イケメン「うわああああああああああ！！！！」ゴロンゴロンゴロン


ドサッ、、


イケメン「うぅ……」ぐったり


「人が階段から落ちたぞー！！」


「誰か救急車呼んで―！！」


ブサイク「あ、あわわわわわ」

後日


ブサイク「……」


女社長「どうしてくれるんだい？」


ブサイク「えぇ？あ、あのぉ本当にすみませんでした！！」


女社長「謝罪の言葉なんてほしくないんだよ！！」バンッ


ブサイク「ひぃっ！？」


女社長「全身打撲、及び骨折４か所、医者の話では全治３カ月だそうだ」


ブサイク「……」


女社長「あいつはねぇ、うちの稼ぎ頭なんだよ。指名数ナンバーワンにしてひと月の売上３００万は下らない。うちの目玉商品だったのに」


ブサイク「３００万円！？」


女社長「新しい店舗を各地に展開することも計画中だ、それもあいつの売上を計算してのことだ、それを……お前のせいで…どうしてくれる！？」


ブサイク「ひぃええ！？」

女社長「ちっ」


ブサイク「あうぅ」ガクガク


女社長「とりあえずこれ、請求書」ピラッ


女社長「あいつが３カ月出勤できない間に発生する損失９００万と、会社が負担する労災の治療費５０万その他もろもろで合計１０００万だ」


ブサイク「ええっ！？ちょ、ちょっおっと待ってくださいよおおおおお！？！？」


女社長「あん？」


ブサイク「確かにイケメンさんが大怪我しちゃったのは僕のせいだけどぉ、そんなお金払えませんよぉ！！」


女社長「誰のせいでこうなったと思ってんだぁ、あん！？てめぇがやったんだからてめぇで責任とんのが筋ってもんだろ！！」


ブサイク「でもぉ」


ｐｒｒｒｒｒ♪

女社長「なんだよ、こんな時に」


ガチャ


女社長「お電話ありがとうございます、〇〇グループです」


ブサイク(１０００万円……１０００万円……絶対無理だ)


女社長「えぇっとぉぽっちゃりしててイケてない感じで」


ブサイク(こういうのって払わないと訴えられて裁判とかになるのかな、そしたら母ちゃんや妹にも迷惑かけるし)


女社長「年齢が若め、できれば１０代がいいと……あぁ～若いほどいいってことですね、なるほど」


ブサイク(なんでこんなことになっちゃったんだろう……)グスッ


女社長「そうですねぇ、うちは面接の段階でルックスの基準がファッション雑誌で表紙飾れるような子じゃないとお断りしてまして」


ブサイク(この歳でもぅ１０００万の借金か、地下の炭鉱行きとかにならないだけマシなのかな、ハハハ)


女社長「お客様のご希望にそえるようなキャストは……あっ」チラッ


ブサイク「ういっ！？」


女社長「お客様、朗報ですよ！！ピッタリの子がいます。さっき入ったばっかりなんですよ。女性との交際経験もないっぽいんで今ならお客様色に染めることができますよ」ニヤニヤ


女社長「それではすぐに車で向かいますんで、はい、ご指名ありがとうございました！！」ガチャ

女社長「仕事だ、車に乗れ」


ブサイク「ええぇっ！？」


女社長「指名が入った。フフっ、Ｂ専かなんだか知らんが物好きなやつもいるもんだ」


ブサイク「どこに向かってるんですか？」


女社長「お客様のところだ、いいか？新規だから絶対にしくじるんじゃねぇぞ」


ブサイク「あの、なにがなんだか」


女社長「お前は今日からうちの社員だ、レンタル彼氏としてお客様の心のスキマを埋めて差し上げろ」


ブサイク「え、ええええええええ！！！！」

ブサイク「無理です無理です、絶対に無理ですよそんなの！！」


女社長「無理もクソもないんだよ、お前は１０００万の借金があるんだ。まぁ今日で４けたの借金が３けたに減るだけ気持ちも楽になるだろ」


ブサイク「そ、そういう問題じゃなくて僕みたいなのが」


女社長「ついたついた、あそこのカフェで待ち合わせだ」


キキィ


ブサイク「うわっと」

女社長「とりあえず４時間コースで受けている。もしお客様が延長を希望したらこの携帯で事務所に連絡入れろよ、ほいっ」


ブサイク「おっとっと」


女社長「あとはなんかあったかな～……」


ブサイク「あの女社長さん、僕やっぱり」


女社長「あっ、もしデートとかで飯食ったりカラオケとか入って金いることになっても払わなくていいぞ、デートにかかるお金は全てお客様に負担してもらうことになってっからな」


ブサイク「いや、あの、そういうのじゃなくて」


女社長「そんじゃここからはお前のステージだ、ガッツリ稼いでこい！！」バシッ


ブサイク「うっ」


女社長「じゃあな！！」


キキィ、ブウゥーン


ブサイク「……」

期待

おもしろそう

せやな