春香「プロデューサーさん、ご褒美ですよ、ご褒美!!」 (77)


三作品目です。

前作である、

P「休日の過ごし方」
P「休日の過ごし方」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1408256093/)   

前前作である、

小鳥「『自分の特徴を上げちゃいましょうゲーム』」
 小鳥「『自分の特徴を上げちゃいましょうゲーム』」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1406984776/)

もよろしくお願いします。

※ 続き物です。
※ 投稿はかなり不定期になると思います。
※ 響は可愛い。



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1411823283



《ライブまで残り1週間》

――レッスン中――

律子「ワン、ツー! ワン、ツー! ワン、ツー!」パンパンパン

律子「ほら! 真美と亜美、それと春香! そこでステップずれてる! ちゃんと右足を意識して!」

真美「了解だYO! 律ちゃん」

亜美「りょ→かいだYO!」

春香「はい!」

律子「あ、雪歩! もう少し真と離れないと次のターンで腕がぶつかるわよ!」

雪歩「は、はいですぅ!」

律子「伊織! さっきのジャンプあんまり飛んでなかったでしょ! もうスタミナ切れ!?」

伊織「は、はあ!? そんな訳ないでしょ!!」

<ホラ、モウイチドサイショカラ! ツギキュウケイイレルカラガンバルノヨ!!

千早「最近、律子の気合が増したような気がするのですが」

あずさ「そうね~、私もそう感じているわ~」

響「自分もそう感じるぞ」

貴音「理由は、1つしかないでしょう」

やよい「『生っすか!? サンデー』ですー!」

千早「‥‥‥正確には、あの後、事務所に届いた手紙ね」


―― 手紙の内容 一部抜粋 ――

『あれ? もしかして765プロってPさえいればいいんじゃね?』

『やったね律子さん! アイドルに戻れるよ!!』

『Pさん有能すぎですね! 凄いです!! あ、律子さんも十分有能ですよ!!』

『やべえ! Pに惚れた! 駄目だ! 新しい道(○モォ)に目覚めてしまいそうだ!!』

『P以上のプロデューサーとかいねえだろ。P最強説を説くわ』

『頑張って』

律子『‥‥‥‥‥』


小鳥「はぁ‥‥‥、はぁ‥‥‥」グター

美希「小鳥、大丈夫なのー?」

小鳥「‥‥‥‥ぶ、‥‥な‥‥」

響「何て言ったんだー?」

美希「分からなかったの」

千早「大丈夫じゃない、って言ったわ」

あずさ「あらあら~、音無さん、お茶をどうぞ」スッ

小鳥「‥‥が、‥‥う‥‥‥す‥‥‥」

やよい「う?」

貴音「ありがとうございます、そう言っていますね」

千早「全く‥‥‥。小鳥さん、まだあと三十分発声練習の時間があるんですよ」

小鳥「ピ、ピ‥‥‥ヨォ‥‥‥」


律子「はい! 練習終わり! お疲れ様!!」

春香「や、やっと終わったぁ‥‥‥」

雪歩「う、うぅ‥‥‥。足が‥‥‥」

亜美「あうあう→‥‥‥‥」

真美「水‥‥‥。みずぅ‥‥‥‥‥」

伊織「も、もう‥‥‥‥た、立てない‥‥‥」

真「ふぅ、流石に少し疲れたな」

春香(全然、疲れている、ように、見えない‥‥‥)

亜美(ま、まこちん、すげぇ‥‥‥)

律子「ほら、早く着替えて! 風邪をひかないようにしっかり汗を拭くのよ!」

アイドル「「「はーい」」」

小鳥「ピ、ピヨォ‥‥‥」

律子「ほら、小鳥さん。手を貸しますから、早く着替えて下さい」

小鳥「あ、‥‥‥ご‥‥‥‥す」

律子「はいはい。お礼はいいですから、早く着替えて下さい」


――15分後――

律子「さて、みんな着替え終わったわね。それじゃあ帰るわよ」

春香「うわ、6時なのに真っ暗だ!」

千早「もう11月中旬よ。当たり前じゃない」

雪歩「うぅ、寒い‥‥。もう手袋とマフラーなしじゃ外歩けないですぅ‥‥‥」

美希「ミキ、眠たくなってきたの‥‥‥‥」

伊織「ちょっ、こっちに倒れてこないでよね!」

亜美「お姫ち→ん! 手、繋いで帰ろ→!!」

真美「真美も→! ってうわ! お姫ちん手袋してないのに手が温かいYO! 何で→!?」

貴音「ふふふ、トップシークレットですよ」

小鳥「うぅ‥‥‥。歩くのが、辛い。若さが、憎い‥‥」

真「大丈夫ですか? もしよかったらおんぶしましょうか?」

響「あ、自分もしてほしいぞ。おんぶって何だか落ち着くからなー」

あずさ「あらあら~、でもそれじゃあ、真ちゃんが音無さんと響ちゃんを同時におんぶしなくちゃいけないわね~」

やよい「うっうー! だったら私もおんぶしますー!!」

<ワイワイ ガヤガヤ


―― 事務所 ――

P「ふぅ‥‥‥。ライブまであと7日しかないから、やらなくちゃいけない事が多くて結構忙しいな‥‥‥」

P「いや、でも皆のためだ。頑張るぞ」

P「‥‥‥‥」カタカタ

P(それにしても、さすがにこの時期になってくると事務所内でも寒いな)

P(手袋とかしてたらタイピングしにくいし‥‥‥)

P(あ、そうだ。明日から律子の手作りマフラーでもしてこようかな)

