俺「は?紅い華?知らねぇよ」 (9)

親友「うん、皆その華を見ると死ぬんだ。でも、遺体は発見されない」

俺「ネット情報だろ、馬鹿か」

親友「いやいや、マジだって!テレビ見てない?」

俺「……テレビ?」

親友「そうだよ!」

キーンコーンカーンコーン

親友「め……あっ、ごめん!!先生、怖いから!教室戻るわ!帰りね!」

俺「えっ?ちょっ……何なんだよ…教室が違うとなぁ」チェッ

ガラガラッ

先生「授業始めるぞー」

俺「(本当か……?嘘だよな)」ボーッ

先生「おい!赤井!なにボーッとしてる!」

俺「あっ、すみません」

俺「(俺の名前、赤井だからなぁ……何か…嫌だな)」ボーッ

先生「おい!!赤井!舐めてんのか!!!」

俺「ひぃぃぃっ!?」ビクッ

生徒「……バカだな」クスクス

先生「全く……放課後、職員室へ来い!」

俺「え、でも……」

先生「当然の報いだろう」

俺「えぇ~……」

生徒「だっせぇ」ゲラゲラ

俺「(……居心地悪ぃ)」ムスッ

キーンコーンカーンコーン

俺「(やっと終わったよ……)」

俺「(あ、放課後……行くか)」スタスタ

ガララッ

俺「失礼しまーす。先生ー、なんすか」

先生「何だじゃないだろう。先生に向かってなんたる態度だ。最近はゆとりだの……先生はそういうのが嫌いだ」

俺「……いや、なに?用が無いなら帰ってもいいですか?」ハァ

先生「……赤井?先生を舐めてるな」

俺「いや、だから……」ゴスッ

俺「……っ!痛……」

先生「もういい。帰れ。二度と顔を見せるな。イライラする」

俺「(まぁ嬉しいけど)」ゲホゲホ

俺「……居ないか」

俺「(誰もいない下駄箱……なんだか虚しいな)」ハァ~

俺「雨か……」スタスタ

俺「チャリのベルが取れてる」ガチャガチャ

俺「………居心地悪い」ガタン

俺「クソッタレが……」ペッ

チリンチリン

俺「……紅い華」ボソッ

俺「馬鹿みてぇだ」ハッ

俺「……居心地悪い」

バシャッ

俺「うわっ!?クソ……車ごときが調子乗るなよ……」ガンッ

俺「うわっ…」ヂリン

俺「またベルが落ちた……いいことねぇなぁ……」

俺「……ただいま」ビシャビシャ

母「かっぱ持ってかないからー、体拭いといて」ポイッ

俺「雨、ムカつく」フキフキ

母「どしゃぶりだからねー」ハハハ

俺「……」ダダダッ

バタン

俺「(自分の部屋が一番だ)」

俺「(そういえば、紅い華……調べるか)」

俺「起動ーー!」ポチッ

ヴィン

俺「パソコンが俺の友達だよ」カタカタ

俺「紅い……華…と」カタッ

『紅い華が怖すぎワロエナイ……』

俺「まじか、オカルト速報にまとめられてる」ポチ

『紅い華を見た人は全員死んでるんだがwwwwww』

『現在 行方不明者:8人 全員が紅い華を見たらしいな』

『ちょっと待て、紅い華を見て死ぬ、遺体が見つからない。←何故死んだと気付く?そもそも紅い華を見た、という証拠は?』

『何言ってんだこいつ』

『いや正論だろ。たしかに何でだろう』

『永遠の謎wwww』

俺「……結局、なんだこれ」

俺「デタラメだろ……」パタン

ヂリリリリリリリリリ

俺「(……ベルには困らせられる)」バンッ

ヂリリリ…

俺「ふぁ~……」

俺「宿題してねぇ…先生に嫌われてるし、まぁいいか」

ピーンポーン

俺「こんな時間に……」

母「はーい」ガチャ

母「どち……!」グサ

母「……えっ…!?」バタ

俺「はっ!?どういう……」チラッ

男は真っ赤なコートに真っ赤な髪。血走った赤い目。
男の見た目を見て俺は紅い華を連想した。

俺「(……!?)」ブルブル

男「……」スタスタ

俺「(……!!!)」

突然の出来事で体が動かなかった

俺「どういうことだ……」

俺「電話、電話……!」プルルルル

ガチャ ???『……誰だ』

俺「おい!紅い華って、人か!?さっき真っ赤な男に母が殺された!」

???『……この電話は今、持ち主の場所にはない』プープー

俺「……はっ?」

数十分後

プルルルルル

俺「はい」

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