モバP「妖怪飴くれが現れた」 (9)

モバマスssです。
P「ただいまー」

P(って誰もいないか…)ピンポーン

P「はーい。今出ます」

P「はい?」

宅急便「あ、どうも。今ちょっと二個隣の方が留守みたいなんで荷物預かって貰えないですかね?」

P「は、はぁ…。不在票じゃダメなんですか?」

宅急便「いやですね。以前はそうしていたんですが、不在票を入れても全く連絡貰えないってことがありまして…」

P(そんな義理はないけど、なんだか可哀想になってきた…)

P「分かりました。それじゃ、代わりに預かっておきますよ」

宅急便「本当ですか?すみませんお願いします」ペコリ

P「はい。それじゃ、今度はちゃんと本人に渡して下さいよ」

宅急便「はい。失礼します」

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P「受け取ったけどこれ中身なんなんだろう…?」

P「流石に開ける訳にはいかないし…」

P「今はいないらしいからな。とりあえず晩御飯でも食べてから行ってみるか」

P「今日は周子もいないから一人で食べるか。えーと誰だ…双葉さんか。会ったことないな」



P「さて、晩御飯も食べたことだし、双葉さんの家に行ってみるか」ピンポーン

?「開いてるよー」

P「もしもし?」

?「入っていいよ」

P「は、はぁ、失礼します」ガチャ

P(汚い部屋だな…)

?「えーと多分宅急便の人だよね。今行くから」ゴー

P「おわっ!」

P(家の中を台車で移動する人なんて初めて見た)

?「はい。ハンコ…ってあれ?。宅急便じゃなかったのか」

P「いや、これウチで預かってて…。えーと双葉杏さんで間違いないですか?」

杏「うん。合ってるよ。これいつ来たの?」

P「えーっとさっきですかね」

杏「あー多分寝てたんだね。うん。ありがと。それじゃ」

P「あ、あの」

杏「ん?あ、出来たら台車押してくれない?面倒だから」

P「はい。じゃなくて、お父さんとかお母さんは?」

杏「いないよ。あーでも、杏が一人暮らしだから北海道にいるよ」

P「一人暮らしって…何歳なんですか?」

杏「十七歳だよ。最近テレビで見るウサミン星から来た人と同じ」

P「菜々のことか…って十七歳?」

P(どう考えてもそうは見えないんだが…)

杏「ま、そういう訳だからとりあえず押して」

P「あ、はい。それじゃ」グイッ

杏「おー楽チン楽チン。それじゃね」

P「は、はぁ、それじゃ失礼します」バタンッ

P「なんだったんだ…」

P(小学生位の女の子が十七歳で一人暮らしで…俄かには信じられないなぁ…)

周子「なんで部屋の外でそんな難しい顔してるの?」

P「お、周子お帰り。いやな、あそこの人なんだけど…」

周子「あぁ、前に言ってた北海道から来た人だっけ?その人がどしたの?」

P「いや、今日初めて会ったんだ」

周子「うん。ってこの話長い?」

P「いや、そんな長くないけど」

周子「いや、長そうだよPさん。とりあえずPさんの部屋に入ろうか。ここで話してたら不審者みたいだし」

P「そうだな」

周子「それじゃ、お邪魔します」

P「おう。それでだな。そのな、なんていうかな、小さかったんだ」

周子「はぁ?」

周子「小学生で一人暮らしってなんて言うか、あたしの家出なんかより凄いね」

P「本人曰く17歳らしいけど…」

周子「小学生みたいな見た目の17歳?想像出来ないや。菜々さんみたいなものかな」

P「それで、台車で移動してた」

周子「なにそれ?」

P「いや、家の中を台車に乗って移動してたんだよ」

周子「面倒臭がりってレベルじゃないね」

P「だよな」

周子「まぁ、生活できてるから心配しなくていいんじゃない?」

P「そうかな…」

周子「あたし的には人の生活よりもまず自分の生活のことを心配して欲しいけどね」

P「俺は周子の料理のおかげで大分まともな生活になったと思うけどな」

周子「はいはい。そりゃどーも」

P「うん。ありがとな」

周子「それじゃ、話も聞き終わったし帰るね。おやすみ」

P「おう。おやすみ」

周子「ばいばーい」

P「さて、俺も寝るか…」

P(ちゃんと生活できてるのかなぁ…双葉さん)

P「さて、今日も頑張るかー!」ガチャ

杏「あ」

P「お、どうもおはよう」

杏「…どうも」

P「学校?」

杏「いや、違うよ」

P「今日平日じゃないっけ?」

杏「まぁ、杏にも色々あるんだよね」

P(一人暮らししてることとか関係してるかもしれないし深く聞かない方がよさそうだな…)

P「それじゃあ俺は行くんで」

杏「行ってらっしゃい」

P「ありがとうございます。あ、これ良かったらどうぞ」

杏「ん?なにこれ」

P「俺がいつも舐めてる飴だよ。なんか眠そうだったから」

杏「ん。なら貰っとくよ、ありがと」

P「はい。それじゃ失礼します」

杏「……はっか飴はあんまり好きじゃないんだけどなぁ…」コロコロ

杏「P…?って名前なんだ。まぁいいけど…。とりあえず寝ようかな」

事務所

P「おはようございまーす」

菜々「あ、Pさんおはようございます」

P「あ、菜々さんおはようございます。今日はレッスンでしたっけ?」

菜々「えぇ、そうですよ。ちょっと先輩を待ってたんですよ」

P「先輩?」

泰葉「おはようございます」

P「あぁ、先輩ってそういう…」

泰葉「もう、だから私に先輩なんて使わないで下さいよ。特に菜々さん」

菜々「あ、ごめんね。泰葉ちゃん。それじゃ、今日もレッスン頑張りましょう。ウーサミンハイッ!」

泰葉「ハイッ!それじゃ、頑張りましょうね。それじゃ、行ってきますね」

P「気を付けて行ってこいよー」

ちひろ「おはようございます。今出てった二人はこれからレッスンですか?」

P「みたいですね。色々仲良くやってるみたいでよかったです」

ちひろ「そうですね。それで、今日の皆のスケジュール確認は平気ですか?」

P「今日は……そこまで付き添いの仕事がないんで、外回りしてきてから事務仕事を片づける予定です」ピリリリ

P「はい。お世話になっております。はい。はい。その件につきましては後日また連絡ということで」

ちひろ「大丈夫ですか?」

P「えぇ、皆の人気が出てきた所ですからね。頑張りますよ」

ちひろ「そんなプロデューサーさんの為にスタドリを一本サービスしてあげます」

P「気前がいいですね。ありがたく頂きます。それでは営業に行ってきますね」

ちひろ「はい。行ってらっしゃい」

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