再び俺の青春ラブコメはまちがっている。 (9)

生徒会での一件後、俺達は停滞したぬるい空気に浸かりながらただ日々を過ごしていた。

今でも思う。例えばの話だが、ゲームのようにセーブデータをロードして、選択肢をやり直せたらどうなるか。

答えは何も変わらないという事だ。

それは同じ人物、同じ思考、同じ趣味趣向の比企谷八幡が同じ行動を取るだろうからだ。

つまりセーブデータをロードした事を俺は覚えてないのだ。

それに、だ。今更、たらればの話をしても意味はない。

結局は間違った選択をしてしまったのだから。それは絶対に取り戻すことはできないのだから。

俺は何が欲しくて何の為に行動してきたのか、今となってはもう思い出せない。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1412241295

気がつけば、俺は平塚先生の前に立っていた。
ほんのりと香ってくる香水の香りがなんとも……。

いやまて、なんで俺はここに立っているんだ? これじゃあまるで……。

とにかく、よく分からない事には黙っているに限る。よく言うだろ、沈黙は金ってな。ぼっちに金。

平塚先生「なぁ、比企谷。私が授業出出だした課題は何だったかな?」

八幡「……え、は、え?」

課題? そんなの知らんがな。いやほんとに知らんよ。
いや本当に、マジマジネギマシマシ。

平塚先生「……まさか自分が今どういう立場にあるのか分かってないのか……?」

ビキビキと平塚先生の額に青筋が立っていくのがわかる。
このままだとどうやらこの青筋が俺の生涯最後に見たものになりそうだ。それって素敵。

八幡「あー……、奉仕部の事ですか……?」

そう言うと平塚先生は慌てたように目を細め

平塚先生「……なんだ? 知っていたのか? それなら話が早い。付いてこい」

バサァッと白衣をはためかせて平塚先生が引率する。いや、先生、それ先生位の歳がやっても痛いだけです……。

ともかく、俺は平塚先生の後をついていった。
全く事情が把握しきれてない。

昨日は奉仕部があって、疲れてすぐ寝たんだっけな……。

平塚先生は特別棟の奉仕部前にきた。

何がしたいんだ?この人は。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年10月02日 (木) 20:45:19   ID: eAueYpJH

面白そう!
がんばって続けて

2 :  SS好きの774さん   2014年10月03日 (金) 10:29:16   ID: K06G8jtP

強くてニューゲームみたいな感じか。

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