少女「今日の晩ごはんは茹でた男の子でーす!」(28)

少年「……痛い」

少女「だーいじょーぶ、もうちょっとで楽になれるから!」

少年「そんな語尾にハートマークつきそうな笑顔で言われても」

少女「しょうがないじゃんかー、私だってお腹すくんだよー」

少年「だからってさー」

少女「君だって牛とか鳥とか食べるでしょー」

少年「まあ人間も食べるけどねー」

少女「え?」

少年「えっ?」

少女「……ごめん、ちょっとお姉ちゃん意味分かんないな」

少年「いや、やっぱたまには人間食べないと英気養えないじゃん?」

少女「そうだけどさ……え、何、まさか君も人外系?」

少年「うん!君は魔女だよね?」

少女「あ、うん……よく知ってるね」

少年「へへへー」ドヤァ

少女「えへへ……うん、マジか……私は人外少年を食べようとしてたのか」

少年「そういうことになるねえ」

少女「そっかー……種族は?」

少年「きゅーけつきー!」

少女「おおう」

少年「お姉ちゃんの血も吸っちゃうぞー」

少女「ごめんマジやめて」

少年「冗談だよー」

少女「あー……君、何歳?」

少年「674歳!」

少女「おー、見事なショタ」

少年「しょた?」

少女「なんでもないよー」

少年「そっかー……お姉ちゃんは何歳?」

少女「983歳」

少年「わあっ、もうちょっとで1000歳なんだね!」

少女「フフフ、我を崇めよ!」

少年「どういう意味?」

少女「言ってみたかっただけですすみません」

少年「へー」

ちなみに歳は人間でいうところの年・月・日みたいな感じで考えてください

例:674歳→6歳7ヶ月と4日

少女「……ところで、その火傷大丈夫?」

少年「お姉ちゃんがさせたんだけどね」

少女「う……」

少年「というわけでさ」

少女「ん?」

少年「お姉ちゃんが責任とって、血、ちょっと頂戴?」グオォォォ

少女(可愛い吸血鬼ショタの放つ威圧がものすごい件について)

少年「ねえ、お姉ちゃん、聞いてる?」

少女「聞いてるよ、取り合えず笑顔が黒いからやめて」

少年「分かった」

少女「無表情も怖いからやめて」

少年「どうすればいいの」

少女「さっきまでの可愛らしい笑顔に戻ってよ」

少年「断る」

少女「ひでえ」

少年「まずは……君の血、もらわないと」

少女「ちょっと病んでないかな君」

少年「しょうがないよ、吸血鬼の本能。というか君よりはマシじゃない?」

少女「まあさっきまで君の事茹でちゃおうとしてたもんね」

少年「と、悪いのは君のその行動のせいだからさ」

少女「いや、それは謝るからさ、その迷子なキャラを統一してよ」

少年「この性格に統一で良い?」

少女「可愛かった頃の性格にして」

少年「断る」

少女「君は一体私の何を聞いていたの」

少年「血液関係の話」

少女「謝罪を聞いてよ」

少年「断る」

少女「なんかそれが決め台詞になってない?」

少年「どんな決め台詞さ」

性格迷子な少年君のために設定

少年
男、674歳、吸血鬼
普段は可愛いショタっ子だが、血液絡みの話になるといきなり病む

ついでに少女ちゃんも
女、983歳、魔女
本当は病んでるのだが少年に押されて9レスにして常識キャラになった

ちなみに今作品は彼らのハートフル(白目)な日常がかかれる予定です

少女「うん、それでさ、ちょっとこっちにも血あげられない理由があるんだよ」

少年「10秒で言って」

少女「話したら15分はかかるな」

少年「じゃあいいや、血頂戴」

少女「うん……彼岸花のジュースなら作れるよ」

少年「僕を殺す気なの」

少女「見た目的にはそれっぽいし毒性もあるし一石二鳥だよ」

少年「君のキャラも結構迷子な気がする」

ってことは朝起きたら
今日で◯歳◯ヶ月◯日だ!って数えてんのねここの世界の人は

少女「くっ……じゃあなんとか血あげれない理由を10秒で言ってみるよ」

少年「頑張れー」

少女「ちなみに言えなかったら?」

少年「んー……チューする」

少女「あ、じゃあ別に言えなくていいや」

少年「えー、頑張ってよう」

少女「というかいつの間にか可愛いショタに戻ってるね」

少年「病んでる方がいい?」

少女「そのままの君で居て」

少年「はあい」

>>12
普通の人は違いますが人外は1年が1日感覚ということにしておいてください

少女「えー、じゃあ理由言うよー」

少年「数えとこっか?」

少女「じゃあ、うん……いくよ!」

少年「頑張って!」

少女「せーの!」

少女「魔女の血は口に入れた相手を魔法使いにする力があるが吸血鬼も吸った相手を吸血鬼にする力があるのでそれがぶつかり合い体が滅びるからです!」

少年「おー、8秒!おめでとう!」

少女「なんかよく分かんない達成感が芽生えた……」

少年「よかったね!」

少女「だから血はあげられないのよ」

少年「なんで?」

少女「君は私の何を聞いてたの」

少年「血液関係の話」

少女「なんかデジャヴ」

少年「そこは『謝罪を聞いてよ』って言ってよ」

少女「話が訳わかんないじゃん」

少年「もう手遅れだから大丈夫」

少女「ショボンヌ」

少年「口で言うんだねー」

きたい

>>ありがとう!

