【SideM】伊勢谷四季「百物語をするっす!」 (107)

・アイドルマスターSideMのアイドルが百物語(百話あるとは言っていない)をするSSです
・ユニットを越えてアイドル同士の絡みあり、呼び方などを捏造しています
・百物語のルールはネットで調べたものなので、割と適当です

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1410803136

隼人「あー、もう九月だっていうのに、今日も暑いなー」

春名「本当だよなー。こんな暑い日は、ドーナツが食べたくなるよな」

旬「いや、おかしいでしょうそれは。でも、今日は本当に暑いですね」

夏来「…ジュン、大丈夫?何か冷たい飲み物でも…」

四季「こんな日は怪談っすよ!」

隼人「うわっ、シキ!?いきなりなんだよ!」

四季「ほら、夏休みのライブの時にみんなで怪談話したじゃないっすか!」

四季「あの時はちょっとしかできなかったから、今日はみんなで百物語するっすよ!」

春名「お、それいいじゃん!ジュンもやったことないって言ってたし!」

旬「ああ、ローソクを100本立てて怪談話をするっていう…」

夏来「でも…そんなにローソクなんてないし…」

隼人「そ、そうそう!それに5人で100話用意するなんて大変だろ!」

四季「あれー?ハヤトっちひょっとして、怖いんすかー?」

隼人「そ、そんなことねーし!」

旬「でも確かに、一人20話も話すのは…」

?「話は聞かせてもらったー!…でにゃんす」

春名「だ、誰だ!?」

?「ふっふっふ、名乗るほどのものでは…」

旬「猫柳さん…どうしたんですか?」

キリオ「にゃ!?即ばれたでにゃんす!」

隼人「いや、バレバレだから…」

キリオ「まあそれはさておき、百物語ならワガハイも混ぜて欲しいでにゃんす!」

春名「いいんじゃね?人数は多い方が楽しそうだし」

四季「もちろん大歓迎っすよー!キリオっちなら、怖い話とかいっぱい知ってそうっすね!」

キリオ「せっかくだし、もっと人をたくさん集めてくるから」

キリオ「みんなはこれを読んでおいてほしいでにゃんす!」

旬「あ、猫柳さん!…行ってしまいました」

春名「なになに…お、ローソクは二本でいいんだってさ。大きいのを用意してくれって」

夏来「あとは注意事項…百物語中は、飲食は禁止だって」

隼人「トイレとかも禁止なのか。結構厳しいなー」

四季「ひょえー!さすがキリオっち、詳しいっすね。割りばしって何に使うんだろ…」

旬「あとは広い場所…山村さんに頼んで、会議室でも使わせてもらいますか」

四季「それじゃあ、早速行動っすよー!テンションアゲアゲっす!」

春名「じゃあ、俺はローソクとか買ってくるな」

隼人「あ、オレも行くよ。シキたちは山村さんに言って、場所取り頼む」

四季「了解っす!ナツキっちもジュンっちも行くっすよ!」

旬「はいはい。行こう、ナツキ」

夏来「うん…(よかった。ジュン、楽しそうだ)」

キリオ「たくさん連れてきたでにゃんすよー」


朱雀「百物語か、初めての体験だぜ!」

玄武「ああ、たまにはこういうのも悪くはねえな」

麗「わたしはそういった話には疎いのだが、大丈夫だろうか…」

都築「僕もだよ。面白い話ができなかったらごめんね」

巻緒「うわー、こういうのってなんかわくわくしますね!」

アスラン「我の言霊で子羊どもを恐怖の底へと叩き込んでやろう!」

東雲「百物語…あまり気乗りはしませんね」

神谷「まあまあ、たまには若い子たちに付き合うのもいいじゃないか」

咲「若い子って、神谷だってまだ21じゃーん」

みのり「そうそう、二人とも俺より全然若いんだし」

恭二「みのりさんの実年齢って詐欺っすよね…」

ピエール「ボク、みんなでこわい話はじめて!楽しみ!」

次郎「おじさん、こういうの得意じゃないんだけどな…」

握野「おいおい、あんまり危ないことはするなよ?」

旬「本当にたくさん連れてきましたね…」

隼人「あれ、鈴木さんと握野さん?同じユニットの人たちは…」

次郎「今日は仕事が早く終わったから、おじさんだけちょっと仮眠室で休んでたんだよ」

次郎「そしたら猫柳くんにつかまっちゃってさあ」

握野「俺達はこの後信玄のところに行く予定だったんだが、子供たちだけで百物語っていうから心配になってな」

握野「信玄の姪っ子ちゃんのこともあるから、俺だけこっちに来たんだよ。実際は、大人も結構いるみたいだが…」

春名「うわー、なんかスミマセン…」

握野「気にすんなって。たまには童心に帰ってこういうのも悪くないしな!」

四季「そういえば、キリオっちのユニットの人もいないっすね?」

キリオ「二人は今日は別の仕事で、ワガハイ暇だったんでにゃんすー」

夏来(だからこんなに乗り気だったんだ…)

玄武「20人で100物語ってことは、一人5話話せばいいんだな」

麗「5話か…そんなに話せるような体験がないのだが、どうすればいいだろうか?」

咲「別に実体験じゃなくてもいいんじゃない?ほら、よくある知り合いから聞いた話ーみたいな」

キリオ「その通りにゃんすよー。それに怖くなくても、不思議な話とかでもおっけーでにゃんす」

キリオ「では、ワガハイは話す順番を決めるくじを作るでにゃんす!」

四季「あ、わりばしはそのためだったんっすね」

みのり「俺も手伝うよ。こういうのって俺も初めてだな」

神谷「そういえば、俺たちは学生の頃にやったことあるよな」

東雲「そうですね。まあ、あの時はぐだぐだでしたが」

隼人「あ、始まったら席を立っちゃいけないらしいんで、今のうちにトイレとか済ましておいた方がいいですよ!」

朱雀「おう!ところで、にゃこも一緒でもいいのか?」

ピエール「わっ、猫!とってもカワイイ!」

巻緒「いいんじゃないかな?駄目なら誘われた時点で言われてるだろうし」

キリオ「できたでにゃんすー!」

みのり「それじゃあみんな、一本ずつ引いていってね」

恭二「どれどれ…お、結構早い」

アスラン「む、我の出番は終盤か…」

隼人「トップバッター誰だー?」

四季「はいはーい、オレっす!」

春名「言いだしっぺが最初か。じゃあ最後は?」

キリオ「ふっふっふ…ワガハイが大トリでにゃんす!」

東雲「なんや、示し合わせたような順番ですね」

夏来「電気は…どうする?全部消す…?」

都築「ローソクが二本だけだと、全部消したら真っ暗になりそうだね」

四季「じゃあオレらが奥の方に集まって、入り口の所の電気だけつけるっていうのはどうっすか?」

握野「そうだな。カーテンも閉めれば、だいぶ薄暗くなるだろうし」

キリオ「それではみんな、話す順番に円になって欲しいでにゃんす!」

キリオ「後は真ん中にろうそくを立てて、もう一本のろうそくを話す人が持つでにゃんす」

巻緒「あれ、ろうそくは100本いらないの?」

キリオ「できればろうそく100本か、灯心を100本入れた行灯が欲しいでにゃんすが」

キリオ「今回は一本を使いまわすということで!話が終わるたびに消して、次の人が付け直すでにゃんす」

キリオ「本当は鏡とか、色々と必要なものはあるんでにゃんすがねー」

次郎「まあまあ、そんなに本格的じゃなくてもいいじゃない」

隼人「そうそう。これだけでも、だいぶ雰囲気でるんじゃないかな」

握野「じゃあ、そろそろ始めるか。あんまり遅くなっても、帰りが危ないし」

キリオ「あ、始める前に一つだけ注意が!他の人が話している間は、絶対にしゃべったら駄目でにゃんす!」

夏来「話終わった後は…?」

キリオ「ろうそくを消して、もう一度つけるまでの間なら大丈夫でにゃんす!」

旬「なるほど、わかりました。それじゃあ最初の話し手は…シキ君、お願いしますね」

四季「はいはーい!それじゃあ一話目、いくっすよー!」

これはオレがまだ小学生の時の話っす

オレって実はちっちゃいころから歌が好きで、よく学校帰りに歌いながら歩いてたりしたんすよ

よく歌ってたのは好きなアニメの歌とかだったんすけど、たまーに音楽の授業で習った童謡とかも歌ってて
結構大きい声で歌ってたんで、今思えばご近所迷惑だったかもしれないっすねー

まあ、子供のやることだったんで、周りの大人も見逃してくれてたのかもしれないっす

とまあ、そんな感じでいつものように歌いながら帰ってたある日
いきなり知らないおばあちゃんに話しかけられたんすよ

「おうた、じょうずなんだねえ。よかったら、もっと聴かせてくれないかい?」

…って

まあ、そんなこと言われて悪い気はしないっすよね

オレもなんか嬉しくなって、しばらくそのおばあちゃんに歌を歌ってあげたんすよ

場所は、そのおばあちゃんの家の庭っす
おばあちゃんはアニソンよりも古い童謡の方が好きだったらしくて、そっちを中心に

そうやって何曲か歌い終わったところでおばあちゃんを見たら、なんと泣いてるんすよ
といっても悲しくて泣いてるとか、そういう風じゃなかったんすけどね

いきなり泣き出すもんだからオレがハイパーあわててると、おばあちゃんにっこり笑って言ったんす

「ごめんねいきなり。実はきみ、おばあちゃんの孫によく似てるよの」

そのお孫さんっていうのが、どうやらオレと同じくらいの時に事故で亡くなってるらしくて
その子も歌が好きでよく歌ってたから、同じように歌が好きなオレに声をかけてきたらしいっす

