あかり「娯楽部の皆を徹底的に無視するよっ!」 (31)

私、もうこんな扱いされたくない。

はっきり言って空気空気って、酷過ぎるよ。

だから、皆なんて嫌い。

5ヶ月前からそうだけどね。

もう我慢できない。

耐えられない。

だからこうするの。

え?言えばいいって??

言ったってどーせ京子ちゃんに

「ご~めんごめ~ん☆テペペロ ただいじってるだけだって~!だからさー、皆あかりのこと・・・

 大好きなんだよ!!!」

って言われるもん。嘘だ嘘だ。

皆自己中なくせに。

よぉし、こっからあかりも皆に痛い目に合わせるぞ~!!!

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次の日の朝・・・

チュンチュン・・・・・

ちなつ「おはよー、あかりちゃん!」

あかり「・・・」

ちなつ(あれ・・・?いつもは『ちなつちゃんおはよ~』って言ってくれるのになぁ・・・・。)

櫻子「お、あかりんやっほー!」

向日葵「こらこら、道の真ん中を走らないで!!」

あかり「櫻子ちゃん、向日葵ちゃん、おはよ~!」

ちなつ「え・・・?」

   (何であかりちゃんは2人にちゃんと挨拶してくれてるのに、

    私にだけは無視するんだろ・・・・・?

    私、何かしたのかな・・・・・・・。)

向日葵「そういえば、京子さんはどうしましたの?」

あかり「京子ちゃんは風邪引いちゃったんだって・・・。」

ちなつ「えええ!?あの京子先p・・・あかり「いつもは元気いっぱいなのにね。どうしちゃったんだろ?」

向日葵(ちなつさんが今、話そうとしてた気がしますけど・・・・。)
   「そ、そうですわね。」

櫻子「あ、結衣は~?」

あかり「結衣ちゃんも風邪らしいよぉ。」

向日葵「2人して休むなんて、珍しいわね。」

櫻子「ってことは、娯楽部2人しかいないじゃん!!つまんなくね?」

あかり「え?今日はあかり1人しかいないよ??ちなつちゃんは下痢で遅刻らしいし・・・。」

皆(!?)

ちなつ「今日のあかりちゃん、何か変だよ・・・?どうしちゃったの!?」

あかり「なんかハエがブンブン煩いなぁ。今時何なんだろうね?」

ちなつ(あかりちゃん、もしかして私のことをハエ扱いしてる!!?

    やっぱりチーナ、何かしちゃったのよおおおおおおおぉぉぉぉ!!!!!)

向日葵「それはさすがに言い過ぎじゃ・・・・。」

櫻子「そうだよっ!喧嘩してもいいけど、ちなつちゃんのことをハエ扱いするのは良くないよ!!!」

あかり「だーかーらー、あかりは今日、ちなつちゃんと来てないって~!」

ちなつ(あかりちゃん・・・!!!さすがに無視は酷いよ!いじめだよおおおぉ!!!!!

    今までだってミラクるんの衣装を作ってコスプレ大会もしたし、

    皆で一緒に餅つき大会もしたし、いつもみたいにグダグダ楽しいお喋りしてきたじゃん!!!!!!!

    ・・・あ、あれ?やっぱり思い当たる節がないや・・・・・・・・。

    ホントにあかりちゃんどうしちゃったのかな。。。)

あかり「あ、そうそう。2人におみやげ買ってきたんだあ~♪」

パカッ

櫻子「お・・・おいしそう~!!!」ジュルリ・・・

向日葵「確かに美味しそうね・・・、って櫻子!?よだれ垂らさないで!!!」

櫻子「だあって~、すんごく美味しそうなんだもん!早く食べたいよ~~~~!!!!」プンスカ

あかり「ほら、向日葵ちゃん、櫻子ちゃんもそれだけ気に入ってくれてることだし、別にいいよ。」

ちなつ「・・・・」

   (もう、私の居場所がない・・・・。チーナ、もうこのまま3年間なんて過ごせないわ!!!!)

ちなつ「きょ、今日は別の人と行くからっ!!!」ハーハー…

向日葵「ちょ、ちょっと!ちなつさん、泣きながら走っていましたよ!?」

あかり「だーかーらー、ちなつちゃんは下痢でいないって~!!!」

向日葵「…赤座さん。」

パアアアァァン!!!!!

櫻子(い、いろんな人が見てる………。)
  「えっ、え…!?向日葵、ちょっとこれはやり過ぎじゃ…?」

向日葵「櫻子は黙ってて!!!…赤座さん、吉田さんはちゃんといますよ。
    赤座さんこそ現実を見なさい!!」

あかり「え、そんなつもりじゃ…!だって本当にあかりにはちなつちゃんが
    下痢で来ないってちなつちゃんのお母さんに言われたもんっっ!!!」

向日葵「じゃあ吉田さんのお母さんに直接電話を掛けますよ?」

あかり(!?どどどどうしよ…、ここまでは考えてなかったよおぉ!!!)

