もしもヱヴァ「破」のあと「来い!」がクセになっていたら (36)

ヱヴァSS
新劇場版「破」~「Q」の再構成
山なしオチなし意味なし
初出は某総合スレッド

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1412402005

==== 第十の使途撃退から1か月 ネルフ本部 廊下 ====

シンジ「……」スタスタ

レイ「……」スタスタ……ピタッ

シンジ「……?」スタスタ……ピタッ

レイ「……」

シンジ「……どうしたの?」

レイ「碇くん……あれ、やってほしい」

シンジ「えっ……//」

レイ「……」ジー…

シンジ「……//」キョロキョロ

シンジ「あっ綾波っ……こ、来いっ!!//」

レイ「……」テテテテ……ボフッ

シンジ「い、いいんだ、もう。これでいいんだ……//」ギュー

レイ「……」ポカポカ

優しい世界

シンジ「……//」ギュー

レイ「……」ポカポカ

マヤ「……」

シンジ「えっ」

マヤ「……」

シンジ「まっ……マヤさん!?//」

マヤ「……」スタスタスタ…

シンジ「ちちちち違うんです! こっこれは、あの!//」

マヤ「……フケツ」ボソッ

シンジ「マヤさん!!」

レイ「……」ポカポカ

マヤ「……」スタスタスタ…

シンジ「……/////」

レイ「……」ポカポカ

シンジ「で、でもさ、綾波?」

レイ「なに?」ポカポカ

シンジ「『代わりがいる』って、どういう意味だったの?」

レイ「……」ビクッ

シンジ「あ……綾波?」

レイ「……」シュン…

   :
   :

==== ダミープラント ====

シュオー…ドクンドクン…

シンジ「こっ……これは……」

レイたち「……」プカー

レイ「……私は……碇くんのお母さんの情報を使って作られた、リリンの模造品のひとり」

シンジ「えっ……」

レイ「……」

ポタポタッ……

シンジ「あ……綾波!?」

レイ「涙?……泣いているのは……私?」 ポタポタポタ

シンジ「……」ブルブルブル……

シンジ「綾波っ!! 来いっ!!」グイッ

レイ「きゃっ!」

ズカズカズカ……

   :
   :

==== 司令執務室 ====

シンジ「――そういうわけだから、父さんっ!!」バンッ

ゲンドウ「……」

レイ「……」

シンジ「綾波を……地下の綾波たちも……今後、泣かすようなことがあったら、絶交だからねっ!!」

ゲンドウ「……」

シンジ「約束だよっ!! ……行こう、綾波!」グイッ

レイ「え、ええ」

ズカズカズカ……プシュー

   :
   :

シーン……

冬月「どうするつもりだ、碇」

ゲンドウ「零号機パイロットは現状維持――」

冬月「碇」

ゲンドウ「……」

冬月「まず汗を拭いたらどうだ」

ゲンドウ「……」フキフキ

ガチャッ……

ゲンドウ「私だ。赤木博士を大至急よこせ」

冬月「……賢明な判断だな」

   :
   :

==== 第壱中学校 2年A組 ====

教師「――では出席をとる。相田」

ケンスケ「はーい」

教師「秋山」

男子「はい」

教師「綾波」

レイ「はい」

教師「綾波」

レイ4「はい」

教師「綾波」

レイ9「はい」

教師「綾波」

シーン…

教師「綾波? 綾波はまた休みか……。まあいい。綾波」

レイ15「はい」

教師「綾波」

レイ22「はい」

教師「飯島」

女子「はい」

教師「碇」

シンジ「はい」

  :
  :

==== 放課後 生徒玄関前 ====

タッタッタッ…

シンジ「綾波、お待たせ」ハァ…ハァ…

レイ34「……」クルッ

シンジ「綾波……あ、あれ?」

男子「ごめん、お待たせ」

レイ34「……問題ないわ」

シンジ「……」

男子「うん……あれ? 碇、綾波が向こうで探してたぞ?」

シンジ「え? そ、そう」

レイ34「行きましょう」

男子「うん。じゃあな、碇」

シンジ「う、うん」

   :
   :

シンジ「綾波!」

レイ46「違うわ」

シンジ「綾波!」

レイ51「さわらないで」

シンジ「綾波……」ハッ…ハッ…

ワイワイ……

シンジ「……綾波っ! どこだっ!?」

   「碇くん?」

シンジ「綾波っ!」クルッ

レイ「碇くん!」

シンジ「綾波……来いっ!!」

レイ「……」テテテテ…ボフッ

シンジ「綾波っ」ギュー

レイ「……ごめんなさい。はぐれてしまった」

シンジ「いいんだ、もう。これでいいんだ」ギュー

レイ「……」ポカポカ

スパアアアアァン!

