ベジータ「参観日?」(42)

ブルマ「今度トランクスの学校であるんだけど」


ブルマ「私大事な用事があって行けないのよ!」



ブルマ「だから行ってくれない?」



ベジータ「くだらん・・・・」

トランクス「ねぇパパ、今度の参観日は
      普通の授業と、父兄参加のドッジボールもあるんだよ!」


ブルマ「ねぇ、あんた体動かすのは得意なんだから行きなさいよ!!」



ベジータ「気が向いたら行ってやる!」


トランクス「絶対だよ!!」

当日


ベジータ「トランクスは?」


ブルマ「もう学校行ったわよ! 今日アンタ行ってあげるの?」



ベジータ「フッ、たまには父親らしくしてやるか!」



ブルマ「私も今から出掛けるから!
    そうそう、きちっとした格好で行ってあげなさいよ!!」


ベジータ「分かった」

学校


男児a「トランクス君は今日はママが来るの?」


トランクス「たぶんパパが来ると思うんだけど・・・」



女児a「あ、私のママ来た!」


ぞろぞろと父兄達が教室に入ってくる・・・・・

トランクス「もうすぐ授業が始まる・・・・
      来なかったか・・・・」


男児b「おい、あの父ちゃん誰の父ちゃんだ?」


男児a「なんか変わった服着てらぁ!」


父兄「クスクス・・・・」



トランクス「!?」

ベジータ「ニヤッ」


トランクス(な・・・・なんで戦闘服で・・・・?)



ベジータ(フッフッフ、俺の正装にどいつもこいつもビビってやがるな!)



女児a「ねぇ、あれ・・・・トランクス君のパパ?」



トランクス「ち、ちが・・・・」


ベジータ「トランクスゥ!! ちゃんと全力でやるんだぞ!!!」


トランクス「最悪だ・・・・・」

先生「はい、それでは授業を始めます!」


先生「まずは・・・・この前の続きからしますね。」



トランクス「と、とりあえず授業に集中だ・・・・」



先生「では、この問題分かる人~!!」


何名かが勢いよく手を挙げる

ベジータ(な・・・・あいつあんな簡単な問題も分からんのか?)


ベジータ(情けない・・・・・)


トランクス(この問題は簡単すぎるから、逆に参観日で答えると
      おバカさんに思われちゃうからな)



トランクス(な・・・・パパの気が上昇してる・・・・)クルッ



ベジータが指で3を指している・・・・・


ベジータ(答えは3だトランクス!! 早く手を挙げんか!!)

トランクス(と、とりあえず無視しとこう・・・・)


男児b「答えは3です!」


先生「はい、正解です」


ベジータ(馬鹿野郎!! 一戦一戦を大事にせんか!!!」


トランクス(またパパの気が上昇してる・・・・無視無視)

先生「では・・・・次はこの問題を解いてもらいましょう」


トランクス(あの問題はちょっと難しいぞ・・・・)


先生「じゃぁ・・・・今日は23日だから・・・・
   出席番号23の・・・トランクス君! 前にでてください!」



ベジータ(よし! 絶好のチャンスだぞトランクス!!)

トランクス(やばい・・・わからないぞ・・・・・)


先生「じゃぁ答えを解いてください!!」



トランクス「う・・・・うう・・・・」


ベジータ(どうしたトランクス・・・・・)


ベジータ(まさか・・・・・この問題も分からないのか?)


ベジータ(情けない・・・・・答えは4じゃないか!!)


ベジータ(仕方ない・・・・・あの窓がちょうど空いてるな・・・・)

ベジータ「はぁ!! はぁ!!! はぁ!! はぁ!!」


ベジータは窓の外に小さなエネルギー波を4発放った!!


先生「な・・・・・何してるんですかトランクス君のパパ!!」


ベジータ「スマン。ちょっとハエが飛んでいてな。」


父兄達「な、何この人・・・・」



トランクス「最悪だ・・・・」

ベジータ(あの馬鹿・・・・こんなやさしいヒントも無駄にしやがって・・・)


先生「ちょっとトランクス君には難しかったかな? 
   じゃぁ違う人に解いてもらいましょうか」


ベジータ(クソッタレ!!!!)


