女淫魔「お屋敷で人助け……?」 (344)

 こういうエロゲがほしいという願望をSSに。
 R-18です。百合ですが、基本ふたなりで。要注意。
 主人公キャラの口調、スタイルや性格などコンマか選択肢式。
 おそらく更新遅め。で、いきあたりばったり。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1411887185


 とある世界。その、これまたとある大陸。
 王国と帝国が争いを続けるその地で、ひっそりと山奥に立つ屋敷がありました。
 王国にも帝国にも属さない、そもそも存在すら知る人も数少ないそのお屋敷には、数名の少女達がいます。
 屋敷の名はトワイライト。
 ある日、主人の気まぐれにより、一人の少女が新しく働くことになりました。
 その少女は、実は人間ではなく……。


※世界観はよくあるファンタジーな感じです

 早速ですが安価です。同じ人が連続で安価をとった場合、下のものを選択。もしくは再安価

 主人公の名前(苗字は不要。カタカナで) >>4
 実在する人物の名前はおやめください

 主人公の性格(選択式) >>5
 1・享楽主義。のんびりさんで面倒くさがり
 2・熱血。正義感が強く、とにかく突っ走る
 3・クール。常識的で真面目

安価ずれたので、>>4>>6
 >>5>>7

オンナインマ

ベタに1かな

 性格把握です。
 名前は……折角なので、名前らしい名前が欲しい。物語と、変換的な意味で
 というわけで再安価します。

 >>10

クロエ

 では続けて、

 
 名前:クロエ
 年齢:不明
 性別:女
 性格:享楽主義。のんびり、面倒くさがり。


 主人公の口調(選択式) >>12
 1・無口タイプ。ぼそぼそ。
 2・少女マンガ風な明るい普通の女の子的口調
 3・お嬢様口調
 4・男口調
 5・ですます口調


 主人公の一人称(選択式) >>13
 1・僕orボク
 2・私or私(わたしく)
 3・俺orオレ
 4・自分の名前

のんびりやさんだから3かなあ

2

名前:クロエ
 年齢:不明
 性別:女
 性格:享楽主義。のんびり、面倒くさがり。
 口調:お嬢様口調
 一人称:私


 主人公の身長、体重(数値でも、こんな感じ、でも)>>15

 胸(何カップか) >>16

 強さ(デメリットで強くなるにつれて燃費が悪くなります) >>17
 コンマで判定
 1~3 結構弱い。一般人より強いくらい
 4~6 中程度。それなり
 7~8 強い。屋敷の中でも、大陸の中でも通用するレベル
 9~0 かなり強い。何故戦争に行かないのか的なレベル

【夜まで落ちます】

他の少女の1.2倍位背が高いが体重が他の少女と同じ位なので痩せている感じ

Jカップ

とう

 名前:クロエ
 年齢:不明
 性別:女
 性格:享楽主義。のんびり、面倒くさがり。
 口調:お嬢様口調
 一人称:私
 スタイル:身長ちょっと高め。華奢な身体つき。それに反し胸がJカップと大きく、体重は平均的。見た目的には19歳程度。
 強さ:一般人より強いくらい。基本的に弱い。

 次に容姿。

 髪色は >>20
 1・白
 2・赤
 3・茶
 4・黒
 5・その他(色指定)

 髪型は(選択。パッツン、ツインテやポニテなど詳細を書き込んでもおーけー。ない場合は勝手に決めます) >>21
 1・ショートヘア
 2・セミロング
 3・ロング

 顔立ち、見た目は >>22
 1・きりりとしたかっこいい女性。クール系
 2・あどけなさが残る可愛らしい顔立ち
 3・包容力のあるお姉さん的な、柔らかい雰囲気の女性

髪色なら緑

髪型なら2

貌見た目なら2

3 腰までのストレート

よし、>>20の意見を尊重して3にしてやる!

名前:クロエ
 年齢:不明
 性別:女
 性格:享楽主義。のんびり、面倒くさがり。
 口調:お嬢様口調
 一人称:私
 スタイル:身長ちょっと高め。華奢な身体つき。それに反し胸がJカップと大きく、体重は平均的。見た目的には19歳程度。
 強さ:一般人より強いくらい。基本的に弱い。
 容姿:緑色の髪で腰までのストレートヘア。顔立ちは整っており、包容力のある優しい印象を与える。お姉さん的な柔らかい雰囲気。

 最後に主人公の技能、短所を。
 実力はないので、技能は三つ。短所は一つ。
 技能は戦闘で使えるものでも、その他でも。主人公の使える技だったり、得意なことだったりで。
 短所はなんでも。
 世界を滅ぼしたり、極端なものは再安価で

 技能>>24>>25>>26
 短所>>27

合気道師範代

母乳を出せる、本人も快楽を伴う

薬の調合が得意

一応淫魔らしい短所に
精液は気持ち悪くて飲めない

 他にいいと言っている人がいるので、それでいきましょうかー。まぁ適当に


 名前:クロエ
 年齢:不明
 性別:女
 性格:享楽主義。のんびり、面倒くさがり。
 口調:お嬢様口調
 一人称:私
 スタイル:身長ちょっと高め。華奢な身体つき。それに反し胸がJカップと大きく、体重は平均的。見た目的には19歳程度。
 強さ:一般人より強いくらい。体力もあまりなく、基本的に弱い。が、戦う間合いによる?
 容姿:緑色の髪で腰までのストレートヘア。顔立ちは整っており、包容力のある優しい印象を与える。お姉さん的な柔らかい雰囲気。

 技能:
 『合気道師範代』
 魔法などない限り、接近戦では敵なしレベル。が、基礎体力がないのでそこまで持ち込めるかが問題。

 『淫魔の体質』
 母乳が自分の意志で出せる。本人に快楽が伴う

 『薬の知識』
 薬の調合が得意。本職にも負けない知識と実力

 短所:精液、白くてドロドロしたものが気持ち悪く、飲めない


 では、この主人公ではじめます。
 ヒロインキャラはバランスよく取り揃えようかと。

 【序章的なお話】


 思い出せる記憶の中で最古のもの。
 あの時、私は悪夢の中に生きていた。
 そこがどこだったのか。
 それは私も覚えていない。
 何もない場所だった。辺り一面には青い草原が広がっており、他に何も見えない。はるか遠くに山や森が見えるくらいだ。
 私はそんな場所で、人を襲っていた。

???「ふふっ……」

 いつものように散々遊んだ後に痛めつけ、恐怖に歪む人々の顔を眺め、鮮血を浴び命を奪っていく。
 ――ひどくつまらない。
 笑顔こそ浮かべているが、心の中は決して満たされなかった。
 最初はただ楽しかった。自分の思うままに行動し、邪魔するものを排除。気ままに自由に行動する日々が。
 まぁ今となっては曖昧な記憶なので、なんとなくそうなのだろうという話なのですけど。
 でも、私は自分が幾度と無く繰り返してきたその行為の意味すら、分からなくなっていた。
 自分はなにをして、なんで生きているのか。
 今考えると、あの時の私はそのへんの獣と大差がない存在だった。
 ただ、力が強いだけ。

???「派手にやってるな」

 死体が転がる中、ただぼんやりと立っていた私に声がかかる。
 顔だけそちらに向けると、一人の女性が立っていた。
 綺麗だと、素直に思ったのを覚えている。
 男性物のスーツを身に纏った、赤い髪の女性。顔立ちは中性的で、男性女性どちらとも判断できないが、整っていることは分かった。
 すらりとした身体は高く、胸部分のかすかな膨らみで女性だとなんとか判別できる。
 彼女はにやりと笑って

???「あなた……誰?」

???「私か? 私はユウキ」

 名乗った女性はその場で軽く跳躍。血にそまった私を見て、不敵な笑みを浮かべる。

???「名前はどうでもいい。私と戦うつもり?」

ユウキ「ああ。討伐依頼が――出される前にな」

???「……そう」

ユウキ「冷たい反応だな。……そうだ。私が誰か、もう一つ追加で教えておこう」

 跳躍をやめ、ゆっくりと構えをとる女性。その身体から、決して微弱ではない魔力がただよいはじめた。

ユウキ「私の名はセンナ。屋敷の主で、とーっても偉い……お前の主人になる者だ」

 そして、女性は走りだし――そこからは、よく覚えていない。戦ったのは、確かなのですけれど。

 次に目を覚ますと、私はどこかの家のベッドにいた。

???「……」

 身体を起こし、周囲を見る。
 これまで寝たことのない、しっかりとしたベッドだった。柔らかく心地のいい感触だ。
 手で何度か押し、私はふと思い出した。
 突然現れたユウキという女性。そして、途切れた記憶。
 多分、速攻で負けたのだろう。すぐ分かった。
 とても信じられないことであった。これまで何人もの人間を、武器を持った大きな人間ですら殺してきたというのに、今になって丸腰の女性に負けるとは。

???「あり得ない……」

???「あ、目が覚めたんですねー」ガチャ

 真面目に思考する私の横。暢気な声が響く。すぐ近くのドアから少女が顔を出した。
 小さな子だった。年齢は10代前半、中間くらいだろうか。ふさふさとした猫耳をつけており、なんだかメルヘンチックな、フリルの沢山ついたメイド服を着ている。天真爛漫という単語がしっくりとくる、元気そうで可愛らしい子だ。
 もっとも、こんなこと言えるのは回想だからであって、その時はただ、か弱い獲物が来たとしか思えなかった。

???「クロエさん、身体の方は大丈夫ですか?」

???「……クロエ?」

???「ご主人様があなたにあげた名前ですよー。あなたはこれからクロエです」

 勝手に決められた。
 猫耳の少女は笑っている。密室に二人きり。ここは……

 選択(数字を指定)
 1・襲う(性的な意味で)
 2・大人しくしている

 >>36

安価指定間違い
>>36>>38

安価は↓1とかの方がいいかもー
安価なら1

【把握しました。頻繁にミスしますからね。それでいきま】

 襲うしかないだろう。
 私はほぼ本能的に、思考からノータイムで実行に移す。幸いにも身体はどこも痛くない。女一人襲うくらいなんてことはない。

クロエ「ふふ、女が不用心だな――」バッ

???「とうっ」バキッ

クロエ「ぐっふぅ!?」ゴロゴロゴロ

 吹っ飛ばされた。寝ていたベッドを飛び越え、床を転がる。
 ……なんだこれは。壁近くに横に倒れた私は、今しがた起こった現象に呆然とする。
 ユウキという女性に負けるならともかく――いや、それも納得できないが、あんな小さな少女に飛ばされるとは。
 困惑する私へ、少女は語る。

???「あなたの力は封印されています。もう、そうは無茶できませんよ」

クロエ「――なんだって?」

 そんなことできるはずがない。
 私は疑い、壁を手で殴ろうとする。普段の私なら、難なく砕けるはずだった。

クロエ「うぐ……っ!」

 が、返ってきたのは小さな音と、大きな傷み。当然壁が壊れることもない。また私は床を転がった。

???「分かりました? では、そういうことで大人しく生活していてください。外に出てもいいですよ」

クロエ「何が目的だ?」

???「さぁ? それはご主人様だけ知ることですし」

クロエ「……あの女か?」

???「まぁ、多分そうです」

クロエ「くそ……厄介な」

 悪態をつく私。そんな私をちらりと見やり、少女はドアへと向かった。そのまま去ろうとし――振り向く。

???「あ、私の名前はリーフです」

リーフ「それと、夜は言えばご相手してあげますので、いい子にしていてくださいね」ウインク

クロエ「誰がするか、阿呆」

 吐き捨てるように言う私。リーフはまったく恐れる様子もなく、むしろ微笑ましいものを見るような目で私のことを見て退室した。

クロエ「……私を自由にして、何があるんだ」

 鍵がかかった気配もない。本当に外に出てもいいらしい。

 選択
 1・あの女を探す
 2・リーフを探す
 3・あてもなく歩く

 安価↓1

クロエ「戦いがどうなったか分からないし、力もなくなったし、復讐だ……」

 私はあの女を探すことにした。
 服は着ている。美的センスのかけらもない、ただのシャツと下着類、スカートだったが――服を変えることすらできなかった。
 魔力の類も極端に弱っている。

クロエ「だが身体は正常、だな」

 男性のあれは出現させることもできるし、胸から母乳を出すこともできる。
 戦いに影響がないから、かもしれない。力がなければ、私はそのへんの男性と変わりない。

クロエ「腹立たしい……!」

 中途半端に力を残して何が封印だ。
 私の脳裏にユウキと名乗った女の顔が浮かぶ。腹が立つ笑顔を浮かべるあの女性。あいつが私のことをおちょくっているようにしか思えない。

クロエ「――くそっ。ぶん殴ってやる」

 動けなくしてから、存分に女性らしくない身体を蹂躙してやろうではないか。
 私はにやりと笑い、部屋から出た。

 家から出て街へ。
 人間の街というものに、真っ昼間から堂々と入ったのは初めてのことだった。
 力を失った影響で今の私には角、尻尾や翼はない。力があった時も隠せたりはしたのだが――今は出すことすら叶わない。
 まぁ、人間にそっくりだということ。

クロエ「……しかし、無駄に広い」

 暢気に歩く人々。その数は多く、家から出た数分で私は大きな通りに出た。
 とても女性一人だけ見つけられるような状況ではない。

クロエ「視線も感じるし……やはり分かるのだろうか」

 じろじろと街を行き交う人々に見られているのを感じる。
 間違いなく大きな胸と、胸部だけぴちぴちなシャツという格好のせいなのだが、この時は気づかなかった。

???「あんた、なにしてるの?」

 ぼんやりと通りに立っている私に声がかかる。いつの間にか隣に見慣れない人物がいた。

???「そんな格好で……ここはそういう場所じゃないのよ」

 呆れたように言う少女。歳は――10代後半か。見た目的には私と同年代に見えるだろう。
 紺色の髪をツインテールにしており、身長は私より低め。スタイルは平均的、か。美少女という単語が相応しい若々しい少女だった。
 彼女は叱るような口調で言いながら、身に付けていたロングコートを私に着せた。

???「はい。あげる。勘違いされるからやめときなさい」

クロエ「……あぁ」

 選択
 1・「勘違いではない。君のような美しい女性を待っていた」(コンマ判定1~4で口説き成功)
 2・「気をつける」
 3・「あの女――ユウキというやつを知らないか?」

 安価↓1

 そうだ。無理矢理できないなら、相手を魅了してしまえばいい。私は考え、少女に一歩近づいた。

クロエ「勘違いではない。君のような美しい女性を待っていた」

 私はぺらぺらと、恥ずかしげもなく口にする。
 すると、少女はため息を一つ。

???「ああそう。まったくもう、よく初対面の人間相手にふざけられるわね」

クロエ「ふざけているわけでは」

???「はいはい。分かったから。で、本当はどうしたの?」

クロエ「……ユウキ、という女を探している」

 とりつく島もない。力があれば無理矢理にでもするのだが、今は無力。返り討ちに遭う可能性も否定できない。私は落胆しつつ素直に答えた。

???「ユウキ? ――あぁ、あんたまさかクロエって女?」

 それで私が誰か分かったようだ。彼女は私のことを下から上まで見て……コートの上からでも分かる膨らみを凝視すると、忌々しげな顔をする。

???「なるほど。話に聞いてた通りだわ。おっぱいお化けね」

クロエ「淫魔だ」

???「わかってるって。でも街でそれを堂々と口にするもんじゃないわ」

クロエ「わかってる。人類の敵だからな」

 人をもてあそび、最後は殺してしまう魔物。それが私、淫魔。
 私はその中でも結構上位の存在だったのだが――今は見る影もない。

???「ま、そうね。今は悪さもできないでしょうけど」

クロエ「……そうだな」

???「ユウキ――ご主人様に会いに行く?」

クロエ「できるなら行きたい」

???「そ。ならついてきなさい。できるだけ離れないでね」

クロエ「あ、ああ」

 戸惑いながら頷く。
 普通連れていかないだろう。
 クロエはユウキに復讐するつもり。馬鹿でも少し考えれば分かることだ。
 それなのにこの少女はあっさりと案内することに決めた。少女の後ろをついていきながら、私は考える。

クロエ(なめられて……はないか)

 馬鹿にするつもりならもっと別の手段をとった筈だ。街で自由にさせるなんてこともしない。

クロエ(ますます意味がわからない)

 嘆息。見慣れない街を眺めつつ、私は少女と街の通りを進んだ。


 で、進むこと数分。
 案内された普通の家に入ると――

ユウキ「おお、もう歩き回ってるのか」

 けろっとした顔で椅子に座る、あの女がいた。
 その姿を確認し、私は隣の少女を見る。彼女は油断しているのかユウキを見ていた。私に注意を向けている様子はない。私は駈け出し――

クロエ「いたな。あの時の恨み――っ!」

 転んだ。何もない場所で盛大に。
 沈黙が室内に広がる。正直、泣きたいくらい惨めな気持ちであった。

ユウキ「……可哀想になってくるくらい、弱くなったな」

???「憐れクロエ……」

クロエ「くそう……」

 胸が痛い。私は顔を赤くなるのを感じながら、立ち上がった。

ユウキ「効果は上々のようだな。よかったよかった」

クロエ「よくない! 私になにをした! 私の楽しみを奪って、のうのうとしやがって――」

ユウキ「そう言うな。殺されるところだったお前を救ったんだ、私は。私が行く頃にはお前の討伐隊。それが編成されていたんだぞ」

 のんびりと言い、ユウキはコーヒーを飲む。

クロエ「なんだって? 私は誰にも負け――」

ユウキ「私に負けただろうが」フフン

クロエ「ぐっ……!」ギリリ

ユウキ「戦争より優先度の高い討伐隊は私よりも精鋭だ。それが複数人来るんだから……分かるよな?」ドヤ

クロエ「うぐぐぐぐ……!」ジダンダ

???「あんた本当に魔物だったの? なんか面白いんだけど」

 今思い返してもひどい扱いである。

【今日は落ちます】

クロエ「だった、ではない。私は今でも魔物だ!」

ユウキ「ま、人間でもいいと思うぞ。お前の正体がバレれば即討伐だろうし。戦う力もなさそうだからな」

クロエ「誰のせいだと思っている……」

ユウキ「封印と相性がよかった自分を恨むんだな。長生きできるんだし、私には感謝してほしい」

クロエ「屈辱……」

 謝られるならともかく、開き直られるとひどく腹が立つ。

???「で、なんでこの子を助けたんですか? それも、こんな自由にさせて」

ユウキ「――死なれるのは気に入らないだけだ」

 少女が私をちらりと見て尋ねると、ユウキはすっと目を細めて答える。
 意外な答えであった。もっと偽善者ぶった返答をするとばかり思っていたのだが。

ユウキ「ま、そういうことだ。私の気まぐれ。私の思いつき」

ユウキ「それに付き合わせるのだから、相応の待遇はしよう。強くなりたいのならば、リーフに――アリア」

 カップを置き、私の隣、少女を見るユウキ。どうやらツインテールの彼女はアリアというらしい。

ユウキ「二人に稽古をつけてもらえ。衣食住の心配も要らない。あとはそうだな……」

 真面目な顔をしていたユウキは突然にやりと笑った。

ユウキ「夜に寂しかったら、二人を呼ぶといい」

アリア「――はぁっ!? じゃなくて」

アリア「なんでですかっ! 私を勝手に巻き込まないでください!」

ユウキ「お前も年頃だろう? 興味があって当然。それに相手は淫魔。そういうことの専門家みたいなやつだ。妊娠だとか、病気だとか、心配ないだろ?」

クロエ「……まぁ」

 首肯。生活の確保、それに女性までつけてくれるなら言うことない。私は大人しくしておく。
 実際彼女が言っているのは正しいことだ。私と何度行為に及ぼうと、私がそうすると思わなければ子をなすことはない。病気は無論。

ユウキ「ほらなリスクなし。ちょっと経歴に傷がつくが女だ。嘘ついて当たり前。そういうことだから、楽しんだらどうだ?」

アリア「セクハラですご主人様」

 この二人は……どんな関係なのだろうか。とても主従の関係には思えないのだが。

ユウキ「……ふむ。そこまで言うなら、そうだな」

ユウキ「クロエに一人に絞ってもらうか」

ユウキ「クロエは誰に夜の相手をしてもらいたい?」

アリア「どちらにせよ私は巻き込まれるんですね……災難すぎる」

クロエ「一人しかだめなのか……」ウウム

 選択(本編開始の好感度に影響が出ます)
 1・リーフ
 2・アリア

 安価↓1

クロエ「リーフにしよう」

 私はなんとなくリーフを選んだ。決してロリコンなのではない。

アリア「よっし! けどなんか複雑な気分」

ユウキ「小さな女の子に負けたなアリア。お前も老けてきたということか。数少ない処女喪失の機会を逃したわけだ」

アリア「ぶん殴りますよご主人様」

 ひどい会話である。

ユウキ「ではリーフには話をつけておこう。で、稽古だが……クロエはどんな武器を使いたい?」

 選択(本編開始の戦闘スタイルに影響、以下略)
 1・剣
 2・短剣
 3・拳
 4・それ以外(指定。現代的すぎるものや、わからないものは再安価)

 安価↓1

クロエ「短剣で頼む。なんとなくだが」

ユウキ「そうか。いいんじゃないか? アリア。後で買いに行くように」

アリア「了解です。それくらいなら、朝飯前ね」

ユウキ「じゃ、さっそく稽古といくか。リーフは合気道の達人だからな。真面目にやれば強くなれるだろう」

リーフ「そうですねー。びしばしいきますよ」

 いつの間にか家の入口前にいたリーフ。私とアリアはびくっと身体を揺らして驚いた。

クロエ「いつの間に……」

アリア「相変わらず慣れない……」

ユウキ「私はすぐ街を出る。何か困ったら二人に言えばいい」

 何事もなかったかのようにユウキは語る。
 街を出る。意外なことのように思えたが、アリアとリーフの二人の反応は小さい。どうやらそれが普通のことらしい。

クロエ「……そんなずさんでいいのか?」

ユウキ「いいんだ。それにアリアもリーフも手練だ。とりあえず不安はないだろう。無茶して生き残るだけの力もお前にないしな」

 笑顔で答えるユウキ。
 確かに、今の私に悪行の限りを尽くす力はない。今の私にできるのは大人しく、言われた通りにすることだけ。物凄くストレスがたまりそうだが……それしかない。

クロエ「フン。すぐお前を倒せるくらいの力は身に付けてやる」

ユウキ「そうかそうか。それは楽しみだ。その時まで待っているぞ」

 本当に楽しげにユウキは笑う。

ユウキ「二人の稽古についていけらたな」

クロエ「ついていくさ。私を誰だと思っている」

 私は胸を張り堂々と答える。
 ――が、この時の私は分かっていなかったのだ。リーフとアリアの実力、そして弱体化した私の力を。


 夜。稽古を終え、私は目を覚ましたあの家へと戻った。
 そして夕食、入浴を終えた後。

クロエ「……本当にあれは稽古なのか」

 私は今日の出来事を思い返しつつ呟いた。
 ユウキに会いにいくまではいい。それからが地獄であった。
 稽古と称して合気道、魔法、その他基礎的な体力を身に付けるための修行を行い――あっという間に夜である。
 自室に戻る頃にはぐったりであった。

クロエ「だがここからは私の時間だ……ふふふ」

 私は笑う。
 淫魔である自分の時間。すなわち、夜。
 今夜からは獲物を狩りに行く手間もなくそこまでいきつけるのだ。笑みが止まらなかった。

クロエ「リーフ。覚悟はいいか?」

 ベッドに腰掛ける私は、隣のリーフを見た。彼女はわりと余裕なようで、それほど焦った様子もなく私の隣に座っている。

リーフ「はい。大丈夫ですよ」

 あまつでさえそんなことを言ってくる。
 経験はどう見てもなさそうだが……どうなのだろうか。
 さて……どうしよう。

 選択
 1・普通に本番
 2・口で頼む
 3・むしろリーフに攻めてもらうか(リーフにふたなりを移す)
 4・普通に女の子同士の(ふたなりなし)

 安価↓1

 ……しょうがない。
 わがままを通して、言いふらされても不利になるだけだ。
 ここは女性同士、警戒を解くとしよう。

クロエ「じゃあ、はじめるぞ」

 私はリーフを押し倒す。
 小さな身体の彼女の上へ。メイド服姿の彼女は、上目遣いに私を見る。スカートからのぞく健康的な白い脚が、今はいかがわしく見えた。
 もじっと身体を動かして、彼女はまだ服を脱がしていないというのに、手で胸を隠すように交差させる。

リーフ「あの……初めて、なので優しくしてください」

クロエ「分かっている」

 その辺りは見た目から重々承知だ。
 私は頷いて、一度軽く唇を合わせた。

クロエ「ん、ちゅ……」

リーフ「ふぁ……っ」

 柔らかい感触。男性のそれと違って、重ねるこちらも癒やされるような心地良い感覚だ。柔らかく、もっと味わいたいという欲求が自然とわいてくる。会ってからずっと余裕のあるリーフが、私とのくちづけに熱っぽい吐息をもらしている、という点も私の気分を高めた。

