諸事情により他スレと同時進行で行きます。


灰原「お兄ちゃんは、だぁれ？」　コナン「えっ……？」【裏】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1412149105/)

コナン(あの不思議な1ヶ月間......)

コナン(灰原が記憶を失い、俺をお兄ちゃんと呼んでいたあの1ヶ月間......)

コナン(それは、灰原が記憶を取り戻した事で終わった筈だった)

コナン(だが、それは間違いだった。それは、1つの終わりに過ぎず......。また新たな事件を呼ぶ事になる)

コナン(......あれから、俺達は)



ｼﾞﾘﾘﾘﾘﾘ......

新一「......んっ、朝か」

灰原「おはよう、お兄ちゃん」

新一「おわっ？！」

灰原「どうかした？」

新一「どうかしたって、あのな......」

灰原「何よ？」

新一「......目を開けたら、いきなり馬乗りになってるヤツがいたらびっくりしないか？フツーは」

灰原「あら、イヤなの？」

新一「嫌って訳じゃねーけど......。朝から刺激が強いっつーの」

灰原「そんな事で一々狼狽えないの」ﾁｭｯ

新一「んっ......」

灰原「早く起きないと、また混雑するわよ？早く起きてね、工藤君」

新一「......わーったよ」

灰原「ああ、それと」

新一「何だよ？」

灰原「口を離すのが早いわよ？せっかくあの体勢なら、もっと抱き締めて長くしてくれても良いんじゃない？」ｸｽｯ

新一「バッ、バーロ。朝からからかうんじゃねーよ。ったく」

灰原「ま、とにかく早く来てね。ご飯出来てるから」

新一「おう。分かった」

新一(やれやれ。元の身体に戻ったせいで、前までより刺激が強くていけねーや......)



新一(......あれから、2年が過ぎた。あの不思議な日々から)

新一(あれから、色んな事があった)

新一(今、俺達が元の身体に戻っているのもその結果だ。話せば長くなるが......)



灰原「お兄ちゃーん、早くー」

新一「わーったよ」

新一(まあ、それは食事の後にしよう)

灰原→宮野ってことか？

新一(あんまり待たせると、アイツが怒る)



灰原「遅いわよ、早く座って」

新一「わーったよ。せっかちだな」

灰原「あら？誰の為に作ったと思ってるのかしら？」

新一「はい、すみません」

灰原「バカね。謝らなくて良いのよ。さ、食べましょ」

新一「ああ。じゃ」

新・灰「いただきます」

新一「......そういや、博士には？」

灰原「ちゃんと作って来たわよ。安心なさい」

新一「毎日大変だな。隣とはいえさ」

灰原「どうせ作るなら、1人も2人も同じよ。私が作らないとお父さん、どんどん太るばかりだもの」

新一「かもな」

新一(今、俺達は博士の家には住んでいない。2人で隣の......。つまり、俺の家に住んでいる)

新一(結婚している訳では無いが......。同棲と言うヤツかな)

新一(あれからしばらくして、俺達は組織とケリをつける事が出来た。そして薬のデータも見つかった)

新一(その結果、俺達は遂にこの身体の呪縛から解放された。灰原が解毒剤を作る事に成功したからだ)

新一(そして、俺達はコナンと灰原では無く......。工藤新一と宮野志保に戻る事が出来た)

新一(まるで長い夢から醒めた様な気分だったな。あの時は......)



灰原「ちょっと、お兄ちゃん？」

新一「へ？」

灰原「ボーッとし過ぎよ？人が話しかけてるのに」

新一「あ、ワリーワリー。な、何？」

灰原「何？じゃないわよ？今度の休み、忘れてないわよね？」

新一「あ、ああ。忘れてねーよ。買い物に付き合えって話だろ？」

灰原「そ。忘れたら承知しないわよ？」

新一「忘れねーって。大丈夫だよ」

灰原「なら良いけど。ごちそうさま。先に下げるわ」

新一「あ、ああ」

灰原「食べ終わったら、工藤君もたまには自分で洗ってね」

新一「わーったよ」

灰原「そ、宜しく」ﾆｺｯ

新一「ったく。ガキ扱いしやがって」

新一「しっかし、呼び方いい加減統一して貰えないもんかね。どっちでも良いんだけどよ」

新一「......それを見極めろ、って事なんだろうけどよ」

新一(あの時から灰原が俺を呼ぶ時の呼称は一定していない。そう、あの時から......)



灰原「今度は......。待たせないでちゃんと聞かせてよ......？もう離さないでね？」

灰原「私の大好きな......。お兄ちゃんっ」ﾆｺｯ

コナン「......！」

コナン「あ、哀......。なのか？」

灰原「さあ？どっちかしらね？」

コナン「えっ？」

灰原「それより、遅れるわよ？行きましょう？」

コナン「あ、ああ......」

コナン(どうなってんだよ？あの答え方はなんだ？)

灰原「ねぇ。ホントに聞かせてくれるの？」

コナン「え？」

灰原「学校が終わったら。あなたの気持ち」

コナン「あ、ああ」

灰原「そう。楽しみにしてるわ、工藤君」ｸｽｯ

コナン「......」

コナン(分からない......。どういう事だ？感じがコロコロ変わる......。灰原、なのか？哀、なのか？)

中断します。
また後程。

>>5
現段階では不明です。

>>13
ありがとうございます。
再開します。

コナン(今目の前にいる灰原の正体が分からない......。今までの灰原にも、この1ヶ月一緒だった哀にも感じる)

コナン(その後、学校で一緒にいても俺はその疑問に答えを出せなかった。が、このまま立ち止まる訳には行かない。そう自分を鼓舞して、予定通り放課後に灰原に気持ちを伝える事にした)




コナン「なあ、灰原」

灰原「なあに？」ﾆｺｯ

コナン(くっ、この屈託の無い笑顔......。灰原じゃないのか？やっぱ哀なのか？)

コナン「あ、あのさ。朝言ったように」

灰原「分かってるわ。どうすれば良いかしら？」

コナン「そ、その......。校舎の裏で」

灰原「あら。随分クラシックな告白の仕方ね？」ｸｽｯ

コナン(チッ、この人を小馬鹿にした態度は......。灰原のそれだ。訳が分からねーよ)

灰原「ま、分かったわ。先に行ってるわ」

コナン「お、おう」

灰原「それにしても......」

コナン「ん？」

灰原「乱暴な話し方になったものね？お兄ちゃん？」

コナン「いっ！？」

灰原「冗談よ。後でね」

コナン「ニャロ......」

歩美「あ、コナン君いたよ！」

光彦「コナン君！」

コナン「あ、オメーら......」

元太「おうコナン！帰ろうぜ！」

コナン「ワリー。ちょっと用があってさ。先に帰ってくれ」

光彦「用事？」

コナン「ちょっとな。外せない用でさ」

光彦「分かりました。コナン君が言うなら余程の事でしょうから」

コナン「ワリーな。また今度な」

歩美「そっかあ。残念だなあ。一緒に帰りたかったのに」

コナン「ゴメンな。どうしてもな」

歩美「そっか。ねぇ、それって」ﾋｿﾋｿ

コナン「ん？」

歩美「哀ちゃんに、告白するの？」ﾋｿﾋｿ

コナン「っ！！」ﾋﾞｸｯ

歩美「やっぱりね。頑張ってね！」ﾆｺｯ

コナン「あ、歩美ちゃん......」

元太「おい、2人で何やってんだよ？」

歩美「なーんでもない！帰ろ？」

光彦「そうですね......。じゃあコナン君、また明日！」

元太「またな！」

歩美「また明日ね！コナン君！」ﾆｺｯ

コナン「ああ、また明日な」




コナン(あの時の歩美の笑顔は、多分一生涯忘れないだろう。あれほど透き通る様な笑顔は、それでいて眼の奥に哀しみを秘めた笑顔は、滅多には見られないだろうから......)

コナン(......行かなきゃ。歩美の気持ちに応える為にも)



光彦「いやあ、しかしコナン君の用事ってなんでしょうね？」

元太「飯でも食いに行くんじゃねーのか？」

光彦「いい加減食べ物から離れて下さいよ......」

歩美「きっと、その内分かるよ」ﾆｺｯ

元太「その内って、歩美は知ってるのかよ？」

歩美「なーいしょ！さ、帰ろっ！」ﾆｺｯ

光彦「え、ええ」

歩美(頑張ってね、2人とも......)

中断します。
また後程。

作者さんは投下した時はあげた方がみんな見に来てくれるんじゃない？
まあみんなブックマーク登録してちょこちょこ確認してるんだろうけど

光彦「あれ？そう言えば灰原さんは？」

元太「コナンと同じで用があるんじゃねーのか？」

歩美(そうだもん。2人はこれから......)

光彦「ふうん。そうですか」

元太「何だよ？一体？」

光彦「あ、いや。灰原さんの事でちょっと気になる事があって」

歩美「？」

光彦「今日の灰原さん、何か変だったなあって」

元太「何がだよ？」

光彦「いや、何と言うか......。ずっとニコニコして、殆ど話もしなかったですし」

元太「ニコニコしてたんなら良いじゃねーか」

光彦「まあ、そうですけど」

歩美(それはそうだよ。嬉しい事があるんだもん。でも、そう言えば......)

歩美(いくら嬉しくても、哀ちゃんがずっとニコニコしてるなんて変だなあ？)

歩美(今日、私とも殆どお話してないし)

歩美(気にし過ぎかなあ......？何だか哀ちゃん、いつもとちょっと違う気がするなあ......？)



コナン(そう、俺以外に灰原の違和感に気付いているのは、歩美ぐらいだった。女の子の勘は時として誰よりも鋭いと思わされる)

コナン(まあ、光彦もそうみたいではあるが。アレはちょっとませてる子供の考えって所かな)

コナン(とにかく、俺はアイツの待つ場所に向かった。心臓が破裂しそうに高鳴り、頭が熱くなって行く)

コナン(身体が小刻みに緊張で震える。何せ1度タイミングを逸した事をやろうとしてる訳だから、緊張の度合いも使うエネルギーも桁外れにデカイ)

コナン(あまりにドキドキし過ぎてマジで心臓が口から出るんじゃねーかと思った)

コナン(それでも、アイツに気持ちを伝えられると思うと嬉しくて......。気が付くと走り出していた)

コナン(早く早く、アイツに......。もうそれしか考えられなくなっていた)

コナン(ただ、そのせいで忘れちまってんだ。俺は)

コナン(今のアイツが何者かって疑問を、アイツの前に立つまで......)

