承太郎「貧弱貧弱プロダクション」【第二部】 (251)

アイマスとジョジョは知ってるけど、モバマスは知らないって人でも読めるように頑張ってます
ジョジョを知らないと、ちょっと厳しいかもしれません

前作
DIO「このDIOがモンキーのプロデューサーだと?」
DIO「このDIOがモンキーのプロデューサーだと?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1397891865/)
DIO「貧弱貧弱プロダクション」【第二部】
DIO「貧弱貧弱プロダクション」【第二部】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1398399787/)
DIO「これが765の爆発力、あなどれんッ!」【第三部】
DIO「これが765の爆発力、あなどれんッ!」【第三部】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1399360114/)
DIO「961PRO...貴様はこのDIOを怒らせた」【第四部】
DIO「961PRO...貴様はこのDIOを怒らせた」【第四部】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1400243054/)
DIO「コイツらがッ!輝くまで!プロデュースをやめんッ!」【第五部】
DIO「コイツらがッ!輝くまで!プロデュースをやめんッ!」【第五部】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1402053063/)
DIO「765の時は動き出す」【第六部】
DIO「765の時は動き出す」【第六部】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1404623349/)
DIO「俺はプロデューサーをやめるぞ!765ォーーッ!」【最終部】
DIO「俺はプロデューサーをやめるぞ!765ォーーッ!」【最終部】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1405826839/)
の続きになりますが、特に
承太郎「おれがCGプロのプロデューサーだと?」【第一部】
承太郎「おれがCGプロのプロデューサーだと?」【第一部】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1407647086/)
の続きです。

これでアイマスモバマスに興味を持っていただけたら幸いです
あと無駄に長いです。すいませェん.........

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1410952343

ちひろ「プロデューサーさんがちゃあんとアイドルを連れてくるなんて思いもよらなかったですよ」

承太郎「おい、それを見込んでおれを雇ったんじゃあないのか」

ちひろ「しかも魅力ありありの凛ちゃん!実にイイ!ベネ!」

承太郎「人の話を聞け」

ちひろ「これから楽しみですね~」

承太郎「................................あぁ」

ちひろ「どうですか?ここの生活には慣れましたか?」

承太郎「まぁな。仮眠室もあればシャワーもある、なんと言ったってトイレが清潔。生活するのに最低限の物は揃っている」

ちひろ「『家がない』って言われてビックリしましたよ。どんだけ貧乏なんですか」

承太郎「................................」

ちひろ「ま、稼ぐにはバリバリ働いてもらいますからね!私もサポートしますから!」

承太郎「じゃあスカウトしろ」

ちひろ「アイドル増やそ~♪お金儲けよ~♪」

承太郎「おい」

ガチャ

凛「おはようございます」

ちひろ「おはようございます凛ちゃん!」

承太郎「おう」

凛「二人ともいたんだね」

承太郎「今日は.......レッスンだったな」

凛「うん」

承太郎「どうだ、アイドルという生活には慣れたか?」

凛「うぅん、まだ。だってお仕事もないし」

承太郎「..................................」

凛「プロデューサーこそ慣れた?」

承太郎「いいや」

凛「じゃ、お互い頑張ろうね」

承太郎「あぁ」

承太郎「...............もう時間だ、行け」

凛「はいはい」ガチャ

承太郎「...........................」

ちひろ「レッスン、見てあげたらイイんじゃないですか?」

ちひろ「まだ凛ちゃんには“見られる”っていう意識はありませんからね~」

ちひろ「もしお仕事が入ったら緊張しちゃうかもしれませんよ」

承太郎「なるほど、一理あるな。見てくる」

渋谷凛
http://imgur.com/delete/xJtdHP0b1ZWZa0n

ありゃ貼り方ミスった

渋谷凛
http://imgur.com/delete/GslfWD664SHjia3

またミスりました。すいません誰か貼り方教えてください

渋谷凛
http://i.imgur.com/pBiS6Bc.jpg

@レッスン室

トレーナー「ワンツー!ワンツー!」

凛「ふっ、ふっ」

トレ「もっと早く!」

凛「ふっ!ふっ!」

トレ「はいそこでターン!」

凛「はいっ」クルッ タタン

ガチャ

承太郎「邪魔するぞ」

凛「プロデューサー!?」

トレ「!?」

承太郎「やってるな凛、どうだ」

凛「難しいけど、楽しいよ」

承太郎「そうか」

承太郎「..............ん?おっと、自己紹介がまだだったな、プロデューサーの空条承太郎だ」

トレ「あぁっ!あなたが!トレーナーです」

承太郎「よろしく、と言ったところだぜ」

承太郎「悪いが、少しばかり見させてもらえるか?」

トレ「私はかまいませんよ」

凛「.........うん、いいよ」

承太郎「よし」

トレ「それでは再開します、さっきのパートから!」

凛「はい!」

トレ「ワンツー!ターン!」

凛「ふっ!はいっ!」クルッ

凛「(Pの威圧感がスゴイ)」

トレ「(ただ見てるだけなのにこの気迫........)」

トレ「ステップ!ハイ!ハイ!」

凛 タタン タタン

承太郎「(問題ないようだな)」

@終了

承太郎 タオル バッ

凛 ガシ

承太郎「人に見られながら踊るのはどうだ?」

凛「逆にやる気が出るよ。“見せてる”って意識がする」

承太郎「そうか.......」

承太郎「(アイドルに必要な精神は持っているようだな)」

凛「お仕事が入ったら、この気持ちを忘れないようにするよ」

承太郎「あぁ...............悪いな」

凛「うぅん、そんな簡単なものじゃないってわかってるから」

凛「それにまずはオーディションだしね」

承太郎「................あぁ」

承太郎「今日はここで終わりだ。家に帰りな」

凛「うん、お疲れさま」

ガチャ

バタン

承太郎「.....................................」

承太郎「..................オーディション..........か」

@後日

承太郎「凛」バサッ

凛「.........これは?」

承太郎「オーディションを受けるぞ」

凛「えぇ!」

承太郎「時間があるわけじゃあない。早めにやることが肝心だ」

凛「..........................」

承太郎「初めは怖いだろうが、やるしかねぇ」

凛「..............うん、頑張ってみるよ」

@CGプロ 夜

承太郎「おい千川、凛はオーディションに受かると思うか?」

ちひろ「ちひろでいいですよ」

承太郎「じゃあ千川、どう思う?」

ちひろ「............................」

ちひろ「私にはわかりません..........」

承太郎「そうか.......」

ちひろ「そういえば、凛ちゃんをランクで表してみたんです!」


破壊力―C スピード―B 射程距離―B
持続力―A 動作性―A  成長性―B

承太郎「............................」

承太郎「説明しろ」

ちひろ「えっと、この破壊力は、そのままのパワーの意味です。
スピードは単にダンスや頭の回転、射程距離はどれくらいの
距離の人まで魅了できるか、持続力は体力、あとふたつはその通りです」

承太郎「おい、破壊力は必要か?」

ちひろ「後々必要なことがわかりますよ」

承太郎「..............................成長性は、Bか」

ちひろ「まぁ元々能力が高いですからね。そこから一気に成長するのも難しい話ですし」

承太郎「そうだな」

承太郎「...................................」

ちひろ「やっぱり、オーディションが心配ですか?」

承太郎「...........................まぁな」

ちひろ「ふふっ、最初はプロデューサーなんてゴメンだって言ってたのに」

承太郎「約束しちまったからな、アイツと。嫌でもやらなきゃあならねぇ」

ちひろ「そうですね......頑張ってください!」

承太郎「フン、おれに言うな」

空条承太郎


『承』


①聞き入れる うけたまわる


②うける 受け継ぐ 伝える

承太郎「いつも通りのお前でいけ。無理に作るな」

凛「う、うん」

<次の方どうぞ

凛「し、失礼します!」ガチャ

凛「渋谷凛、15歳、高校一年です」

?「ビジュアル担当の辻彩です」

?「トーク担当の義亜著だ」

?「総合審査の亀尾だ」

彩「(ビジュアルは問題ないわね)」

ギアッチョ「何故アイドルに?」

凛「私はつい先日、アイドルになりました。それは私自らではなく、プロデューサーに誘われたからです。
この先自分がどう死んでゆくのかと考えた私は、プロデューサーに応えました」

ギアッチョ「(国語力も大丈夫そうだなァ)」

カメオ「.....................」

凛「なので私は」

カメオ「もういい」

彩ギアッチョ「!」

凛「え.........?」

カメオ「君はそんな普通の事しか言えんのか?」

凛「普通って.......そんな!」

カメオ「では、アイドルになるにつれ、君の『願い』はなんだ?3つ言ってみろ」

凛「................願い..............」

カメオ「言えんのか?」

凛「.................................」

カメオ「......フン、悪いが君のような人間は五万といてね、
やれカワイイだとか、やれ人気になりたいだとか」

凛「わ、私は!」

カメオ「やめてしまえ、アイドルなど」

凛「!?」

彩ギアッチョ「................................」

カメオ「まぁ駆け出してもいないアイドルはアイドルではないな。ただの」

カメオ「『出しゃばり女』だ」

凛「............」グッ

カメオ「早めに言われただけでも感謝しな、今じゃ諦めがつくからな」

カメオ「さ、今日のオーディションは終わりだ」スタスタ

彩ギアッチョ「.........................」スタスタ

凛「...................うぅ.....グスッ........」

承太郎「....................................」

@廊下

カメオ「まったく、とんだ時間の無駄だったな」

承太郎「おい」

カメオ「!?」

カメオ「誰だ貴様は」

承太郎「テメェに名乗る必要はねぇ」

カメオ「...................まさか、CGプロとやらのプロデューサーか」

承太郎「..........................」

カメオ「やはりそうか。今朝、渋谷だったか?奴と歩いているのを見かけてな」

承太郎「....................」

カメオ「それにしても気の毒だな」

カメオ「受かるハズもないオーディションを受けて」

承太郎「.........てめー、それはどういうことだ」

カメオ「うちはなァ、金のないプロダクションとは契約しないのだよ。スポンサーもつかないからなァ」

カメオ「だから予め、金のあるところを選んで、まぁ酷いのじゃなければ起用するシステムなのだ」

承太郎「..........................」ググッ

カメオ「貧弱など、眼中にもないのだよ!」

カメオ「HALL 2U!」

承太郎「.....................」ググッ

カメオ「悔しいか?悔しいだろうなぁ」

カメオ「そんな哀れなお前に一つだけ願いを叶えてやろう」

カメオ「さぁ!言ってみろ!金か?」

承太郎「.....................2つにしてくれ」

カメオ「なに!?」

承太郎「第一の願いは、テメェに『後悔の叫び』を出させること」

スタプラ「オラァ!」ドゴァ!

カメオ「あぎぃ!?」ドゴーン!

カメオ「あががッ.......貴様ァ!何をッ!」

承太郎「そのままだぜ」

カメオ「これは、BAD NEWSだッ!貴様らにとってな!こんな事をしてどうなるかわかっているのか!?」

カメオ「倒産だけでは済まされんぞッ!」

承太郎「あぁ、そりゃあ確かに悪いニュースだな........」

承太郎「だが、ニュースの文面はこう変更され伝えられる」

承太郎「『CGプロのプロデューサーはカメオのアホを、記憶がなくなるまでブン殴りました』と」

承太郎「OH!GOOD NEWSに変更される。これが二つ目の願いだ」

カメオ「あっ........あっ........!!」

承太郎「地獄を貴様に、HELL 2U!」

カメオ「ぎぃやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~~~!!」

..............................................

................................

................

........



凛「.............................」

凛「やっぱり.........向いてないのかな.............」

凛「................................」

承太郎「ここにいたか」

凛「.......................プロデューサー」

承太郎「立ちな。アイドルが地べたに座るもんじゃあないぜ」

凛「.........アイドル...........なのかな............」

承太郎「なに?」

凛「あんなに言われて私.......」

凛「アイドル、向いてないかも......」

承太郎「.................そんなことはねぇ」

承太郎「てめーの魅力は十分にある。奴はそれに気が付かなかっただけだ」

凛「.............................」

凛「..............『お前みたいな奴たくさんいる』って」

承太郎「.............................おい凛」

凛「.......................『出しゃばり女』だって.......」

凛「....私...........死にたいよ..........」

承太郎「凛!」ガッ!!