少女「じゃあどうすればいいのさ」

少年「(´・ω・`)って」

少女「ワンモアタイム」

少年「(´・ω・`)」

少女「……?」

少年「まあ分かったらすごいよ」

少女「出来る君は何なのかな」

少年「きゅーけつきー!」

少女「了解」

少年「えへへー」

かわいい

>>19
嬉しい

少女「で、吸血鬼くん」

少年「むー、ちゃんと名前あるのにー」

少女「え、何て名前?」

少年「ルマ!」

少女「少年じゃないんだね」

少年改めルマ「君だって少女じゃないでしょ?」

少女「まあそうだけど……」

少年「君は?」

少女「アサヒ」

ルマ「魔女っぽくないねー」

少女改めアサヒ「君だって吸血鬼っぽくはないじゃん」

ルマ「あはは、そうだね!」

アサヒ「今更だけどメタ発言勃発だよね」

ルマ「しょうがないよー」

アサヒ「そ、そっか……?」

ルマ「うん!」

アサヒ「えーっと、自己紹介もすんだ事だし、帰っていいよ」

ルマ「…………そう?」

アサヒ「今の間は何」

ルマ「え、あ、その……僕のおうち、どこ?」

アサヒ「へ?」

ルマ「僕のおうち、どこ……?」

アサヒ「え、家から来たんじゃないの?」

ルマ「あのね、お父さんとお母さんが、森に、行く、から、だから……」ウルウル

アサヒ「あああっ、泣かないで!ごめんね!?」

ルマ「ううん……それで、おうち、どこ?」

アサヒ「あー……ごめん、分かんない」

ルマ「そっか……じゃあ、探しに行くよ。ありがとう、ばいばい!」

アサヒ「え……う、うん。じゃあね」

ルマ「じゃあね!」

バタン

アサヒ「……」

アサヒ「……あ、もう、4時……寝よ」グゥゥ

アサヒ「……お腹すいた……ルマ君食べとけばよかったな……」

アサヒ「……体滅んじゃうからダメか……」

アサヒ「……ルマ君、ちゃんと帰れるかなー……狼に食べられてたりしないかな」

アサヒ「ルマ君も吸血鬼だし大丈夫だと思うけど……」

アサヒ「あ、餓えて倒れてたりしないかな」

アサヒ「あと森で迷って過労で倒れてたりとか……それに……」ブツブツ

アサヒ「いや、ないか……吸血鬼だし……」

アサヒ「……でも、子供だしなー……」

アサヒ「……ルマ君……」

ルマ「あうー……何ここ、広すぎない……?」ガサガサ

狼「グルルルル……」

ルマ「むー、また来たー……てやっ!」ボコッ

狼「フギャッ!」

ルマ「はあ、これで、えっと……23回目だよ……」

ルマ「あー……アサヒちゃんの所にもどろっかなー……」

ルマ「……でも、迷惑かかっちゃうよね……もうちょっと、頑張ろう」

狼「グルルルル……」

ルマ「にじゅーよん!」ボコッ

狼「フギャッ!?」

アサヒ「ルマくーん……どこー?」ガサガサ

狼「グルルルル……」

アサヒ「ボム」ボムッ

狼「フギャッ!」

アサヒ「魔女舐めんな」ドヤァ

?「誰か居るのか!!」

アサヒ「っ!?」

?「誰か居るかと言っている!答えろ!」

アサヒ「あ……居ます」

?「誰だ!」

アサヒ「アサヒです」

?「アサヒか、アサヒ!お前、6歳ほどの男の子を見なかったか!?」

アサヒ「見ました、というかさっきまでお喋りしてました」

?「なんだと!?そいつは『ルミアーノ』と名乗ったか!?」

アサヒ「るみあーの?違います、ルマ君です」

?「……そうか……時間をとらせてすまなかったな」

アサヒ「あ、いえ、こちらこそ」

ガサガサ

アサヒ「……ビビッたわー……」

ガサガサ

アサヒ「……何……」

ルマ「あ、アサヒちゃん!」

アサヒ「ルマ君!?」

ルマ「なんでいるの?……あ、大丈夫?怪我してない?狼は?」

アサヒ「狼ねー、5匹くらい襲ってきたけど撃退した」

ルマ「すごい!」

アサヒ「魔女だからね!」

ルマ「ぼっ、僕も吸血鬼だもん!」

アサヒ「そうだねー、すごいねー」ナデナデ

ルマ「むー……絶対バカにしてるー……」

アサヒ「してないよー?」ナデナデ

ルマ「ふみゅー……」

アサヒ(こんな可愛い子にルミアーノなんて名前は似合わないと思う)

ガサガサ

アサヒ「本日3回目のガサガサ音でございます」

ルマ「がさがさー」

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom