからはこれで行きます!

岡崎正也
スタンド名ならヘルプ
性格なら守銭奴
能力なら殴ったものを軽くする

鶴沢 晶

kskst

>>202

敵が身に着けている衣服が拷問器具になる。

能力の対象と同じタイプのスタンドを引き合わせる能力

スタンド名ならヘルプ 性格なら守銭奴 能力なら殴ったものを軽くする

スタンド名なら ザ・ミラクル
性格なら卑屈

潜在的にホモ

無欲

命知らず

性格>>217->>219でスタンド名取り直しかな?
(晶って男にも女にも付けられる名前だからゲイにもレズにもできますよ)

スタンド名を残して決定いたしましたので、
下2にしたいと思います。ただ、多重投稿はできるだけ控えてください。
いや、安価失敗ばっかりの私が悪いんですけどね。

今夜はイート・イット

ダメなら安価下

フー・アイアム

ビリージーン


名前:鶴沢 晶
スタンド名:
能力:スタンドの拳で殴った際に生じるはずの衝撃をシールに変えて貼り付けておく
いつでもシールを衝撃に戻せる

性格:卑屈
   潜在的にホモ
   無欲

バトルするジョジョ:東方 定助

鶴沢 晶が男か女かは、お楽しみで。
できあがり次第投稿します。

安価とっちゃって言うのもなんだけど
こりゃひどいキャラが出来ちゃったなwwwwww

スタンド名が読めない

濃いな…

これダイバー・ダウンの劣化じゃ…

>>230
キッスの事では?

シールに変えられるって事は剥がし貼りも自由

空中にシールを多数バラまいてそこで解除すれば四方八方からのラッシュが来るんじゃね?

自分で話を始めといて悪いがネタ潰しに発展しそうだからやめよう

>>230
それ言うなら>>84だって、ジョイ・ディヴィジョンとキッスを混ぜて適当にそれっぽくしたスタンドだぞ

名前:鶴沢 晶
スタンド名:フー・アイ・アム
能力:スタンドの拳で殴った際に生じるはずの衝撃をシールに変えて貼り付けておく
いつでもシールを衝撃に戻せる

性格:卑屈
   潜在的にホモ
   無欲

バトルするジョジョ:東方 定助

ジョジョリオン最新刊読んだんだが、パフェがうまそうだったな

東方定助がシールから衝撃を奪って、終わりだなwww


テスト勉強しなきゃだけど、時間に余裕があるから投稿しようと思う(余裕があるとは言ってない)

死亡フラグ…
嬉しいけど無理すんなよー

すんなよー


定助「予防接種ゥゥ~~~~~??」

東方家の早朝、東方憲助はコーヒーのカップを置き、応えた。

憲助「そうだ。もうすぐ風邪やらウイルスやらが流行る時期になる…病気に対する免疫をつけるためにワクチンを投与する
んだ。注射でブスーッ!とな…家で予防接種を受けていないのは定助、おまえだけだ」

大弥「病気にならないためにはァ、注射をしないイケないのォォ~~~~。でも定助が風邪引いても、あたしが看病して
あげるね♡」

憲助「本当なら車を出すべきなんだが…オレはもう出かけなくちゃあならない。常秀、おまえが付いていってやれ」

常秀「え―――っ!!なんでまたオレがぁあ!?」


朝食を口にしていた常秀が激しく抗議する。

常秀「だいたい、コイツ身分証明書もないのにィ、受けれるのかよォォォ」

憲助「その辺は大丈夫だ、オレが昨日なんとかしておいた」

憲助はそういうと、ポケットから金の入った封筒を取り出して常秀の手に握らせた。

憲助「そこに必要な金が入っている…少し多めにな。余った金はおまえの小遣いにしていい。…じゃあ!オレは行ってくるぞ
ちゃんとTG大まで連れて行ってやるんだぞ!」

常秀「…わかったよォォ~~~……」

定助「(…TG大…『吉良吉影』の母親…ホリー・ジョースターのいる、病院か…)」

こうして、定助は病院に向かうこととなる。


数時間後、定助はTG大へと到着していた。

定助「(もしかしたら…今度こそホリー・ジョースターに会えるかもしれない……。何か、オレの記憶に…『帰るべき場所』に
関係することがわかるかもしれない…!!)」

ちなみに一緒に来ていた常秀だが、彼は既に定助と共にはいない。病院に付いてすぐ、金を持ってどこかへ行ってしまった。
まあ定助にとっては常秀がいないのはかえって好都合なのだが…

そうして数分ほど待つと、白衣を着た二十歳後半くらいの男がやってきた。

「君が……東方 定助くん…だね?憲助さんから聞いた外見の特徴には確かにあてはまってると思うんだけど……ああいや、
喋り過ぎだ…すまない。こういう性格で…ああ駄目だ、やっぱり喋り過ぎてしまう……やっぱり駄目な自分…」

中性的な顔立ちをしたその男はブツブツ…と小声で何かを呟きながら自分の世界に入ってしまった。
定助は自分に話しかけてきた男に聞き返した。

定助「……あなたは……?」

「ああ!すまない…自己紹介が遅れてしまった。本当にすまないね、こんなぼくが君の担当なんて嫌かもしれないけど……
初めまして、君のことは憲助さんから聞いてるよ…鶴沢 晶だ。ぼくの名前、憲助さんとは昔世話になった知人で…ああいや、
ぼくなんかがあの人と知人だなんて…」

定助「(…この人が…医者?なのか?…『鶴沢 晶』…)」

卑屈的に自己紹介を済ませ、また自分の世界に入ってしまった晶…だが、なんとなく、定助は彼を見て不思議だと思った。


晶「えーと、それじゃあ始めようか…予防接種」

診察室に案内された定助は、回転椅子に座った。
定助が座るのをチラ…と横目で確認した晶は注射器など、マイペースに道具を動かしていく。

定助「…………(ここに来る途中、ホリー・ジョースターがいる部屋は見当たらなかった…どこにいる?階が違うのか…それとも…)」

晶「すまないね、ペースが遅くて…こういう性分なんだ。すごく、君には悪いけど…「マイペース」なんだ、ぼく。
本当に愚図で不器用で…急いだりすると物事がまったく上手くいかない…成功したこともない。だから自分に適したスピードで
動いてる…すまない……チラ」

定助「あァ、いえ…」

なんだか狛枝みたいなキャラになったな…


晶「…さァ定助くん、服を撒くって腕を出してくれ。…ああ!命令じゃあないんだ。ただ、予防接種をするときはみんな針を刺すために
服を撒くって素肌をさらけだすんだ……チラ」

定助「はい」

言われた通り、服の右腕を捲くり、台の上に置く。
だが定助が腕を出しても、晶は注射器を腕に刺そうとはしなかった。

晶「…………」

定助の腕を、じ…っと見つめていた。

定助「……あの、どうかしたんですかァ?」

晶「……。いや、なんでもないよ…。いい筋肉をしていると思っただけさ…本当にそれだけ…男らしい、逞しい腕…それでいて
なのに手は滑らかで傷一つなく綺麗だ…まるで……あッああ、いや!いまのは忘れてくれ……さァ、腕の力を抜いてくれ。
…にしても、本当に逞しい腕……」

晶はベタベタと定助の腕を触りながら、まるで天使の羽を撫でるように優しく撫でながら、注射器をその腕に刺した。

あまりそういうこと言ってると知ってるモノの範囲がバレるからやめとけ


晶「…はい!これで予防接種は終わりさ。あとはこのガーゼを塗って絆創膏を貼れば終了だよ……チラ、チラ」

定助「あのォ…なにかオレの顔に付いてますか?さっきから…何度もオレの顔を、たっぷり見ていますが」

晶の不自然な視線を感じ取っていた定助は、道具を片付けている彼に尋ねた。

晶「………」

定助「あなたは何度もオレの顔や手を見ている、何度もだ。不自然過ぎる!ジロジロ見るなと言うわけではないが…あなたの場合は
どこかおかしい。まるで何かを『思い出そうとしている』顔だ…」

不審に晶の背を見つめながら定助は言い放った。晶は無言のまま定助に向き直り、口を開いた。


晶「似ているんだ…君が」

晶「君は知らないかもしれないけど…「吉良吉影」という男がいた。彼はここにいる母親の見舞いに来ていて…
そのうちの三回、ぼくは彼に出会った。彼はとても『美しい手』をしていて、こんなぼくと仲良くしてくれた。彼は実にいい人で…
外見も…その、ぼくなんかの評価じゃあ当にならないと思うんだけど…カッコイイ。ちょっとコッチに来てくれないかい…」

定助「………!!」

晶は定助に、おしゃれな写真立てに入った写真を見せた。
そこには病院のベンチに座る晶と、その側で腕を組んでいる吉良吉影が移っていた。
背景や二人の大きさから見て、晶が撮ったのだろう、右腕が画面の外に出ている。

晶「ほら…やっぱり似ている。この手とか、逞しい体…彼の方が綺麗で美しい手だったけど…どことなく似ているんだ。もちろん
彼の方が美しい…ああ、すまない!別に差別しているわけじゃあないんだ…ぼくなんかが人を差別していいわけない、てのはぼく自身が
一番わかっている」

いつの間にか、二人の身体の距離はかなりちかづいていた。
晶はゆっくり、そー…っと手をずらしながら、写真を見つめたまま話しを続ける。

晶「……けど、彼はこの写真を撮った日からいなくなってしまった。あれから母親の見舞いに来ることもなくなったし、母親に聞いても
教えてはくれない。ぼくと彼の母親の接点は医者と患者でしかないのだから……」

そして晶は、定助の首筋に手を当てた。
彼の表情は、うっとりと色気のある…まるで女性のように見えた。


晶「…君は、吉良吉影について何か知らないかい?何も知らないのかい?ぼくには君が、彼にとてつもなく近い存在に見えるんだ…


定助「…いえ、知りません。他人の空似だと思います(……この人に事情を打ち明けるのは簡単だ…だが、話してもいいのだろうか?オレの半分が吉良吉影だということを…この人の知っている吉良吉影はもう、死んでいるのだ)」

晶「………そう…わかったよ」

東方 定助…彼は、名前も含めて自らに関する過去の記憶を全て失ってしまっている。
彼が発見された『壁の目』と呼ばれる場所は『物と物を一緒に埋めるとそれらが混ざり合う』という特徴がある。
東方定助もこの現象の結果、吉良吉影と別の誰かが混ざり合った結果誕生した存在なのだ。

晶は吉良に心酔している。だからこそ、定助は話すことを躊躇った。
定助は晶から離れ、診察室から出ようとドアノブに手をかけた。

晶「だったら…無理矢理話させることにするよッ!」

瞬間、ドアノブが爆ぜた。



定助「!?な…ッ!」

花火のように砕け散り、ドアノブの破片が定助の手に刺さるッ!
その事に驚愕する定助だが、すでに背後から晶が迫っている!