クロエ「ん……どうだ?」

リーフ「心地いい、感じです」

 唇を一度離し問いかける。目を開き、リーフは自分の唇に触れて微笑んだ。

リーフ「クロエさんは、優しくもできるんですね」

 そして、彼女は私の首へ優しく手を回した。
 吐息がかかりそうなほど近い距離。だがリーフは怯えている様子はない。

クロエ「まぁ……な。奴曰く専門家、だからな」

リーフ「ふふ。愛のある行為をレクチャーしようと思いましたが、不要でしたか」

クロエ「……なんだそれは?」

リーフ「気にしないでください。ほら、クロエさんのお好きなように……」

 耳をぴくぴくと動かしながら、リーフは私の手を取ると自分の胸へと当てる。
 小さいが、確かな柔らかさが手に伝わる。
 本当にしてもいいらしい。

クロエ「分かった」

 私は頷くと、再びくちづけをかわす。

リーフ「ん、ちゅ……ふぁ」

クロエ「う……ぷぁっ」

 今度は遠慮無く舌をリーフの口へ入れ、深く口づけ。
 吐息が、水音が室内響く。舌を絡める間、リーフは私の後を追うだけ。懸命さが可愛らしく、猫獣人の血が混ざっているからか、ザラザラとした舌の感触は新鮮で中々楽しめた。
 その間私はリーフの胸を服の上から撫で、ゆっくりと服を脱がせていった。

クロエ「っはぁ……キスは慣れてないみたいだな」

 唇を離し、舌と舌が糸をひく。

リーフ「っ……一応、初めて、ですから」

 私とは対照的に息を荒げ、顔を赤く蒸気させた彼女。唇が離れ、身体にも触れていないというのに彼女の身体は時折震えていた。




【今日は落ちます】

クロエ「……そうか」

 メイド服をはだけさせ、胸元を露出させる。
 下着につつまれた胸はほぼ平坦で、けれど白い肌はつやつやとしていて驚くほど綺麗に見えた。呼吸に合わせて上下しているのがよく分かる。
 胸の下辺りで手を組み、少しとろけた目で私のことを見るリーフ。彼女は自分からゆっくりと下着を上げた。
 小さな膨らみと、綺麗な色をした突起が露わになる。

リーフ「……どう、ですか?」

クロエ「どう? 小さいな」

リーフ「……そうではなくて」

 若干呆れた様子でリーフは頬をふくらませる。

リーフ「こういうときは何かロマンチックな言葉を言うんです。女の子が喜びそうな」

クロエ「……む」

 知ることか、と思うものの今の私はいつもの状態ではない。
 ここでのルールに従わないと、これからつまみ食いするときに不便かもしれない。何か言わなくては。
 私はリーフの胸に手を当て、笑みを浮かべた。

クロエ「ふっ、嫌と言っていたわりにはもう硬くなっているぞ」

リーフ「嫌と言ってません」

クロエ「……」

 ……どうしたものか。

クロエ「やめだやめだ。再開するぞ」

 誰かを喜ばせることなんて、私には無理なのだ。
 悦ばせる。これが私にはぴったりだ。
 短く言うと、私は胸に当てた手を動かす。

リーフ「あっ……もう、しょうがないです、ね――ん」

 言葉が途切れる。小さいのにずいぶんと敏感なようだ。私の手が膨らみを揉む度に、彼女は身体を跳ねさせる。
 演技という感じでもない。声は甘く、乳首も固い。
 私は再度唇を重ね、今度は無理矢理舌をねじこむようにして、リーフの口内をかき回す。

クロエ「んくっ……ジュ、ちゅ……」

リーフ「ん、ぷぁ――ふぁ、あぁ」

 時折胸の突起をつまみ、軽く引っ張る。その度に彼女は声を強くさせ、身体を強張らせる。
 痛くはないのだろう。その証拠に私を見る彼女の目は心地よさそうに蕩けている。うっとりと、快楽に酔いしれるように。

クロエ「んぅ……」

 ジュルジュルと音を立てて、互いの唾液を交換する。
 こうして長い間口づけだけをするのはいつぶりだろうか。ぼんやりと考えながら、私は手を彼女の脚の間に。スカートの上から割れ目があるでろう場所を軽く擦った。

リーフ「っ、う――ふぁっ!?」

 くぐもったような声の後、大きな反応を起こす。リーフの身体が大きく跳ねた。

クロエ「……ここも、敏感なようだな」

 唇を離す。突然の刺激に驚いているのか、私が舌を離した後もリーフは舌を出したままだった。唾液の糸が滴り、彼女の胸へと垂れる。とろっとしたそれが、小さな膨らみの上に。ランプの灯りに照らされた今の彼女の姿は、とても淫靡なものであった。

リーフ「これ、はっ、なんでーーひやっ!?」

 はっはっと小刻みに呼吸する彼女。手を動かす度に言葉が途切れ、小さな身体が震える。
 胸の前で手をぎゅっと組み、戸惑う様子を見せているが、身体は正直ということだろうか。脚を少し上げて、開いていた。

クロエ「犬みたいだな。みっともない姿だ」

リーフ「言わ、んぁっ、ないでください――!」

 荒れた呼吸。だらしない表情を見せるリーフは口の端から唾液を流し、私のされるがままとなる。
 そろそろ、だろか。
 スカートの中へ手を。そして、すっかり濡れきっている下着を横にずらし、直接手で触れて擦る。
 クチュ、と口よりも粘着質な音が響いた。

リーフ「んあぁっ! あ、はぁ……っ」

クロエ「すごいな。本当に初めてか?」

 指を動かす。上下に、軽く擦るように。ただそれだけだというのに、リーフは胸の前で合わせた手をぎゅっと力強く握り、身体を震えさせた。
 淫魔の唾液に媚薬のような作用があるとはいえ、この反応は珍しい。このまま達してしまうのではないのだろうか。
 リーフの反応を楽しむように、時折激しく、ゆるく手を動かす。
 時折もどかしそうにするものの、リーフはそれを注意する余裕すらないようだ。

リーフ「あっ、ぐ――クロエ、さ――っ、私、もう」

 泣き、嗚咽をもらすようにリーフは私へ何かを訴える。
 生理的な涙と蕩けきった目や、身体の震えを見れば何を言いたいか、すぐ分かるが――まぁ、初めてだ。少しくらい本番に近いことをしておいた方がいいだろう。
 私は頷いて、膜を傷つけない辺りの深さへ、指を入れた。
 するりと入り込む。濡れきっている中は心地よく、彼女の体温が直に伝わるようだった。指を入れただけなのに気持ちがいい気すらする。

クロエ「いつでもいい。イッてみせろ」

リーフ「は、ぁ――ん、あううっ!」

 指を動かすと、リーフはあっという間に達した。中が強く締まる。脚がぴんとし、ぴくぴくと痙攣するように震える。
 リーフが脱力すると、中から愛液が溢れてきた。
 指を抜き、私はそれを口にする。……うん。やはり女性はいい。柔らかくて、可愛らしい。こうして攻める甲斐もあるというものだ。

リーフ「はぁ……っ、はぁ」

 目を閉じ、荒い呼吸を繰り返すリーフ。
 彼女はゆっくりと深呼吸をし、徐々に落ち着きを取り戻した。そして目を開き、ふにゃっと笑みを浮かべる。

リーフ「思ったより、すごかった、です……」

クロエ「まぁそうだろうな」

 初めてで、しかも触れるだけであれほどの反応を見せたのだ。私もおどろいたくらいだし、本人など混乱するレベルだろう。

リーフ「流石は専門家ですね」

クロエ「それほど大したことはしてない」

リーフ「ふふ、そうですか」

 彼女は笑い、横を向く。そして、自分の隣をぽんぽんと手で叩いた。どうやら隣に寝ろということらしい。

クロエ「……」

 示されるままに隣へ。すぐ前にはリーフの顔があり、少し照れくさい。

リーフ「クロエさん、今日からよろしくおねがいしますね」

 淫魔の私へ、笑いかける少女。
 こうして、人の笑顔に触れることなど初めてだ。誰かとこんな近くで寝るのも。
 ――まぁ、悪くはない。
 私は頷いて、小さく返事をする。

クロエ「ああ、よろしく」

 成り行きで私は力を失った。
 最初は苛立った。けれど今は、それほど後悔していない。
 何故なら私は、気付くことができたからだ。
 これまでの私はちっぽけで、何もできない愚かな存在であったのだと。

【本編のはじまり。その前】
 ここから本編。最初に作成した性格、口調の主人公となります。その前にちょっと設定を


 選択したリーフとの肉体関係は?(数字で指定)
 1・本番なし
 2・何回か
 3・もう頻繁に
 4・っていうか、リーフだけでなくアリアにも手を出したり

 安価↓1

 リーフがクロエを呼ぶときの呼称
 1・お姉さま
 2・クロエさん
 3・(その他。変なものはものによって最安価)

 安価↓2


 リーフの好感度(コンマで判断) 初期値は通常20
 1~3:プラス5
 4~6:プラス10
 6~8:プラス15
 9~0:プラス20

 上の二つの安価、そのどちらか高いほうで確定

 把握しました。

 『頻繁に』

 『お姉さま』

 そして好感度は20プラスでスタートします。

 今日は落ちま

キリがいいところで容姿まとめつくっときます

【本編】

クロエ「ふぁ……ふぅ」

 私は回想を終え、大きく伸びをした。
 自宅。ベッドに腰掛け、読書をしていた私はぼんやりと考える。
 ……一年。あれから一年の月日が経った。
 あれからユウキは本当にすぐ出ていき、私はリーフとアリアとこの街で生活をしている。
 二人と違い、特に仕事もない私は毎日戦いの稽古、読書、そしてリーフとの営み……なんか、駄目人間な生活を送っていた。これが街でなく山奥ならばまだ格好がついたのだろうが、家でぬくぬくと生活しているのを考えると――うん。あんまり考えるのはよしとこう。

クロエ「暇、ですわね」

 ぽつりと呟く。
 毎日楽しいは楽しいけれど、こう毎日続くとどうにも暇だと感じてしまう。
 今はお昼前。この時間、リーフとアリアは事務所、だろうか。
 ちょっかいを出しに行くのもいいかもしれない。

 選択
 1・リーフといちゃこらしよう
 2・アリアをからかいに行こう
 3・このままのんびりと

 安価↓1

クロエ「まぁ、いつも通りが一番……」

 このままのんびりしよう。私は思い、ベッドに横になる。
 眠気はないけれど、こうしてゆっくりしていると気持ちが休まる。リラックスでき――

クロエ「……あら?」

 こんこんと、ドアがノックされた。休もうとした矢先に邪魔をされ、私は膨れつつ立ち上がる。
 来客とは珍しいものだ。ここには普段誰も来ないのに。アリア辺りがお昼ごはんに誘いに来たのだろうか。

クロエ「はいはい。どなたです?」

 ドアをゆっくり開き、顔を出す。その前に立っていたのは、久しぶりに見る顔――ユウキであった。
 相変わらずスーツ姿の彼女は、私を見るとにっこりと笑う。

ユウキ「よ。久しぶりだな、クロエ」

クロエ「あなたは……」

 いきなりなことに面食らう私。一年ぶり。それも突然の再会。私は信じられない想いで目の前の人物を見ます。

ユウキ「その様子だと問題なく生活できているようだな。安心した。入るぞ」

 許可も得ず、私の隣を無理矢理通り、家の中に入ってくるユウキ。ドアを閉めた後も信じられず、私はその場で棒立ちしていた。

クロエ「え、ええ、まぁ……。えと、本物……ですの?」

ユウキ「本物? それはこっちの台詞だ。珍妙な口調になって」

クロエ「これはリーフに読まされた道徳の本の影響で。珍妙かしら?」

ユウキ「違和感ないのが珍妙だ」

 椅子にどっかりと座り、彼女は遠慮なしに言う。

ユウキ「とりあえず、お茶を貰えるか?」

 相変わらずですわね、この人……。

クロエ「はい、どうぞ」

 お茶を適当に入れ、ユウキの前に。彼女の向かい側に私は座る。

ユウキ「おお、ありがとう。……うん、落ち着くな」

 しっかりお礼は言い、彼女は一口。ホッと息を吐く。

クロエ「……それで、ここへ来た理由はなんですの? また気まぐれでして?」

ユウキ「いやなに、今回は違う。お前の様子を見に来たのと……仕事を与えようと思ってな」

クロエ「うげっ」

ユウキ「うげっ、って言うか。うげっ、って」

 多分今の私は、露骨なくらい嫌そうな顔をしていると思う。
 暇なのも嫌。けれど好きなとき休めないのも嫌。複雑な問題である。

ユウキ「これまでは修行とリハビリで怠惰な日々を許してはいたがな、お前も人間社会に生きる者だ。いつまでもそうはいかん」

 お茶をのみ、ゆるみきった表情をしながら正論を話す彼女。

クロエ「お言葉ですけど、これまでの生活も過酷な日々でしたわ」

ユウキ「それエロいことだろ絶対」

クロエ「ぐっ……っ! 読心術とは恐ろしい!」

ユウキ「……お前も人間くさくなったものだ」

 私を見るユウキの目に呆れの色が混じった。

クロエ「ですが、私にできるお仕事なんてありまして? 自分のことながら自信が」

ユウキ「何を言っている。リーフに聞いたぞ、風俗から薬師、合気道の師範までこなせる逸材だと」

クロエ「自分のことながらすごく狭くて広い範囲ですわ」

 リーフさんには既に会っていたようだ。本人のいないところで何を言っているんだと思うものの、正論なので否定できない。淫魔だし、薬に関してはよく知ってるし、合気道はなんやかんやでそれなりに極めてしまったし……。

ユウキ「ま、というわけで自信を持っていい」

クロエ「まさか風俗しろととか……言わないですわよね。私、お嬢様キャラでして……」

ユウキ「自分で言うか。ま、心配するな。お前が望む仕事の筈だ」

 私が望む……。
 どんな仕事だろうか。

クロエ「それはどんな仕事でして?」

ユウキ「私の屋敷で薬師兼、健康相談員として働いてもらう」

 面倒そう……。薬師というのはまだいい。けれど、健康相談員とは? なんか言葉の響きだけでも面倒そうです。それに屋敷という場所で働くなら、ここから引っ越すことになるのでしょう。それも面倒ですし。
 私はうんざりしつつ考えます。とりあえずお断りですね。

ユウキ「ちなみに屋敷にはわけあって美少女しかいない」

クロエ「受けます」

 即答。
 多分今の私は露骨なくらいいい笑顔を浮かべていると思う。

ユウキ「受けるとは思ったが、まさか即答とはな」

クロエ「美少女沢山のお屋敷でお仕事……こんなうきうきすることなんて、なかなかありませんわ」

ユウキ「単純だな、お前は。まぁ嫌いではない」

 ふっと笑って、ユウキはカップを置く。

ユウキ「では早速出発の準備をしてくれ。今日中には発つぞ」

クロエ「はい! 今日中には――え!?」

 まさかの言葉。私は驚愕する。

クロエ「そ、そんな急に?」

ユウキ「うむ。私も暇人ではないのでな」

クロエ「ええと……それは、私だけ行くんですの?」

 もしそうなら、リーフやアリアを置いていくことになる。そうなると、快諾したもののちょっと心の迷いが生じなくもない。彼女らとは仲良くしてもらったし。

ユウキ「そうなるな」

クロエ「うう……」

ユウキ「だが、いずれ全員がそこに集うことになる」

クロエ「……え?」

 意味深な台詞。意味が分からず私はユウキを見るのだが――彼女はまたお茶を口にし、頬をゆるませていた。

ユウキ「そういうわけだ。いずれ会うことになる。気にするな」

クロエ「気にするなと言われましても……」

ユウキ「大丈夫だ。心配することはなにもない」

クロエ「うーん……」

 彼女は嘘を言わない。それは分かる。
 けれどリーフとアリアがいつ屋敷に来るかはわからないのだ。すぐ頷くような気持ちにはなれなかった。

ユウキ「私を信じろ、クロエ。すぐ会える」

クロエ「……分かりました。あなたを信じますわ」

 渋々、私は頷く。まっすぐな彼女の目を私は信じることに。
 確かにいつまでもだらだらしているわけにもいかない。たとえ二人と離れても、ここはチャンスを活かすべきだろう。

ユウキ「そうか。そう言ってくれると思ったぞ」

クロエ「しかし……お屋敷ですか。なんでそこに私を?」

 それも、美少女だらけのお屋敷。とても淫魔である私を働かせるべき場所ではない。そこで私を働かせようと思った理由がよく分からなかった。

ユウキ「そこは色々とわけありの少女、女性が多くてな。お前のようなやつが人助けには最適かと思っただけだ」

クロエ「は、はぁ。お屋敷で人助け……?」

 聞いたことのない話だ。

ユウキ「ま、深く考えるな。お前は考えるままに行動すればいい」

クロエ「つまり私のハーレムを作ってもいいと?」

ユウキ「できるものならな」

クロエ「おおう……! すごく楽しみですわ!」

ユウキ「お前……」

 物凄く呆れられた目で見られた。

ユウキ「……今日中に出るから、お別れの挨拶をしておいた方がいいだろう」

 ため息を一つ吐き、ユウキは私に言う。
 お別れの挨拶。近いうちに会うことになるだろうけれど、大事なことだろう。
 二人に会うのは当然として……誰に重点を置こうか。

 選択
 1・リーフ
 2・アリア

 安価↓1

 
 何かの事務所。
 私はリーフに挨拶をするべく、そこへとやって来た。
 一見すると普通の一軒家。だが中にはテーブルと椅子、棚、そして大量の書類が。
 私の家と違い、仕事する場なのだと一目で分かる堅苦しい場所だ。

クロエ「……なんて言ったらいいんでしょう」

クロエ「――考えてもしょうがない、ですわね」

クロエ「行きましょう」

 ドアを前に少々思考。私は決意し、ドアを開いた。



【今日は落ちます】

クロエ「お邪魔します」

 ドアを開き、中へ。
 テーブル。棚。そして椅子。生活などとてもできそうにもない、事務的なその場所には、リーフだけがいた。

リーフ「あ、お姉さま。旅立ちのご挨拶ですか?」

 この一年でいつの間にか私の呼称が変わった彼女。書類を小さな身体でせっせと運んでいたリーフは、笑顔で私のことを見て出迎える。
 ユウキに会ったからだろう。旅立つことは知っていたようだ。

クロエ「ええ。そのことであなたに挨拶をと」

リーフ「嬉しいですっ。けどちょっと待っててくださいね」

 満面の笑みを浮かべ、書類を棚に置こうとする彼女。私に背を向け、尻尾を揺らしつつ、悩ましげとも思える声をもらす。
 頑張って仕事をしているのだろう。そう思うのだが――何故だか、仕事をしている彼女の後ろ姿を見ていると無性にムラムラときた。

 選択
 1・勿論襲う
 2・大人しくしておきましょう

 安価↓1

 襲うしかないだろう。折角の密室。それも、彼女とは今日別れるのだ。
 私は静かに彼女の背後に近づき――書類を棚に置くとともに抱きしめた。

リーフ「ひうっ!? お、お姉さま……?」

 ぴくっと身体を跳ねさせ、戸惑いながらもどこか期待を込めた目で見てくるリーフ。
 彼女のお腹、脇腹を手で撫でつつ私は笑みを浮かべた。

クロエ「リーフ……いい、ですわよね?」

リーフ「あっ、ん……誰か、来るかもしれませんよ?」

 駄目とは言わず、彼女は棚へ手をつき、腰を私へと突き出す。
 赤く蒸気した顔には既に期待の色が多分に含まれており、言葉に反して拒否するような素振りはなかった。

クロエ「そのようなスリルもまた一興……でしょう?」

 後ろからしっかり抱きしめ、胸を服の上から撫でるようにして、ときおり揉む。
 リーフの甘い声が室内に響いた。

リーフ「んぁっ、そうです、ね――ドキドキします」

クロエ「ふふ、可愛い子……」

 するりと手をメイド服の中へ入れ、素肌に直接触れる。
 小さいけれど柔らかな胸の感触に、既に反応しきった乳頭。一年の経験により、すっかりリーフは調教されきっている。下ももう準備万端なのだろう。

 選択
 1・本番で
 2・その他(口や胸、技能を使ったものなど。マニアックすぎたり、書けないものは申し訳ないけれど最安価)

 安価↓1

クロエ「リーフ。これを……飲めます?」

 私はポケットからとある薬を取り出す。
 興味本位で作ったものだが、健康に害はないだろう。小瓶に入ったそれの栓を抜き、私はリーフの口元へと差し出した。

リーフ「……は、はい。お姉さまのものなら」

 リーフは素直にそれを飲んだ。
 効果が私が想定した通りのものならば――私は手を、彼女の胸元から離す。するとほどなくして、彼女の胸が膨らんだ。
 サイズにしてDほどだろうか。それでも彼女の小さく細い身体ではかなりの巨乳に思える。ぴちぴちになったメイド服は、いつもより数段いやらしく見えた。

リーフ「えと……お姉さまの薬って、すごいですね……」

 驚いたように自分の胸に触れ、リーフが呟く。
 さて、ここからどうしようか。

 選択
 1・胸を使って奉仕してもらう
 2・大きくなった胸をいじりつつ本番

 安価↓1 選択肢から外れない程度の希望も記載可

リーフちゃんに生やして男の快楽を味あわせれないかなぁ

【2、そして追加のシチュ了解しました。
 次回は、胸を弄り、そして>>101の内容をしたいと思います。ただ、次回からはできれば一回のレスでお願いしたいなぁと。

今日は早めに休みます。明日は小説の更新もないので、早めに書けると思います】

クロエ「当然ですわ。私にかかれば、この程度……」

 得意気に言いつつ、大きくなった彼女の胸へ手をやる。
 豊満な二つの膨らみを両手で鷲掴みにし、少し強めにもんでみた。
 驚くくらい柔らかい。指が沈むように胸は形を変え、かつ吸い付くようなハリもある。
 しかし、それよりも私の興奮をもたらすのはリーフの反応。胸に手が触れる度、手が動く度、彼女は敏感に反応をしめして声をもらす。もともとが心配するくらい敏感だったのだ。大きくなっても、その感度は健在ということだろう。

リーフ「あっ、んう……っ! お姉さ、ま――っ、すごく、いいですぅ!」

 棚に手をかけ、額もくっつけるリーフ。最早立っていることも辛いらしい。私が胸に触れ、突起を擦る度に足がガタガタと震える。

クロエ「ふむ。どうよろしくて? 詳しく話してくださいませ」

リーフ「あうっ! あ、頭が、びりびりして――あっ、はぁ――っ!」

 指を激しく動かし、彼女の膨らみをぐにぐにと蹂躙する。それにくわえて乳首もつまんだり、ひっぱったりすると、リーフの反応は目に見えて大きくなった。口からは唾液が流れ、ガーターベルトを身に付けた太ももにはねっとりとした液体が流れる。

リーフ「んぁっ、あっ、う……んうっ!」

 もう余裕もないのか、彼女は言葉の続きを口にせず、ただただ喘ぐ。
 もしかしたら、このまま達してしまうかもしれない。
 私はにやりと笑って、彼女の胸へと顔を近づける。そして、乳頭を口へと含み、甘噛みした。
 ぷにっとした心地良い感触。リーフの身体が大きく跳ねた。

リーフ「ふぁっ!? んうううっ!」

 身体を震わせ、絶頂へと達するリーフ。
 棚へ寄りかかっていた彼女だが、脱力して床にうつぶせとなる。恍惚とした顔、蜜が溢れるように流れ出る秘所が露わとなる。

クロエ「リーフにあの薬は相性がいいようですわね……」

 その光景をしっかり目に焼き付けつつ、私は呟いた。
 さて……これから先だが、どうしようか。
 とりえあえず、リーフに生やしてさらに蹂躙しようとは決めたのだが――

 選択
 1・自分がリードする形で主導権を
 2・あえて相手に主導権を

 安価↓1

クロエ「当然、ですわよね」

 彼女の生やすのは初めてのこと。
 そうなれば、当然勝手がわからないだろう。私の役割はそんな彼女を優しく導き、快楽を与えること――

クロエ「ぐふふ、ですわ……」

 リーフを襲う私。主導権を奪われて逆に責められる私――どちらも美味しい。嗚呼、やはり可愛い女性は素晴らしい!

クロエ「そうと決まれば……リーフ。いつまで呆けているつもりですの?」

リーフ「あぅ……お姉さま?」

 ぽけーっとした顔で私のことを見るリーフ。彼女は力なく笑みを浮かべるのですが――その表情がすごくきます。思わず襲おうと考えてしまうほどに。
 いかんいかん。ここは我慢せねば。首を横に振り、私は彼女を抱えて仰向けに寝させます。
 大きな胸をはだけさせ、捲られたメイド服のスカートの中には、すっかりびしょぬれになったパンツが。

クロエ「ごくっ――って違う。リーフ。これから楽しいことを教えてさしあげますわ」

 またもや意識を奪われるものの、そこは淫魔。しっかり我に帰り、私は自分の持つ能力を発動させる。
 女性も男性も相手にできるよう、淫魔ならば大抵身に付けている術である。リスクは精力をダイレクトに吸ってしまうことくらいで、一回一回の量は微弱だし、私が気をつけていれば特に問題もない。

リーフ「……え? あ、あれっ?」

 何か違和感に気づいたのだろう。ぐったりしていたリーフが、自分の股間へと手を伸ばそうとする。
 そして、硬直した。顔がすぐに真っ赤になる。

リーフ「これは、お姉さまの……力、ですか?」

 固く、限界まで大きくなったそれは、成人男性と比べてもなんら遜色はない。小さな彼女に、大きな胸と大きな男性器が。アンバランスな光景だが不思議と似合っているようにも見えた。


【一旦落ちま】

クロエ「そうですわ。どう? 初めてでしょう?」

リーフ「は、はい……そうですね。えと――んっ、違和感しかないです」

 身体を起こして棚に背を預け、床に座ったリーアは自分のものに触れる。
 そっと握るように根元を掴む。たったそれだけのことなのに、彼女は声をもらして硬くなった自身を跳ねさせる。

クロエ「まぁ、すぐ慣れますわ。んぅ……」

 自分の服――白のワンピースを捲り、自分の秘所へ触れる。
 既にそこは万端すぎるくらいに準備が整っていた。リーフが可愛かったからですわね……。誰でもこうなります。

クロエ「今からここに……私がリーフにしているように、挿れてさしあげます」

 立ったままの姿勢で指で中を開いて見せると、蜜が糸を引く。ちょうど顔の辺りの高さにあるそれを、リーフは恥ずかしげに、しかし期待を込めた目で見つめている。

リーフ「お姉さまの、中に……」

クロエ「ええ。すぐ慣れますわ、きっと」

リーフ「あっん――! はっ、はい……っ」

 脚を開き彼女によく見えるよう腰を下ろしつつ、ゆっくりと手で愛液が滴った彼女の先端を撫でる。少々敏感すぎるような気もしなくはないが、気にしなくても大丈夫そうだ。
 それに、気持ちいいほうがいいに決まっている。

 ゆっくりと中へ。先端が中へ入りこむ。
 暑いと感じていた自分の身体より、更に熱いと思えるそれ。私自身の淫魔の血が早く早くと急かす。それをなんとか鎮め、私はゆっくり腰を下ろす。

クロエ「――ふぅ。痛かったりしたら、言ってくださいね」

リーフ「んあぁっ! だ、はっ――大丈夫、ですっ」

 床についた手を、指の先を立てて動かすリーフ。まだ先端だけだというのに、その表情は苦しげだ。いつ達してもおかしくはない。

クロエ「大丈夫……ですわね?」

 快楽に抗い、懸命に耐えようとしているリーフ。彼女を見ていると、無性にいじめたくなる。
 私は笑みを浮かべ、一気に腰を下まで下ろした。
 中を進み、するりと奥まで入りきるリーフのもの。ズチュッと音がし、中から蜜がもれた。
 全身を伝わり、頭に直接くるような、幸福感にも似た感覚が私の身体を支配する。やはり、挿れるのと挿れられるのとでは違う。女性相手ならば、これも悪くはない。

リーフ「うああっ!? お、お姉、さ――ひあああっ!」

 私の身体が彼女から精を奪おうと、うごめくのを感じる。と同時にリーフが甲高い声を発し、私の中へ温かいものが満ちていく。どうやらイッたようだ。中で跳ねるように彼女のものが動き、勢いよく精液が注がれていくのがよく分かる。流石は淫魔特製の男性器。凄まじい量と勢いである。出しきらない内から、あっという間に中から白い液体が溢れてしまった。


クロエ「んっう……あら、もうイッてしまったの?」

 舌を出しながら射精を続けるリーフ。
 初めてのことに加え、敏感すぎる感覚――それに、私が相手であるということ。彼女は今、どれくらいの快感を得ていることだろうか。想像すると……ぞくぞくしてしまう。

リーフ「あぅっ、ご、ごめんなさ――」

クロエ「ふふっ、気にしないでくださいませ」

 申し訳なさそうにするリーフの頬を撫でる。ようやく白濁を出しきり、彼女の表情にも徐々に落ち着きが戻る。

クロエ「これで終わり、ではないですし」

 そのタイミングを見計らって、私は腰を動かしはじめた。
 腰を上げ、下に。水音、肌と肌がぶつかる音。卑猥な音に混じり、リーアの悲鳴のような声がひびく。出したばかりなのだが、彼女のものはまだまだ固い。むしろ先程よりも激しい動きに、以前より更に大きさを増したような気もする。
 私に伝わる快感も強い。彼女のものが出し入れされ、奥をつく度に目の前がちかちかしそうな感覚に襲われる。

リーフ「ひゃっ、あ、んっ、お姉さま――っ。私、イッたばかり、で……」

クロエ「関係、ありませんわ。んっ。私も、休まず――あん、続けたでしょう?」

 自然と私の口からも声がもれてしまう。きっと私は今笑っているのだろう。なんとなく分かった。

クロエ「さっき、気持ち良かったでしょう? 私も今、天にも昇る気持ちですわ。はぁっ、もっと、何度も――味わいましょう?」

 彼女を抱きしめ、向い合って座る体勢に。時折動くのをやめ、彼女の大きな胸に触れる。その間、リーフは腰を自らゆるく動かしていた。休まず与えられる刺激に、目を潤めていても、だらしない表情を晒していても、それでも快感を求めて。

リーフ「おねえ、さま……あうっ、また、あっ――んうっ! 私」

クロエ「ええ。いつでも、いいですわよ。んうっ、たっぷり出してください。――そろそろ、私も、ですから」

 互いに限界が近づき、自然と私の動きは早まる。リーフは自分の胸を自分で揉みながら、最後まで私に身を委ねていた。
 段々と頭の中が真っ白になってくる。何も考える事ができず、私はただひたすらに身体を動かし、そしてリーフを強く抱きしめた。

クロエ「いき、ますわ――っ! ぁ、はあっ!」
リーフ「お、おねえさまの中にっ! ひうううぅっ!」

 お互いに抱きしめ合い、限界に達する。一瞬膨らみ、白濁を中へと注ぐリーフのもの。まだまだ衰えない勢いに、絶頂の余韻は強まる。
 満たされるような気分だ。身体から力が抜けて、何も考えたくなくなる。
 ――が、足りない。音を溢れるほど注がれても、私はまだまだ満たされてはいなかった。

クロエ「もう一回――」

 言いかけたところで、がたんと音がする。
 ぼんやりとする頭。うまく思考が廻らないものの、なんとなくまずいような気がした。
 音のした方を見ると――

アリア「あ、あんたら……」

 顔を真赤にさせわなわなと震えるアリアがいた。
 ――間違いなくまずい。瞬時に冷静になった頭が、分かりきった結論を出す。怒る彼女はその周囲におびただしいほどの魔力を漂わせ、凝縮。そして、

アリア「あんたら事務所でなにしてんのよ!」

 放った。
 時と場合を考えないと大変なことになる。その時私は身を以って体験しました。

 
 

 
 それから少しして。

アリア「まったく。自分の家でするならまだいいわよ? でもここで軽くいちゃこらを超越するような、どろどろしたことをするのはやめてくれる? 一瞬事務所を間違えたと思ったじゃない」

クロエ・リーフ『はい……』

 服が着れないからリーフの胸を戻そうとしたり、私がそれを嫌がって駄々こねたり、片付けをしたり――駄々こねる私を宥めるのに大部分の時間が割かれていたりもしたのだが、なんとか事務所を前の状態に戻すことができた。
 そして今は絶賛説教中。彼女の言うことが正論すぎて、自分が恥ずかしく思えてきた頃である。
 事務所で仕事中のリーフを襲う……最後にいい経験ができた。なんて、頭の中では思っているのだけれど一応反省はしている。

アリア「はぁ……最後の最後で問題を起こすわね、あんた」

 説教は終わりのようだ。正座する私達へ手をヒラッと振り、彼女はテーブルの席に座る。

リーフ「最後……そうなんですよね」ショボン

クロエ「皆さんにはいずれ会えるようですし、私は特に気にしてませんわ」

アリア「あんたはね。でも、リーフは寂しいみたいよ」

クロエ「ふむ……」

 ちらりとリーフを見る。小動物めいた見た目の彼女は、耳をぺたんとさせて目を潤めている。

クロエ「可愛い……」ウットリ

アリア「おい」ジトッ

クロエ「わ、分かってます。おほん。大丈夫、リーフ。あなた方のご主人様は会えると言ってますし、きっとすぐ会えますわ」

リーフ「お姉さま……」

 私は精一杯いい顔をして、かっこよく言ったつもりだった。
 けれどリーフが求めていた言葉ではないようで、彼女は首を小さく横に振る。

リーフ「私は、心配なんです」

クロエ「……何が、ですの?」

 真面目な雰囲気。のほほんとしている私も、彼女の雰囲気にあてられ真剣な表情に。
 やがて少しの間を空け、彼女は言った。

リーフ「お姉さまが他の女性を口説いて、お屋敷の中が大変なことになるのが」

クロエ「ちょっと失礼じゃありません?」

アリア「そうよ。心配しすぎ。こいつそんなにモテるような奴じゃないわよ。馬鹿だし、下心丸出しだし。皆から総スカンくらうだけよ」

クロエ「もっと失礼な方がいましたわ」

 間違ってはいないけれど。

クロエ「心配は要りません。私は常識人。それに面倒事は嫌いなので、新しい場所で問題を起こそうとも思いませんわ」

アリア・リーフ『……』ジトー

クロエ「ごめんなさい。前例がありました」

 そういえば初日から思い切りリーフに手を出してました。

 でもあれはユウキに言われたから仕方なく、という感じ――なのは、苦しいですわね。ええ。

クロエ「大丈夫です。職務をしっかり果たして、その上でしっかりさぼります。女性は……まぁ、私の口説きテク次第で」

アリア「堂々としてるわよね」

リーア「あはは……しょうがないこと、ですかね」

 断言する私に、苦笑する二人。
 そう。仕方ないこと。私は淫魔。長くそういったことから離れていると、力はどんどん弱まっていくし、やることはしっかりやらねばならない。そこに自分の欲求も関わってくるのだが――まぁ、ここは義務ということで一つ。

リーア「お姉さま。離れても私はお姉さまのことを想ってます」

クロエ「ええ。私もずっと想っていますわ」

リーフ「お姉さま……!」

アリア「どうだか。どうせ美少女しかーとか聞いて決めたんでしょ」

クロエ「うぐっ!」

二人『……』

 物凄く分かりやすい、みたいな感情が呆れた目から伝わる。
 いかん。別れのときにこの空気は……。

アリア「らしいといえばらしいけどね。どうなの? そこで仕事していけそう?」

クロエ「詳しいことを聞いていないのでなんとも……。でも、やろうとは思いますわ」

クロエ「ここでは結局自分のことしかできませんでしたから。でもそこなら、私を必要としてくれている。わざわざ呼んだのですし」

 自分を必要としている場があるのだ。
 何かして、ありがた迷惑と言われるよりははるかにマシだろう。

アリア「そう。なら、止める必要はなさそうね。気持よく送り出してやるわ」

クロエ「気持よく……?」ゴクリ

リーフ「がんばってくださいね、お姉さま」

アリア「向こうで世話かけたりしないようにね」

 物凄く自然にスルーされた。

クロエ「ええ。――では、そろそろ支度をはじめますわ」

クロエ「また、会えることを祈っています」

 立ち上がる。別れの前だとは思えないほど二人はにこやかで、不安など少しもないような顔をしている。
 ちょっと寂しいような気もするけど、別れるときはこれくらいがいいかもしれない。

クロエ「また会えますしね」

 ぽつりと呟いて、私は事務所を後にした。

 再び自宅。
 ユウキはベッドに寝転がり、その体勢で器用にコップから飲み物を飲んでいた。

ユウキ「お、早かったな。挨拶は済んだのか」

クロエ「ええ。それで……どうやってそのお屋敷とやらに向かいまして?」

 出発のための荷造りをしつつ、私は問いかける。

ユウキ「私の魔法で転送だ。ひとっ飛びだぞ」

 身体を起こし、ベッドに腰掛けた体勢で彼女は笑った。
 転送魔法。中々に習得が難しいらしいけど、この人は何者なのだろう。

ユウキ「それでお前だけを飛ばす」

クロエ「え? ユウキさんは?」

ユウキ「私は仕事だ。まだまだ忙しくてな。全然暇がない」アシブラブラ

クロエ(そんなふうには見えない……)

 とは言えず、私は曖昧に頷く。
 そうこうしている内に、必要なものを二つのリュックに入れ終わった。
 一年生活しているというのに、必要なものは本当に少ない。服に調合器具、素材――それくらいで、別に持っていかずとも生活できそうなレベルであった。

 家具を持たないとなると、こうなって当然か。納得し、私はユウキに近づく。

クロエ「終わりましたわ」

ユウキ「そうか。ではいくぞ」

クロエ「ちょちょちょっ! ま待ってくださいませ」

 おもむろにこちらへ手を向けるユウキを、必死に制止する。

ユウキ「……なんだ?」

クロエ「なんだではなくて、あの……説明することとかあるでしょう。色々」

ユウキ「ああ。話は通してある。屋敷に行って、新人と言えば親切にしてくれるはずだ」

クロエ「そ、そうですの? ならいいですけども……」

ユウキ「じゃあ行くぞ」

クロエ「だから切り替え早い!」

 慌ててリュックを持つ私。小声でぶつぶつとユウキが呪文を唱えると、私の足元に魔法陣が現れた。
 なんだか出発するとなった今も現実味がない。まるで夢のように、てきぱきと話が進んでいって、これから本当にここを出るのだと実感することができなかった。

ユウキ「――これでよし」

 魔法の準備が終わったのだろう。彼女は息を吐き、手をおろすと私を見た。

ユウキ「……クロエ。期待しているぞ」

 笑う。気持ちがいいくらいすっきりとした笑顔で、彼女は私のことを見送った。
 次の瞬間、目の前がまばゆい光に包まれて――転送が成功したのだと頭の中で私はぼんやりと考えた。

 転送された私は、森の中にいた。
 ここがどこかは分からない。ただ、周囲を見回してもあるものは木々のみ。相当広い森のようで、果てがない。
 私が立っているのは、木々のない、道のようになった場所。森ではなく山……なのだろうか。道はゆるやかな斜面となっていて、真っ直ぐどこかへと続いている。

クロエ「お屋敷、なんてない……」

 後ろを振り向き、前を改めて確認しようとする。すると、気づいた。目の前、道なりに進んだ先、上の方に大きな屋敷があることに。
 木造だろうか。古き良きお屋敷という感じで、あまりにも大きい。一見するとお城にも見えなくはないでかさだ。

クロエ「あれが……そうなのかしら」

 想像以上の建物だ。
 だが周りにはあれしかないし、おそらくそうなのだろう。

クロエ「なんだか堅苦しそう……」

クロエ「ま、行くしかないですわね」

 のんびりと言い、私はリュックを一つ背負い、一つを手に持つ。

クロエ「待っていてくださいね、私の新しい職場」

 来てしまったのだから行くのみ。るんるん気分で私は坂道を歩いていった。

 お屋敷の前までやって来た。

クロエ「近くで見るとなおさら……」

 大きな屋敷は古臭い見た目をしているものの、決して汚くはなくむしろ綺麗だ。窓などもぴかぴかで、見ていて心が洗われる。

クロエ「立派なお屋敷ですわね」

クロエ「誰が、何をして働いているんでしょうか」

 まだここがどんな場所なのかも分からない。疑問を呟き、私は止めていた足を動かして歩こうとする。

???「おっと、ちょっと待て」

 が、それを制止する声がかかった。

???「ここは悪魔の来る場所じゃないぞ」

 スタッと私の前に誰かが着地。
 ショートヘアの女性だ。身長は平均的。年齢は……20程度だろうか。

 ヒロインの一人の設定をここで


 名前:???(不明)
 性別:女性
 種族:人間
 性格:さばさばとした姉御肌な女性。面倒事を避けるが、なんだかんだいって他人の世話をみてくれる優しい人。
 口調:柔らか目の男口調
 年齢:20
 強さ:中程度。物理に特化したタイプで、魔法にはめっぽう弱い

 技能:
 『馬鹿力』
 腕力がすさまじく強い。最早人間であることが疑わしいレベル。

 短所:魔法耐性なし


 選択【ヒロインについて】

 職業(屋敷での)
 1・傭兵(屋敷の守護)
 2・戦闘員
 3・仕事なし

 安価↓1


 髪型(ショートヘアで固定。詳細を決定。番号を選択。髪色指定も可)
 1・ボブ
 2・自然におろした感じ。ノーマル
 3・片目が隠れた不思議な感じ
 4・前髪ぱっつんで、横は跳ね気味

 安価↓2

 胸の大きさ(カップで指定。J以上は最安価)
 安価↓3

 ではヒロインの一人はこれで


 名前:???(不明)
 性別:女性
 種族:人間
 性格:さばさばとした姉御肌な女性。面倒事を避けるが、なんだかんだいって他人の世話をみてくれる優しい人。
 口調:柔らかめの男口調
 一人称:私(わたし)
 年齢:20
 強さ:中程度。物理に特化したタイプで、魔法にはめっぽう弱い
 職業:屋敷を守護する傭兵
 容姿:身長は平均的。胸はFカップとでかく、体つきもまたそれに合わせて女性らしく豊か。が、決して太っているようにはみえず健康的な色気が。髪色は金髪。片目を隠した不思議な印象をあたえる髪型。服装は基本的に腹を出したシャツとスカート、黒タイツ、マント。どこぞの騎士の制服を女性らしくアレンジしたようなもの。可愛らしい顔立ちをしているが、大抵面倒そうな顔をしており、ジト目気味。覇気がない。
 背中には武器である大剣を背負っている。

 技能:
 『馬鹿力』
 腕力がすさまじく強い。最早人間であることが疑わしいレベル。

 短所:魔法耐性なし

クロエ「……す、すごい」

 私は現れた女性の姿に目を奪われました。
 綺麗な人です。が、それ異常に女性らしいというか……エロい。なんて言えばいいのか分からないレベル……自分の描写力のなさが恨めしい。

???「すごい、じゃなくて……ほら、帰れ。今なら見逃す」

 しっしっと手を振る女性。面倒そうな顔をして、彼女は言う。

クロエ「あ、あの私、ここに呼ばれて来たもので――」

???「……嘘をつくか。大人しく帰れば、見逃すつもりではいたんだけど」

 チャキッと嫌な音。まさか。そう思う私の前で、女性は背中の剣を抜いていた。

???「やろうか?」

 殺気が放たれ、何をやろうかなどと言ってはいないがすぐ分かった。
 戦いだ。荷物を持っている今、逃げることなどできないだろう。
 とりあえず、無力化させよう。相手は女性。それもおそらく人間。余程のことがなければ私でも勝てるはずだ。
 私はリュック二つを地面に置いて、ポケットの短剣を抜いた。

クロエ「ええと……本気でやりますの?」

???「帰る気がないんだよね? 当然だよ」

 一応確認で問いかける。すると即答された。
 いやまぁ、そうなんですけれど……。
 戦うとひどい目に遭うような予感がするのだ。主に私が。

???「さぁ、やろう」

 戦うことは決まった。ここは……どうするべきだろうか。

 選択
 1・普通に戦う
 2・大声で助けを求めつつ

 安価↓1

???「いくぞ」

 女性が駆け出す。それほど機敏ではないが、剣の重さを考慮すれば充分な速度。
 私は彼女が迫る寸前まで対策を考え――それを実行することにした。

クロエ「た、助けてくださーいっ!」

 大声で助けを求めつつ戦う。
 話は通っているとユウキは言っていたし、現在の状況は何かがおかしい。連絡が行き渡っていないと考えるべきだ。
 これで誰か来てくれればいいが。

???「みっともない。黙って戦ったらどうだ?」

 大剣が振られる。上から下へ。悪魔だと分かっているからだろう。その軌道は私の身体をしっかり捉えている。完全に殺しにかかっていた。

クロエ「っ……! 誰かいませんかー!? ――っと」

 あの重そうな剣を頭の上の高さから振り下ろす。受け流すこともできないだろう。瞬時に判断。まだ単調な動きだから読めやすい。横に回避。露出した脇腹へ、短剣の柄を叩き込もうとする。
 ヒット。が、女性は構わず拳を横に払った。
 ――これなら。裏拳と見て、私は構えをとる。腕を受け流し、相手の攻撃を利用。そして足を払い――投げる。
 何度も繰り返した動作だ。拳に触れた手がかなり痛んだものの、自然と出すことができた。
 だが――倒したあと、どうしようか。刺すわけにはいかないし――ここは短剣の柄で、

???「驚いた。最近の悪魔は、武術も習っているんだな」

 ガシッと手が掴まれる。振り下ろそうとしていた柄は届かず、彼女の手に完全に押さえられ静止した。
 馬鹿な。こっちは体重も乗せていた。それなのに、こうもあっさり止められるなんて。
 困惑する私は逃げようとするのだが、女性が腕をがっしり掴んでいるため逃げられない。女性は楽しげに笑った。

???「さぁ今度は私の番だ」

クロエ「ふえええっ!?」

 あり得ない現象に私は悲鳴を上げる。
 立ち上がった彼女。そのまま女性は握った私の手を持ち上げ――まるで棒っきれを地面に叩き付けるように振った。
 一瞬彼女の頭くらいの高さまで上がり、そして地面へ。咄嗟に受け身をとろうとするものの、衝撃を殺しきれない。

クロエ「ぐっ……ぅ」

 痛みに呻き、拘束がゆるんだのを見逃さず脱出。這いずるように距離をとり、立ち上がる。
 ……すごい力だ。まさか人一人を片手で持ち上げて叩き付けるなんて。
 でもあれなら、大剣を涼しい顔で振り回していることや、裏拳を受け流そうとしたときの痛みにも納得がいく。

【今日は落ちますー】

???「立てるのか。すごいな」

 感心したように言う女性。割りかし戦いが好きな人種なようで、いい笑顔を浮かべていた。覇気のなかった目も爛々と輝いている。

クロエ「一応鍛えてますので……」

 身体が痛む。けどダメージはまだ少なく、幸いにもまだ戦える。
 ――しかし、例によってまた強い人間。アリアやリーフも強かったけど、この人は下手したらユウキ並みかもしれない。全力で叩いてもダメージがほぼない上に、凶悪すぎるのだ、攻撃が。ほぼ必殺である。さっきだって、女性が拘束をゆるめなければ、何度も叩きつけられて終わりだ。大剣だってまともにくらえばどうなるか目に見えている。

クロエ(まずいですわ……)

 地力が違いすぎる。小細工をしても勝てるかどうか。
 何かないかと視線を巡らせる。すると――見つけた。こちらへ向かってものすごくゆっくりと歩いてくる女性を。
 笑顔だけど……凄まじく怒っている。遠くからでも分かる怒気が感じられた。

 屋敷でのヒロイン二人目

 名前:???
 年齢:21
 性別:女
 性格:心優しい常識人。おちゃめな一面もあり、明るいお姉さんといったところ。
 口調:お姉さんっぽい口調
 一人称:私
 強さ:かなり強い。何故戦争に関わっていないのか、不思議なレベル。物理も魔法も得意
 容姿:平均よりも高い身長。顔立ちは女性らしく、美しい。(今後の選択によって微調整します)


 選択
 胸の大きさ(カップで指定。J以上、Fはなし)

 安価↓1


 職業(服装が変化します)
 1・和食の食堂経営 (着物)
 2・洋食(以下同文 (ウェイトレス風の服装)
 3・中華(以下同文 (チャイナドレス)

 安価↓2

 髪型(詳しい髪型、髪色も指定可。色でこれまで出た赤、紺、茶、緑、金はなし)
 1・ロング
 2・セミロング
 3・ショート

 安価↓3

 短所(戦闘でも、性格的な面でもオーケー)

 安価↓4

髪は色の指定のみなので、こちらが適当に

 名前:???
 年齢:21
 性別:女
 性格:心優しい常識人。おちゃめな一面もあり、明るいお姉さんといったところ。
 口調:お姉さんっぽい口調
 一人称:私
 強さ:かなり強い。何故戦争に関わっていないのか、不思議なレベル。物理も魔法も得意
 職業:食堂の経営。和食メイン
 容姿:平均よりも高い身長。すらりとした細めの身体、バストはDカップ。大人の魅力溢れる女性。大人っぽい綺麗な顔立ちをしており、表情はほぼ笑顔。にこやかで柔らかな印象。髪は黒で、膝までのストレートのロングヘア。前髪だけ切り揃えられている。着物を好んで身に付けている。が、おしとやかな感じはなく、肩がちらりと見えていて、胸元すら見えている大胆な格好。

 技能:
『料理長』
 料理の腕前はプロ級。和洋中なんでもおまかせ

 短所:
『酒に弱い』
 酔うと性格が変化する。ドSとなり、しかし本人に記憶は残らないはた迷惑な仕様。最早二重人格。強い彼女がそうなるのを恐れ、屋敷の面々は酒を飲まそうとしない。