コナン(俺が待ち合わせの場所に着くと、アイツは空を見上げて微笑みながら立っていた)

コナン(その姿がとても絵になって、俺は一瞬見とれちまった。余りにも綺麗だったから......)



コナン「......」

コナン(って、ボーッとしてる場合じゃねぇ！)

コナン「......んん！は、灰原」

灰原「あら。遅かったのね」ｸｽｯ

コナン「ワリーな。待たせちまって」

灰原「良いの。楽しみに待ってたから」

コナン「えっ......」ﾄﾞｷｯ

灰原「あの日、聞けなかったんだから。私のせいで」

コナン(あの日......。記憶を取り戻した日か。ん？待てよ......？)

コナン「......楽しみに待っててくれて、嬉しいよ。ただ、聞いておきたい事がある」

灰原「何かしら？」

コナン「まず、オメーは今あの日の記憶を持っている。間違いないか？」

灰原「ええ。間違いないわ」

コナン「だが、前の記憶もちゃんとある？」

灰原「そうね。あるわね」

コナン「なら、お前は今どっちなんだ？」

灰原「どっち？」

コナン「前から俺の知る灰原なのか？それとも、1ヶ月間俺といた哀なのか......？」

灰原「......それを知ったとして、どうなるの？」

コナン「え？」

灰原「どちらかだと断定して、片方には話せて片方には話せない事なの？お兄ちゃんの気持ちは？」

コナン「！」

コナン「......いや。違うよ。例えどっちだとしても俺は灰原に......。哀に伝えたい事がある」

灰原「......」

コナン「聞いてくれるか？ちょっとその......。上手く言えねーかも知れねーけど」

灰原「勿論。その為にここに来たんだから。あなたの正直な気持ちを話して」

コナン「分かった。ありがとう。......あの日、オメーが事故に遭って記憶を失ってから俺は側でずっとオメーを見てきた」

灰原「ええ」

コナン「最初は、義務感と同情から側にいたのかも知れない。守らなくてはと言う義務感と、守れなかった罪悪感も手伝って」

中断します。
また後程。

>>18
ありがとうございます。

灰原「ええ」

コナン「でも、でもな。一緒にいる内に俺の中に確かに芽生えていったんだ」

灰原「......何が？」

コナン「好きだって言う気持ちがさ」

灰原「......」

コナン「最初は、俺も分からなかった。オメーの事を妹として好きなのか、1人の女性として好きなのか」

灰原「......うん」

コナン「それに、今は記憶を取り戻したから分かると思うけど......。俺には今まで蘭と言う存在がいて、蘭と今までどういう関係か、どういう気持ちでいたかも知ってると思う」

灰原「......ええ」

コナン「その上でこんな事を言ったら、軽蔑されるかも知れない。拒絶されるかも知れない」

灰原「......」

コナン「でも、言うよ。俺は......。他の誰よりも灰原哀が......。大好きだ」

灰原「......」

コナン「色々、蘭の事も含めて考えた。でもやっぱり、今俺の心にいるのは灰原哀なんだ」

灰原「......」

コナン「都合の良い話をしてるのは分かってる。でも、何を考えてても何をしててもいつも心の中に灰原哀がいる」

灰原「......」

コナン「そして、その想いの対象は記憶を失っていた間に接していた部分だけじゃない。今までの事も全て含めて灰原哀と言う存在が俺にとってどれだけ大きな存在か気付いたんだ」

灰原「......」

コナン「今、オメーがどういう気持ちでいるのかは分からない。今の心を占めているのは記憶を失う前の灰原の部分なのか、失った後の哀の部分なのか」

コナン「それでも、言わせてもらう」

コナン「俺はずっと......。ずっとオメーの側にいたい。ずっと灰原哀を愛していたい」

コナン「あの時、オメーが俺のお嫁さんになりたいと言ってくれた様に」

コナン「俺も......。オメーの......。旦那さんってヤツになりたい」

コナン「今のオメーが、この気持ちを受け入れてくれるなら」

灰原「......」

新一ってうぶだよね
あんなイケメンで文武両道なのにこんな高校生いないよね

灰原たそのかわいさは異常

遅くなりました、再開します。
>>24、>>25
ありがとうございます。

コナン(な、何も反応が無い......。何か気分を害したのか？)

コナン「あ、あの......」

灰原「......ふふっ」

コナン「え？」

灰原「ふふっ、あはははは！！」

コナン「な、何だよ？一体？」

灰原「ごめんなさい。つい、おかしくて......」

コナン「な、何がだよ？そんなふざけた事言ってたか？」

灰原「ううん。違うわ。気持ちを伝えてくれたのは嬉しいの。とっても」

コナン「じゃあ何だよ？」

灰原「らしい言い方だなあって」

コナン「へっ？」

灰原「何て言うか、芝居がかったと言うか......。悪く言えばクサイって言うか」ｸｽｯ

コナン「わ、悪かったな。クサくてよ」

コナン(オメーもあの時充分芝居がかった言い方だったろ......)

灰原「怒らないで。本当に馬鹿にした訳じゃないわ。あなたらしい気持ちの伝え方を聞けて嬉しいの」ﾆｺｯ

コナン「そ、そっか......」

灰原「でもね？」

コナン「ん？」

ｷﾞｭｯ

コナン「いっ？！」

灰原「男の人からの告白は、単純に抱きしめて好きと言ってくれた方が効果があるものよ？」ｸｽｯ

コナン「......そ、そっか」ｶｰｯ

灰原「あら。顔が真っ赤よ？」ｸｽｯ

コナン「ったりめーだろ？いつからそんなに大胆になったんだよ......」

灰原「まあ、記憶を失ってから。かしらね」ｸｽｯ

灰原「......嬉しいわ。あの日の返事を聞く事が出来て」

灰原「私、幸せよ。お兄ちゃん」

コナン「......じゃあ、俺の気持ちを」

灰原「勿論。受け入れるわ。ただ......」

コナン「ただ？」

灰原「何点か、言わなきゃいけない事があるわ。あなたが感じている疑問も含めてね」

コナン「何点か？何だ？」

灰原「まず......。今の私がどちらの側の心なのかだけど」

コナン「！」

灰原「結論から言うと......。分からないわね」

コナン「は、はぁ？！」

灰原「自分でも本当に分からないのよ。今朝、記憶を失っていた1ヶ月の部分の事も思い出して、何があったか完全に把握はしてるけれど」

灰原「あなたの言い方を借りて、元々の私を灰原。記憶を無くしてた時の私を哀と呼ぶとして......。今の私は、灰原に哀の記憶がプラスされたのか、哀に灰原の記憶がプラスされたのか。分からないの」

コナン「マ、マジかよ？」

灰原「ええ。或いは、2重人格的なモノかも知れない。哀の方の個性もなかなか強かった訳だし。別の人格として残っていても不思議じゃないわ」

コナン「じゃあ、俺の呼び方が安定しないのも」

灰原「ええ。完全に無意識よ。意識して工藤君とお兄ちゃんを使い分けてる訳では無いわ」

コナン「そ、そうなのか......」

灰原「正直、不思議な感覚よ。この1ヶ月の記憶を授業中反復していたけど、もし私が灰原なら顔から火を吹いて死にそうな記憶ばかりだもの」

コナン(だろうな。前のオメーなら絶対しねー事ばかりだからな......)

灰原「でも、嫌じゃない。思い返すだけで笑顔になれる。幸せな気持ちになれる。そう言う点では、哀としてのメンタリティに近いのかもね」

コナン「じゃあ、どちらかと言えば哀よりよいなのか？」

灰原「そうとも言えないわ。だって......。記憶を反復してたら、複雑な感情も芽生えたもの」

コナン「複雑な感情？」

灰原「この際、もう白状するけど......。私は出逢ってからずっとあなたが好きよ」

コナン「！！！」

灰原「出逢ってから......。ずっとあなたを想ってたわ。心の奥で」

灰原「何故と言われても、説明の仕様は無いのだけど......。世に言う、一目惚れかしらね」ｸｽｯ

>>28修整です。

コナンの
哀よりよい→哀寄り

申し訳ありません。

コナン「ほ、本当に？」

灰原「ええ。本当に。だから、あなたが私に好きと言ってくれる事は正直に嬉しいわ。でも、だからこそ複雑なの」

灰原「だって、いままでの私はあなたを遠くから見てるしかなかったんだから」

コナン「っ！！」

灰原「あの娘がいたから......。私はあなたを陰から見ていた。私はあなたに気持ちを伝える資格なんて無いと思ってたし。あなたの気持ちも、分かっていたから」

コナン「......」

灰原「それでいいと思っていた。例え大事な仲間、相棒止まりの関係だとしても。あなたの役に立てるならそれも良いと思っていた」

灰原「でも、記憶を失って......。目が覚めてみたらあなたが私を好きになっていた。幸運よ。とても。一生届かない筈だった工藤君が、私の頭の側に来てくれたのだから」

コナン「......」

灰原「あなたがあの娘ではなく、私を選んだ事も素直に受け入れたい。あの娘に対して申し訳無いと心から思うけど、私も今更自分を偽りたくない。あなたが好きで、あなたといたいと願っていたんだもの。そのチャンスがあるなら元々の離したくない」

コナン「......」

灰原「ただ、やっぱり考えてしまうわ。あなたが前も今も含めて私を愛してると言う言葉。疑ってはいないわ。お兄ちゃんを信じてるもの」

灰原「でも、無意識にこうも思うわ。記憶を失わなかったら、あなたは私に振り向く事はあったのだろうか、と」

灰原「もし私が......。灰原が意を決してあなたに告白したら、運命が変わる事はあったのかしら、と」

灰原「そう思ってしまうのよ」

中断します。
明日夜更新予定です。

>>30
修整です。

灰原の
チャンスがあるなら元々の→元々の、は不要です。
何度も申し訳ありません。

遅くなって申し訳ありません。
再開します。

コナン(そりゃ、そうだよな。そう考えても当然だよな。虫の良い話をしてるのは間違いないもんな......)