晶「君のその方の痣…吉影と同じだッ!それは吉良の、ジョースター家の人達のモノッ!なぜ君がなんてのはいまはどうでもいい…
後からゆ…っくり聞けばいいからな。大事なのは、君は吉影の事に関わっている人間だと言う事!そしてぼくに『嘘を吐いた』と
いうことッ!全部話してもらうよッ!」

定助「ッ!これは…スタンド!」

晶のスタンドが定助に迫るッ!狭い密室内では壁際にいる定助が圧倒的に不利!
だが、定助も自身のスタンドでそれに対応する!

ズガァッ

二人のスタンドが勢いよくぶつかり合う!だが、定助はその隙に『シャボン玉』を晶に飛ばしていた…!
そして、シャボン玉が晶に触れ、割れる。

晶「うっ!?…目、が…み、見えない!?ど、どこにいるんだッ!」

定助「(『ソフト&ウェット』…おまえの身体から、『視力』を奪った…!)」

定助のスタンド、『ソフト&ウェット』から出るシャボン玉は、触れて割れる時、『そこ』から『何か』を奪う。
視力を奪われた晶は手当たり次第に辺りを攻撃するが、何も見えない状態では攻撃は当たらない。



定助「この男…スタンド使いだったのか…だが、この密室はマズい。騒ぎになっちゃうかもしれないからな…まずはこの部屋を出る!」

『ドア』から『音』を奪い、『ソフト&ウェット』で破壊して部屋の外へ出ようとする。
だが、部屋から出る瞬間、定助は奇妙な事に気づき立ち止まる。

定助「(…静かだ。部屋の中から音が聞こえない…音を奪ったのはドアだけだ、なら…なぜ)…ハッ」

気配を感じ、振り向く!そこには、拳を振りかぶった晶とスタンドッ!
そして攻撃が、定助に届いた!……しかし

定助「……?ない?(ダメージが…殴られたという衝撃が感じない)」

晶「さっきはやってくれたね…けど、これでもう君は逃げることはできない。」

自身たっぷりに言い放つ晶。
定助の周囲には、先ほどまでには無かった『シール』でいっぱいになっていた。
晶のスタンド、『フー・アイ・アム』の能力に定助は包囲されていたのだ…。

普通に本編にありそうな話で面白いな


晶「さきに言わせてもらうよッ!そこから動かない方がいい!もし、そのシールを踏んでしまったり剥がしてしまえば君は痛い目を見ることになる。
だけど…ぼくの質問に答えてくれれば何もしない…それだけは保障する。わかったかい…?」

定助「…(このシールは…さっきまでは無かった。彼の能力か…?ドアノブが急に粉々になった時もこのシールが貼られていた気がするぞ…)…わかった」

定助はうっかりシール踏んでしまわぬように気をつけながら答えた。
そして晶も定助に質問を始める。

晶「質問するよ…君はいったい、何者なんだ?吉影と同じ『星型の痣』を持っているが、東方家に属している。
君のスタンド…ほんの一瞬だけだが『シャボン玉』を飛ばしていたように見えた!そしてぼくの目の前が真っ暗になったッ!
吉影のスタンドも『シャボン玉』だった…『東方 定助』と『吉良 吉影』には共通する点が多い、多すぎる。
だから答えてくれ…君は、いったい何者なのか」

定助「……オレはいったい何者なのか。それはオレが今、一番知りたい」

晶「…なんだって?」

定助「あなたが悪い人じゃあないってことはわかった…だからオレも、真実を話そうと思う。」


定助「オレには自分に関係する記憶がまったくない……。文字とか、水が飲むものということはわかるが、自分に関係することがまったく思い出せない。
オレは自分の正体を調べ…そして、オレの体の半分は『吉良吉影』だという事がわかった」

晶「…………」

定助「『壁の目』…あそこに物と物を一緒に埋めると、混ざり合うんだ。レモンとミカンも、あそこに埋めると実が混ざってしまう。
あなたの知る『吉良吉影』は、もう一人の『誰か』と一緒に埋められたんだ。
そして…オレがいる。『吉良吉影』と、『もう一人』から生まれたオレが……。
オレの外見や精神の形…スタンドも融合している。オレを見て吉良と似てると思ったのも、そういうことだ……。
そしてオレは、『もう一人』が誰なのか。オレはどこから来たのか…それが知りたい。自分のルーツが知りたいッ!」

晶「………う」

定助「だから、オレは吉良のことについては何も知らない。あなたの質問に正確に答えることも、できない…」

晶「う、ううあ……」

定助の話が終わると、晶はその場にへたり込んだ。
そして、定助の周囲に貼られていたシールが、消えていく…『フー・アイ・アム』が解除されたのだ。
……



……


定助「では、オレは東方家に帰ります。ありがとうございました」

晶「いや…ぼくの方こそ、本当に申し訳ない…こんなぼくの勝手な思い違いから、くだらない争いを起こしてしまった…」
 
数分後、落ち着いた晶は定助に深く頭を下げて謝った。
定助も、気にしてないという風に、診察室を去っていく。
去り際に、晶は定助に声をかえた。

晶「また、ここに来てくれないかい…ぼくは君の力になるよ、定助」

TG大から出て行く定助の手には、晶から渡されたコピー用紙が入った封筒があった。
この紙が、彼の記憶への手がかりとなる。


【鶴沢 晶
スタンド名『フー・アイ・アム』
再起『可』能】

第五話『東方 定助VS鶴沢 晶』完ッ!

To Be Continued→

この雰囲気が好き

どんなゲスい奴がでてくるかと思ったら凄くいい人だった、乙!

おつ

感想ありがとうございます!
いや、正直八部頑張ってみたんですけどね…戦闘シーンがあってないようなもんだった…。
ま、まあしょうがないね(震え声)
次回は承太郎さんだ!早くアニメの続きがみたい…なんで『女教皇』で最終回なんや!

ちなみに、今日はここまで
次回は来月です……テストどうしよ。

ピンク・フロイド https://www.youtube.com/watch?v=9zACEJdFOpA

フー・アイ・アム https://www.youtube.com/watch?v=Jd9zYKLepCw


再起『可』能ってのがらしくていいな

3部以降はアニメ化するか微妙な気がする
3部で終わるのが一番区切りがいいし

できればジプシーキングスのスタンドパラメータも作ってほしかったな

やっぱり>>1には、才能があるなァ~ァ~

>>264
4部以降

>>265
すいません!うっかり忘れていました!


本体:レイラ・スコーピオン
スタンド名:ジプシー・キングス
【破壊力-C/スピード-C/射程距離-C/持続力-A/精密動作性-D/成長性-E】

能力:スタンドの『札』に触れた者の装備や服装を自由に変えることができる。
ただしあくまで装備、服の範囲内にしか変えることができないため、大きさや重さの限界がある。
リストバンド→鎧のようにすることはできない。あくまで変えるだけである。
スタンドは本体の手から触手のようにして動き、札を千切ることで飛ばすこともできる。

人物:くいしんぼうで根っからのイタズラ好き、一人で行動しスタンド能力でイタズラを行っていた。
スタンド能力が発言したのは『パッショーネ』の入団テストに彼女が巻き込まれたせいで、矢に刺されたことで発言した。
ちなみにその時出会った少年が何者なのかは、誰も知らない。




本体:鶴沢 晶
スタンド名:フー・アイ・アム
【破壊力-B/スピード-C/射程距離-C/持続力-B/精密動作性-D/成長性-C】

能力:スタンドの拳で殴った際に生じるはずの衝撃をシールに変えて貼り付けておくことができる。
衝撃のシールは踏むか、または剥がれるかで元の衝撃に戻る。射程距離内にあるシールならば本体の意思で自由なタイミングで解除が可能。
シールは一回殴るたびに発生した衝撃につき一枚しか作れない。

人物:吉良吉影を知る者であり、浅い付き合いだが彼のことを好いていた。ただし恋愛的な対象としてである。
卑屈的で自分の世界に閉じこもってしまうことが多いのが悩みだが、根は良い性格であり、物事に報酬を求めない。
吉良吉影で半分できている定助の記憶が戻ることを応援するようになる。

さて、DB書いたついでに承太郎とバトルさせるスタンド使いの安価をしたいと思います。
準備はOK?っていうかいる?