凛「プロデューサー........?」

承太郎「『死にたい』なんて言葉はなぁ、死んでも口にするんじゃあねぇ!」

凛「ッ!.............でも..............でもっ!」

承太郎「辛いのはわかる。だがッ!てめーはでしゃばってなんかいねぇ!」

承太郎「それに魅力があるッ!」

承太郎「だから!プロデュースさせろッ!」

凛「!」

凛「どうして..............どうしてそんなに真剣なの?」

凛「こんな小娘に.........どうして真剣になるの...........?」

承太郎「..........................力があるからだ」

承太郎「力がある奴は、その力を使わなくちゃあならない。もちろん、イイようにな」

凛「....................................」

承太郎「ただ、それだけだ。てめーには力がある!人を魅了できるッ!」

承太郎「己の運命に正直になれ、凛!」

凛「うぅ.............」

承太郎「全部まかせろ。こんなコトないわけがねぇ。誰も最初はうまくいくわけじゃあねぇ」

承太郎「おれを信じろ」

凛「....................................うん」

凛「......うん、信じるよ」

承太郎「.....................その眼だ、その眼でイイ」

凛「いつまでも、クヨクヨしてられないよね.........」

凛「頑張るよ、私.............頑張る!」

承太郎「あぁ...........................」

承太郎「よし、帰るぞ」

凛「うん!」

?「誇りの道を~往く者に太陽っ」

?「ん~?」

承太郎「帰ってレッスン漬けだ」

凛「プロデューサー根に持ってる?」

?「おぉっ、こいつはグッと来ちまったぜ」

?「オォーイ!そこのお二人さん!」

承太郎「...............?おれ達のことか?」

凛「(どっかで見た事ある.............)」

?「おうよ!オレの名前はスパイス渡辺!周りからはSPWって呼ばれてるぜぇ!」

承太郎「なんのようだ」

SPW「その子、アイドルなんだろ?」

凛「ま、まぁ.....」

SPW「オレぁ、アンタを一目見て、こうグッ!と来ちまってよぉ!」

承太郎「だから何だ」

SPW「だからな?オレの番組に出てみないか?」

承太郎凛「!」

承太郎「テメェ、何者だ」

SPW「オレは有名司会者だ!とは言っても知らない人がいるんじゃ有名じゃあないか!」

SPW「アッハハハハハハ!」

凛「あっ!思い出した!この人、有名な司会者さんだよ!」

承太郎「そっくりそのまま言ったな」

SPW「おぉ!知ってくれてるたぁ嬉しいぜェ!」

SPW「ってことは、あんたはプロデューサーかい?」

承太郎「あぁ」

SPW「ほーぅ........そういやあのプロダクションのプロデューサーも似たような感じだったなぁ~......」

承太郎「...................で、その話は本当か?」

SPW「おうよ!オレぁスタッフと結構仲がイイからなぁ!アイドルの一人や二人、簡単なモンよ!」

承太郎「なら、頼めるか?」

SPW「おぉ!そんじゃしばらく待っててくれよ!」

凛「ありがとうございます!」

SPW「礼なんかいらないぜ!」スタスタ

承太郎「...................................」

凛「.................................」

承太郎「捨てるクズあれば拾う神あり、と言ってな」

凛「ちょっと違うけどね」

突如現れたSPWと名乗る男!

彼は情に厚く、行動力があり、包容力がある男!

まぁ設定はほぼアイツと同じであるッ!

渋谷『凛』


①冷たい 引き締まるさま


②きっぱり りりしいさま

アカン、誰も見とらんかも

承太郎「凛、足は大丈夫か?」

凛「大丈夫」

ちひろ「過激なお仕事でしたね~吸血鬼のコスプレしながら壁を登るなんて」

凛「しかも穴開けながらね」

ちひろ「凛ちゃん、意外と脚力あるんですね」

凛「まぁあれくらいは」

ちひろ「それはそうと、お二人にお話があります」

承太郎「なんだ」

凛「何?」

ちひろ「アイドルにはお仕事が必要です」

凛「うん」

ちひろ「でもお仕事以外に、ライヴバトルというものがあるって知ってました?」

凛「ライヴバトル?」

承太郎「何だそれは」

ちひろ「ライヴバトルというのは各地方で開催されるイベントのことで、バトル形式で行うものです」

承太郎「ほう」

ちひろ「大きなアピールになりますし、そこにはテレビや雑誌の関係者が多く
参加しますから、積極的に参加した方がイイですよ」

凛「なるほど」

ちひろ「それでなんですが、近畿地方に私の古い知人がいまして、その人と
ライヴバトルを行った方がいいですよ」

承太郎「行くか?凛」

凛「うん、アピールになるならね」

ちひろ「では、私は後で追いますね」






【 近畿へ向かえ! 】




承太郎「許可は取ったか?」

凛「うん、お母さんすぐ許してくれたよ」

承太郎「ならいい」

新幹線しずか<プシュー

承太郎「乗るぞ」

凛「うん」

凛「えっと、この2席だね」ストン

承太郎「あぁ」スドン

凛「.................................プロデューサー」

承太郎「何だ」

凛「狭い。肩幅広すぎ」

承太郎「.............................」

...................................................

.....................................

.........................

...............

.......

...

............太郎


承太郎.......................


承太郎「...........誰だ、てめーは....」

誰だろうな...........

承太郎「.................................」

どうだ?人の面倒を見るというのは

承太郎「.................................」

貴様は今、何を感じている?

承太郎「.........................おい」

..............フン、まぁいい

その先に何があるかは、己の目で確かめろ

承太郎「おい!」

承太郎「誰だッ!てめーは!」

じゃあな

承太郎「おい!てめーは一体............」

承太郎「誰だッ!」

凛「うわっ!?」ビクゥ!

乗客「!?」ビクゥ!

凛「ど、どうしたのプロデューサー!!」

承太郎「(夢...............か)」

承太郎「いや、何でもねぇ」

凛「びっくりした.........」

承太郎「...............................」

近畿、それは大阪府・京都府・兵庫県・奈良県・三重県・滋賀県・和歌山県から

成る、日本でも比較的賑やかな街である。京都には歴史的建造物が立ち並び、

滋賀には日本最大の湖、琵琶湖が面積を占める。兵庫県には明治19年、日本標準時子午線、

いわば日本における標準時が有名である。その他に兵庫県には、パールブリッジと

呼ばれる、明石海峡を横断して架けられた世界最長(3911m)の吊り橋が存在する。

承太郎達は兵庫に到着したのであった。

@兵庫

承太郎「着いたな」

凛「初めて来た」

ワイワイ ガヤガヤ アラアラ~

凛「賑やかだね」

承太郎「あぁ」

承太郎「とりあえず、千川の言っていた古い知」


く~っ


凛「.............................」

承太郎「...........................」

承太郎「.....................腹が空いたなら言え」

凛「........うん///」

@レストラン

承太郎「なんだ、このスパゲッティーは」

承太郎「真っ黒じゃあねぇか」

凛「......................」

承太郎「おい店員、ふざけるな。このレストランはインク入りのスパゲッティーを
食わせようっていうのか?」

承太郎「代金を払わないで帰るぞ」

店員「こ、これはネーロと言いまして、新鮮なイカのスミが入っているので黒いんでございますよ」

承太郎「何だと?」

店員「みィ~んな大好物でございますよ。おいピーィです。ささ、召し上がって」

承太郎「.............」カチャ チュルル モグモグ

承太郎「ほう、中々イケるじゃあないか」

凛「....................................」

?「このレストランも格が落ちたな......田舎者が増えたようだ」

承太郎「ん?」

承太郎「(田舎者?どこにいる)」

?「まぁいい...................で?やっぱりダメかい?」

女「いえ、私は........」

?「イイじゃあないか、君をプロデュースさせておくれよ」

?「あっ、君もどうだい?」

女2「いえ..........」

凛「あの人もプロデューサーなのかな?」

承太郎「なんだあの野郎、真昼間からなりふりかまわずスカウトしやがって......」

?「これは......君へのプレゼントだよシニョリーナ」

トン

女「なぜそんなテーブルの隅に置くの?」

?「それは君が手を伸ばすところを見たいからだよ。その美しい手をできるだけ長い間見ていたい......」

承太郎「アイツ、真顔であんなセリフを喋りやがったぜ.......なんだこの国は」

凛「日本だよ」

女「わぁ~美しい!」

?「頼みがあるんだ、カワイイ人......」

?「毎晩ベッドに入る前、これを外す時、もう一度アイドルにならないか考えてほしいんだ」

凛「オーッ!ノォーッ!」

承太郎「歯がガタガタ浮くぜ.........」

?「ネックレスにおまじないをするよ、君にアイドルの魔法がかかるように」

凛「スゴイ苦手なタイプ......」

?「そして、君の唇にも魔法がかかるように.......」スッ

承太郎「あの野郎ッ!アイドルに誘おうとしたクセに自分で汚そうとしているッ!」

凛「少しからかってみよ!このネーロをあの人の顔にぶつけて黒くなったところを思いっきし笑ってあげるよ!」

承太郎「よし」

承太郎「(スタンドの悪用だぜ)」ブン 

ギャーン

凛 ニヤリ

? スッ......

? バクゥ!

凛「なっ!?」

承太郎「なんだと!?おれ(スタープラチナ)が投げたスパゲッティーネーロをッ!あいつ!」

凜「そのまま食べたッ!」

店員「椎座様、千川ちひろという方から電話が入っております」

シーザー「千川ちひろ、ママミーヤ、わかった」

シーザー「今すぐいくよ」

凛「なっ!なにィ~ッ!」

承太郎「あのスケコマシ野郎が、おれ達の会いに来たヤツだと!?」

渋谷 凜
http://i.imgur.com/l9hXnHo.jpg
年齢 15歳
日本・東京生まれ
誕生日 8月10日(獅子座)
身長―165㎝ 体重―44㎏
3サイズ:80-56-81
血液型:B型
趣味―犬の散歩

破壊力―C スピード―B 射程距離―B
持続力―A 動作性―A  成長性―B

承太郎「..................チッ」

シーザー「................フン」

ちひろ「ほら二人とも、紹介は済んだのにお互い挨拶ぐらいしましょうよ!」

シーザー「...........................」

シーザー「千川さん、この際だ......はっきり言おう」

シーザー「オレは今までプロデュース活動をしてきた!何度も苦渋を味わってきたッ!
おれのプロダクションはプロデュースに命を注ぎ、アイドルに対しての気持ちは
どのプロダクションよりも強いッ!それを誇りにしているから受け継ぐのだ!」

シーザー「おれも同様だ!」

シーザー「だがその男はどうだ!プロデュースがどれだけ難しいことかも知らずに、
のこのことつい先日プロデューサーになったのだろうッ!?いい加減な奴だ!気に食わん!」

承太郎「おいてめー、言葉に気を付けろ」

シーザー「だが...................」スッ

凛「?」

シーザー「いい娘をスカウトしたな、魅力溢れる可愛い娘じゃあないか.......」

凛「あっ、えっと.......」

シーザー「どうだい?おれの事務所に来ないか?」

凛「えぇ!」

承太郎「いい加減にしやがれ」

シーザー「冗談だ。引き抜きなんかしないぜ。だが......正直引き抜きたいがな」

凛「.......................」

シーザー「ま、スカウト力だけは認めてやる」

承太郎「..............で?お前もプロデューサーなんだろ、アイドルはどこだ」

シーザー「そろそろ約束の時間だ。だがあの娘は約束の時間より早く来る」

タッタッタ........

シーザー「ほらな」

?「あっ!プロデューサーさん!おはようございます☆」

シーザー「やぁ智香、今日もカワイイね」

若林智香「そうですか~///」

承太郎「.........ほう」

ちひろ「お久しぶりです智香ちゃん」

智香「お久しぶりです☆」

シーザー「ほら、この人達が前に話した東京のプロダクション御一行だ。自己紹介を」

智香「あっ、はい!」

智香「ツェペリプロダクション所属、アイドルの若林智香です☆」

若林智香、17歳!栗色のポニーテール!

眩しい笑顔!健康的な身体!欠陥など、見当たらない!

承太郎「CGプロのプロデューサー、空条承太郎だ」

凛「そのアイドル、渋谷凛だよ」

智香「宜しくお願いしますっ☆」

智香「凛ちゃんはどうしてアイドルに?」

凛「私はなんというか、このまま終わるのも嫌だなって、そう思ってたらプロデューサーに」

智香「そうなんだ~」

凛「智香は?」

智香「アタシは学校でチアの練習をしてたらプロデューサーに☆」

承太郎「(チア.................?)」

凛「そうなんだ」

智香「お互い、頑張ろうねっ☆」ピシガシグッグッ

凛「うん!」ピシガシグッグッ

ちひろ「二人とも可愛いですね~」

ちひろ「....................ほら、二人とも」

シーザー「フン」

シーザー「智香、そろそろレッスンの時間になる、戻ろう」

智香「あ、はい!」

シーザー「それと、ジョジョ」

承太郎「なんだ」

シーザー「確かに貴様にはスカウト力があるかもしれん。だがおれはお前を認めたわけじゃあない!」

シーザー「それだけだ」

シーザー「行くぞ、智香」スタスタ

智香「待ってくださ~い!プロデューサーさん!」

凛「......................................」

ちひろ「決して悪い人ではないんですよ」

凛「........................」

承太郎「............................」

承太郎「気に食わんがな」

ちひろ「とりあえず私は、ライヴバトルの打ち合わせをしてきますね」

承太郎「あぁ」

ちひろ「では」

承太郎「さて、ライヴバトルまで時間がな.................ん?」

承太郎「あれはなんだ」スタスタ

凛「..................ま、シーザーさんだっけ?あの人にも誇りがあるみたいだしさ、許してあげれば?プロデューサー」

凛「................................あれ?」

凛「プロデューサーは?」

若林智香
http://i.imgur.com/PrbUJrm.jpg
年齢 17歳
日本・鹿児島生まれ
誕生日 8月30日(乙女座)
身長―156cm 体重―45kg
3サイズ:82-57-83
血液型:A型
趣味:チアリーディング
破壊力―E スピード―B 射程距離―B
持続力―A 動作性―A  成長性―B

@街

承太郎「便利になったものだな」

承太郎「この小せぇ機械で電話はおろか、相撲もジャンプも見れるというわけか」

承太郎「一つ買っておくか」

承太郎「おい凛、この種類は」

承太郎「..........あの野郎、迷子になりやがったか。世話の焼ける女だ」

承太郎「やれやれ」

承太郎「.............................ん?」

?「................」ジー

承太郎「.................................」

?「................」ジー

承太郎「...........................なんだ」

?「不思議な方ですの.........何というか、全体的に....」

承太郎「てめーは誰だ」

?「あら、言葉が汚くってよ?」

承太郎「ひとつ名乗りな」

?「わたくし、櫻井桃華と申しますわ」
http://i.imgur.com/mJGC6vs.jpg

承太郎「櫻井桃華...........」

桃華「宜しければ、アナタの名前も教えてくださらない?」

承太郎「空条承太郎」

桃華「あら、アナタに似合った名前ですのね」

承太郎「...................まぁな」

桃華「アナタ、学生ですの?」

承太郎「..........................あぁ」

桃華「全然そうには見えませんわ」

桃華「本当は何か、お仕事をしてるのではなくて?」

承太郎「..............してねぇ」

桃華「そうですの。ま、いいですわ」

桃華「ところでわたくし、退屈してましたの。買い物に付き合ってくださらない?」

承太郎「待ちな、見ず知らずの奴と会って共に行動するなと、学校や親に教わらなかったのか?」

桃華「本当に怖い人は、そんなことを言いませんのよ?」クスッ

承太郎「..................................」

承太郎「第一、親はどうした。女のガキ一人で外に出したりはしないだろう」

桃華「関係ありませんわ」

桃華「ほら!行きますわよ」

承太郎「..............................」

承太郎「.....おい、歩くのが速いぜ」

桃華「承太郎ちゃま!あの服、中々キレイだと思いません?」

承太郎「あぁ、そうだな」

桃華「承太郎ちゃま!あのお店、面白そうですわね!」

承太郎「...............................」

桃華「承太郎ちゃま、ほら」

承太郎「その承太郎ちゃまってのは何だ」

桃華「呼びやすくてイイと思ったのですが、お気に召しませんこと?」

承太郎「..........................まぁいい」

桃華「ならイイですわね♪」

.............................................


