火野映司「IS学園…ですか?」鴻上光生「その通りッ!」 (697)

ISとOOOのクロス物です

オーズ本編終了後で未来のアンクとはまだ会ってない時間軸

映司くんにグリード化の影響が若干残ってる設定で行きます

ISの方の設定も都合良く解釈したり場合よっては変わってしまうかもしれないので

そういうのが苦手な方にはオススメしません

よろしくお願いします

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1411741562

映司「えー…人並みには知ってますよ。女性しか使えない機動兵器IS(インフィニット・ストラトス)の操縦者や整備士などを育成する教育機関ですよね?…でも、それがどうかしたんですか?」


鴻上「そう!おかしいとは思わないのか火野映司くん!」


映司「…確かに、いくら競技用だとしても高校生くらいの子どもに兵器として十分運用できる物を扱わせるのはどうかと思います」


鴻上「違うッ!」


映司「……はい、ごめんなさい」


鴻上「私が言っているのは、どうして女性しか使えないのか!というところだよ」


映司「それは…気になることではありますね」


鴻上「ツマラナイ答えだね…私も乗りたいッ!そうは思わないかい?」

映司「……言われると乗ってみたいですね。宇宙とか行ってみたいです!」


鴻上「素晴らしいッ!というわけで作ったのがこれだ!!」カチャ


映司「作った!?って…オーズのベルト?」


鴻上「残念!これはキミのISの待機形態だ」


映司「へぇ…………俺のIS!?」


鴻上「その通り!そしてキミには……IS学園の特別講師として働いてもらうことになったッ!!!」

映司「いやいやいや!俺教員免許とか持ってませんし!」


鴻上「IS学園は世界でも特殊な教育機関であることはキミも知っているだろう。つまり、学園が認めた者であれば教鞭振るうことが可能だという制度があるのだよッ!里中くん!カモンッ」


里中「はい会長」


鴻上「彼にこのISのマニュアルとIS学園の資料を」


里中「どうぞ」スッ


映司「あ、ありがとうございます……」

映司(分厚っ!?)


鴻上「それでは、キミの…世界を旅して得た経験。そして!オーズとして戦った経験を活かし、素晴らしい教育者となってくれたまえッ!何よりキミの欲望のために」

数日後

映司(って言われてあれやこれやと学園まで連れられて来てしまったけど…どうすればいいんだろう)


織斑千冬「お前が火野映司か」


映司「あ、はい!よろしくお願いします!」


千冬「…話は聞いている。ついて来い」


映司「わかりました」


カツカツ


千冬「今日、ここでは受験生たちの実技試験が執り行われている」


映司「あー!それでいっぱい女の子がいたんですね。さっき来た時場違い感と居づらさがすごくてたまらなかったな…」


千冬「……お前のスポンサーから、お前も試験官として参加させるように言われた」


映司「うわぁ…なんかごめんなさい」


千冬「随分他人事のように言うな、自分がどういう状況に置かれているのか理解しているのか?」

映司「んー…正直実感がなくて、コレ渡されたのも先週だし変身したのも1回だけですから」


千冬(変身…?)

千冬「どうやら、お前のスポンサーはよほどソレに自信があるようだな。皆と同じく私も話だけでまだ信じられないが」


映司「でも、俺以外にも男の子がISを起動させたって聞きましたよ?しかも、俺みたいに調整されたモノじゃなくて普通のISを…名前はなんだったかな?」


千冬「……そうだな、それを言われるとまだお前の方が現実的なようにも思える…が」

千冬「篠ノ之博士以外がコアを新たに作り出したということが一番の問題なんだよ」


映司「俺は開発に関わってないんで、実際のところはどうか知らないんですけど」

映司「たぶん…これのコアはISに使われているコアとは発想からして別物なんだと思います」


千冬「……なるほど、つまりそれはISの殻を被った別の何かと言いたいのか」


映司「んー…そう言われるとまた違う感じですね。鴻上さんがISって言ってたんで、ISであることには間違いはないと思います。もし別物として作ったなら、あの人はわざわざISだと言わないと思うんですよ」


千冬(……なんだ、もっともらしいことを言って…こちらを警戒しているのか?)

千冬「真意がどうであろうが、ひとまず学園はソレをISと認定した。信じられないが認めるしかない」

映司MEGAMAXで宇宙に行ってなかった?

>>10
未来のアンクに~はその映画より前の話っていう意味でした
わかりづらくてすみません


映司「ところで、試験官ってどうすればいいんですか?タイム測ったりとかすればいいのかな?」


千冬「本当に何も聞かされていないのか!?」


映司「はい…行けばわかるとしか……」


千冬「……はぁ、わかった。お前も大変だな。今日、お前はこれから実技試験の試験官として、受験生と戦ってもらう」


映司「なるほど…って、ええ!?だ、大丈夫なんですか?!俺ISの実戦経験なんてありませんよ!」


千冬「安心しろ、お前の担当はイギリスの代表候補生だ、もちろんまだまだ未熟だが…他の受験生よりISの操縦技術は高い。それに…こう言ってはなんだが、お前が勝とうが負けようが…あいつは受かるんだ」


映司「へー優秀なんですね。さすが代表候補生」


千冬「そういうことだ、だからお前は、せいぜい無様に負けないようにしながら、安全を心掛けて戦え。そして、絶対に受験生に怪我をさせるな。私から出来るアドバイスはこれくらいだ」


映司「わかりました。あくまで操縦技術を測るための試験ですしね!行ってきます」


千冬(くっ…一夏のこともあるというのに!私になんの恨みがあるというのだ!)

映司「へー…ここが会場か…テレビで見たのと変わらないんだ。さすがすごい設備だなぁ」


???「ちょっとよろしくて?」


映司「へ?」


???「試験官の方がいつまで待ってもいらっしゃらないのですが、一体どういうことですか!」


映司「あ、ごめんね。待たせちゃった」


???「だから!そうだと言って」


映司「じゃあ、始めようか…えっと、セシリア・オルコットさん」カチャッ…シュィン

セシリア「は?何を言っていますの?それにその機械……ま、まさかあなたが噂になっているISを動かした男!?」


映司「ん?それは俺じゃないよ。その子は君と同じくらいの男の子だったはず」


セシリア「存じてますわそんなこと!だったらあなたのそれは!」


映司「俺も変身する。それだけ…俺はその男の子より後だから、まだ発表されてないみたい。それより始めないの試験?あっ…ISの展開から見るらしいから気を付けてね」


セシリア「くっ…男のクセに、大きな態度を!それがわたくしをセシリア・オルコットと知っての口の利き方ですか!」


映司「ええ?…そういう感じなのかぁ……時代だし仕方ないのかな?でも、あんまり好きになれないなそういう思想は」

セシリア「だいたい!あなたのその口ぶりだとまだろくにISを操縦したことがないように聞こえますけれど」


映司「そうなんだよ、今日で二回目。けど、たぶん大丈夫。どーん!と来てよ」


セシリア「たぶん…ふふ、わかりましたわ。あなたが例え…認めたくないですが、男のクセにISを扱えてあまつさえ教官だろうと……」パァアア

セシリア『このわたくしが完膚なきまでに蜂の巣にしてさしあげましてよ!この野蛮な極東の猿!』ガシャンッ


映司「……別に俺が気に入らないだけで言ってるならそれでいいんだけど」カチャッ…デュィンデュィンデュィン…


セシリア『…』


映司「間違ってもクラスメイトにそんなこと言ったらダメだよ?」チュインッチュインッチュインッ

映司「変身ッ」


【Taka!】【Tora!】【Batta!】

【Ta・To・Ba!TatobaTighten-Up!】

映司(二回目だけど…なんか英語っぽい歌に変わってるよねやっぱり。オーズと比べるとほとんど頭とか身体とかむき出しだし…なんだか不安だなぁ)

映司『男を野蛮だって言うなら…そういう考えもやめた方がいいと思う。そのままだったらオルコットさん…君の嫌いな男と同じ歴史(みち)を辿ることになると思わない?』


セシリア『ふん、知った風なことを…けどまあ、まともにISを展開出来たことは褒めてさしあげますわ…一応ですけれど!』バシュンッ


映司『おっと』サッ

映司(慣れてないからどこまでやれるかわからないけど…今俺がすぐに負けるわけにはいかないな!)


セシリア『さあ、踊りなさい! わたくし、セシリア・オルコットとブルー・ティアーズの奏でる円舞曲(ワルツ)で!!無様に!そして、這い蹲るといいのですわ!』

千冬「まさか本当にISだとは…」


鴻上『驚いただろう!』ブゥウンッ


千冬「ッ…!?だれだ貴様!」


鴻上『そんなことはどうでもいい!それよりも見たまえ!あれが今までの世界を変える新たな欲望の権化…新たなオーズ!』


千冬(こいつ…火野のスポンサーか!?一体どうやってこのチャンネルに割り込んで来た。学園のセキュリティはどうなっている!)

千冬「…確か鴻上と言ったな、どういうつもりだ」


鴻上『いやいや、解説が必要かと思ってね。むしろ私が解説したい!今データを送ったからそちらも参考にするといい!』


千冬「ちょ、ちょっと待て!データの開示はありがたいが今送られても困っ…」ピーピーピー

千冬(しかも、私の私用の端末に…か。ふふふ、ここまで来ると笑えてくるな)


鴻上『彼の相手はイギリスのブルー・ティアーズ…なるほど!面白い機体だ!開発者の欲望がひしひしと伝わってくる。オーズの初戦には相応しい!』


千冬(こいつはおそらくアイツと同じタイプの人間だ…ペースに飲まれないよう心掛けておこう)

バチュンッバチュンッ


セシリア『くっ、ちょこまかと!』チャキッ


映司『うーん…鉄砲は厄介だなぁ』タッタッタッピョンピョン


セシリア(でも…だいたいわかりましたわ。あのどぎつい三色のISは、頭部、腕部、脚部にそれぞれ武装を備えている)グッ


バチュンッ


映司(頭がサンバイザーみたいになって心もとなかったけど、慣れるとオーズより使い勝手いいかも、色々照準合わせてくれるし…そもそも動かした感じはオーズじゃなくてバースに近いかな)ジャキンッ


セシリア(そして、今までの動きからして…)


映司(バッタで一気に近づいてトラの爪で!)グンッ


セシリア(完全な近接格闘型と見て間違いありませんわね!)フワッ


ガキンッ

オーズ(避けられた!)


セシリア『そんな大きな爪を振り回したところで、わたくしに当たりはしませんわ!』スゥ…バチュンッ


映司(だったら!)ダンッ


セシリア(高く跳んだ!お馬鹿さんですわね、いくら特殊な機体でもしょせん翼もない劣化版…狙い撃ちですわ!)チャキッ


映司『メダジャリバー…あったISサイズ!』シュゥンッ


セシリア『この状況で出した追加武装が剣だなんて…そんなものでどうするつもりかしら!』バチュンッ


映司『ハァアアッ』カァンッ


セシリア『光弾を弾いた!?くっ…』チャキッ


【Scanning Charge!!】


セシリア『ッ!?』クルンッ


映司『セイヤーーッ』ブンッ


ズシャアアッ

セシリア(なんて威力…一瞬空間が裂けたような錯覚を覚えましたわ。しかし…)


映司『外しちゃったか…』スタッ


セシリア『あまり舐めないでいただきたいですわね!あなたと違ってわたくしには翼がありますの!行きなさいブルー・ティアーズ!』ヒュンッヒュンッヒュンッヒュンッ


映司『ええ!それはズルい!』タッ


セシリア『走っても無駄ですわ!囲んで…』スッ


映司『しまっ』


セシリア『射つッ!』


チュンッチュンッ

チュンッチュンッ


映司『ああああっ!』プシュゥゥ…

映司『ぐぅぅ…!ま、まだまだ!』ダンッ


セシリア『本当に何の捻りもなく!跳んで来たからどうだと言うのでしょうか!もうあのおかしな斬撃は通じませんわ!』


映司(あの飛び回るのは4つかな…10人くらい?)チュインッチュインッチュインッ


【Kuwagata!】【Kamakiri!】【Batta!


【Ga~tagatagatakiribba!Got-to-keep-it-real!!】


映司『ハッ』シュンッシュンッシュンッ


オーズ分身体×10『『『』』』ズラァア


セシリア『は?』

千冬「なんだ…ISの姿が変わった?」


鴻上『その通り!あれこそがIS-OOOの最大の特徴!いかなる状況においても対応し適応する兵器の王のチカラ!そして、今彼が使っているのがオーズのワンオフ・アビリティ![コンボチェンジ]!』


千冬「あのふざけた音声通りなら、あれは頭がクワガタで腕はカマキリ、脚はバッタ…その前の二つはタカとトラだったな…」

千冬「要はバーチャルモニターを操作して兵装を変えているわけだ。コンボというのは三つの部位を虫なら虫と同じ属性に揃えることか。ご丁寧にベルトの三つの水晶体の色まで変えてある。そして、コンボとやらはエネルギーの消費は激しいようだな」


鴻上『はっ!さすがはブリュンヒルデ織斑千冬!素晴らしい理解力だ!はっはっはっ!ブリュンヒルデ!里中くん!そろそろアレを持って来たまえ!』


千冬(平常心…平常心だ)イライラ

一応千冬姉に喋らせましたが
わかりづらかったら

あの空中に浮いてるモニターで
ピピッとメダルを選択して変えて

ベルト部分はメダルの代わりにアマダム(ISのコア)が埋まっていて各色に光ってる感じでイメージしてもらえればいいです

ISのコアってIS展開時にはどの部分にあるんですかね
原作は3巻までしか持ってないんで補完しようとググったりしましたがよくわかりませんでした
その辺り詳しい方がいれば教えて欲しいです
とりあえずオーズはそこにコアがあるってことでお願いします

ベルト破壊で変身不可はライダーのロマン

鴻上『そう、そして…コンボチェンジしたオーズは、真のチカラを解放する』


千冬「ほう、分身した…ホログラムか」


鴻上『ノー!ホログラムではなく実体だ!』


千冬「実体…?馬鹿な!」


鴻上『馬鹿で結構!大いに結構!ははは!だが、見るといい…君が目にすること……それこそが真実!さあ、キミも大いにに祝ってくれたまえ!新たなオーズの誕生を!ハッピバァァァァァァスデイ!!』パンッ


千冬(ああああ!鬱陶しい!)イライラ

オーズ分身体1『』シュッ…ズバァッ


ドォオンッ


セシリア『どういうことです!?なぜ、あの男のISが増え…キャアッ!?』


オーズ分身体2『』グォオオッ


セシリア『実体を持った分身…そんな馬鹿げたことが!くっ…』


オーズ分身体2『』キックッ


ドォオンッ


セシリア(処理が追いつかない!)


オーズ分身体3『』バチチ…バリバリバリバリ!!


ドォオンッドカァアンッ


セシリア『ブルー・ティアーズが…全て破壊され……ッ』ゾクッ


映司『ハアアアッ!』チャキッ

セシリア(増えたISを踏み台に向きを変えて跳躍した!?)


映司(やっぱり!羽を飛ばしてる間は動けないんだ!)


セシリア『ま、まだ!残っていますわ!』ガチャンッ


映司(ミサイル!?)


ドォオオンッ


セシリア『ッガ!ぐぅ…!』

セシリア(爆風で…かなり吹き飛ばされましたが……これで終わ…)


【Scanning Charge!!】


セシリア(り…?)

映司『……』ググッ


オーズ×49『』ググッ


セシリア(音のした方を見上げると…空を埋め尽くすほどに増えたあのISが右足を突き出して構えていました)

セシリア(すでにエネルギーは尽きかけ…反撃や逃走は愚か体勢を立て直す時間もない!)


映司『セイヤァアアッ!!!』バッ


オーズ分身体×49『『『』』』バッ


セシリア(死…ぬ…?)

セシリア『いや…イヤアアアア!!!』


ドドドドドカァアアンッ

シュゥゥゥ……

パラ…パラ…


映司『…………』オオオオオオ


セシリア「ハッ…ハッ…ハッ…」ドクンッドクンッドクンッ


映司(っと…解除解除)シュゥンッ


セシリア(生きて…る)


映司「……大丈夫?ケガはない?」スッ


セシリア「ヒッ!」パシンッ


映司「……ごめん、怖がらせちゃったね」

セシリア「…あ、あなた……ISを動かしたのは二回目だって!」


映司「うん……けど関係ないよ。二回目だろうと初めてだろうと、この手にあるチカラで誰かを救えるなら…俺は戦う」


セシリア「救う…ために戦う?」


映司「そう、ISは兵器だ。命を奪う凶器だ。俺は…そんなものを意気揚々と子どもが使うのも、使わせる世界も好きじゃない。けど好きじゃなくても、世界はそうなってる…だから、俺が伝えるんだ。手に入れたチカラの使い方を……一度見失って見つけてもらった俺だからこそ君たちに!」


セシリア「…………」

セシリア(この人…さっきまでと違う。今は怖くない)


映司「って…ごめんね変な話しちゃった」


セシリア「い、いいえ…そんなことありません。わたくしも……身の振り方を改めてみますわ」

映司「そっか…じゃあ、えっと…これで試験はおしまいです」


セシリア「はい、本日はありがとうございました。ん…そういえばお名前を伺っておりませんでしたわ」


映司「あっ!本当は最初に名乗らないといけないんだったぁ…こほん、俺は火野映司。オルコットさんの試験官でした」


セシリア「ふふ、締まらない方ですわね」


映司「あはは…」


セシリア「それでは…失礼します」クルッ


映司「気を付けてね」フリフリ


セシリア(ISは…命を奪う兵器。そんな当たり前のことを…わたくしは忘れておりましたわ)

セシリア(火野…映司さん)

セシリア(……どこかで、聞いたことがあるような?)

しばらくして

映司「ふう…疲れた」


千冬「おい、火野」


映司「あっ、織斑先生」


千冬「『あっ』じゃないだろこの馬鹿者!」ゴツンッ


映司「痛っ…」


千冬「あれだけ戦えるなら、あそこまで追い詰める必要はなかった!そうだな!」


映司「うっ…それは…」


千冬「試験の前に私が言ったことをもう一度言ってみろ」


映司「え、えーっと…無様に負けないように、安全を心掛けて…絶対に受験生に怪我をさせるな。…です」

千冬「一つ目はクリアだ。いいだろう認めてやる。だが次…アレが安全か?下手をすればオルコットは大怪我だ…いいか?お前は傭兵として雇われたんじゃない。教員として雇われたんだ。そのことを忘れるな!」


映司「はい…すみません」


千冬「……よし、わかったならいい。行くぞ」


映司「え、あ…はい!…って、どこに?」


千冬「オルコットだけが試験を受けているわけではない。お前はもう戦わないが、それ以外にもやることはある」


映司「はい!頑張ります!」


千冬(危なっかしいが…実力は確かだ。新学期が始まるまでに、私が使い物になるようにしてやる。一夏のこともあるからな…ふふふ、火野、お前には期待しているぞ)


プロローグ~俺が変身する!?

今回は終わりです

次はそのうち

これからはアニメ一期をなぞる感じでやっていくので
重要なところ以外はバンバン削ります

もちろんそのままなぞるだけじゃ芸がないので
色々と変化をつけていきたいとは思っています
その際、原作とはキャラやストーリーが違ってしまうこともあると思いますのでご了承ください

亜種は無理だけど
恐竜と爬虫類以外のコンボは全部出したいな

とか言ってて
エタったらごめんなさい

IS-OOO!今回の三つの注意点

一つ!本格的にISキャラのキャラ崩壊が起こる

二つ!話の都合上ファース党のみなさんには申し訳ない展開となった

三つ!オーズが出ない(戦わない)


カウント・ザ・メダル!
現在オーズが使えるメダルは?

(40年後に行ってるので)ない



「ねえ、聞いた?」


「うんうん!新しい先生のことでしょ?確か1年2組の副担任だって」


「そうそう!ただでさえ一年生には例の男の子も入って来たのにねー」


「その子のためじゃないの?ハイリョってやつ」


「そう簡単に行くものー?まっ、とにかくさ!後で見に行こう!」


「オッケー!」

昼休み

映司「」


2組担任「大丈夫オーズの坊や?……死んだ?」


映司「生きてます…」


2組担任「知ってるわ。ふふ、でもこれってお約束じゃない」


映司「ははは…はぁ、パワフルですね…女の子たち。体力には自信があったんですけど」


2組担任「毎回の休み時間中ずっと質問責めだったから、疲れるのも当然よ」


映司「結局昼休みは職員室に逃げて来てしまいました…」


2組担任「ふふ、そのうちみんなも慣れると思うわ。それまでは我慢ね。お昼ご飯はどうするつもりかしら?」


映司「えー…でも俺が出ると混雑しちゃうし…今日は我慢します」


2組担任「なら、私が持って来てあげるわ。カレーでいい?」


映司「ありがとうございます!やったー!」


2組担任「いいのよ。どうせ私もこっちで食べるつもりだったから、じゃあちょっと待っててね」

映司「はぁ…」


千冬「おい、映司…初日から随分疲れているようだが、そんな様子でやっていけるか?」


映司「織斑先生…大丈夫ですよ。ちょっと勢いに負けちゃっただけなんで」


千冬「ふっ、おそらく一夏もお前と同じ目に遭っているんだろうな」


映司「そういえば、俺まだ一夏くんに会ってないんですよね」


千冬「夜になれば嫌でも会うことになる」


映司「あーでもあれで本当によかったんですか?」


千冬「なに…あいつも嫌がりはしないさ」


2組担任「お待ちどうさま。カレー持ってきたわよ」


映司「ありがとうございます!いただきます!」

映司「辛ぁっ!?」


2組担任「あらぁ、オーズの坊やには刺激が強かったかしら?」クスクス


千冬「ハァ…」

織斑一夏(えっと…俺の部屋は…ここか!)

一夏(今日は色々あって疲れたし…早くシャワー浴びて寝よう)


ガチャッ


一夏「おー!いい部屋じゃないか!…ってベットが二つ?」

一夏(ん…この音…シャワー?)


カチャ


一夏(なっ!?もうすでに誰かいた!二つのベット、シャワーの音、ドアが開く…この三つの出来事から予想されるのは!まさか…!)ドクンッ

一夏「まさか女の…」


映司「え?」フキフキ


一夏「こぉぉ……あああ…」フラフラ…ガクッ

一夏(そうだよな…この年齢で男女が同室になるわけないよな…安心したような、がっかりしたような…)


映司「えー…大丈夫?」


一夏「あっはい」

映司「はい、捕まって」スッ


一夏「ありがとうございます。えっと…火野先生…でしたよね?」


映司「うん、知っててくれたんだ。よかったよ」


一夏「いやまあ、有名ですし。俺と同じで…不本意ながら」


「何今の変な音ー?」ガチャッ


「廊下から聞こえたよ」ガチャッ


一夏「あっ」


「あー!織斑くんだ!」


「織斑くんの部屋あそこなんだー!いい情報ゲット!」


「ん…?」


映司「ん?」パンイチ


一夏「うあああ!先生!早く部屋に入って!」グイッグイッ


「「「キャアアアアア!!」」」

ガチャンッ


一夏「はー!はー!はー!……焦ったぁ!」


映司「あーそっか、女の子しかいないからこういうのも気をつけないとだめなのか」


一夏「そうですね。俺も気をつけないと…」


映司「また織斑先生に怒られるなぁ」


一夏「いや…」


ミタミタイマノ!

ハジメテオトコノヒトノミタケドヤッパリゼンゼンチガウネ!

キライジャナイワッキライジャナイワッ


一夏「たぶん大丈夫だと思います」


映司「そう?まあ、パンツは履いてたしね!」


一夏(パンツしか履いてなかったの間違いじゃないのか?)

映司「改めまして、ルームメイトの火野映司です」


一夏「織斑一夏です」


映司/一夏「「よろしくお願いします」」


一夏「いやーでもよかったです。同じ境遇の先生が一緒で」


映司「そう言ってもらえると嬉しいよ。やっぱり先生と一緒だと気をつかったりして疲れるし嫌かなって思ってたんだけど」


一夏「そういうこともあるかもしれませんけど…今はとにかく嬉しいです。周りが女の子しかいないのってこんなにもしんどいんですね」


映司「あー…グワって来るよね」


一夏「はい…グワっと」

一夏「それに…先生と一緒なら勉強とか教えてもらえるかなっていうのもありますから」


映司「……ごめん」


一夏「え?」


映司「実はISの理論とか専門的なこと全然わからないんだ。ISは感覚で動かしてるし」


一夏「……じゃあ、俺も大丈夫ですね!」


映司「そうそう!感覚感覚!」

一夏「とは言ったものの授業についていけないのはまずいですよね…今日ちょっとやっただけでも頭痛くなったし」


映司「んー織斑くんは1組だったよね」


一夏「はい、そうです」


映司「オルコットさんに教えてもらったら?代表候補生だから色々詳しいと思うよ」


一夏「あっ!そうセシリア!あいつめちゃくちゃいいヤツなんです!ちょっと怖いけど…」


映司「……そうなんだ」

映司(よかった、きっとあの時は待たされてイライラしてただけなんだ)

一夏「声掛けてくれたし、わからないことは教えてくれるって…」

一夏(一番よくしてくれると思ってた幼馴染はずっとムスっとしてたけどな…箒のやつ文句があるならはっきり言ってくれればいいのに)


映司(やっぱり!面倒見の良い子なんだ!)

映司「じゃあ、オルコットさんに聞いてみようよ」


一夏「でも…なんというか。いきなり図々しくないかなって…社交辞令だったのかもしれないし」


映司「大丈夫!オルコットさんならちゃんと教えてくれるよ」

映司(織斑くんにも早く友達が出来て欲しいし、これを期に仲良しになってもらえるといいな)


一夏「…わかりました。どうせこのままじゃいられないですし、やれることは全部やってみます!」

一夏(まずは…箒と仲直りだな!)

翌日の夜

映司「綺麗な夜空だ」チラッ


一夏「」


映司(始めてクワガタ頭の電撃使った後の俺みたいになってる…)


一夏の回想

一夏「箒!何で怒ってるのかよくわからないけど!俺はお前と仲良くしたい!」


篠ノ之箒「はぁ!?にゃ…なにを言って」


一夏「もう一度俺と一緒にいてくれ!」


箒「ばばば!バカ!わかったからもう少し声を落と、落とせ!」


一夏「一緒に昼飯食ってくれるか?」ニコッ


箒「し、仕方ない…そこまで言うなら一緒に食べてやる!」


一夏「やったぜ!」

千冬「これより、再来週行われるクラス対抗戦に出る代表者を決める。自薦他薦は問わん」


「織斑くんに一票!」


「織斑くんがいいです!」


一夏「ちょっと待ってくれ!俺の意見は…」


セシリア「よろしいですか?」スッ


千冬「なんだ」


セシリア「別に織斑…こほん、一夏さんに不満があるわけではありませんの。しかし、クラス代表というからには、やはりある程度の実力が必要だと思います」


千冬「自分が出る…と言いたいのか?」


セシリア「いえ、それは結果次第にいたしますわ」


千冬「結果次第…なるほど、こいつの実力が知りたいわけか」


一夏「俺の?」

セシリア「はい、必ずしもクラス代表になりたいわけではありません。しかし、わたくしには代表候補生としての誇りがあります。わたくしの属するクラスが無様に負けることは許し難い…そう思っておりますの」


一夏「あの…」


セシリア「ですから、物珍しさだけで一夏さんをクラス代表に任命するのは反対させていただきますわ」


千冬「いいだろう。お前の言うことはもっともだ。それで、どうやって力量を測るつもりだ」


一夏(話が勝手に進んで行く…)


セシリア「試合形式で…わたくしが直接見定めます。聞いたところによると、一夏さんは受験で唯一教官を倒したとか…それが事実なら、わたくしとも十分に戦えるはず、そうでないなら…」ギロッ


一夏「うっ…」ゾクッ

一夏(やっぱり…怖いよな…殺気っていうのかこういうの)


千冬「ふっ…それでは勝負は来週月曜の放課後、第3アリーナで行う」

千冬「それまで、お互いに準備しておくように」スタスタ


一夏(うそだろ…受験のはほぼ自滅みたいなもんだぞ)


箒(い、一夏ぁ)オロオロ

セシリア「織斑さん」


一夏「は、はい!」


セシリア「水曜日の放課後…お暇ですか?」


一夏「はい!暇です!」ビシッ


セシリア(何事ですの…?)

セシリア「それでは、その時間にISを使えるように話をつけて来ます。その時わたくしのISの基本武装などをお教えいたしますわ。あなたの練習にもお付き合いします…どうですか?」


一夏(どうですかって…めちゃくちゃいい話じゃないか!)


セシリア「ハンデ…だなんてことは思わないで下さいね?お互いに正々堂々戦いましょう。そういう意味ですわ」


一夏「いや、そんなこと!こちらこそ!よろしく頼む!」


セシリア「はい、それでは…また」


一夏(セシリア…やっぱりいいやつだな!)

一夏「箒!」


箒「な、なんだ!」


一夏「とりあえず今日から身体を動かしておきたいから放課後付き合ってくれ!」


箒「わ、わかった…!ビシビシ行くから覚悟しておけよ!」


一夏「やったぜ!」


箒(が、頑張らないと!とりあえず5時間くらい稽古をつけてやるか!)