まってた

いないよー

よしこい

見ています


さあ安価だ。覚悟はいいか?オレは出来てる。

敵キャラの名前
安価下2
スタンド能力
安価下4

ksk

ロバート・フリップ

ジャンク・B

勝負に勝つことができる

服を拷問器具に変える。動こうとしたり、考えても徐々に苦しめる

これはデウス・エクス・マキナだ間違いない


名前:ロバート・フリップ

スタンド能力……いや、待て待て待て待て待て…これはアリなのか?言い方捕らえ方によっちゃあかなりのチート能力なんじゃあないだろうか?
これは私には決めることはできない…『アリ』なのか、『ナシ』なのか、あなたが判決をくだしてくれ>>286

『アリ』なら決定、『ナシ』なら再安価だ。

No

なしかな

あり

1がうまく処理、解釈できるならそれでもいいけどそうじゃないならNOで

286は連取りだから安価下かな

承太郎がオリキャラのスタンド使いに負けるなんて思いたくない
そんなことしたら最低系SSと大差ないし

試合に勝って勝負に負ける
なんて言葉もありますし大丈夫だろ

>>286
すいません、あなたが判決しても何の意味もないんですゴメンなさい。
『ナシ』の判決が多かったんで、スタンド能力を再安価します。

安価下3

加速

お札を硬貨に変える

殴ったものを軽くする

触れた物すべてがブーメランの様に投げたら手元に戻ってくる


スタンド能力:殴ったものを軽くする。

では最後にスタンド名と敵キャラの性格をば

スタンド名
安価下2
性格
安価下4-5-6

被った場合は安価下でお願いします。

オーバー・ザ・レインボー

ジョニー・B.グッド

スリラー
守銭奴

コミュ障

軽薄

チキンと言われるとブチキレる

関係ないけど、アヴドゥルさんの名前間違えて覚えてる人結構多いよな


名前:ロバート・フリップ

スタンド名:ジョニー・B・グッド
能力:殴ったものを軽くする。

性格:コミュ障
   軽薄
   チキンと言われるとブチキレる

対戦相手:空条 承太郎

出来上がり次第投稿します。

>>303三部:アヴドゥル
七部:アブドゥル

ちなみに明日は私の誕生日なのだ。
だから忙しくて投稿はできません。…今度こそ来月の初めに投稿するんだ!()

乙、おめでとう

おめでとう

おめでとう

乙、こいつはヘヴィだぜ

あ、こいつを忘れてたぜェ

つ[チョコケーキ]
つ[ピンクダークの少年]

乙、おめでとう。
テストなんかに負けずに頑張ってほしいな

>>306-311
ありがとう!
誕生日だから奮発してコレを買ってきた!

つ[JOJOVELLER]

高くていままでコレだけは買えなかったんスよね~

そしてすべての子供たちにryというのは置いておいておめでとう

>>1誕おめ
つ[石仮面]

>>314
新しい誕生祝いだッ!!、になっちゃうwww
まぁ、>>1誕生日…おめでとう…
つ[石仮面]
つ[エイジャの赤石]

さて…読者よ!私は帰って来たッ!
そしてみんなありがとう。

これでオレは人間をやめるぞーッ>>314-315ーッ!!



は置いといて、いまから投稿します。

ごめちょっと待って電話がきたバイトだ。

本当にスマン、今日の七~八時に投稿するね変更します。

支援

さて…今度こそ投稿します。またせてすみません。


エジプトに上陸した承太郎一行は、DIOの居るカイロを目指していた。

承太郎「さて……これからどうするか」

一行は宿泊するホテルで予約を取り、夕食の時間帯になるまで自由行動をすることとなった。
承太郎もポルナレフとイギーと共に、さきほどまで街を観光していたのだが…

いまここに、彼以外の姿は無い。


そこには深い理由は無い。
承太郎から数十メートルの散髪屋に、二人は居る。

ポルナレフは散髪、イギーは散髪屋のソファで昼寝である。
イギーに座る場所を占領された承太郎はこうして、街へ出て時間を潰そうと言う訳なのだ。

承太郎「ポルナレフの散髪が終わるまでまだ時間があるな……」

見れば辺りは中々に賑わっている。退屈する必要は無さそうなので、承太郎はそのまま脚を進めた。

「……いたな。あれが空条 承太郎…」

背後に忍び寄る男に気づかぬまま…。


「……ポルナレフ達はいないみてーだな」

男は人ごみに紛れながら、承太郎の跡を追っていく。
それはまったく、尾行とは言えない堂々とした歩き方だった。前を歩く承太郎が、ふと気になって振り向いてしまうくらいの音が
出そうな歩き方だ。

だが、どういうわけか、男から足音は聞こえない…彼の足は力強く地面を踏みしめているというのにだ。

承太郎「おい婆さん。そのアイス一つくれ」

「あいよ、百五十円ね」

承太郎は付けられていることにまだ気づいていない。
男はこっそりと、決して気づかれないように、一定の距離を保ちながら跡を着けていく。
そして承太郎が立ち寄った店と同じ所に入っていき、

「おーい婆ちゃん、さっきの男が買ったモンと同じのを、同じ数くれ」

「さっきのって…あの長身の?なんでそんな」

「尾行してるのさ。あいつの『跡』を追わなくちゃあならないから、同じ店に立ち寄るのさ」

「……ハァ?」

その男の名前は、ロバート・フリップと言う。

sageてる


承太郎「…おい!さっきからコソコソとオレをつけているな…何者だ」

街外れにて、承太郎は自分をつけていたロバートを睨んだ。
途中でつけられている事に気づいた承太郎は、自分を追いかけているのがスタンド使いであるのを予想し、
一般人を巻き込むことがないように、人の少ない場所まで移動したのである。

ロバートは物陰から出て姿を現し、鋭く承太郎を睨みつける。

ロバート「よくわかったな!おれの尾行に気づくとは…さすがだぜ承太郎」

承太郎「何者だ、と聞いてるんだぜ。だが、オレの名前を知っているということは……やれやれ。やはりDIOからの刺客というわけか」




ロバート「そうだ!名前はロバート・フリップ。フィリップじゃあねえ!フリップだッ!承太郎、てめーにはこれといった恨みもねえが
死んでもらうぜッ!『ジョニー・B・グッド』!!」

ロバートのスタンドが、素早い動きで承太郎に迫る!
しかし、それを承太郎をなんなくいなす!

承太郎「オラァ!」

ロバート「ゲェッ!?ぬ…っく、さすが速いな。だァが!スピードならおれの『ジョニー・B・グッド』も負けていねーぜッ!」

ビシィ!と承太郎を指差すロバート。彼が指差す部位の服は破れ、血が流れている。
そう、彼のスタンドは、『スタープラチナ』に殴られる寸前に承太郎の身体を掠めていた。
しかしそれはホンの切り傷!数秒もすれば流れる血も止まってしまう、僅かなダメージ!

承太郎「…だからどうした。こんな傷、大した痛みは感じねえ…てめえのスタンドは確かにスピードはあるようだが、パワーはいまひとつみてえだな」

支援


ロバート「フッフッフッフ……!本当に、そう思うか?おれのスタンドのパワーじゃあてめーの『スタープラチナ』にゃあ適わないと…
本当に思っているのかァ~~~?」

承太郎「適うか適わねえか、やってみれば済むことだぜ。オラオラオラオラオラオラ!」

『スタープラチナ』のラッシュが、ロバート目掛けて襲い掛かる!
その一撃の一つ一つの破壊力は並ではないッそして機械のように精密な動きで繰り出されるラッシュは、決して外れることはない!
だが!

パッパパパパパッ

承太郎「!なに…」

ロバート「軽い。拳が軽くて、痛くもねーぜ…」
それをロバートのスタンドは軽く受け止めた!全てのラッシュを、いともたやすく!
そして、承太郎の攻撃が終わったということは、今度はロバートの攻撃が繰り出されるということッ!

ロバート「ラッシュてのはなァ…こうやるんだッ!」

スタンドのラッシュが、承太郎に繰り出されるッ!


ラッシュを受け、承太郎の195cmの巨体が空中に投げ出されるッ!
勢いよく、数メートルも吹き飛ばされてしまうッ!そのまま壁に叩きつけられるッ!

承太郎「ぐぅ…ッ!(やはり殴られたダメージは大した事はねえ。それよりも…なぜ『スタープラチナ』のラッシュが防がれた?
奴のスタンドのパワーはいまオレがこの身で味わった通り、大した事はねえ。奴の能力か…!?)」

ロバート「フッフッフ…承太郎!いまてめーは『なぜオレの攻撃が防がれたんだ?』と思っているんだろう!教えてやろう!
おれの『ジョニー・B・グッド』は…」

そのとき、承太郎は自分の身体の異変に気づく!
彼の脚が!身体が!地面に触れていないッ

ロバート「殴った物を軽くするのだッ!それがロードローラーだろうと、高層ビルだろうとな!」

ドーーーーーン


承太郎「か、身体が…浮いている!?これが能力か…ッ!」

ロバート「そう!大正解だッ!おれのスタンドで殴った物は軽くなる、たかが大した事のないダメージと思って油断したな?
そして…感じるか、承太郎。イ~イ音だぜ、おれはこの音が大好きなんだ…」

ヒュウウゥゥゥ…

承太郎「!」

それは風ッ!強風に煽られ、軽くなった承太郎の身体が風に乗って飛んでいく!
しかもその風は向かい風!ロバートから承太郎に流れていく風ッ!

承太郎「し、しまった!この体制はマズいぜ……」

ロバート「フッフッフ。そうだよなァ飛ばされないようにするには、何かにしがみつくしかないよなァ~~~!!」

承太郎は咄嗟に、スタンドで電柱を掴み飛ばされるのを防いだ!
だがそれは!完全に無防備の状態と同じ!

手を離せば身体は風に煽られて彼方へ飛ばされてしまう!だが、このままでは満足にロバートを攻撃することはできない!
まさに絶対絶命!!


承太郎「…こ、こいつはマジにヤバイ…ぜ」

ロバート「さァ~て、どう料理してやろうかなァ。いつ風が止むかわからないから早くしねーと。
…うん。承太郎の奴はあの電柱から手を離すことはできないが、うかつに近けば万が一…ってのもある。なら…」

グオォォ!