桃華「この変な仮面は何ですの?」

承太郎「どうやら石でできているようだな」

.............................................


承太郎「このテントウムシのペンダントはどうだ?」

桃華「う~ん」

承太郎「なら、この矢のペンダントは」

桃華「これ綺麗ですわ!」

承太郎「よし」

桃華「買ってくださるんですの?ありがとうございます!」


.............................................


承太郎「おい、あんまりはしゃぐんじゃねぇぜ。はぐれるぞ」

桃華「こんなに楽しいのは久しぶりですもの!はしゃがずになんて、いられませんわ!」


.............................................

承太郎「さっき、楽しいのは久しぶりと言っていたが、どういうことだ?」

桃華「........................」

桃華「....................嘘をつきましたの」

承太郎「..................何?]

桃華「わたくし、家の事情であまり外に出させてもらえませんの」

承太郎「体が悪いのか?」

桃華「そうではありません、外の世界はまだ早すぎると、お父様に言われてまして.........」

承太郎「................................」

桃華「なので外出の際には必ず、護衛の者が付きますの。それだと楽しくありません........」

承太郎「護衛の気配がないとすれば、どうやら家を抜け出したようだな」

桃華「.............................はい」

承太郎「まぁその丁寧な話し方と服で、一般人ではねぇと感じていたが」

桃華「...........お見通しでしたか....」

タッタッタ

承太郎「どうやら、お迎えが来たみてぇだな」

黒服「桃華お嬢様~!」

桃華「.....................」

黒服「お嬢様!ここにいらっしゃいましたか!私共心配で心配で.......」

桃華「申し訳ありませんわ」

黒服「この方は......?」

桃華「わたくしの面倒を見てくださいましたの。怪しい人ではありませんわ」

黒服「そうですか、ありがとうございます」

承太郎「いや..............」

黒服「ささ、家へ戻りましょう。お父様も心配しておられます」

桃華「...............はい」

桃華「承太郎ちゃま!」

承太郎「なんだ」

桃華「今日はとても楽しかったですわ!本当に感謝していますわ!」

承太郎「.............................」

桃華「さ、行きましょうか」

承太郎「櫻井」

桃華「はい?」

承太郎「おれもひとつ、嘘をついた」

桃華「え?」

承太郎「おれは学生ではあるが、プロデューサーだ。アイドルのな」

桃華「アイ......ドル........」

承太郎「今日一日、共にして気付いた。てめーにはアイドルの素質がある」

桃華「...........................」






承太郎「アイドルにならねぇか?」




桃華「!」

桃華「アイドル...................」

黒服「お嬢様、その様な事は......」

桃華「......わかっていますわ」

桃華「承太郎ちゃま、誘ってくださいましてありがとうございます」

桃華「ですが、それは無理な話ですの」

承太郎「................................」

桃華「わたくしは外出はおろか、一人で決めて行動することさえ、制限されてますの」

桃華「ただただ、お父様の開いた道を往くだけですの.......」



承太郎「ちがうね、『道』というものは自分で切り開くものだ」



桃華「!」

承太郎「決められた人生をそのままにするつもりか?てめー、それで後悔しないのか?」

桃華「...............................」

承太郎「確かに、てめーは一生安定かもしれねぇ。だがな、人生ってのは悩んだり
落ち込んだり壁にブチ当たってこその人生だ。そうじゃあないと面白くねぇ」

桃華「................................」

承太郎「...................おれはしばらく、ここにいる。それまでに答えを出せ」

桃華「............................」

承太郎「じゃあな」

スタスタスタ......

桃華「............................承太郎ちゃま.....」











承太郎「(............................とは言ったものの)」

承太郎「(あんな小せぇガキが親、ましてやあの家柄を説得するなんてのは難しい話だ)」

承太郎「................チッ、惜しいな」

デューサー.......!プロデューサー!タッタッタ

凛「プロデューサー!」

承太郎「おう、凛。今までどこに行ってやがった」

凛「こっちのセリフだよ!ハァハァ.....急にいなくなって!」

承太郎「...............................」

凛「もう、必死で探したんだから!ハァハァ...........」

承太郎「...................の割に、その大量の買い物袋はなんだ」

凛「........................................」

承太郎「..............やれやれだぜ」

本日はここまで。明日の夜にまた投下します
ありがとうございました

櫻井桃『華』


①花


②はなやかなこと


③輝き 光

@宿

ちひろ「ライヴバトルについて詳しく話したいと思います」

承太郎「頼む」

凛「はい」

ちひろ「ライヴバトルと言うのはその名の通り、ライヴでバトル、というものだけではありません」

凛「違うの?」

ちひろ「確かにライヴで投票を競うのもありますが、色々あるんです」

ちひろ「バトルプレイス、及びバトルルールは誰が決めても大丈夫です」

ちひろ「まぁあまり過度なものはアレですけど...........」

承太郎「.....................」

ちひろ「過去のもので言えば、山の頂上に先に着いた方が勝ちなど」

凛「ふ~ん...........」

承太郎「なんだ、つまらなそうだな」

凛「うん、もっと過酷なのかと思った。火山とか、無重力空間とか」

承太郎「お前は何を目指してる」

ちひろ「中にはプロデューサー参加型というものもありますよ」

承太郎「何?」

ちひろ「人を傷つける行為は基本NGですけど、まぁ基本です。ありますけど。他にも」

承太郎「ちょい待ちな。そのプロデューサー参加型というのはなんだ」

ちひろ「ほら、小学生の運動会にあるじゃないですか、親子競技みたいな。あんな感じです」

承太郎「.........................................」

凛「プロデューサー、強そうだね」

ちひろ「他にはプロダクション同士、タッグを組んで行ったりと」

承太郎「それがあのシーザーとかいう野郎とやるってことか」

ちひろ「そうです」

凛「なるほど」

ちひろ「シーザーさんもああ言ってますけど、組まないと負けるって、彼自身が一番分かっていると思います」

承太郎「.......................どういうことだ」

ちひろ「.........復活したんです、あのプロダクションが......」

凛「復活.........?」

ちひろ「そうです!」

ちひろ「あの、エイジャプロがッ!!」






【 よみがえる究極のプロデューサー! 】




承太郎「....................で、そのエイジャプロってーのは」

ちひろ「エイジャプロ、ほんの20年前、三人のプロデューサーが己のアイドルを
育て上げ、頂点にまで上り詰めたという伝説のプロダクションです」

ちひろ「私は当時、まだほんの子供だったのでわかりませんでした。しかし、その関連の資料を読むと........」

凛「読むと..........?」

ちひろ「伝わって来るんです!凄みがッ!

承太郎「.............それで、あのシーザーと」

ちひろ「はい.........」

凛「本当に、強いんだね」

承太郎「不安か?」

凛「......うん、だって最初の相手が伝説のプロダクションだなんて........」

承太郎「......無理もねぇな」

承太郎「しかし、何故復活した?」

ちひろ「その理由はわかりません...........」

承太郎「.................そうか」

とぅるるるるるるるるるる

ちひろ ピッ

ちひろ「もしもし」

ちひろ「シーザーさん!」

承太郎「!」

ちひろ「はい、..................はい....では」ピッ

凛「どうしたの?」

ちひろ「もう一度みんなで話がしたい、と」

承太郎「.............フン、あの野郎も危機を感じたようだな」

凛「行こう」

@街

シーザー「来たか」

智香「!」

承太郎「............................」

凛「智香も一緒なんだね」

智香「うん☆」

ちひろ「シーザーさん..........」

シーザー「........JOJO、話は聞いたな?」

承太郎「...................あぁ」

シーザー「言い争いをしている場合ではなかった...........」

シーザー「許せ、JOJO」

承太郎「...........................」

承太郎「やはりてめーも、恐れているようだな」

シーザー「.................................」

シーザー「おれは負けることは、許されんのだッ!」

シーザー「奴らには............」

智香「プロデューサーさん...........」

智香「アタシが、アタシが一緒ですから!」

シーザー「智香、おれについてきてくれるかい?」

智香「当たり前です!頑張りましょう!プロデューサーさん☆」

シーザー「グラッツェ、智香」

ちひろ「私達も頑張りましょうね」

凛「うん!」

承太郎「あぁ」

?「笑っていられるのも今のうちだな」

全員「!!」



ゴゴゴゴゴゴゴ


シーザー「お.......お前らはッ........」


ゴゴゴゴゴゴゴ


シーザー「エイジャプロッ!」



承太郎「こいつらが、エイジャプロッ............!」


?「我が名は我夢ゥ!」

?「絵師出子!」

?「数!」

ワムウ「まるで蟻のような奴らだ。存在感が薄い」

凛「うっ」

智香「うぅっ」

承太郎「やれやれ、こういう歓迎の挨拶は女の子にゃあきつすぎるぜ」

シーザー「てめぇら.......何故復活した!」

ワムウ「メディアの報道からだが、海を渡らぬこの地(日本)ではプロダクションが増えすぎたと...」

カーズ「プロダクションは我らだけでいい、また20年前のように蹴散らせばいいこと.........」

エシディシ「そういうことだぜ」

承太郎「フン、いきなり出てきて腹の立つ奴らだ。一回ぶっとばしておくか?」

凛「プロデューサー、やっちゃって」

ちひろ「プロデューサーさん!凛ちゃんも!」

ワムウ「ほう、どうやら威勢のイイのが二人いるようだな.........名乗れ」

承太郎「空条承太郎」

凛「渋谷凛」

エシディシ「ならばジョジョとジョリーンということか」

凛「全然違うけどね」

カーズ「潰されたくなければ、降参するんだな」

シーザー「誰が降参などするものかッ!おれはてめぇらを倒して一族の恨みを果たす!」

エシディシ「.........フフフフフ」

カーズ「フフフフフ」

ワムウ「フフフフフ」

シーザー「き、きさまら、何がおかしいッ!」

ワムウ「フフフフ.....おろかなプロデューサーはいつも同じセリフを吐く.......
我々が初めてライヴバトルを行った20年前も今も、『必ず倒す』『恨みを果たしてやる』と......
だから笑ったのだ」

シーザー「き......きさまら~ッ!」

ワムウ「せいぜい己の未熟さに気付くのだな」

カーズ「行くぞ」

承太郎「待ちな」

エシディシ「ん?」

承太郎「てめーらのアイドルはどうした?何故連れてこない」

ワムウ「フン、挨拶など当日にすれば良かろう」

承太郎「まさか、自分のアイドルの特性を知られたくないから、とかじゃあないだろうな」

カーズ「.......................ほう」

エシディシ「こいつは、なるべく早く倒した方がよさそうだな」

ワムウ「お待ちをエシディシ様。ジョジョとやら、ライヴバトルは一週間後。いつまで強気でいられるかな?」

ちひろ「.......................」

智香「一週間................」

凛「一ヶ月もあれば、私はアンタのとこのアイドルなんか倒すほど強くなってみせるのになぁ」

ワムウ ピクッ

ワムウ「なんだと?」

凛「一ヶ月もあれば、私はアンタのとこのアイドルより強くなってみせるって言ったの」

凛「私は本気を出せばすごく飛躍するタイプだからね。ちょっと努力をすれば簡単に強くなれるのに」

ワムウ「.............................」

凛「いや、今言った事は忘れて。こんな立派なプロダクションにやられるんだ、名誉なことだよ」

ワムウ「話を続けろ」

凛「あぁ...喋るのもダルくなってきた。早いとこ負けた方が楽でイイかもね.........」

ワムウ「続けろと言っているのだッ!」

凛「.....................................」

凛「いやね、アンタ、これからの長~~~い人生を普通の小娘を潰すだけの毎日にしたいわけ?
そんなの汚点だよ。それを拭うのは、強く鍛え抜かれて成長した私と正式に戦って勝つことだと思うな」

ワムウ「なにィ~~!」

ワムウ「ハッタリをかますなよジョリーンとやら!」

凛「だから違うってば」

凛「(でも血管がピクピクいってる.......もう少し怒れば完璧につれる!)」

凛「今の私はライヴのシロートなんだよ!修行を正式につめば、たったの一ヶ月でアンタのとこより強くなる才能があるッ!」

凛「でも、もっとも......私が強くならないうちに倒してしまった方がアンタにとっていいよね」

ワムウ ピクピク

ワムウ「きっさまぁ~~~!!」

エシディシ「ワムウ!何を悶えている!」

ワムウ「..................................」

エシディシ「ワムウ?」

ワムウ「エシディシ様.....わたしはこのアイドルをえらく気に入りました」

凛「(き、きた!)」

ワムウ「......ジョリーンとやら、おれはあえてお前の口車にのってやるぞ、いいだろう!
一ヶ月で強くなると言うのなら、一ヶ月だけ待ってやろうではないか!」

承太郎「(凛、中々やるな)」

承太郎「じゃあ、一か月後にライヴバトルってとこだな」

ワムウ「ただし、お前が逃げたままでおれんように、これを渡そう」

凛「こ、これは...........!」

ワムウ「名付けて『終の偶像人生(アイドルマスター)』!この契約書は33日後に貴様がアイドルを辞めることを約束としたもの!」

ちひろ「そんなッ.....そんな事出来るわけ!」

ワムウ「我々エイジャプロは大手だ。アイドル、プロダクションの一つや二つ潰すなど簡単な事よ」

ちひろ「ッ!!......でもそんなの認め」

凛「いいよ、受けて立つよ」

承太郎「あぁ」

シーザー「おい!お前ら正気か!?」

智香「考え直して!」

承太郎「追われた方が、大きく進める」

承太郎「なぁ、凛」

凛「さすがプロデューサー、わかってるね」

ワムウ「ならば、この書類にサインを........」

承太郎 カキカキ

凛 カキカキ

Qtaro Kujo

Qui Shibuya

シーザー「おい」

ミスった。こっちです





承太郎「追われた方が、大きく進める」

承太郎「なぁ、凛」

凛「さすがプロデューサー、わかってるね」

ワムウ「ならば、この書類にサインを........」

承太郎 カキカキ

凛 カキカキ

Qtaro Kujo

Qin Shibuya

シーザー「おい」

ワムウ「フン、これで決定された」

ワムウ「この書類を破れるのは、おれのアイドルを倒した時のみ!」

ワムウ「33日後の昼!この地で開かれるライヴバトルで待っているぞ!JOJO!JOLYNE!」

凛「........................................」

エシディシ「おれとの闘いはないだろうが、このエシディシからもプレゼントだ」

ちひろ「何ィ――――ッ!?」

エシディシ「ワムウとは違う契約書よ。これは貴様のプロダクションを潰すと約束したものだぜ」

カーズ「くだらぬ.......もっとも我々は最強、好敵手がいなくて久しい。敵あってこその
はりのある人生......気持ちはわからんでもないがな........」

カーズ「行くぞ!二人とも!」

ワムウ「JOJO!JOLYNE!せいぜい強くなれ!おれを負かすほどにな!ワハハハハハハハ!」

スタスタ..............

承太郎「..........................」

承太郎「よくやったな、凛。まさか一ヶ月まで引き延ばすとはな」

凛「ナメてもらっちゃあ困るよ」

ちひろ「でも負けたら倒産ですよ!倒産!」

凛「プロデューサー、負ける気がしないよね」

承太郎「あぁしない」

シーザー「どこまで自信家なんだ、お前らは........」

承太郎「凛、強くなったな」

凛「プロデューサーのせいだよ、ふふっ」

承太郎「とりあえず浮かれている暇はねぇ、明日からレッスンを始めるぞ」

凛「うん!」

ちひろ「私の事務所が~!!」

智香「ア、アタシ達も頑張りましょう!」

シーザー「あ、あぁ」

シーザー「ジョジョ、33日後に集まろう」

承太郎「何を言ってやがる」

シーザー「え?」

承太郎「てめーらも一緒にレッスンだ」

シーザー「なっ」

智香「マ、ママミーヤ..............」



若林『智』香


①物事をよく理解する


②賢い

@ツェペリプロ

承太郎「ライヴバトルが歌やダンスだけじゃあないと知った今、様々なトレーニングを追加するしかねぇ」

シーザー「というと......」

承太郎「まずは、『ンドゥールトレーニング』だ」

智香「んどぅーる........?」

承太郎「コレは目を閉じ、耳だけを頼りにするトレーニングだ」

凛「難しそう」

承太郎「あぁ、相当難易度が高い。だが脳の活性化に繋がる」

シーザー「ちょっと待ってくれ」

シーザー「トレーナーに任せないのか?」

承太郎「トレーナーには基本的なことを任せる。奴らは厳しい闘いを味わったことがないからな」

シーザー「まるで、自分は味わってきたような言い方だな、ジョジョ」

承太郎「..................................」

凛「プロデューサー?」

承太郎「.................何でもねぇ」

承太郎「あとは、1000球キャッチボールだな」

智香「1000球ゥ!?」

承太郎「野球を上手くなれと言ってるんじゃあない。キャッチボールは頭を使う。動体視力、頭の回転、そして肩の強さ」

凛「それ必要?」

承太郎「何でも必要になる」

凛「でも本格的に力をつけるなら、もっと追加した方がいいんじゃない?」

承太郎「そうだな、例えばどんなのだ?」

凛「う~ん.......」

智香「柱を登るとか☆」

シーザー「智香!?」

承太郎「なるほど、それだと力がつくな」

シーザー「................................」

それから特訓が始まったッ!



凛「........................................」

凛「(今、この場にいるのが.........鳥三羽.......)」

凛「(人は........)」

凛「(この足音.......身長は190........195........)」

凛「(......若い人の歩き方........プロデューサーだ........)」



契約期限まであと26日!


凛 ヒュ

智香 パシィ ヒュ

凛 パシィ ヒュ

智香 パシィ ヒュ

シーザー「..........1000球続くか?」

承太郎「続く方に100ドル」



契約期限まであと20日!


智香「く......!あと少し........!」ググッ

承太郎「早く登らねぇと体力が底をつくぜ」

凛「わかってるよ....!」

シーザー「頑張れ!智香!」

智香「......いつも応援してる側だけど.....応援されるのも気持ちがイイですねっ....!!」ガッ

智香「や......やった.........」

智香、登頂成功!7時間6分5秒!

凛「ぐっ.....!」

@一時間後

凛「あと.....少し!」

凛「く......!」

凛「よし!」ガッ ズル

凛「あっ!」

ガシィッ

凛「と、智香!」

智香「ジョ、承太郎さん!彼女を救うためにこの智香が手を貸すことをお許しください!」

承太郎「.........かまわねぇが、お前の体力ももう限界じゃあないのか」

智香「あっ、忘れてました☆」

凛「でっ!お願い!手を離さないで!智香!」


10秒後 凛「離さないで」を72回言ったあと、登頂に成功!8時間7分6秒!



契約期限まであと18日!


承太郎「筋肉、内臓、体力、この3つを強くするために鍛えなきゃあならないのは「呼吸」だ」

凛「ふむ」

承太郎「1秒間に10回の呼吸が出来るようになれ」

承太郎「呼吸を鍛えれば、老化も遅くなるとじじいも言っていた」

凛「私達にとって、老化はまだ早い話だけどね」

智香「承太郎さんのいうことを信じて頑張ります!」




彼女達はがむしゃらに頑張った。



今まで経験したことのないトレーニングに戸惑いながらも、日々成長していった。



智香 フー フワフワ

凛「智香」

智香「あ、凛ちゃん」

凛「シャボン玉?」

智香「うん☆プロデューサーさんが悩んでる時には吹けって~」

凛「もしかして関節キ」

智香「ち、違うよ!?///あ、新しいのをくれたの!///」

凛「..................何か悩んでるの?」

智香「..............................」

智香「..........大丈夫かなって」

凛「...................................」

凛「私も心配だよ」

智香「凛ちゃんも?」

凛「うん...........まだアイドル始めたばっかだし、わからないことも多いし」

凛「でも、私は今の自分が好き」

智香「ふふっ、私も!」

凛「智香、私にもシャボン玉ちょうだい」

智香「はい☆」

凜 フー フワフワ

智香 フー フワフワ


フワフワ.........フワフワ..............パチン



契約期限まであと7日!







【 行け!アイドルマスター! 】




凛「ついに最終試練.........」

智香「緊張するね.......」

凛「今までの集大成だもんね」

凛「じゃあ、私はあっちだから」

智香「アタシはあっち!」

凛「.........................智香」

智香「なぁに?」

凛「頑張ろうね」

智香「うん☆」

スタスタ............




凛「よし、ここでプロデューサーが待ってるハズ............」




ゴゴゴゴゴ


凛「なんでアンタがいるのか説明してもらえるかな?」


ゴゴゴゴゴ


凛「エシディシッ!!」


エシディシ「フフフフ..........」

承太郎「凛!」バッ

凛「プロデューサー!」

承太郎「てめーから仕掛けてくるとはな........」

エシディシ「オレひとりか......(別行動をとった)カーズ達はまだ仕掛けなかったようだな」

凛「で?........ライヴバトルをやろうっていうの?」

エシディシ「フン、わかっているじゃあないか」

承太郎「凛、いけるか」

凛「うん。心の準備はまだだけど、『運命』には従うから」

凛「エシディシ、あと6日あるけど、今紙を破らさせてもらうよ」

エシディシ「ほう...鋭い......いい目をするようになったな............」

エシディシ「だが、その様な眼差しを持つ者がおれに会った時、負ける」

承太郎「早く、てめーのアイドルを出しな」

エシディシ「ワムウはクールの流法を持つが......おれは『キュートの流法』!」

エシディシ「来い、志希よ!」



志希「にゃっふっふふ~ん!志希ちゃん登場~!」



凛「これが.......」

承太郎「てめーのアイドル!」

一ノ瀬志希
http://i.imgur.com/K48t1an.jpg
年齢 18歳
日本・岩手生まれ
誕生日 5月30日(双子座)
身長―161cm 体重―43kg
3サイズ:83-57-82
血液型:O型
趣味:観察、アヤしい科学実験、失踪


破壊力―D スピード―A 射程距離―A
持続力―B 動作性―A  成長性―C

エシディシ「まず、今回のルールを説明する」

エシディシ「バトル内容は..........『鬼ごっこ』だッ!」

凛「.............鬼ごっこ?」

承太郎「てめー、ふざけてんのか?」

エシディシ「ふざけてなどいるものか、大マジだぜ」

エシディシ「安心しな、スポンサーはつくし客もいる」

承太郎「......................................」

エシディシ「まず制限時間は一時間、三回タッチで負けだ。乗り物・危害を加えるもの以外の道具は可。タッチしたら
その場で一分間待機」

承太郎「フィールドは」

エシディシ「この街の路地裏、半径500mまでだ」

承太郎「一般人がいるんじゃあねぇか?」

エシディシ「人の立ち入りを禁止している」

エシディシ「プロデューサーであるオレ達、及び客はモニターで観戦する」

承太郎「................で、どっちが鬼をやるんだ?」

エシディシ「フン、弱者は逃げ惑う姿が似合うものよ」

エシディシ「おれのアイドルが鬼だ」

承太郎「チッ、ムカつく野郎だぜ.........」

凛「わかったよ」

志希「よろしくにゃあ~」アクシュ

凛「(この子、香水?の匂いがする............)」

凛「よろしく」ガッ

志希「キミ、中々強そうだね~」

凛「握手しただけでわかるなんて、アンタも中々やるみたいだね」

志希「にゃっふふ~♪」

エシディシ「さァ、始めるとしようか.......ギャラリーも待っている」

承太郎「とっとと始めな」

エシディシ「最初は30秒待機だ」

エシディシ「始めェッ!!」

凛 ダッ!

志希「30~♪ 29~♪」

凛「(なるべく遠く.......いや、それでは気付かれてしまう)」タッタッタ

志希「10~♪ 9~♪」

凛「(でもこの街は初めて......ましてや路地裏......)」

凛「(少しキツイかも............)」ダダッ

承太郎「何が何でも逃げろ、凛」

志希「3・2・1!」

志希「0!」ダダッ!

エシディシ「さて、負ける覚悟は出来ているか?JOJO!」

承太郎「....................................」

承太郎「半径500mものフィールド、30秒の差、そして頼りにするのは
目と足のみ。てめーのアイドルの方が不利じゃあないか?」

エシディシ「甘いな、JOJOよ」

承太郎「何?」




凛 タッタッタ

凛 タタ

凛 サッ!

凛「(.....30秒離せば、相手の位置なんて把握できない。出来るわけがない)」

凛「こうやって、体力回ふ」

志希「あれ?逃げないのかにゃ~?」

凛「!?」

凛「な、なんで.......」

凛「くっ!」ダダッ

志希「ふっふ~♪」ダッ




承太郎「なん......だと.........?」

エシディシ「フフフフ.........いい顔をしているなァ......」




凛「(なぜ........なぜ!)」タッタッタ

凛「(足の速さは人それぞれ.....だけど、何故場所がわかった!?)」

凛「(足跡、いやここはアスファルト.......)」

凛「(足音.......?いや、最小限にしているつもり..........)」

凛「(わからないッ!)」

凛 ピタ

凛「..................................」


...................タッタッタ


凛「(やっぱり!追いついている!)」

凛「(どうして!こんな正確に!)」

志希「にゃっふっふ~♪」タッタ!

志希「タッチしちゃうよ~♪」

凛「(や、やばい!)」

志希「はい、ターっ」

凛「!」

志希「ち♪」トン

凛「!!!」



エシディシ「まずは一回目だな...」

承太郎「..............チッ!」



残り50分!


志希「あっと2っ回~、あっと2っ回~」

凛 ダダッ!

志希「59~♪ 58~♪」

凛「.......................」タッタッタ

凛「(走って追いつかれるなら........)」

凛「(隠れる!)」サッ

凛「こうして狭い所に入れば...........」

凛「............................」

凛「ここ、なんだか匂うな..............」

凛「.............................まさか...」


ゴゴゴゴゴ


凛「匂っているのは..........」


ゴゴゴゴゴ



凛「私の手ッ!」


凛「あの時!」

志希『よろしくにゃあ~』アクシュ

凛『(この子、香水?の匂いがする............)』

凛『よろしく』ガッ

凛「(わかった........)」

凜「(私の手に匂いを付けた!)」

凛「(あの子はこの匂いを追っている!)」

志希 クンクン

志希「こっちだネ~」タタッ!

志希 タッタ タタ!

志希「み~っけ♪」

凛 ダダッ!

志希「おっと」ピタッ

志希「糸?あらら、足を引っ掛けるつもりかにゃ?」

志希「ゴミ箱を漁る程、道具が欲しいんだね~」

志希「でも失踪が趣味のあたしには、こんなのトラップでもないにゃ~」ピョン



エシディシ「二度目のタッチももうすぐか。JOJO、悪いがこの勝負貰ったぜ」

承太郎「.......フン、うちの凛は頭がイイ。てめーの思い通りにゃあならねぇ」

エシディシ「なにィ?」



残り40分!


志希「あれれ~?また漁ってる~」

志希「イイ道具は見つかったかな?」

凛「....................」ダダッ!

志希「ふっふ~ん♪いくら逃げても~」

志希「匂いからは逃げ..................」

志希「.............................あれ?」


志希「匂いが....................消えた...................?」


志希「そ、そんなッ!」


凛「匂いは消した」


志希「!!」

志希「ど、どうやって.........」

凛「この私がただやみくもに疲れるだけ走り回っていたと思う?アンタのつけたこの匂いを消すために走っていたんだよ」

凛「ほら」スッ

志希「それは....................炭ッ!」

凛「そう、炭には脱臭効果がある」

志希「はッ!キ.......キミ!ね....ね....念写したなッ!」

凛「どうやらこのンドゥールトレーニングのおかげだね。炭が風でこすれる音が聞こえて、頭に念写できたよ」

志希「にゃ、にゃにィ~~~~~!!」



承太郎「どうやら、うちのアイドルの方が一枚上手だったようだな」

エシディシ「く、クソガァァ~~~!!!」



残り30分!

凛「..........で?匂いは消えたよ。それでも私を追うつもり?」

志希「.................................」

凛「正直やめた方がイイよ。私、並大抵の特訓はしてないから」

凛「“匂い”を使ってたから無駄なく私を追えたけど、それが使えないならもうダメだね」

志希「..........................」

凛「.......ま、やめないなら全力で逃げるけどね」ダッ!


タッタッタ..........


........

志希「..............................」

志希「にゃーっはっは!ふっふ~!!高ぶってきちゃったわー♪あたしの奥からナンカが分泌される感じ!」

志希「この志希ちゃんはね~、本気を出すと凄いんだな~」

志希「匂いフェチを.......舐めないでよねぇ~ん♪」ダダッ!!

凛「ふっふっ!」タッタッタ

凛「ここまでくれば....ハァハァ.......大丈夫.......ハァハァ........」

凛「(......この迷路も、段々と理解してきた)」

凛「(あとは、ンドゥールで相手の位置を確認........)」

凛「(........................)」

凛「(この音......これは鳥の足音............)」

凛「(もう一つ.......................)」

凛「(..................................)」

凛「(..............おかしい、この音は........ッ!)」



凛「(追いつかれている!!)」ダッ!!!


志希「にゃふぅ~!」ダダ!!

凛「(なんでッ!?)」

志希「逃げろ逃げろ~♪」

志希「あたしが本気を出せば、チョロイチョロイ~♪」

凛「くっ!」タッタッ

志希「ま、これを使っちゃうとすぐ疲れちゃうんだけどね~♪」



エシディシ「志希め、アレを使ったか」

承太郎「(様子がオカシイぜ.........)」

承太郎「(凛が.....負けている.......)」

志希 クンクン

志希「そこに堕ちてる桃は腐ってるね~」

志希「あの鳥は煙草の匂いがするね~」

志希「それから~........」

志希「この先に興奮すると分泌される『アドレナリン』の匂いがするよ」クンクン

志希「これを追えば~、キミに会えるね~♪」ダダッ!!

志希「匂いフェチを~.......」

志希「ナメるなァァァ――――ッ!」

タッタッタ!

タッタッタ!

凛「やっぱり追いつかれてる!」タッタ!

凛「(彼女はおそらく、私のアドレナリンを探知している.......)」

凛「(でも、コレを抑えることは出来ない!)」タッタッタ!



残り20分!


シーザー「最終試練文句なく合格だ、智香」

智香「ありがとうございます!」

智香「えーっと、双眼鏡双眼鏡........」ガサゴソ

シーザー「ハハ、自分が合格したことより凛の最終試練がそんなに気になるか、智香」

智香「はい.........大丈夫かなって」

シーザー「恐らく大丈夫だ」

智香「.......................」バッ!

シーザー「智香?」

智香「な..............なんだ~~~~~あれはッ!」

シーザー「どうした............?」

志希 クンクン

志希「こっちだネ~」ダッ

凛「ハァ......ハァ......!」タタッ

志希「ハスハス~♪」

凛 ササッ タッタッタ!

志希「体力は大丈夫かにゃ~♪」

凛 ササッ ピョン!

志希「ふっ!」ピョン

志希「タッチ!!」

凛「っ................」

志希「さっきの糸を張った所で転ぶと思ったのかにゃ?」

志希「だめだめ~♪」

凛 ピタッ

志希「?」

凛「ふ~、久しぶりに気持ちよく走れたのにさ、ちょっと疲れちゃったよ」

志希「.......................キミ、今」

志希「そんなへらず口を叩くふりをして実は心の中で作戦を考えてるんでしょ!」

凛「..............................」

志希「おっ、青ざめた.....図星だね。ズバリ、当たってしまったか........」

志希「にゃァ――――――ッ!?」

凛 ゴ...ゴクリ

凛「(フ......次の私の作戦は、や....やはりゴミ箱にあった「糸」の作戦でいく........)」

凛「(逃げてる間にアスファルトに同色の糸を上手く結んで四方に張っていく.........)」

凛「(奴に糸がばれないように..........)」

志希 ニヤニヤ

凛 ギクリ

凛「(い.....いやな笑い......ま、まさかこの作戦を見抜いているのかな.....いや、ばれるものか...
糸を張るしぐさを見せず『結界』を作っていけば奴は絶対ワナにはまる)」

志希「ふっふっふ~♪」

凛「な......なにその笑いは!」

志希「キミィ、『結界』を作ろうとしていたね?よぉーくみなッ!『結界』をはっていたのは、あたしの方だよ!」



智香「糸の下に!あのアイドルからワイヤーが伸びているッ!」



志希「キミの作戦なんて、すでに見切っているのだにゃー♪」


プツン プツン プツン プツン プツン

一之瀬『志』希


①ある方向を目ざす気持ち

②心の持ち方 信念

③厚意

志希「あたしもゴミ箱からワイヤーを手にしたのであーる♪」

志希「まさに!まさにィまさにまさにまさにィィィィィー!」

志希「まさに!キミの言うとおりにゃ~!もっとも上をいき勝利を蹴っていたのは、あたしの策の方ではあったけどね~♪」




智香「り、凛ちゃんッ、や........やられてるッ!」

シーザー バッ

智香「あ、双眼鏡!」

智香「プ、プロデューサーさん!い......いきなり何を!こんな時に何をするんですか!?」

シーザー「智香........双眼鏡で凛の運命を見ていてなんになる」

智香「え!?」

シーザー「もし凛がやられたのなら!今度エシディシとあのアイドルを向かえ撃つのはオレ達の役目だ!」

智香「はッ」

シーザー「辛いが、オレ達が考えなくちゃあならないことは、エイジャプロを倒す事!感情に溺れている
時じゃあない!行くぞ!智香!」

智香「た.......確かに.............」

智香「凛ちゃん...................!」

志希「ねぇ........キミ............『降参する』って言いなよ.......」

凛「!」

志希「ほら、言ってみなよ。言っちゃえばさ、スッキリするし、アイドルをやめることも見逃してあげるよ~?」

凛「..............................」

志希「あたしがワムウプロデューサーに言ってあげるよ~」

志希「早くいいなよォ~~ッ」

志希「『降参する』って一回だけでいいんだよ~?にゃはは~♪」

志希「アイドル、辞めたいの?」

凛「.....................言えば......言えば...........」

凛「ほ............本当に............アイドルを辞めなくていいの?」

志希「..........................」ニタァ~

志希「うん~!約束するヨ~♪言うかわりにアイドルを続けていいんだよ~♪」

志希「ほら、言いなよ~」




凛「  だ  が  断  る  」




志希「ニャニィ!!」

凛「この渋谷凛が最も好きな事のひとつは」

凛「自分で強いと思っている奴に『NO』と断ってやる事だ........」

志希「にゃ、にゃにぃぃぃ~!!」

凛 ニタリ クックックック

志希「だけど!あと1回タッチしたらキミは終わるんだよ!?こんな時に笑みをッ!」

凛「あのね......こーやって腕を組んで目を閉じる笑いは、勝利の笑いだよ」

凛「アンタの『敗因』は私と勝負したことだったなぁ~」

志希「敗因?『敗因』だとォ~~~~~!?」

凛「おや?わからない?そして自分がすでに負けているのがわからない?」

凛「私の上をいったつもりでも、そのさらに上を私がいってたのよ」

志希「.......................!!」

凛「人間はね、この長い年月でコツコツと少しずつ進歩してきたんだよ.......その中でみんなの
好きな『手品』や『奇術』もずいぶんと発展してきた.............」

凛「私、ヒジョーに好きなんだよね。だましの『手品』がッ!」


ブワァァァァァ


志希「せ、切断したはずのッ!」

志希「ま.....まさかッ!『糸』がッ!」


ビシィッ!


凛「ロープマジック成功!私は糸を切断されても大丈夫なようにトリックを使って結界を張っていた!」

志希「NYAAAAAAAAAAAAAAA!!!!」

切断したはずのロープがなぜ一本のロープに戻ったのか!?

それはジョジョで再確認してくれッ!

志希「う、動けないにゃあああ~~!!」グググ!

凛「利用させて貰ったよ、アンタのタッチ」

志希「!?」

志希「......あ、あたしがタッチして........そのあたしが何も出来ない待機時間の1分を使って......ッ!」

凛「そう貴重な1分、大事に使わせてもらったよ」

志希「うぐぐ......!こんな糸!こんなの!」グググッ!

凛「その嗅覚を最大限に楽器する能力を使うと疲れやすくなるんだっけ?」

志希「!!!」

凛「なら、もうそれを噛みちぎる力は残ってないんじゃない?」

志希「あ.....あ...........!!!」ヘナヘナ

凛「1分経過。そのまま10分、そこでくるいもだえてればいいよ........」

志希「うにゃぁぁぁぁぁぁぁ~~~~~~~!!!」


その声は狭い路地裏にこだました!

10分後、バトル終了のゴングもこだました!


勝者、渋谷凛ッ!



承太郎「2500年前の中国の兵法書に『孫子』というのがあってだなこう書かれている」

承太郎「『勝利というものは戦う前に全てすでに決定されている』」

承太郎「.............フン、その書類は破らせてもらうぜ..........」

ビリビリ パッ ヒラヒラ......

エシディシ「う................うぅ.......」

エシディシ「う~うぅぅ、あんまりだ..........」


エシディシ「HEEEEYYYYYY!!あァァァんまりだァァァァ!!!」

本日はここまで

わかりにくい読みにくいバトルものでごめんなさい

続きは明日の夜に

>>157の7行目、楽器ではなく発揮です。間違えましたスイマセソ

やっぱ書きまつ

................................................

..........................

.................

.........

智香「やったね!凛ちゃん!」

凛「ふー..........ありがと、智香」

承太郎「よくやった、凛」

凛「うん」

承太郎「これで、事務所の倒産は免れた」

ちひろ「イヤッハー!!」

承太郎「............................」

凛「................................」

承太郎「だが、浮かれてる暇はねぇ。まだ二人残ってやがる」

凛「うん...............」

承太郎「ワムウはどんなアイドルをだしてくるかわからんが」

承太郎「一番わからんのは、カーズだ」

凜「カーズ.........」

@街

犬「クーン」 

カーズ「.............................」

犬「クーン」

カーズ「.............................」

犬「ワンワン」

カーズ「.............................」スッ ザッザッ

犬「クーン.......」トボトボ.......

車 ブォロロロロロ!

犬「ワン!」

カーズ ガシィ!

