キモオタ「我輩がおとぎ話の世界に行くですとwww」ティンカーベル「そう」 (518)

ピンポーン

宅配「キモオタさーん。Amazonさんからお届けでーす!」

キモオタ「・・・ややっ!遂に例の物が届きましたかなwwwいまいくでござるよwww」コポォ

ガチャ

キモオタ「・・・はい」

宅配「お届け物です!こちらにサインをお願いします」

キモオタ「・・・」サラサラッ

宅配「・・・はい、確かに!ありがとうございました!」

キモオタ「・・・」

ガチャ

キモオタ「ドゥフwww新作オナホが届きましたぞwwwワクワクが止まらないwww」ドゥフコポォ

キモオタ「この為に数日前からオナ禁しておりますからなwww」ガサガサ

キモオタ「・・・小瓶でござるか?なぜこのような物が・・・我輩のオナホはどこでござるか!?」ガサガサ

ポォォォ

キモオタ「ひぃぃっ!突然光り出しましたぞ!?」ツルッ

ガシャーン パアアアァァァァァ

キモオタ「うはwwwこの光は何事でござるかwww」コポォ

妖精「・・・」

キモオタ「ちょwww親方www中から女の子がwww」

妖精「・・・ここは?」ヒラヒラ

キモオタ「ミニスカ妖精が飛びましたぞwwwなんというファンタジーwww」コポォ

妖精「・・・あなたは?」

キモオタ「我輩としましてはお主が何者なのかまず教えていただきたいwww」

妖精「・・・汚い部屋」

キモオタ「ドゥフwww無視でござるかwww手厳しいwww」

妖精「私は妖精。ティンカーベル」

キモオタ「んんwww初めて聞く名前ですなwww」

ティンカーベル「・・・やっぱり」ヒラヒラ

キモオタ「して、そのティンカーベル殿がなぜ我輩の荷物の中にwww」

ティンカーベル「私の友達が、私を瓶に詰めてこの世界に投げ込んだ。それがたまたまあなたの荷物に紛れ込んだだけよ」

キモオタ「と言うことは・・・ありましたぞ!我輩のオナホwww」

ティンカーベル「オナホって何?」ヒラヒラ

キモオタ「ちょwwwティンカーベル殿は知らなくていいですぞwww」ドゥフ

キモオタ「時に何故ご友人はティンカーベル殿を瓶の中に?ひどいではござらぬかwww」

ティンカーベル「彼は私をにがしてくれた」ヒラヒラ

キモオタ「ファッ!?追われておるのですかな?」

ティンカーベル「・・・」ヒラヒラ

キモオタ「むむむ、なにか事情があるようですな」

・・・
キモオタ「午後の紅茶しかござらぬが、遠慮なく飲むでござるよ」コトン

ティンカーベル「ありがとう」ゴクゴク

キモオタ「ティンカーベル殿は何かから逃げてきたと言っておりましたな」

ティンカーベル「・・・あなた、ピーターパンっておとぎ話知ってる?」

キモオタ「はて・・・まったく聞いたことがありませんなwww申し訳ないwww」コポォ

ティンカーベル「やっぱり・・・【ピーターパン】のお話は・・・」ブツブツ

キモオタ「ピーターパン?お話・・・?」

ティンカーベル「いいよ、説明する」ヒラヒラ

ティンカーベル「あなた、おとぎ話や昔話って聞いたことある?」

キモオタ「知っておりますぞwww我輩、情強ですからなwww」コポォ

キモオタ「所謂子供向けのフィクションですなwww最近はどうやら影を潜めているというか、あまりそういった昔話をする親が少なくなったとかwwwかく言う我輩も読んだことはありませんなwww」

ティンカーベル(人間たちのおとぎ話離れが深刻化しているっていっても、こんな大きな男がおとぎ話を読んだことがないなんて・・・)

キモオタ「どうかされましたかなwww」

ティンカーベル「ううん。私は、ピーターパンっていうお話に登場する妖精なの」ヒラヒラ

キモオタ「ファッ!?ではそのおとぎ話から逃げてきたと?」

キモオタ「ちょっと待つでござるよ。ググってみますぞ」カタカタッターン

ティンカーベル「何をしてるの?」

キモオタ「ピーターパンっておとぎ話から来たのでござろう?今、そのお話を調べているところでござるwww」

ティンカーベル「でも・・・きっと見つからないよ」

キモオタ「ピーターパン おとぎ話の検索結果0件・・・」

ティンカーベル「・・・」

キモオタ「ティンカーベル殿、これは一体・・・」

ティンカーベル「・・・ピーターパンのお話は、消滅したの」ヒラヒラ

キモオタ「なんですと!?」

ティンカーベル「人間っていつか死んじゃうよね?」

キモオタ「なんでござるか、藪から棒に・・・まぁ、そうでござるな」

ティンカーベル「寿命や大怪我をすると人間は死んじゃう」

キモオタ「社会的に死ぬというのもありますぞwwwんんwwwインターネットが普及してから社会的に簡単に死ねるようになりましたからなぁwww」ドゥフ

ティンカーベル「おとぎ話はね、人間に忘れられすぎると死んじゃうのよ」

キモオタ「何をwwwただのお話でござろうにwww大袈裟でg・・・痛っ!なんで蹴るのでござるかwww」ドゥフ

ティンカーベル「あんたにとってはただのお話でも、私にとっては唯一の世界だったのよ!」ウルウル

ティンカーベル「おとぎ話は子供たちに読み聞かせるためのもの。でも、どんどん読まれなくなっていったの」

キモオタ「アニメやゲーム。ネットなどありますからなぁ・・・」

ティンカーベル「読まれなくなったおとぎ話は人々の記憶から消えちゃう。そうしてどんどん覚えている人が少なくなってあまりに少なくなりすぎると、おとぎ話は死んじゃうのよ」

キモオタ「・・・しかし一人くらいは覚えているのでござろう?」

ティンカーベル「例え何人か覚えている人がいても、死んじゃったおとぎ話・・・消滅してしまったおとぎ話はあなた達の世界から姿を消す。それこそ今まで無かったようにね」ヒラヒラ

キモオタ「それがピーターパンというおとぎ話。ということでござるか・・・」

ティンカーベル「そう」

ティンカーベル「私の友達で物語の主人公だったピーターパンは、物語が消滅するのを知って私を瓶に詰めてこの世界に投げ込んだ」

キモオタ「ピーターパン殿は一緒にこなかったのでござるか?」

ティンカーベル「来れなかったのよ。基本的に自力で物語から抜け出す方法はないから。私は妖精だったし小さかったから気配を消して逃げ出せたけど・・・ピーターパン達は・・・ぐすんぐすん」ポロポロ

キモオタ「・・・さっきは馬鹿にして悪かったでござるな・・・」

ティンカーベル「ううん、事情を知らないから仕方ないよ」グスン

キモオタ「・・・」

ティンカーベル「・・・」

キモオタ「・・・方法はないのでござるか?」

ティンカーベル「えっ?」

キモオタ「ピーターパン殿を助ける方法でござるよ」

ティンカーベル「わからない・・・けど、ほかのお話に聞き回ってみれば・・・方法はあるかも」

キモオタ「他のお話ですと?」

ティンカーベル「消滅の危機にさらされているおとぎ話はたくさんある、そういったお話を回っていけば何かわかるかも・・・」

キモオタ「・・・」

ティンカーベル「それに、私の個人的な気持ちだけど・・・他のおとぎ話がピーターパンのお話みたいに消えてしまうのは・・・イヤだな」

キモオタ「・・・そう言えば、思い出しましたぞwww」

ティンカーベル「?」

キモオタ「確か押し入れの奥にあったでござるよwww」ガサゴソ

ティンカーベル「何を探しているの?」

キモオタ「もう亡くなっちゃったでござるが、我輩のおばあちゃんがよく読んでくれたおとぎ話があったでござるよwwwそれ以外はほとんど、いやまったく記憶にござらんがwww」ドゥフ

ティンカーベル「なんで突然そんなもの探して・・・」

キモオタ「すっかり忘れておりましたが、ティンカーベル殿のおかげで思い出しましたぞ!www我輩もおばあちゃんとの思い出が無くなってしまうのは嫌ですからなwww」ドゥフコポォ

ティンカーベル「それって・・・」

キモオタ「我輩も手伝いますぞwwwピーターパン殿の救出とおとぎ話の消滅を防ぐ事、他人ごとではござらんのでwww」

ティンカーベル「・・・確かにおとぎ話の住人の私がいればほかのお話に行き来は出来そう。ピーターパンのお話の時みたいに前兆があるなら・・・それを防げば、物語の消滅は食い止められるかも・・・でも本当に?助けてくれる?」

キモオタ「もちろんですぞwwwティンカーベル殿www申し遅れましたなwww我輩はキモオタですぞwww」ドゥフコポォ

ティンカーベル「うん、よろしくね!キモオタ!私の事はティンクって呼んでね」ヒラヒラ

キモオタ「さて、ありましたぞ!wwwこのおとぎ話はどうでござるか?」スッ

ティンカーベル「・・・なんとなく、いやな予感というか。そんな感じはする、もうすぐ死んじゃうかも」クンクン

キモオタ「なんですと!?じゃあ一刻も早く向かいますぞ!www」

ティンカーベル(ピーターパンのお話でも本来やられるはずの悪役が異常に強くなって物語の均衡を壊していた)

ティンカーベル「きっとこのお話にも本来起こるはずのない異常が、消滅の前兆として起きているはず」

キモオタ「つまり、ピーターパン殿救出の手がかりを探しつつ。その異常を取り除くわけですなwww」

ティンカーベル「そうだね!じゃあ行くよ、本当にいい?」

キモオタ「一応適当に必要そうなものをwwwナイフwwwランプwwwカバンにwww詰め込んでwww」ドゥフ

キモオタ「準備できましたぞ!www」ドゥフコポォ

ティンカーベル「じゃあいくよ!【シンデレラ】の世界へ!」ヒラヒラ

キィィィィン

キモオタ「ぶっぶひいいいぃぃぃwwwwww」

ヒュン

キモオタとティンカーベル
消滅の危機に瀕するおとぎ話、そしてピーターパンを救う物語は
ここから始まったのでした。

キモオタとティンクの旅立ち編 おしまい

キモオタの思い出のおとぎ話【シンデレラ】
その消滅を防ぐため、キモオタとティンクは奔走する。
キモオタとおばあちゃんの思い出。そしてシンデレラを守ることはできるのか!?

次回、シンデレラ編

~シンデレラの世界~

ヒュゥゥ・・・

ティンカーベル「到着ー!」スイッ

キモオタ「ぶひぃぃぃぃwwww」ズサー ガンメンスライディング

ティンカーベル「鈍いなー、着地くらい決めようよ!」

キモオタ「いやはやwww面目ありませんなwww我輩、シティ派故にwww」ドゥフ

ティンカーベル「とにかく!問題なくシンデレラのお話に入り込めたね」

キモオタ「問題はありますぞwww我輩、顔面スライディングした故www」

ティンカーベル「・・・? 元からそんな顔じゃなかった?」

キモオタ「ちょwwwティンカーベル殿手厳しいwww」ドゥフコポォ

ティンカーベル「って、私のことは『ティンク』でいいってば!仲のいい友達はみんなそうやって呼んでくれるよ?だからキモオタも!」

キモオタ「んんwwwそう言って貰えるのは嬉しいのですがwww例え妖精と言えど女の子を愛称で呼ぶなど、我輩にはハードル高すぎでしてなwww」ドゥフ

ティンカーベル「よくわかんない」

キモオタ「わかりやすく言うと『ティンカーベル殿』と呼ぶ方が我輩としては楽なんですぞwww」

ティンカーベル「まぁキモオタがそうしたいならいいけど!」ヒラヒラ

キモオタ「かたじけないwww」

キモオタ「何はともあれ、ここから聞き込みをするのですかな?」

ティンカーベル「その前にいくつか気をつけることがあるよ!」ヒラヒラ

キモオタ「気をつけることでござるか?」

ティンカーベル「一つ、キモオタは絶対に私とはぐれないこと、ずっと私と一緒にいなきゃだめだよ!」

キモオタ「ちょwwwこれはどうみても告白www我輩いつのまにかリア充にwww」ドゥフコポォ

ティンカーベル「いや、違うよ。私とはぐれたらキモオタは元の世界に戻れないんだよ?」

キモオタ「それは困りますぞ!来期のアニメもまだまだ見たいですからな!」キリッ

ティンカーベル「よくわかんないけど、それは注意ね。どうしても離れるときは待ち合わせ場所決めるとかしないと怖いね」

ティンカーベル「ふたつめ!その世界のお話が破綻することしちゃだめ!」

キモオタ「それは・・・あれでござるか?お話が破綻するとおとぎ話は死んでしまうという・・・」

ティンカーベル「キモオタは察しがいいね!まぁ多少の変化があってもお話のエンディングに向かってちゃんと進むけどね」

キモオタ「むむむ、さじ加減ですなwww結局どういうことでござるかwww」

ティンカーベル「ものすっごく平たく言うと、本当は死なない主人公や重要な登場人物が死んじゃったら、そうとう危険。逆にそれ以外だったらなんとか軌道修正される、かな?」

キモオタ「つまり何かの拍子でシンデレラ殿の命を奪ってしまったら・・・」

ティンカーベル「ワタシたちもおとぎ話ごと消滅するかな」

キモオタ「ちょwww思ったよりやばかったでござるwww」ドゥフコポォ

ティンカーベル「まとめるとこうなるね!」

【キモオタとティンカーベルの目的】
消滅の危機にあるシンデレラのお話を救うこと。
ティンカーベルの見解では、本来起こらないはずの異変が起きている
それを解決すれば多分消滅は食い止められる。
同時にピーターパンを救うこと手だてがないか聞いて回ること。

注意することは、主人公(今回はシンデレラ)が死なないようにすること。
シンデレラが死んでしまうとキモオタとティンカーベルを巻き込んでお話は消滅する。
現実に戻るにはティンカーベルの能力が必須。

キモオタ「んんwwwわかりやすいwwwティンカーベル殿は準備がいいですなwww」

ティンカーベル「じゃあそうと決まったら聞き込みを開始しよう!」ヒラヒラ



キモオタ「人、多いでござるな・・・」

ティンカーベル「キモオタ、人多いの苦手なの?」

キモオタ「基本的に、人付き合いは避けて通りたいですなwww」

ティンカーベル「もう!そんなんじゃ聞き込みなんてできないじゃん!妖精の私が聞いて回ってたらそれこそ不自然なんだから!」プンプン

キモオタ「仕方ないでござるな・・・まぁ、リアルの人間よりは多少は気が楽でござるし・・・あのおばさんに聞いてみるでござる」ハァ

キモオタ「ちょ、ちょっといいでございますか?」ドキドキ

おばさん「どうしたんだい?おばちゃんに何か用かい?」

キモオタ「は、はい。あの、消滅したおとぎ話を元に戻す方法って知ってますか?」ドキドキ

おばさん「・・・はぁ?なにいってんだいあんた?」

キモオタ「す、すいません。なんでもないです・・・」ダッシュ

・・・

キモオタ「うわああああ!ティンカーベル殿ォ!」ウォォォ

ティンカーベル「・・・キモオタ、思ったより駄目だったよ?」ヒラヒラ

ティンカーベル「やっぱりそれっぽい人に聞き込みしないと、あんな一般のおばちゃんに聞いても・・・」ヒラヒラ

キモオタ「それもそうですなwwwいやはや、我輩としたことがwww」

ティンカーベル(立ち直り早いなー)

キモオタ「これがゲームであれば宿屋や王様から情報が得られるのが定石でござるが・・・」

ティンカーベル「王様なら何か知ってるかなー」

キモオタ「しかし王様が我々のような下々の者に謁見するとは思えませんがなwww」

ティンカーベル「・・・ちょっと難しい気がするけど、行くだけお城に行ってみる?そんなに遠くなさそうだし」

キモオタ「ぶっひゃwwwしんどいでござるが歩いていくしかないwww」

街道

ティンカーベル「ところでさ、キモオタはおばあちゃんにシンデレラのお話を読んで貰ったんだよね?」

キモオタ「そうですぞ!優しいおばあちゃんでしたが、我輩が小学校の時になくなってしまわれて・・・」

キモオタ「こんな我輩にもおばあちゃんは優しかったでござるな・・・」シンミリ

ティンカーベル「・・・なんだか、ごめん」

キモオタ「ちょwwwシンミリさせてしまったでござるなwww申し訳ないwwwで、それがどうかしたでござるか?」

ティンカーベル「シンデレラのお話って覚えてる?」

キモオタ「もちろんwwwと言いたいのですがなwww」ドゥフ

ティンカーベル「忘れちゃったと」

キモオタ「んんwww申し訳ないwww」コポォ

キモオタ「んんwwwお主たち、シンデレラのお話を理解しているならここは読まなくていいですぞwww」

ティンカーベル「誰にいってるの?」

シンデレラ

シンデレラは町に住む心優しい娘でしたが、意地悪な継母と義理姉達のいじめを受けて惨めな暮らしをしていました

ある時お城に住む王子様がお后探しのための舞踏会を開くこととなり町中の女子はこれぞチャンスとばかりに決死のアピール。
しかしシンデレラには舞踏会に着ていくドレスがありません。

落ち込むシンデレラの元に魔法使いが現れてあれこれプロデュースしてくれます。
ドレスや馬車やガラスの靴。
元々持ち合わせていた女子力の高さも幸いし、舞踏会でシンデレラは王子様に見初められます。

しかし、魔法の切れる時間となりシンデレラは慌てて帰りますその道中にガラスの靴を落としてしまいました

王子様はそのガラスの靴を手がかりにシンデレラを探しますが
シンデレラを騙って玉の輿に乗ろうとする女子も多く居ました
しかしそのガラスの靴は誰にもはくことができず、唯一ぴったりはくことができたのはシンデレラだけでした

こうしてシンデレラは王子様とめでたく結婚できました

めでたしめでたし

キモオタ「これで予習はばっちりですなwww」

ティンカーベル「・・・とまぁこういうお話ね」

キモオタ「ティンカーベル殿、乙ですぞwwwしかし、改めて聞くとシンデレラ殿が魔法の力で玉の輿に乗るというなんともスイーツ(笑)な話ですなwww」

ティンカーベル「いいの!王子様と幸せな結婚をするのは女の子みんなの夢なの!」

キモオタ「否定しているわけではない故wwwともあれ、この筋にお話が進むわけですなwww」

ティンカーベル「うん、まだ舞踏会は開かれていないみたい」

キモオタ「お城に行った後はシンデレラ殿を探してみるのが上策かとwww」ドゥフコポォ

ティンカーベル「そうだね、なにがおこるかわかんないもんね」ヒラヒラ

お城

キモオタ「こwwwれwwwはwwwでかすぎでござろうwww」

ティンカーベル「近くでみると大きいね・・・」

キモオタ「・・・これ、無理なのではwwwとても王様に会える感じじゃないでござるよwww」

ティンカーベル「私も、ここまで大きなお城とは思わなかったから・・・」

キモオタ「行き詰まりましたな。王様ならピーターパン殿を救うて立てわかるやもと思ったでござるが・・・」

ティンカーベル「どうする?ダメ元で聞いてみる?」ヒラヒラ

キモオタ「ちょwwwでも聞くの我輩でござろう?wwwイヤですぞwww」ドゥフ

門番「・・・おい貴様!そこでなにをしている!」

キモオタ「ファッ!?」

門番「見慣れぬ風貌・・・怪しすぎる!さては王子様がお后探しの舞踏会を開くと聞いて騒ぎに乗じて悪さをするつもりだな!?」

キモオタ「ご、誤解でござるよ!?」

ティンカーベル「逃げよう!捕まったらそのままおとぎ話ごと消滅しちゃう!」

キモオタ「ガッテンwww」ドスドスドス

門番「逃げたぞ!追え!追えー!」ワー

キモオタ「ティンカーベル殿!待って欲しいですぞ!捕まったでござる!」

ティンカーベル「早いよ!もうちょっと粘ってよ!」ヒラヒラ

門番「大人しくしろ!とりあえず牢屋にぶち込むか・・・」

キモオタ「うはwww絶体絶命www」

???「あの・・・門番さん、よろしいですか?」

門番「なんだ君は・・・何か用事かね?」

みすぼらしい女性「その男の人、私の知り合いなんです。異国から観光にきているので身なりは見慣れないものなのですが・・・」

ティンカーベル(キモオタ、知り合い?)ヒソヒソ

キモオタ(存じませんなwww我輩に優しくしてくれる女性は二次元にしかいないですぞwww)

みすぼらしい女性「物珍しさからきょろきょろしてて怪しく見えてしまったと思います。申し訳ありません・・・」

門番「そういうことか・・・私の勘違いだったようだな。すまない」

キモオタ「いいんですぞwww我輩ももっと気をつけるべきでござったwww」

門番「我が国は王子陛下の后探しで重要な時期だ。怪しい行動は控えるようにな」

キモオタ「申し訳ないwww」ドゥフ

ティンカーベル「危機一髪だったね」

キモオタ「危うくなにもやらぬまま死ぬところでござったwwwでも助かりましたぞwwwかたじけないwww」

みすぼらしい女性「いえ、今兵士さんたちはピリピリしてるから気をつけた方がいいですよ」ニコッ

キモオタ「王子様のお后探しでそんなにピリピリしてるのでござるか?」

みすぼらしい女性「それもあるけれど、戦争になるかもって噂もありますね」

キモオタ「ファッ!?」

ティンカーベル「本来のお話にそんな背景なかったとおもうけど・・・」

みすぼらしい女性「いけない・・・早く帰らないとお母様とお姉様に叱られちゃう。では旅のお方良い旅を」ニコッ

キモオタ「んんwww優しい女性でしたなwww」

ティンカーベル「うん!じゃあシンデレラを探そうか!」ヒラヒラ

今日はここまで
グダグダしてるがぼちぼち進めていくので付き合ってくれると嬉しい

プルン(´  ・ω・  `)

同時刻 城内 王座の間

国王「ならん!何度も言わせるで無いぞ大臣!」グワッ

大臣「ですが・・・!」

王子「・・・どうされました、父上。大きな声を出されてはお身体に障ります」

国王「大臣が隣国への出兵を要請してきたのだ・・・私は何度も反対しているのだがな」

王子「隣国への出兵・・・何故だ、大臣よ」

大臣「我が国は国王の手腕により平和そのものです。ですが、恐れながら国王を蝕む病はもう取り返しのつかないところまで侵蝕していると医者は口をそろえて言います」

国王「・・・わかっておる。私の命は長く持って数ヶ月。だからこそ王子の妃選びの舞踏会を開催するのだ。王位を王子に譲るためにな」

大臣「存じております。ですから今こそ領土を拡大し、国力を高めるべきだと進言しているのです」

国王「ならん!争いは必ず憎しみを生む!私利私欲の為の戦などどんな悪事よりも恥ずべき行いであるぞ!」

大臣「・・・国王!」

王子「大臣は、私が王位を継ぐのは早いと思っているのか?」

大臣「いいえ、滅相もございません。ただ私は国を思い・・・!」

王子「私も大儀無き戦には反対だ。我が国は特に大きな問題もなくすべての国民が平和に暮らしている、何も問題はないだろう」

大臣「・・・」

国王「近頃では国民の相田では戦争が起こるのではないかという噂まで立っている。大臣、よもや私に隠れて行動を起こしているのではあるまいな?」

大臣「そのようなことは・・・承知しました、この件については二度と進言いたしませぬ」

国王「うむ」

城内 大臣の部屋

大臣「国王は何も解っていない・・・!」

大臣「国内の平和などという・・・手元にある小さな幸せに満足していてはならぬのだ、そのような不確かなもの・・・突然と泡の如く消え去る日が来る!」

大臣「奪えるものは奪えるうちに手中に収めておくべきなのだ、領土も!人員も!資金も!」

大臣「我が国に・・・私に強大な軍事力さえあれば・・・」

コンコンッ

大臣「入れ」

兵士「失礼します!行商人を名乗る男が大臣にお会いしたいと・・・」

大臣「うむ、通せ」

兵士「はっ!了解であります!」ザッザッ

大臣(王には伏せて呼び立てた武器商人・・・まともな商品があればいいが・・・いや、どんな武器でも足りぬ)

大臣「魔法具さえ手に入れば・・・!それさえあれば隣国など虫けら同然だというに・・・そう、魔法の力があれば我が軍は・・・!」クックック

街 大衆食堂

キモオタ「ドゥフwwwこの肉はなかなかイケますなwwwブッフォwwwこの煮込みもなかなかwww」ガツガツ

ティンカーベル「キモオタのたべっぷり見てるだけでおなかいっぱいになっちゃうよ・・・」ケプッ

キモオタ「ダメですぞwwwしっかりと食べておかねばwww」コポォ

ティンカーベル「もぉー!食べ過ぎてさっきみたいにうごけなくっても知らないからね!」

キモオタ「んんwww我輩が本気を出せば兵士ごときちょちょいですぞwww」

ティンカーベル「もう・・・さっき村の人が舞踏会まで一週間だって言ってたしあまり時間は無いんだよ?」

キモオタ「そうでござるなwww何とか今日明日にはシンデレラ殿を見つけ出したいところですなwww」

ティンカーベル「わかってるなら早く食べて行くよ!」ヒラヒラ

キモオタ「ちょwwwまだ食べてる途中ですぞwww」

キモオタ「とりあえず、住宅地に探しにきたものの、ノーヒントは辛いですなwww」ムシャムシャ

ティンカーベル「もう!何でパンかじりながらなの!食べ過ぎ!」ヒラヒラ

キモオタ「おさえておさえてwwwティンカーベル殿もどうですかな?このイチゴジャムイケますぞwww」ドゥフコポォ

ティンカーベル「・・・ホントだ!甘い!おいしいね!」ジャムペロペロ

キモオタ「そうでござろうwwwお土産にしたいくらいですなwww」

ティンカーベル「ねっ!ねっ!もう一口ちょうだいよ!」ヒラヒラ

キモオタ「ちょwwwこれは我輩のパンですぞwww」

ティンカーベル「ケチ!私の一口なんてほんのちょびっとじゃん!」

キモオタ「んんwww我輩、摂取するカロリーに妥協は致しませんのでwww」

ティンカーベル「むむぅ・・・すきありー!」パクッ

キモオタ「ちょwww何をなさるwww」

民家のおばさん「ちょっとあんたたち!うるさいよ!騒ぐんじゃないよ!」ドガァ!

キモオタ「すっ、すいません」
ティンカーベル「ごめんなさい・・・」

おばさん「まったく・・・うるさいのはいるし、うちのシンデレラは使えないし・・・腹が立つねぇ・・・まったく!」バタン!!



ティンカーベル「ねぇ、キモオタ・・・今の聞いた?」

キモオタ「モチのロンですぞwwwまさかこんなに早く見つかるとは思いませんでしたなwww」

ティンカーベル「ちょっと、家の中の様子見てくる!」ピューン

キモオタ「飛べるって便利でござるなwww頼むでござるよwww」

・・・

ティンカーベル(さっきのおばさんに見つからないように・・・)ヒョイ

ブス姉「まったく使えない娘ね!まだ掃除が終わっていないなんて!」

みすぼらしい女性「申し訳ありませんお姉様」

デブ姉「あんたが食事の準備トロいからついついパン食べちゃったじゃないのさ!」

みすぼらしい女性「申し訳ありませんお姉様、すぐに準備します」

ティンカーベル「・・・あの人、さっき私とキモオタを助けてくれた人だ!」ヒラヒラ

継母「シンデレラ!あんたは今日買い物が遅くなった罰として夕飯抜きだよ!」

シンデレラ「申し訳ありません・・・」

ブス姉「トロいからこうなんのよシンデレラ!」

デブ姉「あんたの分の飯はあたしが変わりにたべてあげるから感謝なさいシンデレラ!」

ティンカーベル(なんなのあの人たち!)イライラ

継母「さぁさぁ!まだ仕事はあるんだ、急ぎな!さもなきゃ寝る時間無くなっちまうよ!」

シンデレラ「すいませんお母様・・・」

ブス姉「といってもあんたに部屋は裏の物置だけどね!」ケラケラ

デブ姉「このシチューうめぇ!」クッチャクッチャ

ティンカーベル(シンデレラの部屋は裏の物置ね・・・それにしてもこの人たちムカつく!)イライラ

その日遅く シンデレラの物置部屋

シンデレラ「今日も疲れたなぁ・・・明日も早いから寝なきゃ・・・」ガチャ

ティンカーベル「もう!なんで言い返さないの!?」ビュン

シンデレラ「きゃっ!?」

キモオタ「ちょwwwティンカーベル殿wwwいきなりの奇襲はまずいですぞwww」ドゥフコポォ

シンデレラ「あ、あなた・・・お城の前で取り押さえられてた・・・」

キモオタ「その節はお世話になりましたなwww我輩、キモオタという旅のものですぞwww」ドゥフ

ティンカーベル「私はキモオタの友達のティンカーベル!」ヒラヒラ

シンデレラ「私はシンデレラです・・・えっと、私に何かご用ですか?」

キモオタ「お礼をしようと思いましてなwww聞いたところ、夕飯を食べ損ねているとかwww我輩、いいものをもっている故www」ガサゴソ

シンデレラ「お礼なんてそんな・・・」

グゥー

シンデレラ「・・・・・・すいません」カァァ

ティンカーベル「謝ることないよ!ご飯食べてないんだもん!キモオタ、まだ準備できない?」

キモオタ「後はお湯を注ぐだけですぞwww」カップメン

キモオタ「んんwwwカップメンはすぐできるのがいいところですなwwwシンデレラ殿、シーフードでよかったですな?www」ドゥフ

シンデレラ「この器の中にお湯を入れるだけで食事ができるのですか?」ドキドキ

ティンカーベル「ねぇ、なんで二つも作ったの?」

キモオタ「シンデレラ殿と我輩の分ですぞwwwご心配なく!ティンカーベル殿には我輩のを分けてあげます故www」ドゥフ

ティンカーベル「もう!どれだけ食べるの!?あと、なに味なの!?」

キモオタ「ドゥフwwwカレー味ですぞwww」

ティンカーベル「あっ!いい匂い!」

キモオタ「残ったスープに米を入れると一層楽しめるのですがなwwwまぁパンを浸して食べるのもありでござろうwww」スチャ

ティンカーベル「あっ!まだパン持ってたの!?」

シンデレラ「うふふっ」ニコニコ

キモオタ「出来ましたぞwww箸は使えないですかな・・・プラスチックのフォークしかありませぬがこれで食べるといいですぞwww」

シンデレラ「あ、ありがとう・・・いい匂い・・・いただきます」グゥー

キモオタ「熱いので気をつけるですぞwww」

シンデレラ「ふぅーふぅー・・・おいしい、この具もスープもおいしい!ちょっと味が濃いですけど」

キモオタ「ならばお湯を少し足すといいですぞwww」

ティンカーベル「キモオタ!あたしにも!」ピョンピョン

キモオタ「んんwwwカップメンは逃げませんぞwww舌をやけどなさらぬようにwww」

ティンカーベル「モグモグ・・・あちっ!これ意外と熱いよ!舌やけどしちゃったー」

キモオタ「だから言ったでござろうwwwどれ我輩も・・・ぶっひゃ!熱ゥ!思ったより熱かったですぞwww」ドゥフコポォ

ティンカーベル「あっ!キモオタ!私のぶんもちゃんと残してよね!」

シンデレラ「うふふ・・・お二人とも、面白いです」ウフフ

キモオタ(やっと笑いましたなwww)ドゥフコポォ

ティンカーベル(ねっ!うれしいね!)ニコニコ

シンデレラの笑顔が見えたところで、今日はここまで

大臣の思惑は・・・
シンデレラの運命は・・・
キモオタとティンカーベルの舌のやけどは・・・どうなる!?