コナン「済まない。結果的に、不快にさせちまっただろうか」

灰原「そんな事は無いわ。あくまで私の中のちょっとしたわだかまりだから。その事をどうこう言うつもりはないの。ただ、お願いがあるの」

コナン「お願い？」

灰原「私は、これから自分の心がどちらなのか見極めて行くつもり。あなたと一緒に過ごしながら」

灰原「だから、あなたも見極めて欲しい。私がどちらなのかを。そして、あなた自身が本当に愛しているのはどちらなのかを。ゆっくりで良いから」

灰原「そして、見極めたと思った時にもう一度あなたの気持ちを聞かせて欲しい」

コナン「......いつまでに？出来なかったら？」

灰原「期限は決めないわ。出来なくても構わない。ただ、出来ないと......」

コナン「出来ないと？」

灰原「踏み出す事がなかなか出来ないかも知れない。色々とね」

コナン「......要するに、気持ちをきちんと整理した上でもう一度正式にプロポーズしろって事だな？」

灰原「そうなるかしら。私もそうするから」ｸｽｯ

コナン「......わーったよ。でも、俺の側にはいてくれるんだな。少なくとも」

灰原「ええ。勿論よ」

コナン「分かった。ありがとう。それだけでも嬉しいよ」

コナン「......1つ聞いとくけどさ、証人保護プログラムを受ける気はあるか？」

灰原「え？」

コナン「いや、本来は記憶を無くしてた時にオメーを守る選択肢として考えてた事なんだけどさ。一応聞いておこうと思って」

灰原「それ、私と駆け落ちしようって言ってるの？」ｸｽｯ

コナン「ち、ちげーよ。そうじゃなくて......」

灰原「あら。それ位言ってくれても良いわよ？」ｸｽｯ

コナン「バ、バーロ。からかうなよ......」

灰原「ふふっ。ごめんなさい。そうね。それも悪くは無いけれど、答えはノーね」

灰原「私は、1度それを断っているし。記憶を取り戻した以上、逃げる気にはなれない。それに」

コナン「それに？」

灰原「自分の手で薬のデータを手に入れて、解毒剤を作りたいもの。元の身体に戻って、堂々とお兄ちゃんと街を歩きたいわ」

コナン「......！」

灰原「子供の身体のまま成長を待ってたら、出来ない事が多くてじれったいもの」

コナン「で、出来ない事って......」ｶｰｯ

灰原「あら？何を想像したのかしら？」ｸｽｯ

コナン「っせーな。何でもねーよ！」

コナン(......エッチな事を考えたとは言えねーよな。いや、あの言い方なら連想しちまうだろ。ったく......)

灰原「ホント、可愛いんだから」ｸｽｯ

コナン「あのなあ、俺は真剣に......」

ﾁｭｯ

コナン「んっ？！」

灰原「......」

コナン「......」

灰原「......ふふっ。またしちゃったわね」ｸｽｯ

コナン「だから不意打ちすんなって......」

灰原「指切りの代わりよ。約束の印。私は、あなたの側にいるって言う証」

コナン「だからってもっとやり方が」

灰原「イヤなの？」

コナン「......嫌じゃない」

灰原「嫌じゃない？じゃあ嬉しくもない？」

コナン「......嬉しいよ」

灰原「良かった」ﾆｺｯ

コナン(完全に遊ばれてんな、俺......)

灰原「これで約束はした。後は......。なるべく早く答えを出したいものね」

コナン「......出して見せるさ。必ず」

灰原「期待してるわ。名探偵さん」ｸｽｯ

コナン「ああ。待ってろ。必ず答えを出してプロポーズして、涙流して喜ばせてやっから」ﾆｶｯ

灰原「楽しみにしてるわ。所で......」

コナン「ん？」

灰原「あなた、私の記憶が無い内に色々とやってくれたわね？」

コナン「いっ？！」

灰原「抱き締めたり頭を撫でたりはまあ良いとして。一緒にお風呂に入ったり、キスしたり......」ｷﾞﾛｯ

コナン「ちょ、ちょっと待て！おかしいだろ！今自分でキスしたじゃねーか！第1にあれは殆どオメーから......」

灰原「ええ。確かに。でも、私の記憶が無い内にあんなにデレデレデレデレして......。随分嬉しそうだったじゃない」ｺﾞｺﾞｺﾞ......

コナン(な、何か怪しいオーラが......。こ、殺される......)

コナン「お、落ち着け！な！不可抗力だよ、不可抗力！早まるな、な？」

灰原「......こんの、スケベ男！」ﾊﾞﾁｰﾝ！

コナン「いってぇー！！」

中断します。
また後程。

18の巨乳灰原の価値も高いけど小1の貧乳灰原や小5の膨らみかけ灰原、中2の全盛期灰原の価値も計り知れない
俺だったら無理やりでも証人保護プログラムを一緒に受けさせてアメリカで楽しく2人で暮らす
18じゃ長く見ても20年しか持たないが若返ったままなら30年も持つのに
このSSのコナン君は無能

ものすごくおもしろいです！病気早く治してください！

灰原さんと一緒に末長く幸せになりたい
別に蘭がブスな訳じゃないけど灰原が出てから蘭から魅力を感じなくなった

遅くなりました、再開します。

>>39
小さいまんま行くのも考えたんですが、それはまたの機会に......

>>40
ありがとうございます。

>>41
蘭よりヒロインしちゃってますからね......。

コナン(この後、俺は口で表現出来ない程酷い目にあった......)




コナン「......良く良く考えたら、やっぱ理不尽じゃね？」ﾋﾘﾋﾘ

灰原「そう言う問題じゃないの。我慢して」

コナン(こんだけ殴られて我慢してもクソも無いだろ......)

灰原「だって、やっぱり悔しいじゃない？あなたが愛でていたのは、私だけど私じゃないんだから」

コナン「ん？それって......。やっぱりオメーは灰原って事か？」

灰原「それは短絡過ぎるわよ？お兄ちゃん？」

コナン「っ......」

灰原「まあ、とにかく。そう言う訳だから。その分埋め合わせる位、私も愛でて貰わないとね」

コナン「......わ、分かった」

灰原「じゃあ、宜しくね」ﾆｺｯ

コナン「ああ。こちらこそ......。宜しくな。えっと......。どう呼びゃ良いんだ？」

灰原「好きに呼んだら良いわ。呼びやすいようにしたら？」

コナン「ん、じゃ、じゃあ......。灰原、で。深い意味はねーけど呼び慣れてるからさ」

灰原「そ。分かったわ。哀ちゃんでは無いのね。ちょっとガッカリ」

コナン「ちゃん付けなんて、途中からしてねーだろ？」

灰原「冗談よ。ま、私は多分あなたを呼ぶ時はコロコロ変わるけどね」ﾆｺｯ

灰原「いつか決められると良いわね。互いの呼び方」

コナン「......ああ。そうだな」




新一(って訳で、気持ちは伝えたが新たな問題を抱えたまんまってワケだ)

新一(あれから結局2年も経っちまったんだよなあ。早いもんだぜ......)

灰原「工藤君。そろそろ準備しないと」

新一「え？あっ、いけね！」

灰原「全く。相変わらずそそっかしいんだから。私だって支度があるんだから。お兄ちゃんのお守りばかりは出来ないのよ？」

新一「わーってるよ。すぐやるよ」

灰原「じゃ、食器はきちんと片付けてね」

新一「へいへいっと......」

灰原「あ、所でシャワー浴びる？」

新一「ん？浴びるけど？」

灰原「なら早く支度してきて。一緒に入っちゃいましょ？」

新一「いっ？！」

灰原「何恥ずかしがってるの？時間無いんだし、その方が早いでしょ？」ｸｽｯ

新一「いや、そりゃそうだけど......。朝っぱらから」

灰原「浴びるだけよ。変な事はしちゃダメよ？」

新一「わ、わーってるよ」

灰原「今は、ね。帰って来てからなら問題無いけど」ｸｽｯ

新一「っ！」ﾄﾞｷｯ

灰原「先に行ってるから。早くしてね」

新一「......ホント、大胆になっちまったな」

新一(ま、取り敢えず2年間でそれなりには仲は進展したってコトかな)

新一(まだまだ先は長そうだけどな......)

新一(何せ、俺達の周りはずっとバタバタしてたもんで......)

新一(あの告白の後、組織とのやり合いが激しくなって......)

新一(漸くケリが着いたら今度は解毒剤を作るのに灰原が忙しくなっちまって......)

新一(やっと出来て身体が元に戻るとなったら、今度は身の振り方を考えなきゃいけなくなっちまって)

新一(結局、落ち着いて生活を出来る様になったのは結構最近の事だし)

新一(ま、ただバタバタしてただけでは無いけどさ)

新一(そんな事もあって、最近漸く落ち着いて考えられる様になって来た所だ)

新一(アイツの内心を。アイツがどっちなのかを......)

新一(......取り敢えず支度しなくちゃな)

中断します。
明日夜更新予定です。

遅くなりました。
再開します。

新一(取り敢えず準備をして風呂に向かうと、既にシャワーの音がする。もう入ってるみたいだ)

新一(しかし、1番最初に一緒に風呂に入った時は緊張でぶっ倒れたもんだが、今じゃフツーに入れんだから)

新一(そう言う意味じゃ、2年で大分変わったのかな......)

新一(しかし、毎回緊張すんのは変わらないんだよなあ......)

新一「んん。よし」ｺﾝｺﾝ

灰原「どうぞ」

新一「は、入るぜ」ｶﾞﾗｯ

灰原「毎回緊張して入って来なくても良いんじゃない？」ｸｽｯ

新一「バーロ。出来っかよ。んな事......」

新一(身体がガキのままならこんなに緊張しねーよ。毎回そんなデカイ胸見たら......)ﾄﾞｷﾄﾞｷ

灰原「とにかく。時間が無いんだから早くして？」

新一「お、おう。じゃ、タオル......」

灰原「じゃ、無くて」

新一「へ？」

灰原「洗って」

新一「え？」

灰原「頭を洗ってって言ってるのよ、お兄ちゃん？」

新一「じ、時間がねーだろ？」

灰原「それ位平気よ。早くして」

新一(くっ、これだよ。絶妙なタイミングで俺をドキドキさせるような事を......)

新一「わーったよ......」

灰原「じゃ、宜しくね」ﾆｺｯ

新一「よ、良し......」ｺﾞｼｺﾞｼ

新一(相変わらず綺麗な髪だよな......)

新一(水に濡れたら、マジで輝いてるみたいだし)

新一(つーか、眼をなるべくやらねー様にしてっけどカラダがヤバイっつーの......)

灰原「んっ......」

新一「ん？い、痛かったか？」

灰原「ううん。気持ち良いの」ﾆｺｯ

新一「っ！！」ﾄﾞｷｯ

灰原「後、背中もお願いね？」

新一「わ、分かったよ」

新一(また、際どいアングルの部分を......)

新一(後ろ姿もエロいんだよ！正直！)ｺﾞｼｺﾞｼ

灰原「......んっ」

新一(だから色っぽい声出すなって！)

灰原「んっ......。お兄ちゃんの洗い方、気持ち良い......」

新一(バーロ、んな事言われたら......っ！)

新一「灰原、悪ぃっ！」ｷﾞｭｯ

灰原「えっ？///」

新一「いや、その......。つい」

灰原「興奮しちゃったの？」

新一(たりめーだ！)

灰原「嬉しいけど、でも......。ダーメ」ﾄﾞｽｯ

新一「ぐはっ？！」ｶﾞｸｯ

灰原「時間が無いんだから。後にして」

新一「だ、だからって肘打ちはねーだろ......」

灰原「ごめんなさい」ﾁｭｯ

新一「っ！」

灰原「先に出てるわ。工藤君も早くしてね」ｸｽｯ

新一「ンニャロォ......」

新一(そう。2年経ってこんなスキンシップも取る様になったんだが......)

新一(絶対アイツ、色気を武器に俺を振り回す様になったよな......)

新一(あの手玉の取り方は、やっぱり灰原なんじゃねーかって思うんだよな)

新一(でも、違う気もするし......)

新一「取り敢えず出るか......。イテェなクソ......。殴られたトコは痛いし、生殺しだし。朝から散々だな......」

新一(朝からヒデェ目に遭ったが、とにかく身支度をして戸締まりを確認し、家を出る。で、門の所でアイツが待っている。これがいつものパターンだ)




新一「ワリー、待たせたな」

灰原「大丈夫だけど。戸締まりとかは？」

新一「ちゃんと確認して来たよ。心配すんな」

灰原「なら良いけど。じゃ、行きましょ？講義に間に合わなくなってしまうわ」

新一「ああ。分かった。んじゃ、行くか」




新一(そう。俺達が朝から出掛ける準備をしてたのは大学の講義を受ける為。つまり、俺達は高校を卒業後に大学へ進学したんだ。勿論、同じ大学に)

新一(色々進路については悩んだけど、今まで学生生活をあまり送れなかった灰原と少しでも青春ってヤツを体験したいと思った俺は、就職では無く進学を選んだ)

新一(ま、大学生やりながらでも探偵は出来るしな......)



新一「あー、でもこんな天気の良い日に講義なんか受けたくねーな」

灰原「ダメよ。サボろうとしても。今日の講義は落としたくないの」

新一「わーったよ。でもどうにも退屈でさ」

灰原「いいじゃない。こうやって」ｷﾞｭｯ

灰原「一緒に行けるんだし。不満？」

新一「......いや。全然」

中断します。
また後程。

名前が灰原のままの伏線が気になるのう
とても面白いですありがとうございます

遅くなりました。
再開します。

>>55
ありがとうございます。

新一(と、ついつい軽口を叩いちまったが。本来サボるなんて口にも出来ない)

新一(何せ......。灰原と同じ大学に行く為にお互い苦労した訳だしな)

新一(元の身体に戻ってから当然俺達は高校に通ってた訳なんだが、灰原の成績はブッ飛んでると言って良い位周りから見ても突き抜けて良かった)

新一(色々な大学から進学の誘いが来た位だ。中にはレベルの桁違いに高い所や外国からまで。流石にあの若さで組織の重要な研究員を任されただけの頭脳ってワケだ)

新一(ハッキリ言って勉学に置いては灰原と俺には凄まじい差があった。そんな灰原と同じ所に行く為に、俺は死にもの狂いで勉強した)

新一(あんだけ勉強したのは生まれて初めてだったかも知れねーな......)

新一(しかも、俺は灰原に余計な負担を強いちまった)

新一(俺と同じ学年でいたいから、と敢えて灰原は浪人して同じ年の受験を選んだんだ。どんな学校にも好きに行けたのに)

新一(当然俺は反対した。でも......)



灰原「もう、何処に行くにもあなたと一緒じゃないと意味が無いから」ｸｽｯ



新一(と、言って譲らなかった。灰原には灰原のやりたい事もある筈なのに。俺のせいで余計な気を遣わせちまった)

新一(だからせめて、俺も灰原の望む事をしてやりたいと思うワケだが)

新一(何をしてあげるのが1番喜ぶのか、未だに掴めなかったりもする)

灰原「どうしたの？工藤君？」

新一「は？」

灰原「難しい顔しちゃって。まだ朝の事根に持ってるの？」

新一「ち、違う違う。そんなんじゃねーよ」

灰原「なら、そんな仏頂面しないで。笑顔を見せてよ。私、笑ってるあなたの方が好きなんだけど」

新一「な、何言って///」

灰原「そうそう。それ位子供っぽくあたふたしてる位の方が可愛いわよ？お兄ちゃん？」ｸｽｯ

新一(クッ。またおちょくりやがって......)

灰原「ホラ、いちいち拗ねないで。キチンとエスコートしてよ？」

新一「ずっと腕組みで行く気かよ？冷やかされんの恥ずかしいんだけど」

灰原「あら。そんな事気にするの？じゃあもうしてあげないわよ？」

新一「......それは困る」

灰原「大体、私はお兄ちゃんと居られるだけで幸せだし何も気にならないのに。お兄ちゃんの愛情って恥ずかしさに劣るものなのかしら？」

新一「わ、悪かったよ。そんなに言わなくても」

灰原「ダーメ。私、ちょっと傷付いたわ」

新一「ゴ、ゴメン！」

灰原「口だけじゃ許さないわ」ﾌﾟｲｯ

新一「じゃ、じゃあどうしたら？」

灰原「お詫びの印、ちょうだい？」

新一「え？」

灰原「出来ないの？」

新一「わ、わーったよ......」

灰原「あ、ここでじゃなくて。大学で」

新一「はぁっ？！」

灰原「恥ずかしさに劣るなんて言った罰よ。1番恥ずかしいシチュエーションでしてもらうから」ｸｽｯ

新一「か、勘弁してくれよ......」

灰原「しないと私、出ていっちゃうから」ﾆｺｯ

新一「分かった！やる！やります！」

灰原「楽しみね」ｸｽｯ

新一(くっ、どんどん要求が過激になっていきやがる......)

新一(と、凄まじいプレッシャーと恥ずかしさの中、俺達は大学に向かった。逃げたしたい位だが、やらない訳にも行かないもんな......)




「あ、ねぇ見てみて。あの2人」

「え？あ！あの2人！キャンパス内でも有名な美男美女カップルでしょ？」

「今日も仲良く腕組んで来てる！羨ましいよねー」

新一(くっ。登校早々目立ってる......。灰原が美人だから、入学早々有名になっちまったからなあ......)

新一「なあ。マジでやるのか？」

灰原「冗談であんな事言うと思う？」

新一「メチャクチャ目立ってるんですが。見られてるんですが」

灰原「出来ないなら良いわよ？その代わりに」

新一「わーったよ！やる、やるから」

新一(くっ、心臓が破裂しそうだ！)ﾄﾞｷﾄﾞｷ

「ねぇ、アレって？」

「ひょっとして......」

新一「じゃ、じゃあ行くぞ」

灰原「ええ」ｸｽｯ

小悪魔な哀ちゃんもまたかわいいなぁ～

遅くなって申し訳ありません。
再開します。

>>61
ありがとうございます。

新一(もうこうなったら開き直るしかねぇ！)

ﾁｭｯ

灰原「んっ......」

新一「......」

灰原「......」

「ホントにしたー！」

「スゲー！」

灰原「......んっ。ありがと」ﾆｺｯ

新一「お、おう」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

新一(くっ、人前でこんな......。余計今日から目立っちまうぜ......)ﾄﾞｷﾄﾞｷ

灰原「約束通りしてくれたから、許してあげるわ」ﾆｺｯ

新一(そもそもそんなに悪い事したのか、俺は......。良い様にやられたぜ......)

