新説シンデレラ(16)

昔々シンデレラがいました

シンデレラはとても美しい女の子

しかし、ある時両親がスカイダイビングをしに行き、上空300mからスキューバダイビング用のスーツを着て「これがダイビングの醍醐味」と言いながら海に墜落し亡くなり、母の姉の家に住むことになりました

叔母の娘三人はシンデレラの美貌に嫉妬し、シンデレラをいじめました

長女「ちょう何シンデレラて!シン・デレラ?シンデ・レラ?モンキー・d・ルフィ?名前どないなっとんねん!」

長女はいつも関西弁でいじめました

次女「新しいバットを買ったのよ!一発殴らせなさい!」

次女は暴力をふるいました

三女「悪いわねシンデレラ、この馬車三人乗っても大丈夫な稲葉物置だけど四人乗ったら馬が地面との摩擦でマサチューセッツ工科大学、つまり摩擦で足から徐々に焼け死ぬのよ。」

三女は理不尽ないじめをしました

ある日、王様の城で開かれるパーティーに誘われましたが、姉三人に来るなと言われシンデレラは行けませんでした

シンデレラ「うぅ………悲しいけれど、お姉様方の言いつけを守らなくてはならないわ」

シンデレラが一人泣いていると、天井の通気孔から魔女が物音一つ立てずに現れました

魔女「シンデレラ!」

シンデレラ「きゃあっ!?」

シンデレラは驚きのあまり寿命が伸縮しました

魔女「中々にポッシブルだったわね、そう思わなくて?」

シンデレラ「これ以上無い程ポッシブルでした」

魔女「オーホッホッ!まあ私にかかれば造作も無いわね!」

シンデレラ「あ、あなたは?」

魔女「私は通りすがりの魔女よ、名前は魔女!って同じやないかーい!」ビシィ

シンデレラ「……………」

シンデレラは魔女のキャラがいまいち掴めなかった

魔女「シンデレラ、貴女のお姉さん達かなりのワルね。こんな可愛い娘をいじめるなんて」

シンデレラ「そ、そんな…私は無理矢理ここに住まわせて貰っている身ですから、お姉様方は悪くありません」

魔女「…外見だけじゃなく心まで美しいのね。気に入ったわ!貴女、ダンスパーティに行きたいのではなくって?」

シンデレラ「え…は、はい!」

魔女「私の魔法で馬車とドレスを用意するわ!シンデレラ、馬と手綱と車輪とシートを持ってきなさい!」

シンデレラ「…馬車じゃないですか」

魔女「ふふっ、冗談よ。ネズミとカボチャをお願い」

シンデレラ「は、はいっ!」

ネズミ取りにネズミが掛かっていたので、割りとスムーズに用意できたシンデレラ

魔女「ネズミ瀕死じゃないの………まぁいいわ」

―カキカキ

魔女は魔方陣を描き始めた

魔女「天光満つる所に我は在り、黄泉の門開く所に汝在り………出でよ!神の雷!」

空に暗雲が立ち込めた

魔女「インディグネイション!」

―ズドーン!!!

大きな雷がカボチャとネズミに降りかかる

シンデレラ「きゃああっ!」

シンデレラが目を開くとカボチャとネズミが綺麗な馬車になっていました

魔女「よーし!次はシンデレラの服ね!」

魔女「天光満つる所に我は在り………」

シンデレラ「ちょっと待って下さい!」

魔女「…あぁ、流石に人にインディグネイションは使えないわね」

―カキカキ

魔女はまた魔方陣を描いた

魔女「ピーチクパーチクホイホイホイ!」

シンデレラ(ダ、ダサい…)