シンデレラ編 次回に続くー

プルン(´  ・ω・  `)

シンデレラ「ごちそうさま・・・ありがとうございました、キモオタさん」ペコリ

キモオタ「なんのwwwインスタントでもなかなかイケるでござろうwww」ドゥフ

シンデレラ「ええ、食べたことのない味でした」ニコッ

ティンカーベル「ご飯食べさせて貰えないこと、多いの?」

シンデレラ「・・・そうですね。お姉様がよく召し上がるので、夕飯は頂けないことも多いです」

キモオタ「それは辛いですな・・・一食でも抜くと体調崩しますからなー」

ティンカーベル「キモオタは一日中食べてるんだから一食減らすくらいでちょうどいいの!」

キモオタ「ブフォwwwそれだけは勘弁願いたいwww」

シンデレラ「うふふ」ウフフ

ティンカーベル「そうだ!明日も遊びに来ていい?」

シンデレラ「ここに・・・ですか?でも、埃っぽいですし、なにもありませんよ?」

ティンカーベル「いいの!私もっとシンデレラとお話したいの!」ヒラヒラ

キモオタ「んんwwwいいですなwwwそういうことでしたら、食料調達は我輩にお任せあれwww」ドゥフ

ティンカーベル「じゃあ決まり!いいよね!シンデレラ?」

シンデレラ「えぇ、ティンカーベルさん。お待ちしてます」ニコッ

ティンカーベル「硬いよー!私のことはティンクって呼んでね?」

シンデレラ「はい!待ってるね、ティンクちゃん」ニコッ

ティンカーベル「うん!じゃあまた明日ね!」ヒラヒラ

キモオタ「ではそろそろおいとまいたしますかなwww」コポォ

帰り道

キモオタ「いやはやwwwシンデレラ殿が見つかってよかったですなwww」

ティンカーベル「そうだね!でもこのお話に起きている異変を探さなくちゃね・・・」

キモオタ「ふむ・・・本来ならば一週間後の舞踏会の日にシンデレラ殿は魔法で着飾り、王子殿と恋に落ちるんでしたな」

ティンカーベル「その数日後に王子様と再会を果たして、結婚。が正しいお話の結末だから・・・それまでに何か問題が起きるんだね」

キモオタ「シンデレラ殿の身に何か・・・あるいは王子殿の身に・・・むむむ、もう少しポイントを絞らねばwwwこれでは対応できませんなwww」

ティンカーベル「そう言えば、お城の前でシンデレラ言ってたよね、戦争が起きるかもしれない噂が立ってるって」

キモオタ「言っておりましたなwww本来のお話にはそのような内容なかったでござろう?」

ティンカーベル「うん、ないよ。だから戦争の噂はもしかしたら異変に関係してるのかも」

キモオタ「明日はその噂について聞き込みしてみますかなwwwシンデレラ殿への差し入れも購入せねばwww」

ティンカーベル「そうだね!じゃあ今日は宿に帰って休もうよ、眠くなっちゃった」ネムネム

キモオタ「そうですなwww流石の我輩も少々疲れましたぞwww」

翌朝

継母「シンデレラ!洗濯は終わったのかい!?掃除に食事の支度に買い出し、やることは山ほどあるから覚悟おし!」

シンデレラ「はい、ご心配には及びませんわお母様」ニコッ

継母「お、おや・・・随分、やる気になっているようね・・・そのやる気がいつまでももつかしらね!さぁさっさと仕事に戻りな!」

シンデレラ「はいっ!」

継母「・・・調子が狂っちまうね」

ブス姉「ただのやせ我慢ですわお母様!それより舞踏会へ着ていくドレスを見に行きましょうよ!」

デブ姉「わたしは何か食べたいわねぇー」ブヒッ

シンデレラ(早く夜にならないかしら、ティンクちゃんとキモオタさんとお話しするの楽しみだわ)ワクワクッ



キモオタ「あの・・・戦争が起きるかもしれないという噂について聞きたいのですが・・・」

お婆さん「えぇ・・・とてもいい天気ですねぇ・・・今日もお城がきれいに見えますじゃ・・・」

・・・

キモオタ「あの・・・戦争が・・・」

幼女「・・・ママーッ!変なおじちゃんが話しかけて来るよぉー!」フエェ

・・・

キモオタ「あの・・・」

犬「ガウガウガウッ!」バクー

・・・

キモオタ「ふぅ・・・なかなか情報集まりませんなー!www参りましたなwww」ドゥフコポォ

ティンカーベル「ホントに参りましただよ!聞きやすそうな人にばっかり声かけて失敗してちゃ意味ないよ!」

キモオタ「我輩に聞き込みはハードル高すぎでござるよwwwシャイなボーイですからなwww」ドゥフコポォ

大衆食堂

大将「おう!昨日のたべっぷりのいい兄ちゃんじゃねぇか!どうしたんだい?肉かい?」

キモオタ「それもご名答なのですがなwww実は戦争の噂について聞きたいのですぞ」

ティンカーベル(ちゃんと聞けてるじゃん!キモオタ!)ヒソヒソ

キモオタ(ここならそんなに邪険に扱われなさそうですしなwww仮にもお客でござるしwww)ヒソヒソ

大将「そうだなぁー・・・確かに戦争が起きるんじゃねぇかって噂はよく耳にするなぁ」

キモオタ「ほう・・・そんなに治安悪いのでござるか?」

大将「はっはっは!そんなことねぇさ!むしろ平和そのものって所だな!まぁ貧富の差はあるもののそこまで困ってる奴はごく僅かさ」

キモオタ「んん?では何故戦争など・・・?」

大将「そうだなぁ、オレが話したって言われちゃあ困るんだけどよ」ポリポリ

キモオタ「ご安心を、我輩は口が堅いので」

ティンカーベル「喋るの苦手なだけじゃん」

キモオタ「んんwww身も蓋もないwww」ドゥフコポォ

大将「口が堅いのは結構だが、うちとしては口を動かしてもらったほうが助かるんだがな!兄ちゃん昼飯まだじゃねぇのか?妖精の嬢ちゃんも」

キモオタ「ドゥフwwwこれは失礼しましたなwww我輩、Aランチを特盛りでお願いいたしますぞwww」

ティンカーベル「特製イチゴジャムとパンをください!」

大将「へへっ!注文はいったぞ!Aランチ特盛りとイチゴジャムとパンね!」

ヘーイ

大将「話の途中だったな。この国は国王の手腕が抜群で争うこともほとんどなくてなまともな軍隊なんてなかったのさ。それこそ自警団程度のもんさ」

キモオタ「んん?昨日の門番はやけに重装備でしたが」

大将「もう随分と昔だがな、今の大臣が就任したときに防衛軍として軍隊が設立されてな。その防衛軍がなにやら演習をこまめに行ってるみたいなのさ、よそから攻めてくる様子なんかないってのにな」

ティンカーベル「防衛軍なのに戦の準備をしてそうってこと?」

大将「おうよ。それにここだけの話、国防軍とは名ばかりで大臣の個人軍隊と化してるって話もある」

キモオタ「なるほど・・・色々見えてきましたな」

ティンカーベル「うん、この線で調べてみよう」

キモオタ「今日のランチはチキンですなwwwんんww香ばしく焼けたチキンwwwパンが進みますなwww」ドゥフコポォ

ティンカーベル「イチゴジャムおいしい!大将が作ってるのかな?」ジャムペロペロ

キモオタ「まさかwwwあのゴツいガタイでジャム作りとは笑えますなwww」

ティンカーベル「でも色々解ったね。国のことや戦争の噂」

キモオタ「ですなwwどうやら戦争の噂は事実。国防軍は戦の準備を進めていて、その実権は・・・ガツガツムシャムシャ」

ティンカーベル「大臣が持ってるってことだね。これが異変だとしたらシンデレラや王子様が戦争に巻き込まれて大怪我しちゃうとか・・・ペロペロ」

キモオタ「国家の転覆という線もありますなwww我輩は軍の実権を大臣が握っているというのが気になりますなwwwどうみても反逆フラグが立っておりますぞwwwガツガツムシャムシャ」

ティンカーベル「そうだね、でも大臣が相手だと直接私たちがどうこうするって難しいよ」ジャムペロペロ

キモオタ「王子殿に至っては会う手段ないでござるからなwwwシンデレラ殿の身を守るしか今のところ選択肢はありませんなwwwガツガツムシャムシャ」

ティンカーベル「そうだね、とりあえずお話が滞りなく進むようにしようね」ジャムペロペロ

その夜

ティンカーベル「シンデレラー!今日もお疲れ様ー!」ギュー

シンデレラ「わっ!ティンクちゃん!私ね、ティンクちゃんに会うの今日ずっと楽しみだったの!」ギュー

キモオタ「んんww思わぬ百合を拝めましたなwwwっと、シンデレラ殿!今日のお土産のチキンサンドですぞwww」スッ

ティンカーベル「紅茶も買ってきたよ!」ヒラヒラ

シンデレラ「キモオタさん、ティンクちゃんありがとう!今日は何のお話をする?」

ティンカーベル「そうだなー、キモオタなんか話題ある?」

キモオタ「んんwwwなんで我輩に話題をふるのでござるかwwwそうですな・・・シンデレラ殿は舞踏会に行くのですかな?www」ドゥフコポォ

シンデレラ「えっ、舞踏会ですか・・・」

ティンカーベル「キモオタのバカ!」バシッ

キモオタ「ファッ!?」

ティンカーベル(最初にお話の説明したじゃん!シンデレラはドレスがないから舞踏会に行けないの!)ヒソヒソ

キモオタ(で、でも魔法使い殿がwww魔法でドレスを用意してもらえるでござろう?www)ヒソヒソ

ティンカーベル(そんなこと今のシンデレラは知らないんだから気まずい空気になっちゃうじゃん!)ヒソヒソ

キモオタ(んんwwだから我輩に話題をふるのは反対だったんでござるのにwww)

シンデレラ「興味はあるかな・・・でもドレスがないし、ダンスの経験もないから私はいけないよ」

キモオタ「・・・でも行きたいのでござろう?」

シンデレラ「うーん・・・まぁ、行きたい。行きたいよ」

ティンカーベル「じゃああきらめちゃだめだよ!ね!シンデレラ可愛いもん!」クワッ

シンデレラ「うふふ、わかったわ。ティンクちゃん、諦めないね」ニコニコ

キモオタ「んんwwではせっかくでござるしチキンサンドをパクつきながらティンカーベル殿に話題を提供して頂きますかなwww」

ティンカーベル「まかせて!私の生まれた国のお話ししてあげる!」フンス

シンデレラ「まぁ、楽しみ!」ニコニコ

同時刻 某所

大臣「全く、このような場所に呼び出しおって・・・」

商人「ご足労感謝いたします。とても城に持ち込める品ではありませんので・・・あなた様も公になるとお困りでしょう?」

大臣「ふん、御託はよい。魔法具が手に入ったというのは本当か?」

商人「ええ・・・こちらでございます」スッ

大臣「これは・・・私にはただの悪趣味な杯にしか見えぬが?」

商人「ええ、これ自体の魔力は極めて薄いです。しかし、この杯に水を注ぎ・・・中に魔力の宿った物質を入れますと・・・」

大臣「どうなるのだ・・・?」

商人「中に入れる物質の魔力が強ければ強いほど、その魔力は増幅され・・・魔力を帯びた水を飲み干したものに力を与えましょう」

大臣「にわかには信じられぬが・・・事実ならばすばらしい道具だ!」

商人「ええ、強大な魔力をあなた様のものにすることができます」

大臣「良かろう。言い値で買ってやる」

商人「ありがとうございます・・・」

今日はここまで

親睦を深めあうキモオタとティンカーベル、そしてシンデレラ
その影で加速していく大臣の陰謀・・・

シンデレラ編 次回に続きます

城 大臣の部屋

チャポッ ポワー

大臣「・・・これも駄目か。指輪に加工された魔法石程度では・・・」

大臣「・・・全く足りぬ。魔力を増幅させるというこの杯に効果は本物のようだが・・・」

大臣「魔法具の類は王国にはなかった・・・私の魔法具コレクションでもまだ弱い・・・」

大臣「魔法使いが直接作り出したような強力な魔法具でなければ・・・」ギリッ

大臣「・・・まぁいい、今は軍を出来る限り強化し、来るべき時に備えるとするか」

大臣「焦らずともよい、国王の先も短い。直にいなくなるのだ、私の軍を止められるものは・・・クックック」

街 大衆食堂

ティンカーベル「いよいよ、今夜だね。舞踏会!」

キモオタ「結局シンデレラ殿は無事でござるし国にも変化はみられませんなwww」ガツムシャ

ティンカーベル「異変はまだ起きてないんだねー、でもここからが大切なところだからね!」

キモオタ「そうですなwwwこの舞踏会はお話の見せ場のようでござるしwww何か起こる可能性も無きにしも非ずですぞwww」

ティンカーベル「今日はあの嫌な感じのおねーさんたちを舞踏会に送り出したら暇になるから早く遊ぼうってシンデレラ言ってたね」

キモオタ「結局、我々毎日いってしまっておりますがwwwそれにシンデレラ殿も舞踏会にいくことになるんですがなwww」

ティンカーベル「うん、まぁそうなんだけどね。でもいえないじゃん!あっ!でもでも魔法使いが今日現れるなら聞いてみよう、ピーターパンのこと」

キモオタ「お話をよみがえらせる方法ですなwww魔法使い殿なら期待できますなwww」コポォ

夜 シンデレラの家

継母「私達は舞踏会に行ってくるからね。しっかり留守番しておくんだよ!」

ブス姉「帰ってくる頃にはお后様になっているんだから、それなりの準備をしておきなさい!」オホホ

デブ姉「夜食準備しておきなさいね!」

シンデレラ「はいっ!」

継母(いやに嬉しそうね・・・)

シンデレラ「ティンクちゃん達まだかなー・・・」ワクワクッ

・・・

魔法使い「・・・・・・どういうことじゃ?これは・・・シンデレラが楽しそうじゃ・・・いや、それはいいのじゃがこれでは・・・」

魔法使い「ティンク・・・ティンク・・・聞いたことがあるが・・・」

魔法使い「ああ・・・・・・あやつらじゃな、余計なことしおって」

住宅街

キモオタ「ドゥフwwwなんだか緊張してきましたぞwww」ドゥフコポォ

ティンカーベル「どうして?魔法使いに会えるから?」

キモオタ「んんwwwティンカーベル殿は妖精でござるし飛べますがなwww我輩の世界には奇跡も魔法も無いでござるのでwwwやはり魔法を見れるというのはドキドキしますなwww」

ティンカーベル「そういうものなのかなー、よくわかんないけどドレス姿のシンデレラ見るのは楽しみ!きっとすごく綺麗だよ!」

魔法使い「・・・・・・お主らか」スゥッ

キモオタ「ファッ!?なにもない場所から出てきたでござる!?www」

ティンカーベル「・・・暗い色のローブと大きな杖・・・その格好ってもしかして・・・あなたが魔法使い?」

魔法使い「・・・如何にも、私が【シンデレラ】の魔法使いじゃ。お前は【ピーターパン】の妖精、ティンカーベルじゃな?」

ティンカーベル「・・・えっ?」

キモオタ「お二人は知り合いですかなwww」

ティンカーベル「知らないよ・・・だってピーターパンのお話は消滅したのに知ってるなんてありえないよ!なんで!?」アタフタ

キモオタ「ちょwww少し落ち着くですぞwww」

魔法使い「消滅したおとぎ話は存在すら忘れ去られる。じゃがおとぎ話の登場人物の中には忘れずにいるものも居るのじゃ・・・ごく一部の優れた能力を持った者やある種の例外だけじゃがの」

キモオタ「んんwwこの魔法使いwww自分で優れているって言っちゃいましたぞwwwブフォwww」

魔法使い「・・・・・・まぁ、それはよい。ティンカーベルよ、この世界に何故現れた?お主らがシンデレラと仲良くなったせいで、シンデレラは舞踏会への興味が薄れてしまった」

ティンカーベル「もしかして、シンデレラが消滅する原因って私達なの・・・?私たちが仲良くしたからシンデレラは消えちゃうの!?」

魔法使い「・・・シンデレラが消滅の危機にあっていることを知っているとは随分鼻の利く妖精じゃな。案ずるな、それはお主等のせいではない」

ティンカーベル「本当?本当だね?良かった・・・」

魔法使い「良くはないのじゃ。少なくとも今シンデレラは舞踏会にいけなくてもお主等と楽しくお話しできればいいやなどと考えておる。これでは王子と出会わず、話が完結しない。これでは本来の話のようにワシが出て行っても無意味じゃ。きっと「私には友達がいます。舞踏会にいけなくったって幸せです」などというじゃろう」

ティンカーベル「じゃあ・・・なんとかしてお話の軌道を戻さなくっちゃ!」

魔法使い「お主等のまいた種じゃ。つきあってもらうぞ」

キモオタ( んんww話に全く入れませんぞwww)ドゥフコポォ

シンデレラの部屋

ガチャッ

ティンカーベル「シンデレラ!」ピュー

シンデレラ「あっ、ティンクちゃん!遅かったね!心配したよ!」

魔法使い「・・・・・・お邪魔するよ、シンデレラ」

シンデレラ「あ、あのっ、あなたは・・・・・・?」

魔法使い「私は善い魔法使い・・・・・・厳しい暮らしに耐え、美しく生きるお主に褒美を与えるためにやってきた・・・舞踏会に行きたいのだろう?シンデレラよ」

シンデレラ「あ、あの・・・よくわからないですけど私・・・ドレスもないですし・・・それに・・・」

魔法使い「案ずるな、シンデレラよ。ワシの魔法でお主の着物をドレスに変えてやろう、さぁいくがいい!」

シンデレラ「ありがとうございます。でも、私は友達と約束をしていて、楽しくお話をしているだけで幸せなんです。だから、お気持ちだけ頂きます」ペコ

魔法使い(やはりそういうか・・・)

ティンカーベル「ねぇ、外に行こうよシンデレラ!面白いものがみれるよ!」ニコニコ

シンデレラ「面白いもの・・・?」

キモオタ「ブヒィィィ!wwwやめるですぞwwwやめるですぞwww」ドゥフコポォ

馬「ヒヒーン!」ドゴォ!

キモオタ「んんwww我輩の尻に頭突きするのはやめていただきたいwww」ブフォ

馬「ヒヒーン!ヒヒーン!」ドスドス

シンデレラ「・・・・・・」

魔法使い「随分と懐いているようじゃな」フフン

ティンカーベル「キモオタよかったね!モテモテだよ!そういうの現実の世界じゃリア充って言うんだよね!」

キモオタ「ちょwww違いますぞwwwはやくも助けてほしいですぞ魔法使い殿www我輩の尻が割れてしまいましたぞwww」ドゥフコポォ

シンデレラ「・・・・・・えっと」

ティンカーベル「あの馬車はね、魔法使いがカボチャに魔法をかけてくれたの!馬はネズミだって!シンデレラの為の馬車だよ!」

シンデレラ「で、でも・・・私・・・行きたいけど。いいのかな・・・」

魔法使い「何を迷ってるか知らないけどね、これはあんたの友達の願いでもあるんだよ?」

魔法使い「カボチャを用意したのもネズミを捕まえてきたのもこのティンカーベルじゃ」

シンデレラ「ティンクちゃんが?」

ティンカーベル「ネズミは大変だったよ!でもそれでシンデレラに馬車をプレゼント出来るって聞いたから頑張った!」

魔法使い「馬車を操縦する従者が必要と言ったらあのキモオタが引き受けてくれたよ」

シンデレラ「キモオタさんが・・・」

キモオタ「ちょwww話してないで助けてwww」ドスドス ドゴォ!

魔法使い「お主、この2人は旅の者。いずれこの国からいなくなる。でも大切な友達じゃ、だから一緒に話をする時間を大切にしたかったんじゃろ?」

シンデレラ「はい、私には友達なんて他にいないから・・・二人だけなんです。だから・・・もっと二人と一緒にいたいです!」

魔法使い「じゃがその友達はお前に舞踏会にいってほしいと言っている。お主の本音を見抜いてな。じゃが、安心せい!お主ひとりで行くわけではない」

シンデレラ「えっ?」

ティンカーベル「私も一緒に行くよ!ねっ!それなら良いよね!」

キモオタ「もちろんwww我輩も一緒ですぞwww」ドスドス ドスドス

魔法使い「本当はこんなサービスしないんじゃが、お主らの友情に免じて特別にティンカーベルの衣装とキモオタの衣装にも魔法をかけてやる、シンデレラよ。いかない理由はないじゃろ?」

シンデレラ「・・・はい。行きます!私、お城の舞踏会に!」ウルウル

ティンカーベル「やったー!一緒にいこうね!シンデレラ!」

キモオタ「馬車の操縦は任せるですぞwwwとはいっても我輩の命令通りに動くようにしてもらっておりますがwww」

シンデレラ「うん!ありがとう!二人とも!」

魔法使い(やれやれ、ちょっと変更点はあったがこれなら大きな問題はないじゃろ・・・)

魔法使い「ではいくぞ、吠えよ我が魔法!シンデレラの洋服をドレスに!靴をガラスの靴に!」ピンピルピーン





ガサッ

キモオタ「んんwwwお二人とも乗れましたかなwww」ドゥフ

シンデレラ「はい、運転お願いしますね、キモオタさん」

ティンカーベル「ちょっと急がないと間に合わないよ!でも危なくないようにしてね!でも急いでよ!」

キモオタ「無茶おっしゃるwww我輩、自動車の免許すらないのでござるにwww」

魔法使い「いいかい、シンデレラ!あんたたちの魔法は12時には解ける。帰りに困るだろうから馬車だけは解けないようにしておく、でも寄り道するんじゃないよ!」

シンデレラ「はい、ありがとうございます」

キモオタ「んんwww馬車の魔法解けないようにするなら他の魔法も維持すればいいのではwww」

魔法使い「魔法を維持するには高い精神力や強い想いが必要なんじゃ、あれもこれもワシひとりで維持することは難しいんじゃよ」

キモオタ「んんwww把握しましたぞwwwでは、出発しますぞ!!」ヒヒーン

魔法使い「さて、ワシも帰るとするかな・・・」ヒュイン







ザッ

大臣「・・・・・・」

今日はここまで

大臣様が見てる。

次回はちょっと間隔空くかも
シンデレラ編 次回に続きます

街道 馬車の中

シンデレラ「・・・・・・」ドキドキ

ティンカーベル「シンデレラ、緊張してるの?」

シンデレラ「・・・・・・うん、私華やかな場所慣れてないから変な失敗して追い出されたりしないかな」ドキドキ

ティンカーベル「大丈夫だよ!追い出されるならあの嫌な感じのおねーさんたちのほうが先だから!」ケラケラ

シンデレラ「ふふっ、ひどいよティンクちゃん」ウフフ

ティンカーベル「えへへっ!でもシンデレラも笑ってるじゃん!」ケラケラ

・・・

キモオタ「中は楽しそうですなwww仕方ないとはいえ我輩だけ蚊帳の外とはwww」ドゥフ

馬「ヒヒーン?」パカラパカラッ

キモオタ「慰めてくれるでござるかwwwんんwww
問題ありませんぞwww孤独には慣れておりますぞwww」ドゥフコポォ



ザワザワ ガヤガヤ ザワザワ ガヤガヤ

ティンカーベル「すごい人!」ヒラヒラ

シンデレラ「この国の外からも来てるのかな・・・こんなにたくさんの人がいるのなんて始めて見たよ」

キモオタ「では我輩は馬車を停めて待機しておくでござるwww」

シンデレラ「キモオタさんは一緒に来てくれないんですか・・・?」

キモオタ「んんwww申し訳ないwwwどうやら従者は別室待機せねばならぬようでwwwそれに我輩、人混みは苦手でござるしwww」

ティンカーベル「残念だけど、帰りのことを考えるとその方がいいかも・・・」

キモオタ「23時30分くらいにはここに馬車を持ってくる故wwwシンデレラ殿、魔法使い殿の繰り返しになるでござるが12時迄にはここに戻ってきて頂きたいwwwでなければ我輩の衣装も魔法が溶けてしまう故www」ドゥフ

シンデレラ「わかりました・・・ごめんなさい、キモオタさん。送り迎えだけしてもらって」

キモオタ「なんのなんのwww楽しんでくるんですぞwww困ったときはティンカーベル殿に頼ってくだされwww」コポォ

ティンカーベル「うんうん!任せてよ!」フンス

城内

ガヤガヤ ザワザワ

シンデレラ「うぅ、ティンクちゃん。私浮いてない?」ドキドキ

ティンカーベル「心配しすぎだよ、浮いてるのは私の方だよ!ふわふわーってね」ケラケラ

シンデレラ「うふふっ、ティンクちゃんは浮いてるんじゃなくて飛んでるんでしょ?」ウフフ

ティンカーベル「それに周りみた感じシンデレラはレベル高い方だよ!」ヒラヒラ



貴族「王子様がこちらにいらしたわ!」ザワザワ

貴族B「結局、今のところ王子様の目に止まった娘はいないものね!早く王子様にアピールしなくちゃ!」



ティンカーベル「聞いた!?王子様だって!シンデレラ、いこっ!」グイグイッ

シンデレラ「ま、待って・・・引っ張らないで、ティンクちゃん」

ティンカーベル「ほら!王子様向こういっちゃうよ?」グイグイッ

シンデレラ「ま、待って!ティンクちゃん早いよ・・・!私ドレスだから走れなっ・・・きゃっ」フラフラ

ティンカーベル「シンデレラ危ない!転んじゃう!」

ふぁさっ

王子様「・・・・・・大丈夫かい?」

シンデレラ「は、はいっ!あ、ありがとうございます・・・・・・!」ドキドキ

王子(美しい・・・なんて美しい女性だ・・・)

ティンカーベル「王子様!私の友達可愛いでしょ!」ヒョイ

シンデレラ「ティンクちゃん!王子様に失礼だよ!」

王子「気にすることはない。小さな妖精のお嬢さん、君のお友達はとても美しい。よければダンスにお誘いしたいのだが、君のお友達はそれを許してくれるかい?」

ティンカーベル「だって!どうする?王子様、一緒にダンス踊りたいって言ってくれてるよ?」ニコニコ

シンデレラ「あの、私、ダンスの心得がなくてですね・・・・・・」

王子「構わない。私がリードしよう、それも王子たる私の務め・・・・・・いや、男に生まれたのならば女性をリードするのは当然のことさ」

シンデレラ「でしたら・・・その、よろしくお願いします・・・」カァァ

王子「ありがとう。では、手を」スッ

ティンカーベル(うんうん!うまくいったね!シンデレラ頑張れー!)

