凛「あなたを解くと能力が手に入るの?」知恵の輪「そっス」 (75)

・キャラ崩壊注意
・書き溜め無し、進行遅め
・CP的ご都合世界観


では書いていきます

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1412494332

凛「あなたを解くと能力が手に入るの?」知恵の輪「そっス」

遠坂

凛「はぁ~、聖杯戦争が終わってからというもの暇でしかたないわね」

凛「せっかくの連休だし新都の方まで出ようかしら」

凛「士郎、暇だったら買い物に付き合ってくれない?」

士郎「悪い遠坂、今日は先約があってさ」

凛「先約って……もしかしてセイバー?」

士郎「いや、その、まぁ」ハハッ

凛「ふ~ん、そう。私よりセイバーを優先するっていうのね」ピクピク

士郎「そ、そういう言い方するなよ。今度埋め合わせするからさ。じゃ、俺急いでるから」

凛「あ、待っ……。ふんだ!何よ!セイバーセイバーいっつもセイバー!!」ダンダン

凛「いいわよ!別に!!アーチャー!出かけるわよ、ついて来なさい!」

アーチャー「断る」

凛「」

―――――新都

凛「何よ何よ腹立たしいわね~!」


カチャッ 「ギャー」


凛「え?何?ごめんなさい!…え?誰もいない」

??「痛いッス!てか重っ!」ギャー

凛「足元!?何?はっ?」

知恵の輪「足どけて欲しいッス!とりあえず!まずぅぅぅ!!」ギュムー

凛「ち、知恵の輪?これが喋ってるっていうの?」

知恵「そッス」

凛「うわっ、答えた!気持ち悪っ!」

知恵「ひでーッスよ!踏んづけたのアンタでしょーが!」

知恵「まぁその分のお返しは、今まさに拝ませてもrrrrあああああああああああ!」

凛「」ゲシゲシグリグリ

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―――――

凛「で、あんた何でしゃべってんの?宝具かなにか?」ツマミ

知恵「」

凛「ちょっと起きなさい!」デコピン

知恵「」ハッ

凛「起きた?」

知恵「いきなり何するんスか!せっかくお花畑で気持ちよくなってたスのに!」

凛「そんなこと知らないわよ」

知恵「知らない?そんなはずはないッス!あのお花畑はアンタのおパンツの柄dddだだだだ」ヒッパラレ

凛「今度は地獄に送ってあげるわ!」ギュー

凛「もう!話が進まないじゃない!」

知恵「アンタのせいッス」

凛「」ギロッ

知恵「じ、冗談っスよぉ~姐さん~」

凛「ふんっ。で?あんた何?」

知恵「見ての通り普通の知恵の輪ッスけど……」

凛「普通の知恵の輪は喋らないわよ!」

知恵「姐さんカルシウム足りてないッスね」

凛「余計なお世話よ!!」

知恵「それにしても姐さん、最初は驚いてたのに受け入れ早いッスね」

凛「は?魔術師なんだから当然でしょ?」

知恵「え!姐さんオーバー30なんスか!?超若く見えるッス!!」

凛「そっちのじゃないわよ!」

知恵「そっちじゃない??」

凛「~~~~~~」ギリギリ

知恵「え?じゃあ魔法少女に憧れてるとかッスか?」

凛「もぉー!何でこんな話が噛み合わないのよ!!」ダンダン

知恵「えぇ……?」

自分的にはfate stay night放送開始が頭にあったもんで。
次ぎ書くときがあればタイトルに気をつけるよ。ラブライブと思って開いた人すまん。

凛「お互い自己紹介しましょう。それで話もしやすくなるでしょう」

知恵「そッスね」

凛「私は遠坂凛、冬木の地の管理人で魔術師。オーバー30じゃなくて花の10代よ!」

知恵「言い回しはオーバー30ッスけど」ププ

凛「何か言ったかしら?」

知恵「な、何でも無いッス。えと自分は知恵の輪っす。自分を解くと能力を得られるッス」

凛「うさんくさいわね」