???「コラー! セレン!」

 大剣の女性の後ろからやって来た彼女は、手を当てて大きな声を出す。
 声や調子は可愛らしかったのだが、威圧感と彼女の表情も相まってぞくりとする恐怖を覚えた。

セレン「――うえっ、ルカ。厄介なやつが」

 その声にびくっと身体を震わせ、顔を青くさせるセレン。彼女は後ろを振り向いて露骨なくらい嫌そうな顔をする。

ルカ「厄介なやつって誰のこと言ってるのかなぁ?」

セレン「さぁ? 誰のことか」

ルカ「……もうっ。セレン、戦いは終わり」

セレン「なんでだ? 悪魔だろ、こいつ」

ルカ「お わ り」

セレン「ごめんなさい」

 笑顔のまま物凄い威圧感を放つルカという女性に、セレンは即座に剣を背中へと戻した。

ルカ「うんうん、いい子」ニコニコ

セレン「はいはい……」ハァ

クロエ「……あの」

 戦闘の警戒はしなくて大丈夫そうだ。短剣をしまい、私はおずおずと声をかける。
 止めに来てくれたということは、やはり話が伝わってはいたのだろう。

ルカ「あ。ごめんなさい。連絡がしっかりできなくて、上手く伝わってなかったみたいで」

 私がいることを思い出したようにハッとして、ルカは頭を下げる。

クロエ「伝わってなかった?」

ルカ「うん。悪魔ってことを言ってなかったから、人間って思ってたみたい」

クロエ「あぁ……なるほど」

 悪魔と言えば、ほとんどの生物と敵対している種族である。そうなれば、警戒されるのも当たり前で、仕事場に来るのが悪魔だと考えることも言われなければ珍しいだろう。

セレン「なんだ、悪魔が来る話だったのか?」

ルカ「ん。ご主人様、三人衆と神様達には言ってたから」

セレン「……絶対忘れたな、あの人」

 腕を組んだセレンは嘆息。
 三人衆? 神様達? なんだか屋敷にそぐわない単語が聞こえているような。

ルカ「というわけだから、この子は仲間。戦う必要はないよ」

セレン「証拠は?」

ルカ「胸で分かるって、ご主人様は言ってたけど」

セレン「……」

 じーっと私の胸を見るセレン。ワンピースの下からでも容易に形が分かるほど大きな私のそれ。体格が華奢なのもあるけれど、おおよそ人間ではあり得ないサイズである。

セレン「……まぁ、それならいい」

 納得してくれたらしい。片目が隠れた髪を直して、彼女は私の顔を見る。

セレン「すまない。……誤解していた」

クロエ「いえ。胸揺れ――じゃなくて、話を聞いていなかったら当然の対応ですし」

 胸揺れを見れて、などと口走りそうになるがなんとか留まる。

セレン「……ありがとう」

ルカ「優しい子でよかったね」

 まさか初対面でセクハラ発言されかけたとは思わないのだろう。のほほんとした雰囲気の二人。セクハラの大部分を言ったというのに、このリアクション。純粋なのかもしれない。アリアだったらスパーンと頭の後ろあたりを、綺麗に叩かれているかもしれないというのに。

ルカ「さて。新入りさんがきたことだし、自己紹介しよっか」

セレン「……面倒そうだな。私はパス」

ルカ「だーめ。はい、二人共こっち来て」

 ルカは笑って、屋敷の玄関へと歩いていく。マントをつかまれ、引きずれていくセレン。

クロエ「……大丈夫、なのかしら」

 着いたと思われたら襲われて、ずさんな情報伝達を目の当たりにして――これからがどうなるやら。
 私は嘆息し、彼女らの後ろをついていった。


 選択(これから登場するヒロインらについてです)

 1・容姿や髪型、胸のサイズなど安価をとる
 2・バランス重視で私が作る

 安価下1~4までの多数決で

同数だったので最安価とろうと思いましたが――最後に2が勝ったので、これからはそうしますね。
ここからキャラを紹介して、一段落ついたらまとめ作ります

 広間。
 巨大な屋敷の見た目通り、大きな玄関ホールと廊下を通り、クロエら三人はそこへやって来た。

ルカ「みんなお仕事してるから、多分ちょこちょこ来ることになるから」

クロエ「ええ、分かりましたわ」

 笑顔のルカに背中を押され、部屋の中心に置かれた大きなテーブルの席の一つに着席。その隣に座ったセレンは、不満気な顔をした。

セレン「……これ私必要?」

 確かに、全員が一度に揃わないならここにいる必要もないような気もする。

ルカ「セレンはここでクロエちゃんの話相手になってあげて」

セレン「面倒」

ルカ「じゃ、お願いね」ガチャ

 きっぱりと言うセレンを放置し、ルカは去っていく。
 面倒と言っていたセレンだが、命令は拒絶しないようで彼女は腕を組んで椅子の背もたれに寄りかかり、私へ目を向けた。

セレン「……色々わけあり?」

クロエ「――いえ、特にそういうわけでも。一年仕事しないでいたら、働けとこのお屋敷に」

セレン「そうか。まぁ納得だ」

 ですよね。
 悪魔ですが特に重ったい理由はなく、ここで働くのは当然の結果。
 それにしてもはっきりした人だ。苦笑する私。

セレン「……早速来たか」

 ドアがノックされる。視線を向けると、既に開いたドアから何者かが顔を出していた。

???「こ、こんにちは」

 おずおず。きょどきょど。そんな擬音が似合いそうな、怯えた様子の彼女。年齢は13くらいだろうか。身長は年齢相応に低く、顔立ちもまた幼い。守ってあげたくなる、儚い印象を受ける少女だ。ただ胸は割と大きい。おそらくはC~E程度。身体が華奢なので予想しにくいのだが――見た目的には結構アンバランスである。でもそこがいい。

【今日は落ちます】

セレン「まずはエイナか」

 彼女の姿を見たセレンは呟いて、部屋に入るよう手招き。
 部屋の様子を見ていたエイナという少女は、おそるおそる広間の中へ。そしてテーブル向こう、私達の前へと立った。

エイナ「は、初めまして……っ。エイナです」

 もじもじと、胸の前で手を合わせ、祈るようなポーズで頭を下げるエイナ。顔を赤らめた彼女は頭を上げると私を見る。
 服装はブラウス? 大人しめなデザインの白いブラウスとネクタイ代わりの赤いリボン、下はスカート。健康的な白く、細い足が眩しい。

エイナ「お、お姉さんみたいな人が来てくれて嬉しいです。良かったら、仲良くしてください……」

 ……可愛い。なにを赤くなっているのかわからないけれど、凄く可愛い。

エイナ「私も、お姉さんのお世話に……なるかも」

クロエ「……? えと、私はクロエですわ。よろしく、エイナさん」

 いまいち意味がわからないが、とりあえず挨拶を返す。

エイナ「は、はいっ。――それじゃ」

 ぴくりと飛び跳ねて、何度かまた頭を下げるエイナ。彼女は慌てた様子で、挨拶が終わると部屋から出て行った。
 ……なんだったのだろう。首を傾げるも、考える暇はまったくなかった。

???「こんちはーっ! 新入りさんってここにいるの?」

 エイナと代わるようにして広間へ入ってきた女性。元気よく挨拶する彼女は、エイナとは対照的にすたこらと私達の前へ来た。

セレン「うん。ほら、ここに」

 自分の隣、私を呆れ顔でみるセレン。
 私は軽く手を挙げて、ひらひらと振った。

???「おおっ、本当だ。はじめまして! あたしはディア。お屋敷では開発と、伝令を仕事にしてるよ」

 びしっと敬礼し、ぺらぺらと話すディア。
 可愛い子だ。はつらつとした、元気そうな顔立ちをしており、年齢は16歳ほどだろうか。頭にはゴーグルをかけていて、髪は水色。セミロングのそれをポニーテールにしており、快活そうな印象を多分に受ける。開発という仕事故だろう。頑丈そうな茶のグローブ、ブーツと作業着のようなシャツとパンツが特徴的だ。胸も小さいため、微妙に男性っぽくもあるのだが、少女らしい顔立ちのお陰であまり男性っぽいという雰囲気はない。

クロエ「ご丁寧にどうも。私はクロエ。よろしくおねがいします」

ディア「うんっ。……にしても、あなたがあの仕事に……」

 じーっと私のことを見るディア。
 私のことをしっかり観察すると、彼女はにっこりと笑みを浮かべた。

ディア「うん、楽しみ! それじゃ、これからよろしくねー」

クロエ「は、はい、よろしく」

 またもや止める間もなく元気よく手を振り、部屋から出て行くディア。
 閉まったドアを見やり、私は考える。
 ……どういうことでしょう。私がなんか、物好きな仕事をするような感じになってるんですけど。

セレン「次が来るぞ」

 どういうことか聞こうとしていると、セレンがドアへ視線を向ける。するとそのタイミングでまた女性が入ってきた。

???「……はじめまして」

 部屋に入り、ぼそっと小さな声で言う女性。
 彼女はゆったりと自分のペースで、私達の前に立った。

???「私はルフト。仕事は家事全般。よろしく」

 簡潔で、無駄のない自己紹介。
 彼女は……なんていうのだろう。掴みどころのない女性であった。これまでの二人と比べると無表情で、挨拶をしている今も表情に変わりない。身長は平均より高め。髪は白で、ロング。ハーフアップにしている。顔立ちはクールな感じで、しかし可愛らしさも感じられる、まるで人形のように整った感じ。落ち着いていて、ルカとはまた違うお姉さんタイプだ。胸はF程度か。ゴスロリふうのメイド服の衣装からでも、その大きさが窺える。

クロエ「私はクロエで――」

ルフト「知ってる。……クロエ、仲良くしてくれると嬉しい」

 まったく感情を出さずに言うルフト。会釈程度に頭を下げると、彼女はまたもやマイペースな歩調で出口へ向かった。
 これ以上言うことはない。そんな空気に、止める時間はあったもののすんなり彼女を通してしまう私。

ルカ「これで、とりあえずは終わりかなー」

 呆然と彼女を見送ると、ルフトが出ていってしばらくしてルカが戻ってきた。
 にこにこと上機嫌に笑う彼女は、私の前に来ると自己紹介をはじめる。

ルカ「さて、次は私達かな。私はルカ。ここでの職業は食堂の経営だよ。なにか食べたいものがあったら言ってね」

セレン「……セレンだ。ここでは屋敷の護衛の仕事をしている。なにかあったらすぐ言え」

 二人が自己紹介し、私は頭を下げる。

クロエ「クロエですわ。お二人とも、よろしくおねがいしますわ」

 これで、このお屋敷で働く人に挨拶ができた――のだろうか。
 屋敷の広さを考えると、まだまだな気もするのだが。

【序盤のヒロインはこれまで出た女性たちです。アリア、リーフの登場は安価により早まったり遅まったりです。
 容姿のまとめははじめの行動選択が始まる前に書き込みます

 そして、今日は落ちます】

ルカ「そういえば、クロエって自分の仕事について聞いた?」

クロエ「え? あー……聞いて、ないですわね」

 曖昧なことしか言われていないような。職業が薬師兼健康相談員だとか聞いたけれど、それっきりだ。

セレン「流石はみんなのご主人様だな」フッ

ルカ「こーら。そんなふうに言わないの。じゃあ、説明してあげるからしっかり聞いてね」

 皮肉っぽく言うセレンに注意し、ルカはウインク。私は頷いた。

ルカ「薬師はそのまま。みんなの健康のためにお薬を調合したり――まぁ、お医者さんみたいな?」

クロエ「ええ。それは分かりますわ。問題は健康相談員という役職でして」

セレン「……なんだそれ? 聞いたことないぞ」

ルカ「説明してたのに。まさか寝てた? えっとね、健康相談員っていうのは、みんなの健康を――というのは、薬師と変わらないよね?」

クロエ「は、はい……そうですわね」

 ということは、それ以外のことを? わっぱりわからない。首を傾げる私。ルカは笑顔のまま説明を続けた。

ルカ「クロエには、みんなの相談にのって性欲を解消してほしいんだって」

クロエ・セレン『――ぶっ!?』

 予想外の言葉に私とセレンはふきだした。
 あぁ……自己紹介の時のみんなの好奇の目というか、私のことをじっと見ていた理由がようやく分かった。
 っていうか、これ思い切り風俗関連ですわよね! 本人に許可も得ずこんな仕事――最高だ。問題は利用してくれる人がいるかどうかだが。

セレン「そ、そんな仕事したがるやつがいるのか?」

クロエ「います」キッパリ

セレン「……利用するやつがいるのか?」

 あまりに私があっさり断言したため、質問を変えるセレン。
 彼女はルカを見た。

ルカ「私は利用してもいいかなぁ、なんて思うけど。クロエ可愛いし」

セレン「……女だらけだと、そういう趣向になるのか?」ハァ

セレン「男なら分かるが、女の悪魔をそういう仕事に就かせるとはな」

クロエ「私淫魔ですから、男役も、男役をさせることもできますわ」

セレン「……悪魔は悪魔でも淫魔か」

 またもやため息を吐くセレン。

ルカ「本当に? それを知ったら、したい人も一杯出るんじゃないかな?」

セレン「……男役ができるなんて絶対できないことだからな」

セレン「見た目も悪くはないし」

クロエ「まぁ、淫魔ですから。見た目は優れていると自負がありますわ」

 ふふんと胸を張る私。
 セレンはそんな私のことを、呆れるような目で見ていた。

セレン「ま、エイナはとりあえず興味がありそうだな」

 確かに。彼女、世話になるかもしれない、なんてことを言ってましたし。

ルカ「まぁそういうことだから、これから頑張ってね、クロエ」

クロエ「ええ。天職を見つけた、と確信しましたわ。任せてくださいまし」

セレン「そんな職業のやつを歓迎している辺り、この屋敷の行く末が心配だが……まぁ仕方ないか」

ルカ「それじゃ、早速お仕事ということで……クロエちゃんの部屋兼、医務室に案内するね」

クロエ「よろしくおねがいします」

セレン「じゃ、私はこれで帰る」

 自己紹介を済ませて即お仕事。なんだかビジネスライクな空気もしますが、当然といえば当然のこと。
 私は素直に従い、セレンを見送った後、ルカのあとを歩きました。

ルカ「ここがクロエの部屋だよ」

 屋敷の二階。相も変わらず長い廊下を突き当りまで歩き、ルカは立ち止まる。
 そこにあったのは、ドアが一つ。そして『医務室』との表札。

クロエ「私、医者ではないんですけど」

ルカ「ああ、うん。そのうちお医者さんが来るって、ご主人様が言ってたんだけど……あんまり気にしなくていいよ」

 つまり私に医者としての役割は求めていないと。良かった。

クロエ「良かったですわ。私、得意なのは薬だけで」

ルカ「ふふっ。入ろっか」

 着物の裾を揺らし、口元へ手を当てるとくすくす笑う。そして彼女はドアに手をかけた。
 ドアを開き中に入る彼女に続き、私も中へ。

クロエ「わー……綺麗な部屋ですわね」

 中はベッドが数個。テーブル、薬品や書類の入った棚。何回か見た、街の診療所とよく似ている。これが一般的な医療を施す場なのだろう。

ルカ「でしょ? 毎日掃除してたからね。で、その隣がクロエの部屋。勝手に使ってもらってかまわないよ」

 言われ、私は隣の部屋を確認。
 ベッドが一つにテーブルに椅子、棚とタンス。広くて、必要最低限の家具が揃っている。何をするにも大して困らなそう。

クロエ「いい部屋ですわね。嬉しいですわ」

ルカ「うん。環境は保証するよ、この屋敷は」

ルカ「……よし、それじゃあ、次は屋敷の案内をしよっか」

 部屋の案内も終わり、ルカは意気揚々と告げる。
 その後、私は屋敷をあちこち連れ回された。露天風呂に食堂に購買に、各自の部屋。屋敷とは思えない設備の数々をまわり、気づいたときには夜を迎えていて――私はあっという間に眠りについて一日を終えていた。
 明日から私はここで、薬師、そして皆さんの性欲を解消――なんて、仕事をすることに。
 これから私はどうなるんでしょうか。
 考えてみても、さっぱり分かりません。
 明日は幸多いように。私は願い、その日は早めに休むことにした。

 
 
 

 『主人公』 クロエ
 女淫魔。我らが主人公。髪は緑でロングヘア。胸はJとかなりの巨乳。お嬢様口調で、巨乳、かつ面倒くさがり……一歩間違えればどこぞの女神様なのでは……なんて話も。

 『獣人』 リーフ
 獣人の少女。おそらく猫。常にメイド服を着ており、髪は茶のセミロング。胸はA、もしくはBのぺったんこ。身長も低く、まさに幼女的な見た目。

 『魔法使い』 アリア
 ツンデレ気味の10代後半の少女。髪は紺で、ツインテール。スタイルは平均的。おそらく胸はC、Dカップ程度。ロングコートとシャツ、スカートとという服装を好む。

 『ご主人様』 ユウキ
 おそらく20代の女性。スリムなスタイルに、スーツ姿が特徴的。赤色の髪はショート。中性的な見た目のヅカ的な見た目の麗人。戦闘力は今のところ随一?

『傭兵』 セレン
 20歳の女性。胸はFカップ。金髪のショートヘアで、片目が隠れた不思議な印象の女性。やる気なさげに開かれたジト目気味な目が特徴的。服装は基本的に腹を出したシャツとスカート、黒タイツ、マント。どこぞの騎士の制服を女性らしくアレンジしたようなもの。馬鹿力。

『食堂の女将』 ルカ
 21歳の女性。胸はDカップ。和服の似合う大和撫子――的な感じではなく、胸元も肩も露出した、若干だらしない女性。髪は黒で、前髪を切りそろえたロングヘア。明るく優しい性格だが戦闘力はすさまじい。酒に酔うと、人格が変わる。

『書記』 エイナ
 13歳程度の若い少女。幼い見た目、なのだがスタイルはいい。身長は年齢相応に低く、顔立ちもまた幼い。守ってあげたくなる、儚い印象を受ける少女だ。ただ胸は割と大きい。おそらくはC~E程度。身体が華奢なので予想しにくいのだが――見た目的には結構アンバランスである。服装はブラウス? 大人しめなデザインの白いブラウスとネクタイ代わりの赤いリボン、下はスカート。健康的な白く、細い足が眩しい。結構むっつりさん?

『開発』 ディア
 年齢は16歳ほど。頭にはゴーグルをかけていて、髪は水色。セミロングのそれをポニーテールにしており、快活そうな印象を多分に受ける。開発という仕事故だろう。頑丈そうな茶のグローブ、ブーツと作業着のようなシャツとパンツが特徴的だ。胸も小さいため、微妙に男性っぽくもあるのだが、少女らしい顔立ちのお陰であまり男性っぽいという雰囲気はない。 胸のサイズはAやB程度。

『メイドさん』 ルフト
 掴みどころのない女性。無表情で、挨拶をしているときも表情に変わりない。身長は平均より高め。髪は白で、ロング。ハーフアップにしている。顔立ちはクールな感じで、しかし可愛らしさも感じられる、まるで人形のように整った感じ。落ち着いていて、ルカとはまた違うお姉さんタイプだ。胸はF程度か。ゴスロリふうのメイド服の衣装からでも、その大きさが窺える。

 現在のヒロインはこれで全員。
 アリア、リーフ、ユウキを除き、全員の好感度は20からスタートです。
 リーフは40からスタート。それ以外は全員同じ好感度【20】からスタートです。
 明日から、安価で行動を選択してスタートです。

 好感度100でそのヒロインの攻略は完了。
 好感度が一定以上になるたび、イベントのフラグが立ち、特定の行動をするとイベントが発生します。
 好感度40から、『病み』のステータスが追加されます。パラが50以上になるとヤンデレ気味に。

 好感度の他に各キャラは『羞恥心』パラメーターもあります。その数値が少ないほど、ヒロインは積極的に、そして主人公の要求に応えてくれることでしょう。主人公はゼロです。淫魔なので。

 基本的にどれも、会話や絡みの際の選択肢、コンマ判定で上下します。ある程度は運なのでお気楽に。
 では、始めます。

 好感度
 40
 ・リーフ 病み(0) 羞恥心『55』

 20
 ・アリア 羞恥心『80』
 ・ユウキ 羞恥心『80』
 ・セレン 羞恥心『80』
 ・ルカ 羞恥心『70』
 ・エイナ 羞恥心『60』
 ・ディア 羞恥心『80』
 ・ルフト 羞恥心『85』

 朝。自室。

 
クロエ「さて、というわけで一日目のはじまりですわ」

クロエ「とりあえず朝食はとりましたし……」

クロエ「今日はどうしましょうか?」

 選択
 1・医務室で仕事(コンマ3~5で誰か訪問。人物名指定でその人物が訪問。安価が外れたらお薬調合)
 2・屋敷を散策
 3・薬の材料でも採取に

 安価↓1

クロエ「まずは材料でも採りに行きましょう」

 私は思い立ち、荷物の確認をはじめる。
 リュックの中には少しの外出ならばできそうなくらいの蓄えはあった。あとは――

クロエ「誰かと一緒に行ったり……ですわよね」

 親睦を深めるためにも、誰かとともに行ったほうがいいかもしれない。
 でも、誰と行こうか。

 選択
 人物を指定。屋敷内にいるメンバーのみ

 安価↓1

ルカ「私と?」

 それから少しして。出かける準備を終えた私は、食堂で働いていたルカに声をかけた。
 初日からいきなり外に誘われ、きょとんとした顔を見せるルカ。しかし、表情はそれとなく嬉しそうだ。
 【ルカの好感度プラス1】

ルカ「いいけど、そうだ。お皿洗い手伝っていって」

クロエ「ええ、それくらいなら」

 正直面倒な気持ちもあるのだが、彼女と出かけるため。快く頷いて隣に立つ。私と彼女の身長だと、ちょうど横をちらりと見ると、胸の谷間やうなじを見下ろすことができる。――うん、これだけでも手伝った甲斐があったというもの。

ルカ「ありがとう。それにしても、なんで私と? 他にも女の子はいるのに」

クロエ「ルカを選んだ理由、でして? ……そうですわね」

 言われ、考える。

 選択
 1・面倒見がよさそうだったから
 2・あなたが一番綺麗でしたから
 3・一目惚れ、ですわね

 コンマで、成功か判定。(失敗1~4 成功5~0 0、ゾロ目は大成功)
 さらに台詞が正解か不正解かで、増減の差あり。コンマ無視で問答無用で下がったり、上がったりする場合も

クロエ「面倒見がよさそうでしたから」

ルカ「えっ? そうかな?」

 成功。好感度プラス3。

クロエ「ええ。私もことを案内してくれましたし、助けてもくれましたから」

ルカ「成り行きだけどね」

クロエ「それでも、助かりましたわ」

 照れくさそうに笑うルカ。頬をほんのりと赤くさせて、彼女は皿を洗う手を早めた。
 ……好印象、だろう。

ルカ「……そか。そう言ってくれると嬉しいよ」

 だけど、なんだか微妙に悲しげな顔をしているようにも見えるような。
 私に過去があるように、彼女にもまた何かある。そういうことだろう。私は特に気にすることなく、お皿を洗い続けた。
 流石に人数がいるだけあって、食器洗いだけでもかなりの重労働。けれど終わった後の彼女の笑顔を見ると、その疲れも吹き飛んでしまった。

 お皿洗いも終わり、私達はお屋敷を出ることに。

ルカ「そういえば、説明してなかったかもだけど、お仕事がお休みのときは自由に外へ出て大丈夫だからね」

クロエ「そうなんですの? でも、外に出ても……」

ルカ「辺りには山しかないよね」

クロエ「ですわよね」ガックリ

 お屋敷から出て、私がやって来た入り口を通る。
 その際に入口付近の木に座り、のんびりと団子を食べているセレンが見えた。彼女は私達二人に気がつくと手をやる気なさげに振る。

セレン「お出かけか?」

ルカ「ふふっ、デートなの」

 ぐっと私の腕を抱き、冗談っぽく笑うルカ。胸が、大きな胸が腕に。

クロエ「セ、セレンさんもいかが?」

セレン「遠慮しとく。私は仕事があるからな」

 どう見ても仕事しているようには見えないが、彼女の仕事は屋敷の護衛。こうして入り口を見張っているだけでも立派な仕事、なのだろう。

ルカ「しっかり入り口だけじゃなくて、周りも見張るんだよ?」

セレン「わかってる。ほらさっさとデートに行ってこい」シッシッ

ルカ「本当にわかってるのかなぁ……」

 呆れ顔で言って、フッと笑うルカ。
 なんやかんや仲良さそうな感じ。黙々と団子をつまらなそうな顔で食べるセレンへ手を振り、私達は屋敷の敷地から外へ。

クロエ「セレンさんとは付き合い長いかったり?」

ルカ「うん。何年も一緒にいるかな。子供のときくらいから」

 思ったよりも長い。

クロエ「そうですの。通りで仲良しに見えるわけですわ」

ルカ「ふふっ、セレンに好かれているかは分からないけど、私は大好きかな」

 はにかむルカ。その笑顔はただ純粋に嬉しそうで、私はホッとした。
 まだ食堂でのことが気になっているのかもしれない。

 ルカに案内され、私と彼女は山のとある場所に。
 屋敷に向かう道の、獣道を少し進んだ先だ。

ルカ「ここはよく薬草とか採れるんだ」

クロエ「へえ……すごく綺麗な場所ですわね」

 山の中だというのに、そこは木々がなく花などがある色鮮やかな開けた場所であった。
 花の中には確かに薬草の類いもあり――ここだけでもしばらく薬の調合には困らなそうだ。

ルカ「それじゃあ、採取はじめよっか。採ってもらいたいものとかある?」

 ルカは笑顔を浮かべる。
 採ってもらいたいもの……ふむ。

 選択
 1・媚薬系統の材料を、材料名だけ告げて依頼
 2・自分のもう一つの仕事を果たすべく、口説いてみる(コンマ4~7で成功。濡れ場に。グロ、スカ以外の詳細も記載可)
 3・風邪薬の材料など、真面目に依頼

 安価↓2

ルカ「ふたなり娘の――ふえっ!?」

 私が思ったまま口にすると、ルカは顔を赤くさせた。

ルカ「こ、ここは外だし……ね?」

クロエ「え、ええ」

 無理矢理するわけにもいかないだろう。私は首を縦に振った。

【失敗。好感度-2。羞恥心-3】

クロエ「では、これとあれとそれを……」

 一度失敗しているし、これ以上ふざけるわけにはいかないだろう。
 私はこれからの仕事に必要になりそうな、常備薬の材料となる薬草を指定した。

 ステータス一覧

 ・リーフ 好感度 40 病み(0) 羞恥心『55』
 ・アリア 好感度 20 羞恥心『80』
 ・ユウキ 好感度 20 羞恥心『80』
 ・セレン 好感度 20 羞恥心『80』
 ・ルカ  好感度 22 羞恥心『67』
 ・エイナ 好感度 20 羞恥心『60』
 ・ディア 好感度 20 羞恥心『80』
 ・ルフト 好感度 20 羞恥心『85』


 その日の夜。

クロエ「無事、終わりましたわね」

クロエ「今日はなにもなかったですけど……」

クロエ「まぁ、少しはルカさんと仲良くなれた、と思いますわ」

選択
 1・医務室で仕事(コンマ3~5で誰か訪問。人物名指定でその人物が訪問。安価が外れたらお薬調合)
 2・屋敷を散策(会う人物指定可)
 3・自由に(誰と話すか、何をするか)

 安価↓1

 翌日。朝食をとった後。

クロエ「……ふむ」

 仕事のため医務室にいたが、誰もこない。
 薬の調合も一段落つき、私はふと何かしようかと考えた。
 少し考えて思い浮かんだのは、街においてきた二人のこと。一年を共にした仲間のことだ。

クロエ「そういえば、人間は離れた友人にお手紙を出すと聞いたことがありますわね」

 無事到着したと伝達するのも大切かもしれない。気分転換にもなるはずだ。

クロエ「よし、ですわ」

 思い立ったら行動。のんびりと立ち上がり、私は屋敷の広間へと向かった。
 あそこなら誰かいるだろう。紙とかペンのある場所だとか、手紙を出す手段も分かるかもしれない。

 ○

 広間に着いた。
 初日に最初に連れてこられたこの部屋には――

 選択
 1・誰かいた(一人指定。何をしているかも指定可。ない場合はランダムで適当に)
 2・誰もいない(あとで誰か一人登場。あとは同上)

 安価↓1

ユウキ「よ、クロエ。元気そうだな」

 ユウキがいた。退屈そうにあちこちをふらふらと歩きまわる彼女は、私に気づくと手をひらっと挙げた。

クロエ「ええええ!? なにしてるんですの貴方!?」

ユウキ「仕事の途中にふらりとな」

クロエ「ふらりとって貴方……」

 転移の魔法がある以上、それほど驚くことでもないのだが……それでも、街にいた一年間ずっと彼女と会わなかったのだ。驚くべきことだろう。

ユウキ「そんな驚くことでもないだろう。私はここのご主人様だぞ。まぁ座れ」

クロエ「釈然としませんわ……」

 彼女に促されるまま席に座るものの、もやもやは決して晴れない。
 てっきり次に会うのはまた一年後だと思っていたのに。
 私の向かいに座ったユウキは笑顔を見せる。

ユウキ「それで、何しに来たんだ?」

クロエ(……こっちの台詞ですわよね、これ)

クロエ「お手紙を書こうと思いまして」

ユウキ「あの二人にか。ちょうどいい。私がいることだし、ここでぱぱっと書いていけ」

 簡単に言うものだ。
 彼女はポケットを漁ると便箋とペンを取り出した。

ユウキ「仕事で使用するものだ。遠慮なく使ってくれ」

クロエ「ええ……ありがとうございます」

 まぁ、助かったのも事実だし――ここはお礼を言っておこう。

【好感度+2】

クロエ「さて……」

 何を書こうか。無事屋敷で働いているのは告げるとして――おまけに、

 選択
 1・二人に会えない時の寂しさを雄弁に書き連ねる
 2・官能小説じみた文章でも……
 3・自由(番号、および詳細指定)

 安価↓1

クロエ「真面目に書きますか」

 ふざけて返事が送られてこない……なんて事態になればショックを受けてしまいそうだ。
 ここは真面目に、二人に会えない寂しさでも書いておこう。寂しいのは紛れもない本心なわけだし。

ユウキ「ふんふん。なるほどな……」

ユウキ「『お二人とも、元気にしていますか?』」

ユウキ「『私はあれから無事お屋敷に着き、仕事をしています』」

ユウキ「『とは言っても、まだ仕事らしい仕事はしていないんですけどね。でも、皆さんいい人で、頑張ろうとは思っています』」

ユウキ「『そちらはどうでしょうか? 私は二人と会えず、この数日は寂しい思いをしています』」

ユウキ「『あの街で、あなた達と生活できたことは幸せであったと改めて痛感しました』」

クロエ「あの、音読やめてくれます?」

 一文一文書く度に音読され、私は自然と自分の顔が赤くなるのを感じる。
 子供が好奇心丸出しで見るような、きらきら輝いた目をしたユウキは、満面の笑みを浮かべた。

ユウキ「そう言うな。からかう気持ちはない。私は嬉しいんだから」

クロエ「嬉しい……?」

ユウキ「ああ。私の判断は間違いではなかった、とな」

 判断。おそらく、討伐されようとしていた私を封印したこと。
 それが間違いではなかったと、彼女は喜んでいる。
 ……そう思ってくれると、私も嬉しい、かもしれない。

クロエ「……では、これで。お二人に渡してください」

ユウキ「ああ。確かに承った」

 手紙を受け取った彼女は頷く。心から嬉しそうな笑顔であった。

ユウキ「では私は行くぞ。皆に挨拶しておかないと」

 そして、彼女は広間から出て行った。
 ……相変わらず忙しない人だ。

【ユウキの好感度 +3
 リーフの好感度 +2 病み+3
 アリアの好感度 +2】

クロエ「さて……」

クロエ「お手紙出しましたけれど……時間はまだまだありますわね」

クロエ「これからどうしましょう?」


選択
 1・医務室で仕事(コンマ3~5で誰か訪問。人物名指定でその人物が訪問。安価が外れたらお薬調合)
 2・屋敷を散策(会う人物指定可)
 3・自由に(誰と話すか、何をするか)

 安価↓1

 安価の結果、誰かの訪問は決定。誰が来るか、詳細を選択です

 選択
 1・人物指定(ユウキ、リーフ、アリア以外のメンバーが指定可)
 2・ランダムで(>>1が適当に選びます)

 安価↓1

【今日はここで落ちます】

 何をしようか考えていると、コンコンとドアがノックされる。
 規則正しい二回のノック。その後に勢いよくドアを開いて顔を出したのは、

ディア「こんちはー!」

 ディアだった。ノックから登場までの印象の変わり様がすごい。
 相も変わらず作業着姿の彼女は笑顔で私に挨拶をすると、私の前に置いてある椅子に座った。

ディア「や。来ちゃったよ。あたしが一番乗りかな?」

クロエ「そうですわね。ここに来たのは貴方が初めてですわ」

ディア「そっか。意外だなぁ」

クロエ「それで、ここに来た用件は?」

ディア「用件? それは――」

 選択
 1・「勿論、性欲解消の方でしょ」(内容詳細指定可。例によって、グロスカ系など書けないものは再安価)
 2・「具合が悪くて」

 安価↓1

ディア「具合が悪くて」

 私はずっこけたくなった。
 まさかと思って期待すれば、まともな用件だったとは。

クロエ「なるほど。症状を聞かせてくださいまし」

ディア「実は……」

 ディアは元気そうな顔をしたまま語る。
 話を聞く限り、ただの睡眠不足。開発や研究に熱中しているせいだ。

クロエ「――という感じですわ。これからは睡眠をしっかりとってください」

ディア「うーん……ちょっと時間が惜しいけど、仕方ないかな」

 具合が悪くなっていると自覚しているのにこの返事。余程仕事が好きなのだろう。私では考えられない。

ディア「ありがとう。原因が分かってすっきりしたよ」

 まぁ、これで睡眠をしっかりとってくれるだろう。
 にっこりと微笑む彼女に私は笑みを返す。ちょっとだけ、彼女のことを知れたのかもしれない。

【好感度 +3】

【ちなみに、医務室での仕事は基本的に一回の選択のみです】

ステータス一覧

 ・リーフ 好感度 42 病み(3) 羞恥心『55』
 ・アリア 好感度 23 羞恥心『80』
 ・ユウキ 好感度 25 羞恥心『80』
 ・セレン 好感度 20 羞恥心『80』
 ・ルカ  好感度 22 羞恥心『67』
 ・エイナ 好感度 20 羞恥心『60』
 ・ディア 好感度 23 羞恥心『80』
 ・ルフト 好感度 20 羞恥心『85』

選択
 1・医務室で仕事(コンマ6~9で誰か訪問。人物名指定でその人物が訪問。安価が外れたらお薬調合)
 2・屋敷を散策(屋敷にいるキャラ限定で会う人物指定可。場所では露天風呂、食堂、広間、屋敷の入口前)
 3・自由に(誰と話すか、何をするか)

 安価↓1

 夜。仕事も終え、夕食をとってから時間を空け、私は露天風呂へとやって来た。
 このお屋敷の目玉の一つでもあるという露天風呂。源泉を使った立派なお風呂で、湯船は泳げるほど広い。
 周囲にあるのは必要最低限の囲いと、木々のみ。開放感溢れるいいお風呂だ。

クロエ「はぁ……ここに来てよかったとしみじみ思いますわ」

 街ではお目にかかれない、まさに規模が違うお風呂である。
 脱衣所で服を脱ぎ、タオルを身体に巻いた私は感嘆をもらす。
 昨日も入ったのだが、圧巻としか言いようのないこの露天風呂の感動が薄れる気配はまったくなかった。
 もはやこの入浴が一番の楽しみと言っても過言ではない。さっぱりできることは勿論――

クロエ「誰か入っているみたいですし……ふふふ」

 裸の付き合いが正当な理由でできる。
 私は笑う。脱衣所には誰かの脱いだ服があった。おそらく、誰かが入浴しているはずだ。

クロエ「誰がいるんですのーっと……」

 私は鼻歌をうたいつつ、露天風呂を眺める。

 選択
 誰がいるか

 安価↓1

セレン「ご機嫌だな」

 お風呂にいたのはセレンだった。
 湯船の縁にタオルを乗せ、当然のことだけれど裸でお湯に浸かっている。
 私の正体を知っているはずなのだが警戒した様子はなく、のんびりとしていた。
 今のところ後ろ姿しか見えないが、それでもつやつやとした肩やそれとなく見えるうなじは刺激的だ。

クロエ「セレンさんでしたか」

クロエ「私、お風呂は好きなもので。自然とご機嫌になってしまうんです」

 桶にいれたお湯を浴び、汚れを落とす。念入りに身体をタオルで磨いてから、私はお湯に浸かった。

クロエ「はぁー……いいお湯ですわ」

セレン「だな。ここは毎日入っても飽きない」

 湯船に入り、私はセレンへ視線を向ける。
 大きな胸がお湯に浮かぶようにしてその存在感をアピールしていた。はりがありそうな、やわらかそうな見た目で――綺麗なピンク色をした突起に目がいってしまう。下半身の割れ目には、髪と同じ色をした毛がうっすらと――

セレン「じろじろ見るな」

 バレた。身体を手で隠し、彼女は呆れた様子でため息を吐く。
 ちょっと残念だけど、それだと余計にいやらしく見える。特に腕に押されて形を変えている胸とか。

クロエ「見るなと言われても……」ゴクリ

 選択
 1・襲ってみる(コンマ3~5、または0で成功。成功した場合、後々詳細を決めます)
 2・世間話を
 3・「私のも見ていいから、オープンに!」と訳の分からない平等性を提案

 安価↓1

クロエ「私のも見ていいから、オープンに!」

 私は考え、両手を広げる。

セレン「……馬鹿か」

 すると物凄く呆れた目で見られた。

セレン「興味がないといえば、嘘になるが」

クロエ「なら、お互いに舐めるように観察するとしましょう」

セレン「それは勘弁する。チラ見くらいにしてくれ」

 ふっと笑い、セレンは隠していた手を直す。
 それなりに効果は――あったようだ。多分。

【好感度+2 羞恥心-5】

セレン「お前は……淫魔だったな」

クロエ「ええ。そうですけど……それが何か?」

セレン「……いや、なんでもない」

 私の顔を見て、何やら意味深な間を空けて答えるセレン。

クロエ「……? 淫魔は珍しくって?」

セレン「そんなことはない。私も何度相手にしてきたことか」

クロエ「相手に……ふむ」

 選択
 1・せ、性的な意味で……?
 3・淫魔って強いもの……でして?
 2・自由に(襲う的な安価ならば、コンマ3~5、0で成功)

 安価↓1

クロエ「性的に……ゲフン、死闘をした、ということでして?」

セレン「今なにを言いかけた」ジトッ

セレン「死闘、はしてない。大抵は人を欺くのが主で、戦う力など皆無に近いからな」

クロエ「へぇ、そうですの。淫魔のことはよく分からなくて」

 淫魔というのは弱いらしい。なんだか複雑な気分だ。

セレン「無論相手もしてないからな」

クロエ「性的な意味で?」

セレン「っ……恥ずかしいことを堂々と言うな、クロエは」

 ほんのりと顔を赤くさせるセレン。
 目を逸らして言うと、彼女は立ち上がる。

セレン「私は出る。また明日な」

クロエ「え、ええ。おやすみなさいませ」

 半ば逃げるようにして彼女は去っていった。
 可愛いところもあるなぁ……などと、後ろ姿をじっくり視姦しつつ、私は思う。
 今日の入浴も、よいものだった。

【好感度+1 羞恥心-2】

【今日は落ちます】

ステータス一覧

 ・リーフ 好感度 42 病み(3) 羞恥心『55』
 ・アリア 好感度 23 羞恥心『80』
 ・ユウキ 好感度 25 羞恥心『80』
 ・セレン 好感度 23 羞恥心『73』
 ・ルカ  好感度 22 羞恥心『67』
 ・エイナ 好感度 20 羞恥心『60』
 ・ディア 好感度 23 羞恥心『80』
 ・ルフト 好感度 20 羞恥心『85』

【次回からランダム会話を開始します。一日の最後の選択肢、その右から二番目までの数値で決定。
 基本的に一日は三回の行動選択で終わります】

 翌日。

 行動選択
 1・医務室で仕事(コンマ3~6で誰か訪問。人物名指定でその人物が訪問。安価が外れたらお薬調合)
 2・屋敷を散策(屋敷にいるキャラ限定で会う人物指定可。場所では露天風呂、食堂、広間、屋敷の入口前)
 3・自由に(誰と話すか、何をするか)

 安価↓1

 医務室。朝起きて身支度、朝食を食べ終えた私は、割と真面目に仕事をはじめた。
 ――けれど、誰もやってくる気配がない。

クロエ「お薬……作りましょうか」

 ため息。警戒されているのだろうか。当然といえば当然なのだが……欲求不満である。
 相談される筈の私が悩むとは。どんな状況か。

クロエ「――頑張りましょう」

 顔をきりっとさせ、私は意気込んだ。
 せっかく仕事をしようと思ったのだ。これからの苦労を減らすため、薬でも作っておこう。
 なんの薬を作ろうか。

 選択
 1・何かの備えに常備薬を充実させる
 2・その他自由に

 安価↓1

クロエ「当然媚薬ですわね」

 こうなれば自棄。誰か来た時、もしくはいざというときのために媚薬を作っておこう。

クロエ「材料はありますし……くふふ」

 材料。器具に問題なし。時間も勿論ある。
 私は不気味に笑い、さながら魔女のように薬の調合をはじめた。

【媚薬を一つ入手しました。行為の際に使用できます。描写や台詞に影響し、結果に羞恥心を-10を付与します】


 昼。薬の調合を無事終えて、私は何をしようか考えた。


 行動選択
 1・医務室で仕事(コンマ2~6で誰か訪問。人物名指定でその人物が訪問。安価が外れたらお薬調合)
 2・屋敷を散策(屋敷にいるキャラ限定で会う人物指定可。場所では露天風呂、食堂、広間、屋敷の入口前)
 3・自由に(誰と話すか、何をするか)

 安価↓1

クロエ「仕事熱心ですわねー私」モグモグ

 お昼。パンを食べつつしみじみと私は呟く。
 味気ないパンではあるが、調合を終えた後の食事はひとしお。ぱさぱさしたそれも美味しく思えた。
 で、調合を終わった後もこうして待機しているわけだけども……果たして誰が来るのだろうか。
 ルフトに淹れてもらった紅茶を一口。香りと味に感心していると――ドアがノックされた。

ルカ「こんにちはー」

 適当なノックの後に顔を出したのはルカ。大胆な着物姿の彼女は人のいい笑顔を浮かべて、私の前へやって来た。

ルカ「ご飯?」

クロエ「こんにちは。ええ、仕事熱心でして、私」キリッ

クロエ「どうぞ座ってください、ルカさん」

ルカ「あ、うん。よいしょ」

 可愛らしい掛け声とともに椅子に座る。上品に座り、彼女は口を開いた。

ルカ「今日は――」

 選択
 1・「クロエちゃんをご利用しようと思って」(内容詳細指定可。例によって、グロスカ系など書けないものは再安価)
 2・「具合が悪くて……」

 安価↓1

ルカ「クロエちゃんをご利用しようと思って」

クロエ「っ!? げほっ――そ、そうですの」

 驚いた。てっきり具合が云々の相談かと思ったのだが。
 しかし最初がルカ……意外、ではないのか。お願いするかもしれないみたいなこと言ってたし。

クロエ「私は大歓迎ですわよ」

 びっくりはするが、ルカが相手ならば私も文句はない。
 パンを放り込み、全て食べると私は笑みを浮かべた。

ルカ「ほんと? よかった。実は恥ずかしかったりしたんだよね」

ルカ「で、お願いなんだけど……」

 もじもじしつつルカは赤面し、こちらを上目遣いに見た。

ルカ「私って、男の人のものを見たことがないから……見せてくれないかな?」

 なるほど。経験がない故に気になると。気持ちは分からなくもない。
 ちょっぴり物足りない気もするけど、無垢な女性を前に晒しだすというのもまた一興――って、とことん私は淫魔なのだと思う。変態だ。
 まぁこれも仕事。快く頷くことにしよう。

クロエ「分かりましたわ。少しお待ちを」

 集中し、何度も発動したことのあるそれを使用。
 まだ完全には固くなっていないものの、我ながら立派なそれが股間に生える。
 手で確認。それから私は椅子から立ち、彼女の前に立った。

クロエ「ええと……では、見せますわ」

ルカ「う、うん。どうぞ……」

 赤い顔のまま、まじまじと見るルカ。
 こうして見せつけるようにするのは初めてなため、なんだか私も照れくさい。
 私はワンピースのスカートをゆっくり捲り、下着を少し下ろすとそれを見せた。

ルカ「う……すすごいね」

 吃りながら観察するように横、前、斜めから見るルカ。
 頼みにくるだけあって興味はあるらしい。
 時折、かすかにかかる息がもどかしく、見られているということもあり徐々に私は硬さを増す。

ルカ「ふぇえ……」

 感嘆のような声を漏らし、彼女は言う。

 選択
 1・続ける(前回安価の1と同じ条件で詳細指定)
 2・ここで終わり

 安価↓1

【落ちます】

ルカ「これ……大きくなってる?」

 おもむろにルカが硬くなった肉棒へと触れる。
 細く、綺麗な手が血管のうきあがるそれに。焦れったく思っていたところをいきなり触れられ、私は驚く。

クロエ「ひゃう!?」

ルカ「あ、ごめん。痛かった?」

クロエ「い、いえ……むしろ良かったり。もっと触って大丈夫ですわ」

ルカ「そうなの? それじゃ……」

 ごくりとつばを飲み、再度手をつけて軽く握るようにする。

クロエ「ぁ……っん」

ルカ「硬くて、においも……ぴくぴくしてる」

 好奇心を目に浮かべ、握ったまま擦るように優しく上下するルカ。
 ただこすられているだけだというのに、私のものは限界近くまで大きくなっていた。
 封印の影響だろうか。私自身も結構敏感になっているような気がする。

クロエ「いかが、です?」

ルカ「よく分からないけど……うん、クロエちゃんの反応が可愛いかな」

クロエ「そうでしょうか? ……もっと、激しくしても――」

ルカ「――ありがとう。実物のことがよくわかったよ」

 もっと、と求めようとした瞬間、パッと手が離された。

クロエ「え? もう、よろしくて?」

ルカ「うん。今日はこれでいいかな。ありがとね、クロエちゃん」

 赤い顔のまま、興奮がさめやらない様子でそそくさとドアへ向かうルカ。
 ワンピースを下ろし、私は呆然と彼女が帰っていくのを見送った。
 股間には、おさまりがつかない、それが。
 あれだけしたのに、途中で終了。

クロエ「鬼……」

 私は大きくため息を吐いた。

【好感度+4 羞恥心-5】

 夜。

クロエ「辛い戦いでしたわ……」

クロエ「ユウキさんとの戦いを思い出してなんとか治めましたが……」

クロエ「ルカさん、及びみなさんには気をつけなくては」ハァ


行動選択
 1・医務室で仕事(コンマ2~6で誰か訪問。人物名指定でその人物が訪問。安価が外れたらお薬調合)
 2・屋敷を散策(屋敷にいるキャラ限定で会う人物指定可。場所では露天風呂、食堂、広間、屋敷の入口前)
 3・自由に(誰と話すか、何をするか)

 安価↓1

【今日はこれでおちま】

 医務室で仕事、及び誰かの訪問は決定。

 選択
 誰にするか

 安価↓1

 ノック。どこか聞き覚えのあるそれに続き、間を空けずに見知った顔が入ってきた。

ディア「やっほー。元気? おお、仕事してるの?」

 夜だというのに元気な人だ。
 呆れ半分、感心半分で私は入室し、自然に席へ座ったディアを見やる。

クロエ「ええ。仕事熱心でしょう?」

ディア「うんうん。いいことだよ」

クロエ「……それで、なんのご用件?」

 一日前はたしか体調不良を訴えていた。今日もその用事だろうか。

ディア「今日はね――」

 選択
 1・「夜だから分かるよね?」(例のごとくこれまでと同条件で詳細指定)
 2・「体調、よくなったんだ」

 安価↓1

【IDでは判別できなので、↓1のを採用】

ディア「ルカと同じことをしてほしいなぁーなんて」

クロエ「同じこと?」

 首を傾げる私。
 ディアは笑顔を浮かべたままこくこくと頷いた。
 ルカと同じこと。つまりは私に生やしてまた我慢させると……うぐぐ。ここの住人は悪魔かと。
 それにしてもディアさんが知っているということは……ルカさんが話したんですわよね。なにしてるんですの、あの人。

ディア「……」ワクワク

クロエ「……はぁ、分かりましたわ」

ディア「やたー! 初めて見るんだよね」

 脚の間に手を置いて、目をかがやかせるディア。余程楽しみなのか、彼女は身体を前に乗り出す。
 多分単に、好奇心が強いのだろう。
 そしてその好奇心が満たされれば……中止と。

クロエ「はぁ……」

 ため息を吐いて、私は能力を使う。
 渋々なのだけど――身体は正直というやつだろうか。何も経験のない少女にこれから見せるのだと思うと、反応を隠せなかった。

クロエ(単純ですわ……)

クロエ「それでは……こちらに」

ディア「これがそうなの? 盛り上がってるけど」

 今度は椅子に座ったまま。手招きをすると、ディアは椅子ごと近づいてきた。

クロエ「ええ。これが私の――男性器、ですわ」

 ディアの視線が注がれている、スカートの盛り上がり。彼女のくいつきっぷりに私は苦笑して、ワンピースのスカートを捲る。あらわになる、大きなそれ。

ディア「へー……大きくて、形は聞いていた通りかな……」

 じーっと見つめるディア。その顔はかすかに赤く、若干の興奮が見て知れた。

クロエ(やっぱり恥ずかしい……)

 自分の顔もまた赤くなっているのだろう。ルカの時よりも離れた距離で見ているのだが、やはり凝視されるのは精神的にくる。

ディア「ふんふん、なるほど。興味深いなぁ……」

クロエ「あはは……」

ディア「ねね。それあたしに生やせるんだよね?」

クロエ「え? ええ、まぁ」

ディア「それならちょっと体験してみたいなぁ。いいでしょ?」

 両手をグッと握りしめ、彼女は意気込むように言う。
 いいのだが……何をするつもりなのだろう。

 選択
 ディアに生やして、どうするか。展開を

 安価↓1

クロエ「じゃあ……はじめますわよ」

 とりあえず、彼女の要望通りにするべきだろう。
 私はスカートを戻し、能力を発動。ディアに男性器を移動させる。

ディア「ん……っ。すごい、本当に生やせるんだ」

 ショートパンツの下からその形が分かる、大きなもの。
 ディアはそれを見ると、服の上から軽く撫でた。

ディア「ひうっ!? はぁ――思ったより、いいかも」

 ぴくんと電流が走ったかのように身体を跳ねさせる。
 彼女は一度こちらを見、そして身に付けているショートパンツを脱いだ。
 笑顔を浮かべたまま、しかし先程よりも上気たような赤い頬で。

ディア「ちょっと、試させて……」

 下着からはみ出た、立派な肉棒。彼女は下着を下ろすと、それを掴み、ゆっくりと手を動かしはじめた。
 私がいるにも係わらず、躊躇がない。そういうおおらかな性格なのか、それとも、果たして。

ディア「はぁっ、あ――んっ」

 手が根元から先端近くまで上下し、その度に身体を震わせるディア。
 やはり彼女も感度がいいのか、身体だけでなく手で触れているそれも大きく跳ねている。
 椅子に座ったまま、少し前のめりになりながら手を動かす彼女の表情は、すっかり快楽に蕩けきっていた。

ディア「これ、ヤバ――ぁ、頭が真っ白に、なりそう……」

 口を開き、感想を口にする。言葉を発すると同時に口から唾液が流れるが、彼女がそれを気にする様子はない。
 それどころか、前にいる私すら目に入っていないようだ。絶頂が近づいているのか椅子から腰を浮かせ、うわ言のように喘ぎ声と気持ちいいなどと呟く。
 ただただ、快感を得ようとして夢中に手を動かし、自分を慰めている。
 私はその背徳的ともいえる光景に見入っていた。

ディア「あぁっ! 出、る――んう、ふあぁぁっ!」

 前かがみのまま一層手を激しく動かし、絶頂を向かえる彼女。
 目を閉じ、屋敷内に響きそうなほど大きな声を出すと、彼女の握っているものから白濁が放たれた。
 白くドロッとしたそれは、勢い良くそれも大量に、前にいた私へとかかる。
 生臭いような、独特のにおいに、見入っていた私は我に帰った。

クロエ「っと。……ディアさん? 大丈夫ですか?」

 椅子に座り、くたっと脱力している彼女。精液がかかったことよりも、彼女のことが気にかかった。

ディア「はぁ……はぁ、っ」

 が、返事はできない様子だった。ぼんやりとした顔で彼女は荒い呼吸を繰り返す。
 初めて男性器に触れ、そして射精したのだ。男性本来の快感よりおそらく強めであろうその感覚――惚けるのも無理はない。
 今回はここまでにしておこう。
 私は彼女の白濁に汚れたそれを、指を鳴らして消した。

ディア「いやぁ、すごいかった」

 服の汚れを落とし(淫魔特有の魔法)、ディアが落ち着くのを待つこと数分。
 服を元に戻し、彼女はいつもどおりに笑った。

ディア「夢中になっちゃったよ。男の人ってみんながああなの?」

クロエ「おそらく違いますわ。私のものは快楽を得るようああいう感じになるだけで」

ディア「なるほどねぇ。でもあの感覚、中々……。世の男がしたがる理由が分かるよ」

クロエ「そ、そうですわね……」

 明るく振舞いつつも、やはり少しは恥ずかしいらしくその頬は赤くなっている。
 が、そんな様子を見せているにも係わらず、彼女はおおっぴらに自分の感じたことを話している。
 同じ女性だから、なんて思っているのだろうか。

ディア「よっし、寝ようかな。今日はありがとね」

 困惑する私をよそに、ディアは立ち上がるとポーズを決めウインク。
 ドアの前まで歩き、そして立ち止まると振り向き、肩越しに私を見た。

ディア「またお願いするかも」

 最後に笑顔でもなく、本気で恥ずかしそうな表情で言い、彼女は出て行った。

クロエ「また……ですか」

 期待――してもいいのだろうか。

【好感度+3 羞恥心-5】

【ディアにお願いできるようになりました。
 羞恥心の値により、要求できることが増減します

80~71 キスやその他愛撫      (40~31 になると外などでも要求できます)
70~61 手や口での奉仕       (30~21 で同上)
60~51 秘部での行為        (20~11 で同上)
50~41 秘部、蕾など含めた行為全般 (10~0 で同上)

どれがどの値に入るかは、結構気分次第なところがあるので……ご了承を】

【今後、行動選択にお願いが追加されます。
 選択しても好感度は上がりませんが、羞恥心は下がります】

ステータス一覧

 ・リーフ 好感度 42 病み(3) 羞恥心『55』
 ・アリア 好感度 23 羞恥心『80』
 ・ユウキ 好感度 25 羞恥心『80』
 ・セレン 好感度 23 羞恥心『73』
 ・ルカ  好感度 26 羞恥心『62』
 ・エイナ 好感度 20 羞恥心『60』
 ・ディア 好感度 26 羞恥心『75』
 ・ルフト 好感度 20 羞恥心『85』

【ランダム会話】

 朝。いつものように私は朝食を食べていた。

クロエ「昨日はピンク一色でしたわね……」モグモグ

セレン「何がだ?」

クロエ「わっ!? セレンさん、いつの間に!」

 昨日のことを思い返したいた私は驚く。
 いつの間にか私と同じテーブル、その向かいにセレンが座っていた。
 朝だからだろうか。いつもより一層眠たげで、若干人相が悪くなっていた。

セレン「今さっきだ。ぼんやりしているのが気になって」

クロエ「あはは……なんでもないですわよ」

 まさかルカにあれを見せて触らせて、ディアの一人でのそれを見ていた――なんて語れるわけもなく、私は目を逸らす。
 すると彼女の前に置かれた皿が目に入った。
 おそらく彼女の朝食であろう、皿の上に乗ったそれは

クロエ「お団子?」

 あんこの乗った団子であった。朝食――ですわよね?
 きょとんとする私。セレンは団子の一つを手にし、頷く。

セレン「ああ。私の朝食はいつもこれだ。はむっ」

クロエ「朝からお団子、それもあんこは重かったりしません?」

セレン「ん……特には。ぺろっと食べられるし、エネルギー的にも問題ない」

 首をかすかに横へ振る彼女。
 団子を一口食べ終えた彼女は、やはりやる気のなさそうな目をしていたのだが、頬がゆるんでいた。相当団子が好きらしい。

クロエ(間違いなく好みですわね)

セレン「うん、美味しいな」

 団子を食べて幸せそうにするセレン。
 なんだか、その姿がすごく可愛らしく思えた。

【好感度+1】


行動選択
 1・医務室で仕事(コンマ2~6で誰か訪問。人物名指定でその人物が訪問。安価が外れたらお薬調合)
 2・屋敷を散策(屋敷にいるキャラ限定で会う人物指定可。場所では露天風呂、食堂、広間、屋敷の入口前を指定可能)
 3・お願い【現在選択不可】
 4・自由に(誰と話すか、何をするか)

 安価↓1

【お願いの行動選択のみで、医務室ではできますよー。なので医務室での詳細指定は自由です】

 医務室。

ルフト「……おはよう」

 コンコン、と静かなノックの後に顔を出したのは、なんとルフトであった。
 初めて会った時と変わらず、無表情で淡々とした口調で挨拶をし、彼女は医務室へ。
 丁寧にドアの方を向いて閉めると、彼女は私へと振り向いて静止。

ルフト「……」

クロエ「……」

 そして、沈黙が生じた。

クロエ「――あの、ここに、どうぞ」

ルフト「分かった」

 私が促して、ようやく彼女は椅子に座る。
 変わった人だ。いや、もしかしたらこういう場に来るのが初めてなのかもしれない。
 ここは私が、しっかりリードしなくては。うん、と一人頷き、私は笑顔を浮かべる。

クロエ「今日の御用件は?」

ルフト「実は……」

 選択
 1・「性欲のあれについて」(これまでと同条件で詳細指定可)
 2・「体調が悪い」

 安価↓1

ルフト「性欲のあれについて」

 恥ずかしげもなく口にするルフト。
 性欲解消の仕事のことだろう。意外ではあるが――嬉しい限りである。私は頷いて、先を促す。

ルフト「胸を責めてほしい」

クロエ「ほうほう、お胸を――げほっ!?」

 あまりにストレート。自然な流れで言おうとした私は、驚愕に咳き込む。

ルフト「……大丈夫?」

クロエ「だ、大丈夫ですわ」コホン

クロエ「本当によろしくて? 私に見せたり触らせたり――ですわよ?」

ルフト「平気。興味があるから」コクン

クロエ(このお屋敷のことが少し心配……)

 私も美少女然とした容姿をしているが……まぁ、興味があって当たり前ということですわよね。あまり深く考えないでおきましょう。

クロエ「ではそこのベッドに寝てくださいまし」

 なにせルフトの胸を自由にできるのだから。

クロエ「……」

ルフト「……」

 ベッドに仰向けに寝たルフト。その上に、覆いかぶさるような体勢で膝と手をベッドにつく私。
 これからむふふなことがはじまるというのに、二人共動かず沈黙が生じる。
 何も言わないと進みそうにもない。

クロエ「えーと、胸を出してくださる?」

ルフト「……分かった」

 一瞬の間を空けて頷く。
 少しして、彼女は自分のメイド服のボタンを上から下まで規則正しく外していく。
 あらわになる白い肌。大きな膨らみは谷間を作っており、彼女の呼吸にあわせて上下する。
 服のボタンを外し終えると、ルフトは下着を上にずらした。
 プルンと揺れ、二つの膨らみが見える。
 綺麗だ。サイズは服の下から予想していたような大きさで、仰向けに寝ていてもそれほど形を崩していない。乳首も綺麗な色をしていて……顔立ちも相まって、なんだか本当に人形みたいだ。
 完成された見た目、とでも言おうか。

クロエ「綺麗ですわ、ルフトさん」

ルフト「ん……っ」

 彼女の身体にかかった白い髪を手で下ろし、微笑む。
 髪が素肌を撫で、彼女はくすぐったそうに息をもらした。

クロエ「触りますわよ」

 一言声をかけ、彼女の胸に手を。まずは軽く揉むように動かす。

ルフト「あっ、ん」

 微かに反応するルフト。初めての感覚なのだろうか。その目に初めて戸惑いのような色が窺えた。
 私の手の中で形を変える膨らみ。しっとりとした手触りで心地よく、いつまでも触っていられそうだった。

クロエ「ん、ちゅ……」

 片手で触りつつ、もう片方の胸の突起を吸う。

クロエ「ちゅ、こういうのは、いかが、です……?」

ルフト「ひゃんっ、あぅ、う、んっ」

 時折甘噛みし上に引っ張り、勃ってきたそれの周囲に舌を這わせる。男性のそれをくわえるように吸い、音を立てて離す。
 するとそれまで無表情だった彼女が、大きな反応を見せた。戸惑いと羞恥に表情を染め、身体を大きく跳ねさせる。両手はベッドのシーツをぎゅっと握っていた。
 ――ふむ。クールそうな彼女がこんな顔を見せるとは。

 なんだか楽しくなってきた。

クロエ「ジュル、ん……チュパッ、ふぁ」

ルフト「んぁっ、あ――気持ち、いい、です」

クロエ「ふふ、そうですの? それは嬉しいですわ」

 唇を離す。すっかり二つの突起は立っていて、ルフトの顔もゆるんできた。
 ここから更に責めるには……。

クロエ「これとか使ってみましょうか」

 ワンピースのポケットから、ブラシを取り出す。
 突起の周りにはわせ、くすぐるように動かすと、ルフトは身体を震わせた。

ルフト「ひうっ、くすぐった――あんっ」

クロエ「くすぐったいだけ、ですの? 違うでしょう?」

 片方をもみながら、ブラシで乳首を軽く押すようにして擦る。
 あくまで胸だけ。他には手を出さず、そこだけを執拗に責め、彼女の反応をしっかりと見る。

クロエ「こんなに立たせて、だらしない顔をして――もっと言うことがあるでしょう?」

ルフト「そん、なっ……んうっ、あ――ううっ」

 脚をもじもじと擦り合わせ、悩ましげな声をもらす。
 私は彼女の耳元に顔を寄せ、囁いた。

クロエ「素直に……言ってください」

ルフト「頭が、ぼんやりするくらい――気持ちいいですっ!」

 答えるとともに、彼女は身体を弓なりにさせて身体を強張らせる。
 秘部から蜜が溢れるのを私が目視すると、ルフトはベッドに身体を預けた。
 どうやら、イッたらしい。胸だけでいけるとは中々素質があるのかも。それとも囁きに反応したあたり、マゾっ気があるのか。
 とりあえず、今日のところはこれで終わらせておこう。

ルフト「……」

クロエ「ルフトさんも、あんな反応をするんですわね」

ルフト「……」

クロエ「意外でしたわ。可愛かったですわよ」

ルフト「……」

 後始末をして、再び医務室の椅子に向い合って座る私達。
 私がなにを言っても彼女は答えてはくれないのだが――顔を赤くさせているのを見ると、恥ずかしがっているのかもしれない。
 ――さて。何を言うべきか。

ルフト「……ありがとう」

クロエ「え?」

 考えていると不意に言葉をかけられ、私はきょとんとする。

ルフト「ありがとう。私の希望を叶えてくれて」

クロエ「え、ええ。私こそごちそうさまというか……」

 むしろ私がお礼を、っていうかお金を払いたいくらいの体験だった。

ルフト「じゃあ、また」

 戸惑っている内に彼女は素早く立ち上がり、ドアから出ていってしまう。
 ……怒って、ない……ですわよね。

【好感度+4 羞恥心-6】

 昼。

クロエ「ふぅ……ピンク色の割には、こう……」

クロエ「すっきりしませんわね」ハァ

クロエ「うぐぐという感じですわ」


行動選択
 1・医務室で仕事【現在選択不可】
 2・屋敷を散策(屋敷にいるキャラ限定で会う人物指定可。場所では露天風呂、食堂、広間、屋敷の入口前を指定可能)
 3・お願い【現在選択不可】
 4・自由に(誰と話すか、何をするか)

 安価↓1

【了解です。今日は落ちます】

すみません。sageを消し忘れていました。

安価はここから↓1です

 広間にはやはり、人がいた。

エイナ「ええと、これはこれで、これは……」

 テーブルの上であれこれと物を広げている彼女。
 小さい背中は相変わらず忙しなく、落ち着きが無い。
 確か彼女は購買、書記を担当していたような。きっとテーブルの上にある物は商品なのだろう。
 それを何故か広間で整理していると。

クロエ「おはようございます」

 とりあえず近づき声をかける。驚かれないように足音をあえて大きく立てて、にっこりと笑顔で。

エイナ「ひゃあああ!?」ガタガタガタ!

 ――のつもりだったのだが、びっくりさせたらしい。
 なんていうか、小心者、というランクも軽々越えているような。

エイナ「あ、クロエさん……。びっくりしちゃいました」

クロエ「ふふ、すみません。なにをしていらして?」

エイナ「商品の整理です。今日届いたので」

 やはりそうだったのか。
 見ればリストらしきものも手に持っている。

クロエ「それを何故ここで?」

エイナ「その……私、お話を聞くのは嫌いではないので、誰かいないかなぁと」

 話を聞くのが好き。なんだか妙な言い回しである。

クロエ「話をするのがお好きなのでは?」

エイナ「い、いえ。私話をするのは苦手で……」

 名簿に目をやり、若干焦ったように答える彼女。

エイナ「なんて言うんでしょうか……」

エイナ「こう、賑やかな、私とは関係ない楽しげな会話を聞きながら作業をするのが好きなんですよね」

 これまた個性的――というか、歪んですらいるような。でもなんとなく分かるような気もする。
 賑やかな食堂で食事をしても、一人でいるように感じないような現象と同じだろう。要は受け取り方の問題だ。

エイナ「こっちまで楽しげになって、それでいて私がその雰囲気に影響を与えない……安心できません?」

クロエ「なんとなく分かりますわ」

 あくまでなんとなくなのだが、彼女の言わんとしていることはよく分かる。

エイナ「いいですよね。クロエさんとは気が合うかもしれません。――あ、そういえば」

 笑顔を浮かべていたエイナが、再び慌ただしく何かを取り出す。
 ポケットから出したそれは、一枚の封筒。差し出し人の名前や印などはない。となれば、知り合いに託す、知り合いに送る手紙、という線が有力であるが、まさか。

エイナ「クロエさんにお手紙です。商品と一緒に届いていました」

 おお、やはり。
 予想は当たっていた。私は喜んでその手紙を受けとる。
 そして早速中を確認すると――やっぱり二人からの手紙であった。

クロエ「ふむふむ……」

 書いたのはどうやらアリアらしい。
 私の健闘を祈っている、こっちは相変わらず、リーフは寂しがっている、といった旨の内容。真面目な彼女らしい文面であった。
 面白味はないが、安心した。アリアが手紙を書いてくれるくらいには私を好いてくれているのだという点に特に。

エイナ「どうでした? お手紙ですよね?」

クロエ「ええ。街に残してきたお二人からお返事が。二人共私と会えなくて寂しいそうですわ」

 概ね合っているだろう。アリアの方はせいせいしているかもしれないが。
 私が自信過剰気味に言うと、エイナは目を輝かせた。

エイナ「そ、そうなんですかぁ……お相手は女の子ですか?」

クロエ「そうですわ。お二人共可愛らしい女性で」

エイナ「女性二人……会えなくて寂しい……ふんふん」

 何かに納得するかのように彼女は頷いて、そしてグッとサムズアップ。

エイナ「いいですね!」グッ

 なんか活発的になっているような気が。
 その後、やたら元気になったエイナに質問攻めにされ、すっかり疲弊した状態で私は広間を後にした。

【エイナ 好感度+3
 リーフ 好感度+1
 アリア 好感度+2】

【出し忘れましたが、ルフトにお願いできるようになりました】

 夜。

クロエ「エイナさんの意外な一面が……」

クロエ「まぁテンション上がるのは分からなくもないですけど」

クロエ「でも……」

クロエ「ギャップ、ですわね」

行動選択
 1・医務室で仕事【現在選択不可】
 2・屋敷を散策(屋敷にいるキャラ限定で会う人物指定可。場所では露天風呂、食堂、広間、屋敷の入口前を指定可能)
 3・お願い【現在選択不可】
 4・自由に(誰と話すか、何をするか)

 安価↓1

クロエ「夜食をいただこうと食堂に来てみれば……」

 夜。私は屋敷の食堂へやって来た。
 和風な室内の中、私は入ってまず見つけた人物に、わなわなと震えつつ声をかける。

クロエ「なんであなたはそんな格好して、こんなことしているんですの!?」

ユウキ「お手伝いだ。可愛いだろう」

 長方形のお盆を手に、えへんと胸を張るユウキ。
 彼女は何故か着物に身を包んでおり――さながら店員のように、やって来た私を迎えたのだ。
 意味が分からなかった。神出鬼没なのは今更指摘する気にもならないけれど、何故彼女がこんな格好を。

クロエ「……お仕事は?」

ユウキ「あるが、余裕もある。移動時間など皆無だからな」

クロエ「そうでしたわね……」

ユウキ「さぁさぁ、座れ」

 げんなりする私の背に手を当て、店員らしからぬ態度で接客する彼女。
 断る間もなく、私はユウキに連れられ席に座った。

ユウキ「何を食べに来たのだ? 夕食は食べただろうし……軽いものか」

クロエ「そうですわね」

 頷いて、前にいる彼女を見る。
 席に案内した彼女は、何故か私の向かい側に座っていた。
 つっこみたいが、指摘するだけ無駄だろう。

クロエ「ではかけそばを」

ユウキ「うむ。かけそば1つー!」

ルカ『はーい』

 ユウキが声をかけると、ルカの声が厨房から響く。
 ルカもいたようだ。この食堂って何時までやっているのだろうか。

クロエ「あなた、なんでこんなところでお手伝いを?」

ユウキ「いやなに、色々とわけがあってな……」

クロエ「その事情とは?」

ユウキ「ルカをからかってたら、皿を何枚か割った」

 あっさりと暴露するユウキ。
 ……いい大人がなにをしているのやら。

クロエ「そんな情けない理由でご主人様が労働とは、くだらないですわね」

ルカ「くだらなくなんてないよ」

 コトッと私の目の前に蕎麦が置かれる。
 いつの間にかルカがテーブルの横にふくれっ面で立っていた。

ルカ「お皿は大事なんだから。大切にしないと」

 腰に手を当てて力説するルカ。
 彼女のことだからご主人様には逆らわないと思っていたのだけど……そんなことはないらしい。

ユウキ「だからといってこのご主人様に働かせるとはな」

ルカ「ご主人様でも関係ないよ。しっかり償わないと」

ユウキ「ま、異論はないがな」

 肩を竦める彼女。
 その際にちらっと私のことを見てきたりもするのだが――何か意味があるのだろうか。
 気にしないようにしておこう。それよりもご飯だ。

クロエ「いただきます、ですわ」

 蕎麦を一口。温かい温度と味。ほっとする感覚だ。

クロエ「……ふう。今後は私も気をつけないといけませんわね」

ルカ「うん。あ、でもクロエちゃんの着物姿は見たいかな」

ユウキ「ルカのようないやらしい格好なら大歓迎だな」

ルカ「いやらしいって言わないでください」

 バッと見えている胸元を隠すルカ。

ルカ「それにこれ、ご主人様に言われて着てるんですよ? ご主人様そんなこと思ってるのに渡したんですか?」

ユウキ「そうだったか? ふむ、しかし素晴らしい服装ではあるぞ」

クロエ「そうですわ。とても素晴らしいですわ、ルカさんの格好は。もう眼福としか」

ユウキ「お前もそう思うか」

 目を合わせて頷き合う私達は握手を交わす。
 気にくわないことも多いですが、ルカの服装はグッジョブとしか。

ルカ「二人とも……似てるよね」

 ものすごく呆れられた目で見られた。
 ううむ、ユウキに似ていると言われるとは……私も変わったものだ。
 釈然としない反面、嬉しくもある。
 この心境の変化こそ、私が一年で一番変わったことなのかもしれない。

【ユウキ 好感度+3
 ルカ 好感度+1】

【余裕が出てきたので、更新再開します】

ステータス一覧

 ・リーフ 好感度 43 病み(3) 羞恥心『55』
 ・アリア 好感度 25 羞恥心『80』
 ・ユウキ 好感度 28 羞恥心『80』
 ・セレン 好感度 24 羞恥心『73』
 ・ルカ  好感度 27 羞恥心『62』
 ・エイナ 好感度 23 羞恥心『60』
 ・ディア 好感度 26 羞恥心『75』
 ・ルフト 好感度 24 羞恥心『79』

【ランダム会話】

ルフト「おはよう……」

クロエ「あら、おはようございます」

 翌朝。外で掃除をしていると、ルフトがやってきた。

ルフト「昨日はどうも」

クロエ「あ、いや……こっちも、どうもですわ」

 頭をペコリと下げ合う。

ルフト「……今後は、あなたも私になにかお願いしても大丈夫」

クロエ「え? 本当ですの?」

ルフト「まだ、恥ずかしいのはダメだけど」

 ううむ。加減が分からない。
 でもルフトのようなきれいな女の子と一緒にいられる時点でかなり嬉しいものだし……あんまり高望みするのもアレだろう。

クロエ「ええ。ありがとう、ルフトさん」

 私は笑顔でお礼を言う。ルフトはその瞬間、ちょっとだけど笑ったような気がした。

【ルフトの好感度 +1】

行動選択
 1・医務室で仕事(コンマ2~6で誰か訪問。人物名指定でその人物が訪問。安価が外れたらお薬調合)
 2・屋敷を散策(屋敷にいるキャラ限定で会う人物指定可。場所では露天風呂、食堂、広間、屋敷の入口前を指定可能)
 3・お願い【詳細は>>234 選択可能:ディア、ルフト】
 4・自由に(誰と話すか、何をするか)

 安価↓1

酉違ってますが、一応>>1です

 朝。いつものように私が医務室で待機していると、一人の女性がやってきた。

ルカ「おはよう、クロエちゃん」

 ルカである。
 彼女の姿を確認した瞬間、期待してしまう私がいるのだけれど……同時に、すさまじく嫌な予感もする。
 だって、前回生殺しだったし……。

クロエ「おはようございます。今日の用件は?」

 せめてまともな話にしてほしいなぁと思いつつ私は椅子へ座った彼女に問いかける。

ルカ「実は……」

選択
 1・「クロエちゃんをまた利用したいの」(これまでと同条件で詳細指定可)
 2・「体調が悪いんだ」

 安価↓1

ルカ「またあれが見てみたいの!」

 思い切ったようにルカが言った。
 あれ……というと、あれだろう。

クロエ「ええ、いいですわよ。ええと……今回はどちらに?」

ルカ「どちらに? 両方かな……」

 両方、か。それは久しい試みである。
 顔を真っ赤にさせたルカを見て、私は幾度と無く使用したあの能力を発動。
 下半身に変化を感じ、少し身体をよじらせる。

ルカ「ひゃう!?」

 それはルカも同じで、彼女は初めてなせいで身体を大きく跳ねさせていた。
 結構興奮していたのだろう。触れてもいないのに彼女のそれは着物を大きく盛り上がらせている。

ルカ「こ、これ……どうすればいいのかな?」

 腰を少し浮かせた彼女が震える声で問いかける。少し動くだけでも擦れて刺激がくるらしく、戸惑っているようだ。
 私はちょっと考えて、自分も相手も満足できそうなことを提案してみる。

クロエ「……では、今日はこれでいかが?」

 私は椅子を動かし彼女に近づいて、すぐ間近で止まる。
 呼吸が確かに聞こえる距離。彼女の甘い香りが鼻孔を刺激する。
 私はワンピースのスカートを捲り、硬直しきったペニスを露出させる。

ルカ「っ……」ゴクリ

クロエ「さぁ、ルカさんもお出しになって」

 小さく頷き、彼女は着物を左右に開くようにして、それを出す。……で、気づいたんだけれど、彼女下着を身に付けていない。通りで着物を持ち上げるわけだ。
 きれいな筋がみえる秘部のちょっと上。立派な男性器が彼女に生えていた。
 私より少し小さいだろうか。けれど女性にあるべきではないものがそこにあって、彼女が落ち着かなそうにそわそわと――期待している姿は中々にそそるものがある。