櫻子(お土産…。)

あかり「……もういいよ。本当のことを話すよ。」ハァ…

向日葵「言い終わったら、直ぐ様吉田さんに謝ってくださいね?」

あかり「それはあかりが決めることだよ?
    勝手に拒否権無しとかやめてよwww」

皆(赤座さん/あかり/が壊れてる…)

吉川さんか。すみません。

訂正します。

京子と結衣に違和感を感じないのも

ちょっとおかしかったですよね。

少し疑うように仕向けてみます。

向日葵「・・・一旦話変わりますけど、京子さんと結衣さんが休んだと思わせたのも、あなたじゃないですか?」

あかり「えぇ!?おかしいなぁ。そのことは、あかり、2人のお母さんから本当に聞いたはずなのに・・・。」

向日葵「後で電話かけてみますよ?」ニコッ

あかり「んも、もうわかったよお!だから全部話すよおおぉ!!!!」

櫻子「へ?何が??」パクパク・・・

向日葵「櫻子には後で教えるわ。とにかく貰ったばっかりのお土産を漁らないの!!」

櫻子「は~い」

あかり「・・・んじゃあ、放課後に本当のこと話すよ。すぐに屋上に来てね!バイバイ~」

櫻子「あ、バイバ~イ!」

向日葵「さようなら・・・、ところで、赤座さんは昨日からああでしたの?」

櫻子「ん?そうじゃなかったと思うよ。だって4人でニコニコしながら帰ってるの見たし・・・」

向日葵(それなら、どうして・・・・!!!)

   「櫻子、あ、ありがとう。」

櫻子(向日葵が私にお礼を言うなんて、本当に可愛いなぁ~^^)

  「向日葵マジ天使ッッ!!!」

向日葵「?」

ここでの向日葵はいい子ですよ。

いじめたりとかはしません。。。

~放課後~

あかり「約束通りに来てくれたみたいだね。」ニコニコ・・・

向日葵「ええ。それで、何で吉川さんを無視してるんですの?」

あかり「復讐のためだよぉ!」

向日葵「ど、どんな?」

あかり「今まで京子ちゃんが私のことを見下して、空気者で根暗キャラに仕立て上げたからだよ?

    でも、悪気が全くないからさ、ちょっと懲らしめてやろうと思って!!

    結衣ちゃんだって京子ちゃんのそういうのを止めなかったもん!!!

    私が結衣ちゃんに口パクで『京子ちゃんをやめさせて!』って言ったのに、

    京子ちゃんの方にのるんだもん!!!!それにちなつちゃんだって、

    『あかりちゃんって影薄いよね?』って気にしてることを私の前で

    平気でズカズカ言うしさっ!!!!!いつも私にだけ反応薄いし!!!!!!!!

    地獄に落としてやりたいぐらいだよっっっ!!!!!!」ハァッ・・・ハアアァ・・・・・

向日葵「そういうことなら、私達に相談してくれればよかったのに・・・。」

あかり「だって、普通皆から慕われている向日葵ちゃんになんか、生徒会の皆になんかっ!!!!

    わかるわけないって思うじゃんっっっ!!!!!!!!

    ・・・・あぁ、そうそう。あかり、実は1週間前までいじめられてたんだよね~。

    誰かは知らないけど。きっかけなんて知らないけど、

    いつからか無視されて、教室でも空気扱い!!!しかも机にあかりの苦手な

    青虫の幼虫が50匹以上も乗っけられてた!!!!!

    他にも引き出しの中に蛾が入っていたりとかっ!!!!!!

    教科書には給食の残りと腐った牛乳とかで濡らされてたりとかさ!!!!!!!!!!

    しかもあかりがモップで顔を汚されてる時とかさあ!!!!!!!!!!

    ちなつちゃん、助けてくれなかったよ!!?あかりのこと、見て見ぬフリをしててさっ!!!!!!!!!!

    他の子達と楽しく話してたんだよっっっっ!!!!!!!!?????????

    それでもあかりは根に持たずに笑ってたんだよ!!!!!!!!!!!!!これがどんだけ辛いかなんて、

    皆になんかわかるわけないよっっ!!!!!!!!!」

向日葵「い、いじめられてたのは本当に知りませんでしたわ・・・!それは心からお詫びしますけど、

    赤座さんももっと感情を出した方がいいですよ?

    ストレスを貯めてると、将来犯罪を起こす原因にもなりますし・・・・・・。」

あかり「・・・」

向日葵「赤座さん・・・?」

   (ちょっと言い過ぎたかしら・・・・?)