回想終わり

映司「織斑くん?」


一夏「…あ…先生ぇ…」


映司「シャワー…浴びてきなよ」


一夏「う、うん」フラ…フラ…


映司(大丈夫かなー)


一夏「熱ぁっ!!」


映司「あーあ」

一夏「ふう…さっぱりした。そうだ、先生」パンイチ


映司「何?あっ、そのパンツいいね!」パンイチ


一夏「え?へへ、そうだろ?お気に入りなんだ…って、そうじゃなくて!時間があったらでいいんだけどさ、ISの練習付き合って欲しいんだ」


映司「あーうん、わかった。基本俺は授業のサポートみたいなものだから放課後はいつでも…ああ、でも場所を取らないといけないのか。うーん、木・金曜日の放課後なら場所を確保してやれると思う」


一夏「やった!ありがとう先生!助かるぜ!」


映司「まあ、実は織斑先生からも言われてたんだ。もし織斑くんが自分から言って来たら悪いけど時間作って欲しいって」


一夏「そ、そうだったのか…へへ」


映司「優しいお姉さんだね」


一夏「ああ、そうなんだ」

そんな

セシリア『弾は見えずとも銃身は見えますわ!銃口から外れてさえいれば当たりません!』バチュンッ


一夏『むちゃくちゃ言うな!ぐあっ』バチイッ


こんなで

映司『じゃあ、次はウナギ!』


一夏『兵装充実し過ぎだろそのIS!』


『く〜ね〜くね〜くねくね〜』


映司『ッ!?!?!?』


一夏『あっ4組の専用機持ちのルナさん』

試合当日

千冬「これがお前のIS…白式だ」


一夏「それはありがたいけどさ…当日に出して来られても困る。せっかく打鉄で慣れてきてたのに」


千冬「仕方ない…そこは大人の事情だ。察しろ…あと、口の利き方がなっていないぞ」ゴチンッ


一夏「こいつのスペックとか、セシリアは知ってる…のですか?」ズキズキ


千冬「いや…実際届くまでは一部の人間以外には極秘だったからな」


一夏「それは…色々教えてくれたセシリアを騙すみたいで嫌だ」


千冬「……わかった」フゥ

千冬「頼む、乗ってくれ」

一夏「ぐっ…千冬姉にそう言われたら断れないな。セシリアにはすぐ謝るか…」


千冬「兵装の説明はしてやる。いいか、一回で覚えろ。それ以外はぶっつけ本番でものにしろ」


一夏「わかった。あっ箒…」


箒「な…なんだ?」


一夏「終わったら一緒に飯食いに行こうな」ニコッ


箒「おっふ」

アリーナ上空

セシリア『あら?』


一夏『セシリア…』


セシリア『例の専用機…間に合っていましたの』


一夏『それが…その、今届いたんだ。ごめん』


セシリア『なぜ?謝る必要はありませんわ』


一夏『だって…ズルいじゃないか。俺はセシリアのISのこと知ってるけど、セシリアは俺のISを知らない』


セシリア『そうは言いますけど…むしろ、織斑さんの方が悪い状況だと思いますわよ。使い方のわからない兵器なんて』


一夏『それでも…ごめん』


セシリア『ふふ、律儀な方ですわね。けれど、専用機相手に手加減はいたしませんわよ!』チャキッ


一夏『ああ!望むところだ!』ブゥゥンッ

教師陣観戦中

山田真耶「始まりましたよ!」


千冬「そんなに熱くなるなよ山田くん。一夏の負けで結果は見えている」


真耶「そんなぁ…火野先生はどう思いますか?」


映司「え?」


真耶「火野先生は織斑くんとオルコットさん…二人と戦ったことがあるので、見解を聞きたいなって」


映司「うーん…入試のはオルコットさんの油断を突いたみたいなものなので、今のオルコットさんに織斑くんが勝つのは厳しいと思います」

映司(俺も厳しいかな…?近づけないとどうしようもないし。でも、アンクのコンボなら…)


真耶「えー…じゃあ、もういいです!私が織斑くんを応援しますから!」


千冬「やけにあいつの肩を持つが…惚れたか?許さんぞ」


真耶「ち、違います!」

千冬「冗談だ。そもそもこの試合は勝ち負けを求めるものではないしな。あくまで一夏がオルコットを納得させられるかどうかだ」


映司「二人とも頑張って!」


千冬「ま…そういうことだ」


真耶「織斑先生だって火野先生と仲良しじゃないですか…まさか!」


千冬「次のISの操作訓練の授業…一人で受け持つか?山田先生…」


真耶「あわわわわわ!」


千冬(だいたい、仮に私がこいつに好意を抱いていようと……)


映司「おー織斑くんちゃんと動けてる…一次移行(ファースト・シフト)もまだなのにすごい。やっぱり飛べるのは強みだな」ポケー


千冬「肝心のこいつがこれでは…」


映司「へ?何か言いましたか?」


千冬「いや…何でもない。あの馬鹿者は無駄な動きが多いと思ってな」

千冬(こういう間抜けは一夏ぐらいのものだと思っていたが、世間は狭いものだな)


映司「あっ!織斑くんのISが光った!」

セシリア『一次移行(ファースト・シフト)……今まで初期設定の機体で戦っていたということですか』


一夏『これは…なるほど、これでやっとこいつは俺専用になったってことか!』


セシリア(それであの動き…これなら、認めて差し上げても…)

セシリア『ブルー・ティアーズ!』スッ


チュンッ

チュンッ


一夏(見える!動く!避けれる!)サッサッ


セシリア(反応…機動力も十分)バチュンッ


一夏『当たらない!』ブワッ

一夏(これなら…勝てる!)ニギニギ

一夏『このチカラで!』キュィイイイイイイッ

セシリア『ッ…あれは……当たるわけにはいきませんわね』


一夏『ハァアアッ!』ズォオッ


セシリア(速いっ…けれど)

セシリア『発動する場所が遠すぎですわ!』スッ…チャキッ


一夏『あああああぁぁぁぁ……』プシュゥゥゥ…


セシリア『は?』


プァアアン


システム嬢『試合終了。勝者、セシリア・オルコット』


セシリア『は?』

しばらくして

一夏「やってしまった…」ズーン


千冬「馬鹿だ馬鹿だとは思っていたがこれほどとは…それとも出撃前にした私のシールド無効化攻撃の説明は耳に入ってなかったか?」


セシリア(シールド無効化…)


一夏「本当にすみません…」


千冬「まあ、そのことについては後でたっぷりお灸をすえてやることにするとして…どうだったオルコット、お前のお眼鏡にはかなったか?」


セシリア「……その前に一つ質問をさせていただいてもよろしいでしょうか織斑先生」


千冬「いいだろう」


セシリア「一夏さんの最後の攻撃は、今の話の通りだとシールド無効化攻撃。その攻撃に……わたくしはレーザーライフルで対処しようとしました。その対処は適切でしたか?」


千冬「……いや、そういった類いのものは全て無効化される。少なくともそれだけではお前の対処は適切ではなかったと言うしかない」


セシリア「そう…ですか。それなら、わたくしは一夏さんをクラス代表として推薦いたします」

千冬「一応聞いておこう。理由は?」


セシリア「今回一夏さんはISの特性を熟知せず戦いました。結果はあのように無様なもの…しかし、この敗北を受けて次は必ずもっと素晴らしい戦いぶりをみせてくれるはず。わたくしはそう思います」


一夏「セシリア…!」


千冬「ふっ、そういうことだ。1組のクラス代表は織斑…お前だ」


一夏「…はい!」


映司「二人ともすごかったよ!」ヒョコッ


一夏「あっ映司せ――」


セシリア「火野先生!見ていらっしゃたのですか?」


一夏(食い気味に!?)

映司「うん!オルコットさん前とは全然動きが違ってたね!」


セシリア「当然ですわ、代表候補生の名は伊達ではないのです!」


映司「うんうん!」


千冬「おい映司…あまり生徒に色目を使うな」


セシリア「織斑先生!?わたくしは別にそういうつもりで!」


映司「え……こういう話もダメなんですか今の教育現場って。褒めて伸ばす時代は終わり?」


セシリア「な…その反応はその反応で……女性として悔しいといいますか…」ブツブツ

千冬「はぁぁ…いや、もういい。織斑を連れて帰れ」


映司「はい…わかりました」

映司(なんで呆れられたんだろう…?)


一夏「映司先生はセシリアと知り合いだったんだ…ですね」


映司「そうそう、入試の時俺が試験官だったんだ」


一夏「へぇ、そうなんですか」


映司「じゃあ、部屋に帰ろうか」


一夏「はい…でも、先に食堂で飯食いに行きませんか?」


映司「あー…でも俺が行くと混雑しちゃうし」


一夏「大丈夫です!箒もいるんで」


映司「…そうだね、それじゃあ一緒に行こうか」


一夏「はい!」

セシリア「…………」ウズウズ


千冬「行かないのか?」


セシリア「わ、わたくしは…別に…大丈夫です」


千冬(はぁぁ…全く、意地っ張りしかおらんのか)

千冬「オルコット」


セシリア「は、はい!」


千冬「お前には、織斑のサポートを頼みたいと思っている。円滑にことを進めるためには、やはり信頼関係が必要だろう。共に食事を摂るのも立派に信頼関係を築くための行為であると私は考えているが…どうだ?」


セシリア「だ…だったら仕方ありませんわね。その…お、お先に失礼いたします織斑先生!」ダッ


千冬「アーハイハイ」

千冬(火野映司。まあ…馬鹿は馬鹿でも使える馬鹿だな)

千冬(あいつになら、あの《じゃじゃ馬》の手綱も握れるだろう)ニヤリ


第1話~覚醒!運命(さだめ)の鎖を解き放て!?

今回はここで終了

セシリアが映司に好意を抱いているような感じにしましたが
私のイメージは、お兄ちゃんとか父性的ものをセシリアが感じてる状態です

アニメ・原作と同じようなところは端折っているので
結果的に箒の出番が少なくなってしまいました
申し訳ありません

あとくねくねの件は悪乗りでした
でもルナドーパントってISっぽいですよね

次回はそのうち

心の性別が女ならISって使えるの?

>>119
ブラーボ「ってことは・・・」
はんぐりーの店長「あたしたちも使えるのかもしれないのね!?」

>>33
亀だけどISコアは背中側にあるっぽいです。(アニメ二期で敵がやられた自機からコアを抜き取って逃げるシーンがありました)

あとこの話の四組には簪ちゃん(日本の代表候補生。ヒーロー好き)以外にも専用機持ちがいるんですね。

>>129さん
ありがとうございました
アニメの2期も見てたんですが
その場面は覚えてませんでした
背中にあるんですね
あとで確認しておきます


簪ちゃんのISってあの時まで未完成だったから
4組の専用機持ちはもう一人名無しの誰かがいるものだと思っていました
この世界では簪ちゃんともう一人いる。ということでよろしくお願いします

IS-OOO!今回の三つの注意点

一つ!本格的にオリジナルストーリーに発展

二つ!それゆえに独自解釈ガバガバ設定

三つ!擬音がうるさい


カウント・ザ・コンボ!
現在IS-OOOが使えるコンボは?

恐竜と爬虫類以外は全部使える

一夏がグランドに穴を開けている頃(アニメ3話序盤)

2組担任「はぁい、今日は転入生を紹介するわよ。なんと、可愛い女の子♪」


「えー残念」


「2組男子にワンチャンあるかもって思ったのになー」


2組担任「そんなこと言わないの。それに転入生ちゃんは…」


「ためないでよ先生!気になるから!めっちゃくちゃ気になるから!」


2組担任「うふふ、本当可愛いわねあなたたち。この後は、直接本人に聞けばいいわ。さあ、入ってらっしゃい」


ガララ


「あっ、本当に可愛い」


「ちっちゃ」


鈴「今日からみなさんと一緒に勉強する。中国の代表!候補生!の凰鈴音です!ヨロシクオネガイシマス…特にちっちゃいって言ったヤツ」ギロッ


「火野先生が言ってましたー」


映司「ええ!?」

「でもさぁ、これどうする?」


「何が?」


「クラス代表」


「あー…誰がやってもおんなじやおんなじや思てぇ…私がじゃんけんで負けてなったヤツやー」


2組担任「ちなみに、1組はアリーナを借りて実力テストをしたそうよ」


「えーそんなん私が代表候補生に勝てるわけないやん。パスやパス」


鈴「じゃ、じゃあさ!あたしに譲ってよ!」


「ええよー、そっちの方が対抗戦も勝てるしなぁ」


鈴「よぉし!ありがとー!」


「その代わりちっちゃって言ったん許してなー」


鈴「それとこれとは話が別」


「えー?そんなんずるいわー」



一夏「あー疲れたぁ…」ノビー


映司「パーティって結構疲れるよね。俺もあんまり好きじゃなかった…」

映司(でも…クスクシエのみんなとやったパーティは楽しかったな。またやりたい)


一夏「うーん楽しかったのは楽しかったけど…気疲れっていうのか?まあ、原因はパーティだけじゃないんだけど」


映司「そういえばグランドの大穴織斑くんがやったんだってね。事務員さんが愚痴ってたよ」


一夏「うわぁ…今の聴いて余計に嫌になった…」

映司「まあまあ、事務員さんも怒ってるわけじゃないから。むしろ期待してるっていってたよ。織斑くんが立派になったら大穴のことをテレビに話すんだって」


一夏「あー織斑は俺が育てた!みたいな?」


映司「ははは、そうかもね」


一夏「へへ…あっ、なあなあ!映司先生、先生はここに来る前は何してたんだ?」


映司「え?うーん、長くなるよ?」


一夏「上等!」

次の日

セシリア「あら、織斑さんはどうなさいましたの?机に突っ伏して」


箒「どうやら寝不足らしい。全く…たるんでるぞ一夏!」


一夏「ん…ふぁあ、昨日は…映司先生の話を聞いててさ」


セシリア「ひ、火野先生の話ですって!」


一夏「ああ、先生ここに来る前は世界を旅してたんだってさ。そこであった話とか聞いてたら…寝るのが遅くなったんだよ。先生はけろっとしてたけど」


セシリア「う、羨ましい…」


一夏「え、なんだって?」


セシリア「何でもありません!」


一夏「なんでセシリアは怒ってるんだ?」


箒「お前がそんなだからだよ」


一夏「ええー?どういうことだそれ」


「ねえねえ聞いた?!」


一夏/箒「「何を?」」


「2組のクラス代表が変わったんだって!」

2組担任「そろそろここでの生活には慣れたかしら?オーズの坊や」カツカツ


映司「えーまあ…同室の織斑くんも、他のみんなもいい子ですし、他の先生と比べたら俺のやることなんか簡単なものですしね」スタスタ


2組担任「私はISを動かすのがあまり得意ではないから、坊やがいてくれて助かってるわよ。本当に一般人だったの?」


映司「……それは先生が一番よく知ってるんじゃないですか?」


2組担任「さぁ…なんのことかしら?」


映司「俺…まだグリードだった時の影響が残ってるんだ。だから、お前が何者なのか…俺にはわかる」キィィィイン


2組担任「はぁ…藪蛇だったわね。ねえ、オーズの坊や。最初それぞれのコアメダルが何枚存在したか、あなたは覚えているかしら?」


映司「確か…10枚…まさか!?」


2組担任「足りない…満たされない…だから欲しい。欲望がグリードのチカラ。オーズ…お前が私の本体を破壊したことで、遥か昔に沈没した海賊船にあった《私》に主導権が移ったの…でも、たった一枚のコアメダルの私には何も出来なかった」

2組担任「もどかしい、意識があるのに…掴めない。私の中で欲望が生への渇望が渦巻き続けたわ。そうしたらね、ある時現れたのよ…この体が」


映司「それってヒナちゃんのお兄さんとアンクと同じ」

!?

どこにやらかしましたか!?

うわあああああああああああああ

とりあえず進めていきますね……

2組担任「そう…海上での戦闘中にISのエネルギーが尽きて、瀕死のまま海の底に沈んで来たこの人間の体と同化して私は復活したの」


映司(同化した…?)


2組担任「あら?案外反応がないわね…この人間に体を返せ、とか言われると思っていたわ」


映司「…やっぱりアンクの時と状況が違う。その体の持ち主は…もう」


2組担任「鋭いじゃないオーズの坊や。そうよ、この人間の精神は…とっくに消えてなくなっている。私は借りたわけでも奪ったわけでもない…一緒になったのよ」


映司「それが…その人の望みだったのか?」


2組担任「さあ、忘れたわそんなこと。だって…今私は幸せだもの」

2組担任「この体…そしてここなら、たくさん…たくさん愛でられる。ふふふ…」

映司「…………」


2組担任「あらぁ?先生がしちゃいけない顔してるわよ。ふふ、ダメじゃない…先生は、子どもの前では笑顔じゃないといけないの」


映司「もし…ヤミーが現れたら。俺が必ずお前を倒す」


2組担任「いいわよ…現れたら、ね?ほら、すっかり話し込んじゃった。急がないと遅れちゃう」


映司(10枚目のコアメダルから復活したメズール。ISのオーズ。もしかして、俺がここに送られた本当の理由は……)

2組担任「なんだか教室の前が騒がしい…」


映司「そうだな」


2組担任「本当に子どもの前では抑えてよ?欲望を抑えるのは得意でしょあなた」クスクス

2組担任「あら?騒がしさの原因はアレみたいね」


鈴「げっ…千冬さん」


千冬「ここでは織斑先生と呼べ馬鹿者が」ガスッ


鈴「痛〜!」

映司「凰さん何やってるの?」


千冬「おい映司!」


映司「は、はい!」


千冬「このじゃじゃ馬を連れていけ、小脇に抱えても構わんぞ」


映司「わかりました。よっと…」ガシッ


鈴「ちょ!?離せーー!変態!変態!中国大使館に報告してやるーー!」


2組担任「うふふ」

放課後

セシリア『さて、いいですか織斑さん。代表候補生のつてで、彼女のISについての情報をある程度得ることが出来ました』


一夏『おお、サンキューセシリア。でもよく教えてくれたな』


セシリア『あちらも必死なのですわ。いい成果を出せばそれだけ予算を出してもらえますし』


一夏『それは俺にはよく分からない話だ…』


セシリア『こほん…その情報によると、凰鈴音のISは甲龍(シェンロン)。第3世代型ISですわね。織斑さんと同じく近距離での戦闘を得意としています』


一夏『おっ、だったらセシリアより戦いやすいかもな』


箒『バカ、最後まで聞け』


一夏『へいへい…』


セシリア『織斑さんと違うのは…といいますか、白式が異常なのですが…攻撃方法が近距離だけではないというところです』


一夏『銃を持ってるのか…厄介だな』


セシリア『厄介ですわね…何しろ砲身も砲口も砲弾も全て《見えない》のですから』

一夏『見えない?どういうことだ?』


セシリア『貴方に詳しいを説明しても無駄ですので、簡単に言いますわね』


一夏『悔しいけど、何も言い返せない…』


セシリア『要は…そうですわね、空気砲なのです。砲身も砲弾も全て空気で出来ている、だから見えない。そう思ってくださって結構ですわ』


一夏『そんなものどうやって避ければいいんだよ…』


セシリア『ここから先はデータがないので仮定で話を進めていきますが、いくら《見え》なくても…何らかの予備動作や前兆、もしくは発射の際に音がしたりなど、そういう欠点が必ずあるはずです』


箒『ISは全て未完成品だ。死角がないように見えても、必ず付け入る隙がある』

一夏『ざっくりした作戦だな…でもそういうの嫌いじゃないぜ!』


セシリア『とはいえ、現状それ以外に対処がで出来ません。が、篠ノ之さんから一つ提案がありました』


箒『そうだ』ムフー


一夏『おっ、なんだなんだ?』


箒『まずは剣を抜け一夏…そして構えろ』スッ


一夏『え?よくわからないけどわかった』ブゥゥンッ

箒『…………』


一夏『…………』


箒『…………』


一夏『……?』


箒『……ッ!』キッ


一夏『ッ!?』ビクッ

一夏『あ…あれ?何もしないのか?』


箒『……一夏、どうしてお前は今反応した?』


一夏『そりゃ…箒の目が行くぞって…あっ』


箒『気付いたか?セシリアが言っていたのは機体の情報だ。だが、それを操るのは人間。だから、もし《甲龍に》付け入る隙がなくても…』


一夏『それを操縦する人間、鈴には隙がある!』


箒『そうだ、それにお前は(腹立たしいが)あいつとはそれなりに仲がいいんだろ。何かしら弱点も知っているんじゃないか?』


一夏『オーケー!任せとけ!』


箒『ふっ…それじゃあ、今日は私も混ざってISの訓練だ』


一夏『よぉし…来い!』

しばらくして

一夏「ただいま…」


映司「あれ…どうしたのその頬の手形」


一夏「い、色々ありまして…」


映司「ふぅん…青春だね!」


一夏「青春…なんだろうか?」


映司「あっ、シャワーはもう使わせてもらったから、ゆっくりしておいで」パンイチ


一夏「うん、それはわかってた」

一夏「あーあ、今日もくったくただ…」パンイチ


映司「今日も特訓だったんでしょ?大変だね、クラス代表って」


一夏「そっちも疲れるけど…鈴、凰鈴音と賭けをすることになってさ」


映司「へぇ、もう仲良しなんだね。凰さんと」


一夏「ああ、あいつはセカンド幼馴染だからな!」


映司「知り合いだったの?すごいな織斑くんの周りの人たち。ところで、賭けって何を賭けたの?お金なら…一応先生として俺は指導しないといけないんだけど」


一夏「違う違う、もっと子どもっぽい賭けだよ。今度の対抗戦で負けた方が何でも言うことをきくってさ」


映司「あーいいなあそういうの、懐かしい感じ」


一夏「そういうわけでさ、絶対負けられないんだ。まあ、元々負けるつもりなんてないけど…目指せ優勝!千冬姉の名に泥なんて付けられないぜ」


映司「頑張って!俺は2組の先生だから、さすがにこの前みたいにつきっきりで織斑くんを手伝ってはあげられないけど、織斑くんと凰さん両方とも応援するよ!」


一夏「おう!見ててくれ映司先生!」

そんな

箒『目を逸らすな!まばたきはすなわち隙だぞ!』


一夏『わかってる!』ジー


箒『あ、あんまりジロジロ見るなー!』ドキドキ


一夏『なんだそれ!?』


こんなで

2組担任「これ美味しい、坊やも食べなさい。はい、あーん」


映司「…いりません」


2組担任「つまらない子ねー」

対抗戦第一回戦

鈴『来たわね…』


一夏『当たり前だろ』


鈴『今謝るなら、痛め付けるレベルを下げてあげるわよ』


一夏『お前…映司先生に教えてもらってるのに、よくそんなことが言えるな』


鈴『映司…?ああ、あの変態教師ね。あんなポッと出の男に教わることなんか何もないわ。他の子が異常なのよ』


一夏『そうかよ。まあ、俺はいいんだぜ別に…』


鈴『何よ…』


一夏『さあな、気になるならこの後直接映司先生に聞け』


鈴『ふん!どうだっていいわ!』


システム嬢『試合、開始』


鈴『アンタをコテンパンにして!それで全部終わりよ!』ブォンッ


一夏『うおおおおおッ』ギュウンッ

教師陣2組側

『あんなポッと出の男に教わることなんか何もないわ』


2組担任「あはは、酷い言われようね」


映司「構いませんよ別に、俺の力不足です」


2組担任「今度ちゃんと機会を作るわ。あなたのチカラを見せつける機会を」


映司「…メズール」


2組担任「その名前は嫌だって言ったでしょ?」


映司「俺も自分のチカラを誇示するようなことは嫌だ」


2組担任「ふぅん…じゃあ、言い方を変える。お手本を見せる場面を作るわね」


映司(アンクと違ってなんかやりづらいな…)


2組担任「あら、始まったわね」


映司「そうですね」

一夏『せやぁ!』シュッ


鈴『ハァアッ』ブンッ


カンッ


一夏『おわっ』グラッ

一夏(やっぱりあの剣と直接やり合うのはまずいな)


鈴『まだまだー!』キィイッ


一夏『っと!』グンッ


鈴(真下に急降下した!?)スカッ


一夏『くっ…』ズシャァッ

一夏(上手く着地出来た…あとは)チラッ


鈴(どういうつもり…一夏のISに遠距離に対応できる武器はないはず)


一夏(さあ、どうする鈴!)


鈴『…いいわ!乗ってあげる!』グンッ


一夏(来た!)グッ


鈴『ハァアッ!』ブンッ


カァンッ

一夏『重い…!』ギリギリ


鈴『へえ、上空からの振り下ろしを耐えるなんてやるじゃない。でもいいの?』グッ


一夏『ッ!』


鈴『こっちにはもう一本あるのよ!』ブォンッ


一夏(横薙ぎ!)

一夏『こんのッ』パッ シュゥウンッ


鈴(武器を捨てて避けた!?)


一夏『オオオ!』キィインッ

一夏『ハァッ!』シュッ


鈴(素手!?)


バキィッ


鈴『がっ!?ぐぅ…!』ズザァ

一夏『まだまだ!』ブォンッ


鈴(前蹴り…!間に合う!)グッ


ガンッ


一夏『剣でガードされたか…けどな!』グオオッ


鈴『舐めるな!』ガチャンッ クルクルクルクル

鈴『おおお!』ブンッ


一夏『フンスッ!』ブワッ


鈴(飛んだ…違う、跳んだ!)スカッ


一夏『っとと…危ない危ない。やっぱり飛ぶのと着地は苦手だぜ』ガチャンッ

一夏(あと、間合いを取らないとな)シュウン…シュゥウンッ

特撮でパーティーというとシルバーブルーメ回の誕生日パーティーが…

>>167あの円盤トラウマ生物の話はやめるんだ!




教師陣1組側

真耶「織斑くんすごい…」


千冬「慣れない空中戦をやるよりは、動きやすい地上だけで戦う算段か」


セシリア「ええ、それに地上にいることで龍砲の特性である全方向の砲身斜角を制限できますわ」


真耶「なるほど、でも…結局織斑くんに不利な状況なのは変わらないんじゃ…?」


セシリア「一夏さんを中心としたドーム状の空間に対する射撃への対応はこの数日で徹底的に叩き込みましたの。その際少なくともわたくしのブルー・ティアーズを相手にするよりは、取り囲まれる心配のないあちらの方がマシだと一夏さんに思い込ませましたわ」


真耶(プラシーボ効果…)


千冬「それにしても、あの格闘は誰の入れ知恵だ?」


箒「たぶん、あれは火野先生だと思います。直接ISの指導を受けたわけではないらしいですが」


千冬「そうか、道理で荒いわけだ。このあとどう展開するか楽しみだな。ふふ…」


真耶(怖い)

鈴『あ、アンタ!いつから格闘家に転向したのよ!!』


一夏『俺の武器は一つしかないし、どうせ接近するしかないんだ。だったら、柔軟に対応できる方がいいだろ?まっ、ダメージはほとんどないけどな』クルクルキュッ


鈴(まずい…一夏のペースに飲まれてる。こうなったら!)ブワッ


一夏(浮かんだ…さあここからだ!)


鈴(食らえ!龍砲!)キッ


一夏(《見えた》!!)


ドォオンッ


一夏『ッ…掠ったか』ギュゥウンッ

一夏(けど…センサーにも反応があった。これで次からは完璧に避けられる)


鈴『いい反応じゃない!けど…これならどう!』ブゥゥゥン


ドォオンッ

ドォオンッ

ドォオンッ


一夏『オオオオオオッ!!』ギュォンッシュイインッ

一夏(どさくさに紛れて雪片を回収!)

鈴『あー!!ちょこまか動くな!何で当たらないのよ!このゴキブリ一夏!!』ブゥゥゥン


一夏(やっぱりな…鈴やつ焦って照準があってない。俺が地面を走り回ってるせいで砂埃が立ちやすくなってることにも気付いてない)


鈴『食らえええ!』ブゥウウウッ


一夏(ここだっ!)


ドガァアアン!


鈴(しまった…砂煙が!スコープを切り替え…ッ!?)ピーピーピー!!


一夏『はぁあああああッ』グォオオッ

一夏(そしてこれが千冬姉に教えてもらった…イグニッション・ブースト!)


鈴(速っ…間に合わな――)


一夏『これで終わりだぁああ!』キィイイイイイインッ


チュインッ!!


一夏『なっ!?』

一夏(空からレーザー!?)


ドゴガァアアアンッ!


鈴『え?え?』


一夏(アラート…所属不明のIS!?)


ゴーレム『ォォォ…』チチチ

教師陣2組側

映司「あれは!?…ッ」キィィィイン


2組担任「ガメル…!」


映司「メズール!これはどういうことなんだ!」


2組担任「私にもわからないわ…けど、この感覚は確かにガメルのもの……でも、あの姿は」


映司「くっ…どうにかしてあそこまで行かないと、二人が危ない!」


2組担任「落ち着きなさい坊や…緊急事態の対応は全て織斑先生に任されているわ。彼女も自分の弟があの場にいるんだもの、すぐに対処を……」


千冬『私だ。アリーナのアンノウンはひとまずあの二人に任せることにした。お前たちは生徒に対応してくれ』

2組担任「ハァ、何を考えているのあのブラコンは…そんなに弟に手柄を与えたいわけ?とはいえここでごちゃごちゃ考えても仕方ないわね…オーズの坊や、すぐにISは出せる?」


映司「ああ!」


2組担任「なら、生徒の誘導は私に任せて、あなたは二人のところに行ってちょうだい。おそらく、あのISはオーズでなければ倒せないわ」


映司「わかった!…えっと、メズール!」


2組担任「何かしら?」


映司「みんなのこと任せた!」


2組担任「…ふふ、大丈夫よ任せて」


映司「じゃあ、行ってくる!」ダッ

ゴーレム『ォォォ…』バチッ…チチチ


鈴『ハァ…ハァ…デカいクセによく動くわね』


一夏『くそ…エネルギーがもう無い』


ゴーレム『ォオオ!』チュンッチュンッチュンッチュンッ


鈴『どうするの!このままじゃ…ッ』ギュオッ


一夏『方法は…ある!けど…』スッサッ


鈴『その感じだと、結構ヤバいみたいね。いいわ、言ってみなさい。付き合ってあげるわよ』


一夏『さすが、鈴…頼りになるぜ!』


鈴『そう思うなら、今度何か奢りなさいよ』

一夏『へーへー、じゃあ作戦は――』


鈴『それって…でも、そんなことしたらあのISのパイロットもただじゃすまないわよ』


一夏『それなんだけどさ…あれって本当に有人機なのか?』


鈴『はぁ?』


一夏『なんかさ…おかしいんだよ。今だって、まるで俺たちの話を聞いてるみたいだ』


鈴『…言われてみれば、あたしたちが会話してる時はあんまり攻撃して来ないわね』


一夏『まあ、そういうわけだからさ…全力で!いっちょぶちかましてやろうぜ!』


鈴『オーケー!やってやろうじゃない!中に誰かいたら一夏のせいね!』


一夏『決心が鈍るようなこと言うなよ!』

映司「えっと…確かピットはこの辺りだったよね。シャッターのせいで道がわかりづらい」


セシリア「火野先生!ここで何をしてらっしゃるのですか?」タタッ


映司「オルコットさんこそ!ここは危ないよ。あとは俺に任せて避難してて」


セシリア「そういうわけにもいきません、わたくしは織斑先生から織斑さんのサポートに回るよう言いつけられていますので」


映司「あーもう!わかった。どうせ言ったって聞かないんだから一緒に行こう!その代わり無茶はしないでよ!」


セシリア「はい!」

一夏『今だ!鈴!』


鈴『受け取れ一夏!フルパワー!』キィィ…ドォオオオオッ


一夏『うっ…ぐっ!』シュゥウウ

一夏『零落…白夜…発動ッ!』ギュアアアアッ


ゴーレム『オオオッ!!!』チュンッチュンッチュンッ


一夏『当たるかよ!』ギュィイイインッ

一夏(千冬姉…映司先生…セシリア…箒…鈴…俺の周りには、俺よりも強いやつがいっぱいいる)


ゴーレム『ォオオ!』グル…グルグルグルグル

ゴーレム『オオオオオオッッッ!』キュィインッ…チュンッチュンッチュンッ


一夏『回転してレーザーを全方向に放とうが…零落白夜には効かない!』シュゥゥンッ

一夏(俺は…いつもそんな人たちに護られっぱなしだ。だから…!)