車 キキィーー

犬「................クーン」

カーズ「8時にあるはずのエシディシからの電話がない...............」

カーズ「エシディシと志希の身に何があったのだ!」






【 クールの流法、ワムウ 】




承太郎「ここが噂に名高い兵庫の神戸か」

凜「あれが神戸タワーだね」

承太郎「どこかしこも近未来化してやがるな」

智香「歩いてるネコちゃんまで映画女優が飼ってそうな上品ムードですね~」

シーザー「ここが、カーズとのライヴバトル地.......」

ちひろ「どうやら、閉鎖されているさびれたホテルのようですね」

ちひろ「...........凛ちゃんの契約が成立するまで時間がありますが..........」

ちひろ「どうするかです」

シーザー ニヤリ

シーザー「当然のこと!すかさず挑むべし!」

凜「同感!善は急げって言うし!」

智香「同じ」

ちひろ「プロデューサーさんは?」

承太郎「おれは..................」

承太郎「おれは反対だ」

承太郎「契約まで時間がある、ならばその時間は特訓や敵の偵察に使うべきだ」

承太郎「奴らはプロ中のプロだ、ただ強いってだけじゃあねぇ」

シーザー「なに!」

承太郎「奴に今挑む程、危険なことはねぇと予想するぜ」

承太郎「蝶がクモの巣に飛び込むのと同じことだからな..........」

凜「確かに........私もあの志希って子とは正直ギリギリだった」

凜「もう少し、あの子を把握できたらすぐ倒せたかもしれない」

承太郎「今のおれは兵法書の『孫子』に従う。勝利の確信がある時だけに戦う」

シーザー「JOJO!きさま!」ガシッ

シーザー「おじげついたかッ!」

承太郎「おじげづくだと?いいや」

シーザー「勝利の確信といったな!しかし智香はオレたちの特訓を耐えて合格した!」

シーザー「今がその『ノッてる時』だッ!」

智香「プロデューサーさん...........」

承太郎「...................................」

承太郎「シーザー、てめー................焦ってるな?」

承太郎「何を焦っている、落ち着いて考えろ。バトルを挑んだらおれたちの方が完全に不利だ」

シーザー「焦ってなどいないッ!これは決着だッ!前の事務所の因縁に決着をつける!おれはやつをぶっ倒す!!」

承太郎「決着だと?てめー、事務所がどうしたって言うんだ、くだらねぇぜ。前の事務所の話なんか
持ち出すんじゃあねぇぜ!」

シーザー「なんだとォ~JOJO!」

承太郎「前の事務所だと?今の事務所があるじゃあないか!てめーらが負けたらただのマヌケだッ!」

シーザー「................」キッ!

承太郎「!」

ちひろ「はっ!」

智香「プ、プロデューサーさん!」

凜「すごい眼.....................」

シーザー「言ってくれたなJOJOォォォ!!」ガシィ!!

承太郎「てめー、どうした?急に人が変わったみてーに.............」

シーザー「JOJO!プロデューサー同士、貴様だけにはわかると思ったが見損なったぜ!」

承太郎「なに?」

シーザー「行くぞ、智香」クルッ

智香「あっ................」

ちひろ「シーザーさん!プロデューサーさんの言う通り、やはり危険です!」

シーザー ザッザッ

ちひろ「命令です!シーザーさん!」

シーザー「千川さん、すまない。こればかりは聞けない!」

シーザー「あなたも知るようにおれの血統の問題だ!カーズがいるとわかっていて
一族の恨みを晴らさないわけにはいかない!奴が襲ってくるのを待つだなんて、悠長な事を言ってられない!」

ちひろ「..................................」

シーザー ザッザッザッ.....

智香 タッタッタ.....

承太郎「シーザー.......てめぇ一体.......何か急にムキになったわけでもあるのか.....?」

ちひろ「プロデューサーさんは彼の秘められた過去に触れてしまったのです」

承太郎「秘められた過去.........だと......?」

凜「...............................」



.......................................



ヒュォォ.....

智香「!」

シーザー「どうした、智香」

智香「........奇妙な現象がありました.........ホテルの中から風が吹き出て.......」

シーザー「ホテルの中から.......風が?」

承太郎「おい、ちひろ。シーザーの秘められた過去とはいったいなんだ」

承太郎「まるでダダッ子だぜ、腕ずくでもホテルへ入るのを止めなきゃならねぇようだが」

承太郎「まず奴がムキになるワケを聞きてーぜ」

ちひろ「................................」

凜「私も聞きたい」

ちひろ「.......しょうがありません、話しましょう」

承太郎「.........................」

ちひろ「彼の事務所は、二度潰れています」

承太郎「!」

ちひろ「彼の家系は先祖代々伝わるアイドルプロダクションでした」

ちひろ「一度目は彼の祖父が建てたもの、そして二度目は父親が建てたもの」

ちひろ「シーザーさんはそこでプロデューサーをしていました」

凜「........................」

ちひろ「そして.................」

ちひろ「プロダクションを潰したのは、まぎれもないカーズなのです」

凜「!」

承太郎「!」

ちひろ「シーザーさんはやり場のない怒りにどうすることも出来ず、性格が荒れ、
放浪するようになり、ケンカにあけてくれていました。シーザーさんは青春と未来を
捨てたヤケっぱちのどう猛さで命知らずのワルとなったのです。盗み、強盗、ケンカ、放火.........
やってない犯罪は殺人だけ。ドジをふむことなく大人のチンピラヤクザもシーザーさんを恐れました」

凜「................................」

ちひろ「鬼気せまる青春―――そしてシーザーさんが19歳の時、つまり一年前.......」

ちひろ「シーザーさんは智香ちゃんと出会いました」

凜「!」

ちひろ「智香ちゃんの応援する姿を見て、自分が励まされてると感じたんです。
事務所が倒産したことも、アイドルを失った事も洗い流してくれるようで...........」

凜「.......................そうだったんだ」

承太郎「アイドルを失っただと?」

ちひろ「前に所属していたアイドルです。倒産と同時に...........」

承太郎「....................なるほど」

ちひろ「なので、智香ちゃんはシーザーさんにとっての大事な大事なアイドルなんです!」

ちひろ「智香ちゃんだけが心の支えなんです!」

承太郎「....................................」

ちひろ「その分、あのエイジャプロに対しての執念が強いんです...........」

ちひろ「そのまま、誇りの高さとなったのです」

承太郎「..............................」

承太郎「.........そうだったのか、シーザー」

凜「カーズは、プロダクションのカタキだったんだね」

承太郎「悪いな、シーザー。てめーの誇りに傷をつけちまった..........」

承太郎「............気が変わったぜ、おれも全力でてめーを応援する。シーザー」

ヒュォォォォォ......


智香「うっ.........また!錯覚なんかじゃあない!」

シーザー「一体、なにが.......」

?「シーザー....と、智香........か......」

シーザー「なにッ!?」

智香「風が.........やみましたね...............」

シーザー「チッ!」



智香は中国拳法の用いる『ネコ足立ち』の構えをとっていた。

もちろん智香は拳法を習ったわけではないが四肢の力を抜き、

どこの方向からのバトルにもスピードとリズムを失わぬ、

防御態勢を本能的にとり、自然と拳法の『ネコ足立ち』の型になったのである



智香「プロデューサーさん.....アタシ、入ります!」ザッ!

シーザー「智香!」

智香「止めないでください!」

シーザー「と、智香..................」

ザン!

シーザー「はっ!」

智香「あっ!」

シーザー「き.....きさまは!?きさまはすでにこの神戸に!」

智香シーザー「「 ワムウ! 」」

ワムウ「あのヘラズ口をたたくトッポイ女はどこだ」

ワムウ「JOLYNE..........そう、成長したらしいな」

ワムウ「エシディシ様と志希が倒したヤツはどこにいる?」

ワムウ「...............JOLYNEはいないらしいな......貴様とそのアイドル、今の身のこなしから
判断すると、相当に修行をつみ、成長したと見える..............いいだろう!」

ワムウ「まずこのワムウに倒される資格はあるッ!」

智香「ナメないで!」

智香「アタシの精神テンションは今!チアリーディング時代に戻っているッ!
プロデューサーさんがアタシをスカウトした当時だった!熱血!情熱!そのアタシがあなたを倒す!」

ワムウ「いい度胸だッ!智香とやらよ!だがおれのアイドルには勝てん!」

ワムウ「ゆけ!珠美!」

脇山珠美「珠美、いきます!」
http://i.imgur.com/8AiipS8.jpg

脇山珠美
http://i.imgur.com/SUsUynr.jpg
年齢 16歳
日本・佐賀生まれ
誕生日 9月20日(乙女座)
身長―145㎝ 体重―38㎏
3サイズ:72-53-75
血液型:B型
趣味:剣道・時代小説を読むこと

破壊力―B スピード―A 射程距離―B
持続力―B 動作性―A  成長性―B

アイマスの映画やっぱり良かったですね。今日二回見ましたけど、二回ともボロ泣きしちゃいましたよ

ワムウ「ルールは簡単だ。この竹刀で相手の頭を一度叩けばいい」

ワムウ「他道具使用もありだ」

シーザー「頑張れ、智香」

智香「はいっ!」

智香「負けないからね!珠美ちゃん!」

珠美「珠美も負けません!」

ワムウ「それでは....................始め!」

智香 サッ

珠美 サッ

珠美「剣道は珠美にとって得意分野.........!」

珠美「全力でいきます!やぁ!」ビュン

智香「はいっ!」ガシィ!

珠美「この珠美の剣を受けるとは........やりますね!」ビュン!

智香 ガシィ!

智香「チアリーディングはよく腕を使うんだよ!」

珠美「くっ!............」

珠美「まだまだぁ!」ビュンビュンビュン!

智香「ふっふっ!」パシパシパシ!

珠美「や、やりますね..........ですが、防戦一方ですね!」

智香「(バレちゃった)」

シーザー「そこだ!智香!」

智香「やっ!」ビュン

珠美「はいっ!」パシ

珠美「はいやぁ!はいやぁ!」ビュンビュン!

智香「くっ!ひゅっ!」パシィ!パシィ!

珠美「当たらない.......!」

智香「ナメてもらっちゃあ困るよ☆」

ワムウ「珠美!アレを使え!」

シーザー「アレ.......だと.......?」

智香「!?」

珠美「了解ですプロデューサー!」

珠美「智香さん!あなたは強いですが..........」

珠美「この技には勝てないッ!」

智香「!」

珠美 ヒュン........ヒュンヒュンヒュンヒュン



脇山珠美は己の竹刀を高速に回転させたッ!

智香を寄らせないためではないッ!



智香「こ.........これは............」

シーザー「さっきの風だ!」

珠美 ブンブンブンブンブンブンブンブンブン!!

ヒュォォォォォォ



竹刀の回転から生まれる風!

その風は次第に強くなる!


ヒュォォォォォォォォ



智香「くぅ......目が........!」

珠美「そう!生物にとって目は弱点!それに人間は犬のように耳や鼻が
あまり発達していないため、それを補えるものがないッ!」ブンブンブンブン!

珠美「故に、風にも弱いッ!」ブンブンブンブン!


ヒュォォォォォォォ



珠美「これが珠美の、『珠砂嵐』です!」



智香「うぅ.........目がッ!」

珠美「はっ!」ビュン!

智香 ダッ!

スカッ

珠美「逃げるとは!往生際が悪いですよ!」

物陰|智香「ハァ......ハァ...............」

物陰|智香「あの風、どうしたら..........」

物陰|智香「策を......考えないと............!」

珠美「さぁ隠れてないで出てきてください!」

物陰|智香「もう一度!」バッ

珠美「そこにいましたか!」

珠美「珠砂嵐!」

ブンブンブンブン! 

ヒュォォォォォ

智香「(ンドゥール!耳だけを頼りに!)」

智香「(.............................)」

ヒュォォォォォォ

智香「(ダメ!風の音で集中できない!)」ダッ!

珠美「あ!また隠れましたか!」

珠美「でも、あなたが負けているのは確実です!

智香「(浮かばない!....どうしたらいいんだろう............)」

智香「(あの風で.......『目が.....開けられない......』)」

智香「(目が........開けられない.............?)」

智香「...................................そうか」

智香「失敗する確率は高いけど..........やるしかない!」ダダッ!

扉 ダァン!

珠美「!?」

珠美「.............................なるほど」

珠美「光で珠美の目を.............珠美と同じように!」

珠美「ですが!光を背に向ければいいこと!」

珠美「後ろから襲っても無駄です!」

珠美「あなたは完全に負けっ..............」




フワ.........フワ.........フワ.........フワ........フワ.........




智香「..........なんですか、このシャボン玉は..........」

珠美「これで珠美の攻撃を防げると.......」

珠美「.................................子供だましですか」

珠美「子供だましですか!」

珠美「珠美は子供扱いされるのが一番嫌いなんですよオォォォォォ!!」

珠美「珠砂嵐!」

ブンブンブンブン

ヒュォォォォ


フワ フワ フワ フワ フワ フワ フワ フワ フワ


智香「やっぱり、使うと思ったよ☆」

珠美「え!?」

智香「扉を開けたのは確かに日光をこのホテルに入れる事........」

智香「そしてそのシャボン玉を辺りにに散らせば!」

智香「シャボン玉からシャボン玉へ!」

珠美「な!!」

ピカッ!ピカッ!ピカッ!

智香「光を、導けェェェ――――ッ!!」

ピカァ!!

珠美「くっ!」バッ

智香「その目は今開けられまい!」

智香「勝った!その頭に竹刀を振り下ろす!」

智香「やぁ!」ビュン!

珠美「!」



その一点!そして一瞬!ほんの一点の死角だった。

光に竹刀が影となった一点......珠美はこの一瞬を逃さなかった!


珠美 ヒラリ

智香「はっ!」

珠美「そこですッ!」



智香は珠美が『剣道の天才』だということを思い知らされた!



珠美 ビュン!!!

スパ――ン!!

ワムウ「決まったな.........」

シーザー「な................」

智香「あっ............あ....................」

脇山『珠』美


①宝石、宝玉


②真珠


③美しいものの形容

ワムウ「フフフ......なんと強力に成長したものよ。満足だ、久しく満足なる戦いであった」

珠美「危なかった.....もし珠美が竹刀の影を読まなかったら、影でなかったなら!ハァ....ハァ.....
完全に負けていました.........ハァハァ.........」

珠美「そしてもし.....そしてもしカーズ殿のアイドルと闘っていたのなら......
負けるはずないにせよ....ハァハァ........苦戦していたでしょう.....!」

智香 ガバッ!

