モバP「プレゼント? 俺にですか?」 ちひろ「はい♪」 (67)

P「いやいや、ちょっと待ってくださいよ。大体、今日って――」

ちひろ「え?」

P「いや、だからね? そもそも突然どういう――」

ちひろ「いつも頑張ってるプロデューサーさんの為に、と思ったんですが……」シュン

P「だから、あの……。ええ……?」

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P「っていうか、そのプレゼントって……」

ちひろ「ええ、あの箱です」


デーン


P「すっげえデカいんですけど」

ちひろ「とっても凄いものが入ってますからね」フンス

P「凄いモノって……どういう風の吹き回しなんです?」

ちひろ「?」

P「あのちひろさんが気合い入れたプレゼントだなんて」

ちひろ「どの私ですか」

P「そりゃ、鬼、悪魔、ちひr」

ちひろ「ふぇ……」ジワ

P「ええー……」

ちひろ「イヤ、実際そう簡単に差し上げるつもりは無いんですけどね」ケロ

P「でしょうね」

P「この箱、本当にデカいですね。まあ小さい方がより恐ろしいモノとか入ってそうですが」

ちひろ「見覚えのあるカードとか?」

P「絶対にやめてくださいよ。……で、どうしたら貰えるんですか」

ちひろ「お、やっとやる気ですね」

P「正直早く済ませたいんですよ」

ちひろ「えー、プロデューサーさんにはですね! この箱の中身を当てて頂こうと思います!」

P「中身?」

ちひろ「はい♪ ピタリ当てることが出来れば、中身をプレゼントー!」

P「おおー。……だからあの箱やたらに穴が開いてるんですか」

ちひろ「はい。横にずらりと開いてるあれです」

P「真ん中あたりは前後にも一つずつ開いていますね」

P「手を突っ込め、と」

ちひろ「イエス」

P「ええー……。帰っちゃダメですかね」

ちひろ「有給の許可権はこちらにありますが」

P「鬼め」

ちひろ「褒め言葉です♪」

ちひろ「ささ、どうぞ! ズブッと!」

P「うへえ……。やたら縦長だし……」

ちひろ「高さは顎くらいまでしかないんですからいいじゃないですか」

P「怖えなあ……。……うりゃ」ズブッ


箱「っ!」ビクンッ

P「……なんかすっげえ震えたんですけど」

ちひろ「箱の素材は至って普通ですからね。勢いよく手を突っ込むとそうなります」

P「いや、そういうアレじゃなくて」

ちひろ「ゆっくり入れればいいじゃあないですか」

P「ウス・・・」ソロー


箱「……」プルプル



さわっ


P「え、なんか半端無い量の毛が……。生き物?」

ちひろ「ヒントは出せません♪」


もふもふ……


P「しかもなんかクセがあるっていうか……」


箱「……」プルプル



もぞもぞ……


P「お、前の方は毛が無いですね」

箱「……」プルプル


もふっ


箱「っ!」ピクン

P「1ヶ所、いや2ヶ所、もふもふ発見しました」


さわさわ……


箱「……」プルプル



P「…………」ニタァ


もふもふ

P「いやあ、いいですねえコレ。ずっと触っていたいです」

箱「!?」

P「いいなあコレ。是非ともほしい」

もふもふ

箱「……っ」プルプル


しゅうう……

P「お、なんか急に温っこくなったぞ」

ちひろ「何か分かりました?」

P「ははーん。夏も終わりですし、これからに向けて……電気式の湯たんぽとか?」

箱「……っ?」

ちひろ「ファイナルアンサー?」

箱「……!」フルフル

P「いや、待てよ……? うーん、そもそも異常にデカいからなあ……」

箱「……」ホッ

P「あ、さては温かくなる抱き枕?」

ちひろ「抱き枕ですか」

箱「……」フルフル

P「いやあ、いいなあ。冬とかきつく抱きしめたくなりますねえ」

もふもふ

箱「~~~~~っ!」シュウウ・・・

P「おお、また温くなった」

P「欲しいなあコレ。当てにいっちゃおうかなあ」

ちひろ「お、行きます?」

箱「っ!」フルフルフルフル

P「……いや、まだ一番上の穴しか確かめてないからなあ」

ちひろ「そうですね。慎重にいくべきです」

箱「……」ホッ

P「じゃ、上から順に行きますか」

箱「!!」プルプルプル

ちひろ「ベタですねえ」

箱「……!」プルプル

P「……それもそうですね。一つ飛ばしてみるのもアリかもなあ」

箱「……っ」ピタ

