ミカサ「見えてない？」

エレン「見えてないぞ」

ミカサ「じゃあこのバットを握って」ｷﾞｭ

エレン「握った」ｷﾞｭ

ミカサ「それでは十数えるので、エレンはぐるぐるバットを」

エレン「よし！」

ミカサ「そーれ」

ミカサ「いーち」

エレン「」ｸﾞﾙｸﾞﾙ

ミカサ「にぃー」

エレン「」ｸﾞﾙｸﾞﾙ

ミカサ「さーん」

エレン「」ｸﾞﾙｸﾞﾙ

ミカサ「しぃー」

エレン「」ｸﾞﾙｸﾞﾙ

ミカサ「ごー」

ミカサ「ろーく」

エレン「」ｸﾞﾙｸﾞﾙ

ミカサ「しーち」

エレン「」ｸﾞﾙｸﾞﾙ

ミカサ「はーち」

エレン「」ｸﾞﾙｸﾞﾙ

ミカサ「きゅうー」

エレン「」ｸﾞﾙｸﾞﾙ

ミカサ「じゅっ！」

ミカサ「どうエレン？」

エレン「めっ…目が回る上に、目隠しでどこに居るのか全くわからないぜ」ﾌﾗﾌﾗ

ミカサ「よろしい」

ミカサ「ミッションスタート！」

エレン「ミ、ミカサはどこだ！？」ﾌﾗﾌﾗ

ミカサ「おーにさんこーちら」

エレン「そっちか！」ﾌﾗﾌﾗ

ミカサ「おーにさんこーちら手のなるほーへ」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

エレン「そこだな！」








エレン「パーイターーーーーッチ！！！！」ﾊﾞﾊﾞｯ

ミカサ「」ﾋｭﾝ





ミカサ「あん」

エレン「どうだ！？乳首に触っただろ！」

ミカサ「ふぅ」

ミカサ「確かにエレンは私の胸を捉えた」

エレン「やったぞ！」

エレン「よおし！次はミカサの番だ」

エレン「これで俺の乳首を捉えられなかったらミカサの負けだからな！」

ミカサ「絶対に捉える」

エレン「じゃあ行くぞ。そーれ！」

………………
………
…

アルミン「…」

アルミン「僕は見てしまった」

エレン『いーち』

ミカサ『』ｸﾞﾙｸﾞﾙ

アルミン「エレンがおおよそ見当違いなところに手を伸ばそうとしたその刹那」

エレン『ろーく』

ミカサ『』ｸﾞﾙｸﾞﾙ

アルミン「ミカサは人間とは思えない速さでエレンに近づき」

アルミン「自ら胸をエレンに差し出したのを…」

エレン『じゅっ！』

エレン『スタート！』

ミカサ『』ﾋｭﾝ

ミカサ『タッチ！』

エレン『あん！』

アルミン「…」

アルミン「エレン曰く、あれは視界不良、或はパニックに陥った場合でも巨人のうなじを削ぐ為の訓練だそうだ」

アルミン「乳首である必要性が僕にはさっぱりわからない」

エレン『早えよ！』

ミカサ『負けるわけにはいかないから』

エレン『どうしていつもすぐに分かるんだよ！？』

ミカサ『匂いとかいろいろ』

アルミン「…」

アルミン「ちなみにこの茶番…ｺﾞﾎﾝ。訓練の発案者はミカサだ」

エレン『くそー。また引き分けか…俺が勝つまでやるからな！』

ミカサ『望むところ』

アルミン「…」