もしもヱヴァ「破」のあと初号機の中でも14年たっていたら (56)

ヱヴァSS
新劇場版「破」~「Q」の再構成
山なしオチなし意味なし
初出は某総合スレッド

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1411265665

==== AAAヴンダー ブリッジ ====

シンジ「――ミサトさん……?」

ブリッジの面々「……」

ミサト「碇シンジくん……で、いいのよね?」チラ

リツコ「そうね。生後の歯の治療跡など身体組織は、ニアサー時から14年分の加齢シミュレーションとも整合している」

ミサト「……で?」

サクラ「は、はい! 検体BM04は――」

ミサト「綾波レイと一致。そこまではいいわ」クルッ

レイ「……」

ミサト「BM05から08……推定12才を筆頭に女3人男1人――」プルプル

子供たち「……」

リツコ「あのお腹……遠からずもう一人出てきそうだけど」

レイ「……」

ミサト「加えて検体BM09!」

ユイ「……」

ミサト「どういうことか説明してくれないかしら、碇シンジくんっ!!」キッ

シンジ「えーと」ポリポリ

娘3「ばあば、あのおばちゃん、こわいー」

ユイ「だいじょうぶよ、ほんとは面白いおばちゃんなんだから」

==== ヴンダー 隔離面会室 ====

シンジ「あ……アスカ!?」

アスカ「……」ユラ…

シンジ「よかった! やっぱり無事だったんだね!?」

アスカ「……」ズカズカズカ

娘1「……かあさん、あの人?」

レイ「ええ、そうよ」

アスカ「……」ズカズカズカ

レイ「ほら、みんなごあいさつは?」

子供たち「こんにちはー!」ゾロゾロ……

アスカ「なっ!……」ピタッ

娘1「いつもかあさんから聞いてました。とうさんとかあさんの恩人だって」ペコッ

アスカ「かっ……かあさん?」

レイ「ずっとお礼を言いたかったの」スッ…

アスカ「エ……エコヒイキ!?」

レイ「あのときは本当にありがとう」ニコ

アスカ「フ、フン! わ……わかってるじゃないの!」カアアア

   :
   :

==== 隔離面会室 ====

別レイ『イカリクン……どこ?』

シンジ「!」ハッ

レイ「どうしたの」

シンジ「声が……」

レイ「声?」

シンジ「えーと……中学の頃の君みたいっていうか」エヘヘ

アスカ「何ですって!? アヤナミタイプの初期ロットか!」

シンジ「えっ?」

レイ「……」ジー

シンジ「な、なに?」

レイ「女房とタタミは――」

シンジ「思ってないよ!」

レイ「……」

シンジ「ほんとだって」ギュー

レイ「ならいいわ」フフ

娘3「おなかすいたー」

サクラ「え? ああ、ちょっと待っとってね」カチャカチャ…

レイ「少尉、その子は卵と小麦粉が――」

ワイワイ…

別レイ『イカリクン……どこ?』

   :
   :

==== ヴンダー ブリッジ ====

ミサト「――投降?」

マコト「はい、奥さんとお孫さんがいると伝えたら、あっさり――」

ミサト「ふん……」

高 雄「やれやれ……この船も、とんだ宝の持ち腐れだな」ワハハ

   :
   :


==== 隔離面会室に続く廊下 ====

ゲンドウ「……」ジャラジャラ…

冬月「……」ジャラジャラ……

ミサト「待って」

兵士「はい」

ミサト「はずしてあげて」

兵士「了解」カチャン

リツコ「いいの? 艦長」

ミサト「子供に見せていいもんじゃないわ」

リツコ「それもそうね」

ゲンドウ「……」サスサス

==== 隔離面会室 ====

娘3「おじいちゃん、おひげー」

息子1「おひげー」

シンジ「ほらっ、お前たち!」

ゲンドウ「構わん。問題ない」ギュー

キャーキャー

ユイ「あなた……冬月先生……」スッ

冬月「ユイくん……」

ゲンドウ「……ようやく会えたな、ユイ」

ユイ「ずいぶんお歳を召された感じね」シミジミ

ゲンドウ「君は変わらんな」

ユイ「……例のあれは?」

ゲンドウ「ああ」

冬月「ブレーカーを落としてきたよ」

ユイ「そう……よかった」ニコ

レイ「お久しぶりです、碇司令」スッ

ゲンドウ「……」

レイ「……司令?」

ゲンドウ「……」

レイ「『お義父さん』……」

ゲンドウ「……ああ、久しぶりだな、レイ」カアアアァ

ユイ「レイはよくできたお嫁さんよ」

ゲンドウ「当然だ。君の情報を基にしているんだからな」

ユイ「あら、良いとこ取りをなさったと言うこと?」

ゲンドウ「……いや……」

ユイ「……」

ゲンドウ「……」

ユイ「……あなた?」

冬月「ユイくん、そのくらいで赦してやったらどうだ」

ユイ「そうですね」フフ…

ゲンドウ「……」ホッ

==== ネルフ本部 ====

カヲル「行ってしまったね」ポロン……(←ピアノ)

別レイ「……」

カヲル「また、つまらなくなるね」ポロン……(←ピアノ)

別レイ「……」

カツカツカツ…

マリ「あー、いたいた」

カヲル「……君は……」

マリ「ほら、こんなとこで黄昏てないで、乗った乗った」ポンポン

カヲル「相変わらず強引だな、君は……」フッ

別レイ「……」

加持「おーい、出発するぞー」

   :
   :

==== ヴンダー 隔離面会室 ====

サクラ「だーるーまーさーんーがー……ころんだ!」クルッ

キャーキャー……

ミサト「子供は無邪気でいいわね……」

リツコ「鈴原少尉もね」

ミサト「……フォースインパクトの危機は去った。でも世界は相変わらず赤いまま、か……」

リツコ「そうね……」

カチッ

リツコ「司令はご存じなのでは?」

ゲンドウ『……』

リツコ「この世界を元に戻す方法を」

ゲンドウ『……』チラ……



娘2「すごーい、お兄ちゃんじょうずー!」

カヲル「反復練習さ」(玩具のピアノでキラキラ星変奏曲)

==== ヴンダー 隔離面会室前 ====

シンジ「じゃあ、行ってくるね」ギュッ

レイ「気を付けて」ギュッ

シンジ「ちゃんと母さんの言うこと聞くんだぞ」ギュッ

子供たち「うん!」「はーい」ギュー

レイ「私の小さなそっくりさん」

別レイ「……」

レイ「主人をお願いね」ニコ…

別レイ「……はい」

娘2「ピアノのお兄ちゃん、気をつけてね……」メソメソ

カヲル「そんな顔しないで。また会えるよ」ポンポン

娘2「うん……」グスッ

カヲル「さあ、行こうか、碇シンジくん」

シンジ「ああ、渚くん……だっけ? シンジでいいよ」

カヲル「じゃあ、僕もカヲルでいいよ」

シンジ「わかった。行こう、カヲルくん」

一同「いってらっしゃーい!」

シンジ、カヲル「行ってきます」

別レイ「……」

==== ヴンダー 発艦デッキ ====

シンジ「……」カチッ…プシュー

マヤ「どう?きつくない?」

シンジ「大丈夫です」

マヤ「いままで作ったなかで一番大きなプラグスーツよ」

加持「みんな準備はいいかぁ?」

   :
   :


==== ヴンダー ブリッジ ====

スミレ「旧ネルフ本部上空に到達」

ミサト「了解」

ヒデキ「揚陸艇、発進完了」

ミドリ「エヴァンゲリオン改2号機、8号機並びにマーク9発進中」

ミサト「みんな、頼んだわよ!」

アスカ『うっさいわねー、わかってるってば!』

マリ『合点承知ぃ』

別レイ『……』

==== ヴンダー 発艦デッキ ====

シンジ「……」カチッ…プシュー

マヤ「どう?きつくない?」

シンジ「大丈夫です」

マヤ「いままで作ったなかで一番大きなプラグスーツよ」

加持「みんな準備はいいかぁ?」

   :
   :


==== ヴンダー ブリッジ ====

スミレ「旧ネルフ本部上空に到達」

ミサト「了解」

ヒデキ「揚陸艇、発進完了」

ミドリ「エヴァンゲリオン改2号機、8号機並びにマーク9発進中」

ミサト「みんな、頼んだわよ!」

アスカ『うっさいわねー、わかってるってば!』

マリ『合点承知ぃ』

別レイ『……』

==== ネルフ本部 ====

加持「――チェック急げよ!……どうです? 司令」

ゲンドウ「ああ、問題ない」

加持「それはよかった。……いいぞ、シンジくん!」

シンジ『了解です。カヲルくん?』

カヲル『うん』

シンジ、カヲル『エヴァンゲリオン第13号機、起動!』

ピキーン…

加持「さて、と。我々は引き上げるとしますか」

ゲンドウ「ああ」

   :
   :

==== メインシャフト ====

マリ「うっひゃー、あれ全部インフィニティの成れの果て?」

カヲル「そうだよ」

アスカ「コネメガネ、無駄なおしゃべりしない!」

シンジ「あー、あれがリリスの結界ってやつかな?」

別レイ「……」

   :
   :

==== リリスの間 ====

シンジ「じゃあ始めようか……アスカ、マーク6の始末、頼んだよ」

アスカ「いいから、さっさと始めなさい!」

シンジ「わかったよ……これがロンギヌスで――」ズボッ

カヲル「こっちがカシウス」ズボッ

……ズズズズズ

シンジ「……こ……これでいいの?」

カヲル「……だと思うけど」

   :
   :

==== リリスの間 ====

第12の使徒「……」シュンシュンシュン……

マリ「姫ー、そっち行ったよー」

アスカ「このっ!このっ!……あんたも手伝いなさい!」

別レイ「命令……ならそうする」

シンジ「この槍、次はどうするの!?」

カヲル「ああ、次は――」

   :
   :

==== ネルフ本部上空 ヴンダー ブリッジ ====

ズズズズズ…

シゲル「地下深部より高エネルギー反応!」

ミサト「なんですって!?」

   : 
   :


==== ヴンダー 隔離室内 ====

娘1「母さん、空の色が変わっていくわ!」

レイ「……」

==== ヴンダー ブリッジ ====

ミサト「あれは……!」

リツコ「ニアサーのときと同じ……まさか、フォースが!?」

ミドリ「揚陸艇、収容完了」

リツコ「葛城艦長! 離脱を――」

ミサト「待って! もう少し!」

   :
   :

==== リリスの間 ====

ズズズズズ……ガラガラガラ……

マリ「ちょっと、ここ、そろそろヤバいんじゃにゃいの?」

別レイ「こんなとき、綾波レイならどうするの……」

アスカ「逃げるに決まってるでしょ!! ほら、あんたたちも!!」

シンジ「う、うん。カヲルくん」

カヲル「そうだね。行こう」

   :
   :

==== ネルフ本部上空 ====

カッ!……


==== ヴンダー 隔離面会室 ====

グラグラグラ…

サクラ「きゃあああ!!」

子供たち「こわいー!」ヒシッ

レイ「大丈夫だから」ギュ



==== ヴンダー ブリッジ ====

シゲル「第2波、来ます!」

ミサト「艦首を波面に立てて!」

スミレ「了解!」グイイイイィン

ミサト「耐ショック防御! 全員、何かに掴まれ!!」

==== ネルフ本部 基部 ====

ゴゴゴゴゴゴ……



==== ヴンダー ブリッジ ====

マコト「何か出てきます!」

リツコ「あれが……『黒き月』!?」

ミサト「碇司令!!」

ゲンドウ「……」

==== 黒き月 表層部 ====

ビキビキビキ……



==== ヴンダー ブリッジ ====

シゲル「表面に亀裂が発生!……崩壊します!!」

リツコ「艦長!」

ミサト「くっ……180度回頭、全速離脱!!」

スミレ「180度回頭、ようそろー」

グウウウゥン…

ミサト(シンジくん!)