王子「そう、落ち着いて・・・うまく踊ろうとしなくてもいい。私に身を任せてくれてかまわない」スィースィー

シンデレラ「は、はい・・・」ギクシャクギクシャク

ムギュッ

シンデレラ「ご、ごめんなさい!足を踏んでしまって・・・」アセアセ

王子「大丈夫。美しいガラスの靴だ、君にとても似合っている」

シンデレラ「あ、ありがとうございます・・・」カァァ

・・・

貴族「キィィー!あの小娘、王子様といい雰囲気になっちゃってさ!」

貴族B「でも、なんだかお似合いに二人に見えない?」

貴族「まぁ・・・ね、悔しいけど・・・」

ティンカーベル(うんうん!だってシンデレラだもん!私の友達だもん!)フンス

同時刻 城裏手、馬車置き場

キモオタ「お主もお疲れでござるなwwwもう一仕事がんばる前にお互いエネルギーチャージといきますかなwww」

馬「ヒヒーン!」スリスリ

キモオタ「んんwww我輩の夜食はスニッカーズですぞwwwこれで元気百倍ですぞwwwお主にはカロリーメイトを差し上げますぞwww」ドゥフコポォ

馬「ヒヒーン!ヒヒーン!」ムシャムシャ

キモオタ「慣れてくると可愛いもんでござるなwwwそういえば名前がなかったでござるなwww」

馬「ヒヒーン?」

キモオタ「そうでござるな・・・お主は」チラッ「雌でござるかwwwお主、我輩の尻に頭突きばかりしてましたからなwww菊門・・・ストレートすぎますなwww」

馬「ヒヒーン」ドスドス

キモオタ「んんwww冗談ですぞwww菊から取って、デイジーという名前はどうですかなwww」ドゥフコポォ

デイジー「ヒヒーン!ブルルル!」スリスリ

キモオタ「決まりですなwwwデイジー殿、もう1つカロリーメイト食いますかな?www」コポォ



ガサッ

大臣「あの豚男は・・・・・・シンデレラとかいう小娘と一緒に居た男か」

大臣「取引からの帰り道に偶然見てしまったが・・・・・・」

大臣「あの立派な馬車がカボチャとネズミとは信じられん・・・・・・!」

・・・

キモオタ「ふたつめはポテト味にしますかなwww」ドゥフ

デイジー「ヒヒーン!」スリスリ

・・・

大臣「馬鹿が、貴様は今、魔法で作られた馬車を扱っておるのだぞ。もっと誇るべきことなのだ、それをあのような馬鹿面をしおって・・・」

大臣「是非とも我が物にしたいが人が多すぎる。人目に付かずに奪うのは不可能・・・それにあのシンデレラという娘のガラスの靴・・・」

大臣「靴だというのにガラス製、一目見ただけで解る美しさ。あの魔法具はなんとしても手に入れたい」

大臣「あのガラスの靴の力を杯で引き出せば・・・!クックック」スッ

城内

王子「あなたと踊っていると時間がたつのを忘れてしまうな」スッスィー

シンデレラ「はい・・・王子様」カァァ

ティンカーベル(シンデレラ!そろそろまずいよ!)ヒソヒソ

シンデレラ「えっ?もうそんな時間?」ヒソヒソ

ティンカーベル(きっとキモオタはもう来てるよ!12時まであと15分、急がなきゃ間に合わないよ!)ヒソヒソ

シンデレラ「・・・王子様、ごめんなさい。私、もう帰らなければいけません」

王子「そんな、舞踏会はまだこれからだ。君とはもっと言葉を交わしたい」

シンデレラ「私もです、王子様のこともっと知りたいです。でも、ごめんなさい・・・!」ダッ

王子「待ってくれ!せめて名前を!」

シンデレラ「・・・・・・王子様、楽しい時間をありがとうございました」タッタッタッ

ティンカーベル(急いで!シンデレラ!)ヒソヒソ

シンデレラ「うんっ!」タッタッタッ

城 入口 大階段

タッタッタッ

シンデレラ「ティンクちゃん!王子様は大丈夫?追いかけてきてないよね?もし魔法が解けるところ見られたら私・・・」

ティンカーベル「大丈夫!追いかけてきてるけど、貴族の女の人たちに囲まれてなかなか進めないみたい。追いつかれないよ、多分!」

シンデレラ「良かった・・・」

ティンカーベル「そうでもないよ!もう本当に時間がないよ!」

キモオタ「シンデレラ殿!ティンカーベル殿!」

ティンカーベル「キモオタ!すぐに出発するよ!」

カランッ

シンデレラ「いけないっ!ガラスの靴が・・・!」

ティンカーベル「いいよ!諦めよう!早くしないと魔法が解けちゃう!」

シンデレラ「うん・・・」

タッタッタッ

ドッサァー

キモオタ「んんwww駆け込み乗車はお止めいただきたいwww」

シンデレラ「はぁはぁ・・・・魔法は解けてない・・・間にあった・・!」

ティンカーベル「キモオタ!早く出発しよう!」

キモオタ「了解ですぞwwwいきますぞデイジー殿!www全速前進ですぞwww」

パカラパカラッ

数分後 

王子「はぁはぁ・・・間に合わなかったか・・・・・・」

王子「名も知らぬ姫君よ・・・・・・僕は君に恋をしてしまったようだ」

王子「もう君に会うことは叶わないのか・・・?君と話がしたい、もっと同じ時を一緒に過ごしたい」

大臣「・・・王子。このような場所でいかがなさいましたかな」

王子「大臣。私は今、運命の姫君との出会いを果たした。美しい、ガラスの靴を履いた姫君だ」

大臣「・・・!」

キラッ

王子「・・・これは!あの姫君のガラスの靴!」

大臣「なん・・・ですと・・・!」

王子「大臣!明日よりあの姫君の捜索を開始する!手掛かりはこのガラスの靴!この靴がピッタリと収まる娘こそあの姫君だ!」

大臣「・・・かしこまりました、すぐに人手を手配いたします」

王子「待っていてくれ、ガラスの靴の姫君よ!」



大臣(面倒なことになってしまった。あの娘の去り際に靴を奪うつもりだったが・・・王子はおそらくあのガラスの靴を私に渡そうとはしないだろう)

大臣(やむを得ん。私はあの娘の家を知っている。王子より早くあの娘を捕らえ、ガラスの靴のもう片方を奪い取る)

大臣(成功に多少の犠牲はつきものだ。私も手を汚したくはないがどうしても抵抗するようならば、あの娘──)



大臣(──シンデレラを殺す。)

今日はおしまい。ちょっと間隔あきぎみになるけど週末には来たい
ぼちぼち進めるから、みてくれる方よろしくー

大臣の衝撃発言

シンデレラ編 次回に続くー

深夜 シンデレラの部屋の前

キモオタ「シンデレラ殿、ティンカーベル殿、到着しましたぞwww」コポォ

シンデレラ「キモオタさん、ありがとうございました」ペコリ

キモオタ「二人とも魔法、解けてしまいましたなwwwんんwww残念ですなwww」

ティンカーベル「キモオタの服も元に戻っちゃったけど、改めて見るとアレな感じだよね!」ケラケラ

キモオタ「んんwwwティンカーベル殿手厳しいwww」

魔法使い「どうやら無事に戻れたようだね」スゥ

キモオタ「ドゥフwww急に現れるのはやめていただきたいwww」ドゥフ

シンデレラ「魔法使いさん、すいません・・・私、帰り際にガラスの靴を落としてしまって・・・片方しかないんです」ペコリ

魔法使い「あぁ、構わないよ。あれにはまだ役割があるからね・・・」

シンデレラ「役割?」

キモオタ「んんwww0時になると魔法は解けるはずwwwシンデレラ殿のドレスはもとの洋服に戻って、なぜガラスの靴はそのままなのですかなwww」ドゥフ

ティンカーベル「本当だ!魔法が解けたならふつうの靴になるはずなのに!」ヒラヒラ

魔法使い「よほど王子とのダンスが楽しかったと見える。王子と離れたくないというシンデレラの強い想いがガラスの靴の魔力に上乗せされたんじゃな」

キモオタ「魔法使い殿、魔法を維持するのは強い精神力と強い想いと言ってましたなwww」

魔法使い「うむ、魔法をかけた術者の能力によるところも多いが強い想いによって魔力が増幅することはよくある」

魔法使い(王子と離れたくないシンデレラの強い想いがガラスの靴の魔力を高め、存在を留めさせた。結果、王子はそれを拾い、靴を手がかりにシンデレラを見つけ出すじゃろうな)

魔法使い「とにかくじゃ、靴のことは気にしなくてよい。それとキモオタ、馬車はもとのカボチャとネズミに戻すぞ」

ピンピルピーン

デイジー「チューチュー」トコトコ

キモオタ「んんwwwデイジー殿、なんという姿にwwwしかし、そのほうが愛嬌がありますぞwww」ドゥフ

魔法使い「ずいぶん懐いていたね、連れて行くなり好きにするといい」

キモオタ「我輩と一緒に来ますかな?wwwカロリーメイトならいつでも差し上げますぞwww」コポォ

デイジー「チューチュー」スリスリ

ティンカーベル「ねぇねぇ、そろそろ私たち帰らないと、あの嫌な感じのおねーさんたち帰って来るんじゃないかな?」

シンデレラ「きっと機嫌が悪いかも、王子様に声かけられてなかったら・・・」

ティンカーベル「じゃあ絶対だめだ!声かけられる訳ないもん!」

キモオタ「ちょwwwティンカーベル殿wwwひどいでござるぞwww」

シンデレラ「うふふ」ニコニコ

魔法使い「じゃあワシも帰るとしよう・・・と、キモオタよ」ボソッ

キモオタ「何でござるか?」

魔法使い「この話が消滅する異変はまだ見つかっておらぬようじゃな。これを渡しておく、困ったことがあればワシを呼べ」

キモオタ「メモ・・・魔法陣が書いてありますな・・・」

魔法使い「極めて弱い魔法じゃがな、これでワシと会話が出来る」

キモオタ「不思議アイテムキタコレwww」コポォ

魔法使い「シンデレラの身に危険が迫る可能性はまだある。お主等も注意して見ておくようにな」ヒュン

ティンカーベル「あ、消えちゃったね・・・私たちも帰ろう。キモオタ」

・・・

少年「おばーちゃん!また絵本読んで!」

おばあちゃん「おやおや、お前は絵本が好きだねぇ・・・こっちへおいで」ニコニコ

少年「わーい!シンデレラ!シンデレラ!」

おばあちゃん「むかしむかし、シンデレラという女の子がおりました・・・」

少年「うんうん!」

おばあちゃん「・・・魔法使いはシンデレラの洋服をキレイなドレスに、靴をガラスの靴にしてあげました」

少年「魔法!僕も魔法使いたいなぁ」

おばあちゃん「・・・シンデレラは急いで走ります。途中でガラスの靴を片方落としてしまいましたが、拾っている時間はありません」

少年「間に合ってよかったね!」ニコニコ

おばあちゃん「そしてシンデレラは          」

少年「えっ?おばあちゃん?聞こえないよ?」

おばあちゃん「               でしたとさ。おしまい」




キモオタ(何故エンディングだけ聞き取れないのでござるか・・・?)

キモオタ(シンデレラのお話はハッピーエンドのはずでござろう?これは・・・もしや・・・)

・・・

ティンカーベル「キモオタ!早く起きて!大変だよ!シンデレラがいなくなっちゃった!」ケリッ

キモオタ「・・・なん、ですと!?」ガバァ

ティンカーベル「さっきね!シンデレラのお家にこっそりいったの、昨日あの後おねーさんたちに嫌みいわれてないかなって心配になって!そしたら・・・!」ガクブル

キモオタ「シンデレラ殿は居なかった、ということですな?」

ティンカーベル「いつも綺麗だったお部屋、散らかってた!周りもよく見たよ!でも、おばさんもシンデレラ居ないって怒ってた!シンデレラがおばさんに黙って出かけるなんて思えないよ!きっと何かあったんだよ!」

キモオタ「ティンカーベル殿!落ち着くでありますぞ!おとぎ話が消失する予兆とはまさにこれではござらぬか!我々が食い止めねばなりませんぞ!」

ティンカーベル「・・・そうだね!頑張ろう!絶対にシンデレラを守るんだから!」

キモオタ「それでこそティンカーベル殿ですぞwwwまずは魔法使い殿に連絡するでござるよ、いやはやこんなに早くメモを使うことになるとはwww」

キュィィィン

魔法使いボイス「キモオタ、ずいぶん早い呼び出しだね。なにが起きた?」

キモオタ「シンデレラ殿が行方不明ですぞ!力を貸して頂きたい!」

同時刻 町外れの小屋

モゾモゾ

シンデレラ「・・・・・・ダメ、きつく縛ってあって・・・逃げられない」

仮面の男「・・・無駄だ。逃げられないように拘束するのだ。簡単には解けぬ」

シンデレラ「・・・・・・あなたが私をここに攫った犯人ですね?」

仮面の男「正確には私の部下が、だがな。だがそれは些細なことだ」

シンデレラ「私を攫っても、お母様は身代金なんて出してくれませんよ?」

仮面の男「金など要らぬ。私が欲しいのはお前のガラスの靴だ。そう、魔法使いの作りし、魔法の力を秘めたガラスの靴」

シンデレラ「なんで・・・その事を!」

仮面の男「豚男と妖精、魔法使いの助けで舞踏会へ行ったのだったな?そこで片方の靴を無くした。つまりもう片方は貴様が持っている」

シンデレラ「あなた・・・一体、誰なんですか?」

仮面の男「貴様の質問に答える必要はない。だが貴様は私の質問に答える必要がある、さもなければ豚男と妖精を殺す」

シンデレラ「そんな!2人には手を出さないで!友達なんです!」

仮面の男「私の質問に答えれば、二人には手出しせぬ。さぁ、質問の時間だ」

シンデレラ「・・・・・・」

仮面の男「片方のガラスの靴をどこに隠した?答えろ」

短くてすまんが今日はおしまい。週末にまた進める

気がついたらキモオタがキモくない。

シンデレラ編次回に続く

シンデレラ「解りました!答えます!だから2人だけは・・・!」

仮面の男「それが懸命だ。聞き分けのいい奴は話が早くて助かる。さぁどこに隠した?」

シンデレラ「お姉さまに見つからないように私の部屋の・・・物置の奥の古いクローゼットにしまってあります」

仮面の男「そうか、おい!聞こえたな!直ちに回収へ迎え!」

部下「はっ!」

仮面の男「ガラスの靴の確認ができるまで貴様は拘束させてもらう。なに、余計なことをしなければ貴様も解放してやる」

シンデレラ「・・・・・・」

仮面の男「これで・・・強大な魔力が私のものに!」クックック

シンデレラ(ティンクちゃん・・・キモオタさん・・・!)

街道

町のおばちゃん「聞きました?奥さん!」

町のマダム「聞きましたよ、昨晩の舞踏会で王子様に見初められた娘がいたんでしょう?」

町のおばちゃん「そうなのよぉ!それでどうやらその娘、帰り際に靴を落としていったみたいでね。王子様はその靴の持ち主を捜しに町にいらしてるそうよ!」

町のマダム「まぁ!そこまで!その娘が羨ましいわねぇー」

町のおばちゃん「私ももう30年若ければねぇ・・・」

パカラパカラッパカラパカラッ

町のマダム「あら、蹄の音。噂をすれば王子様かしら」ウフフ

パカラパカラッパカラパカラッ



キモオタ「ぶひいいいいぃぃぃぃ!www落ちるwww振り落とされますぞwww」パカラパカラッ



町のおばちゃん「今の・・・」

町のマダム「白馬に豚が・・・」

パカラパカラッパカラパカラッ

街道 馬上

キモオタ「ぶひぃぃぃぃ!www我輩、乗馬経験ないでありますぞwwwほかに手段無いのでござるかwww」パカラパカラッ

魔法使い「仕方がないじゃろう、ワシの魔法でシンデレラの居場所は特定できたが、普段は姿を消して移動しているだけでワシに空間移動の魔術は使えん」

デイジー「・・・ヒヒーン?」パカラパカラッ

ティンカーベル「『キモオタは私に乗るのは嫌なの?』だって、キモオタ!女の子を傷つけちゃだめだよ!」

キモオタ「ちょwwwそういう意味ではないのでござるがwwwもうwww限界www振り落とされるwww」パカラパカラッ

魔法使い「とにかくじゃ、シンデレラは何者かに誘拐された。おそらくガラスの靴じゃろうな・・・犯人の狙いは」

ティンカーベル「でもガラスの靴ってただの綺麗な靴でしょ?そんなに欲しいのかな?」

魔法使い「・・・ガラスで出来た靴なんぞ、今の人間の技術じゃ作れぬ。魔法によるものだと気がつけば、綺麗な靴などというレベルではない」

魔法使い「魔力で生み出された道具・・・魔法具には例え特別な能力が備わってなくとも存在価値がある、なにせ魔力の固まりじゃからな」

ティンカーベル「・・・悪い人の手に渡る前に何とかしないと!」

キモオタ「ぶひぃぃぃぃ!!」ドサァァ

ティンカーベル「あっ!キモオタが落馬した!」

町外れの小屋

シンデレラ「・・・・・・」

仮面の男「遅い、遅すぎる」イライラ

バタバタバタ バタン

部下「お待たせしました!申し訳ありません、遅くなってしまい・・・」

仮面の男「御託はいい。ガラスの靴は見つかったか?」

部下「はっ!その娘の証言通りの場所に!」

シンデレラ「・・・・・・!」

仮面の男「そうか。さぁガラスの靴を寄越せ」

部下「はっ!」スッ

仮面の男「・・・美しい。これを失うのは惜しいが・・・強大な魔力には変えられぬ」スッ

シンデレラ「杯・・・?」

仮面の男「見せてやろう。貴様の目の前にいるのは新たなる国の支配者。私がすべてを支配する魔力を手にするところを・・・!」

チャポン

仮面の男「この杯はな、中に入れた魔法具の力を増幅させて水へと写し込む、中に入れる魔法具の魔力が強ければ強いほどその効果は高まる」

コォォォォ

部下「ま、まぶしっ!」

シンデレラ「これほど強い魔力が・・・・・・!」

仮面の男「フハハハ!良いぞ、良いぞォォ!予想以上の魔力!予想以上だ!」ガバッ

ゴクリゴクリ

シンデレラ「・・・・・・いけない、あんなすごい力を悪人が手にしては・・・・・・!」

仮面の男「ふふふ・・・・・・これは!力が漲ってくるようだ!!」コォォォォ

仮面の男「これならば私の野望を叶えられる。いや、それ以上の結果を得られるぞ!」ゴゴゴゴゴ

部下「その通りです!この国は大臣様の手に!」

シンデレラ「・・・・・・えっ?大臣・・・様?」

仮面の男「・・・・・・貴様」ギリッ

部下「しまった!!」ガクブル

部下「お、おおお、お許しを!大臣様ァ!」ガクブル

仮面の男「使い勝手の良い手駒だと思っていたが・・・貴様のような間抜けは私の軍には不要だ」ゴゴゴゴゴ

部下「ひいいいぃぃぃ!助けて、助けてくれぇぇ!」ジョバー

仮面の男「貴様の不用意な発言の尻拭いとして私によけいな仕事が増えてしまったではないか。悔い改めよ、貴様のせいで私はこの娘を口封じのために始末せねばならなくなった」ゴゴゴゴゴ

シンデレラ「そんな・・・!」

仮面の男「こうなってしまえばもう仮面は必要あるまい」カシャン



大臣「無能な部下よ、貴様の最後の仕事だ!エネルギー弾・・・何発で人は死ぬのか、実験だ」コォォォォ

ヒュン ヒュン

部下「」ゴシャアアアアァァァ

大臣「二発・・・あっけなさすぎるな」

シンデレラ「ひ、ひどい!そこまでする必要なんてなかったじゃないですか!」

大臣「貴様は自分の立場がわかっているのか?」

シンデレラ「私を殺すつもりなのはわかってます、でもそこまでしてあなたは何故魔力を欲するのですか!人を殺してまで!」

大臣「王になれるのは王族のみ。その常識を覆す唯一の手段は力だ。魔力は、強大な魔力さえあれば魔術を使えなくともただそれだけで純然たる破壊力を示せる」

大臣「そして王に、支配者になればすべてが私のものとなる!」

シンデレラ「・・・ならない」

大臣「なんだと?」

シンデレラ「あなたの思い通りになんかならない!私がみんなにこの事を伝える。そうすれば・・・!」

大臣「解らぬ娘だ。そうならぬように口封じの為に殺すと言っただろう?」スッ

シンデレラ「・・・・・・きっと、来てくれる」

大臣「・・・・・・なに?」



パカラパカラッ バターン!

キモオタ「ぶひぃぃぃぃ!!シンデレラ殿ォォォ!!」

ティンカーベル「シンデレラ!無事!?」

シンデレラ「ティンクちゃん!キモオタさん!」

大臣「貴様ら・・・!ええい、まとめて殺して・・・」

魔法使い「随分とヤンチャをしたようだな、小僧」ギロッ

キモオタ「んんwww小僧という年では無いのではwww」

魔法使い「いいや、小僧じゃ。魔力というオモチャを手に入れて大はしゃぎな、幼稚な小僧じゃよ」

大臣「・・・やすい挑発に乗る私ではない。貴様の強い魔力、ただ者ではないな」

魔法使い「挑発?ふぉっふぉっふぉ、挑発などではありゃせんよ。ワシはただ腹を立てておるのじゃ。ワシの作ったガラスの靴を単なる魔力の増幅に利用するなど、それも素人に、粗悪な魔法具によっての」

大臣「クッ・・・」ゾクッ

魔法使い「何になりたいか聞いておいてやろう、ワシの魔術の真骨頂は【変化の魔術】何にでも化けさせてやろう、虫か?魚か?石ころか?」

大臣「流石に分が悪いか・・・」ギリッ

ティンカーベル「逃げるつもり!?」

大臣「正体を知られてもかまわぬ!先に王を亡き者にすれば同じことよ!」ダダッ

パカラパカラッパカラパカラッ

キモオタ「逃げてしまいましたぞ!?魔法使いどのwwwなんとかせねばwww」

魔法使い「仕方あるまい。今ここで奴を殺すわけにはいかぬからな・・・」

シンデレラ「?」

ちょっと休憩する。ねみぃ

キモオタ「ちょwwwどうして逃がしたでござるかwww魔法使い殿なら倒せたのではwww」

ティンカーベル「そうだよ!あんなやつやっつけちゃえばよかったのに!」

魔法使い「お主ら、アレを見よ」ボソッ

部下「」

キモオタ「あの男の部下のようですな・・・ややっ!先日の兵士と同じ装備ではござらぬか!」

魔法使い「あやつはこの国の大臣じゃな、ワシが仮に大臣を殺したとする。国には大臣の息がかかった部下も大勢おるじゃろう。すぐに捕まって処刑となったらどうなると思う?」

ティンカーベル「もしかして、ガラスの靴の魔法が解けちゃう?」

魔法使い「その通り。シンデレラの強い想いで魔力が高められているといっても、ワシが死ねば大元の魔力も消え、ガラスの靴の魔法は溶ける」

キモオタ「んんwwwなにが問題なのですかなwww」

ティンカーベル「王子様はガラスの靴にぴったり合う娘を探してる。それなのにただの靴になっちゃったらその手がかりがなくなっちゃうよ、だってただの靴じゃ他の人でも履けちゃうもん」

魔法使い「その通り、シンデレラは王子に対して舞踏会の相手が自分だと証明するすべがない」

キモオタ「とはいえ王子が殺されてしまってもお話は成立しませんぞwww大臣の目的が国家の支配ならおそらく王族は皆殺しにするつもりでござろうし・・・」

魔法使い「当然、それは阻止する。大臣を殺さなくとも魔力を奪う方法はある、諸刃の剣じゃが仕方あるまい。のぉ、シンデレラ?」

シンデレラ「えっ?私ですか・・・?」

魔法使い「大臣の魔力を無効化する件についてはワシとシンデレラで担当する、キモオタとティンカーベルは先に城に向かい王と王子にことの顛末を伝えるのじゃ」

キモオタ「デイジー殿の脚ならなんとかなるでありますなwwwしかし・・・我々、すんなり城に入れますかな?」

ティンカーベル「こないだみたいに不審者扱いされちゃうかも・・・」

魔法使い「門番を言いくるめるのは無理じゃろう、じゃがティンカーベル。お主、王子に会ったのではないか?」

ティンカーベル「そうだよ!王子様、私のことを覚えてたらシンデレラの友達だって知ってるから信用してくれるかも!」

キモオタ「妖精なんてそうそう居ないでござるし、王子殿もティンカーベル殿のこと覚えているのではwww」

ティンカーベル「うんうん!舞踏会にも他に妖精見なかったし行けるかも!」

魔法使い「では早速いくのじゃ!城に付いたらとにかく時間を稼いでほしい、王子が死ぬことだけはくれぐれもないようにな」

キモオタ「んんwww分かりましたぞwww」

街道 馬上

パカラパカラッ

ティンカーベル「・・・でもなんで大臣は王様になりたいのかな?私はよくわかんないや、キモオタも王様になりたい?」

キモオタ「んんwwwお断りですなwww王様になったらなったで自由がなくなりそうですからなwww好きなアニメの話題とか軽々しくくちにできませんしwwwおちおちオナニーもできませんぞwww」

ティンカーベル「オナニーって何?」

キモオタ「ドゥフォwww失敬失敬wwwティンカーベル殿は知らなくていいですぞwww気楽に暮らせないってことでござるよwww」ドゥフコポォ

ティンカーベル「そうだよねぇ、それでもなりたいんだね、大臣は」

キモオタ「まぁ、我輩はもうちょっと給料多くて、お気に入りのアニメの作画が安定していれば充分に幸せですがなwww」

ティンカーベル「私は、ピーターパンのお話が蘇るのが一番だけど、ごはん食べてキモオタやシンデレラとお話ししてるのでもすごく幸せだけどなー」

キモオタ「こればっかりは何ともいえませんなwww何が幸せかなど個人の考え方次第ですからなwww」ドゥフ

ティンカーベル「うん、どっちにしてもシンデレラを守るためなら頑張らなきゃね!」

キモオタ「んんwwwもちろんですぞwwwさぁ、しっかり掴まっていただきたいwww強行突破と行きますぞ!!」

パカラパカラッ

城門

王子「戻ったぞ!門を開けてくれ」

門番「それはできません」

王子「何故だ!何故、門を開けないのだ!」

門番「はっ!つい先ほど、大臣様から誰も通さぬようにと命令を受けております!」

王子「大臣だと!あの者は私が少数の兵士と共に街へ出かけていたことを知っていた、何か企んでいるな!」

門番「申し訳ありませんが、王子様とはいえお通しできません」

王子「くっ・・・!なにが起こっている!?」

ザワザワ ザワザワ

見張り「お、おい!何かが物凄い速さで走ってくるぞ!」

パカラパカラッパカラパカラッ

見張り2「馬だ、馬だが・・・どういうことだ!?減速するつもりが無いのか!?」

門番「と、止まれ!止まれー!」

パカラパカラッ

キモオタ「ぶっひぃぃぃぃ!!!www」パカラパカラッ

見張り「豚だ!豚と妖精が馬に乗っている!いや、豚男の方は乗っているというより、しがみついてるというか・・・」

王子「妖精だと・・・?」

見張り2「どちらでも同じだ!この門を突破されては大臣様に申し訳が立たない!なんとしても食い止めろ!」

パカラパカラッ

ティンカーベル「王子様!私のこと!覚えてるよね!?」

王子「君はガラスの靴の姫君の友人の・・・!」

ティンカーベル「大臣は王様を殺すつもりだよ!急いで止めないと!王子様も手伝って!」

王子「なんだと!父上の命が!?」

キモオタ「このまま門を突き破るでござるよ!王子殿!手伝っていただきたい!」

パカラパカラッ

ドシーン! ズサー

門番「なんということだ、門が・・・破られてしまった!?」

ティンカーベル「やったね!キモオタ!・・・キモオタ?」

デイジー「ヒヒン!」キョロキョロ

ティンカーベル「まただ!キモオタが落馬した!」

キモオタ「ぶひぃぃぃぃ!」ガシッ

王子「大丈夫か?」

キモオタ「助かりましたぞwwwかたじけないwww」

王子「君もあの姫君の・・・友人か?」

キモオタ「シンデレラ殿ですぞwww我輩はシンデレラ殿の友達でござるよwww」ドゥフ

王子「なるほど。妖精といいオークといい、シンデレラ姫は友好関係が広いようだな」

キモオタ「ちょwww我輩はれっきとした人間でありますぞwwwオークではござらぬwww」

王子「なんと!失敬した、私としたことが」

キモオタ「んんwww有り得ないwww今はとにかく王様の元に急ぐですぞ!wwwデイジー殿!ティンカーベル殿を頼みますぞ!」

デイジー「ヒヒン!」

王子「あぁ、今は先を急ごう!父上、どうかご無事で!」

パカラパカラッ

城内 王座の間

国王「どうした大臣、話とは?また軍の関係では無いだろうな?」

大臣「いえいえ、是非お見せしたいものがありまして・・・」

国王「見せたいもの・・・とな?」

大臣「えぇ、とてつもなく素晴らしいものです・・・国王」コォォォォ

国王「とてつもなく素晴らしいもの・・・・・・ふむ、それはいいのじゃが」

ザワザワ ザワザワ

国王「何か騒がしくないか?」

大臣(・・・・・・まさか!?)

ザワザワ ザワザワ バターン!

ティンカーベル「王様!大丈夫!?」

王子「父上!ご無事ですか!」

大臣「・・・・・・貴様ら!」

キモオタ「国王殿!その大臣は謀反を企てておりますぞ!www早くはなれるでござるよ!www」

国王「・・・解った。そなたを信じよう」ダダダッ

大臣「・・・・・・随分と早かったのだな?」

ティンカーベル「へへんだ!あんたの思い通りにはさせないもんね!」

キモオタ「我輩の愛馬はただの馬ではござらぬ故www元はネズミでありますからなwwwすばしっこさでは負けませんぞwww」

国王「どういうことだ!大臣よ、説明して貰おう!」

大臣「どういうこと?みていただいたほうが早いのでは?」コォォォォ

王子「父上!危ない!」

ビュォォォ ビスッ!

ティンカーベル「王子様!」

王子「問題ない、かすっただけだ!」

国王「あの力は・・・魔力か!貴様その力をどこで手に入れた!」

大臣「答える義理はありませんな。少々余裕がありませんので、なにせ一度に殺す人数が4人に増えてしまった。少々頭を使わねばならぬようですのでね」ニヤリ

国王「大臣、貴様・・・!」

国王「貴様の好きにはさせんぞ大臣!」シャキン

大臣「おやおや、剣を抜くとはいつぶりですかな。ですが・・・」コォォォォ

ビュォォォ ビスッ!

国王「ぐっ・・・おっ・・・」ヨロッ

大臣「少し魔力に関しては勉強不足のようですな国王。しかし、そのお年でありながら魔力のエネルギー弾を食らって倒れぬとは流石は国王と言ったところか」

王子「くっ、ならば私が・・・!」

ティンカーベル「駄目だよ!王子様がやられちゃったらどうするの!?」

王子「この国は父上の、そして私の国だ!例えこの身が朽ち果てても私はこの国を・・・!」

スッ

ティンカーベル「・・・えっ?」

キモオタ「んんwwwどうやら我輩が相手になるほか無いようですなwww」ドゥフコポォ

大臣「・・・・・・私も嘗められたものだな」

ティンカーベル(えっ、えええぇぇぇ!?)

キモオタ「んんwww我輩の華麗なる技をお見せいたしましょうかなwww」ドゥフ

大臣「おい、妖精。こいつを殺すのは簡単だがどうにも目障りだ、なんとかしろ」

ティンカーベル(そう言われても・・・キモオタあの運動神経の低さじゃ・・・)

キモオタ「他人任せですかなwwwしかし、それも仕方ありませんなwww魔力を使いこなせていないにわか大臣(笑)では我輩の相手は務まりませんからなwww」

大臣「・・・やすい挑発だな。だが高くつくぞ?」コォオォ

キモオタ「んんwww不用意に攻撃していいのですかなwww」

大臣「・・・・・・なんだと?」

キモオタ「我輩、あの魔法使い殿の魔力をお借りしている故www今ならばお主程度一捻りですぞwww」

大臣「な、なんだと!?」

ティンカーベル「そうなの!?初耳だよ!?」

キモオタ「ちょwwwティンカーベル殿wwwなんで言っちゃうでござるかwww我輩の決死のハッタリがwww時間稼ぎあまりできませんでしたぞwww」

大臣「・・・・・・」

キモオタ・ティンカーベル「あっ」

大臣「これは少々・・・・・・腹が立ちましたね」ゴゴゴゴゴ

ティンカーベル「き、キモオタがもうちょっと粘らないから!もうちょっと粘ればあいつ騙せたよ!」アセアセ

大臣「・・・」ピキ

キモオタ「ちょwwwティンカーベル殿にも否はありますぞwwwティンカーベル殿が何も言わなければ大臣ビビって攻撃できないはずだったでござるよwww」

大臣「・・・」ピキピキ

プチンッ

大臣「貴様等・・・・・・余程、死に急いでると見えるな・・・・・・!」ゴゴゴゴゴ

ティンカーベル「もぉ!ヤバいよ!キモオタ、とりあえず逃げなきゃ!」

大臣「屑共が、まとめて消し去ってくれるわ!」コォォォォ

キモオタ「今までとは比べものにならないオーラですなwwwこれは怒りのパワーでござるなwww」ドゥフコポォ

ティンカーベル「もぉ!こぽぉーとかいってる場合じゃないよ!」ピューッ

王子「固まっていると危険だ!ここは散開すべきだ!」

大臣「させぬわぁぁ!!」コォォォォ

王子「奴の狙いは父上と私だ!キモオタとティンカーベルは父上の護衛を頼むぞ!」

キモオタ「把握しましたぞwwwってwwwそれでは王子殿がwww」

王子「父上は・・・国王無くして国の繁栄など望めない、私か国王どちらかが生き残るなら・・・それは国王だ!」ダッ

国王「息子よ・・・」

大臣「往生際が悪い屑共だ・・・力の差がまだわからんか!」

ヒュン ビスッ!

