女「エッチなことするつもりなんでしょ!」(26)

男「ないない。それはない」

女「しろよ」ガスッ!

男「おふぅ!?」

女「女から誘わせておいてそりゃねえだろうよ。なあ?」

男「……もっと小さい人が好みなんだ」

女「ああっ!?」

男「ひいっ!だ、だって僕より背が高いじゃないか!」

女←188cm

男←174cm

女「……そりゃ普通より少し高いかもしれねえけどよ」

男「……少し?」

女「文句があるならはっきり言えよコラ」

男「……背が高い女の人はちょっと……」

女「知るかそんなこと!」

男「言えっていったから言ったのに……」

女「背が高いならお前が伸ばせ!牛乳飲むなりなんなり」

男「むちゃくちゃいいよる」

女「男なら気合いでなんとかしろ気合いでぇ。それにもう少し体を鍛えたらどうだ?……お姫様抱っことかして欲しいしよ」

男「……ぶっちゃけそっちの方が僕より鍛えてるよな。筋肉僕よりあるよ、おい」

女「そりゃあ、喧嘩だってするしな。ひょろかったら負けちまうだろ」

男「……ちょっと触ってみてもいいですか?」

女「おっ、その気になったか?」

男「いえ、ちょっと……」

女「まあいい。ほらよ」

男「……」サワサワ

女「どうだ?」

男「……かたいっすね」

女「筋肉だからな。腹筋だって割れてるぞ。見るか?」

男「いや、いいです」

女「そっか。それでどうしたんだ?」

男「やわらかい方が好きなんですが」

女「気にするな!」

男「いや、気にするなって……」

女「私が好意を伝えたのにグダグダと……!イエスかノーでとっとと答えろ!」

男「最初から嫌だって言ったんですが」

女「……私のことが、嫌いなのか?」

男「えっ」

女「……そうだよな。こんな筋肉質のデカ女、嫌に決まってる」

男「…………」

女「ごめんな?こんなこと言われて迷惑だったろう?……じゃあな」

男「ま……待ってください!」

女「……なんだ?」

男「嫌いなんて、誰も言ってないです。勘違いしないでください」

女「ならエッチなことを……」

男「しないよ!?」

女「……なんでだ」

男「なんでだはこっちの台詞ですよ!なんでそう下半身思考なんですか!」

女「むう……」

男「それにそういうのは恋人でやるもんです」

女「なら恋人になろう」

男「僕よりもたくましい人はちょっと……」

女「ならどうしろというんだ!」

男「さあ?」

女「……なあなあ」

男「しません」

女「気持ちよくしてやるからさ」

男「しません」

女「そういうなよ。本当はしたいんだろ?」

男「しません」

女「…………」

男「…………」

女「無理やりするぞ?」

男「いいですよ?それであなたの気が済むならね」

女「ぐへへへへ!」ビリビリィ!

男「おわああああ!?」

女「はぁはぁはぁ……」

男「ストップ!ストップ!」

女「ん?どうした?」ビリビリィ!

男「止めろ!まずはその手を止めてくださいお願いします!」

女「ちっ…………なんだ?」

男「……まさか本当にするとは」

女「してもいいって言ったのはお前だろ?」

男「あんなこと言われて普通しますか!?」

女「する」

男「なんという……」

女「それに孕んでしまえばそれでいいしな」

男「怖い……怖いよこの人。男なのにレイプされる恐怖を味あうなんて……」

女「で、続きいいか?」

男「良くねえに決まってんだろ!」

女「……そうか」

男「……着替えどうしよう」

女「そのままでもいいんじゃないか?少なくとも私は嬉しい」

男「昼休みが終わる前になんとかしないと……!」

女「保健室になら体操服があるんじゃないか?」

男「ああ、そうですね」

女「気がきくだろう?」

男「気が効くのなら服は破かないでほしかった……」

女「ほら、行くぞ」

男「というか学生服をあんな簡単に……どんな腕力してんだろ」

女「おら、とっととしろ」

男「はい、今行きますよ」

~廊下~

ひそひそひそ……

生徒「うわっ!なにあれ……」

生徒「どう見てもレイプ後です。本当にありがとうございました」

男「うう……」

女「おい、どうしたんだ顔を赤くして。風邪か?」

男「恥ずかしいんですよ!学校を上半身裸で歩き回るってどんな罰ゲームですか!」

女「大丈夫だ。私はお前の上半身が見れて嬉しいから」

男「しくしくしく……」

女「おらおら!見せ物じゃないぞ!しっしっ!」

生徒「おお、怖い怖い」

生徒「あの舎弟君もかわいそうになー」

~保健室~

ガララ……

男「失礼しまーす」

女「誰もいないみたいだな」

男「……仕方ない。書き置きをしておこう」

女「あったぞ。サイズはこれでいいよな?」

男「うん、ありがとう」

女「ほらよ」

男「……はあ、ようやく一息ついた」

女「……なあ?」

男「なに?」

女「今、保健室には私たち以外誰もいないわけだ」

男「そうですね」

女「それに、ベッドもある」

男「…………」

女「…………」

男「……」ダッ!

女「まあ待て」ガシッ

男「嫌だっ!離せえっ!」

女「ぱぱっとすませちまうからよ」

男「助けてぇぇぇ!犯されるぅぅぅ!」

女「いいじゃねえかいいじゃねえか」

男「良くないっ!良くないからぁ!」

女「おらっ!暴れるな!」

男「誰か助けてぇぇぇ!」

ガララ……

先生「誰ですか?騒々しい」

女「ちっ、あともう少しのところで……」

男「た、助かった……」

先生「いったい何をしてたんですか?」

女「まだなにもしてねえよ」

先生「そうですか……。それで保健室には何の用ですか?」

男「あ、体操服を借りにきたんです。……もう着ちゃいましたけど」

先生「わかりました。ちゃんと洗って返してくださいね」

男「はい」

先生「あなたは……」

女「付き添いだ」

先生「ならいいんです。それと」

女「なんだ?」

先生「あなたも女の子なんですから喧嘩なんてしちゃいけませんよ?」

女「……ふん」

男「えっと、失礼しました」

先生「はい、さようなら」

ガララ……ピシャン

眠い。ここまでノシ

~授業中~

教師「………えー、であるからにして……」カッカッカッ

生徒「なあ、なんであいつ体操服なんだ?」ヒソヒソ

生徒「知るかよ。またどうせ女さんになんかされたんだろうよ」ヒソヒソ

生徒「またかよ、あいつも災難だな。毎度あんなデカ女に絡まれてよ」ヒソヒソ

生徒「ならお前が助けてやれば?」ヒソヒソ

生徒「無理無理。怖いって」ヒソヒソ

男「…………はぁ」

男(……思いっきりクラスで孤立しちゃったな)

男(……昔はこんなんじゃなかったんだけどな)

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