ロバートは、瓦礫の山を軽々とスタンドで持ち上げた!

ロバート「こいつをぶつけてやるのが一番だよなァーッ!!」

そしてそれを、ボールのように承太郎に投げつける!
瓦礫の山は風に乗り、承太郎へと向かっていく!


今日はここまで、続きは明日の朝に。
予定が入ってしまったんです…ごめんなさい。

乙ゥ


自分で能力の安価とっておいて言うのもなんだが、やっぱりシンプルなスタンドは強いな


承太郎「オラオラオラオラ」

飛んでくる瓦礫の山を、片手で弾き飛ばそうとする承太郎。
しかし!数が多い、片手ではすべて防ぐことは不可能!

承太郎「ううっ…ぐ」

ロバート「いい様だなァー承太郎ッ!無敵の『スタープラチナ』も、攻撃できなきゃ赤子も同然!てめーはそうやって必死にしがみついたまま
おれに敗北するんだぜッ!」

ロバートは再び、近くにあるものをスタンドで軽々と持ち上げる!
しかしそれは、瓦礫の山ではない!それは偶然そこに置いてあったッ!

ロバート「タンクローリーだッ!これで今度こそてめーはペチャンコだァァーッ!!」



承太郎「…てめえ、離れてしか攻撃できないのか?」

ロバート「…なんだって?」

承太郎は片手でクイッと帽子を被りなおすと、もう一度呟いた。

承太郎「片手しか使えないオレにビビッているんじゃあねえだろうな、と言ったんだぜ。てめえ、あれだけ自分のスタンドを自慢してきた割にゃあ
そんな遠くからしか攻撃できないとはな…とんだ『チキン野朗』だぜ」

それは挑発!承太郎の最後の賭け!
あえて近距離からの攻撃を仕掛けさせるための挑発!

ロバート「お、おれがチキン野朗だと…このおれを今、チキン野朗って言ったか?てめーッ!!」

そしてそれは、ロバートをキレさせる!
冷静さを失わせ、とてつもない怒りを呼び覚ます!


激高するロバート!承太郎は一気に畳み掛けるッ!

承太郎「聞こえなかったのか?ならもう一度言ってやるぜ。てめえは、口先だけの離れてからしか攻撃できねえようなチキン野朗だ!」

プッツーン

ロバート「ぶっ殺すッ!!」

ロバートはタンクローリーを手に掴んだまま、承太郎に向かって走り出したッ!

ロバート「てめーにはコイツを直接叩き込んで殺してやる!死ねェ承太郎ーッ!!」

タンクローリーが大きく上に上げられ、承太郎に振り下ろされる!
だが!それが承太郎の狙い!ロバートが近づいたことで、スタープラチナの射程距離内に入った!

承太郎「『スターフィンガー』!!」

ボゴォ!

ロバート「ウゲェッ!?」

パワーを集中させた指を伸ばし、スターフィンガーがロバートの脳天に突き刺さるッ!

ロバート「…そ、そんな…指が伸びる、なんて…聞いてねー…ぜ」

承太郎「知らないからって油断したな。そして、頭に気をつけた方がいいぜ」

ロバート「なにィ……」


ロバートの頭上には、さきほど彼自身が持っていたタンクローリー!
そして、ダメージを受け能力が解除されてしまったソレは…

ロバート「あっ!ま…」

元の重さを取り戻し、彼を踏み潰した。
承太郎は電柱から手を離し、着地するとフゥーと溜息を吐いた。

承太郎「そう簡単にキレるもんじゃあねえぜ、戦いの中ではな。一番軽いのは、てめえのオツムの方だっためえだな」

バァーーーンッ


【ロバート・フリップ
スタンド名『ジョニー・B・グッド』
再起不能】

第六話『空条 承太郎VSロバート・フリップ』完ッ!

To Be Continued→


敵キャラ最終DB

本体:ロバート・フリップ
スタンド名:ジョニー・B・グッド
【破壊力-D/スピード-B/射程距離-C/持続力-B/精密動作性-C/成長性-C】

能力:殴った物体を軽くする。生物であれ高層ビルであれ、殴った物体は軽くなり、何度も殴られれば身体が風で飛ばされるほどになる。
スピードは速いがパワーはイマイチ。だが物体を軽くしてしまえば数メートルも吹き飛ばすことが可能となる。
能力は自分にも使え、僅かに軽さを調整できるようだ。
拳を軽くしてダメージを抑えるといった応用も可能のようだ。

人物:喋るコミュ障。一対一の時は五月蝿いくらい喋るが、大人数になると空気を読んで何も話さなくなる。
軽薄でなれなれしく、敬語といったものは使わない。そして思考の浅いバカである。
チキンというと途端にキレだす。小さいころから鶏肉が苦手で他の子供に馬鹿にされていたのが原因らしい。


こいつってDIOに金で雇われてたのか、忠誠を誓っていたのか最後まで謎だったな

シンプルなもの程強い

荒木先生ってスタンド名に洋楽の名前使ってるけど、JASRACあたりに文句言われたりしてないんだろうか

アリ



ここまで来たら、番外でジョナサンと若ジョセフのバトルも見てみたいな〜(ボソリ

吸血鬼メイクに柱の男メイクとかいいね

さて、スタンド使いのバトルもすべて終了したのでこのスレはこれで終わりです。
本当にみなさま、グラッツェ!アリーヴェデルチ(さよならだ)








とでも言うと思ったか?
残念!まだまだ続くんだぜ。ジョジョのバトルが終わったからと言ってこのスレが終わるわけではない!なぜなら!このスレが終わる時は
>>1が書く意思を捨てた時だけなのだ!

最終回ではない。もうちょっとだけ続くんじゃよ

さて、というわけで再び安価を開始していきたいと思います。
で、これからどうするかですが……

1:花京院、億泰etc…のサブキャラと安価キャラのスタンドバトル

2:DIO、吉影、リゾットetc…の敵キャラと安価キャラのスタンドバトル

3:1、2両方の安価をとる。

この三つから多数決で決めたいと思います。
注意事項などは決定してから、ということで。

それでは多数決

>>349
から
>>355

3

3かな

3

3だゴラァッ!

3は処理が大変過ぎる、1

選択肢に入れてるからには処理の負担とか勝手に決めつけるのも無粋でしょ

3

一応2


3が多いですね。というわけで3で行きます。

安価の際の注意事項。


1:三部~七部までの敵味方含めたスタンド使いと、安価キャラとのスタンドバトルを書いていきます。八部は定助以外に戦闘向きの
スタンドがいないので今回は無し。

2:あらかじめ安価で戦うスタンド使いを幾つかに絞って発表します。安価では主にその中からキャラを選んでもらいます。

3:ただしどうしても「このキャラとのバトルが見たァーいッ!」という方が安価をとった場合は、そのキャラで書く場合もあります。

以上で注意事項は終了です。
何か質問がある場合は八時まで受け付けます。
八時から安価を開始していきます。

話の途中で死んだ味方キャラ(ナランチャとか)でもおk?

>>357
花京院の名前あるからおkじゃないの?

>>357
全然OKです。
駄目だったらほとんどのキャラが登場できませんからね…

猫草とかペットショップとかの動物はどうなんだろう

>>360
さすがにそれは無しで…
ついでにシュガーマウンテンの泉やオータム・リープス等も除外します。

以上で、質問は他にありませんか?
ないなら安価を行います。

おk

おkです


では安価を始めます。
バトルするジョジョキャラ

3部 花京院 ポルナレフ DIO テレンス

4部 億泰 康一 露伴 吉影 形兆

5部 ブチャラティ ナランチャ ミスタ ディアボロ リゾット

6部 アナスイ エルメェス

7部 ジャイロ Dio リンゴォ サンドマン ヴァレンタイン


安価>>365

ミスタ


バトルするジョジョキャラはミスタで。

次に敵キャラを安価で決めていきたいと思います。

敵キャラの名前
安価下2
スタンド能力
安価下4

四台のミニチュアカー

踏んだものを踏み固める

メーラ・ピッツァ

物体の移動する勢いを[ピーーー]

>>367


>>370
何度も安価をとろうとするのはできれば止めてください。
というわけで能力再安価
下2

kskst

自立型

一定周囲の感覚を倍加する


次はスタンド名と敵キャラの性格を安価

スタンド名
安価下2

性格
安価下4-5-6

Kskst

ビデオ・キルド・ザ・ラジオスター

守銭奴

ツンデレ

ジョルノ崇拝者

騙されやすい

鈍感

数字の4が大好き


名前:メーラ・ピッツァ
スタンド名:ビデオ・キルド・ザ・ラジオスター
能力:一定周囲の感覚を倍加する。

性格:ツンデレ

    ジョルノ崇拝者
    騙されやすい

バトルするジョジョキャラ:ミスタ


できあがり次第、投稿します。

ちなみに今日はここまで、投稿は明日です。

おつです

ビデオ・キルド・ザ・ラジオスター https://www.youtube.com/watch?v=W8r-tXRLazs

乙でした

乙ゥ

いまから投稿します。見てるー?

見ているぞッ!

見たいけど今から仕事でみれねーよ!