王子「・・・・・・ック!」

ティンカーベル「王子様!どうしよう、キモオタ!」

キモオタ「魔法使い殿は時間を稼ぐようにといっておりましたが・・・もう限界ですな・・・ハッタリはもう通用しないでござろうし・・・」

国王「青年よ、妖精の娘よ・・・私のことはかまわん。王子の手助けをしてくれぬか・・・」

ティンカーベル「王様・・・」

国王「息子の気持ちはうれしいが、この国の未来に必要なのは私ではない・・・」

キモオタ「・・・んんwwwわかりましたぞ!ティンカーベル殿!もう少しだけ時間稼ぎやってみますかなwww」

大臣「ハッハッハッ!どうしましたかな?王子!」コォォォォ

王子「負けぬ、私は負けぬぞォォ!」グォォ

大臣「愚直!そのような刃で王たる私を貫けるものか!!」ヒュン

ビュォォォ ビスッ!

王子「ぐあ・・・っ!」ヨロッ

大臣「トドメだ!死ねえぇぇぇ!!」

ティンカーベル「させないもんね!」ヒュー

ビチャッ

大臣「ぐあっ!何事だ!目の前が赤く!?」フキフキ

ティンカーベル「まだまだいくよぉ!それ!」ヒュー

ビチャッ

大臣「糞妖精が!私の顔に何を・・・!」

ビチャッ

大臣「糞っ!これでは前が見えぬ!」

王子「一体・・・何を投げて・・・」

キモオタ「んんwwwイチゴジャムでござるよwww」ドゥフコポォ

大臣「貴様等、どこまで舐めやがる!」

キモオタ「んんwww口調が変わりましたぞwwwこれはこれは大臣殿wwwあまり余裕がないのですかなwww得意の魔力(笑)を使っていいんですぞwwwそれとも前が見えないと怖いのですかなwww」

ティンカーベル「やーい!このジャム大臣!」アッカンベー

大臣「貴様等・・・キサマラァァァー!」

キモオタ「うはwww大臣煽り耐性無さすぎワロタwww」

ティンカーベル「糖分が足りないから怒るんだよ!はい!ジャムあげるよ、落ち着いて大臣」ヒュー

ベチャドバァ!

キモオタ「ティンカーベル殿wwwやりすぎですぞwww大臣泣いちゃうでござるよwww」ドゥフコポォ

大臣「この・・・屑共があああぁぁぁ!!!」

王子「これは・・・私の訓練した戦いとはまったく違う・・・いや、戦いなのか、これは」

ティンカーベル「キモオタ!ジャムのおかわりー!」ヒュー

キモオタ「んんwwwそろそろ距離取っておかないとまずいかもしれませんなwww」スッ

大臣「嘗めるなよ雑魚がぁ!」コォォォォ

ティンカーベル「キモオタ!王子様!おっきいの来るよ!」ヒュー

キモオタ「んんwwwわかりましたぞwww」ドスドス

王子「心得た!」ヒュン

バシュ バシュ バシュ パシュッ!

ティンカーベル「むちゃくちゃにエネルギー弾撃ち始めたよ!きっと大臣もどこに飛んでいくかわかってない!気をつけて!」

キモオタ「かなり煽りましたからなwww」ドゥフ

王子「しかし、あのような戦い・・・初めて見た」

ティンカーベル「戦いっていうより、嫌がらせだね!」

キモオタ「んんwww我輩、暴力などからっきしでござるし、痛いのはいやでござるからなwww対抗できるのは煽りくらいですぞwww」ドゥフコポォ

王子「しかし、あれでどうやって大臣を倒すつもりだ?」

ティンカーベル「倒す必要ないよ?」

キモオタ「ですなwww我々は時間稼ぎ担当、あとは魔法使い殿とシンデレラ殿が何とかしてくれるでありますぞwww」

王子「魔法使い?シンデレラ姫?」

ティンカーベル「そういう作戦なの!二人がなんとか大臣を無力化させるって!」

キモオタ「国王殿はデイジー殿にお願いして運び出して貰いましたからな。あとは王子殿を守りつつ時間を稼げばいいんですぞwww」

大臣「くそ・・・ジャムを顔に投げつけるなど・・・どの兵法書にも書いておらんぞ、畜生・・・だが、もう問題ないぞ」フキフキ

ティンカーベル「キモオタ、どうする?ジャム投げる?」

キモオタ「今の攻撃で結構城にダメージ行きましたからな・・・無差別攻撃はもうさせられませんなwww」

大臣「隠れておしゃべりとは余裕だな・・・!」コォォォォ

ビスッ!

ティンカーベル「きゃっ!」フラフラ

キモオタ「ティンカーベル殿!」

王子「大臣・・・無関係の者まで巻き込むとは、恥を知れ!」

大臣「ふっふっふ、あのような攻撃に頼っているものが恥を知れなどとよく言ったものだ・・・なぁ、王子?」

キモオタ「んんwww王子殿wwwあの程度の煽り、耐えるんですぞwww」

王子「くっ・・・」

大臣「そうそう、そういえばあのガラスの靴の女に恋した。などと抜かしておりましたなぁー」

王子「・・・・・・」ギリッ

大臣「今朝方、あの女を監禁した。首謀者は私だ。まぁそこの豚と妖精が助けにきてしまったが、王子本来はあなたなのでは?」

王子「なにっ・・・?」

大臣「好きな女の危機にあなたは何をしていた?ガラスの靴の片割れを握りしめて街を回ってお后探し。やれやれ、あなたが探している娘はさらわれているというのにのんきなものだ!ハハハ」

キモオタ「王子殿、だめでござるよwwwあれはただの挑発でありますぞwww」

大臣「国王もさぞお嘆きでしょうな。あの娘も哀れだ、このような男に惚れられたばかりに危険な目にあったのだ」ハハハ

王子「大臣!キサマァァァー!」ダダダッ

キモオタ「ちょwww王子殿wwwダメですぞwww」ドスドス

ビスッ!

キモオタ「ぶひぃぃぃぃ!痛いでござるぅぅ!!」ゴロゴロ

王子「き、キモオタ!」

大臣「ほら見たことか、あなたのためにまた誰かが傷つく。国王も、あの娘も、妖精も豚もなぁー!ハッハッハッ!」

王子「わ、私のせい・・・」

国王「うぐ・・・ぐぅ・・・」グッタリ

デイジー「ヒヒーン・・・」スリスリ

ティンカーベル「うぅ・・・キモオタ、シンデレラ・・・王子様・・・」フラフラ

キモオタ「痛い痛い!ぶひぃぃぃぃ!」ゴロゴロ

大臣「そうだ、この惨状はお前のせいだ!おまえが悪足掻きしなければこうはならなかった!」

ティンカーベル「・・・ちがうよ、おうじはわるくないよ」フラフラ

王子「私は・・・」

キモオタ「ぶひぃぃぃぃ!王子殿ー!諦めてはならぬでござるぅ!」

王子「私は・・・!」

大臣「終わりだ、もうまともに動けるのは王子、お前だけだ」コォォォォ

王子「私では・・・・・・この国を守れない!」

???「そんなことない!」



スタンッ



シンデレラ「大丈夫です!王子様!あなたになら守れます!この国を、そしてみんなを!」

ティンカーベル「シンデレラ・・・もぉ、遅いよぉ」ニコッ

キモオタ「シンデレラ殿・・・我々、もう動けませんぞwww」

シンデレラ「ごめんね、ティンクちゃん!キモオタさん!」

王子「シンデレラ姫・・・どうしてあなたがここに・・・?」

大臣「ふん、そのような小娘が増えたところでなんだというのだ!」コォォォォ

ビスッ!

ヒュ

大臣「避けた・・・いやあのような小娘にそんな動きが出来るわけが・・・」ブツブツ

シンデレラ「王子様!大臣に隙を作ってください!」

王子「シンデレラ姫・・・なにか考えがあるのだな?心得た!」ヒュ ダダダッ

大臣「お前の単調な剣などもはや私には通用せんわぁ!」コォォォォ

王子「うおおぉぉ!!!」

ザシュッ

大臣「なん・・・だと・・・?」フラッ

王子「もはや貴様の自由にはさせんぞ!」キリッ

大臣「突然動きにキレが・・・どういうことだ!?」

ティンカーベル「ねぇキモオタ・・・大臣は知らないんだね。おとぎ話の王子様はお姫様を護るときいつもの何倍も強くてカッコ良くなれるってこと」

キモオタ「んんwwwそのようですなwww」コポォ

大臣「ふん、ならば王子は後回しだ!先に小娘を片付けてくれるわ!」コォォォォ

王子「くっ!ここからでは間に合わない!卑怯だぞ!大臣!」

大臣「ハッハッハッ!お前が甘いのだ王子!」コォォォォ

ビスッ!

シュン

シンデレラ「・・・私にはその攻撃は当たりません!」

ティンカーベル「この身のこなしって・・・もしかして」

大臣「ならば足をつぶすまで!魔力は大きく消費してしまうが足元に広範囲のエネルギーをぶつければよけられまい!」コォォォォ

王子「姫!」

シンデレラ「王子様、私は大丈夫です」ニコッ

大臣「戯れ言を!これでは左右にも前後にも避けられぬ!」ゴゴゴゴ

ヒュン

ティンカーベル「シンデレラが天井近くまで跳んだ!?」

王子「あのような跳躍ができるものがいるとは!」

キモオタ「白ですなwww」

キラキラッ

大臣「バカな・・・あれは私が奪い取ったはず、一揃い存在するはずがないのだ・・・だというのに、それは・・・それは!」

シンデレラ「みんなをひどい目に合わせて絶対に許せない!」

スタンッ キラキラッ

大臣「・・・ガラスの靴だとぉ!?」

今日はここまで

二足目のガラスの靴。それに隠された能力とは!?

シンデレラ編、そろそろクライマックス!次回に続く!

キモオタ「んんwwwあれはまさしくガラスの靴ですなwwwしかし何故にwww」ドゥフコポォ

ティンカーベル「前のガラスの靴であんなこと出来なかったよね?お城から帰るときも急いで走ったしね」

シンデレラ「・・・王子様、大臣は私に任せてください!キモオタさんとティンクちゃんをお願いします!」ダダッ

王子「姫!この王子、女性に戦わせるわけには!」

ティンカーベル「待って、王子様。シンデレラを信じてあげようよ」

キモオタ「そうですぞwwwあのガラスの靴といい何やら策があるようですしなwww」

王子「・・・やむを得ん」

ザッ

大臣「・・・シンデレラと言ったな。その靴は機動力を高める魔法がかけられているのか?実に興味深い」

シンデレラ「・・・大臣!」

大臣「是非とも私のものにしたい。さぁ、おとなしくするんだシンデレラよ」コォォォォ



ヒュン

大臣「消えただと!?」

キモオタ「ファッ!?」

ティンカーベル「シンデレラがいなくなったよ!?」

王子「いや!よく見たまえ!姫は、確かにそこにいる!」

シュン

大臣「・・・後ろか!!!」バシュッ

シンデレラ「違います・・・っ!」ヒュオ

大臣「頭上か!しかし、甘いわ!」バシュッ

シュン

キモオタ「また消えましたぞ!」

王子「・・・いや、違う。姫は消えてなどいない、絶え間なく奴の周りを動き回り攪乱しているんだ。」

ティンカーベル「大臣の魔力切れを狙ってるのかな?それとも別の理由で・・・」

ヒュン

大臣「このような動き、素人の娘にできるものか。やはりあのガラスの靴、私が手に入れたものより強い魔力がかけられているか!」バシュッ

ヒュン

大臣「しかし、走ってばかりでは勝てぬぞ!見たところ武器もない!どうやって勝つつもりだ!」

ヒュン

しばらく前・・・・・・

魔法使い「・・・・・・ブツブツ・・・・・・ブツブツ・・・・・・」コォォォォ

シンデレラ「あ、あのキモオタさんたちは急いでお城に向かいましたけど私たちは行かなくても・・・」

魔法使い「城に向かう前にやっておくことがあるのでな」コォォォォ

シンデレラ「それに・・・一体どうやって大臣の魔力を無効化なんてできるんですか?」

魔法使い「少しややこしいが・・・説明しておくべきじゃな」

魔法使い「大臣はあの「魔力増幅の杯」を使って水に染み出した魔力を自分のものにした」

シンデレラ「はい、ガラスの靴の魔力を取り出して自分にものにしたってことですよね」

魔法使い「話が早いね。そうさ、あのガラスの靴にはワシの魔力が込められている。それを奪われたという形じゃな」

シンデレラ「・・・魔法使いさんの魔力、とんでもないものを手に入れたんですね。大臣は」

魔法使い「うむ、じゃがあのガラスの靴の魔法を解けば、大臣の魔力も失われる」

シンデレラ「そうなんですか!?じゃあ早く魔法を解けば・・・」

魔法使い「忘れたのかシンデレラ。本来は昨日の夜中にあの靴の魔法は解けている。何故今も魔法が残っているか、説明したじゃろ?」

シンデレラ「私の王子様に会いたいっていう想いが魔力を高めて・・・」

魔法使い「そうじゃ、つまりあのガラスの靴は【魔力の源はワシじゃが、魔力の存在を留めているのはシンデレラ】ということじゃ」

シンデレラ「それって・・・つまり?」

魔法使い「あんたが魔法が消えるように命令すれば消える、もちろん大臣の魔力もな。ただし、大臣に触れていなければならぬがな、今魔力は大臣の中にあるのじゃから」

シンデレラ「そ、そんなことできるかな?近づくことなんて・・・」

魔法使い「出来た!」

シンデレラ「えっ?」

魔法使い「出来たんだよシンデレラ。ワシの魔力を込めた魔法具、あんな美しいだけのガラスの靴とは違う正真正銘の魔法具・ガラスの靴さ」キラキラ

シンデレラ「綺麗・・・でもどうして?」

魔法使い「この靴を履けば春風よりも軽く日の光よりも素早く駆けることが出来る。一度跳ねれば雲に手が届き、駆ければたちまち地平線の向こうさ」

シンデレラ「これを使って大臣に近づいて・・・魔力を消すんですね?」

魔法使い「・・・まぁそうじゃがな、それだけじゃない」

シンデレラ「?」

魔法使い「ワシは単純に言って、悔しい」

魔法使い「苦労して手に入れた魔力、お前たちのような正しい道を行く奴に使えることは喜ばしいことじゃが・・・あんな奴に利用されるのは我慢ならん」

シンデレラ「魔法使いさん・・・」

魔法使い「だからこのガラスの靴を履いて・・・一曲、奴と踊ってやれ。そして見せてやれ、本物の魔法使いの術は貴様のような付け焼き刃な魔力とは格が違うということをな」

スッ

魔法使い「お主も悔しかろう。ティンカーベルやキモオタ、王子、この国の人々。大臣は全てを支配するためにこんなことをしでかした」

シンデレラ「・・・私は昔からいじめられたり貧しかったりしてたからそれはもう苦しくないけど、でも大臣がもしもキモオタさんやティンクちゃんにひどいことしたら・・・許せない」キリッ

魔法使い「そろそろ時間だ、このガラスの靴ならすぐにたどり着ける」

シンデレラ「魔法使いさんありがとうございました!」

魔法使い「魔力を消すには大臣にふれることが必要だと言ったが、優しくふれる必要はない」

シンデレラ「?」

魔法使い「あんたの怒りを込めたビンタの一発でもお見舞いしてやりな」フンッ

シンデレラ「ふふっ、魔法使いさんがそんなこというなんて意外です」フフッ

魔法使い「さぁ行った行った、くれぐれも無理するんじゃないよ!」

・・・

シュン

大臣「ええい!ちょこまかと鬱陶しい娘だ!」コォォォォ

大臣「私はこの魔力で!この国の王となる!」バシュッ

ヒュン

大臣「貴様のような小娘や豚男、妖精に世間知らずの王子などに舐められてたまるか!」

ヒュン

大臣「貴様もあの屑共のようにしてやるわ!糞豚や糞妖精のようにな!」コォォォォ

ヒュン

シンデレラ「私の友達を・・・・・・!」ヒュオ

大臣「これほどまで近くに!?」

ビュッ

シンデレラ「悪く言わないで!!」



パチーンッ

大臣「くっ・・・この小娘!王たる私に平手打ちなど・・・!」シーン

シンデレラ「これであなたはもう・・・魔力を使えない!」

大臣「なん・・・だと・・・?」

ティンカーベル「やったね!シンデレラ!」ピュー

シンデレラ「ティンクちゃん!ど、どうして両手ジャムまみれなの・・・?」

ティンカーベル「戦士の証だよ!」フンス

大臣「・・・どういうことだ!魔力が!私の魔力が!!!」シーン

王子「キモオタ!大臣を拘束する!手伝ってくれ!」

キモオタ「ちょwww我輩、怪我人なんですがwwwしかしやむをえませんな!王子殿手伝うでござるよwww」コポォ

大臣「畜生!畜生ぉぉ!」ガシッ

ティンカーベル「よかったね!キモオタ!これできっとこのお話は消えなくてすむよ!」ヒソヒソ

キモオタ「ですなwwwあとはシンデレラ殿と王子殿の行く末を見守るとしますかwww」ドゥフコポォ

数時間後 一部崩壊した城内にて

キモオタ「んんwww疲れた体に温かいスープが染みますぞwwwパンも実にうまいでござるwww」バクバクバク

ティンカーベル「もぉ!キモオタ食べ過ぎだよ!」ムシャムシャ

キモオタ「そういうティンカーベル殿もwwwしかし良かったですな、兵士へ振る舞われる食事を我々にも分けてもらえましたしなwww」バクバクバク

ティンカーベル「大臣側じゃない兵士もたくさんいて、大臣側の兵士と戦ってくれてたんだね。そのおかげで私達は大臣一人を相手出来たわけだし感謝だね!」

キモオタ「ティンカーベル殿はジャム投げただけでしたがなwww」ドゥフコポォ

ティンカーベル「あーっ!そういうこと言うんだ!?キモオタだってブラフ失敗してただけじゃん!あとこぽぉーっていってただけだし!」

王子「ふふっ、あれほど息の合っていた二人が喧嘩かな?」

キモオタ「王子殿www怪我は大丈夫ですかなwww」

王子「まだ動いてはならぬらしいが、私が率先して動かねば兵はついてこない」

ティンカーベル「立派だ!王子様立派!シンデレラは?」

王子「町の娘とともに怪我した兵士の治療を手伝っている、自分も疲れているだろうにな」

王子「父上も無事だった。君たち二人には感謝してもしたりない」ペコッ

ティンカーベル「いいよ!ご飯もごちそうになったし!」

キモオタ「お父上もご無事でござったかwwwなによりですなwww」コポォ

王子「それと・・・だな、シンデレラ姫に、その、なんだ・・・」

ティンカーベル「シンデレラがどーかした?」

王子「先程、シンデレラ姫にプロポーズした」

キモオタ「ちょwww王子殿www行動力ありすぎでござろうwww」ブフォ

ティンカーベル「ホントだよ!国が大変なときに!で、どうなった?ねぇねぇ!どうなった?」

キモオタ「ちょwwwティンカーベル殿食いつきすぎでござろうwww」ドゥフコポォ

王子「うむ、okを貰えた!近いうちに結婚式を執り行う、是非二人にも出席願いたい」

キモオタ「リア充爆発しろwwwと、言いたいところですがwwwここは素直に祝福しておきますかなwwwやりましたな王子殿www」

ティンカーベル「うんうん!よかったね王子様!」

王子「では私はこれで、やるべきことも多いのだ」

ティンカーベル「わかった!王子様がんばってね!」

・・・

キモオタ「王子殿とシンデレラ殿は結婚。本来のエンディングにたどり着けましたなwww」

ティンカーベル「うん、これでシンデレラのお話は消えないよ!消えそうな感じの匂いもしないよ!」

キモオタ「異変とは「大臣の反逆」でしたなwwwんんwwwしかし大臣も今頃は獄中でござろうwwwめでたしめでたしですなwww」

ティンカーベル「うん。でも・・・キモオタ気がついてる?」

キモオタ「んんwwwなんでござるかwww」

ティンカーベル「シンデレラのお話は正しい結末を迎える。だったら私達の役割も終わりだよ。帰らなきゃいけないよ?」

キモオタ「・・・・・・」

ティンカーベル「シンデレラともお別れしなくちゃいけないよ?楽しかったけど、帰らないわけにはいかないもん」

キモオタ「・・・・・・そうでござるな」

今日はここまで

もうちょいだけ次回に続く

翌日 宿屋

コンコンッ ガチャ

兵士「失礼!貴方がキモオタ殿ですね?」

キモオタ「いかにもwwwお主は城の兵士でござるなwww何か用ですかなwww」ムシャムシャ

兵士「はっ!王子陛下から結婚式の招待状を賜っております!」スッ

ティンカーベル「へぇ!お城が直ってないけどやるの?いつなの?」

兵士「はっ!一週間後であります!国家の状況が状況故、式は少々地味に行うとのことでありました!」

キモオタ「んんwwwもうちょっと落ち着いてからでもいいのではwww」

兵士「はっ!しかし国が傾きかけた今こそ国民の力を一つにするべく、この式を執り行うことに決めたのであります!」

ティンカーベル「大臣の反逆にあったけど、大丈夫だよ!心配しないで!ってみんなに見せたいってことかな?」

兵士「そうであります!・・・それと一つ頼みたいのでありますが」

キモオタ「なんでござるかな?www」コポォ

兵士「魔法使いどのに招待状を渡してほしいのであります!我々、総力を挙げたのでありますが魔法使い殿の居場所が解らぬ故に困っているのであります!」

数分後 宿

キモオタ「・・・・・・というわけでござるよwww」コポォ

魔法使い「わざわざ呼び出すから何かと思えば・・・ワシは行かんよ。すまんがシンデレラには断っておいてくれ」

ティンカーベル「えっ?なんで!?いこうよ!」

魔法使い「ワシは魔法使い。大勢の人前に軽々しく姿を現すものじゃないのでな」

キモオタ「その気持ちわかりますぞwww人前にでるのは避けたいですなwww」

魔法使い「お主の人見知りと一緒にするでない。とにかくワシは行かぬ。用がないのなら帰るが・・・?」

ティンカーベル「むむぅ・・・じゃあ一個だけ!聞かせて!私は消滅しちゃったおとぎ話【ピーターパン】を元に戻したいの!魔法使いの魔法でどうにかならない?」

魔法使い「・・・すまんがワシの魔法は以前も言ったが変化の術が主じゃ。それに消滅したおとぎ話を復活させるなど前例がない」

ティンカーベル「そっか・・・・・・」

キモオタ「ティンカーベル殿!落ち込むのは早いですぞ!ほかの手がかりを探せばいいのでござるよwww」

魔法使い「慌てるでない。確かに前例は無いが、手段はある」

ティンカーベル「ホント!?」

魔法使い「まぁお前には礼もしなければならぬし、教えてやろう」

ティンカーベル「?」

魔法使い「おとぎ話は無数にある、中には特別な力を持つ・・・この世界でいう魔法具じゃな、それが存在する」

キモオタ「あのような不思議アイテムが他にもwwwそれを貸して貰えば何とかなるのではwww」

魔法使い「そうだ。消滅したおとぎ話の復活に使えそうな魔法具はいくつかある。特に願いを叶える類の魔法具は狙い目じゃな。あらゆる物を出現させる小槌。願いの叶う札・・・それと回数制限はあるが如何なる願いも叶えられる魔法のランプ」

ティンカーベル「・・・・・・魔法のランプ!」

魔法使い「だがその多くはお話の最中で使われてしまい、お話の最後には使えないこともあるじゃろう」

キモオタ「ピーターパン殿のお話を復活させるのに魔法具を使ってしまうと本来の用途に使えないということですなwww」

ティンカーベル「そうしたら元のお話が破綻して無くなっちゃう・・・うー、簡単にはいかないかー」

魔法使い「険しい道じゃ。だが可能性はあるということじゃ」

ティンカーベル「わかった!ありがとう!魔法使い!」

キモオタ「・・・時に魔法使い殿!これを持って行ってほしいでありますぞwww」スッ

魔法使い「招待状か。だからワシは行かぬと・・・・・・」

キモオタ「中にシンデレラ殿からの手紙が入ってるはずでござるよ、我輩のにもはいっておりました故wwwせめて受け取るだけでもお願いできぬでごさるか?www」

魔法使い「・・・・・・まぁいい、受け取るだけじゃ」スゥゥ

結婚式前夜 城 シンデレラの部屋

侍女「ではシンデレラ様、明日の朝準備の際に伺います」ペコリ

シンデレラ「あっ、はい!よろしくおねがいしましゅ!」カミ

侍女「シンデレラ様、もっと堂々となさってください。あなたはもう明日から王族何ですよ?」フフッ

シンデレラ「そ、そうなんですけど・・・慣れなくて」

侍女「何かお困りのことがあればお手伝いします。なんなりと申しつけください」ニコッ

パタン

シンデレラ「お掃除も洗濯もしなくていいなんて落ち着かない・・・ふう」

シンデレラ「でも結局あれから何かと時間がとれなくて、ティンクちゃんたちと会えてないな・・・」

窓コンコンッ

シンデレラ「・・・・・・あっ!」

ティンカーベル「シンデレラ!ひさしぶり!遊びに来たけどよかった?」ピュー

シンデレラ「もちろん!今日はキモオタさんは?」

ティンカーベル「キモオタは窓から入れないから正門に回るって!見た目不審者だから門番に止められてるんじゃない?」

バターン

キモオタ「ちょwww聞こえましたぞwwwティンカーベル殿www」ゼェゼェ

シンデレラ「うふふ」ニコニコ

キモオタ「まぁ門番に止められたのは事実ですがなwwwあのときの門番が近くにいた故なんとかなりましたがなwww」ドゥフコポォ

ティンカーベル「笑い事じゃないよ!もう!」

シンデレラ「それで今日は何のお話をする?」ワクワク

ティンカーベル「えっとね・・・キモオタ、お願い」ヒソヒソ

キモオタ「ちょwwwずるいでござるよwww」

シンデレラ「?」

キモオタ「えっと・・・そ、そうでござった!我輩、今日はサンドイッチ買ってきたでござるwww」ゴソッ

ティンカーベル「キモオタ!ちょっと・・・」

シンデレラ「本当ですか!?みんなで食事するの久しぶり!」パァ

キモオタ「んんwwwしかしシンデレラ殿はごちそう食べているのではwwwドゥフコポォ」

シンデレラ「お城のご飯はおいしいんですけど、なんだか肩が凝っちゃって」うふふ

ティンカーベル「・・・キモオタ。なんで言わないの?」ヒソヒソ

キモオタ「言えるわけないでござるよ!我々が結婚式の後この国を去るなどと・・・あのシンデレラ殿の笑顔をみてティンカーベル殿はいえるのでござるか?」ヒソヒソ

ティンカーベル「ごめん、言えない」ヒソヒソ

シンデレラ「?」

キモオタ「なんでもないでござるよwwwさぁ、今日は食べあかしますぞwww」

ティンカーベル「駄目だよ!明日早いんだから!でもいっぱいお話ししようねシンデレラ!」

シンデレラ「はいっ!」ニコニコ

翌日 大通り パレード

ワーワー ザワザワ

シンデレラ(うとうと・・・)

王子「姫?」

シンデレラ(昨日夜更かししたから眠い・・・)

キャー ヒメサマウツクシイー

ガラスノクツニアッテル-

オレモアノクツデフマレテェ!