知恵「ちょっ、ひどいッス。ただ事実を言っただけなのに」

凛「まぁ暇つぶしにはなるかしらね」

知恵「またもやひどいッス!しかし……姐さんに解けますかね?」ニヤッ

凛「へぇ~、挑発してるのかしら?こんなものすぐに解いてあげるわよ」

凛「あ、ちなみにどんな能力が身につくのかしら?」

知恵「それは解いてからのお楽しみッス」

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―――――

2時間後

知恵「ふぁ~、姐さんまだッスか?」グデー

凛「ちょっと、グニャグニャしないでよ!わからなくなるじゃない!」

知恵「もう2時間ッスよ?いつまでも同じポーズはつらいッス」

凛「ポーズて……え?あなた形態変わるの?」

知恵「変わるッスよ。こんな感じッス」グニャン

凛「あー!!ちょっと何すんのよ!!はじめからじゃない!!」

知恵「姐さんが変われって言ったじゃないッスか」

凛「そんな事言ってないわよ!あーもうやめやめ。時間の無駄ね」

知恵「逃げるッスね?」

凛「」イラッ

凛「いーわよ!やってやろーじゃない!ただし、もう形変えるんじゃないわよ!」

知恵「わがままな人ッスね」

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―――――

さらに2時間後


知恵「ヘックショイ」グニャン

凛「」

凛「あ、あ、あ、アンタねー!!」サユウニグイー

知恵「ギャー生理現象!生理現象ッス!!」

凛「陽が傾いてきたわね。勝負は帰ってからね」

知恵「お持ち帰りされるんッスね」ポッ

凛「変な言い方するな!」サユウニグイー

知恵「冗談ッス!冗談ッス!!」ギャー

凛「知恵の輪1つで、休日を潰してしまった」ハァ

知恵「よかったッスね。暇つぶしできて」

凛「アンタとは分かり合える気がしないわ」

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―――――

衛宮邸


凛「ただいまー」


シーン


凛「あら?誰もいないのかしら?」

知恵「みたいッスね」

凛「まぁいいわ、勝負の続きね!いい、ポーズ変えるんじゃないわよ。次変えたら千切るからね」

知恵「」ヒィィ

士郎「ただいまー」

チョット!カワルナッテイッタデショ!チギッテヤルワ!

ギャータスケテクレッスー

士郎「遠坂?何を騒いでるんだ?」

凛「あら、士郎おかえり。今からコイツを細切れにしてやるところよ!」

士郎「コイツって知恵の輪のことか?いくら解けないからって、おもちゃにムキになるなよ」

知恵「そーッスよ!ムキにならないで欲しいッス」

凛「アンタは黙ってなさい!」

士郎「ど、どうしたんだよ遠坂。そんな怒らなくてもいいじゃないか」ビクッ

知恵「シワが増えるッスよ!」

凛「余計なお世話よ!」

士郎「す、すまん遠坂。そうだよな、本気なところを茶化されたらそりゃ怒るよな」

凛「えっ?士郎には怒ってないわよ?」

士郎「え?だって今凄い剣幕で」

知恵「そうそう姐さん、自分の声は拾い主の姐さんにしか聞こえないッス」

凛「はああああああああああああああああああ!?」

士郎「お、落ち着いてくれ遠坂。こ、今度の休みは空けとくから、なっ!」ビクビク

凛「これが落ち着いていられr……今なんて?」

士郎「今度の休み遠坂のために時間を空けておくからって……」

凛「ほ、ほんとに?///」

士郎「や、約束だ」

凛「2人でだからね///」

士郎「ああ。わかってる」

知恵「自分もいるッスけどね」

凛「アンタ、ズタズタにしてやるから覚悟しなさい!」

士郎「」

凛「あ」

凛「冗談よ、冗談だから。アハハハー」

士郎(俺、生きてられるかな…)