「ギャーギャー」
「ウメェェェ」
「ワー!オレニモヨコセッ」
「ウエェェーン」

ミスタ「おいNo.3!No.5を泣かせるんじゃあねー!仲良く食えッ」

グイード・ミスタは現在、ジョルノからの命令で『仕事』にやってきていた。
彼の右手に所持されている拳銃の中ではミスタのスタンド『セックス・ピストルズ』が食べ物を巡って争っていた。
この六人の小さな妖精が、彼のスタンドである。

ミスタ「しっかし……ジョルノの言っていた事は本当だったみてーだな。この街…いや、『この家の周り』だけ異様な雰囲気だ…」

ミスタの目の前に建つちっぽけな民家。見てくれはイタリア街のどこにでもありそうな家…だが、その雰囲気は他の家とは明らかに違う。
この家の周囲だけ人が寄ってこない。いや…人はいる。

家の周囲に転がる数体の死体。壁に頭から突っ込んでいたり、耳や目から血を流していたり…。
そしてこの現場の原因は、この民家の中にいる。


ミスタ「てめーが、メーラ・ピッツァか」

電気も付けず、カーテンも閉め切った薄暗い部屋で床に座っている細身の男に、ミスタは
銃口を向けながら確認を取る。

メーラ「ハイ。私がメーラです。『パッショーネ』ナンバー3の、グイード・ミスタ様ですか…?」

たどたどしい声で、メーラは答えた。
この男こそ、ミスタの今回の仕事のターゲットであり、先ほどの現場の原因となる男である。


ミスタ「ああ。…さて、早速だが話している時間も無ェし手短に済ませるぜ」

メーラ「ハイ。私を殺しに来てくださったのですね…」

ミスタは部屋が薄暗いのも気にせず、ポケットからメモを取り出してそれを音読していく。

ミスタ「本名…メーラ・ピッツァ。18歳、1963年ローマの平凡な家庭に生まれ、他所のチンピラと問題を起こし多額の借金を持つ。
自分の身の保障と引き換えに『パッショーネ』に入団する。数人の仲間と手を組んで多くの金を手に入れたが……いかんせん。
そのスタンド能力が暴走し仲間を全員殺し、それ以来姿をひっそりと消している…」

メーラ「そして今、貴方に殺される」

ミスタ「悪く思うな。これも命令だ、運命だとでも思って受け止めるんだな」

メーラ「運命…素敵な響きだ。…できるならジョルノ様の手で死にたかった。ですが、ナンバー3の凄腕の拳銃使いの貴方になら…満足して死ぬことができる。あ!勘違いしないでくださいね。私の一番はあくまでジョルノ様であって、あなたでは無いという事を
自覚しておいて貰いたい」

ミスタ「わかったわかった!(シーラEみてーな奴だな……)」

スマン、急用で一度抜けます。

そして誰もいなくなった


ミスタ「それじゃあ、これでお別れだ」

メーラ「ハイ。……あの、部屋の明かりを付けなくても大丈夫なんですか?それで本当に、しっかり私を…」

ミスタ「いいんだよ」

ダーン!

ミスタの拳銃から弾丸が発射された。
その弾丸は薄暗い部屋の中でも決して外れることはない、『セックス・ピストルズ』が弾丸と共に発射され、起動をありとあらゆる
方向へと修正するからである。

「イィーハァーッ!」

弾丸は、メーラの脳の急所へと吸い込まれ…――――

ヂュキィーン

弾かれた。


ミスタ「……オイ。どういうつもりだてめー、まさか今更「死ぬのが怖くなりました」なんてこたねェーよなァ」

メーラ「ち、違います!死ぬのが怖くて弾いたんじゃあありませんッ。私の意志に関係なく弾かれてしまうんですッ!部屋の明かりを
付けて見てください!」

パチ、と拳銃をメーラへ構えたまま部屋の明かりを付ける。
するとメーラの前には、彼を守るようにして立つ…いや、床から生えるように出ているスタンドがいた。

ミスタ「それがてめーのスタンドか…で?自分の意思じゃあないってのはどういうことだ」

メーラ「私の『ビデオ・キルド・ザ・ラジオスター』は元々自立型のスタンド、能力は一定周囲の感覚を倍加するというものです。
私のスタンドは誰かと組んで初めて効果を発揮するタイプなのです…。ミスタ様、先ほど私に弾丸を撃った時、かなり気分が楽だったんじゃあないですか?」

ミスタ「………」

確かに、とミスタは思った。雰囲気に反して調子は良かったし気分もだんだんとスカッとしてきている。
昔体験した『鎮魂歌』のように……。
メーラは淡々と話を続けていく。


メーラ「しかし、ある日を境に―――原因はわかりませんが―――私の能力が段々と独立していき始めたのです。
それに気づいたのは仕事の最中でした…仲間が一人、死にました。それ以来私は街に影響を及ぼさないようにここから動かないでいたのです」

ミスタ「…感覚を倍加する、か。なんでその仲間は死んだ…?」

メーラ「……独立し、暴走した『ビデオ・キルド・ザ・ラジオスター』は射程距離内に入った生物全ての感覚を倍加させていき…
そして最後には、身体の感覚が暴走して死にます。ミスタ様も見たんじゃあないですか?このスタンドの周りの死体を」

そう、これが一人歩きした『ラジオスター』の能力!全感覚が暴走した生物は声で鼓膜が破れ、視界は目に見えないほど小さな微生物で覆われ、精神的に狂っていき、最後には脳が処理しきれなくなって死んでいくのだ!

『ラジオスター』の恐ろしい能力を聞いたミスタから冷や汗が流れる。
彼の脳には、最悪のヴィジョンの可能性が映っていた。


ミスタ「……。なるほどな、さっさと殺っちまわねーとヤベェのは確かみてーだ。こりゃあ弾丸渋ってる場合じゃあねえ…」

メーラ「そうです!『ラジオスター』の射程距離内にいる時間が長引けばミスタ様も感覚が暴走していき死んでしまうのです。
行き過ぎた快楽が苦しみに変わっていくように…麻薬のように貴方の身体を支配していってしまうのです…!」

ミスタは再び、拳銃から弾丸を撃つ。
今度は、一回のショットで二発の弾丸を!

ミスタ「行け…『セックス・ピストルズ』ッ!」

弾丸の一つは彼の前に立つ『ラジオスター』を避けるようにして放たれた…メーラに当たらないが決して『ラジオスター』が届かない
距離!
そして同時に、ミスタの『ピストルズ』が弾丸の起動を変える!

「「ウシャアーッ!!」」


あらぬ方向へ撃たれた弾丸はメーラに向かって軌道を変える!
そしてそれは『ラジオスター』がギリギリ同時にいなすには不可能な位置ッ!

一発の弾丸はキャッチされるが、もう一発の弾丸が残っている!こっちが本命!

メーラ「!ダメだ…それじゃあ足りないッ」

ガキィーン

ミスタ「なん…だと…!?」

もう一発の弾丸は、またしても弾かれた。
メーラの後ろの壁から出てきたもう一体の『ビデオ・キルド・ザ・ラジオスター』によって!
これにはミスタも、驚くしかなかった!

ミスタ「オイオイオイオイ…どういうことだよ。六人も『ピストルズ』がいるオレの台詞じゃあねーが、何でてめースタンドが複数いやがるんだ?いや、まさか…」

スタンドの本体が「自分を殺してくれ」って頼み込むのは珍しいな

そう言えば前に露伴先生が如月駅に行く話があったな
「動かない」の二次SSって結構面白いのが多い


メーラ「説明不足でした…いえ、別に説明したくなかったというわけでは無いんですよ?本当に忘れていたんです。
いまミスタ様の弾丸を防いだのは『ラジオスター』の一部…私の本当のスタンドは……」

┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛

メーラ「この『家』自体が、私のスタンド!『ビデオ・キルド・ザ・ラジオスター』なんですッ!!」

座ったままのメーラに追撃が無いと判断した『ラジオスター』は壁と床の中に沈むように戻っていく。

ミスタ「つまり…オレはまんまと入っちまったってことか。袋のネズミってやつかァーッ!?」

メーラ「恐らくもう時間はありません!すべて話します!『ラジオスター』はミスタ様の感覚をどんどん暴走させていきますが、
直接攻撃することは決してありませんッ。そして『ラジオスター』は身体の一部を人型のマネキンに作り変え、私の身を守ろうとします!
その数は5体!能力を解除するには本体である私を殺すしかありませんッ」

ミスタ「…チッ、ドアも開かねー。一度射程距離外に出ることもできねーのか!」

ミスタはドアを蹴りつけるが、勢いの良い音を立てるだけでウンともスンとも言わない。

ジョジョでは2対1で敵と戦うこともあるけど、このスレでは無いのかな


ミスタ「うっ!」

突如!ミスタが鼻を押さえメーラから後ずさる。

ミスタ「てめー、すっげェー臭えッ!塩とタンパク質と血なまぐせえ鳥と腐った卵が混ざったみてーな臭いがするゥーッ!?」

メーラ「!マズイッ、『ラジオスター』の影響です!それはさっきの私の食事、口臭から食べた物がわかるほど貴方の嗅覚が倍加してきているッ!早く!私を殺さないと」

ミスタ「わかってる!臭ーからコッチ寄ってくんな、てめーはそこで狙い易いように立ってろッ!」

メーラは立ち上がろうとしたが、ミスタに言われた通りに再び床に座り込んだ。
狙い易いように、両手をあげて急所がミスタから見える位置に座る。

ミスタは鼻を押さえながら拳銃をメーラに構えなおした。


ミスタ「クソ…さっきまでスカッとしていたのに急に気分が悪くなってきたぜ…早いとこ奴を殺さねーと。だが…どうする?
どうやってコイツを殺す…?」

ミスタは拳銃を構えながら必死に思考を巡らせる。
そしてミスタは黙って座るメーラに話かけた。

ミスタ「おい!てめーよォ、餓死とかしねーのか?自殺しようって思ったことはねーのか?」

メーラ「…一応、試したことはあります。ですがやはり、私の身に危険が迫ると先ほどのように『ラジオスター』の一部が出てきて
邪魔をします。独立しているんです…本体の私からパワーを得なければ生きていけないから必死に私を生かそうとする」

ミスタ「……なるほどな」

ミスタは拳銃を降ろすと、メーラに歩きでメーラに近づいていく。
そして拳銃を持っていない方の手で、メーラの首を力いっぱい絞める!