ゲンドウ「……」



==== 隔離面会室 ====

グウウウゥン…

娘1「どうして!? まだ父さんが――」

レイ「……」

ユイ「……」

==== 黒き月 周辺部 ====

ガラガラガラ……ズズーーーーーーン……


==== ブリッジ ====

シゲル「目標は、完全に崩壊しました……」

リツコ「空の色が、戻っていく……」

ミドリ「終わった……終わったの?」

ミサト「エヴァは!? シンジくんたちは!?」

マコト「現在ロスト中。テレメトリも、崩壊が始まるまでは取れてたんですが――」

ミサト「全周波数で呼びかけを続けて!」

マコト「は、はい!」

ミサト「本艦はこれよりエヴァパイロットの救出に向かう!」

スミレ「了解」

グウウウゥン


==== 隔離面会室 ====

娘1「父さん……帰って来るよね?」グスッ

レイ「もちろんよ」ギュッ

==== 黒き月 跡地 がれきの山 ====

半ば埋まっているエントリープラグ

ガシュッ……ガコオオオオオォン……

マリ「……ふう、やっと出られたにゃ」ニョキ

マリ「ありがと、わんこくん」

シンジ「どういたしまして」ニコ

マリ「ほかのみんなは?」

アスカ「無事よ。あんたが最後」

マリ「あちゃー……こいつはシッチャカメッチャカな状況ねー……」

別レイ「碇くん、あれ」

シンジ「え?……あっ」

ゴオンゴオンゴオン……

カヲル「お迎えが来たようだね」

マリ「おおーい! ここだよー!」ヒラヒラ

==== ヴンダー ブリッジ ====

ミドリ「揚陸艇、発進準備完了」

加持『やれやれ、今日は大忙しだな』

ミサト「つべこべ言わない! さっさと行きなさい!」

加持『へいへい』

ミサト「……作戦成功……で、いいんですね?」

ゲンドウ「ああ……すべて我々の計画通りだ」

ミドリ「揚陸艇、発進」

   :
   :