ルカ「これを……どうするの?」

クロエ「こう……ですわ」

 身体を寄せ、彼女の腰にゆるく手を回す。
 すぐ間近までせまる距離。私はルカの表情をしっかり見つめつつ、互いの硬くなったそれを重ねた。
 勃起したペニスの中でもやわらかな部分、亀頭を裏筋をこすり合わせるようにすると、身体を強張らせていたルカが短く悲鳴のような声を上げる。
 彼女の身体は自然と逃げようとするのだが、私が腰を支えているためそれはできない。結果、びくんと跳ねたペニスはまた元の位置へ。私はそれをまたゆるく擦り合わせ、弱い刺激を与え続ける。
 手で触れるのとはまた違う感覚。静電気が流れたような一瞬の強い快感。
 気を抜いてしまえば、私も甲高い声を上げてしまいそうだ。

ルカ「ひゃんっ。あ、あの――クロエ、ぁ、ちゃん?」

クロエ「ふぅ、どうし、まして?」

ルカ「これ、なんでこんなに……んやぁっ、あぅ、気持ち――」

 身体を後ろに反らし、腰を突き出すようにして甘い声を出すルカ。
 初めてのことに戸惑っているものの、その身体は当たり前のように快楽を求めていた。
 布のこすれる音に、ぬちょぬちょと、粘着質な音が混ざる。私とルカ。二人の先走りが滑りをよくし、行為をエスカレートさせる。
 気づくと私達は互いに抱き合い、腰を動かしていた。
 目の前にはぼんやりと、しかし熱っぽい目で私のことを見つめるルカの顔。
 室内には二人の苦しげな声に、ぐちゅぐちゅと水音が響く。

クロエ「はぁ、ぁ――ぅんっ、くぁ」

ルカ「あっ、んあ、ん……」

 言葉は交わさず、互いに腰を動かすのみ。
 先端だけでなく、全体を押し付けるようにして擦り、絡める。
 挿れたりするよりは刺激は弱いかもしれない。でもだからこそ、私は夢中になって限られた快楽を求める。それはルカも同じだった。
 徐々に私達の動きは激しくなっていき――

ルカ「あ――あああぁっ!」
クロエ「んうううぅ!」

 ほぼ同時に達した。
 一際大きな声とともに、頭の中を快楽が支配する。
 ちょっとした疲労感を抱きつつ、私は椅子に座り直すと――白く染まったルカの姿が見えた。
 まだ固いままのペニスをびくびくと跳ねさせ、恍惚とした表情で荒い呼吸を繰り返す彼女。白濁にまみれたその姿を見ていると、また私のペニスが硬くなっていくのを感じた。
 ――と同時に、やってしまった、という気持ちも。
 思い切り服を汚して……どうしようか。

 選択
 1・このまま続きを(何をするか指定可)
 2・お風呂にでも(同じく指定可)
 3・後始末しないと

 安価↓2

 とりあえずお風呂、だろうか。

クロエ「ルカさん、大丈夫かしら?」

 声をかけ、備品として用意してあるタオルで彼女のことを拭く。一応外を歩ける程度にはしておかねば。
 あとは能力を解除して服を直して……よし。

ルカ「んむ……大丈夫」

 私が自分の身体を拭いている頃、ようやくルカは反応を示した。
 目をぱちくりとさせて、そして少ししてから顔を赤く染める。

ルカ「あわわわわ……」

ルカ「私、すごく、その……えっちなこと、してたよね?」

クロエ「ええ。それ――」

ルカ「恥ずかしいからやっぱり言わないで!」

 半ばパニック気味に彼女は言う。
 ……うん、かわいい。

クロエ「とりあえずお風呂に行きましょう」

クロエ「身体を洗わないといけませんし」

ルカ「うん……」

 すっかりテンションを下げて、ルカが頷く。
 我を忘れるほど良かったのか――なんて思うと、ちょっと嬉しい。

 お風呂にやって来た。
 朝の露天風呂には当然といえば当然のことだけど、人がいない。
 隣に立つルカをちらりと見て、私は考える。

クロエ(続きを敢行しようと思いましたけど……)

クロエ(なにをしましょう)

 なにをするか
 安価↓1




ハル「ち、違うわよフユ!これはその!」

フユ「ごめんなさい……”ハルちゃん”」

ハル「フユ……?」


ハルちゃん。

その呼び方は、もう随分と昔から呼ばれていない。


フユ「目を……開けて……もうハルちゃんを……傷つけないから……私が守るから……」グスッ

ハル(……あぁ、そっか)


フユは今、昔の夢を見ているんだ。

幼い頃から、私とフユは仲が良かった。家が隣で、いつも一緒に遊んだり、互いの家に泊まって、

一緒にお風呂に入ったり、一緒に同じ布団で寝たりもした。

だがある日、フユとボール遊びをしていた時、フユがボールを木に引っ掛けてしまった。

魔法を使えれば上手く取れたのだろうが、当時の私達にはそんな事が出来るほど、魔法の扱いは上手くなった。

だから梯子を使って取ろうとした。でも木に上手く立て掛けられず、ぐらつく梯子をフユが押さえて、私が梯子を上った。

だけど私がボールを取ろうと片手を伸ばした時、フユの足元に虫が引っ付いた。虫嫌いのフユは驚いて、その場から動いた。

そして、足を躓かせた。倒れまいとフユは、梯子を掴んでしまった。梯子は耐え切れず、フユと一緒にそのまま倒れてしまった。

当然、梯子の一番上にいた私も放り出された。不運にも、地面には土に埋まった石の角が覗かせていた。

額を打った私はそこで意識を失った。次に目を覚ました時は、病院のベットの上だった。

私は額から酷く出血していたらしい。フユが大人を呼んだ時は、命が危うかったそうだ。

病院で治療を受けても、傷跡は残り、目を覚ますのに1週間はかかったそうだ。


申し訳ない。誤爆です。

クロエ(よし……ですわ!)

 ふふ、決まった。
 髪を洗いはじめたルカを見やり、私は能力を発動。
 彼女の後ろに回り込む。

ルカ「あれ? なんで――」

クロエ「ルカさんっ」

 ルカが股間のものに気づく前に私は彼女のことを背後から抱きしめる。

ルカ「ふえっ!? クロエちゃん!? ど、どうしたの?」

クロエ「洗ってあげようと思いまして……」

 手を彼女の身体にはわせ、そして勃起しているペニスを握る。

ルカ「あっん! ちょっと……クロエ、ちゃ」

クロエ「もっと……味わいたいですわよね? 射精の感覚」

 身体を震わせる彼女の耳元で囁き、指先で亀頭を撫でる。
 彼女の身体は泡だらけ。滑りも悪くないし、痛くはないだろう。
 私は背中に胸を擦るようにして押しつけ、彼女の男性器を手で撫でた。
 空いている手は胸やお腹、腰を洗うように擦り、刺激を与える。

ルカ「んぅっ、あ……ふぁ」

 外だからだろう。人差し指の腹を噛むようにして、ルカは声を出すまいとしているようだ。
 そこまでして、抵抗する素振りはない。
 私はくすっと笑みをこぼし、彼女の耳をなめながらペニスを握り、しごくように上下させた。
 胸や身体、耳、そして男性器。同時にあちこちを刺激され、彼女は身体を跳ねさせるのみ。
 徐々に身体が前かがみになり――限界が近いのだと分かった。
 ちょっと早めだけれど、経験が少ないのだ。当然のことだろう。

クロエ「ん、ちゅ……いつでもいいですわよ、ルカさん」

ルカ「っ……うぅ、はぁ……っ」

 指をきゅっと噛み、彼女は静かに白濁を私の手に放った。
 ドクンと脈打ち、驚くくらいの量の射精をする。手では受け止めきれず、床にこぼれ落ちた。
 射精を終え、ぐったりとする彼女。後ろにいる私へと身体を預け、彼女は頬をふくらませた。

ルカ「はぁ……。いきなりは、やめてよね」

クロエ「一応握ってから抵抗すれば、やめる予定でしたわ」

ルカ「……いじわる」

 ため息混じりにルカはぼそっと言った。
 私が苦笑すると、彼女もまた笑う。そして――またすぐに赤面して慌てはじめた。

【ルカ 好感度+5 羞恥心-8】

【ルカにお願いできるようになりました】

 昼。

クロエ「……ルカさんとあんなことを」

クロエ「嗚呼、つくづくここに来てよかったと思いますわ」

クロエ「さて、お昼は何をしましょう」


行動選択
 1・医務室で仕事(コンマ2~6で誰か訪問。人物名指定でその人物が訪問。安価が外れたらお薬調合)
 2・屋敷を散策(屋敷にいるキャラ限定で会う人物指定可。場所では露天風呂、食堂、広間、屋敷の入口前を指定可能)
 3・お願い【詳細は>>234 選択可能:ディア、ルフト、ルカ】
 4・自由に(誰と話すか、何をするか)

 安価↓1

【今日はここで更新やめますね。また更新するのは休日になるかもしれません】

クロエ「はぁ……」

 ルカと別れてから少しして、私は露天風呂へやって来た。
 さっきとは違って、リラックスの目的で。
 淫魔だとはいえ、体力の消費がないといえば嘘になる。
 疲れた状態で入るお風呂もまたいいものだ。わくわくしつつ私がお風呂場へ向かうと――脱衣所に人がいた。


 誰がいたか(ユウキらは選択不可)

安価↓1

ディア「あ、クロエ。お風呂?」

 ディアだ。
 髪をおろし、タオルも巻かずに素っ裸でいる。
 なんていうか、ここまで幼児体型という言葉が似合うスタイルもないだろう。可愛いのだけれど。

クロエ「ええ。ちょっとさっぱりしようと思いまして」

ディア「そっかそっか。奇遇だね。あたしもお風呂にするところだったんだ。じゃ、先いくね」

 にこにこと機嫌がよさそうな笑顔を浮かべて、ディアはお風呂場に向かう。
 私もさっさと入りに向かおうか。

 安価のコンマで 偶数ならば濡れ場へ(詳細指定可。羞恥心関係なし)
         奇数ならばのほほんと会話

 安価↓1

【すっごい大きいの無理ですかね。では後者の方でいきます】

【コンマ判定でそういう展開に】

 風呂場へ行き、身体を洗ってから湯船に。
 温かいお湯につかるだけ。でもすっかり気分は落ち着いて――ない。

ディア「気持ちいいねークロエ」

クロエ「え、ええ」

 猫なで声のように甘えた声を出して、私の腕に抱きついているディア。
 正直、裸の彼女がいるだけでもむらむらしてくるのに、こんなことされると辛抱たまらない。

ディア「クロエって本当におっきいよね」

クロエ「そうですわね。ここは私の自慢ですわ」

 じーっと私の胸を見てくるディア。私が笑って答えると、彼女は離れて自分の胸を触れはじめた。

ディア「私のは小さいんだけど……結構柔らかいんだよ」

クロエ「それは――興味深いお話ですわね」

ディア「あはは、女の子好きなんだね。……ね、触ってみる?」

 再び私の隣に戻り、胸をこちらへと軽く差し出すようにするディア。
 その頬はほんのりと赤い。

クロエ「え? ええ、では……」

 断るのも損。私は若干の躊躇をしつつ手をのばす。

ディア「んっ……」

 手を這わせ、軽く揉むようにして手を動かす。
 小さい膨らみだが、確かに柔らかい。
 このままいつまでも触っていられそうだ。
 なにより反応してくれる可愛い子がいるというのが大きい。うん。

【今週……になるかわかりませんが、今日は落ちま】

ディア「どう? 楽しい?」

クロエ「楽しいというか……あれですわね」

クロエ「ムラっときますわ」キリッ

ディア「あはは、やっぱりクロエって面白いね」

 特に面白いことも言ってないと思うのだが、ディアが楽しげに笑う。
 首をかしげつつ、私は胸にやっていた手を、小さな突起へ。つまむようにして二本の指でこすると、彼女の身体は大きく跳ねた。

ディア「っあ――ん」

ディア「それ、いいかも……」

 息を甘く吐き、彼女は私を見る。甘えるように私に身体を寄せる彼女が愛おしい。

クロエ「では重点的に……ん」

 頭を一度撫で、私は彼女の薄い胸へ顔を寄せる。固くなりはじめた乳首を吸うと、ディアは声をもらした。

ディア「んぁっ、う。いいよ、クロエ」

 艶のある声で言い、彼女は私の頭を抱くようにして自分へと寄せる。石鹸のにおいに混ざり、彼女の香りがした。

 私はその後も、夢中になって彼女の胸を愛撫し続けた。

【ディア 好感度+1 羞恥心-5】

 夜。

クロエ「……桃色」

クロエ「淫魔冥利に尽きるってこのことですわね」

クロエ「幸せ――ですが、なんとなく胸騒ぎが」

クロエ「ふむ」

行動選択
 1・医務室で仕事(コンマ2~6で誰か訪問。人物名指定でその人物が訪問。安価が外れたらお薬調合)
 2・屋敷を散策(屋敷にいるキャラ限定で会う人物指定可。場所では露天風呂、食堂、広間、屋敷の入口前を指定可能。おまかせ可)
 3・お願い【詳細は>>234 選択可能:ディア、ルフト、ルカ ※媚薬使用か否かも指定】
 4・自由に(誰と話すか、何をするか)

 安価↓1

【安価外れなので、お薬作っときます】

クロエ「ええと……これで、こう」

 夜。私は医務室で真面目に仕事をすることに。
 たまにはメンバーらの健康を守る仕事もしっかりしとかないと、何を言われるか分かったものではないし。

クロエ「――うん。流石は私。成功ですわ」

 数時間かけて、調合成功。疲労感を綺麗さっぱりとると評判のお薬だ。副作用は勿論ない。

【栄養ドリンクを調合しました】
【お願い時、または選択肢に表示された時使用できます。好感度+5。疲労しているキャラにあげると効果は上昇】

クロエ「仕事らしいことしたら眠くなってきましたわ……」

クロエ「今日はそろそろ寝ましょうか」

 薬を作っているうちに胸騒ぎは気にならなくなってきた。
 私はあくびをもらすと、隣にある自分の部屋へと向かった。

【今日は落ちます。次からイベントです】

【イベント開始】
【日数経過イベント:新入りへの試験】

 朝。私はいつものように目を覚ました。

クロエ「ふぁあ……朝はいつも眠いですわね」

 身体を起こし、ベッドに腰掛けると私はぼんやり考える。
 街から屋敷に来て何日経っただろうか。まったく日数が経っていないようにも思えるし、そうでもないように思える。
 未だここに来た理由に関してはぴんとこないけれど……不満はない。贅沢過ぎる環境だし、仲間との関係も良好。

クロエ「着替えて朝ごはん……っと」

 こうして思考も短く終わってしまうほど平和だ。
 私は小さく伸びをし、あくびをもらす。のさっとした動作でそのまま着替えへと移行しようとするのだが――その瞬間、部屋のドアがノックされた。


 選択
 部屋へやって来たのは誰か

 安価↓1

クロエ「入っても大丈夫ですわよ」

ルカ「そう? おはよう、クロエちゃん」

 ドアが開き、そこからルカが顔を出す。
 いつもより少し華やかな着物を着た彼女は、にこにこといつも以上に眩しい笑顔を浮かべて着替え途中の私の前に立つ。

ルカ「実はお知らせがあります!」

クロエ「おしらせ?」

ルカ「うん。今日はお仕事休みだって」

クロエ「休み……嬉しいのか嬉しくないのか微妙ですわね」

 だって仕事しないでお風呂とか入ってても怒られないし。

ルカ「あはは……。で、ちょっとお偉いさんが呼んでるから、来てもらってもいいかな?」

クロエ「いいですけれど……これって休みというよりは、むしろ仕事の日なのでは」

ルカ「間違ってはないかな」

 やっぱり……。
 申し訳なさそうに苦笑するルカに、私もまた苦笑で返した。
 お偉いさん、か。ユウキだったりするのだろうか。いやでもそれならお偉いさんではなく、ご主人様って言うだろうし……なんなのだろうか。

 ルカと雑談しつつ屋敷のとある場所へ。
 渡り廊下を進んで着いたそこは、まだ私も行ったことがないところだった。

クロエ「ここは?」

 屋敷から廊下でつながっている建物のドアの前。そこで立ち止まり、私は問いかける。

ルカ「お屋敷の別館、かな。ここは訓練場があって三人衆、神様達がいるところなの」

 訓練場はともかく、三人衆に神様達……前も聞いたことがある。意味はさっぱりだが。

クロエ「ちなみに三人衆と神様達とは?」

ルカ「うーんと……行けば分かるよ、多分」

 ずいぶんと曖昧な返事だ。彼女にしては珍しい。

クロエ「分かりましたわ。では、行きましょうか」

 行けば分かると言うのだ。彼女の言うことを信じるしかないだろう。
 私はドアのノブを掴み、開いた。
 その先はどうやら言っていた訓練場のようで、四角い道場のような大きな部屋が広がっており――そこに私とルカ以外の屋敷の住人が集まっていた。

【ルカ 好感度+2】

ディア「おっ、来た来た。本日のメインさん」

 集まった面々の中でも一番気さくなディアがまず口を開く。
 楽しそうに笑う彼女は私へ手招き。
 私へ会釈する人、笑いかける人、集まっている各々が十人十色な反応を見せる。
 私とルカも彼女らの近くへ。

クロエ「皆さんおはようございます。私、遅れてしまったようで」

セレン「……気にするな」

エイナ「そうです。新入りさんは最後に来る……そういう決まりですからね」

ルフト「……」コクン

 ふむ、心配しなくても大丈夫そうだ。ここに呼ばれた意味が分からなくなる一方ではあるが。

クロエ「ところで皆さん、今日は一体なんの集まりでして?」

セレン「すぐ分かる。――ほら」

 言って、セレンが視線を部屋の奥へ向ける。
 するとそこにあるドアから数人の女性が出てきた。神々しさすら感じる美しい女性たち。彼女らが三人衆とか神様達だとか呼ばれている人なのだろうか。私は自分の視線が彼女らに釘付けになっているのを自覚しつつ、彼女達をジッと見つめた。

【今日は落ちます】

 まず一人目。年齢は20台くらい。ルカのように着物を身に付けた女性で、頭には狐――だろうか。
 そんな感じの、柔らかそうな耳が生えている。尻尾もあるようで、それが彼女の後ろでふらふらと揺れていた。
 髪は茶のロングヘア。裾の長い着物をきっちり着ていて、顔立ちは綺麗なのだが……怖い。胸は結構大きいだろうか。

 そして二人目。
 こちらは10歳中間くらいの年齢だろうか。幼い見た目だが言い様のない色気があり、大人っぽさもある。髪は暗い紫色で、ふわふわとしたセミロング。三角帽子に露出度がやらた高い黒ローブ、杖を持っていてさながら魔女のようだ。胸は面白いくらいぺったんこ。平坦である。

 三人目。最後に入ってきた女性だ。
 この人は……なんなのだろう。見た目はリーフとそう変わらない幼い少女。金髪セミロング、豪華そうなドレスを身に付けていて気品があり、なんだか偉そうな顔をしている。おませさんという感じ。彼女もリーフと同じく胸はぺったんこ――と思いきや、それよりも大きそうだ。

 三人それぞれがオーラのようなものがあり、なんて言えばいいのか分からないけど、屋敷にいた全員と格が違うような気がした。下手したら、住んでいる世界すら違うような気すらする。

ルカ「おはようございます。皆さん元気そうですね」

 思わず圧倒される私であったが、その隣に立つルカは違った。
 にっこりと笑い、三人へ声をかける。思ったよりも親しそうだ。

???「おっはよう! 今日もみんな可愛くて嬉しいよ。お姉さん眼福だわ」

 魔女のような格好をした女性が元気よく答える。とてもお姉さんなんて容姿じゃないんだけど、そこは気にしないでおこう。

???「おはよう。そこにいるのが――新入りのクロエか?」

 狐耳の女性が私を見る。口調はセレンやユウキと同じだけど目が怖い。私でも縮こまってしまう。

クロエ「は、初めまして。私がクロエです」

???「わたくし? 悪魔にしては珍しい口調じゃの」

 ドレス姿の小さい女性がきょとんとした顔で言う。私としては小さな女の子がそんな口調で話す方が珍しいと思う。

???「うっわ、話に聞いてたけど本当にでかいなぁ。触らせ――いったい!」

???「……真面目な場だぞ」

 騒ぎ始める魔女に、その頭を叩く狐耳の女性。
 いざ喋っているのを見ると、私達とそう大差ないような気がしてきた。

???「とりあえずは自己紹介じゃな」

???「我の名はメイ」

メイ「神の一人じゃ」

 ――うん、意味が分からない。と、とりあえず自称神ということにしておこう。

リュウカ「私はリュウカ。お姉さんとして色々教えてあげるから、気軽に会いに来てね」

リンネ「リンネだ」

ルカ「二人共三人衆のメンバーで大先輩だから」

 笑顔で自己紹介をするリュウカ、素っ気ないリンネ。そして嬉しそうなルカ。
 神と三人衆の二人……字面だけ考えると凄まじい。

ディア「相変わらずな感じだねー。お偉いさんは」

エイナ「やっぱり綺麗ですね……」

セレン「……早く団子食いたい」

 対してこちらは相も変わらずな自由奔放っぷり。

メイ「さてクロエ。本日ここへ来てもらったのは、ある重要な用件のため……」

ルカ「そうそう。だからこうしてみんな来てくれたんだよ」

リュウカ「ん。ちょっと厳しいかもしれないけど、まぁ無理なことではないから」

ルカ「みんなやってきたことだからね」ウンウン

セレン「……ルカ」

 お偉いさんとやらの会話に入ってくるルカへ、親友からの制止が。
 するとみんな、顔には苦笑を浮かべた。その表情には『またか』的な意味が含まれているように見えた。

セレン「リンネに会えたのが嬉しいのは分かるけど、静かにしろ」

ルカ「――ごめんなさい」

 いつもと逆の立場になっている。こうして見ると不思議な感じだ。

リュウカ「リンネさんは憧れの先輩だからねー。フフフ」

 なるほど。憧れの……共通点はいくつかあるし、もしかしたらリンネの影響もあるのかもしれない。
 ちょっとジェラシー?

メイ「ゴホン。というわけじゃ、クロエ。これからお主に試験を受けてもらう」

クロエ「ええ、まぁいいですけれど……どのような試験でして?」

メイ「簡単なことじゃ。この中の一名と戦ってもらう」

 ……戦う? い、嫌な予感しかしない。私ってそんな強いわけでもないし。


 選択
 誰と戦うことになるか

 安価↓1

【予想外にも三人衆が選ばれたため、ボーナスとしてこの方を他より早くヒロイン候補にも入れときます】

メイ「相手はリンネじゃ!」

 ――うん?
 メイが胸を張り言い放った言葉に、ほぼ全員が硬直した。
 私はそうかー、くらいにしか思っていなかったのだけれど、この反応。まずいような気がする。

ルフト「……クロエ。骨は拾う」

エイナ「が、頑張ってください」

エイナ「……生きるために」ボソッ

セレン「……」トオイメ

ルカ「羨ましいなぁ……いいなぁ」

ディア「治せる人いたっけ?」

リュウカ「ああ、私がいるから大丈夫だよ。即死以外」 

 相当まずそう。

リンネ「ということだ。メイ様の気まぐれだが……選ばれた以上、真剣に相手を務めようと思う」

クロエ「ええ、分かりましたわ。あの、皆さん。リンネさんの実力というのは……」

 全員を順番に見て、私は問いかける。すると全員目逸し。リンネ自身もまた同じく。
 メイだけが笑顔だった。

メイ「三人衆は神を護る選ばれし者達……ここ、トワイライトにいる者達の上位三名」

メイ「リンネの実力はその中でも随一じゃ」

 あかん、無理だ。
 何を思ってこの人はリンネを選択したのだろう。

 断るとは言えず、なんやかんや戦うことに。
 訓練場の隅にみんなは立ち、私とリンネは中心に。

リンネ「武器の使用は許可しよう。先手もゆずる」

クロエ「そうですわね……お願いします」

 プライドはもとよりない。私は頷く。
 セレンに苦戦していた私では、どうなるかは分かりきっている。
 短剣を取り出し、私は構えをとった。
 戦闘の空気。ただ立っているだけのリンネからは、記憶に残っているユウキにも匹敵しそうなほど強い威圧感が。
 身が竦みそうになるけど……でも、ジッとしているだけでは駄目だ。

メイ「では――はじめ!」

 開始の合図とともに私は走りだす。短剣に格闘。間合いに入らないとまず戦えない。
 先手をゆずるとの言葉通り、その間リンネはなにもしてこない。間合いに入った私はまず拳を全力で振るった。
 その攻撃は空を切る。当然のことながら当たらなかった。

リンネ「当たるとは言っていないからな」

クロエ「分かってますわ……!」

 まぁそこは予想通り。回避された先へ私は素早くステップ。同時に短剣の切っ先を彼女に向けて刺突。
 そこへ意識を向けておき、足払いも仕掛ける。二段構えの攻撃。これが通用する相手ならば有り難いのだが。

リンネ「まぁまぁ速いか」

 あっさりかわされた。回避が最低限で、私の連撃をすぐさま避けられる状況だったのが大きいのだろう。思ったよりも回避から動き出す時間が短く、またもやひらりと華麗にかわされた。

リンネ「そろそろいくぞ」

 短く宣言。距離でもとるのかと思った瞬間、私の身体に衝撃が走った。

何が起きたのか分からない。腹部に何かがぶつかったような感覚で――すごく痛い。
 苦しみに喘ぎ、まばたき。目を閉じて開き、そこではじめて自分の前にいるリンネに気づいた。

クロエ「――はっ?」

 衝撃が先で、後にリンネの姿を見つける。
 私の少し先にいた、攻撃を回避した彼女は残像だとでも言うのだろうか?