王子「国民も祝福してくれている、それに答えるためにも私は早く立派な男となるっ!おや、あそこに見えるのはキモオタとティンカーベルだな、なんだか眠そうだが」

シンデレラ「夜更かしでもしたんですよ」ニコニコ

おばちゃん「おーい!姫様!ちょいとちょいと!」

シンデレラ「・・・なんでしょう?」ニコッ

おばちゃん?「キモオタとティンカーベルは今夜この国を去る」

シンデレラ「えっ・・・?」

おばちゃん?「あんたが捕らわれてたあの小屋に今夜おいで」

シンデレラ「は、はい!」

王子「・・・どうかしたか?」

シンデレラ「い、いえ!なんでもありません」アタフタ

その夜 町外れの小屋

キモオタ「魔法使いどのどうしたんでしょうなwwwこのような場所に呼び出してwww」

ティンカーベル「もうあまり長居出来ないもんね、シンデレラにも結局言えなかったし」シュン

ガチャ

シンデレラ「・・・ティンクちゃん、キモオタさん」

ティンカーベル「どうしてシンデレラが!?」

キモオタ「ちょwwwなんwwwでwww」

シンデレラ「なんではこっちの台詞ですっ!」

キモオタ「ファッ!?」ビクゥ

ティンカーベル「そ、それは・・・シンデレラ悲しむの見たくなかったから・・・」

キモオタ「そ、そうですぞwww我々も言うに言えなかったのでござるよy

シンデレラ「私ももう子供じゃないからそれぐらいで泣いたりしないよ!」ウルウル

ティンカーベル「・・・私は泣くよ!」

シンデレラ「!?」ビクッ

ティンカーベル「友達ともう会えないんだよ?泣くよ!私は泣く!」ヒックヒック

キモオタ「・・・シンデレラ殿。黙っていこうとしたのは申し訳なかったでござる、でもティンカーベル殿も別れは辛かったんでござるよ」

シンデレラ「・・・・・・」

キモオタ「だから最後に楽しい思い出を作ってそれでお別れにしたかったんでござるよ。悲しい顔は見たくなかったのでござるよ」

シンデレラ「・・・・・・ティンクちゃん」

ティンカーベル「・・・ごめんね、シンデレラ。でも私達いかなきゃいけない!」

キモオタ「悲しいですがな、ここでお別れですぞ」




魔法使い「やれやれ、ようやく別れの言葉が言えたか」ヒュン

キモオタ「ちょwwwだから急に現れるのはやめていただきたいwww」

魔法使い「あんたらがシンデレラに別れを切り出さないからね、おせっかいやいちまったよ・・・まったく、ティンカーベル!」

ティンカーベル「は、はい!」

魔法使い「あんたは【ピーターパン】の仲間とロクな言葉も交わせず別れたんだろ!だったら同じことしてどうすんだい!キモオタも便乗してんじゃないよ!」

キモオタ「す、すいません・・・」
ティンカーベル「ごめんなさい・・・」

魔法使い「シンデレラも、あんたはもう姫だろ?めそめそしてちゃ国民に示しがつかないよ!」

シンデレラ「はい・・・」

魔法使い「じゃあ説教はおしまいだ!ほれ、キモオタ!あんたが持って行きな!」

ヒュン パシッ

キモオタ「・・・腕時計ですかな?www」

魔法使い「それはワシが作り出した魔法具、名付けて『おはなしウォッチ』!」テテーン

キモオタ「ちょwwwどこかで聞いたことあるんでござるがwww」ドゥフコポォ

魔法使い「これからも他のおとぎ話の世界にいくんだろう?こいつを使えばお前と絆が結ばれた奴・・・つまりキモオタと友達になった奴と自由に会話ができる腕時計じゃ」

シンデレラ「それじゃあ!これからも二人とお話しできる!」

ティンカーベル「すごい!すごいよ!」

魔法使い「それだけじゃないぞ。実際にその相手をその場に呼び出すこともできる!まぁこっちは長期にわたっては無理じゃがな?」

キモオタ「ちょwwwなんという不思議アイテムwww」

魔法使い「キモオタもティンカーベルも先の大臣との戦い、酷かったな。ジャムやらブラフやら・・・二人だけでは不安じゃからな、助っ人が必要じゃろ」

ティンカーベル「でもなんでそこまでしてくれるの?」

魔法使い「ま、お主にはおはなしウォッチと二代目ガラスの靴を作る為に少しばかり粉を拝借したのでな」フォッフォ

ティンカーベル「あっ!妖精の粉!?ちゃんと持って行くなら言ってよ!」プンプン

キモオタ「妖精の粉とはwwwなんですかなwww」

魔法使い「ティンカーベルの羽根から零れ落ちる鱗粉じゃ。信じるものに飛行の能力を与える。魔法で加工すれば空間移動や移動補助の魔術に利用できる、ちょいと珍しい素材じゃな」

ティンカーベル「まぁ・・・でも許してあげる!この先いつでもシンデレラに会えるもん!ね!キモオタ!」

キモオタ「そうですなwww」

ちょwwww突然妖怪ヲッチネタとは卑怯ですぞwwwwww

ティンカーベル「じゃあ行こうか、キモオタ」

キモオタ「そうですなwwwいつまでもいては名残惜しくなってしまいますからなwww」

シンデレラ「ティンクちゃん、また今度ね」ニコッ

ティンカーベル「うん!他の世界のお話!したげるからね!」

シンデレラ「キモオタさん・・・お元気で!あと、またいつかかっぷめんごちそうしてください」ニコッ

キモオタ「んんwww任せるでござるよwww王子殿にもよろしくいっておいてくだされwww」

シンデレラ「じゃあ、二人共!お元気で!」

魔法使い「無茶するんじゃないよ!キモオタ!ティンカーベル!」

ティンカーベル「うん!じゃあ行くよ、キモオタ!」ヒュオォォォ

キモオタ「んんwww把握ですぞ!www」

ビュオォォォォ キラン




魔法使い「行ったか・・・どれ、シンデレラ。城まで送ってやろうか?なにかを馬車にでもして・・・」

シンデレラ「ありがとうございます。でも大丈夫です、私にはこれがあるから」ニコッ

キラッ

魔法使い「ガラスの靴、か。そうだったね」フォッフォッフォ

>>239
違いますぞwwwおはなしウォッチですぞwww

現実世界 キモオタの部屋

ヒュゥゥゥ

ティンカーベル「ただいまー!」スゥイ

キモオタ「んんwww顔面着地回避ですぞwww」ズサー

ティンカーベル「お尻しまってよ」

キモオタ「んんwww申し訳ないwwwしかし、シンデレラのお話に行く前と時間かわっておりませんなwww」

ティンカーベル「うん、時間は経過しないよ!お話のなかにいってる間はね!」

キモオタ「しかし、ピーターパン殿救出のヒントは少なかったですなwww魔法のランプとやらがあるお話にいきますかな?www」

ティンカーベル「んー・・・魔法使いもいってたけど、もうちょっと助っ人も欲しいよ。それに他にも消えそうなお話もあるしそっちを優先していこうよ!」

キモオタ「そうですなwwwその方向でいきますかwww【シンデレラ】のお話も無事に消滅を防げましたしなwww」

ティンカーベル「そうだね!キモオタのおばあちゃんのこの絵本も・・・・・・あれ?」

キモオタ「どうしましたかなwww」

ティンカーベル「これ、見て!キモオタ!」

【シンデレラ】

昔々、シンデレラという貧しくも心優しい娘がおりました

ある日シンデレラはお城で門番に捕まっている旅人のキモータと妖精のティンクを助けました。

その夜、キモータとティンクはお礼にやってきました
異国の料理や珍しいお話で三人はすぐにお友達になりました

ある時、お城で王子様のお后探しの舞踏会が行われました
シンデレラは舞踏会に着ていくドレスがありません
するとキモータとティンクは魔法使いを連れてやってきました

魔法で着飾ったシンデレラはティンクと一緒に舞踏会へ
そこで王子様と楽しい時間を過ごしました

しかし翌日、お城は悪い大臣によって攻撃されてしまいます
王子様とシンデレラ、キモータとティンクで力を合わせて大臣をやっつけました

それからシンデレラは王子様と結婚し末永く幸せに暮らしました

キモータとティンクは別の国へ旅立ってしまいましたが三人はずっと友達でした。

めでたしめでたし

・・・

キモオタ「ちょwww我々がwww」

ティンカーベル「・・・ま、まぁ結末は変わってないしいいよね!」

キモオタ「何はともあれ、ひとまず役割を終えましたなwww」ドゥフコポォ

ティンカーベル「そうだね!でも他にも消えそうなお話はきっとたくさんあるよ!助けにいかなきゃ!」

キモオタ「そうですなwwwしかしまずは腹ごしらえと行きますかなwwwピザでも注文しますかなwww」

ティンカーベル「もぉ!また食べることばっかり!そんなだからキモオタは・・・・・・で、ピザって何?」グゥゥ

キモオタ「平べったい大きなパンにいろんな食べ物が乗っておりましてなwww一言でいうと「至福」ですなwwwどうしますかなwwwまたにするでござるか?www」

ティンカーベル「・・・・・・食べてからでも多分遅くない!」キリッ

キモオタ「ドゥフwwwじゃあトッピングを選びますかなwwwハーフ&ハーフ二つ頼む故www二つの味を選んでいいですぞwww」チラシパサッ

ティンカーベル「こんなに種類が・・・!ちょ、ちょっと時間ちょうだい!


キモオタ「ドゥフフwww構いませんぞwww時間はたっぷりあります故www」



キモオタとティンカーベル
消滅寸前のおとぎ話をすくうた二人の冒険はまだ、はじまったばかり
この先、どんな出会いが待っているかはまだ二人も知らないのでした

シンデレラ編 おしまい

シンデレラ編終わりです
長くなったけど付き合ってくれた人ありがとう!

希望があればキモオタとティンクの次の冒険も書いてく
見たいおとぎ話とかあったら教えてね、参考にするかも

このスレもまだ半分いってないし、新しいスレ立てるのももったいないからこのスレで続き書くよ

新シリーズはじまりはじまり

現実世界 キモオタの住む街 トイザらス

キモオタ「今日は日曜日www我輩の部屋に住むことになったティンカーベル殿の身の回りの生活用品を買うために街にやってきたのでありますぞwwwとはいえティンカーベル殿に人間サイズの生活用品は大きすぎるためトイザらスまで来たのでござるwww」コポォ

ティンカーベル「なんで説明口調なの?」ヒラヒラ

キモオタ「なんでもありませんぞwww」ドゥフコポォ

ティンカーベル「・・・まぁいいや!それで、ここなら私が使えるカップとか洋服とかあるって本当?」

キモオタ「そうですぞwww着せかえ人形用の洋服と小物なのでティンカーベル殿は不服かもしれませんがなwww我慢してくだされwww」

ティンカーベル「いいよいいよー!キモオタと同じコップじゃ不便だし、服も部屋着とか欲しいしね!」

キモオタ「我輩もコップの中で溺れかけるティンカーベル殿はもう見たくありませんからなwww」ドゥフ

トイザらス 着せかえ人形売場

ティンカーベル「おぉー!思ったより種類ある!」

キモオタ「んんwwwプリキュアドールもありますなwwwティンカーベル殿の着替えとしてひとつ買っておきますかなwww」

ティンカーベル「もっと部屋着っぽいやつにしようよ・・・それにまずは食器とか見ようよ!服はもう選び出したらキリがないから」

キモオタ「そうですなwww食器などは何を買いますかな?www」

ティンカーベル「えっとね・・・ティーカップは絶対ほしいね、お皿とか一揃えと・・・鏡とクシと・・・」

キモオタ「では気に入ったものはこのカゴに入れてくだされwww」

ティンカーベル「うん、わかった!キモオタもなんかいいのがあったら教えてよ!」

キモオタ「把握しましたぞwww」

ワイワイ ワイワイ

幼女「・・・・・・」

幼女「・・・・・・妖精さん」

母親「あら?どうしたの、幼女ちゃん?」

幼女「ママー、あのお兄ちゃん妖精さんとお買い物してるよ!すごいね!」

母親「妖精さん?」チラッ

・・・

キモオタ「んんwwwカップは二つほど買っておいてはどうですかなwww」

キモオタ「ティンカーベル殿も女の子ですなwwwドゥフフwww」

キモオタ「我輩は右の洋服がいいと思いますぞwwwしかし左のも若干エロティックな感じが・・・・・・ちょwww蹴るのはやめていただきたいwww」

キモオタ「やはりプリキュアドールも買っておきますかなwwwきっとティンカーベル殿に似合いますぞwww」ドゥフコポォ

・・・

母親(あの男、着せかえ人形売場で独り言・・・危なすぎる!)

幼女「妖精さん!妖精さん!」ニコニコ

母親「見ちゃいけません!幼女ちゃん、あっち行こうか!」スタコラ

二時間後
現実世界 キモオタの住む街 マック

店員「いらっしゃいませ!ご注文お伺いします!」

キモオタ「・・・・・・」トン スッ トントン

店員「えっと・・・ビックマックのポテトとコーラのセットLサイズでおひとつと、単品でビックマックをおひとつ」

キモオタ「・・・・・・あと」トントン スッ トントン

店員「マックシェイクバニラSサイズがおひとつ、単品のチキンナゲット、バーベキューソースでおひとつでよろしいですか?」

キモオタ「・・・・・・はい」

店員「しばらくお待ちください!」

キモオタ「・・・・・・」

ティンカーベル「喋ろうよ」

現実世界 キモオタの部屋

キモオタ「んんwwwポテトにはコーラですなwww」バクバクゴクゴク

ティンカーベル「この世界の食べ物って味が濃いよね!あとよくチーズが入ってる」モグモグ

キモオタ「味が濃いほうがうまいに決まってますからなwww食べ物がおいしいと無条件で幸せになれますからなwwwティンカーベル殿もポテト食べるでござるか?www」

ティンカーベル「もらう!でも、あんまり食べると太っちゃうよ?」

キモオタ「んんwww痛いところをつきますなwwwしかし時すでに遅しでござるよwww」タプンッ

ティンカーベル「さすがにそのお腹は・・・」ヒキ

キモオタ「誰に見られるわけでもないですからなwwwダイエットやら筋トレやら苦手でござるしwww」

ティンカーベル「見られないからとかじゃなくて・・・あっ!そうそう!今日買い物したの見せて!」

キモオタ「どうしましたかなwwwなにか急いで確認したいものでもあるのでござるかwww」

ティンカーベル「これ!絵本!今日買って貰ったじゃん」

キモオタ「そういえば買っておりましたなwww」

ティンカーベル「このおとぎ話の主人公みたいに裸を人前にさらすことになるかもしれないじゃん!そのときお餅みたいなお腹だと恥ずかしいよ!」

キモオタ「裸で人前ってどんな状況でござるかwwwお話の内容kwskwww」ドゥフ

ティンカーベル「えっとね、裸で街中をパレードするお話」

キモオタ「なるほどwwwまったくわからんwwwというか何故そのようなおとぎ話を買ったのですかなwww」

ティンカーベル「このおとぎ話・・・消えちゃいそうな匂いがしてる」

キモオタ「・・・な、なんですと!?」

ティンカーベル「なんとなくだけど分かる。このお話には何か異変が起きてる。だからこのままにしておいたら消滅しちゃう」

キモオタ「それを防ぐにはシンデレラ殿のお話の時のように、異変の原因を取り除くか、それてしまった結末を元の結末に戻すんですな?」

ティンカーベル「・・・そう、そうしないとみんなの記憶からこのおとぎ話が無くなっちゃう!」

キモオタ「それは防がねばなりませんなwww」

ティンカーベル「食べ終わったよね?行ける?」

キモオタ「んんwwwお任せアレwww我輩、いつでも行けるようにすでに準備しておりますからなwww準備は万端ですぞwww」

ティンカーベル「えらい!やる気十分だね、キモオタ!」

キモオタ「我々にしか出来ぬ仕事ですからなwww」ドゥフ

ティンカーベル「じゃあ早速、出発するよ!今度はこけないでよ!」ヒラヒラ

キモオタ「善処いたしますぞwww」



ティンカーベル「それじゃあ行くよ!【裸の王様】の世界へ!」



キィィィィィィン

キモオタ「ぶひぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」

今日はさわりだけだけどここまでです
毎日書けないかも知れんがちょいちょい書いていくからまたつき合ってくれ

あと今回はお話リクエストに答えられなくてすまん!今後の参考にさせてもらうぜ!

キモオタとティンカーベルの新たな冒険が始まる!
裸の王様編 次回に続きます

~裸の王様の世界~

ティンカーベル「到着ー!」スィッ

キモオタ「ぶひぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」ズサー

ティンカーベル「さぁ、キモオタ!なにから始める?」

キモオタ「そうですなwwwできればまず最初に盛大に転んだ我輩を心配していただきたいwww」

ティンカーベル「とりあえず、主人公の王様に会いに行ってみる?」

キモオタ「んんwwwティンカーベル殿しょっぱなから手厳しいwww」

ティンカーベル「もぉ!だから食べ過ぎだっていつもいってるじゃん!そんなお腹だから運動できないんだよー」

キモオタ「脂肪が付いていてもアニメは見れるでござるからwww」

ティンカーベル「もぉ!やせる気ないじゃん!」

キモオタ「んんwww運動はしたくないでござるwww」

城へ続く道

キモオタ「裸の王様と言うからには王様が主人公でござろう?www」

ティンカーベル「うん、このお話の主人公はこの国の王様だよ!」

キモオタ「お城・・・シンデレラ殿の時は門番に捕まりかけましたなwww今回も一筋縄じゃいかないのではwww」

ティンカーベル「うーん・・・でも王様に何かあった時になにもできないと困るし、王様には会っておきたいんだよね」

キモオタ「最悪の場合忍び込む事も考えねばwww」

ティンカーベル「たぶんそれ私任せだ!もー!でもいざとなったらシンデレラにお願いするのもいいかも、少なくとも私達よりは信用されるんじゃない?王族だし」

キモオタ「そうですなwww我輩の腕時計・・・もといおはなしウォッチでシンデレラ殿と会話、呼び出しが可能ですからなwww」

ティンカーベル「どうしても駄目なときはお願いしよっか。でも、異変って何かな・・・なにが起きるんだろうね」

キモオタ「そもそも我輩、この【裸の王様】の話知らないのでありますぞwww教えていただきたいwww」ドゥフコポォ

ティンカーベル「いいよ!えっとね・・・・・・」

キモオタ「んんwww例によって【裸の王様】のお話を知っているなら読み飛ばしても問題ありませんぞwww」

ティンカーベル「だから誰に話してるの?」

・・・
裸の王様

あるところにおしゃれにこだわりをもつ王様がいました

王様は新しい服が大好きです。
ある日お城に2人の布折り職人が謁見にきました
彼等はなんと「愚か者には見ることができないと不思議な布」を織ることができると言います
そんな織物は見たことも聞いたこともありません。
王様は喜んで二人に洋服を作るように依頼しました

しかし、この2人は詐欺師だったのです!
不思議な布の話も真っ赤な嘘でした。
けれど詐欺師たちが洋服が完成したと言って、ありもしない洋服を差し出すと王様はこう言いました

「なんという立派な洋服だ!」と

もちろん王様には洋服は見えません。そもそもなにもないのですから。
しかし詐欺師の話を信用している王様は洋服が見えているふりをしなければいけませんでした。
なぜなら見えていないと周囲にばれると、愚か者だと思われてしまうからです。

お城の兵士も大臣も、みんな見えないとはいえません。
立派な洋服です!すばらしいです!と周りがいうので王様はとうとう後に引けずその服でパレードを行うことになりました

パレードの日。王様はありもしない洋服を着て街を練り歩きます。
街の人々も自分が愚か者だと思われたくないので王様の洋服をほめますが、ひとりの子供が正直に言います
「王様ははだかだよ!」
その言葉に目を覚ました町の人たちは口々に言います。王様は裸だ!王様は裸だ!

そこでようやく王様は自分が騙されていることに気がつきました
王様は裸のまま、真っ赤な顔でパレードを続けましたとさ

おしまい

・・・

キモオタ「長くなって申し訳ないwww」コポォ

キモオタ「ちょwww救いがないwww最後恥かいておわったでござるよwww」ドゥフコポォ

ティンカーベル「シンデレラのお話は子供たちに夢を与えたけど、このお話は教訓を与えてるよね!正直にいうことも大事だよ、とかむやみに信じちゃだめだよとか」

キモオタ「このお話が筋書き通りに進まなくなっているというわけですなwwwんんwwwいったいどのような異変なのやらwww」

ティンカーベル「シンデレラのお話の異変は大臣だったね。また大臣が悪さするとか!」

キモオタ「毎回大臣というわけではないでござろうwww本当に愚か者には見えない洋服を作ってしまったとかではありませんかなwww」

ティンカーベル「うーん・・・話しててもキリがないよ。とりあえず王様に会えるようにお願いしようよ!おかしいことが最近起きてないか聞こう!」

キモオタ「とかなんとかいっている間にお城に着きましたなwww」



ザワザワ ワイワイ ガヤガヤ

ティンカーベル「なんていうか・・・お城なのに普通の人も多いね、村の人かな?」

キモオタ「あきらかな村人が城に気安く入っておりますがwww旅人風の人もちらほらいますなwwwこれは一体www」

ティンカーベル「普通はお城ってこんなに村人が出入りできる場所じゃないよね?あそこの兵士さんに聞いてみよう!すいませーん!」ピュン

兵士「やぁ、どうしたんだい?」

ティンカーベル「あのね!このお城って村の人も普通に出入りしてるけどなんで?前に行った他の国だと絶対考えられないよ!」

兵士「あぁ、君達は旅人だね?驚くのも無理はないよ。このお城は国民はもちろん旅人も自由に出入りできるんだ!城の中にはお手ごろ価格の食堂や設備を自由に使える訓練室、おみやげの売店もあるよ。おすすめは裸王クッキー!堅いけど美味しいよ!」

ティンカーベル「・・・えっ?」

キモオタ「まるで公民館ではござらぬかwwwお土産まであるとは商魂たくましい王様ですなwww」コポォ

ティンカーベル「・・・おかしいよ!キモオタ、気がつかない?」

キモオタ「我輩が食堂をスルーしたことですかな?wwwご心配なくwwwこれからおすすめメニューをきくところでしたぞwww」

ティンカーベル「聞かなくていいよ!じゃなくてお土産の事!」

キモオタ「お土産といいますと・・・おすすめという裸王クッキーですかな?」

ティンカーベル「そうだよ!だってまだ今はお話の最初の場面。王様は詐欺師に会ってないはずだし、裸でパレードもしてないんだよ?」

キモオタ「確かに、裸を晒していないのに裸王クッキーなどというネーミングはありえませんな」

ティンカーベル「・・・もうすでになにか異変が起きちゃってるよ、急がなきゃ!王様にあえる方法を考えないと!」

兵士「もしかして君達、王様に会いたいのかい?」

キモオタ「そうでござるよwwwどうにかなりませんかなwww」

ティンカーベル「無理だよキモオタ、いくらオープンなお城でも旅人が王様にあえるはずないよ」

兵士「いや、大丈夫!旅人でも村人でも受付さえ通してくれたら王様に謁見できるよ」

ティンカーベル「そうなの!?」

キモオタ「さすがにオープンすぎるような気がしますなwwwしかし、これは助かりましたなwww」

兵士「城の解放同様、王様の方針でね。どんな相手でも王様は謁見してくださるよ。ただし、謁見受付時間内に受付してもらわないといけないし、基本的に謁見時間は20分以内だよ。謁見希望ならこの用紙に・・・・・・」

ゴーン ゴーン ゴーン ゴーン

兵士「あちゃ・・・ごめん、今日の謁見受付終わっちゃった」

キモオタ「ちょwwwすこしくらいいのではwww」

ティンカーベル「そうだよ!私達王様にどうしてもお話ししたいことがあるの!」

兵士「ごめんね、俺も役人だから。でも明日も謁見はできるからどうしてもっていうなら明日もう一度おいで。それに今日は王様のパレードも有るから王様の姿が見たいなら町に行ってみなよ」

ティンカーベル「もうパレードするの!?」

兵士「えっ?パレードは結構な頻度で開催してるよ?住民の強い希望でね、まぁ王様も楽しみにしてるんだけど・・・まぁこの国の名物ってところかな」

キモオタ「王様のパレードが名物でござるかwwwなにやら一見の価値がありそうですなwwwあとで行ってみますかwww」



???「ふぅ、ギリギリ謁見時間間に合ったな」

???「おめぇがチンタラしてっからギリギリになったんだろが!」

???「さっさと国王騙して大金頂くとするか」ヒソヒソ



ティンカーベル「あの人たち・・・!」

キモオタ「ところで食堂のおすすめメニューはなんですかなwww」

兵士「栄養バランスが考え抜かれた絶品大盛り定食、裸王スペシャルセットだね!美味しいよ!」

キモオタ「また裸王www推しますなwwwところで肉メインですかな?それとも魚・・・」

ティンカーベル「いいから!キモオタ!あいつら詐欺師だよ!これから王様に謁見するって!後を追おうよ!」ヒソヒソ

キモオタ「なんですとwww合点wwwしかし、詐欺師なら兵士たちに捕まえてもらった方がいいのではwww」

ティンカーベル「本当はそうだけどだそれしちゃうとお話が・・・」

キモオタ「そうでしたなwwwしかし詐欺師が異変の原因の可能性はありますからなwwwとりあえず追いかけて、謁見をのぞいてみますかなwww」

ティンカーベル「うん!こっそり覗いちゃおう!」

城内

詐欺師1「すげぇ装飾品でもあるとおもったが地味だな」

詐欺師2「俺らみたいなのも平気で入れるとは余程マヌケな王なんだろうなケッケッケ」

詐欺師1「だがこの国は大規模な炭坑や鉱石で潤ってる、その規模はそんじょそこらの国が束になってもかなわねぇからな」

詐欺師2「この愚か者には見えない布。いくらでかってもらえるか楽しみだぜ!」



ティンカーベル「悪い奴許せないけど捕まえられないこの状況・・・うー!」

キモオタ「ティンカーベル殿、落ち着くですぞwwwどうやら謁見室に入るようですぞwww」ドゥフ


兵士「えっと、布折り職人お二人ですね。謁見室へどうぞ。国王が入室するまでしばらくお待ちください」

詐欺師「はい、かしこまりました」

ティンカーベル「キモオタ!こっちから覗けそうだよ!早く早く!」

キモオタ「ちょwww早いですぞもうちょっとゆっくりwww」ゼェゼェ

謁見室

詐欺師1「なんか緊張してきたな。国王ってどんな奴だろ」

詐欺師2「さぁな、背丈がでかいとは聞いてるがそれ以外はしらねぇ」

詐欺師1「お前いろいろ調べてたじゃん、知らないのか」

詐欺師2「俺が調べてたのは金のことだけだ、王の風貌なんざ興味ない」

詐欺師1「でもどうする?あっと驚くような風貌かもしれねぇぞ?」

詐欺師2「あのなぁ・・・いちいちそんなもんで驚くかよ」

キモオタ「我輩は気になりますがなwwwやたら自分推しのクッキーや定食を作る国王ですからなwww」ヒソヒソ

ティンカーベル「私も!どんな王様なんだろう」ヒソヒソ

大臣「静粛に!国王様、どうぞ」



ドドドドドドドド



王様「うむ、布折り職人か。よく来た!私がこの国の国王だ!」ムキムキマッチョ

はっ・・・

はだっ・・・・・・

詐欺師「裸だーーーっ!!!?」ガビーン

詐欺師2「裸だーーーっ!!!?」ガビーン

ティンカーベル「なんでもう裸ーーーっ!!!?」ガビーン

キモオタ「ちょwwwなんwwwでwww」ドゥフコポォ

王様「ハッハッハ!」ムキムキ

キモオタ「ムキムキでござるなwww王様というよりボディビルダーなんですがそれはwww」ドゥフ

ティンカーベル「ムキムキなにはいいけどなんで上半身裸なんだろ・・・下半身もパンツ一丁なんだけど」


詐欺師2「し、失礼しました!」

王様「ハッハッハ!構わんよ!初めて会ったものは皆同じ反応をするからなれてしまったぞ!」ムキムキ

詐欺師2(何故ちょいちょいポーズ決めてるんだ)

王様「ところで何に用だ?布折り職人と言うことは商売の許可がほしいのか?それとも布の売り込みか?」ムキムキ

詐欺師1「は、はい!」

詐欺師2「世にも珍しい布をご覧に入れようと思いまして」

王様「世にも珍しい布か、どんな布だ?」

詐欺師「はい!世にも珍しい布、愚か者には見えない布でございます!」

王様「ほう・・・」

詐欺師1「我々にしか折れない特別な布でして!」

詐欺師2「愚かなものには決してみることができない布でございます。このすばらしい布があれば国王様の素晴らしさをこれまで以上に世に知らしめられましょう!」

王様「なるほどな!うむ!いらん!」ムキムキ

詐欺師2「そうでしょう!そうでしょう!こんなすばらしい・・・えっ?今、なんと?」

王様「うむ、いらん!私には必要ないからな!」マッチョ

詐欺師1「し、しかしこれで洋服を作れば・・・」

王様「洋服など着てしまっては、私のこの筋肉が隠れてしまうだろう!ハッハッハ!」ジョウワンニトウキン

詐欺師2「し、しかし・・・」

王様「それに私は頭を使うにはからっきしでな!恐らくその愚か者には見えぬ布、私には見ることができぬわ!ガッハッハ!」ハイキン

詐欺師「・・・」ポカーン



ティンカーベル「異変・・・」

キモオタ「見つかったでござるな・・・」

王様「期待に添えず申し訳無いな!ガッハッハ!」ムキムキ

詐欺師「い、いえ・・・とんでもございません」

王様「こいつは記念の裸王クッキーと食券だ!是非食堂で腹一杯食ってくれ!」マッチョ

詐欺師「あの、何故王様は裸なので・・・?」

王様「そうだな、この鋼の筋肉を見せたいというのもあるが」マッチョ

王様「私が裸なのはこの国を護るためでありこの国を繁栄させるため、言わば私はこの国に為に服を捨てたのだ!」マッチョ

詐欺師(なにをいってるんだこいつ・・・)

大臣「そろそろお時間です」



キモオタ「・・・【王様が自ら裸になった】事が異変ということですかな?」

ティンカーベル「・・・多分。これじゃあそもそも詐欺師に騙されてないしパレードで裸になっても普段通りってことになるじゃん」

キモオタ「んんwwwこれは思ったより解決が難しそうですなwww」

ティンカーベル「あきらめちゃだめだよ!とりあえずパレード!パレード行こう!」

キモオタ「そうですなwwwそのまえに食堂に行きたいでござるなwww」

今日はここまでです

マッチョ。

裸の王様編 次回に続きます

街 メイン通り

ザワザワ ザワザワ ザワザワ

ティンカーベル「聞いた話だとそろそろここで王様のパレードが始まるんだよね?」

キモオタ「んんwwwそのようですなwww」ムシャムシャ

ティンカーベル「また何か買ってる!なにそれ!」

キモオタ「裸王コロッケですぞwwwサクサク歯ごたえとホクホクのジャガイモのコンビネーションwww」ムシャムシャ

ティンカーベル「コロッケ!私にもひとくち!」ピョンピョン

キモオタ「多めに買いましたからなwww構いませんぞwwwしかし、見たところ、裸王と名前についた商品があちこちで売られておりますな・・・裸王焼き、裸王パン、裸王汁」ムシャムシャ

ティンカーベル「これも王様の政策って奴かな?」モグモグ

キモオタ「その線もありますがなwwwしかし、そういう意図があるようには見えませんなwww」

ザワザワ ザワザワ ザワザワ

村人「おい!みんな!王様が来たぞー!」

ティンカーベル「キモオタ!王様が来たって!前の方に行こうよ!」

キモオタ「ちょwww両手にコロッケ持って人混みに行くわけにはwww」

ティンカーベル「もぉー!なんでコロッケなんか買っちゃうの!早く食べてよー!」

キモオタ「んんwwwなにか飲み物が欲しいですぞwww」ンググ

・・・

ザワザワ ザワザワ ザワザワ

裸王「皆の者!今日もよくぞ集まってくれた!」マッチョ

ティンカーベル「やっぱりパンツ一丁だ・・・」

裸王「私がこの国の国王・・・んん~」ググッ

ムキッ ムキッ ババーン



裸王「裸王である!」ウオオオオオォォォォォ




「うおぉぉぉ!裸王様ー!」

「裸王様のお姿の神々しいこと・・・ありがたやありがたや」

「キャー!裸王様カッコイイ!抱いて!」

「らおうさまかっこいい!」

キモオタ「こwwwれwwwはwww随分と人気ですなwww」ングング

ティンカーベル「確かにみんな楽しそうだよね」

キモオタ「王様のパレードなど自己満足だと思っておりましたがなwwwそうでもなさそうでござるなwww」

・・・

青年「裸王様!俺、随分筋肉ついたと思うんだ!ほら!」ムキッ

裸王「どれ・・・うむ!良い筋肉だ!健全なる精神は健全な筋肉に宿る!これからも鍛錬を欠かさぬように!お前の筋肉の成長楽しみにしているぞ!」

青年「ありがとう裸王!うぉぉぉ!筋トレするぞぉぉぉ!」

老婆「裸王様・・・お願いがありますじゃ・・・このジャムのビン、蓋が開きませんでな・・・開けていただけませぬか?」

裸王「お安い御用だ!どれ・・・ふんぬっ!」グイッ

パーン!