P(皆の前じゃ平常心を保とうとするんだけど、二人きりになったら顔を真っ赤にして怒るんだろうな)ハハハ

<ワイワイ ガヤガヤ

P「お、みんな帰って来たか」


春香「プロデューサーさん! ただいまでーす!! ってうわ!」

千早「‥‥‥寒い」

雪歩「プ、プロデューサー、こんなに寒いのに何でエアコンかけないんですかっ」

P「え? ああ、だって俺1人だけしかいないし、勿体ないかなって‥‥‥」

美希「もう! ハニー、そんなケチケチしなくてもいいなって思うの!」

貴音「あなた様が病気にでもかかってしまったら、私達は悲しいのですよ。その事を、理解なさってください」

亜美「そうそう! お姫ちんの言う通り!」

真美「っていう事で、兄ちゃんには罰ゲームという名のイタズラを‥‥‥!」

律子「させない」

伊織「っていうか、あんたらはいつでもイタズラしてるでしょ」

小鳥「うぅ、‥‥‥温かい事務所が待っている~♪ なんて、セキス○ハウムの替え歌を皆で楽しく歌っていたのに‥‥‥」

真「歌っていたのって、主に小鳥さんですよね」

響「お経みたいにブツブツ唱えてたぞ」

あずさ「しかもいい声で歌っていましたよ~」

やよい「うっうー! とっても綺麗でしたー!」

P「あー、えっと、ごめん‥‥‥」

伊織「別に謝ってほしい訳じゃないわ」

貴音「その通りです。ただ、あなた様はもう少し自身の身を案じた方がいいと言っているのです」

P「め、面目ない‥‥‥」

律子「亜美、エアコン付けて。真美、ストーブ付けて」

亜美「りょ→かい!」

真美「リョ→カイ!」

P「あ、でも、俺もう少しで仕事終わるし、それに皆もう解散するんだろ? だったら、わざわざ点けなくても‥‥‥」


律子「ちょっと失礼します」ヒョイ

P「え、あ、律子!? 勝手にパソコンを‥‥‥!!」

律子「‥‥‥ふむふむ」カタカタ

律子「まだ終わっていない資料や報告書、その他諸々を考えると二時間コースですね」

P「‥‥うっ‥‥‥」

律子「プ、ロ、デュー、サー? ど、こ、が、もう少しで終わるんですかー?」ゴゴゴゴ

P「す、すみません‥‥‥」

律子「はぁ。全く‥‥‥。小鳥さん、早くパソコン起ち上げて下さい」

小鳥「は、はい‥‥‥‥。やっぱり、この流れ、なんですね‥‥‥‥」トホホ

律子「ほら、つべこべ言わない」

小鳥「ピヨォ‥‥‥」

小鳥「プロデューサーさん、ここの書類、持っていきますね」ヒョイ

P「え?」

律子「それじゃあ私はこっちの報告書を、っと」ヒョイ

P「あ、ちょ‥‥‥」

律子「どうしたんですか、プロデューサー殿」

P「どうしたって言われても、だって、レッスン終わりだし、それに、それは俺の仕事だし‥‥‥」

律子「そんなの関係ないです」

小鳥「早く終わらせた方が電気代の節約になるし、プロデューサーさんの負担も減ります。一石二鳥っていうやつですよ」

律子「それに、伊織も早く帰らせないといけませんからね」

P「あ」

伊織「あ、って何よ。あ、って」

伊織「まさか、この伊織ちゃんの存在を忘れていたの?」

P「い、いや、違うぞ! そんな訳ないじゃないか!」

律子「ほら、分かったら早くする! プロデューサー殿! 手が止まってますよ!」

P「お、おう!」


雪歩「皆さん、温かいお茶ですぅ」

春香「私はクッキー作ってきたよ!!!」

千早「春香、隣であんまり大きな声出さないで」

あずさ「あらあら~、おせんべいはどこにあったかしら~?」

真「あ、それならこっちの棚にあったはず‥‥‥」

亜美「お姫ちん! 今日こそ倒させてもらおう!!」

真美「今日は、このゲームだ!」

貴音「ふふふ、今日も容赦いたしません」

美希「あふぅ‥‥‥。眠いの‥‥」

響「あ、自分も眠いから伊織にもたれるぞー!」

やよい「うっうー! じゃあ私もー!」

伊織「お、重たいって!! 潰れちゃうじゃないのよ!!」

<ワイワイ ワイワイ





律子「‥‥‥‥って! あんた達なにナチュラルに事務所に残ってるの! 暗いんだから早く帰りなさーい!!」


真美「え→、でもそしたらいおりんがかわいそうだYO→」

律子「は?」

亜美「だって、兄ちゃんと律ちゃんとピヨちゃんは仕事して話し相手してくれないでしょ→? だから亜美達が残ろうとしてるのに→」

伊織「まあ、確かに話し相手にはならなそうね」

律子「でもだからって‥‥‥」

社長「私が送っていこうか?」ガチャ

P「あ、社長、お疲れ様です」

社長「うむ。お疲れ」

律子「お疲れ様です」

律子「ところで社長、聞こえてたんですか? っていうかどこにいたんですか?」

社長「さっきまでずっとライブ関係者に挨拶をね。それで帰ってきたら皆の声が聞こえてきたのさ」

社長「いやー、もう少し壁を厚くしないと。防音対策は大事だからね」


律子「あの社長、それで送っていくっていうのは‥‥‥」

社長「うん? 言葉通りの意味だよ?」

社長「水瀬君を悲しませないために皆で事務所に残る」

社長「素晴らしいじゃないか。私はその意思を尊重したいと思うよ」

春香「あ、それじゃあ‥‥‥」

社長「うむ。残っても大丈夫だよ」

春香「やったー! ありがとうございます、社長!」

雪歩「あ、千早ちゃん、このお茶どこにおけばいいかな?」

千早「大丈夫、貰うわ。ありがとう、雪歩」

あずさ「あら、このおせんべいとってもおいしいわ~」

真「あずささん、あんまり食べたら駄目ですよ?」

亜美「あ、あ、あ→! 負けた→!! マ○オじゃカ○ンに勝てないYO→!!」

真美「あうあう→! 何でお姫ちん機械音痴なのにマリオ○ートだけ上手いの→!!」

貴音「ふふ。亜美、真美、まだまだドリフトが甘いですよ」

美希「zzz‥‥」

響「伊織って凄いいい匂いするな! それに、髪の毛はモフモフだぞ!!」

やよい「うっうー! ウサギさんみたいですー!!」

伊織「‥‥‥‥‥‥」

伊織(私の話し相手がいないから残ってくれたはずなのに)

伊織(実際に会話できそうなのが響とやよいだけってどういうことなのよ)


はい、三作品目である、

春香「プロデューサーさん、ご褒美ですよ、ご褒美!!」

の連続投稿1回目はこれでおわりです。

1スレに書きましたが、投稿が不定期なる予定(予定!)です。。

ですが、失踪は絶対にしませんので、安心してください。

それでは、また近いうちに。。。。

乙です

おつおつー

―― 30分後 ――

律子「プロデューサー殿、こっちの資料終わりました」

小鳥「あ、私も終わりました」

P「あ、俺ももうこの計算が終われば‥‥‥」カタカタ

P「‥‥‥よし、終わった」

P「律子と小鳥さん、本当にありがとうございました」

律子「プロデューサー殿、お礼はいいです。‥‥‥はあ、それよりも早く家に帰って寝たい。流石に疲れた‥‥‥」グッタリ

小鳥「プロデューサーさん、今度からはこうなる前に私達に協力を求めて下さいね」

P「は、はい‥‥‥」ハハハ

律子「んー‥‥‥」ノビ

律子「‥‥‥よし! それじゃあ皆、帰るわよー!」

アイドル「「「はーい」」」


律子「社長、すみませんが、お願いします」

社長「うむ。任せたまえ」

律子「社長、分かっていると思いますが、安全運転でお願いしますよ」

社長「分かっているよ」

律子「本当に、お願いしますよ」

律子「‥‥‥‥前みたいに、直ドリもどきとかしないでくださいね?」

社長「あ、ああ、あれか‥‥‥」

律子「社長?」

社長「わ、分かっているとも! そんな危ないことをするわけないじゃないか!」

律子「ならいいですけど」

<ギャーギャーワーワー


伊織「あ、うん。いま終わったから。うん、お願いね」ピッ

P「悪いな、伊織」

伊織「は? なに、いきなり」

P「いや、帰るのが遅くなってしまったし、新堂さんにも迷惑かけてしまったし‥‥」

伊織「別に、あんたは悪くないでしょ」

P「いや、でも‥‥‥」

伊織「あー、もう。私なら大丈夫って言っているでしょ。それより、早く帰るわよ」スタスタ

P「あ、おい、伊織、待ってくれよ!」

P「み、みんな、気を付けて帰るんだぞ! あと社長、皆の事を宜しくお願いします!」

社長「うむ。任された」

P「‥‥‥‥って、そうだ! 小鳥さん!」アセアセ

小鳥「ピヨッ?」

P「今日ちょっと夜に電話させてもらうんですけど、いいですか!?」

小鳥「‥‥‥‥へ?」

P「電話、大丈夫ですか!?」

小鳥「あ、はい。大丈夫、です‥‥‥」

P「ありがとうございます! ‥‥‥あ、伊織、待ってくれよ!」バタバタ

小鳥「‥‥‥‥‥‥」ボー

アイドル+社長「「「‥‥‥‥」」」ボー

小鳥「‥‥‥‥‥‥」

アイドル+社長「「「‥‥‥‥」」」

小鳥「ぴ、ぴよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!?!?!?」

アイドル+社長「「「ええええええええええええええええええええええええええ!!!」」」


―― 事務所前 ――

伊織「遅いわよ。この伊織ちゃんを待たせるなんて、なかなかいい度胸をしてるじゃない」

P「あ、ごめん‥‥‥。ちょっと小鳥さんに用があって」

伊織「用、ねえ‥‥‥」チラッ

<コトリサン、ヘントウシダイデハイノチハナイトオモッテクダサイ! ピヨコ、サッキノハドウイウコトサ! ピ、ピヨオオオオオオ!!

伊織「‥‥‥」

P「あれ、なんか上が騒がしいな。何かあったのかな?」

伊織「あんたが何かしたんでしょ‥‥‥」ハア

P「え?」

伊織「何でもないわ」


伊織「あ、来たわよ」

P(またえらく豪華な車だな‥‥‥)

P(やっぱり凄いな‥‥‥)

P(すげえ長いし‥‥‥)

新堂「伊織お嬢様、お待たせいたしました」ガチャ

伊織「大丈夫よ。さっき事務所の外に出た所だから」

P「あ、すみません、いつも送り迎えをしてもらって」

新堂「いえ、ご心配ありません。それに、Pさんとご一緒の方が、伊織お嬢様も喜んでおられますので」

P「え?」

伊織「ちょ、新堂! 変なこと言わないでよ!」カァァ

新堂「大変失礼しました、伊織お嬢様」ニコッ

P「い、伊織‥‥‥」

伊織「はあ、何よ! ほら、早く帰りたいんだからさっさと乗りなさいよ!」バタン

P(乗れって言ってるのに扉を閉めるのか‥‥‥)

新堂「どうぞ」ガチャ

P「あ、すみません。ありがとうございます」

新堂「いえ」

新堂「それでは、扉をお閉めいたします」バタン


―― 車内 ――

P(やっぱり、いつ乗ってもこの広さには慣れないよなあ‥‥‥)

P(アニメみたい)

P「よっこいしょ」

伊織「ふん‥‥‥」

P「伊織、なんで怒ってるんだ? 怒らないでくれよ」

伊織「怒ってないわよ」

P「じゃあ‥‥‥照れるなよ」

伊織「べ、別に照れてなんかいないわよ!」

P「ははは」

伊織「全く、もう‥‥‥‥」

新堂「それでは、車をお出しします。シートベルトを着用して下さい」

P•伊織「‥‥‥‥」ガチャ


P「‥‥‥‥‥」

伊織「‥‥‥‥‥」

P「‥‥‥‥‥」

伊織「‥‥‥‥‥」

P「なあ、伊織」

伊織「何よ」

P「もしかして、怒ってるのか?」

伊織「は?」

P「いや、なんか、いつもより口数が少ないから、もしかしたらと思って」

伊織「‥‥‥じゃあ、なんで怒ってるんだと思う?」

P「え?」

伊織「早く答えて」

P「えっと、やっぱり、俺の仕事のせいで、帰るのが遅くなったからじゃ‥‥‥」

伊織「てい」ガン


P「いって!」

P「な、何で俺のすねを蹴るんだよ‥‥‥」ジンジン

伊織「分からなかった罰よ」

P「‥‥‥罰ってことは、やっぱり」

伊織「当たり前じゃない」

P「‥‥‥‥。なあ、なんで怒ってるのか、教えてくれないか?」

伊織「‥‥‥‥」プイッ

P「なあ、伊織。教えてくれないと、自分の悪い所、直そうにも直せないんだが‥‥‥」

伊織「‥‥‥‥じゃあ、言ったら、直してくれるの?」

P「あ、ああ。善処するさ」

伊織「善処?」

P「‥‥‥絶対に直す」

伊織「絶対なのね?」

P「ああ、絶対に直す。男に二言は無い」

伊織「‥‥‥分かった。じゃあ、言うわよ」


伊織「ちなみに、もし守れなかったら《私の言う事を1個、プロデューサーは絶対に聞かなければいけない》権利を頂くわ」

P「わ、分かった」

伊織「それじゃあ、言うわよ」

P「ああ」

伊織「あんたが自分の事を大切にしていないからよ」

伊織「私、あの生放送の日、こう言ったわよね」

伊織『分かってるわ。あんたがそこまで心配してくれるのは、私達の事が大切だから』

伊織『でも、もう少し、私達をちゃんと見てほしい』

伊織『あんたが私達の事を心配して、大切に想ってくれている以上に、私達は、あんたの事を心配して、大切に想ってる』

伊織『私達だって、あんたのことが大切なの』

P「‥‥‥‥‥う、ん」

伊織「あのね、あんた本当にあんな寒い所にいて風邪でも引いたらどうするつもりなの?」

P「ど、どうするって‥‥‥‥」

伊織「じゃあ、こう言うわ」

伊織「もしあんたが風邪を引いたら、私はどうするつもりだったと思う?」

P「‥‥‥‥どうするつもりだったんだ?」

伊織「あんたの家に押しかけてあんたの風邪が治るまでのずっと隣にいて看病し続ける」


P「‥‥‥‥なるほど」

伊織「何よ、その反応は」

P「いや、なんだか嬉しいけどそんな事はさせちゃいけないなって思って」

伊織「う、嬉しい‥‥‥?」

P「え、だって伊織みたいな可愛い女の子に看病されるなんて嬉しいじゃんか」

伊織「か、かわっ‥‥‥!?」

P「でも駄目だな。そんな事になったら。伊織に風邪を移してしまうかもしれないしな」

伊織「‥‥‥////」カァァ

P「ん? どうした伊織、顔赤いぞ?」

伊織「な、な、何でもないわよ! 別に!」

伊織「それよりも分かった!? 自分の体の心配をするの! 病気とか許さない! 怪我とか論外!! 分かった!?」

P「ああ、分かった。なるべく心配をかけないようにするよ」

伊織「なるべくじゃないの! 絶対なの!!」ポカポカ

P「あ、わ、分かったって。だから殴るなって」

伊織「ふ、ふん!」プイッ


新堂「‥‥‥‥‥お楽しみの所、申し訳ありません」

伊織「んな! 誰も楽しんでいないわよ」

P「あ、はい。何でしょうか‥‥‥って」

新堂「はい。Pさんの家の前です」

P「あ、すみません。ありがとうございます」

新堂「いえ、それよりも‥‥‥」

P「‥‥‥‥」キョロキョロ

P「はい、大丈夫、です」

P「誰もいません」

新堂「それはよかったです」

伊織「‥‥‥‥まさか、あんたも私達アイドルと同じようになるなんてね」

P「俺はアイドルじゃなくて、ただのプロデューサーなんだけどな」ハハハ

伊織「ただのプロデューサーにファンクラブと追っかけは出来ないわよ」ハァ

P「まあ、言われてみればそうだよな」

新堂「仕方ないのではないでしょうか」

新堂「私もあの生放送を拝見し、Pさんのファンになりましたよ」ニコッ

P「はは、ありがとうございます」テレッ

伊織「何で照れてるのよ」

P「い、いやあ、何か新堂さんに言われると、純粋に嬉しい」

新堂「ははは」

P「ははは」

伊織「なに二人で意気投合してるのよ」

新堂「それよりもPさん、今の内に降りられた方がいいのでは?」

P「あ、そうですね」ガチャ

P「新堂さん、ありがとうございました」

P「伊織も、待たせてゴメンな」

新堂「はい」

伊織「別に、それはなんでもいいわ」

P「それじゃあ、おやすみ、伊織」バタン

伊織「うん‥‥‥。おやすみ、なさい」フリフリ


―― P宅 ――

P「ただいまー」ガチャ

P「って言っても、誰もいないんだよな、これが」

P「‥‥‥別に虚しいと思っていないけどね」

P「さて、と。着替えてから風呂に入って、ご飯食べて、それから‥‥‥」

P「っと、そうだ。小鳥さんに電話しないといけないのか」

P「‥‥‥‥でも、小鳥さんもお風呂入ったり、ご飯食べたりする時間いるよな」

P「9時半ごろに電話すればいいか」

P「それまでは俺もやる事やるか」

P「替えてから風呂に入って、ご飯食べて、それからノート、パソ‥‥コン‥‥‥」

P「‥‥‥‥仕事‥‥‥」

伊織『私達だって、あんたのことが大切なの』

P「‥‥‥‥‥」

P「‥‥‥‥最近、働き過ぎなのかな」

P「この仕事は、別に今日やらなくてもいい仕事、だよな」

P「明日やってもいい仕事だ」

P「なら、今日は少しゆっくりするか」

P「約束、守らないとな」


今回の連続投稿は以上です。

すみません、大変お待たせいたしました(待っている人がいれば)。

現実世界で結構立て込んでいて、執筆&投稿が遅れました。

またその内投稿すると思うので、どうか見捨てないでやってください(切実)。

それでは、また。。。



前作をHTML化しようと思っているのですが、HTML化スレッドに入れません。

なので出来ません。

どうすればいいのでしょうか。

乙です

乙乙


――小鳥宅 リビング――

小鳥「‥‥‥‥ピヨォ‥‥‥」ドキドキ

小鳥(な、何やってるのかしら、私‥‥‥‥)

小鳥(家に帰って来て、直ぐにお風呂に入ったら、テーブルの上にケータイを置いて、正座しながらプロデューサーさんの着信を待ってるとか‥‥‥)

小鳥(恋する乙女か!)

小鳥(‥‥‥‥‥乙女って年じゃないわよね)グサリ

小鳥「はぁ‥‥」

小鳥(まったく、柄にもなく緊張するなんて)ドキドキ

小鳥「まあ、プロデューサーさんの事だし、どうせ仕事関係のことだろうなあ‥‥‥」ハァ

小鳥「そうよ、小鳥! 期待なんかしちゃダメ! 期待したらした分だけ受けるダメージは増えていくのよ!」

小鳥「‥‥‥‥でも、期待するなだなんて、無理よねえ」

小鳥「‥‥‥‥」

小鳥「デートしませんかとか、そんな話だったらいいのになあ‥‥‥」ボソッ



ケータイ『~~♪ ~♪ ~~~♪』


小鳥「ピヨォ!?」ビクゥ!

小鳥「ビックリした‥‥‥」スッ

小鳥「‥‥‥プロデューサーさんから、ね」

小鳥「‥‥‥‥」

小鳥「ええい! こうなったら覚悟を決めるのよ、小鳥!」

小鳥「どうせ失うものなんて何1つないんだから!」ピッ

小鳥「も‥‥‥、もしもし」

P『あ、小鳥さん。今時間いいですか?』

小鳥「はい。大丈夫です」

P『ああ、よかった。何時ごろに電話をかけるのかを言うのを忘れてましたから、いつ電話をかければいいのか分からずに困ってましたよ』ハハハ

小鳥「ふふっ。プロデューサーさん、慌ててましたからね」

P『みっともない所をお見せしました』

小鳥「いえいえ」クスッ


小鳥「‥‥‥それよりも、プロデューサーさん、その‥‥‥」

小鳥(うわー、メチャクチャ緊張しちゃって口ごもっちゃってるし‥‥‥。変な誤解をされているとか、そんなことを思われなかったらいいけど‥‥‥)

小鳥「‥‥あの、お話って、何ですか?」

小鳥(あー、はいはい、仕事の話ですよね。明日とかの仕事の話ですよね。もうお願いしますから早く私を現実に引き戻してくだ‥‥‥)

P『‥‥‥あー、えっとですね‥‥‥。その‥‥‥』

小鳥「‥‥‥‥‥ピヨ?」

小鳥(あ、あれ‥‥‥? まさか、いえ、まさかしなくても、口もごってる?)

P『す、すみません、小鳥さん。言おうとは思っていたんですけど、いざ言おうとすると、どうしても緊張してしまって‥‥‥』ハハハ

小鳥「‥‥‥」

小鳥(‥‥‥‥‥言おうとは思ってた)

小鳥(‥‥‥‥‥でもいざ言おうとすると緊張する)

小鳥(それって‥‥‥)



小鳥(まさかの告白!?!?!?!?!)




小鳥(ピヨオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!)

小鳥(え、え、え、え、え、え、ほんと? 夢じゃない? 幻じゃない? 幻聴じゃない!? 現実で!? 三次元でこんな事が起こっているの!?)

小鳥(‥‥‥! ま、まさか。この前のプロデューサーさんよろしく隠しカメラを仕掛けて私の反応を見て楽しむみたいなことをやっているのでは!?)キョロキョロ

P「あの、小鳥さん」

小鳥「ピ、じゃなくて、はい!」

P「すみません、気持ちも落ち着いてきたのでもうはっきり言いますね」

小鳥「はっきり‥‥‥」

P「単刀直入、です」

小鳥「‥‥‥‥ど、どうぞ!」ドキドキ

P「………それじゃあ――」



―― ライブまで残り六日 事務所 ――

春香「ねえ千早ちゃん」

千早「なに、春香」

春香「小鳥さん、あれ、どうしちゃったんだろう」

千早「え?」

春香「ほら、あれ」

小鳥「…………」ボー

千早「………いつも通りじゃないの?」

春香「いやー、確かに仕事してないけど、妄想してるって訳でもなさそうだし………」

千早「………まさか」

春香「うん? 心当たりがあるの?」

千早「昨日のこと、じゃないかしら」

春香「昨日?」

千早「………プロデューサー」

春香「ああ。プロデューサーさん………。………え?」

千早「………これは、私の想像なのだけれど」



千早「プロデューサーに、告白された、とか」




美希「ハニーが告白!?」ガチャ

春香「うわ! びっくりした!! っていうか、外にいても聞こえてたの!?」

美希「千早さん、ハニーが告白ってどういうこと!?」ズカズカ

千早「いえ、これは憶測の話であって………」

美希「憶測でもハニーが美希以外に告白する訳ないの!」

春香「み、美希、落ち着いて。取りあえず手洗いうがいしないと。この時期に風邪とか引いたら大変だし……」

美希「む、むむむ……! ………わ、分かったの」スタスタ

春香「………あー、びっくりした……」

千早「ほんと、美希はプロデューサーが絡むと凄いわね………」


やよい「うっうー! 戻りましたー!!」ガチャ

亜美「亜美もだよー!」

真美「まっこまっこりーん!」

真「まっ、って! 何で真美はそうやってボクよりも先に言うのさ!」

真美「最近の真美の趣味だYO!」

真「何て趣味だ!」

春香「あ、皆、おかえり」

真「聞いてよ春香! 最近の真美の趣味がね!」

真美「ボクよりも先にボクの台詞を言うこと!」

真「なんだよ!」

春香「……ああ、うん。それはそれで、面白いよ?」

真「え!?」

やよい「亜美! お菓子を食べる前に手洗いうがい!」

亜美「え→。いいじゃんか別に→」

やよい「めっ!」

亜美「う→、やよいっちに『めっ!』をされたら従うしかないNE→」

千早「真美、真、あなた達もそうしたら? 風邪ひくわよ」

真「う、うう……。分かったよ。でも!」

真美「後でちゃんとこの話をしてもらう!」

真「からね!」

春香•千早「「…………」」

春香•千早((これはこれでアリかな))

皆さん、どうもお久しぶりです。

待っていてくれた方(待ってくれている人がいればの話ですが)に、まずは謝罪。

投稿が遅れてしまい、本当に申し訳ありませんでした。

初めにとても不定期になると書いてあったとはいえ、本当に申し訳ありませんでした。




はい。ということで、今回の連続投稿はこれで終わりです。

また一か月以内に投稿しますので、見捨てないでください(血涙)。

あと、何回でも言います。失踪はしません。はい。






美希「千早さん、さっきの話の続きなの!」

美希「ハニーが告白って どういう事なの!!」

千早「い、いえ、これはただの憶測よ。だからそこまで必死にならなくても……」

美希「憶測でも推測でも憶測でも駄目なの! ハニーが美希以外に告白をするなんて!」

春香「み、美希、落ち着いて。憶測って2回言ってるから」

美希「むー! 落ち着いてられないのー!」


<ギャーギャーワーワー

やよい「う? 美希さん、どうしたんでしょうか」

亜美「なんかNE→、兄ちゃんがピヨちゃん告白したらしいYO。だからミキミキが慌ててるNO」

真「え、プロデューサーが!?」

真美「告白!?」

亜美「でも、あの兄ちゃんが告白なんて、ないような気がするんだよNE→」

真「……え、じゃあ、もしかして美希が」

真美「勝手に勘違いしているってこと?」

やよい「あ、確かに、そんな気がしますー」

亜美「まあそれが本当かどうかは……」ピポパポペ

亜美「兄ちゃんに聞けば一発解決だNE!」プルルル プルルル


P『もしもし、亜美か。どうしたんだ?』

亜美「ね→ね→兄ちゃん、ピヨちゃんになにかした→?」

P『ん? 何だ、その質問は』

亜美「特に明太子はないYO」

P『明太……? ああ、他意のことか』

亜美「うんうん。で、なにかした→?」

P『その質問の真意はよく分からんが、俺は小鳥さんになにもしていないぞ』

P『っていうか、何でそんなこと聞いたんだ?』

亜美「只今ピヨちゃんが絶賛放心状態であります」ビシッ


P『ああ……なるほど。そういうことか』

亜美「それで、その原因を突き止めるために、昨日イチャイチャ電話をしていた兄ちゃんに電話したんだYO」

P『イチャイチャって、変な言葉を使うな』

亜美「それでそれで、話は戻るけど、兄ちゃんさっきなるほどっていってたよ」

亜美「つまり、なにか言葉当たりがあるっていうことだよNE」

P『心当たり、な』

P『まあ、心当たりって言うか、それしかないっていうか……』

亜美「ふむふむ」

P『まあ取りあえず、その理由は今日話すから、小鳥さんはそのままにしといてくれ』

亜美「りょ→かいであります」ビシッ

P『おう、頼んだ』


亜美「んじゃ、兄ちゃんまたNE→」ピッ

真「亜美、何か分かった?」

亜美「ピヨちゃんが放心状態なのは兄ちゃんのせいっていうのは分かったけど、それ以外はなにもだYO」

真「えー」ガックリ

真美「何それ、残念だなー」ガックリ

やよい「でも、プロデューサーは告白とかしていないんだよね、亜美」

亜美「うん。それは大丈夫そうだったYO」

亜美「あと、兄ちゃんから1つ伝言があって、小鳥さんはそのままにしといてだって」

やよい「そのまま?」

亜美「今日ピヨちゃんがああなった理由教えるからって」

真「なるほど……」チラッ

真美「でも、それは……」チラッ


小鳥「…………」ボー

律子「こーとーりーさーんー」ゴゴゴゴゴ

小鳥「………へっ?」

小鳥「あ、あ、りりり律子さん!?」

律子「小鳥さん! 何も仕事進んでないじゃないですか!!」

律子「これとこれとこの書類とここの整理! 今日中にやるはずの仕事に手すらつけてないじゃないですか!!」

小鳥「ご、ごめんなさーい!!」アタフタ


亜美「無理だったNE」

やよい「だねー」

真「さてと、プロデューサーが戻ってくるまで」

真美「この前の雑誌のアンケート書こうかな」

今回の連続投稿はここまでです。

はい、分かってます。

一か月近くお待たせしたのにも拘わらずとても短い事は分かっています。

はい。

なので、来週か再来週あたりにも投稿します。

宜しくお願いします。

乙です

P「ただいま戻りました」ガチャ

美希「……! あ、ハニー!!」ダダダ ガバッ!

P「うおっ! っとと」ヨロッ

P「美希、いきなり抱き着いてくるのは危ないからやめた方がいいぞって、何度も言って」

美希「ハニーは告白なんかしないよね!」

P「は?」

美希「だって、千早さんがハニーが告白したって言ったけどしてないって言ったり、なんだかよく分からないの!」

P「と、取りあえず落ち着け。俺もよく分からないよ」

美希「むー」

P「あと、俺まだ手洗いうがいしてないから抱き付くのはあまりよろしくないな」

美希「むー!」ギュゥゥ

P「痛い」


律子「はい、プロデューサー殿から離れる」グイッ

美希「律子……さん! 離すのー!」ジタバタ

律子「離しません!」ズルズル

P(……あ、ソファで千早と春香がグッタリしてる。あの美希と話し続けてたのかな)

亜美「兄ちゃん、兄ちゃん」ガバッ

真美「あ、真美も!」ガバッ

P「うお」

P「おいおい、さっきも美希に言ったけど、まだ手洗いうがいしてないから、近づくのは駄目だぞ」

P「それにほら、向こうで美希が更に暴れ始めた」


美希「あ! ずるいの! ミキもー! ミキもー!」ジタバタ

律子「あー! もう! 大人しくしなさい!」

P「はい、離れた離れた」

亜美「あ~れ~」クルクル

真美「あ~れ~」クルクル

P「おお、その場で綺麗に回転した」

P「それで亜美、なんの用だ?」

亜美「もうそろそろ皆かえってくるし、兄ちゃんから重大発表があるって言って集めといた方がいい感じ→?」

P「あ……。そうだな。えっと、まだ帰って来てないのは」

真美「いおりんと、ひびきんと、お姫ちんと、ゆきぴょんと、あずさお姉ちゃんの五人だNE」


亜美「……って、あり? 今日は外行くのにボディーガードいらなかったの?」

P「今日は社長が送ってくれたんだよ」

真美「ほうほう、社長さんが」

P「話を戻すけど、そうだな。小鳥さんのあの状態は……」チラッ

小鳥「…………」ボーッ

P「ライブに関係してることだから、みんなに重大発表があるって言っておいてくれ」

亜美「りょ→かい!」

真美「であります!」

P「お、今の声、ケ○ロ軍曹だ」

真美「んっふっふ~」

亜美「どう、似てた?」

P「本物かと思った」


―― 十分後 事務所 ――

P「仕事終わったのに、集まってもらってごめん。ちょっと皆に言わなきゃいけないことがあるんだ」

伊織「亜美から聞いたわ。ライブの事でしょ。だったら私達に関係大有りの事なんだから、わざわざ謝らなくてもいいわよ」

亜美「おやおや~。いおりん優しいですな~」ウリウリ

真美「いおりん乙女コースまっしぐらですな~」ウリウリ

伊織「ちょっ、脇で突っつかないでよ!」

響「で、プロデューサー、ライブの何の話なんだ? 重大発表だー、って、亜美が言ってたけど」

貴音「まさか、日程の変更ですか?」

雪歩「え! もしかして、明日ライブですか~!?」オロオロ

あずさ「あらあら~。それは大変ですね~」

P「いやいや、日程は変わらないよ。でも、ライブのスケジュールがちょっと変わるんだ」

律子「え? ライブのスケジュール?」

P「ああ。あ、でも大丈夫。ちゃんと社長に話したし、許可は貰った。あとは皆に承諾してもらうだけなんだ」

千早「もし私達が承諾しなければ?」

P「えーっと、小鳥さんが喜ぶ……かな?」


やよい「小鳥さんが、喜ぶですか?」チラッ

美希「どういうことなの?」ジーッ

小鳥「え、いや、その……。喜ぶって言うか、その、安心するって言うか……」アタフタ

P「まあ、小鳥さんが喜ぶかどうかは置いておき」

春香「重大発表ですか?」

真「もしかして、夜まで照明ありでライブをする、みたいな感じですか?」

P「あー、真、ほんの少しだけおっしい」

律子「それほとんど当たってないですよね」

P「まあそうだけど、ライブ時間を伸ばすっていう所が当たってるんだよ」


P「正確には、小鳥さんの歌う時間を伸ばしたいっていうことなんだ」

千早「賛成です」

小鳥「ピヨッ!? 千早ちゃん反応早くない!?」ギョッ

千早「私も思っていたんです。皆に比べて音無さんの歌う時間が短い、と。音無さんの歌声は聞くだけでも勉強になるので個人的にも、765プロ的にも賛成です」

小鳥「っ!」

P(……かなり真剣な意見が飛んできて嫌だって言いにくそうだな)

千早「でもこれは私の意見ですから、他の人にも聞かないと駄目ですね」

春香「私も賛成です」

雪歩「私もですぅ」

美希「ミキもなの!」

貴音「もちろん、私もです」

亜美「亜美も→!」

真美「真美も→!」

律子「私は皆がいいんだったらいいです」

伊織「面白そうじゃない。いいわ。私も賛成してあげる!」

真「小鳥さんの歌う姿、ボクもいっぱいみたいです!」

響「ぴよ子! 一緒に頑張ろうな!!」

あずさ「私も、音無さんの歌声はもっと皆に聞いて貰った方がいいと思いますよ~」

やよい「うっうー! 小鳥さんと一緒に歌いますー!」


P「……はい。小鳥さん以外全員賛成」

小鳥「………!」ガタガタブルブル

亜美「ふっ。この事実からは誰も逃れられねえんだ」ポン

真美「腹ぁ括って、しっかり歌うんだな」ポン

律子「あ、でも。どうするんですか、小鳥さんの歌う曲」

千早「そうですね。確かに、それは一番の問題ですね。私達がライブで歌う曲はもう決まっていますし、ちゃんと、登場時間や登場回数の配分が均等になっています」

千早「今、このスケジュールに音無さんを入れるとなると、1から考え直さないといけないんじゃ……」

P「いや、それは大丈夫」

春香「何かあるんですか?」

P「うん。実は、小鳥さんが歌う曲は、もう用意している。

響「え? そうなのか?」


貴音「歌う曲……。かばー、ということでしょうか」

亜美「お姫ちん、インスピレーションが違うYO!」

真美「違うよ亜美、インスピレーションじゃなくてインタレスティングだYO!」

やよい「う? いんすぴれーしょん? いんたれすてぃんぐ?」

真「あ、亜美と真美が変なこと言うからやよいが混乱しちゃった!」

あずさ「あらあら~。それを言うなら、カーネーションじゃないかしら~?」

雪歩「あの、イントネーション、じゃないですか?」

伊織「あんたら間違えすぎでしょ」

美希「デコちゃんもこの前、イヌみて「あ、あそこに猫がいる」っていってたの」

伊織「なっ!? それは今言わなくてもいいでしょ!!」

P「………おーい、話し戻していいかー」

小鳥さん以外の全員「「「どうぞ」」」

P「それで、小鳥さんが歌う曲だけど、さっき貴音が言ったようにカバーじゃなくて、ちゃんとした、小鳥さんだけの歌だ」

やよい「小鳥さんだけの歌、ですかー?」

P「うん。昨日小鳥さんに、今日は社長に言って、聞いて貰ったんだけど」



P「俺が作詞作曲した4つの歌を、小鳥さんに歌ってもらおうと思う」



今回の連続投稿はこれで終わりです。

宣言通り、二週間以内に投稿できました!!

よかったです!!

また一か月以内には投稿したいと思います。




ちなみに、あのイントネーションの下りですが。。。

二日前に、俺と友達と女教師(教師一年目)の話の最中に起こった実話です(少しだけ違いますが)

ここでは雪歩がイントネーションと言っていますが、二日前は、混乱しすぎて誰も分からず、たまたま通りかかった先生に聞きました。

あれはおもしろかったです。




乙です

―― ライブまで残り五日 レッスン場 ――

春香「プロデューサさんの、作った歌、か」

千早「なに? そんなに気になるの?」

春香「え、あ、うん」

千早「ふーん」

美希「そんなこと言って、気にしてないふりしてるけど、絶対に千早さんも気になってるの」

亜美「だよNE→」

千早「……まあ、少しは」

亜美「おやおや→? 本当に少しだけなのかな→?」ズイ

千早「もう、顔が近いわよ」グイッ

美希「千早さんが照れたの」

千早「照れてないから」

春香「それにしても、小鳥さんは今日からプロデューサーさんと特別レッスンか……」ハァ

美希「正直、ハニーとミキがその特別レッスンをするべきだと思うの」

亜美「なんでなの、ミキミキ?」

美希「だって、ハニーはミキと一緒にレッスンをしたほうが絶対に楽しいの!」

千早「楽しいとか楽しくないとか、そういう問題じゃないの」

亜美「ねえ千早お姉ちゃん、ピヨちゃんが兄ちゃんとどんなレッスンするか知ってる?」

春香「あ、私もそれ知りたい」

美希「ミキもなの!」

千早「……あの、そんな目で見られて、凄く言い辛いんだけど」

千早「何も知らないわ」

春香•美希・亜美「「「えー」」」

千早「しょうがないじゃない。知らない物は知らないんだから」

千早「というより、何で私を見たのよ」

亜美「いや→、歌の事に関しては千早お姉ちゃんに聞くのが一番だと思いまして→」テヘッ

千早「他の人のスケジュールは分からないわよ」

春香「ですよねー」

美希「ということは……」

美希「小鳥とハニーが秘密の特訓なの!」

亜美「おお! 何かエロい! ナイスだミキミキ!!」グッ

春香「エ……!? ちょ、そんなこと大声で言わないの!」

千早「大声は余計だと思うわ」

春香「何でそんなにも冷静なの!?」

律子「あんた達、そろそろ休憩終わりなんじゃないの?」スタスタ

美希「あ、律子」

律子「…………」

美希「……さん」

律子「よろしい」


亜美「あ、ね→ね→律っちゃん、聞いていい?」

律子「ん? 何を?」

亜美「あのさ、ピヨちゃんは今日どんなレッスンするとか聞いてるの?」

律子「ええ、取りあえず大雑把には」

千早「どんなのか教えてもらってもいいですか?」

律子「歌詞の暗記と音楽の聞き込み」

美希「……それだけなの?」

律子「ええ」


律子「まあ小鳥さんは事務の事もあるし、プロデューサー殿もまだまだ仕事が残ってるから」

春香「忙しそうですね……」

律子「実際、忙しいわよ。どう? 春香も今度テレビの企画でプロデューサー業を本気でやってみる? 案外似合うかもしれないわよ?」

春香「え!? あ、いやー、私はあんまりー……」アハハハ

律子「春香のプロデューサーの件はまたあとで考えておくとして。さあ、早くレッスン始めなさい。なんなら、私の指導の下、ハードなレッスンを受けてみる?」

千早・美希・亜美「「「いいえ」」」春香「保留なんですか!?」

律子「なら早く始めなさい」

亜美「………あ、そうだ律ちゃん、あと1つ聞いてもいい?」スクッ

律子「なに? 1つだけよ?」

亜美「律ちゃんはさ、兄ちゃんの歌を聞いたことあるの?」

美希「あ、それはミキも気になるの!」

春香「私もです!」

千早「私も」

律子「……あー、えっと、凄く言い辛いんだけど」

律子「残念ながら、それだけは聞いたことがないわ」

春香「そ、そうですか……」シュン

律子「……あ、でも曲名は教えてもらったわよ」

美希「どんな曲名なの?」

律子「えっと、確か……『空』、『花』、『光』、『幸』、だったかな」

―― 某スタジオ ――

小鳥「うわあ……。ひろいですね!」

P「まあ2人だけですからね。765プロの皆で来たら、ダンスレッスンもまともに出来ませんけどね」ハハッ

小鳥「ヤッホー!」ヤッホー   ヤッホー   ッホー ー  

小鳥「凄いです! 山彦が出来ますよ!」

P「まあそれなりにランクの高いスタジオですからね。造りもちゃんとできてますよ」

小鳥「凄い!」

P(子供みたいで可愛いな)



P「よっと」ガチャ

小鳥「あ、そういえばその重たそうな荷物、一体何が入ってるんですか?」

P「これ、ですよ」ヨッ

小鳥「? CDプレーヤー?」

P「ええ。今日、小鳥さんにしてもらうレッスンは、歌詞の暗記と音楽の聞き込みです」

P「あ、これが歌詞カードです。僕が準備している間に、目を通してもらえますか?」

小鳥「はい。分かりました」

小鳥「………えー、っと」ジー

小鳥「曲名は、『空』、『花』、『光』、『幸』、ですか?」

P「ええ。最初はもっと長い曲名だったんですけど、その歌が全部1文字で現す事ができるのに気が付いて、そうしたんですよ」ガチャガチャ

小鳥「……あ」


P「どうしました?」

小鳥「え、あ、いえ……」

小鳥「ここの歌詞、私好きだなって思いまして」

小鳥「始まりとお終いなんて   繋がって巡るモノ
    
 大事なのはやめない事と    諦めない事」

小鳥「ここ、とても心に沁みます」

P「何だか、そうやって言われると、照れ臭いですね」ハハッ

小鳥「純粋な褒め言葉ですから、ちゃんと受け取ってくださいね」フフッ

P「そうさせてもらいますね」

P「よし。準備が出来たので、歌詞カードを見ながら聞いください。……あ、ちなみに、このCDで歌っている人は僕の知り合いと言うか、友人と言うか、まあそういった感じの人なので」

小鳥「うん?」

P「あー、えっと、取りあえず知り合いです」

小鳥(何だろう、とても気になる……)



P「はい、この話はもう終わりです!」

P「今度こそいきますね」

小鳥「あ、はい」

P「今日で全部暗記とまではいかないと思いますけど、半分は覚えてもらいます」

小鳥「はい」

P「それじゃあ、まず『空』から掛けますね」

小鳥「お願いします」

<~~♪ ~~~♪>

小鳥(結構、忙しい感じの曲かな? でも、1つ1つの歌詞が心にやさしくしみわたっていく感じがして)

小鳥(……それにしても、この歌を歌ってる女の人、凄く歌が上手。声の抑揚とかもあるし、その辺の歌手よりもよっぽど)

小鳥(歌声も聞いたことないし、一体誰なんだろう……)ジー


P(…………)

P(うわー、凄いみられてる)

P(多分、歌ってる人が気になってるんだろうな)

P(でもこればかりは、あんまり他言するような事じゃないし、なにより言いたくないんだよなあ)

P(だって、母さんに歌ってもらってるなんて、いえないよなあ……)ハハッ

皆さん、遅くなりましたがあけましておめでとうございます。今年も何卒よろしくお願いします。

またも一ヶ月ぎりぎり投稿ですみません。←なら書け( ゚Д゚)ってはなしですけど。

今回も少々短めですが、勘弁してくだせい。

それではまた、一ヶ月以内に投稿しますので。





アイドルマスターシンデレラガールズ放送おめでとう! 恐らく円盤買うよ!

   ___
   l警察/
((( ゚Д゚) ( ゚ ゚)つつ 名刺だけでも    ((('_')

(((('_')

                 (((('_')

待ってるよ

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2017年04月13日 (木) 08:12:00   ID: 9Vqlz9As

言い方悪いかもだけど、絶対逃げないって自分で言ってて結局逃げちゃったのかなぁ? 全部楽しく読ませてもらってたから残念です。
また気が向いたり時間があったらよろしくお願いします。

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