メーラ「うぎゅぁ…ッ!」

ミスタ「だったら…こうやって締め殺すってのはどうだ…!」

首を絞められれば呼吸困難になり、やがて死に至る。
メーラの意識が失われるくらい強く、ミスタは手に力を込める。
だが、それを『ラジオスター』は許さない!

ミスタ「うぐッ!」

床から出てきた『ラジオスター』の一部が、ミスタの身体を殴りつけるッ!


メーラから離そうと攻撃を加える『ラジオスター』。
だが、ミスタはそれでも手に力を込め決して首から離さない!

ミスタ「おおぉぉぉ…!!」

メーラ「う…ぅぁ…」

『ラジオスター』の数が一体から二体へと増える!
ミスタに二人がかりで攻撃し、手を離させようと必死になる!

ドガッバキィズドッガン

ミスタ「ぐッ!や、やはりコイツら…知能を無いみてーだな。本体に危険が迫るまでまったく反応しねーから、俺が首を絞めるまで
出てこなかったぜ…!」

このまま手を離さなければ、ミスタはメーラを殺し、能力は解除される!
だが『ラジオスター』はそうはさせないと動く!二体から三体、三体から四体…どんどん増え続け、総動員でミスタの動きを止めにかかる!
だがやはり、ミスタは手を離さない!

ズズ…

そして最後の五体目が出てきたその時!ミスタの目が光るッ!

ミスタ「!いまだッ。『セックス・ピストルズッ』!!」


「オッシャアァァーッ」
「待ッテタゼェェェ」
「最高にハイッテヤツダァァーッ」

『ラジオスター』が全て揃うこの瞬間を、ミスタは待っていた!
拳銃に残っている弾丸は3発!『4』じゃあないッ!

ダン!

「イィィーハァーッ」

弾丸が発射され、一発が『ラジオスター』を撃ち抜く!一体目!

ダン!

「ヤッフーイ!」

続いてもう一発!『ラジオスター』が弾丸に気づくが『ピストルズ』がすかさず起動を変えて撃ち抜いたッ!二体目!

ダン!

「クラエェェーッ!」

最後の一発!弾丸を『ピストルズ』が蹴りつけ、弾丸が真っ二つに割れる!
そしてそのまま、二体の『ラジオスター』撃ち抜くッ。四体目!

だが『ラジオスター』は全部で5体!まだ一人いるッ。
弾丸は予備が彼の帽子の中にあるが、殴られ続けている状況でも満足に弾を込めることはできない!
ミスタの握力も、そろそろ限界…ッ!

『4』体目か...


ミスタ「弾丸が一発足りねー…とでも思ったか?」

ミスタのスタンドは全部で六人!なら、残りの三人はどこにいったのか?

「キャモーンッ」
「パスパスパース!」
「ウェーン、無理ダヨー怖イヨー」

答えは弾丸の先!三人の『ピストルズ』はそれぞれ、ミスタが放った弾丸の軌道の先にいた!
一発目の弾丸は大きく反れてしまいNo.2へのいる方へは行かないッ。
三発目は真っ二つに割ってしまったため威力不足で『ラジオスター』を貫通することはできなかった!

だが!二発目の弾丸は『ラジオスター』を撃ち抜いた後も威力を失っておらず、No.1のいる方向へと向かっていく!
No.1は弾丸を『ラジオスター』の最後の一体へと軌道を修正させるために蹴りを構えた!

ミスタ「やれ…!No.1ッ」

勝った!ミスタがそう確信した時だった。
その瞬間、ミスタの身体がグラリ…とよろめいた。

ミスタ「うっ!?…ま、まさか…これは…」

『ビデオ・キルド・ザ・ラジオスター』の感覚暴走が、ミスタの身体に異変を起こした。
いまになってやっと…最悪のタイミングで身体に異変が回ってきたのだ。


バランス感覚が狂ったミスタの身体は姿勢が揺らいだ。
触覚が狂った手は首を持っているということを自覚できないほど可笑しくなり、力が弱まっていく……そして。

バキィッ!!

ミスタ「うああッ!」

その一瞬をまるで狙ったかのように、『ラジオスター』の右ストレートがミスタ顔面を捉えた。
そしてミスタは、とうとうその手を離してしまった…!

ミスタ「クソ…ッ!(いまになって、やっと能力が現れてきたのか…!)」

殴り飛ばされ、床に倒れていくミスタ。
そして彼の感覚が暴走していき…その影響は彼のスタンドにも現れる。

「くらあああええええ!ああがががが!死にさらああがががが」

それは最悪な事に、No.1に最初に影響が現れた。
No.1はがむしゃらに手足をジタバタさせているが、弾丸はあらぬ方向へと弾かれてしまった!

「どうしたNo.1!?」
「感覚が変になって脳がイカレちまってるゥゥゥ」
「ミスタ!大丈夫かミスたあがががが」


ミスタ「(ク…さすがに今回はヤバイ、目はまだ無事なようだが舌や手が麻酔打った時みてーに可笑しくなっちまってる……。
弾丸は0、スタンドはまだ残っている…奴もまだ死んじゃあいねえ…クソ、仕事失敗…か)」

薄れ行く意識の中で、ミスタは諦めかけた。絶望的なこの状況の中では、もう自分では抗うすべは無いと…だが、
ミスタが倒れると同時に、一体目の『ラジオスター』が床に沈み込んだ。そのとき、

……カラーン

運命は、彼に味方した!

ミスタ「!コイツは……」

奇跡的に!倒れた時の衝撃で、帽子から予備の弾丸が床に転がった。
しかもその内数発が、偶然にも拳銃のシリンダーに入った!

その数は……2発!!

メーラ「うゥ…ゲホッ、ゴホ!」

ミスタ「う…(そうだ…何を諦めてるんだオレは。まだ動けるぜ…まだ殺れる!)」


ミスタは倒れたまま上を見上げ、状況を再度確認する。

ミスタ「この場にいるのは3人、スタンドの死体3…沈んだ数1…弾丸は2!」

ミスタはゆっくりと、落ち着いて拳銃を構え…発射した。

「!ミスタ!?」
「何ヤッテルンダァーッ!?」
「ソコハ誰イネーゼ!」

ミスタ「いや…これでいい。狙うのは…本体じゃあなくていいッ!!」

ミスタが狙ったのは、メーラでも『ラジオスター』でもない!
弾丸の軌道の先には、シャングリラ!そして弾丸は吊るしてある紐を切断した!

シャングリラは、下にいるメーラに向かって降り注ぐ。
『ラジオスター』はすぐに移動し、メーラの身を守ろうと両手を上げシャングリラを支えようとする!
そしてミスタは、もう一度拳銃を構えた!

『ラジオスター』を避けるように、メーラに狙いを定めて!


これがミスタの、最後の攻撃!
『ラジオスター』がメーラの身の安全を最優先するのなら!守る物が一人だけなら!

二つの危険をぶつけやればいい!

ミスタ「これで最後だ。潰されて死ぬか、撃たれて死ぬか、好きな方を選べ…」

そして弾丸が、発射された。

ダァァァーンッ

理想郷を落とすとはスゴいな


弾丸はメーラの急所を正確に貫通し、息の根を止めた。
メーラが死んだ事で『ビデオ・キルド・ザ・ラジオスター』の能力は解除され、エネルギーを失い消えていく…。

ミスタが倒れていた床は地面に変わり、メーラの頭上でスタンドが支えていたシャンデリアも消え、そして最後には、そこは
ただの土地になっていた。

残ったのは、男の死体が一つ。

地面に背をつけ、空を見上げたままミスタは呟いた。

ミスタ「メーラ・ピッツァ。こんなスタンドじゃなきゃあ、もっと良い最後だったかもしれねーなあ」



【メーラ・ピッツァ
スタンド名『ビデオ・キルド・ザ・ラジオスター』
再起不能】

第七話『グイード・ミスタVSメーラ・ピッツァ』完ッ!

To Be Continued→


フゥー、これでミスタは終了です。
あと>>416
完全にシャングリラとシャンデリアを間違えていました。指摘ありがとうございます、そしてすいません。

これも全部11マナの無職クリーチャーが悪いんだ!(目そらし)

メーラ・ピッツァ…ピザのリンゴってことになるのかな

乙でした。ジョジョ原作ではなかったけど、自動操縦型スタンドってこういうことも有りうるんだよな
相手に悪意があるわけでもないのに戦わなきゃならない、ってのは後ろ向きなテーマだから描かないんだろうな



本体:メーラ・ピッツァ
スタンド名:ビデオ・キルド・ザ・ラジオスター
【破壊力-D/スピード-D/射程距離-C/持続力-A/精密動作性-D/成長性-E】

能力:家の形をした自立型スタンド。スタンドの中および数メートル周囲にいる生物の感覚を倍加する。
スタンドが一人歩きして暴走し、本体のエネルギーを養分とし永遠に存在し続ける。家の中ならどこからでもスタンドの一部を
人型のマネキンのようにして作り出し、本体の身を危険から守る。最大5体で、一度壊されたなら再生にはかなりの時間がかかる。
このスタンドの中に入ってしまったなら、全身のありとあらゆる感覚が暴走してしまいやがて死にいたる。

人物:ジョルノを崇拝しており、彼になら殺されても構わないと思っている。元々騙されやすく、ミーハーな性格だったらしい。
1963年ローマの平凡な家庭に生まれ、他所のチンピラと問題を起こし多額の借金を持つが、金を返済できなくなり身の保障のために
『パッショーネ』に入団した。昔は数人の仲間と組んでいたようだが、スタンドが暴走して全員死亡したらしい。
低度のツンデレである。誰得。


さて、それでは次の安価を始めたいと思います。
こんな朝からだけど…いるー?