灰原「あら？その顔は何か不満でも？」

新一「え？！いやいや。何でもない何でもない！」

灰原「そ。なら良いけど。じゃあ私、自分の学部に行くからまた後でね」

新一「あ、ああ」

灰原「あ、それと」

新一「ん？」

灰原「今の、やっぱり物足りないから。後で埋め合わせしてね？お兄ちゃん？」

新一「っ！」

灰原「じゃあね」ｸｽｯ

新一「......とことん朝から弄ばれたな。ったく......」

新一(こりゃ席に着いたら何と周りに冷やかされるか......。何て考えながら俺は自分の教室に向かった。当然と言うか、アイツと俺はしたい勉強が違うので向かう先も別だ)

新一(俺は法律の勉強をしに。アイツは当然理系なので、そう言う勉強をしに、ってトコだ)

新一(俺の場合、別に司法試験とかを目指してる訳では無いが、まあ性に合ってると思って選んだ。この先も事件に出くわすなら、役に立たないって事は無いし)

新一(とは言え、色々先を悩んでもいるが)

新一(何せ、未だに俺はこの先何がしたいか決まって無いからだ)

新一(あの頃は......。コナンでいた頃は探偵になりたいと息巻いていたし、今も事件に出くわす事が無い訳じゃあない)

新一(でも、いざ組織とケリが着いて平和を取り戻した今となっては......。灰原と共に穏やかな生活を送れる様になった今は......。危険に身を投じる可能性のある仕事を選ぶべきか否か、揺らいでる)

新一(迷ったまんま、でもアイツといたいからこうして大学までやって来たけど......。このままのんべんだらりと過ごす訳にも、行かねーよなあ......)

新一(アイツと未来を生きる為にも、早く進路を固めないと)

新一(......結構これでもいっぱいいっぱいだ。アイツの出した謎にも答えなきゃいけねーし。楽しいけど、悩みっぱなしの毎日だ)

新一「っと、いけね！間に合わなくなる！」

新一(......とにかく、帰りまでにアイツの言う埋め合わせってヤツを考えるのが最優先だな)

中断します。
夜に更新予定です。

遅くなりました。申し訳ありません。
今日1日不定期に投稿します。

新一(と、急いで目的の場所に辿り着くと、俺は即座に仲間からさっきの件で冷やかしを受ける羽目になった)



新一(ふぅ。何とか間に合ったぜ)

同期1「おはよう工藤君。朝からお熱いですなあ」

新一「バーロ。からかうんじゃねーよ」

同期2「何言ってんの。朝からキャンパス1の美人と見せ付けてくれてさ」

新一(やりたくてあんな所でやったんじゃねーや。バーロ......)

同期3「でも女の子としては、宮野さんが羨ましいわ。こんな素敵な彼氏がいて」

新一「おいおい。勘弁してくれよ」

同期1「男からしたって羨ましいぜ。代わって貰いたいぜ」

新一「ハハハ......」

同期3「あ、そろそろ講義始まるね」

同期1「そうだな。また後でたっぷりイジッてやるからな！工藤！」

新一「もう良いって......」

新一「......宮野さん、か」

新一(何気無い会話の中で、同期の連中が......。いや、大学の人間がアイツを「宮野さん」と呼ぶ度にちょっともどかしい気持ちになる)

新一(宮野志保。アイツの本名。元の身体に戻った今は公式の場ではその名を使っている)

新一(でも、俺がアイツを呼ぶ時は昔のまま。灰原哀のままだ)

新一(アイツが、それを望んだからだ)

新一(あれは、いつの事か......。そう、俺達がいざ解毒剤が出来て元の身体に戻る頃だったか......)




灰原「ついに出来たわ。工藤君。薬のデータを元に完成させた、完全な解毒剤よ」

コナン「本当か？！」

灰原「ええ。これを飲めば完全にAPTX4869の効果は消え、元の身体に戻る筈よ」

コナン「そうか......。遂にこの時が来たんだな。ありがとう。何てオメーにお礼を言ったら良いのか......」

灰原「バカね。元はと言えば、私がこの薬を作らなければあなたはこんな身体にはならなかったのよ？解毒剤を作る事位はして当たり前よ」

コナン「それはそうだけど......。寝る間も惜しんで研究に打ち込んでたのを知ってるからさ。本当にありがとう。心から礼を言うよ」

灰原「お礼は完全な身体に戻ってからにして。それに、感謝するのはこちらよ。あなたがいたから、私は組織と決着を付けられたのだから」

コナン「バーロ。それこそお互い様だろ？」

灰原「それもそうね。まあ、どうせなら感謝の気持ちは言葉より行動で欲しいけど？お兄ちゃん？」

コナン「こ、行動で？」

灰原「まあ、差し当たり元の身体に戻るのだから、乗れるわよね」

コナン「へ？」

灰原「遊園地の乗り物よ。元の身体になれば、ジェットコースターでも何でも乗れるわよね？」

コナン「あ、ああ。遊園地に連れてけって事か？」

灰原「約束、でしょ？」

コナン「ああ、そうだな。そん位、御安い御用だぜ。薬が上手く効いたら、遊園地行こう」

灰原「約束よ？絶対よ？」

コナン「破った事あるか？約束」

灰原「無いと言える？」

コナン「......無いとは言えないけど。でも、絶対行くよ」

灰原「良かった。楽しみにしてるから」ﾆｺｯ

コナン「ああ。しかし、元の身体に戻ったら忙しくなるな。学校の事やら、進路から何までな。結局、俺もオメーも元の工藤新一と宮野志保になる訳だし。そうだ。呼び方も変えなきゃな。宮野かな？志保、かな？」

灰原「ダメ」

コナン「へ？」

灰原「呼び方を変えちゃダメ」

コナン「な、何で？」

灰原「ダメったらダメ。灰原でも哀でも良いけど、宮野志保と呼ぶのはダメ」

コナン「だから何でだよ？」

灰原「まだ、分かって無いから。私が何者なのか」

コナン「え......」

灰原「あなたも私も、今の私が何者か分かって無い。そんな状態で元の名前なんて名乗れない。私が何者か、確固たる自信を持てるまで私は灰原哀であり続けるわ」

コナン「ちょっと拘りすぎじゃねーのか？」

灰原「拘りたいの。だからダメよ」

コナン「しかし、俺や博士はともかくさ。他の連中が変に思うだろ？」

灰原「そんなの、昔は家庭の事情で灰原姓を名乗っていてそれに慣れてるとでも言えば良いじゃない」

コナン「まあ、そうだけど......」

灰原「......意味がある事なのよ。私の中では」

コナン「わーったよ。とりあえずはそうしよう」

灰原「ありがとう」

コナン「さ、とにかくだ。薬を飲んで元に戻ろうぜ。それでやっと俺達は組織の影から解放されるんだ」

灰原「ええ。そうね」

コナン「......長かったな」

灰原「ええ。そうね......。でもやっと出来るのね」

コナン「何を？」

灰原「元の身体で、お兄ちゃんと抱き合う事よ」ｸｽｯ

コナン「なっ？！」ﾄﾞｷｯ

灰原「それ以外にも......。沢山したい事、あるんだから」ﾆｺｯ

灰原「ちゃんと応えてよ？工藤君？」

コナン「......頑張ります」

中断します。
明日更新予定です。

かわいいいいいいいいいい

最高面白すぎ 支援

コナン(一体何させられるのやら。楽しみな
様な、怖い様な。ハハハ......)

灰原「じゃあ、覚悟は良い？解毒剤を飲む覚悟は？」

コナン「おう。いつでも良いぜ！着替え持って移動しよう。元に戻ったら服が合わなくて素っ裸だからな」

灰原「いえ、ここで。一緒に飲みましょう」

コナン「は？」

灰原「今ここで。2人で一緒に飲みましょう」

コナン「バッ、分かってんのか？今言ったように服を脱いで裸の状態で飲まねーと、服が破けちまうんだぞ？素っ裸晒す事になんだぞ？」

灰原「あら？裸なんてもう見たのに、今更何を恥ずかしがってるの？」ｸｽｯ

コナン「いや、そうだけど......」

灰原「実験段階では確かに完璧だったわ。でも、いざ副作用が無いとは限らない。そのまま死んでしまう可能性はゼロじゃない」

コナン「......」

灰原「もし、そうなった時に離れてるのは嫌よ。そうなったとしても、あなたの傍で。はなればなれは嫌よ」

コナン「分かった。確かに、何が起きるか分からねーもんな。でも、自信はあんだろ？」

灰原「勿論。確実に元に戻る自信はあるわ。でも、万が一の為よ」

コナン「分かった。じゃあやろう。でも」

灰原「でも？」

コナン「また裸見たからって折檻されんのはヤダぜ」

灰原「バカね。もうしないわよ」ｸｽｯ

コナン「良し。なら、準備しよう」

灰原「ええ」

コナン「んじゃ、後ろ向いて......」

灰原「見てて」

コナン「へ？」

灰原「万が一があったらって言ってるでしょ？無事に事が済むまで、私から目を逸らさないで」

コナン「い、いやしかし」

灰原「それに、見納めなのよ？」

コナン「へ？」

灰原「元に戻ったら、この小さな身体はもう見られないのよ？お兄ちゃんと呼んでも違和感の無いこの身体はもう見納めよ？」

コナン「何か人が聞いたら俺がロリコンみてーに聴こえる良い方なんだけど......」

灰原「あら？間違ってはいないんじゃない？」

コナン「バッ、バーロ！あくまであの頃は純粋にオメーの心配をだな......」

灰原「はいはい。分かったから早く脱ぎましょ？」ｸｽｯ

コナン「......わーったよ」

中断します。
日中には再開します。

>>75、>>76
ありがとうございます。

コナン(ったく。脱ぐとこまで見る必要は......)

灰原「んっ......」ｸﾞｲｯ

コナン「！」ﾄﾞｷｯ

灰原「どうかした？」

コナン「あ、いや。別に......」

コナン(ガキの身体でも、女の子が服を脱ぐってこんなにドキッとするもんなんだな......)