古い童謡の方が好きだったのも、その子が歌ってたから、とかじゃないっすかね
で、おばあちゃん、続けてこう言ったんっすよ


「本当にあの子によく似ているわ。よかったら、家の中に入ってもっと聴かせてくれないかしら」


…でもオレ、もう遅いからってその日は帰ることにしたっす

知らない人について行っちゃいけないって、親に言われてたからとかもあるんすけど
そう言った時のおばあちゃんの笑顔が、なんだかすっげー怖かったんすよ

いや、何て言ったらいいのかわかんないんすけど
おばあちゃんの目というか、視線?それが、メガ嫌な感じがしたというか
とにかく、ついて行っちゃだめだ!って思ったんすよ

それで帰ろうとしたんすけど、去り際におばあちゃんが


「よかったら、明日もおうたを聴かせてくれる?」

って言って…
オレ、もうメガMAX怖くなっちゃって、結局返事はできなかったっす

そのまま猛ダッシュで家に帰って、次の日からはそこの家の前は通らないようにしたんすけど
一週間くらいして、どうしてもその家の前を通らないといけない用事ができちゃったんすよ

仕方がないからなるべく静かに通り抜けようとしたら、おばあちゃんはいなくて
代わりに若いお姉さんが玄関先を掃除してたんす

そのまま無視すればいいのに、何を思ったのかオレ、そのお姉さんに聞いちゃったんすよ

ここに住んでるおばあちゃんはいますかって

そしたらお姉さん、きょとんとした顔して言ったんすよ


「ここに前住んでたおばあちゃんのこと?それなら、半年前くらいに亡くなったらしいけど…」

そのお姉さんは隣の家に住んでるらしくて、自分の家のついでにその家の前も掃除してたらしいっす
おばあちゃんは一人暮らしだったらしくて、亡くなってからはその家はずっと空き家だって

オレが会ったおばあちゃんは幽霊だったんすかね?
もしもあの時家に入ってたら、オレ…どうなってたんすかね


オレの一話目はこれで終わりっす
それじゃあ、ローソクを消すっすよ

隼人「…こわっ!シキ、一話目から飛ばしすぎだろ!」

四季「そーっすか?話で聞いたらそうでもないかって思ったんすけど」

神谷「家に入らなかったのは正解だっただろうね」

次郎「もし入ってたら、四季くんここにはいなかったかもねー」

四季「ええ!?嫌なこと言わないでくださいよー」

都築「まあ伊勢谷君の話はその辺にして、次の話に移ろうか」

咲「二話目は…朱雀くんだね。それじゃあ、パピっとよろしくね」

朱雀「お、押忍!じゃあ、二話目いくぜ!」

画像貼るの忘れてた

伊勢谷四季
http://i.imgur.com/WWXpefP.jpg

紅井朱雀
http://i.imgur.com/V4x1EDY.jpg

これは割と最近体験した話なんだがよ

夜のだいぶ遅い時間…といっても八時とかそんくらいだと思うんだがな
にゃこと一緒に散歩をしてたんだ

趣味なんだよ、にゃこを頭に乗せて散歩するの

といっても、夜とはいえまだまだ蒸し暑くて
にゃこもへばってるみたいだったから、コンビニでも寄ってすぐ帰るつもりだったんだけどな

でよ、そのコンビニに行くには道が二つあるんだ

一つは遠回りだけど車道沿いで、車の通りも多くて明るい道
もう一つは近道だけど、裏道だから人通りがほとんどなくて、電灯も少ない道

俺は普段近道の方を通ってたから、その日も当然そうするつもりだった
でもその日はいつもとはちょっと違ったんだ

その道に入ろうとしたとたん、急に頭の上にいたにゃこが俺の前に飛び降りて
その道の奥の方に向かって、ものすごい顔で威嚇しだしたんだよ

にゃことはもう長い付き合いだが、あんな様子は初めてだった

暗くてよく見えない道の先にいる『何か』に対して、今にも襲い掛かろうって勢いだったぜ

少しの間そうやって威嚇して、最後に一際でっけえ声で一鳴きしたら
今度は急に静かになって、俺のズボンの裾を引っ張って、逆方向に連れてこうとするんだ

あっちには行くなって言いたいんだろうなって、なんとなくわかった

まあにゃこがそう言うならってことで、その日は遠回りの道で行こうとしたら
後ろの方…近道の方の道から、声が聞こえたんだ


「糞猫が、邪魔しやがって」

…ってな


それは低くて、しわがれてるっていうのか?
とにかく、今までに聞いたことがないような不気味な声だった

恥ずかしい話だが、俺も流石にビビっちまってな
慌ててにゃこを抱えて、一目散にそこから離れたよ

結局その日はそのまま家に帰ったんだが、どうしても気になってな

次の日、明るいうちにもう一度、にゃこと一緒にその道の前に行ってみたんだ
そしたら、今度はにゃこは何も反応しなかったし、通ってみても何もなかったぜ

そのまま、コンビニでちょっと高い猫缶を買って帰ったよ

夜になると現れるのか、たまたまあの時だけだったのかはわかんねえが
あの時あの道には、何か良くないものがいたんだろうな

そんで…にゃこが俺をそいつから守ってくれたんだ


俺の話はこれで終わりだ
次の奴頼むぜ

四季「にゃこっちすげーっす!メガクールっす!」

ピエール「にゃこ、かっこいい!いい子!」

キリオ「猫は人間より、そういうものに敏感でにゃんすから」

アスラン「そこには、確かに悪しき何者かがいたということか…」

玄武「お手柄じゃねえか、にゃこ。朱雀も、もっとにゃこを感謝しねえとな」

朱雀「へへっ、そうだな。にゃこは俺の恩猫だぜ」

巻緒「次は三話目ですね。話すのは…」

恭二「俺だ。それじゃあ三話目、そろそろ始めるぜ」

鷹城恭二
http://i.imgur.com/EJlTvED.jpg



さて、三話目だな

怪談っていっても、俺はそういう霊的な現象には遭遇したことがないんだ
だから最初は、今までに会った中で一番恐ろしかった人間の話をしようと思う

これは俺がまだ、コンビニでバイトをしていた時の話だ

その日は珍しくシフトが深夜で、夜中のコンビニに一人だった
深夜のシフトって暇なんだよな、客もほとんどこないし

その日もあくびを我慢しながら店の掃除でもするか…
なんて思ってたら、お客の来店を示す音楽が鳴ったんだ

入ってきたのは、赤ん坊を抱いた若い母親だった

初めはただ、こんな時間に親子連れなんて珍しいなって思ってたんだが、よく見ると何かがおかしい
赤ん坊が全く動かないどころか、明らかに肌に生気がない


そう…その女が抱いていたのは赤ん坊なんかじゃなくて、ただの人形だったんだよ

その女はただの人形をあやしたり、優しく微笑みかけたり…
まるで本物の赤ん坊のように扱っていた

それに気づいた瞬間、俺は走ってその場から逃げ出したくなったよ
でもバイト中だからそうもいかない
ただその女が早く帰ってくれるように祈るしかできなかった

だがそんな祈りも虚しく、女は俺に話しかけてきた


「すみません、粉ミルクはおいていませんか?」

…ってな

あいにく、うちのコンビニはそこまで品揃えがよくなかったからな
申し訳ありませんが、うちではおいていませんって答えたよ

そしたらその女はそうですか、って返事をして、出口に向かって行った
出て行くまでの間も、ずっと人形に話しかけてたよ

「おなかすいた?ごめんね、もうちょっと待ってね。泣かないで」

もちろん、人形は何も言ってない
言うわけがないんだよ、人形なんだから

それなのに、女は人形にずっと話しかけていた

正直、完全に女の姿が見えなくなるまで、生きた心地がしなかったよ

後でバイト仲間に聞いてみたら、あの女はだいたいは月一くらいのペースで深夜に来店していたらしいぜ
もちろん、人形を本物の赤ん坊のように抱いてな

そして、粉ミルクがあるかを聞いて帰っていくんだとよ

そいつは特に害があるわけでもないからって、気にしていなかったみたいだけど
俺はとてもじゃないが、そうは思えなかった
すぐに店長に頼んで、深夜のシフトは外してもらったよ