民衆「で、出たーーー!!裸王様の十八番!蓋を開けようとしてビンごとかち割る怪力!!」ウォォォォォ!!!

「カッコイイ!裸王!裸王!」

「俺も筋トレするぞぉぉぉ!!!」

「裸王様がいればこの国は安泰だぜ!」

・・・

キモオタ「・・・・・・」

ティンカーベル「・・・・・・」

ティンカーベル「ちょっと引くよね」ヒキヒキ

キモオタ「ちょwwwストレート過ぎますぞティンカーベル殿wwwまぁ確かにあの体育会系のノリは苦手ですなwww」

ティンカーベル「とりあえず国民に愛されてる王様なんだってのはわかったけど・・・」

キモオタ「確かこのお話の結末は「王様が民衆に裸であることを指摘されて恥をかく」というものでしたなwww」

ティンカーベル「うん、でも王様もう裸だしパレードしちゃってるし民衆は王様大好きだし・・・これどうしたらいいんだろ・・・」

キモオタ「シンデレラ殿の時はここまで大きな変化はありませんでしたからな・・・」

ティンカーベル「とりあえず、王様と直接話がしてみたいよね」

キモオタ「まだお話は消滅してませんからなwwwなんとか打開策をみつけるでござるよwww」ドゥフコポォ

キモオタ「しかし、裸王クッキーや裸王コロッケ・・・これは町の人たちが王様好きすぎて作ったのかもしれませんなwww」

ティンカーベル「うん、私も思ってた、でなきゃみんなこんなに楽しそうに王様のパレード見ないよね」

キモオタ「これはこれでうまくいっているようですしなwwwこれも成功した国家の形なのかもしれませんなwww」

・・・

町娘「裸王様!コロッケ作りました!食べてください!」

裸王「むむっ!これはうまそうだ!頂こう・・・!んん~!デリシャス!」バクバク

町娘「良かったです!裸王様!これからも私達と国をどうかお守りください!」

裸王「ハッハッハ!勿論だ!この私の鍛え抜かれた筋肉で・・・・・・」ググッ

マッスルポーズ

裸王「私は全ての国民とこの国を!この肉体で守ってみせる!」ウォォォォォ!!!

ウォォォォォ!!! ウォォォォォ!!!

「裸王!裸王!裸王!」

「この国に生まれてよかったぜぇぇぇぇ!!!」

「ありがたやありがたや・・・」

ウォォォォォ!!! ウォォォォォ!!!

キモオタ「・・・・・・」

ティンカーベル「・・・・・・」

???「クックック、本当に裸の国王がいるとは」パカラッパカラッ

裸王「何者だ、お前たち!」マッスルポーズ

刺客「答える義理はない。ある方の命令により、お命頂戴いたす!」

裸王「ほう・・・お前たちには無理だ。見逃してやるから去るんだな」

「そうだ帰れー!」

「あんなやつ捻り潰してくれー!」

「裸王様!やっつけちゃえー!」

刺客「こんな裸で防御の薄い王などひとひねりだ!」ゴォォ

裸王「・・・・・・裸、これすなわち限界まで高められたら機動力・・・・・・!」ヒュン

刺客「なん・・・だと・・・!この巨体でこの動き・・・!」

裸王「そして筋肉!私の腕の中で深く反省するといい!」ググッ



 裸 王 ア ッ ク ス ボ ン バ ー


刺客「ぐっ、ぐはあぁ!この・・・怪力は・・・!」グッタリ

裸王「少しばかり、筋肉が足りなかったようだな」マッスルポーズ

裸王「皆の者!私は勝利した!どうか安心して生活してくれ!」

ウォォォォォ!!!ウォォォォォ!!!

ティンカーベル「倒しちゃった・・・!」

キモオタ「んんwww相手は刃物を持っていたというのにwww」

オッサン「フフフッ、これが我等の国王、裸王様の実力さ!」

ティンカーベル「すごいよね!裸だし不利に見えるけど」

オッサン「その機動力・・・筋肉!右にでるものはいないさ!王が裸だからと馬鹿にして標的にしてくる国や殺し屋は多いけど、裸王様は持ち前の筋肉でどんな敵も返り討ちにしてるんだぞ」

キモオタ「なるほどwww筋肉で民衆を守るというにはあながち冗談でもないということですなwww」

オッサン「裸王さまは我々に豊かな暮らしと平和を与えてくれている、あの筋肉でな」

ティンカーベル「だからみんな王様のことが好きなんだね!」

オッサン「おう!国の連中は裸王様が大好きなのさ!」

裸王「ありがとう皆の者!今日も素晴らしいパレードが行えた!」ムキッ

「こっちの台詞だぜ!ありがとー!」

「また来てね裸王様!」

「俺も鍛錬励むぞ!」

裸王「これからも私は・・・・・・むむっ?」



キモオタ「んんwww裸王クッキーうまいでござるwww」ポヨン

ティンカーベル「あっ!キモオタ、お菓子隠し持ってる!」



裸王「な、なんということだ・・・・・・!皆の者!私は見つけてしまった、倒すべき悪を!」

ザワザワ ザワザワ

キモオタ「んんwwwなんだか王様と目が合いましたなwww」モグモグ

裸王「倒すべき悪・・・・・・そこの君!裸王クッキーをもさぼっている君だ!」マッスルポーズ

キモオタ「ファッ!?」ポロッ

ティンカーベル「えっ!?」

キモオタ「わ、わがががわがは我輩いいいなにかしましたかな」アタフタ

ティンカーベル「王様、ごめんなさい!キモオタはなにか食べてないとダメなちょっとアレな病気で・・・」アタフタ

裸王「君!その肉・・・その腹はなんなんだ一体!」

キモオタ「は、腹でござるか!?」

裸王「そのような立派なガタイでありながら付き放題の脂肪、でっぱり放題の腹!君の全身の無念の叫びが聞こえてくるようだ!」

ティンカーベル「だから言ったのに・・・」

裸王「皆の者!私はこの青年の脂肪まみれの体を絞り抜き、必ずや悪である無駄な脂肪を消滅させてみせる!」

ウォォォォォ!!! ウォォォォォ!!!

キモオタ「ティンカーベル殿!早く逃げねばなりませんぞ!」アタフタ

ティンカーベル「え?なんで?」

裸王「さぁ!私と一緒にくるんだ!そして早速始めよう!」ムキッ



裸王「裸王の特別肉体改造合宿!ラオウズ・ブートキャンプを!」マッスルポーズ

キモオタ「ぶ、ぶひいいいぃぃぃ!?」ズルズル

今日はここまで

無駄な脂肪は全てのボディビルダーの敵

裸に王様編 次回に続きます

訓練場

キモオタ「ぶひいいいぃぃぃ!!!もう、無理で・・・ござるうぅ」ゼェゼェ

裸王「どうしたキモオタ!まだ全然走ってないぞ!もう泣き言言っちまうのか!?」ダッシュ

キモオタ「そ、そもそも我輩・・・やりたくてやってるわけでは・・・ないでござ・・・ゼェゼェ」ゲホゲホ

裸王「ハッハッハ!一日目から飛ばしても良くないからな!じゃあ今日はあと10km走ったら終わりだ!」ダッシュ

キモオタ「ぶ、ぶひいいいぃぃぃ!?」ゼェゼェ

裸王「ハッハッハ!頑張れ頑張れ!終わったら飯にするぞ!」ムキッ

・・・

ティンカーベル「なんで裸王様も一緒に走ってるんだろ・・・」ヒラヒラ

裸王「よしっ!じゃあ今日はここまで!まぁ初日だからな軽くしておいたぞ!」マッチョ

キモオタ「」ゼェゼェ

ティンカーベル「キ、キモオタ!?大丈夫!?陸に打ち上げられたらトドみたいになってるよ!?」

キモオタ「ゼェゼェ・・・カーベル殿・・・ゼェゼェ・・・手厳し・・・・・・ゼェゼェ・・・・・・」ゼェゼェ

ティンカーベル「裸王様ー・・・・・・キモオタ死んじゃいそうだけど、大丈夫かな?」

裸王「まぁ慣れたら問題ない!明日も頑張るぞ!汗を流したら食堂に来るんだ!ハッハッハ!ティンカーベル、彼を頼むよ!」ムキッ

ティンカーベル「はーい!・・・・・・キモオタ、お風呂行こう?それからご飯だよ!ほら、立って!」

キモオタ「ごはん・・・・・・ゼェゼェ・・・・・・」グギュルルルルル

食堂

キモオタ「んんwww動いた後の食事は格別ですなwww」ガツガツ

ティンカーベル「もおー!ここで食べ過ぎたら意味ないんだからね!」

裸王「ハッハッハ!いい食べっぷりだ!量は少し多めにしてあるが、それでもお主の食事には制限をかけている!味わって食うんだぞ!」

ティンカーベル「ねぇ裸王様、キモオタ多分間食とかするよ?大丈夫?」

キモオタ「ブフォwwwティンカーベル殿wwwなんでそんな余計なことをwww」ドゥフコポォ

裸王「安心せよ、ティンカーベル!お主たちに食料は全て預かっているし、キモオタが外で買い食いは出来ぬようになっておるからな」

ティンカーベル「そうなんだ!だったら安心だ!」

キモオタ「んんwww逆境すぎて笑えてきますぞwww」ブフォ

ティンカーベル(なんか余裕だなぁ、間食できないのに)

ティンカーベル「でも本当にいいの?一週間、私とキモオタをお城においてもらっても」

裸王「遠慮するなティンカーベルよ!三食と一部屋貸してやるだけだからな!それに話したとおり、少し手伝いもしてもらうぞ!」

キモオタ「三食頂けるのはありがたいですがなwwwしかしこの訓練もう少し楽になりませんかなwww」

裸王「ハッハッハ!なにを言っている!今日の訓練も相当甘くしているのだぞ?最低でもこのペースで行くぞ、それにもう後には引けないのだ!これを見るがいい」ピラッ

ティンカーベル「一週間後のお祭り?・・・・・・「建国記念祭。裸王のスペシャルパレード」?」

裸王「うむ、一週間後の建国記念日にパレードを行う!その時にキモオタの絞れた肉体を皆の者に見てもらう!」

キモオタ「ファッ!?わわ、我輩までパレードに!?」

ティンカーベル「大丈夫かな・・・」ボソッ

裸王「ハッハッハ!やる気が出ただろう?当日までにその脂肪をできる限り絞るぞ!」

キモオタ「しかし、ティンカーベル殿。我々、こんなことしていていいのでありますかな?どうにもお話の筋を戻さなければまずいですぞ」ヒソヒソ

ティンカーベル「きっとこの建国記念パレードが、王様が恥をかくパレードだと思う・・・それまでになんとかしたいけど手立てがないんだよねー」ヒソヒソ

キモオタ「早く何とかしないと我輩の体がもちませんぞwww」ヒソヒソ

ティンカーベル「それはいいじゃん。これを機に痩せようよ。それにこうやって王様の近くにいればヒントも見つかるかもよ」ヒソヒソ

キモオタ「ヒントになればいいでござるがwww王様のお手伝いとやらもせねばなりませんからなwwwなんなのかわからんでござるがwww」ヒソヒソ

ティンカーベル「とにかく今は王様と一緒に過ごしてヒントを見つけてお話の消滅を防がないと!」ヒソヒソ

裸王「何をヒソヒソ話しているんだ?」

キモオタ「ドゥフフwww何でもありませんぞwww」

ティンカーベル「うん、旅のことを話してた!」

裸王「ほう、旅の・・・・・・2人は旅をしているんだったな!」

裸王「酒の肴に旅の話を聞かせてくれぬか?私はもう何年も旅などしておらんからな!おーい!私にワインを、キモオタには紅茶、ティンカーベルにはなにか甘いジュースを!」

ヘーイ!

キモオタ「我輩も甘いジュースがいいのでござるがwww」

裸王「言っただろう?キモオタの食事には制限がかけてある!しばらく甘いだけのジュースは禁止だ!」ムキッ

キモオタ「せめて紅茶に砂糖は入れさせていただきたいwww」

ティンカーベル「じゃあジュースのお礼に私が前にいた国の話してあげる!その国でシンデレラっていう女の子に会ってね、その子がお姫様になる話!」

裸王「うむ!それは面白そうだ!しかし、そもそもお主等はそもそもどうして旅を?」

キモオタ「んんwwwそれは話すと長くなるのですがなwww」

・・・

・・・

裸王「・・・・・・ティンカーベルの祖国を救うための旅!むむぅ、思ったより重い理由だな」ホロヨイ

キモオタ「流石にこの世界はおとぎ話の世界で、我々はおとぎ話を消滅から救う旅をしている。などとは言えませんからなwww」ヒソヒソ

ティンカーベル「うん、言ってもたぶん信じてもらえないだろうしね!」

裸王「祖国か・・・・・・私も祖国を失っておるからな・・・」ホロヨイ

ティンカーベル「えっ?裸王はこの国の王様でしょ?この国が祖国でしょ?」

裸王「むぅ・・・うむ、そうだ!私の祖国はこの国だ!言い間違えただけだ!ハッハッハ!」

キモオタ「ちょwww裸王殿wwwもしかして酒は弱いほうですかなwww」

裸王「なんと!そんなことはないぞ!むしろ強うほうだぞ!」ガッハッハ

大臣「・・・裸王様、そろそろ・・・・・・」

裸王「うむ、解った。ティンカーベル、シンデレラ姫の話面白かったぞ、いい酒の肴になった!キモオタ、明日も頑張るぞ!」

ティンカーベル「うん!よかった!また明日ね!」

キモオタ「んんwww気が重いですがなwwwおやすみでござるwww」




大臣「・・・・・・【シンデレラ】の話。あの妖精は【ピーターパン】のティンカーベルか・・・何故にこの【裸の王様】の世界へ・・・?」ボソッ

大臣「いや、何にせよ彼等ならば・・・裸王の助けになってくれるやもしれんな・・・」

今日はおしまいです。

裸の王様編 次回に続きます

翌日 訓練場

キモオタ「ぶひいいいぃぃぃ!!!ぶひいいいぃぃぃ!!!」ゼェゼェゼェゼェ

ティンカーベル「キモオタ頑張れー!」モグモグ

キモオタ「なんでティンカーベル殿これ見よがしにお菓子を食べるんですかなwww」グウゥゥ

ティンカーベル「だってお腹空いたから、美味しいよ?裸王クッキー」モグモグ

キモオタ「目の前に鬼の存在を確認しましたぞwww」

ティンカーベル「もぉ!喋ってて余裕そうだったって裸王に報告するよ!」モグモグ

キモオタ「まさに鬼畜wwwゼェゼェ・・・ゼェゼェ・・・」

ティンカーベル「急がないと待ち合わせに遅れるよ!この後、裸王のお手伝いがあるんだからね!」

キモオタ「ぶひいいいぃぃぃ!!!」

城内

ティンカーベル「おはよー!裸王!謁見は終わった?」

裸王「うむ、おはよう、ティンカーベル!今日は早めに切り上げたぞ!ところでキモオタはどうした?」

ティンカーベル「あそこに横たわってるけど」スッ

キモオタ「」ゼェゼェ・・・ゼェゼェ・・・

裸王「だらしがないぞキモオタ!まだ特訓二日目だぞ!私がいなくても頑張れたな?」

キモオタ「ティンカーベル殿・・・ゼェゼェ・・・」

ティンカーベル「今日はちゃんと頑張ってたよ!」

裸王「うむ!偉いぞ!午後の走り込みは私も一緒にやるぞ!ハッハッハ!」

キモオタ「と、時に今からどこに行くのですかな・・・ゼェゼェ・・・」

裸王「うむ!くればわかるぞ!早速出発だ!」

炭鉱

ティンカーベル「ここは炭鉱かな?」

裸王「うむ、その通り。我が国は炭鉱や鉱石類で収入を得ている。言わば経済面での生命線だな!」

キモオタ「国王がこのような場所になんの用事ですかなwww」コポォ

裸王「平たくいうと視察だが、実際にこの目で見て作業員の声を聞かなければな!」

ティンカーベル「そうだけど、王様がする仕事じゃないんじゃない?こういうのって炭鉱のえらい人とか国のそういう係りの人が担当するんじゃないの?」

裸王「それでは私の耳に入るまで距離がありすぎる。現場も見ずに報告や書類だけで知っているような気になっている国王に誰がついてくるのだ?」

キモオタ「んんwww意識高いですなwww」

ティンカーベル「国民に人気なのも頷けるね!」

裸王「だが本来はこうあるべきだと思うのだ。だから私は炭鉱含め様々な場所に顔を出すようにしている、さぁ早速現場の声を聞くぞ!」

炭鉱夫「そうだなぁ、運搬に使うトロッコに相当ガタがきちまっててなぁ・・・直しながら使ってはいるんだが、何台か新しいトロッコ入れてほしいなぁ!どうにかなんねぇですかい?」

裸王「なるほど、それだと作業効率も悪いな!早急に手配しよう!」

炭鉱夫「ありがとうごぜぇます!まぁ新たな鉱脈も見つかってるんでガンガン稼げそうですぜ!なぁお前ら!裸王様のためにも頑張るぞ!」ウォォォ!

裸王「頼もしい限りだな!他に何かないか?なんだって聞くぞ!」

若い炭鉱夫「裸王様!うちの嫁の料理がいまいちで困ってるんですよー」

裸王「ハッハッハ!ここはひとつ嫁さんを大切にして花の一つでも送ってみろ、嫁さんも君のために料理を頑張ってくれるだろう!」

・・・

ティンカーベル「なんというか壁がないよね」

キモオタ「普通王様がもっと威張っているか国民が遠慮するかってかんじですがなwww」

ティンカーベル「どっちでもないよね、なんか楽しそうだし」

・・・

炭鉱夫「裸王様、今日は助かりましたぜ。あいつらもやる気出てきたみたいで」

裸王「うむ!それは良かった!ワインを何樽か置いていく!決起会などで是非飲んでくれ!」

炭鉱夫「その時は是非裸王様も!あいつらそれを楽しみにしてんですから」

裸王「ハッハッハ!ではその時は声をかけてくれ!必ず出席するぞ!」

・・・

裸王「待たせたな2人とも!」

ティンカーベル「キモオタへのお願いって荷物運びだったんだね!」

キモオタ「キツかったでござるがなwwwしかしよろこんでくれていたようでしたしなwww」

裸王「うむ!じゃあ次行くぞ!別の炭坑と街の宿をいくつか回るぞ!」

ティンカーベル「はーい!」

キモオタ「んんwwwもうひとふんばりですかなwww」

その夜 城内 キモオタの部屋

ティンカーベル「ふぅ・・・今日は飛び疲れた!」ンー

キモオタ「我輩も足がパンパンですぞwww相当痩せてきたのではwwwどうでござるかwww」

ティンカーベル「全然だよ!というか二日やっただけじゃん!ダイエットを舐めるな!」

キモオタ「その口振りwwwティンカーベル殿もダイエットに失敗した口ですかなwww」コポォ

ティンカーベル「・・・!」ケリッ

キモオタ「図星ですかなwwwしかし明日も街をまわるようでござるから早めに休みますかなwww」

ティンカーベル「そうだねー・・・ん?」

コンコンッ

キモオタ「んんwwwこんな時間に誰ですかなwww」

ガチャ

大臣「この国の大臣です。2人にお話ししたい事が・・・」

ティンカーベル「私たちに?」

ティンカーベル「正直ちょっと警戒するよね」ヒソヒソ

キモオタ「前回の大臣が大臣でしたからなwww」ヒソヒソ

大臣「・・・・・・手短に話そう。君に聞きたいことがある【ピーターパン】の妖精ティンカーベル」

ティンカーベル「えっ・・・!大臣さんも私のこと知ってるの!?」

キモオタ「シンデレラ殿の世界の魔法使い殿と同じようですなwww」

大臣「その通り。私はこの世界がおとぎ話だと知っている。他のおとぎ話が存在することも、君の故郷【ピーターパン】の世界が消滅したことも。そこで質問だ。何故この【裸の王様】の世界へ来た?」

ティンカーベル「えっと・・・大臣さんは知ってるの?このお話が消滅しそうだって事」

大臣「・・・・・・勿論だ。だが私に役割は物語の本筋にほとんど関わらない大臣。世界の危機を知っていてもそれを防ぐ手だてが無い・・・!」

キモオタ「我々はそうならないように来たのでござるよwwwこのお話を救うためにですぞwww」

大臣「・・・本当か!?」

ティンカーベル「うん!本当だよ!」

大臣「そうか・・・すまないが君たちに頼るしかなさそうだ」

ティンカーベル「うん、難しそうだけど頑張ってるよ!」

大臣「・・・この世界の消滅はなんとしても防いでほしい。この世界はもとより民衆の為、そしてなにより裸王の為にもな。」

キモオタ「そういえば・・・昨日、裸王殿は祖国を無くしたと言っておりましたなwwwあれは一体どういう意味なのですかなwww」

大臣「他言は無用で頼めるか?」

キモオタ「もちろんですぞwww」

ティンカーベル「もちろんだよ!」

大臣「話せば長くなるのだが・・・・・・」

コンコンッ

裸王「キモオタ!ティンカーベル!まだ起きているか?」

ティンカーベル「裸王だ!どうする大臣さん?」

大臣「追い返す理由もない。入っていただこう」

ガチャ

裸王「遅くにすまん!うまいハーブティーを貰ってな!一緒にどうだ?疲れがとれるぞ!・・・と、大臣?二人と何か話していたのか?ハッハッハ!」

キモオタ「ハーブティーwww似合わないwww」コポォ

大臣「裸王様・・・いや、裸王。この2人と話していたんだ、この国の危機について」

裸王「む・・・この国の危機・・・?」

大臣「えぇ、以前占い師に予言されたのです。近々この国に大いなる災いが降りかかると」

裸王「な、なんと!そんなことが・・・!」

ティンカーベル「占い師の予言・・・方便だね、裸王にはこの世界がおとぎ話だって言えないから」ヒソヒソ

キモオタ「ここは口裏を合わせねばwww」ヒソヒソ

裸王「・・・大臣。その危機は我が筋肉をもってしても防げぬのか?」

大臣「恐らく、無理だ。この二人はその危機を知って、この国を助けるために来てくれたそうだ」

裸王「そうだったのか!2人とも!」

キモオタ「実はそうだったんですぞwww」

ティンカーベル「じゃじゃーん!そうでーす!」

大臣「そう言うことだ、だから私はこの二人にかけてみようと思う」

裸王「我が筋肉では太刀打ちできぬとなると・・・大臣が人を頼るということはお前の知識を持ってしても?」

大臣「はい、解決できません・・・なので裸王、この二人にあの事を話してみては・・・?」

裸王「・・・・・・むぅ」

キモオタ「なにやら込み入った事情がおありのようですなwww」

ティンカーベル「私達が聞いてもいい話?」

大臣「この国・・・世界の状況を知るためにも、お二人はこの事実を聞いておかなければいけません」

裸王「二人のことは信用しているのだが・・・・・・」

大臣「裸王。ここは二人に賭けるしかない。そのためにも情報は多い方がいい」

裸王「・・・・・・では、話そう。他言は無用だ、いいな?」

キモオタ「勿論ですぞwww」

ティンカーベル「誰にも言わないよ!」

裸王「助かる。まず、私は・・・・・・」





裸王「私はこの国の本当の王ではない」

キモオタ「な、なんですと!?」

ティンカーベル「えっ?えっ?それってどういうこと!?」

大臣「・・・・・・」

裸王「もう二十年近く前の話だ、私はこの国の本物の王子と入れ替わり・・・この国の王族として生きることになった」

ティンカーベル「入れ替わっちゃう前は・・・?」

裸王「私はこの国とは別の国の王子だった」

キモオタ「ある国の王子と、別の国の王子は入れ替わり・・・・・・どういった事情があってこのようなことに・・・?」

裸王「話すと長くなるのだが・・・・・・まずは私の祖国の話をしよう」

ティンカーベル「当時は王子様だった裸王様のお父さんが治めてた国の話?」

裸王「うむ、にわかには信じられぬかもしれんがな・・・」

大臣「・・・・・・」

裸王「我が祖国はそこそこの治安と収入のあるごく一般的な国だった。だが、私の父上・・・つまりその国の王様には普通ではない特徴があった」

キモオタ「普通ではない特徴ですかな?」

裸王「耳だ」

ティンカーベル「耳?」

裸王「そうだ。私の父上、その国の王様・・・」





裸王「その王様の耳はロバの耳だったのだ」

今日はここまでです

次回。裸王の過去が明らかに

裸の王様編 次回に続きます

キモオタ「ロバの耳というとwwwあの動物のロバでござるかwww」

裸王「その通り。私の父上・・・国王は人間だったが、ロバの耳を持っていた。私が生まれる前、呪いをかけられたと言っていたな」

ティンカーベル「でも王様がそんな特殊な外見じゃ目立って仕方ないよね?」

裸王「王はロバの耳のことを国民に隠していた。それが悲劇を生んだのだ」

・・・

二十年ほど前

王様「むむむ・・・・・・」

若き日の裸王「父上!難しい顔をしてどうしたんだ!?」

王様「王子か、実はそろそろ髪を切らねばと思っているのだ」

若き日の裸王「それはいい、父上髪の毛伸びすぎだ!」

王様「うむ、しかし・・・おまえも知っての通り私はこの耳だからな・・・」ピョコン

若き日の裸王「あー、いつもは帽子で隠してるよな、そのロバ耳」

王様「左様。一国の王がロバの耳などと国民に知られるわけにはいかん!だからこそ常に人前では帽子をかぶっていたが・・・髪の毛が伸びすぎて隠すのも難しくなった」

若き日の裸王「散髪の時は帽子を脱がなきゃなんないもんなー」

王様「以前は口の利けない理容師を雇っていたが、その者が亡くなってしまってな・・・町の理容師を呼ぶしかあるまい」

若き日の裸王「でもさぁ父上気にしすぎじゃないか?ロバの耳だってバレても問題ないんじゃないか?」

王様「お前は政治の勉強せずに鍛錬ばかり・・・・・・だからそのような甘い考えになるのだ!国王とは威厳が第一、国民に笑われるようでは失格なのだ!」

若き日の裸王「そういうもんかねぇー」

王様「とにかく私は街の理容師を呼んで髪を切ってもらう。お前はきちんと勉強をしておくように」

若き日の裸王「へーい」

城内 一室

床屋「この度は私のような床屋に声をかけていただいてありがとうございます」ヘヘー

王様「うむ、お前は街で一番の床屋と聞く」

床屋「ありがたいお言葉!どのような髪型でもお任せください!」

王様「うむ、短めにしてくれればそれでよい。それともう一つ、これからお前が見たことは誰にも言ってはならぬぞ」

床屋「・・・? へ、へぇもちろん・・・・・・ではお帽子を失礼して・・・ひっ」

ピョコン

床屋「お、王様のこのお耳は・・・一体・・・」

王様「ロバの耳だ。いいな?この事は他言してはならぬ、もしも漏らすようなことがあればおまえの首を跳ねるぞ!」

床屋「ひ、ひぃ!大丈夫でございます!決して誰にも言いません!」ビクビク

チョキチョキ

床屋(ロバの耳の人間なんているんだな・・・)

チョキチョキ

チョキチョキ

床屋「・・・・・・王様!このようになりましたが、いかがでしょう?」

王様「・・・うむ!思ったより立派に仕上がったではないか」

床屋「ありがとうございます!」

王様「褒美は後ほどお前の店に届けさせよう。・・・いいか?くれぐれも私の耳のことは誰にも言うでないぞ?もし口にすれば・・・・・・」

床屋「大丈夫でございます!決して誰にも王様の耳がロバの耳だなんて言いません!」

王様「・・・ならばよい。城門まで送らせよう。おい!この者を城門まで送るのだ!」

兵士「ハッ!」





床屋(王様のwww耳はwwwロwwwバwwwのwww耳www)

床屋(ヤバイ、超言いたい!)

床屋(誰かとこのネタで思い切り笑いたい騒ぎたい)

床屋(なんならこの場で大声で叫びたい!)

床屋「でも打ち首はこえぇよなぁ」

男「オッス!床屋!聞いたぞ、お前国王様の散髪を任されたんだってな!さぞかし褒美が出たろう?一杯奢ってくれよ」ヘラヘラ

床屋「それがな!実は王様の耳は」ガバッ

床屋(やべぇーっ!やべぇ、つい言いたくなるぞこれ!)