灰原「ねぇ、お兄ちゃん」

コナン「ん？」

灰原「ブラ、取って？」

コナン「い？！」

灰原「お願い」

コナン「......お、おう」ｽｯ

コナン「ったく、ガキの身体でブラなんかいるのかよ......」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

灰原「身だしなみよ、身だしなみ」

コナン「......身だしなみね。取れたぜ」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

灰原「ありがとう。あなたも脱がせてあげましょうか？」ｸｽｯ

コナン「いい！自分でやるから！オメーももうさっさと脱いじゃえ！」ｶｰｯ

灰原「あら。つれないのね。もう出来ないかも知れないのに」ｸｽｯ

コナン(薬を飲む前に興奮で死ぬわ。バーロー......)

コナン(とにかく、さっさと俺も仕度しよう。この身体ともお別れだ)

コナン(......何だかな。ちっとばかし、名残惜しい気もするのは何でだかな)

コナン(密度が高かったもんな。この身体に刻んだ思い出の......)

コナン(でも、新しい未来を生きる為に。お別れだな。江戸川コナンに)

コナン(そして、灰原と......)




灰原「準備出来た？」

コナン「お、おう」

コナン(くっ、やはり素っ裸を晒すのも恥ずかしいが、幼児体型なのにやはり裸を見せられると......。ドキドキしちまうぜ)ﾄﾞｷﾄﾞｷ

灰原「そんな調子で大丈夫？上手くいったら、大人の身体を眼にするのよ？興奮して倒れないでね？」ｸｽｯ

コナン「ったく。随分余裕綽々じゃねーか。さっきからよ」

灰原「今更怖いものも無いしね。お兄ちゃんがいるから」

コナン「......そうだな。俺もオメーがいるなら怖くねーや。それじゃ」

灰原「ええ」ｷﾞｭｯ

コナン「っ？！」

灰原「この体勢で。これなら、失敗しても離れずに済むわ」

コナン「......ああ」ｷﾞｭｯ

コナン「一応、念の為に言っとくよ」

灰原「何を？」

コナン「......愛してる」

灰原「そう言う死亡フラグ立てないでくれる？」

コナン「べ、別にそんなんじゃ......」

灰原「......分かってるわ。私も愛してる」

コナン「......ありがとよ。じゃあ、合図する。行くぜ」

灰原「ええ。任せるわ」

コナン「良し。カウント......3、2、1......0」ｺﾞｸｯ

灰原「......」ｺﾞｸｯ

コナン「......何も起きないな」

灰原「いえ......。そろそろ......」

コナン「っ？！」ﾄﾞｸﾝｯ

灰原「！！」ﾄﾞｸﾝｯ

コナン(き、来た！身体が熱く......！！)

灰原「......っ！！」

コナン「ぐ、あああぁぁあっ？！」ﾋﾞﾘﾋﾞﾘ

コナン(い、痛いっ！！今までこんな痛みは......！？)

灰原「やっ......ぱり......」ﾋﾞｸﾋﾞｸ

コナン「？！」

灰原「効果が......。強い分、身体への負担も......」ﾄﾞｸﾝ

コナン(......っ！！痛みで気を失いそうだ！！)

灰原「く、どうくん......」ｷﾞｭｯ

コナン「！！」

灰原「離れないで......。最後、までっ......」ﾄﾞｸﾝ

コナン(そうだ......。気ぃ失ってる場合じゃねぇ！！)ｷﾞｭｯ

コナン「大丈夫か......っ！？灰原......！！」ﾄﾞｸﾝ

灰原「大丈夫......。耐えて見せるわ。お兄ちゃん......」ﾄﾞｸﾝ

面白すぎです！

>>84
ありがとうございます。
また明日更新予定です。

コナン(身体、持ってくれ！まだ俺は何にも......。灰原に何にもしてやれてねぇ！)

コナン「手ぇ、離すなよ......。灰原っ！」ｷﾞｭｯ

灰原「離さ......ない。もう2度と離れないっ......！！」ｷﾞｭｯ

灰原「......ううっ！」ﾋﾞｸﾝｯ

コナン「っ！！」ﾋﾞｸﾝｯ

コナン(この感じは......。戻るっ！！)

コナン「うおぉぉぉおおぉああ！！」

灰原「あぁぁああああ！！」




新一「......う、うぅ」

新一「気を失っちまったのか......？」

新一「でも、生きてる......。それに」

新一「戻ってる。戻ってるぜ、灰原！！」ﾁﾗｯ

灰原「......」

新一「......灰原？」

灰原「......」

新一「お、おい？灰原？」

新一「しっかりしろよ！灰原！！おい！！」

新一(まさか、そんなまさか！！)

新一「おい、ウソだろ？目ぇ開けろよ？元に戻ったら色々すんだろ？遊園地行くんだろ？」

灰原「......」

新一「おい、何か言えよ。目を開けろよ。こんなの嫌だ！頼むから起きてくれよ！！灰原！！」

新一「灰原ぁぁあああああ！！」

灰原「......ダメね、そんなんじゃ」ﾎﾞｿｯ

新一「へ？」ﾋﾞｸｯ

灰原「眠り姫を目覚めさせるのは、王子様のキスと相場は決まっているものなのに。叫んでるだけなんて」ﾑｸｯ

新一「オ、オメー......」

灰原「気を失ってただけよ。安否の確認もしないで、慌てふためいて勝手に殺さないでくれる？」

新一「だ、だって......」

灰原「まあ、心配してくれたのは嬉しいけど。芝居がかった悲しみ方をする前に、救命法するなり救急車を呼ぶのが先じゃないかしら？」

新一「うっ......」

灰原「こんな事で冷静さを失うなんて、まだまだね。工藤君？」ｸｽｯ

新一「バーロ。オメーが死んじまったかと思ったら、冷静なんかでいられるかよ......」ｷﾞｭｯ

新一「良かった......。良かった......」ｷﾞｭｯ

灰原「......ごめんなさい。あなたも無事でいてくれて良かった」ｷﾞｭｯ

新一「ああ......」

ﾑﾆｭｯ

新一(ん？)

灰原「どうかした？」

新一「い、いや。何でも......」

新一(そ、そうだ。冷静になってみりゃ。俺達元に戻ったんだから......。今当たってるのは)ﾁﾗｯ

ﾑﾆｭｯ

新一(......だよな。この柔らかいのは、だよな)ｶｰｯ

灰原「......？身体が熱っぽいわよ？まだ薬の効果が......？」

新一「あ、いや！違う、違うよ。ただちょっと......」

灰原「......！」ｸｽｯ

新一「な、何だよ？」

灰原「そっか。興奮してるのね」ｸｽｯ

新一「っ！！」ﾄﾞｷｯ

灰原「私の裸を見て、興奮してるのね？お兄ちゃん？」ﾆｺｯ

新一(まず胸が当たってんだよ！！)

灰原「違うの？」

新一「......違わない。裸だからってのも勿論あるけどよ」

新一「その、改めて見ると......。やっぱ綺麗だなって......」

灰原「......ふふっ」

新一「な、何で笑うんだよ？」

灰原「元に戻れて良かったって。こんな可愛らしいあなたを見れたんだから」ｸｽｯ

新一「......俺も良かった。生きてこうして、オメーを見ていられるんだから」

灰原「ありがとう。まあ、まだ日を置いて観察しないと完了とは言えないけど......」

新一「きっと、大丈夫だろ」

灰原「そうね。そうよね。なら、約束守ってね？」

新一「ああ、勿論」

灰原「なら、約束の印」

新一「好きだねぇ、その印」

灰原「イヤ？」

新一「バーロ。最高に決まってんだろ......」ﾁｭｯ

灰原「んっ......」ﾁｭｯ

新一「......」

灰原「......」

灰原「......ふふっ。嬉しいっ」ﾆｺｯ

灰原「でも、これ以上に嬉しい事。してくれるのよね？」ｸｽｯ

新一「これ以上って......」

灰原「今じゃないわよ。でも、後後ね」

新一「......お、おう」

灰原「そ、楽しみに待ってるわ」ﾆｺｯ

中断します。
明日更新予定です。

遅くなりました、再開します。

新一(やれやれ、また大変になりそうだぜ......。でも)

新一(......毎日この笑顔が見れるなら、大変でも良いか)ﾆｶｯ





新一 (......懐かしいな。そんな事もあったっけな)

新一(結局、その後2人揃って全身疲労が襲って来てまともに動けなかったけど......。今はこうして問題無く生きてるからな。解毒剤は効いた訳だ)

新一(本当にアイツには感謝しなきゃな......)

新一(今度のデートには、日頃の感謝も込めて何かプレゼントしてやっかな)

新一(......デート、か。そういや、元の身体に戻って初めて行ったデートは、楽しかったな)

新一(約束通り、遊園地に行ったっけな......)

新一(誘った時の返しは、ちょっと苦笑いしちまったけどな......)





灰原「え？今度の日曜日？」

新一「ああ。元の身体に戻ってしばらく経つしな。約束通り、オメーを遊園地に連れていきたいと思ってさ」

灰原「そう......」

新一「何だよ、嬉しくないのかよ？」

灰原「いえ、とっても嬉しいのだけれど......。でも」

新一「でも？」

灰原「どうにも不安で。また事件に巻き込まれそうで」

新一(うっ......)

灰原「結局、あの日も事件に巻き込まれたせいでデートが中断された訳だし」

新一「こ、今度は大丈夫だって！」

灰原「本当？」

新一「......多分」

灰原「...... ま、お兄ちゃんといるなら事件は付き物だし。考えても仕方無いわね。分かったわ。次の日曜に行きましょう」ﾆｺｯ

灰原「あー、でも」

新一「あん？」

灰原「トロピカルランドはイヤよ」

新一「何でだよ？」

灰原「あなたが縮んだ場所でしょう？縁起が悪過ぎるわ。行く前から事件の予感がしてしまうわ」

新一「痛い所を......」

灰原「......それに、私も負い目を感じちゃうもの」

新一「APTX4869の事かよ？今更そんな事気にしても......」

灰原「分かってるわ。でも、無意識にね......。気にしちゃうのよ、私が」

新一「......分かったよ。どっか楽しそうなトコを考えとくさ」

灰原「ありがとう。宜しくね」ﾆｺｯ





新一(あれから必死になって何処に行くか考えたっけな)

新一(まあ、身体が縮んだ以前に蘭の事を連想させそうで、行くつもりは無かったけどな。トロピカルランドは)

新一(でも、やっぱり話題に出ちまったよなあ。遊園地ってワードからな......)

