P「一応現地には着いたが…まだ、雨降ってるな」

春香「はい…」

P「歌の件はどうなるか聞いてくるから…ここで待っていてくれないか？」

春香「はい…お願いします」

P「ああ、悪い」

ガチャ…バタン

春香「……」

春香「……」

春香「…ふぅ」



月「車の中で1人溜息なんて悲しいじゃないの～、まぁ泣き止んだだけいいんだけどさ」

春香「……むっ」

月「いや～ごめんよ…でも、おかげで僕も酷い目にあってねぇ」

月「今回は許してよ～」

影「…黙ってろ！都合良すぎんだよ」

影「と言いたいところなんだけどよぉ、たしかに酷ぇなったく」

地球「……」

春香「何かあったんですか？」

月「いやぁあの方にこれでもかってくらい怒られちゃってねー、もう参ったよ」

春香「…あの方？」

月「あはは、こっちの話だよ」

影「でもよぉ、よく考えればかなりキレてたしこの後晴れるかもしれねぇぞ」

月「んー、お…たしかにそうだね～君しては珍しいじゃない～」

影「あぁ？…いちいちうるせぇんだよ！！」

春香「え、えっとぉ…」

地球「とりあえず、この後晴れるということだ」

地球「安心してトップアイドルを目指すがいい」

春香「は…はい」

地球「しかし、あの方がお怒りとなると私も忙しくなる」

地球「かんかん照りは自然現象を平行に保つのに多くの負担がかかる」

月「まったくだよ～僕なんか表面がいつも以上に照らされて熱くなるんだよね～やれやれ」

影「俺はいつもより黒くならねぇとな」



雲「…拙者は水蒸気となり、消えてしまう」

春香「はぁ……」

月「お、それより空を見なよ～晴れてきたよー」

春香「…あ、ほんとだ、晴れてきた」

影「黒くなるのは辛ぇが歌の仕事があるってんなら気合入れねぇとな」

月「さっきから珍しいね～僕もそう思ってたところだよ」

影「…あぁ？てめぇと馴れ合うつもりはねぇんだよ！！」

月「あっはっは、とにかく歌ってきなよ、歌が聴ければ疲れは飛ぶさ～」

ガチャ！

P「春香！30分後に開始だそうだ、楽しんでこい！」

春香「は…はいっ、がんばります！」

春香「皆さん…今日はレストランに来ていただき、ありがとうございます！」

月「そろそろ始まるよ～」

影「静かにしろってんだ！気が散るだろうが」

月「いいじゃない～僕のところじゃこういうお祭りごとはないんだからさ」

影「…たく、ほどほどにしねぇとおめぇカチ割る！！」

月「…へぇ」


春香「皆さんにもっと楽しんでいただけるよう、精一杯歌います」

春香「聞いてください…！」



月「くぅ～…」


春香「……」

春香「……」

春香「もっと遠くに泳いで～みたい」

月「きたぁ～！」

影「だぁ…騒ぐな！」

春香「光満ちる～白いアイランド」


月「やっぱこの歌じゃないとね～～」

影「だから騒ぐなってんだよ！」

月「今から盛り上がってくるよぉ！」

影「聞いてんのか！」


春香「ずっと人魚になってい～たいの夏に」


月「くぅ～～」

影「次騒いだらただじゃおかねぇからな」


春香「今Divi～～～～～～～～～n！！！」



月「うぉぉぉぉぉ！！！！！」

影「うぉぉぉぉぉ！！！！！」

春香「Dream」

月「Dream！」

春香「夢なら…覚めないっで！」

春香「スパンコールの～」

月「いやっほーーい最高だよ～高ぶる高ぶる～」

影「テンション上がりすぎだろうが！」

春香「波間ではしゃぐ～～二人」

月「乗ってきた～～～」

月「さっ！」

月「まるで太陽が～ヤキモチッを！！妬いてるみたいね～」

月「ハートも焦げてしまいそうよ～おおおおお」

影「バカが、てめぇが歌ってどおすんだ ！本人に迷惑だろうが！」

月「ねぇいいかけた～～言葉聞いて～みたい！！」

影「いい加減黙れってんだ！洒落にならねぇだろうが」

月「キュンと！」

月「キュンと！」

影「おい…自然現象平行に保つの大変なんだろうがよ！お前もこいつ止めろ！！このままじゃめちゃくちゃになるぞ！！」

月「甘い～予感」

影「おい！」













地球「追いかけて！逃げるふり～をして！そっと潜る…私マーメイド！！！」

影「あぁぁぁぁぁぁぁ！！！」

春香「つかまえて 好きだよ といってほしい～」

影「どうなってんだこのライブはよ！」

地球「熱い永遠の今～」

影「地球全体が踊っている…！」

月「きっと！」

地球「きっと！」

影「うぉぉぉ！！！」


「未来～が～はじまるー！！！」




パチパチパチパチパチパチパチパチッ…

春香「ありがとうございました！」

P「お疲れ様です」

小鳥「あ、お疲れ様です！」

小鳥「聞いたよ春香ちゃん！今日は来客の人達大満足だったそうじゃない！」

春香「え？…あの」

亜美「うあうあー！はるるんやるっしょ～」

小鳥「レストランから感謝の言葉まで頂いたわ～」

春香「ほ、ほんとうですか…えへへ」

P「この調子だと次のオーディションもいける！この調子だ春香！」

春香「はいっ…」

亜美「はるるん、一緒に帰ろ～」

春香「うんっ」

P「おう、気をつけて帰るんだぞ」

亜美「じゃあ亜美はこっちだから、またね～」

春香「うんっ、また明日ね！」

トコトコトコトコ……

春香「……」

地球「ふんっ今日は良かったそうじゃないか」

春香「わぁ！…急に話かけないでくださいよ！」

地球「驚かせるつもりはない、勝手に驚いてるだけだ」

春香「もぅ…だいたい何で私にだけ声が聞こえるんですか！変ですよ！」

地球「……」

地球「次はオーディションだそうだな」

春香「わぁっ…もうそんなところまで知ってるんですか？」

地球「私を誰だと思っている」

春香「うぅ…」

春香「……」

春香「……でも、私にできるんですかね」

春香「とっても厳しいオーディションみたいだし、私…この前も落ちちゃって」