==== ヴンダー 発艦デッキ ====

マリ「たっだいまーっと」スタッ

ミサト「お帰りなさい。みんな無事でよかった」

アスカ「当ったり前でしょ」

別レイ「……」



子供たち「お帰りなさーい!」ワラワラ

シンジ「ただいま」ポンポン

レイ「お帰りなさい」ヒシッ

シンジ「ごめん。君たちには心配かけちゃったね」ギュッ

レイ「私『たち』?」

シンジ「えっ……」

レイ「……」ジー

シンジ「……君には心配かけちゃったね」チュッ

レイ「……いいわ。ゆるしてあげる」チュッ

娘2「あー、母さんずるーい」

息子1「ずるーい」

娘1「いいのいいの。ホントは母さんが一番心配してたんだから」

シンジ「かなわないなあ」アハハ

レイ「そうね」フフ…

キャーキャー

ゲンドウ「……」

ユイ「あなた」

ゲンドウ「……ああ。問題ない」

ユイ「うそおっしゃい。最後まで冷や冷やしていたくせに」フフ…

冬月「やはりユイくんには頭が上がらんな、碇」

ゲンドウ「……」

加持「おーい。誰か手を貸してくれー。ピアノおろすぞー」

==== 数日後 地表 ====

ミドリ「なんか、前と全然変わんないじゃーん」

シゲル「見た目はな」

リツコ「L結界密度はすべての地点で検出限界を下回っている。決定的な変化よ」

マコト「見た目も遠からず元に戻るさ」

加持「ふん……またスイカでも作るとするかな」フワー




娘2「ねーねー、はやくはやくー」

娘3「はやくー」

カヲル「おいおい、あんまり引っ張らないでくれよ」フフ…

キャーキャー

シンジ「あんまり遠くに行っちゃだめだぞー!」

子供たち「はーい!」

レイ「……あの子たちにも、赤くなる前の世界を見せてあげたいわね」

シンジ「そうだね」

レイ「あっ……」

シンジ「どうしたの?」

レイ「いま、蹴ったわ」ソッ

シンジ「……この子が出てくる頃には少しは戻ってるかな」ソッ

レイ「だといいわね」フフ

娘1「とうさーん! かあさーん! 早くー!!」

シンジ「今いくよー」フリフリ

シンジ「……さ、僕たちも行ってみようか」

レイ「ええ」ニコ

   :
   :

おしまい

素敵な話だった

やさしいせかい

もうこれでいいや

どう考えても最初でアスカぶち切れてるだろ
やり直し

これが公式がいいな

あのエントリープラグ内で14年間家族増やすとか窮屈すぎだろ

アスカがキレないとかおかしいし…

まあ公式とか言い出したら綾波は子供産めないんだけどね

憑物が落ちたか気がする…ありがとう…ありがとう…

>>1です

>>39
「破」のラストでシンジとレイが漂ってたみたいな空間にいたのかなと
プラグから出すときはそりゃ狭そうだけど

>>41
過去作の「公式」からの演繹では「エヴァの呪縛」みたいなのは絶対出てこないわけで
それみたいな便利設定で一発解決ってことで

>>36
>>40
そこは漠然と考えてたんだけど長くなりそうなので書かなかった
この際、増補として投下します
最初から万人受けは狙ってないのであしからず
次から

>>6から続く

==== 夜 アスカとマリの部屋 ====

アスカ「……このっ!……このっ!!」ガンッ…ガンッ…

マリ「ひーめー、ロッカーに八つ当たりしちゃだめだよ。また整備長からお目玉くらうよ?」

アスカ「うっさい!! コネメガネは黙ってろ!!」ハァ…ハァ…

マリ「しょーがないよ、姫ー。わんこくんだって、外がこんなになってるなんて、知る由も無かったんだしさー」

アスカ「……」ワナワナ…

マリ「いいじゃん、そのために3号機の実験、ひきうけたんでしょ? よかったじゃん、収まるトコに収まって」

アスカ「んなコトくらいわかってるわよっ!」

マリ「だったらさあ――」

アスカ「ロジックじゃないっつってんの! あー超ムカつくー!!」

マリ「……」ヤレヤレ

アスカ「……」フンヌー

カチャン…

アスカ、マリ「!」バッ

娘2「……」ボー

アスカ「あ……あんた、こんなとこで何してんの?」

娘2「……おしっこ」

アスカ、マリ「……」

アスカ「トイレはもっと手前だってば。ホラ――」ニギッ

娘2「はーい……」トテトテ

マリ「……」プッ…

   :
   :

==== 女子トイレ前 ====

ジャー…ゴボゴボ…

アスカ「――ほら、ちゃんと手、拭いて」

娘2「はーい……」フキフキ

アスカ「さあ、行きましょ――」

娘2「……だっこ」

アスカ「……」

娘2「……」ウツラウツラ

アスカ「……」ハァー

アスカ(なんでアタシが……)ヨッコイショ…

   :
   :

==== 隔離室に続く廊下 ====

アスカ「……」カツカツカツ…

娘2「……」スー…スー…

アスカ(生まれてきた子に罪はない……か……)カツカツカツ…

パタパタパタ…

アスカ「!」ピタッ

シンジ「!」ピタッ

シンジ「あ……アスカ!?――」

アスカ「……」シイイイィ!