シンジ「あだっ!」

アスカ「真っ昼間から何やってんの! このエロガキシンジ!!」

マリ「わんこくん、大胆~」ニヒヒ

生徒たち「……」クスクス

シンジ「……//」ギュー

レイ「……」ポカポカ

   :
   :

シンジ「……」ハッ!…


==== AAAヴンダー 隔離面会室 ====

シンジ「――アスカなら知ってるだろ!? ねえ、綾波はどこなんだよ!」

アスカ「……知らない」

シンジ「知らないって……助けたんだよ! あの時!」

アスカ「ヒト一人に大げさね」

シンジ「ミサトさん! 綾波はどこなんですか!? 教えてくださいっ!!」

ミサト「碇シンジくん……綾波レイは、もう存在しないのよ」

シンジ「いいえ! 確かに助けたんです! きっとまだ初号機のプラグの中に――」

ミサト「……」

アスカ「……」プイッ

リツコ「……」カチャカチャ…

シンジ「くっ……もういいよ……」ワナワナワナワ……

リツコ「……」

アスカ「……」

ミサト「……」

シンジ「綾波っ!!……来いっ!!」

リツコ「……」

アスカ「……」

ミサト「シンジくん……レイは――」

プルル…プルル…ガチャ

リツコ「はい、赤木……ああ、機関長――えっ?」

ミサト「……」

リツコ「ちゃんと説明して。……初号機が何ですって?」

ミサト「どうしたの? 副長――」

バタバタバタ……ガチャッ

一同「!!」

レイ「……」ハァ…ハァ…

アスカ「えっ……エコヒイキ!?」

バタバタバタ……

兵士「けっ……検体BM04、拘引しましたっ!」ハァ…ハァ…

リツコ「……されてきた、の間違いじゃないの?」

シンジ「綾波っ!!」ガチャアァン

ミサト「強化ガラスの隔壁を……」

リツコ「あり得ないわ!」

シンジ「来いっ!!」

レイ「……」テテテテ……ボフッ

シンジ「綾波!」ギュー

レイ「ごめんなさい……いっしょに出てこられなかった」

シンジ「いいんだ、もう。これでいいんだ……」ギュー

レイ「……」ポカポカ

サクラ「いっ…碇さん//」

一同「……」

   :
   :

ズズーン……グラグラグラ……

サクラ「なっ……何!?」

プルル…プルル…ガチャ

ミサト「私です」

マコト『目標、後甲板です! いきなり取りつかれましたっ!!』

ミサト「本命のお出ましか!!」

別レイ『イカリクン……どこ?』

シンジ「何言ってるんだよ綾波……僕ならここにいるじゃないか//」ギュー

レイ「……何の話?」

シンジ「何って――」 ギュー

別レイ『イカリクン……どこ?』

シンジ「だから僕はここに――」

グワアアアァン!!…ガラガラガラ…

サクラ「きゃあああああぁ!!」

パラパラパラ……

エヴァ マーク09「……」グイイイイィン…

シンジ「エヴァ!?……零号機!?」

レイ「……」

別レイ(マーク09)『イカリクン、こっちへ』ググググ……ムンズ

シンジ「うわっ!」

レイ「……」

ミサト「シンジくん!! レイ!!」

マーク09「……」ググググ…

シンジ「はっ放してよ!!」

レイ「……」

バキバキバキ……

サクラ「きゃっ!」

アスカ「逃がすな! コネメガネ!」

マリ(8号機)『挨拶くらいして行け、おらあぁ!!』ドンッドンッ

マーク09「……」キイイイイィン……

シンジ「ミサトさあああああぁん!!」

レイ「……」

==== ネルフ本部 ====

ドクン…ドクン…

シンジ「これは……エヴァ?」

   「そうだ」

シンジ「!」

ゲンドウ「エヴァンゲリオン第13号機……お前とそのパイロットの機体だ」

シンジ「えっ」クルッ

カヲル「……」ニコ…

シンジ「さっきの……ピアノの……」

ゲンドウ「時が来たらその少年とこのエヴァに乗れ」

シンジ「待ってよ父さん! 綾波は――」

ゲンドウ「話は終わりだ」クルッ

シンジ「――綾波をどこへ連れてったんだよ、父さん!!」

ゲンドウ「……」スタスタ…

シンジ「父さぁんっ……くっ……」ムカムカ…

ゲンドウ「……」スタスタ…

シンジ「綾波っ! ……来いっ!!」

ゲンドウ「……」スタスタ…

カヲル「……」

別レイ「……」

ゲンドウ「……ん?」

スタタタタタ……

ゲンドウ「!」

レイ「……」スタタタタタ……

レイ「……」スタタタタタタタ……ドンッ

ゲンドウ「うおっ!?」グラッ

レイ「……」スタタタタ……ボフッ

シンジ「綾波っ!!」ギュッ

レイ「ごめんなさい……道に迷ってしまった」

シンジ「いいんだ、もう。これでいいんだ」ギュー

レイ「……」ポカポカ

ゲンドウ「……」

カヲル「……」

別レイ「……」

   :
   :

==== なんだかんだで砂漠に落ちた第13号機左プラグの中 ====

シンジ「――いてて……綾波、大丈夫?」ギュー

レイ「問題ないわ」ポカポカ

シンジ「……ねえ綾波?」ギュー

レイ「なに」ポカポカ

シンジ「これじゃ何もできないんだけど」ギュー

レイ「構わないわ」ポカポカ

シンジ「うーん……でも、外の様子も調べないと――」

カチン…バシュッ!!

シンジ「うわっ!!」

レイ「……」

ガコオオオオオオォン…

シンジ「ハッチが――」

アスカ「……」ヒョイ

シンジ「あっ……アスカ!?」

レイ「……」ポカポカ

アスカ「この期に及んで何いちゃついてんのよ、エロガキシンジ!!」ハァ…ハァ…

   :
   :

==== プラグの外 ====

アスカ「――つべこべ言うな!! フォースインパクト起こしかけたくせに!! 」

シンジ「違うよ! あれは槍で世界をやり直すために――」

アスカ「まだわかんないの!? いいかげん目を……ん?」

ザクザクザク…

アスカ「ふん……ゼーレのパイロットと暫定パイロットか」

カヲル「……」ザクザクザク……

別レイ「……」ザクザクザク……

   :
   :

アスカ「とにかく、リリンが近づけるとことまで移動するわよ。ここじゃあL結界密度が高すぎて助けに――」

キイイイイイィン…

アスカ「――来れないわって……あ、あれ?」

キイイイイイィン…

マリ『やっほー! 姫ー!』

アスカ「コネメガネ!!」

サクラ「大尉ー! 碇さぁん!!」

アスカ「サクラ!? あんた、なんで――」

サクラ「L結界密度が下がったので迎えに来ましたぁ!」テヘッ☆

アスカ「じゃ、じゃあ『やり直す』って言うのは……」チラ…

シンジ「だからそう言ったじゃないか!!」

アスカ「そんなアホな……」

【正誤表】
>>25
 × リリンが近づけるとことまで
 ○ リリンが近づけるところまで

サクラ「ゼーレのパイロットさんたちも乗ってくださぁい!」

カヲル、別レイ「……」スタスタ

アスカ「これじゃ何のために2号機ぶっ飛ばしたんだか――」ブツブツ…

シンジ「行こ、綾波」

レイ「……」

シンジ「綾波?」

レイ「先に乗って」

シンジ「えっ?」

レイ「乗って」ジー

シンジ「……わ、わかったよ//」スタスタ…

キイイイイイイイィン…

シンジ「よっこいしょっと……」

サクラ「あら? 碇さん?」

シンジ「……//」コホン

サクラ「あの、綾波さんはなんで乗らへん――」

シンジ「綾波っ!……来いっ!!」

サクラ「えっ」

レイ「……」テテテテテ……ボフッ

シンジ「綾波っ!!」ギュー

レイ「これで……ぜんぶ終わったのね」ギュー

シンジ「そうだよ」ギュー

レイ「よかった」ポカポカ

シンジ「いいんだ、もう。これでいいんだ」ギュー

サクラ「いっ碇さん……//」

アスカ「こんのエロガキども~!!」プルプルプル

マリ「わお、わんこくん、大胆~!」ニヒヒ

アスカ「やってらんないわ……コネメガネ! 出発するわよ!!」

マリ「合点承知ぃ!」ピッピッ…

フイイイイイィ……ゴオオオオオオォォ…

   :
   :

おしまい

MEMO

【前スレ】
  もしもヱヴァ「破」のあと初号機の中でも14年たっていたら
  もしもヱヴァ「破」のあと初号機の中でも14年たっていたら - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1411265665/)

  もしもあの時綾波レイの怪我が本編より少しだけ軽かったら
  もしもあの時綾波レイの怪我が本編より少しだけ軽かったら - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1402415123/)

おつかれ
破の次回予告のQやってほしいわ

おつおつ
>>30ほんとこれ

このもしもシリーズ面白いし、ハッピーエンドが多いから好きだわ。

乙です。

いっそ次で病院で目を覚ますとこから始めて >>30 やってほしい。



1の書く作品好きだ

>>33
kwsk

>>33
kwsk

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