男の娘「魔法少女と」狐『月の住人たち』 (160)


戦わない魔法少女(男の娘)の第三弾です
社畜でスローペース更新ですが、宜しければ今回もお付き合い下さいませ


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1412310796


ちなみに、過去作スレタイはこちらです

宇宙人「この度あなたが魔法少女に選ばれました!」娘「えっ、僕が?!」
男の娘「魔法少女と」狐『迷子の獣人と半獣人』

初見の方はご参考までに
では、始めます


「わぁ!お月様綺麗だね、お姉ちゃん!」

「知ってるか?お月様には兎がいて、餅ついてるんだぞ」

「そうなの?」

「ほら、黒っぽい所をよく見ると、兎が餅つきしてるように見えるだろ?」

「本当だ!兎さん、餅つきしてる!」

「だけどな、お月様には、バケツを運ぶ女の人、本を読んでる女の人、爪の大きな蟹、横向きの女の人、水を運ぶ男の人と女の人、ライオンさん、薪を運ぶ男の人もいるんだってさ」


「お姉ちゃん、物知りさんなんだね!お月様のみんなは仲良しさんなのかな?」

「どうだろうな?お前はどう思うんだ?」

「んー……。僕は、みんなで仲良くしてて、餅つきとか楽しい事してると思う!」

「そっか。そうなら良いな?」

「うん!僕も餅つきのお手伝いしてあげたいなぁ」

「そりゃ良いかもな。いつか手伝い出来ると良いな?」



「うん!」





双子女「兎のお姉ちゃーん」

双子男「お水持ってきておいたよー」

兎少女「ありがとねー、双子ちゃん」



男の子「兎姉ちゃん、薪持ってきたよー」

兎少女「男の子くんもありがとう」

獅子「あとは、餅米だけか、兎少女よ?」


兎少女「そうだよ。確か女の子ちゃんが持ってきてくれるはずだけど……」



女の子「兎ちゃーん!」ハァハァ



兎少女「あっ、女の子ちゃん。焦ってどうしたの?」

女の子「はぅぅ……。探したんですけどぉ、餅つき用のお米さんが無かったのですぅ……」

獅子「オカシイな……。まだ、一回分はあったはずだが……」

兎少女「老女さんたちに聞いてみましょう。何か解るかもしれませんし」





半面女性「兎少女たちは餅つきの準備をしてるみたいですね」

老女「そうだねぇ。今夜は満月だからねぇ」

半面女性「ですが、餅つき用の米や必要な物がそろそろ切れますし、次の満月までにまた買わないといけませんね」

老女「じゃが、わしも体が融通効かない年だし、あの子たちが買い物へ行けるようにしないとねぇ……」

半面女性「そうですね。ですが、それほど難しい事ではないですし、次行く時に連れていけば良いかもしれません」

老女「それも良いかもねぇ。……おや、兎少女ちゃんたちがこっちに来るねぇ」



兎少女「お婆ちゃん、半面女性さん、ちょっと聞きたい事があるんだけどいいかな?」

半面女性「何かあったか?」

双子男「餅つき用のお米が無いんだってー」

双子女「女の子お姉ちゃんが探したけど無いんだってー」

女の子「はいぃ……。一通り探したんですけどぉ、見つからなかったんですぅ……」

男の子「二人はなんか知らない?」


老女「わしたちは解らないねぇ。まだ一回分はあったと思ってたんだがねぇ……」

半面女性「そういえば、蟹はどこに行ったんだ?お前たちと一緒にいると思ってたんだが?」

獅子「いや。我たちは蟹の場所は知らぬ。お主らと一緒にいると思っていたしな……」



一同「あ……」



兎少女「まさか……ね?」

半面女性「大丈夫だと思いたいが……」

獅子「とにかく、蟹を探すぞ」





蟹「はぁ……。満足だぜぇ……」



兎少女「あっ、蟹さーん!見つけましたよー!」

蟹「あー?兎少女たちか。どした?」

女の子「あのぅ、餅つき用のお米さん、知りませんかぁ?」

蟹「餅つき用の米?ちょうど残り少なかったし、俺も腹空いてたから食っちゃったわ」

男の子「何やってんだよ、蟹!おかげでこのままじゃ、餅つき出来ないぞ?」


蟹「マジで?あれって在庫もう無かったの?」

半面女性「今度の満月までに買おうと思ってたから、蟹が食べた分が最後だったんだ」

蟹「マジか……。みんな、ごめん……」

兎少女「大丈夫だよ、蟹さん。餅つきはまた出来るし、ね?」

女の子「でもぉ……。満月の恒例行事みたいなものだしぃ……」

半面女性「だな。恒例行事だし、きちんとやりたいモノだが……」


老女「半面女性よ。ちょうど良い機会だ。兎少女らをお使いに行かせてはどうだい?」

兎少女「お婆ちゃん、お使いっていうと、地球に行くって事?」

老女「そうだよ。わしや半面女性がいつも行っているが、わしはだいぶ年も取ったし、半面女性がいつも行ける保証は無いからね」

女の子「でもぉ……。地球にはまだ行った事無いですしぃ、不安ですぅ……」

老女「なぁに、結構簡単だから、お前さんたちでも行けるよ」

男の子「地球かぁ……。俺はちょっと行ってみたいかも!」


老女「なら……。男の子と、兎少女と、女の子で地球に行ってくると良い」

半面女性「念の為、私も一緒に行きますが?」

老女「大丈夫だろうし、この三人に行かせてみようじゃないか。半面女性よ」

半面女性「ですが……」

兎少女「解りました!私たち三人で地球に行ってみます!半面女性さんはここで待っていて下さい!」

女の子「ちょっと不安だけどぉ……。兎少女ちゃんとぉ、男の子君も一緒ならぁ、私も頑張ってみますぅ……!」


双子男「お姉ちゃんたち良いなー」

双子女「私たちも地球行ってみたーい」

老女「お前さんたちは、もうちょっと大人になってからにしたいから、月で待ってないといけないよ?」

双子男女「「はーい……」」

男の子「じゃ、地球に行ってみようぜ!」

兎少女「おー!」



老女「じゃあ、地図とか買い物のメモは持ったね?気をつけて行くんだよ」

兎少女「うん、バッチリだよ!」

半面女性「あまり遅くならないようにな?」

女の子「はいぃ。気をつけますぅ」

男の子「じゃ、行ってくるよ!」



双子男女「「いってらっしゃーい!」」





獅子「……行ったな。では、蟹と双子よ。我々は待っているとしよう」

蟹「だな。じゃ、行くぞ、双子」

双子男女「「はーい」」



トコトコ……



半面女性「しかし……。本当にあの三人だけで大丈夫でしょうか……」

老女「なんだい。そんなに心配するとは、半面女性らしくないねぇ」


半面女性「あの三人はまだ地球に行った事がありませんし、心配するのは当然です……」

老女「なぁに、可愛い子には旅をさせよと言うし、三人はもう良い歳だ。何かあっても自分たちで解決出来るよ」

半面女性「ですが、万が一という事も……」

老女「地球の人は優しいから、困っている人に手を差し伸べてくれるから大丈夫だよ」

半面女性「だと良いのですが……」



老女「きっと、大丈夫だよ。きっと、私の時みたいに…………」



……

>>12
ありがとうございます!
ネタがなかなか浮かばなくて、安価スレ立てて楽しんだりしてましたが、今作も良ければ見てって下さい

これから社畜してくるので、また時間が出来た時に投下します
ではでは

待ってた!