ゴーレム『ォォォ…』チュンッチュンッチュンッチュンッチュンッチュンッ


一夏『俺は…!俺が!』キィイイインッ

一夏『今よりもっと強くなって!』ブォンッ

一夏『みんなを護るんだぁあああああ!!!』ズバァアアッ


ゴーレム『ォオオオオ!!』ジャラジャラジャラジャラ


一夏『なっ…!片腕切り飛ばしたら切り口からコインが出て来た!?』


ゴーレム『オオオ!!』ブンッ


一夏『ガハッ!』ドガンッ


鈴『一夏ッ!』

ゴーレム『ォォォ…』キィィィ…


一夏『あークソ…せっかくカッコつけたのに』


セシリア『全く、無様ですわね』ピピッ


ゴーレム『ォ…』ィィィ…


一夏『へへ…でも、位置取りは完璧だろ?』


セシリア『欲を言えばあと3cmほど右かしら』チャキッ


一夏『相変わらず…厳しいなセシリアは』


ゴーレム『ォオオ!!』クルッ


セシリア『これでチェックですわ!』カチッ


バジュウウウッ


ゴーレム『オオオオオオッッッ!!!』ドガァアアン


ジャラジャラジャラジャラ

一夏『やったか?』


鈴『ッ!まだよ一夏!そいつまだ動いてる!!』


ゴーレム『ォオオ!』ギュオオオオオ


鈴『コインが集まって再生してる!?そんなことって!』


一夏『くっ!』ガクンッ

一夏(エネルギーが…!さっきのダメージが大き過ぎた!)


鈴『くっ…止まれぇえ!』ブゥウウン


ドガァンッ


ゴーレム『オオオッ』カッ


鈴『ダメ…!私じゃ止められない!』


セシリア『そして、これでチェックメイト…火野先生!』


【Taka!】【Tora!】【Batta!】

【Ta・To・Ba!TatobaTighten-Up!】


チュドォオオンッ


映司『二人ともよく頑張ったね』シュゥゥゥ…


鈴『変態教師!』


一夏『映司先生…痛っ』


映司『もう大丈夫。あとは俺に任せて!』ダッ

ゴーレム『ォオオ…ズ!』ブンッ


映司『ふっ!』サッ

映司『はぁっ!』ガォオッ


ガキンッ


ゴーレム『ォォォズ…!』ブオンッ


映司『くっ…』ズサァ

映司(爪は通らない。だったら!)ダンッ

映司『テイヤァ!』グォオッ


ガンッ


映司『痛〜〜っ』ジーン

映司(やっぱり硬い。トラの爪やバッタの脚じゃ歯が立たない!)ピピピッ

映司(えっと…これだ!)チュインッチュインッチュインッ


【Sai!】【Gorira!】【Zou!】

【Sago…zo…Sun-goes-up!!】


映司『オアアアアアアア!』ゴッゴッゴッゴッゴッゴッゴッ


ゴーレム『ォォォォ!?』ズシィッ

鈴『な…何よあれ!?』ガチャンッ


一夏『降りてきたのか鈴。映司先生のISは…状況によって兵装を換装できるんだ』イテテ


鈴『そんなの珍しくないけど!あんな全身装甲(フル・スキン)に変わるなんておかしいわよ!』


一夏『ああやってISの形自体が変わるのは、先生のISのワンオフ・アビリティだったかな。確か特定の兵装同士を揃えると発動するんだ』


セシリア『それより…火野先生が胸を叩いてからアンノウンの様子がおかしいですわ』スタッ


一夏『セシリア…ああ、まるで上から重りでも乗せられてるみたいだ』


鈴『重り?だったら、あれは空気に圧力を…ううん、あの状態はそんなじゃなくて…でも、だったらあれは…まさか、重力!?重力操作のIS!?』


一夏『重力…?よくわからないけどすげえ』


セシリア『すごいなんてものじゃありませんわ。あんなものが量産されれば、世界の情勢がひっくり返りますわよ』

セシリア(実体のある分身体を生み出し、重力すらも操るIS…そして、それらを華麗に操る火野先生)ゾクッ

IS本来の目的である宇宙開発を目的としたフォーゼが40種類のスイッチを使えるのは、IS的にはどんな風に見られるんだろな

ゴーレム『ォ…ォォ…』バチンッ…バチチチ


映司(この状態…オーズの時よりも動けない。飛ばせる腕をうまく使わないと)

映司『ハァッ!!』ボンッボンッ


ゴーレム『ォオ!』ドガッボガンッ


ジャラジャラジャラジャラ


映司(あのIS…まるでヤミーと合体したみたいだ)ガチャンッ


ゴーレム『ォオオオオ!』キュイイインッ


映司(メズールはアレをガメルだって言った。確かガメルのヤミーに親はいなかったはず、ということはアレに人は乗ってない!)チュインッチュインッチュインッ


【Scanning Charge!!】

映司(エネルギーも残り少ないし、この一撃で倒す!!)

映司『フンッ…!』グッ…ドンッ


ゴーレム『ォオオ!?』ズシッ

ゴーレム『ォ…!ォオ!オオオオオオ!!』ズズズズズズッ


映司『セイヤーーーーッ!!!』ドゴォオオオッ


ゴーレム『オオオオオオズゥウウッッッ』カッ


ドォオオオオンッ

ジャラジャラジャラジャラ…

映司(このセルメダル…)スッ

映司(やっぱり…俺たちが知ってる模様じゃない。アルファベット…X?)

ドロォ…

映司(っ…溶けた!?)キョロキョロ

映司(周りに散らばったメダルも全部溶けて…黒いタールみたいな液状のものに)

映司(それに、最後確かに《オーズ》って言ってた)

映司(一体…何が起こってるんだ)


「先生ー!」


映司『みんな…』シュゥゥン

一夏「やったな先生!」


セシリア「凄まじい威力の一撃でしたわ!火野先生のISはまだまだ底が知れませんわね!」


映司「ありがとう二人とも」


セシリア「もちろんそれを操る火野先生も…す、素敵でしたけど…」チラリッ


映司「ああっ!」


一夏/セシ「「ッ!?」」


映司「コンボは使うなって織斑先生に言われてたんだったぁ!!」


一夏「なんだよ…そんなことか」


映司「そんなことじゃないよ!織斑くんならわかるでしょ!?」


一夏「…確かに!」


セシリア「もお!なんですのこれぇ…」プクゥ

鈴「むぅ…」


映司「凰さんも無事でよかった」


鈴「うぁ…ぁ、ありがとう…ございました」ボソッ


映司「へ?」


鈴「う、うるさい!なんでもないわよ!」


映司「そう?ならいいけど」


箒「一夏ぁーっ!」タッタッタッ


一夏「箒!そっちはもう大丈夫なのか?」


箒「ああ、一夏たちがアンノウンを倒したから、アリーナは開放された。それよりも…ケガはしてないか?」ギュッギュッ


一夏「お、おい!手は大丈夫だって…まあ、危ない瞬間もあったけどな、みんなのおかげでなんとかなったぜ」


箒「そうか…よかった」ホッ

鈴「ちょっとー!何やってんのよアンタたちーー!!」ウガー


一夏「うわ!?いきなりなんだよ鈴!」


箒「そ、そうだぞ!今一夏は私と話していたのに!」


鈴「うるさーい!一夏はあたしの幼馴染なのー!」


箒「なっ!私だってそうだ!」


セシリア(くっ…わたくしもあのようにすれば火野先生に多少は反応していただけたかもしれません)モンモン


映司「ははは」

映司(例えどんな敵が現れても…この子たちならきっと大丈夫)


第3話~目覚めろ、その魂!?

おまけ

一夏「そういえば賭けはどうするんだ?」


鈴「え?一夏の勝ちでいいわよ」


一夏「いいのか?決着ついてないだろ。別の形で再戦してもいいんだぜ」


鈴「そりゃまた違う形で勝負はするけど、今回はそっちの勝ちでいい。負けを認める余裕くらいあたしにはあるの」


一夏「なんか…腹立つな…よし!だったらとんでもない命令してやる!」


鈴「へァッ!?」

鈴(とんでもない命令ってなによ〜〜〜っ!!??)


一夏「今度俺に龍砲の攻略法を教えることだ!どうだ、とんでもないだろ!はっはっはっ!……あれ?」


鈴「…………」カツカツカツ


一夏「ちょっ、待てよ鈴〜!冗談だってそんなに怒るなよー!」


鈴「うるさい馬鹿!」

今回はここで終了

これでストーリーの方向性が定まった感じです

やっぱり専用機持ってないから箒さんが出しづらい

オーズ本編でメズールが網に掛かった場面をループしたのと
アニメISの3話で地面に顔面突っ込んだ一夏に駆け寄ったセシリアの尻を一時停止したのは私だけじゃないはず

(映司VSセシリアはプロローグだから第2話でわ...?)

ウヴァとカザリはクワガタや野良猫とかに憑依してそうだな

>>201さん

間違えました
第2話でしたね

脳内補完よろしくお願いします

神崎…シスコン
真木…シスコン
笛木…娘>東京都民
戦極…マッドサイエンティスト
ライダーの科学者は基本的にまともなのがいないな

オールラウンダーが目立つ平成ライダーの中でも分身・液状化はなかなかいない

>>217
てつを「一応俺も平成だな」
晴人「コピーとリキッドとドラゴタイマーもあるんだけど」

>>217
龍騎、剣「分身だけなら」
ディケ「ライダーが出来ること全部出来るが」
W「ルナとオーシャンっていうメモリがあってな」

ミスった

IS-OOO!今回の三つの注意点

一つ!山田先生の戦闘スタイルが原作とは違う

二つ!原作にない戦闘シーン

三つ!ストーリーは進まない


カウント・ザ・メダル!
現在に残っているメダルは?

水棲系メダルの10枚目
2組担任が所持(同化)

重量系メダルの10枚目
所在不明

アンクのメダル(割れ)
映司が所持

一夏「ただいま…」


映司「おかえり織斑くん」タタミタタミ


一夏「あれ?どうしたんだ先生。荷造りなんかしてさ」

一夏(パンツ畳んでるだけだけど)


映司「え…織斑くん聞いてないの?」


一夏「何を?」


映司「転入生が来るから俺は部屋を移動しないといけないんだって」


一夏「ええ!?そうなのか?でも…転入生って女子だろ?俺と相部屋はまずいんじゃないか?」


映司「それが…女の子に聞かれると大騒ぎになるから内緒話なんだけど」ボソボソ


一夏「お、おう…わかった」


映司「その転入生って男の子なんだって」ボソボソ


一夏「ええ!マジか先生!」

映司「少なくとも書類上は男の子で間違いないんだって、でも、織斑先生が難しい顔しながら渋々GOサイン出したぐらいだから、織斑くんは気を付けておいた方がいいかもね」


一夏「ええ…そんなこというなよ先生……」


映司「ははは!冗談だよ、本当に危なかったら織斑くんと一緒の部屋にしないで俺と一緒にするはずだからさ」


一夏「それもそうか…」


映司「とにかく、今までは男性IS操縦者同士ってことで俺と織斑くんの部屋割りだったけど、やっぱりそれもおかしいからね。先生と生徒が一緒の部屋っていうのは」


一夏「俺は別に先生とでいいんだけどなぁ…」


映司「うん、確かにせっかく仲良くなれたし、俺もさみしいよ。でも、その子もいきなりこんなことになってきっとものすごく不安だと思うんだ」


一夏「そう…だな。俺もたいへんだったもんな!」


映司「そういうわけで、明日から織斑くんは、転入生の子と一緒に過ごしてもらうことになりました」


一夏「わかった。あーでも…どんなやつなんだろうなぁ、本当に変なやつじゃないといいのに」


映司「それは俺もわからないけど、きっといい子だよ」


一夏「そうだといいな…」

コンコン


一夏「ん…?」


映司「お客さん?」


一夏「はーい、どちらさま…って箒か。どうしたんだ?」


箒「ちょっといいか。話があるんだ…」ソワソワ


一夏「ああ、別にいいぜ」


箒「そ、そうか…」


一夏「先生、ちょっと出てくる」


映司「もうすぐ消灯時間だから注意して」


一夏「りょーかい。行こうぜ箒」


箒「う、うむ…」


ガチャンッ


映司「さぁて…荷造り荷造り」タタミタタミ

翌朝


「あの話聞いた?」


「トーナメントで優勝したら織斑くんがパンイチで校庭十週って話か?」


鈴「ッ!?」


「なんだよそれ…」


鈴「…………」ドキドキ


「私はトーナメントで優勝したら織斑さんと結婚できるって聞きましたよぉ?」


鈴「ッ!?!?」ガタッ


映司「みんな何の話してるの?」


「あー火野先生。がーるずとーくやから混ざったらアカンでー」


映司「そっか、残念」


「ひのちゃんは姐さんといちゃついとけ!」


映司「なんで怒ってるの!?」

鈴「……」スタスタ


映司「凰さん?もう朝のホームルームが…」


鈴「ちょっとトイレ行って来ます!」


2組担任「はいダーメ♪」ガシッ


鈴「ううううう!なんでよぉお!」ジタバタ


2組担任「なんでも何も…好きな子に会いたいのはわかるけど、もうホームルームだから。それに今日は1組と合同演習でしょう?急がないといけないの」


鈴「べべ別に好きとかそんなんじゃないもん!」


2組担任「あらあら、本当かしら〜?」ジー


鈴「〜〜っ!座ればいいんでしょ!座れば!ごめんなさい!」ガタガタッ


映司(好きな子…お友達に用事があったのかな?)

更衣室

一夏「あー…あの追いかけられる感じ久しぶりだったな」


シャル「ごめんね、いきなり迷惑かけちゃって」


一夏「いいっていいって、気にすんなよ。でも、しばらくはあの調子だからさ、着替えがある日は早く出て早く行かないとダメだぞ」


シャル「う、うん…わかった!」


一夏「じゃあ、改めて…俺は織斑一夏。お前とは早く仲良くなりたいから、気軽に一夏って呼んでくれ。よろしくな」スッ


シャル「よろしく…一夏。僕のこともシャルルって呼んで」ギュッ


映司「うんうん、よかったよ。二人とも大丈夫そうだね」パンイチ


一夏「うわっ、映司先生!いたなら言ってくれよ…びっくりしてだろ」


シャル「う、うわあああああああ!?」


一夏「どうしたシャルル!?」

映司とは目をそらしつつ自己紹介しました

映司「織斑くん新しいパンツ買ったんだ」


一夏「そうなんだ。この前家に帰った時についでにさ」


シャル(二人が謎のパンツ談義に花を咲かせてる間に着替えを!)イソイソ


一夏「シャルルはパンツ何派なんだ?」クルッ


シャル「ウェ!?」

シャル(何派!?パンツに派閥があるの!?そんなの教えてもらってないよぉ!)オロオロ

シャル「れ、レース…とか?」


一夏「それはお前の好きな女の子のパンツじゃないか」ヤレヤレ


シャル(うわああああああ!うわああああああああ!!)

一夏「俺も嫌いじゃないけどさ、そういう話じゃなくて…って着替えるの早いな」


シャル「う、うん…ほら、もうすぐ時間だし」キョドキョド


一夏「あっ、本当だ…映司先生はジャージだからいいよな。ISスーツは着替え辛くてさ…」グイッグイッ


映司「引っかかるしね」


一夏「そうそう、あと盛り上がってないか心配でさ…これでよしっと」


映司「あー俺も始めは気になったな。よくわからない技術で大丈夫らしいけど」


一夏「実際問題ないからいいんだけど…え、シャルル!?」


シャル「〜〜〜っ」プシュゥゥ…

眠くないから始めたのに

始めた途端眠くなってきた…

すみません
また昼くらいからちょくちょく更新します

近所のおもちゃ屋に残ってたベルトさんを買って
遊び倒していたらもう夕方だった
これが噂のどんよりなのか?

グランド

2組担任「太ったかしら?最近ISスーツがキツいのよ」


映司「なんでジャージじゃないんですか?」


2組担任「自信があるから。自愛も…愛なのよ」フフン


映司「あーはいはい」


セシリア(むぅ…)


千冬「本日からISの実習を開始する。始めに、戦闘の様子を見学してイメージを高めてもらう。オルコット、凰!前に出て来い」


セシ/鈴「「はい!」」


セシリア(火野先生に)


鈴(一夏に)


セシ/鈴((いいところを見せるチャンス!))

鈴「でもセシリアが相手か…どうせなら一夏がよかったな」


セシリア「あら、わたくしでは役不足だと…?」


鈴「そうじゃないわよ。アンタの戦い方が嫌いなだけ」


セシリア「バッサリ切りますわね……」


鈴「遠くからちまちま、隙を見てズドン!これを好きになれってのが無理な話でしょ」


千冬「お前たち私語は慎め」


セシ/鈴「「はい」」


千冬「お前たちの相手は……山田先生、いつまで遊んでる」


真耶『止まらないんです〜!!』ギュオオオオッ


千冬「おい」


真耶『我が魂は〜〜!!!』ギュオオオオッ


一夏「わああ!?なんでこっちに来るんだよぉおお!!」ウンメイノー


ドォオオオンッ


千冬「はぁぁ……」

セシリア「先生が相手ですか」


鈴「本当に2対1でいいんですよね?」


真耶『はい、もちろん』


千冬「山田先生は元代表候補だ。舐めてかかると痛い目をみるぞ」


セシリア「わたくし同じ失敗は二度といたしませんの」パァアア


鈴「あたしが舐めてるのは一夏だけだから」パァアア


一夏「おいこら」


千冬「ふん、ならいい。始めろ!」


セシリア『ハッ!』ブワッ


鈴『ふん!』ブワッ


真耶『いきます!』ブワッ

鈴『作戦は?』


セシリア『いつもので』


鈴『了解!』グォオッ


真耶『そう来ますか!』バラララララ


鈴『その程度の実弾じゃあたしは止めれないわ!うおりゃああ!』キンッキンッキンッキンッキンッ


真耶(剣を盾に!)


セシリア『踊りなさい!』スッ


真耶(ピットが凰さんの背後から…囲まれた!)


チュンッチュンッ

チュンッチュンッ

訂正
ピット→ビット


真耶『くっ!ここはダメージ覚悟で突っ切ります!』バチチチ

真耶(この二人思った以上に連携しなれてる!さすが、放課後に熱心に特訓しているだけありますね!)


鈴『ハァ!』ブンッ


真耶『でもまだまだ負けませんよ!』クンッ


鈴(ギリギリで躱された!?)


真耶『ちょっと沈んでて下さい!』ガシッ ギュゥウウウンッ


鈴(あたしを掴んで急降下!?)


セシリア『何をやっていますの!』チュンッチュンッチュンッ


真耶『遅い!』ゴォオオオッ

セシリア(ブルー・ティアーズが追いつかない!かといってライフルも速すぎて狙えませんわ!)


鈴(このままじゃ地面に!)


ガシャーン!!


鈴『ガハッ…!!』


真耶『まずは…一人』グァアアアッ


セシリア『ちょ、ちょっと待ってください!』


真耶『オオオオオ!!』バララララララ!!


セシリア『あああ!』バチバチバチッ

セシリア(わざわざ近づいて…接射…)

セシリア『これ…学校の勉強じゃ…ありません…でしたか……?』ドサッ

鈴「ふみゃぁぁ…」フラフラ


セシリア「ぅぅぅ…」グルグル


「「…………」」ザワ…ザワ…


真耶『二人ともすごかったですよ。思わずちょっとだけ真剣になっちゃいました!』


((ちょっと?あれで?))ザワ…ザワ…


千冬「…ん、んん!これが教員の実力だ。以後は敬意をもって接するように」


一夏(怖い…)


シャル(あんな運用の仕方をデュノア社は推奨いたしません)


千冬「よし、次」


一夏(次っ!?)


千冬「織斑、デュノア…前へ」


シャル(これは…チャンス!)


一夏/シャル「「はい!」」

千冬「お前たちの相手は…映司、任せた」


シャル(やった!この人のISのデータも得られるなんてついてる!)


2組担任「お呼びよ坊や」


映司「はーい」カチャッ…チュインッチュインッチュインッ


一夏「へへ…展開っ!」ササッ…パァアアッ


シャル「何それ!?」パァアアッ


映司「変身!」


【Taka!】【Tora!】【Batta!】

【Ta・To・Ba!TatobaTighten-Up!】

映司『えっと…じゃあどうしようかな』ピピピ


千冬「映司、換装は私がこっちの端末で操作する」

千冬(ふふふ、あの男に一泡吹かせてやろうと映司のISの解析を急がせ、コンボチェンジに干渉するデバイスを作らせたのだ)


映司『ああ、いいですねそれ!戦いながらいっぱいあるメダルを選ぶのって大変で、ついついコンボでいいかってなるんですよ』


シャル(事前のデータだと…火野先生のISは僕のISと同じように色々な兵装を換装して戦うものだったはず)


一夏(シャルルといきなりタッグを組むことになるなんてな…とりあえず、セシリアと組む時と同じ感じでいいか)


千冬「よし、準備はいいか」


一夏『ああ、いつでも飛べる』

一夏(苦手は克服したぜ)


シャル『はい、万全です』


千冬「では…始め!」

映司『ハッ!』ダンッ


シャル『ッ!間合いが一瞬で詰められ――』


一夏『させるか!』シュンッ


ガキンッ


一夏『シャルル!一旦空に逃げろ!今は空中が一番安全だ!』ググッ


シャル『わかった!』ブワッ


映司『こうして手合わせするのも久しぶりだね』


一夏『そうですね…でも、あの時とは違いますよ!』ブンッ


映司『っ…剣捌きが上達してる。篠ノ之さんのおかげかな…』クルッスタッ


ドガガガガッ


映司『ぐぁあ!』バシュウッ

映司(デュノアくんか!)


一夏『サンキューシャルル』スイー


シャル『ううん、こっちこそありがとう一夏』

映司(飛ばれるとな…爪も剣も届かないし、バッタじゃ直線的すぎる)


千冬「映司…これを使え」ピピッ


映司『…はい!』チュインッチュインッチュインッ


【Kuwagata!】【Kujaku!】【Ti-ta!】


映司『ふっ!』バサァ

映司(なるほど、クワガタの眼で全方位を見てクジャクの翼で飛んでチーターのジェット噴射で急旋回!)ブワッ


一夏『げぇ!?飛べるのかよそのIS!?』


シャル『ISって普通飛べるものじゃないの?』


一夏『そうなんだけど、飛ばれるとヤバいんだって!』


映司『オアアア!』バチッ…バリバリバリバリ!!


一夏/シャル『『ああああああ!!』』バチバチ


シャル『くっ…一夏の言ってる意味がわかった』


一夏『だろ…ここからが本番だ!』

クジャクだけで飛べるのかスゲーな
タジャドルになったらもっとすごくなるのかな

>>257さん

本編でクジャクだけで飛んだ描写はないので微妙なんですが
ISだから飛べるってことでお願いします

性能は浮かべて空中で姿勢が保ちやすいってぐらいで考えています

なのでチーターのスチーム噴射で速度を強化する感じですね

映司『ハァア!』ギュォオオッ


シャル『当たれ!』バァンッ


映司『ふんっ』ブシュウウッ


シャル(脚部から勢いよくスチームを放出して急上昇した!?)


映司(さっきまではマシンガンだったのに一瞬でショットガンに切り替わった…あれがデュノアくんのISの能力なのかな?)


一夏『テリャアア!』シュッ


ガキンッ


映司『今度は俺が防ぐ番だね』


一夏『くっ…その丸いのは盾だったのか』ギリッ

映司『それだけじゃないよ』ボォオオッ


一夏(炎!?)


映司『おおお!』シュッ


一夏(避けられない…!)

一夏『ぐああああ!!』ボォオオオッ


シャル『一夏ッ!』ドガガガガ


映司『痛い痛い痛い!』ブワッ


一夏『熱〜!ナイスシャルル』


シャル『一夏が上手く引きつけてくれるからね。でも…そろそろ一夏のエネルギーが』


一夏『ああ、やっぱり厳しいぜ。シールド無効化攻撃や零落白夜も映司先生には相性が悪いしな』


シャル『そうなの?』


一夏『さっきのもそうだけど、発火とか電撃とか、直接ISのエネルギーで発生してないものにはほとんど効果がないんだ』


シャル『へぇ、そうなんだ』

千冬「映司、次で決めろ」


映司『わかりました!』チュインッチュインッチュインッ


【Syati!】【Kujaku!】【Ti-ta!】


映司『はぁああ…!』バシャアアアッ


一夏/シャル『『ーーッ!』』バッ


一夏(しまった!)


シャル(分断された!)


映司『オオオオオ!』ギュウウウラアアッ


シャル(速っ――)

チュインッチュインッチュインッ


【Syati!】【Gorira!】【Batta!】


映司『ハァ!』ブオンッ


ドゴォオッ


シャル『がっはぁ…!』フラッ


映司『じゃあ、先に休んでて』ガスッグォオオッ


シャル『僕を踏み台に…!うわあああ!』ヒュルルル…


ガシャーンッ


シャル「ぅぅ…ごめん一夏ぁ…」ヨロッ

一夏『クソおおおお!』キィイイイインッ


映司『フッ!』バシャアアアッ


一夏『そんなものでぇえ!』サッ


映司『だったら!』チュインッチュインッチュインッ


【Raion!】【Kamakiri!】【Tako!】


映司『これで!』チュインッチュインッチュインッ


【Scanning Charge!!】

一夏『オオオオオ!!』ゴォオオッ


映司『ハァアァアア!!!』カッ


ピカァアッ


一夏『うわ!?』

一夏(目くらまし…!)


シュル…!


一夏『な、なんだ!?何かが巻き付いて…身動きが!ぐぅうう!』ギチッ


映司『セイヤーーーッ!!』シャキンッ


一夏『うわあああああ!!』


ズバァアアッ!!


一夏「く…ぁぁ…」フラッ


映司『よっと…いい連携だったよ二人とも!』ガシッ

鈴「うわぁ…」


セシリア「相変わらず…容赦のない戦いぶりですわ」ブルブル


箒「大丈夫か一夏?」サスサス


一夏「なんとかな…」


シャル(酷い目にあったけど…けっこうデータを集められた)


千冬「今の二人の教員の戦いを見て、恐怖を感じた者もいるだろう。だが、それでいい、ISは使い方によっては簡単に人の命を奪うことのできる兵器だ。恐れながら扱うぐらいでちょうどいい」


2組担任「お疲れ様、はいタオル」


映司「わあ!ありがとうございます」フキフキ


千冬「さて、次は実際にISを操縦してもらう。我々教員4人と専用機持ちの4人がサポートと指導にあたる、計8グループに分かれての実習だ。さあ、始めろ!」

昼休み

箒「…どうしてお前たちがいるんだ!」


鈴「抜け駆けしようったってそうわいかないわよーっだ」ベー


シャル「ご、ごめんね!お邪魔だったら僕は違うところで…」


一夏「待てよ、シャルルは俺が誘ったんだ。来たばかりで色々不安だろうし、俺も早く仲良くなりたいからな」


シャル「一夏…ありがとう」


一夏「そういうことだ。いいだろ箒」

箒「ぐ…ま、まあ、私もクラスメイトと一緒に食べることには賛成だ。だが、2組!貴様はだめだ!」


鈴「うっさい!2組2組って…それならアンタは専用機持ちじゃないからどっか行ってください〜」


箒/鈴「「がるるるるる」」


一夏「いただきまーす」


シャル「ほ、放っといていいの?」


一夏「いつものことだからな。すぐ仲直りするし」


シャル「そうなんだ、そういえば…オルコットさんは?」


一夏「ああ、セシリアならバスケット持ってどっか走っていった」

大丈夫だとは思いますが一応

最強ライダー議論は避けてください

ライダーは助け合いでしょ!

映司「んー」


2組担任「どうかしたの?こんな廊下の真ん中で唸って」


映司「最近食生活が偏ってるなぁって思って」


2組担任「ああ、好きなものが選べるとどうしてもね。いいんじゃないかしら、それも立派な欲望よ。叶えられるにこしたことはないじゃない」


映司「それもあるけど…今はほら、グリード化の影響で味覚がまだ鈍ってて、味の濃いものばっかり食べちゃうんだよね」


2組担任「おかしなものね…美味しく食べられるグリードと食べられない人間。ねえ、聞いてもいいかしら?」


映司「なに?」


2組担任「グリードになるってどんな感じ?」


映司「…………大事なものが、段々全部薄くなっていく感じかな」


2組担任「そう、それは恐ろしいわね」

セシリア(火野先生…まだ昼食をとられていないとよろしいのですけれど)タタタッ


ルナ「ちょっとちょっと!走っちゃって危ないじゃない!気を付けなさいよ!」


セシリア「すみません!」タッ


ルナ「まったくもう、あっ!もしもし克己ちゃ…キー!レイカ!アンタはお呼びじゃないのよぉおお!!」


セシリア(危なくぶつかってしまうところでしたわ)

セシリア(火野先生はどこに…)キョロキョロ


2組担任「〜〜〜」


映司「〜〜〜」


セシリア(あっ……)

セシリア(いいえ!ここで退いては!)