新一(と、言うよりあの時は浮かれてて......。色々配慮の足りなさとか、思い知ったよな......)

新一(いつまで経っても人の気持ちを察してやれないって、反省したもんだぜ......)

新一(あの日を迎えた朝は、そんな事考えもしなかったけどな......)





新一「......良し。完璧だな」

新一「いや、こっちの服のが良いか？いやいやこっちの方が......」

新一「何せ、元の身体に戻ってから初めての2人きりの外出だからな。少しはマシな格好しないと」

新一「んー、でもなかなか決まんねーな」

ｺﾝｺﾝ

新一「ん？」

ｶﾞﾁｬｯ

灰原「何時まで待たせるのかしら？自分から誘っておいて」

新一「え？」

灰原「時計、見た？」

新一「えっ......。あ、ヤベ！」

新一(いつの間にかこんな時間かよ！服に時間かけ過ぎた！)

灰原「全く。服選びに時間が掛かって人を待たせるなんて、どっちが女の子か分からないわね」

新一「ワ、ワリー。すぐ済むから！」

灰原「私なんて、昨日から選んでたのに。準備がなってないわね」ﾊｧ

新一「......面目無い」

灰原「そもそも、私の服装ちゃんと見た？」

新一「えっ......」ﾄﾞｷｯ

灰原「やっぱり。ちゃんと見てなかったでしょ？」

新一「い、いや、あの......。カジュアルで良いよ、すっごく」

新一「何て言うか、意外だな」

灰原「何が？」

新一「いや、フツーのファッションのオメーを想像出来なかったからさ。正直。白衣のイメージしか無かったぜ」

灰原「失礼ね。研究以外取り柄が無いみたいに聞こえるわよ」

新一「い、いや！違うよ、ゴメン！」

灰原「冗談よ、バカね。服、選んであげるから早く行きましょ？」

新一「お、おう！」

灰原「でも、次からは自分でちゃんとしてよ？もう子供じゃないんだから」ｸｽｯ

新一「っせーな......。ガキ扱いすんなよ」

灰原「あら？違うの？」

新一「う......。ゴメン」

灰原「ふふっ。かわいっ」ﾆｺｯ

新一(全く......。上から目線でおちょくったと思えば子供みたいな顔で笑いやがって。対応に困るぜ......)

新一(目の前に居るのは1人なのに、何人も相手をしてるみたいだぜ......。あの日からずっとだけど)

新一(......それはそれで悪く無いんだけどな)ﾌｯ

灰原「何？その笑い？」

新一「いや、何でも。仕度しよう」

灰原「......うん」ﾆｺｯ

新一(さて、今日は目一杯楽しんで貰えると良いんだがな。緊張して来たぜ......)




新一「良し。準備も出来たし。行くか！」

灰原「ええ。交通手段はどうやって？」

新一「ん？駅までは歩いて、後は電車さ」

灰原「そう。ちょっとした運動になりそうね」

新一「まあな。でも、博士に送って貰ったら意味無いしな」

灰原「そうね......」ｷﾞｭｯ

新一「おっ？」

灰原「あまり刺激的な物を見せ続けるのも悪いものね」ｸｽｯ

新一「刺激的って......。腕組む事か？」

灰原「違うわよ。2人きりでいないと」ﾁｭｯ

新一「？！」

灰原「......したい時にキスが出来ないでしょ？」ｸｽｯ

新一「......ま、博士には刺激が強すぎるかもな」

灰原「でしょ？」ﾆｺｯ

新一「ま、まあでも程々に頼むわ」

灰原「何故？」

新一(俺にも刺激的過ぎんだよ、バーロ......)

皆さんありがとうございます。

遅くなりました、本日より再開します。
しばらくはゆっくり更新になりますが、御容赦下さい。

灰原「まあ、良いけど。お兄ちゃんがウブなのは今に始まった事じゃないし」ﾆｺｯ

新一「なっ......」ｶｰｯ

灰原「色々これからも楽しめそうね、イジリがいがありそう」ｸｽｯ

新一「あ、あのなあ......」

灰原「悔しかったら、あなたより私をもっとドキドキさせる事ね。期待してるわ」ｸｽｯ

新一「ニャロ......。後で後悔すんなよ」

灰原「ふふ、どうかしらね」ｸｽｯ

灰原「それで？確認するけど今日の予定は？」

新一「ああ。まず駅行ってちょっと行きたい所あっからそこ行って、それから遊園地行って晩飯食って帰って来る。どうだ？」

灰原「大雑把な計画ね。推理する時とは大違いね」

新一「あくまでざっくりとした説明だよ。後は行ってからのお楽しみってな」

灰原「分かったわ。行きたい所って言うのは気になるけど、聞かないでおくわ」

新一「良し。じゃ、行こうぜ！」

灰原「はいはい。子供みたいなはしゃぎ方ね」ｸｽｯ

新一「ったりめーだろ？楽しみにしてたんだから」

灰原「ま、はしゃぎ過ぎてハメを外しすぎないようにね？」

新一「オメーは保護者かよ......」

灰原「お兄ちゃんと呼んでいても、一応年上よ？私。年長者の意見は素直に聞きなさい？」

新一「へーへー、わっかりましたよ」

灰原「素直で結構」ｸｽｯ

新一(やれやれだぜ、ったく......。ま、とにかくこれから行くトコ、喜んでくれりゃ良いけどな......)

遅くなって申し訳ありません。
ちょっとペースを掴めずにいましたが、少しずつ書いていきます。

皆さんありがとうございます。
再開します。

新一(驚かそうと思って内緒にしてたけど、どんな顔すっかな)ﾆｯ

灰原「何？その顔？」

新一「な、何でもねーよ」

灰原「怪しいわね......」

新一「何でもねーったら......」

新一(っといけね。着くまでガマンガマン。顔に出さないようにっと......)




灰原「......ねぇ、どこに向かってるの？寄る所があるって」

新一「ん？もう少しだよ。行けば分かるって」

灰原「不安ね......。何が出てくるのか」

新一「随分な言い種だな」

灰原「お兄ちゃんが内緒にしてる事があると、大抵ろくな事が起きないんだもの」

新一「まあそう言うなよ、きっとビックリするからさ！」

灰原「悪い意味でビックリしない事を祈るわ」

新一「ったく、可愛くねーな。お、見えてきた。あれだよ」

灰原「あれ？」

新一「まあ行こうぜ」ｸﾞｲｯ

灰原「え？！ちょっと？！」




新一「ほら、ここさ」

灰原「ここ、何？宝石店......？」

新一「ま、アクセサリーショップかな。さ、入ろうぜ」

灰原「え？いや、待って？！何が何だか」

新一「良いから、さ！」

ｳｨｰﾝ

店員「いらっしゃいませ」

新一「すみません、工藤ですけど。頼んでたモノをお願いします」

店員「かしこまりました、お掛けになってお待ちください」

灰原「何が始まるの？頼んでたモノをって」

新一「まあ待ってろって」

灰原「そう言われても......。いきなりこんな所に来て訳が......」

店員「お待たせいたしました」

新一「お、来たぜ！」

灰原「え？」

店員「ご注文頂きました、シルバーのペアリングで御座います」ｶﾀｯ

灰原「ペア......リング？」

新一「ああ。着けてみてくれ」

灰原「な、何？どうなってるの？」

新一「いいから。ホラ」ｽｯ

灰原「あ......」ｽｯ

灰原「......ピッタリ。きつくもなく、緩くも無い。丁度良いサイズだわ」

新一「良かった。サイズは間違ってなかったな」ﾆｶｯ

灰原「あ、あの......。これ、注文っていつ？」

店員「はい。数日前に工藤様からご相談を受けまして。指のサイズもご指定して頂いたのですが、たまたま合うサイズが無く今日までかかってしまいました」

灰原「指のサイズも指定？いつ測ったの？」

新一「ん？まあ寝てる時にちょいとな」ﾆｶｯ

灰原「な、何故？」

新一「まあ、せっかく(元の身体で)デート出来る様になったんだしな。何かこう、御揃いのモノってヤツを着けてみたくてさ。どうせなら驚かそうと思ってこっそり頼んでたんだ」

灰原「......その為にわざわざ、指のサイズも測ってくれたの？」

新一「まあな。受けとって遊園地で渡すのもアリかと思ったけど、行く前から着けたい気になってさ。日を選んで連れて来たんだ」

灰原「......バカね」

新一「ん？」

灰原「黙ってこんな事して、ズルいわよ。どうせなら一緒に選ばせてくれても良かったじゃない」ｼﾞﾛｯ

新一「あ、いや。ゴメン......。気に入らなかったか？」

灰原「......ううん。嬉しいわ。最高よ。ありがとう」ﾆｺｯ

新一「そ、そっか。良かった！」

灰原「でも、高かったんじゃない？」

新一「大丈夫さ、この為に貯めてたし。なるべく手頃な値段なのは、選ばせて貰ったけどな」

灰原「そう......。ごめんなさい、気を遣わせてしまって」

新一「何で謝るんだよ、俺がしたいからしたんだ。良いだろ？」ﾆｶｯ

灰原「うん......。ありがとう」ﾆｺｯ

店員「お気に召された様で良かったです。そのままされて行きますか？」

新一「はい、お願いします。良いよな？」

灰原「ええ、勿論」

新一(ふぅ、あの笑顔見ると喜んで貰えたのかな......？)