P「しかし、さっきからこの箱めちゃくちゃ震えるんですよねえ」

箱「……」

P「マッサージ系の器具? いや、でもこんなサイズに心当たりが無いからなあ……」

ちひろ「さあて、どうでしょうねえ♪」

P「前の一部と後ろがもっふもふだったので、着ぐるみのセンもあるかなあとか考えたんですが、温まる意味が分からないし…………うりゃ」ズボ

箱「!!」ビクン


ふにっ

P「ありゃ、もふもふしてないのか」

ちひろ「どんな感触です?」

P「柔らかい、と言っていいんですかねえ? 決して固くはないんですが」

ふにふに

箱「…………っ」プルプル

P「うっすら柔らかいカバーがあって、奥によく引き締まった素材が。二層構造の抱き枕とかいいですねえ」

ちひろ「ほほう、抱き枕が欲しい?」

P「まあ、抱きしめたい感触ですね」

箱「~~~~~~っ!?」シュウウ

P「いいなあ、あったけえなあ。この表面がいい」

なでなで

箱「っ……」プルプル

P「きめ細かいし温かいし。スベスベなのでもふもふとは真逆ですが、いつまでも触っていられますね」

ふにふに

箱「っ……」シュウウ


さわさわ

P「……ん?」

ちひろ「お、何か見つけましたか」

P「いや、後ろの方がね。縦に窪んでるんですよ」

ちひろ「ほうほう」

P「しかも表面は変わらないのにかなり固い」

つつーっ

箱「っ!!?」ゾクゾクッ


ぷるるっ

P「お、ここ触ると震えるんですね」

つつーっ

箱「~~っ」ゾクゾクッ

P「タッチ式のスイッチ? マッサージ器具だとしたら使いにくいよなあ」

つつーっ

つつ――――っ

箱「~~~~~~~~~っ!!?」ゾクゾクゾク

P「ダメだ。余計分からなくなった」スポ

箱「……はぁっ、はぁっ」

P「なんか空気出てませんかこれ」

ちひろ「さあ? 空気を入れるものなんじゃないですかね」

P「空気が詰まった感触ではないんだよなあ……」

箱「…………」

P「さて、そんじゃあ飛ばしてしまった間の穴行きますか」

箱「!?」


がたんっ

P「うおっと。入れる前から動くのは始めてですね」

ちひろ「まあそんな事もあるんじゃないですかね」

箱「はぁっ、はぁっ……」プルプル

P「やっぱ空気漏れてますってコレ」

ちひろ「さあ、どうでしょう」


ぷるぷる……

P「まあいいか」ズポン

箱「……っ」

むにゅん

箱「…………っ!」プルプル

むにむに……

P「……?」

P「ちひろさん、なんか急にカバーの素材が」

さわさわ

ちひろ「カバーですか」

P「いや、まだ抱き枕と決めつけたワケじゃあないんですがね」

箱「……はぁっ、はぁ……」プルプル

P「まず、この穴の高さにもの凄く柔らかいクッションのようなものが付いてるんですが……」

もみゅん

箱「…………っ!」ピク

P「いや、もの凄く、ではないな……結構ハリがる」

もみゅもみゅ……

箱「……っ、……っ」プルプル

もみゅっ……

P「その部分だけ、また特別なカバーが付いてると申しますか」

さわっ

箱「……!」ピクン

P「明らかに布なんですよ。結構カタいやつ」

ちひろ「そうですか、きっと特別な部分なんじゃないですかね」

P「特別、ねえ……」

箱「……」プルプル

P「コレって外しちゃって大丈夫ですか?」

箱「!?」

がたんっ

ちひろ「外したければどうぞ」

箱「!!?」

がたたんっ


がたがたがた……

P「うわあ、震えてんなあ」

箱「…………っ」

ちひろ「やるならやっちゃいましょう」

箱「!?」

P「まあそうですね」

ずるっ


ぷるんっ

箱「~~~~~~~~~っ!!!?」シュウウ

P「さて、ずりおろしたはいいけど……。このカバーちょっとめんどくさいな」

ちひろ「外すのは得意じゃない、と?」

P「いや、そんな事ぁないですが……棒に引っかかってるんですよねえ」

ちひろ「その棒って結構大きなヒントになりませんか」

P「いやあ、全然分からないなあ……。お、前にも継ぎ目を発見」プチ

箱「…………」

しゅうう

ちひろ「急に動かなくなりましたね」

P「ホント何なんですかねえ。まあまだまだ調べ足りませんし、丁度良いんじゃないですか」

箱「っ!?」

びくんっ

P「お、また動き始めた」


むにっ……

箱「っ!」

P「いやあ、随分調べやすくなりました」

もみもみ

P「いいなあコレ。実に丁度良い。小さくなく、大きすぎもしない」