セシリア「ひ…え、映司先生!」

映司「オルコットさん。どうしたの?」


セシリア「あ、あの…その…」モジモジ


2組担任「っ!」ピコーンッ

2組担任「火野先生」ニッコリ


映司「はい?」


2組担任「その子は何か火野先生に相談したいことがあるみたいだから、中庭ででも相談に乗ってあげればいいと思うわ」


セシリア「ッ!」


映司「そうなの?」


セシリア「ー!ー!」コクコク


映司「わかった。それじゃあ行こうか」


セシリア「〜〜っ!」パァアア


2組担任(ふふふ、かわいいわね)

映司「それで、相談って?」


セシリア「ええ、ああ…その、相談というのは……」

セシリア(くっ…何も思いつきません!)


映司「うんうん」


セシリア(こうなったら多少強引でも!)

セシリア「ああ!それより映司先生はもう昼食は食べられましたか?!」


映司「え?まだだけど…相談は?」


セシリア「そ、それはいけませんわ!きちんと栄養を摂らないと頭が回りません!」

セシリア「それで、もしよろしければ…その、これを…」スッ


映司「サンドウィッチ?食べてもいいの?」


セシリア「はい!」


映司「じゃあ、いただきます」パクッ

映司(うーん…やっぱり味が…でも、舌がピリピリするから……辛いのかな?カラシマヨネーズ?)モグモグ

セシリア「ぅぅ…」


映司(何か言わないと…)

映司「美味しいよ!」


セシリア「ほ、本当ですかぁ!」キラキラ


映司「うん!えっと…もう一つもらっていい?」


セシリア「全部食べてくださっても構いませんわ!」


映司「う、うん…」モグモグ

映司(あれ…相談は?)


セシリア「うふふ」ニコニコ


映司(まあ、いいか。よくわからないけど嬉しそうだし)パクッ

映司(これは…ちょっと辛い)モグモグ



映司「失礼します」


千冬「来たか。まあ座れ」


映司「はい」

映司(えー缶ビールの空き缶を退けて座ればいいのかな?)


千冬「さて…お前を呼んだのは他でもない、そろそろお前から話を直接聞きたいと思ってな」


映司「どんな話でしょうか?」


千冬「そうだな、少し前に東京で起こった怪人騒動、巨大な未確認飛行物体の事件と…今回の全身装甲ISについての関係とかな」


第3話~さあ、ショータイムだ!

訂正
第3話~さあ、ショータイムだ!

第3話~さあ、ショータイムだ!?

今回はここで終了です

以前にも申し上げましたが
セシリアと映司に恋愛的な要素はありません
あくまで、お兄ちゃんやお父さんに認めてもらいたい子どもというイメージです
というか好きなキャラがメシマズメシマズ言われるのは非常に心苦しいのです(事実から目をそらしながら)

次回はそのうち

乙ー

ところでこの京水さんの見た目が気になるんだが…

これで見た目まんま京水さんな女の子なら腹筋が痛いwww

>>299さん


ダンガンロンパの大神さくら的な感じでイメージしていただければよろしいかと

IS-OOO!今回の三つの注意点

一つ!会話が多い回のせいで話が進まない

二つ!ゆえに戦わない

三つ!ラウラさんの出番はもう少し待て


カウント・ザ・コンボ!

今までIS-OOOが使ったコンボは?

タトバコンボ
いつもの3色コンボ
ISらしく色々露出している
タカヘッドはサンバイザー状
トラクローは折りたたみ式の手甲型
バッタレッグは常に気持ち悪い状態
メダジャリバーはこの状態か亜種形態でしか使えない


ガタキリバコンボ
安定のIS風露出
ある意味最強コンボ
クワガタの電撃カマキリの剣はもちろん分身まで再現
分身体は人間の乗っていないIS-OOOが現れる
エネルギー消費はコンボ一激しく、分身体のダメージは共有する


サゴーゾコンボ
全身装甲の超重量系
ライダーオーズより動けず重力操作からの一撃に特化した形態
一発の破壊力だけで見れば全コンボ最強
重力操作のエネルギー消費は著しい

鈴「むぅ」


2組担任「朝から何をむくれているのかしら?」


「1組の女の子の方の転入生が織斑くんをぶったからでーす」


鈴「べ、別にそんなんじゃないわよ!」


2組担任「ああ…まあ、色々あるのよ。それよりも偉いじゃない凰さん。文句言いに行かなかったのね」


鈴「……セシリアに止められた」


2組担任「…そう」


「火野先生はどうしたんですかぁ?」


2組担任「そうそう、坊…火野先生は今日はお休みよ」


「えー?なんでだよー!」


2組担任「お腹痛いんですって、何か変なものでも食べたのかもね」クスクス

一夏『さあて、今日からシャルルも参加することだし、訓練に変化がつくな』


箒『私も参加するぞ』


一夏『おっ、今日は打鉄借りられたのか。よかったな』


箒『うむ、ただでさえ私は専用機もないしな、こういう機会は十分に活かさなければ』


セシリア『ですが、これで5人…少々多過ぎるようにも思いますわね』


鈴『とりあえず、デュノアは一回目は見学で、次からはローテーションで回していけば?』


一夏『あー、それでいいかシャルル?』


シャル「全然大丈夫だよ、よく知らない人と連携をとろうとしても難しいしね。まずは僕がみんなのISの特徴を覚えることにする」

シャル(本当は白式と戦ってみたいけど…データを収集するためにも客観的な情報は必要だからね)

セシリア『では、今日はわたくしと織斑さん。鈴さんと篠ノ之さんでよろしいかしら?』


鈴『オーケー!』


一夏『今日の課題は?』


シャル(けっこうきちんとやるんだ。名目だけのお遊びだと思ってた…反省反省)


セシリア『わたくしはブルー・ティアーズの近接装備…インターセプターをもっと使えるようにして行きたいと思っています。なので織斑さん、射撃だけに専念出来ない部分は出て来るかもしれませんわ』


一夏『ああ、接近戦のフォローは任せろ。俺は飛行にもだいぶ慣れたし、次はシールド無効化攻撃を…今まではぶっ放してただけだけど、攻撃の合間合間に小出しにしていくようにするよ。たぶん千冬姉もそうしてたはずなんだ』


セシリア『となると…今日はローテーションが捗りますわね。どうせ、全開ですぐエネルギーが切れますから』


一夏『おいこら…その通りだよチクショウ』

鈴『あたしは援護に徹底する。見えない弾丸は支援攻撃にも十分使えると思うの。あと…冷静に状況を判断する能力があたしには欠けてるから』


一夏『鈴はイノシシみたいなところあるよな〜』


鈴『なんですってぇえええ!!!』


セシリア『そういうところですわよ鈴さん』


鈴『ぐぬぬ…』


箒『私は…そもそも打鉄でどこまでやれるか。というところだな、毎回のことだが』


セシリア『いつも通り手加減はいたしませんから』


箒『もちろん、それで構わない』


鈴『まあ、アンタとはライバルだけど、しっかり援護してあげるから思いっきり暴れなさい』


箒『…ああ!』


一夏『よぉし…じゃあ、行くぞ!』チャキッ


箒『参る!』ヒュウゥンッ

一夏「だぁあぁ…やっぱりいつものセシリアゲーになるのかぁ」


セシリア「どういう意味ですか!」


箒「要はセシリアと組んだ方が勝つという意味合いだ」


鈴「だいたい、比率がおかしいのよ。四人もいて近距離型が3人、剣士剣士剣士魔法使いよ?僧侶連れて来なさい僧侶」


シャル「みんなお疲れ様、これタオルとスポーツドリンク」


鈴「あっ僧侶が来た」


シャル「ええ、何の話?」


一夏「気にすんな、あとサンキュー」


セシリア「ありがとうございますわ」


鈴「気が利くわね。誰かさんとは違って」


箒「全くだ…ありがとうデュノア」


一夏「お前ら…」


シャル「いえいえ」


セシリア「そうですわ。織斑さん、デュノアさんに武器を借りて、少しでも銃の扱いに慣れておいた方がよろしいのでなくて」


一夏「そんなことが出来るのか?」


シャル「そうだね…じゃあ、やろうか」

ドゥッドゥッドゥッ!


一夏『おお〜』


シャル『どう?』


一夏『とりあえず《速い》って感じだな。やっぱり俺も一つくらいは欲しいぜ、当たらなくても牽制には使えるだろうし』


シャル『それは確かにね…じゃあ、次はショットガンでも使ってみる?』


一夏『おお、映司先生に使ってたあれか。お願いしよ――』


「ねえ!あれ見て!」


一夏『なんだ?騒がしくなったな』


「ドイツの第3型!」


「試験段階って聞いてたけど」


セシリア「ラウラ・ボーデヴィッヒ…」


ラウラ『ふんっ』


鈴「あいつが一夏を叩いたの?」


箒「そうだ、迷いのないいい音だったぞ」


鈴「何の感想よ!?」

ラウラ『織斑一夏』


一夏『なんだよ…』


ラウラ『お前も専用機持ちだそうだな』


一夏『見りゃわかるだろ』


ラウラ『……だったら、話は早い。私と勝負しろ』


一夏『やだね…理由がない』


ラウラ『貴様になくても、私にはある』


一夏『今じゃなくても、どうせもうすぐ機会はある。その時でいいじゃないか』


ラウラ『ならば…!』チュィィンッ


ドォオオン!

シャル『ーーッ』シュゥゥ…

シャル(シールドは間に合った)


一夏『シャルル!』


シャル『いきなり戦闘を仕掛けてくるなんて、ドイツの人は随分沸点が――』


一夏『やめろシャルル!』


シャル『っ…どうして止めるの一夏。これはどう考えてもあっちに非があるよ』


一夏『いいから…止めてくれ。でも、守ってくれてサンキューな』


シャル『まあ…一夏がそう言うなら』


ラウラ『……ふんっ、怖気付いたか。いいだろう今日はひいてやる。だが……』パァァ

ラウラ「次は必ず…」ギロッ


一夏『…………』

盗み聞きしたり風呂覗いたりした後色々告白されたよ

一夏「…………」


シャル「…………」


一夏「あー…こう言っちゃなんだけどな」


シャル「う、うん…」


一夏「男に成りすまして〜って、頭悪いんじゃないか。バレたら信用失墜どころの騒ぎじゃ済まないだろ?」


シャル「それは…僕は使い捨てだから。経営不振って言ってもまだお金もコネもあるし、バレても何とでもなるんだって…僕がここに送られる時に、お父さんの隣にいた白い服の男の人が言ってた」


一夏「そんな…」


シャル「その人のあの無表情な顔とで抑揚のない声が未だに忘れられないよ……ふふ、でも、これで僕もおしまい。ごめんね、最後まで迷惑かけちゃって」


一夏「いや、まだ終わりじゃない!これを見ろシャルル!」バッ


シャル「これは…IS学園の特記事項?」

一夏「そうだ、そんでこの中に…ようはこの学園に在籍している間はいかなる国家や組織、団体に帰属しないっていうのがある。お前がここにいる間、お前の親も会社も国も手出し出来ないってわけさ」


シャル「黙っててくれるの?」


一夏「当然!せっかく仲良くなった友達を、ふざけた家庭の理由で手放してたまるかよ」


シャル「優しいね一夏は、でも…無理だよそんなこと」


一夏「三年間も俺を騙そうとしてたわりには弱気じゃないか。でも、安心しろシャルル、こういう時は頼りになる仲間を作らないとな」


シャル「仲間…?」


一夏「おう、行くぞシャルル!」グイッ


シャル「え?ちょっと!?どこに行くのさ一夏!」


一夏「映司先生のところだ!」

シャル「うう…どうして先生に言うの?やっぱり一夏怒ってる?希望を見せておいて絶望させる算段なの?一夏の鬼畜」


一夏「違う!…男は俺たちだけじゃないんだ。ふとした拍子に映司先生にもバレるかもしれないだろ?そうなる前にお前の境遇やら何やらを説明して協力してもらうんだ」


シャル「でも…そんなにうまくいくかな?火野先生が協力してくれる保証なんて…」


一夏「してくれる。こういう時には頭の硬い千冬姉より何倍も助けになってくれる。俺がそう信じてる」


シャル「一夏がそこまで言うなら…僕に拒否権なんてないし」


一夏「卑屈になるなよシャルル!いいか、堂々してればいいんだ!見てろ、こうだ!」ガチャッ


バーンッ


一夏「失礼します映司先生!相談したいことが……」

映司「はい変わったー!もうそれ食べられないから!どうして魚を焼くだけなのにそれが出来ないの!」


セシリア「こ、これもいけませんか!?」


映司「見た目より味!味より愛情!でも安全第一食べ物は大切に!」


セシリア「で、ですが!」


映司「はいあーん!」グイッ


セシリア「ぐっ……申し訳ありません。わたくしが間違っておりました……」


映司「自分がされて嫌なことは相手にもしない!」


セシリア「返す言葉もありません…」


一夏「あ、あの…映司先生?」


映司「あれ?どうしたの織斑くん」


セシリア「後ろにいるのは…デュノアさんですか?」


シャル「う、うん…」

一夏「なんで、セシリアがいるんだ?」


セシリア「それは…その、今日は映司先生が体調不良でお休みしたと鈴さんから聞きまして…お見舞いに」


シャル「それでどうして料理教室になってたの?」


セシリア「お見舞いに来て…夕食がまだということでしたので、わたくしが手料理を振舞おうといたしましたら…その……映司先生が血相を変えて迫って来て…」


シャル「えっ…」


映司「お米にファブリーズを振りかけてたら誰だって血相変えて迫るよ!」


セシリア「香りをよくしようと…香水がなかったので変わりに…」


一夏「マジか…セシリアマジか…」


シャル「あれ…昨日オルコットさんバスケット持ってどこか行ってたって…」


セシリア「映司先生の体調不良はわたくしのせいでしたの……ぅぅ」ジワァ

ある日の高上家。


冬休みも終わってしばらく経ち、寒々とした身を刺すような風が唸り声をあげて闊歩する日のこと。


『赤城市で昨夜のうちに行方不明者が15人』


高上家の主婦業を担うこの家の長男-高上昇(たかがみ のぼる)は焦っていた。


いつもならこの時間は朝食の洗い物をすまし、余裕のある朝を迎えていたはずだ。


しかし、今日は寝坊してしまい、結果せかせかと、家を出る時間ギリギリまで洗い物をせざるを得なくなってしまった。


だから、自分の通う高校のある街で起こった事件も全く耳に入っていない。


代わりに昇の父親である高上春樹(たかがみ はるき)が、普段柔和な印象のある表情を崩し、真剣な父の顔でその報せを聞いていた。


「ねえ、昇」と春樹は仕事に行くために鞄を持って、キッチンに入り、洗い物をしている昇の隣に立った。

うああああああああああ!!!!


コピペミスったぁあああ!!!


黒歴史がぁあああああああ!!!!

トリ乗っ取られたわー

ネット怖いわー

映司「泣かなくてもいいよ!ただこれからは料理本とかちゃんとレシピを見てそれ通りに作ろうね?それだけ!俺はもう大丈夫だから。はい、ハンカチ」


セシリア「はぅ…ありがとうございます」


映司「それで、二人はどうしたの?あっ、まあ入って入って」


一夏「じゃあ、失礼します」


シャル「お邪魔します…」


ガチャンッ


シャル(ど、どうするの一夏ぁ…オルコットさんがいるよ…)


一夏(いや、どうせならセシリアにも協力してもらおう。女の子にも味方がいた方がいいだろ。それにセシリアも頼れるヤツだ)


シャル(わかった…)

映司「はい、眼兎龍茶」スッ


シャル「ありがとうございます」カシュッ


一夏「なんだこれ…まあいいか」カシュッ


セシリア「これはどうやって飲めば…」


映司「やってあげるよ…はい」カシュッ


セシリア「あ、ありがとうございます映司先生!」


映司「じゃあ、織斑くんどうぞ」


一夏「えっと…先生もセシリアも、ちょっと聞いて欲しい話があるんだ」

一夏「というわけなんだ。頼む!協力してくれ!」


映司「いいよ」


シャル(軽い!?)


セシリア「……わたくしも構いませんわ。けれど、決着は早めに付けた方がよろしいかと」


シャル「それは…わかってる」


セシリア「それならわたくしはもう何も言いませんわ。あとはあなた自身がやるべきことです」


一夏「な?大丈夫だって言ったろシャルル」


シャル「うん…ありがとう一夏。本当に…ありが…ふぇぇぇ…」ポロポロ


一夏「お、おい!急にどうしたんだよシャルル?!」オロオロ

セシリア「緊張が途切れたのでしょう。今日までわたくしたちが想像もできないような不安でいっぱいだったと思いますわ。織斑さん、頭でも撫でて差し上げてはいかが?」ズズー

セシリア(渋めですわねこのお茶)


一夏「そ、そうか!よしよしシャルル、よく頑張ったなぁ偉いぞーよしよし」ナデナデ


シャル「うわああああああ!!」


一夏「んん!?酷くなったぞセシリア!?」


セシリア「これでいいのです」ズズー


映司(全然話題に入っていけない!)

食堂

鈴「あれ?今日はアンタ一人なの」


箒「うむ、一応一夏にも声を掛けて来たが、留守にしていた。デュノアも一緒にな」


鈴「ふーん、じゃあきっと映司のところね。一夏すごい懐いてるから」トナリイイ?


箒(人のこと言えないだろ…)カマワナイゾ

箒「まあ、こういう環境だからな、同性の人のところに行ってしまう気持ちは理解してやらねば」


鈴「セシリアは?」


箒「あいつのことはよくわからん」


鈴「セシリアも映司のファンだから…そっち行ってるかもね」


箒「なぜセシリアはそんなに火野先生に懐いてるんだ?」

鈴「ふあ?へも、うわふぁだとにうしのきょうふぁんはへいじふぇ…ふぇふぃふぃふぁはふぉふぇんふぁんふぃさへたらひひわふぉ。そへれふぉれちゃとふぁなむふぉか(さあ?でも、入試の教官が映司で…セシリアはコテンパンにされたらしいわよ。それで惚れたとか何とか)」ズルズル


箒「ほぉ…それはいいことを聞いた」ニヤッ


鈴「アンタ……」チュルンッ


箒「じょ、冗談だ…」


鈴「そうですかー」


箒「そ、そうだ」


鈴「…………」


箒「…………」


鈴「あたしたちも映司のとこ行ってみる?」


箒「……うん」


第4話~運命の切札をつかみ取れ!?

今回は終了

ちょっと短いですが
戦闘描写が入ると台本形式はパパッと終わるので
次でラウラ編をガッツリやって

夏休みからの福音でこのスレは終わりとなる予定です

IS-OOO!今回の三つの注意点

一つ!素直にIS-OOO!前回までの〜にしとけばよかったと思うがここまで来たから最後までやる

二つ!損な役回りは悪役に全部お任せ

三つ!箒鬼…鬼神覚声


カウント・ザ・ギルティ!
現在>>1が犯した罪は?

一つ…他スレに誤爆した

二つ…自スレに誤爆した

三つ…ネタが尽きた

俺は自分の罪を数えたぜ
さあ、お前の罪を…やっぱりいいです

「また1組に転入生だって〜」


「え?なにそれおかしくない?」


「なんでー?」


「普通転入生が続けて同じクラスに入るなんておかしいんですよぉ」


「へーそうなんかぁ」


「どういうことなんですか先生!」


2組担任「そういわれてもねぇ、決まったものは仕方ないわよ」


「クッソー!うちも転入生欲しい欲しい欲しい!!」


鈴「あたしも転入生なんですけど…しかも代表候補生なんだけど」


「えー?でも鈴ちゃんあんま役に立たんやん」


鈴「ああん!?」


「って、火野先生が言ってましたぁ」


映司「またぁ!?」

アリーナ

鈴「ん?」


セシリア「あら?」


鈴「アンタも自主練?」


セシリア「ええ、まあ…わたくし今回は優勝を狙っていますので」


鈴「それはこっちも一緒だけど…まさかアンタも一夏のことを!?」


セシリア「いえ…それは別に関係ありませんわ。ただ、そろそろわたくしも自分を許せそうなので」


鈴「許す?」


セシリア「……ええ」


鈴「よくわからないんだけど…」


セシリア「傲慢だった自分との決別…それが果たされた。そう思いますの」フフン


鈴(あっこれダメなやつだ)


セシリア「わたくしセシリア・オルコットは、自らの罪…傲慢との決別をこのトーナメントに優勝することで示してみせますわ」


鈴「そ、そう…あたしめっちゃ応援してるから頑張ってー」

ラウラ『はっ…イギリスのお嬢様ごときが笑わせる』


セシリア「ーーっ」


鈴「アンタは!」


セシリア「ラウラ・ボーデヴィッヒ…さん」


鈴「いきなり現れてケンカ売ってくるなんてどこの中学生よアンタは」


ラウラ『国が大きいだけの蛮族は黙っていろ』


鈴「はぁあああ!!上等よかかってきなさいこのナチ――」


セシリア「鈴さん!またイノシシになっていますわよ」


鈴「ぐっ…」


セシリア「はい、深呼吸」


鈴「すぅぅ…はぁぁ…」


ラウラ『ほう…さすが東亜の蛮族。欧米によく躾られている』

鈴「…………まあ、好きに言ってなさい。セシリアは友達よ。それと、煽って悪かったわね」


ラウラ『…っ』


セシリア「ボーデヴィッヒさん。貴方もトーナメントのために訓練に来たのでしたら、どうぞお先に…わたくしたちはあとで使わせていただきますわ」


ラウラ『……ふん、くだらん種馬に現を抜かすような雑魚など所詮はこの程度か』


鈴「っ!」


セシリア「……もうお辞めになられた方がよろしくてよボーデヴィッヒさん。これ以上は…ただただ滑稽ですわ」フフフ


ラウラ『〜〜!どいつもこいつも!!私を舐めるなぁああああ!!!』ガチャンッ


セシ/鈴「「ッ!?」」


鈴(ウソ!丸腰相手に撃つ気!?頭おかしいんじゃないの!?)


セシリア(またわたくしの悪いクセが…!これでは鈴さんまで巻き込まれて!)


ラウラ『消えろ消えろ消えろ!!あの人を穢す人間は全てぇえ!!』


ジャラジャラジャラジャラ……

職員室

2組担任/映司「「っ!」」


映司(今のって…)チラッ


2組担任(ヤミーね…それもあのゴーレムと同じガメルの気配がするわ)コクッ


映司「俺ちょっと出ます」ガタッ


2組担任「あらぁ?まだお腹痛いのオーズの坊や」


映司「ははは…どうもそうみたいで……失礼します」


千冬(なんだ今の目配せは…)

千冬(一応ヤツのISが起動しないかどうか、例の端末でチェックしておくか)ピピッ

ラウラ『フー!フー!フー!』


セシリア「お、落ち着きましょうボーデヴィッヒさん!」

セシリア(ISの展開は相手を刺激してしまいますわね)


鈴「そ、そうよ!あたしたち丸腰よ?いくらアンタが専用機持ちだからってそれやっちゃうとお国も擁護できないわよ〜?」

鈴(最悪部分展開で弾丸をそらす…)


セシリア「それどころか国家間の大変な問題に発展しますわよ。さ、さあ、その物騒なものは降ろして」


ラウラ『黙れぇえええ!!!』キィイインッ


セシリア(ジーザス…!)


鈴(こうなりゃもう刺激も何もあったもんじゃないわね!腕に部分展開!)パァアア


ラウラ『ああああああ!!!』ィィィイイッ


鈴(速い!?)


【Luna!】


ドォオオオオオオンッ

シュゥゥ…


ルナ『大丈夫?大丈夫よね?』


セシリア「…あっ、貴方は!」


ルナ『んもう!今度のトーナメントは克己ちゃんが見に来てくれるの!なのに今こんな騒ぎを起こされて中止にでもなったらたまったもんじゃないわ!!』クネーン


鈴「ルナさん!」


ラウラ『ぎぃぐぅ…貴様…貴様もあの人を穢す人間かぁあ!!』キィイインッ


ルナ『どちらかと言えば穢されたいです!克己ちゃんに穢されたいです!』クネンクネン


ラウラ『アアアアアア!!』バシュンッ


ドォオンッ

ルナ『あああん!行っちゃいまーす!!』シュルッ


鈴(噂には聞いていたけど、あれが4組の専用機…確かあれもドイツの軍用機よね。確か第2世代の全身装甲、性能がピーキー過ぎて今まで使われてなかった兵装を積んでるらしいけど…それがあの鞭?)


ラウラ『消えろ消えろ!消えろ!消えろ消えろ消えろ!』


ルナ『ヒステリックな女は嫌われるわよ!』シュパンッ


セシリア(伸びた!?それも速い)


ラウラ『ぐぅう!』ドゴォッ


ルナ『さぁあ!私と克己ちゃんの逢瀬を邪魔する子は〜』クネンクネン

ルナ『私が愛してあげちゃう!愛してあげちゃう!』

死人に性はないんです




「アリーナで専用機同士が戦ってるんだって!」


「1組の転入生と4組のルナさんでしょ?」


一夏「またラウラか…俺が気に入らないなら、俺にだけちょっかい出せばいいのにな」


シャル「どうするの一夏…いくら専用機でもルナさんの専用機は第2世代、ちょっと厳しいんじゃないかな?」


一夏「そりゃシャルルだって同じだろ?」


シャル「僕のは汎用機だから」


一夏「…案外負けず嫌いだよなシャルルって」


シャル「い、いいでしょ別に!」


一夏「ははは、冗談だって。とりあえず見に行くか」


シャル「もう、一夏の意地悪」プクゥ

箒「一夏っ!」


一夏「箒!どうなんだ状況は」


箒「それが…」チラッ


一夏「ッ…!」


ラウラ『がっ…ぐぅ』ギリギリ


ルナ『誰が!変なおっさん…レディに対して最大の侮辱!』


ラウラ『あああああ!!』ミシッミシッ…


一夏「大変だ!ルナさんがキレてる!」


シャル「ウェ!?」


箒「このままではラウラが死ぬぞ!」


シャル「どういうことなの……」

一夏「よし…俺が突っ込む!」パァアア


シャル「そうか、白式の攻撃ならアリーナのシールドを裂いて突入できる」


箒「ああ、それとセシリアと鈴が怒り狂ったルナさんを止めようとして逆にぶっ飛ばされた」


一夏『無茶しやがって…!』


映司「おーい」タタタッ


一夏『映司先生!』


映司「俺も行くよ、織斑くんは凰さんとオルコットさんを安全なところに」


一夏『でも』


映司「行き過ぎたケンカの仲裁をするのは先生の役目。反省文は書きたくないでしょ?」


一夏『わかった』キリッ


箒(一夏……今のお前は情けないぞ)

パリーンッ


一夏/映司『『よいしょー!』』ズザァ


一夏『鈴!セシリア!大丈夫か?』


鈴「っ…一夏」


セシリア「情けないところを…見せてしまいましたわね」


一夏『気にすんな、困ったときは助け合いだろ?』


鈴「何カッコつけてんのよ…バカ」


一夏『そう言うなよ』


鈴「ふん…」


セシリア「だいたいそれは映司先生の受け売りでしょうに」


一夏『それを言うなよ!!』

映司『はい、ストップ』


ルナ『何者!?って、噂のイケメン先生!!』ポイッ


ラウラ『がっ!』ドチャ


映司『こ、こら!投げちゃだめでしょ投げちゃ!』


ラウラ『ぐるるるる…!』ビィインッ


映司(エネルギーの剣!)


ルナ『あらご立派!ビンッビンッね!ビンッビンッ!』


映司『ルナさんは黙っててね!』

映司(さあ、どうしようかな…)


ラウラ『うがあああ!』ブォンッ


映司(メズールはガメルって言ってたけど…ボーデヴィッヒさんの様子を見ると、カザリのヤミーのように思える)サッ


ラウラ『がぅぅ…!』ブンッ


映司(ヤミーが現れない。けど、苦しむ人がいる。一番嫌いなパターンだ)ガキンッ


千冬「おい映司!いつまで遊んでいる」バッ

映司『織斑先生!?』

映司(IS用の剣を生身で!?)


千冬「ハァアア!」シュッ


ズバァアッ


ラウラ『アアアアアア!!』シュゥウンッ


千冬「映司…お前が戦っていた相手とは違ってISにはシールドがあるんだ。ジワジワと苦しめるくらいなら、一思いに倒してやれ。その方が被害も減る」


映司『ええ…はい、そうですね。忘れていました』


ラウラ「うぐ…きょ、教官……」


映司(戻った?)

