男「」ｷｮﾛｷｮﾛ

仔猫「ふにゃ？」

男「………ごめんな」ﾀﾞｯ

仔猫「置いてかにゃいでーーー！！」

仔猫「にゃー寒いにゃーお腹空いたにゃー」

仔猫「にゃーーーにゃーーーごーはーんー」

母猫「おかえりにゃー」

男「」

母猫「あれ？仔猫は？どこにゃ？まさか……」

男「」

母猫「どこにやったのにゃ？ひどいにゃ！信じてたのに！！早く私の仔猫を返して下さい！！」

男「やっぱり俺にはこんなこと出来ない！」

母猫「早くするにゃ！！」

男「すまなかった！仔猫！！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞ

仔猫「寒いにゃ…声を枯れちゃったにゃ…暗くて怖いにゃ……ママ………」

女「猫か………」

仔猫「た…す…けて…にゃ………」ﾊﾞﾀ…

仔猫(あぁ……暖かい……ママ？…ママなの？………)

女「あっ起きた」

仔猫「ありがとにゃーー！」

仔猫「ここポカポカにゃ♪」

女「酷い……」

仔猫「そうにゃ！酷いにゃ！！」

女「毛ヅヤが全然ないし、汚れてるわ…」

仔猫「ふにゃーおなかすいたー」

女「あぁ、そうそう、ご飯ご飯、」ｻｯ

仔猫「」ﾊｸﾞﾊｸﾞ

女「じゃあ仕事に行くね」ﾆﾔﾆﾔ

仔猫「はーい！いってらっしゃいにゃーーー」

女「ふふふ」

仔猫「おにゃかいっぱいだにゃー」

仔猫「さて、冒険だにゃ」

仔猫「本がいっぱいにゃ！文字は少ししか読めないにゃ！『はく…いず…ん』わかんにゃーい」

どんっ

仔猫「わわっ先輩だにゃ！」

黒猫「……………」

仔猫「はじめましてにゃ！」

黒猫「……………………………」

仔猫「どこ見てるにゃ？」

黒猫「…………………………………」

仔猫「無視しにゃいで！」

仔猫「嫌われたにゃ…」ｼｭﾝ

仔猫「もう一匹いたにゃ！」

柴犬「」

仔猫「こんにちはだにゃ」

柴犬「…………………………………」

仔猫「また無視だにゃ」ｼｭﾝ

仔猫「また本棚にゃ」

仔猫「『けが…の…くり…た』読めないにゃ」

女「ただいま～」

仔猫「あ、お迎えしにゃきゃ」

男「どこ…どこだ？……どこにいるんだ？」ﾊｧｯ ﾊｧｯ

男「母猫！手伝ってくれ！！」

母猫「わかったにや！！」ｽﾀｯ

男「あぁ…あんなこと何でしてしまったんだ！！」

女「おいで～」

仔猫「ジャーキーちょうだいにゃ」ﾃﾁﾃﾁ

バッ

仔猫「いたいにゃ優しくしてにゃー出してにゃ」

女「えーと…剥製図鑑……あった…………毛皮の作り方…あった」

女「さて、そろそろ行こうかな」

仔猫「そんにゃ！死にたくにゃいよー！！」

プルルルルルル

女「はいはーい」

剥製士先輩「今ひま？」

女「はい！ひまです！超ひまです！！」ドキドキ

剥製士先輩「映画行かない？」

女「はい！行きます！」ワクワク

剥製士先輩「じゃあ五時に駅でな」

ピッ

女「本当は剥製の練習したかったけど…まぁいっか♪」ニコニコ

仔猫(た…助かったにゃ……)ﾖﾛﾖﾛ

女「それに太らせて毛ヅヤ良くした方がいいか……」

仔猫「!!!!」ﾄﾞｷｯ

母猫「くんくんくんくん」

男「探偵さんですか？あ、はい、仔猫を探してまして……」

母猫「こっちだにゃー」

母猫「ここだにゃ」ｶﾘｶﾘ

男「すみませーーーん」

ピンポーーーーン

女「すみません急いでるんで」ﾀﾀﾀﾀﾀﾀﾀ

仔猫(チャンスにゃ！)サッ

母猫「仔猫！！！会いたかったにゃ！」

仔猫「ママぁーー！！怖かったぁー」

男「良かったぁ～～～」ﾎｯ

女「チッ」

男「ちょっと待って下さい」

女「」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ

男「」ｼｭﾀﾀﾀﾀﾀﾀﾀﾀ

女「は、早い」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