>>20
ありがとうございます!
戦わないエセおとまほみたいなスレながら、お待ち頂いてて嬉しい限りです
深夜帰宅して眠くなかったら投下しますね




「これで足りなかったのは全部だっけ、女友?」



「はい、幼馴染さん。必要な分はこれで大丈夫です。協力してくれてありがとう、男の娘くん」



「僕は大丈夫だよ。買い物に付き合うのは好きだしね」



幼馴染「でも、どうせなら男友も来ればいいのにね?」

女友「仕方ないです。男友くんまで巻き込むのは、悪いですし」


男の娘「でも、女友ちゃん凄いよね。お洋服とか作れるんだもんね!」

女友「まぁ、趣味ですから」

幼馴染「しかも、上手いし、可愛いんだよ、女友が作る服!」

男の娘「僕は女友ちゃんの作った服見た事無いから、今度着るのが楽しみだな!」

女友「楽しみに待っていて下さいね、男の娘くん」

幼馴染「私も久々に着るの楽しみだなぁ!」



女友「……では、来週お願いしますね?」

男の娘「勿論!楽しみにしてるね!」

幼馴染「じゃ、私たちはまだ寄る所あるから。じゃあね、男の娘」

女友「では、今日はありがとうございました。またね、男の娘くん」



男の娘「うん、バイバイ。気をつけてね、二人ともー」




ヒョコッ……



狐『お買い物、お疲れ様です、マスター』

男の娘「狐ちゃんもお疲れ様」

狐『今日は女友様が手芸屋さんで、生地を沢山お買い上げしてましたが、何かあるのですか?』

男の娘「来週までに、女友ちゃんがお洋服作ってくれるから、それの買い出しだよ」

狐『そうでしたか。どのようなお洋服か、わたくしも楽しみにしておきますね』


男の娘「僕もどんな服か聞いてないから、来週が楽しみだよ」

狐『きっと、出来上がるお洋服は、マスターにお似合いのお洋服でしょうね。では、この後マスターはどちらへ?』

男の娘「この後は、お菓子を買いに行くよ。今日はドーナッツが全品100円の日だから、沢山買って行くんだ……!」キラキラ

狐『ですが、買いすぎはいけませんよ』

男の娘「大丈夫だよ。食べられる分しか買わないようにしてるからね」

狐『ちなみに、幾つほどご購入予定でしたか?』


男の娘「ポン・デ・リングにぃ、オールドファッションにぃ、フレンチクルーラーにぃ、エンゼルフレンチにぃ、カスタードクリームにぃ、エンゼルクリームにぃ……」ペラペラ

狐『マスターは相変わらず、沢山お食べになりますねぇ』

男の娘「あっ、でもね、お姉ちゃんに頼まれた分もあるからね?全部、僕が食べる訳じゃないからね?」

狐『勿論、ご承知していますよ、マスター。ただ、マスターはお姉様の倍、お食べになる位ですからね』

男の娘「う……。それは否定出来ない……」

狐『ですが、わたくしは美味しそうによく食べるマスターは好きです。大変可愛らしいと思いますよ』


男の娘「た、食べる姿って、そんなに可愛いモノなのかな……?」

狐『可愛いと思いますよ。この前も、頬っぺたにクリームを付けたまま、ケーキ(ワンホール)をとても大きめな一口サイズをフォークに刺して、美味しそうに頬張っていたマスターは、大変可愛らしい姿でしたよ』

男の娘「そ、それは、恥ずかしいからもう言わないでよ、狐ちゃん!///」

狐『申し訳ありません。では、お話は程々にして、お菓子屋さんに行きましょう、マスター』

男の娘「う、うん。じゃあ、行こうか、狐ちゃん」

狐『はい。向かいましょう』





兎少女「次は右です!」

男の子「本当か……?」

女の子「大丈夫ですよぉ。きっとぉ……」



兎少女「んでんでんで……。あれ……」

女の子「どうしたんですかぁ?」

男の子「次はどうするんだ?」


兎少女「ここを左のはずです……」

女の子「左はぁ……。曲がれませんよぉ……?」

男の子「……だな。兎姉ちゃん、地図見るの苦手だったりする?」



兎少女「うーんとぉ……。正直、途中から解らなくなってました……」



男の子「やっぱり……。じゃあ、女姉ちゃんは地図見て、案内するの大丈夫?」

女の子「不安だけどぉ、多分大丈夫かなぁ……」


男の子「じゃあ、地図担当は女姉ちゃんで、ここからは行こうか」

兎少女「うぅ……。二人ともごめんなさい……」シュン

女の子「大丈夫ですよぉ。落ち込まないでぇ、兎ちゃん」

男の子「でも、もし次から解らなくなったら、正直に言ってよ?」

兎少女「はーい……」

女の子「じゃあぁ、一度来た道を戻ってみましょうかぁ。それなら、大丈夫でしょうしぃ」


眠いのでここまでです
今日は時間ある時にまた投下します




男の娘「ドーナッツ楽しみだなぁ」ルンルン

狐『お店まで、もう少しですね』

男の娘「だねぇ。……あれ?」

狐『どうなさいましたか、マスター?』

男の娘「あそこにいる三人が、地図広げて立ち止まってるなぁと思って……」

狐『ですね。……おっと、マスター。あの方々、地球の方ではないです』


男の娘「そうなんだ。道が解らないとかかな?」

狐『見た限り、まだマスターと似たお歳の方々そうですし、まだ地球に不慣れと見受けられますね』

男の娘「じゃあ、ドーナッツは後回しにして、一応あの子たちに確認してみようか、狐ちゃん?」

狐『ですね。お楽しみだったところ、申し訳ありませんが、マスターお願いします』



男の娘「周りに人はいないから……っと……。狐ちゃん、魔法少女出動!スペシャルソーサリーシステム、起動!」

狐『はい!装備、機能異常無し。起動します』



シュンッ……




女の子「うーんとぉ。この先で大丈夫そうですねぇ……」

兎少女「あぁ、良かったよー!ありがと、女の子ちゃん!」

男の子「流石、女姉ちゃん、いざという時は頼りになるぜぇ……」



「こんにちは、皆さん。今、大丈夫ですか?」



兎少女「あっ、はい、何でしょうか?」

女の子「えーっとぉ、どちら様でしょうかぁ?」


男の娘「僕は、全宇宙管理局所属地球担当の魔法少女です」ピッ

狐『わたくしは、SSS個体番号SSS-U12Xiこと、狐と申します。ちょうど、マスターが地図を広げていたあなた方をお見かけしまして、念の為にお声掛けさせて頂きました』



男の子「魔法少女?悪役の人じゃなくて?」

男の娘「たまにそんな感じで聞かれますが、違いますよ?」

兎少女「でも、可愛い服ですね!」

女の子「私もこんな服が似合う女の子になりたいですぅ」


狐『ちなみに、マスターは女性ではありません。男性ですよ』



男の子「……男って事?……この人が?」

女の子「ふぇ?魔法少女さんはどう見ても、女の子ですよねぇ?」

兎少女「狐さんでしたか?面白い冗談を言うんですねぇ」



狐『信じて貰えませんねぇ、マスター』

男の娘「仕方ないよ……。もう一回証明書を見せればいいだろうし……。皆さん、宜しければもう一度、性別欄見て頂いていいですか……?」ピッ



All Universe
Defense Department
Special Sorcery System
Contractor Certificate
(全宇宙防衛局スペシャルソーサリーシステム契約者証明書)

Individual number SSS-U12Xi User
(個体番号SSS-U12Xi使用者)

※User Information(使用者情報)
From・Japan,Earth,Solar system planet(出身・太陽系惑星 地球 日本)
Gender・Male(性別・男性)
Tribe・Human(種族・人間)
Birthday・◯.◯.20XX(誕生日・20XX.◯.◯)
Other・This person is Special Sorcery System special contractor.
(その他・この人はスペシャルソーサリーシステム特例契約者です)