いますよ

いるぜ!

います

では安価を始めます。
バトルするジョジョキャラ。

3部 花京院 ポルナレフ DIO テレンス

4部 億泰 康一 露伴 吉影 形兆

5部 ブチャラティ ナランチャ ミスタ ディアボロ リゾット

6部 アナスイ エルメェス

7部 ジャイロ Dio リンゴォ サンドマン ヴァレンタイン

注意事項は>>356を見てください。
上記の中以外でもOKです。

安価>>428

加速 安価の場合下

花京院


バトルするジョジョ:花京院

では敵キャラの安価を行います。

敵キャラの名前
安価下3

スタンド能力
安価下5

一度選ばれたキャラは表から外して、どうしてももう一度見たい人が安価取ったら枠にした方がいいと思いました

ksk 安価↓

能力安価狙いで止まってるのか・・・?
有効ならヴァン・ヘイレン

単に名前が思いつかないだけかも
安価ならば下

スタンドの右手で一度触れたものを、射程内にいればどこに居てもスタンドの左手で引っ張ることで、
強力なパワーで引きよせることができる
触れてマーキングできる数には限度がある


安価速度が遅いですね…。もしや、誰か時を止めたか?

スタンド名
安価下2

性格
安価下4-5-6

kskst

ブレイキング・ザ・ハビット

カッコつけ、他人の外見にも嫌味ったらしく追求する

人を苛つかせる挑発的な態度
ひねった煽りをかまそうとして悩んでしまうことがある

根はお人好し

ネガティブ

ksk、安価なら↓

ホモ

ホモに既視感


名前:ヴァン・ヘイレン
スタンド名:ブレイキング・ザ・ハビット
能力:スタンドの右手で一度触れたものを、射程内にいればどこに居てもスタンドの左手で引っ張ることで、強力なパワーで引きよせることができる。
触れてマーキングできる数には限度がある。

性格:人を苛つかせる挑発的な態度
ひねった煽りをかまそうとして悩んでしまうことがある。
根は御人好し
ネガティブ

バトルするジョジョキャラ:花京院


できあがり次第、投稿します。
 

>>419
そういえば、リンゴのピッツァというデザートがあるらしい。

ヴァン・ヘイレン https://www.youtube.com/watch?v=SwYN7mTi6HM

ブレーキング・ザ・ハビット https://www.youtube.com/watch?v=v2H4l9RpkwM

リンゴォの

>>1は...こなみじんになって死んだか

>>450
いや、さすがにもうちょっと待ってさしあげて
まぁ、それだけ楽しみにしている人がいるということだよね

「息子さんの死体がエジプトで見つかりました」って聞いた花京院の両親は、どんな気持ちになったんだろうか

待たせて本当に申し訳ないんだけど、リアルが忙しいんだよね。
というわけであまり時間が無くてしばらく更新できなかったんだ。

明日の夕方に投下予定です。


PS ジョジョエジプト編が一月から放送らしい。やったね!

投下します。待ってた?


エジプト、アスワンの病院。DIOのいるカイロまで800km足らずのこの土地に、いまだ残っている者がいた。

医者「よし!キズは少し残っているが、視力は完全に復活しただろう。包帯もとって大丈夫だ」

花京院「ありがとうございます」

その名は花京院 典明!彼は目を負傷し、承太郎たちとは別にアスワンの病院に残って視力の回復を待っていた。

医者「しかし本当によかったのか…?視力が回復したとはいえ、急に光を取り戻した目はまだ慣れてはおらん。本当なら一~二日のリハビリが必要なのだが…」

花京院「いえ、そういうわけには行きません」

花京院は目を覆う包帯を外し、閉じた眼を開いた。

花京院「承太郎やジョースターさん達はもうカイロへ着いている。僕も一刻も早く、追いつかないといけないんです」

今日、彼はアスワンからカイロへ飛ぶ。


・・・・・・

一方その頃、アスワンの町はずではスピードワゴン財団がヘリを用意して花京院を待っていた。

組員1「花京院 典明がここに来るまであと十分か…暇だなァ」

組員2「おい!暇なら機内に異常が無いかチェックしろ!彼はMr.ジョースターの仲間のスタンド使いだ、我々が責任を持ってカイロまで
送らなければならんのだぞ」

組員1「わぁーったよ。……」

組員1がヘリの中に入ろうとした時、一人の男が近づいてくるのが見えた。
背の高い、褐色肌が目立つ長髪の男だ。


組員1「おい、アンタ。このヘリに何のようだ?」

「ああ、いや、なんでもないんです。俺が用があるのは…ええと…そうだな、引っこ抜いたばっかのじゃがいもみたいな顔のアンタじゃあなくて。このヘリなんだ、このヘリがどこ製のなのか興味があるだけなんだ…たぶん、ダメだろうけど。いいかな?」

組員1「あ?ダメに決まっているだろ、失礼な奴だな…さっさと帰れ!」

男の態度と言動にイラつきながら、組員1はシッシッと手で男を追い払う。

「やっぱりダメか…じゃあその帽子でいい。怒るかもしれないけど、見せてくれ」

組員1「あ、おい!コラ!」

男は組員1から被っていた帽子を奪うと、そこに書かれた文字を読み取ろうと顔に近づける。

「『SPEED WAGON』…よかった。やはりこのヘリが、花京院を乗せるヘリなのか」

組員1「!」

しえええん


「うおっ」

ドッポーン

組員1は男を川へと突き飛ばすと、急いでヘリに乗り込んだ。

組員2「?どうした、そんなに慌てて。さっきの男は追い払ったのか?」

組員1「そ、その男はDIOの手下だ!急いでヘリを病院まで飛ばせッ」

組員2「何ッ!?」

緊急の事態に慌てることなく、プロの組員は無駄なくヘリを飛ばした。
組員二人はさすが、訓練されているのかミス一つ犯すことなく真っ直ぐ花京院のいる病院に向かう。

組員1「あの男が追いつく前に彼をヘリに乗せよう!そのままMr.ジョースターたちのいるカイロまで飛ぶ!」

組員2「さっきの男はスタンド使いだったのか!?」

組員1「いや、それはわからなかった。だがもうアイツとの距離は二十メートル以上離れたはずだ…スタンドの射程距離外だろうし、
走っても決して追いつけない」

組員2「よし、なら急いで病院、に……!?」

グラァ…~~


その時、ヘリが突然傾いた。機体が大きく揺れ、操縦が不安定になる。

組員1「な、何をやっている!」

組員2「わからない!突然ヘリが…ひ、引っ張られている!?後ろに!」

プロペラは正常に回っている!モーターにも、操縦操作にも奇妙な所はない!
それなのにヘリは、まるで何かに引っ張られるように後ろ向きに飛んでいく!そしてそのまま…ヘリは川の中へと……

「「うわああああぁぁぁぁぁ」」

グォッパァ~ンッ

ヘリは川へと墜落した。そしてその側には、さきほどの男がニヤリと笑いながら立っていた。

「これで花京院はDIO様の下へは決して辿り着けない!はず。あとは俺が、再起不能にするのみ!…できたらいいなぁ」

この男の名はヴァン・ヘイレン。彼の背後にはスタンド『ブレイキング・ザ・ハビット』が不気味に佇んでいた。


花京院「………ムッ」

病院から出た花京院がスピードワゴン財団との待ち合わせ場所に到着すると、そこにヘリは無く、あるのはその残骸。
深めの川に落ちたからか、まだ組員も生きているように見える。

しかし彼が注目したのは目の前に立つ男!
異様な雰囲気を放つこの男こそがヘリを襲った人物であると花京院は気づいた!

ヴァン「花京院 典明だな…」

花京院「…この仕業はおまえか?スピードワゴン財団の組員を襲って、ぼくがジョースターさんの所に行くのを阻止しようってことなのか」

ヴァン「阻止?違うな!おまえは絶対にDIO様の下へ行けはしない。なぜならこのヴァン・ヘイレンがここでおまえを再起不能にするからだ!たぶん」


花京院「随分と自身の無い宣言だな。そんな臆病でぼくの静なるスタンド『ハイエロファント・グリーン』を倒すことができるかな?」

光ったメロンのようなスタンド『ハイエロファント・グリーン』の像が現れる。

ヴァン「……正直、自信はない。俺は幼いころからネガティブでな、八人いる兄弟の長男だというのに一番臆病なのだ。いまだって「もし花京院が予想以上に強かったらどうしよう」と不安でしょうがない。だが…」

黒と白で身体が中心から分かれたスタンド『ブレイキング・ザ・ハビット』の像が現れる。

ヴァン「おまえに敗北するとは、微塵も思っていないッ!!」

ヴァンのスタンドが花京院に攻撃を繰り出す!かなりの速さで距離をつめるスタンド!
そこから繰り出される拳の威力は測りきれないッ。

花京院「知らないのか?ぼくの『ハイエロファント』の能力を…!」

ヴァン「何ッ!?」

『ハイエロファント・グリーン』の手に、液状の破壊エネルギーのヴィジョンが収束していく!
そしてソレは、宝石型に変わり撃ち出される…ッ!!


花京院「エメラルド・スプラッシュ!!」

ヴァン「ぐおぉっ!」

『ハイエロファント』のエメラルド・スプラッシュがヴァンのスタンドに炸裂する!
ヴァンの『ブレイキング・ザ・ハビット』の拳は花京院の服を切るだけで届いてはいない!