娘2「……」スー…スー…

シンジ(ご……ごめん。あとは僕が――)ヒソヒソ

アスカ(ばかね、起きちゃうでしょ!)ヒソヒソ

シンジ(そうだけど……)

アスカ(いいわよ、このまま抱っこして行くから)

シンジ(あ……ありがとう……)

アスカ「……」カツカツカツ…

シンジ「……」パタパタパタ…

シンジ「あの時は……ごめん」パタパタパタ…

アスカ「なんでアンタが謝んのよ」カツカツカツ…

シンジ「あの時、僕が助けてあげられてれば、アスカは――」パタパタパタ…

アスカ「あんなの、どうしようもないでしょ。不可抗力よ」カツカツカツ…

シンジ「でも……」パタパタパタ…

アスカ「……聞いたわよ。あのあと、エヴァで本部をぶっ壊そうとして捕まった件」カツカツカツ…

シンジ「えっ……」パタパタパタ…

アスカ「おまけに自分からエヴァ降りるって」カツカツカツ…

シンジ「だって! あの時は……アスカが――」パタパタパタ…

アスカ「ふん、ばっかじゃないの!?」カツカツカツ…

シンジ「ご……ごめん……」パタパタパタ…

アスカ「……」カツカツカツ…

シンジ「……」パタパタパタ…

娘2「……」スー…スー…

アスカ「……ま、まあ悪い気はしなかった……けど……」ボソッ

シンジ「え? なに?」パタパタパタ…

アスカ「ななななんでもないわよっ!!」カツカツカツ…

シンジ「そ、そう?……?」パタパタパタ…

娘2「……」スー…スー…

アスカ「あんた……ちゃんとこいつら育て上げて見せなさいよ」カツカツカツ…

シンジ「う、うん……」パタパタパタ…

アスカ「この世界では貴重な人材なんだから」カツカツカツ…

シンジ「うん……そうだね……」パタパタパタ…

アスカ「それから……エコヒイキ泣かすようなこと、するんじゃないわよ」カツカツカツ…

シンジ「え?」パタパタパタ…

アスカ「なっ……なによ!」カツカツカツ…

シンジ「……ううん……わかってるよ」パタパタパタ…

娘2「……」スー…スー…

   :
   :

==== アスカとマリの部屋 ====

ギー…カチャン

アスカ「……」ハァ…

アスカ「……」クスッ

アスカ(そっか……あたし、まだ笑えるんだ……)

マリ「……おーかーえーりー……」

アスカ「きゃっ!!」

マリ「よかったねー、姫ー?」ニマー

アスカ「う、うるさい!」

マリ「まあまあ、姫ー?」ニマー

アスカ「うるさいったらうるさいっ!!」

   :
   :

>>7に続く

MEMO

【前スレ】
もしもあの時綾波レイの怪我が本編より少しだけ軽かったら
もしもあの時綾波レイの怪我が本編より少しだけ軽かったら - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1402415123/)

娘2「アスカおば――」

アスカ「『おばちゃん』なんて呼んだらおやつ抜きだからね」ジト…

娘2「……」(←思考中)

アスカ「……」

娘2「アスカおねえちゃん――」

アスカ「はいはい。今日はどこ行こっか?」ナデナデ

マリ「……」クックックッ…

娘3「ねーねーマリおばちゃん――」クイクイ

マリ「……」

アスカ「……」クックックッ…



・・・まあ、二人とも見た目14歳のままだけどね

>>31 >>32 >>33 >>34 >>37 >>42
ありがとう

>>44のどっかに挿入

アスカ「おまけに! なんでアイツらだけ年相応に成長してんのよっ!!」ガンッ

マリ「え? あー、そーいえばそーだねー」フアアァ…

あるいは
>>13
レイ「私の小さなそっくりさん」
  ↓
レイ「私のそっくりさん」

その他便利設定は据え置き

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