男の子「本当に男なんだ……」

兎少女「だねぇ……。間違えてごめんなさいです!」

女の子「でもぉ、魔法少女さん、本当に可愛いですねぇー」


男の娘「えーと……。あ、ありがとうございます……///」

狐『宜しければ、皆様のお名前をお伺いしても宜しいでしょうか?』

兎少女「私は兎少女で、男の子くんと、女の子ちゃんです」

男の娘「地図を広げてましたが、道が解らないですか?」

男の子「さっきまでは、かな。兎姉ちゃんが地図見ても解らないって、適当に歩かされたから迷いかけたけど……」

兎少女「男の子くん、その事は言わなくていいよ!///」


狐『ちなみに、皆様の目的地はどちらですか?』

女の子「地図だとぉ、ここですぅ」チョンッ

男の娘「ここは……。あっ、ちょうど、僕もここに用事があるので、案内がてら一緒に行きますよ?」

兎少女「本当ですか!?これなら、間違いなく行けそうですね!」

男の子「だな。じゃあ、魔法少女のお兄さんが良いなら、お願いしたいな!」



男の娘「僕で良ければ、喜んで!」ニコッ



……

午前中はここまでで
また午後に投下します


……



狐『お三方の目的地はこちらですね』



兎少女「おー、大きい建物ですねぇ……」

男の娘「ですよねぇ。この辺りで一番大きいショッピングモールですから。多分、皆さん初めてでしょうし、僕も何かお手伝いしますよ?」

女の子「ぜひお願いしますぅ。私たちだけだったらぁ、迷っちゃって大変かもなのですぅ……」

男の子「だなぁ……。じゃ、お願いします!」

男の娘「では、お店に入りましょうか」



ガヤガヤ……ガヤガヤ……



兎少女「ふぁ……。人が一杯で歩くだけでも大変そうですねぇ……」

狐『ショッピングモールに用事といいますと、何か必要な物がお有りですか?』

女の子「んーとですねぇ、まずは餅米が必ず欲しいのですぅ」

男の子「あとは、適当に保管の効く食べ物を沢山買いたいかな」

男の娘「そうなると、食料品関係ですね」

狐『では、食料品関係はあちらにありますから、皆で行きましょう』

兎・男・女「「「はーい」」」



男の娘「お米関係はこの辺りだね」

男の子「おー、餅米じゃないけど、沢山あるなぁ」

女の子「本当ですぅ。選り取り見取りですぅ」

狐『おや。兎少女様、立ち止まっていらっしゃいますが、どうかなさいましたか?』


男の娘「ん?兎少女ちゃん、どうしたの?」



兎少女「お餅がカチコチになって売ってる……」ポカーン



男の娘「うん……?あっ、これね。これは、火を通したりしてから食べるお餅だよ」

兎少女「え!?地球の人はお餅をついてから食べないんですか!?」

狐『現代だと、お祭りなど以外では、お餅をご自身でついて食べる方は、なかなかいらっしゃらないはずです』

男の娘「もしくは、お家に餅つきの機械があって、それでお餅を作って、お正月に食べるくらいかな?」



兎少女「そ、そんなんですねぇ……」ポー



男の娘「あのぅ……。男の子くん、女の子ちゃん。兎少女ちゃんなんか虚ろな感じだけど、僕、何か酷い事言っちゃったかな……?」



男の子「あー……。気にしないで良い……と、思う」

女の子「兎少女ちゃんはぁ、お餅が大好きなのでぇ、カルチャーショックを受けてるだけかもですぅ」



兎少女「あ、あのっ!魔法少女さんっ……!」

男の娘「は、はい、何でしょうか?」



兎少女「このお餅って美味しいんですか!?」


男の娘「うーん。つきたて程じゃないかもしれないですけど、僕はそれ好きですよ……?」



兎少女「じゃあ、買ってみます!」

狐『七輪で焼いたりすると美味しいはずですから、ぜひお試し下さい』

兎少女「はい、試してみます!」

男の子「ほら、兎姉ちゃん。そのお餅も良いけど、早く餅米選ぼう?」

女の子「あっちにありますからぁ、行ってみるのですぅ」


男の娘「ちなみに、どのくらい必要なのかな?」

男の子「んー。餅米は10kgで良いけど。あと、白米も余分に30kg買っておこうかなぁと」

女の子「蟹さんが食いしん坊なのでぇ、ストックがあった方が良いのですぅ」

男の娘「蟹さん?」

兎少女「蟹さんは家族みたいなモノですよ。あと、本好きなお婆ちゃんと、左半分だけの仮面を付けた半面女性さんと、双子ちゃんたちと、ライオンの獅子さんと一緒なんで、そこそこ大所帯なんですよ」

狐『そうでしたか。確かに食料品は沢山必要かもしれませんね』


男の娘「そうかぁ。賑やかで楽しそうだね!」

女の子「楽しいですよぉ。ただ、私たちくらいしかいないので、ちょっと寂しい気もしますがぁ」

男の子「まぁ、それは俺らがいる場所的に仕方ないけどな」

男の娘「でも、皆で仲良く過ごしてるなら、それでも良いかもね」



男の娘(そういえば……)



男の娘(兎少女ちゃん……、本の好きなお婆さん……、ライオンの獅子さんに蟹さんかぁ……)



(何か……、記憶にあるような……)



狐『どうなさいましたか、マスター?』

男の娘「えっ?あっ、いや、何でもないよ」

女の子「ではではぁ、お米類は買ったのでぇ、他も色々と見てみるのですよぉ」

男の子「じゃあ、違うトコ見に行くか」

兎少女「だね!魔法少女さん、次も宜しくお願いします!」

男の娘「うん。じゃあ、向こうから見ていこうか」



トコトコ……




兎少女「いやぁ、買ったねぇ」

男の娘「ですねぇ……」

男の子「買ったなぁ」

狐『お米類は40kgもありますが、お三方で本当に大丈夫ですか?』

女の子「お米類は私が持てますからぁ、その他を兎ちゃんとぉ、男の子くんに持って貰えればぁ、何とかなりますよぉ」


男の娘「でも、女の子ちゃん、40kgも持てる……?」

女の子「はいぃ。こう見えても物を運ぶのは得意なのですよぉ。見てて下さいねぇ」



ヒョイ……



女の子「これくらいなら大丈夫なのですよぉ」

男の娘「お米の袋を4段重ねて持てるって凄いねぇ……」

狐『わたくしも驚きました。女の子様は見た目に似合わず、力持ちなのですね』

兎少女「そういえば。私たちの用事は終わりましたが、魔法少女さんのご用意は大丈夫ですか?」

誤字ってた……
ご用意じゃなくてご用事だったのに……


男の娘「僕の用事ですか?僕はまだ大丈夫ですよ」

男の子「俺らはまだまだ時間に余裕あるし、良ければ付き合うよ。な、二人とも?」

兎少女「はい!私は大丈夫です!」

女の子「同じくですぅ!」

男の娘「ですか……?では、お店の中を回りながら、一緒に行ってみますか?」

兎・男・女「「「はい!」」」





兎少女「本当に一杯お店があるんですねぇ」

女の子「ですねぇ。あと、カートで運ぶ方がやっぱり楽チンなのですぅ」カラカラ



男の子「あ、あそこで飲み物配ってるな」

狐『あれはコーヒーの試飲ですね』

男の娘「僕はかなり甘くないと飲めないからなぁ……。皆はコーヒー飲めるのかな?」


兎少女「半面女性さんがよく飲んでた気がしますが、私たちは無いですし、飲んでみたいかもです!」

男の子「俺も興味あったし、飲んでみよっかな」

女の子「私も飲んでみたいのですぅ!」

狐『では、あの方から頂けますから、お試しになられては?』

男の娘「じゃあ、あのお店に行ってみようか」



ドウゾー……アリガトウゴザイマスー……



ゴクゴク……



男の娘「皆、大丈夫?苦くないの?」

兎少女「私はもう少し甘い方が好きですが、大丈夫ですよ」

男の子「俺はもう少し苦くてもイケる」

女の子「私もバッチリ大丈夫ですぅ」

狐『皆様、お気に召したようですね。マスターは如何ですか?』



ゴクッ……



男の娘「うぅ……。やっぱり甘くないぃ……。お砂糖追加してほしいぃ……」グスンッ


兎少女「魔法少女さんは甘党なんですねぇ」

男の娘「うん……。甘いの大好きだよ……」

男の子「このコーヒー、きちんと砂糖入ってるけど、魔法少女のお兄さんはどれくらいならいいの?」

男の娘「うーん……。この小さな紙コップなら……。シュガースティック追加で欲しいかも……」

狐『マスターは普段ココアですし、コーヒーならカップにシュガースティックを最低三つ、ミルクをたっぷり入れないと飲めませんからねぇ』

女の子「流石に甘過ぎますよぉ」


男の娘「皆はこれをすんなり飲めるなんて、大人なんだねぇ……」

兎少女「味覚には個人差がありますし、仕方ないかなぁって思います」

男の子「でも、思ったより美味しいし、今度からコーヒー飲みたくなったな」

女の子「ですねぇ。ココアは美味しいんですがぁ、コーヒーもなかなかですぅ」

男の娘「僕は当分ココアで良いかも……。とりあえず、残しちゃいけないし、一気に……」ゴクゴクッ



男の娘「うぅ……。やっぱり苦いぃ……」グスンッ


とりあえずここまで
また、夕方か夜に投下したいと思いますので、また宜しくお願いします


トコトコ……



男の娘「僕の目的地はここ。ドーナッツ屋さんだよ」



兎少女「おー!甘くて良い匂いがしますねー!」

女の子「ですねぇ!食用が掻き立てられるですぅ!」

男の子「確かに。ちょっと小腹も空いたし、食べていこっか」

男の娘「じゃ、みんなでドーナッツ食べていこうか!」


男の娘「好きなの決まったら店員さんに言えばいいよ」

兎少女「迷っちゃいますねぇ……」

女の子「クルクルのヤツが可愛いですぅ」

男の子「俺はライオンのたてがみみたいなヤツが良いかもなぁ」

狐『焦らず決めていいですよ。マスターは持ち帰りですし、先にご注文なされては?』

男の娘「だね。すいませーん、注文お願いしまーす」


店員「はい。ご注文伺います」



男の娘「持ち帰りで、ポン・デ・リング二つ、オールドファッション二つ、フレンチクルーラー二つ、エンゼルフレンチ二つ、カスタードクリーム二つ、エンゼルクリーム二つにぃ……」ペラペラ



女の子「魔法少女さんはぁ、沢山買いますねぇ」

狐『マスターは自分以外にも、お姉様の分もありますので、今日は沢山買いますよ』



男の娘「あと、食べていく用で、ポン・デ・リング、フレンチクルーラー、カスタードクリームを一つずつ……。あ、あと、坦々麺と点心セットにオレンジジュースでお願いします!」


兎少女「魔法少女さん、お家に帰ってからも、食べるんですよね……?」

男の子「だよな……?食べる量が凄いような……」

狐『これでも、食べていく用は普段より少ない方ですよ』

女の子「そうなんですかぁ……。でもぉ、よく食べる方は素敵かと思うのですぅ」



男の娘「僕は注文終わったから、皆も注文すると良いよ?」

狐『では、お決まりでしたら、お三方もご注文して下さいね』





兎少女「と、いうワケで、私はシュガーレイズドにしてみました!」

男の子「ポン・デ・リングとフランクパイにしてみた!」

女の子「私はぁ、エンゼルフレンチにしてみましたぁ!」



男の娘「じゃ、皆が揃った所で……。頂きまーす!」

兎・男・女「「「頂きまーす!」」」


兎少女「うん!甘くて美味しい!」

男の子「パイもイケるぞ!」

女の子「クルクル美味しいですぅ!」



男の娘「うぅん!ドーナッツ美味しいぃ!」パク



男の娘「うん!点心と坦々麺も美味しいぃ!!」パク



兎・男・女(((良い食べっぷりだなぁ……)))ジィー



男の娘「ん?皆さん、どうしたんですか?僕の顔に何か付いてますか?」モグモグ

狐『大丈夫ですよ。マスターのお顔には、何も付いていませんから』



女の子「はいぃ。ただぁ、良い食べっぷりだと思いましてぇ」

男の子「だな。これで女の子だったら、惚れてるかもしれないくらい」

兎少女「でも、実際美味しいしねぇ、コレ」


男の娘「は、はぁ……。確かに、前にも似た事は言われましたが……///」

狐『初出動で、スライム様、タコ様、植物亜人様と、牛丼を食べた時ですね。今やあの時が、懐かしいような気持ちもありますね』

男の娘「そうだねぇ。もう地球から旅立ったみたいだけど、今はどうしてるのかなぁ……?あっ、ごめんね、皆さんが解らない話をしちゃって……」

兎少女「いえいえ。それに、その時も魔法少女さんが美味しそうにご飯食べてるのが、想像出来ましたし」

男の子「てか、牛丼って食べに行ってみたいなぁ……」

女の子「ですねぇ。次にまた地球へ来た時はぁ、牛丼屋さんに行ってみましょうぅ」


男の娘「では、また地球に来て頂いた時に、僕で宜しければご案内しますね?」

兎少女「では、その時は宜しくお願いします!」

男の娘「こちらこそ、その時はぜひ!」

狐『では、完食した後はどうなさいますか、皆様?』

女の子「ではぁ、まだ見ていない場所をぉ、もう少しぃ見てみたいですぅ」

男の娘「では、食べたら皆さんとお店の散策をしましょうか」



トコトコ……



兎少女「はぁー……。美味しかったですねぇ!」

女の子「また食べたいのですぅ」

男の子「また来ような!」

男の娘「気に入って貰えたなら、良かったです」

兎少女「はい!それはそうと、賑やかな場所まで来ましたねぇ」

狐『こちらはゲームセンターのエリアですね』


男の子「色々なヤツがあるなぁ!」

男の娘「ここは、僕も友達とよく遊びに来る場所ですよ」

兎少女「ここ、とっても楽しそうですねぇ!」

女の子「魔法少女さんはぁ、ここだと何で遊ぶんですかぁ?」

男の娘「僕?僕は……。あそこにある音楽に合わせて、ボタンを叩くゲームでよく遊ぶよ」


兎少女「これですね」

男の子「丸いヤツが九個あるな」

男の娘「ボタンは九個あるけど、初心者用に五個で叩けるようにも出来るし、対戦で左右三個ずつ使えるようにも出来るよ」

狐『ちなみに、マスターは九個ボタンで普段叩いてらっしゃいますよ』

女の子「もし良ければぁ、魔法少女さんがやってるところぉ、見てみたいですぅ!」

男の娘「僕?そんな大した腕じゃないけど……。まぁ、やってみるね」チャリン


ピピ……ダダダ……ピピ……



男の娘「じゃあ、一曲目行くよ。この曲は猫さんが可愛いし、曲も好きなんだよねぇ」



<ピンポンダッシュ ダレモ ソコニハ イナイワ



兎「おぉ!魔法少女さん、凄いです!」

狐『ですが、マスターがやっているのは、まだ難易度が低めなんですよ。難しいモノはもっと凄いですから』



男の娘「次はぁ……、これかな。これは女の子のキャラも可愛いけど、リズム感とかも好きな曲なんだー」



<フライハイ! イクテサエギルモノ



男の子「簡単な方とはいえ、魔法少女のお兄さん、よく九個もボタン叩けるなぁ……」

狐『マスターも最初は五個しか叩けませんでしたから、慣れれば皆様もきっと九個ボタンで出来ますよ』



男の娘「最後はこれだね。このゲームといえばって感じの曲だし、和風な感じが良いんだよねぇ」



<サイテ サイテ ツキニオネガイ



女の子「この曲良いですねぇ!気に入りましたぁ!」

狐『このゲームは、良い曲が多いみたいですから、ファンも多いですよ』



男の娘「終わったよー。なんか僕だけ楽しんだみたいになってゴメンね?」

兎少女「いえいえ!凄かったです!」

男の子「大丈夫だよ、見てて楽しめたし!」

女の子「私もですぅ!今度やってみたいですしぃ、魔法少女さんみたいに上手くなりたいですぅ!」

男の娘「な、なんか、大した事してないから、照れ臭いなぁ……///」


狐『ちなみに、難しい曲だと、今やっていらっしゃる方のような感じですよ』

男の娘「だね。あの人、よくあのゲームをここでやってて、かなーり上手い人だったかな」



バババババ……



兎少女「て、手捌きが……」

男の子「とにかく凄いとしか言えない……」

女の子「上から落ちてくるのがぁ、魔法少女さんの時より大量ですぅ……」

男の娘「上手い人って凄いよねぇ」


男の子「でも、魔法少女のお兄さんがやったヤツ以外にも色々あるよな」

男の娘「音楽系は太鼓のモノもありますし、ギターやドラムとかのゲームもありますからね」

兎少女「ここも、またゆっくり来た時に遊びたいです!」

女の子「ですねぇ。楽しみが増えますねぇ」

狐『では、一通り見ましたし、次に行きましょう、皆様』


では、このあと妻と子供と買い物行くので、今はここまでになります
また時間があれば、投下します

どうでもいい情報ですが、さっきやってたのはポップンミュージックです
曲は『Ping×Pong×Dash』『MIRACLE FLYER・・』『凛として咲く花の如く』になります
上記も好きですが、『masquerade』や『つぼみ』辺りも良い曲なので、気になる方はチェックしてみて下さい
ただ、数年前からやらなくなり、腕は元々下手っぴが、ど素人になりました……

では、買い物行くので失礼します


男の娘「次は家電とかがあるエリアだね」

女の子「沢山機械がありますぅ」

男の子「そういえば、さっき話してた餅つきする機械って見てみたいかも」

兎少女「私、気になります!」

男の娘「あるか解らないけど、ちょっと見ていってみよっか」

兎少女「はい、お願いします!」


男の娘「んーと……。あっ、ちょうど一つここに有ったよ」

兎少女「えーと、これですか?」

男の子「なんか外見は近くにある炊飯器ってヤツと変わらないような……」

女の子「ちなみにぃ、炊飯器と餅つき機ってぇ、どこが違うんですかぁ?」

狐『餅つき機は中に回る装置が付いていまして、それで炊いた餅米を回して、お餅を作るようになっています』


兎少女「うむむぅ……。それって餅つき機というより、餅米回し機じゃないですか?」

男の娘「まぁ、確かにね……。でも、きちんとお餅になるよ」

兎少女「なるほどぉ……」ジィー



狐『兎少女様はお餅関係になると、周りが見えなくなったりするのでしょうか?』

男の子「するかも。兎姉ちゃんはお餅馬鹿だからなぁ」

女の子「ですよぉ。本の虫さんならぬ、餅の虫さんなのですぅ」


兎少女「確かに便利そうではありますが、お餅は炊き立ての餅米を、杵と臼でついたお餅こそ一番なのです!」

男の娘「それは僕も解るよ!美味しいもんねぇ!」

兎少女「魔法少女さんもつきたてお餅好きですか!?」

男の娘「うん!僕はお正月にお祭りとかでしか食べた事ないけど、本当にもっちりしてて止まらなくなっちゃうんだよぉ……」

兎少女「私はつくのは勿論ですが、食べるのも好きなんですよぉ!本当に良いですよねぇ……」



狐『さすが、マスター。食べ物関係はすぐに意気投合しましたねぇ』


女の子「それにしてもぉ、この建物は広くてぇ、全部見て回るには大変なのですねぇ」

男の子「でも、二階がまだあるとか凄いよなぁ」

男の娘「でも、あとは殆ど衣服関係だけどね。途中にもあったけど、見て行くなら付き合うよ?」

兎少女「見てみたい気もしますが……。ちなみに、今、時間ってどうなってました?」

狐『もうすぐで夕方になりますよ』

女の子「そうですかぁ。ではぁ、私たちはそろそろ帰らないといけないのですぅ……」


男の娘「そうだったんだね。時間はまだ大丈夫かな?」

兎少女「はい!今からなら、まだ余裕があるくらいなので、大丈夫ですよ!」

男の子「魔法少女のお兄さん、わざわざありがとね!お陰で楽しめたよ!」

男の娘「なら、案内した甲斐があるし、良かったです。もし良ければ、荷物も多いし、行き先までお手伝いしましょうか?」

女の子「ですがぁ、なんか頼ってばかりで悪いですよぉ……」

男の娘「僕は買い物出来たし、予定も入ってないから大丈夫ですよ。それに、魔法少女として皆さんを安全に見送るのも、仕事のうちですから」ニコッ


狐『マスターもそう仰っていますし、遠慮なさらず大丈夫ですよ、皆様』

兎少女「じゃあ……。すみませんが、お手伝いして頂いても良いですか?」

男の娘「はい、喜んで!」

男の子「本当にありがと、魔法少女のお兄さん!」

女の子「魔法少女さん、ありがとうございますぅ!」

男の娘「いえいえ。じゃあ、出口に行きましょうか」



男の娘「じゃあ、狐ちゃん。楽に持てるように、パワー型へ変更お願い」

狐『はい、パワー型にします』ピッ

男の娘「よっ、と。やっぱりパワー型だと、30kgでもすんなり持てて便利だね」ヒョイ

女の子「魔法少女さんも凄いのですぅ。ではぁ、私は餅米を持ちますからぁ、兎ちゃんと男の子くんで残りをお願いするのですぅ」

男の子「はいよ、任された!」

兎少女「任されました!」

狐『では、目的地まで参りましょう』



トコトコ……



男の娘「皆、大丈夫?」

兎少女「大丈夫ですよ」

女の子「はいぃ。米袋一つなら楽々なのですよぉ」

男の子「俺も大丈夫だよ!」

狐『目的地までは、間も無くですね』

男の娘「だね。それにしても、今日は夕日が綺麗だなぁ」


狐『そうですね、マスター。あと、頭上に月も見えていますよ』

男の娘「あっ、本当だ。夜の月も綺麗だけど、お昼や夕暮れの時のお月様も良いよねぇ」



兎少女「へぇ……。月って、地球からはこう見えてるんですねぇ……」

男の子「だな……。月って何も無いけど、地球からは、こんな風に見えるんだなぁ……」

女の子「ですねぇ……。夜だとぉ、もっと綺麗なのかもですねぇ……」



男の娘「夜だともっと綺麗だよ!そういえば……、お月様といえば、昔の事を思い出したよ」


狐『昔といいますと、マスターが小さな頃のお話ですか?』

兎少女「ちなみに、どんな事ですか?」

男の娘「小さな頃に、僕のお姉ちゃんとお月様見てた時の事だよ」

男の子「魔法少女のお兄さんは、お姉さんがいるのかぁ」

男の娘「うん。その時、お姉ちゃんがお月様には、餅つきする兎さん、バケツを運ぶ女の人、本を読んでる女の人、爪の大きな蟹さん、横向きの女の人、水を運ぶ男の人と女の人、ライオンさん、薪を運ぶ男の人がいるって教えて貰ったんだ」

女の子「なるほどぉ……。それでどうなったんですか?」


男の娘「それで、お姉ちゃんにお月様の皆はどう過ごしてるか聞かれたから、皆で餅つきしたりして仲良く過ごしてるって言ったんだ」



男の娘「それでね、確かこうも言ったんだ」



男の娘「お月様にいる皆の為に、餅つきのお手伝いしてあげたいなぁって」



兎少女「……なるほど。小さな頃の夢みたいなモノですか」

男の娘「なのかな。でも、もしお月様の皆が、本当に餅つきをしているならそれが良いなぁって、今でも少し思ってるかな」

男の子「もし……。もしもだけど、その願いって叶ったら、今でも嬉しいって思う……?」


男の娘「今はさっき言ったのが、お月様の形でそう見えるだけってのは、十分解ってるんだけど……」



男の娘「もし……。もしも、本当に餅つきのお手伝いが出来たなら、きっと僕は最高に幸せ者だよ!」ニコッ



狐『皆様、目的地に着きましたよ』



兎少女「はい。魔法少女さん、狐さん、わざわざありがとうございました」

男の子「うん。本当にありがとね、魔法少女のお兄さん、狐さん」

女の子「今日はぁ、本当にありがとうございましたぁ」


男の娘「どう致しまして。皆、気をつけて帰ってね。あっ、聞いてなかったから、一つだけ良いかな?」

兎少女「はい、構いませんよ。何ですか?」



男の娘「君たちが何処から来たのか、聞いてなかったなぁ、ってね。何処かの異世界から来たのかな?」



男の子「俺たちはあそこから来たんだよ、魔法少女のお兄さん」スッ

女の子「私たち三人とぉ、お婆さん、半面女性さん、双子ちゃん、獅子さん、蟹さんと、仲良く過ごしていますよぉ」

兎少女「魔法少女さんに解りやすく言うなら……。お餅が大好きな私、力持ちな女の子ちゃん、本好きなお婆ちゃん、蟹さん、半分の仮面の半面女性さん、双子ちゃん、獅子さん、荷物運びの男の子くんってトコかな、私たちは……」


男の娘「えっ、君たちって、まさか……」



兎少女「今日はお手伝いしてくれて、本当にありがとう!」

男の子「また、俺たちでまた買い物来るかもしれないから、その時は宜しくな!」

女の子「皆に魔法少女さんがぁ、宜しく言ってたって伝えておくのですよぉ!」



兎少女「夢が叶って良かったね、魔法少女さん……!じゃあ、またね……!」



…………



……




狐『皆様、行ってしまいましたね、マスター』

男の娘「うん。そうだね、狐ちゃん」

狐『もう遅いですし、家に帰りますか?』

男の娘「うん。お姉ちゃんとドーナッツ食べたいしね。あと、ちょっと急いで帰りたいんだけど、狐ちゃん大丈夫?」

狐『勿論です。スピード型ならすぐですから』


男の娘「じゃあ、狐ちゃん、スピード型に変更!ルートと時間、最短で!」

狐『承りました、マスター。スピード型に変更します。ルート及び時間は最短に設定します』ピッピッ

男の娘「じゃあ、家まで急いで帰らないと……!」

狐『急ぐといいますと、お買い物以外に何かありましたか?』



男の娘「ちょっと探し物を思い出したんだ!だから、狐ちゃん、行くよ!」グッ



狐『そうでしたか。では、急いで帰りましょう。では……。レディー……』





男の娘・狐「『ゴー!!』」ダッ!!



……



狐『間も無く到着ですよ、マスター』

男の娘「了解、狐ちゃん!じゃあ、玄関に着地したら、スペシャルソーサリーシステムの解除をお願い!」

狐『承りました。現在、周囲に人がいない事を確認出来たので、到着次第すぐ解除致します』

男の娘「うん、お願いね!じゃ、家まで一気に……!ジャーーンプ!!」ピョーン



スタッ……シュンッ……


男の娘「ただいまー、お姉ちゃん!」

姉「お帰り、ぉ……」



男の娘「お姉ちゃん!僕が昔に描いた絵って、確かパパとママの部屋に保管してたよね!?」



姉「ん、絵?確かクローゼット辺りに入ってたはずだぞ。どうかしたか?」

男の娘「ありがと、お姉ちゃん!はい、頼まれてたドーナッツ!」


姉「おぅ、サンキュー。ところで、男の娘はすぐ食べないのか?」



男の娘「ちょっと先に探し物!終わったら食べるから大丈夫だよ!」ダダダ



狐『食べ物に目もくれずに探し物とは、マスターにしては珍しいですよね。あっ、只今戻りました、お姉様』

姉「お帰り。てか、いくら男の娘が食い意地張ってるとはいえ、狐も結構言うなぁ……」

狐『そんな事はありませんよ。では、私はマスターが気になるので、行きますね』

姉「あぁ。もし、何かあったら呼んでな?」



ガチャガチャ……



男の娘「この辺だと思ったんだけど……。あっ、あった!」



狐『何があったんですか、マスター?』

男の娘「ふぁ!?き、狐ちゃんか。驚いたなぁ……」

狐『驚かすつもりは無かったのですが、すみませんでした。そちらがマスターの探し物ですか?』

男の娘「うん、そうだよ。僕が小さな頃に描いた絵だよ」

狐『そうでしたか。どのような絵なのですか?』


男の娘「これは、お姉ちゃんとお月様のお話をした後に描いたんだ」

狐『なるほど。月の模様と言われる方たちを描いたモノですね?』

男の娘「うん。お月様の皆が、仲良く楽しそうに、餅つきしててほしいって思いながら描いたんだ」

狐『確かに、絵の皆様は楽しそうですね。この方は、もしやマスターでしょうか?」

男の娘「そうだよ。皆のお手伝いしてる所だからね」

狐『では、今日は皆様のお手伝いが出来て良かったですね、マスター』


男の娘「うん!絵とは違う形だったけど、お手伝い出来て本当に嬉しいよ!」

狐『マスターがお喜びですと、わたくしも嬉しいです』

男の娘「でも、狐ちゃんはもしかして、皆が月から来たって解ってた?」

狐『そうですね。お名前を調べた際に、月から移動した記録がありましたので』

男の娘「なんだぁ、言ってくれても良かったのにぃ」

狐『マスターと皆様が、大変楽しそうにお話していましたので、仕事関係のお話は無粋かと思いまして、伝えていませんでした。申し訳ありません、マスター』


男の娘「ううん。狐ちゃん、ありがとう。お陰で兎少女ちゃん、女の子ちゃん、男の子くんとゆっくりお話出来たしね」

狐『それなら良かったです』

男の娘「また会えたらいいなぁ」

狐『また地球へお買い物に来るはずですから、必ずお会い出来ますよ』

男の娘「きっと、そうだよね!じゃ、探し物は終わったし、お姉ちゃんとドーナッツ食べよっと!」

狐『きっとお姉様がお待ちですから、速く行きましょう、マスター』



……


……



半面女性「三人とも、無事に買い物出来たようで良かったです」

老女「そりゃそうさ。半面女性は厳しい割には、そういう所は過保護だからねぇ」

半面女性「人間のように血が繋がっているという概念は無いとはいえ、大切な妹や弟のような存在だと思っていますから当然です」

老女「そうだねぇ。それに、あの子たちも魔法少女のお世話になるとはねぇ」

半面女性「私は魔法少女という者には会った事はありませんが、お婆様もその魔法少女という方にお世話になったのですか?」



老女「もうかなり昔の話だけどねぇ……」



……



「うーん……。どうしよう……。完全に道に迷っちゃった……」



「お買い物に行かないといけないのにぃ……。早く帰りたいぃ……」



「誰もいないしぃ……。どうしようぅ……」



「そこの貴女、地球の外から来た方ですよね?」



「わ、私ですか……?」

「えぇ、貴女の事ですよ」


「は、はい……。そうですが……」

「何かお困りですか?」

「えぇと……。道に迷ってしまって……。ちなみに、貴女は……?」



「私ですか?私は……」



「全宇宙管理局所属地球担当の魔法少女ですよ」



……


老女「それで、道案内をしてくれたし、まだ地球に不慣れなわしに、色々な事を教えてくれたんだよ」

半面女性「そうだったのですね。まるで、兎少女たちの話みたいですね」

老女「だよねぇ。でも、わしの時はきちんと女の人の魔法少女だったけどねぇ」フフッ

半面女性「男なのに魔法少女とは、よく解らない事もあるのですね」

老女「だが、わしの時とは違う魔法少女とはいえ、兎少女たちを助けてくれて、本当に嬉しいもんだねぇ」


半面女性「あと、女の子が言ってましたよ。その魔法少女の方が、兎少女のお陰で小さな頃の夢が叶ったと」

老女「ほう。魔法少女の夢とは、どんな夢だい?」

半面女性「私たちの……。餅つきの手伝いをしたい、らしいです」

老女「そうかい。なら、兎少女たちのお陰で、少しは魔法少女に恩返しが出来たのかねぇ」

半面女性「はい、きっと」



兎少女「お婆ちゃん、半面女性さん!つきたてお餅出来たよー!」

半面女性「あぁ、ありがとう、兎少女」

老女「ありがとうねぇ、兎少女」

兎少女「どう致しまして。私はこれくらいしか出来ないしね。あっ、お婆ちゃん、お願いがあるんだけど良いかな?」

老女「何だい、兎少女?」


兎少女「あのね、また地球に買い物行く時は、また私と女の子ちゃんと男の子くんで行っても良いかな?」

老女「わしは構わんよ。どうだい、半面女性?」

半面女性「次からは大丈夫でしょうし、良いかと思いますよ」

兎少女「本当?!良かったぁ!」

半面女性「だが、買い物はきちんと頼むぞ」


兎少女「勿論だよ、半面女性さん!」

老女「地球にまた行きたいというと、何かあるのかい?」

兎少女「うん!今度は私、地球でやりたい事が出来たから!」

半面女性「やりたい事か。何だ?」



兎少女「魔法少女さんに私特製のお餅食べて貰いたいんだ!だから、行って渡してあげたい!」





狐『今日は満月ですね、マスター』

男の娘「うん、綺麗だよねぇ……。今頃、皆でお餅ついて、食べたりしてるのかなぁ……」

狐『かもしれませんね。それはそうと、マスター。今日はコーヒーとは珍しいですね』

男の娘「うん。お姉ちゃんに頼んで、煎れて貰ったよ」

狐『でも、何故今日はコーヒーなのですか?』

男の娘「次に兎少女ちゃんたちが来た時に、少しでも甘くないコーヒーを飲めるようにしたくて……」


狐『なるほど。では、シュガースティック二つ、ミルクは普段より少なめから始めないといけませんね』

男の娘「そうなんだよねぇ……。頑張ってみるよ……」



サラサラ……タラー……



狐『では、イっちゃって下さい、マスター。ファイトです』



ゴクッ……



男の娘「うん、苦い!」ニコッ

狐『やっぱりそうですよね。わたくしもマスターなら、そう言うと思っていました』

男の娘「うぅ……。でも、頑張って慣れていってみよう……」グスンッ


狐『ゆっくり焦らず、慣れていけば良いですよ、マスター』

男の娘「うん、そうだね……。でも、やっぱり今日は、あと半袋分シュガースティック入れようかなぁ……」



狐『では、マスター。半分のシュガースティックを入れるなら、決めポーズをお願いします』



男の娘「へ?決めポーズ?」

狐『はい、決めポーズです』



男の娘「えぇ!?いきなり何で、狐ちゃん!?」


狐『マスター、前回決めポーズしていませんでした。ですから、今回はやって頂かないと困ります』

男の娘「で、でも、家ではちょっと恥ずかしいよぉ……///」

狐『大丈夫です。ご近所迷惑にならないように、小さめの声で構いませんから』

男の娘「うーん……。シュガースティック半分ちゃんとくれる?天に誓って」

狐『はい。天と星に誓って』



男の娘「じゃあ、小声で失礼して…………」



男の娘「魔法少女、任務完了です☆」キラッ



男の娘「…………」☆



狐『やはり、マスターの決めポーズは素晴らしいです!可愛いです、マスター!』



男の娘「……じゃあ、シュガースティック半分頂戴、狐ちゃん」

狐『はい。どうぞ、マスター』



サラサラ……



男の娘「……うん。これからなんとかイケるかな」ゴクッ

狐『なら良かったです、マスター』

男の娘「うん、なんとか飲めそうで良かったよ。……そういえば、兎少女ちゃんが作ったお餅、いつか食べてみたいなぁ」

狐『きっと食べられますよ、マスター。兎少女様たちは、必ずまた地球に来てくれますから』



男の娘「うん、そうだよね!今度会えたら、お願いしてみないとね。それまで、魔法少女のお仕事頑張ろうね、狐ちゃん!」



狐『はい、マスター!わたくしがいますし、マスターとわたくしなら、どんな事も必ず大丈夫ですから!』



終わり

本編はこれにて終了です

このあと、少ししてから、おまけ編投下しますので、少々お待ち下さい

すみませんが、子供が寝付かない為、寝かせないといけないので、今日の投下は駄目っぽいです……
明日の夜か、明後日に投下します……

前から思ってたが父親アピールしつこいよ

乙乙~
ほっこりするなぁ

>>121
申し訳ない、次から気をつける

>>122
どもです
ほっこりしない版のようなのも、考えて作ってはみたいけど、相変わらず無理そう

では。目が覚めたついでに、おまけ投下します


男の娘「おはよー!」

幼馴染「おはよ、男の娘」

男友「おっす、男の娘」

女友「おはようございます、男の娘くん。今日はわざわざありがとうございます」

男の娘「あれ?男友くんも来たの?」

男友「あぁ。女友にどうしてもって、お願いされてな……」


男の娘「そうだったんだ。にしても、女友ちゃん特製のお洋服楽しみなんだよねぇ!」

女友「では、皆さん、お洋服を着る場所に移動しましょう」

幼馴染「だね!じゃ、行こうか!」

男友「あぁ……。ところで、男の娘はどこで、どんな服着るか、聞いてるのか?」

男の娘「うん?全然聞いてないよ?」



男友「あいつら、男の娘に言ってないのか……」


男の娘「男友くん、どうしたの?」

男友「いいか、男の娘……。お前の事だし、思ってるのとは違うって、先に言っておくからな……」

男の娘「?」キョトン

幼馴染「ほらー、男コンビー、速く行くよー!」



……



女友「では、今日の目的地はこちらです」


男の娘「あれ、ここって広い会場がある建物だよね?」

幼馴染「そうだよ。ここで、女友が作った服を着るんだよ」

男の娘「場所は良いんだけど、何で色々な人が列作ってるの?」

女友「今日はイベントだからですよ」

男友「所謂、同人イベントってヤツだよ、男の娘……」

男の娘「同人……イベント……?」キョトン


幼馴染「要するに、マンガやアニメの二次創作物を販売したり、コスプレしたりするイベントだよ」

女友「だから、今日は私たち四人でコスプレイヤーとして、私の作った服で参加して貰おうと思ってます」

男の娘「へ……?コスプレ……?」

幼馴染「そう、コスプレだよ」

女友「最初は私たち二人だけのつもりでしたが、幼馴染さんが男の娘くんにも着せたいというのもありまして、参加して貰いたいなぁと」

男友「んで、女友に服頼んでたヤツがいるらしいんだけど、用事で来れなくなったから、代わりに俺が引っ張り出されたワケだ……」


男の娘「……という事は、僕はこれからコスプレするの?」

幼馴染「そうだよ」

女友「はい。バッチリ似合う服を用意したので、大丈夫ですよ」

男友「そういう事だから、お互い頑張ろうぜ、相棒……」

男の娘「う、うん……」


女友「服はこのバッグに入れておきましたので、二人とも更衣室で着替えてきて下さいね」

幼馴染「じゃ、着替え終わったら、更衣室の入り口辺りで落ち合おうねぇ!」バイバイ



男友「とりあえず……。行くか……」

男の娘「うん……。そうだね……」



更衣室

狐『(マスターのコスプレ、楽しみですねぇ)』

男の娘「(コスプレってした事無いけど、僕、大丈夫なのかなぁ……)」

狐『(大丈夫ですよ。SSS装備一式も一種のコスプレと思えば、今日はやりやすいかもしれませんよ?)』

男の娘「(でも、魔法少女はお仕事で、仕事着みたいな物だと思ってるからなぁ……)」

狐『(何事も経験だと思いますよ)』


男友「おーい、男の娘。着替え終わったかー?」

男の娘「うん、もうちょっと……。よし、終わったよ、男友くん」



男友「男の娘は……。意外に普通か?腕章付いたYシャツに、ショートパンツ、ニーハイソックスに、ブーツか……」



男の娘「男友くんは……。全身隠れるコートかぁ……」

男友「ただ、コートの中はラインが入ってる腹出し服だぞ……」ペラッ


幼馴染「あっ、二人ともー!こっちこっち!」

女友「よく似合ってますよ、男の娘くん、男友くん」

男の娘「幼馴染ちゃんは……。赤系の制服みたいな服だねぇ。あっ、ネクタイに付いてる太陽可愛いかも!」

幼馴染「そうでしょー!可愛いよねぇ!」

男友「女友は……。なんか緑のドレスって感じだな。金持ちそうな感じするし、似合ってるとは思うぞ」

女友「ありがとう、男友くん」


男友「ところで……。この服ってどんな服なんだ?」

女友「男の娘くん、幼さん、私は、魔法少女の女の子の衣装で、男友くんは悪役の衣装ですよ」

男の娘「ま、魔法少女!?」

幼馴染「そんな驚かなくてもいいじゃん、男の娘」

男の娘「あ、そ、そうだね……」ハハハ……

女友「ちなみに、衣装の元ネタはタロットカードがモチーフの魔法少女作品ですよ」


男の娘「そのぅ……。ちなみに、その作品って、どんな感じのお話なのかな?」

幼馴染「んーと、女友から借りた漫画だと、私のキャラが化け物になった従姉妹に殺されかけたり……。男の娘のキャラは、昔、化け物が起こした強風のせいで、友達が車に押しつぶされちゃったとかかな。ちなみに、アニメだとちょっと違ってて、鉄の棒に突き刺さって、その友達が死ぬけどね」

女友「あとは、私のキャラだと、男友くんのキャラに、短剣刺されて化け物にされたり、男友くんのキャラは、男の娘くんのキャラをかっさらったりしてましたねぇ……」



男の娘「」



狐(マスターがショックを受けてるのが、わたくしにも伝わりますねぇ)


男の娘「……僕は化け物とかにされない平和な魔法少女で良かったかも」ボソッ



幼馴染「男の娘、何か言った?」

男の娘「い、いや、何でもないよ?!」

男友「とりあえず、ここにいても仕方ないだろうし、会場に行こうぜ……」

女友「ですね。では、皆で行きましょう」



ワイワイガヤガヤ……



男の娘「結構コスプレしてる人って、多いんだねぇ……」

幼馴染「だよねぇ。でも、女の子の方が圧倒的に多いけどね」

男友「ま、何もなく終われば、俺はもう良いや……」

女友「じゃあ、皆で行きましょう!」ルンルン





「おー、あの制服衣装良いなー」

「腕章のキャラやってる子、可愛いねぇ」

「あの男の人カッコイイし、似合ってるよねぇ」

「うんうん、緑の服の衣装も可愛いかも」



男の娘「なんか、凄い視線を感じるよぉ……///」

女友「あまり気にしなくても良いですよ。適当に歩いてるだけで、基本的に大丈夫ですから」


「すいません。そこの四人の方、良いですか?」

幼馴染「はいはーい、大丈夫ですよ。写真ですか?」

「はい!この作品好きなので、ぜひ!」

女友「解りました。あと、宜しければ、私のケータイでも撮って頂いていいでしょうか?」

「はい、勿論良いですよ。では、撮りますよー……」



カシャ……ピローン……


「ありがとうございました!ケータイの写真はこんな感じで大丈夫ですか?」

女友「はい、大丈夫です。こちらこそ、ありがとうございました」

「あと、宜しければ、そちらの方をソロで撮りたいんですが……。良いですか?」

男の娘「へ……?ぼ、僕ですか!?///」

「はい!そのキャラが大好きなので、ぜひお願いします!」

幼馴染「おー、人気者ですなぁ。ほら、行っといで!」


「じゃあ、撮りますよー……」



カシャ……



男の娘「うぅ……。一人で撮られるのは、もっと緊張しちゃうなぁ……///」

「ありがとうございました!それにしても、あなた可愛いですし、衣装似合ってますねぇ!」

幼馴染「でも、この子、男の子なんですよ?」

男の娘「ちょ、幼馴染ちゃん、それは今言わなくてもぉ……///」


「え?!君、男の人なの?!」

男の娘「はい、そうですね……///」



「ボクっ娘で、可愛い男の娘がリアルにいるとは……!良いモノ見れたよー、ありがとう!」



男の娘「は、はぁ……///」

「じゃ、もう行きますね。ありがとうございましたー!」


男友「なんて言うか……。色々な人がいるな……」

幼馴染「だよねぇ。男の娘は私のお婿さんになるから、あの人には渡さないけどね!」

男の娘「幼馴染ちゃん、それは返答としては、なんか違う気がするよ……」

女友「では、もう少し歩きましょうか」

幼馴染「だね!私は同人グッズとか見たいし、行こっか!」



<ホンジツハシュウリョウデス アリガトウゴザイマシタ



男友「結局、最後までいたな……」

幼馴染「まさか、あそこまで撮影したい人が来るとは、思わなかったしねぇ」

女友「ですね。特に男の娘くんに興味ある方が、多かったかもしれませんね」

男の娘「だね……。何回も性別聞かれたしねぇ……」


幼馴染「ま、今日は本当にありがとね、男の娘、男友!」

男友「俺はもう勘弁してくれよ……」

女友「今日は本当にありがとうございました。頻繁にこうはならないと思いますから、きっと大丈夫ですよ」

男の娘「まぁ、貴重な体験出来たと思うしね……」

幼馴染「でも、私はまた男の娘に着せたいよ!」

女友「私もまた男の娘くんに着てほしいです」


男の娘「えーと……。次も僕は参加なのかな……?」

幼馴染「出来れば、ね?」

女友「次なら、男の娘くんはチューナーとしてノイズと戦うキャラを、やって貰っても良いかもしれませんね」

幼馴染「じゃ、それやるなら、私はそれの委員長さんで!男の娘の耳ハムハムしたいし!」

女友「では、私は男の娘くんのやるキャラのお母さんが、良いかもしれませんね」


男の娘「なんか二人の所がすっかり異空間になってしまったような……」

男友「まぁ、その……。頑張れ、男の娘……」ポンッ



……



男の娘「はぁ……。次はとりあえず回避出来て良かったぁ……」

狐『残念です』

男の娘「とりあえず、人前でコスプレは照れくさいし、せめて当分は遠慮したいよ……」


狐『マスターのコスプレは、とても可愛かったので、非常に残念です。後半はこれくらいノリノリで、ポーズも取っていらっしゃいましたし』ピッ

男の娘「……って、狐ちゃんいつの間に!?///」カアァ

狐『全宇宙管理局のSSSにかかれば、これくらいはお茶の子さいさいです』

男の娘「それ、お姉ちゃんとかに見せないでね……!?///」

狐『承りました、マスター。大変良い写真ですし、わたくしだけの大切な映像データとして、保管しておきますね』

男の娘「うぅ……。出来れば消してほしいかもぉ……///」


狐『ですが、お姉様にはどうしますか?』

男の娘「えっ……。あっ、女友ちゃんの作ってくれた服、着たところ見せるって言っちゃってたね、そういえば……」

狐『どうしましょうか、マスター?』

男の娘「お姉ちゃんといえども、聞かれなければ見せる必要は無い……はず……!」



結局、帰宅後すぐお姉ちゃんに聞かれて、渋々狐ちゃんの写真を見せる事になりました

本物の魔法少女で、男の僕が、魔法少女のコスプレをやっている写真を……



おまけ終わり

これでおまけも終わりです
おとまほ一巻がやっと読み終わったのと、幻影ヲ駆ケル太陽が面白かったので、こんなのになりました

次どうするかは、ネタが浮かぶか次第なので、それまではまた違うスレ立てて、やってるかもです
では、また次回(あれば)宜しくです

>>1

幻影を魔法少女だと認識してなかったからあれ?ってなった

>>152
ありがと!

>>153
ありがと!
一応外見変わるし、きちんと戦うし、魔法少女的なモノとして認識してた

多分もうすぐ始まる俺ツイも好きになるかも知れないしならないかもしれない(ステマ)

>>155
俺ツイ出版社サイトで立ち読みしてきたよ






臨時収入もあったし、買うわ!
ただ、おとまほが1巻以外の14冊読み終わってないし、怒られるかもしれないからこっそり買うか……

>>156
TSモノとしてより特撮モノとして読んだ方が良いよ
完全TS巻もあるけど熱血になるという謎ラノベ
最初はTS目的で買ってたがいつの間にか特撮にもハマってた

>>157
助言サンクス!
戦隊とライダーはここ数年チェックしてるから、むしろウェルカムかもしれない
魔法少女♂モノを投下してるが、前はボクっ娘や男の娘も、今程興味無かったくらいだし

今日のお昼辺りまで知らなかったが、今夜は皆既月食があるのね
狙って月の話を投下したワケじゃなかった分、なんだか感慨深い……

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