こうしてトランクスの地獄の授業は過ぎて行った・・・

先生「はい、授業はここまでです!」


先生「このあと昼食を食べた後、校庭にて
    ドッジボールをします。」


先生「それまで自由にお父さんお母さんとご飯を食べたりしてください」


生徒「は~い!!」

なんだこの優しいお父さんwww

ベジータ「トランクス! なんださっきの授業は!! 
      サイヤ人ともあろう者があんな問題も分からんのか!!」


トランクス「パパ・・・・・・なんで戦闘服なの?」


ベジータ「これか? ドッジボールも出来てサイヤ人の正装・・・・
      これしか無かろう?」


トランクス「みんな普通のカッコしてるよ・・・・?」


ベジータ「どいつもこいつも大した気もない奴ばかりだ。
      あんなんで子供は守れるのか?」



トランクス「はぁ・・・・・」

トランクス「そ、そうだ・・・・お弁当持って来てくれた?」


ベジータ「ああ、わざわざ猫野郎のとこでもらってきたぞ!!」



トランクス「猫野郎って・・・・まさか・・・・」



ベジータ「今日出来たての仙豆を10粒もくれたぞ!!
     ドッジボールで気を使い果たすとまずいからな!!」

トランクス「・・・・・僕も普通の弁当が食べたい・・・・」


ベジータ「なにぃ? それをもっと早く言わんか!!」



トランクス「いや、普通は仙豆持ってこないでしょ」



ベジータ「仕方あるまい・・・・ちょっと待ってろ!!」

数分後


ベジータ「ほれっ! 弁当だ。」



トランクス「これは・・・・そこのコンビニ弁当」


ベジータ「ファミチキもあるぞぉ!! 沢山買ってきたからどんどん食え!」


トランクス「まぁ・・・・仙豆よりはましか・・・・」



女児「トランクス君は沢山食べるんだね?」

トランクス「いや・・・これは違うんだよ・・・・」



ベジータ「ガツガツ・・・・ガツガツ・・・・パクパク・・・・」



女児「トランクス君のパパも沢山食べるんだね・・・・」



トランクス「いや・・・・これは違うんだ・・・・」



女児「違う?」



トランクス「この人は・・・・パパじゃないんだよ・・・・」

ベジータ「な・・・・なにを言ってるんだ・・・」



トランクス「この人は家のお手伝いさんで、僕のパパは昔死んじゃったんだ。」



女児「ふーん、そうだったんだ。確かにパパに見えないね・・・・」



トランクス「でしょ? 」



ベジータ「トランクス・・・・貴様・・・・・」

ベジータかわいそす

ベジータ空回り

これはもうトランクス説教ですなぁ…

トランクス「もう帰ったら?」



ベジータ「な・・・・・・」



トランクス「周りを見てみなよ。みんな普通のパパやママばっかり。」


トランクス「美味しそうな手作り弁当を楽しそうに食べてるでしょ?」


トランクス「それを・・・豆粒一つだけとか・・・・」


ベジータ「う・・・・・」



トランクス「挙句の果てには、大量のコンビニ弁当を買ってきて
       周りの目も気にせずガツガツ食っちゃってさ。」


ベジータ「・・・・・・・・・・・・・・」

トランクス「やっぱりパパには普通の生活は無理なんだよ。
      一生サイヤ人の王子やってれば?」


トランクス「さ、もうすぐドッジボールがあるから校庭に行かなきゃ!」


ベジータ「・・・・・・・・・・・・」



ベジータ「・・・・・・・・・・・・・」


ベジータ「・・・・・・・・・・・・・・・」

ベジータ「・・・・・・・・・・・」トコトコ



トランクス「ちょっと・・・・言い過ぎたかな・・・・」


トランクス「いや・・・・アレぐらい言わないとな」

校庭


先生「はい、それでは皆さん集まって下さいね~」



先生「今からドッジボールを始めたいと思います。」


先生「チームは、出席番号の1~20番と20~40番チーム、
   保護者の方は、自分のお子さんと逆のチームになりま~す!!」

女児「ってことはパパと反対のチームか~」


男児「よーし、負けないぞ!!」


トランクス「はぁ、退屈だなぁ。一人で瞬殺できるけど
      目立っちゃうしな。適当にやっとこ」


ベジータ「・・・・・・・・・・」



トランクス「帰ってなかったんだ・・・・」



トランクス「まさか・・・・・・な」

ベジータをよしよししてやりたくなるわ´・∀・`
子の成長ってわかんねーくらい早いからな。

先生「では、始めてくださ~い!」


ワーワー パパネラワナイデヨー  ママダサーイ ガヤガヤ


トランクス「とりあえず・・・・パパにボールが行きませんように・・・」


女児「よし、お手伝いさんやっつけてやる!!!」ブシュン


トランクス「あ・・・・!!」

ベジータにボールが向かっていく・・・・


ボンッ


ベジータ「あいたぁ!! おじさんやられちゃったあ!!」



女児「やったぁ!!」


保護者「あらあら、すみませんねぇうちの子が」


トランクス「な・・・・・・」


ベジータ「アウトだから外にでなきゃな」

男児「おじちゃん、パスパス!!」


ベジータ「そ~ら、行くぞぉ!!!」ブシュン


男児「おじちゃんへたくそだなぁ!!」


女児「ハハハハ」


保護者「ハハハハ」

ベジータ「ごめんごめん、おじさん下手くそだから~!」


トランクス「パパ・・・・・」



その後トランクスの心配をよそに無事ベジータはドッジボールをこなしていった。

放課後


ベジータ「さて、帰るか」



トランクス「パパ・・・・」



ベジータ「どうしたトランクス。俺は帰るぞ」



トランクス「ご、ごめん・・・・」

ベジータ「なにを謝ってるんだ? おかしな奴だ。
     さっさと帰るぞ!!!」



トランクス「パパ・・・・。うん、一緒に帰ろう!!」

深夜 寝室


ベジータ「ヒック・・・ヒック・・・
     トランクスにパパじゃないって言われて・・・それで・・・・」


ブルマ「はいはい、泣かないの。今日は御苦労さま。」


ベジータ「ヒック・・・・ヒック・・・・」



ブルマ「大丈夫よ、ちゃんと貴方の思いはトランクスには届いてるわよ。」


ベジータ「本当か?」



ブルマ「ちゃんと父親らしくなってるわ」

ブルマ「さて、じゃぁ今度は夫らしくしてもらいましょか?」


ベジータ「ブルマ・・・・・」ムラムラ




ベジータ「くぅ~~~~~」パンパン



ブルマ「sparking!!!!!!!」ピュワー






オチがwww

クソワロタ
毎回思うがベジータssの破壊力は半端ないな

オチで台無しだwwww

オチwww

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