今思えば、このバイト仲間の図太すぎる精神も、怖いっちゃ怖いな…


それと…この前そのバイト仲間に久しぶりに会った時に、その女のことを聞いてみたら
今も相変わらず、たまに深夜に粉ミルクを買いにくるらしいぜ

もうだいぶ古びて、ところどころ色褪せた人形を抱いてな

この話はこれで終わりだ
じゃあ、次の話を頼む

みのり「うわー、もう深夜にあそこのコンビニ行けないよ!」

恭二「いや、もうアイドルなんだから、深夜にコンビニ行かないでくださいよ」

次郎「ごめん、そのコンビニの場所おじさんにも教えて。行かないようにするから」

恭二「あんたもかよ!」

巻緒「粉ミルクっていうのがまた不気味ですよね…」

咲「ねー。やっぱり、その人形に飲ませるつもりだったのかな」

握野「お前らも、不用意に深夜に出歩くなよ。っと、次は誰だ?」

麗「わたしだ。それで、そろそろ始めたいと思う」

とりあえずここまで。盆ダンスが終わるまでには終わらせたい
怪談は色んな所からパクってるので、見たことあるような話でも許してください

乙!にゃこかっこいい
あと、伊勢谷じゃくて伊瀬谷だよ

>>6で次郎ちゃんの苗字を鈴木にしたがる呪いが発動してた
あと>>25の言うとおり、四季わんの苗字間違えてた
ごめんなさい、ホントごめんなさい

なんかもうぐだぐだですが、負けずに続き投下します

神楽麗
http://i.imgur.com/RkiRZQQ.jpg



それでは、四話目を話したいと思う

さっきも言ったが、わたしは怖い話というものはあまり知らないから
皆が期待するような恐ろしい話ができそうにない

それでも、いくつか不思議な体験はしたことがあるから、その話をしようと思う

これはわたしが飼っている犬の話だ


わたしとその犬はもうだいぶ長い付き合いになる
朱雀さんとにゃこさんのようなものだな

ペットを飼っている人にはわかると思うのだが
犬にもそれぞれ個性があってな
長い付き合いになると、それがわかるんだ

例えば、同じ犬種の犬が並んでいても、普通の人には見分けがつかないと思う
わたしも、それを完全に見分けるのは無理だ

だが、その中にうちの犬がいたとして
それを見つけ出すだけなら容易にできるだろう


だが一度だけ、うちの犬が別人…いや、別犬になったことがあった

いつものように、二人でソファーでくつろいでいる時のことだ

それまで丸まって寝ていたうちの犬が急に起き上がったと思ったら
背筋を伸ばして何もない方向を凝視し始めた

わたしは少し驚いたが、これだけならたまにあることだと、特に気にはしなかった

だが、どうもいつもよりその時間が長いんだ

さすがにおかしいと思い、声をかけたり背中を撫でてみたりしたが
なんの反応も示さないし、体も完全に固まっている

これは病院に連れて行った方が良いのではないか…
そう考え始めたときに気付いたのだ

この犬は、うちの犬じゃない
わたしとずっと暮らしてきた、わたしの家族ではないと


わたしは、どうすれば良いのかわからなかった

こんなこと、獣医に言っても信じてはもらえないだろうし
なによりも、目の前にいるなによりも愛しいはずの存在が、とても恐ろしく感じられた

そのまましばらく…といっても、5分程度だろうか

何もできずにただその犬を見つめていると、急に犬の体から力が抜けた
そのまま、何もなかったかのように、また丸まって眠りだした

おそるおそるその顔を覗き込んでみたら…

そこにいたのは、確かにうちの犬だった


他人に話しても、わたしか犬のどちらかが寝ぼけていただけではないかと言われるが
あの時、確かにあそこにいたのは別の犬だった

あれ以来、特に変わった様子はないのだが

もしもまた、あんな風になったら…

そして、そのまま元に戻らなかったら…

わたしにとっては、それがとても恐ろしい

都築「…確かに、不思議な話だね」

朱雀「でもわかるぜ。俺も、もしにゃこがそんな風になったらって考えると…」

麗「できれば、もう二度とあんな風にはなって欲しくはないな…」

東雲「確かに、もしも人間だったらと考えると、恐ろしい話ですね」

みのり「うん、すごく怖い話だ…ところで、次の話は誰?」

巻緒「あ、俺です!それじゃあ、いきますね!」

卯月巻緒
http://i.imgur.com/GwmJUHt.jpg


それじゃあ、五話目ですね

これは俺がまだ、Cafe Paradeに来る前の話です

その日俺は、ずっと狙ってた一日限定五個のモンブランをようやく買えて
まさに、飛び上がりそうな気持ちでした

実際は飛び上がったらケーキが崩れるから、慎重に歩いてましたけど

もう、どんな味なのか想像するだけでわくわくしちゃって
早く帰って紅茶でも飲みながら、じっくり味わおうと思ってたんです

でも…それは叶いませんでした


ちょうど家族は留守にしていたので、誰かに取られるという心配をすることもなく
飲み物の準備をしようと、ケーキをテーブルに乗せたまま台所に向かいました

そうして紅茶を入れてケーキのところへ戻ると…見てしまったんですよ
そこに絶対にあってはいけない、おぞましいものの姿を

ケーキの箱の隙間から中へ入っていく黒い点…

そう、俺が必死の思いで買ってきた一日限定五個のモンブランに
たまたま少しだけ空いていた窓から入ってきたあいつら…


蟻が、たかっていたんです


俺はあわててケーキの箱を持ちあげて中を見ましたが、もう遅かったです

モンブランは、蟻にたかられて、見るも無残な姿になっていました…

俺、もう悔しくて悔しくて
そのまま殺虫剤と毒餌を買いに行きました


俺の話は終わりです
じゃあ、ローソク消しますよ

握野「いや、これ怖い話じゃないだろ!」

巻緒「何言ってるんですか、すっごく怖いでしょう!」

隼人「いや、百物語てもっとこう、幽霊とかそういう系の話が多いっていうか…」

巻緒「俺からすれば、幽霊なんかよりケーキを食べられない方がずっと怖いです」

東雲「巻緒さんらしいですわ…」

春名「まあまあ、気分を変えて次の話行こうぜ!次は俺だからさ」

夏来「うん…それじゃあハルナ、お願い…」

若里春名
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じゃあ話すな。これは俺が一回目の高校一年の時…まだハヤトたちと会う前の話だ

俺って恥ずかしいことにあんまり頭よくなくてさ。まあ、だから留年とかしちゃってるわけだけど…
それでテストで結構悪い点取っちゃってさー、補修を受けることになったわけよ

補修の内容は、放課後教室に残ってプリントの問題をやって
終わったら職員室の先生のところに持ってって、採点してもらうって感じなんだけど

俺バカだから、プリントの内容が全然わからなくてさー
あ、ジュンやめて、そんな目で見ないで

まあとにかく、そんなんでプリントを前に唸ってたら、急に声かけられたんだよ

「よかったら教えてあげよっか?」

声をかけてきたのは、ちょっと地味目だけど可愛い女の子だった
髪とかを染めてる様子もなければ、化粧も本当に最低限しかしてないような、真面目そうな女の子

俺は特に警戒もせずに、その子に勉強を教えてもらうことにした

その子、すっげー教え方上手くてさ、プリントはあっという間に終わったよ
それでお礼言ったら、にっこり笑って「気にしなくていいよ」とか言ってくれんの

そのまま普通に別れて、その日は先生にプリントを提出して帰ったんだけど
帰り道に名前聞くの忘れた!って気づいてちょっと後悔したよ

まあこれで終われば、ただのいい思い出だったんだけど…問題はここから

次の日の昼休み、購買に向かう途中でその女の子を見かけたんだ
俺は普通にその子に声かけたよ。昨日はありがとうとか言って

でもその子は怪しい人を見る目で「どちら様ですか?」って聞いてきた
俺は、昨日俺に勉強教えてくれなかった?とか聞いてみたけど、その子は知りません。の一点張りだったよ

まあ名前も聞いてないから確認もできないし、普通に人違いかなーって思って謝ったんだけど

その日の放課後、またその子に会った

放課後に会ったその子は普通に俺に話しかけてきたよ。補習大丈夫だった?とか

その子は見れば見るほど昼休みに会った子にそっくりで、どうも別人には思えなかった
それで今度はその子に名前とクラスをちゃんと聞いて、次の日の昼休みにまた会いに行ったんだ

そこにいたのは、前の日の昼休みに会った、俺を知らないと言った子だった

もう俺わけわかんなかったよ
そのクラスの友達に聞いたら、その子は頭はいいけど大人しくてさ
女子の間ではいじめというか…ハブられてるような子だったらしい

その後も、その子は放課後の…残ってる生徒が少なくなってくる遅い時間だけ、俺によく話しかけてきた

そんな状態が一ヶ月くらい続いたんだけど、その子がある日いきなりこう言ったんだ

「いつも放課後しか会えなくてごめんね。でも、もうすぐなの」
「もうすぐ彼女も納得してくれる。そしたら、いつでも会えるようになるよ」

何言ってるんだ?とは思ったけど、俺はそうなるといいなって答えたよ
だってしょうがないじゃん。俺にとってその子は友達だけど、昼間の子は他人だったんだよ

その翌日から、俺に知らないって言った、大人しい方の子はいなくなってた

翌日の朝、いきなりその子が話しかけてきたんだ

俺はびっくりしたよ。放課後じゃないのに何でって
そしたら、その子はこう答えた

「彼女がやっと納得してくれたの。彼女よりも、私の方がいいって」
「誰にも必要とされない彼女よりも、友達がいて性格も明るい私が出ていた方が、みんな喜ぶって」

その時俺はわかったんだ
元々いたはずの大人しいあの子は、今目の前にいるこの子に追い出されたんだってね

その後も俺とその子の関係は変わらなかったよ
顔を合わせればあいさつするし、たまに勉強を教えてもらったりもした

その子は最初は、急にキャラが変わったってことで怪しまれたりもしたけど
なんだかんだですぐ受け入れられて、クラスの人気者になったらしい

まあ結局、俺の留年が決まってからは、あんまり話さなくなっちゃったけど


俺さ、ずっと気になってることがあるんだ
その子が出てきたことで追い出された方の子は、いったいどこにいっちゃったんだろ?

もし消えちゃったとかなら、俺にも責任はあるんじゃないかって
俺がその子を肯定したから、もう一人の子は、その子に負けたんじゃないかって…

まあ、今更気にしても仕方ないのは、わかってるんだけどな

俺の話はこの辺にしておくよ
じゃあ、次の人お願い

旬「…春名さん、あまり気にしすぎてはいけませんよ」

春名「うん、わかってる。でも、どーも忘れられなくて」

四季「でも、フツー知らない子と友達なら、友達を選ぶっすよ!」

春名「そっかな…うん、そうだよな。ありがと、みんな」

隼人「気分を変えるためにも次の話行こうぜ!次は…」

次郎「オレだよー。それじゃあ、七話目かな?始めるよ」

山下次郎
http://i.imgur.com/eTTjbc2.jpg


えーっと、これはおじさんがまだ教師だったころの話だね

実はオレ、前の学校…硲くんやるいと同じ学校の前に、別の学校にいたことがあってね
これは、その学校で体験した話

そのころはオレもまだ駆け出しの新人でね
右も左もわからないってやつ?