店員「ありがとうございました」

灰原「......」ﾆｺﾆｺ

新一「さっきから指先ばかり見てるな」

灰原「嬉しいんだもの。まさか突然こんな素敵なプレゼントを貰えるなんて」

新一「気に入って貰ったなら良かったぜ。こんなモノって一蹴されるかと不安だったからな」

灰原「バカね。あなたから貰えるモノにケチなんて付ける訳が無いでしょ？」

新一「そ、そっか？」

灰原「ま、御揃いのモノを身に付けたがるなんて、昔から比べたら少しは女心を理解出来る様になったのかしら」ｸｽｯ

新一「俺はいつだって理解してるってーの」

灰原「どこが？私がああなるまで私の気持ちを察して無かったでしょう？工藤君？」

新一「う......。はい、すみません」

灰原「いちいち落ち込まないで。今はこうしてプレゼントを貰える仲なのだから、不満は無いわ」ｸｽｯ

灰原「まあ、でも......」

新一「でも？」

灰原「このペアリングに不満は全く無いわ。120%以上の満足度よ。本当に嬉しいわ。だけど」

新一「だけど？」

灰原「結婚指輪は、別よね？」ﾆｺｯ

新一「！！！」ﾄﾞｷｯ

灰原「あら？違ったかしら？」ｸｽｯ

新一「バッ、バーロ！いきなりんな事言うからビックリしちまったろうが！！」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

灰原「じゃあ、これが結婚指輪で良いのかしら？」

新一「い、いや。違う。きちんとそん時は指輪を贈るさ。プロポーズの言葉と」

灰原「約束よ？破ったら後で怖いわよ、お兄ちゃん？」

新一「守るさ、絶対」

灰原「期待してるわ」ﾆｺｯ

新一「ん、んん。さて、じゃあ本命に行くか」

灰原「そうね。思わぬサプライズに浮かれていたけど、そっちが本命だものね」

新一「そう言う事。あくまでこれは前段階だからな。向こう行ったら遊び倒すぜ！」

灰原「そうね。事件が起きなければ良いけど」

新一「まだ言ってんのかよ......。自分でフラグ立てる事ねーだろ？」

灰原「その位、工藤君といるとアクシデントに巻き込まれやすいのよ。呪われてるかと思われる位」

新一「う......」

灰原「実際、あの日事件に巻き込まれて私は告白を聞きそびれた訳だしね」

新一(くっ、言い返せねー......)

灰原「ま、あんまり苛めても可哀想だから止めておくわ。仮に事件に巻き込まれても、事件を解くあなたを見るのは嫌いじゃないし」ﾆｺｯ

新一「そ、そっか？」

灰原「ええ、だから出来るだけ......」ｷﾞｭｯ

新一「！！」

灰原「何か起きる前に甘えておかないとね」ｸｽｯ

新一「......何もねーって。今日は。楽しく過ごせるさ」

新一(また事件が起きたら......。デートの最中に事件が起きたら......。またオメーを失っちまいそうで......。そんなのはこりごりだ)

新一(またオメーがいなくなっちまう位なら、死んだ方がよっぽどマシだぜ......)ﾁﾗｯ

灰原「......」ﾆｺﾆｺ

新一(......この笑顔を、いつまでも見ていたいからな)

灰原「......？何？どうしたの？真剣な顔しちゃって？」

新一「ん？別に？」

灰原「何よ？言いなさいよ？」

新一「何でもねーったら」

灰原「私に見とれてたの？」ｸｽｯ

新一「まあ、そんなトコだ」

灰原「何だか淡々とした反応ね。ちょっと残念だわ」

新一「いやいや！？そんな事ねーよ！悪かった！ゴメン！」

灰原「真に受け過ぎよ、全く」ｸｽｯ

新一「いや、その......」

灰原「？」

新一「オ、オメーに嫌われたくねーからよ......」

灰原「......なると思う？」

新一「ん？」

灰原「そんな事で、嫌いになると思う？私があなたを」

新一「いや、思ってねーけど......」

灰原「だったら、そう信じてて。あなたを嫌いになる事なんて有り得ないのだから」

灰原「ま、浮気でもされたら別だけど」

新一「しねーよ、絶対......」

灰原「ふふ、そうよね」ﾆｺｯ

ﾊﾞｰｰｰﾛｰｰ(出来る訳ねーだろ、バーロ......)

灰原「また真剣になってる？」ｸｽｯ

ﾊﾞｰｰｰﾛｰｰ「させる様な事言うからだろ？」

灰原「ごめんなさい。私の事で真剣になってくれるの、つい嬉しくて」

ﾊﾞｰｰｰﾛｰｰ「......そ、そっか。うん。まあ、うん。じゃ」ｽｯ

灰原「？」

ﾊﾞｰｰｰﾛｰｰ「手。ホラ」

灰原「手をどうしたら良いの？」ｸｽｯ

ﾊﾞｰｰｰﾛｰｰ「握って。手を繋いで行こうぜ」

灰原「恋人繋ぎ？」

ﾊﾞｰｰｰﾛｰｰ「......おう」

灰原「今日は積極的ね」ｸｽｯ

ﾊﾞｰｰｰﾛｰｰ「腕組みっぱなしは疲れんだよ」

灰原「そんな理由？ならやめるわ」ﾌﾟｲｯ

ﾊﾞｰｰｰﾛｰｰ「嘘だよ、バーロ......。繋ぎたいからです。すみません」

灰原「そうそう。その方が男らしいわよ、お兄ちゃん」ﾆｺｯ

皆様、時間がかかって申し訳ありません。
12月より安定して更新出来ると思います。

saga付けようぜ

新一「へーへー。分かりましたよっと。いけね、時間掛かり過ぎたな。少し急ぐか！」ﾀﾞｯ

灰原「え？ちょっとぉ？引っ張らないでよ？！」ｸﾞｲｯ

新一(っと。上手く会話切れたぜ。会話自体はずっとしてたいが、やり込められっぱなしはキツいからな......)

新一(昔はここらで歩美や光彦や元太がクッションになってくれたもんだが......。なんてな)

新一(こうしてやり込められるのも幸せの内、だもんな)ﾌｯ

新一(さて、マジで急ぐか。後の予定が狂っちまう)

新一(何せ、今日は最後に......。コイツに......)

遅くなって申し訳ありません。
ようやく落ち着いて更新して行けそうです。

>>138
つけ間違いました、申し訳ありません。

新一(......いや、そこまで持ってけるかどうか。まずは遊園地でムード盛り上げていかねーとな)




新一「......あん時のアイツの顔。可愛かったな」

新一「あんなにあの指輪、喜んで貰えるとは思わなかったからな。良かったぜ」

新一「まあ、その後がまた大変だったけどな......」




新一「ふぅ。無事電車に乗れたな」

灰原「無事に、じゃないわよ。急いで走るから手が痛いわよ」

新一「え？だ、大丈夫かよ？」

灰原「冗談よ。本気にしないで。でも、あんまり急いで乗り込むのはマナー違反だと思うけど」

新一「う......。スミマセン」

灰原「ま、それだけデートを楽しもうとしてると言う現れだと思うから良いけど」ｸｽｯ

灰原「それにしても......。混んでるわね」

新一「ああ。いつもこんなに混まないんだけどな」

灰原「押されて逸れそうで怖いわね、これだけ混んでると」

新一「......なら」ｷﾞｭｯ

灰原「えっ？」

新一「これから大丈夫だろ？」

灰原「......ええ。でも」

新一「でも？」

灰原「ちょっと絞めすぎよ、お兄ちゃん。そこまできつくしなくても......」

新一「あ、ワリー。つい、な」

新一(しっかしマジで混んでるな、結構押されるし......)ﾁﾗｯ

灰原「......」

新一(コイツにケガさせねー様にしねーとな......)

灰原「......」

新一(しっかし、考えたら元の身体でこんな密着するのって何だか照れるな......)

新一(ガキの身体の時で慣れたハズなのに......)ﾁﾗｯ

灰原「......」

新一(......間近で見るとやっぱ可愛いな。普段の生活じゃここまで密着しねーしな)

灰原「......」

新一(それに......。柔らかいな。コイツの身体。胸、当たってるし)

灰原「......」

新一(ああ、ヤバイな。どんどん熱くなって来た......)

灰原「......ねぇ」

新一「へ？」

灰原「何か喋ってよ。只でさえ息苦しいのに......。黙ってたら余計苦しいわ」

新一「あ、あの。えーと......」

灰原「熱い」

新一「え？そりゃ混んでるから......」

灰原「違うの。熱い。工藤君の身体が」

新一「！」

灰原「興奮、してるの？」

新一「バッ、こんな所で何を？！」

灰原「聞いてるだけじゃない？興奮してるの？」

新一「そりゃ、な」

灰原「そう......。なの」ﾆｺｯ

新一(何なんだよ、その澄みきった笑顔は！？どう言う意味だ？！)

次はー、○○○。○○○。

新一「あ、ホラ。降りるぜ」

灰原「ええ」

新一(危うく電車ん中で変な気分になる所だったぜ......)

灰原「ねぇ」

新一「ん？」

灰原「今、ちょっと迷わなかった？」

新一「へ？」

灰原「行き先、変えちゃおうかって」ｸｽｯ

新一「いっ？！」

灰原「違う？」

新一「バッ、バーロ！行くぞ！」

灰原「素直じゃないのね」ｸｽｯ

コナン「素晴らしい事件だったぜ！はよ毛利蘭死ね」


コナン「流石に毛利蘭キモスギルｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ見てて不快なんだよ糞が毛利蘭死ね不正投票のゴリラ毛利蘭死ね」

コナン「なんで付き合ってもいないのに新一の彼女ズラしてるんだよｗｗｗｗｗｗ」

コナン「キモいストーカー女のクソツノドリル毛利蘭死ね！！！！」
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コナン「毛利蘭嫌い 毛利蘭キモい 毛利蘭ブサイク 新蘭キモい 新蘭 理性 毛利蘭ブス 消えろ 毛利蘭死ね コ哀最高 毛利蘭のファンは犯罪者」

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