少女「キャッ、停電?」男「お前誰だよ」(4)

少女「誰って失礼ですね!! 隣の県に住んでるのに……」

男「お前は、何をもって俺がお前を知っていると思ったんだ?」

少女「え? お隣さんだからです」

男「確かにお隣さんだが、距離がありすぎると思わない?」

少女「愛さえあれば、距離なんて関係ありません!!」

男「……言って見たかっただけでしょ?」

少女「あ、バレました?」

少女「にしても暗いですね…… あ、停電だからか」

男「てか、何でここにいるの?」

少女「えっと……」

少女「知り合いにバレないように、隣の県で露出プレイしてたら、人に会いそうになったので、
   停電になっているであろう家に飛び込んできました」

男「……そう」

少女「あれ? 驚かないんですか? たいていの人なら隣の県で凄く驚くのに」

男「たぶん、現実を逸脱し過ぎて脳の処理が追いついていないと思われる」

少女「ずいぶんと難しい言葉を使うんですね。 中二病ですか?」

男「何故そうなる」

少女「にしても寒いですね。 暖房とかつけないんですか? あ、停電だから無理か」

男「服着れば解決だろ」

少女「あ、そっか~ 頭いい~」

少女「じゃあ、服貸してください」

男「自分の着ろよ」

少女「持ってないから借りたいんです」

男「何で持ってないんだよ?」

少女「露出プレイをするから家においてきました」

男「隣の県なのに? じゃあ、ここまでどうやって来たんだ?」

少女「歩きです」

男「隣の県から!?」

少女「やっぱり、隣の県におどろくんですね」クスッ

少女「寒いので、ちょっとお風呂に入らせてください。
   あ、停電だから水しかでないか」

男「暗闇になれてきのか、お前の裸体がうっすらと……」

少女「シルエットだけだからセーフです」

男「お前もしかして男?」

少女「は?」

男「だって膨らみが無ーー」

少女「それ以上口を開くなら、キスで塞ぎますよ?」

男「すみません、腹は膨らんでました」

少女「………」

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