そんなだから、仕事の効率っていうのもあんまりよくなかったんだよね
結構遅くまで職員室に残って仕事をするってことも、よくあったんだ

でも、そこの職員室には一つ噂があってね…

それは、夜遅くにテストの採点をすると、答案用紙が一枚なくなるってものだった

そのなくなるテストも決まっててね
出席番号24番の生徒の答案用紙がなくなるんだって

まあ、正直そんな話は信じてなかったんだけど
なんとなく、テストの採点は家に持って帰るようにしてたよ

でもある日、オレはだいぶ遅い時間まで学校に残ってた

といっても残りたくて残ったわけじゃなくてね
うっかりうたたねしちゃって、気付いたら遅い時間だったってだけ

そして偶然にも、オレはうたたねをする直前まで、テストの採点をしてたんだ

まあ幸いにも採点はすでに終わってたから
コーヒーでも飲んでさっさと帰ろう、と思って席を外したんだ

で、コーヒーを淹れて戻ってきたら驚いたよ
オレの机のところで、見たことのない女子生徒がテスト用紙を物色してるの

もちろんあわてて止めたよ。何やってるのって
そしたら、その女子生徒がものすごい顔で睨んできてさ

「こんなものが!こんなものがあるからいけないんだ!」

って叫んだと思ったら
テスト用紙を一枚持って、廊下に走って行ったよ

そしてそのまま、たまたま開いていた窓から外に飛び出していった


オレはあわてて窓から身を乗り出して外を見たさ
職員室は二階だったからね

でも…そこには誰もいなかった

窓の外はグラウンドだから、例え着地に成功していたとしても、去っていく姿は見えるはずだ
それなのに、人の姿は全く見えない

それどころか、真下の植え込みには何かが落ちたような形跡はなくて
ただ、その子に取られたと思われる、答案用紙だけが引っかかってた

下に降りて答案用紙を確認してみたら
その、取られた答案の生徒の出席番号は…24だったよ

次の日、それとなく他の先生に聞いてみても、なーんにも教えてくれないからさ
ちょっと気になって、個人的に調べてみたのよ

そしたらさ…いたよ
過去に職員室の前の、廊下の窓から落ちて亡くなった女子生徒が

もちろん、出席番号は24番

その子は受験ノイローゼからの自殺ってことで処理されたみたいなんだけど
もしオレが見た状況がその時の状況だとしたら…やるせないよね

その後一年くらいで別の学校に転勤になったから、その後はよくわからないけど
たぶん、あの女子生徒はまだあそこにいるんじゃないかな

みんなもさ、勉強は大事だけどやりすぎは駄目だよ
ほどほどに息抜きもちゃんとしようね

これでおじさんの話はおしまい
それじゃあ、次の話にいこうか

春名「はい!ほどほどに息抜きします」

夏来「ハルナは…ちょっと息抜きしすぎ…」

玄武「だが、その通りだな。俺も、何人か危ない奴を見たことがあるぜ」

次郎「うん、そういう子は本当に息抜きの仕方をしらないからね」

次郎「玄武くんも気を付けなよ」

ピエール「楽しいこと、とっても大事!次は、ボクが楽しいお話しする!」

恭二「お、次はピエールか。まあ、楽しい話とは違う気がするけどな…」

盆ダンス終了までに終わるか不安になってきた
今日の夜、できそうならもう一回投下したい

ピエール
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それじゃあ、ボク、お話する!

これ、ボクがまだカエルだったころのお話

ボクが働いてたところ、カエル以外にもいろんな動物いた
クマ、ウサギ、ライオン…他にもいっぱい!

でも一つだけ、ネズミだけは動けなかった
ネズミだけ、動かす人がいなかったの

なんでかな?って思って、クマやウサギの人に聞いてみても
知らない方がいいよって、教えてくれなかった

ボクはカエルだから、ネズミにはなれない
でも、ネズミも一緒に遊べたら、もっと楽しいのにって思ってた

でも、ボク一回だけ見たの!
みんなが帰ったあと、ネズミが動いてるの!

ネズミ、とっても楽しそうに踊ってた
見てるとボクも楽しくなってきて、一緒に踊ったの

ネズミ、驚いてたみたいだけど、なんだか嬉しそうだった

しばらく一緒に踊ってたけど
ネズミが急に踊るのやめちゃったの

そして、バイバイて手を振って、そのままどっかにいっちゃった

もう真っ暗だったから、ボクも慌てて帰ったの
いつもより遅かったから、みんなに心配かけちゃった

次の日、ネズミはまた動かなくなっちゃってた

クマにそのことを話したら、すごくびっくりしてた
それで、今度ネズミが動いてても近づいちゃダメだよって

ボクがどうして?って聞いたら、教えてくれたけど
ネズミに入ってた人は、だいぶ前にいなくなっちゃったんだって

でも、たまに帰ってきて、ネズミ動かすの
その時、近くにいる小さい子、連れてっちゃうって

でも、ネズミをどっかにやろうとすると、もっと悪いことが起きる
だから、何もできないって

ボクは助かった、運がよかった
けど、今度は連れてかれちゃうかもしれないから
今度ネズミが動いてたら、すぐ逃げなさいって言われた

ボクには、ネズミがそんなことする、思えなかった

でも結局、ネズミが動いてるところは、もう見れなかった

もしまた会えたら、また一緒に踊りたい
そしたら、きっとすごく楽しい!

ボクの話、これで終わり!
ローソク、ふーってするね

みのり「へ、へえ…素敵な話だね(怖い!普通に怖い!)」

恭二「きっと、いいネズミだったんだな(これ、絶対中身いないだろ…!)」

ピエール「うん!ボク、とっても楽しかった!」

麗(みのりさんと恭二さん、顔がひきつっている…)

隼人「え、えーっと…次の話いこうか!」

咲「オッケー、次はアタシの番!パピプペっといっちゃうよ!」

水嶋咲
http://i.imgur.com/ekV6VkY.jpg



それじゃあ九話目かな?はじめるよ!

まず、アタシが普段から女装してるっていうのはみんな知ってると思うんだけど
この格好だとね、結構ナンパとかされたりするんだよね~

あ、そういちろう。大丈夫だから、そんなこわい顔しないで

でも最近は、嬉しいことにアタシも顔が売れてきたからさ~
みんなアタシが男だってわかってるから、ナンパはあんまりされなくなったんだ
出歩くときも、ロールやアスランが一緒のことが多いしね

そのナンパっていうのも、だいたいはそんなにしつこくなかったから
はっきり断れば、そんなに食い下がったりはしなかったの

最悪、アタシが男だってバラしちゃえば、みんな逃げてくしね

でも昔一人だけ、すっごくしつこい男がいたの

その男はね、いきなり声かけてきたと思ったら
アタシのこと、いきなりそいつの車に乗せようとしたの!

もう、信じられないよね!

急いでるからって言ってるのに、全然聞いてくれないし
そんなんだからモテないんだよ!って言ってやりたかったな

アタシもとにかく、早くそいつから離れたかったから、言ってやったの

アタシこう見えても男だから!ってね

でもね、そしたらそいつ、ニタァって笑ってこう言ったの


「知ってるよ。だから声をかけたんじゃないか」

…って

アタシもう、ホントに怖くなっちゃって…
なりふりかまわず、大声出して逃げ出したの

そいつは追いかけてこようとしてたけど
アタシがあまりにも必死だったから、近くにいた人に止められたみたい

その時止めてくれた人に感謝だよね~

いやー、そういう趣味の人って本当にいるんだね
アタシびっくりしちゃったよ

みんなも、他人事だと思ってないで気を付けた方がいいよ

そういう人が好きなのは、アタシみたいな可愛い子ばっかだとは限らないんだからさ…


これでアタシの話は終わり
次の人、パピッとよろしく

東雲「水嶋さん、後でちょっと話し合いましょうか」

咲「あ、やっぱり?」

アスラン「サキいいいいいいいい!大丈夫か!?大丈夫なのか!?」

咲「大丈夫だってばー。もう、みんな心配性なんだから!」

春名(確かに怖い…怖いけど…)

旬(百物語って、こういうのじゃない気が…)

玄武「あー…そろそろ次の話にいってもいいか?」

咲「あ、ごめんね!じゃあ玄武くん、次の話お願い!」

黒野玄武
http://i.imgur.com/kfBAKgU.jpg



十話目か、キリのいい数字だな
それじゃあ、話を始めるぞ

以前俺の学校に、やたらと俺を目の敵にしてくるやつがいたんだ

理由はまあ、簡単だ。俺がそいつよりも成績が良かったからだ
俺に突っかかるよりも、ただひたすら精進した方が有意義なのにな

弱い犬ほどよく吠えるというが、まさにそいつはそれだった

だが、ある日そいつの様子ががらりと変わったんだ
まさに自信満々といった様子で、奮励努力したことが見て取れるようだった

そしてついに、そいつは中間テストで俺を負かしたんだ

もちろん悔しい気持ちはあったさ
だが、それはそいつが俺よりも努力したということだ

ならばすることはただ一つ
俺も負けないように勇猛邁進するだけだ

だが、しばらくして俺はそいつの異変に気付いた

そいつは時々、なにかに対して戦々恐々とするようになったんだ

最初の方はそれが何に対してなのかわからなかったが
どうやらあいつは、いつも首から下げている学業成就のお守りに怯えているようだった

俺としては不得要領だったぜ
あいつは、なんであんなものにたいして怯えているのかってな

その理由に関しては、ある日突然知ることになったよ
正直、俺としては知りたくはなかったな…

図書館で偶然そいつに会った時のことだ
そいつは、またお守りに怯えているようだった

「待ってくれ、ちゃんと勉強するよ。だから、トイレくらい行かせてくれよ」
「違うよ、サボろうだなんて思ってないよ。本当だよ」

そんなことを、必死にお守りに向かって話しかけているんだ
俺はそいつがおかしくなったのかと心配になって、つい話しかけちまったんだ

そうしたらあいつは、慌てた様子でこっちにまくし立ててきたよ

「なんでお前がいるんだよ!まだ勉強する気か!いい加減にしろ!」
「お前さえ、お前さえいなければ、こんな奴に頼る必要もなかったのに!」

俺が茫然自失となりながらそいつの怒号を聞いていたら
急にそいつは焦りだして、必死に弁明を始めたよ

「ちがうんだ!僕は、そんなこと思ってないよ!」
「僕は君に感謝してるんだ!あたりまえじゃないか!僕は、僕は…!」


「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

でっけえ声で悲鳴にも似た声を上げたと思ったら、そいつはすごい勢いで走り去っていった
俺も、図書館にいた係員も、もう声も出なかったよ

そして、その翌日からそいつは学校に来なくなった
話に聞けば、精神が不安定になって入院したそうだ

俺はどうも気になって、あいつがそうなった理由を調べてみた
そうしたら、気になることがわかったよ

そいつが一時期、図書館で黒魔術やら悪魔召喚やら、そういった類の本を何冊も借りていたらしい
その時期っていうのが…俺をテストで負かす、一か月ほど前だった

そいつの家は結構な名家だったらしくてな、親も当然厳しかった
そこから与えられる重圧にそいつは負けちまったんだよ

そして、目に見えない非現実的なものにすがっちまったんだ

そいつは、今も病院にいて、退院の目途は立ってねえらしい

そいつが本当に悪魔とやらを呼び出しちまって、それがあのお守りの中にいたのか
それとも、全部ただのただの思い込みだったのか…
そこまではわからねえが、一つだけわかることがある

他力本願で手に入れた力なんてろくなもんじゃねえ
目標があるなら、自力で日々精進するしかねえんだよ


これでこの話は終わりだ
次の話を頼む

次郎「…うん。なんというか、嫌なお話だね」

握野「そうだな…その子も、そうなる前に誰かに相談できなかったのか」

玄武「さあな…だが、確かに後味が悪い話ではあるな」

玄武「俺は、あいつが変わったとき、いいライバルができたと思ったんだがよ…」

朱雀「玄武、お前…」

玄武「っと、悪いな。辛気臭え話しちまって。次の話を頼むよ」

旬「はい。それでは…次は僕が話をさせてもらいます」

半分終了。残りもなるべく早く投下したいです

冬美旬
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それでは、僕の話を聞いてください

これは、僕がお世話になっているピアノの先生の話です

その人は若い頃は天才とまで言われたピアニストで
将来は間違いなく、世界に名を馳せる奏者になるだろうと言われていました

ですが彼女は…ああ、その先生は女性です

彼女は19歳の時に、事故によって指を切断してしまったんです
その事故というのは、ピアノの演奏中に蓋が落ちてくるというものでした

幸い処置が早かったため、指はなんとか縫合できました
しかし彼女の、プロのピアニストとしての道は閉ざされてしまいました

一時期は死のうと思ったこともあったそうです
彼女は、本当にピアノを愛していましたからね

それでもリハビリを続けた結果、なんとか普通にピアノを弾けるくらいには回復しました
そしてそのまま、ピアノ講師になったそうです

昔程の演奏ができなくなったとしても、天性のセンスというものは失われなかったようで
彼女はすぐに、優秀な指導者として注目されるようになりましたよ

とても楽しそうにピアノを弾く人で、空いた時間はほとんどピアノに触れていましたよ

正直あんな事故にあったら、ピアノを嫌いになってもおかしくないのに…

そんなある時、不幸にも彼女はまた事故にあってしまいした
バイクとの接触事故で、左腕を骨折してしまったんです

幸い指に影響はなく、怪我自体も全治一か月程度でしたが
当然、その間はピアノを弾くことはできません

入院中の彼女のお見舞いに行った時も、やはりピアノを弾けないのが一番つらいと言っていました

入院している間はレッスンもできませんからね
僕はしばらく、一人で自主練をすることになりました

レッスンの際は彼女の家に通っていたんですが
僕は自宅にもピアノがあったので、特には困りませんでしたね

ですが、ある日用事で彼女の家の前を通った時…
誰もいないはずの家の中から、ピアノの音色が聴こえたんです

僕はびっくりして、よくないと思いつつもどうしても気になってしまい
こっそりと家の中を覗いてみました

そしたら…入院中のはずの彼女が、ピアノを弾いていたんです
いつもと同じように、とても楽しそうな表情で

でも、家のインターホンを鳴らしてみても、誰も出ないんです
家に入ろうにも鍵がかかっているし、窓を叩いてみても一向にこちらに気付く気配もありません

疑問に思った僕は、とりあえず彼女が入院している病院にいってみることにしました

彼女は、いつもどおりの様子で病室にいましたよ
突然訪れた僕に少し驚いたようでしたが、笑顔で迎えてくれました

そして、さっきのことを話すべきか迷っていると、彼女が気になることを言ったんです

「私さっきまでお昼寝していたんだけどね、ピアノを弾く夢を見てたの。楽しかったわ」

その時の彼女の表情は、まさに一曲弾き終えた後のような清々しい笑顔でした

ひょっとして、僕が見たのは彼女の生霊だったのかもしれません
それとも、幽体離脱とかでしょうか?

どちらにせよ、すさまじい執着だと思いましたね

ちなみに、彼女はその後無事に退院しましたよ
今も変わらず、ピアノ講師を続けています


もしも、また彼女がピアノを弾けなくなることがあったら
誰もいない部屋で、ピアノの音色が聴こえたりするかもしれないですね


僕の話は以上です
それでは、次の方お願いします

隼人(ジュンも将来的にはそうなりそうとか言えない)

四季「ジュンっちも、そのうちそういうの出来るようになりそうっすね!」

夏来(あ…言っちゃった)

旬「それ、どういう意味ですか?」

都築「ふふ…素敵な話だね」

春名「え、素敵!?」

都築「ところで、次は僕の番なんだけど…そろそろ話してもいいかな?」

隼人「あ、はい!お願いします!」

ひとまず一話だけですが
怪談なんかより、盆ダンスのラスト三時間のボーダーの伸びの方がよっぽど怖かった

多分今日の晩と明日の晩くらいで終わるかと

都築圭
http://i.imgur.com/Ysa0IBU.jpg



それじゃあ、僕の話を聞いてくれるかい

これは僕が、まだ日本に来る前の話だ
僕は、昔は海外に住んでいたんだ

その日は前日から作曲に明け暮れていてね、ほとんど食事を取っていなかったんだ

でもそのうち、さすがにお腹がすいてしまって
何か食べる物を買いに行こうと思って、外に出たんだ

行きつけのパン屋でサンドイッチを買って、帰ろうと思ったんだけど
困ったことに、家に帰れなくなってしまったんだ

最初は道に迷ったのかと思ったけど、違うみたいでね
どうも僕は、見知らぬ場所に迷い込んでしまったようだったんだ

例えるならそこは、異国の地のようだったよ
おかしいよね。僕はそれまで、住み慣れた街にいたはずなのに

どうすれば家に帰れるのかもわからないし
途方に暮れてしまったから、とりあえず腹ごしらえをすることにしたんだ

石垣の上に座って、買ってきたサンドイッチを食べて
作曲の続きをしないといけないし、早く帰らないと…なんて考えてたら

身なりの良いお爺さんが、話しかけてきたんだ
とても驚いた様子で

「お前さん、どうしてこんな所にいるんだい?」

ってね

僕が正直に、買い物の帰りだったけど、家がわからなくなったと言うと
お爺さんは、なんだか呆れたようだったよ。それで

「ここはお前さんのいる場所じゃない。道を教えてやるから、早く帰りなさい」

って、帰り道を教えてくれたんだ

そのお爺さんの言うとおりにしたらちゃんと帰れたよ
でもね、少し気になることがあったんだ

僕が家に帰れなくなってから、多分…一時間以上は迷っていたと思うんだけど
家に帰って時計を確認したら、三十分もたっていなかったんだよ

不思議だよね
あの場所にいた間は、時間がたっていなかったんだ

その後、あの場所に迷い込むことはなかったよ
あそこはいったい何だったんだろうね

僕は運よくお爺さんに道を教えてもらえたけど
あの人に会えなかったら、今もあそこにいたのかな?

もしそうなっていたら、僕はどうなっていたんだろう

こっちでは行方不明扱いとかかな?
でも、あっちにいた間の時間はこっちでは経っていなかったみたいだし

うーん…わからないね

僕の話はこれで終わりだよ
次は、どんな話を聞かせてくれるんだい?

麗「都築さん、今度から出かけるときは、なるべくわたしかプロデューサーに声をかけてください」

都築「はは、麗君は心配性だなあ。大丈夫だよ」

麗「いいから!」

恭二(確かにこの人は、放っておくと迷子になりそうだな)

アスラン「ククク…次はいよいよ我の出番だ!」

神谷「アスラン大丈夫かい?」

巻緒「アスランさん、無理しないでいいんですよ?」

アスラン「アーッハッハッハ!心配は無用だ!」

それでは、我の綴る物語を聞いてもらおう

これは、月の美しい夜のことだった…
我は新たなる糧を生み出すべく、儀式を行っていた

だがしかし、漆黒の神の雫が途中で足りなくなってしまい
調達すべく、店の外へ出た

もう外は闇に染まっており、風の心地よい夜だった

だが、我がサタンと語らいながら歩みを進めていると
深蒼の衣を身にまといし使者が、我に襲いかかったのだ!