千冬「全く…これだからガキの相手は疲れる。模擬戦をやるのは構わんが、アリーナのバリアまで破壊されては教師としては黙認できん」


ルナ「あら〜気にするのはバリアなのね。冷たい女、私よりも冷たいかしら?」クネン


千冬「お前は黙っていろ」ギロリ


ルナ「ひゃ〜怖いわ!レディ失格ね!」


千冬「だ・ま・れ!」


ルナ「何よちょっと年上でスタイルイイからって!私の方がおっぱい大きいわ!」


千冬「…………」


ルナ「私の方がおっぱい大きいわ!!!」


千冬「聞こえているッ!二度言わなくていい!頼むから黙っていろッ!!」


映司「る、ルナさん…もう、ね?」


ルナ「はぁーい!黙りまーす!」


千冬「こいつは〜!!」

一夏「千冬…織斑先生!」


千冬「なんだ…言わなくてもわかるだろうが、私は今すこぶる機嫌が悪い。くだらないことは言うなよ」


一夏「えっと…とりあえず、鈴とセシリアを医務室に運んで来た。二人とも特に問題はないらしい」


千冬「そうか…あとで訪ねると伝えておいてくれ」


一夏「わかった」


ラウラ「織斑…一夏!」ググッ


一夏「ラウラ…もうやめろ。今体を動かすと余計しんどい思いをするぞ」


ラウラ「私は…お前だけは…!」ズリッズリッ

映司(やっぱり…根本的な解決にはなってない。どうにかしてヤミーを引きずり出さないと……この子は暴れ回る欲望にずっと苦しめられる)


千冬「ラウラ・ボーデヴィッヒ!」


ラウラ「ッ…!はっ、何でありましょうか教師!」ビシッ


千冬「お前のその欲望…学年別トーナメントで決着をつけろ。それまでの期間、私闘及び担任教師に許可を得ない模擬戦を禁ずる!」


ラウラ「了解いたしました!」

ラウラ「命拾いしたな織斑…いや、一夏!」

ラウラ「お前に《織斑》は相応しくない!絶対に!私はお前を倒す!それまでせいぜい足掻け!」クルッ…スタスタ


一夏「ラウラ…」

その夜

映司「失礼します。何か用です……」ガチャッ


千冬「映司か…ヒック」


映司「か?」


真耶「ひぇぇ〜助けが来たー!私は逃げますよー!」ビューンッ


映司「あー…とりあえずちゃちゃっと片付けますね」ガチャガチャ


千冬「あうぅ…なんでこうなっちゃうかなー」グズグズ


映司「織斑先生…」


千冬「ラウラも本当はいい子なんだよー?なのになんであんな…」


映司「それは…えっと、この前話したと思うんですが、おそらくヤミーという怪物がボーデヴィッヒさんに……」


千冬「山田ぁあああ!!座布団はどうしたぁああああ!!!」


ヒャァアアアア!!


映司(ダメだこりゃ)

そんな

一夏『ハァア!』


セシリア『ボーデヴィッヒさんのISの特殊兵装AICは1対1で最高の性能を発揮するもの!今回のツーマンセルトーナメントではその真価を発揮できませんわ!』

こんなで

一夏『ちょっと待て、ルナさんはどうやってラウラのその…なんとかっていうやつを破ったんだ?』


鈴『AICは一定の範囲にしか効かないみたいなのよ。で、ルナさんのISの鞭の一部は止まったけど、遠心力で伸びた鞭がグルグルっとラウラのISに絡まってぎゅーってなった!』


一夏『ふーん、なら俺じゃ出来ないな』

トーナメント当日

一夏「これは…」


シャル「この組み合わせ…」


箒「なるほど…」


教師陣

千冬「最悪だ…!」


鴻上「素晴らしい!ここがIS学園!!欲望渦巻く思惑の箱庭!!!」バーンッ


千冬「こんなことなら映司を警備に回すんじゃなかった!!」


真耶(あわわわわ…これは今晩も荒れますよぉぉ…)


鴻上「ハッピーバースデートゥーユゥゥゥゥ!!!ハッピーバースデートゥーユゥゥゥゥウウウウウ!!!」


千冬「アアアアアア!!!!胃が痛い!!頭も痛い!これは二日酔いか!!」キリキリズキンズキン


真耶(そういえばこの人はどうして当然のようにここにいるんでしょうか?)


鴻上「ハッピーバースデェエエエエ!!!ディァ……」

鴻上(ラウラ・ボーデヴィッヒ)ニヤリ

鴻上「ハッピバースデェエエエエ!!!トゥウウウウ〜〜ユゥゥゥゥウウウウ!!!」

アリーナ

ラウラ『一戦目で当たるとはな…ふふ、待つ手間が省けたぞ一夏』


一夏『そうかよ…』


シャル(やっぱり…なんだかラウラの様子がおかしい。思えばあの日からなのかな……やけにギラギラしてる)


《3》


箒(おそらく、ラウラは私を戦力に数えていない。最初から協力するつもりなどないだろう)


《2》


箒(だが…それでいい)スッ


《1》


ラウラ『ふふ…!』ガチャンッ


一夏『…………』スッ


シャル『…………』チャキッ


《変s…GO!》


箒(1対1は私も得意だ!!)バッ

ラウラ『おおお!』ギュゥウンッ


一夏『わざわざ近づいて来てどうするつもりだ!』シュッ


ガキンッ


ラウラ『ふっ…!この停止結界の前には、お前の斬撃など』ブゥゥンッ


箒(やはりラウラは一夏に向かったか…ならば!)


一夏『最強の盾ってわけか、けど…そいつの弱点は知ってるぜ!』


ラウラ『何…っ!?』


シャル『盾を構える背中に攻撃すればいい!』バラララララララ


箒『甘い!』バチュンッバチュンッバチュンッ


シャル『くっ…篠ノ之さんに防がれた。追いつけないって踏んだんだけどね!』


箒『舐めてもらっては困る……』ギロッ


シャル『っ…』

シャル(すごい気迫…ダメだダメだ!気合で負けてどうする!)

箒(確かに私に専用機はない)シュィインッ


シャル『そう簡単に間合いは詰めさせないよ!』キィイインッ


バララララララ


箒(だが…私には剣道で培ってきた経験がある)キンキンキンキンキンキン


シャル(避けない!?いや…当たることを前提に弾幕の少ない部分を選んで!)


箒(一本を与えないように体を庇う)


シャル『このっ!』パァアアッ


ドォウッドォウッ!


箒(相手の確実な一撃を読む《眼》)サッサッ


シャル(そんな…!)

シャル『こんなところで!』ズッ


箒『シールド・ピアーズ…!』


ズガンッ


箒『ぐっ…』

箒(そして、例え攻撃を受けても…!)

シャル『まだま…ッ!?』ゾクッ


箒(そこから繋げる斬撃!)シュンッ


ズシャァアアッ


シャル『ガッ…ハァ!』フラッ


箒(肉を切らせて骨を断つ!今の私は…!)


シャル『このっ!』ガチャッ


箒『阿修羅をも凌駕する存在だッ!!』ズッ


シャル『ぶっ飛べぇえ!!!』


箒『めえええええええんッ!!!』グンッ


ズパァンッ


シャル『っ……』グラッ

シャル「ごめ…一夏……」バタッ


箒『ふふふ…だが…』グラッ

箒(まだまだ……だな)バタッ

ラウラ『はははは!!雑魚どもが潰れあってくれたぞ!これで何も気にせずお前を!』キィイイン


一夏『くっ』ブワッ


ドォオンッ


ラウラ『躱したか…そうでなくてはなあ!』バシュンッバシュゥウンッ


一夏(あれは確かワイヤーブレード!)

一夏『こんなもの…セシリアのビットに比べれば!』スゥ…クルクル


ラウラ『避ければいいと言うものではない!』グッ


シュルルッ


一夏『しまっ!』


ラウラ『このまま地面に叩きつけてやろう!!』クンッ

一夏『どうやら…最強の剣と盾なら、剣の方が強いらしいぜ』ブンッ


ラウラ(こいつ…一瞬だけシールド無効化状態を展開して…)シュルッ


一夏『さあ、どうするラウラ…最強の盾は効かない、お前のメインウェポンは破壊した。まだ……続けるか』


ラウラ『…当たり前だ!』シュルルッ


一夏『そうか…なら俺も最後までやってやるよ。そして認めさせる……俺も《織斑》だってな!!』シュィイイッ


ラウラ『オオオオオッ!』グワッ

カンッガンッ


一夏『っ…!』クルッ

一夏(そうは言えども…やっぱり強い!)バシュゥウ


ラウラ(私は戦うためだけに造られ、育てられて…そして、生きてきた)


一夏『っらぁあ!』ブンッ


ラウラ『貴様の甘い太刀筋など!』スッ


ズガンッ


一夏『くそ…!当たらない!』


ラウラ(私の存在価値は戦うこと、私は常に《最強》でなければならない!)シュルッ


シュルルル…


一夏(ワイヤーが束なった!?)


ラウラ『ハァア!』ダッ

一夏(最強の矛ってわけか!)チャキッ


ガァアンッ


一夏『ぐはっ…がっ!』ゴロゴロ…


ラウラ(そう…教官の、織斑千冬のように!!)


ジャラジャラジャラジャラ……


ラウラ(だからこいつは排除しなければならない!!)


一夏『ぐぅううっ!』ズザァ

一夏(雪片で受けるのは無謀だったか!)


ラウラ(こいつの存在は教官を弱くする!こいつは私の存在意味を奪う!こいつは…!)グァアッ


一夏(また突っ込んで来た!?)

ラウラ(こいつだけはぁああああ!!!)


一夏『俺を…千冬姉を舐めるなぁあ゛あ゛あ゛あ゛!!』キィイイイインッ


ラウラ『アアアアアアアア!!!』


一夏『オオオオオオオオ!!!』スゥゥ


ラウラ『ッ…!』

ラウラ(見切られ…た?)


一夏『テェリャアアア!!』ブンッ


ズバアアアッ

ラウラ(なぜ…だ!)フラッ


一夏『はぁ!はぁ!はぁ!』


ラウラ(なぜ私が倒れる!私の方が強いはずなのに!)


《チカラが欲しいか?》


ラウラ(チカラ…?)


《そう、目の前の嫌いな相手を叩き潰すチカラさ》


ラウラ(欲しい…)


《だったら手を伸ばせ》


ラウラ(手を…?)スッ


一夏『ラウラ?』


《欲しがればいいよ、駄々をこねる子どもみたいにさ》


ラウラ(寄越せ…チカラを!)

ラウラ『私にもっとチカラをおおおおおおおおおおおお!!!!全てを叩きのめす最強のチカラをぉおおおおおおおおお!!』


一夏『一体どうしたんだよラウラ!』


ラウラ『アアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!』


《《その欲望、解放しろ(しなよ)》》

ラウラ『ギャアアアアアアアアアアアッ!!!』


ジャラジャラジャラジャラ


一夏『な…!な…!なんだってんだ!?またメダル!?』


シャル「い、一夏…」


箒「これは…?」


一夏『二人とも!ここは危険だ!』


箒「それはお前も同じだろう!」


一夏『ああ…けど、たぶんあいつは俺を狙って来る。俺がここにいれば、少なくともあいつはアリーナの外には…』


箒「だが!」


シャル「待って篠ノ之さん…ここは言うとおりにしよう。これだけの騒ぎになって先生たちもすぐ来るだろうし、エネルギー残量も機体も万全じゃない僕らは足手まといだよ」


箒「くっ…」

シャル「でもその前に」シュッカチッ


一夏『コード?白式に繋いでどうするんだ?』


シャル「僕のISの残りのエネルギーを白式に移すんだよ」


一夏『そんなことも出来るのか、サンキュー!』


シャル「でもね、一夏」


一夏『なんだ?』


シャル「負けないでね?」ニコッ


一夏『……任せろ!』


シャル「じゃあ、負けたら女装して登校」


一夏『お…おう!いいぜ別に!』


箒(いいところを持っていかれた!私もエネルギーが残っていれば…!)グヌヌ

教師陣

鴻上「ふふふ…はーっはっはっ!素晴らしい!!」


真弥「あれは…」


千冬「ラウラ…」


鴻上「見たまえ織斑くん!あれが彼女の欲望!織斑千冬になること!それこそが彼女の願い!……さて、どうする?」


真弥「織斑先生…」


千冬「……教師部隊を投入」


鴻上「……やれやれ、つまらないね」

戦乙女システム『…………』ブンッ


一夏(千冬姉…?ラウラ、お前がなりたかったのは……)


戦乙女システム『ーーッ』バッ


箒「一夏ァ!」


一夏『ぐぅっ!』サッ


バァアンッ


一夏(速い…それにあの剣技、俺が初めて千冬姉に教えてもらった)グッ

一夏『箒!シャルル!見ただろ、やっぱりあいつの狙いは俺だ!ピットに避難してくれ!』


シャルル「わかった!」タッ


箒「くそっ」タッ

箒(やはり…専用機がなければ一夏の隣にはっ!)


戦乙女システム『ーーッ』ギュイイインッ


一夏『この…!』チャキッ

カンッ


一夏『〜〜っ!こんなのとまともに打ち合ってたら雪片が何本あっても足りねえ!』

一夏(攻撃は極力引きつけて避ける。思い出せ…要は剣道だ。さっき箒もやってただろ……)チャキッ


戦乙女システム『…………』チャキッ


一夏(千冬姉の真似をしやがるこのISは気に入らないけど……それよりもまずはラウラが先だ)スッ


戦乙女システム『…………』スッ


一夏(あくまで俺を倒すために動くのか)


戦乙女『…………』


2組担任『白式の坊や一歩後ろに』ピピピッ

2組担任(この感覚…ガメルだけじゃない。ウヴァ…カザリも)


一夏『っ…はい!』スッ


ガシャンッ


映司『っと、お待たせ織斑くん』


一夏『映司先生…』

2組担任『織斑先生…とりあえず対象を包囲したけど、どうする?』ピピピッ


千冬『……一夏』ピピピッ


一夏『千冬姉』


千冬『お前は…どうしたい』


一夏『俺は……』


2組担任(あぁ…これはまた悪い病気が)


一夏『もう少しだけやらせてくれ』


千冬『ふっ…わかった。教師部隊は待機!ひとまず織斑に任せる』


鴻上『はっ!その欲望!素晴らs』ブツンッ


2組担任(まあ…私たちはいいのよ。あなたの病気はよく知ってるから…)


映司『ちょ、ちょっと!?どうしてわざわざ弟さんを危険な目に』


2組担任『そうしないための教師部隊(私たち)よオーズの坊や。それによく言うでしょ、獅子は我が子を谷底にうんたらかんたらって』


映司『う、うーん…そうなんですか?』


2組担任『そう、これも愛よ』


映司『うーん』


2組担任(今度の飲み代出してもらうわよ織斑先生)

戦乙女システム『…………』


一夏(さあ、この一撃で決める。出し惜しみはしない…全身全霊零落白夜!)キィイイインッ


戦乙女システム『ーーッ』バッ


一夏(こんな斬撃…)スゥ…


戦乙女システム『ーーッ』ブンッ


一夏(千冬姉の真似事したお前より!)サッ

一夏『ラウラの方が何倍も強かったぞッ』グンッ


ズバァアッ!!

ラウラ(なぜだ…なぜ私はお前に勝てない)

ラウラ(なぜ、そんなにも強いんだ)


一夏(俺が強いわけじゃない。お前の方が強いさ、お前の言うとおりな)


ラウラ(ならどうして…)


一夏(それなのに俺が勝てたのは…きっと、ラウラじゃなかったからだ)


ラウラ(私じゃなかったから?)


一夏(ああ…アレはラウラ、お前でもなければ千冬姉でもない。それっぽい何かだ)

一夏(だから俺が勝てた。千冬姉の真似事しか出来ないお人形だから俺が勝った)


ラウラ(だが…私は…)


一夏(ラウラ…お前は織斑千冬か?)


ラウラ(違う…そんなのは…私程度が…)


一夏(それでいいんだよ。千冬姉は千冬姉、ラウラはラウラだ。お前には、俺も千冬姉すら真似出来ない強さがあるんだ…もし、ラウラが俺を強いって言うのなら)

一夏(自分の強さを知ってるか知らないか…ってところだと思うぜ)

戦乙女システム『ーッーッ』ジャラジャラジャラジャラ


ズルゥ…


一夏『ラウラ!』ガシッ


ラウラ「うっ…」


一夏『今引き摺り出してやるからな!』ガシッ


ラウラ「い…ちか…」


戦乙女システム『ギャアォオ!』ガシッ


一夏『お前!ラウラを離せ!』

一夏(ダメだ…なんて馬鹿力!ラウラを奪われる…!)


映司『手を離しちゃダメだ!!』ダッ


一夏『映司先生…!』

映司『ハァア!』ジャキンッ


グチュッ


戦乙女システム『ギャゥゥウ!!』


映司『ッ…ォオオッ!』ギチギチ


一夏(先生の鉤爪で隙間が拡がった!今なら!)グイッ


ジャラジャラ…


一夏『くそ…修復が早い!』


映司『織斑先生!そっちの端末から黄色のメダルを三枚選択してスキャンしてください!』ピピピッ


千冬『わかった。あとは頼むぞ映司』ピピピッ


【Raion!】【Tora!】【Ti-ta!】

【Ratarata〜Ride-on-Right-time!!】


映司『オアアア!』バッ


ドガガガガガガガガガガガ!!


一夏(高速の連続蹴り…!ラウラのISの修復が間に合ってない!)

ラウラ「っ…」


一夏『ラウラ!俺の手を掴め!』


ラウラ「一夏…!」ガシッ


一夏『一気に行くぞ!ラウラもちゃんと這い出て来いよ!』ギュッ


ラウラ「……わかった!」ギュッ


一夏/ラウラ『「オオオオオオオオ!!」』


ズルンッ


一夏『抜けた!』ダキッ


2組担任(何のためらいもなくお姫様だっこするのねあの子)

ええんやで

世の中には人様のスレに堂々と誤爆して上げるヤツもおるんや(遠い目)

>>347

映司『これで!』チュインッチュインッチュインッ


【Scanning Charge!!】


映司『ハァアア!』ダッ


戦乙女システム『ギュアアアア!!』


映司『セイヤァーーッ!!!』ズバァアッ


戦乙女システム『ァァァァァ…』ジジジッ


ドカァアアンッ

ジャラジャラジャラジャラ……


映司『ハァ!ハァ!ハァ!』キィイイイ

映司『がっ!はぁ…!ぐぅぅ…!』ガクッ

映司(この…感覚は!)キィイイイ


私の終末…私が完成してしまう……


映司(俺の中に…残った恐竜のグリードのチカラが暴れてる!)キィイイイ

一夏『よし…大丈夫かラウラ?』


ラウラ「あ…あぁ……大丈夫だ」ギュッ


一夏『っと…いつまでも抱えてたらマズイよな』


ラウラ「いや…もう少しこのままでいい」ドキドキ


一夏『ええ?そうか…?ならいいけど』


ラウラ「ありがとう…一夏」


一夏『気にすんな。俺は強いんだろ?だったら護ってやるよ』ニカッ


ラウラ「う…ぁぅ…」

翌日

「1組の男の子の転入生が実は女の子だった件について」


鈴「ファッ!?」


「私の情報によると、昨日大浴場に二人ともちゃっかり入浴してる」


鈴「な…!な…!」プルプル


(やっぱ鈴ちゃんはからかいやすいな)


鈴『一夏ァアア!!』パァアア…ガチャンッ


「ヤバい鈴ちゃんが暴走した!!」


映司「ちょっと待ったー!!壁は壊さないで!!せめてちゃんとドアから行って!!」


鈴『ううう…!』ガラガラ


(ちゃんとドアから行くんかい)


オマエヲワタシノヨメニスルッ!!

イチカァアアアア!!ドウイウコトヨォオ!!

ソンナモンオレガキキテエヨォオオ!!


2組担任「本当かわいいわよねぇ」


映司「ははは……ハァ」ガクッ


第5話~疾走する本能!?

おまけ-トーナメントのゴタゴタの中で

ルナ「克己ちゃん!会いたかった〜!」バッ


克己「帰るぞ、学園生活は終わりだ…」ヒラリ


ドンガラガッシャーン!


ルナ「イタタ…何かあったの克己ちゃん?」


克己「何か…だと?あいつらふざけやがって」スタスタ


ルナ「ちょっとー!克己ちゃーん!待ってー!」タタタッ

ルナ「もうコレいらないっと!」ポイッ


【L…a 】バチチッ…パキンッ


克己(俺たちが複製(ダミー)だと…?クソ!)


Lにさよなら/IS学園に正しい風紀を

今回はここで終了です
ルナさんはここで退場
ダミー云々はMOVIE大戦MEGA MAXを参照してください

次の水着買いに行く件は省くと思います
あれはアニメが完成版

あと、まあ…
sage saga云々はこのスレでは気にしない方向でお願いしたいです

メロンが更新したと思ったら
メダルが騒いでたりすることもありますからね

ただ>>451とかいうやつはギノガにキスされたらええねん

|0M0)

|::X::))ヨクナイナァ、コウイウノハ

IS-OOO!今回の三つの注意点

一つ!日常回

二つ!短い

三つ!元ルームメイトはオンドゥル貴公子


カウント・ザ・コンボ!

残りのIS-OOOのコンボは?


ラトラータコンボ
お馴染みのIS露出
ライオン頭が致命的にダサい
トラの爪は腕全体を覆う手甲型に巨大化。ウォーグレイモン
チーターの脚はスチーム噴射のために大型化、空中で方向を変えられる


シャウタコンボ
安心のウルトラ頭。バックパックに内臓されたポンプを使って水を高速で射ち出すことが出来る
バックパックに酸素ボンベが内蔵されており、水中での長時間の活動が可能
ウナギの鞭は電気を帯びている。相手のシールドエネルギーを削りやすい
タコの脚はライダーオーズと同じ


タジャドルコンボ
赤椿をタジャドルっぽくイメージしてくれればいいと思うよ
タトバのタカヘッドより優れた探知能力と高速飛行に適した仮面状のバイザー
音速で飛行することが可能。ただしエネルギーの消費が激しい
タジャスピナーはメダルの代わりにISのエネルギーを炎にして発射する
コンドルの脚はISの装甲を握り潰すことが出来る

もうすぐ臨海学校

映司「こんにちは〜」


知世子「いらっしゃいませー…って、映司くん!?久しぶりじゃない!」


映司「はい、お久しぶりです。今日は……どの国ですか?」


知世子「今日はね…宇宙よ!ちょっと待っててねヒナちゃん呼んでくるから!」タタタッ


映司(相変わらず元気だなー)

映司(えっと…どこに座ろうか)キョロキョロ


伊達「よお映司」ニヤニヤ


映司「伊達さん!?」


伊達「どうも、戦えるドクター伊達明例のウイルスのせいで泣く泣く強制帰国。っと、まあ…挨拶はいいとして、どうよ調子は」


映司「そうですね…色々ありますよ」

ヒナ「映司くん!」タタタッ


映司「ヒナちゃん!久しぶりー!」


知世子「ちょうどお客さんも途切れてたし、今からちょっと休憩にしちゃいましょう!」


伊達「ちなみに後藤ちゃんは普通に仕事だ刑事だからな」


「む…なんだ、今の時間はやってないのか。ランチタイムはだいぶ過ぎているしな残念だ」


「えー?私、聞いてない!」


「仕方ない、他を探そう所長」


「うん!」


「お前ら!俺たちは捜査に来てるんだ!イチャつくんじゃねえ!」


「男の嫉妬はみっともないらしいよ?翔太郎」


「はっはっはっ…ところでフィリップ…お前は何でアイス食ってんだ!」


「棒アイス…実に興味深い」

そんな

映司「というわけで毎日楽しいですよ!」


伊達「なるほどね、まあ…俺は仕事柄そういうのにはなんともいえないが、お前が《楽しい》って思えるならそれでいいんじゃねえか?」


ヒナ「IS学園かぁ、実は私受けたことあるんですよ」


知世子「そうなの!?」


ヒナ「はい、でも私操縦すると力んじゃってISがこわれちゃうんですよね」


伊達/映司「「…………」」ゾゾォ

こんなで

一夏「水着かぁ…」

一夏(映司先生まさかパンツで泳がないよな)ウーン


シャル「一夏?……はっ!」


セシリア(映司先生についていけばよかった)ポケー


シャル「ウェ!?」


鈴「……」ジー


ラウラ「……」ジー


シャル「ナズェミテルンディス!!」

臨海学校

映司「海だー!」


一夏「先生って世界を旅してるんだから海なんて今更珍しくないだろ?」


映司「うーん、なんていうのかな。海にも懐かしさがあるっていうか、やっぱり他の国の海と日本の海とじゃ何かが違うんだよ」


一夏「へえ…」

一夏(合法的にパンイチになれるからとかじゃなくてよかった)ホッ


映司(なんだかすごい失礼なことを言われた気がする)


のほほん「オリムー!オエージ先生ー!」フリフリ


一夏(うわ、すげえ格好だな…着ぐるみ?暑くないのか?)

映司「オエージって…何それ?」


のほほん「えっと…織斑先生がいつも《おい映司》って言ってるのでー」


映司「ああ、なるほど!…なるほど?」


一夏「どうかしたのか?」


のほほん「えへへ、一緒に遊ぼうよ〜って誘いに来たの」


一夏「おう、いいぜ」


映司「俺もいいの?」


のほほん「全然オッケーだよ〜私たち1組だしオエージ先生とあんまり遊べないから嬉しーよ」


映司「じゃあ、お邪魔させてもらおうかな」

最近見てしまった伊達×映司の影響で「映司」と呼んでるように思い違いをしていました
申し訳ありません
脳内で変換しておいてください




セシリア(さすがに先生にサンオイルを塗ってもらうのは…無理ですわよね)


鈴「なになに〜オイル?あたしが塗ってあげよっか?」


セシリア「…そうですわね。お願いいたします」


鈴「すっごい露骨に微妙な顔するわねアンタ…」ニチャニチャ


セシリア「背中だけでよろしくてよ」ファサ


鈴「うっわ腹立つ……ア、テガスベッタゾ」スルッ


セシリア「ひゃ!?ちょ、鈴…ふぅ…鈴さ…あはは」


鈴「うりうり〜」


セシリア「やめ…くぅ…やめなさい!」ガチャンッ


鈴「おーおー怖い怖い…セシリアは腰周りが弱点っと」


セシリア「この〜!」バッ


鈴「ヤバイ!撤退!」ダダッ

セシリア「待ちなさい!」


鈴「あっ!映司が千冬さんのバレーボールを!」


セシリア「なんですって!」クルッ


千冬「セイッハァアーー!!」バコォオンッ


映司「くっ…ハァッ!」バチィイッ


鈴「レシーブしてる〜」


セシリア「……っ!」


鈴「痛い痛い痛い!ごめんって!ごめんって!」ポコポコポコ


一夏「食らえ!」バコンッ


真耶「うひゃあ!?」コケッ


のほほん「男子チーム強〜い!」


シャル「ちょっと!僕は男子じゃないよ!……もう」


のほほん「男子チーム元も含む強〜い」

「おい映司」


映司「ん?」

映司(誰これ…新しいクズヤミー?)


「私と勝負だ」ゴロ…


映司「スイカ…?」

映司(この声ボーデヴィッヒさんかな…?なんでタオルでグルグル巻きなんだろう)


ラウラ「日本では海に来ると、スイカを大将の首にみたてそれを割り合うチャンバラをすると聞いた。サムライ、カタナ、ハラキリ!ショッギョ・ムッジョ!」フンスッ


映司「なんだか…間違った日本の情報がごちゃごちゃになって君に伝えられたんだね……」


ラウラ「どうも、火野映司。私はラウラ・ボーデヴィッヒだ」ペコッ


映司「ああ、どうもご丁寧に…火野映司です」ペコッ


ラウラ「ハァアッ!」バッ!シュシュシュッ


映司「わっぷっ!?いきなりタオルを投げつけて何…手裏剣!?」ササッ


「見たまえ進ノ介。素晴らしい手裏剣さばきだ。君も負けていられないな」(OvO)


「あー…そうかい。それよりいいのかベルトさん。潮風はあんたには毒だろう」ポケー


「そう思うなら早いところ移動してもらいたいものだが」(O{|}O)


「もうちょっとしたら…な」ゴロン


「やれやれ…」(ー{|}ー)

夜-一夏の部屋

千冬「くーかー…むにゃむにゃ」


一夏「こういう時に定番の枕投げが千冬姉に禁止されたから、同じく定番の怖い話だ」


シャル「ほ、本当にするの一夏ぁ…」


一夏「いやぁ、なんせ色んな国のやつがいるからな、異文化交流異文化交流」


セシリア「確かに…面白そうではありますわね。いいでしょう、我が国の歴史が誇る恐ろしい話をさせていただきますわ」


鈴「じゃあ、私から…中国の屋台の話なんだけど」


箒「そういうリアルな怖い話はやめてくれ……」



〜〜

〜〜



ラウラ「という拷問がある」


鈴「」


セシリア「」


シャル「ウェ…オェ……ワサビガアガッテキタ」


一夏「大丈夫かシャル?」サスサス


シャル「うん…ありがとう一夏」


ラウラ「情けないやつらめ」


箒「……さて、最後は一夏だな」ゲッソリ


一夏「お、おう…そ、そうだな、予定じゃ普通に怖い話を考えてたんだけど、ラウラの後じゃな……最後に希望が残る話で解散にするか?」


シャル「それがいいよ!そうしよう!」


一夏「じゃあ…まあ、これはある都市伝説なんだけど」

一夏「仮面を被った、人々の自由のために戦うヒーローの話だ」

夜-海岸

映司「…………」


回想-戦乙女事件後

鴻上「ん〜!どうやら、しっかりと活躍しているようだ。私の狙い通りに!はっはっはっ!」


映司「鴻上さん…」


鴻上「おっと!勘違いしてもらっては困るよ?今回は私の研究がもたらしたものではない!むしろ、今回私や君はその火消し役だ」


映司「じゃあ…あのヤミーは誰の差し金かどうか。鴻上さんは知っているんですね」


鴻上「もちろん…しかし、その相手のことを君に教えることはできない!それは契約に反することなのでね…わかってくれたまえ、これはビジネスなのだから」

鴻上「……代わりと言ってはなんだが、キミはグリードと人間の欲望の意味の違いを知っているかね?」


映司「…いいえ」


鴻上「はっはっ!そうだろう、君は人間だからね。こほん…人間は欲望を生まれながらにして持っている。ゆえにそれを満たそうと奔走するわけだ」


映司「…はい」


鴻上「しかし、グリードは違う。彼らは欲望を持って生まれない。ゆえに求めるのだよ欲望を、欲望そのものを!」


映司「だから満たされない…」

鴻上「その通り!そう理解できるのはさすが元グリードと言ったところかな?」


映司「…………」


鴻上「当然のことだ、満たされるはずがない。人間は欲望を満たすために生きる。だが、グリードは満たすべき欲望を求める。いくら欲望を手に入れようと、それを満たす方法を知らないのだよ」

鴻上「キミはどうだね?火野映司くん…未だその身にグリードのチカラを宿す意味を、そろそろ理解出来たかな?」


回想終了

映司「……ふう、よし!クヨクヨタイムは終了!生徒の前では笑顔え…ッ!」キィイイイン

映司(なんだ、今までよりも強い反応…まさか!)