男「耳がどうかしたのか?」

床屋「耳が・・・素敵だった!流石は王族の耳だった!王の貫禄だった!じゃあその余韻に浸りたいから俺は帰る!」ダッシュ

男「お、おう・・・」

床屋「ヤバイ!やばいやばい!我慢できねぇ!」ダダダッ

「よぉ床屋!いい酒が入ってるぞ」

「あら床屋さん。なにか面白い話ないかしら?」

「床屋!見てくれ、新しくロバを買ったんだ!」

床屋「俺をほっておいてくれ!打ち首にしたいのか!俺を!」

床屋(言いたい言いたい言いたい言いたい)

床屋(王様の耳はロバの耳王様の耳はロバの耳王様の耳はロバの耳)

床屋「ダメだ!とにかく叫びたい・・・!」

床屋「そうだ・・・」

床屋「うちの裏にある井戸に向かって大声で叫ぼう!」

床屋「うん!このままじゃ気が狂う!井戸の中に向かって叫べば外には聞こえない、よし!そうするか!」ダダダッ



床屋「よし、誰も見てないな」キョロキョロ

スゥゥー

床屋「王様の耳はロバの耳イイイイィィィィーーー!!!」

ロバノミミィィィー

ミミィィー

ィィー

床屋「ふぅ・・・」

城内

若き日の裸王「お!父上散髪終わったのか、男前じゃん!」ムキムキ

王様「じゃろ?・・・いや、そんな場合ではない、王子!また勉強をサボって走り込みをしていたと聞いたぞ!」

若き日の裸王「俺はあれだよ、筋肉で国を治める!」

王様「馬鹿を言うでない!国を治めるのは王の威厳と政治の手腕!鍛錬などは兵士に任せて王族たるお前は国を治める手段を身につけるのだ!」

若き日の裸王「そうはいうけど父上、鍛錬は・・・筋肉は俺を裏切らない、必ず国を盛り立てる」

王様「なにを言っておるのだお前は!お前は私の一人息子!そんなことでは!」

若き日の裸王「うわ・・・始まった・・・」

王様「そもそも王族とはだな・・・」

王様「だからして・・・」ベラベラ

王様「王族たるお前がすべきは・・・」ベラベラ

王様「・・・と言うことだ、分かったか?」ゼェゼェ

若き日の裸王「わ、わかったよ父上!説教で息切れしてるじゃねぇか・・・」

王様「お前のせいじゃ!お前の!・・・しかし、喉が乾いた・・・水飲んでくる」

・・・

王様「おい!誰か水を持て!誰もいないのか!」

シーン

王様「まったく・・・どいつもこいつもなにをやっている!やむを得ん、井戸から汲むか・・・」

王様「国王に井戸水を汲ませるとは何事だ、まったく・・・」ブツブツ

王様「よいしょっと・・・」グイッ

ィィー

ミミィィー

王様「ん?井戸から何か聞こえるな・・・」

井戸「王様の耳はロバの耳イイイイィィィィーーー!!!」

王様「!?」

宿屋の井戸「王様の耳はロバの耳イイイイィィィィーーー!!!」

民家の井戸「王様の耳はロバの耳イイイイィィィィーーー!!!」

広場の井戸「王様の耳はロバの耳イイイイィィィィーーー!!!」

「なんだこれは!」

「王様の耳はロバの耳だってよ!」

「ちょwwwなんwwwでwww」

・・・

兵士「お、王様!国中の井戸から叫び声が!」

兵士「国民達が騒ぎ出しております!王様の耳は本当にロバの耳なのかと!」

兵士「城の周辺はすごい人です!もうこれ以上食い止めることは・・・!」

王様「・・・あの床屋か・・・!あの床屋がバラしたんだな・・・!」ワナワナ

若き日の裸王「父上・・・・・・」

王様「誰でも構わん!あの床屋を連れてこい!準備が整い次第私が国民に説明にいく!」

兵士「ハッ!」

若き日の裸王「ど、どうするつもりだよ父上・・・いや親父!」

王様「・・・・・・」

若き日の裸王「まさかその床屋を処刑にでもするのか!?いくらなんでもそれはやりすぎだぜ!親父の気持ちも解るけどよ・・・」

王様「・・・・・・ふふっお前にそのようなことを言われるとはな」

若き日の裸王「お、親父?」

王様「見くびるな、王子よ。確かに腹は立っているが・・・大勢の民衆に知れ渡った今、誰が悪いかなどと責任を追及しても仕方あるまい。この際だ、私はこの耳のことをありのまま国民に伝えよう。ただし騒ぎを起こしたことの罰としてあの床屋には私と一緒に謝罪をさせる」

若き日の裸王「親父・・・見直したぜ!威厳威厳言ってるからてっきり床屋を処刑すると思ってたぜ!」

王様「私は暴君か!あんなものただの脅しだ!もう知れ渡ったものは仕方あるまい、それに処刑などしては逆に信用をなくすからな。私は演説の支度をする・・・しばらく部屋にこもるがお前はおとなしくしておれ!」

若き日の裸王「へーい」

・・・

キモオタ「ちょwww裸王殿の若き日www口悪くありませんかなwww」

ティンカーベル「キモオタ!そこ今どうだっていいよ!」

キモオタ「しかし床屋も国王も災難ですなwww」コポォ

ティンカーベル「でもでも!国王様は怒らなかったんでしょ!みんなにはロバの耳だってばれたけど、ちゃんと説明すれば誰も笑ったりしないよ!ね?」

裸王「私もその時はそう思っていた。いや、父のその言葉は疑うことなく本心だったと思う。諦めたのか観念したのか、父は自らの耳のことを国民に告白するつもりだった」

キモオタ「その口振りだとなにか起きたんですなwww」

裸王「あぁ・・・演説の支度を済ませた国王は民衆の前に姿を見せたが・・・明らかに、数分前の父では無かった」

・・・

ゴゴゴゴゴ

王様「・・・・・・」ブツブツ

若き日の裸王(なんか・・・親父の様子おかしいよな・・・)

ワーワー ワーワー

「王様!王様!あの話は本当なんですか!?」

「耳!耳を見せてくださいよ王様!」

「王様の耳はロバの耳イイイイィィィィーーー!!!」

王様「・・・・・・クソが」ボソッ

若き日の裸王「えっ・・・」

兵士「王様!床屋を連れて参りました!」

床屋「申し訳ありません申し訳ありません!私は井戸に叫んだだけなんです!みんなにバラすつもりはなかったんです!」ガクガクブルブル

王様「どうだって構わん・・・・・・さぁ、始めるぞ」

王様「・・・・・・見たければ見せてやろう」スッ

ピョコン

「あっ!王様だ!王様!」

「本当だ!本当にロバの耳だ!」

「あれは本当だったんだな!」

王様「みての通り私の耳はロバの耳だ。床屋が散髪の際に見たことを井戸に叫んだためこの様な事態になったようだ」

「そうだったのか・・・なるほどなぁ!」

「でも潔いぞ王様!堂々と出てくるとは見直したぜ」

「王様!俺達は王様の耳がロバの耳でもついて行くぜ!」

ワァー ワァー

若き日の裸王「あいつら・・・!よかったな親父!真実を知っても親父を慕ってくれるいい国民ばかりだった!」

ワァー ワァー

王様「だから甘いというのだお前は・・・私は見たのだ、演説の支度の途中・・・突然現れた光を!光の中にはなにが見えたと思う?私を騙し蔑み嘲り笑う国民の姿だ!これは神が私に与えた天啓だ!」

若き日の裸王「な、何を言って・・・!」

王様「私は王だ。民衆などに騙されぬ。私に仇なす者は殺す」シャキン

バシュッ

床屋「ぐ、ぐあぁ・・・!」ベタッ

若き日の裸王「お、親父っ!」

若き日の裸王(突然現れた光?天啓?なにをいってるんだ親父!)

王様「兵士共、民衆を皆殺しにしろ」

兵士「で、ですが王様!それは余りにも!」

王様「・・・ほう、ならば私の手で貴様等を皆殺しにし、それから民衆を手に掛けるとしようか?」

兵士「・・・・・・申し訳ありません、任務・・・了解しました」ギリッ

王様「手間をとらせるな屑が・・・」

ギャー グアー タスケテ 

・・・

ティンカーベル「そんな・・・!じゃあ王様は、自分が見たっていうよくわからない天啓を信じてみんなを殺しちゃったの!?」

裸王「そうだ・・・」

キモオタ「・・・そんな数分の出来事でそこまで豹変するとは・・・」

裸王「あとはもう地獄のようだった。苦悶を浮かべ民衆に切りかかる兵士、怯える女子供、無残に斬られる民衆。きっと国王を信じてくれていた者も多かったはずなのに、私はなにもできずにただ逃げまどうだけだった」ガンッ

大臣「裸王、あまり自分を責めないように」

裸王「・・・逃げ惑うさなか、ふと振り向くと国王は刺されていたよ。理不尽な命令に耐えきれなくなった兵士にな」

ティンカーベル「・・・・・・悲惨だね」グスン

裸王「床屋、多くの民衆に、国王・・・多くの命が消え混乱している街に更に異変が起きた」

裸王「空は濁り、まるで典が崩れてくるようだった。建物は崩れていき、大地はパンクズのようにボロボロと崩れていった。世界の終わりかのようにな」

ティンカーベル「それって!!・・・同じだ。私の時と・・・」ボソッ

キモオタ「ティンカーベル殿・・・?」ボソッ

ティンカーベル「私を瓶に詰めて逃がしてくれた後、ピーターパンは刺されて死んじゃったんだ。そして裸王が言ったのと同じように世界は崩れていったんだよ・・・ぼんやりとしか見えなかったけど多分おんなじ」ヒソヒソ

キモオタ「それは・・・つまり・・・」

裸王「それでも私は必死に走り、走り・・・がむしゃらに走るうちに足を取られて、崖から海へ転落した」

大臣「・・・・・・」

裸王「それからの記憶ははっきりとしていない、だが目が覚めたときには見知らぬ海岸に打ち上げられていた」

裸王「目を覚ました時、奥の茂みから独りの男が現れた、随分と立派な洋服だったが薄汚れていた、それがこの国の本物の王子だったというわけだ」

キモオタ「そこで裸王殿と王子殿は入れ替わったと・・・?」

裸王「その通りだ、王子は歩くのもやっとのほどの怪我で、聞けば追われているとのことだった」

ティンカーベル「この国はこの国で大変だったのかな・・・?」

裸王「王子の話だと・・・・・・国王が亡くなり自分は王位継承する事になったが、その隙をねらった隣国に一人の時に襲われて逃げていたとのことだった・・・不思議なことに二人とも背丈も顔も似ていた。私のほうが筋肉はあったがな?」

大臣「裸王、続きを」

裸王「うむ。王子は死を覚悟し、同じ顔の私にこう言った「私が死んでは国が滅ぶ。君に頼むのは筋違いかもしれないが私の代わりにこの国を守ってくれ」とな」

キモオタ「その王子も必死だったんでござるな」

裸王「私は迷うことなく首を縦に振った・・・狙われている王子と入れ替わるなど危険きわまりないが、私は当時思ったのだ」

裸王「私には義務がある。無念にうちに亡くなった王子の代わりに民衆を守る義務が・・・いや、それは建前だな」



裸王「私はただ民衆を信じれず国を失った父のようになりたくなかった・・・故に王として国を治めることができるこのチャンスを逃したくなかっただけかもしれんな・・・」

今日はここまでです

裸王の過去重たい上に長くなってしまった、話しすすまねぇ

裸の王様編 次回に続きます

裸王「王子と入れ替わって城に行ったが、誰も入れ替わりに気がつかなかった。今の大臣を除いてな」

大臣「流石に当時は驚きましたが、ね」

キモオタ「それから裸王殿は政治手腕を振るってこの国を大きくしたのですなwww」

裸王「違うな。私は自分にできることをしただけだ、この国が大きくなれたのは皆のおかげだ」

ティンカーベル「そんな謙遜しなくてもいいじゃんー」

裸王「ふむ・・・・・・しかし私は当時から政治の知識などなかったからな!己の筋肉と直感に頼るしかなかった」

裸王「城には服やよけいな装飾品が多かったからそれを売り払った」

裸王「その金を鉱山に設備投資に回した。鉱山の作業には自ら参加した、それはすぐに結果を出し、経済が潤いはじめた」

裸王「それからも様々な方面の作業へ自ら赴いた。やがて国外から旅人が多くやってくるようになった、王が自ら労働を行って潤った国があると噂になった」

裸王「観光向けの設備を作って城も解放した、最初は悪人が寄ってきた時もあったが自らの筋肉で追い返した」

裸王「やがて国民が慕ってくれるようになり、謁見が間に合わなくなったためパレードを開いた。これが好評だった」

裸王「そして国民等が裸王クッキーなどを作り売ってくれた、観光客からの収入は増えてここまで豊かになった、そして今に至るわけだ」

キモオタ「んんwww裸王殿が自ら観光資源となった形ですなwww」

ティンカーベル「裸王は誇ってもいいと思うけど、国のみんなのおかげでもあるけど裸王がひっぱってくれてるからじゃん」

裸王「・・・・・・そう言ってくれると誇らしい」

裸王「・・・・・・久々に昔のことを語ったら疲れてしまった、大臣よ」

大臣「はい」

裸王「私が考えても力になれぬならその大きな災いとやらはお主とキモオタ達に任せる。我が筋肉が力になれるならば何時でも声をかけよ」

大臣「はい、その時は必ず声をおかけします」

裸王「うむ、私はもう休むとする・・・キモオタよ」

キモオタ「なんですかなwww」

裸王「昔話をして少々気持ちが沈んでしまったが、明日は市場の視察だ。私は気持ちを切り替えて挑む、お主もキチンと鍛錬し、その後に供をしてくれ」

キモオタ「任せるですぞwwwなんなら屋台の試食もお任せアレwww」

裸王「・・・・・・ふっ、ならんぞ!お主は食事制限中だろう!ハッハッハ!ではおやすみ、お主らも遅くならんようにな」

ガチャ

大臣「ティンカーベルはもう気がついているのではないですか?」

ティンカーベル「うん、裸王は別のおとぎ話の住人なんだね?」

大臣「裸王が話した過去は、そのまま【王様の耳はロバの耳】のおとぎ話のストーリーだ。ただし、結末だけが違う」

キモオタ「といいますとwww」

大臣「本来の【王様の耳はロバの耳】の結末はこうだ。床屋が秘密をばらすが王様は民衆へこう言う、「この耳はお前たちの声をよく聞くことができる良い耳だ!」と、そして床屋を許した王様の耳はみるみる人間の耳へなり、その国は末永く平和になった・・・という話だ」

キモオタ「王様が乱心する異変が起きてしまったため、そのおとぎ話は消滅してしまったと・・・・・・」

ティンカーベル「重要人物の床屋と王様が死んじゃったらお話は消滅するしかないもんね・・・・・・」

大臣「その通りです。でも当時王子だった裸王はストーリーに直接関係がない。だからこそ逃げのびることができたんだろう」

キモオタ「しかし、気になりますなwww」

ティンカーベル「何かあったっけ?」

キモオタ「大臣殿は裸王殿が王子と入れ替わったことに気がついたと言っておりましたが、何故それを容認したのですかなwww王子が入れ替わりなど普通ではありませんぞwww」

大臣「当時この【裸の王様】の世界も消滅の危機にあったのだ」

ティンカーベル「そういえばこの国の本当に王子様は隣国の軍に追われてたんだっけ?」

大臣「それがこの世界にとって起きた一度目の異変。それを裸王は入れ替わることによって消滅を防いでくれた、本人は気がついていないがな」

キモオタ「なるほどwww故に言わば偽物である裸王殿をバックアップしているわけですなwww」

大臣「この国の王族では無いが、私は裸王こそこの国の国王だと思っている。国民もそれは同じだ、だが裸王は今ひとつ自分に自信がもてていないのかもしれない」

キモオタ「あんな筋肉の固まりのような人間なのにですかなwww」

大臣「故郷の国が崩壊するところを目の当たりにしたのだ、どこかで国を・・・国民の信頼を失うことをおそれているのかもしれない」

ティンカーベル「裸王も人間だもん。どんなに強そうに見えても弱いところはあるよ」

キモオタ「ふむ・・・そうですな・・・」

きょうはここまで

次回からキモオタもちゃんと活躍します

裸の王様編 次回へ続きます

キモオタ「しかし・・・一つ気になることがありますぞwww」

ティンカーベル「気になることって?」

キモオタ「おとぎ話の消滅は現実世界の人間に忘れられていくと物語に本来起きない異変が起きる・・・という理屈でしたな?」

ティンカーベル「そうだよ?どうかした?」

キモオタ「んんwwwなんだか不自然に思えるんですなwww裸王殿の父上殿が天啓とやらを見たのはともかく演説の直前などというタイミングで都合よく見るものですかなwww」

大臣「私も気になっていた、その直前まで物語が滞りなく進んでいたというのにあまりに出来すぎたタイミングでの天啓・・・」

ティンカーベル「もしかして・・・意図的に異変を起こしてる人がいるって思ってるの?」

キモオタ「んんwww可能性の域を脱しませんがなwwwそれも可能性としてはあると思っておりますなwwwそうでなければあまりにもタイミングがドンピシャでござるのでwww」

大臣「ふむ・・・ただ自然発生にしろ人為的にしろ、今はこの国を救うことを優先したい」

ティンカーベル「そうだね!今日はもう休んで明日に備えよう」

キモオタ「そうですなwww」

翌日 市場視察

町娘「裸王様!裸王コロッケ新作できました!」

裸王「ムムッ!これはあふれる肉汁がたまらんぞ!んん・・・デリシャス!」ムキムキ

おばさん「裸王様!ウチで作ったジャムだよ、もっていきな!」

裸王「かたじけない!ビンを割らぬように気をつけねば!せっかくのジャムだからな!ハッハッハ!」

おっさん「裸王様!珍しい魚入ってるよ!土産に包むから食堂で使ってくれ!」

裸王「ありがたく使わせてもらうぞ!お礼に食堂で使える食券と・・・・・・裸王マッスルポーズ!」マッスル

キャー!カッコイイー! ダイテー!
イケメンスギルゼ カッコイイー!

ティンカーベル「昨日はちょっと気持ちが沈んでたみたいだったけど」

キモオタ「そんな様子はまったく見せませんなwww」

ティンカーベル「いつもの裸王だね!」

シスター「・・・裸王様っ!」ボソッ

裸王「ややっ!シスター、どうしたんだそんなに慌てて?私の筋肉は逃げないぞ!」

キモオタ「どういうことでござるかwww別の用件ではwww」

シスター「それが・・・教会の子供たちが居なくなってしまい・・・・・・あの子たちは身寄りの無い孤児ばかり、まさか誘拐などないと思っていたのですが・・・これが先程教会へ届いたので・・・」スッ

ティンカーベル「・・・脅迫状じゃないかな?でも、これ裸王宛てになってるよ!」

裸王「どれどれ・・・」

教会の子供たちは預かった
助けたければ国王が直接村はずれまで来い
国王が来なければこの子供たちは惨い死を味わうことになるだろう

シスター「あぁ、あの子達・・・裸王様!どうかお助けください!」

キモオタ「しかし危険ではござらんかwwwどうしますかなwww」

ティンカーベル「聞くまでもなさそうだよ?」

裸王「私がっ!・・・いかねば!待っていろ子供たちよ!」ダッシュ

村はずれ

裸王「ここだな!待っていろ子供たち!」ダッシュ

キモオタ「ちょwwwなんでいきなり突入しようとするのでござるかwww」

裸王「こうしている間にも子供たちは恐怖しているんだぞ!キモオタ!」クワッ

キモオタ「気持ちはわかりますがなwwwとりあえず状況を把握するでござるよwww」

ティンカーベル「私がそっと飛んで様子を見てくr」

裸王「誘拐犯はどこだ!私はこの国の国王、裸王!逃げも隠れもせぬ!」

ティンカーベル「なんで出てきちゃうの!?」

キモオタ「んんwww考えるより先に動いてしまうタイプですなwww」

裸王「どこだ!子供たちは無事だろうな!傷一つつけてみろ、私は悪人には容赦せぬぞ!」



誘拐犯「クックック!やはり直接来たか裸王!」

裸王「貴様の装い・・・隣国の兵士か!」

兵士「目ざといな国王、ならば我々の目的もわかっているんじゃないか?」

裸王「目的はこの国の財産か私の命か!」

兵士「話が早くて助かる。我々はあなたに死んでもらいたい。おい、お前たち、ガキを連れてこい」

チンピラ1「へっへっへ!ほらよ!ガキども、国王に助けを求めな!」

子供たち「たすけてらおうさまー!」

裸王「人質とは卑劣な!恥を知れ!」

チンピラ2「へっへっへ!俺らは金が貰えりゃどうだっていいのよ!」

兵士「さぁ国王、今から我々はあなたを攻撃します。反撃はどうぞご自由に、子供たちの命が惜しくなければですが」

ティンカーベル「酷い奴らだ!そんなの一方的にやられちゃう!」

裸王「・・・・・・っ!」ギリッ

キモオタ「・・・ボソッ・・・ボソッ」

ティンカーベル「キモオタ!なにボソボソ言ってるの!?裸王がこのままだとやられちゃう!聞いてんの?キモオタ!」

キモオタ「・・・・・・という訳でござるよ、頼めますかな?」ボソッ

ティンカーベル「キモオタ?」

・・・

チンピラ1「おらぁ!」ビュン

裸王「ぐぬうっ!?」

兵士「棍棒の一振り程度では気絶すらしませんか、続けろ!」

裸王「ぐっ・・・このままでは・・・!」

キモオタ「んんwwwこれはお笑いですなぁwwwティンカーベル殿www」

ティンカーベル「き、キモオタ?」

兵士「何者だ貴様は!名を名乗れ!」

キモオタ「んんwwwこんなベタベタな作戦が成功すると思っているとかwwwテラワロスwwwおっと我輩、ついネット用語がwww」ドゥフコポォ

兵士「なにをいっているか解らんが腹の立つ野郎だ!こいつからやってしまえ!」

キモオタ「いいのですかなwwwむやみに我輩に近づいてwww」

兵士「なにぃ!?どういう意味だ!?」

キモオタ「すぐに解りますぞwww・・・・・・デュフフコポォ・・・オウフドプフォ・・・フォカヌポォ・・・」ブツブツ

チンピラ「なんだこいつブツブツ言ってるぞ?」

裸王「・・・・・・?」

ティンカーベル(そゆことね!よーし!)

兵士「まさか・・・お前たち気をつけろ!これは呪文だ!何か魔法の類だぞ!」

ティンカーベル「キモオタ!早く詠唱をすませて魔法でやっつけちゃえー!」

チンピラ2「お、おい!妖精が魔法だって言ったぞ!これやばくねぇか!?」

キモオタ「ワクテカキタコレ・・・イチオツニゲト・・・ググレカス・・・」ブツブツ

兵士「ぐぬぬ!裸王にまさか魔法使いの側近がいるとは!」

ヒュン

兵士「ええい!チンピラ1!構わず殴りかかれ!」

チンピラ1「うおぉぉ!・・・・・・って、俺の棍棒はどこだ・・・!?」

兵士「なにをやってる!棍棒をどこへやったんだお前!」

キモオタ「探し物はこれですかなwww」ドスッ

チンピラ1「お、俺の棍棒がいつの間にかあいつの所に移動してやがる!」

兵士「物質転移の魔法か!?」

キモオタ「だから言ったでござろうwwwもう詠唱は終わりましたからなwww我々のターンですぞwww」

ヒュン ポカッ

裸王「・・・・・・!」

兵士「おいチンピラ1、お前構わずに突っ込め!謝礼ははずむぞ!」

チンピラ1「ふざけんな!あんな魔法使いに適うかよ!」ギャーギャ

裸王「・・・・・・お前たち、争いをしているが・・・私に殴られる覚悟は出来ているか!?」ゴゴゴゴゴ

ヒュン

兵士「・・・はっ!調子に乗るなよ!?こっちには人質がいるんだからな!」

キモオタ「んんwwwどこにいるのか教えていただきたいwwwそこで延びてるチンピラ殿ですかなwww」

チンピラ2「」キュウッ

兵士「なん・・・だと・・・」

子供たち「らおうさま!こわかったー!」

裸王「よしよし、みんな私の後ろへきなさい。しばらく目をつぶっているんだぞ」

兵士「チンピラ2が気絶している・・・!子供たちもいつの間に助け出したんだ!?き、貴様の魔法の力か!?」

キモオタ「んんwww魔法は使っておりませんぞwwwそもそも使えませんからなwww」

ヒュン

兵士「な、なんだと!?ならこの不思議な出来事は一体!?」

キモオタ「不思議でも何でもありませんぞwwwただ我輩の友達がちょっと高速で手伝ってくれているだけでござるよwww」コポォ

裸王「ティンカーベルよ、キモオタは一体何を・・・」

ティンカーベル「えっとね、ブラフだよ!」

裸王「ブラフ・・・ハッタリということか?」

ティンカーベル「うん!キモオタは魔法使えないし体力もないから煽りとブラフで戦うんだよ!」

裸王「というとあの呪文にようなものは・・・」

ティンカーベル「嘘っぱち!でも、私達の友達がすっごい速さで武器を奪ったり敵を気絶させたり子供たちを助けたから、魔法みたいに見えたのかもね!キモオタはそれが狙いだったみたいだけど」

裸王「しかしなんの打ち合わせもなしに・・・」

ティンカーベル「うん、前に失敗したし、今はだいたいキモオタのブラフに気づけるようになったから打ち合わせなくても大丈夫!多分ね!」

裸王「なんとも、こんな戦いがあるとは・・・・・・」

ヒュン

兵士「ぐぬぬ!ハッタリで私を騙していたんだな!」

キモオタ「遅すぎますぞwwwというわけで、助かりましたぞ!シンデレラ殿!」

ヒュン キキッ

兵士「なっ・・・突然何もない空間に娘が!?」

シンデレラ「私も2人の手助けができて嬉しいよ、あとどうする?」ニコッ

キモオタ「子供たちを安全なところへ頼みますぞ!ティンカーベル殿!道案内を!」

ティンカーベル「おっけー!」

シンデレラ「ティンクちゃん!久しぶり!」

ティンカーベル「うん!あとでご飯食べながらお話ししようね!」

シンデレラ「うん!まずはこの子供たちを安全な場所に・・・案内お願いね」

・・・

兵士「くそっ・・・!我々の作戦が!貴様許さんぞ!」

キモオタ「申し訳ありませんなwwwもう我輩は戦う理由がないですからなwwwあとは裸王殿にまかせますぞwww」

兵士「なにっ!?」

チンピラ1「ち、ちくしょう!」

裸王「人質が居なければ貴様達のような輩に遅れなどとらぬわ・・・・・・!まずは貴様だ!食らえ必殺!」ゴォォォォ

チンピラ1「ひ、ひぃぃぃ!!!」



 裸 王 ラ リ ア ッ ト !

ドゴシャアアアァァァ

今日はここまでです

おはなしウォッチ。覚えてる?

裸の王様編 次回に続きます

チンピラ1「ぐ、ぐはぁ・・・!」ピクピク

裸王「命までは取らぬ!早々に私の国から出て行ってもらおうか・・・!」マッスル

チンピラ1「くそっ!とんでもない仕事に手を出しちまった・・・俺は逃げる!」ダッシュ

キモオタ「逃がしてよかったんですかなwww」

裸王「あの者はどうせ金で雇われただけだ、捕らえても解決にならないか・・・捕らえるならば、あの兵士だ」

兵士「・・・・・・っ!」

裸王「さぁ教えて貰おう、これはお前の単独行動か?それとも軍の差し金か?」

兵士「教える必要はない・・・・・・お前はここで死ぬのだ!」ハァハァ

キモオタ「これにはさすがの我輩も苦笑いwww」

裸王「諦めろ、私はあのようなチンピラの棍棒一振りで倒れるほどやわな鍛え方はしておらぬわ」

キモオタ「裸王殿相手に接近戦などwww愚の極みですぞwww」

兵士「その通りだ・・・そこのデブの言うとおり、最初から接近戦などあきらめればよかったんだ」ニヤリ

裸王「・・・・・・」ジリジリ

キモオタ「ならば魔法でも使いますかなwww」

兵士「魔法は使えないようにだが、私にはこの兵器がある!」ガチャッ

キモオタ「あの兵器は・・・みたことありますぞ!」

兵士「これならば離れた場所からお前を攻撃できるぞ!国王よ!」

ジャキ

裸王「・・・・・・クロスボウか!」ギリッ

兵士「流石、よくご存じですね国王!我国の軍事予算をつぎ込んで開発した新型クロスボウ!これならば国王も敵ではない!」ハッハッハ

キモオタ「これは・・・ひょっとしてまずくないですかな?」ボソボソ

裸王「・・・・・・真っ向から相手をしてはならんぞ、キモオタ。おそらく敵はまずは私ではなく・・・・・・」

兵士「まずは貴様だ豚ぁ!」ハガシャ

裸王「・・・・・・キモオタを狙うはずだ」

バシュン

キモオタ「ぶひいいぃぃ!?言うの遅いでござるよおおおお!」

ブスッ

キモオタ「ぶひいいぃぃ!痛いでござ・・・あれ、痛くないでござる・・・」

ボタッ・・・ ボタッ・・・

兵士「やった、やったぞ!」ニヤリ

裸王「ぐぬぅ・・・!」ボタッ・・・ボタッ・・・

キモオタ「裸王殿おおおぉぉぉ!!!」

キモオタ「裸王殿おおおぉぉぉ!!!申し訳ないでござるよ!我輩を庇って・・・!」

兵士「国王ならば国民であるその豚を庇うと思っていた!ここから反撃だ!」

キモオタ「まずいでござる!おはなしウォッチでシンデレラ殿を・・・」

裸王「キモオタよ、取り乱すなみっともない。怯えると敵の姿が霞む。敵に姿が霞めば攻撃をよけられなくなる。胸を張ってあの男をよく見ろ、そして諦めるな」

キモオタ「し、しかし、裸王殿が・・・!」

裸王「案ずるな。キモオタ、お主は私の後ろに居ればいい」

兵士「食らえ国王!新型クロスボウの威力を味わえ!」ガチャッ

スウゥゥ


裸王「我が名は裸王!!この国と国民!!そして我が友を守るものなり!!」ゴオオォォォォ


兵士 ビクッ

裸王「では力比べといこうか?私の筋肉とお前のクロスボウ、どちらが先にへし折れるか!試してみようじゃあないか!!」ウオオオオオォォォ

裸王「うおおおぉぉ!!」ドスドスドス

兵士「なんだこの威圧感は・・・!相手は手負いだというのに!あんなおおきな的だというのに・・・!」ガクガク

ゴゴゴゴゴ

裸王「どうした!?もう終わりか?覚悟は出来たと判断するぞ?」ドスドスドス

兵士「う、うわああぁぁ!!!」バシュ バシュ バシュン

ブスッ ブスッ ブスッ

裸王「ふんぬあああぁぁぁ!」ドスドスドス

ボタッ・・・ボタッ・・・

兵士「何故だ!何故だ!何故全身に矢を受けていながら進んでこれる!?化け物がああぁぁ!!」ガクガク

ガシッ

裸王「・・・・・・捕らえた。存分に我が筋肉を味わうがいい」

裸王「と思ったが両腕は使えぬか・・・やむを得ん」ゴオオォォォォ

裸 王 ヘ ッ ド バ ッ ド !