その者は我とサタンの正体を暴くべく、巧みな話術で我を惑わした
だが、奴の圧力に屈するわけにはいかなかった

我はその者の問いに答えながら、必死に隙を伺った
もし我がここで捕まれば、奴の魔の手は次にカミヤやソーイチローに降りかかるだろう…

そう思い、我は奴の一瞬の隙をつき、その場から逃げ出すことに成功したのだ!
背後から奴の魔の手が迫ってくる気配がしたが、なんとか逃げ延びることができた

かの者の噂は我の耳にも届いていたが、まさかその魔の手はが我にまで降りかかるとは…

皆も、夜が更けてからは、気にかけた方がよいだろう

我の話は以上だ
それでは、この命の炎を消し去らん!

東雲「………………」

咲「あ、東雲が頭かかえてる!」

神谷「アスラン、今度から深夜の外出は、俺か東雲と一緒に行こうな」

東雲「貴方じゃ道に迷うから駄目ですよ…私が行きます」

アスラン「何故だ!?」

ピエール「ねえみのり、今のお話どういうこと?」

みのり「多分…職務質問だね」

握野(多分俺でも声かけるだろうな、とは言えねえな…)

巻緒「まあアスランさんの今後は後で話し合うことにして、次の話にいきましょう!」

隼人「あ、ああ。じゃあ、次は俺が話します」

秋山隼人
http://i.imgur.com/Kfw5zyY.jpg


えっと、これは俺が小学生の時の話なんだけど

夏休みに、田舎のじいちゃんの家に遊びに行ったんだ

そこは周りの田んぼと畑しかないド田舎だったんだけどさ
逆にそれが珍しくて、毎日虫取りしたり川遊びしたりで、走り回ってたよ

周りには子供なんて住んでないから、遊び相手はもっぱら兄貴だったけどな

でも、兄貴は俺と違ってまじめだったからさ
今日は宿題をやるから遊べないって日もあったんだ

いや、俺も宿題はちゃんとやったぜ?
たださ、やっぱり遊べる時は遊びたいじゃん

そんなわけで、俺一人で遊んでる時もあったんだよな
それでも楽しかったぜ。時々、近所のじいちゃんばあちゃんが相手してくれることもあったし

そんな風に毎日遊び回ってたある日
一人の女の子に会ったんだ

その子は田舎には珍しいような綺麗な服装でさ
まさにお嬢様!って感じのかわいい子だったんだ

話をしてみたら、その子も親戚の家に遊びに来ていたらしくて
歳が近いのもあって、その日はその子と遊ぶことになった

一人でも楽しいけど、やっぱり二人だともっと楽しくてさ
夢中になって遊んだよ。そしたらあっという間に暗くなっちゃって
俺がもう遅いからって帰ろうとすると、その子が夜に肝試しをしないかって誘ってきたんだ

もう明日には家に帰っちゃうから、最後にもう少しだけ思い出作りがしたいって

俺も夜に出歩くってことに、わくわくちゃって
その誘いを受けて、夜にこっそり家を抜け出したんだ

肝試しって言っても、そんなたいしたことはしなかったけどな
その子に連れられて、林の中を歩いてみたりしただけだったよ

ちょっと怖いけど星がきれいで、いつもとは違う雰囲気を味わってた
そしたらその女の子に、こっちに行こうって手を引かれた

最初は普通について行ったんだけど、だんだんその子の歩みが早くなっていくんだ
俺もあれ?って思って戻ろうとしたけど、手を振りほどけないんだよ

そのままぐいぐい手を引かれて林の奥に進んで行ったら
今度は、急に後ろから引っ張られて、怒鳴られた

「お前、なにやってるんだよ!」

って

後ろを見たら、すっげー焦った顔した兄貴がいた
目が覚めたら一緒の部屋で寝てるはずの俺がいなくて、探しに来たんだって

でさ、その直後兄貴にこう言われたんだよ

「お前、何考えてるんだ。一人でふらふら崖に向かって歩いていくなんて」

…もうさ、血の気が引いたよ
崖に向かって歩いていたってのもだけどさ、兄貴は一人でって言ったんだよ

俺がはっとして掴まれてた手を見ると、その女の子はいなくなってるしさ

そのまま兄貴に連れられて帰って、家族全員に説教くらったよ
まあ、俺が悪いから仕方ないんだけどさ

その後どうしても気になって、ばあちゃんにあの女の子について聞いてみた

そしたらさ、昔親戚の家に遊びに来たけど
崖から落ちて死んじゃった女の子がいたんだってさ…

俺が会ったのはたぶんその子だったんだろうな
何で俺を連れて行こうとしたのかはわからないけどさ


俺の話はこれで終わり!
次の人、お願いします

四季「よかった!ハヤトっちが連れてかれなくてほんっとーによかったっす!」

隼人「おいおい、大げさだな」

夏来「その子は…友達が欲しかったのかもね…」

旬「それで連れて行かれたら、たまったもんじゃないけどね」

春名「ハヤトの兄ちゃんに感謝だな」

隼人「そうだな…まあ、俺の話はもういいから、次の話にいこうぜ!」

握野「ああ、次は俺の番だな。それじゃあ、聞いてくれ」

握野秀雄
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それじゃあ十五話目…かな。もう、ずいぶん話してるんだな

俺が話すのは、ある放置子についての話だ

お前ら放置子ってわかるか?
親がまだ小さい子供をそのにほったらかしにしたり、よその家に無理矢理預けたり…

一種の虐待って言ってもいいかもな
悲しいことに、そういうことをする親が結構いるんだよ

俺がまだ警察官だったころ、よく遅くまで一人で外に放置されている子供がいたんだ

その子の親は父親は仕事が忙しくてほとんど家に帰らず
母親はそれを良いことに、好きに遊び回っていた
まったく、ひどい家庭だよな

どうやら夫婦仲もあまり良くなかったようで
母親の方は、若い男を自宅に連れ込んだりしていた

そうなると、邪魔になるのがその子供だ

可哀想に、母親が男を連れ込むたびに、そいつは家から追い出された
まだ小学生にもなっていない子供を…普通じゃ考えられないよな

>>74
ミス
×握野秀雄
○握野英雄


さすがにそんなに小さい子が放置されてると、近所の人も心配になるみたいでな
よく、うちの交番に連絡が来たよ

それで、その母親が迎えに来るまで交番で預かってたりしてたんだが
こいつがまたおとなしい子供でな

文句やわがままなんて一切言わずに、ただ黙って迎えを待ってるんだよ
普通なら、泣いたり怒ったりして当然だっていうのに…

母親も、迎えに来たと思ったらこっちに頭だけ下げて
何も言わずにそいつの手を引っ張って帰って行くんだ

でもな、そんな母親でも、やっぱり大好きみたいでな
迎えに来たのを確認すると、すげー嬉しそうな顔をするんだよ

なんかもう…やりきれなくてな

そんなことがだいたい…週に二回くらいかな?
そのくらいの頻度であったんだが、ある時からぱったりとその子供を見なくなったんだ

母親が改心してくれたならいいんだがな
もしかしたら最悪の展開になったんじゃないかって心配もあった

しばらく悶々としてたんだけどよ
ある日ひょっこりと、そいつがやってきたんだ

そいつは今まで見たことがないような、嬉しそうな様子だった
どうしたんだ?って聞いたら、お礼を言いに来たって言うんだ

「お父さんとお母さんが仲直りしてね、遠くに行くことになったの」
「それで、ぼくも一緒にいくから、お別れ言いに来たの」

それで、今までありがとうって言ってすぐに帰っちまったんだ

引越しでもするのかと思ってな、少し寂しい気持ちもあったが、それ以上に嬉しかったよ
まだ小さい子供なんだから、両親と一緒にいられるならその方が良いに決まってるからな

でも、その翌日…そいつと両親の三人が、一家心中したっていう知らせが入ってきた

死亡推定時刻は前々日の夜で、そいつが俺に会いに来たのはもう心中した後のはずだから
俺が最後に会ったあいつは、幽霊だったんだろうな

でも、俺は正直そんなことはどうでもよかった

両親に殺されたっていうのに、あいつは、一緒に連れて行ってもらえることを喜んでた
それ程までに、両親の愛情に飢えていたんだ

そのことが何よりも…悲しくて寂しい

っと、怪談のはずなのに、話がそれちまったな
俺の話はこれで終わり…って、お前らなんで泣いてるんだよ!?

四季「だ、だって…そんなのあんまりっすよお…」

咲「うう…その男の子、可哀想すぎるよ…」

握野「はは、お前ら本当に良い子だな」

ピエール「その子、きっと今ごろ、天国で幸せ!」

握野「ああ…そうだといいな」

みのり「うーん、なんかこの話の後だと話しずらいな」

握野「あー、なんか悪いな。まあ、気にせず頼むよ」

みのり「うん。それじゃあ話すね」

仕事やらロリトークやらで投下する暇がなかった
そして、まだ終わらないという…もう少しお待ちください

渡辺みのり
http://i.imgur.com/YnbG8u4.jpg



みんな、ファンの人たちからプレゼントや差し入れって、もらったことあるよね

でもうちの事務所って食べ物系は全部NGじゃない?
前に恭二がそれを勿体無いって言ってたりしたんだけどさ

俺も、昔は心を込めて作った料理とかを、受け取ってくれないのはひどいなって思ってたんだ

でも…それって仕方ないことなんだよね
それに込められてるのが、善意だけとは限らないんだから

これは、俺がそう思うようになったきっかけの話

知ってる人もいると思うけど、俺って昔からアイドルが好きでさ
こうなる前は結構、コンサートとか行ったりしてたんだよね

ある時、とある男性アイドル…仮にAさんにしておこうか
そのAさんの握手会があってさ、俺もAさんのファンだから行ってみたんだよね

周りは若い女の子ばかりだから、ちょっと居づらかったけど…
やっぱり楽しかったし、Aさんも良い人で行ってよかったと思ったよ

そこではAさんへのプレゼントも受け付けていたんだけど
やっぱり、手作りのお菓子なんかを持っていった子も結構いたみたい
Aさんがブログに乗せていた写真の、それっぽいものがあったからね

でも、その中にはとんでもない物も混ざってたんだ

握手会が終わった後近くの喫茶店で、少し休んでいたんだけどさ
そこに、同じ握手会に行った女の子たちがいたんだ

盗み聞きするつもりはなかったけど、女の子って声が大きいから聞こえちゃうんだよね
無邪気にプレゼント渡せたよーって話をしてるんだと思ったら、とんでもないこと言い出したんだよ

「うまく渡せてよかったね!邪魔者を消すおまじないチョコ!」

…俺もさ、初めは聞き間違いだと思ったよ

でも、よくよく話を聞いてると、どうやらその子たちはAさんじゃなくて
Aさんのライバル事務所のBさんのファンだったらしいんだ

つまりその子たちは、BさんのためにAさんの握手会に行って
Aさんにその…邪魔者を消すおまじないをかけたチョコを渡したんだよ

そのおまじないについてもその子たちは話していたけど…酷かったね
俺、しばらくチョコを食べられなくなったもん

その後、Aさんが心配で調べてみたら、Aさんの事務所も食べ物の差し入れはNGで
そういう物は一切食べずに処分するらしいから、Aさんの口には入ってないみたい

普通の手作りお菓子とかをプレゼントした子には悪いけど、正直安心したよ

俺たちも今はアイドルなんだし、ファンから手作りの食べものをプレゼントされることもあるだろうけど
やっぱりそれは…食べない方がいいとおもうよ

女の子たちは、相手に好かれる為のおまじないとかでも
すごいものを入れていたりするからさ

例えば…いや、やっぱりやめておこう
あんまり、知らない方がいいと思うからね


俺の話はこれで終わり
じゃあ、次の人お願いね

次郎「アイドルになったら、ファンからのプレゼントで生活できるかもって思ってたのに…」

玄武「いや、それもどうかと思うぜ」

恭二「そんな理由があったんなら、もっと早く言ってくださいよ!」

みのり「あはは、ごめんごめん」

アスラン「神聖なる儀式になんたる冒涜を!」

神谷「まあまあ、落ち着けアスラン。次はいよいよ俺の番か」

春名「…神谷さんは、ちゃんと怖い話してくださいよ」

神谷幸広
http://i.imgur.com/ExSaq3l.jpg



もうすぐ一周目も終わりか、早いものだな

これからするのは、海外のとある国で体験した話だ
残念ながら、メキシコではないけどな

知ってる人もいるかもしれないけど、海外は交通手段のダイヤが結構アバウトでね
日本みたいに、ちゃんと時刻表通りに運行している国の方が珍しいんだ

といっても、向こうの人たちは大して気にしないんだけどな
俺も仕事で行っていたわけじゃなかったし、少しの遅れは気にしていなかったよ

ある時、俺は移動のために列車を使おうとしたんだ
もちろん、ある程度は遅れることは覚悟の上でね
目標としては、その日のうちに目的地に着ければいいかなってくらいだったよ

途中でお弁当を買って、少し遅めに駅に向かって
後はホームで食事をしながら、のんびりを列車を待っていたよ

本来の到着時間からだいたい…二時間くらいたった頃かな?
ようやく、ホームに列車が入ってきて、俺は意気揚々を乗り込んだよ

だが、列車が走りだしてしばらくして、俺はあることに気付いたよ
そう…とても恐ろしいことにね

俺が乗り込んだ列車は、反対方向へ向かうものだったんだ
時刻表通りなら、三時間前に着いているはずだったね

俺はあわててその次の駅で降りて、反対方向へ向かう電車に乗ろうとした
けど、また別方向に向かう列車に乗ってしまってね

結局、その日は見知らぬ街で一晩過ごすことになった
さらに、その街の宿はほとんどが満室で、唯一空きがあったのはひどいぼったくり宿
思わぬ出費に、財布に痛手を負ったよ

結局、目的地の街に付けたのは翌日の深夜だった

皆も海外に行ったときには、ちゃんと目的地を確認してから列車に乗らないと駄目だぞ
そうじゃないと、俺みたいなことになるからな

これは追剥ぎに遭うのとは違って、意外と起こりうることだからな


俺の話はこれで終わりだよ
それじゃあ、次の話にいこうか

春名「Cafe Paradeいい加減にしろよ!」

東雲「なんかもう、ほんまにすみません…」

神谷「あれ?怖くなかったかな」

四季「いや、これただの旅のハプニング集っすよね!?」

次郎「まあ、時々こういうのがあった方が息をつけていいじゃない」

旬「はあ…気を取り直して、次の話はナツキだよね?」

夏来「うん……それじゃあ、そろそろ始めるよ…」

榊夏来
http://i.imgur.com/iU8CWQp.jpg


えっと…それじゃあ、話す
これは、俺がまだ小さい頃…北海道に住んでいた頃の話

あっちは冬になると雪がすごく降って…あたり一面真っ白になるんだ
昔はよく…雪だるまやかまくらを作って遊んだ

でも、楽しいだけじゃなくて、危険もあった
子供が雪の下敷きに…とか、本当あるんだよ

まあ…俺がこれからする話には、それは関係ないんだけど…

俺がするのは……そんな雪の中で出会った子の話

その子にあったのは、冬休みの間…
その年は、例年よりも雪が多くて…大人は毎日のように雪かきに追われてた…

俺も、たまに手伝いはしたけど…やっぱり、雪では遊ぶことの方が多かったかな

普段は友達と遊んでたけど…一度みんな用事があったから
一人で、公園で遊んでいたことが会ったんだ…

……その子にあったのは、その時

見たことのない、同じくらいの年頃の女の子だったんだけど…
いきなり俺の手を引いて…かまくらを作ろうって言い出した

強引な子だなって思ったけど…俺も一人で退屈だったから、いいよって言って
二人で、一緒に小さいかまくらを作った…

そのかまくらに入って…しばらく二人で話をしてた
かまくらの中って、意外と暖かくて…そして、すごく静かなんだ…

話をするって言っても、俺はほとんど相づちを打つだけで
しゃべってるのは、もっぱらその子だったけど…

でも、しばらくしたら……その子はつまらなそうな顔をして、かまくらから出て行っちゃったんだ…

「一緒に行こうと思ったけど、お話してくれないからつまんない」
「もっとお話してくれる子を探すから、帰っていいよ」

そう言って、そのままどっかに行っちゃった……

俺もそのまま帰ったんだけど…帰ったら、みんなすごくびっくりしてた
なんでも、俺は三日間行方不明になってたんだって…

警察とかにも色々聞かれて、正直に全部話したけど…
さすがに…誰も信じてくれなかった

俺が、その子に会ったのは…それっきりだったけど……
冬休みが終わって…学校に行ったら……隣のクラスの子が、一人いなくなってた

その子は…明るくて、元気で、クラスでも人気者だったらしくて…
…俺みたいに、一人で遊びにいって…そのまま帰ってこなかったって

警察も、近所の人も探したけど…見つからなかったって
結局その子は、春になっても帰ってこなかったって……

一部では、神隠しにあったんじゃないかって言われてた…


これは、ただの予想なんだけど……その行方不明になった子は、気に入られちゃったんじゃないかな
それで…俺とかまくらで話をしたあの子に、連れて行かれちゃったのかも……

本当はどうなのかは…知る方法もないけどね…


俺の話は終わり…
もう、いいかな?ローソク消すね…

四季「オレ、今すっげーナツキっちが静かでよかったって思ってるっす…」

旬「僕も、これほどナツキの性格に感謝したことはないですよ」

夏来「ジュン……シキ……」

春名「え、ていうか何でうちのメンバー、こんなに危険な目にあってんの!?」

隼人「できれば、もう二度とあいたくはないけどな…次は誰だっけ?」

東雲「私ですね。私だけでも期待に応えられるよう、努力します」

東雲荘一郎
http://i.imgur.com/gjfqsSo.jpg



うちのメンバーがくだらない話ばかりしてすみません
せめて、私だけでも怖い話ができればいいのですが

これは私がまだ小学生の頃の話です

知っている方もいると思いますが、実は私餡子が食べられないんですよ
それどころか、情けないことに見るのも駄目という有様で…

昔はもう少しましだったんですがね。とある事件がきっかけで、酷く悪化してしまったんですよ
これは、そのとある事件の話です

高校に入るころには諦めたんですが、昔は頑張って克服しようとしたんですよ
なんといっても、実家が和菓子屋ですからね。昔は家業を継ぐつもりでしたし

その為に餡子を買って、食べては吐いて…を繰り返していました

その日もスーパーで餡子をたっぷり買って、家路につきました
ですが、うっかりその餡子の匂いを嗅いでしまいましてね…

その匂いだけで気持ちが悪くなってしまって
これはもう無理だと思って、近くにあったゴミ箱に、餡子を捨てようとしたんです

そうしたら、横からすごい力で腕をつかまれました

腕をつかんでいたのは、ホームレスらしき男性でした
そしてまさに鬼のような形相で、こちらを睨みつけて怒鳴りかかってきたんです

「このガキ!なんてもったいないことをしやがる!」

ってね
まあ、その男性の言う通りですね
食べ物を粗末にして、申し訳ないことをしたと私も反省したんですよ

それで、男性に謝ってちゃんと餡子を持ち帰ろうと思ったんですが
次の瞬間、急に男性の態度が変わったんです

「あ、ごめんなさいね坊ちゃん。いきなり怒鳴ったりして」

さっきまでの様子が嘘のように、私に頭を下げたんです
おそらく、二回り近くは年下であろう私に対してね

「いやね、その餡子、捨てるんなら私にもらえませんかね」
「いらないんでしょう?ならくれたっていいじゃないですか」

そんなことを言いながら、こちらに向かってぐいぐいと迫ってくるんですよ
私も恐ろしくなってしまいまして、餡子を押し付けて一目散に逃げ出しました

後ろから「ありがとう!」という声が聞こえた気がしましたが
振り返ることはできませんでしたね

その後しばらくして、そのホームレスらしき男性が遺体で発見されたそうです

死因は栄養失調…まあ、ホームレスなら珍しくはないですよね
ですが、その死体の状態が問題だったんです

さすがに私も直接は見ていないので、大人が話しているのを聞いただけなのですが

その死体は、指がぶよぶよになるまでふやけていたらしいです
おそらく、本人がそうなるまで舐め続けたのだろう、と…

近くには餡子の袋が落ちていたらしいですが、中身はすべて綺麗に舐めとられていたと
指がふやけていたのも、指についた餡子を残さず舐めきろうとしたためと予想されていました

ですが、口のまわりの餡子だけは完全に舐めとられてはいなかったそうです
そのため…そこには大量の蟻がたかっていたそうですよ

何を思って、そのホームレスが口まわりの餡子だけはそのままにしていたのかは知りませんが
私はその話を聞いてから、より餡子が駄目になってしまいましてね
大人しく家業を継ぐのは諦めて、今に至るというわけです

これで、私の話は終わりです
少しは怖い話ができましたか?