ワムウ「なにィ!?」

智香 サッ

ワムウ「!」

ワムウ「契約の書類を!何故貴様が書類を!」

智香「.......................」ヘト

シーザー「智香.................」

智香「負けるのは.....怖くない......でもアタシは誇り高きツェペリプロのアイドル......」

シーザー「...........ぐっ!」

智香「だからアタシは、次の凛ちゃんに、バトンタッチする.......じゃなきゃあ」

智香「カッコ悪くて.........アイドルに戻れないよ.......☆」

シーザー「.....そうだな智香、確かにおれ達は負けた.....だが、次に託さなくちゃあならない」

智香「はい...........☆」

智香「アタシが最後に見せるのは!代々受け継いだ未来に託すツェペリプロの魂だ!」



シーザー智香「「 アイドル(プロデューサーの魂だ! 」」




智香「凛ちゃーん!アタシの『想い』だよ―――!」
シーザー「JOJO――!おれの『想い』だぜ―――!」



シーザー智香「「 受け取って(くれ――――ッ! 」」




ウケトッテクレー!



承太郎「今の声は!」

ちひろ「まさかッ!そんなまさかッ!」

承太郎「行くぞ」ダッ

凜「うん!」

ちひろ「はい!」





シーザー「後は頼んだぜ..........JOJO.............」バタッ

智香「頑張って........凛ちゃん..............」パタリ

ワムウ「.............................」

ワムウ「............エナジードリンクとシャボン玉.........」

ワムウ「仲間のためこれを残すため.............」

珠美「..............................」

ワムウ「くれてやる.............」

ワムウ「弱小プロのようにセンチになったからではない」

ワムウ「我々エイジャプロにとって強いアイドルこそ真理.......勇者こそ友であり尊敬する者!」

珠美「.....................ワムウ殿」

ワムウ「なんだ」

珠美「珠美は智香さんのことを永遠に記憶の片隅にとどめておきます」

ワムウ「.............あぁ」

珠美「シャボン玉のように華麗で儚きアイドル..............」



その身尽きても、その魂は尽きず............

シーザー、智香、ここに気絶


.........................................

......................

............

....


..............タッタッタ

タッタッタ!

承太郎「おいしっかりしろ!シーザー!」

凜「智香!」

ちひろ「.........ダメ、気絶してる........」

承太郎「相当な疲れとショックか.........」

承太郎「............................ん?」

承太郎「.................これは.........」

凜「シャボン玉..........」

承太郎「エナジードリンク.......」

ちひろ「と、契約書......」

承太郎「おれ達に、授けたものだ..........」

凜「くぅ.......!」

ちひろ「プロデューサーさん、凛ちゃん、悲しむのは許しません」

承太郎「...........................なんだと?」

ちひろ「二人の敗北は決して消えることがありません」

ちひろ「ならば、悲しんでる暇があれば、エイジャプロを倒す事に時間を使いましょう」スッ

ちひろ「さぁ、決戦までのプランを考えましょう」カキカキ

凜「(..............この人........)」

凜「(二人のために......悲しんだりもしない.............)」

凜「(..........と、怒っていただろうけど.......)」



凜「ちひろさん、ペン逆さだよ」



ちひろ「......................」

承太郎「(千川は友人だ。現実を受けとめたくないという逃れのために冷酷さを装っている)」

凜「(今一番に叫びたいのはちひろさんの方だ)」

承太郎「........................」ググッ

承太郎「....てめーの心、確かに受け取った」

ツツ.........タラー.............

凜「!」

承太郎「奴の.......二人のスタミナドリンクが........」

ちひろ ワナワナ ワナワナ

ちひろ「シーザー.......さん............」




ちひろ「シィィィザ―――ァァァァァッ!!!」

凜「智香ァァァァァァ―――――――ッ!!!」




ここはバトルプレイス!どこかにワムウとカーズが潜んでいる。

しかし二人は感情を抑えられなかった。ちひろは叫んだ!シーザーの名を!

凜も叫んだ!智香の名を!しかし帰ってくるのは静寂だけであった..............


ちひろ「プロデューサーさん、凛ちゃん、悲しむのは許しません」

承太郎「...........................なんだと?」

ちひろ「二人の敗北は決して消えることがありません」

ちひろ「ならば、悲しんでる暇があれば、エイジャプロを倒す事に時間を使いましょう」スッ

ちひろ「さぁ、決戦までのプランを考えましょう」カキカキ

凜「(..............この人........)」

凜「(二人のために......悲しんだりもしない.............)」

凜「(..........と、怒っていただろうけど.......)」


凜「ちひろさん、ペン逆さだよ」


ちひろ「......................」

承太郎「(千川は友人だ。現実を受けとめたくないという逃れのために冷酷さを装っている)」

凜「(今一番に叫びたいのはちひろさんの方だ)」

承太郎「........................」ググッ

承太郎「....てめーの心、確かに受け取った」

ツツ.........タラー.............

凜「!」

承太郎「奴の.......二人のスタミナドリンクが........」

ちひろ ワナワナ ワナワナ

ちひろ「シーザー.......さん............」




ちひろ「シィィィザ―――ァァァァァッ!!!」

凜「智香ァァァァァァ―――――――ッ!!!」




ここはバトルプレイス!どこかにワムウとカーズが潜んでいる。

しかし二人は感情を抑えられなかった。ちひろは叫んだ!シーザーの名を!

凜も叫んだ!智香の名を!しかし帰ってくるのは静寂だけであった..............


承太郎「.....................やろう、ワムウ!」ザッ!

ちひろ「待ってください!プロデューサーさん!」

承太郎 ピタッ

ちひろ「今は一旦引き返しましょう!ワムウを倒すなら、契約の日までレッスンに時間を使いましょう!」

凜「.............................」

ワムウ「女にしてこの冷静なる判断力、たいしたものよ」

承太郎「!」

凜「!」

承太郎「てめー............」ググ

ワムウ「成長したらしいな.........実に!」

凜「アンタ...............」

ちひろ「落ちついてください、凛ちゃん!」

カーズ「愚かな者よ................」

承太郎「カーズッ!」

カーズ「ここで我々が叩きのめせばよかろう」

カーズ「このカーズのアイドルが相手だッ!」

カーズ「来い!」

ワムウ「お待ちをッ!カーズ様!」

カーズ「!」

ワムウ「カーズ様.........この女とわたしは決闘(ライヴバトル)を約束をしました.........」

ワムウ「エシディシ様、志希が倒された遺恨があります.....是非闘いの許可を!」

カーズ「...........................」

カーズ「そこまでこの女と珠美を戦わせたいのか、ワムウよ」

ワムウ「............はい」

凜「フフ」

カーズ「.............................いいだろう」

カーズ「決闘にはそれにふさわしい時と場所が必要だな!」

カーズ「ワムウ!希望を言え!」

ワムウ「契約日の昼、時はそれ.............場所は.........」

ワムウ「ここから離れた、野球の聖地と呼ばれる『甲子園球場』だッ!」

承太郎「いいぜ」

凜「わかったよ」

カーズ「ワムウ!中々面白い選択だ!古式に乗っ取った作法で戦うといわけか」

カーズ「では、契約の日まで待っているッ!」クルッ

ワムウ「.................」クルッ

スタスタ...................

凜「................................」

承太郎「............................」

凜「昨日までは自分のことだけを考えて生きてきた...............でも」

凜「今メラメラ湧き上ってくるこの気持ちは............」

凜「これが『仁』っていうんだね、みんなの思いのために闘うよ....................」

承太郎「あぁ、必ず勝つぞ、凛」

凜「うん!」

本日はここまで。続きは明日の夜に

またわけのわからないバトルでごめんなさい






【 風と馬と脇山珠美 】




承太郎 ザン!

凜 ザン!

ちひろ ザン!

承太郎「おい、来てやったぜ」

凜「智香の仇、討たせてもらうよ」

ワムウ「JOJO.......そしてJOLYNE..........」

カーズ「また一つ、儚きプロダクションの最期が見れるようだな.........」

承太郎「おっと、二人いるじゃあねぇか。だったら話は早い」

凜「今日一日でどっちも片づけられるね」

ワムウ「そうだ.........その自信............」

ワムウ「その自信がッ!おれを刺激する!」

ワムウ「いいだろう!このワムウと闘う資格を与えよう............」

珠美 ザン!

珠美「誰だろうと、珠美は絶対に負けません」

凜「あの子が、智香を倒した...........」

承太郎「どうやら、そのようだな」

ちひろ「.....................」

カーズ「今より!この球場、言わば闘技場でワムウ対JOJOの古式に乗っ取った『落馬戦』を実施する!」

ワムウ「ルールは簡単だ。それぞれ馬に乗り、この闘技場を闘いながら走り続ける!」

ワムウ「珠美かJOLYNE、どちらかが落馬するか、あるいは落馬させるか」

承太郎「要は、馬から落ちたら負けということだな」

ワムウ「そうだ」

凜「他道具の使用は?」

ワムウ「武器と見なす物以外ありだ」

凜「グッド!」

承太郎「中々面白そうじゃあねぇか」

凜「馬なんて乗ったことないんだけど」

ワムウ「心配することはない、初心者に優しい馬を用意した」

ワムウ「それに、珠美も乗馬の経験はない」

凜「なら安心」

珠美「さぁ始めましょう!」

ワムウ「ほう、気合十分だな、珠美よ」

珠美「はい......智香さんとのライヴバトルで思い知らされました..........」

珠美「強い人は、たくさんいるって..........」

ワムウ「...........................」

珠美「それに、今回の相手は........ただ者ではないと思うのです!」

カーズ「..........................あの鋭い眼差し」

カーズ「珠美の奴、本気だな。決して今、奴はこの闘いを楽しんでいたり、甘く見たりはしていない!」

ちひろ「勝ってください凛ちゃん!私達は勝たなくちゃならない!」

承太郎「おい、ワムウ」

ワムウ「なんだ」

承太郎「まだこの書類は破っちゃあいないぜ。うちの凜がてめーのアイドルを倒してからという、
シーザーとの誓いだ。この誓いが、凛を強くする」

ワムウ「........................ほう」

凜「智香が残した、このエナジードリンク..................」

凜 ゴクッ ゴクッ

凜「一緒に戦って!智香!」

凜「いくよ!落馬戦!」

千川ちひろ
http://i.imgur.com/EfwzsE1.jpg
年齢 ??歳
日本・東京生まれ
誕生日:11月28日
身長―154cm 体重―?
3サイズ:82-58-84
血液型:A型
趣味:コスプレ・パーティ


破壊力―A スピード―A 射程距離―?
持続力―B 動作性―A  成長性―?

カーズ「凜対珠美の落馬戦を開始する!スタートの合図は、あの雲の切れ目から太陽の光が出た時とする!!」

タマミ! タマミ! タマミ! タマミ!

凜「うるさいなぁ、珠美コールばっかり」

凜「ねぇ、このトラックは一周何メートルあるの?」

珠美「一周は765メートルです」

凜「なるほど」

珠美「それともうひとつ教えてあげます!第一コーナーのところに『柱』がありますね?
珠美達がトラックを一周する度にあの『柱』になんらかの武器がぶら下げられます!」

珠美「どちらが先に武器を取れるか......」

ワムウ「第一周目の武器は..........『竹刀』ッ!」

凜「!」

珠美「凛さん、珠美はあなたとの健闘(ナイスファイト)を期待しますよ!」

カーズ「太陽が雲の端に来た.....そろそろ太陽の光が輝き出る!」

凜 フー

ちひろ「凛ちゃん!太陽が出ますよ!早く乗って!」

承太郎「焦るな千川、ヤツは考えて行動している」

凜 ヒョイ

馬「ブルルッ!」

太陽 ピカァ!

カーズ「スタート!!」

珠美「さぁ行きまっ!?」

フワ  フワ  フワ  フワ  フワ  フワ

珠美「シャ、シャボン玉ッ!」

凜「ひ~かり~はつづく~よ~ど~こま~で~も~」

ピカッ!!

珠美「あぁぁ!珠美の目がァァッ!」

凜「早速やらせていただきました~ん!」

凜「グラッツェ!智香!」パカラ!

承太郎「抜け目のない奴だ」

ちひろ「.............本当に」

凜「はっ!」パカラ パカラ

凜「アンタに竹刀を渡すのは負けに行くようなもの!あれは私が取るッ!」パカラ パカラ

珠美「く~!同じことを二度もくらうなんて~!」

珠美「許しません!」パカラ!

凜「来た来た来た来た来た来た!」パカラ

ガシィッ!

凜「よしとったッ!」

珠美「くぅ!」

凜「『他道具あり』でも竹刀は武器判定!だから竹刀は持ち込めないッ!」

珠美「くぅぅ~~!!」

凜「勝たせてもらうよ!」クルッ

凜「はっ!」ブン!

珠美 パシィ!

凜「なっ!?」


凛の竹刀を素手で受け止める珠美!


珠美「珠美は........智香さんとの闘いで一段と成長しました!」

珠美「あなたのぬるい剣など、こうです!」ヒョイ!

凜「あっ!!」

珠美「これで竹刀は珠美のものです!」

凜「くっ!」パカラ!

珠美「逃げても無駄です!」パカラ



承太郎「こいつはやべーな」

凜「......私はあの子の攻撃を、竹刀は受け止められない.......」

凜「..........................よし」

珠美「はぁ!」ブン!


パスッ!


ワムウ「............フン、打たれた音だな。これで珠美の剣が続けば終わりだ」

承太郎「あの音は打たれた音じゃあないな」

ワムウ「なんだとォ?」

珠美「なんだとォォォ!?」

凜「ふふっ」

珠美「これは.............糸!!」



ワムウ「アイツ!糸を束ねてそれをガードに!」

承太郎 ニヤリ



凜「竹刀は刀じゃあない。ならば、糸で十分ッ!」

珠美「ヌウ~~!!」

珠美「はい!やぁ!」ブン ブン

凜「ふっふっ!」ビィン ビィン

珠美「はい!はい!」ブン!ブン!