呪文がダサかった

そしてシンデレラの服は美しいドレスになった

シンデレラ「凄く綺麗………」

魔女「貴女が着るからよ…いいことシンデレラ!」

シンデレラ「は、はい!」

魔女「この魔法は夜の12時に解けてしまうわ!それまでに王子を落とすのよ!」

シンデレラ「な、何を!?」

魔女「ちょっとあっち向いてて」

シンデレラ「は…はい」

―シーン

魔女「シンデレラ!」

シンデレラが振り返ると、そこに魔女の姿は無かった

「頑張りなさいよ」

シンデレラ(魔女さん、ありがとう…凄くポッシブルでした)
そして、シンデレラは王の城に向かいました

城門

衛兵「招待状を確認しま………」

衛兵はシンデレラを見た瞬間あまりの美しさに言葉を失った

衛兵「な、なんとお美しい方…お入り下さい」

シンデレラ「ありがとうございます」

―ざわ…ざわ…

パーティー会場に入ると、全員の視線がシンデレラの美貌に集中した

長女「ちょおまっ!何でお前が来てんねん!」

次女「いいつけ破って、ぶん殴るわよ!」

姉達が騒いでいると、その後ろから王子がやって来ました

王子「…お名前を聞いてもよろしいですか」

シンデレラ「シ、シンデレラと申します」

王子「シンデレラ…私と踊っていただけますか?」

シンデレラ「はい…王子様」

長女「お、王子様!そんな女よりウチと踊りましょ!」

長女の声はもはや王子の耳には届かなかった

王子「…シンデレラ」



時計の針は刻々と12時に近づいていた

シンデレラ(王子様、なんとお優しく頼もしいお方………。)

王子「シンデレラ嬢…………いや、姫!私と、お付き合いしていただけませんか?」

シンデレラ「………は、はい!喜んで!」

王様「皆様!今日は我が城のダンスパーティーに来ていただき誠にありがとうございます!さて、そろそろ日付も変わる時刻!我が城に仕える者達によるナイトショーをお楽しみください!」

―ワァー!!

―パチパチパチパチ


この呪文は12時に解けてしまう、それまでに………

シンデレラは魔女の言葉を思い出した

シンデレラ「!………王子様、ごめんなさい!」

王子「姫っ!どうされた!?姫!」

シンデレラはこの魔法が解けて、王子に嫌われてしまうのではないかと思い城門前の階段を急いで駈け降りた

シンデレラ「きゃあっ!」

階段を何段か下った所で足を挫いてしまい、転げ落ちた

衛兵「だ、大丈夫ですか!?」

王子「姫っ!!」

シンデレラ「ごめんなさい!!」

シンデレラは脱げた片方の靴には脇目も振らず掛けていった

王子「これは…姫の靴」

王子(また…会えるだろうか)

数ヶ月が過ぎ、あの日以来更に執拗ないじめを受け軽い軟禁状態にあったシンデレラの家にある来訪者が訪れた

王子「すみません、こちらにシンデレラという女性はおりませんでしょうか」

それは王子でした
その日は運悪く叔母がいません。しめた、と姉達は自分がシンデレラだと名乗り王子に迫ります

王子「貴女が…それでは、この靴を履いていただけますか?」

それは、あの日シンデレラが落としていったガラスの靴

長女「な、なんやこれ!ちっさくて履けんわ!」

姉達はなんとかして履いてやろうと無理矢理押し込もうとしますが、それでも履けません

シンデレラ「お姉様、どうかされましたか…」

そこへ王子が来ているとは知らないシンデレラがやって来ました

王子「姫っ!!!!」

シンデレラ「王子様!?」

王子「姫…こちらの靴を」

シンデレラの足はするりと収まりました

王子「姫………私はあの日からずっと姫を想っていました」

シンデレラ「王子…私もです」

王子「私と…結婚していただけますか」

シンデレラ「!………はい!」

こうして、シンデレラと王子は末永く幸せに暮らしましたとさ

そして魔女は実はレズだった
シンデレラに優しくして好きにさせようとしたが失敗してしまった

魔女はシンデレラのことが忘れられず、毎晩眠れぬ夜を過ごしましたとさ

めでたしめでたし

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