神谷幸広「メキシコで追いはぎに遭った話を禁止されたんだが」 (11)

神谷「どうすればいいと思う?」
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東雲「知りませんよ」
http://i.imgur.com/gjfqsSo.jpg

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東雲「なんでプロデューサーさんも、そんなもの禁止するんですか」

神谷「実はな、俺ってよくあの話をテレビやライブでしていただろ?」

東雲「そうですね、貴方あの話好きですよね」

神谷「そのせいで、ネットでのあだ名がメキ剥ぎになってしまったらしくて」

東雲「ぶふっ!」

神谷「おいおい、そんなに笑うなよ」

東雲「笑うに決まっとるでしょ、そんなん…卑怯やわ…」

神谷「プロデューサーが、俺は正統派イケメン路線で売りたかったのに」

神谷「いつの間にかネタキャラになってた…って嘆いていたんだ」

東雲「いいんじゃないですか?うちは元々ネタキャラ揃いですし」

東雲「むしろキャラが埋もれなくて、よかったじゃないですか」

神谷「だが、そうなると東雲のキャラが埋もれてしまうんじゃないのか?」

東雲「私はネタキャラの中の常識人枠で生き残るので、安心してください」

神谷「そうか、それなら大丈夫だな」

東雲「でも、神谷がメキ剥ぎなんて呼ばれているところは見たことないですが」

神谷「ネット上の一部だけだからな。さすがに、ファンの子に直接呼ばれたことはないよ」

神谷「でも、どうやらこんなAAまでできているようでね」

東雲「どれどれ…」

http://i.imgur.com/JLDc6Pn.png

東雲「」

神谷「おい、どうした東雲?顔色が悪いぞ」

東雲「だからっ…こんなん反則やて…くっ…くくく…」

神谷「東雲!?しっかりしろ、アスランみたいになってるぞ!」

神谷「落ち着いたか?」

東雲「ええ、なんとか…もういいでしょう。貴方、メキ剥ぎキャラでいきなさいよ」

神谷「東雲、何か適当になってないか?」

東雲「なってませんから安心してください」

神谷「そうか、それならいいんだが」

東雲「で、メキ剥ぎの話は封印するという結論でいいですね」

神谷「意見変わってるぞ、やっぱり適当になってるだろ。というか、メキ剥ぎって気に入ったのか?」

東雲「メキシコ以外にも色んな国に行っているんだし、話のレパートリーはあるでしょう」

神谷「それはそうなんだが…」

東雲「他に使えそうな話はないんですか?」

神谷「うーん、エジプトで墓荒らしと間違えられた話とか」

東雲「よく生きてましたね」

神谷「ただ、この話は年齢制限がかかりそうなんだよな」

東雲「ほんまに、よく生きてましたね」

東雲「どうしてそんなに、メキ剥ぎの話にこだわるんですか?」

神谷「あの出来事は俺にとっての人生の転機だったからね。色んな人に知ってほしいんだよ」

東雲「普通なら、死にかけたことがトラウマになってもおかしくないと思うんですけどね」

神谷「そこはほら、プラスに考えないとな」

東雲「…人生の転機なら、他にもあるんやないですか?」

神谷「そうかな。例えばどんなのがあるだろうか」

東雲「面倒なところもあるけど、頼りになるシェフに出会った話や」

東雲「困ったところもあるけど、一生懸命なウェイターが飛び込んできた話」

東雲「そのウェイターが、元気すぎるけどこっちまで明るくしてくれるメイドを連れてきた話に」

東雲「あとは…こんな変な面々をアイドルとして見出した物好きなプロデューサーの話とか」

神谷「おいおい。そんな話をしたらみんなが黙っていないだろう」

東雲「いいじゃないですか。盛り上がりますよ」

神谷「はは、そうだな。それじゃあ東雲」

東雲「なんですか?」


神谷「怒ると怖いけど、ずっと俺を支えてくれてるパティシエの話もしていいかな?」

東雲「…好きにしたらええですわ」


おわり

メキ剥ぎの略称を最初に考えた人と、AA作った人は天才
読んでくれてありがとうございました

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