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―――――

衛宮邸 凛の部屋


凛「しっかし、解けないわね。これほんとに解けるの?」

知恵「解けるっすよ。子供でも」

凛「一言多いっつーの!あんたのせいで恥かいちゃたじゃない」

知恵「大丈夫ッス。外で騒いでた時のほうがヤバかったッスから」

凛「……言うな」ガク



カチャリン



凛「あ……解けた」

知恵「おめでとうございまッス!」テレテレテッテッテーン

凛「あ、ありがとう(何?この音)」

知恵「見事解いた姐さんには……姐さんには……あれ?」

凛「どうしたのよ」

知恵「姐さんが乱暴に扱うから、能力発生のプログラムがロードできないッス」

凛「ふざけんじゃないわよ!!1日費やして、恥までかかされたっていうのに!」

知恵「それは八つ当たr」

凛「い・い・か・ら!今すぐ能力を渡さないと、バラバラにしてやるわ!」

知恵「む、無理やりロードすればなんとか……いけるかもッス」

凛「ヤ・レ!」

知恵「とりかかりまッスぅぅぅ」

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―――――

知恵の輪内部


知恵「や、やべーッス。通常の起動が全然進まないッス」

知恵「このままじゃ、ほんとに引き千切られるッス」

知恵「うぅ。短い人生になるかもしれないッス」

知恵「ハッ!ファイナルカトゥーを使えば行けるかもッス」

知恵「うまく、復元してくれッス~。頼むッス~」


―――――
――――――――
――――――――――――

知恵「あ、姐さん。一応はいけそうッス」

凛「一応?」

知恵「こ、こればっかりは姐さんのせいでもあるんスからね」ビクッ

凛「はぁ、まぁできるんなら何でもいいわよ。魔術だって、同じ魔術でも扱う者が違うなら得られる結果は変わるものね」

凛「私なら、どんなものでも扱いきって見せるわ!」ドヤァ

知恵「じゃいくッスよー」



\\\ ペカー ///


知恵(よし!なんとか起動しったッス。あとは安定してくれさえいれば……)

知恵「姐さん」

凛「何よ」

知恵「能力を渡し終えると自分は消えるッス」

凛「え!ちょ、ちょっと待ってよ!」

知恵「もう、プログラムは走り始めているッスから待てないッス」

知恵「能力の説明に関しては心配ないッス。頭に浮かんで来るッスから」

凛「そういうことじゃなくて!」

知恵「扱いは乱暴だったッスけど、楽しかったッス。もう会えないとは思うッスけど、お元気で!姐さん!!」ペカー

凛「な、なんで……いきなり別れを切り出すし、なんか優しいこと言うし。軽口叩いてさよならしなさいよ、バカ」グス

知恵「そッスか?じゃ、もう一言だけ」キエカケ

凛「ふふっ。その方がアンタらしいわよ。で、何?オーバー30なんていったらぶっ飛ばすわよ」ズズッ

知恵「多分」ウッスラ

凛「多分?」

知恵「ひでー能力になるッス」シュン

凛「」



遠坂凛、能力『\@@シロ\/うに絶対気付かれ&%**、ダイ#)~を放出する能力(ファイナルカトゥー修正済)』を習得



凛「なになに?」

凛「え?なんで文字化けしてるのよ!使えないわね……えーっと?」

凛「士郎に絶対に気付かれ……大を……ほ、放出す……る能り……く」

凛「あのクソヤローがぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁ!!!」


知恵の輪(本来なら『対象に絶対に気付かれることなく、大魔術を放出する能力』だったのになぁ)

知恵の輪(ま、自業自得ッスよね)

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―――――

能力習得直後


凛(これはまずいわ。なんでこんな目に)ウルッ

凛(士郎に大きいほうをするたびに気付かれるとか……何の因果でこんな)

凛(うぅ……覚悟が決まるまでは我慢しないと)

凛(それとも説明して楽になるべき?いやいやいやいや、こんな話誰も信じないわよ)

凛(でも、士郎にはいずれバレちゃう///)


士郎<とーさかー!晩飯できたぞー


凛(あわわわわ……きょ、今日の所は夕飯抜き……よね?うん)

凛(じゃないと、新しい扉が開いtyじゃなくて!えーとえーっと……)グヌヌ

士郎「遠坂?晩飯できたけど」ガラッ

凛「ちょっ!ノックぐらいしなさいよ!!」

士郎「いや、したけど返事が無かったからさ」

凛「そ、そう?で、何の用かしら?」アセアセ

士郎「なんだ?具合でも悪いのか?」

凛(そ、それよ!)