最初それぞれのコアメダルが何枚存在したか、あなたは覚えているかしら?


映司(最後の十枚目…ガメルのコアメダル!)


お前といる間にただのメダルの塊が死ぬところまで来た。

こんな面白い…満足できることがあるか


映司(アンク…)チャリッ…


お前が掴む腕は…

もう俺じゃないってことだ


映司「俺が掴む腕……俺が欲しいもの」

映司「だけどなアンク…」スッ

映司「俺は、もう一度お前の手も掴みたい。今度は一緒に手を取り合って!」ギュッ


第6話~青春スイッチオン!?

今回はここで終了
この後はもうふざけられないので
やりたいことは全部ぶち込みました

一応次の福音戦で本編は最終回
その後にエピローグの予定

コンセレディケイドライバーしゅごしゅぎるのぉおおおおっ

誰にも指摘されてなかったので私も今まで気づいてませんでしたが
>>382は会話の時系列が狂ってるので今更でやっつけながら訂正します


「そもそも、普通転入生が続けて同じクラスに入るなんておかしいんですよぉ」


「いきなりだな」


「へーそうなんかぁ」


「そうなんです!」


「どういうことなんですか先生!」


2組担任「そういわれてもねぇ、決まったものは仕方ないわよ」


「クッソー!うちも転入生欲しい欲しい欲しい!!」


鈴「あたしも転入生なんですけど…しかも代表候補生なんだけど」


「えー?でも鈴ちゃんあんま役に立たんやん」


鈴「ああん!?」


「って、火野先生が言ってましたぁ」


映司「またぁ!?」



これでとりあえず大丈夫なはず
投下はもうちょっと待ってください

今更訂正シリーズ……

>>421>>422の間に


一夏(まずい…こうなったら!)

一夏『ハァッ』ギュオオッ


ラウラ(瞬時加速!?ワイヤーの巻き取りは間に合わないっ)ピピピ


一夏(落ち着け…出来るはずだ!)キィイイイ

一夏『てぇえい!』シュッ


ラウラ『貴様ごときがぁ!!』ブゥウウンッ


ズバァッ


ラウラ『何っ!?』バチッバチチ


ドォオンッ


ラウラ(レールカノンがッ!)


書き溜めしてから投下してるから
たまにこういうコピペ忘れしちゃうの

IS-OOO!今回の三つの注意点

一つ!福音戦で終わるといったが行けなかった

二つ!短い

三つ!束さんの設定がだいぶ変わってる


カウント・ザ・ストーリー

残りの話数は?

第7話-今回

第8話-福音戦

エピローグ

で、今のところ考えております
今度こそ本当
……たぶん



映司(先生視点の学校行事って大変だったんだなぁ…眠い)

映司「ん?」


《ひっぱってくだちい》


映司「何これ?うさぎの…耳?」


一夏「ああ、先生…おはよう」


セシリア「映司先生!お、おはようございます」


映司「おはよう二人とも、これが何かわかる?」


一夏「あー思い当たる節は…」


セシリア「引っ張るんですか?あまり良くないと思いますが…」


一夏「放置するともっと厄介なことになると思うんだよな」グッ

一夏「えいっ!」


スポンッ

映司「抜けた…」


セシリア「抜けましたわね…」


一夏「うーん、外れか?…って!何だアレ!?」


セシリア「空から何かが落ちて来ますわ!」


映司「危ない!」ガバッ


ドォオオオオンッ


セシリア「ケホッ…ケホッ…もう!一体何なのですか!」


映司「イタタ…大丈夫二人とも?」


一夏「先生のおかげでなんとかモグラの友達にはならなくて済んだよ」


映司「それはよかった…で、これは…人参?」


プシュゥウウッ


映司「開いた!」

束「あっははははは!引っかかったねいっくん!ぶいぶい!」


一夏「お、お久しぶりです…束さん」


束「うんうん!本当に久しいね〜!あっ!そこの君は噂のエージくん!初めましてだ〜!」


映司「え?あー初めまして?」


束「いやーキミのところの会長さんには財団時代からよろしくしてもらってるからね〜今回キミのISを最終調整したのも実はこの私なんだぞぉ」


映司「そうだったんですか、えー…ありがとうございます」


束「にへへ〜…あっ!ところでいっくん?」


一夏「はい?」


束「箒ちゃんはどこかな?」


一夏「いや…さあ?」


束「んまー私が開発したこの箒ちゃん探知機ですぐ見つけちゃうけどねー!じゃあ、いっくん!エージくん!またねー!」タタタッ

セシリア「…一夏さん、今の方は?」


一夏「篠ノ之束さん、箒のお姉さんだ」


セシリア「ほぇ?あの篠ノ之博士ですか?」


一夏「おお、セシリアのその驚いた顔は新鮮だな」


セシリア「あ、当たり前ですわ!篠ノ之博士と言ったらこれまで所在不明で――」


映司「まあまあ!オルコットさん、とりあえず朝ごはん食べに行こうよ!」


セシリア「っ!え、映司先生もご一緒に!?」


映司「うん、今日は一緒に食べようかな。まだ早いから混まないうちにに、ね」


セシリア「い、行きましょう!今すぐ!即刻!早急に!」グイグイ


映司「そんなに急がなくても朝ごはんはなくならないと思うよ?」


一夏「……さらっと忘れられたな俺」

映司「ふう…満腹満腹」


2組担任「あら、こっちにいたのね。オーズの坊や」


映司「ああ、先生。おはようございます!」


2組担任「ええ、おはよう。食事も終えたみたいだから、今日のあなたの予定を知らせておくわね」


映司「あれ?変わったんですか?」


2組担任「そうね、織斑先生が急遽専用機持ちの合同演習に立ち会うことになったから、その関係で1組と2組の生徒たちは私たちと山田先生で面倒をみることになったの」


映司「なるほど、わかりました」


2組担任「それじゃあ、着替えて海岸に集合」


映司「はい!」

2組担任「はい、それじゃあ始めて行くわよ」


「「はい!」」


2組担任「今から火野先生が水難事故を想定した救助の見本を見せてくれるから、まずはそれをしっかり見ていてね」


「「わかりました!」」


2組担任「各班に渡した端末に今回の詳細データを送るから、それを見ながら見学するのよ。それじゃあ、火野先生後はよろしく」


映司「了解です!」

映司(小型の廃船で燃料も抜いてあるものだってのはわかってるけど…本当に海に船を沈める辺りやっぱりIS学園はスケールがすごいな)チュインッチュインッチュインッ

映司「変身!」


【Syati!】【Tora!】【Tako!】


映司『よし…行くぞ!』ダンッ


バシャァアッ

「先生ぇ質問いいですか?」


2組担任「何かしら?」


映司『大丈夫ですかー!今助けますからねー!』


「ISでの救助活動ってあまり聞かないんですけど、それはやっぱり数が少ないからなんですか?」


2組担任「そうね、根本的な問題としてはそうよ。けど、この技術は必要なものだし、おそらくこれから先発展していくISの一つの形になっていくと思うわ」


映司『こういう時にトラの爪は使い勝手いいよね。ドアくらいなら斬れるし、爪もすぐしまえるし』


「火野先生って前は一般人だったって聞きましたけど、どうしてあんなにISを動かすことが出来るんですか?」


2組担任「それは、やっぱりISへの慣れと相性ね。あとは、綿密なミーティングでどこをどうするか決めて取り掛かるの、当たり前だけど大切なことよ」


映司『うわああ!?これ真木博士が持ってた人形!?なんでこんなところに!?』


2組担任「最終的には、個人のセンスになるんだけど、そういう面では火野先生はセンスがいいの。私や織斑先生よりもね」


「ほぇ〜」

映司『これで全員ですか?』シュゥウン


2組担任「そうね、お疲れさま。かっこよかったわよ」


映司「そうですか?案外バタバタしちゃいましたけど」


2組担任「生徒の前で立ててあげてるんだから素直に喜びなさいよ…全く」


「私たちの担任と副担任が青春ラブコメな件について」


「そして私たちの副担任は依然として姿を現さない」


「山田先生サボり?」


「でも山田先生がアレやったら溺れちゃう!」


「確かに!」


映司「あはは…酷い言われようだな山田先生」


2組担任「でも本当に何をしているのかしら」

2組担任(昨日の強いガメルのメダルの反応もあるし、嫌な感じ…)

2組担任「まあいいわ、この後は各班で自分たちならどう対処するか、データや火野先生のやり方を参考にしてまとめて2組の子は私に、1組の子は山田先生に、それぞれデータを送ってちょうだい」


「「はい!」」


2組担任「それじゃあ、ひとまず解散よ」

映司「ふぅ…船の片付けは案外簡単にできましたね。ISはもっとこういう風に使われたらいいのに」


2組担任「そうは言うけれど、人間の産業の発達と切っても切れないのが兵器であり、戦争や闘争よ?是か非かは別にしてね」


映司「そうですけど…だからこそそうあって欲しいじゃないですか」


2組担任「綺麗事ね…別に嫌いじゃないけど」


映司「どこまでも届く俺の腕…それをどうすれば手に入るのか、それはわかったけど、どうすれば実現できるのかがわからない。世界中の人と人が…みんな仲良く手をつなぐことが出来れば叶うのかな?」


2組担任「さあ、そんなことわからないわ。だけど、見てみたいわね…世界中のみんなが、仲良く手をつないでいる姿」


映司「……そうか、だったら、まずはそこを目指してみようかな?って、さすがに広過ぎか」


2組担任「構わないわよ。夢だって、妄想だって、叶わなくたって……それはあなたの欲望だもの、我慢する必要なんてないのよ」


映司「ありがとう。じゃあ、その第一歩として」ギュッ


2組担任「あら?」


映司「まずは隣の同僚と仲良く手をつないでみる!」


2組担任「ふふ…本当バカねあなた」ギュッ

真耶「ハヒ…フヒ…たいへ……大変なんですよ先生たちぃぃ……」フラ…フラ…


映司「山田先生!?」


2組担任「なぁに?サボった罰でフルマラソンでも走って来たの?」


真耶「ちがいまふぅ…たいへんなことがぁ…特命…篠ノ之…」ヒューヒュー


映司「大丈夫ですよ、落ち着いて!はい、深呼吸…すー…はー…」


真耶「すー…ふぃ〜」


映司「落ち着きましたか?」


真耶「は、はい…なんとか」


2組担任「それで、何があったの?」


真耶「それが…特命レベルAの問題が発生したんです」


2組担任「なんですって…状況は?」


真耶「それは今から作戦室で説明します。ついて来てください!」


2組担任「わかったわ。いくわよ坊や」


映司「はい!」

作戦室

千冬「というわけで、この暴走IS《銀の福音(シルバリオ・ゴスペル)》には、お前たち専用機持ちに対処してもらう」


映司「ちょ、ちょっと待ってください!」


千冬「…却下だ」


映司「そんな!おかしいじゃないですか!いくら専用機持ちだとしても、彼らは子どもです!そんな危ない目に遭わせてまで大人の尻拭いをさせるなんて!」


千冬「黙れ映司」


映司「けど!」


千冬「黙れと言っている!」


映司「ッ…」


千冬「もう決まったことだ、私では変えられん」


2組担任「火野先生、落ち着きなさい。あなたがそんなじゃ、その子たちが不安になるわ」


映司「はい…すみません」

セシリア「ご安心ください映司先生。わたくしたちは皆専用機を受け取った時から覚悟は決まっています」フンス


映司「オルコットさん…」


鈴「いちいちアンタに心配されなくても平気だっての、過保護なのよあんたは」イー


シャル「それに篠ノ之さんのISは第4世代型ですから、スペック的にも問題ないと思います。ま〜一夏はどうかわからないけどね〜」ニヤニヤ


一夏「ぐっ…言うようになったなシャル。俺の背中でプルプルしてた時が懐かしいぜ」


シャル「ちょっと!それはナイショでしょ!」


一夏「ははは、まあ、そういうことだからさ。あとは俺たちに任せてくれよ先生」


箒「その通りです。私の紅椿があれば何も問題ありません」


ラウラ(……その発言からは問題しか見えないと思うが)

ラウラ「ともかく、上層部からの命令に従うだけです。それ以上も以下もありません」


一夏「身も蓋もねえな…」


映司「みんな…」

セシリア「では、ブリーフィングを続行いたします。先ほどいただいた目標のスペックデータを見た限りだと、わたくしのISと同じような兵装を積んでいます。広域殲滅を目的とした特殊射撃型ですわね」


鈴「つまり、攻撃と起動に特化したセシリアの上位互換の機体。厄介ね、嫌になるわ」


セシリア「鈴さん?何か不満があるなら遠慮せず言ってくださってよろしくてよ」


鈴「んっふっふ〜なーんのことかな?」テヘ


シャル「特殊兵装も曲者だよ。シールドの残量を一気に持っていかれそう」


ラウラ「そして、格闘系統のスペックについては不明…教官、偵察は行えないのですか?」


千冬「無理だ、この機体は現在も超高速で飛行している。偵察はおろか、安全圏で接触できる機会すら一度切り」

鈴「となると…一撃必殺で仕留める必要がある」


一夏「そこで俺の出番だな!」


シャル「出た!カミカゼだ!」


ラウラ「カミカゼ!?NINJAと並ぶ東洋の超人じゃないか!さすが私の嫁!」


一夏「お前らカミカゼの意味わかってないだろ…自爆特攻だぞ。やったら死ぬんだぞ俺」


鈴「でもぶっちゃけそうじゃん」


箒「安心しろ骨は拾ってやる」


一夏「うわああ!映司先生女の子がいじめる!」ダキッ


真耶「ッ!」ガタッ


映司「えー?こ、こらー!ダメでしょ!」


セシリア「はぅ!」ドキンッ


千冬(緊張感はないのかこいつら)

千冬「さて、そうなると次の問題はどうやってこいつをそこまで持って行くかどうかだ」


ラウラ「カタパルトがなければカミカゼボーイは撃てませんからね」


一夏「お前の国の教育はどうなってるんだよ…」


ラウラ「どうもこうも、戦うことを目的に造られた私にそれ以外の学を求めるな」


一夏「これが終わったら一緒に勉強しような」ナデナデ


ラウラ「うむ!」ムフー


シャル(かわいい)


鈴(うらやましい)


箒(妬ましい)

セシリア「白式のエネルギーは極力使わず攻撃に回すとなると、わたくしたちの誰かが一夏さんを運ぶことになりますわね」


束「は〜い!提案!提案!」ガンッ


一夏「うわ!天井から出た…ゴキブリかよ」


束「うもー!いっくんひど〜い!」スタッ


映司「えっと…篠ノ之さんのお姉さん?でしたよね」


束「エージくんちーっす!それでねちーちゃん!この天才束さんからこの作戦についての提案がございまする〜!」


千冬「……なんだ」


束「箒ちゃんの紅椿なら、現状を打破するには十分な性能を誇ってるんだよ〜あとはこの束さんがちょいちょいっと調整すればいつでも出撃オッケー」

セシリア「ですが箒さんはまだ経験が」


束「んん?何か言ったかな…有象無象さん」ニコッ


セシリア「ッ…」ゾクッ


束「今私はちーちゃんとお話してるんだぁ、私大切なお友達とのお喋りを邪魔されるの大っ嫌いなんだよね〜」ニコニコ


千冬「よせ、束…今はそんなことをしている時間はない。篠ノ之!」


箒「はい!」


千冬「束にISの調整をしてもらえ。この作戦は、篠ノ之、織斑両名が主軸となってもらう。紅椿の調整が終わり次第出撃。直ちに準備に掛かれ!」


一夏/箒「「はい!」」

海岸

箒(紅椿。私の専用機…これでやっと一夏の隣に立てる)

箒「ふふ」


束「おやおや〜箒ちゃんいい感じぃ?」


箒「……別に、なにも」プイッ


束「そんなむすっとした顔しないの〜。せっかくの美人が台無しだよ〜」


箒「なっ…むすっとしてない!生まれつきこんな顔です!」


束「そうかな〜?束さんとしては、もっとニコニコしてもいいと思うんだけどぉ?」


箒「ニコニコ?どうして私がこの状況で笑わないといけないんですか」

箒(さっき笑ってしまったが…少しだけ…ちょっと…ミリ単位で)

束「えー?だってこれで…専用機があれば箒ちゃんは《いっくんの隣に立てる》でしょう?」


箒「ッ!?な、なぜ……」


束「えへへ、箒ちゃんのことなら何でも知ってるよぉ…お姉ちゃんだもん」

束「そして、お姉ちゃんだから箒ちゃんの望むものは何でもあげちゃう。地位も名誉もチカラも楽しい学校生活も気の合うお友達も対抗するライバルも好きな男の子だって何もかもぜ〜んぶ!」


箒「あ、あなた…まさか!」


束「だから、笑って笑って!笑ってくれないと私悲しくなっちゃう。もしこの世界が嫌なら言ってね?箒ちゃんが笑ってくれない世界なら、《また》変えちゃうから」ニコッ


箒「〜〜ッ」ゾワワッ


束「さ、ちゃちゃっと紅椿の調整片付けちゃいましょうか!」

箒(まさか…今までの事件…全てあの人が……いや、さすがにそんなことは…だが…)


一夏「もう行けるのか?」


箒「……ああ」


一夏「じゃあ行くぜ!白式!展開ッ!」パァアア


箒「…来い紅椿」パァアア


一夏『よし…頼むぜ箒』


箒『……ああ』


一夏『どうかしたか?緊張してる?』


箒『そういうわけじゃない。お前こそ…大丈夫か?』


一夏『ああ、俺は大丈夫だ』

一夏(俺は…な)

千冬『聞こえるか二人とも』ピピピッ


一夏『ああ』


箒『よく聞こえます』


千冬『今回の作戦の要は一撃必殺。短時間での決着を心掛けろ。討つべきは《銀の福音(シルバリオ・ゴスペル)》。以後は《福音》と呼称する』


一夏/箒『『了解』』


箒『織斑先生…一夏を運んだ後は、私はどのようにすれば』


千冬『篠ノ之、お前は織斑のサポートに回れ、決して無理はするな。いくら第4世代と言えど、お前はそれでの戦闘経験は皆無だ。どんな問題が起きるかもわからん…いいな』


箒『…はい』

作戦室

セシリア「箒さんの様子がおかしいですわね」


鈴「そりゃ専用機が届いたその日に初めての実戦じゃ不安でしょうよ」


シャル「そうだね、気負いすぎないといいんだけど」


ラウラ(…いや、先ほどまでは新しいおもちゃをもらって浮かれていたはずだ。一体何があった…?)


千冬「……織斑へのプライベートチャンネルを」


真家「はい」ピピピッ


千冬「一夏…聞こえるか?」


一夏『なんだ…ですか千冬…織斑先生』ピピピッ


千冬「落ち着け、これはプライベートチャンネルだ。篠ノ之には聞こえん」

一夏『…箒のことか?』


千冬「そうだ、様子がおかしい。あんな状態では万が一の状況もあり得る。いざというときにサポートできるよう注意しておけ」


一夏『了解!』


千冬「あと一つ」


一夏『ん?』


千冬「死ぬなよ」


一夏『任せろ!』


真耶「オープンチャンネルに切り替えます。スタンバイどうぞ」


千冬「では…始め!」

海岸-一夏たちとは別の場所

映司「やっぱり俺って過保護なのかかも」


2組担任「ここにいたのねオーズの坊や」


映司「メズール…」


2組担任「だからその名前はやめてって言ってるのに…もう、全然言うこと聞いてくれないんだから」


映司「止めても無駄だよ。《アレ》は…俺じゃないと…オーズじゃないと倒せない」


2組担任「わかってるわ…だから私も止めに来たんじゃない。そもそも、私は織斑先生みたいに崖の下に突き落とすのと違って過保護だし、甘やかしだしね」


映司「俺もそうなのかな?」カチャッ…デュィンデュィンデュィン…

2組担任「さあ?私からすれば全然だし方向性も違うけど、子どもからすればそうなのかもしれないわね」


映司「まあいっか…例え疎まれても、それでも俺は手を差し伸べたいから!」チュインッチュインッチュインッ

映司「変身ッ!」


【Taka!】【Kujaku!】【Condoru!】

【Time〜judged〜all!!】


映司『ハアァッ!』バサァ…ブワッ

映司『じゃあ…行ってくる!』バッ


キィイイイイイイイイッ


2組担任「本当…バカ」


第7話~戦わなければ生き残れない!?

今回はここで終わり

本当は一気に終わらせたかったのですが
最後の展開をどうするか悩んでた結果福音戦の前で切ることに…
これなら、6話と一緒にすればよかったと後悔

もう平成ライダーのキャッチコピーがネタ切れでやばいので早く終わらせないと…
15個あるから余裕と思ってたら電王とカブト、ディケイドが使わせる気ないし…

最後の展開は色々思いついてるんですが
どうにも難しいですね
なので最悪期限いっぱい時間かかるかもしれないです
よろしくお願いします

訂正

映司「やっぱり俺って過保護なのかかも」

映司「やっぱり俺って過保護なのかも」

あげちゃったし

どこの訂正か入れ忘れたし…

>>551の始めのセリフです

生存報告がてら謝罪

すみません

某アイドル育成ソシャゲで多々買いが始まってしまったので

まだ更新できません

とりあえず年内には完結させるつもりではいます

もうしばらくおつきあいください
よろしくお願いします

今週のどこかで投下の予定


といいつつ1カ月期限を伸ばす
SS作者()のクズ

IS-OOO!今回の三つの注意点

一つ!無駄に長い!だれだ台本形式の戦闘パートはすぐ終わるとかいったやつ

二つ!だから一気に全部投下はできないかもしれない

三つ!続きはない!


カウント・ザ・メダル!

現在がオーズ使えるメダルは?

2組担任が所有する10枚目の水棲生物系コアメダル

海上

箒『福音を発見!』


一夏『こっちも確認した!』


箒『作戦通り一気に接近し、お前の一撃で両断する!準備はいいか一夏!』


一夏『ああ!』キィイイイイ


箒『カウントを合わせるぞ!十秒後だ!』ピピッ


一夏『了解!』ピピッ


キィイイイイインッ


福音『…!』


箒(察知された!だが…紅椿のスピードなら!)


箒ちゃんのことなら何でも知ってるよぉ…お姉ちゃんだもん


箒(〜〜ッ)フルフル

箒(今は…とにかく一夏を!)

ゴォオオオッ


一夏『オオオオオオッ!』ブォンッ


ズバァアッ


箒『やれたのか!?』


一夏『あ、ああ!やった……ぞ?』


箒『なっ…!』


ジャラジャラジャラジャラ…


一夏『クソ!またあのメダルだ!再生される前にッ』グッ


箒『ちょっと待て!それだけじゃない……まさか!無人機のはずだ!』


「……」グタァ


一夏『そんな…福音の中に』


ジャラジャラジャラジャラ…


箒『人がいる……!』


ジャラジャラジャラジャラ…


福音『……』ジャキンッ


一夏『くっ!再生した!』


箒『来るぞ一夏!』

福音『…!』ギュィインッ


ガキンッ


一夏『ぐぅ…ッ』ギリギリ

一夏(何だコイツ……バカみたいに一撃が重い…!)


福音『……』ググッ


一夏(押し負ける…!)


箒(一夏が危ない!)チャキッ

箒『ハァアアッ!』キィイイイッ


福音『……』バッ ギュウウンッ


箒(上昇した!反応も…感知してからの行動も早過ぎる!)


福音『……』ググッ


一夏『まずい!離れられたらアイツの一方的な距離だ!』


福音『…!』バッ


チュインッチュインッチュインッ

チュインッチュインッチュインッ


箒(なんて量の光弾…一夏の装備では防ぎ切れない!)

箒『このぉっ…!』シュィイインッ

箒『掻き消すッ!』ブンッ


ブワアッ


一夏(光線が刀の軌道から帯状に!?)


ドォオオンッ


箒(いける!やはりこの紅椿なら!)


お姉ちゃんだから箒ちゃんの望むものは何でもあげちゃう。


箒(〜〜ッ!クソッ!)


福音『……』スッ


一夏(手のひらを箒に…)ピピッ

一夏(エネルギー反応!)バッ


キィイイ…ォオオオッ


箒『しまっ――』


一夏『箒ッ』キィイインッ


バチチチチッ


一夏『おおおおっ……トゥラァッ!』ズシャァアッ

シュゥゥ……


一夏『平気か箒?』


箒『あ…ああ、だが…すまない。零落白夜を使わせてしまった……』


一夏『そんなこと気にすんな。どうせ奇襲が失敗した時点で作戦も失敗してた』

一夏『問題はここからどうするかだぜ。簡単に退かせてくれそうにもないしな』


箒『…そうだな』


一夏(やっぱり…箒の動きが悪い。攻撃の度にワンテンポズレてる…なぜかわからないけど躊躇してるみたいだ)

一夏(なんとかして二人でこの空域から脱出したいけど)


福音『……』バサァッ


チュインッチュインッチュインッ

チュインッチュインッチュインッ


一夏『今度は俺か!』ギュゥウンッ


箒『一夏!』

一夏(白式の機動性なら十分に避けられる)


ヒュンッヒュンッ


一夏(だけど、いつまでも続けられないぞ)スゥ…フワッ


箒『行けビット!』ガシュッガシュッ


シュシュンッ


福音『……』サッ


箒『そこ!雨月!』グンッ


ズガガガガガッ


福音『……』スゥ…グォオッ


箒『この程度のレーザー砲当たらないとはわかっていた!』


福音『…!?』


シュインッ


一夏(あれは…さっきのビット!)


シュバァッ


福音『…!』ズガンッ


箒『だが、私のビットはまだ動いているぞ!』ギュォオオッ

箒(一気に決める!)

一夏(箒の動きが良くなった…押し切れるか?)


箒『ハァッ!』ブォンッ


一夏(いや、俺も追撃に…)ピピピッ

一夏(なんだ?海上に……船!?)


福音『……』ガキンッ


箒(くっ…まだシールドに余裕があるのか!なんてISだ!)


福音『……』ジ…ジジジ


箒『この距離でそのエネルギー弾はマズイ!』サッ


一夏(エネルギー弾…あの角度で撃たれたら船が!)キィイインッ


福音『…!』バッ


チュインッチュインッチュインッ

チュインッチュインッチュインッ


一夏『させるかぁッ!』ブゥウンッ


箒『一夏!?何をやって――』ハッ


ズバッズシャッズドォオンッ


箒(船だと!?まさか密輸船……こんな時に!)

福音『……』チュィイイ…


一夏(くっ…白式のエネルギーが!)ピー!ピー!ピー!


箒『マズイ!』ゴォオッ

箒(紅椿の全力ならどちらも護れる!)キィイイイイッ

箒(全…力…で)


もしこの世界が嫌なら言ってね?箒ちゃんが笑ってくれない世界なら、《また》変えちゃうから


箒(これも全部あの人の仕業なのか…?だとしたら……私が紅椿を操ることがあの人の目的なのだとしたら……?)

箒(一体…私たちは何のために戦っているんだ。私たちの相手は何なんだ)

箒(わからない…何も!)

箒『う…ウワアアアアッ!!』ブォンッ


福音『……』スゥ…


一夏『なっ!?』


箒(躱された…はじめから狙いは私……?)


一夏『やめろおおおおおッ!!!』


ドカァアアンッ

箒『……?』

箒(なんとも…ない?)


シュゥゥゥ……


福音『…!…?』バチチッ…バチッバチッ


映司『ッ…間に合った』バチッ…バチチチ


一夏『せ、先生!?』

一夏(福音にダメージが…でも、箒を庇って先生も!)


箒『火野…先生?』

箒(私の…紅椿と同じ…紅のIS……)

箒(なのに…私は……)フラッ


一夏『箒っ…』ガシッ


映司『大丈夫、気を失ってるだけだよ』


ジャラジャラジャラジャラ……


一夏『でも…どうして先生が』


映司『えっと…ほ、ほら!この作戦は専用機持ちでやるんでしょ!俺も専用機持ちだし!』


一夏『それって…すいません俺たちが不甲斐ないせいで』


映司『そんなことない!織斑くんたちは十分に戦ってくれた』

ジャラジャラジャラジャラ…


福音『…!…!』ズズッ


映司『さあ、織斑くんは早く篠ノ之さんを連れてこの空域から離脱して!』


一夏『先生も一緒に!』


映司『俺はこいつを足止めする』


一夏『そんな…だったら俺も!』


映司『織斑一夏くん…これはIS学園の教官としての俺からの最初で最後の命令。篠ノ之箒を連れて即刻この空域から離脱せよ』


一夏『っ…!』


映司『ごめんね、でも…こういう時ぐらい先生面させてよ』

映司『大丈夫!俺はちゃんと明日のパンツ持ってるからさ!』


一夏『……わかりました映司先生。でも…絶対帰って来てください』


映司『もちろん、約束する』

ジャラジャラ…


ジャラ…


福音『……』ガチャンッ


映司『さあ!早く!』


一夏『〜〜ッ』キィイイイイッ

一夏(クソッ!クソッ!)

一夏『クッソォオオオオオ!!』


バシュウウウウッ


福音『……』ブゥンッ


映司『さぁて…』スッ


福音『…!』シュゥウンッ


映司『ハァッ!』キィイイッ


ドォオオンッ

旅館-作戦室

千冬「どうなっている!なぜ映司が!」


真耶「わ、わかりません!ですが、織斑くんたちは撤退できたようです!」


千冬「あ〜の〜馬鹿ッ!通信は!」


真耶「ダメです!応答しません!織斑先生の端末は?」


千冬「この端末はあくまでサポート用、映司が操作を拒否している状態では使っているメダルがわかるだけだ!」

千冬(今映司が使ってるのは紫色のメダル……鴻上から聞いたメダルの種類にはそんな色のものはなかった。嫌な予感がする……)


真耶「そうですよね……ッ!福音から強力なエネルギー反応!」


ビー!ビー!ビー!