凜「ふっふっ!!」ビィン!ビィン!

珠美「き、キリがない......!」

凜「カウボーイってさ、一回やってみたかったんだよね」

珠美「!?」

凜「糸を竹刀に......かける!!」ヒュン!


凜は糸をカウボーイのように結び、竹刀に結びつけたッ!


珠美「ぬぐぐ.....!」グググ

凜「いや、カウガールかな?」グググ

凜「珠美!アンタの竹刀を貰う!」グググ

珠美「珠美は...........珠美はこんな糸などにィィィ~~~!」グググ

凜「......こんな糸だからよく使える」

パッ

珠美「あっ」ヨロ



カーズ「あのアイドルめ~!糸を放しおった!」

カーズ「落ちるッ!」

ワムウ「いや、まだですカーズ様」



凜「勝ったッ!珠美完ッ!」

竹刀 ガン

凜「なっ!」

珠美「はいっ!」

承太郎「......................竹刀で地面を突いてそのまま乗るとはな」

ちひろ「な、なんて力.............!」

凜「何ィィ~~~!」

珠美「ハァ....ハァ......珠美を甘く見たら負けますよ!」

凜「(ヤバイ........この状況、実にヤバイ!どれだけヤバイかって言うと、
チェスで自分の陣地にクイーンがいるようなもの!オセロだったら全て角を取られてるッ!)」

珠美「再び参ります!」

凜「ここは.........逃げる!」パカラ!

珠美「あっ!」パカラ!

凜「(策を......考えろ!策を!)」パカラ パカラ

凜「(ロープマジックを........いや、アレはもう読まれてる可能性がある)」

凜「(やるだけ時間と体力を使うだけだッ!)」

カーズ「第二週目の武器はッ!」

凜「!」

珠美「!」

カーズ「柔球(プニプニボール)のボーガン!」

カーズ「発射できる球は各二発ずつ!ボーガンは二種類のうちいずれかを選ぶッ!」

凜「今度は大きい方と小さい方がある!」パカラ パカラ

凜「大きい方を取る!威力が違う!」ガシィッ

珠美「では小さい方を!」ガシィッ

承太郎「....................マズイな」

ちひろ「え?」

承太郎「力のある物には必ず何か問題がある」

凜「終わらせてもらうよ!」グググ......

凜「はっ!」ドンッ!

ギュ―――ン!

凜「なっ!?」

珠美「速すぎて軌道がブレブレですね!」パカラ パカラ

凜「早速一発無駄にしちゃった.........」

凜「くっ!」パカラ

珠美「珠美も使わせてもらいます!」パカラ パカラ

珠美 グググッ...........

凜「!」

凜「糸を、網状に編む!」サッサッサ!

珠美「はいッ!」ドンッ!

ギュ―――ン!

凜「その球を受けるのは私じゃあない」

凜「アンタだよ!」

網 グィィィィィン

ビョイィィィ――――ン!

珠美「ほう、考えましたね」


その柔球は凛の網で跳ね返り珠美に一直線に向かうッ!


ギュ―――ン!

珠美「はいっ!」ブン!

カキ―――ン!

凜「なぁっ!?」

珠美「竹刀はバットじゃあありません」

珠美「本当はこんな使い方、したくありませんでしたよ」

凜「..............くっ!!」

珠美「さ、闘い(ライヴバトル)を続けましょう」






【 風の戦士(アイドル) 】




凜「.............................」パカラ!

珠美 パカラ!

珠美「あなたの一発!しかしそれは使えない!」

珠美「さぁ、どうしますか!」パカラ!パカラ!

凜「......................」パカラ!パカラ!

珠美「終わりにしましょう」グググ.........

珠美「やっ!」ドンッ!

ギュ―――ン!

珠美「軌道は正確!あなたの背へ!」

ダン!

珠美「当たった!」

ワムウ「.........................フン」

ちひろ「................................」

カーズ「.........トラックをほんの二周するだけの間だったが、2転3転する面白い戦いだったな」

カーズ「だが所詮珠美の方が知力・闘力ともに上だったということだ」

承太郎「..............................」

カーズ「...................ところで」

カーズ「次は君とわたしのアイドルの決闘ということだが、君のアイドルが負ければそれで終わりだ」

カーズ「降伏しろ、JOJO」

承太郎「................................」

ちひろ「................................」

承太郎「何を勘違いしている?凛と珠美のライヴバトルはまだ終わっちゃあいねーぜ」

カーズ「なに?」

モブ「ワ......ワムウ様!」

ワムウ「?」

モブ「あのJOJOのアイドルがどこにもいません!消えました!」

カーズ「何?」

ワムウ「なんだと!」

モブ「落馬したハズなのに、どこにもいません!」

ワムウ「どういうことだ!」

モブ「あぁ!見てください!珠美様の表情を!眼がうつろですッ!」

モブ「馬に乗ったまま動こうとしませんッ!なにやらブツブツ呟いています!」

珠美「なぜ..........そんな............」

カーズ「なにィ~~~~~~~ッ!!」

ワムウ「一体!?一体どうしたということだッ!!」

ちひろ「フフフフ」

モブ「あぁ~~~~!あのアイドルゥゥゥ――――ッ!」

モブ「柱に登って.............球を避けやがったァァ~~~ッ!!」

凜「ふふっ!またまたやらせていただきましたァん!」

凜「球は柱に当たった。さっきのはその音」

凜「ヘルクライムピラーのおかげだね。こんな柱、簡単に登れるよ」

珠美「..................................」

凜「闘いはまだ終わっちゃあいない。続きをしようよ」






【 風の戦士(アイドル) その② 】




モブ「見ろ!珠美様の顔を!」

モブ「汗だくで土気色だ.......眼差しもどこを見ているのか................」

珠美「こんな.........ことが.................」

カーズ「無理もあるまい。勝利を確信した瞬間に打ち破られたのだ」

ワムウ「珠美の自信と誇りが崩れ散った..........」

馬 パカラ パカラ パカラ パカラ

凜 ヒョイ

凜「さ、どうするの?」

珠美「...........................」

凜「もう与えられる武器はない。だから走り回る必要もない」

珠美「...................風を.......」

凜「?」

珠美「風を読む、続けろ」

珠美「闘技、『珠砂嵐』」

ブン.......ブンブンブンブンブンブン!

ヒュォォォォォォォォォ

凜「なっ、この風........!」

凜「目が..................」

珠美「智香さんも、この技には苦戦しました」

凜「!」

珠美「同じ技で.......倒してあげます!」パカラ!

ビュォン!

凜「速いッ!!」サッ

珠美「ふふふ........まだまだぁ!」ビュン!

凜「ダメだ!」パカラ!

珠美「あっ!」パカラ!

凜 パカラ パカラ パカラ パカラ サッ

珠美 パカラ パカラ パカラ パカラ

凜 パカラ パカラ パカラ ササッ

珠美「くっ!」パカラ パカラ パカラ

珠美「そうやって逃げるつもりですかッ!」

珠美「智香さんと同じようにッ!」

凜「......................」ピタッ

珠美「止まりましたか..........では......」

珠美「最終、ラウンドですッ!」

凜 ガッ グググ

珠美「そのボーガンを珠美に打つつもりですか?」

珠美「珠砂嵐ッ!」

ブンブンブンブン!!

ヒュォォォォォォ

凜「なっ」

珠美「この風で威力は弱まる、そして珠美はそれを打ち返すことが出来る!」

珠美「ボーガンなど、効きません!」

ヒュォォォォォ

珠美「それに、珠美の力はこんなものではありませんッ!」

凜「!?」

珠美「『風の最終流法(ファイナルモード)』!!」

ビュォォォォォォォォ!



承太郎「野郎の風が強くなっている.......ッ!」

ワムウ「これぞ、珠美の最終流法(ファイナルモード)ッ!」



珠美「『珠楔颯』!!」


ビュォォォォォォォォォ!!

凜「な、この風!」

凜「ボーガンが........定められない」ギギギ......

凜「あぁ......あっ......」ドン!

ギュ―――ン...........



カーズ「フン、おしいおしい!球はとんでもない方向に飛んでっちまったな」

ワムウ「最後の最後まで戦いをやめなかったのを褒めてやるべきか..........」

ちひろ「凛ちゃん.....................」

承太郎「..............チッ」

珠美「さぁ、これで攻撃も何もできません!」

珠美「終わりです!」ブンブンブンブン!

凜「................................」

凜「......地球ってさ、毎秒平均400もの隕石が猛スピードで向かってくるんだよね」

珠美「?」

凜「そのほとんどは途中で燃え尽きちゃうんだってさ」

珠美「何の話ですか......」

凜「でも突入角度さえ守れば、形を残して地上まで到達できる岩石もあるみたいだよ」

珠美「何の話ですか!」

.......................ギュ―――――ン

ガッ!!!!

珠美「あっ!竹刀がッ!」

カーズ「あっ!?」

ワムウ「なっ!?」

ちひろ「わっ!?」

承太郎「フン.............」

凜「つまり、そういうこと」

モブ「ヤツが飛ばしたボールが、う....うしろから飛んできた―――ッ!?」

カーズ「それが、珠美の竹刀に当たって.......!」

ワムウ「竹刀を、落とした...........」



凜「またまたやらせていただいたよ」

凜「この闘技場は円形、壁に打ち込んで、回ってアンタの竹刀に当たった」

珠美「で、でも、そんな軽かったら跳ね返るはずじゃあ!」

凜「予め、球にはシャボン液を塗らせてもらったよ。再びグラッツェ、智香」

珠美「....................そ、それが滑って.........」

珠美「ここは一旦逃げっ!」パカ

馬<ヒヒィィィィィィン!

珠美「え!?馬が、動かない!?」

凜「私がただ逃げ回ってると思った?志希にも言ったけど」

凜「アンタの馬の足に、さっきカウボーイで落とした糸を結ばせてもらったよ」

凜「それで、アンタの珠砂嵐だっけ?その風で糸が乾燥したってワケ」

珠美「あ............あ........ッ!」

凜「糸の『力』よりも自然の力の方が効果的ってこと................」

珠美「あぁ........!あぁ..........ッ!!」

凜「さ、どうする?」

珠美「.................................」

珠美「..............こ...........」

凜「こ?」




珠美「.....................降参...........です..........」




カーズ「なにぃ!?」

ワムウ「........................」

凜「『降参』で........いいんだね?」

珠美「.........はい、このまま闘ってもあなたに勝てる気はしません..........」

カーズ「おい珠美ッ!何を言って」ガッ

カーズ「な................ワムウ」

ワムウ「..........カーズ様、わたしは珠美のライヴバトルを見てきて、一度も負けたことがありません。ヤツは強い」

ワムウ「しかし珠美自ら『降参』と言うのならば、あのジョリーンとやらは相当なのでしょう....」

カーズ「ワムウ....................」

承太郎「.............................」

珠美「...................ありがとうございます、ワムウ殿」

モブ「ま.....負けた.......」

モブ「負けた.......珠美様が..............」

ワムウ「ナイスファイトだった、JOJO.......感謝する」

承太郎「........ほう、てめーが礼を言うとはな」

ワムウ「シーザーにも言ったがセンチになったからではない」

ワムウ「このワムウにとって強者だけが真理!正義であり友情.............」

ワムウ「その自分自身の掟に従っただけのことだ.........JOJO」

承太郎「......................................」

ワムウ「さぁ、その契約書を破いてみてくれ」

承太郎「..........................あぁ」

ビリビリ パラパラ............

ワムウ「...............................」

ワムウ「悔いはない。心からお前たちの成長を見れて良かったと思うよ............」

ワムウ「おれはお前らに出会うために長い間彷徨ってたのかもしれぬ..........」

承太郎「............................ワムウ........」

珠美「素晴らしい戦いでした、凛さん」

珠美「いえ、凛殿」

凜「珠美こそ」

珠美「ここは潔く、降参しましょう......」スタスタ

珠美「......................凛殿」

凜「何?」

珠美「.....................次も、頑張ってくださいね」

凜「...............................」

珠美「では.......」スタスタ.......

凜「...............................」スッ.......



珠美とワムウは風のように去っていった――

JOJOと凜が無意識のうちにとっていたのは『敬礼』の姿だった――

涙は流さなかったが無言の男と女の詩があった―――――

奇妙な友情があった――――


ヒュゥゥゥ――――――



カーズ グッ

カーズ「.....................」

....................................


........................


.............


カーズ「ワムウ、そいつを倒すのだ!」

ワムウ「し....しかしカーズ様、お言葉ですが相手は少女でございまする」

カーズ「少女!そうだ.......だからなおさら倒さねばならぬ」

カーズ「『アイドルの素質をもった娘』は大人になったら強大な敵となるやもしれぬ!」

ワムウ「............うぅ.................」

カーズ「できぬかワムウ!そうか、お前に出来ぬと言うのならば見本を見せてやろう」

カーズ「こうやるのだ!ワムウ―――ッ!」


....................................


.......................


.............



カーズ「ワムウ!奴はプロデューサーとしてあまりにも純粋すぎた!それが弱さに繋がったのだ!!」




カーズ「残るはこのカーズ独りか..........だが頂点に立つ者は常に独り!」


本日はここまで
火曜日には終わらせたいです
ありがとうございました


765の方々とはいつか会敵するのだろうか
でもあっちは普通の人たちだしな…

あと凜じゃなくて凛じゃなかったっけ

>>247 今気づきました.....
納得いかないので新しいスレ立てます

>>248
明日で終わるんなら気にせず
ここで終わらせましょう

名前は訂正すればいいだけだ

>>249
ちょっと文と画像を直したい箇所があるのでスレ立てたいです
でも、今まで読んでくれた方がまた読み直さなくちゃいけないようにはしません
明日で終わらせます

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