ヴァンは大きく吹っ飛び、地面に転がった。

花京院「勝負あったな。エメラルド・スプラッシュはおまえのスタンドの胸を貫いた…よっておまえ自身の内臓はボロボロだ。
そのまま気絶していれば、トドメを刺すのはよしてやる。おまえがヘリを壊したせいで、ジョースターさんの下へ行くのには少々遅れてしまう
かもしれないがな」

ヴァン「ぐ…待て!」

花京院がそのまま立ち去ろうとした時、ヴァンは立ち上がった。
ペッと血を吐き捨て拭うと、ヴァンは花京院を睨みつける。

ヴァン「逃げるつもりか…?俺に負けるのがそんなに怖いのか!?」



ヴァン「おまえの攻撃、力は中々だが命中度は低いようだな。方向性がない…次は避けきれる。これだけは絶対に言える!」

花京院「…そうかな?」

花京院はヴァンのいる方へと振り返り、構えをとった。
ヴァンもスタンドを出し、構えながらジリジリと花京院へと近づく…。

花京院「これではどうだッ!エメラルド・スプラッシュ!」

今度は一方向へ集中させたエメラルド・スプラッシュを放った!

ヴァン「フンッ!」

ヴァンは左手で空間を掴むように!左から右へ動かした!
スタンドの左手に引っ張られるように、花京院のエメラルド・スプラッシュが右へと逸れる!

花京院「!」

そしてその隙を突いてヴァンのスタンドの拳が花京院に直撃するッ!!


花京院「ぐええっ!?エメラルド・スプラッシュがかわされた!いや、避けていった!?」

ヴァン「その通り!俺のスタンドの左手は一度触れた物を空間ごと引っ張ることができるのだ。そしてェーッ!」

スタンドの左手が今度は前から後ろへと動かされる!
それと同時に、花京院の身体が同じようにヴァンの方へと引っ張られるッ!

バキィッ

花京院「グハッ!」

ヴァン「こうやって無理矢理おまえを引っ張れば、サンドバッグのように何度も殴ることができるのだ!どうだ?スライム…いや、メロン。そう!光ったメロンのようなおまえのスタンドを、粉々に砕けるまで何度でも殴り続けるッ!そして最後には豪華なハムを
頭に乗っけて生ハムメロンにしてやるぜ!」


ドカッバキィガスッ

殴っては引っ張られ、殴っては引っ張られ…それはまるでエッシャーの「フリーフォール」!出口の無い迷路!
一回一回のモーションは遅いが、その威力は『ハイエロファント』で防御するのは厳しいほどに高い!

花京院「ぐぅうおおおあああああ」

花京院は拳を必死に防御しながらも、この状況から脱出する打開策を考えていた。
動かず、無駄な体力を消費せずに、脳をフル活動させる…!

ヴァン「どうしたどうした!そうやって防御するだけか!?そろそろガードするのが難しくなってきたんじゃあないか!?」

スタンドの左手で吹き飛ぶ花京院を引っ張り、右手をアッパーのようにして上へ振り上げる!
花京院は『ハイエロファント』の両腕をクロスさせガードするが、スタンドパワーはヴァンの『ブレイキング・ザ・ハビット』のほうが上!

ヴァン「これでトドメだッ。花京院ッ!!」

上空に打ち上げられた花京院を、ヴァンは待ち構えるようにして見上げた。
右手に力を込め、左手で花京院を引っ張ろうと空間を掴むようにして手を伸ばす!



空間ごと引き寄せられ、上空に吹っ飛んでいた花京院の身体が一瞬でヴァンの目の前に現れた!

ヴァンは思っていた。この攻撃で最後になる、と。だが最後になるのは彼自身だということを、彼は考えていなかった!

引き寄せた花京院が、自分に向かって攻撃の構えをとったままだとは思っていなかったッ!

花京院「いまだくらえッ!エメラルド・スプラッシュゥゥゥーッ!!」

バシャァーッ!!

ヴァン「うげェァーッ!?」

エメラルド・スプラッシュは一点に集中し、スタンドの拳を避けてヴァンの顔面に全弾直撃したッ!

来たか、待ってたぜ!


花京院「自分でわからなかったのか?空間ごと相手を引き寄せる…確かに強力な能力だ。
だが、引き寄せた直後その一瞬だけ、大きな隙ができる……その一瞬を狙ってエメラルド・スプラッシュを発射したのだ」

ヴァン「…ぅ……」

ヴァンはうめき声をあげながら動こうとするが、頭から血を流し、ピクピクと身体が痙攣している。

花京院「まだ生きていたのか…このまま放っておいてもその出血。数分もしないうちに死ぬだろう…。!」

その時!花京院は見た!
攻撃を受け皮膚の下が曝け出されたヴァンの頭から、『肉の芽』が露出していることに!

花京院「こ、これは…ッ!」

ヴァン「ふ…フフ……花京院、俺には、兄弟がいると言った…な。家族は貧乏で…金が無ければ生きていけない、生活をして…いる。
DIO様の命令で、おまえを殺せば…一億、もらえることになっていた」

ヴァンは血を流し、意識が薄れていく中で語る。
花京院も黙ってそれを聞いていた。

ヴァン「だが…こんな方法で家族を養おうなんて、やはりダメだった…な。失敗するんじゃあないかと……最初から、思っていた。
これが俺に…ふさわしい最後、なのかも…しれないな……」


そして、ヴァンは動かなくなった…。

花京院「…彼もぼくと同じ、DIOに肉の芽を…」

花京院はスタンドで地面に穴を作ると、ヴァンの死体をそこに埋めた。
それは彼の、敵に対する敬意であり、誓いであった。

花京院「ぼくは必ず、DIOを倒すッ!」

そして花京院はカイロを目指す。
ヘリは無くとも、追いつく手段はある。




【ヴァン・ヘイレン
スタンド名『ブレイキング・ザ・ハビット』
再起不能】

第八話『花京院 典明VSヴァン・ヘイレン』完ッ!

To Be Continued→


敵キャラ最終DB

本体:ヴァン・ヘイレン
スタンド名:ブレイキング・ザ・ハビット
【破壊力-B/スピード-C/射程距離-B/持続力-C/精密動作性-E/成長性-C】

能力:スタンドの右手で一度触れたものを、射程内にいればどこに居てもスタンドの左手で引っ張ることで、強力なパワーで引きよせることができる。
引き寄せる方向は、左手を動かす方向により自由であり、触れた物から発射された物でも能力の対象にすることは可能である。
触れてマーキングできる数には限度があり、一度引き寄せた物体を変更すれば再度触れない限り引き寄せることはできない。

人格:人を苛つかせる挑発的な態度をするのが癖だが、ひねった煽りをかまそうとして悩んでしまうことがあり、格好がつかない。ネガティブな性格であり、よく失敗した自分を想像し臆病になってしまう。
八人いる兄弟の長男だが、兄弟の中で一番の臆病者である。家族全員養っていく金を手に入れるためにDIOの手下となったが、
肉の芽を植えつけられてしまう。

それでは花京院編もこれで終了したので、次の安価に移りたいと思います。

前回安価の進行速度が遅かったので、先に確認をとります(10:20からバイトなので)

次におまえたちは「見ているぞ」という!

しかし花京院は合流した後すぐに死んでしまうんだよな...
「最後のエメラルドスプラッシュ」は名シーンだと思う

このまま(10:10)まで見ている人が少なかった場合は後日安価をとることにします。
とりあえず予定は明日の9:00又は19:00です。

午前なのか午後なのか24時間表記なのか

スレ閲覧者よ、来てくれ!

性格には22:10ですね。バイト先には五分もあれば着くので(丁度到着はありえないwww)
あと二人ほどいたら、電話して先輩に遅れると言ってから安価します。

いるけどそれいいのか?wwww

おう?

そろそろ予定の時間となりますので、安価を開始したいと思います。
朝から早いけど、います?複数人いるなら安価を開始、いないなら19:00に安価を取ることにします。

いあいあ

はい

いるよ

それでは安価を開始します。

3部 ポルナレフ DIO テレンス

4部 億泰 康一 露伴 吉影 形兆

5部 ブチャラティ ナランチャ ディアボロ リゾット

6部 アナスイ エルメェス

7部 ジャイロ Dio リンゴォ サンドマン ヴァレンタイン

注意事項は>>356を見てください。
上記の中以外でもOKです。

安価下3

ぽるぽる

億康

ホルホース

バトルするジョジョキャラ:ホル・ホース

では次に敵キャラの安価を

敵キャラの名前
安価下2

スタンド能力
安価下4

ボン・ジョヴィ

グラッセ・シュタイベネッハ

スマン時間がない。というわけで一気に安価をとる。

スタンド能力
安価下2

スタンド名
安価下4

性格
安価下5-6-7

ksk

0と100でない確率を操る能力

焦って書き忘れたけど、一分以内に起き得る未来に限るを追加でお願いします。
連稿すみません。

リトルビッチ

モテ男が嫌い

完全主義。自分がナンバーワンでないと気が済まない

スティール・ウェイティング

オープンスケベ

あのホル・ホースが一人で敵と戦うだろうか


名前:グラッセ・シュタイベネッハ
スタンド名:リトルビッチ
能力:一分の間に起こる出来事を0と100でない確率で操る。

性格:モテ男が嫌い。
完全主義。
オープンスケベ

バトルするジョジョキャラ:ホル・ホース

できあがり次第投稿します。

リトルビッチ https://www.youtube.com/watch?v=YthLQSqXjLo

やっぱりホル・ホースじゃ書く気が起きないんだろうか
いいキャラだと思うんだけど

急にどうした

エタった?

一週間程度でエタるとか笑える
まとめだけ見てれば?

リアルが忙しくて笑えない。
ホル・ホース編は次の土曜日あたりに投下する予定です。
テストって本当に辛い…(泣)

待たせてしまって申し訳ないです

なんだその名前欄は

スマン、なんかこうなった。直ったかな?

婆さんや、投下はまだかのう?

やはりこなみじんになって...

そして、誰もいなくなった…か

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2017年05月27日 (土) 15:36:17   ID: yx2vetzL

この主はちょっとうざいな

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