アレックス「なにをいまさら」

マルコス「いや、生きてたら気になるだろ。かーちゃんしか知らねえんだぜ」

マルコス「唯一知ってることと言えばおやじはギャングだったってことかな」

アレックス「ハハッ　お前と一緒じゃねえか」

マルコス「うるせえ！！」

アレックス「ま、気持ちはわからなくはないけどよ」

膝丸「よ、なんの話だ」

マルコス「燈。　俺の親父がどんな奴なのか気になってな」

膝丸「あー　でも、お前の親父なんかマルコスに似てそうだよな」

アレックス「馬鹿なところとかな！」ﾊﾊｯ

マルコス「だまれ　タコ野郎！！」

マルコス「燈はそういや、両親って」

膝丸「ああ、いねえな。」　

アレックス「お前もなかなか過酷な人生送ってんだな」

膝丸「まあな。　でも、お前らとはだいぶ違うぜ？」

マルコス「どういう意味だよ」

膝丸「俺はよ、施設の人に拾ってもらったからなんとか生きてるけど、マルコスたちの国は別だろ？」

膝丸「いつも死と隣り合わせってことではだいぶ違うと思うぜ」

アレックス「まー　ギャングやら色々いたからなー」

膝丸「んで、マルコス。　親父のことを知りたいのか？」

マルコス「ああ、どうすればわかんのかな」

膝丸「夢の中で会えたりしてな」ﾊﾊｯ

マルコス「映画じゃあるまいし」

アレックス「でも、顔知らないんだろ？　それだったら夢なんかに出てくんのか？」

膝丸「あ」

アレックス「やっぱ燈も馬鹿だよな」

膝丸「でも、まあいつかわかるって　　あ！　ミッシェルさんが呼んでる　じゃーな！」ｻｻｯ

マルコス「なんだよ、あいつ」

アレックス「ま、燈なりに言ってくれてんじゃねえのか？」

アレックス「あんまり思いつめんなよ。　火星に行ったら死んでるかもしれねえんだからよ」

アレックス「火星から帰って調べてからでも遅くはねえだろ？」

マルコス「そうだな。　」

マルコス「ちょっとシャワー浴びてくるわ・・・」

アレックス「お、おう」

マルコス｛死ぬ前に一度くらいは見たいんだよなあ｝ﾄﾞﾝｯ

三条「ちょっとどこ見てんのよ」

マルコス「いたっ！！！　お前の胸かてーな」

三条「それ、一番傷つくんですけど」

マルコス「あっ！　そうかお前貧乳だもんｎ」　　ﾊﾞｷｯ!!!

三条「だまれって言ってるでしょ？」

マルコス「・・・いてえ」ﾋﾘﾋﾘ

三条「どこに行くの？」

マルコス「ああ、シャワーだよ」

三条「そっ」

マルコス「ついてくんなよ」

三条「私もシャワーなんだけど」

マルコス「そ、そうか」

三条「何か考え事？」

マルコス「え、ああ。　加奈子って両親いんの？」

三条「父さんは、馬鹿やって捕まってる。　母さんは反りが合わず家を飛び出したってわけ」

マルコス「お前も大変なんだな」

三条「マルコスほどじゃないよ」

一応トリつけとく　　今日は終わりです

三条「じゃ、私こっちだから」

マルコス「おう、じゃあな」

シャワールーム
ｼｬｱｱｱｱｱ

マルコス「ああ、相変わらず冷たいぜ・・・・」ﾌﾞﾙｯﾌﾞﾙｯ

小町「お、その声はマルコスか？」

マルコス「艦長、はい、そうです」

小町「何か悩んでることがあるのか？」

マルコス「なんでわかったんすか？」

小町「あたりか。　まあ俺は艦長だからな、悩んでる奴とかはすぐわからんだよ」

マルコス「へえ・・・」

小町「え、あんまり頼りにしてなくない！！」

マルコス「冗談っすよ。　　でも、悩んでるのは事実だけど」

小町「このままだと風邪引くからな、外で話そう」

マルコス「はい」

小町「おーいこっちこっち」

マルコス「へえ、こんなところがあったんだな」

小町「マルコスは何飲む？　コーヒー？　ジュースか？」

マルコス「じゃあ、ジュースで」

小町「ほい」つジュース

マルコス「あざっす！」

小町「で、悩みってなんだ？」

マルコス「・・・・俺の親父って誰なんすかねえ？」

小町「！！！」

マルコス「はは、そんなこと艦長に言ってもわかりませんよね」

小町「すまないな、力になれなくて」

マルコス「いや、別に」ｼｭﾝ

小町「でも、力になれることがあったらなんでもするからよ、相談しろよ？」

マルコス「はい」


マルコス｛はあ、なんでだろうな。　今まではどうでもよかったのに、急におやじのことが気になるなんてよ｝

マルコス「もう、今日は寝るか」