真耶「あっ…」


千冬「どうした!」


真耶「火野先生の……OOO(オーズ)の反応がロストしました……」


千冬「〜〜ッ!」ガンッ


真耶「あ、あの……」


千冬「……生徒には知らせるな!特にあの6人には……救護班を織斑と篠ノ之の帰還地点に、以降この部屋には生徒の立ち入りを禁じ、福音の観測を続けろ」


真耶「……はい」


千冬(なぜだ…なぜ、映司が……あいつには馬鹿な真似をしないように見張りを…まさか)

千冬「……各クラスの担任に連絡を、今後の生徒への対応について話がしたい」


真耶「え…?はい、わかりました」

旅館-中庭

シャル「セシリア!」


セシリア「シャルロットさん…何か?」


シャル「え?いや…今一夏から火野先生のことを聞いて……」


セシリア「心配して来てくださいましたの?」


シャル「そうなんだけど……やっぱりセシリアはすごいね。こんな状況なのに冷静だ」


セシリア「どうでしょうか、ただ、わたくしが何かしたところでどうにかなるものではないと思って……それに」


シャル「それに?」


セシリア「映司先生は、わたくしたちが心配するほど弱くありません」


シャル「そっか…信じてるんだね」


セシリア「……シャルロットさんこそ、織斑さんのところにいなくてもよろしいので?」


シャル「一夏には今鈴がついてる。こういう時は幼馴染みには敵わないや、えへへ」

セシリア「そうですか……でしたら、少し手を貸していただけませんか……?」スッ


シャル(セシリアの手…震えて)

シャル「もちろん、僕の手でよければ」スッ


セシリア「…ありがとう」ギュッ


シャル「ううん、いいよ。ごめんね、僕余計なこと言った。冷静だなんて」


セシリア「そんなことありませんわ。わたくしが弱いのです」


シャル「だったら僕はもっと弱いね。だけど…こうやって手を繋いでるとさ、なんだか強くなれる気がしない?」


セシリア「手を繋ぐと強くなれる……」


シャル「うん、きっとそれが僕たちのチカラなんだと思う。一人一人は弱くて…弱点ばっかりだとしてもさ、手を繋いで……弱点を補い合って、そうやって僕たちは生きていくんだよきっと」


セシリア「……シャルロットさんは十分強いですわ」


シャル「えへへ、ありがとうセシリア」

旅館-医務室

鈴「持って来たわよ」タタッ


一夏「悪いな鈴…」


鈴「別にいいわ、でも……」


一夏「ん?」


鈴「なんでパンツだけ?着替えしたいなら全部着替えればいいじゃない」

鈴「ちょ、ちょっと恥ずかしかったんだからね!男物のパンツ握りしめて来るの」

鈴(まあ、割と役得でしたけども!)


一夏「だから悪かったって、あと今はまだ着替えないからな」


鈴「はあ?じゃあなんで持って来させたのよ、嫌がらせ?この変態!」


一夏「ち、違う!ちゃんと意味はあるって!」


鈴「ほーなら言ってみなさい一夏くん」


一夏「これは明日のパンツだ!」


鈴「だから着替えなら全部持って来させなさいよ!!」


一夏「だぁ違う!」

鈴「何が違うのよ!」


一夏「映司先生が言ってなかったか?男はいつ死ぬか分からないから、パンツだけは常に一張羅を履いておけって」


鈴「いや…あんなんでも一応先生だから、女子にパンツの話はしなかったわよ」


一夏「そうなのか、まあとにかく、そのためのパンツだよ。だから早く渡してくれ」


鈴「でもそれってなんか死にに行くみたいじゃない……」ギュッ


一夏「そんなんじゃないって、これは《明日の》パンツなんだから」


鈴「……わかんない。手短かに確実にお願い」


一夏「なんでわからないかな……つまり、今日をしっかり生きて、明日はこのパンツを履くっていう覚悟だ!」


鈴「……言いたいことはわかったわ。なんとなくだけど……そういうことなら渡してあげる」スッ


一夏「サンキュー!これ一番お気に入りのやつだ!」


鈴「さいですか……」


一夏(待っててくれ映司先生!)

海岸

箒「…………」

箒(あの時、私が全力を出していれば……一夏も火野先生も)


ラウラ「ここにいたか」


箒「ラウラ……か」


ラウラ「ふん、嫁でなくて悪かったな」


箒「……いい、どの面を下げて会えばいいのかわからないしな」


ラウラ「無様だな。負け犬め……そんな貴様にも一応報告しておいてやる。私たちは夜に福音の元に行くぞ」


箒「ッ…だが、待機命令が」


ラウラ「そうだな」


箒「だったら!お前にとって織斑先生の命令は絶対のはずだ、それを反故にするのか」


ラウラ「確かに、以前の私なら教官や上官言うことは絶対……それに反する行動など思いつきもしなかっただろう」

ラウラ「なぜなら、私はそのために生まれ、そのために生かされていたからな」


箒「それなら…どうして」

ラウラ「だが、今は違う。違うと言える。嫁や教官が言ってくれたんだ。私は私だと、ラウラ・ボーデヴィッヒになれと……」


箒「私は……」


ラウラ「お前はどうする。篠ノ之箒……お前はどうしたい」


箒「私は……どうしたいのだろう」


ラウラ「そんなこと私が知るか、私は自分のことで手一杯だ。お前のことまで考えている余裕はない」

ラウラ「だが、ここ最近お前の身近にいたんじゃないか?本当は自分のことで手一杯なはずなのに、他人(ひと)の厄介事に首を突っ込むお人好しの馬鹿が二人ほど」


箒「…………」


ラウラ「そんな二人を見て来て、お前は何も感じなかったのか?少なくとも私は感じたぞ」


箒「私は……」

箒(ずっと考えていた、どうして私の人生は上手くいかないのだろうかと)


箒(姉がわけのわからない研究をしていて、それは世界を変えてしまった)


箒(それから私の暮らしは一変した。私を満たしたのは言いようのない無力感と特別になってしまったが故の孤独だ)


箒(強くなればと思った……姉のようになれば私も自分の世界を変えられるかもしれないと)


箒(だが、そうして私が得た強さはただ相手を痛めつけるだけの暴力だった)


箒(そんなものを求めていたわけではなかったのに……だが、強さを求めることをやめたと同時に私には何もなくなってしまった)


箒(IS学園に来て、一夏と再会したのはそんな時だ)

箒「私は……わからない。強さを求めたこともあった……少し前までは力を得て浮かれていた。けれど…どちらの時も結局怖くなって……そして、何もわからなくなった」


ラウラ「……そうか」


箒「だから…いつの日かその答えが出るようにその……頑張ろうと思う」


ラウラ「…………」


箒「だ、ダメか?」


ラウラ「ふっ…お前がそう決めたならそれでいいじゃないか。だが、嫁は渡さないぞ?」


箒「なっ!い、今一夏のことは関係無いだろう!」


ラウラ「では、腑抜けも治ったようだし、改めて聞こう。この後に火野映司と協力し福音を倒す。箒、お前も来るか?」


箒「……ああ!」


ラウラ「よし、では行くぞ」


箒(私は…もう逃げ出さない!)

旅館-作戦室

真耶「ダメです…2組の子にも聞いてみましたが、お昼の演習以降担任の先生の姿はみていないらしいです」


千冬「やはり…か」


真耶「さっきの火野先生の見張りは……」


千冬「そうだ、あいつに任せていた。問題はないと思っていたのだが……あいつも変わった、規律には厳しいやつだったのに」


真耶「それで先生なんですが……」


千冬「どうした、まさかあいつまでいないなどと言ってくれるなよ」


真耶「海です…」


千冬「はぁ?」


真耶「海の中にいます……」


千冬「2組ィイイイイッ!!!」

海岸

鈴「ごめんなさい!」ビクンッ


一夏「……いきなりどうしたんだ鈴?」


鈴「い、いやぁ…なんかわかんないけどぞくっとして」


セシリア「あら、臆病風にでも吹かれましたか?」


鈴「アンタはいっちいち嫌味ったらしいわね!」


セシリア「ふふ、反応が良いものでつい」


一夏「まあまあ、この後が本番なんだからあんまりヒートアップするなよ」


シャル「福音はさっき一夏たちが交戦した場所からあんまり離れてないみたいだね」ピピッ


一夏「映司先生は?」


シャル「いくら旅館のセキュリティが学園より劣ってても、さすがにそこまで調べようとすれば先生たちにバレちゃうよ」


一夏「そっか…」


シャル「本当ならこの情報もやっと閲覧できてるんだから、ラウラがいてくれてよかった」


鈴「噂をすればなんとやら……」


ラウラ「連れて来たぞ」


一夏「おうラウラ、箒も」

箒「一夏……」


一夏「ん?」


箒「すまない。あの時、私がちゃんと……」


一夏「いいさ、怖くなったんだろ?紅椿が」


箒「……ああ」


一夏「だったらいいよ、先生たちも言ってたじゃないか。ISは簡単に人の命を奪える兵器だって、それをおもちゃみたいに扱う人間よりもためらいながら使う人間のほうがいいさ」


箒「だが……そのせいで」


一夏「後悔してるなら次はちゃんとすればいい。幸い、今回はそれができるんだ。だって、まだみんなピンピンしてるんだからな、だろ?」


箒「……ありがとう」


一夏「よし!じゃあ、行くぞ!千冬ねえに殴られる覚悟はできたか!」


鈴「……やっぱ行くの止めようかな」


一夏「おい!」

鈴「冗談よジョーダン」


一夏「ったく……行くぞ白式」

一夏(映司先生。今度は俺たちが先生を助ける番だ)


セシリア「さあ、舞ましょうブルー・ティアーズ」

セシリア(あの時映司先生に負けてから数ヶ月……やっと成長したわたくしを見ていただけますわ)


鈴「暴れるわよ甲龍!」

鈴(無事じゃなかったら承知しないんだから。副担任になんかあったら夢見が悪いじゃない)


シャル「負けられないね」

シャル(僕は先生と接した期間は短いけど、それでも返したい恩はある!)


ラウラ「フン……」

ラウラ(借りは返す……私を助けてくれた映司にも、嫁に手を出した福音にもな)


箒「もう一度……力を貸してくれ紅椿」

箒(私は変わる……変わりたい。だからそう…これはそのための!)


「「「「「「変身!」」」」」」

海上-福音との交戦空域

鈴『霧がスゴいわね……』


シャル『この空域だけ異常に気温が下がってるんだ』


ラウラ『海を見ろ』


鈴『何よアレ!?氷…まるで氷河じゃない!』


一夏『俺たちが福音とやりあってた時にはあんなの……』


箒『あ、ああ…』


セシリア『正面に何か……ッ!?』


福音『…………』


一夏『福音が……』


シャル『氷河がから伸びた氷の柱の中にいる?』


鈴『ってことはこれは映司がやったの!?』


ラウラ『馬鹿な……いくらなんでもこんな』


セシリア『ありえないと言えないのが、映司先生のIS…オーズなのですわ』

箒『火野先生はどこに』


シャル『それが……呼び掛けても応答がないんだ。先生のISの反応もないし』


鈴『そんな……』


一夏『そんなはずない!頼むシャル!もう一度試してくれ!』


シャル『うん……』


セシリア『いえ、その必要はありません』


一夏『セシリア!?』


ラウラ『そうだな、その余裕もなさそうだ……見ろ』


パキッ…バキバキッ


箒『氷が…』


鈴『時間切れってわけね』

セシリア『身動きがとれない相手を斬るのは忍びないと思いますが……この機を逃す手はありませんわよ織斑さん』


一夏『ダメだ…シールド無効化攻撃であいつを斬れない。福音の中には人がいるんだ』


鈴『あれは無人機だって!』


箒『確かだ、私も見た』


シャル『だったら、シールドを削ってISを解除させるしかないね』カチャッ


ラウラ『全員全力で叩き込むぞ。どうせ氷は砕ける』バチチッ


鈴『その前に一発ぶち込む。単純でいいわ』シュゥゥ…


箒『あいつのタフさは知ってるからな。手加減はしない』シャキンッ


セシリア『照準は私のブルー・ティアーズと同期して行ってください。サポート致しますわ』ガチャンッ


一夏『くそ……』

一夏(無事でいてくれよ先生!)


ピピピピッ…

キィイイイインッ


セシリア『発射ッ!』


チュドォオオオンッ

一夏『や、やりすぎじゃ……』


鈴『地形変えるどっかの先生よりましでしょ』


セシリア『……これでも倒しきれていないようですわね』


ラウラ『ハッ……やったか!』


シャル『ラウラ!?』


ラウラ『いや、こういう時のお約束らしいのでな』


箒『来るぞ!』


チュインッチュインッ

チュインッチュインッ


ラウラ『フンッ!』ブゥンッ


ドォオンッドォオンッドカァンッ


セシリア『停止結界…味方につけると頼りになりますわね』ピピッ


ラウラ『知ってると思うがコレも万能ではない。頼ってくれるのは構わないが、当てにし過ぎるなよ』


セシリア『もちろん……高速飛行パッケージの内容を変更、これでわたくしも動けますわ』ピピピッ


ラウラ『なら行くぞ、出遅れた』

キィイイイインッ


箒『セァアアッ!』シュッ


福音『…!』グッ


ガキンッ


箒『おおおおお!』ググッ


福音『……』ググッ


鈴『あらら、動き止めちゃだめじゃない!』カシュッ


福音『…!』


ボォオンッ


福音『……』シュゥゥ…


箒『私に当てる気か!』シュゥウンッ


鈴『そのスペックで当たるならあんたがトロいだけよ〜』

福音『…!』バサッ


バラララララッ


シャル『おしゃべりしてないで攻撃する!』バラララララッ


チュンッチュンッチュンッチュンッ


福音『…!』キィイイイッ


シャル『一番弱い僕を狙ったのは悪くないけど』シュンッシュンッ


鈴(シャルロット…また武器の換装スピードが上がってるわね)


福音『…!』グォオッ


ガキンッ


シャル『今回僕は盾役なんだよね…!』ギギギッ


一夏『ハァッ!』ブンッ


ズジャアッ


福音『…!…!』バチッバチチ


箒『そこぉっ!』シュッ


鈴『てりゃぁ!』ブンッ


ズガンッ

バジュウッ


福音『…!…!』ジャラジャラジャラジャラ

シャル『へへ、この距離のショットガン…ISのバリアでも耐え切れるかな?』ガチャンッ


ドガンッ


福音『…!』ブシャァアッ


シャル『もう十発!』グッ


ドガンッドガンッドガンッドガンッ


ドガンッドガンッドガンッドガンッ


福音『…!…!』ジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラ


鈴(エゲツな…)


箒(何が盾役だ)


一夏『再生が追いついてない!このまま押し切る!』


福音『…!…!』ジャラジャラジャラ

福音『…!!』チュィイイイイッ


箒『強力なエネルギー反応!全員退避!』


福音『…!』バッ


ブィイイイインッ

ドォオオオンッ


鈴『ッ…球状にエネルギーを放出して……もう少しで巻き込まれてたわね』


箒『まさに攻防一体の型ッ』


シャル『あれ…一夏は!?』

一夏『アアアアアアアッ!!』シュィイイイイッ


鈴『あの馬鹿!』


シャル『零落白夜で無理やり斬り込みに行ったんだ!』


一夏(せっかく削ったエネルギーを回復されてたまるか!)

一夏『その翼もらった!』グォオオッ


福音『……』バサァッ


一夏『クソ!』


ガキンッ


福音『……』バチッバチチ


一夏(これ以上は受け切れない…!)


ラウラ『だったらその翼は!』


セシリア『わたくしたちがいただきますわ!』キィイイイインッ


ギュォオオオオオッ!


一夏『レールカノンとレーザー光線の合体技!?』


ドォオオオオオッ!

福音『……』フラッ


ひゅるるる……どちゃっ


箒『止めだぁああああッ!!!』ブンッ


ズバァアッ


福音『…!…!』ジャラジャラジャラ…

???「……」ズルゥッ


ラウラ『掴んだぞ!』ガシッ


福音『…!!!』ググッ


ラウラ『あいにく貴様と綱引きをしてやる程優しくないんだ』


ザシュッ


鈴『中に人がいるとへにゃちょこ王子様が本気出せないらしいのよ〜』グリグリ


シャル『今だ!鈴はそのまま開けてて、ラウラと僕はこの人を引きずり出す!』


一夏『俺たちは?』


ラウラ『あまり無理やりするとこの人間の身体が千切れてしまうからな、福音に変化が起こらないか見ていてくれ』

セシリア『チェックですわね』スタッ


箒『油断するなよ』


一夏『でもこの人は一体誰なんだ?』


セシリア『さあ?けれど、大方無人機ということにして秘密裏に処理しようとしていたのでしょう』


箒『開発した国が国だけに笑えないな』


一夏『最悪俺たちがこの人を殺してたわけだろ。本当に笑えないぜ』


ラウラ『ぬぉおおおお!!』ググッ


ズルズル…


シャル『ちょ、女の子が出しちゃダメな声だよそれ!?』


ラウラ『私と同じ苦しみを長く味あわせるわけにはいかないからなぁ!!シャルロット!もう少し福音の内部を抉れるか?!』


シャル『一応白兵装備もインストールしてきたからナイフ型のがあるよ!』ザクッ


福音『…!…!』ググ…


ラウラ『っらぁあ!』


ズルゥッ!


シャル『やった!』

鈴『じゃあ離れて!一夏!これで一発叩き――』


ブスッ


鈴『くはっ…?』


一夏『鈴ッ!?』バッ


シュルッシュルッ


箒『なんだこれは……ワイヤーブレード?』キョロキョロ


ラウラ『いや…それにしては生物的だ』

ラウラ(一体どこから現れた……む)


福音『……』ウゾゾ…


ラウラ(セカンド・シフト……搭乗者もいないISが、か……)

ラウラ『なるほど、意地でも渡さないつもりだな…面白い!』


シャル『うひゃあ!?』ガシッ


セシリア『シャルロットさん!』バシュウッ


触手A『……』ウニョウニョ


セシリア『効いていない!?』


一夏『こっちもダメだ!刃が通らない!』ブンッブンッ


触手B『……』ブニブニ


鈴『ち…ちからが……こいつ……ISのエネルギーを……』

箒『ラウラ!お前はその人を頼む』チャキッ


ラウラ『……いや、お前に任せる。射撃や斬撃が通じない以上、私の停止結界の方が足止めに向いている。あとはお前のスピードで』グイッ


箒『だが…!』


シュルルッ


ラウラ『ハァッ!』ブゥン


触手C『……』ピタッ


一夏『剣は無理でも《拳》ならどうだ!』

一夏『ホワチャァッ』シュッ


触手D『…!?』ドガッ


一夏『ホォ〜ッチャ!』バッ


触手E『…!?』バキッ


一夏『ははっどうだ!打撃は効くだろ!』ビシッ


ラウラ『いけ!箒ッ!』


箒『くっ!』バシュゥウウウッ


触手F『……』ウニョウニョ


一夏『ここは通さない!』

ちょっと休憩

数時間前-海上

映司『ヤアッ!』


福音『…!』


カンッキンッ


映司『ッ…これならどうだ!』チュインッチュインッチュインッ

【Giga Scan!!】


映司『セイヤーッ!』ゴォオッ


ドォオンッ


福音『…!』ギュアアッ


映司『突っ込んで来た!?』


ドゴォッ


映司『くっ…!』

映司(アンクのコンボでもついて行くのでやっと……!)


福音『……』バサァ


映司(また、あの光弾が来る!)


福音『…!』クル…バッ


チュンッチュンッチュンッチュンッ


映司(クジャクの羽で!)

映司『ハァアッ!』バサァ

映司『セヤァ!』バッ


ヒュンッヒュンッヒュンッヒュンッ

ドガンッドガンッドォオンッ

福音『…!』シュウウウウウウウンッ


映司『オオオオオッ』キィイイイインッ


ガンッ


福音『……』ガチッ


映司『力比べなら…!』ギリッ


福音『……』ニヤァ


映司(笑った…?)


福音『…!』カパッ


映司『口が開いた!?』


福音『……』キュィイイイン


映司『くっ…!』バッ


チュドォオオオンッ

映司『ガハッ…』ボロッ

映司(ダメージが…!)ピー!ピー!ピー!


福音『…!』グォオオッ


映司(回避が間に合わない…)


ドガッバキッ


映司『ぐぁ…!』


福音『……』ガシッ


映司『この…』ギリッ


福音『……』ブンッ


ひゅるるる……


映司(このままじゃ…海に叩きつけられる)

映司(何とか…体勢を、飛ばないと……)

映司(こんなところで……倒れるわけには!)ドクンッ

ドクンッドクンッドクンッ


映司(ッ…グリードのチカラが…暴れてる)


【プテラ!】


映司(俺の……欲望を追い出そうとしてる)


【トリケラ!】


映司『ガッ…!グアアアアッ!!!!』キィイイイイッ


【ティラノ!】


福音『…!?』ザワッ


映司『アア!!ぐぅぅ…!!』キィイイイイ

映司(ダメだ…!俺は…もう!)

映司『オオオオオオオッ!』チュインッチュインッチュインッ


【プtera!】【トrikェラ!】【Thirァノ!】

【POWER-to-TEAェラーノザウルース!】

映司『はぁ…はぁ…』


ヒョォオオオオ……

パキッパキッパキッ……


映司『もう……手に入れた力の使い方を間違わない』


福音『…!…!』パキッ…パキパキ


映司『俺は…もうこの力に飲み込まれはしない!』ゴォオッ


パキンッ


福音『』カチ…カチ…

福音『』グラァ


ひゅるるる……


映司『…………』スタッ

映司(氷の上でも…あの斧取り出せるかな)グッ…バキンッ

映司(取れた!ちゃんとISサイズだ!)

福音『』ガシャァンッ

福音『』パキッ…


映司(これで……このままISのコアをを砕けば)


福音『』バキンッ


映司(福音のフェイスアーマーが割れた……ッ!?)

映司『人…!?無人機じゃなかったのか!』


ゴォオオッ


映司『ッ…!』


福音『……』ジュゥウウ


映司『くっ…!復活が早い!』

福音『…!』グァッ


映司『フンッ』ブンッ


福音『……』サッ


ガゴンッ


映司『オァアッ!』ブォンッ


ボコォッ


福音『…!…!』バチッ…バチッ…

福音『…!』カッ


映司(エネルギーフィールド!?)


ドォオオンッ


映司(相殺する!)

映司『ハァアッ』ゴォオッ

シュゥゥ……


福音『……』ピピッ


映司(何だ……様子が)


福音『……』ニヤァ

福音『……』クルッ


映司(振り返った?)ピピッ

映司(そうか!あっちにはさっきの船が!)バッ


福音『……』キィイイイイン…バチッバチッ


映司(スゴいエネルギーの数値……)ピピピッ

映司『不用意に攻撃すれば、どうなるかわからない』スタッ

福音『……』チチチッ


映司(俺が盾になるのはいいけど、庇っても庇い切れるか……)ジャリッ

映司(足元…そうか海に落ちた福音のセルメダルが一緒に凍って……なら!)

映司『オオオッ!』ズガンッ


バキンッ


映司(3枚…!これを使って!)ガチャンッ

映司(バズーカで福音の攻撃を抑える!)ゴクンッ


【プットッティラーノヒッサーツ!】


福音『…!』カッ


映司『ハァアッ!』グッ


ギュオオオオオオオオッ

ドォオオオオオンッ


映司『グァ…ッ…』シュゥゥン

映司「ぁ…ぐ……」フラ…


福音『』カチ…カチ…


映司「よかった。とりあえず…みんな……ぶ…じ……」


ドボンッ

ゴボボボ……


映司(織斑くんと篠ノ之さん…ちゃんと帰れたかな……)


ゴボボ……


映司(福音も……あれだけカッチカチにしたから……きっと大人でも対応できるよね)


ゴボ……


映司(さすがに…海の底からじゃ……誰の手にも……もう…届かな…い……か…な…)


ゴボォッ……


『……馬鹿ね』スッ


映司(あれ…)


『とっくに届いてたのよ……』ギュッ


映司(思ったより海の底って…あったかいな……)


ザバァアアッ

密輸船-船内

映司「う…ぅ…」


2組担任「あら…目が覚めたの……」


映司「メズール!?」バッ


2組担任「残念…もう少し、坊やの寝顔を見ていたかったのに……」


映司「どうして…ここは?福音は?」


2組担任「ここはあなたたちが…必死に護った船よ……」

2組担任「眠っていたのは2時間くらいかしら…福音は……今活動を再開して…あの子たちが…ッ」グラ


映司「メズール!」ガシッ


2組担任「ふふ…コア1枚で無茶し過ぎたみたい……」ハァ…ハァ…


映司「どうして……俺を助けになんて」


2組担任「どうして?……ふふ、だって私はグリードだから」

2組担任「人間の身体を心を得てもやっぱりグリードだったから、いえ、人間を知ってしまったからこそ……私の《愛》は海より広くて海より深い」

2組担任「この世界の老若男女すべての人間が愛おしいの。この世の人間すべてが私の可愛い可愛い坊やたち」

2組担任「もちろん…あなただってそう」スッ

映司「メズール……頬を撫でるのはくすぐったいよ…ッ」ギュッ


2組担任「それに、こんなメダルの怪物のために泣いてくれる可愛い坊やを…死なせるわけないわ……例え…私のメダルが壊れても」スリ…スリ…

2組担任「だけど…もう私は誰も護ってあげられない」

2組担任「ねえ、オーズの坊や……」


映司「何…」


2組担任「私の最期のお願い…聞いてくれる?」


映司「うん…」


2組担任「みんなを…なんて言わないし、する必要もないわ。あなたは神様じゃないもの……」

2組担任「だけど…あの子たちだけは……助けてあげて……」

2組担任「感じるでしょ……あの子…ガメルが暴れている。中途半端に意識を持たされて…欲望を求めて……世界を飲み込もうとしてる」


映司「わかった。織斑くんたちもISの中にいた人も、ガメルも…俺がみんな助ける。約束だ」

映司「だから…心配しないで」

2組担任「そう…頼もしいわ…さすが…私の坊や……っ」

2組担任「これ…使って」チャリ…


映司「コアメダル…?」ギュッ


パアアアア


映司「ッ…オーズにメズールのコアのエネルギーが!?そんなことしたら!」


2組担任「ふふ…ごめんなさい。一方的に決めちゃって……でも、私はグリードだから…これくらい…かわいいものよ…ね…」


ピシッ…


2組担任「不思議ね……まだまだ…やり残したこと…とか……やりたいこと…いっぱいあるのに……」


ピシピシッ…


2組担任「私……満たされて…る……」


ピシッ


2組担任「とっても…しあ…わ…せ……」


パキンッ

2組担任「…………」


映司「…………」スッ


船員「ア、アノ…ソノ人大丈夫カ?」


映司「疲れちゃったみたいです。ありがとうございます、助けていただいて」


船員「始メニ助ケテクレタノハアナタタチ、私ハオカエシシタダケ」


映司「その…出来れば、このまま日本に」


船員「大丈夫、ドウセニッポン行ク。悪サバレタカラ、デモ安心シテ…船乗リノ誇リニカケテコノ人ハ送リ届ケル」


映司「ありがとうございます」


船員「ソレジャ、ソロソロ船ガ出セルカラ私ハ戻ル。アナタハ?」


映司「俺はもう行きます」


船員「ソッカ……頑張ッテ」


映司「はい!」

密輸船-甲板

映司「海の向こうで光がチカチカしてる」

映司「織斑くんたちはあそこに……」

映司「メズール…君のコアメダル、俺にエネルギーを渡しちゃったからかな?アンクのと違って砂みたいになっちゃった」

映司「でも…これは俺が持っているより……」スッ


サァァ……


映司「君には海の中ですべての生命を愛して欲しい」

映司「さあ…俺は約束を果たしに行くよ!」カチャッ…チュインチュインチュイン!

映司「変身!」


【 シャチ!
      ウナギ!
           タコ!

  シャ・シャ・シャウタ!

    シャ・シャ・シャウタッ!! 】


オーズ『この姿って……よし!』

オーズ『ハァアアッ!』バッ


ザバァアアンッ

現在-非戦闘空域

キィイイイインッ


箒(また私だけ!)

箒(いや、違う!人命救助を優先するのは当たり前だ!)

箒(だが…!)


キィイイイインッ


箒『何が第4世代だ!何が世界を変える力だ!』

箒『結局!結局何も出来ないじゃないか!』

箒『大切な友人を!仲間を!誰一人救うことも出来やしない!』ジワ

箒『私が……私が弱いから!』ポロポロ


バシャアアアッ!


箒『な、何だ!?海の中から……あっ』


オーズ『そんなことない、篠ノ之さんは誰よりも強いよ』


箒『あ…ぁぁ……』ポロポロ


オーズ『一人も救えない?違う。君は、君たちはもう何人も救った。今だってそう、でしょ?』


箒『ぅ…ぅぅ……』ゴシゴシ


オーズ『もう少し行ったところだけど、ISならあそこの船が見えるよね』


箒『あの…船は……』


オーズ『うん、君たちが助けた船。今度はその人たちが君を助けてくれるんだ。そこまで……その人を任せたよ』


箒『……はい!』


オーズ『じゃあ、先に行ってる!』グンッ


バシャアアアッ

氷上

ラウラ『が…くっ!』ギチッ


一夏『こいつ、ISのエネルギーだけじゃない…俺たちの命も吸ってやがる!』プラーン


セシリア『まずいですわ……鈴とシャルロットさんが』ギュムッ


鈴「…………」グタ


シャル「…………」フラフラ


一夏『鈴…シャル!』

一夏(俺じゃ…誰も護れないのか!)

一夏(俺じゃ…何も成し遂げれないのか!)