ちひろ「ほうほう」

もみもみ

P「どちらかというと大きい方じゃないかなあ。何を基準にすればいいのかさっぱりですが」

ちひろ「ほうほうほう」

箱「――っはぁ、はぁ……」

P「大分空気出てますけど、いいんですか」

ちひろ「さあ、あまり言うとヒントになっちゃいますから」

もみもみ……

箱「…………っ」

P「お、落ち着いてきたかも。それじゃあ……」

きゅっ

箱「~~~~~~~~~~~っ!!?」

P「さっきから気になってたこの妙にカタい部分を」


しゅりっ しゅりっ

P「まず表面の感触を。指の腹で擦ってみよう」

しゅりっ しゅりっ

箱「んっ……はぁっ……!」

しゅりっ しゅりっ

P「なんだ、今の音」

箱「! ……っ……っ……!」

ぷるぷる……

P「……」

くりっ

箱「んんんぅぅぅっ!?」

びくびくっ!

P「へえ、ほお」

こりっ

箱「~~~~~~!」

びくびくっ

P「ちひろさん、なんかスイッチ見つけました」

ちひろ「スイッチですか」

こりっ くりっ

箱「んんんんっ!」

びくんっ

P「振動が強くなります」

ちひろ「ほお」


箱「はぁっ……はぁっ……」

P「新しいヒントが見つかったんで、下の穴いっちゃいますか」スポ

ちひろ「やっちゃいますか」

P「だって今何時だと思ってるんですか。悪ノリしそうな気がするんですよ」

ちひろ「ノっちゃいましょうよ」

P「イヤですよ。……この中身結構欲しいですし」

ちひろ「お、大体分かりましたか?」

P「いや、さっぱり。温かいの好きなので」

箱「はあ……はあ……」

ぷるぷる

P「さて、あと2つ……」

ちひろ「前後1つずつ。ここに大きいヒントがあるかもしれませんね」

P「そりゃあいいや」

箱「……? …………っ!」

ふるふる

P「ん? なんか怯えが見えるというか。箱なのに」

ちひろ「生き物のセンが?」

P「どうでしょ」ズボッ

箱「~~~~~っ!」

ちひろ「まさかの前方から」

P「どっちでも俺の勝手じゃあないですか」

さわさわ

P「っていうか、またカバー付いてますよ」

ちひろ「取ります?」

P「取っちゃいましょう」


ぐっ

P「……?」

ちひろ「どうしました?」

P「いや、なんか抵抗されてるといいますか」

ぐっ ぐっ

ちひろ「抵抗?」

P「横から何かが押さえつけてるみたいで」


ぐ~~~~っ

P「……参ったなあ」

ちひろ「そんなに困ることですか?」

P「それもそうですね。上から触りましょう」

箱「!?」

さわっ

P「うーん、布だ」

さわさわ


さわさわ

箱「……っ」

さわ……

箱「っ!?」

ぴくんっ

P「ん?」

ちひろ「どうしました?」

P「いや、なんか途中から二股に分岐してる部分があるんですがね」

くにっ……

箱「~~~~~~~~~~~っ!」

P「間に濡れてる部分が」

ちひろ「ほうほう」

P「明らかにカバーの下から漏れてるんですよね。これ大丈夫なヤツですか?」

ちひろ「どうでしょう、危険ということは無いと思いますが」

P「結構ぐしょぐしょなんですけど」

ぐっ

箱「ぁっ……!」

P「ちょっと強めに押しつけると……」

ぐぐーっ

箱「なっ、んっ、ゃぁ……っ」

P「この通り――」スポ

とろぉ……

P「汁がたっぷり」

ちひろ「なるほど、これは……」

にちいっ

P「見て下さいよコレ。糸引きますよ、糸」

ちひろ「へえ」

箱「なっ、なに見せてんd ――!」

P「なんか今喋りませんでした?」

ちひろ「そうですか?」

P「ええ……? でもなあ、人をプレゼントとか無いよなあ」

箱「…………っ」フルフル

P「声だとしたら、最高に可愛いけど」

箱「!?」シュウウウ

P「あ、そういや後ろの穴を忘れt――」




――――――――――

――――――――――――――――



ザザッ











芳乃「そなたー、見てるのでしてー?」










ブツッ



ほんとごめんなさい
言われてみると、書いている側も完全にホモにしか見えなくなってしまいました
夜中にノープランでやろうとしちゃいけませんね、しかも二番煎じじゃないですか
言われるまで何故気付かなかったのでしょう

芳乃さまにお仕置きされてきます

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