隼人「信じてたのに!Cafe Paradeは息抜きタイムだって信じてたのに!」

東雲「なんですか、せっかく怖い話をしようとしたのに」

アスラン「………(ガタガタ)」

咲「大変、アスランが震えてる!」

キリオ「いやー、皆さん予想以上に面白い体験をしてるでにゃんすね」

四季「これを面白いですませちゃうキリオっち、さすがっすね」

キリオ「にゃはは!それでは、ワガハイも皆さんに負けないように、張り切って話すでにゃんす!」

猫柳キリオ
http://i.imgur.com/jutaxJG.jpg



いよいよ二十話目、一周目の最後でにゃんすな
それでは皆様、しばしのご清聴を

いきなりですが、皆さんは化け猫いると思うでにゃんすか?

二十年生きた猫は、尻尾が二本に分かれて猫又という妖怪になる、という話なんかもありますが
最近なら、そのくらい生きている猫は少ないけど普通にいるでにゃんす

となると、やはり化け猫なんて空想の生き物…と思うかもしれないけど
実はワガハイ、実際に化け猫にあったことがあるんでにゃんす

そいつはなかなか狡猾な奴でして、いつの間にかワガハイの家に住みついて
食事に魚料理が出たときは、すかさず盗んでいくような奴でにゃんした

といっても、初めのうちはただの頭の良い野良猫と思っていたのでにゃんすがね

はじめのころは、ワガハイもすっかりやり込められてしまいましたが
いつまでも黙ってやられているわけにはいかないと、思い立ちましてね
一つ、罠を仕掛けてみようと考えたのでにゃんす

しかし、家の周りにぺっとぼとるを置いてみたり、食事に玉ねぎを混ぜてみたりと
色々やってはみたけど全くもって効果がなく、どうしたものかと頭を抱えまして

こうなっては、現場を押さえて直接捕まえるしかないと思ったのでにゃんす

ワガハイはそいつをおびき寄せるために、庭で秋刀魚を焼いたのでにゃんす
昔ながらの、七輪を使った方法で。そうすれば、絶対にそいつはやってくると思いまして

良い具合に焼けてきたところで、ワガハイはその場から離れました
もちろん、その近くに隠れて様子を伺ってはいましたがね

じっと息を潜めて、その場を見守っていると…
ひょっこりと、一匹の三毛猫が現れたのですが

その猫はなんと!尾が根元から二又に分かれていたのでにゃんす!

ワガハイが目を丸くしてその猫を見つめていると
なんとそいつは二本足でひょこっと立ち上がり、近くにあった枝で秋刀魚を七輪から叩き落として
ぱくりとくわえて、その場から去って行こうとしました

ワガハイもあっけにとられてしまい、思わず見送りそうになってしまいましたがね
慌ててそいつを追いかけたんでにゃんす

そいつはワガハイに気が付いたら、驚いたような顔をして逃げ出したんですが
その早いこと早いこと!そいつはあっという間に、ワガハイの家から出て行ってしまいました

かといって、そう簡単に逃がすわけにはいきませんから
ワガハイも、必死に追いかけたんでにゃんす

しばらく追いかけっこを続けて、ようやくもう少しで追いつくというところまできたんですが
なんとワガハイ、そこで石につまずいて転んでしまったんでにゃんす

だがしかし、そいつを逃がすわけにはいかない!と思い必死に手を伸ばして
つい、奴の尻尾を思い切り握ってしまったんでにゃんす

その瞬間、そいつは毛を逆立てて、悲痛な声を上げました
思わず耳をふさぎたくなるような声で、ワガハイも思わず手を放してしまったんでにゃんすよ

そうしたらそいつは、くわえていた秋刀魚を落っことしたとも気にせずに
一目散に逃げていきましたよ。まあ、当然でにゃんすか

それ以来、そいつに食事を盗まれることはなくなりましたが
どうやらそいつは、ワガハイのことをまだ恨んでいるようで

時々、家にきてはこちらをじーっと見ているんでにゃんす
隙でも伺っているんですかねえ

ひょっとしたら、そのうち何か仕返しされるかもしれないでにゃんすな


さて、ワガハイの話はこれにておしまいでにゃんす
ようやく一周目も終わりでにゃんすな

都築「ふふ…なんだか、ほほえましい話だね」

玄武「少し気の毒だが、その猫は因果応報だな」

朱雀「にゃこも歳をとったら、化け猫になったりすんのかな」

隼人(思ったより怖くない話でよかった…!)

キリオ「まだ一話目でにゃんすから。次からどんどん怖くしていくでにゃんすよ~」

四季「じゃあ、そろそろ二周目いくっすよ!また俺の番っす!」




東雲「……これで終わりです。もう九十九話ですか、早いものですね」

麗「そうか。もうずいぶんと長く話しているのだな」

握野「もう外も真っ暗だろうし、早いとこ終わらせるか」

四季「そうっすねー。じゃあキリオっち、ラストはバッチリ決めてほしいっす!」

キリオ「お任せあれ!それでは、記念すべき百話目を…」


―――ブツンッ


春名「なんだ、停電か!?」

四季「え、マジっすか!」

握野「ほらほら、落ち着け!ローソクがあるんだから、そんなに変わらないだろ」

みのり「どうしたんだろう、ブレーカーかな?」

恭二「外も静かだし、そうじゃないですか。多分すぐ直るでしょ」

―――ブンッ

ピエール「あ、電気ついた!」

神谷「わっ、一気に明るくなると眩しいな」

隼人「…あれ?俺たちがつけてたのって、入り口の電気だけだよな」

旬「ええ、そうですけど…あれ?でも、今は全部の電気がついてますね」

夏来「山村さんが様子でも見に来たのかな…」

四季「あ、あれ?キリオっちどこ行ったっすか!?」

東雲「え?…確かにいません!さっきまで隣にいたのに、いつの間に…」

隼人「そ、そんな!キリオさん、どこですか!?」



「お呼びでにゃんすかぁ……?」

隼人「う、うわあああああああああ!!」

キリオ「にゃはははは!ないすりあくしょんでにゃんす!」

翔真「ちょっとちょっと、こんな大勢でなにやってるのよ」

九郎「山村さんが心配していましたよ?いつまでたっても戻ってこないって」

旬「華村さん、清澄さん…すみません、ちょっと百物語を」

翔真「あら、それじゃあ邪魔しちゃったかしら?」

四季「そうっすよー!これからキリオっちの百話目だったのに!」

九郎「え?どうして猫柳さんが百話目を話すんですか?」

四季「だって、順番的に次はキリオっちの番だし…今まで、ずっと話をしてたじゃないっすか」

キリオ「にゃ?」


キリオ「ワガハイここに来たのはたった今でにゃんすよ?」

隼人「は?や、やだなぁ、冗談きついですよ…」

翔真「あら、本当よォ?アタシたち、今日はずっと三人で仕事だったもの。ねえ?」

九郎「はい。猫柳さんは、ずっと私たちと一緒でしたよ」

旬「じゃ、じゃあ今までここにいた猫柳さんは……」

夏来「………幽霊?」

春名「い、いやいやそんな……」

全員「「「「「………………」」」」」

隼人「う、うわあああああああああああああああああああああ!!」

咲「え、ええ!?じゃあ、アタシたちずっと幽霊と一緒にいたってこと!?」

玄武「いや、妖怪とかそういう類のものの可能性もあるな」

次郎「いや、それどっちにしろ人間じゃないよね!?」

麗「う、嘘だ…そんなものがいるわけが…」


握野「お、おい!お前ら落ち着けって!」

キリオ「ちょっとお尋ねしたいんですが、ワガハイの偽物はどんな話をしてたんでにゃんすか?」

みのり「え?えっと、確か落語の怖い演目の話と、舞台で自殺した人の話に…」

都築「挙動がおかしいお客さんの話に、呪われた小噺の話と、化け猫に会った話かな」

キリオ「ほー、なるほどなるほど」

東雲「ちょっと、貴方たちもこの人たちを落ち着かせるのを手伝ってください!」

翔真「あらあら、しょうがないわねェ」

九郎「はいはい…おや、猫柳さん。どうかしましたか?」

キリオ「いやー、大したことはないんでにゃんすが」

キリオ「あの猫、まだ生きてたんでにゃんすなぁ…って」











「にゃあ」

終わりです。長々と読んでくれた方、ありがとうございました
読みにくかったり、誤字脱字多かったりでごめんなさい
あと、アスランの画像だけ貼り忘れてたんで一応貼っておきます
http://i.imgur.com/mfjOps1.jpg

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