あかり「・・・」

向日葵「ああ、さっきはごめんなさいね。でもあかりさんももっと自分を出した方がいいと思って・・・」

あかり「・・・」スタスタスタ・・・

向日葵「え、ちょっとどこに行くんですの!!?」

あかり「あー・・・。今日も暇だなぁ。テストの予習でもしてよっかな?」スタスタ

向日葵(もしかして、私も無視されてる!?)

あかり「何か後ろから蜂が付いてきてるよぉ。ブンブン煩いなぁ・・・。」

ああ、確かに櫻子が先輩って呼ぶのは変ですね。
サーセン・・・orz

向日葵(もう赤座さんについては、構わないようにしておくのが最善策ですわ。)

櫻子「お~い!ひまっち~あかりちゃん、何て言ってたの?」

向日葵「あ、櫻子・・・」

タッタッタッタ・・・・

向日葵「・・・実は赤座さん、いじめられていたらしいんですの。」

櫻子「え、えぇーーーーー!!!!!???

   あのあかりちゃんが!?」

向日葵「えぇ・・・・。それで、きっかけは知らないけど、

    いつの日からか、机に青虫を50匹以上乗っけられていたり、引き出しの中に蛾が入っていたりと・・・・。」

櫻子(あかりちゃん、辛かったんだね~・・・。私だったら自殺してるのに、あかりちゃんは強いなぁ・・・・・・!)

向日葵「それで、娯楽部の吉川さんも赤座さんと同じクラスだったわよね?」

櫻子「う、うん。」

向日葵「吉川さんもいじめをいつも直接見ていたらしいけれど、

    赤座さんをそのまま無視して別の友達と帰っていったりしかことが何度かあるんですの。」

櫻子「うーん、ちなつちゃん酷いね。。。」

向日葵「おまけに、歳納先輩は過激に赤座さんを空気で根暗キャラに仕立て上げて、

    それを赤座さんが船見先輩にSOSを出しても歳納先輩の味方についてたり・・・。

    赤座さんが怒るのも、無理はないと思いますわ。」

櫻子「うん。そうだよ!あかりちゃんはずっと我慢してきただけ偉いよっ!!!!

   私だったら暗殺してたよ!!!??」

ギリギリ・・・

向日葵「櫻子、顔・・・・wwwwwwwwww」

その頃の京子・・・

京子(あかり・・・、どうして無視するんだろ?

   あのあかりがそんなことするなんて、

   よっぽど私のことが嫌いになったのかな・・・・?)

♪~イツモミラクル☆イツモミラクル☆~

京子(あ、結衣からだ。風邪治ったのかな・・・。)

  「あ、もしもしー?」

結衣「あ・・・。京子、今日あかりの様子が変じゃなかったか?」

京子(何で結衣がそれを・・・!?もしかして、結衣にまで無視してたとか!!?)

  「無視・・・か・・・・。」

結衣「?無視・・・、そうか。やっぱり京子も無視されていたんだな・・・・。」

  (京子があんなにボーっとしていることなんて、最近では無かったはずだよな・・・?)

京子「えっ、ええぇ!!!??もしかして、結衣も!?」

結衣「あ、あぁ。その件についてなんだが、あかりが無視した心当たりはあるか?」

京子(確かにいつもイジってたけど、あかりだっていつもちゃんとノってくれたしな・・・。

   ん~、でもな、あかりって本音をいつも隠している気が・・・・・。

   そうか!!!きっとあかりもいじられているのが嫌だけど、我慢してきたのか!!!!!!)

  「なぁ、結衣。最近私ってさー、あかりをいじりすぎてなかったか?」

結衣「いつものことだが、確かにな。あんなに空気扱いされてたら、怒らない方が凄い気が。。。」

  (そういやあかりはいつも、『もうっ、京子ちゃん!あかり怒っちゃうぞっ!!』プンプン

   ・・・って怒り方だったよな。でも、あのあかりだからこそ、今回はそれどころじゃないんじゃ・・・・!?)

京子「やっぱりそうだったよな・・・。でも、ちゃんと謝れば許してくれるよねっ!」テペペロ☆

結衣「さぁな。でもな、あのあかりがあんなに怒るってことは、よっぽどなんじゃ・・・」

京子「あ、それ忘れてたwwでもさー?あかりももっと本音をこう、ドカーン!!ってぶつけてくれてもいいんだよね。」

結衣「確かにそうだな。もしかしたらだが、幼少期にトラウマでもあるんじゃないか?」

京子「トラウマ・・・。」

  (あの時の私を思い出してしまうからな~・・・。本当は考えたくないけど、これもあかりのため・・・・・。)

結衣(京子、また昔のことを思い出しているんじゃないか・・・?でもな、これもあかりのためなんだ!

   どうか許してくれっっ!!!!あくまでもあかりを取り戻すための作戦だからな・・・・・)

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