兵士「ぐ、あぁ・・・」ペタリ

裸王「今回はこれで勘弁しておく。我が筋肉を見たければ今度は観光として来るんだな。いつでも歓迎してやろう」

ボタッ・・・ボタッ・・・

裸王「とは言え、もう聞いておらぬか・・・ぐぬぅっ」ズキッ

ドサァッ

キモオタ「裸王殿おおおぉぉぉ!!!」

裸王「ぬぅ・・・すまぬ、キモオタ。流石に攻撃を受けすぎた・・・」

キモオタ「すぐに助けを呼ぶでござるよ!」

裸王「ならん・・・!大臣を呼んでくれ、それ以外のものには・・・決して、いってはならぬ・・・」

キモオタ「わかったでござるよ!耐えていただきたい!裸王殿!!」

裸王「かたじけない。この事は誰にも知られてはならぬ・・・誰にも・・・」

ボタッ・・・ボタッ・・・

その夜 城

裸王「いやはや、お待たせした!シンデレラ姫!」ガッハッハ

ティンカーベル「あれっ!?裸王服着てる!」

裸王「ハッハッハ!流石に他国の姫君に挨拶するんだ!裸ではあちらの国王から叱られてしまうわ!・・・っと、改めまして、私はこの国の国王、裸王である!」

シンデレラ「裸王様、ご機嫌麗しゅう。シンデレラです」ニコッ

裸王「先ほどは子供たちを助けてくれてありがとう!大したことはできぬが城に泊まっていって欲しい、明日は何人か護衛を付けるので是非とも街をみていってくだされ!」

シンデレラ「ありがとうございます!お言葉に甘えさせていただきます」

ティンカーベル「すごいんだよ!食べ物もおいしいし!みんないい人だよ!」

シンデレラ「本当!?らーめんもあるかな!?」ワクワク

裸王「ハッハッハ!ではシンデレラ姫!ごゆっくりとおくつろぎを、何かあれば遠慮無く兵士にいってくだされ!それでは私はこれで失礼する!」ハッハッハ

シンデレラ「はいっ!」ニコッ

ガチャッ

裸王「・・・・・・ぐぬぅっ」ヨロッ

裸王の寝室

裸王「ぬぅ・・・大臣、すまんが水をくれるか」

大臣「こちらに・・・ですから無茶だと申しましたのに」ハァ

キモオタ「医者に見て貰ったとはいえ・・・裸王殿の体はずたぼろなんですぞ!無理をしてはいけませんぞ!」

裸王「そういうなキモオタ。怪我をしているからと言って国民を救ってくれた恩人に礼も言えぬなら、何のための国王か」

大臣「自らを省みず、無茶を通すのが王の行為とはいえ思えませんがね」

裸王「・・・すまん、だが私は倒れるわけにはいかん」

キモオタ「そもそもなぜ皆に怪我のことを隠すんでござるか?わざわざ服まで着て、言っても問題ないのではないですかな」

大臣「・・・・・・」

裸王「キモオタよ、それは決して出来ぬのだ」

キモオタ「何故ですかな?」

裸王「・・・キモオタはクロスボウとはどういう武器か知っているか?」

キモオタ「それは弓と鉄砲を融合したような・・・撃てる弓矢というか・・・そういう武器でござろう?」

大臣「鉄砲・・・?」

裸王「クロスボウとは従来の弓矢よりも強力な矢を放てる武器だ、隣国の新型クロスボウとやらは連射を可能にし充填性能が高いが、クロスボウの問題はそこではない」

キモオタ「といいますと?」

裸王「あの兵器は多少非力でも容易く強力な攻撃が可能だ。矢の充填に力は必要だがそれをしてしまえば撃つだけなら鍛えていない村人でも容易な恐ろしい武器だ」

裸王「その武器に私は傷つけられたのだ、この筋肉を。それを知れば国民はどう思う?」

キモオタ「・・・・・・」

裸王「パレードや視察の時に見ただろう、国民は私を・・・筋肉自慢の国王を慕ってくれている。だがどうだ?自分たちが慕っている筋肉自慢の国王がこともあろうに最新兵器によって怪我をした。国民はどう思う?」

キモオタ「しかしそれは我輩を庇ったのであって・・・!」

裸王「もっとわかりやすく言おうか?キモオタ、ティンカーベルは甘いジャムが好物だと聞いた。たとえ話だ、ティンカーベルはある店の甘いジャムが好きでいつもそこで買う。何故なら甘いからだ、そこの店のジャムを信用しているからだ。そのジャムを食べれば幸せだからだ」

キモオタ「・・・・・・」

裸王「だがある日、その店のジャムを食べると酷く酸っぱい。甘さのかけらもない。とんだ裏切りだ。失望だ。では聞こうか・・・・・・次の日、ティンカーベルはどこのジャムを買うと思う?」

キモオタ「・・・・・・ほかの店で買うでござろうな」

裸王「そう言うことだ、キモオタよ。私は筋肉、この肉体を持って国を盛り立ててきた。国民はその姿を好いてくれている、だからこの体が筋肉が屈したことを国民には言えない。裏切りとなるからだ。この国の民にとって傷だらけの国王は酸っぱいだけのジャムなのだ」

キモオタ「・・・・・・」

裸王「大臣、キモオタ。すまないが私はもう休む。この事は他言無用だ」

大臣「記念パレードはいかが致しますか?国民は楽しみにしています」

裸王「明日考えよう。中止も視野に入れねばなるまい」

今日はここまでです

佳境です。パレード中止になったらヤバい消える

裸の王様編 次回に続きます

大臣「ではおやすみなさいませ・・・」

バタンッ

キモオタ「参りましたな・・・」

大臣「裸王の言いたいことはわかる。政治の得意な王の国は政治で、商売の得意な王の国は経済で、戦の得意な王の国は国採りで・・・それぞれの国は成長する。筋肉を愛し己を鍛えた裸王にとって筋肉は誇りであり拠り所であり、自身の存在証明だったのだろう」

キモオタ「しかし、国民は筋肉を好いているわけではないのではないでござるよ?裸王殿はなぜ自信がもてないのですかな」

大臣「それは裸王も解っているだろうが、頭では解っていてもどうにもできぬのだろう」

キモオタ「わからんでもないでござるが・・・」

大臣「過去に『知られたくない事実を知られて崩壊した国』を見ているから、誰にも知られたくないのだろう」

キモオタ「傷ついた体は裸王殿にとってのロバの耳というわけでござるな・・・」

大臣「しかし、このままではパレードは中止・・・マズいな」

キモオタ「パレードが中止になれば完全に結末が変わってしまいますからな・・・」

大臣「国民はパレードを相当楽しみにしている。中止になれば何事かと騒ぎになる、場合によっては城に国民が押し寄せることにもなりかねん」

キモオタ「おそらく国民のみなさんは裸王殿が下手に服を着てパレードをしても納得できないでござろうな・・・」

大臣「結果は同じだ、異変を感じた国民は必ず城に来るだろう」

キモオタ「慕われているだけに、隠し通すのは無理ですな・・・」

大臣「せめて何か理由があれば・・・裸王が服を着ていても国民が納得できる何か・・・あるいは」



大臣「裸王に『裸でパレードに参加させられる方法』があれば・・・」



キモオタ「・・・・・・ブフォwww」

大臣「・・・・・・どうした?」

キモオタ「あるでござるよwwwまさにぴったりに方法がwww」

翌日 王の間

裸王「・・・・・・だが、しかしだな・・・・・・」

大臣「何度もいうようですが、国民は裸王のパレードを楽しみにしています!理由も言わずに中止となると心配した国民が城に押し寄せます」

裸王「では何か服を着てパレードをするというのはどうだ?気は進まないが、中止にできないならこうするほか・・・」

大臣「同じことです!何故国王が服を着ているのか?これは全員が感じる疑問です!そうなれば賢い国民のこと、裸王に何かあったと感づきます」

裸王「・・・ならばどうすればいいのだ・・・私は!」

大臣「やはり国民に真実を伝えるべきです。裸王が思っているような事態には・・・国の崩壊に繋がるとは思えません」

裸王「それだけは・・・・・・勘弁してくれないか」

大臣「・・・・・・」

バタンッ

キモオタ「んんwwwお待たせしましたなwww少々時間がかかってしまいましてなwww」

裸王「どうした、キモオタ?」

キモオタ「すべてを解決するとっておきを準備しましたぞwww」コポォ

裸王「何か策があるのか?」

キモオタ「もちろんですぞwww裸王殿はシンデレラ殿の人間離れした脚力、どう思いましたかなwww」

裸王「あれはどんな鍛え方をしても人間にできる動きではない。私は詳しくないが魔法の類ではないのか?・・・・・・しかしキモオタは魔法は使えなかったんじゃないのか?」

キモオタ「もちろんですぞwww我輩には使えませんなwwwしかしシンデレラ殿に魔法のガラスの靴を託した魔法使いとは知り合いでしてなwww」コポォ

裸王「なんと!もしや、魔法で私の傷を消せるのか!?」

キモオタ「それはできないでござるwwwただ変わりに素晴らしい物をこしらえてもらいましてなwww」ガサゴソ

裸王「素晴らしい物だと?」

キモオタ「この服ならば国民も納得できるでしょうなwww」

裸王「服?しかしただの服では・・・駄目なのだろう?大臣?」

大臣「はい、しかし魔法の力を持つ服ならばあるいは・・・」



キモオタ「その点は問題ありませんぞ!なんといっても・・・『愚か者には見えない服』ですからなwww」ドゥフコポォ

裸王(キモオタは・・・何故何も持っておらんのだ?)

大臣「なんと!その立派な服にはそのような魔法が!」

裸王「むむっ!?」

キモオタ「外見も立派ですしなwwwあらかじめ国民に宣伝しておけば問題ないのではwww」

大臣「思いつかなかったぞ!「愚か者には見えない魔法の服を大公開。」この報告を流すか、なにしろ魔法の服、国民も納得してくれる上に裸王も裸にならずにすむ!」

裸王「・・・大臣よ、お前には見えるのか?キモオタが準備をした愚か者には見えない服とやらを?」

大臣「・・・?当然ではないですか!こんな立派な洋服始めてみました」

裸王「私には全く見えないのだが・・・本当に存在しているのか?」

キモオタ「ちょwww裸王殿見えないでござるかwwwなんだか申し訳ないwww」

大臣「ご安心を、確かにここに存在しています。国民は皆利発なものばかり!これならば問題ないでしょう」

裸王「信じていいのだな?大臣よ」

大臣「神に誓って、偽りは申しません」

裸王「わかった、ならば今回のパレードは二人に任せよう」

大臣「はい、お任せください」

キモオタ「問題ないですぞwww」

裸王「私のわがままを聞いてくれて助かる。では、少し休ませてもらう。パレードまでに体力を回復させねばな」

大臣「はい、ご自愛ください」

バタンッ

大臣「・・・・・・」

キモオタ「・・・・・・大臣殿www」

大臣「どうした、キモオタ?」

キモオタ「案外演技が光っておりましたなwww本当は愚か者には見えない服など無いというのにwww」コポォ

大臣「少々荒療治だが、キモオタの作戦通り裸王にはありのままの姿で民衆の前にでてもらう」

キモオタ「んんwww我輩が言い出した作戦とはいえ容赦ないでござるなwww」

大臣「裸王と国民の為だ、私が悪者になるくらいなんともないさ」

大臣「ではあとは手はず通り頼むぞ、私は準備があるので失礼する」

キモオタ「わかりましたぞwww」

スタスタ

ティンカーベル「あっ!キモオタ!おーい!」モグモグ

シンデレラ「キモオタさん、お話は終わりました?」モグモグ

キモオタ「んんwww二人ともコロッケの買い食いwwwしかも仮にも城内で歩きながら食べるとはwww」コポォ

シンデレラ「キモオタさんもコロッケ食べませんか?おいしいです!」ニコッ

ティンカーベル「駄目だよ!キモオタは食事制限中なんだよ!」

シンデレラ「えっ?でも毎晩・・・」

キモオタ「ちょwwwwwそうなんでござるよおおお!!
wwwなのでいらないでござるwww」アセアセ

ティンカーベル「・・・?」

ティンカーベル「それよりキモオタ!パレードのお話してたんだよね?」

キモオタ「そうでしたなwww当日は馬上で街を回るらしいですぞwww裸王と、訓練の結果を見せるべく我輩も回る必要があるとかwww」

ティンカーベル「馬!こないだみたいに歩かないんだ?」

キモオタ「ちょっと理由がありましてwww」

シンデレラ「だからデイジーちゃんもつれてきてほしいって事だったんだね」ニコッ

ねずみデイジー「チュウチュウ」

キモオタ「ほかの馬には乗れませんからなwww頼みますぞwww」

ねずみデイジー「チュウチュウ!」

ティンカーベル「じゃあもう打ち合わせも終わって当日を待つだけだね!」

キモオタ「そうですなwwwうまくいけばいいですがなwww」

ティンカーベル「?」

パレード当日

ティンカーベル「焼きとうもろこしっておいしいよね!」

シンデレラ「もうすぐキモオタさんも裸王様も登場するのに食べてていいの?」ウフフ

ティンカーベル「キモオタがいつもいつも食べてばっかりだからたまには私が食べる!」ムシャムシャ

シンデレラ「うふふ・・・でも食べ物がおいしくていい国ね」ウフフ

「裸王様最近お忙しいのか謁見出来なかったから今日は楽しみだぜ!」

「早く裸王様のお姿を拝みたいぜ!」

「うおぉぉぉ!筋トレして待機だあああぁぁぁ!!!」

ウオォォォォォ

ティンカーベル「相変わらずの人気だなぁ」

「あっ!見えたぞ!裸王様がいらっしゃった!」

シンデレラ「あ、いらしたみたいだよ」

ティンカーベル「ホントだ!前のほうに急ごう!」

キモオタ「んんwww見えてきましたぞwww」

大臣「いつもよりも賑わっているようだ。出店も多くでているからな、それに皆が裸王を待っているのだろう」

裸王「申し訳ないことをしたな・・・だが今日は国民を大いに楽しませるぞ!服を着ていることがやはり気になるものの傷を隠すためには仕方ないからな!」

大臣「・・・・・・」

キモオタ「www」

裸王「おお、国民の姿が見えてきたな!では少し急ごうか!」

キモオタ「裸王殿wwwちょっとよろしいですかなwww」

裸王「どうした?キモオタ」

キモオタ「嘘だったんでござるよwww」

裸王「・・・なにがだ?」

大臣「愚か者には見えない服。そんなものはありませんよ、裸王は裸です、もちろん傷も隠せてません」

裸王「なっ・・・・・・!お前たち・・・!!」

シンデレラ「あれ?なんだか止まっちゃったね?まだ遠いよ?」

ティンカーベル「なんでかな?キモオタがなにかやらかしちゃったのかも!」モグモグ

・・・

裸王「キモオタ!大臣!どういうつもりだ!」

キモオタ「んんwww申し訳ないwww」

大臣「裸王と国の為です」

裸王「国のためだと!?私は話したはずだぞ!!」

裸王「この国がどうしてここまで栄えたか!そして国民は何を求めているのか!!傷ついた私が国民にとってどういう意味を持つのか!!説明したぞ!」

大臣「・・・・・・」

裸王「祖国のことはおまえも知っているだろう!国は・・・王は国民の期待を裏切ってはいけないのだ!でなければ国は滅びる!国民は筋肉自慢の私を、何者にも負けない強い私を求めてくれている!これでは・・・故郷の二の舞だ!」

大臣「裸王・・・!国民が慕っているのはあなた自身だ!いつまでも国を失う恐怖に囚われていてはいけない!国民が求めているのは筋肉でも強さでも豊かさでもない!彼らが求めているには国民に優しく厳しく接してくれる、裸王そのものではないか!」

裸王「・・・・・・パレードは中止だ。私は城に戻る」クルッ



キモオタ「んんwwwこれはとんだ腰抜けですなwwwこんな国王が治める国など遅かれ早かれ先が見えてますなwww」ドゥフコポォ

裸王「・・・・・・っ!」

裸王「言うではないかキモオタ、ほんの一週間少し滞在したにすぎないお前がそんな事をよく言えたものだな」

キモオタ「んんwww我輩を連れまわして視察に回ったのはどこの国王でしたかなwww」コポォ

キモオタ「裸王殿にはわからんでござろうwww本来、権力者に対して周囲はどういう反応をとるかwww」

裸王「なにが言いたい?」

キモオタ「どんな世界でもどんな場所でも権力を持った者はいるものでござるwwwその力が大きければ大きいほど周囲はその相手を本当に対等な仲間と思えないものでござるよwww」

キモオタ「それが国王になればなおさらですぞwww国王に失礼があってはいけない。国王の機嫌を損ねたらマズイ。国王に従わねばいけない」

裸王「・・・・・・」

キモオタ「それが一般的な王族と国民でござろうwwwしかしこの国は違いますなwww国王が国民と同じ目線で働き意見を交わし笑いあうwwwもうそれは国王ではありませんぞwww」

裸王「私の振る舞いは王のそれではないと?」

キモオタ「まったくですなwwwむしろお主は王などではないただの裸のおっさんですぞwww」コポォ

裸王「・・・残念だったなキモオタ。私はティンカーベルに聞いているのだ。お前の武器は煽りとブラフ・・・」

キモオタ「んんwwwまぁそうですなwww」

裸王「こう言いたいのだろう?私は国民に対して同じ目線で行動する王らしくない王だ。だから国民も気兼ねすることなく私を慕ってくれている。多少の傷など問題ない。と」

キモオタ「そこまで理解しているなら何故躊躇することがあるんですかなwww」

裸王「・・・恐怖。どれだけ筋肉を鍛え国民に慕われても国を信用を失うのが恐ろしかった。だが・・・」

裸王「ここはお前の煽りにまんまと釣られてやるとしよう。ハァ!」

大臣「・・・!」

パカラッパカラッ

裸王「皆の者、私のこの姿を見よ!」ムキムキ キズダラケ


ザワザワ ザワザワ

裸王「これが今の私・・・この裸王の真の姿だっ!」ババーン

ザワザワ ザワザワ

今日はおしまいです

裸の王様編 次回に続きます

ザワザワ ザワザワ

裸王「数日前、私は誘拐された教会の子供たちを救うため、隣国の兵士と戦い、この傷を負った!」

裸王「この筋肉も最新型のクロスボウの前にはかなわず、敵は撃退したもののこのような傷を負ってしまった!」

裸王「すまない!わたしたちの象徴であり国のシンボルである筋肉は最新兵器を前に敗れてしまった!私に失望したものは遠慮はいらん、この国を捨ててしまっても構わない!」

ザワザワ ザワザワ

大臣「・・・・・・」

ザワザワ

キモオタ「・・・・・・」

ザワザワ

裸王「・・・・・・」

ザワザワ ザワザワ

「この国を捨てるなんて奴、ここにはいねぇよー!」

裸王「ぬっ・・・!」

「そうだぜ裸王様ー!ちょっと怪我したくらいどうしたってんだよー!」

「というかクロスボウくらって無傷だったら怖いよ、裸王様ー!」

「むしろ傷によって貫禄出てる!裸王様抱いて!」

「孤児を自ら救おうとする王なんて他にいないぜ!裸王様ー!」

裸王「皆の者・・・!」

「俺たちは筋肉が好きなわけでも、豊かだからこの国に住んでる訳じゃねぇんだ!なぁ皆!」

「あぁ!俺達の仕事まで気を回してくれる頼れる裸王様が」

「私達民衆が住みやすいように自ら動いてくれる裸王様が」

「どんな声もきちんと聞いてくれる優しい裸王様が」

「俺達はそんな裸王様が好きだからここにいるんだ!なぁ!みんな!」

ソウダソウダー! ラオウサマー!

裸王「皆の者・・・!ありがとう、ありがとう!」ホロリ

裸王「私は、私は皆の者に見限られるのが恐ろしかった!そしてこの傷も隠そうとしてしまった・・・!」

ソンナワケナイゾー! ダイジョウブダヨラオウサマー!

裸王「だが!この裸王!それは間違いだと理解した!」マッチョ

ウオオオオォォォォ

裸王「傷ついても尚!私はこの肉体を鍛え!そしてこれからと変わらず・・・・・・っ」ググッ

裸王「すべての国民とこの国を、この私が守る!」マッスルポーズ

ウオオオオォォォォ ウオオオオォォォォ

「頼むよ裸王様ー!」

「俺達も協力するぜー!」

「裸王様ー!かっこいい!」

裸王「くっ、皆の者・・・!皆のような国民がいて私は幸せ者だ!」オトコナキ

大臣「皆さん、ありがとうございます。そして、王の決心を固めるために事前に誤報を流したことをお許しください!」ペコッ

「そういやぁ今日は裸王様服のお披露目だっていってたな、ありゃ嘘だったのか」

「頭を上げてくれ大臣!誰も気にしてないって!」

「むしろ嘘でよかったよ!俺達、裸王様の裸見慣れてるから服のお披露目とか言われてもな!」

「そうだよ!僕達の裸王様はこうでなきゃ!やっぱり僕たちの王様は裸だよ!」

「そうだな!裸の王様こそ、私たちの裸王様だ!」

裸王様!裸王様!裸の王様!裸の王様!

裸王「・・・ふふっ何と気持ちのいい国民たちだろうか」ホロリ

キモオタ「裸王殿www気持ちはわかるでござるが完全に涙目ではござらんかwww」

ティンカーベル「キモオタ!どうしたの?何かあったの!?」ピューン

キモオタ「なんでもないですぞwwwもう解決しました故にwww」

ティンカーベル「そうなの・・・?って、裸王様!顔真っ赤だよ!涙目だし!」

裸王「ふふっ、問題ないぞティンカーベル」

裸王「国民たちの気持ちに感動してしまっただけだ」

裸王「しかし感動している場合ではないな!私にはまだ仕事がある!」グイッ

キモオタ「なにかありましたかなwww」

ティンカーベル「・・・・・・私、とばっちり嫌だからシンデレラのとこ行ってくる」

キモオタ「とばっちりwwwなんのことですかなwww」コポォ

裸王「皆の者!私は皆の想いに感動した!このまま皆と話をしたいところだがまずはやるべきことがある!」

オオー!アレカー! ソウイエバソウダッタナ

裸王「そう!私が一週間前に皆の前で約束したあの件・・・!」



裸王「この旅人!キモオタの肉体改造の結果を報告する!さぁ上を脱ぐんだキモオタよ!」ウオオオオォォォォ ウオオオオォォォォ

キモオタ「んんwwwこwwwれwwwはwww」

ヌギッ

数時間後 城内食堂

ティンカーベル「・・・・・・」

キモオタ「いやはやwwwひどい目にあいましたなwww」ポヨン

ティンカーベル「みんな怒ってたよ、「裸王様の協力がありながら痩せないなんて努力が足りない!」とか言われてたもんね」

キモオタ「裸王様の面汚しとまで言われましたからなwww」コポォ

ティンカーベル「全然笑い事じゃないけどね・・・・・なんで毎日運動して食事制限までしてたのに・・・・・・・」

キモオタ「でもよかったではござらんかwww結果お話の消滅は防げたわけですからなwww」

ティンカーベル「経緯は違うけど服着てると思ってパレードには出たし裸王様も顔真っ赤だったし、シンデレラも楽しんでくれたみたいだしね!お土産にコロッケたくさん買ってた!」

キモオタ「我々もそろそろ帰りますかなwww」

バタンッ

裸王「おお!ここにいたなキモオタ!」

大臣「キモオタ、ティンカーベル。二人のおかげで問題は解決した、ありがとう!」

裸王「のようだな。重ねて礼を言うぞ2人とも!」

ティンカーベル「私はなにもできなかったけど、でもよかったよ!」

キモオタ「んんwww裸王殿wwwさっきは煽って申し訳ないwww」

裸王「いや、お前の煽りのおかげで気がつけた。私は臆病になりすぎていつだって国民は私を慕ってくれていたということが見えなくなっていた」

裸王「お前と大臣のおかげでそれがはっきりと見えた、ありがとう」

キモオタ「んんwww裸王殿の行いに対する結果ではござらんかwww我輩は煽っただけですぞwww」

裸王「ハッハッハ!・・・・・・ところで、聞いておったぞ、もう旅立つのだな?」

キモオタ「そうですな、もう目的は果たせましたしなwww」

ティンカーベル「ちょっと名残惜しいね!でも行かなきゃ!」

裸王「2人が良ければこの国に住んで貰っても良いのだぞ?城というわけにはいかぬが、どこかいい部屋を探して・・・!」

大臣「・・・裸王、気持ちは分かりますが2人は旅の目的があるはずですよ」

キモオタ「そうですなwwwティンカーベル殿の故郷を取り戻すこと」

ティンカーベル「そしてこの国みたいに危機が訪れている国を助けることだよ!」

裸王「そうであったな、名残惜しいが・・・友の旅立ちを引き留めるのは男らしくないな!」

裸王「行ってこい!キモオタよ。短い間だったがお前には大切なことを気付かされた、私はこれからもこの国を盛り立てていく!だから誓いをしよう、キモオタ!」

キモオタ「誓いですかなwww」

裸王「ああ!私はこの国を更に盛り立てそして守る!お前は自分の目的に向かって挫けずに旅を続ける!お互いの目的を果たすための誓いだ!」ガシッ

キモオタ「そうですなwwwお互いがんばるでござるよwww」ガシッ

ぽわああぁぁ

ティンカーベル「おはなしウォッチが光ってる・・・!」

裸王「私の助けがほしければいつでも頼るが良い!我々はもう友なのだからな!ハッハッハ!」

キモオタ「裸王殿、特訓はつらかったでござるが・・・裸王殿との視察や食事は楽しかったですぞ!」

裸王「うむ、私もだ!ハッハッハ!」

ティンカーベル「じゃあいこうかキモオタ!」

キモオタ「そうですなwwwではお二人とも、お世話になりましたなwww」

大臣「キモオタ、ティンカーベル」ボソッ

ティンカーベル「なぁに?」

大臣「これを渡そう。裸王を襲った兵士が持っていた手帳だ。日記が記してある、気になることが書いてある。あとで読んでくれ」

キモオタ「わかりましたぞ!」

ティンカーベル「じゃあいくよ!」

ビュウウウウゥゥゥ シュイン

裸王「消えた・・・行ってしまったんだな。いや、気を落としている場合ではない!大臣!国民の元に行くぞ!早速国をよくするために動かねば!」

大臣「はい、どこまでもお供します」

現実世界 キモオタの部屋

キィィィィン

ティンカーベル「到着!」スィッ

キモオタ「ぶっひゃwww」ドシン

ティンカーベル「あれだけ鍛えたのになんで・・・」

キモオタ「まぁいいではござらんかwwwそれよりも大臣殿に貰った手帳を見てみませんかなwww」

ティンカーベル「そうだね!こっそりくれたってことはおとぎ話の消失の事に関係するのかも・・・」

キモオタ「それらしいところを探してみますかなwww」

ペラッ

キモオタ「んんwwwただの日記に見えますがなwww」

ペラッ

ティンカーベル「・・・これ!キモオタ!」

キモオタ「これは・・・・・・」

ティンカーベル「ここみて、ここ!」

キモオタ「『仕事を終え帰宅する際、夜道にぼんやりとした明かりが見えた。その瞬間見えた、私がクロスボウで隣国の国王を殺す天啓が。私はこの天啓を信じてみることにした。』・・・・・・」

ティンカーベル「もしこの兵士の作戦が成功して裸王が死んじゃったらお話は消滅してたね・・・・・・」

キモオタ「他にもいましたな・・・おとぎ話の消滅に繋がる天啓を見た人が」

ティンカーベル「裸王のおとうさん・・・・・・【王様の耳はロバの耳】の国王だね」

キモオタ「天啓に従うとおとぎ話が消える・・・・・・どうにも人為的に見えますな・・・・・・」

ティンカーベル「うーん・・・・・・天啓、かぁ・・・」

キモオタ「今後はそこにも注目してみますかな……」

ティンカーベル「うん、そうしよう」

キモオタ「ではまじめな話はこのあたりにして・・・・・・」

ティンカーベル「お話を救えたご褒美だね!」

キモオタ「もちろんですぞwww楽しいピザタイムでござるwww」

ティンカーベル「私今日はシーフードのピザがいい!あとねベーコンのやつ!」

キモオタ「ベーコン好きですなwww把握ですぞwww飲み物はファンタオレンジでいいでござるかwww」

ティンカーベル「うん!それが、いい!」

キモオタ「では注文のまえにトイレタイムといきますかなwww」

ティンカーベル「それは報告しなくていいよ!もぉー!」

キモオタ「ドゥフフwwwでは失礼してwww」

ドスドスドス

ティンカーベル「もぉ・・・あれ、おはなしウォッチが光ってる!誰?」

シンデレラの声「あ、ティンクちゃん・・・えっとね、キモオタさんに伝えてくれる?」

・・・

キモオタ「ふぅwwwでは注文しますかなwww」

ティンカーベル「あっ、キモオタ!さっきシンデレラから連絡あったよ!お礼はカレー味のカップめんがいいって」ニコニコ

キモオタ「・・・・・・おふっ」

ティンカーベル「なんのお礼?って聞いたら、裸王の国にいる間夜中に毎日差し入れお願いされたって教えてくれたよ!だからキモオタからお礼はなにがいいか聞かれたから連絡したんだって!」ニコニコ

キモオタ「あの、ティンカーベル殿・・・」

ティンカーベル「裸王と約束したのに毎日夜食食べてたんだ!私知らなかった!そりゃあ痩せないよねー!」ケラケラ

キモオタ「ほんの出来心でして・・・・・・」

ティンカーベル「ちょっと出かけてくるからピザ残しておいてね」ゴソゴソ

キモオタ「ど、どこに・・・?」

ティンカーベル「裸王にチクりに行くに決まってんじゃん!バカキモオタ!」プンスカ

キモオタ「ちょっ、待っていただきたい!ちょ、ティンカーベル殿おおおおぉぉぉ!!!」

キィィィィィン

裸の王様

ある国にとても筋肉自慢の王様がいました
王様はその筋肉と自慢の体で進んで行動して国民に慕われていました。
ある日、王様は旅の途中のキモータとティンクに出会います
鍛えるのがスキな王様はキモータを特訓することにしました

しかし大切なパレードを控えたある日、協会の子供たちが誘拐されました
王様はキモータ達と自ら子供たちを助けにいきます
子供たちは助かりましたが王様は深い傷を負ってしまいました

王様は困りました、自分が傷ついたと知られると国民に嫌われると思ったのです。パレードにでないといいます。
そこでキモータは「愚か者には見えない服」を王様に着せました、王様は安心してパレードに出ます。
しかしその洋服は存在しない嘘っぱちでした!
しかし傷だらけの王様をみても国民は誰も王様を嫌いになりませんでした、キモータにはそれが解っていたのです。

多くの国民に愛され、王様はとても感動しました
おうさまはやっぱり裸じゃないとね!王様は裸だ!と嬉しそうに叫ぶ民衆の中を王様は幸せな気持ちで、だけど涙目で顔を真っ赤にしながらパレードを続けました。

その国はその後もずっと豊かで平和でしたとさ

おしまい

キモオタ「裸王殿には!それだけは勘弁をおぉぉ!!我輩のピザも食べていいのでええぇぇ」

ティンカーベル「知らない!知らない!ちゃんと自分で謝ってよね!」

・・・

裸の王様のお話を見事救ったキモオタとティンカーベル
しかし新たに判明した「おとぎ話を消失に導く天啓」の存在
こに消失はまさか人為的なものなのか?
そしてキモオタとティンカーベルは更なるお話へ旅立ちます

裸の王様編 おしまい

超超乙!
これはまた他のおとぎ話篇を期待してもいいんだよな?

裸の王様編 おしまいです。つきあってくれた方ありがとね
もっとあっさり締めたいのにだらだら続いてしまう
一応続きも考えたけど需要もあんま無さそうだし見送るかも、未定です
もし書いたらまたつきあってくれたらうれしい

需要ありまくりなんじゃよ?

おお、レス付いてる。うれしい

>>479
実は一応3つのおとぎ話で展開考えてるよ
シンデレラみ、裸の王様できたから次書くなら日本のおとぎ話って考えてる

>>481
そうなの?
忙しい時期だから更新遅くなりそうだが、需要あるなら書きますぞwww

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