一夏『そんなの……』グッ


ラウラ『一夏…?』


一夏『そんなの嫌だ!』キィイイイインッ

>>636


セシリア『まずいですわ……鈴とシャルロットさんが』ギュムッ

訂正
セシリア『まずいですわ……鈴さんとシャルロットさんが』ギュムッ

[ なぞのばしょ ]

一夏「ここは…?青空と…枯れ木?」

一夏「どうしてこんなところに……」


白い少女「…………」


一夏「あっ…」


ぴちゃ…ぴちゃ…


一夏「あの…すみません」


白い少女「呼んでる……」


一夏「え?」


白い少女「行かなきゃ……」


一夏「……あれ?いない…」

一夏「いつの間にか……夕焼け空」


剣を携えた影『力を欲しますか』


一夏「は…?力……?欲しいさ、もちろん」

剣を携えた影『何のための力が欲しいのですか』


一夏「何のため……そうだな、友達を…いや、仲間を……いや、もっと…欲しいってだけならみんなを護れる力だ」


剣を携えた影『みんなを……』


一夏「ああ、当たり前だろ?老若男女、富める者も貧しい者も、幸せな人も不幸せな人も、誰も彼もみんな護れる力…それがあるなら誰だって欲しいはずさ」


剣を携えた影『そう…ですか』


一夏「まあ、そんなものは手に入らないから俺たちは精一杯足掻くんだけどな」


白い少女「だったら」


一夏「っ!?また青空?」


白い少女「その欲望、解放しなくちゃね」ギュッ


一夏「え…?」

密輸船

船長「安心、シテ、クダサイ。必ズ、二人ハニッポン届ケル。私タチ悪イコトシタ、手ヲ汚シタ。デモ船乗リノ誇リマデ汚サナイ」キリッ


箒『はい、よろしくお願いします』ペコリ

箒(どういうことだ…?)


船長「任セル、命ノ恩人」


箒(どうしてこの人がここに保護されている?)


2組担任「…………」スゥスゥ


箒(気になるが、今は一夏たちのところに戻らなければ!)

箒『それでは、失礼します』キィイイイインッ


バシュウウウウウウウンッ


箒(無事でいてくれ一夏…みんな!)

箒『ハァアアアアアアア!!!』キュィイイイッ

船長「行ッタカ……」


船員「船長、ホンマニ、ニッポン届ケルツモリカ?」


船長「馬鹿カ!コイツラ手土産ニシテ、ナントカ、財団ニ帰ルニ決マッテルダロ!」


船員「クズスギワロタwwwww」カチッ

【Ocean!】

オーシャン・ドーパント『ふんっ』ボコォッ


船長「へばぁっ…キ、貴様ナニヲ……」


オーシャン・ドーパント『俺たちは財団にとって用済みだ。さっきの福音とオーズの戦闘でわかっただろ』

オーシャン・ドーパント『……それに俺にはあるんだよ』

船員「船乗りの誇りってヤツが……さ」


船長「クソ…ハゲノクセニ……」バタッ

船員「ハゲじゃねえ……」フキフキ

船員「スキンヘッドだ」キランッ

氷上

福音『…………』シュルッシュルッ


一夏「ぐっ…ガァ!」


ラウラ『一夏!一夏!クソッ!』


セシリア(目の前が…暗く……)


ラウラ『セシリア!しっかりしろ!』


セシリア(しっかり……しない…と)


ラウラ『このままでは!何か…何かないのか!』


セシリア(頭…重い……)


ラウラ『セシリア!ダメだ!諦めるな!』


一夏「オオオオオオオッ!!!」


パアアアアッ


ラウラ『ッ…なんだ!?白式から!?』


ズバァアッ


福音『…!?』ジャラジャラジャラジャラ


触手’S『『』』ボトボト


どさっどさどさ

一夏『……大丈夫かみんな?』


ラウラ『一夏…その姿は?』ググッ


一夏『よくわかんねえけど……強くなったみたいだ』


セシリア「セカンド…シフトですわね」グッ


シャル「また…助けられちゃった」ハァ…ハァ…


鈴「お、遅いのよ……アンタは」ヨロッ


一夏『ご、ごめん…』


鈴「別に…いいけど。甲龍ッ!」パアアアア


セシリア「まだまだ…負けられません!」パアアアア


シャル「ハァ!」パアアアア


ラウラ『フッ…ゲンキンな奴らだ』


福音『……』ジャラジャラ…ジャキンッ


鈴『さあ、よくもやってくれたわね』


セシリア『もう一頑張りいたしましょうか!』


シャル『一夏にばっかりいい格好はさせないよ!』

福音『……』ズズ…


ラウラ(触手が引っ込んだ…?)


福音『……』ジャラジャラジャラジャラジャラジャラ

福音ver.2『ぐ…』


一夏『姿が変わった!?』


シャル『ライオン!?…いや、でも触角が生えてて体は象だし翼もあってでも体の半分は魚でぇ……もうISでもなんでもないよ!』


鈴『ってことは鵺ね!』


セシリア『キマイラですわ!』


一夏『キマイラの方がかっこいいからキマイラで』


鈴『がーん!』


キマイラ『グォオオオオッ!!』


ラウラ『ッ…!』ビリビリ


シャル『声だけでシールドに干渉してくるなんて……生身なら頭がおかしくなりそう』ビリビリ


キマイラ『グァアッ!』バァサッ


鈴『飛んだわよ!』


セシリア『行きます!』


一夏『おう!』


バシュウウウウッ

キマイラ『グルル…』バッ


ギュオオッ


ラウラ『停止結界!』ブゥンッ


キマイラ『ガァアッ!』キィイッ


一夏『ッ!まさか…ラウラ!避けろ!シールド無効化攻撃だ!』


ドガァアッ


ラウラ『ぐ…ぉ…!?』グラ


シャル『ッ…!ラウラ!』ガシッ


ラウラ『すまない…助かった』


キマイラ『ゥウウ!』ガパッ


鈴『そんな…この感じ、ウソでしょ!?』バッ


ボシュンッ


鈴『ッ!こいつ龍砲も使えるの!?』シュゥゥ…

キマイラ『グオオ!』バサァッ


シュィンッシュィンッシュィンッ


セシリア『舞い散った羽がビッドに!』シュンッ


バシュンッバシュンッバシュンッ


セシリア『くっ…!この程度!』クルッ…シュイインッ

セシリア『ブルー・ティアーズ!』バッ


チュンッチュンッチュンッ

ジュワッ


セシリア『脆いですわ!』


キマイラ『ガァアオッ!』グォオッ


セシリア『上から!?がふっ!』ガンッ


キイイイッ


セシリア(このままわたくしを地面で踏み潰すつもりですか…!)


一夏『ハアアア!』ブンッ


キマイラ『オオオオオオオッ!』ブゥンッ


ギィインッ


一夏『なっ…!これは…停止結界!?』ググッ

一夏(こいつ…一体なんなんだ!?)

ギュォオオオッ


鈴『このぉおおお!』ボシュンッボシュンッ


ドガンッ

ボォオンッ


キマイラ『アアアッ!』バサァッ


鈴(ビッドじゃない!?いつのまに!まさか…シャルロットの高速換装!)


チュインッチュインッチュインッ


鈴『やばっ…弾幕濃い!』グッ


シャル『鈴!』バッ


ラウラ『ッ…!』バッ


ドカァンッ


鈴『あ、あれ…?』


シャル『なんともない?』


『無事でよかった』


ラウラ『フッ…遅いぞ!箒!』


鈴/シャル『『箒!?』』


箒『ああ…待たせてすまない。だが…』ピピピッ


《絢 爛 舞 踏》


箒『その分役に立つ!』キィイイイイイイッ

キマイラ『オオオオオオオッ』グンッ


セシリア(ここまでですか…!)


一夏『セシリアーーッ!』


ガシャァアアンッ


キマイラ『ギュアアアアアアアッ!?』グルングルン


一夏(なんだ!?キマイラが上に吹っ飛んだ?)


ブシャアア…


一夏『……海水が噴き出してる。これで吹っ飛んだのか?でもなんで……』ピピッ

一夏(水の柱?柱の中に何かいる……)


ザアアアアアア……


一夏『雨…じゃないな、噴き上がった海水……あれ?』ピピッ

セシリア(わたくしは…生きてますの……?)


『……大丈夫?』


セシリア(この声は……!)バッ


『おわあっ!?』


セシリア『映司先生!』ガバッ


オーズ『…怖かったね。怪我がなくてよかった』


セシリア『先生こそ…よくぞご無事で!』ギュゥゥ


オーズ『俺は…そう簡単には負けないし、負けられないからね』


セシリア『…はい!』


一夏『映司先生〜!……って、なにやってんだセシリア?』


セシリア『見てのとおり、再開を喜んでいますわ』


一夏『あっそう…』


オーズ『みんなよく頑張ったよ。あとは……』


一夏『あとは俺に任せろっていうのはなしだぜ先生』


セシリア『そうですわ、わたくしの成長を見てください映司先生!』


オーズ『わかってる…もちろん!みんなで一緒に戦おう!』


一夏『おう!』


セシリア『はい!』

鈴『映司!生きてたのね!』スィー


セシリア『当たり前ですわ!』


鈴『おーおー、コアラみたいにしがみついて』


オーズ『オルコットさんそろそろ降りて…腕疲れる』


セシリア『名残惜しいですが……』ピョンッ


ラウラ『どうやら全員無事なようだな』スタッ


シャル『やっぱり僕たちツいてる!』スタッ


箒『よかった火野先生…本当に』


映司『あれ?篠ノ之さんの方が早かったの』


箒『はい、全速全開で飛んだので』


一夏『箒!?なんだその金ピカ…ハイパーモード?』


箒『は?』


一夏『いや、なんでもない。こっちの話』

>>651



映司『あれ?篠ノ之さんの方が早かったの』

訂正
オーズ『あれ?篠ノ之さんの方が早かったの』

キマイラ『グ…グゥゥ…』ググッ


一夏『動き出した…!』


鈴『さあて、こっからどうする?』


箒『私に考えがある』


シャル『へえ、冴えてるね箒』


箒『だが…少し時間がいる』


一夏『時間稼ぎくらいなら任せろ』


オーズ『じゃあ、俺と織斑くんで時間を稼ぐ!行くよ!』バシャッ


一夏『はい!』シュゥウンッ


ラウラ『私たちはその間お前を護ればいいのか?』


箒『いや、手を貸して欲しい』


セシリア『もちろんそうするつもりですが…どういう意味で?』


箒『文字通り、手を貸して…私と手を繋いで欲しいんだ』

一旦中断します(´・ω・`)


続きは明日か明後日m9( ・`ω・´)

キマイラ『グォオオオオッ!』


一夏『先生!あいつはたぶん俺たちのISからデータを盗みやがった!だからビッドや龍砲を使えるし、それを高速で切り替えられる!俺のシールド無効化攻撃やラウラの停止結界もあいつは使えた!』


オーズ『わかった!』


キマイラ『ガァアッ!』グンッ


オーズ『ハァアッ』シュルルッ

オーズ(まずは鞭で!)


バシッ


オーズ『やっぱり正面はダメか!』


一夏(停止結界が常時展開されてる…けど俺の白式なら!)シュゥウンッ


キマイラ『ガアアアア!』グアッ


一夏『喰われてたまるか!!』シュゥウンッ

一夏(ブーストの性能が上がってる!これなら攻撃を避けた直後に!)バシュウウウウッ


キマイラ『グア!?』


一夏『零落白夜…発動!』キィイイイイッ

一夏『てりゃあ!』ブンッ


キマイラ『グルル…!』バサァッ


チュインッチュインッチュインッ


一夏『くっ…!ビッドが邪魔だ!』クルッ…シュィンッ

キィンッキィンッキィンッ


一夏(しつこいな…!)シュゥウンッ


オーズ『織斑くん!』バシャアアアッ


ブシュッブシャアッ

ドォオンッ


一夏(海から伸びた水がビッドを破壊した!?)


キマイラ『グゥゥ!!』ゴォオッ


一夏『危ない!』


オーズ『任せて!』バシャアアアッ


一夏『オーズが水に!?』


キマイラ『グゥウ!?』スカッ


オーズ『後ろだ!』シュルッ


バチィイイイイッ


キマイラ『ガァアア!!』

一夏『オオオオオオオ!』ギュォオオッ


ズバァッ


キマイラ『ギャアア!!』


一夏(浅いっ!)


キマイラ『アアア!』ブンッ


一夏『尻尾っ…!』

一夏(直撃する!)


ガンッ


オーズ『ぐぉ…!』ググッ


一夏『先生!』


俺は――!


一夏(あれ…?)


お前たちのような存在に

この子を渡してなるものか!


一夏(この背中…見たことあるな……)

オーズ『大…丈夫!』グッ


シュルッ


キマイラ『グォオオオオ!!!』ギチッ


一夏(腕の鞭でキマイラの尻尾を絡め取った!)


キマイラ『ガアアアア!!』ボシュンッボシュンッボシュンッ


一夏(あれは龍砲!)


ドガァアッドボォンッ


オーズ『くっ…ああッ!』


一夏『止めろ!』ブンッ


ズバァアッ


キマイラ『オ…ォォ……』バチチッ


ボォオンッ


一夏『よし…!龍砲を破壊出来た!』

一夏(けど、もうエネルギーが…攻撃力と引き換えに燃費がもっと悪くなってるな)

キマイラ『グォオオオオ!!!』グググッ


オーズ『おとなしくしろ!』バチッ


バチチチチチッ


キマイラ『ガァ…!グゥウウウ!!!』シュゥゥ…


オーズ『ハァアッ!!』ブン…ブン…

オーズ(地面に叩きつけてメダルを剥がす!)

オーズ『たぁああああッ』ブンブンブンブン!!


キマイラ『ギャアウウウ!!』グルングルン


オーズ『セヤアア!!』バッ


ドゴォオオンッ


オーズ『ハァ…ハァ…!』


キマイラ『グ…ァ…ァ…』ジャラジャラジャラジャラ


オーズ(ダメだ…コアを覆うメダルが多すぎる!)

オーズ(篠ノ之さんの作戦に賭けるしかないか……)

セシリア『手を繋ぐ……だけ?』


箒『ああ…それが重要なんだ。頼むみんな』スッ


シャル『僕は構わないよ。ね?セシリア』


セシリア『そうですわね。それでアレを倒せるのなら……手くらいお貸しいたしますわ』


ラウラ『とはいえ、どう繋ぐんだ?お前の手は二本しかないぞ』


箒『そうだな、組体操の扇のように…と言えばわかるか?』


ラウラ『組体操とはなんだ?』


シャル『ラウラは僕と手を繋ごうか!僕は箒の右手と繋ぐから』ギュッ


ラウラ『シャルロットと繋げばいいんだな?』ギュッ


箒『ああ』


セシリア『では、箒さんの左手はわたくしが』ギュッ


鈴『別にいいけど……なんで?』


セシリア『その方が見栄えがよろしいかと、身長的に』


鈴『あー!なるほど真ん中からだんだん小さくアーチ状にねー……ホンット腹立つわねアンタ!!』


箒『おい早くしろ』


鈴『フンッ!』ギュッ


セシリア『痛〜〜ッ!』

箒『では…始める!』ギュィイインッ


セシリア『何ですのこれは……』ピー!ピー!ピー!


シャル『びっくりするよね、エネルギーが回復するなんて』


鈴『これが紅椿のワンオフ・アビリティなの?』


箒『そうだ、《絢爛舞踏》……エネルギーを増幅し、IS間のエネルギーのやり取りを簡略化出来る紅椿の能力』


ラウラ『一夏の白式と対になるISか』


箒『そう…なのだろう。あの人もそんなようなことを言っていた』


セシリア『それで、エネルギーは満たさせましたが…これがあなたの策なのですか?』


箒『いや、ここからだ…!』ギュィイインッ


鈴『ッ!ちょ、ちょっと!アンタ何するつもりなの!?』


箒『私たちのISエネルギーを循環させ、さらにエネルギーを増幅させる!』ギュィイインッ


シャル『そんなことして大丈夫なの!?』

箒『多少オーバーヒートするかもしれないが、今はあの人がいるからな。すぐに修理してくれるさ』


ラウラ『フッ…無茶な策だが嫌いじゃない!』


箒『さあ、もう一度だ!ハァアアアアアアアッ!』ギュィイイイインッ


セシリア(ッ…これは!)


シャル(けっこうキツい…ね)


鈴(全身がはち切れそうな感覚…ッ)


ラウラ(ISが悲鳴をあげている!)


箒『アアアアアアアッ!!』


ギュゥウウイイイインッ

一夏『なんだ!?このエネルギーの数値!』


オーズ『篠ノ之さんの言ってた作戦はこれだったんだ!』

オーズ(これなら…あの分厚いメダルの皮膚を穿つことが出来る!それに合わせて俺がコアを破壊すれば!)


箒『一夏ッ!』


一夏『箒どうかしたのか?』


箒『こっちに来てくれ!このエネルギーを受け渡す!』


一夏『わかった!』シュゥウンッ


キマイラ『ガ…グゥウウウ!!!』グァアッ


オーズ『させない!』バッ


バシャァアアアッ


キマイラ『ギャアウウウ!』ズズズッ


オーズ(海水で圧し潰して動きを止める!今のうちに!)

箒『いいな…チャンスは一度だけだ。必ず当ててくれ』


一夏『おう、任せろ』


鈴『軽口叩いて失敗したらどうなるかわかってんでしょうね』


一夏『もちろん、それに失敗なんてしないさ。お前たちがくれたチカラを無駄になんて出来ないからな』


セシリア『本当はわたくしが止めを刺したいのですが、今回はお譲りいたしますわ』


シャル『言っとくけど、限界を超えたエネルギーの受け渡しってけっこう痛いよ。今も相当キツいんだから』


ラウラ『私たちは5分割だが、一夏はそれを一身に受けるわけだからな……死ぬなよ』


一夏『やめてくれよ……』


箒『よし…やるぞ!』


一夏『ええい!男は度胸だ!来い!箒!』スッ


箒『ッ…!』ギュッ


ギュイイインッ


一夏『ガッ!!アアアアアアアアアアアッ!!!!』キィイイイイッ


バチッ!バチチチチチッ!!!


一夏『ウゥ……ォ…オオオオオオオオ!!!』ィイイイイッ


【Full…】


一夏『負けるかぁあああ!!』


【Charge!!】

箒『行け!一夏ッ!』


一夏『おっしゃぁああ!!!』ギュゥウウイイイインッ


オーズ(織斑くんたちの最大の攻撃!)バッ

オーズ『これに合わせる!』チュインッチュインッチュインッ


【Scanning Charge!!】


オーズ『ハァアアア……ッ!』ズズッ…シュルシュルッ

オーズ(俺の中の恐竜グリードのチカラ!全部ぶつける!)


一夏(オーズの脚の触手が紫色の炎を纏った巨大な斧に変化した!)

一夏『さあ…いくぜ!喰らえ!俺たちの必殺技!!』


キマイラ『グゥ…ガァアア!!』グッ…ググッ


オーズ/一夏『『セイヤァアーーーッ!!!』』


ズバァアアンッ

ズドォオオッ


キマイラ『ギャアアアアアアッ!!!』バチチッ…バチッ……


ドォオオオオオンッ

パキンッ

一夏『ハァ…!ハァ…!』


ジャラジャラジャラジャラ……


一夏『復活しない…やったぞ!倒せたんだ!』


オーズ『メズール…約束は……守…た…よ…』ピシ…バキンッ

映司(オーズのベルトが……)

映司「ぁ…ぐ……」フラッ


箒『火野先生!』シュゥウンッ

箒(今度は…私が先生の手を掴む!)


ガシッ


箒『って……全員で掴む必要はないだろう!!』


一夏『そんなこと言われてもな……』


シャル『いや〜体が勝手に』


ラウラ『借りがあるからな』


鈴『こんなんでも副担任だしね』


セシリア『わたくしの恩人ですわよ!』


箒『まったく…』


映司「ははは、みんな…ありがとう」

一夏(そうして、キマイラ…もとい福音を倒し、明け方旅館に戻った俺たちを待っていたのは……)


千冬「よくやったと褒めてやりたいところだが、罪には罰だ。お前たちのための特別メニューを用意しておいたから覚悟しておけ」


一夏(織斑先生の容赦ないしごきと)


千冬「だが…無事でよかった」


一夏(少しだけみせてくれた千冬姉の優しさだ)

一夏(その後、俺たちは疲れていたけど、起床時間には叩き起こされ)

一夏(起きたら起きたで、クラスのみんなに質問責めされた……軽く流しておいたけど、やっぱり疲れる)

一夏(IS学園で身柄を預かっていた福音のパイロットは、厳重な監視体制中姿を消し、依然として行方不明だと耳に挟んだ)

一夏(映司先生に怪我はなかったらしい…だけどオーズはもう使えないって)

一夏(だから映司先生は今学期で辞めるんだと千冬姉から聞かされた)

一夏(そして…別れの日)

千冬「これでお前ともお別れか」


映司「はい…色々ありがとうございました!」


千冬「ふっ…まあ、お前のおかげで生徒にもいい影響があった、悪くない先生ぶりだったよ」


映司「はい!ありがとうございます」


真耶「うう〜!これでまた織斑先生の晩酌係が私になってしまいます〜!」


千冬「山田先生…あとで体育館裏に来い」


真耶「ヒエー!」


映司「はははっ…では!失礼します!」


バタンッ


千冬「行ったか……」


真耶「さみしくなりますね」


千冬「そうでもないな、どうせまたさわがしくなる。なんといってもここはIS学園だ」

映司「ふう…えっと、鴻上さんが学園の前にバイクを置いてくれたらしいんだけど……」

映司「あった…メダルを入れてっと」カチャンッ


ガシャッガチャンガチャン!


映司「よし!」ブォオンッブォオンッ


一夏「映司先生!」タタッ


映司「織斑くん?」


一夏「よかった、間に合った……」


鈴「私たちもいるわよ!」


シャル「ひどいよ先生、一組だからって僕たちにはお別れもさせてくれないの?」


映司「そういうわけじゃ……」


ラウラ「よくわからないが、こういうのをお礼参りと言うらしいな」


箒「違うぞラウラ……」


ラウラ「なん…だと!?」


鈴「ほら…アンタも出て来なさいよ!」グイッ


セシリア「…………」


映司「オルコットさんも来てくれたんだ。ありがとう」

セシリア「…ふぇ……」ポロポロ


映司「え!?」


鈴「あーあーもう仕方ないわね」


セシリア「うー……すみません」ゴシゴシ


一夏「えー…とにかく!映司先生!今までありがとうございました!」


鈴/シャル/箒/ラウラ「ありがとうございました!」


セシリア「あ…ありがとうございました!」


映司「こっちこそ!ありがとう!おかげで楽しかったよ!」


一夏「先生は俺たちのヒーローです。俺も、先生に負けないよう頑張ります」


鈴「次に会った時にびっくりさせてやるんだから!」


セシリア「わたくしも…頑張りますわ」


映司「うん!それじゃあ!またね!」ブォオンッブォオンッ


ブォオオオオッ


シャル「行っちゃったね…」


ラウラ「面白いやつだったのに残念だ」


箒「ありがとうございました……本当に」


一夏「またいつか……映司先生」


第8話~ぼくたちには、ヒーローがいる!?

束「あーあーせっかく箒ちゃんの見せ場を作ったのにめちゃくちゃだよ」


千冬「……やはりお前の仕業なのか」


束「ちーちゃんは一連の出来事の犯人を私と疑ってるみたいだね〜」


千冬「違うなら…そう言ってくれ」


束「さあ〜どうでしょう?思考放棄はよくないよちーちゃん」

束「だけど一つだけ教えてあげる」

束「世界を変えられる天才は私だけじゃないし、そんな天才を食い物にする怪物もいるんだよ」


千冬「束…お前は一体何と戦っ――」

千冬「消えた…か」

千冬「くそっ…!」ガンッ

某所

「ISグリードはオーズに倒されたようです」


「所詮紛い物などその程度か。もう一つの方は?」


「無人IS部隊が目標との接触に成功」


「素晴らしい、それで結果はどうなった」


「現在小惑星の軌道を地球に向かうように修正しております」


「よし、無人ISはその作業が終わり次第破棄しろ。下がれ」


「はっ」


「ふふ…もうすぐだ。もうすぐ私が世界の…いや銀河をも統べる王になる時!」

「ははは!はーっはっはっ!!」


エピローグ~A New Hero. A New Legend!?

以上で本編は終了です

最後におまけとして後日談とか投下します
蛇足でも許してください何でもしまむら

一か月後

道場

一夏「ふっ!ハァアッ!」シュッバシッ


箒「まだまだ!」ブンッ


一夏「そこぉ!」グンッ


箒「せやああ!!」バッ


鈴「えらい頑張ってるわね」


シャル「ああ、鈴来てたんだ」


鈴「グランドにいなかったからこっちかなって…アンタは?」


シャル「僕も鈴と同じ。ラウラは?」


鈴「ごねにごねて千冬さんに稽古をつけてもらってる。渋々みたいに千冬さんは言ってたけど、本当は嬉しいのよラウラがラウラとして自分に向かってきたから」


シャル「そっか…じゃあ、僕たちも負けてられないね!」


鈴「許可はもらってるから……グランドでね!」

廊下

「センセー!」


「おーい姐さーん!」


「……」カツカツカツ


「ありゃ?聞こえてないのかな?」


「先生〜!」


「あら?ごめんね、気がつかなかったわ」


「もう!火野ちゃんがいなくなったからってボーッとしすぎ!」


「湊せんせーは火野せんせー大好きやったからなー」


湊「ふふ、もちろんあなたたちも大好きよ?」


「火野ちゃんどこ行ったんだろう」


湊「さあ…でもきっとまたどこかで会えるわ」

湊「そんな気がするの」

密林

鴻上『あれから体調の方はどうだね?』


映司「もうグリードのチカラは全部吐き出しちゃったんで、おかげさまで絶好調です!」


鴻上『素晴らしい!これでやっと君もグリード体質から抜け出せたね!全く無理を言って教師をやらせただけの価値はあった!』


映司「あはは…やっぱり無理やり押し込んでたんだ」


鴻上『それでは!調査の方も頑張ってくれたまえ!何より君の……欲望のために』

鴻上『ああ!あと今日から――』ブツンッ


ツーツーツー……


映司「切れちゃった……」

映司「まあ…今日も調査頑張ろう!」


ガサガサ…


映司「ん…動物かな?」


セシリア「いやああああ!なんですのこの虫はあああ!!!」バタバタ


虫「カイホウシロ!!カイホウシロ!!」ブーンブーン


映司「オルコットさん!?」


セシリア「映司先生!?」バシッ


虫「コノママデハスマサン!!」プチィッ


映司/セシリア「「あっ」」

映司「それで、どうしてここに?」


セシリア「社会勉強ですわ!」


映司「え?」


セシリア「鴻上ファウンデーションのインターシップがありましたので応募しましたの!」


映司(まともな活動やってるんだ……この会社)


セシリア「その中で海外研修がありましたので希望したところ……なんと映司先生のチームに配属されました!」


映司「ええ!?」


セシリア「これからしばらくよろしくお願いいたしますね、映司先生♪」


映司「ええぇ〜〜!!??」


おまけ-後日談

夢を見た……

俺が誘拐された日の夢を

知らない場所で恐怖で声も出ない俺を横目に、黒いスーツの男たちが電話をしたり、拳銃を手に周囲を警戒したりしていた。

そんな中、カツン…カツン…と足音が近づいて来る。

その音に気付いた黒いスーツの男が一人、様子を見に行ったが、そいつは帰って来ず……

代わりに、ライダージャケットを羽織った男が鋭い目つきをして現れた。

その男は、俺を庇うように目の前に立つと、黒いスーツの男たちに指をさし


「俺は本郷猛……お前たちのような存在に、その子を渡してなるものか!」


そう宣言した。

建物中に響き渡った本郷と名乗った男の声に


「本郷だと…まさかお前は!」


黒いスーツの男たちはひどく狼狽えている。


「くっ…総員!邪魔者を排除しろ!」カチッ


【Masquerade!】


そんな声と共に、黒いスーツの男たちは、骨の仮面を被った怪人に変貌した。

「安心してくれ、奴らは俺が倒す」


怯えた俺に、本郷がそう声を掛けてくれる。

その時の声は、さっき叫んだ時の声とは違って優しく感じた。

そして、本郷が右手を斜め上に突き出すと


「ライダァァ……変身!」


彼もまた、バッタのようなフルフェイスの仮面と、黒い生地に緑のプロテクターを纏ったコスチュームの怪人に変身した。


『とぉおッ!』


首に巻いた赤いスカーフをたなびかせ、バッタの怪人はどんどんと敵を倒していく。

そんな怪人の背中が、あの時の映司先生とダブって見えた。

あとで知ったことだけど、怪人の、彼の名は仮面ライダーというらしい。

彼は人類の自由と平和のために戦う戦士。

もしかしたら、あの背中……映司先生も……


バコンッ


一夏「痛〜〜ッ!!」


千冬「居眠りとはいい度胸だな織斑」


一夏「あ…いや…ご、ごめんなさぁああい!!」

おまけ-重なる背中

映司「えっと…確かここの二階だよね」


コンコンッ

ガチャッ


フィリップ「やあ、待ってたよ。すまない、呼びつけたりして」


映司「いえいえ。お久しぶりです」


フィリップ「ああ…元気そうで何より。かけてくれ、さっそく本題に入ろう」


映司「はい、あっ…これアマゾンのお土産です」


フィリップ「そこに置いておいてくれ、あとでじっくり見る」


映司「わかりました。よいしょっと…」カタッ


フィリップ「さて……火野映司」


映司「はい」


フィリップ「学園都市を知ってるかい」


映司「学園都市?」

おまけ-前作(時系列的には続編)ダイマ

これにて全編終了しました
矛盾してる部分があったかもしれませんが
そのあたりはお許しください
ただ本当に今回の注意点とカウント・ザ〜は止めとけばよかった
ありゃダメだ


それでは
最後までありがとうございました

次回のリンクというのは前作のリンクでいいのでしょうか?
というわけでHTML化依頼してきたついでだ貼ってやる

フィリップ「学園都市を知っているかい」映司「学園都市?」

http://ex14.vip2ch.com/i/responce.html?bbs=news4ssnip&dat=1389095796

この作品はMovie大戦風味となっております


他にもなんか暇があったら書いてますが
ほとんど某特撮好きアイドル絡みです
もし興味を持ってくださったら
酉で検索してやってください


それでは、ありがとうございました

このSSまとめへのコメント

1 :  天道総司(笑)   2014年11月22日 (土) 23:48:58   ID: 9CrTOh1z

天道「おばあちゃんが言っていた。このSSこそ正義で正しい。例えそれの更新が幾万年も来なかろうと。」
支援&期待

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