凛「そうなのよ。ごめんなさい、士郎。今晩はいいわ。セイバーにあげてちょうだい」

士郎「顔赤いな?後で、薬とか食べやすいもの何か持ってくるよ」

凛「い、い、いいいいのよ。お気遣い無く」オホホ

士郎「みずくさいこと言うなよ。こういう時ぐらい頼ってくれよ」

凛(くぅ~。嬉しいんだけど、今はつらい)

凛「ほら、ここに長くいたら風邪うつっちゃうでしょ!出た出た!」グイグイ

士郎「お、おい遠坂。わかったよ。でもつらくなったらいつでも言えよ?遠坂のためなら何だってするから」

凛「へぅっ!う、うん。ありがと///」

凛(はぁどうしよ。何か解決策を考えなきゃ)

凛(学校は……いけるわけないわね)

凛(アーチャーには話しておくべきかしら?いやダメよ。誰にも知られたくない)

凛(ほんとどうしよう。あの知恵の輪からして私の理解を超えてるものね)

凛(そもそもこの能力は魔術なのかしら?)

凛(アイツ、魔術って単語を最初理解してなかったっぽいわよね)

凛(だとすると……)

凛(あーもう!なんなのよ!!うぅぅ)グスグス


―――扉の外

桜(姉さん、もしかして泣いてる?)

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―――――

我慢1日目


凛(あのあと士郎がおかゆ持って来てくれたけど、怖くて手を付けられなかった)

士郎「遠坂、起きてるか?」

凛「え、ええ」ビクッ

士郎「入るぞ」

士郎「あれ?おかゆ食べなかったのか?薬は?」

凛「ごめんなさい、何も口に入れる気がおきなくて」フトンモゾモゾ

士郎「辛くても少しは食べないと治らないぞ?」

凛「うん……」

士郎「この分だと学校は無理そうだな。藤ねぇには言っとくから」

士郎「一応鍋に軽く食べられそうなもの作っておくから」

凛「ありがと」


―――

凛「さて、みんな行ったし家の書庫を漁ってみますか」

セイバー「凛!起きて大丈夫なのですか?」トテトテ

凛(しまったぁ、腹ペコニート王のこと忘れてたぁ……)

凛「まだ万全じゃないけど、とりあえず大丈夫よ。心配してくれてありがと」

セイバー「そうですか。それはなによりです」

セイバー(治ってなかったらまたご飯たくさん食べるかと思ったのですが)

セイバー「では、私は警備に戻ります」トボトボ

凛(肩を落としてるように見えるけど……まぁ今はそれどころじゃないわ)

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――――――――
―――――

遠坂邸


凛「あまり動くと今後が怖いわね」ガチャ

アーチャー「凛、学校はどうした?」

凛「いいでしょ、たまにはサボりたい時ぐらいあるのよ」

アーチャー「やれやれ、間桐桜が心配してこちらに連絡をよこしていたのに……ただのサボりとは」

凛「桜が?」

アーチャー「サボりの事は黙っておいてやるから、さっさと学校へ行け」

凛「嫌よ。調べ物が先」

アーチャー「調べ物?」

凛(しまったぁ…)

アーチャー「ふむ、優等生を演じている凛がわざわざ学校を休んでまでの調べ物か。どれ、協力してやろう」

凛「だだだだだめよ!これは私の調べ物なの!!」

アーチャー「何を焦っている?やましい調べ物か?」

凛「やましくなんかないわよ!いいから、アンタは買出しにでも行ってきなさい!」

アーチャー「特に必要なものは無いが」

凛「行・っ・て・き・な・さ・い」ギロ

アーチャー「わ、わかった……」

凛(うーん、これも違うか)パタン

凛(これは!……違うわね)パタン


ヒラッ


凛(ん?なにか落ちt)


写真:ギルの入浴姿


凛(お、お父様……)クシャッ

凛(他の棚を調べましょうか)スタスタ

凛「うっ」グルルルルル

凛(おさまれ~オサマレ~まだ1日目!遠坂凛!しっかりなさい!!)ギュルルルル


―――


凛「な、なんとか治まったわ」

アーチャー「何が治まったんだ?」

凛「アーチャー!?か、買出しに行きなさいって言ったでしょ!」

アーチャー「ああ。それで以前凛が食べたいとゴネていたプリンを買ってきた」

凛「今はいいわ」プイッ

凛(びっくりしたからお腹がへんな感じになったじゃない!)アセアセ

アーチャー「そこまで邪険に扱わなくてもいいのではないか?」

凛「そうね。ありがとう、アーチャー。あとで頂くわ」

凛(早く立ち去りなさいよ!!お腹鳴っちゃいそう//)

アーチャー「……あまり根をつめるなよ。何かあれば呼んでくれ」

凛「ええ」

凛(早く行きなさいよバカ!)


prrrrr pi


桜『はい』

アーチャー「間桐桜か?」

桜『はい。アーチャーさん?』

アーチャー「そうだ。昨日言われたことだが、やはりお前の言う通りのようだ」

桜『やっぱり……そうでしたか』

アーチャー「こちらは私が対処する。衛宮士郎についてはそちらにまかせる」

桜「はい。姉さんをよろしくお願いします」

アーチャー「ああ。それでは」ガチャ

これってなんか元ネタあるのかな?


―――

アーチャー「凛」

凛「ひゃいっ!」プルプル

アーチャー「何を驚いている?」

凛「なんでもないわよ」プルプル

アーチャー(ふむ。何やら震えているが、突っ込まんほうがいいだろうな)

アーチャー「今日はアチラへ行くのか?」

凛「今日はこっちで寝るわ」プルプル

アーチャー「では夕食は何がいい?」

凛「おなか減ってないからいらない」プルプル

アーチャー「食べないと体がもたんぞ?」

凛「食欲ないっていってるでしょ!構わないで!」プルプル

アーチャー「わかったわかった。一応作り置きはしておく。無理するなよ」

凛「……ありがと」プルプル

凛(ヤバイ波の感覚が短くなってきてるわね……)

凛(このままじゃ……)

凛(いっそ楽になりたい……)

凛(だめよ!遠坂凛!!しっかりなさい!士郎に気付かれてもいいの!?)

凛(思ったより我慢できない…明日には勝負を決めなきゃだめね)


1日目終了

ちょっと次の投下まで間開きます。

>>41 ないよ。思いついたまま書いてる感じ

あいかわらずゆっくりになりますが、再開していきます

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―――――

2日目


凛(30分おきにヤバイ気配が襲ってきてまともに寝られなかったわ。)

アーチャー「凛、入るぞ」

アーチャー「朝食の用意ができている。早くしないと学校に遅れるぞ」

凛「学校休む」

アーチャー「またサボりか?」ハァ

凛「そうよ、悪い?」

アーチャー「凛、話がある。とりあえずリビングまで降りて来い」スタスタ

凛(話ならここでしなさいよ!動くとそれだけ危険が迫るってのに!!)プンスカ

アーチャー「凛、降りて来いといったはずだが?」

凛「無理」

アーチャー「……」ハァ

アーチャー「凛、何を隠している?」

凛「!!」ビクッ

凛(なななななな、何感づいてんのよ!)

凛(はぅっ!また波が……)ウグゥ

アーチャー「沈黙は肯定ととるぞ」

凛「……」

アーチャー「それは、衛宮士郎に関わることだな?」

凛(!!)

凛(何でこんな察しが……)ハッ

凛(そうだったアーチャーは士郎の……じゃぁ私の頑張りは……)グスン

アーチャー「凛、桜も気付いているぞ」

凛(な、何で桜が!?姉妹特有のナニガシが発動してるとでもいうの!??)ビクビク

アーチャー「凛も年頃の娘だ。そういうことに恥を感じるのもわかる。
だが、周囲の人に心配をかけてまですることでは無いと、俺は思う」

凛「わ、私は繊細なの!ほっといてよ!!」

凛(叫んだらまた……)ウグゥ


グルルルルル


凛「こ、これは違うの!!」

アーチャー「何が違うのだ。たったいま体が証言したじゃないか」

凛「違うったら違うの……」グスグス

アーチャー「……わかった。もう何も言うまい。ただ取り返しがつかなくなる前に、私を頼れ」スタスタ


―――

アーチャー(衛宮士郎が作った食事を我慢、あんなに食べたがっていたプリンも我慢。)

アーチャー(1日2日食事を抜いてもそこまで変わらないと思うが……)

アーチャー(やはりあの年頃は『体重』を気にするものなのだな)ハァ


prrrrrrr pi


桜『はい』

アーチャー「間桐桜か?」

桜『はい。アーチャーさん、姉さんは……』

アーチャー「朝食を取らなかった。やはり、衛宮士郎に頼んで無理矢理にでも食べさせた方がいいのではないか?」

桜『アーチャーさん?女の子にとって体重は死活問題なんです。
先輩には体調不良で納得してもらっていますから、アーチャーさんが説き伏せて食べさせて下さい。』

桜(先輩のアーンは私のものなんですから!)

アーチャー「善処しよう。ただ、いざというときはヤツを使うからな」

桜『わかりました。それでは』ピ

アーチャー(さて、どうやってダイエットを止めさせるか。というかそんな太ってるとは思えないのだがな)


―――

凛(ううぅ……アーチャーに事前バレしているなら、もう我慢の必要は……)

凛(いや、だめよ!たとえ平行世界の過去がどうであれ、今の現実を変えればいい!!)グルルルル

凛(ふぐぅ……)プルプル

凛(でも、私だけの力じゃもうどうにも……セイバーを生贄にキャスターにお願いを……)ハッ

凛(キャスター……そうだ!まだ私だけで解決できる術がある!!)

凛「なんで気付かなかったのかしら。こんな単純なことに気付けなかったなんて」

凛「まぁ、それだけ追い込まれてたってのが大きいかしら」

凛「私の限界も近い。早く術式を組み上げないと!」バッ

ライダー「桜に言われて凛の様子を見に来ましたけど……これは、結界?」

ライダー「敷地全体のはいいとして、かなり局所的な結界が張ってありますね」

ライダー「ダイエットと聞いていたのですが、何か様子が変ですね」ポチッ


ピンポーン


アーチャー「はい。なんだ、ライダーか。何用かな?」

ライダー「サーヴァントが応対に出るってどうなのでしょう?」

アーチャー「知らん。マスターが部屋にこもっているからな。で何用だ?」

ライダー「桜に言われて様子を見に来ました。入りますよ。」

アーチャー「今はダメだ」

ライダー「なぜ?」

アーチャー「かなりの宝石を投入して結界を展開している。サーヴァントですら近づけない魔力量だ」

ライダー「それならなおのこと力を合わせたほうがいいと思いますが」

アーチャー「お願いしたいところではあるが……令呪で誰も近づけるなと強制をな」

ライダー「……わかりました。ご無事をお祈りします」

アーチャー「すまない」


―――

凛「ふふふ、だいぶ仕上がってきたわね。もう少し……もう少し……」

凛「この結界さえあれば、どんな魔術的波動も霊的波動もシャットアウト!」

凛「よし!出来た!!」テーレッテレー

凛「……しまった!結界は用意できたけど、アッチの用意ができてない」サー

凛「」

凛「アーチャーは屋敷の外に出してるし……行くしかない」


【Mission 1 シャカシャカ袋を手に入れよ!】


凛(階段……キツ……イ……)ハァハァ

凛(この屋敷、なんでこんなに広いのよ。6畳1間で十分だわ)フゥフゥ

凛(キッチン……到着。シャカシャカ袋は……あ、あった)ヒィヒィ

凛(Mission comp!)グッ

凛(次は、新聞紙ね)ホーホー

【Mission2 新聞紙を手に入れよ!】


凛(確か、リビングにあったはず)ユックリ

凛(距離感が曖昧になってきた……)シゲキシナイヨウニ

凛(あ、あそこに……)ユッタリト

凛(げっとぉぉぉ)グッ

凛(最後に、トイレットペーパー!)ノッソノッソ

【Last Mission トイレットペーパーを手に入れよ!】


凛(今、1番行きたいところだけど……あの空間に入るのはかなり危険)ギュル

凛(でも、気持ちを緩めずに、ミッションを遂行しなければ!)ギュルル

凛(はぁはぁ、何で私こんなことになってるのかしら)ギュルルル

凛(だめだめ!弱気なこと考えちゃ!ひぐぅっ)ギュルルルル

凛(つ、着いた。気を引き締めなおして、えい!)ガチャ

凛(トイレットペーパーゲットぉぉぉぉぉぉ!!)ググッ

凛(これでもう……)


ハッ


凛(結界内に戻らなきゃ……)

【Extra Mission 無事に帰還せよ】


凛(辛い、楽になりたい)

凛(だめ!)

凛(私はもう頑張ったわ)

凛(いや、まだよ!)

凛(あのクソ知恵の輪めぇぇえぇ!)

凛(もし見つけたら、溶鉱炉にぶち込んでやるわ!!)

凛(ふぅ、最後の難関……階段……これで、ラストよ!!)


1段……


2段…………


3段………………


4段……………………


5段…………………………


6段………………………………ズルッ


凛「――――――落ちてたまるか、ドチキショー!!!」バッ



ミギアシデフンバリ!



――――――――――――
――――――――
―――――


そう、6というのは悪魔の数字。

そこには悪魔が潜んでいたのだ。

これまで必死に耐え、迫り来る恐怖と戦い続けた1人の少女。

父の遺言である「常に余裕を持って優雅たれ」を捨てでも踏ん張ろうとした1人の少女。

己の保身のために、令呪すら使用した1人の少女は……



限界を迎えた


―――――
――――――――
――――――――――――


<うわあああああああああああああん

<ああああああああああああああああ

<もうやだぁぁぁぁああああああああ


アーチャー「凛!?」バッ


ガチャ


アーチャー「凛!どうした!」ダダダッ

凛「うあああああああ」ビャー

凛「アーチャーにも見られたぁぁぁあ、ふわあああああああ」ビャー

アーチャー(も?)

アーチャー(どうしてこうなったかはわからんが、とりあえず……)

アーチャー「凛!泣くな。まずは、シャワーを浴びて来い。ここは任せておけ」

凛「……うん」グスッ

アーチャー「とりあえず全てキレイにして」ササッシャッキュッキュ

アーチャー「念のため周囲に、ファ○リーズもふっておいた方がいいか」シュッシュ

アーチャー「モノは凛の視界に入らぬよう、滅しておくか」アンリミテッドブレイドワークス!!

アーチャー「こっちはこれでよし。あとは凛の着替えと」テキパキ

アーチャー「紅茶でも用意しておこう」コポコポ

アーチャー「しばらく食事を口にしていなかったな……うどんも麺以外は用意しておくか」ササッ



ガチャ


凛「……」


トテトテ イスニポスンッ


アーチャー「今紅茶を入れる」

凛「……」コク

アーチャー「……」スッ

凛「……甘い」

アーチャー「ミルク入れすぎだったかな?」

凛「んーん、ちょうどいい」

アーチャー「ならよかった」

凛「……」ポロポロ

アーチャー「泣かなくていい」

凛「……だって、だって……」グスグス


アーチャー「話したくなければ、話さなくていい。ただ1つ、覚えておいて欲しい」

アーチャー「私は遠坂凛のサーヴァントだ。これまでもそうであったし、これからも変わらない」

凛「ふああああああああ」ビャー

アーチャー「……」ナデナデ


―――


凛「……ごめんなさい。もう大丈夫」グスグス

アーチャー「そうか。凛、うどんでも食べないか?ろくに食事を取っていないだろう?」

凛「そうね、頂くわ」

アーチャー「よく噛んで食べるんだ」

凛「わかってるわよ///」

凛「ねぇ、アーチャー」

アーチャー「なんだ?」

凛「聞いてくれる?」

アーチャー「ああ、構わない」

――――――――――――
――――――――
―――――

説明後


アーチャー「そんなことが」

凛「信じられない?」

アーチャー「信じてるさ」

凛「そっか」

アーチャー「そうだ」

凛「でも、士郎には知られちゃったのよね……」

アーチャー「それなんだが、私はこの事態の記憶を持ち合わせていない」

凛「嘘」

アーチャー「嘘ではない。本当に知らないんだ。おそらく衛宮士郎も気付いていないはずだ」

凛「でも、平行世界の可能性は?」

アーチャー「なら、確認してこよう」

凛「無理無理無理無理!顔見れない!!」

アーチャー「最初から凛を行かせるつもりはない。私が1人で確認してくる」


―――衛宮邸


アーチャー「衛宮士郎はいるか?」ドカドカ

士郎「アーチャー!?」

アーチャー「話がある。ツラを貸せ」

桜「アーチャーさん?」

アーチャー「問題ない。まかせてくれ」ボソボソ

桜「わかりました。お願いします」ボソボソ



―――道場


士郎「話ってなんだよ?わざわざ道場まで連れてきて」

アーチャー「衛宮士郎、貴様に聞かねばならn……それはなんだ?」

士郎「ぅえ!?あー?なんのこと?」メガクロール

アーチャー「その知恵の輪のことだ!よこせ!!」ババッ

士郎「ちょっ!返せよ!!」

アーチャー「わずかだが魔力を感じるな。これは解けば能力が発現する代物だな?」

士郎「……そうだよ」チッ

士郎「お前だって知ってるだろうが」

アーチャー「まぁな。だが、一応は聞かせてもらおう。何の能力を得た?」ギロッ

士郎「睨むなよ。自分が聞きたくないものを自動でシャットアウトする能力だよ」

アーチャー「本当か?」

士郎「嘘かどうかは自分でわかるだろ」

士郎「本当はもっと凄い能力を期待してたんだけどな。しかも期間限定だったし」

アーチャー「ほう?」

士郎「アーチャーは違うのか?俺のは6時間限定だった。
おかげでセイバーの寝言に悩まされず、ぐっすり寝られたけどさ」

アーチャー「そうだったな」

アーチャー(本当は知らなかったが……記憶が引き継がれた……
これが示すところは、この知恵の輪がイレギュラーな存在ということだろうな)フム

アーチャー「衛宮士郎、これは危険なものだ。責任をもって私が処理する。いいな?」

士郎「ダメっつっても持ってくんだろ?任せるさ」

アーチャー「用件はこれだけだ。失礼する」

士郎「昼食食っていけば?」

アーチャー「結構だ。凛が腹を空かせてるのでな」

士郎「そっか。凛の体調戻ったらお前も一緒に来いよ」

アーチャー「考えておこう」スタスタ


―――遠坂邸


アーチャー「戻ったぞ」

凛「ど、どうだったの?」ビクビク

アーチャー「大丈夫だ。バレていない」

凛「本当に本当に本当?」

アーチャー「本当だ」ウン

凛「……よかったぁ」ポロポロ

アーチャー「今まで通りにすれば何も問題は無い」

凛「うん……うん……」グスグス

アーチャー「もう1ついい話土産を持ってきた」

凛「土産?」

アーチャー「これだ!」ジャーン



知恵の輪「ち~~ッス」



凛「」

凛「あ、あ、あ、あ、あ……」プルプル

知恵「あれ?プルプルしちゃって、もしかして感動の再開ッスか?」テヘ

凛「ブ・チ・コ・ロ・シ・確・定・ネ」ニャーン

知恵「」

凛「アーチャー!」

アーチャー「了解した」アンリミテッドブレイドワークス!!


――――――――――――
――――――――
―――――


その後アーチャーの固有結界の片隅に

粉々に砕かれた金属片が散らばっているのを

誰かが見たとか見てないとか。


~fin~

こんな駄文ですが、読んでくれた人どうもでした。

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