リンネ「……」

 小さな声で彼女が何かを唱える。
 詠唱だろう。魔法を使うには接近しすぎているような気がするも、その詠唱はすぐに終わってしまった。
 たった一言二言の詠唱。大したものではないと思うのだが、かわすべきだ。単に怖い。
 カウンターを狙う気は一切ない。私は背中を向けずにすぐに下がる。真っ向からの退避。

リンネ「焔」

 しかし彼女の攻撃はそれを上回った。短い詠唱からは予想できないほど濃密な魔力が練られ、放たれる。
 かわそうと思った時は――否、彼女が一撃目を放った時に呆然とした時すでに手遅れだったか。
 とてもかわしきれないほど大きな炎が私へ近づき、私の身体を覆う。咄嗟に防御の姿勢をとる私。

クロエ(ん?)

 その瞬間、違和感に気付く。
 炎が思ったよりも熱くも痛くないのだ。なんなのか理解できずにいると、

リンネ「とどめだ」

 そんな声とともに炎の中を突っ切って何かが飛んできた。
 かろうじて目に見えたそれは、丸く燃え盛った火球。私が防御のため交差させた腕の上に炸裂し、爆発を起こす。
 これもまた熱はなかったものの、衝撃だけは強かった。

クロエ「ぐあっ!?」

 自然と口から声がもれる。思い切り叩かれた棒が勢いよく倒れるように、立った姿勢のまま床に叩きつけられる私。かろうじて後頭部を打つようなことは避けたけど、ダメージはでかい。

クロエ「う……ぁ」

 視界が霞み、呼吸がうまくできない。
 身体を捩り、うめき声を口から出す。
 焔とやらはフェイク。本命は焔を目眩まし、足止めにして唱えた魔法の方か。
 見事やられてしまったことを薄れていく意識の中理解し、私は目を閉じた。

 誰かが私のことを呼んでいるような気がした。
 誰だろう。私はぼんやりと考える。
 私は――確か、ええと、そうだ。リンネにボロ負けして気を失ったんだっけ。

クロエ(起きたくない)

 あれでクビになるなんてことないだろうけど、すごく心配。
 でも起きるべきだろうし……。


 選択
 誰がいるか選択【※場所は医務室となります】

 安価↓1

 目を開く。
 そこは見慣れた医務室。そのベッド上で私は寝ていた。

クロエ「うーう……」

 窓の外を見れば、時間はまだそれほど経っていないことが分かった。
 身体を起こすと、腕と背中が少し痛む。うめきつつ私は周囲を見回した。

ユウキ「お。起きたか、クロエ」

 いつも私が座っている席にいたのはユウキ。
 起きた私を見て、ニッと笑う。

クロエ「あなたですか……本当に神出鬼没ですわね」

ユウキ「神出鬼没か。お前のピンチに駆けつけた……そうは思えないか?」

クロエ「思えませんわ」

ユウキ「だろうな。はっはっは」

 読んでいたらしい本を閉じて、彼女は私が腰掛けるベッドへ椅子ごと近づいてきた。

ユウキ「派手にやられたみたいだな」

クロエ「まぁ、そうですわね」

ユウキ「仕方ないことだ。リンネは妖狐。その本来の力は世界を滅ぼしかねない強大なもの」

ユウキ「今も力は充分強いからな」

クロエ「……」

ユウキ「こっぴどくやられたらしいが、あいつらは割りとお前のことを評価していたぞ」

ユウキ「リンネ本人もまた然りだ」

クロエ「それはそれは」

 正直、あまり戦闘方面で期待されるのは嫌なのだけど、評価が下がっていないことは安心だ。
 どこかご機嫌そうにフッと笑うユウキ。
 時間はまだありそうだし――何か話をしてみてもいいかもしれない。彼女に訊きたいことはいくつもあるのだ。


 選択
 1・何か話でもしてくださる? と無茶ぶり
 2・口説いて濡れ場へ持ち込もうと試みる (安価のコンマ1~3で成功)
 3・そういえば……  と何か質問【内容は自由】

 安価↓1

【すぐにはこなそうなので落ちます】
【安価はここから↓1で】

クロエ「ところで、あの試練はなんだったんですの?」

 結局私がいいようにボコられただけのように思えるけど。

ユウキ「アレか? あれはもっと意味があったはずなんだが……」

ユウキ「メイが予想外な人物を指定したからな」

 予想外な?

クロエ「ああ……なるほど」

 確かに、実力がはるか遠くなリンネを指名するなんて考えもしないことだろう。

ユウキ「後で私から言い聞かせておこう」

ユウキ「本来は実力が拮抗したもの同士を戦わせて、実力を計るための試験なのだが――」

ユウキ「今回その効果はほぼ皆無だったな」

クロエ「ですわよね……」

ユウキ「ま、無駄ではなかっただろう。お前の根性が必要以上に伝わったからな」

 嬉しいのか嬉しくないのか、微妙なところである。

【実力的にはエイナとかルフトが近かった感じです】


ユウキ「それに本来、もう一つ重要な目的があってな……」

ユウキ「そっちは無事だったから、よしとしよう」

 嬉しさを表情一杯に出して、ユウキは笑う。
 ユウキがここまで感情を表に出すのも珍しい。よほど嬉しいことだったのだろう。

クロエ「その目的とは?」

ユウキ「言うわけがないだろう。ほれ、元気になったなら外へ行け」

ユウキ「みんなお前の心配をしていたぞ」

 外へ行けと言われても……どこへ行けばいいのやら。
 誰がどこにいるのか予想はだいたいつくが――どうしようか。

【ユウキ 好感度+3】


 選択
 誰に会いにいくか

 安価↓1

 歩いて別館へ。
 その間誰とも会わず、私は訓練場の奥のドアを開いて中へと入っていった。
 私の目的はメイと会うこと。
 リンネを私に当てた彼女の意図――それがすごく気になった。

メイ「かったるい……」

 屋敷の本館より豪華な廊下を進むこと少し。
 廊下の途中にあるベンチで、メイを見つけた。窓際に設置されているそれの座席に膝を着き、彼女は背もたれによりかかるようにしながら窓枠に手をついていた。
 そして外を眺めつつ、だらしない一言。
 ……神様、ですわよね?

クロエ「メイさん」

メイ「我は神だというのに、何故こんな場所でひきこもりのように――」

クロエ「メイさん」

 まったく気づかずに文句を言いはじめる彼女の肩を軽く叩く。

メイ「うむうっ!? お、お主か」

 すごくいい反応を返して、彼女は慌ただしくベンチに座り直した。

メイ「もう身体は大丈夫なのか?」

クロエ「ええ、まぁ」

 封印されていても淫魔。身体は丈夫な方だ。

メイ「そうか。……すまなかったな」

 不意に、彼女は謝罪した。

メイ「実力を見誤ったようだ。我としたことが、迂闊だった」

クロエ「……いえ。結構楽しかったですわよ」

クロエ(……)

 微かな違和感を抱く。
 まるで実力を知っていた、聞いていたかのような言葉に。

クロエ「ところで……」


 選択
 1・何故リンネさんを私に?
 2・自由に台詞を

 安価↓1

クロエ「神とはどのようなものなのです?」

 神。三人衆なんて言葉も気になったけれど、まず気になるのはそれ。
 私が問いかけると、彼女は目を細め、意味深に笑った。

メイ「神とはこの世界を創造した存在――」

クロエ「……」ゴクリ

メイ「――などではなく、ここではある人物のことを指す」

 なんて巧みなフェイント……。フェイントをかける意味が分からないけれど。

クロエ「その人物とは?」

メイ「この屋敷を、そして世界を守護する者のことだ。その詳細は……まぁ、いずれわかるだろう」

クロエ「……私達の知っている神とは意味が違うと、そいうことですわよね?」

メイ「まぁそうなるな。このお屋敷は世界でも不思議な場所だ」

クロエ「ううむ……」

 この屋敷の特殊性は知っていましたが……こう神なんて言葉が口にされるとアレですわ。信じるしかないというか。

メイ「今後はお主にもなにか特別な仕事がくるじゃろう。リンネにも勝てるくらい、精進せよ」

クロエ「ええ……分かりましたわ」

 これから特別な仕事が……はたして、どうなるだろうか。
 正直、不安でしかなかった。

【ここでも予想外に神さまが選ばれたため、ヒロイン候補に】
【イベント終了です】

ステータス一覧

 ・リーフ 好感度 43 病み(3) 羞恥心『55』
 ・アリア 好感度 25 羞恥心『80』
 ・ユウキ 好感度 31 羞恥心『80』
 ・セレン 好感度 24 羞恥心『73』
 ・ルカ  好感度 34 羞恥心『54』
 ・エイナ 好感度 23 羞恥心『60』
 ・ディア 好感度 27 羞恥心『70』
 ・ルフト 好感度 25 羞恥心『79』
 ・リンネ 好感度 23 羞恥心『80』 
 ・メイ  好感度 21 羞恥心『80』


 翌朝。

クロエ「昨日は散々でしたわ……」

クロエ「今日はいいことあるといいんですけど……」


行動選択
 1・医務室で仕事(コンマ2~6で誰か訪問。人物名指定でその人物が訪問。安価が外れたらお薬調合)
 2・屋敷を散策(屋敷にいるキャラ限定で会う人物指定可。場所では露天風呂、食堂、広間、屋敷の入口前を指定可能)
 3・お願い【詳細は>>234 選択可能:ディア、ルフト、ルカ】
 4・自由に(誰と話すか、何をするか)

 安価↓1

 いつものごとく医務室で待機。
 誰か来ないかと足をぶらぶらさせていると、医務室のドアが開いた。

ルカ「おはよう、クロエちゃん」

 ルカである。
 もう常連と言ってもいいくらいの頻度でここへ来ている彼女は、挨拶をすると椅子に座る。

ルカ「えと、今日のご用なんだけど……」

 彼女は笑顔を浮かべると、今日の用件を口にした。


 『ルカの用件は』?
 (本番でも、羞恥心関係なくなんでも可。場所も外でも大丈夫です。)

 安価↓1

ルカ「その……」

 顔を赤くさせて、もじもじする。
 これまでの時と少しばかり真剣さをにじませて、彼女は私をちらりと見る。

ルカ「本番……とか」

クロエ「本番!?」

 がたっと椅子をならす私。
 最近、中途半端というか、生易しいことばかりで……もやもやした気分だったのだ。くいつかざるを得ない。

クロエ「それって、どんな感じでして……?」

ルカ「ど、どんな感じって?」

クロエ「どっちに生やすとか、体位とか……」

ルカ「ななな、なに言ってるの!?」

クロエ「いや、必要なお話かと……。無理矢理でいいならすぐにでも」

ルカ「だめだめ! ちゃんと話そう! うん!」

 ……この照れ様。大丈夫だろうか。


 『詳細は』?
 安価↓1~2くらいで、矛盾しないよう書かれているものを採用します

 ルカからお願いされたのは、予想外にも具体的なことであった。

クロエ「えっと、ルカさんに生やして後ろから……でしたわね」

ルカ「う、うん……お願い」

 部屋を移動。隣の私の部屋に入ると、二人でベッドへ。緊張した面持ちで頷く彼女を見やり、私は淫魔の力を発動させる。

ルカ「あっ、ん……やっぱり慣れないね」

 すでに興奮しているのだろう。彼女の着物に大きな膨らみができた。
 恥ずかしそうに彼女はそれを手で隠そうとするのだが、先端に触れて身体を小さく跳ねさせる。感度は上々らしい。

クロエ「慣れないほうが気持ちいいですわよ。ちょっとお待ちを」

 触れるわけにもいかずそわそわしているルカを見て苦笑。
 私はワンピースの肩紐をずらし、胸を露出させる。下着もそのまま下へ。押えられていたそれが重力に従い、揺れる。

ルカ「柔らかそう……だよね、クロエちゃんの」

クロエ「ふふ、自由にしていいんですわよ。今の私はルカさんのものです」

ルカ「うん……」

 誘うように言うと、びくびくと彼女のそれが反応する。彼女も興味あるんですわね……まぁ当然か。
 ウブな彼女の表情を眺めつつ、私は自分の下半身へ手を伸ばした。

クロエ「ふぅ、ん……っ、あ」

 見せつけるように胸を自分で揉み、割れ目を下着の上から擦る。足を開き、堂々と彼女へ見せつける。
 ルカはそれを最初、目を逸らしていたがチラチラと見て、やがてじっと凝視しはじめた。落ち着かなそうにしており、今にも硬くなっている男性器を自分で慰めそうだ。

クロエ「今からここに……ルカさんのものを入れるんですわよ」

 下着をずらし、すっかり濡れきっているそこを見せる。
 指を中へ。湿った音を立てて、すんなりと中指が入る。――もう、準備はよさそうだ。流石は淫魔。これから、と思った瞬間に身体はもう準備を終えていたのだろう。

クロエ「ほら……きてください」

 ベッドに四つん這いになり、ルカへと尻をつき出す。濡れそぼったそこを開き、彼女へと見せつける。
 彼女が楽しめるよう、同時に私は自分の胸を大きくしておいた。
 唾をのむ音が部屋に響く。目に熱をともしたルカは、ベッドに手をついてこちらへと近づくと、膝で立つ。そして我慢できないと言わんばかりに雑に着物を脱ぎ捨てると、綺麗な身体、そして女性的な身体に反して大きな男性器。アンバランスではあるが、美しい。

ルカ「い、いくよ」

クロエ「ぁ……いい、ですわ。いつでも」

 熱く、固い彼女のものが擦りつけられる。それだけで私の身体は敏感に反応をし、中からは愛液が流れ出る。今すぐ自分から襲ってしまいたい気持ちを押し殺し、私は頷いた。

ルカ「それじゃ――んっ、ぁ、ふぁあっ」

 腰を掴み、もう片方の手で硬直したそれを支え、私の中へとゆっくり進んでいくルカ。
 熱をおびたそれが私の中を進んでいく。約一週間ぶりの感覚に、私はたったそれだけで軽く達してしまう。

クロエ「ああっ、ん! 大きい、ですわ――ん、いっ」

ルカ「な、なにこれ……っ、私の、ぬるぬるしたところに、締め付けられて――っ、これ、ダメ……!」

 手で触れただけで反応していたのだ。淫魔である私に挿入した際の快感はすさまじいはず。早くも絶頂が近づいてきているのか、ルカの膝が震えている。落ち着こうと深呼吸しているようだが、あの犬のような呼吸で、どこまで効果があるのか。
 私はクスリと笑い、

クロエ「クス。ほーら……ルカさん、あんっ。滅茶苦茶にしてくださいませ――っ、くぅんっ!」

 自分から腰を動かし奥まで挿入した。
 ジュプッという音とともに、彼女のものが奥を叩く。一瞬意識が飛びそうな快感が頭を走るものの、そこは淫魔。まだまだ持つ。

ルカ「あっ、だめだめっ、出る……おちんぽ、から、あぁ――っ!」

 しかし、ルカは違うようだった。
 彼女は嬌声を上げ、前のめりに。私の身体をぎゅっと抱きしめて、そのまま奥へと精を放つ。
 明るく、優しい彼女の我を忘れたような台詞や声。そして勢い良く出された精液。私は再度達すると、中は自然と彼女から精を搾り取るようにうごめいた。

ルカ「あっ、あ――ん、う、やだ――気持ち、いい……っ!」

 小刻みに喘ぎ、身体を、中に入れたものを震わせるルカ。痙攣するように身体が震える度、精が出される。
 初めての感覚に戸惑ってはいるようだが、嫌がっている様子はまったくない。振り向いて見れば、目を閉じていた彼女は一目で見てわかるほど気持ち良さそうにしている。



【途中ですが今日はここで落ちます】

クロエ「は、ぁ……どうです? 私の中は」

ルカ「よく分からないけど……すごい、ね」

 出しきる頃に声をかける。まだ中で大きくしたままの彼女は、息を整えようとしているのか私の耳元でぜえはあと呼吸を続ける。けれど腰はゆるく動き続けており、我慢ができていないようだ。

クロエ「自分から動くともっとすごいですわよ……」

 クスッと笑って私はぐりぐりと奥へ男性器の中心を押し当てるように腰をひねる。

ルカ「あうっ、んっ! こ、これより……?」

クロエ「ええ。もっともっと……」

ルカ「もっと……はぁ」

 目を開いた彼女は、絶頂の余韻のせいかぼんやりとしていた。熱にうかされたようにつぶやく彼女は、けれどしっかりと快楽を求めて私の身体を抱きしめる。
 私の背中に胸を押し付けた体勢の彼女は腰をゆっくりと引いていく。
 白濁と蜜が卑猥な音を立てる。私の中にぴったりとはまったルカのそれが、私の中を擦り、頭が真っ白になるかと思うくらいの刺激が与えられた。

クロエ「んあっ! ひっ、う――んうっ」

ルカ「もっと――んあぁ」

 誰の声かも分からない。それはきっとルカもそうなのだろう。舌を出したままにだらしない顔をした彼女は、初めての筈なのに勢いよく私の奥を突く。精液が中から掻き出され、私の脚を伝うのを感じた。

クロエ「ひあぁあっ! はっ、ああっ、ルカさっ、上手、ですわ」

ルカ「うんっ、よかった――あっ、く。ほんとに、これ、いい――っ!」

 密着した体勢で腰を振られ、彼女の動きに合わせて身体が揺れ、胸が揺れる。彼女が動く度に私は絶頂に近い快感を味わい、思考が甘くとろけていく。
 やはり挿れられる側は淫魔の血がより強く反応する。相手の精を搾り取ろうと本能が騒ぐ。快楽に酔いしれるのはいいが、暴走しないよう気をつけないと。封印されている今、殺すようなことはしないだろうけど。

ルカ「ふぁ、ぁ、クロエちゃん、ここ……」

 徐々にペースを上げ、動きの激しさを増していくルカ。彼女の手がスッと動き、私の膨らみを掴む。
 最初は撫でるように、そして不意に硬くなりきった乳首をつねる。

クロエ「ひあっ――!」

 電流が流れるような瞬間的な快感。背中が弓なりに跳ね、突起からはミルクがあふれだす。先程サイズを大きくさせたせいだろう。発動しようとせずとも母乳が出てきてしまった。淫魔特有の甘い香りに、自分も欲情してしまいそうだ。

ルカ「えっち、だね……んっ。こんなのも出るんだ」

クロエ「い、淫魔――はっ、う、ですか、らぁっ!」

ルカ「あっ、中も、締め付けて反応してる……っ。気持ちいいの?」

クロエ「しゃせっ、あひっ――射精みたいで、はぁっ、あぁ……んううっ!」

 突起から手を離し、彼女は母乳を搾り取るようにぎゅっと両方の胸を鷲掴みにし、強めに揉む。普通なら痛みを感じそうな力加減だが、私のサイズならば問題ない。
 胸から勢いよく白い液体が噴出し、ベッドを汚した。室内に甘ったるい、メスの香りが漂う。

ルカ「手ベトベト……牛さん、みたいだね」

クロエ「い、淫魔で――ひうんっ!? あっ、ルカさん、すご――っ、い!」

 胸から無尽蔵に母乳を絞られ、同時に奥を突かれる。そうでなくともイッていた状態。それにくわえて母乳の快感。母乳が出て、腰が動かされる度に目の前がチカチカするような感覚に襲われる。

ルカ「あんっ、そんな締め付けられると、私も――っ」

 絞りだすようなか細い絶頂の声。私の意識がなくなりかけていたせいで、中がきつく締まったのだろう。
 中で彼女のものが大きく膨らみ、衰えない量の白濁が流し込まれる。

クロエ「あっ、いっぱい――ん、ふあああぁっ!」

 淫魔の身体は自然と反応し、強引に絶頂へと導かれる。母乳が潮のように噴き出て、私の意識を真っ白に染める。
 けれどすぐにまた意識は澄んできて……。

クロエ「ふぅ……はぁ。ベッド、どうしよう」

 脱力し私の上に寄りかかったルカの柔らかさと体温を感じながら、私はつぶやくのだった。


【ルカ 好感度+5 羞恥心-5】


【今日は更新終わりです】

ルカ「……」
クロエ「……」

 あれから一時間程度経っただろうか。
 しばしベッドで二人放心状態。それから私が後始末をし、二人で入浴。色々と複雑な気分で身支度を整え――現在は、昼食中。お鍋を二人で沈黙しつつ食べている。
 まぁ……気まずいですわよね。あんなことをしてしまうなんて。ルカもだけれど、すっかり私も盛り上がってしまった。白菜美味しい。

ルカ「……あ、あのね」

クロエ「ふえぇっ!?」

 急に声をかけられ、身体がびくっとする。幸い、食器は持っていなかったため被害はなかった。

ルカ「大丈夫?」

クロエ「だ大丈夫ですわ」

ルカ「そう? えと……ありがとね、クロエちゃん」

クロエ「こちらこそごちそうさまというか……」

ルカ「いやいや、私が言ったことだから……」

 お互いに頭を下げ合う私達。
 そうこうしているうちに、少しづつ頭の中が冷静になってきた。お鍋挟んでぺこぺこってなんだろうこの光景。

クロエ「……ふふ。ルカさんって、意外とお好きなんですわね、ああいうこと」

ルカ「うぐっ……好きってわけでも。多分」

 からかうと、顔を赤くさせながら誤魔化すようにルカは食事を再開した。
 ――良かった。とりあえず嫌われたり、避けられたりはされなそうだ。ほっと息をもらして、私も箸をとった。


【ルカさんは今日一日選択できません】


 昼。

行動選択
 1・医務室で仕事(コンマ2~6で誰か訪問。人物名指定でその人物が訪問。安価が外れたらお薬調合)
 2・屋敷を散策(屋敷にいるキャラ限定で会う人物指定可。場所では露天風呂、食堂、広間、屋敷の入口前を指定可能)
 3・お願い【詳細は>>234 選択可能:ディア、ルフト、ルカ】
 4・自由に(誰と話すか、何をするか)

 安価↓1

 食堂へやって来た。
 お昼ご飯を食べたばかりだが、まぁたまにはいいだろう。誰かいるかもしれないし。

 辺りを見回す。するとそこには――


 『食堂にいた人物は』?
 安価↓1

 見知らない人物がいた。

???「ふぅー。やはりここの食事はリュウカのものとは違う。美味しいのう」

 ――いや訂正。よく見ると、帽子とスカーフをつけたメイだ。服装は前に見た時と違って地味目だが、言葉遣いを声ですぐ分かった。彼女は目を輝かせて、魚のフライの定食を食べている。
 なにしてるんだろうか、あの人。

クロエ「あの、メイさん?」

 テーブルの横へ行き、声をかける。

メイ「ん? なんじゃ――っ!? め、メイとは誰のことだ?」

 ――分かりやすい。

クロエ「もろバレですわよ。なんでそんなこそこそしてるんですの?」

 嘆息。彼女の向かい側に座る。


【今日は落ちます】

メイ「よりによってお主にバレてしまったか……」

 いや、他の人にもバレてると思うけど……。

メイ「我もたまには美味しいご飯を食べたい。ただそれだけじゃ」

クロエ「――えと、メイさんは普段ここではない場所で食事を?」

メイ「我は神だからな。おいそれとあの場所から出ることはできん。だから普通はリュウカの作った食事を食べているのじゃ」

 そう言って、魚フライを幸せそうにかじるメイ。
 リュウカ……あの魔女っぽい人だろうか。あんな美少女の手料理ならば、私は食べてみたいものだが。

メイ「あやつ、錬金術でなんでも調合して料理を作るからの。味は問題ないが、材料が心配で心配で」

 と思ったけれど、錬金術士……かぁ。確かに、そのへんの草やモンスターの死体でご飯を作られたら嫌になるかもしれない。


 選択
 1・『今度リュウカさんの料理と私の食事を交換しましょう』と提案
 2・『呼んでくれれば、お食事にご一緒しますわ』と笑顔で

 安価↓1

クロエ「呼んでくれれば、お食事にご一緒しますわ」

メイ「……ん? 何故じゃ?」

クロエ「私がいれば皆さんに見つかっても言い訳に協力できますし、一人で食べるのは寂しいでしょう? だからですわ」

メイ「……そう、じゃな。確かに一人で食べるのは寂しいものだ」

メイ「しかし言い訳はせんでいい。バレないからな」

 私にあっさりバレたのはどうなのだろうか。

クロエ「では、これからここへ来る時は呼んでくれると」

メイ「まぁ、呼んでやってもいい。悪魔と食事というのも新鮮じゃからな」

 フッと笑い、彼女は箸を持つ手を動かす。
 彼女の美味しそうに食べる様子を見ていると……私もなにか食べたくなってしまう。軽食でも食べようか。


【メイ 好感度+3】

 夜である。
 食べ過ぎを気にして軽めの夕食を終え――そして、自由行動。まぁいつも自由なのだが。


行動選択
 1・医務室で仕事(コンマ2~6で誰か訪問。人物名指定でその人物が訪問。安価が外れたらお薬調合)
 2・屋敷を散策(屋敷にいるキャラ限定で会う人物指定可。場所では露天風呂、食堂、広間、屋敷の入口前を指定可能)
 3・お願い【詳細は>>234 選択可能:ディア、ルフト、ルカ】
 4・自由に(誰と話すか、何をするか)

 安価↓1

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom