ルルーシュ「正攻法でいこう」C.C.「?」Part.3(1000)

ルルーシュ「正攻法でいこう」c.c.「?」

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ルルーシュ「正攻法でいこう」c.c.「?」part.2

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の続きになります。

よろしければ、長いですが前から読んで下さい。


あらすじ

ギアスの力を手に入れたブリタニアの少年ルルーシュは、何を思ったかギアスを極力使わずに戦うことを決意した。

共犯者ccと同棲し、ブリタニア軍人、黒の騎士団の指導者ゼロの二足わらじを履くルルーシュ。

持ち前の能力と、仲間の力を借りて様々な局面を乗り切り、着実に周囲を固めていく。

そんな彼の前に、ギアス狂化してしまったマオが現れた。

果たして、ルルーシュはマオを救うのか、その手に掛けるのか。

今、再びギアスの力が交差する。

~アパート~

cc「ただいま」

cc(結局、指定された場所にマオは現れなかった)

cc(もしかして、ルルーシュの方を狙われたか?)

cc(しかし、狂化した頭でそこまでの考えが出来るのか…)

ルルーシュ「cc、おかえり」

cc「あれ?居たのか」

ルルーシュ「俺の方が先に帰ったんだぞ?」

ルルーシュ「当然じゃないか」

cc「帰り道、何か問題は怒らなかったか?」

ルルーシュ「問題?」

ルルーシュ「うーん、迷い犬は見たが、そのくらいか?」

cc(…?マオは現れなかったのか?)

ルルーシュ「時間も遅い、早く風呂に入った方がいい」

cc「あ、ああ」

ルルーシュ「俺は先に寝させて貰うよ」

ルルーシュ「明日早いんでな」

cc「ああ、そうだったな」

cc「ん?その頬の絆創膏はどうしたんだ?」

ルルーシュ「ああ、間違えて引っ掻いてしまってな」

ルルーシュ「それじゃ、おやすみ」

cc「うん、おやすみ…」

cc(どういうことだ?マオの考えが読めん…)

ルルーシュ「…」

はい

~ベランダ~

ルルーシュ「…」ピッピッ

ルルーシュ「…」トゥルルル

ルルーシュ「ああ、俺だ」

ルルーシュ「話は聞いている、ccに頼まれれていることがあるだろう?」

ルルーシュ「ccには悪いが、元を断つために罠を張りたい」

ルルーシュ「…ああ、奴はccの関係者だ」

ルルーシュ「あいつは事を荒立てないようにするつもりだろうが」

ルルーシュ「確認した、あいつは武器を所持している」

ルルーシュ「…ああ、このままでは、やがて犠牲者が出るだろう」

ルルーシュ「方法?恐らく奴は、ナナリーを狙ってくるはずだ」

ルルーシュ「そうだ、ナナリーを囮にする」

ルルーシュ「危険なのは承知の上だ」

ルルーシュ「だが、奴は人の心を読む」

ルルーシュ「対策しようのないところで攫われれば、それこそ助けられない」

ルルーシュ「…作戦を話す、聞いてから判断してくれ」

ルルーシュ「……どうだ?」

ルルーシュ「もちろん、ナナリーの安全が最優先だ」

ルルーシュ「包囲する前に奪取する必要がある」

ルルーシュ「そうだ、俺が気を引いている間に…」

ルルーシュ「奴は用意周到だった、今回も仕掛けるならば」

ルルーシュ「其れ相応の対応をしてくるだろう」

ルルーシュ「…ポイントを指定する、そこ以外に使えそうな箇所は、明日俺が封鎖しておこう」

ルルーシュ「時間をかけるべきではない、迅速に、だ」

ルルーシュ「そう、奴には自分でそこを選んで貰う」

ルルーシュ「誘い込まれたとバレないようにな」

ルルーシュ「だが、ナナリーの安全は、お前にかかっていると言ってもいい」

ルルーシュ「やれるか?」

ルルーシュ「……そう言ってくれると思っていたよ」

ルルーシュ「やるべき事はこれから送る、目を通して不明な点はその都度確認してくれ」

ルルーシュ「任せろ、俺がナナリーを危険に晒す訳が無いだろう」

ルルーシュ「タイミングはそう、……」

ルルーシュ「頼んだぞ、奴に気どられぬよう、ナナリーの側には数人置いておけ」

ルルーシュ「それではな、咲世子」ピッ

ルルーシュ「…さて、次は…」

~ゲットー~

マオ「…くっ」

マオ「もう手を回したのか、ルルーシュめ…」

マオ「やっぱり、あいつがゼロだったんだ」

マオ「くそっ、騎士団連中も一人にならないし…」

マオ「武器の方も押さえられてる…僕の考えを読んでいるのか?」

マオ「まずい、動かないとそのうち追い詰められる…」

マオ「でも、ナナリーの警戒はかなりの…」カチャ

マオ「ん?これは…」

マオ「そうだ、これがあれば…」

マオ「いける、やっぱり神様は居るんだよ!」

マオ「僕とccの未来を見守ってくれてるんだ」

~三日後 生徒会室~

カレン「あー、しんどい」

ルルーシュ「おいおい、お嬢様がそんな事を言っていていいのか?」

カレン「今はあんたしか居ないもの、気にしないわ」

カレン「それにしても、いきなり学園開放バザーなんて、会長は何考えてんのかしら」

カレン「おかげで仕事山積みだし」

ルルーシュ「…会長には会長の考えがあるんだろ」

ルルーシュ「俺はちょっと出てくる、ここ、頼むな」

カレン「あいよー、ccによろしくー」

ルルーシュ「いや、ccに会いに行く訳では無いが」

カレン「そうなの?ま、いいや、いってらー」ヒラヒラ

ルルーシュ「…ファンクラブが見たら泣くぞ」

カレン「これくらいで泣くなら、ファンなんてやらなきゃいいのよ」

ルルーシュ「…よし」ピッ

ルルーシュ「咲世子、状況は?」

咲世子「ナナリー様はクラスの出し物に出ています」

咲世子「あと一時間で自由になるので、頃合いで私はその場を離れます」

ルルーシュ「よし」

ルルーシュ「指定ポイントに移動したら、また連絡をくれ」

咲世子「了解いたしました」ピッ

ルルーシュ「…さて、行動開始だ」

カレン「うー、スザクのやつ、仕事ほっぽって逃げたわね…」

カレン「シワ寄せあたしに来るんだから、やめてくれないかなぁ」

???「やあ、始めましてお嬢さん」

カレン「え?」

???「少し、付き合って欲しいんだ」ピスッ

カレン「あん、た…あの時の…」

???「?まあいいや」

マオ「さぁてルルーシュ、ゲームを始めようか」

          --‐ ‐‐ ‐- .
      /´         `ヽ         / 7 /77

.    / /  ,              ヽ   /ニ ニ7
    i .{ l  |  /  /   /   ',     /_// /
.   { i ヽ|\ト / // イ/ l i !      /_/ /77
     |ヽミ●ゝi/、_/_ /イ l i l   y――ー┐
     | {⊃      ●   |  |、i  l     ̄ ̄/ /
  (⌒)-ゝ、____⊂⊃ノ}  |  i l      /_/
  ,;´::::::::::::::::::::::::::::::て⌒ヽyト、 . i l     ///
 ,;´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽーヘイ 〉 i l

 l:::::/:l::::::::/:イ;ィ::::;ハ:::::::::}」 -‐} ', l
. /:::|:::l::::;:;/_,//:::/、_ |::::::::/⌒ヽ / 

/|:::l:::l/:/ -ー //-、 リ::::::{    }
. ハ{:ハ:ト、    |    /}ノ::ハ-‐'
  i!:!:.ヘヽ   '  ノイ:{ハ|        まさかのカレンか

  リ/ `ー   ̄ , 'ヽリ
    .,{!`=}´¨〒}_    ( ::)
  / : : : : }!: : {! : ゙ー、 ( ::)

./: : : : : : : .}!: : {!: : : : :\
.: :. : : :,= /^ー:r ̄ ̄ ̄i: : i
: : : : : }i/    ノ、___ノ: : :i
へ/「 ̄ヽrー´i l : : : {! : : : i


とりあえずここまで。

ルルーシュの思惑を外れ、カレンを攫うマオ。

果たして、どうなるのか続きを想像しながら待っていてください。

3スレ目、始めた頃は思い付きがここまで来るとは考えていませんでしたが。

何卒、お付き合いよろしくお願いします。

それでは乙バレ!また夜来るかも?ノシ

おつ

話してない。咲世子さんは何かあるとは思ってるけど、追及はしてないです。

…たぶん。

長すぎて自分でも把握しきれていないところが多いです。

矛盾はバリバリ言ってください。

誰か、全部通して読んで、変なところまとめてくれたらなーチラチラ

電池があれば今書きたいけど、iphoneが悲鳴あげているのでね…

寝落ちてなければ来ます。よろしければ待っていて下さい。

乙バレさまです。

>>14今更だけど可愛い。

このssで生まれた言葉、バレルルーシュ、乙バレnew

それでは早速書いていきます。

咲世子「…ルルーシュ様、妙です」

咲世子「私が離れてから既に10分、ナナリー様に接触する不審な影は見受けられません」

ルルーシュ「…引き続き監視を続けてくれ」

咲世子「…了解しました」

ルルーシュ「ふむ…」

ルルーシュ(どういうことだ…?)

ルルーシュ(俺にとって弱点になりうるのはナナリーくらいのものだ)

ルルーシュ(あの時の口ぶりからして、ccに接触するのは考えにくい)

ルルーシュ(なんだ?俺は何を間違えている?)

スザク「あれ、ルルーシュここにいたんだ」

ルルーシュ「スザクか、すまないが今立て込んでいて…」

スザク「ああ、ルルーシュに用事があるわけじゃないんだけど」

ルルーシュ「?それなら何だ」

スザク「実はカレンに仕事を手伝う約束させられてたんだけど」

スザク「見つからなくてさ」

ルルーシュ「俺は生徒会室で見かけたがな」

スザク「え?さっき見たときはいなかったんだよ」

スザク「書類とかはそのままだったから、トイレかな?」

ルルーシュ「…すまない、生徒会室はどんな様子だったんだ?」

スザク「ん?誰もいなかったよ?」

ルルーシュ「そうじゃなくて、妙な様子はなかったか?」

スザク「うーん…」

スザク「そういえば、書類の山が崩れてたよ」

スザク「まあ、あれだけあれば崩れるのも仕方ないことだけど…」

むひょ

ルルーシュ「…悪い、少し確かめたいことがある」

ルルーシュ「仕事なら、カレンが戻ってくるまでに一人で進めておけば、喜ばれるんじゃないか?」

スザク「あ、そうだね」

スザク「うん、もしカレンに会ったら僕が生徒会室にいるって伝えてよ」

ルルーシュ「ああ、分かった…」

ルルーシュ(嫌な予感がする…)

ルルーシュ(カレンが…?まさか)

ルルーシュ(ゼロの方でかければ、必ず出る…)ピッ

ルルーシュ(…応答なし…いや)ガチャッ

>>31ろじ

ルルーシュ「カレン、今どこにいる?」

マオ「やあこんにちは、ルルーシュ」

ルルーシュ「お前は!」

マオ「さっきのお返事だけどぉ、僕らは今ゲットーに来てるんだ」

ルルーシュ「何?」

マオ「景色は最高だよ、ccと見たらさぞ気分がいいんだろうね」

マオ「もっとも、瓦礫だらけのこんな場所に、ccを連れてこられる訳がないけど」

ルルーシュ「…カレンは無事なのか?」

マオ「うーん、生きてるよ、多分」

ルルーシュ「多分?どういうことだ」

マオ「この麻酔銃、かなり強力らしいし」

マオ「…うん、息はしてるよ」

マオ「でも、いつ止まるかは分からないけどねぇ」

ルルーシュ「…貴様」

マオ「怒ったかい?いいねぇもっともっと怒ってもらわないと」

マオ「ルルーシュ、僕とゲームをしようよ」

ルルーシュ「ゲーム?」

マオ「君が一人でここまで来て、この女を助けられれば君の勝ち」

マオ「助けられなければ、僕の勝ち」

マオ「どう?面白そうだろう?」

ルルーシュ「…断る」

ルルーシュ「カレンは俺たちの問題には無関係だ」

ルルーシュ「俺が気に入らないなら、直接来ればいい」

マオ「嫌だなぁ、勘違いしないでよ」

マオ「君の腐った博愛主義と違って、僕は現実を生きてるんだよ」

マオ「いいか?お前に拒否権なんてない」

マオ「今から四時間くらいで、日が落ちる」

マオ「それまでにこの女を見つけないと、ここは爆弾で木っ端微塵さ」

ルルーシュ「何だと!!?」

マオ「もちろん、一人で来るんだよ?」

マオ「もし他に誰かひとりでも連れてきていたら…」

マオ「その時は、時間に関係なく爆弾を起動するからね」

ルルーシュ「おい!ヒントを…」

マオ「ヒント?そんなもの、あるわけないだろ」

マオ「精々苦しむ姿を見せてくれ、自分の力不足で誰かが死ぬってのは」

マオ「なかなか気の効いたショウになりそうだからねぇ」ピッ

ルルーシュ「…」

ルルーシュ(迂闊だった、いや、予想外だった…)

ルルーシュ(まさかカレンを標的にしてくるとは…)

ルルーシュ(完全に後手に回ってしまった)

ルルーシュ(まずは考えろ、焦っても事態は好転しない)

ルルーシュ(やつは何処にいる…)

ルルーシュ(確か、あいつは景色がきれいだと言っていたな)

ルルーシュ(見晴らしがいいか、港湾部か、そのどちらかだろう)

ルルーシュ(それに瓦礫だらけ…港湾部はコンテナ区画だった、瓦礫があるとは考えにくい)

ルルーシュ(おそらく、周囲を爆撃されたどこかにいるのだろう)

ルルーシュ(だが、そんな場所はゲットーには少なくない)

ルルーシュ(まだだ、まだ何かあるはずだ…)

ルルーシュ(…そうだ、あいつは言っていたじゃないか)

ルルーシュ(誰かひとりでも連れてきたら…)

ルルーシュ(爆弾があると言っているんだ、おそらくカレンとは別の場所に移っているだろう)

ルルーシュ(だが、カレンの姿は見える位置にいるはずだ)

ルルーシュ(ゲットーに入るには、通常境界から行くしかない)

ルルーシュ(つまり、境界を確認できるということだ)

ルルーシュ(カレンが連れ去られたと考えられる時間は一時間前~十分前)

ルルーシュ(ゲットーの住民はカレンのことを知っている者も多いし)

ルルーシュ(何よりカレンは見るからにブリタニア人、どうやっても目立つ)

ルルーシュ(ということは、境界付近である程度開けていて、瓦礫の多い元住居区画…)

ルルーシュ(該当するのは…三区画のみ)

ルルーシュ(残り時間は四時間弱)

ルルーシュ(だが、区画全ての建造物を回るには、時間が足りない)

ルルーシュ(誰かに加勢を…いや、やつは読心のギアスがある)

ルルーシュ(ゲットーを選んだのも、他の人間の数が圧倒的に少ないからだろう)

ルルーシュ(おそらく、当たりの区画を引いた時点でバレる)

ルルーシュ(…いや、これ以上悩んでも仕方がない)

ルルーシュ(咲世子にはナナリー警護に戻るよう伝えて)ピッピッ

ルルーシュ(カレン、君を死なせはしない)

ルルーシュ(…覚悟しろ、マオ!!)

~特派トレーラー~

ラクシャータ「…おっと」ピピッ

ラクシャータ「はぁい、ルルーシュが動いたわよぉ」

ラクシャータ「うん、一人で」

ラクシャータ「言っとくけど、あたしがするのはここまでだからねぇ」

ラクシャータ「あと、カレン殺してもダメだからぁ」

ラクシャータ「あの子は紅蓮のデヴァイサー、まだまだ使えるもの」

ラクシャータ「あいあい、これっきりよ、こんな仕事」

ラクシャータ「それに、あの銃の件も、きちんと貸しだからね」

ラクシャータ「ま、精々派手にやんなさいよ」

ラクシャータ「じゃあねぇ」ピッ

ラクシャータ「…ルルーシュ、上手いことやってよねぇ」

ラクシャータ「あたし、人死にはあんまり好きじゃあないからさぁ」

すみません、ここまで。

私事なのですが、他のssも読んでいただきたく、宣伝させてください。

ナルト「そろそろヒナタと結婚して…」
ナルト「そろそろヒナタと結婚して…」 - SSまとめ速報
(http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1354787683/l50)

士郎「君は…」さくら「初めまして、真宮寺さくらと申します」
士郎「君は…」さくら「初めまして、真宮寺さくらと申します」 - SSまとめ速報
(http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1358570385/l50)

ひたぎ「ねぇ、阿良々木くん」暦「何だ?戦場ヶ原?」
ひたぎ「ねぇ、阿良々木くん」暦「何だ?戦場ヶ原?」 - SSまとめ速報
(http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1356696653/l50)

この三つ、私が書いているので、良かったら読んでください。

…はい、正直読まれていなくて過疎ってます。

こちらを疎かにするつもりはありません、あくまで暇潰し程度に読んでいただければと思います。

それでは、また明日書きますので、それまでノシ

乙バレでした!


乙バレ。

今日も始めますよ。どこまで行けるかな…

宣伝すみませんでした。引き続きバレルルーシュさんの黒歴史、じっくり見ていってね。

~ゲットー境界~

ルルーシュ「…着いたな」

ルルーシュ「訓練のおかげで随分走れるようになったものだ…」

ルルーシュ(しかし、今はそんなことに拘ってはいられない)

ルルーシュ(こうしている間にも、事態は悪化しているんだから)

ルルーシュ(見たところ、監視カメラのようなものは見当たらないな)

ルルーシュ(やはりここを視認できる位置に陣取っているのだろう)

ルルーシュ(問題は、比較的この付近は開けているということだ…)

ルルーシュ(まずは隣接区画を洗うか)

ルルーシュ(…何か忘れているような気がするが…)

ルルーシュ(ええい、悩みは後だ、今は走る!)タッタッタ

ルルーシュ「……っ」ハァハァ

ルルーシュ(ここには居ないか…)

ルルーシュ(くっ、移動手段に乏しいのが…)

ルルーシュ(だめだ、一区画回るだけでかなり時間を使ってしまっている)

ルルーシュ(このままでは、仮に見つけることができても、助ける時間がない…)

ルルーシュ(何か、何か思いつけ…)

ルルーシュ(何か…)チラッ

ルルーシュ(そう言えば、マオは俺がカレンのもとにたどり着いたとき、果たしてどうするつもりだ?)

リアタイktkr
ガンバレルルーシュ!

ルルーシュ(一番ありそうなのは、カレンごと俺を爆殺すること…)

ルルーシュ(もともと目的はccを手に入れること、俺がいなくなれば邪魔をする人間はいなくなる)

ルルーシュ(ということは、ただカレンを見つけても意味がないということか?)

ルルーシュ(何とかして、マオをカレンの側に移動させ)

ルルーシュ(簡単に爆破できないようにする必要がある…)

ルルーシュ(やるべきことが更に増えたか…)

ルルーシュ(…いや、待てよ?)

ルルーシュ(やつは、俺がカレンの元に辿り着くと同時に爆破したいはず)

ルルーシュ(ということは、境界が見えるだけではなく、カレンを捕らえた場所も見える)

ルルーシュ(そして、尚且つ見つかりにくい場所…)

ルルーシュ(…!そうか、あそこなら…)

ルルーシュ「尻尾は掴んだぞ…マオ」

>>51また新ワードが出来ましたね…

ルルーシュ(だが、このまま突っ込んでも意味がない)

ルルーシュ(あくまで目的はカレンの救出、マオ自身にも制裁は必要だが)

ルルーシュ(死んでしまってはそれも叶わんからな)

ルルーシュ(向かいながら考える…推測が外れている可能性を考えればそれがもっとも妥当だが)

ルルーシュ(それで策が見破られても意味がない…)

ルルーシュ(読心を掻い潜る、その方法があれば…)

ルルーシュ(いや、…ある、奴のギアスの裏をかく方法が!)

ガンバレルルーシュ…何だかニュータイプっぽい人が乗るmaっぽいものを感じるな

~廃墟~

マオ「さぁて、ルルーシュは間に合うかなぁ?」

マオ「間に合おうと、間に合わなかろうと、僕の勝ちは決まってるんだけどねぇ」

ぴりりり、ぴりりり

マオ「ん?あの女の携帯か…」

マオ「どうせルルーシュからだろ、放っておこ」

ぴりりりり、がちゃ

マオ「?留守電?」

ルルーシュ「マオ、聞こえるか?」

マオ「ふん、君の話なんて聞く耳持たないよ」

>>54ガンバレルのせいだ、絶対

ルルーシュ「…まあいい」

ルルーシュ「これを聞いている時点で、お前の負けは決まっているのだからな」

マオ「…なんだって?」

マオ「ちぃっ、どういうことだ!?」

ルルーシュ「ふん、やっと出たか」

ルルーシュ「挑発に弱い奴だ」

マオ「ごちゃごちゃうるさい!」

マオ「さっきの言葉、説明してもらおうか!」

ルルーシュ「…いいだろう」

ルルーシュ「まず、俺はお前がどこにいるのかを突き止めた」

マオ「何?」

ルルーシュ「簡単なことだ、自分でも何故気づかなかったのか」

ルルーシュ「カレンの容姿は目立つ、それが人の少ないゲットーでも、目撃される可能性は高い」

ルルーシュ「もし誰かに見つかってしまえば、居場所の隠蔽は難しくなるだろう」

ルルーシュ「だから、お前は騎士団が使うセーフハウスを経由して、仮拠点の一つに陣取った」

マオ「!?」

ルルーシュ「ゼロの番号を知っている時点で警戒すべきだった」

ルルーシュ「お前が騎士団しか知りえない情報を持っている可能性をな」

ルルーシュ「ゲットー境界を視認でき、尚且つ周囲に建物がいくつか隣接している」

ルルーシュ「その条件を満たすのは、たった一つしかなかったよ」

マオ「くっ…」

ルルーシュ「お前の魂胆はわかっている」

ルルーシュ「俺がカレンを助けに行った段階で、カレンごと吹き飛ばすつもりだろう」

ルルーシュ「もとから、お前は俺とカレンを殺すつもりだったということだ」

マオ「…はっ、当たり前だろう!」

マオ「お前がどんな言い訳をしても、ccを僕から奪ったって事実は変わらないんだからな!」

ルルーシュ「なるほど、痴情のもつれか」

マオ「はあ?」

ルルーシュ「こちらの話だ」

ルルーシュ「ともかく、お前の居場所はわかっている」

ルルーシュ「今すぐ逃げたほうがいいんじゃないか?」

マオ「何を馬鹿な」

マオ「わかったところで無駄さ、お前は自分か女か、あるいは両方の命を失わなきゃならない」

マオ「こんな電話をしているところを見ると、どうやら女の方を助けたいみたいだけど」

マオ「残念、僕には女の姿が…」

ルルーシュ「…ほう、見えるとしたら相当な阿呆だな」ハァ…ハァ

マオ「お前、どうしてここに…」

ルルーシュ「…もういい、用事は済んだ」

マオ「は?」

ルルーシュ?「そうですか、無事にことが運んで良かったです」

マオ「…お前、いったい誰だ…?」

ルルーシュ?「電話口にて失礼いたします」

咲世子「わたくし、メイドの篠崎咲世子と申します」

マオ「馬鹿な…だってお前は…」

ルルーシュ「当然、カレンのことと、この場所のこと」

ルルーシュ「そして、お前を追い詰めることだけ考えていたさ」

ルルーシュ「お前の能力は万能じゃない」

ルルーシュ「一定の距離制限に加えて、大人数に対する弱体化」

ルルーシュ「そして、思考レベルに応じた読心」

ルルーシュ「お前は相当に集中しなければ、完全に相手の思考を読みきることができない」

ルルーシュ「普段の状態では、せいぜい相手の一番強い感情程度だろう」

ルルーシュ「そう、お前は俺が電話で話しているということで油断し」

ルルーシュ「大きなズレのない俺の思考を感知した時点で、それ以上の追求をやめたんだ」

ルルーシュ「おかげで、俺は安全にことを運べた」トサッ

マオ「…!その女」

ルルーシュ「お前が咲世子の挑発に乗っている間に俺が助けた」

ルルーシュ「よかったな、俺もカレンも吹き飛ばせるぞ」

ルルーシュ「自分ももれなくあの世行きだがな」

マオ「くっ…ルルーシュぅ!!」バキィ

ルルーシュ「おいおい、携帯を壊すなよ」

ルルーシュ「あとで文句を言われるのは俺なんだから」

マオ「調子に乗るな!」

中途半端ですが、ここまで。

明日、多分マオ編は終わらせられると思います。

ガンバレル・ルージュとか、ストライク・ルージュみたいでいいですよね。

それでは、またお会いしましょう。

乙バレでしたノシ

乙バレ!

名前が遊びやすくていいね。まあミスから生まれたものだけどね。

それでは、今日でマオが終わるといいなーと思いつつ始めます。

マオ「こんなことで、僕の裏をかいたつもりか!」

マオ「別にお前を殺す方法なんて、いくらでも…」

ルルーシュ「…そうだな」

ルルーシュ「依然主導権はお前にある」

ルルーシュ「が、ようやく同じ舞台に立ったんだ、素直に喜べよマオ」

ルルーシュ「これで、高みの見物よりは、よほど刺激的だろう?」

マオ「…絶対許さないからな!」

ルルーシュ「そうだな、お互い気持ちは一つだ」ドカッ

ルルーシュ「まあ座れよ」

マオ「は?」

ルルーシュ「聞こえなかったか?座れといったんだ」

ルルーシュ「俺の心は読めるんだよな?だったらわかるだろう?」

ルルーシュ「今すぐお前の膝を撃ち抜いて、強制的に座らせてやろうか、絶賛検討中でな」

ルルーシュ「どうする?俺が撃つより前に、お前は動けるのかな?」

マオ「…悪魔め…」

ルルーシュ「よし、それでいい」

ルルーシュ「マオ、俺が今一番やりたがっていることは何なんだ?教えてくれ」

ルルーシュ「今日は走り通しだし、カレンを運ぶのも骨が折れた」

ルルーシュ「あまり落ち着いた状態とは言えない」

マオ「…爆弾をどうするか考えているよ」

ルルーシュ「なるほど、まずはそこか」

ルルーシュ「たしかに、ここで自爆覚悟で起爆されれば、少なくとも俺とカレンは即死だからな」

ルルーシュ「まあ、そんなことになれば、お前は道連れにさせてもらうが」

マオ「…君が銃を抜くより、僕がスイッチを押す方が早い」

ルルーシュ「ガンマン対決か?自信はないな」

ルルーシュ「なあ、聞かせてくれ」

ルルーシュ「お前はどうしてそこまでccに固執する」

ルルーシュ「今更言うのもなんだが、ccに戻って欲しいなら直接言えばいい」

ルルーシュ「俺も流石に、あいつ自身が決めたことに反対はしないぞ」

マオ「……ccは、僕の育ての親だよ」

マオ「時には母のように、時には姉のように、時には恋人のように、僕に接してくれた」

ルルーシュ「なんだ、まともな話もできるのか」

ルルーシュ「まあいい、続けてくれ」

マオ「…僕は、ギアスの力を制御できなかった」

マオ「おかげで、知りたくもない他人の心を覗くハメになって…」

マオ「だから、僕とccは、自然人里を離れて穏やかに暮らしていたんだ」

ルルーシュ「…だが、それなら何故ccは消えた?」

ルルーシュ「聞いているだけだが、そのまま暮らせばいいだろう」

マオ「…君、結構裏表ないね」

ルルーシュ「状況を把握しないまま命を狙われる気持ちは、正直ゴメンだからな」

ルルーシュ「それに、隠してもお前にはバレる」

マオ「…変な奴」

マオ「いいさ、どうせ君は死ぬんだ」

マオ「冥土の土産ってやつだろ」

ルルーシュ「…」

マオ「君、頭の中で恐ろしいことを考えるなよ」

マオ「わかった、もう挑発しない、だから爪は残しておいてくれ」

ルルーシュ「…いいだろう」

マオ「何故ccがいなくなったのか、僕には分からない」

マオ「ある日目覚めると、僕は一人だった」

マオ「しばらく呆然としたよ、本当の孤独だった」

マオ「僕が唯一、心を覗かずに済んだ」

マオ「でも、逆に言えば、僕はccの心を知ることができなかった」

マオ「それで、僕はccを探すことにしたんだ」

ルルーシュ「なるほどな」

ルルーシュ「方法さえまともであったなら、俺も面会の場くらい設けたものを」

マオ「…ダメだよ」

マオ「ルルーシュ、お前ccのことをどう思ってる?」

ルルーシュ「は?」

マオ「…なるほどね」

ルルーシュ「おい、勝手に人の心を読んで納得するな」

マオ「別にいいだろ」

マオ「僕のせいじゃない、ギアスのせいだ」

ルルーシュ「なんて言い草だ」

マオ「でも、やっぱりダメだよ」

マオ「僕は、お前を生かしてはおけない」

マオ「だって、そうじゃないと」

マオ「ccが心おきなく僕のところに来てくれない」

マオ「ccは優しいからね、君のことが気になってしまうかもしれない」

ルルーシュ「…案外まともかと思ったが、結局そうなるのか」

マオ「その爆弾は、そこまで強力じゃあない」

マオ「せいぜい、その女の周り二メートルくらいを吹き飛ばすくらいだ」

マオ「…発見されないように狭い場所を選んだのは、ちょっとミスだけど」

マオ「でも、逃げようと思えば、そう難しいことでもない」

マオ「もちろん、君も女を諦めれば助かる道はある」

ルルーシュ「…」

マオ「わかってるさ、その気がないことは」

マオ「そうだろうと思って立てた作戦だからね」

マオ「君が仲間なんてなんとも思わないやつだったなら、僕も無駄話をしなかったかもしれないね」

マオ「もっとも、そうだったとすれば」

マオ「たぶん、君はそんな風ではなかっただろうけど」

マオ「ルールは簡単だ」

マオ「これが起爆装置」

マオ「僕がこれを押す前に、君が僕を殺せばいい」

マオ「僕も死にたいわけじゃないから、逃げてから押すことになるけど」

マオ「まあ、どうなるかな」

ルルーシュ「いいさ」

ルルーシュ「たまには、自分の腕を試すのも悪くない」

ルルーシュ「好きに始めろ、合わせてやる」

マオ「ふーん」

マオ「僕は君が何を考えているのかわかる」

マオ「言っておくけど、殺すつもりで来なければ、君、負けるよ?」

ルルーシュ「…やってみなければ分からないさ」

ルルーシュ「言っただろう?射撃には少々自信がある」

ルルーシュ「お前も、腕は万全じゃないだろうしな」

マオ「思い出させるなよ、めちゃくちゃ痛かったんだから」

ルルーシュ「自業自得だ」

マオ「残念だよ、僕らはいい友達になれたかもしれないのに」

ルルーシュ「大丈夫だ、そんな未来は永劫やっては来ない」

マオ「ふっ、そうだね」

マオ「君がいいやつじゃなくて良かった」

ルルーシュ「お互い様だ」

マオ「合図はコイツでどうだい?」

ルルーシュ「さっきも言った、好きにしろ」

マオ「このコイン、どのくらいの価値なんだろ」

ルルーシュ「早くしろ、時間稼ぎなら俺から行くぞ」

マオ「せっかちだなあ」

マオ「じゃ、行くよ…」ピンッ

                     __ノ \〈:::::||::://::::::/"     __  三、  .. :.: ::::/::/::,イ
                    //  >=ゞ:::||/厶ー'゙      /     }:::::::::::/:::/:/:::l
                   レ  /:::::::::rー''"       /      彡/::/::/::/:::::::::!
                  /  /::://:/        / ,.ィ≧ュ、    `ァ〃イ^ヽ::::::::::/
 .                 {   ゝく〈_ヽ   、 // ,〃 ィ之ノ _.´     ∨ l  }::::::/
                   ゝ_ >ー 〉::ト=ミュゝヾ彡=´ ̄ ̄´           〉 ,'::::∧`ヽ
                     ヽ__/::/ ィ圦フ}  `ヾ´ ̄              ゝ/彡'::/ } \
                    -=ニ二ノ|::ヽ  ̄ノ                   ┬'  ∨ /   ヽ
                           |::::l  く  、                 {   / /
         ,.   ― .  .,       |:::::',   ヽ  __,. -ー- 、 。          l  /
     , . ´ lヽヘュ  :  .  .`.     l:∧\  くr=' フ´ ̄ ヽ         ノ  / /
   /  .  /ゞ:;'ゝ.  : :  . ..(     !::∧ \  ',  / '..; /ι        , ' /
  , '.  . : . . ` . . :  : .  .(      \::ヽ /\ ∨__ /   /  r─//
 / .  .  .   :  .    .  (       \∨ ∧ιー─   /   / //   _
 ;     :    .  .  . .    (; .         { ∧     ,.イ__    / 〈  \  { r'
 i .   .   :  .   .  .. .  ....:::          ヽ\` ̄「`y´ 人_/  \  \! |
 ',  .    :    :  .   ......::::::::/          ゝ 三ミ{  | { /      }\  ヽ|


ごめんなさい、他のssが停滞気味なので、少しそっちを書いてきます。

こちらは明日か、その次くらいにはじめるので、適当に雑談なり好きなキャラなり、この先の展開なり自由にやっていてください。

先を読まれたくらいでは凹みませんし、大丈夫です。

それでは、しばしお待ちを。

オレンジ同士が怒鳴り合ってるようにみえるぞ ・・・俺疲れてんのかな・・・・・

>>93あなたが天才か

ルルーシュ(俺の思考は読まれている)

ルルーシュ(つまり、いつ動いたとしても俺が先手を取ることはできない)

ルルーシュ(かといって、後手に回れば対応は至難…)

ルルーシュ(奴が完全に逃げられないようにする必要があるか…)

ルルーシュ(あとは、俺の腕次第)

マオ(なるほど、あえて候補を絞らないことで僕に予測させないつもりか)

マオ(でも、まあ僕には最終手段がないわけではないし)

マオ(どこを撃つにしても、照準を合わせる前に逃げればいい)

マオ(ふふ、結局、僕の圧倒的優位は揺るがない)

マオ(ルルーシュ、ここが君の墓場だよ…)

きぃんっ…

マオ「…っ!」バッ

ルルーシュ「!」パァンッ

マオ「はずれ!」タッ

ルルーシュ「くっ…」パァンッパァンッ

マオ「ぐっ…いって…」

マオ「でも、これで僕の勝ちだっ!」

ルルーシュ(くそっ、外へ逃げられる…!!)

だぁんっ…

マオ「え…?」

ルルーシュ「何…?」

cc「……お前の負けだ、マオ」

マオ「cc……なんで?」

cc「動くな、妙な真似をすれば次に風穴が開くのはお前の身体になるぞ」

ルルーシュ「cc!お前いつから…」

cc「さっきだ」

cc「ほら、受け取れルルーシュ」

ルルーシュ「これは…鍵?」

マオ「それは!?」

cc「カレンに巻かれている爆弾を外せる」

cc「早く安全なところまで逃げろ」

ルルーシュ「しかし…」

cc「私は死ぬことがない、そこに置いておかれたところで、私をどうこうできるわけじゃない」

cc「これは私の問題だ、お前には関係ない」

ルルーシュ「cc…」

cc「早く行け、あとはゆっくり帰りでも待つがいい」

ルルーシュ「…」カチャカチャバチンッ

ルルーシュ「早まるんじゃないぞ」

cc「…」

ルルーシュ「ふっ」グイッ

ルルーシュ「…」タタタ

マオ「cc、あの鍵をどこで…」

cc「お前が捨てた瓦礫の山から掘り起こしてきたんだよ」

cc「おかげで時間がかかってしまったがな」

cc「マオ、もう終わりにしよう」

cc「ダメなんだ、こんなことは」

cc「どこかで断ち切らなければ」

マオ「…cc、何を言ってるの?」

cc「お前がこんな風になってしまうのは分かっていた」

cc「あの日、お前と契約をしてしまった日」

cc「私は気づいていた、お前はギアスに耐えられない」

cc「ギアスに必要な強い心、それがお前には無かった」

マオ「でも…」

cc「私は、お前を匿うことにした」

cc「やがて狂化し、苦しみ死んでいくお前に、せめて人並みの幸せを得て欲しかった」

cc「私なりの、罪滅しのつもりだったんだ」

マオ「…やっぱり、僕よりルルーシュの方が…」

cc「私には…わからない」

cc「お前も私の心が読めるわけじゃない」

cc「だけどな、マオ」

cc「私がお前を保護したのは、ひとえに哀れみゆえに、だ」

cc「随分狂化しているな、こうして話せるのは神の導きか、悪魔の罠か」

cc「大丈夫だ、私が終わらせてやる」カチャ

マオ「cc…僕を殺すの…?」

cc「…お前は、私が残した火種」

cc「後始末は、自分でしなければな」ググッ

マオ「…cc…」

cc「痛みは一瞬だ、すぐに済む」

cc「cで、また会おう」

ぱぁんっ

cc「……ルルーシュ、どうして…」カラン

ルルーシュ「悪いな、水を差して」

ルルーシュ「それはなんだ?毒薬でも入っているのか?」カタッ

ルルーシュ「ラクシャータに作らせたのか…あいつにも言っておかなければ」

cc「…カレンはどうした」

ルルーシュ「大丈夫だ、外にいる」

ルルーシュ「咲世子も呼んだ、じき保護されるだろう」

マオ「…ルルーシュ」

ルルーシュ「よう、大丈夫か?」

マオ「お前!何しに来たんだよ!」

ルルーシュ「命の恩人に対して、随分な言い草だな」

ルルーシュ「cc、手には当たらなかったよな?」

cc「…ああ、問題ない」

ルルーシュ「それならいい、外れなくてよかった」

ルルーシュ「何をしに来たか、教えるまでもない」

ルルーシュ「ccにこんなことをさせたくないからだ」

cc「ルルーシュ、私は…」

ルルーシュ「マオ、この女は基本的に嘘つきなんだよ」

ルルーシュ「言葉を額面通りに受け取るんじゃない」

マオ「ccを馬鹿にするな!」

ルルーシュ「別に馬鹿にしちゃいないさ」

ルルーシュ「だが、ただの憐みで育てたやつを殺すのに」

ルルーシュ「涙まで流すのは、ちょっとおかしいんじゃないか?」

マオ「え?」

cc「ルルーシュ、何を言って…」

ルルーシュ「マオ、お前はccのことが何も見えていない」

ルルーシュ「こいつが好き好んで殺人を犯したりしないことは、お前も知っているはずだ」

ルルーシュ「逆光で見えなかったなんて、言い訳にならない」

ルルーシュ「お前は、ただ縋りたかっただけだ」

ルルーシュ「自分という人格を、無条件で認めてくれる存在に」

マオ「……なんだよ」

マオ「お前が、お前さえいなければ…!」

ルルーシュ「…ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる」キイィィィィイン

cc「ルルーシュ、お前…」

ルルーシュ「マオ、選べ」

ルルーシュ「俺が何をしようとしているのか、わかるだろう」

ルルーシュ「最期は決めさせてやる」

マオ「…」

ここまで。

明日マオ編終了します。

cc「cで会おう」

これはミスなのか?

ミスだったら訂正

cc「cの世界で会おう」

皆さん乙バレです。

先の展開はぼんやりと考えてありますが、実は一期決着自体は考えていません。

このまま書いて行くうちにどちらにするか決める予定なので、予測は無理かもしれません。

でも、自分ならこうするかな?とか考えてもらえると嬉しいですね。

あと、>>112についてですけど、これからもあるかもしれないので書いておきます。

ミスじゃないです。書いたままで読んで下さいな。

多分、これから先原作のギアス観とはズレていくので、その辺り意識ですのでよろしくお願いします。

それでは、始めます。

マオ「…聞いてもいいかい?」

ルルーシュ「時間稼ぎでないなら構わない」

マオ「君は、僕を許せるのか?」

ルルーシュ「許す?」

マオ「ああ」

マオ「君のやろうとしていることは、僕を許すことになるだろう?」

マオ「君の命を、仲間の命を狙ったのは僕だ」

マオ「解放戦線を唆して、ナリタの事件を起こさせたのもね」

ルルーシュ「……なんだと?」

マオ「怒ったね、当然だけど」ハハッ

マオ「君のギアス、詳しくは分からなかったけど」

マオ「なるほど絶対遵守か……」

マオ「君は凄いね、力に呑まれずに生きているなんて」ガクッ

ルルーシュ「……?どうした?」

cc「……まて、ルルーシュ」

cc「今のマオには近付くな」

ルルーシュ「…どういうことだ」

cc「マオに限界が来ている」

ルルーシュ「限界?」

マオ「……僕は、僕は……」

cc「あいつの思うより前に、ギアスの侵食が進んでしまったんだ」

cc「悠長に事を運んだせいか、力を使い過ぎたか、おそらくは両方だろうが」

ルルーシュ「…放っておくとどうなる」

cc「ギアスの狂化は自然な現象だ」

cc「力を使えば、ギアスは肉体と精神を侵食し、やがて制御出来なくなる」

cc「力を扱えなくなれば、ギアスは契約者自身を喰らう」

cc「以前話した通りだ」

ルルーシュ「マオは、死ぬのか?」

cc「……そう時間はかからないだろう」

マオ「……ルルーシュ」

ルルーシュ「何だ」

マオ「……僕は、どうやら失敗したらしい」

マオ「おかしいな、こんな時なのに妙にスッキリしているよ」

マオ「あのね、僕は…」キイィィン

マオ「ぐぁっ!!?」

ルルーシュ「くっ……cc、何だこれは!」

cc「共振だ」

ルルーシュ「共振?」ググッ

聞いておくのを忘れていました。

地の文欲しいですか?ナイトメア戦闘など、ジェレミア編は大変読みにくかったと思います。

個人的には、ssに地の文入れるなら小説を書いた方がいいだろうと思うので、極力入れたくはありませんが、それで読みにくくなっては本末転倒なので。

ご意見下さい。希望次第では分かりにくい部分に付けていきたいと思います。

cc「ギアスを持つものに起こる共鳴現象」

cc「マオの力が本格的に暴走を始めた証だ」

マオ「ぐあああああっっっ!!!」

ルルーシュ「ぐっ………この痛みは…」

cc「共振が起これば、ギアス能力者に影響を及ぼす」

cc「もっとも、暴走ともなればギアスに関係なく起こってしまうだろうがな」

ルルーシュ「……随分落ち着いているじゃないか」

cc「…マオの最期だ、私は見届ける」

マオ「ぐぐぐ………がはっ」

ルルーシュ「……」

マオ「る、ルルーシュ…」

マオ「ccを……」ズキズキ

ルルーシュ「何だ!?どうした」

マオ「こんなこと、言えた義理じゃないけど」

マオ「ccを守ってくれよ」

マオ「僕は、間違ったんだ」

マオ「……やり方を…まちがっ…」

マオ「ぐわぁぁぁぁぁ!!」

ルルーシュ「……」

ルルーシュ「…マオ、俺の目を見ろ!!」

cc「ルルーシュ、何をしても無駄だ」

ルルーシュ「やってみなければ分からん」

ルルーシュ「マオ、目を開けろ」

マオ「……何だよ、僕を、殺すん、だろ?」

マオ「放っておいて、くれないか」

ルルーシュ「…俺はお前を許したりしない」

ルルーシュ「神なんていない、お前は許されることはない!」キュイィン

ルルーシュ「だから償え!俺が、悪魔が満足するまで足掻いて生きろ!」

cc「やめろルルーシュ!余計な事をすれば、お前にも…」ガシッ

ルルーシュ「…っ離せ!」バッ

cc「きゃっ…」

ルルーシュ「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる!」

ルルーシュ「全てを忘れてしまえ!記憶の全てを!」キュイィィィイン

cc「ルルーシュ!!」

マオ「ぐああああっ!!」

ルルーシュ「があっ!!?」

cc「ルルーシュ!」

cc「大丈夫か?怪我は…」

ルルーシュ「……何ともない」

ルルーシュ「!それより、マオは…」

マオ「………」

cc「…分からない」

cc「まだ生きてはいる」

cc「共振は起こっていないが…」

ルルーシュ「…おい、起きろ」

cc「ルルーシュ、何をそんなに執着する」

cc「…マオは、ダメだったんだよ」

cc「ギアスは選ばれた人間にのみ使えるものなんだ」

cc「分不相応な力を得れば、耐えきれない」

ルルーシュ「…そうだろうな」

ルルーシュ「マオはお前に依存しきっていた」

ルルーシュ「自分を持っていなかった、全てお前を行動の理由にしなければ、動けなかった」

ルルーシュ「…だが、そんなことは俺に関係のないことだ」

ルルーシュ「こいつには俺の前で死ぬ価値もない」

ルルーシュ「…ジェレミア卿はマオの策略ごときで死んだのではない」

ルルーシュ「マオ、起きろ」

ルルーシュ「お前には醜く生きてもらう」

cc「ルルーシュ…」

ルルーシュ「…起きろ」

マオ「…」

マオ「……君は……?」

cc「馬鹿な…」

cc「マオの狂化は取り返しのつかないレベルだったはずだ……」

ルルーシュ「お前、名前は分かるか?」

マオ「…いえ」

マオ「何故だか分かりませんが、覚えていないんです」

ルルーシュ「…お前はここで死にかけたのさ」

ルルーシュ「名前はマオ・コーンウォールだ」

マオ「マオ?それが僕の名前…」

cc「ルルーシュ…」

ルルーシュ「cc、マオを連れていく」

ルルーシュ「……話は後でゆっくりしよう」

cc「…ああ」

マオ「あの、お二人は一体…」

ルルーシュ「俺はルルーシュ・ランペルージ」

ルルーシュ「ブリタニア軍人だ」

ルルーシュ「こちらはcc」

ルルーシュ「お前の姉だよ」

マオ「姉さん?」

cc「…ああ、そうだ」

cc「立てるか?マオ」

マオ「はい、何とか…」

ルルーシュ「……」ピッ

ルルーシュ「咲世子、今から言うところに車をまわしてくれ」

ルルーシュ「客だ、ああ、手続きも必要になる」

ルルーシュ「分かっているさ、頼むよ」

とりあえずここまで。

マオが生きていて嫌?まあまあ落ち着いてくださいよ。

マオはもう出番終わりです。r2まで続けさせて貰えれば、出番が少しあるかもしれませんが。

このssにおけるギアスが少し出せました。こんな感じでまた書いていければと思います。

それでは、次回はルルcc、そしてあの人達も動き出す?かな。

そろそろ伏線めいていきたいので、説明されていなかったらスルーしても大丈夫です。

乙バレさまです、また明日ノシ

お試しでちょっとしたものを書いておきます。

どちらがいいか、意見によって変えてみようと思います。

よろしければ読んでみてください。

ジェレミアさんに頑張って貰いましょう。

地の文無し

ジェレミア「くぅっ…」ギャルルルル

ジェレミア(なんと、ここまで反応されるとはな…)

ジェレミア(……っだが!!)グイッ

ジェレミア「私は、負けるわけにはいかないんだ!!」ギュインッ

ジェレミア(いける、今の私なら!)カチッ

ジェレミア「くらえっ!」

どおぉぉぉおん

地の文有り

地の文無し

ジェレミア「くぅっ…」ギャルルルル

ジェレミア(なんと、ここまで反応されるとはな…)

ナイトメアフレームが軋む、度重なる無理に機体が悲鳴をあげた

ジェレミア(……っだが!!)グイッ

ジェレミア「私は、負けるわけにはいかないんだ!!」ギュインッ

ペダルを限界まで踏み込む

急制動による衝撃がジェレミアの身体を襲うが、構わずに反転した

ジェレミア(いける、今の私なら!)カチッ

相手は虚を突かれ、反応が遅れている

ジェレミア「くらえっ!」

ジェレミアは狙いを定める事なく、前方に向けて引き金を引いた

夜の波止場に爆音が木霊した

ほんの一例と思って下さい。

個人的には、地の文のあるssは読まないので、判断できません。

書ける事は増えますが、ssらしい読みやすさは無くなるような気がします。

ご意見ご感想、お待ちしております。

たくさんのご意見ありがとうございます。

結局私が知りたかったのは、伝わるかどうかの一点なので、このまま無しでいきたいと思います。

戦闘は分かりにくいかもしれませんが、自分で想像する方が楽しいですよね。

分かりにくい時は言ってもらえれば、解説役を置く等対策は立てるつもりなので、地の文は入れない方向でよろしくお願いします。

ついでに報告です。おそらく次のスレで一期は終わりに出来ると思います。

r2編ありきで考えているので、纏まるかは謎ですが。

どうかr2まで書かせていただければ幸いです。

お昼過ぎあたりに書けそうです。

(マオの本名始めて聞いたとか言える空気じゃないな)

>>146てつこ、それ創作や…1から読むんや…長いけど

~翌日 アパート~

ルルーシュ「ただいま」

cc「…おかえり」

ルルーシュ「どうした?まだ沈んでいるのか?」

cc「マオはどうなった?」

ルルーシュ「どうもこうも」

ルルーシュ「何も覚えていない」

ルルーシュ「ギアスの力の事も忘れてしまったようだな」

ルルーシュ「手続きは済ませた、書類上はお前の弟になる」

ルルーシュ「もっとも、本人は旅に出たいらしいがな」

cc「旅?」

ルルーシュ「自分には何もないから、世界を見て回りたいそうだ」

ルルーシュ「一応、そのための手配はしてやるつもりだが」

cc「…そうか」

ルルーシュ「何か引っかかるか?」

cc「…あの時、マオは完全にギアスの力を制御しきれなくなっていた」

cc「なのに、今はギアスが無かったかのようにピンピンしている」

cc「…何が起きたんだ」

ルルーシュ「記憶が無いと使えないんじゃないか?」

ルルーシュ「契約自体を忘れてしまったのだろう?」

cc「そんなに単純なものとは思えないが…」

cc「ギアスには、私にすら分からない何かがあるのかもしれない…」

ルルーシュ「そのようだな」

cc「しかし、随分と頼もしくなったな、ルルーシュ」

ルルーシュ「ん?そうか?」

cc「今回、かなり冷静に対処出来たと思わないか?」

ルルーシュ「…まあ、マオ自身用意周到とはいかなかったようだからな」

cc「それだけではない」

cc「普段訓練を受けているから体力もあった、ギアスを使わずとも動いてくれる人間もいる」

cc「お前は、こう思っていたんだ」

cc「何があろうとも、どうにか出来るとな」

ルルーシュ「そうでもないさ」

ルルーシュ「マオが爆弾を起爆しようとした時も、お前が来なければ危うかった」

cc「殺さずに済んだ、ただそれだけだろう」

cc「……そういえば、カレンはどうなった?」

ルルーシュ「まだ薬が残っているようだ、目覚めてはいるが、マオのことはよく覚えていないみたいだな」

今更だけど節子うち間違えてるね。やってしまったね。

ルルーシュ「cc、素直に喜べばいいじゃないか」

ルルーシュ「お前だって、マオを殺したかったわけではないだろう?」

cc「……それはそうだが」

cc「結局、私はお前達を巻き込んでしまった」

cc「誰も死なずに済んだのは、もはや奇跡だ」

cc「私は、また失う所だった…」

ルルーシュ「また?」

cc「……初めはマオだよ」

ルルーシュ「?なるほど?」

ルルーシュ「まあいい、そこで腐っても時間の無駄だ」

ルルーシュ「暇なら俺に着いて来い」

cc「こんな時間にか?」

ルルーシュ「こんな時間だから、さ」

ルルーシュ「来るか?」

cc「……場所を言え」

ルルーシュ「何、そこの公園だよ」

cc「?そんなところで何が…」

ルルーシュ「俺は先に行く、来るなら来い」

cc「お、おい!ルルーシュ…」

cc「何なんだ一体…」

~公園~

cc「ルルーシュ?」

ルルーシュ「来たか」

cc「何だ?何も無いじゃないか」

ルルーシュ「まあ座れ」トン

cc「……」

cc「仕方ないな」ポフ

cc「それで?説明はあるのか?」

ルルーシュ「もう少しこっちに寄れ、寒い」

cc「はぁ!?」

ルルーシュ「そんなに驚くこと無いだろう」

ルルーシュ「もうすぐ来ると思うんだ」

cc「?何がだ?」

ルルーシュ「…お、アレだ」

cc「屋台?」

ルルーシュ「すみません、二つ下さい」

親父「へい!……あっと、ブリタニアの方でしたか…」

ルルーシュ「そう気負わないで下さい、ただのお客ですから」

親父「…こりゃ珍しいねぇ」

親父「ブリキの奴らはもっと偉ぶって…あ…」

ルルーシュ「はは、知っています、そういう人間もいることは」

ルルーシュ「ともかく、二つ下さい」

親父「ま、毎度、ありがとうございました」

ルルーシュ「…ふぅ、これが現状の意識か」

ルルーシュ「両者の確執は……」

ルルーシュ「まあいい、まだこれからさ」

ルルーシュ「cc、買ってきたぞ」

cc「これは?」

ルルーシュ「日本の名物、ヤキイモだ」

ルルーシュ「熱いから気を付けろ」

cc「ヤキイモ?初めて見た…」

ルルーシュ「俺も子供の頃以来だな」

ルルーシュ「この辺りは、比較的日本人が多い」

ルルーシュ「だから屋台も通るんだ」

ルルーシュ「以前聞いたことがあってな」

cc「聞いた?」

ルルーシュ「ああ、セシ…っと、それは秘密だったか」

cc「…ふ、なるほどな」

cc「なあ、皮はどうするんだ?」

ルルーシュ「そのまま食べても大丈夫だが…」

ルルーシュ「貸してみろ、上のほうだけ剥がしてやる」

cc「別に自分でも…」

ルルーシュ「いいから」

cc「…そこまで言うなら」

ルルーシュ「ふ、懐かしいな」

ルルーシュ「昔は、こうやってナナリーの分を剥いてやったものだ」ペリペリ

ルルーシュ「…よし、この位なら食べられるだろう」

cc「…ありがとう」

ルルーシュ「気にすることはない」

ルルーシュ「一口食べてみろ」

cc「……はむ」

cc「……」ムグムグ

ルルーシュ「どうだ?」

cc「…美味しい」

ルルーシュ「そうだろう?芋を蒸かしただけなのに、美味いんだ」

ルルーシュ「夕方くらいの、肌寒い時間に食べるのがいい」

ルルーシュ「冷めないうちに食べきろう」

cc「…うん」ムグムグ

ルルーシュ「熱っ!」

ルルーシュ「くっ…またやってしまった」

cc「火傷したのか?」

ルルーシュ「どうにも、食べるのは苦手でな」

ルルーシュ「熱い…」

cc「…ぷっ…ふふふ…」プルプル

ルルーシュ「ん?ろうひは?」

cc「いや…ふふっ」

cc「そうやって舌を出す姿が、何だか滑稽で…ふふ」

ルルーシュ「……なんとれも言え」

ルルーシュ「くっ、ヒリヒリする」

cc「ふふ、舐めてやろうか?」

ルルーシュ「遠慮する」

cc「即答か、味気のないやつめ」

ルルーシュ「帰ったら氷を含むことにしたからな」

ルルーシュ「それに、今したら芋味がしそうだ」

cc「美味しいぞ?」

ルルーシュ「雰囲気の問題だ」

cc「それなら、雰囲気がよければするのか?」

ルルーシュ「…分からんな」

ルルーシュ「俺も男だ、据え膳云々が分からない訳じゃない」

ルルーシュ「だが、考え無しにそういうことをするのは愚かだと思う」

cc「まさに童貞思考だな」ハム

ルルーシュ「……フンッ」

ルルーシュ「俺が死ぬ時になれば考えてやらんでもない」

cc「つまり、死ぬまで側にいろと?」

ルルーシュ「当然だ、共犯者としての仕事を忘れて貰っては困る」

cc「世話の焼ける…」

cc「だが、少しは気分が晴れたよ」

cc「すまないな、面倒をかけた」

ルルーシュ「俺はただ、ヤキイモが食べたかっただけだ」

ルルーシュ「元気になったのはお前の勝手さ、俺は何もしていない」

cc「ふふ、嫌に格好つけるじゃないか」

cc「何かあったのか?」

ルルーシュ「いや、別に何も無いが」

cc「……ははぁん、分かったぞ」

ルルーシュ「いや、絶対に勘違いをしている」

cc「私がマオのことで悩むのが嫌なんだろう?」

ルルーシュ「何を検討外れな…」

cc「そうだな、ルルーシュは昔の私を知らないからな」

cc「何かあったのか勘繰っても、それは当然というものだ」

ルルーシュ「だから、間違っていると…」

cc「そうかそうか、可愛いやつめ」ズイッ

ルルーシュ「…擦り寄るな」

cc「ふふ、寒いから仕方ないだろう」

cc「どうしたルルーシュ、顔が赤いぞ?」

ルルーシュ「冷え込んできたからだ」

cc「そうだな、そうだろうな」ニマ

ルルーシュ「…その顔をやめろ」

cc「心配するな、別に何もない」

cc「私がマオと一緒にいたのは、あいつが子供の頃だけだ」

cc「恋人のように、というのはあいつの勘違いだよ」

ルルーシュ「?聞いていたのか?」

cc「いや、言うだろうと思ってな」

cc「しかし、一つだけ疑問が解けたような気がするよ」

ルルーシュ「疑問?」

cc「何故マオが、あんなに冷静だったのか、な」

ルルーシュ「冷静だったか?」

cc「狂化した人間と会話が成立する事自体、非常に稀なんだ」

cc「マオは、普通なら自分の主張以外ほとんど頭に入らないレベルで狂化していた」

ルルーシュ「自分の主張?どういう事だ?」

cc「ギアスの根本とも言える問題さ」

cc「ギアスは人の欲望、野望、そういった要素を具象化する」

cc「狂化はギアスになること、つまり、その人間が抱く願望のみが残るんだ」

cc「マオの場合は、私というより…自分を理解してくれる存在を求めていたのだろう」

ルルーシュ「……奴を理解したつもりは無いが」

cc「いやいや、確かに理解はしていないかもしれないがな」

cc「奴は心を読む、対面していたのなら、かなりの段階まで読まれていたのだろうな」

ルルーシュ「何が言いたい」

cc「マオはお前の心の中にある、私に対する感情を見たのだろうよ」

cc「そして共感したんじゃないか?」

ルルーシュ「……そんなもの、勝手な推測に過ぎん」

cc「そうか?あながち外れてもいないと思うがな」

ルルーシュ「…食べ終わった、帰ろう」

cc「そう拗ねるなよ、ルルーシュ」

cc「ほら、手を繋いでやろう」ギュッ

ルルーシュ「…好きにしろ」

cc「ふふ、嬉しいくせに」

cc「なあルルーシュ」

ルルーシュ「……何だ?」

cc「私は、勝手に居なくなったりしないぞ」

ルルーシュ「……分かっているさ」

ルルーシュ「仮に逃げ出したら、地の果てまで追ってやる」

cc「ふふ、首輪でもつけるか?」

ルルーシュ「…首輪では無いが」ゴソ

ルルーシュ「これをやる」

cc「?これは…」

ルルーシュ「マフラーだ」

ルルーシュ「俺のを買ってくるついでにな」

cc「くれるのか?」

ルルーシュ「同じものを二つ持つ意味が無いだろう」

cc「…付けてもいいのか?」

ルルーシュ「何だ?付けてほしいのか?」

cc「…」チラ

ルルーシュ「…はぁ」

ルルーシュ「ほら、じっとして手を離せ」

cc「よし、いいぞ」

ルルーシュ「……これでいい」

ルルーシュ「見立て通りだ、なかなか似合う」

cc「…大切に使おう」

ルルーシュ「ボロボロになるまで巻けばいい」

ルルーシュ「来年また買うだろうからな」

cc「…それでもだ」

ルルーシュ「…好きにしろ」ギュッ

ルルーシュ「帰るぞ」

cc「……ああ」キュッ

今日はここまで。

久々のルルccで、変な感じだけれども、こんなものです。はい。

次回から、ユーフェミアさんやらが活躍する予定です。

そろそろ一期も終わりが見え始める頃になるでしょう。

皆さんの予想を裏切りつつ、このssらしい形で終わらせる予定なので、よろしくお願いします。

出来れば、その後のr2もですね。今年で終わるか不明ですが。

それでは、またノシ

皆さん乙バレ、それとすみません。

今日は書けないのですが、ある程度の予告だけしておきます。ここから先はそこそこ問題がありそうな場面だということはご理解頂けると思うのです。

まず、これまで以上にアニメ本編からは乖離していきます。登場キャラクターは変わりませんが、立ち位置はかなり変わると思って下さい。

それから、r2について、始めた段階では特に想定していなかったので、どの程度の長さになるか予測できません。

やりたいことは決まっているのですが、皆さんが納得できるかどうかは分かりません。

また、各種本編設定を話の都合で捻じ曲げてしまいます。ギアス関連はもはや全く別物になるでしょう。

あくまで二次創作的なものとして、ここは本編と違う等の指摘には応えられません。

ですが、一ファンとして、作品の魅力を損なうことをするつもりはありません。

どうか、以上のことを念頭において、これからのバレルルーシュを見ていただければと思います。

恐らく明日は書けるので、その時またお会いしましょう。長文失礼しました。

~エリア11政庁~

ユーフェミア「お姉様!」バンッ

コーネリア「…仕事中は総督と呼ばんか」

コーネリア「あとノックをしろ、廊下を走るな、それから…」

ユーフェミア「お姉様、あまり細かいことをお気になされると、シワが増えますわ」

コーネリア「なんだと!?」

ユーフェミア「あら、そんな場合ではありませんしたわ!」

コーネリア「ユフィ、さっきの発言は問題があるだろう!」

ユーフェミア「いえ、お姉様はお綺麗ですもの、ほんの冗談です」

コーネリア「そ、そうか?」フフッ

ユーフェミア「それより、聞いて下さいませ」

コーネリア「む?そう言えば用件はなんだ?」

ユーフェミア「わたくし、ついに決めたのです」

コーネリア「決めた?何を」

ユーフェミア「騎士ですよ、騎士」

ユーフェミア「お姉様も早く決めろとせっついていたではありませんか」

コーネリア「ああ、ようやくか…」

コーネリア「あまりに遅いので、もはや諦めかけていたところだ」コポコポ

コーネリア「飲むか?」

ユーフェミア「いえ、わたくし紅茶派なので」

コーネリア「…そうだったな」カタン

コーネリア「それで?一体誰なんだ」

コーネリア「言っておくが、半端な人間は認めないぞ」ズズッ

ユーフェミア「ル、…ランペルージ少尉です!」

コーネリア「ぶっ!?」

コーネリア「な、何だって?」

ユーフェミア「お姉様、汚いですわ」

コーネリア「しっかり飛びのいた癖に、何を言っているんだ」フキフキ

コーネリア「で?ルルーシュ?」

ユーフェミア「ええ」

ユーフェミア「先日昇進したのですし、タイミングも良いと思います」

コーネリア「そ、それはそうだが…」

ユーフェミア「どうかなされましたか?」

ユーフェミア「お姉様なら喜んで下さると思っていましたのに」

コーネリア「いや、これはな」

コーネリア「何と言うか…そう、まさにタイミングなんだ」

ユーフェミア「タイミング?」

コーネリア「そう!」

コーネリア「ともかく、ルルーシュはやめておけ」

ユーフェミア「何故です?」

コーネリア「あいつは…ほら、まだ学生じゃないか」

ユーフェミア「どのみち今まで居なかったのです、卒業まで待てば良いではないですか」

コーネリア「あー、それではダメだ…」

ユーフェミア「?まだ他に問題が?」

コーネリア「それはだな…」

ユーフェミア「それは?」

ギルフォード「失礼します」

ギルフォード「ランペルージの特務騎士任命の最終確認を…」

ギルフォード「…お邪魔でしたかな?」

コーネリア「…ああ、タイミングがな…」

ユーフェミア「特務、騎士?」

ユーフェミア「お姉様?」

コーネリア「いや違うんだ、これはな…」

ユーフェミア「特務騎士なんて制度、お父様の代で捨て去られたものとばかり…」

コーネリア「廃止されていたわけではない、あくまで使われていなかったというだけの話だ」

コーネリア「この時の為に、色々と準備を進めていたんだ」

ギルフォード「…私は暫く外に居りますので」

コーネリア「…ああ、下がれ」

ユーフェミア「お姉様、もう少しお話しましょう?」

コーネリア「…分かっているさ」

~特派トレーラー~

ヴィレッタ「ヴィレッタ・ヌゥ、入るぞ」

ラクシャータ「あら、いらっしゃぁい」

ヴィレッタ「ラクシャータ?随分早いじゃないか」

ヴィレッタ「風邪でもひいたか?」

ラクシャータ「失礼なこと言ってくれちゃってぇ」

ラクシャータ「仕事よ、し、ご、と」

ラクシャータ「良かったら、このゴミの山を片す手伝いをさせてあげようかぁ?」

ヴィレッタ「残念だがお断りだな」

ヴィレッタ「一人か?」

ラクシャータ「いんや、カレンも居たよぉ」

ラクシャータ「多分紅蓮のとこじゃないかなぁ」

ヴィレッタ「紅蓮?」

ラクシャータ「整備やってんのよ、自分で」

ヴィレッタ「ほぅ、そうだったのか」

ラクシャータ「あの子、もしかしたらメカニック向いてるかもねぇ」

ラクシャータ「ほら、最近出動もないじゃなぁい?」

ヴィレッタ「ルルーシュと枢木が先に呼ばれるからな」

ヴィレッタ「どうしてもカレンは裏方になる」

ラクシャータ「久しぶりに訓練で揉んであげればぁ?」

ラクシャータ「退屈してるかもしれないしぃ」

ヴィレッタ「…そうだな、考えておこう」

ヴィレッタ「あ、それと私のナイトメアはどうなった?」

ヴィレッタ「三日前に頼んでおいただろう」

ラクシャータ「しっかり点検済みよぉ」

ラクシャータ「オーバーホール楽でいいわよねぇ、サザーランドは」

ラクシャータ「特に変更ないけど、一応確認しといてねぇん」

ヴィレッタ「分かった、やっておこう」

ヴィレッタ「コーヒー、飲むか?」

ラクシャータ「お願いするわ」

ラクシャータ「全く、ロイドも手伝ってくれればいいのにぃ」

ヴィレッタ「自分の責任だろう?」

ラクシャータ「それはそれよぉ」

ヴィレッタ「…ふ、ルルーシュに泣きついたらどうだ?」

ラクシャータ「あいつ、ぼったくるからねぇ」

ラクシャータ「ガウェインのこともあるし…」

ぴぴぴっ

ヴィレッタ「ん?通信か?」

ラクシャータ「あー…本部からよぉ」

ラクシャータ「ヴィレッタ、出てくれるぅ?」

ヴィレッタ「私がか?」

ラクシャータ「ロイドはその本部にいってんのよぉ」

ラクシャータ「てことは、作戦関係の話だと思う」

ラクシャータ「一応軍事系はあんたの管轄でしょお?」

ヴィレッタ「それはそうだが…」

ヴィレッタ「まあいい、お前は仕事の続きをしておけ」ピッ

ヴィレッタ「こちら特別派遣嚮導…」

ヴィレッタ「コーネリア様?」

ラクシャータ「おおっとぉ、大物ぉ」

ヴィレッタ「なぜ軍用回線を…」

ヴィレッタ「はい、…そうですか、とうとう決まったんですね?」

ヴィレッタ「今は…あいにく来ていませんね」

ヴィレッタ「はい、…はい、伝えておきます」

ヴィレッタ「昇進の件は既に…ええ、本人は特に何も…」

ヴィレッタ「姉?ルルーシュには妹しか…」

ヴィレッタ「はい、……はい、了解いたしました」

ヴィレッタ「ありがとうございます、失礼します」ピッ

ラクシャータ「何だって?」

ヴィレッタ「ふっ、ちょっとしたサプライズさ」

ラクシャータ「?」

とりあえずここまで。

次から結構大きく動けると思います。

そして虐殺皇女編はお楽しみに、と。

この辺りからオリジナルが増えて、なんとなく書いていて楽しいです。

それでは、続きを予想しながら読んでいただければと思います。

乙バレでした!お休みなさいノシ

虐殺皇女編のままなのか…

>>198

ふふ…

ごめんなさい、何か少なかったですね。

もう少しだけ書いておきます。

ルルーシュ「…は?」

ヴィレッタ「聞こえなかったか?」

ルルーシュ「いえ、そういうわけでは…」

ルルーシュ「私が、騎士?」

ヴィレッタ「ああ、コーネリア様付きのな」

ヴィレッタ「前に言っただろう?敬語も卿もいらんとな」

ヴィレッタ「これではれて私と扱いは同じだ」

ヴィレッタ「よろしく頼む、ランペルージ卿」

ルルーシュ「あの、突然過ぎて何が何やら…」

cc「良かったじゃないか」

cc「入隊からこっち、異例の昇進劇だ」

ヴィレッタ「そういう事だな」

ヴィレッタ「それと枢木も騎士となる」

ルルーシュ「スザクも?」

ヴィレッタ「ユーフェミア様のご指名だそうだ」

ヴィレッタ「まあ、そちらはご本人が直接話すという事になっているがな」

ヴィレッタ「近く、就任式が行われる予定だ」

ヴィレッタ「階級章に続き、騎士章もいただけるのだ」

ヴィレッタ「大変名誉なことだぞ」

ルルーシュ「それはそうですが…」

がらっ

ラクシャータ「ルルーシュ、話が終わったらちょっと来てくれるぅ?」

ヴィレッタ「ラクシャータ、居なくなったと思ったらハンガーにいたのか」

ラクシャータ「ロイドが帰って来たからね、ガウェインの調整しようと思ってぇ」

ルルーシュ「ガウェイン?ということは…」

ラクシャータ「概ね終わったわよん」

ラクシャータ「ロイドもハドロン砲の兵器認定貰ってきたし、早速試してみようかなって」

ラクシャータ「cc、あんたもよぉ」

cc「分かった」

cc「ルルーシュ、一緒に行くか?」

ルルーシュ「ああ、…ヴィレッタ卿、お話は以上でしょうか?」

ヴィレッタ「詳しいことはコーネリア様から連絡があるはずだからな」

ヴィレッタ「行って来い」

ルルーシュ「了解しました」

ルルーシュ「行こう、cc」

cc「ああ」ギュッ

ててて…

カレン「…ふう、さっぱりしたぁ…」ウィン

カレン「あれ?ヴィレッタさんだけですか?」

ヴィレッタ「皆ハンガーの方だ」

カレン「えー、ラクシャータさんに紅蓮の調子見てもらう約束だったのに」

ヴィレッタ「自分でやっていると聞いたが?」

カレン「あたしのは、ほら付け焼き刃ですから」

カレン「紅蓮と無頼じゃ勝手が全然違って…」

ヴィレッタ「無頼?それは…」

カレン「あっ…忘れて下さい」

ヴィレッタ「…まあ、お前にも色々あるのだな」

カレン「はは、そんなカンジです」

カレン「そうだ、今度演習に付き合ってもらえませんか?」

カレン「最近シミュレータばかりでなまりそうなんです」

ヴィレッタ「…まあいいだろう」

カレン「よっしゃ!」

ヴィレッタ「それはそうとカレン」

カレン「はい?なんですか?」

ヴィレッタ「いつからルルーシュとccは手を繋ぎながら歩くようになった?」

ヴィレッタ「そもそも、ccが随分印象を変えたような…」

カレン「まあ、婚約者ですし」

カレン「同棲してるんだから、ほら、ね?」

ヴィレッタ「む、そういうものなのか?」

カレン「いや、あたしにも経験は無いですけど」

カレン「…でも、最近前より二人の様子が明るいように思うんですよ」

カレン「だから、いいことなんじゃないかなって」

ヴィレッタ「…それもそうか」

ヴィレッタ「私はこれからハンガーの方に行く」

ヴィレッタ「お前もガウェインを見に行くか?」

カレン「え?あれ完成したんですか?」

ヴィレッタ「皆その調整をしに行ったんだ」

カレン「あ、あたしも行きます」グイッ

ヴィレッタ「…そのツナギ、似合うじゃないか」

カレン「そうですか?」

カレン「でもこれ、赤過ぎて汚れが目立つんですよね…」

ヴィレッタ「貰い物か?」

カレン「はい、ロイドさんがくれたんです」

ヴィレッタ「ほう、意外だな…」

カレン「ああ見えて、一番皆のこと見てますし」

カレン「さ、行きましょう」

ヴィレッタ「ああ」

~政庁~

スザク「…あれ、迷ったかな…」

スザク「マズイなぁ、またセシルさんとヴィレッタさんに怒られちゃうよ」

ユーフェミア「お困りですか?」

スザク「ああ、実は物資管理局に用があって…」

スザク「ん?」

ユーフェミア「お久しぶりですね、スザク」

スザク「ユフィ?…じゃなかった、ユーフェミア様?」

ユーフェミア「ユフィで結構ですよ」

ユーフェミア「どうでしょう、用事の後に少しお時間いただけますか?」

スザク「え?あ、大丈夫ですけど」

ユーフェミア「それでは物資管理局に行きましょう」

ユーフェミア「こちらです」

スザク「あ、待ってください!」

~中庭~

スザク「良かった、間に合って…」

ユーフェミア「大変ですね、軍人さんは」

スザク「副総督に比べれば、かなり楽ですよ」

スザク「ルルーシュは僕よりずっと仕事してますから」

スザク「正直、僕まで少尉になっていいのか疑問ですね」

ユーフェミア「しかし、ナリタの功績は大きいと思いますよ」

ユーフェミア「特派の方々の働きがなければ、部隊に大変な損害があったでしょう」

スザク「…それは、ジェレミア卿の働きですから」

ユーフェミア「…すみません、無神経でしたね」

スザク「あ、いえ、そう言うわけでは…」

ユーフェミア「それより、スザク」

スザク「はい?」

ユーフェミア「今はわたくしたちしか居ないのですから、ユフィとお呼びなさい」

ユーフェミア「敬語も必要ありません」

スザク「いや、そう言うわけには…」

ユーフェミア「いいですね?」

スザク「…はい」

スザク「それで、ユー、…分かってるから、そんな目をしないでくだ…くれないか」

スザク「あー…ユフィ?何か用事でもあるのかい?」

ユフィ「よろしい」

ユフィ「はい、わたくしスザクに用事があります」

スザク「なんです…なんだい?」

ユーフェミア「わたくしに騎士が居ないのはご存知ですか?」

スザク「騎士って、皇族につく補佐官の?」

ユーフェミア「厳密に言えば少々異なりますが、まあそれです」

スザク「いや、知らなかった」

ユーフェミア「それでは、今知ってください」

ユーフェミア「わたくしには、騎士が居りません」

スザク「はぁ」

ユーフェミア「その騎士に、スザク、貴方を指名しました」

スザク「なるほど………は?」

ユーフェミア「ですから、貴方をわたくしの騎士にしたいのです」

スザク「なんでまた、僕なんかを…」

ユーフェミア「信頼できる方にお願いしたいというのが一つです」

ユーフェミア「それに、スザクなら腕っぷしも能力も申し分ありません」

スザク「事務能力は全然ないんだけどね…」ポリポリ

ユーフェミア「その辺りはなんとかなります」

ユーフェミア「お姉様は随分渋っていらしたようですが」

ユーフェミア「なんとか折れてくれました」

スザク「そうだったのか…」

スザク「……でも、意外だな」

ユーフェミア「意外、ですか?」

スザク「うん」

スザク「ユフィならルルーシュを選ぶんじゃないかと思って」

ユーフェミア「…はい、最初はその予定でした」

ユーフェミア「しかし、ルルーシュはお姉様の特務騎士となる予定ですので」

スザク「特務騎士?」

ユーフェミア「知らないのも無理からぬことです」

ユーフェミア「随分古い制度ですから」

スザク「普通の騎士とは違うのかい?」

ユーフェミア「ええ」

ユーフェミア「特務騎士は、爵位と同程度の価値がありますから」

スザク「爵位って…」

ユーフェミア「軍令で、公開受勲がないのも特徴です」

ユーフェミア「…スザクは、ルルーシュのことを知っていますよね?」

スザク「…本当の名前のことかい?」

ユーフェミア「そうです」

スザク「…うん、知ってるよ」

スザク「なるほど、騎士は名前を公表されるからね」

ユーフェミア「ルルーシュの正体が知れ渡ってしまっては、問題がありますから」

ユーフェミア「ともかく、わたくしはルルーシュを危険に晒したいわけではありませんので、諦めたのです」

スザク「それで、僕が後釜ってわけだ」

ユーフェミア「妥協したつもりはありませんよ?」

ユーフェミア「もともと、騎士に選ぼうと思っていたのはスザク、他ならぬ貴方なのですから」

スザク「?どういうことだい?」

ユーフェミア「ルルーシュは、ルルーシュなりの信念で行動しています」

ユーフェミア「しかし、一兵卒に出来ることというのは、かなり限られてしまいます」

ユーフェミア「わたくしは、その手助けにならないかと思って騎士任命を決めたのです」

スザク「そうだったのか…」

ユーフェミア「というわけで、ルルーシュを騎士にするのではなく」

ユーフェミア「わたくしはわたくしなりのお手伝いをしようと思ったのです」

スザク「ユフィなりの?」

ユーフェミア「ええ、考えがあるのです」

ユーフェミア「スザクも、聞いたら驚くと思いますよ」

スザク「それって一体…」

ユーフェミア「ふふ、まだ秘密です」

ユーフェミア「ともかく、お受けいただけますか?」

ユーフェミア「わたくしには、貴方の力が必要です」

スザク「…でも、僕は名誉ブリタニア人だし」

ユーフェミア「関係ありません」

ユーフェミア「身分や人種なんてどうでも良いのです」

ユーフェミア「わたくしは、枢木スザクという一人の人間に聞いているのですから」

スザク「ユフィ…」

スザク「…僕が適任とは思えないけど」

スザク「女の子の期待に応えられないようじゃ、ダメだよね」

ユーフェミア「それでは…」

スザク「…枢木スザク少尉」

スザク「ユーフェミア様の騎士の任、謹んで拝命いたします!」ザッ

ユーフェミア「あ、受勲は後で式典を催す予定なので…」

スザク「あれ?そうなのかい?」

ユーフェミア「ええ、先にお伝えしようと思っただけですから」

ユーフェミア「それではスザク、今後ともよろしくお願いします」

スザク「うん、了解しました!」

ユーフェミア「よろしい!」

cc(…しかし、よりにもよって特務騎士とはな)

cc(まさか、その名をまた聞くことになるとは思いもしなかったよ)

ルルーシュ「cc、どうかしたのか?」

cc「ん?どうもしないが?」

ルルーシュ「そうか、考え込んでいるように見えたのでな」

ルルーシュ「俺たちのナイトメアなんだ、心して見なければ」

cc「…ああ、もちろんだ」

cc(ふっ、ルルーシュが特務騎士と聞いたら、一体どんな顔をしたのだろうな)

cc(…なあ?マリアンヌ)

これでおしまいです。

次回ガウェインとシュナイゼル、ご期待下さい。

それでは、おやすみなさいノシ

乙バレさまです。

いやいや急かしてもいいですよ。

それだけ期待してもらってるということですし。

あと、五年は掛からないと思いますが、一年はかかるかもしれません。

今日は書けるので、よろしければ待っていてください。

書けなかった分くらいは書くので。

それでは、また。

おはようございました。

確かに五年は長いですね。結婚とか出来てたらいいです。

書いたことのある人なら分かってくれるかもしれませんが、考えるより打つのが面倒なのです。

プラス、即興なので前の話と矛盾しないよう、フラグは立てるようと気にしていると長く遅筆になります。

書き溜めろ?そうしたら展開ばれた時ショック大きいじゃないですか。

まあ、大概後でいい事思いつくので、その場でやってます。

それでは、一気に100くらい書く気持ちで頑張りますよ。

ルルーシュ「…これが、ガウェイン…」

cc「かなり大きいな」

ラクシャータ「んー、ま、ハドロンのせいなんだけどねぇ」

ロイド「よっと…ふぅ」

ラクシャータ「ロイドー、どんな感じ?」

ロイド「どうもこうもないよ」

ロイド「電子兵装は問題なしだけど、こいつ武装一辺倒すぎて…」

ラクシャータ「でも、フロートが持たないって…」

ロイド「うーん、サブに無いと厳しくないかなぁ」

ルルーシュ「何の話です?」

ロイド「ああ、いたの」

ラクシャータ「呼んでくるって言ったじゃないのさ」

ロイド「実はねぇ、サイズの問題で補助兵装が積めないんだよぉ」

cc「フロート?のせいか?」

ロイド「うんうん、そのとーり」

ロイド「この機体には、セシル君の考案したフロートユニットをつけてみたんだけどぉ」

ロイド「弾薬込みで積むと、重量オーバー」

ロイド「…結局、他でカバーするしか無いのかなぁ」

ラクシャータ「ハドロンで十分じゃない?」

ロイド「うーん…微妙」

ルルーシュ「どの程度完成しているんですか?」

ロイド「機体自体は完成しているよ」

ロイド「あとは、君たちに合わせてセッティングするだけぇ」

カレン「うわー、直立させると凄いわね…」

ルルーシュ「カレン、来たのか」

ヴィレッタ「これがナイトメアとはな、時代も変わったというわけだ」

カレン「なになに?何か問題?」

ルルーシュ「いや、実は…」

ラクシャータ「前話してたでしょ?副兵装の件よぉ」

カレン「結局ダメなの?」

ラクシャータ「あたしとしては、別に要らないと思うんだけどねぇ」

カレン「腰あたりに付けたら?」

ロイド「そうすると、前面に比重重くなるし、そもそも脚部の安定が…」

ルルーシュ「…cc、何の話か分かるか?」

cc「メカニック魂なんだろう?放っておけ」

カレン「えー…この機体エネルギー的にはどうなんですか?」ポリポリ

ロイド「それがこのサイズの原因だよ…」

hyaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa


ワーイ(・∀・) 頑張ってね、ずっと付いて行くさ

例え受験前であろうともな・・・

ロイド「肩のハドロン二問に加えて、フロートとドルイド使うから」

カレン「なるほど…」

ラクシャータ「…とにかくさ、その話はまた後でするとしてぇ」

ラクシャータ「せっかくルルーシュとcc連れて来たんだし、セッティング終わらせましょ」

ラクシャータ「使うんでしょ?確か…」

ロイド「神根島の調査、だね」

ロイド「出資者の意向じゃあ逆らえないよねぇ」

ラクシャータ「調査なら、そんなに兵器いらないでしょ?」

ルルーシュ「調査って、何についてなんですか?」

ロイド「ああ、そっちも話していなかったっけ」

ロイド「今度、特派主導で地質調査やるらしいよ?」

ルルーシュ「どうしてうちが地質調査を?」

ロイド「さあ?シュナイゼル様のお心のままに、だねぇ」

>>236受験頑張れ。ガンバレルルーシュ

ルルーシュ(シュナイゼルが地質調査だと?)

cc(何かあるのか?)

ルルーシュ(…覚えているか?シャーリーの父親の話)

cc(…そういえば、あれも地質調査か)

ルルーシュ(それだけじゃない)

ルルーシュ(調べてみたら、あの大元はシュナイゼルが囲っている企業の一つだったんだ)

cc(偶然、ではないな)

ルルーシュ(一体何を企んでいる…)

ラクシャータ「ルルーシュ、cc、上登ってよぉ」

ラクシャータ「ちゃちゃっと済ませるからさぁ」

ルルーシュ「…ああ、分かった」

ルルーシュ「複座とは聞いていたが、こう見ると違和感があるな」

ロイド「ひひっ、前代未聞だからねぇ」

ロイド「ドルイドシステムのおかげで、今のプロトとは比較にならないほど動かせるよぉ」

ルルーシュ「具体的には、何が変わるんですか?」

ロイド「取り敢えず、火器管制は任せて大丈夫かなぁ」

ロイド「ハドロンの出力なんかは、自動手動の切り替えも出来るけど」

ロイド「あとはエナジー管理と、フロートのバランス」

ルルーシュ「バランス?」

ロイド「普通のナイトメアならともかく、このサイズは自分でどうこうできないからねぇ」

ロイド「フロートによる飛行は、オートで調整入れてるんだぁ」

ラクシャータ「cc、シュミレータ入れるから、動かしてみて」

ラクシャータ「操作角合わせないとねぇ」

cc「分かった」

ラクシャータ「この機体、一応ルルーシュの方でもccの方でも動かせるように出来てるから、ルルーシュも後でねぇ」

ルルーシュ「ああ」

ルルーシュ「ロイドさん、ガウェインの連続使用可能時間は?」

ロイド「エナジー四つ付いてるからねぇ」

ロイド「フロート入れても、ざっとプロトの二倍近く動かせるよぉ」

ロイド「ハドロン含めれば、1.2倍くらいかなぁ」

ルルーシュ「それだけ動けば大丈夫ですね」

ロイド「じゃ、やっちゃいますか」

ラクシャータ「はいはい、やるのはあたし」

ロイド「…いいでしょお?言うくらいさ」

カレン「いいなー、フロートユニット」

ラクシャータ「悪いけど、小型化含めてあんたの紅蓮が最後よ」

ラクシャータ「輻射波導分、調整面倒なんだから」

カレン「くっ、ズルい」

ラクシャータ「はいはい、紅蓮も後で見るからねぇ」

カレン「約束だからね!」

ヴィレッタ「…ふっ…」

~数日後 神根島~

スザク「うーん、空気が美味しいね」ノビ

カレン「あんたは気楽よね…」

スザク「あ、聞いてよカレン、実はね」

カレン「あんたも騎士なんでしょ?何度も聞いたわよ」

カレン「ま、ルルーシュより下だけどねぇ」ゲラゲラ

スザク「そんな言い方しなくてもいいじゃないか」

カレン「ふんだ、自慢ばかりするからよ」

カレン「ま、あたしはブリタニアの地位なんて興味ないけど」

スザク「カレン、君はまだレジスタンスと繋がっているのかい?」

カレン「あたし、かなりここに居ると思うんだけど?」

カレン「優秀な枢木少尉には、貴方の仕事を手伝ってくれるあたしが他の事をしていると、そう思われるんですね?」

スザク「いや、それはそうなんだけど」

カレン「…今んとこ、特に何もしてないわよ」

カレン「分からないけど、あたしだって今はブリタニア全部が嫌って訳じゃないし」

カレン「だから、心配無用」

スザク「そう、ならいいんだけど」

カレン(…ま、報告はしてるけどね)

カレン(情報系はラクシャータさんに回っちゃうし、あたしは騎士団の活動が危うい時くらいしか役目無いからね…)

スザク「ん?どうかしたのかい?」

カレン「いーえ、何にも」

カレン「それより、あんたは機材搬入の手伝いでもして来なさい」

スザク「ちぇー、自分は何もしてないくせに」

カレン「あたしは調査結果纏める仕事がこれからあるの!」

スザク「わっ、鬼婆が出た」ダッ

カレン「こら!小学生みたいなこと言うな!」

カレン「…ったくもう、緊張感ってものは無いのかしら」

~ガウェインコックピット~

cc「いいのか?あの二人のところに混ざりに行かなくて」

ルルーシュ「どうせいつもの馬鹿騒ぎだ、放っておけばいい」

ルルーシュ「cc、騎士団の方、ちゃんと手配したか?」

cc「抜かりないさ」

cc「今のところ、目立って動いている暗部組織はほぼ壊滅させている」

cc「薬や銃の取引き網も、かなり制圧したからな」

ルルーシュ「それでいい」

cc「いいのか?このままでは騎士団内でも生ぬるいと思う輩が現れるぞ?」

ルルーシュ「問題ないさ」

ルルーシュ「黒の騎士団は、順調に正義の味方になっている、それが大切なんだからな」

ルルーシュ「人道にもとる行為は、俺の計画にとっても障害でしかない」

cc「そのお前が抱えている計画、私は詳しく知らないのだがな」

ルルーシュ「まだ実行の目処が立っていない」

ルルーシュ「概要くらいなら説明してもいいが」

cc「…いや、別に構わんさ」

cc「好きなようにやればいい」

ルルーシュ「随分信用してくれるじゃないか」

cc「もうそろそろ、お前という人間がどんなものかくらい分かるさ」

cc「少なくとも、私の知る血生臭い奴らとは違っている」

ルルーシュ「……それに関して言えば、俺は甘いのかもしれないがな」

cc「貫けばどんな思想も信条になる」

cc「達成が難しいというだけだ」

ルルーシュ「…そうだな」

cc「国を変えようとする人間が、血を流さずにやろうとしているんだ」

cc「並大抵では無理だぞ?」

ルルーシュ「やるさ」

ルルーシュ「今は騎士団自体に抑制も働いている」

cc「抑制?」

ルルーシュ「現在騎士団に加入を希望する人間の多くは、言わば正義の味方予備軍だ」

ルルーシュ「その辺りは、ディートハルトに喧伝させている」

ルルーシュ「殺さない傷つけない、悪は許さない」

ルルーシュ「このイメージを作るために、わざわざ軍の情報を利用して慎重を期した」

cc「それが、さっきの計画に繋がるのか?」

ルルーシュ「ああ」

ルルーシュ「これにより、騎士団メンバーは自発的に行動を抑制する」

ルルーシュ「非人道的な行為に対して、仲間内で制限し合う」

ルルーシュ「もはや、今の規模を一人の人間が制御するのは不可能に近い」

ルルーシュ「だが、ゼロという指導者のもと、規律を自ら遵守し始めるというわけだ」

cc「まるで宗教だな」

ルルーシュ「言い得て妙だな」

ルルーシュ「今の騎士団は、もはや一つの宗教団体に近い」

ルルーシュ「正義というのは、どんな人間にも心地よいものなのだよ」

cc「元を正せばただの反乱軍なんだがな」

ルルーシュ「だが、今その話をする人間はブリタニア上層部くらいのものだ」

ルルーシュ「なんせ、支持者にもブリタニア人が多数含まれているのだから」

cc「お前の言う計画、何と無く察しがついてきたよ」

ルルーシュ「ふっ、頭の回転が早い女は好きだ」

cc「お前と一緒にいるからかな?」

ルルーシュ「元から強かだったろう?」

ラクシャータ「少尉さぁん、首尾はどう?」

ルルーシュ「ラクシャータ、通信は切っておいたはずだが?」

ラクシャータ「あたしに隠し事なんて、酷いと思わなぁい?」

ラクシャータ「ま、知る必要の無いこと知っちゃうと、死ぬ原因になりそうだから嫌なんだけどねぇ」

ルルーシュ「こちらは問題ない、後は指示を待つのみだ」

ラクシャータ「おーけー、ロイドにも言っておくわぁ」

ラクシャータ「そうそう、この調査について調べといたわよぉ」

ルルーシュ「何か分かったか?」

cc「咲世子の方からは何も出なかったと聞いたが」

ラクシャータ「軍機密みたいねぇ」

ラクシャータ「こっちも辿れる限界だからぁ、下手するとブリタニア本国まで絡んでるわよぉ」

ルルーシュ「それで?」

ラクシャータ「この調査、かなりきな臭いわぁ」

ラクシャータ「ざっとみた限り、そもそもここに資源はカケラもないもの」

ラクシャータ「機材だけはそれなりに揃えているけど、ドルイドも考えると本格的に謎ねぇ」

ルルーシュ「どういうことだ?」

ラクシャータ「そもそも、地質の調査程度でドルイドシステムを使う理由が薄いのよぉ」

ラクシャータ「ドルイドは高速演算可能だけどぉ、それなら使うだけのモノが埋まってないとねぇ」

cc「本当に何もないのか?」

ラクシャータ「うーん、鉱脈的にもここはハズレ」

ラクシャータ「こんなとこ掘り返すのは、バカか予算目当てでしょうねぇ」

ラクシャータ「でも、相手は皇族だし、予算目当てってことは無いでしょ?」

ルルーシュ「……」

cc「何か推測できないか?」

ラクシャータ「そうねぇ……」

ラクシャータ「…あ、そうそう」

ラクシャータ「ここ、前にも調査入ったことあるのよねぇ」

cc「その時の結果は?」

ラクシャータ「何か、古い遺跡があったみたい」

ラクシャータ「もっとも、そこは今回の調査にもおまけで入ってるけど」

ルルーシュ「そちらがメインなんじゃないか?」

ラクシャータ「でも、出土したものは金銭的価値ゼロのものばかりよ?」

ラクシャータ「歴史的に見ても、わざわざブリタニア人が発掘する必要ないって放置されていたんだから」

ルルーシュ「…だが、引っかかるとすればそのくらいだな」

ラクシャータ「シュナイゼルが、考古学に興味があるって話は聞いてないけどねぇ」

ルルーシュ「まあいい、何か他に分かったら教えてくれ」

ラクシャータ「あいよぉ」ピッ

cc「どう見る?」

ルルーシュ「シュナイゼルは、狡猾なやつだ」

ルルーシュ「無意味に何かをするタイプではない」

ルルーシュ「この調査には、必ず意味がある」

cc「やはり遺跡か?」

ルルーシュ「分からない」

ルルーシュ「…cc、調査結果を騎士団の方にも取っておけ」

ルルーシュ「どんな物かは分からないが、利用できるかもしれない」

cc「分かった、やっておこう」

ルルーシュ「遺跡か…」

ルルーシュ「一体何が眠っている?」

cc(……まさか、な)

~調査現場~

シュナイゼル「これで機材は全部搬入し終えたのかな?」

ロイド「はいはぁい、これでおしまいでぇす」

ロイド「それにしても、何でこんなところの調査を?」

シュナイゼル「残念だが、それは教えられないんだ」

シュナイゼル「君たちは遺跡の方を先に調べておいてくれ」

シュナイゼル「鉱石採掘は別の班を余分に回しておく」

ロイド「了解でぇす」

シュナイゼル「ふふ、楽しみだね」

ロイド「貴重鉱石の採取ですかぁ?」

シュナイゼル「いや、そんなものよりもっと価値のある、何かだよ」

シュナイゼル「それより、今日あの機体に乗っているのは誰なんだい?」

シュナイゼル「」

シュナイゼル「挨拶は必要無いが、最新鋭機に乗るというのは気になるものだからね」

ロイド「……ランペルージ少尉ですよぉ」

シュナイゼル「ランペルージ?」

ロイド「いやねぇ、最近昇進したんで、乗ってみたいって、ねえ?」

ロイド「シャイな子だから、出てきたがらなくて」

ロイド「呼んできましょうか?」

シュナイゼル「…いや、構わないよ」

シュナイゼル「仕事を頑張るように伝えてくれたまえ」

ロイド「あいあいさー」

ロイド(…ジェレミアが調べていたこと、本当かどうかは分からないけど)

ロイド(余計な揉め事を起こすと、あの子たちが辛いかもしれないからね…)

シュナイゼル「ん?どうかしたかい?」

ロイド「いーえ、何でもありませんよぉ」

ルルーシュ「…これで終わりか」

cc「一応全部データは送っておいたが」

cc「意味があるとは思えんな」

ルルーシュ「遺跡自体は、ラクシャータの言う通り、特別何かあるというわけでは無かったようだ」

cc「強いて言えば、この辺りは人工物だった形跡のある物が多いくらいか」

ルルーシュ「遺跡なんだ、その程度は当然だろう」

ルルーシュ「騎士団経由で当たって見るしかあるまい」

cc「手配しておこうか?」

ルルーシュ「頼む」

ルルーシュ(シュナイゼル、何が目的だ?)

~さらに数日後 キョウト本拠地~

神楽耶「ゼロさま、お茶をどうぞ」

ゼロ「いえ、私は飲まないので」

神楽耶「あら、仮面を取っていただけませんの?」

ゼロ「はい、申し訳ありませんが」

神楽耶「わたくしは、別に貴方がどんな方でも許容しますよ?」

ゼロ「そういう問題では無いので」

神楽耶「そんな他人行儀な言い方なさらないで下さいな」

神楽耶「わたくしは、貴方の未来の妻ナノですから」ピト

cc「…んんっ」ゴホン

神楽耶「あら、何か?」

cc「……いえ、何も」

ゼロ「それで神楽耶様、本題の方を」

神楽耶「あら、準備の方は終わったのですか?」

ゼロ「順当に行けば、そろそろ条件はクリアされるでしょう」

神楽耶「わたくしは、ゼロさまがお決めになられたことに従うだけですわ」

神楽耶「何の異存もありません」

ゼロ「?それでは、何故会談を?」

神楽耶「決まってますわ、ゼロさまにお会いする為です!」

神楽耶「最近、特に冷たかったでしょう?」

ゼロ(…cc、何をしたんだ?)

cc(別に、お誘いを突っぱね続けただけだ)

ゼロ(…一体何を怒っている)

cc(怒ってなどいないさ)

cc(良かったな、美人になるぞ、その女は)

ゼロ(何だ?拗ねているのか?)

cc(…別に)

神楽耶「あー、また内緒話をされていますのね」

神楽耶「ひどいですわ、妻を前にして別の女性に現を抜かすなんて」

ゼロ「いえ、彼女とはそう言う関係ではなく」

cc「そうですとも、お姫様」

cc「ただ、お姫様と違って、私は仕事があるのでね」

ゼロ「おい、cc」

神楽耶「ぐぬぬ…」

cc「ゼロ、そろそろ行きましょう」

cc「目的は達せられたようですし」

神楽耶「お待ちくださいな」

cc「まだ何か?」

神楽耶「貴方、ゼロさまに特別な感情はありませんのね?」

cc「…さあ、どうでしょうね?」

ゼロ「おい、何を言うんだ」

神楽耶「…いいでしょう」

神楽耶「英雄色を好むと申しますし、愛人の一人や二人、囲う甲斐性がなくては大事を成すこともままなりませんもの」

神楽耶「けれど、わたくしはあなたが好きではありません」

cc「おやおや、早速敗北宣言ですか?」

神楽耶「敗北?笑わせないで下さいまし」

神楽耶「あくまで本妻はわたくし、貴方は二号です」

cc「…そう思うなら、そうなんでしょうね」

ゼロ「二人とも、その辺りで…」

神楽耶「ゼロさま!」

ゼロ「な、何でしょう?」

神楽耶「言ってやって下さいまし、この女に!」

神楽耶「真に愛しているのはわたくしだと!」

cc「ふん、たかだか数回話をした程度で、自分が愛されていると思うとは、やはり子供だな」

神楽耶「なんですって?」

ゼロ(cc!)

cc(いい機会だ、面倒になる前に分からせた方がいい)

神楽耶「ゼロさまは、わたくしのように若い女の方がいいに決まっています!」

cc「そんな色気のない身体で、果たして満足させられるのかな?」

神楽耶「男性は、未成熟な身体を好むものです!」

cc「そんなもの、一時でしかない」

cc「人間は老いる、それは必定なのだ」

神楽耶「その時は、貴方も同じように歳を召されるでしょう」

cc「私はそんなことない」

神楽耶「ゼロさま、わたくしこう見えてキチンとそう言った教育も受けております」

神楽耶「どんな伽でも、立派にこなせます!」

ゼロ「いえ、別にそのようなことは…」

cc「そんなことを言って」

cc「いざ本番では怖気づくに決まっている」

神楽耶「そんなことありません」

神楽耶「確かに、まだ殿方を受け入れるには障害もあるでしょうが」

神楽耶「そういう方が燃えると聞きました!」

cc「そんな伝聞で物事を判断するのは、あまり賢いとは言えないな」

cc「背徳感は長続きしないぞ?」

神楽耶「ぬぐぐ、何故そこまで余裕が…」

cc「下の毛が生え揃ってから戦いを挑むべきだったな」

神楽耶「なっ!?」

ゼロ「待て、言い過ぎだ」

神楽耶「…こ、これから生えて来ます!」

ゼロ「か、神楽耶様もそんな話に耳を貸す必要はありません」

神楽耶「…ふう、ゼロさまに免じて、ここは引いてあげましょう」

ゼロ「あ、ありがとうございます」

cc「ま、大人になるんだな、お姫様」

ゼロ「馬鹿、大人になるのはお前だ」ゴン

cc「痛っ…」

ゼロ「ともかく、話は以上です」

神楽耶「はい、承りました」

神楽耶「それより、貴方、お名前は?」

cc「ccだ」

神楽耶「ccさん、貴方をわたくしのライバルと認めましょう」

神楽耶「わたくし、必ずゼロさまをめろめろにしますから」

cc「ふふ、やってみればいい」

神楽耶「その自信、高くつきますわよ」

ゼロ「そ、それではこれで…」

神楽耶「ゼロさまは、またいらして下さいね」

ゼロ「…」

cc「…」

ゼロ「何故ああも言い合いした?」

ゼロ「分かっているだろう?結婚なんて、所詮は夢見がちな少女の戯言だ」

ゼロ「あの子もそのうち…」

cc「いや、あのお姫様は本気だ」

ゼロ「なに?」

cc「小娘ではあるが、真の強い頑固者だよ」

cc「…その、少しいいすぎてしまったが」

ゼロ「まったくだ」

ゼロ「神楽耶は今後も大事な駒なんだ、ご機嫌はとっておきたい」

ゼロ「次は気をつけろよ?」

cc「…ああ、わかっている」

ここまでです。

なんだか久しぶりで、展開が急すぎる気もするけど、フラグは立てられているのでいいかな?

相変わらずムラのある進行ですが、まったり見て行って下さい。

それでは、またノシ

お久しぶりです。

お願いがあります。他のssも読んでいただけるのはありがたいのですが、そこにこのssに関するレスを書くのはご遠慮下さい。

全員がこのssを読んでくださっているわけではなく、戸惑わせてしまうことになります。

確認はしていますので、催促等は該当するssにてお願いします。

それでは、寝落ちするまで書かせていただきます。

お、きたか!

ゆっくりやってくれればいいけどペースを変えるなら言ってくれないと凍死するだろ

~騎士団移動拠点~

団員「…報告は以上です」

ゼロ「分かった、下がってくれ」

団員「それでは、また何かあればお呼び下さい」ピッ プシュ

cc「行ったか」

ゼロ「…別に隠れる必要はないんだぞ?」

cc「裏で面倒な噂を流されると、私が嫌なんだよ」

ゼロ「ゼロの愛人は不服か?」

cc「残念ながら、私には婚約者がいてな」

cc「仮面の男に現は抜かせん」

ゼロ「ふっ、誰も気にはしないだろうが」カポ

ルルーシュ「cc、座ったらどうだ?」

cc「ああ、そうしよう」トサッ

>>271最近忙しくてね、また徐々に戻します。あと服は着なさい

cc「…なあルルーシュ」

ルルーシュ「ん?何だ?」

cc「やはり、お前も若い奴の方がいいのか?」

ルルーシュ「どうした?不安になったか?」

cc「…よく分からん」

ルルーシュ「分からない?」

cc「こんな感覚は、永く生きてきた私にも初めてだ」

ルルーシュ「…そうか」

cc「まあ、大半の時間を迫害されてきたからな、私は」

ルルーシュ「……cc、もう少しこっちにこい」

cc「?何かあるのか?」ススッ

ルルーシュ「…」ポン

cc「何だ?」

ルルーシュ「何も心配するな」

ルルーシュ「今の俺には、お前の力が必要不可欠だ」

ルルーシュ「何があったとしても、手放すつもりはない」

cc「…言って欲しいのは、そういうことではないんだがな」

ルルーシュ「簡単にジョーカーを切るわけにはいかんからな」

ルルーシュ「…」ナデ

ルルーシュ「また、髪を染めないとだな」

cc「色が戻ってしまったか?」

ルルーシュ「ああ」

ルルーシュ「俺としては、元の色もいいとは思うんだがな」

cc「そういうわけにはいかないさ」

cc「私は結構気に入っているぞ?黒髪も」

ルルーシュ「そうなのか?」

cc「ああ、昔を思い出す」

ルルーシュ「昔?」

cc「…かつて、私が放浪していたころ」

cc「この髪を染めていた時期があってな」

ルルーシュ「いつ頃なんだ?」

cc「はは、あまり覚えていない」

cc「どちらかといえば、そのあとの方が衝撃的だったからな」

ルルーシュ「その話、聞かせてくれるか?」

cc「……すまない、詳しくは言えないんだ」

ルルーシュ「俺が信用出来ないのか?」

cc「そうじゃない!」

cc「しかし…」

ルルーシュ「…そうか」

ルルーシュ「まあ、無理に聞くことはしない」

cc「…本当にすまない」

ルルーシュ「気にするな、話せないことくらい誰にだってある」

cc「……」

ルルーシュ「…そんな顔をするな、本当に気にしていない」

ルルーシュ「笑えとは言わないが、悲しい顔なんて俺は見たくないんだ」

ルルーシュ「ほら、怒ってないから」ナデナデ

cc「…子供扱いするな」

ルルーシュ「やめた方がいいか?」

cc「…そうは言ってない」

ルルーシュ「それなら、じっとしていろ」

cc「仕方ないな」

ルルーシュ「……あれだけ染めても、傷んでいないのか」

cc「そうか?」

ルルーシュ「ああ、柔らかい」

ルルーシュ「…ナナリーには負けるがな」

cc「何故素直に褒めてくれないんだ」

ルルーシュ「褒めたさ、事実を付けたしたに過ぎない」

cc「…ふん」ボス

ルルーシュ「どうした?気に入らなかったか?」

cc「…少し疲れた、枕になれ」

ルルーシュ「…まあいいだろう」

cc「到着前に起こしてくれ」

ルルーシュ「分かっているさ」

ルルーシュ「…痛くないか?」

cc「そうだな、少し硬いが」

cc「…悪くない」

ルルーシュ「それならいい」

ルルーシュ「ゆっくり休め、最近は仕事も多くさせ過ぎた」

cc「……」

ルルーシュ「…魔女には見えないな」

cc「…今は魔女じゃない」

ルルーシュ「ああ、普通の女だ」

cc「……ふん」

ルルーシュ「子守唄でも歌おうか?」

cc「そんなもの要らん」

cc「…だが、一つ頼みがある」

ルルーシュ「何だ?聞いてやる」

cc「……私を、一人にしないでくれ」

ルルーシュ「無用な願いだな」

cc「…おやすみ」

ルルーシュ「ああ、おやすみ」

~政庁~

ルルーシュ「スザク、そう固くなるな」

スザク「けど、ルルーシュ」

スザク「僕たち、今日から騎士なんだよ?」

スザク「内側からブリタニアを変えるって目的に、かなり近づけるってことじゃないか」

ルルーシュ「まあそうだな」

スザク「うう、そう思うと、なんだか夢みたいで…」

ルルーシュ「相変わらず真面目な奴だ」

カレン「二人とも、準備は出来た?」ガチャ

cc「ほう、なかなかいいじゃないか」

ルルーシュ「軍用礼服なんて、着る機会はもうないかもしれないからな」

ルルーシュ「目に焼き付けるといい」

カレン「はいはい、勝手に言ってなさい」

カレン「そろそろ始まるわよ、行かないと」

スザク「もうそうな時間だったのか」

ルルーシュ「お前たちはいつもの服装なんだな」

cc「私は一応軍服を着せられたがな」

カレン「しょうがないでしょ、あたしらは部屋にも入れないんだから」

スザク「あれ?そうだっけ?」

カレン「ルルーシュのせいでね」

ルルーシュ「特務騎士の任命式には、部外者の立会いが禁じられているからな」

ルルーシュ「恐らく、コーネリア、ユーフェミア、ギルフォード、後は…」

カレン「ロイドさんとヴィレッタさんくらいね」

カレン「あと、一応様くらいつけなさいよ」

カレン「これから仕える主人なんだからさ」

ルルーシュ「おっと、そうだな」

スザク「ねえねえ、時間は大丈夫?」

cc「少々まずいな」

ルルーシュ「よし、行くか」

~総督室~

コーネリア「おお、来たか」

ルルーシュ「失礼します」

スザク「し、失礼します!」

ユーフェミア「スザク、もう少し気楽にしてください」

ユーフェミア「あくまで形式だけのものなんですから」

ギルフォード「…」

コーネリア「んんっ、さて、二人ともそこに並ぶがいい」

コーネリア「さっさと終わらせてしまおう」

ユーフェミア「ロイドさん、ヴィレッタさんもこちらへ」

ロイド「はいはぁい」

ヴィレッタ「了解です」

コーネリア「ギルフォード、頼む」

ギルフォード「はっ!」

ここまで。眠いので。

進行が遅くなっていますが、少し慎重に書いているのです。

伏線を回収、張りつつミスの無いように、と気をつけるところが山ほど出来てしまったので。

ですが、このssに関して投げだす事はありえませんので、気になる時は適度に催促して下さい。

また、ageると私が書きはじめたと誤解される場合があるので、コメントはsageてお願いします。

それでは、注意やお願いが多くなりましたが、皆様どうかこれからもよろしくお願いします。

おやすみなさいノシ

乙バレです
いつも素晴らしいssをありがとう
特にルルcは本当に嬉しい

勝手なイメージですまんが
軍服ルルーシュ&黒髪c.c.を
http://yui.oopsup.com/browse.php/luluc1205/geass.jpg

日付変わってるが感謝の気持ちをこめて
これからも楽しみにしてる


>>288
心臓止まるかと思いました。光の速度で保存しました。

まさか支援絵をいただけるなんて感激です。

自分なりにイメージはしていましたが、改めて絵になると、ccもルルーシュもとてもハッキリ自分の中に出てきました。

ありがとうございます。これからも宜しければ楽しんでください。

コメントを下さるかたもいつもありがとうございます。ニヤニヤしながら見ています。

それでは、期待に応えるために今日はさらに多めに書いていきます。

始めます。

コーネリア「それでは、長引かせても得はない」

コーネリア「略式ではあるが、騎士章を…」

ばんっ

カレン「た、大変です!!」

コーネリア「ん?貴様は確か…」

ギルフォード「シュタットフェルト准尉、何事だ」

ギルフォード「式はまだ終わっていない、用事ならまた後で…」

カレン「と、とにかくこれ、見てください!」

ユーフェミア「これは…」

ヴィレッタ「キュウシュウですね」

コーネリア「武装蜂起だと?」

カレン「さっき、ニュースでもやってました」

カレン「映像は軍だけみたいですが、多分あいつらがわざと情報を流したんじゃないかと」

ギルフォード「何故私に報告が無いんだ」

カレン「だから、私が伝達に来たんです」

コーネリア「…ルルーシュ、枢木、式は終わりだ」

コーネリア「ギルフォード、二人に騎士章を渡せ」

ギルフォード「は?しかし…」

コーネリア「今は使える戦力が一人でも欲しい」

コーネリア「キュウシュウはまだ軍備が十分じゃない、騎士なら面倒な手続きを省略して連れていける」

ギルフォード「それはそうですが…」

コーネリア「やつらがキュウシュウで事を起こしたのは、私が向かうまで時間が掛かるからだ」

コーネリア「ニュースにも流したということは、私に対して動かざるを得ない状況を作るためだろう」

コーネリア「ならば、今すぐ行かなければ」

ルルーシュ(…!あの機体、……そしてキュウシュウでの蜂起…)

ルルーシュ(…なるほどな)

ルルーシュ(となると、俺がやるべき事は…)

カレン(どうしよう、ゼロは関わっていないと思うけど)

カレン(また解放戦線繋がりの事件なんて、ますます日本人に不利な条件が増えちゃう)

スザク「でも、キュウシュウまで全速で行ってもかなり時間がかかりませんか?」

スザク「兵士を連れて行くとなれば、さらに…」

ヴィレッタ「それに、何の策もなく行けば、返り討ちにもなりかねません」

ロイド「ここまで大々的に宣伝しているんだからねぇ」

ロイド「かなり用意周到に準備してあるんじゃないかなぁ?」

コーネリア「それは…」

コーネリア「…だが、時間が無い」

コーネリア「ギルフォード、直ぐに兵を集め、移動の準備を…」

セシル「ま、待ってください!」

ギルフォード「今度は何だ?」

セシル「そ、そんな皆さんに朗報ですよ」ハァハァ

ロイド「セシルくん?どうしたのさぁ、そんなに慌てて」

セシル「ロイドさん、ついに完成したんです」

ロイド「完成?あ、もしかして…」

コーネリア「おい、二人で話を進めるな」

コーネリア「どういう事なのか、簡潔に説明しろ」

ロイド「ああ、たった今出来たんですよぉ」

ロイド「キュウシュウまで一、二時間で行くほ、う、ほ、う、が!」

コーネリア「なんだと?」

ロイド「セシルくん、説明は移動中によろしくぅ」

ルルーシュ(…よし、まずは)

カレン「ルルーシュ?」

ルルーシュ「俺はガウェインの方に行く、スザクとカレンもトレーラーに行こう」

スザク「ルルーシュは何か知ってるの?」

ルルーシュ「いや」

ルルーシュ「だが、俺たちの仕事が出来たことは分かる」

ロイド「みんな、いっくよぉ」

ルルーシュ「…」サッ

ルルーシュ「…俺だ」

ルルーシュ「今すぐ動けるか?」

ルルーシュ「…ああ、お前も見たか」

ルルーシュ「指示はいつもの端末に送っておく、お前も向かってくれ」

ルルーシュ「ああ…そうだ」

ルルーシュ「俺も行かなくてはならない、切るぞ」ピッ

ルルーシュ「…よし」

~特派トレーラー ガウェイン格納庫~

cc「お、帰って来たか」

ルルーシュ「ああ」

ルルーシュ「お前も見たか?」

cc「キュウシュウで揉め事らしいな」

cc「カレンが情報部にすっ飛んで行ったから、私はここで待っていたのさ」

cc「そうしたら、トレーラーが動き出したというわけだ」

cc「他の奴らはどうしたんだ?」

ルルーシュ「ロイドさんとラクシャータは車を運転している」

ルルーシュ「セシルさんは総督トレーラーに、カレンとスザクはヘッドトレーラーの方だ」

cc「ガウェインの大きさも、なかなか不便だな」

ルルーシュ「ロイドさんはトレーラーが増えて喜んでいたがな」

ルルーシュ「まあ、これからは拠点が変わるかもしれないがな」

cc「ん?何かあるのか?」

ルルーシュ「今向かっているところだ」

cc「なるほど?またもや移動拠点なのか」

cc「普通に考えて、このまま車で行ってもキュウシュウは遠いからな」

ルルーシュ「話が早いな」

ルルーシュ「ともかく、俺たちはガウェインの準備をしなければ」

cc「初仕事だな」

cc「…それが騎士章か?」

ルルーシュ「ああ、起動キーに付けた」チャリ

ルルーシュ「…何かあるのか?」

cc「…いや、何でもない」

cc「私たちはここで待機なのか?」

ルルーシュ「そうなるな」

俺もギアスssでも書こうかな

>>299
是非!時間がある時に読ませていただきます

cc「それなら、今回の件について考えていることを教えてくれないか?」

cc「カレンにも指示をする必要があるんだろう?」

ルルーシュ「それなら、もうしてある」

cc「ほう?」

ルルーシュ「今回も疑われないようにしていろとな」

cc「拗ねるんじゃないか?」

ルルーシュ「いや、最近は素直なものだ」

ルルーシュ「カレンも特派が気に入っているようだ、裏切りたくは無いのだろう」

ルルーシュ「まして、今回は普通と状況が異なるからな」

cc「…やはり、ただの武装蜂起ではないのか」

ルルーシュ「解放戦線はほぼ壊滅している」

ルルーシュ「そもそも武装蜂起するだけの力はない」

cc「だが、事実奴らは解放戦線を名乗っているぞ?」

ルルーシュ「通りがいいからじゃないか?」

ルルーシュ「もしくは、中核に関係者がいるのだろう、詳しい情報はまだ出ていない」

ルルーシュ「だが、誰に唆されたのか見当はつく」

cc「そうなのか?」

ルルーシュ「シャンハ自治区のことは知っているか?」

cc「ああ、中華連邦から独立したんだったな」

cc「ブリタニアの助力を考慮して、自治区の形でブリタニア領になったとか」

ルルーシュ「その通りだ」

ルルーシュ「シャンハイは微妙な土地でな」

ルルーシュ「もともとは中華連邦の外交窓口なのだが、そのせいで中華連邦のしはいに不満を持つ人間が多かった」

ルルーシュ「自治区としてブリタニア領になってしまった今、中華連邦としても邪魔になっている」

ルルーシュ「ブリタニアが自治区でも認めたかったのは、その辺りの政治的駆け引きの結果なのだろう」

cc「何が言いたい?」

ルルーシュ「映像に映っていたナイトメア」

ルルーシュ「あれはガン・ルゥだ」

cc「?何だそれは」

ルルーシュ「中華連邦製のナイトメアで、日本の無頼とは異なりグラスゴー系列ではない純国産の物だ」

cc「詳しいな」

ルルーシュ「色々あってな」

ルルーシュ「恐らく、ロイドさん辺りは気付いているだろう」

ルルーシュ「コーネリアはeu方面で活動していたようだからな、どうかは分からん」

cc「で?そのナイトメアがどうかしたのか?」

ルルーシュ「最近配備されたばかりなんだ」

cc「…まさか、シャンハイに?」

ルルーシュ「その通りだ」

ルルーシュ「今回のキュウシュウでの蜂起、相当数の戦力を中華連邦から日本に運ぶ目的もあるだろうが」

ルルーシュ「何より、シャンハイとブリタニアの間に火種を投げ入れるのが目的だろう」

cc「バックは中華連邦か」

cc「だが、そんなものいずれは気付かれるだろう?」

cc「ニュースではカメラが映せなかったり、報道規制もあるかもしれないが、軍事関係者なら、まして隣国のナイトメアだ」

cc「日本に常駐していた兵士なら、遅かれ早かれ…」

ルルーシュ「」

ルルーシュ「あくまで火種でいいんだ」

ルルーシュ「両者の間に溝を作れればな」

ルルーシュ「援助について、中華連邦はしらばっくれる、シャンハイももちろん否定する」

cc「それでは、火種にすらならないだろう?」

ルルーシュ「なるさ」

ルルーシュ「少し仮定の話をしよう」

ルルーシュ「仮に奴らの蜂起が成功したらどうなる?」

cc「それは…キュウシュウ地区は日本になるんだろう?」

ルルーシュ「そうなるな」

cc「そして…」

ルルーシュ「中華連邦は助力の見返りに、日本の本格支配を狙う」

ルルーシュ「旗頭は日本人にやらせてな」

cc「代理戦争というわけか」

ルルーシュ「サクラダイト資源は、どの国も求めている」

ルルーシュ「日本を押さえるのは、ブリタニアと敵対する中華連邦にとっても悲願と言えるだろう」

ルルーシュ「ブリタニアの相手は日本人がやってくれる、中華連邦は高みの見物をしていればいい」

cc「それでは、失敗した場合は?」

ルルーシュ「それも、裏の目的を読めば、自ずと答えが見えてくる」

ルルーシュ「考えてみろ、中華連邦が損をするのはどんな時だ?」

cc「…事件の首謀が発覚し、ブリタニアと正面から戦うことになる、か?」

ルルーシュ「そうだ」

ルルーシュ「そして、それが発覚する条件は何だ?」

cc「…お前は本当に問答が好きだな」

ルルーシュ「一から説明するより、この方が楽だからな」

cc「…ふう」

cc「えーっと、シャンハイ側からナイトメアが出ていない事がバレるか、実際今動いている人間が吐くか、くらいじゃないか?」

ルルーシュ「そこだ」

cc「え?」

ルルーシュ「首謀している人間、そいつ自身がシャンハイの援助を受けていると思っていたらどうなる?」

cc「それは…」

ルルーシュ「こういうのを付け加えてみてもいい」

ルルーシュ「もしお前が捕縛されても、シャンハイで引き取ってやるから処分はない、とかな」

ルルーシュ「そう言い含められていれば?」

cc「…その条件が満たされなかった時、裏切られたと感じ…」

ルルーシュ「そう、自ら言う」

ルルーシュ「自分はシャンハイの援助を得て蜂起した、とな」

cc「それなら、ナイトメアはどうなる?」

ルルーシュ「もともと、シャンハイはサザーランドを配備する予定だった」

ルルーシュ「だが、中華連邦が破格の値段でガン・ルゥを売りつけたんだ」

ルルーシュ「独立を宣言したばかりで金も軍備も無かったシャンハイは、これに飛び付いた」

ルルーシュ「そうまでして、何故中華連邦はシャンハイにガン・ルゥを配備させた?」

cc「…もしかして、数を誤魔化しているのか?」

ルルーシュ「真偽を確かめる術は無いが、可能性は高い」

ルルーシュ「実際に配備された数と、出荷した台数が合わない」

ルルーシュ「周りの目にはどう映る?」

cc「秘密裏に戦力を流したとなるだろうな」

ルルーシュ「主謀者の証言があれば、さらにその意見は補強されるだろう」

ルルーシュ「こうすれば、中華連邦はどちらに転んでも得をする」

ルルーシュ「成功すれば、日本での利権獲得と、資源の入手」

ルルーシュ「失敗しても邪魔なシャンハイをブリタニアから切り離し、新たに支配する事ができる」

cc「支配?…だが、考えれば分かる人間はお前以外にもいるだろう」

ルルーシュ「そうだな、戦争を損得勘定すれば簡単にたどり着ける」

cc「それでは、結局バレるんじゃないか?」

ルルーシュ「だから言っただろう?火種でいいんだ」

ルルーシュ「成功すれば、そんなことを気にする必要はない」

ルルーシュ「ブリタニアは日本の事でかかり切りになる、中華連邦を同時に相手取りたくはないだろうからな」

ルルーシュ「失敗した場合、これは矛先が中華連邦に向かう前の段階が決め手になる」

cc「何があるんだ?」

ルルーシュ「ブリタニアはまず、シャンハイの蟠りを解消したくなる」

ルルーシュ「シャンハイ側も、中華連邦に騙されたと思うだろう」

cc「それでは、シャンハイとブリタニアの結束が強まるだけじゃないか?」

ルルーシュ「そこで考えてみろ、ブリタニアはシャンハイ自治区をどうしたい?」

cc「ん?」

ルルーシュ「ブリタニアが自治区を容認したのは、あくまで応急処置だ」

ルルーシュ「本来ならば、完全な領地にしたかったが、中華連邦への足掛かりを作るために仕方なく認めた」

ルルーシュ「ここに、反逆の可能性があると発覚したらどうなる?」

cc「…そうか、中華連邦の思惑を利用しようとする」

ルルーシュ「そうだ、詳しく調べる必要はない」

ルルーシュ「疑わしきを罰し、シャンハイを支配しようとする」

ルルーシュ「そこに、中華連邦側が交渉に出る」

ルルーシュ「ブリタニアはお前たちの自由を奪いに来る」

ルルーシュ「我々が援助する、待遇も考えるからこちらの陣営に付かないか?とな」

cc「…異邦人より、近くの同族が安心、か」

ルルーシュ「どの道、シャンハイは裏切られたと言っている場合ではなくなる」

ルルーシュ「植民エリアにされるよりはと、結局その誘いを断ることは出来ない」

cc「…ならば、そこまでブリタニアが読んで、シャンハイと友好関係を強化しようと考えたら?」

ルルーシュ「いい発想だが、その可能性はない」

cc「何故だ?」

ルルーシュ「自治区はシャンハイだけではないからだ」

ルルーシュ「euだけでも、大小合わせて20以上ある」

ルルーシュ「このシャンハイで疑わしきを罰せず、特権的に認めてしまえば」

ルルーシュ「当然、他の自治区でも要求が湧き上がる」

ルルーシュ「シャンハイは重要都市だが、全てをかけてまで取るところではない」

ルルーシュ「ブリタニアが取れる策は一つなんだよ」

cc「…なるほどな」

cc「しかし、随分スラスラ出て来るものだな」

cc「何か裏があるのか?」

ルルーシュ「…いや、以前に調べただけさ」

ルルーシュ「とにかく、ここまでの話で俺たちがしなければならないことは見えたか?」

cc「私たちが?」

ルルーシュ「そうだ」

ルルーシュ「あるだろう?この思惑を利用して、中華連邦を押さえる方法が」

cc「中華連邦?ブリタニアでは無いのか?」

ルルーシュ「この場面でブリタニアを攻める材料がない」

ルルーシュ「急所を晒しているのは中華連邦だ、そこを叩く」

cc「むむ…」

ルルーシュ「わからないか?」

cc「…ヒントは無いのか?」

ルルーシュ「そうだな…」

ルルーシュ「俺たちにはあるだろう?ブリタニアにも中華連邦にも属さない組織が」

cc「…黒の騎士団?」

ルルーシュ「そうだ」

ルルーシュ「この事件を解決するのが騎士団であると、さっきの話はどうなる?」

cc「ブリタニアと中華連邦は不完全燃焼だな」

ルルーシュ「そうだ」

ルルーシュ「日本のことは日本人が決める、その元に」

ルルーシュ「日本を守るのはあくまで騎士団であるという印象をつけ、さらに主謀者を中華連邦に返還することを条件に、奴らを牽制する」

cc「返還で牽制?」

ルルーシュ「中華連邦は、そいつに帰って来て貰わないと困るだろう?」

ルルーシュ「騎士団はどちらの陣営にも属さない、シャンハイのように交渉に応じる算段も立てられない」

ルルーシュ「そんな所に、主謀者を置けばどうなる?」

cc「だが、そいつは真実を知らないのだろう?」

ルルーシュ「知っている必要は無いんだよ」

cc「訳が分からないな」

ルルーシュ「ブリタニアに渡っても困らないのは、主謀者の証言の真偽を、はじめから気にしないからだ」

ルルーシュ「だが、騎士団がシャンハイと連携してしまったら…」

cc「…そうか、否が応でも取り返さなければ、騎士団にブリタニアとの全面戦争決定権を握られてしまうからな」

ルルーシュ「純国産のナイトメアを使ったことが仇になった形だな」

ルルーシュ「言い訳が出来ない、中華連邦は気が気でないだろう」

ルルーシュ「騎士団はそれをネタに中華連邦を抑える」

cc「つまり、私たちがすべきなのは騎士団の援護か?」

ルルーシュ「そうなるな」

cc「だが、露骨には出来ないぞ」

cc「どうするつもりだ?」

ルルーシュ「今、プライベートジェットで咲世子扮するゼロと、四聖剣がキュウシュウに向かっている」

ルルーシュ「俺たちがガン・ルゥを抑えている間に、闇討ちさせるんだ」

cc「部隊を出せないことを逆手にとるのか」

ルルーシュ「その通りだ」

ルルーシュ「ブリタニアは大国故に小回りは利かない、騎士団も正面から大部隊は動かせない」

ルルーシュ「そこを利用する」

ルルーシュ「ナイトメア五機程度なら、運ぶのは容易い」

cc「…キュウシュウ方面の軍備が十分でなかったのは好都合だったな」

ルルーシュ「それは、恐らくこの蜂起のために中華連邦が圧力を掛けていた結果だろうからな、そこも利用しているだけだ」

cc「…全く、恐ろしい奴だお前は」

ルルーシュ「褒め言葉として受け取ろう」

cc「実際褒めているのさ」

cc「そろそろ到着するかな」

ルルーシュ「どうだろうな、…まあ車が止まれば分かる」

ルルーシュ「コーヒーでも飲むか?」

cc「…いや、いい」

cc「なあルルーシュ、お前は結局どうしたいんだ?」

ルルーシュ「何の話か分からないな」

cc「確かに、騎士団は順調に人気を集めている」

cc「だが、決め手はない、あくまで反乱軍である事実は変わらない」

cc「このままでは、日本を取り戻すことにはならないじゃないか?」

ルルーシュ「…まあ、そうだな」

ルルーシュ「俺にとって、日本を取り戻したいというのは通過点に過ぎない」

ルルーシュ「だが選ぶ道はあくまで正攻法、大々的にブリタニアを攻撃して勝ち取りたいとも思わない」

cc「勝ち取るつもりがない?」

cc「…話してくれないか?」

ルルーシュ「…時が満ちるまではダメだ」

ルルーシュ「言っておくが、信頼していないわけでは無い」

ルルーシュ「必要があれば、今回のようにキチンと話す」

cc「何故今ではダメなんだ?」

ルルーシュ「…まだまだやらなければならない事が多すぎる」

ルルーシュ「説明しきれない」

cc「…ルルーシュ、一体お前にはどこまで見えているんだ?」

ルルーシュ「…目の前だけさ」

ルルーシュ「少なくとも、俺が見ているものとお前が見ているものに違いはない」

ルルーシュ「予定が無いわけでは無いが、な」

cc「……」コテン

ルルーシュ「ん?車に酔ったか?」

cc「いや、こうすれば少しくらい伝わるかもしれないと思ってな」

ルルーシュ「肩と頭で、一体何が伝わるんだ」

cc「だが、額と額は無理だからな」

ルルーシュ「…共振か」

cc「ああ」

cc「共振は、想いを強くぶつける事によって起こる」

ルルーシュ「思い?」

cc「執着といってもいい」

cc「私は基本的に共振の影響を受けん」

cc「あくまで、あれはギアスの力だからな」

ルルーシュ「基本的にということは、共振が起こることもあるのか?」

cc「ああ、影響はお前たちが受けるものに比べれば微々たるものだが」

cc「私が契約したギアス保有者ならば、私に共振を起こさせることも出来る」

cc「…無論、お前にも、な」

ルルーシュ「俺にも?」

cc「もっとも、今の段階では起こらないだろうがな」

ルルーシュ「…マオのように狂化すれば、ということか」

cc「まあそうなるな」

cc「ルルーシュ、お前は王の力を殆ど使って来なかった」

cc「そんなお前に言うのは変だと思うかもしれないが、力に飲まれるな」

cc「ギアスは万能ではない、綻びのある不完全なものだ」

cc「…過去に戻れるのなら、私はお前と契約したくない」

何か宣伝みたいですみません。
俺もギアスss書き始めましたよ

ルルーシュ「……俺は契約して良かったがな」

cc「え…?」

ルルーシュ「あれが無ければ、俺はここまで来ていない」

ルルーシュ「それに…」

cc「何だ?」

ルルーシュ「……お前とも、こんなに話せなかっただろう?」

cc「ルルーシュ…」

ルルーシュ「…辛気臭い話はここまでだ」

ルルーシュ「過去は変えられない、俺たちは既に歩き出したんだ」

ルルーシュ「後は、ひたすら前に進むしかないんだよ」

cc「…うん」

>>324安価ですかね?新しいのもみてますよ。

別に宣伝して下さっても構いませんよ。

ルルーシュ「どうした、最近特にセンチメンタルじゃないか」ポン

ルルーシュ「俺にはお前が要るんだ」

ルルーシュ「俺が間違ったり、力に溺れたら、お前が止めてくれる」

ルルーシュ「cc、お前がいれば、俺には不安などない」

cc「…う」

ルルーシュ「う?」

cc「な、なんでもない」

cc「ガウェインに乗っておこう、そろそろ動かすことになるだろうから」

ルルーシュ「?あ、ああ」

cc(…ルルーシュのばか)

cc(でも、私の方が…ずっと馬鹿だ)

cc(……私は…)

ここまでです。長くなってしまって申し訳ないです。

それでは、また続きで。おやすみなさいノシ

~アヴァロンデッキ~

コーネリア「これは…凄まじいな」

セシル「シュナイゼル様主導で造られた新造艦です」

セシル「新機構フロートシステムにより、空中の航行が可能」

セシル「さらにフロートユニットを搭載したナイトメアの射出機能もあるので、戦場旗艦としての運用が主な目的ですね」

コーネリア「兄上も乗艦されているのか?」

セシル「いえ、シュナイゼル様は本国に戻られていますので」

セシル「使用許可は下りているので、問題はありません」

コーネリア「そうか、挨拶くらいはしておこうと思ったのだが…」

ユーフェミア「スザク、貴方のナイトメアも空を飛べるのですか?」

スザク「はい、開発はこのアヴァロンの方が先ですが」

ロイド「どうです?うちの技術力ぅ」

ユーフェミア「素晴らしいです!」

ギルフォード「ひ……総督閣下」

コーネリア「む、何だ?」

ギルフォード「乗員全て準備完了です、いつでも発進出来ます」

コーネリア「よし、作戦は目的地に向かいながら詰めよう」

コーネリア「ロイド、アヴァロン発進だ」

ロイド「はいはぁい、了解でぇす!」

セシル「それでは、私から状況を大まかに説明させていただきます」

コーネリア「よし、話してくれ」

カレン(…あたしは出ておこうかな)

ラクシャータ(まあ待ちなさいな)

カレン(ラクシャータさん!)

ヴィレッタ(お前も聞いておけ)

ヴィレッタ(特派の一員だろう?)

カレン(は、はい)

セシル「今回の作戦目標は、キュウシュウ、フクオカ基地です」

セシル「首謀者は澤崎敦、目的は日本の独立です」

スザク「澤崎……?」

ユーフェミア「?どうかしましたか?」

スザク「あ、いえ…」

カレン(澤崎って、確か…)

セシル「作戦内容はシンプルです」

セシル「まずランスロットエアキャバルリー、ガウェインで先行」

セシル「基地内部に急襲をかけます」

セシル「その間に、アヴァロンは地上部隊を側面から展開し、本丸を叩きます」

コーネリア「なるほど」

コーネリア「敵の詳細は?」

セシル「確認したところ、独立を宣言したメンバーの中には日本解放戦線が含まれています」

セシル「ある程度の戦略的行動も視野に入れる必要があるかと」

コーネリア「規模はどの程度だ?」

セシル「フクオカ基地は完全に陥落状態です」

セシル「敵のメインマシンはガン・ルゥという中華連邦の機体です」

コーネリア「中華連邦?関与しているのか?」

セシル「不明です。打診にも応じません」

コーネリア「きな臭いな…」

コーネリア「…まあいい、枢木のランスロットと、ルルーシュがいれば後れを取ることはないだろう」

セシル「あ、そのことで枢木少尉に注意があります」

スザク「は、はい」

セシル「ランスロットは本来フロートユニットによる運用前提ではないので、エナジーを著しく消耗します」

セシル「稼働時間に十分注意して下さい」

スザク「りょ、了解しました」

~ガウェインコックピット~

ルルーシュ「…cc?」

cc「……」

ルルーシュ「…はぁ」

ルルーシュ「俺はこれから騎士団の方に指示を出す」

ルルーシュ「少し静かにしていてくれよ」

cc「……」

ルルーシュ(…何か起こらせるような事を言っただろうか)

ルルーシュ(…だが、今は騎士団だ、ccには後で何かプレゼントでもすればいい)

ルルーシュ「……応答しろ」ピッ

咲世子(はい、ゼロ様)

ルルーシュ「今どの辺りだ?」

咲世子(あと一時間程でフクオカ基地です)

ルルーシュ「よし、丁度いい」

ルルーシュ「四聖剣とメンバーを集めろ、作戦の説明だ」

咲世子(了解しました)ピッピッ

咲世子(スピーカーをオンにします)

ルルーシュ「それでいい、お前も聞いておいてくれ」

咲世子(それでは、切り替えます)カチ

藤堂「ゼロ、要件は何だ?」

ルルーシュ「早いな、藤堂」

藤堂「気になっていたからな」

ルルーシュ「騎士団本部とも繋いでくれ、今後にも関わる」

朝比奈「お前、藤堂さんを使うなんて…」

藤堂「いい、今は我らも騎士団の一人なんだ」

藤堂「…これでいい」ポチ

玉城「お、通信が来たぜ」

扇「ゼロ、実は話があって…」

ルルーシュ「分かっている、順をおって説明しよう」

ルルーシュ「まず扇、お前の話というのは今回の独立宣言についてだな?」

扇「あ、ああ」

扇「俺たちも賛同すべきなんじゃないかと思って」

ルルーシュ「……残念だが、それは出来ない」

扇「どうしてだ?」

ルルーシュ「今回の独立宣言、奴らのバックは中華連邦だ」

扇「え?」

玉城「マジかよ…」

藤堂「確かか?」

ルルーシュ「間違いない」

ルルーシュ「このまま騎士団も参加すれば、中華連邦とブリタニアの捨て駒にされる」

ルルーシュ「そうなれば、真の建国は夢のまた夢だ」

扇「し、しかし…」

ルルーシュ「納得出来ないか?」

藤堂「……ゼロ、私も納得出来ない」

ルルーシュ「ほう?」

藤堂「聞けば、独立宣言をしたのは澤崎氏らしいじゃないか」

藤堂「澤崎敦と言えば、枢木政権でも重要なポジションだった人物だ」

藤堂「何の策も無しに日本を売り渡すとは考えにくい」

ルルーシュ「意見はもっともだが」

ルルーシュ「事実として、奴らの主力は中華連邦のナイトメアだ」

ルルーシュ「私たちはブリタニアを相手にしている、これ以上大国を敵に回せば、日本自体が食い潰されかねん」

藤堂「……」

ルルーシュ「結局、正規の方法を取らない独立など、誰も認めやしない」

ルルーシュ「徒らに血を流し、苦しむのは他ならぬお前たち、そして平穏に暮らす人間だ」

扇「それは、分かるけど」

千葉「そもそも、正規の方法とはなんなんだ?」

千葉「まさか、ブリタニアに独立を認めさせるとかではないよな?」

ルルーシュ「その通りだ」

千葉「なんだと?」

朝比奈「気でも違えたか?」

ルルーシュ「真面目な話だ」

藤堂「…不可能だな」

ルルーシュ「不可能ではない」

ルルーシュ「私と、お前たちの力があればな」

扇「し、しかし、いくらなんでも…」

ルルーシュ「私が、今までお前たちに嘘をついたか?」

ルルーシュ「不可能を可能にして来たからこそ、今や騎士団はここまでの規模に成長し、果てはブリタニア人の指示を得るまでになったのではないか?」

藤堂「……」

朝比奈「と、藤堂さん…」

玉城「…別にいいじゃねぇか」

扇「は?」

玉城「ゼロは間違ったことを言ってる訳じゃねぇだろ?」

玉城「ブリタニアとドンパチやりあえば、俺たちだっていつまで生きてられんのかも分からねぇ」

玉城「ゼロはいつだって俺たちを引っ張ってくれたじゃねぇか」

玉城「殺しもさせなかった、死ぬなって言ってくれた」

玉城「最初は俺だって胡散臭い奴だと思ってたけど、皆だって知ってるだろ?ゼロは信じるだけの力を見せて来たじゃんか」

扇「…ああ、そうだよな」

玉城「四聖剣も、ゼロの考えに賛同したから、こうやって騎士団続けてんだろ?」

藤堂「……その通りだ」

藤堂「……もともと、我らは拾われた身だ、決定には従うだけ…」

ルルーシュ「…それは違うな、間違っているぞ」

藤堂「何?」

ルルーシュ「私が率いるから騎士団なのではない、お前たちがいるからこその騎士団だ」

ルルーシュ「日本を取り戻す、その志の元に集った」

ルルーシュ「我々は、そんな仲間なんだ」

藤堂「仲間……」

ルルーシュ「そうだ、上下関係はあくまで指揮系統の為に過ぎない」

ルルーシュ「私は先を見る、お前たちは私を、私の道を見ろ」

ルルーシュ「間違っていると思えば、いつでも止めてくれて構わない」

ルルーシュ「私は、一人でなし得ぬからこそ、お前たちの力を求めているのだから」

玉城「ゼロ…そこまで俺たちのことを…」

井上(あーあ、本当に流されやすいんだから)

杉山(でも、ゼロは今まで俺たちを危険な所に放り込んだりしなかったよな)

杉山(レジスタンスなのに、いつも怪我だって少なく帰って来られたし)

井上(…そうよね)

井上(相手は、あのブリタニアなのに、ね)

南(おかげで、神楽耶さまにも会えたしな)

井上(…あんたもブレないわよね)

扇「…分かった、俺たちもゼロを信じるよ」

扇「すまない、余計な時間を取らせてしまって」

藤堂「……お前たち、どうだ?」

朝比奈「え、それは…」

千葉「…でも、我々も解放戦線にいた頃のように危険地域を渡り歩くことが無くなりました」

千葉「それに、無理矢理戦場へ送られることも…」

藤堂「…その通りだ」

藤堂「我らも、既に異存はない」

藤堂「今回の作戦を聞かせてくれ、ゼロ」

ルルーシュ「皆、よく言ってくれた」

ルルーシュ「任せておけ、必ずお前たちと共に日本を取り戻す」

ルルーシュ「それでは、概要を話そう、本部の方はサポートに徹してくれ」

扇「了解だ」

藤堂「承知した」

ここまで。

このルルーシュさんは、騎士団とも良好に付き合えそうです。

ギアススレは、深夜だとそこまで伸びていないことが多いので、是非皆さん見に行ってみましょう。

次回はスザク回になる予定です。お楽しみに。

とうとうアニメ20話まで来ました。一期完結も近いです。最後までまったり見ていって下さいな。

どのような結末を迎えるのか、想像しながらお待ちください。

それではー

こんバレ。

早速進めていきまっしょい。

~フクオカ基地内部~

澤崎「くっくっく……ようやく我が悲願も叶う…」

澤崎「ブリタニアのクズどもめ…日本は我らの国、一欠片足りとも渡す訳には行かん」

高官(……おめでたい奴だ)

高官(本当に自分の力でブリタニアと戦えると思っているのか?)

高官(そんな風だから、国土を失うんだよ、サルめ)

高官(我らの中華連邦は違う、誇り高き思想と、強靭な国力)

高官(まあ、使ってもらえるだけマシだと思うんだな…)

兵士「じ、12時方向に敵艦影あり!」

澤崎「何?」

兵士「信じられません、飛行しています!」

澤崎「…ブリタニアか、忌々しい」

澤崎「おい、回線を繋げ」

澤崎「直接話をつけてやる」

兵士「り、了解」

澤崎「戦艦一機や二機程度、このフクオカの敵ではないわ!」

高官(…それを整備したのはブリタニアなんだがな、都合のいい事しか頭に残らないのか?)

高官(まあいい、好きにするがいいさ)

高官(…どう転がろうとも、お前に未来などないのだからな)

~ガウェインコックピット~

ルルーシュ「……咲世子、それでは後は手筈通りに」

ルルーシュ「内部構造を把握しておけ、ブリタニアの地上部隊が揃う前に作戦を完了させればいい」

ルルーシュ「ああ……こちらは問題ない」

ルルーシュ「……そっちこそ、気をつけろ、お前が居ないとナナリーが悲しむ」

ルルーシュ「…俺か?……まあ嫌だな」

ルルーシュ「ああ、……分かってるよ、それじゃあ」ピッ

ルルーシュ「…よし」

cc「話は終わったか?」

ルルーシュ「ん?ああ」

ルルーシュ「機嫌は治ったか?」

cc「別に不機嫌だったわけじゃないさ」

cc「…少し、考え事がな」

ルルーシュ「ふむ、まあいい」

ルルーシュ「どうする?デッキの方に出るか?」

cc「…今は二人がいい」

ルルーシュ「?そんなに人嫌いだったか?」

cc「…そうでもない」

cc「向こうと通信を繋げば映像が出るんじゃないか?」

ルルーシュ「それなら、自分達が行く方が早いんだがな」

ルルーシュ「……よし、これでいい」カタカタ

~アヴァロンデッキ~

セシル「!コーネリア様、通信です」

コーネリア「兄上か?」

セシル「いえ、広域通信で、発信源は…」

ラクシャータ「フクオカ、ねぇ?」

カレン「え?じゃあ今回の敵ってこと!?」

コーネリア「…何が目的だ」

セシル「どうしますか?黙殺してしまっても…」

コーネリア「そうだな、わざわざ話を聞いてやる必要は…」

ユーフェミア「繋いで下さい」

コーネリア「ユフィ!何を言って…」

ユーフェミア「お姉様、たとえ敵対しているとしても」

ユーフェミア「話は聞いてみるべきです」

ユーフェミア「武力で押し通せば、また新たな火種を生むことになりかねません」

コーネリア「お前は黙っていろ」

コーネリア「政治事は私に任せておけばいい」

ユーフェミア「そんなわけには参りません」

ユーフェミア「説得しようというのではありません、話を聞こうというだけなのです」

コーネリア「くっ…相変わらず頑固者め…」

ユーフェミア「それはお姉様もですわ」

セシル「あのー、どうすれば…」

ギルフォード「…繋げ」

コーネリア「ギルフォード!お前まで何を…」

ギルフォード「姫様、今回は相手の情報も多くありませんし、こちらも万全というわけではありません」

ギルフォード「どんな小さな情報でも、手にいれておくにこしたことはないかと」

コーネリア「しかし…」

ユーフェミア「セシルさん、お願いします」

セシル「は、はい、それでは」ピッ

澤崎「こちらは独立国家日本総帥、澤崎敦だ」

澤崎「貴殿らはブリタニア軍で間違いないか?」

スザク(……澤崎さん……!)

カレン(…やっぱり、この男…)

澤崎「ん?……おや、面白い人間もいるじゃあないか」

コーネリア「何の話だ」

澤崎「そうは思わんかね、枢木スザクくん」

スザク「くっ……」

コーネリア「?枢木がどうかしたのか」

澤崎「ブリタニアの姫君よ、その無知に免じて特別に教えて差し上げよう」

澤崎「私は、枢木ゲンブ率いる政権に所属していたのだ」

澤崎「そう、そこの彼の実父である、な」

コーネリア「何だと?」

ユーフェミア「それは本当の話ですか、スザク」

スザク「……はい」

カレン「き、気にすることないわよ」

カレン「だって、お父さんとスザクは違うじゃない」

澤崎「枢木スザクくん、君も私に追従しないか?」

澤崎「私は日本を取り戻す、その思想は同じだと信じたいがね」

スザク「…自分は」

スザク「自分は内側から変えます、世界の在り方も、日本も」

スザク「だから、自分はここにいるんです」

澤崎「……ふっ、やはり犬は言うことが違う」

スザク「え?」

澤崎「国を捨て、大国に尻尾を振る劣悪な畜生だ貴様は」

澤崎「もとより裏切り者に用はない、そこの連中と共にチリとなって消えるのがお似合いだ」

スザク「……っ!自分は…」

ユーフェミア「待っ…」

カレン「ちょっとアンタ、待ちなさいよ」

澤崎「ん?何だ小娘」

スザク「カレン……?」

カレン「アンタ、こいつのこと何も知らないじゃない」

カレン「日本だってブリタニアだって変わらないわ、他を排斥したり、いがみ合う」

カレン「名誉ブリタニア人ってだけで、どれだけの差別を受けるのか、あんた知ってるわけ?」

澤崎「…私は日本人だ、名誉ブリタニア人も何も関係ない」

カレン「あんたはそうやってお山の大将気取ってりゃ満足なのかもしれないけど」

カレン「あんたからは何も感じないのよ、覚悟ってやつが」

澤崎「…口を慎め、小娘」

カレン「そもそも今回だって、本当に自分の力で考えた?」

カレン「誰かに上手く乗せられてんじゃないの?」

澤崎「なっ…!」

カレン「あたしは見てきたわ、スザクがどんだけ辛く当たられてんのか」

カレン「学校にだって、いい奴ばっかじゃない」

カレン「でも、こいつは嫌な顔もせずに、目標に向かって頑張ってる」

カレン「あたしに言わせれば、あんたみたいな奴の方が」

カレン「…よっぽど畜生だと思うけどね」

スザク「……」

カレン「あんたも、こんなアホに言われたこと真に受けすぎ」

澤崎「あ、アホだと……!?」

カレン「ここまでやってきたんだから、貫きなさいよ」

カレン「男のコでしょ?」

澤崎「くっ、小娘覚えておけよ!」

澤崎「さっきの言葉、必ず後悔させてやる!」ピッ

カレン「……まさに負け犬の遠吠えね」

スザク「あの、カレン…僕は…」

カレン「はいはい、そんな顔しない」

カレン「あんたに何があったって、離れて行ったりしないわよ」

カレン「あたしもルルーシュも、……同じ特派の仲間で、生徒会のメンバーで、えっと…」

カレン「とにかく、もう少し楽に行きなさいよ」バシッ

スザク「痛ッ!」

ユーフェミア(……この感覚は、一体…)

コーネリア「…枢木」

スザク「は、はっ!」

コーネリア「…何があったかは知らん」

コーネリア「だが、実際にお前の力でブリタニアが救われたことがあるのも事実だ」

コーネリア「今回の作戦で、お前の忠誠を確かめる、いいな?」

スザク「り、了解しました!!」

~ガウェインコックピット~

ルルーシュ「……」

cc「ルルーシュ、カレンの言う通りだ」

cc「あんなもの、自分を上に置きたい奴の戯言さ」

cc「だから、そんな怖い顔をするな」

cc「おい、ルルーシュ…」

ルルーシュ「…すまない、大丈夫だ」

ルルーシュ「だが、あの男には、相応の報いを受けてもらわなくてはな」

ルルーシュ「……親友をバカにされて、黙っていられるほど、俺は人間が出来ていないからな」

cc「ルルーシュ、一体何をするつもりだ?」

ルルーシュ「現実を見せてやる、夢物語はここまでだ」

cc(…ルルーシュ)

cc(……しかし、親友か)

cc(……騎士団、ブリタニア軍、どちらにも属し、そしてどちらにも属さない私たちに)

cc(……いや、今言ったとしても徒らにルルーシュを戸惑わせるだけだ)

cc(…そう、時が来れば、きっと…)

ごめんなさい、風邪気味なのでここまで。

スザクの所まで行きたかったけど、明日に回します。

酒場でコテハンの話が出ました。

確かに、コテハン外せば見てくれる人もいるかもしれませんし、今更乗っ取れる人もいないと思うのでこだわる必要は無いのですが。

私は皆さんにいただいたこの名前がかなり気に入っているので、このままいきます。

それでは、また明日お会いしましょう。

乙バレでしたー

おはようございました。

実は、風邪でダウンしている間に一から読み直してきました。

初めの頃はこんなに続ける予定も無く、今よりゆるゆるでしたね。ドラゴンボール状態です。

でも、そっちの方が面白かったりして、軽く凹むという。

完結するまで頑張れと言ってくれていた人も、まさか2000かかって終わっていないとは思わなかったでしょう。

ともかく、色々なことがありましたが、初のssもやっと完結が見えてきているので、これからもよろしくお願いします。

ちなみに完結後の予定を少しだけ。

今少しネタ気味のギアスssを考えているので、そちらを書いて、その後r2にいこうと思っています。

ネタの方では、地の文とかちょっとエロスとか、冒険を入れてみる予定ですので、正攻法とは毛色が違うと思います。

よろしければ、そちらもお楽しみに。地の文が受け付けないという方は、r2をお待ち下さい。

それでは、本編始めます。

ルルーシュ「咲世子、今から送る周波帯に通信を送ってくれ」

ルルーシュ「周りに知らせる必要は無い」

咲世子(通信?……了解いたしました)

cc「澤崎に送る気か?」

ルルーシュ「当然だ」

ルルーシュ「それに、もともと予定としてはこれも作戦に入っていたからな」

cc「どういうことだ?」

ルルーシュ「中華連邦に騎士団の立場を明確に伝える必要がある」

ルルーシュ「付け入る隙が無いと分かれば、おいそれとちょっかいは出せまい」

咲世子(…ゼロ、繋がりました)

ルルーシュ「よし、こちらに回せ」

澤崎「ほう、貴方がゼロ……」

澤崎「お噂は予々伺っておりますよ」

ルルーシュ「御託はいい」

ルルーシュ「何故独立宣言など出した」

ルルーシュ「分かっているはずだ、今の日本に、ましてやお前たちにブリタニアと渡り合うだけの力は無いと」

澤崎「おやおや、救国の戦士と言えども弱気になることはあるのですな」

澤崎「それよりゼロ、貴方も我々の同志になってはいかがかな?」

ルルーシュ「なんだと?」

澤崎「私と貴方の指導力を合わせれば、国民など思うがまま」

澤崎「作りませんか、明るい日本の未来を、共に」

ルルーシュ「……はぁ、くだらん」

澤崎「は?」

ルルーシュ「結局お前は、腐った政治家根性が抜けていないんだ」

ルルーシュ「異常なまでの自信過剰、自分が優れているという傲慢」

ルルーシュ「それが人を不快にさせていることに気付かない鈍感さ」

ルルーシュ「私は理解に苦しむ」

ルルーシュ「何故平然と生きていられる?」

澤崎「き、貴様……」

ルルーシュ「それもだ」

ルルーシュ「図星を突かれればすぐに態度を変える」

ルルーシュ「その後は相手の所為にする、完璧な責任転嫁の流れだな」

ルルーシュ「もはや尊敬に値するレベルだ」

澤崎「だ、誰にものを言っているか、理解しているのか?」

ルルーシュ「私は、お前のような傀儡に用はない」

ルルーシュ「騎士団には騎士団のやり方がある」

ルルーシュ「中華連邦と手を組むつもりなど、はじめから無いのだよ」

澤崎「な、何故それを……」

ルルーシュ「言っておく、お前には日本を取り戻すことなど出来ん」

ルルーシュ「少なくとも、日本を自分の利権を保つ手段と考えているうちはな」

澤崎「…ゼロ、後悔してももう遅いぞ」

ルルーシュ「そのセリフ、そのままお返ししよう」

ルルーシュ「今や騎士団は日本の意思、お前たちは独立はじめから民意を欠いているんだ」

ルルーシュ「陸の孤島で、せいぜい足掻くがいい」

澤崎「失礼する!自分の言葉、ゆめゆめ忘れぬようにな!」ピッ

ルルーシュ「……ふ、それもこちらのセリフだよ」

~ランスロットコックピット~

スザク「……はぁ」

セシル「ランスロット、準備の方はどうですか?」

スザク「あっ、も、問題ありません」

セシル「そう、それならいいです」

セシル「ガウェインの方も終わったようだし、作戦エリアまで近いから」

セシル「気を抜かないようにね」

スザク「了解しました」

セシル「それでは、次の命令まで待機していて下さい」ピッ

スザク「……」

???「スザク、聞こえますか?」

スザク「え、この声は……ユーフェミア様?」

ユーフェミア「うふふ、さっきぶりですね」

スザク「何かご用ですか?」

ユーフェミア「これはプライベート通信です」

ユーフェミア「デッキからも出ましたし、聞いているのはわたくしだけですから」

ユーフェミア「どうか自然体でお話してください」

スザク「はい、わかりま…」

ユーフェミア「スザク?」

スザク「…分かったよ、ユフィ」

ユーフェミア「よろしい」

ユーフェミア「…先程の通信」

ユーフェミア「あのサワザキという方の話」

ユーフェミア「……止めるのはカレンさんに先を越されてしまいましたが」

ユーフェミア「他に、わたくしに対して隠していることはありませんか?」

スザク「え?」

ユーフェミア「確かに、お父様がかつての日本の代表であった、というのは」

ユーフェミア「今のスザクの立場からすれば、気になることかもしれませんが」

ユーフェミア「それ以上のものを、あなたが抱えているような気がしてなりません」

ユーフェミア「よければ、話していただけませんか?」

スザク「…凄いな、全部お見通しか」

ユーフェミア「ふふ、何と言っても、わたくしはスザクの主さんですから」

スザク「……その話もあるから、僕からも聞いて欲しい」

スザク「お願いできるかい?」

ユーフェミア「ええ、もちろんです」

スザク「僕はね」

スザク「……父を殺したんだ」

ユーフェミア「え?」

スザク「日本を守るためだと思った、父はブリタニアとの徹底抗戦を宣言するつもりだったから」

スザク「けど、その後の日本を見て、思ったんだ」

スザク「間違った方法で得た結果なんて、意味が無いって」

ユーフェミア「スザク…」

スザク「僕は、本当ならのうのうと生きているべきじゃないんだ」

スザク「だから、君の騎士には……」

スザク「相応しくない」

ユーフェミア「……」

ユーフェミア「べしっ!」

スザク「へ?」

ユーフェミア「今、貴方の頭を叩きました」

ユーフェミア「相当な力です、痛がりなさい」

スザク「え、えっと……痛たたっ」

ユーフェミア「まずスザク、騎士に相応しくないとおっしゃいましたが」

ユーフェミア「もし騎士で無くなれば、わたくしの持っている階級章はお空の藻屑になってもらうことになります」

スザク「あの、空に藻屑は…」

ユーフェミア「お黙りなさい、わたくしは真面目な話をしているのです」

スザク「はい」

ユーフェミア「少佐ですよ?お給料も今の数倍あります」

ユーフェミア「お金、要りませんか?」

スザク「自分は…」

ユーフェミア「要りますよね?」

スザク「…はい」

ユーフェミア「……あなたの罪は、主である私も共に背負いましょう」

スザク「それは……」

ユーフェミア「スザク、あなたの罪は消えるものではありません」

ユーフェミア「何より、自分自身が許せないでしょう」

ユーフェミア「しかし、それで立ち止まるなら、償うことも出来ません」

ユーフェミア「スザクが自分を許せないと言うのなら、私がスザクを許しましょう」

ユーフェミア「叱って欲しいと言うのなら、叱ってあげます」

ユーフェミア「スザク、わたくしは日本を作ろうと思っています」

スザク「日本を、作る?」

ユーフェミア「はい」

ユーフェミア「ですから、貴方は私の騎士として、協力しなさい」

スザク「………」

ユーフェミア「貴方が戦わなければ、仲間が傷付きます」

ユーフェミア「わたくしも、凶弾に倒れるやもしれません」

スザク「そんなこと……」

ユーフェミア「絶対に無いと言い切れますか?」

ユーフェミア「これでもわたくし、ブリタニアの皇族です」

ユーフェミア「暗殺の危険など、どこでだって転がっています」

ユーフェミア「それでも、貴方は戦いをやめますか?」

ユーフェミア「自らが勝ち取れるものを、見て見ぬ振りをするのですか?」

スザク「……いえ」

ユーフェミア「そうでしょう」

ユーフェミア「そんな貴方だから、わたくしは騎士に推薦したのです」

ユーフェミア「スザク、前を向きなさい」

ユーフェミア「わたくしは、死ぬことも諦めることも許しません」

ユーフェミア「貴方はわたくしの騎士、ひとりで生きるのが辛いなら、わたくしのために生きなさい」

ユーフェミア「……もしも、それでもあなたが自分のことが嫌いなら」

ユーフェミア「…わたくしが、代わりに貴方のことを好きになります」

ユーフェミア「ですから、貴方もわたくしを好きになりなさい」

ユーフェミア「良いですね?」

スザク「ユフィ、僕は……」

ユーフェミア「いいから、いいと言いなさい!この朴念仁!」

スザク「!?り、了解しました!」

ユーフェミア「全く、わたくしがここまで言ったのです」

ユーフェミア「まだ沈んでいるなんて、到底許せません」

スザク「…ごめん、どう割り切ればいいのか、分からなくて」

ユーフェミア「…だから、割り切らなくていいのです」

ユーフェミア「貴方にはわたくしも、ルルーシュも、特派の皆さんも」

ユーフェミア「たっくさんの仲間がいるでしょう?」

ユーフェミア「スザクが間違えれば、みんなきっと教えてくれます」

ユーフェミア「それまでは、お互い思うまま生きるのが一番」

ユーフェミア「そうではありませんか?」

スザク「…ふふ」

ユーフェミア「どうして笑うのですか?」

スザク「なんだか、ユフィにかかると」

スザク「僕の悩みも今日の献立みたいにスッキリされちゃうからさ」

スザク「なんで悩んでたのか、イマイチ分からなくなって来たよ」

ユーフェミア「そうですか?」

ユーフェミア「ともかく、スザクはもう少し柔軟になるべきです」

ユーフェミア「過程にばかり囚われては、肝心の結果を仕損じるということもありますよ?」

スザク「はい、肝に命じます」

ユーフェミア「よろしい」

ユーフェミア「それでは、まずは次の戦いを生きて帰って来てください」

ユーフェミア「そうしたら、わたくしが直接この階級章を差し上げましょう」フンス

スザク「了か……ぶっ」

ユーフェミア「なんで笑……ふふっ」

~アヴァロンデッキ~

カレン(…なぁーにがプライベート通信よ)

カレン(あたしが止めてなきゃ、今頃艦内中で聞こえてるわよ、バカップルめ)

ラクシャータ「カレーン、あんたは地上部隊と一緒だから、それまではそこでお手伝いねぇん」

カレン「はいはい、分かってますよ」

カレン「ラクシャータさん、あたしの紅蓮にも早くフロートつけてよ」

ラクシャータ「時間見つけてやっておくから、今回は我慢してよぉ」

カレン「……へーい」

ラクシャータ「なによぉ、機嫌悪いわねぇ」

カレン(そりゃあ、機嫌だって悪くなるわよ)

カレン(スザクもスザクよ、ペラペラ話しちゃってさ)

カレン(特派では何でもない風だった癖に)

カレン(そんなにあたし達が信用出来ないのかしら)

カレン(……やっぱり、聞かなきゃ良かったなぁ)

カレン(そうすれば、こんなに凹まなくて済んだのに…)

カレン「……あれ?」

ラクシャータ「どうかしたぁ?」

カレン「あ、ううん、独り言だから」

ラクシャータ「そお?」

カレン(……あたし、なんで凹んでるんだろ?)

カレン(……分からん)

カレン「ヴィレッタさん、何でだと思います?」

ヴィレッタ「は?何の話だ」

カレン「やっぱり分かりませんよねぇ…」

ヴィレッタ「おい、言い方が気になるぞ」

カレン「何でかなぁ」

ヴィレッタ「カレン!内容を言え」

ラクシャータ「うるさいなぁ、静かにしなさいよぉ!」

コーネリア「特派は、いつもあんな様子なのか?」

セシル「……お恥ずかしい話ですが」

ロイド「どこにいても、僕らは僕らだねぇ」

セシル「ロイドさんは黙っていて下さい」

ロイド「はい」

とりあえず終わりです。

途中何度か設定を調べる羽目になったのは内緒。自分ギアス博士って訳じゃないので、分からないこと多くて困ります。

r2も、かなり弄くることになりそうですね、このままだと。

それでは、また見てギアス。

おやすみなさーい

後付けごめん、一つだけ質問。

r2のスレ立てる時のタイトルについて、案を募集します。

1.ルルーシュ「正攻法でいこう」cc「?」r2 part1
みたいにするのか、

2.ルルーシュ「…………」cc「……」part1
の形だけ受け継ぐのか

3.全く別のものにするのか

適当でいいです、皆の意見を聞いてみたいだけなので。

よろしくお願いします。

あと、完結自体は次スレになると思います。

まあここまでくればスレ一つくらいすぐですよね。

ちなみにオデュッセウスはウ。

だせぇ

・ヴィ・まで含めて名字だと思ってた

>>406コーネリア、ユーフェミアでなんとか……

カレスザは無いわー

>>411出来れば少し前からカレンちゃーんの心情を推測してみて欲しい。

後は、終わりまで見てくれとしか私には言えない。

今日はもう少ししたら書きますよー。

タイトルの件、ありがとうございました。

多分1になりますね。まあ分かりやすいのが一番ですし。

それでは、遅いですけど始めます。

あと、カレスザどうこうの件ですけど。

今のところユフィがいるんだからユフィの話をしたげてよお

~アヴァロンデッキ~

セシル「コーネリア様、そろそろ敵要塞の制空権圏内です」

コーネリア「よし、分かった」

コーネリア「ルルーシュ、枢木、用意はいいか?」

ルルーシュ「こちらガウェイン、問題ありません」

スザク「ランスロット、いつでも行けます!」

コーネリア「うおっ、枢木は随分やる気だな」

コーネリア「まあいい、二人とも励め」

cc「………」

コーネリア「…悪かった、三人とも頑張れ」

cc「了解しました」

コーネリア「ふう、あんな娘が妹になるとは、恐ろしいことだ」ボソ

セシル「はい?」

コーネリア「んんっ、何でもない」

リアル更新⊂(。a。)キタ━━━━━━━━!!!!!! ー

>>417夜更かしさんですな。今日でフクオカ平和になる予定なんで、無理しないで適当にみてくださいな。

セシル「それでは、両機発射位置に移動して下さい」

セシル「ランスロット・エアキャバルリー、及びガウェイン所定地にて待機」

セシル「ランペルージ卿、枢木少佐、今回の作戦をもう一度確認します」

ルルーシュ「セシルさん、卿はなんだかむず痒いです」

cc「それに、ランペルージだと私もいずれそうなります」

スザク「僕もまだ階級章が…」

セシル「はい、文句は後で聞きます」

セシル「ともかく、貴方たちが発艦した後、我々は一旦別ルートからフクオカ基地を目指します」

セシル「敵部隊を殲滅する必要はありませんが、コーネリア様率いる本隊が安全に進行できるよう、援護して下さい」

ルルーシュ「ガウェイン、了解」

スザク「ランスロット、了解です」

セシル「よろしい」

セシル「それでは作戦空域に入りました」

セシル「ランスロット発艦どうぞ」

スザク「meブースト……」ヒュイィィン

スザク「ランスロット、発進!」バシュウン

セシル「続いて、ガウェイン発艦どうぞ」

ルルーシュ「……」

セシル「ガウェイン?どうしました?」

ルルーシュ「…なあcc、俺たちもスザクみたいな発進前の言葉が欲しく無いか?」

cc「そうだな…」

ルルーシュ「何かいい案は無いか?」

cc「…うーん」

セシル「いいから、つべこべ言わずに発進しなさい!」

ルルーシュ「ルルーシュ・ランペルージ、ガウェイン、発進する」バシュ

cc「cc、行ってくる」キイイィン

セシル「全くもう……」

コーネリア「…あの二人、以前よりさらに親密になっているな」

ギルフォード「なんでも、軍内部でベストカップル賞に推薦する話が出ているとか」

コーネリア「…そもそもccは軍人ではないのにナイトメアに乗っているのか」

ギルフォード「…そうなります」

コーネリア「…適当でいい、何か役職を与えておけ」

ギルフォード「はっ、了解いたしました」

コーネリア「差し当たって、特尉官にでもしてだな」

ギルフォード「は?しかしエリア11は一応終戦地区で…」

コーネリア「下手に仕事を与えてみろ、ルルーシュがさらに大変になるだろうが!」

ギルフォード「し、失礼しました!」

~フクオカ上空~

ルルーシュ「スザク、聞こえるか?」

スザク「うん、良好だよ」

ルルーシュ「その、なんだ」

ルルーシュ「大丈夫か?」

スザク「何がだい?」

ルルーシュ「ほら、あの澤崎という男…」

スザク「あ、はは、聞いてたのかい」

スザク「…でも大丈夫、迷いなく戦えるよ」

ルルーシュ「……それならいい」

ルルーシュ「ガウェインで道を開く、少し高度を下げておくんだ」

スザク「了解!」

ルルーシュ「cc、機体のバランスは任せる」

cc「オーケーだ、何時でもいいぞ」

ルルーシュ「…よし、頼むからかわしてくれよ」

cc「なんだ、当てないのか」

ルルーシュ「もともと当てるつもりも無いし」

ルルーシュ「なにより、あそこで破片が散ってみろ」

ルルーシュ「ガウェインはともかく、ランスロットのフロートユニットはボロボロになってしまう」

cc「なるほどな、甘さだけではないと」

ルルーシュ「そういうことだ」

ルルーシュ「行くぞ、ハドロン砲、発射!」

スザク「うわっ、目の前の敵部隊が散開したよ」

ルルーシュ「そのまま突っ切れ」

ルルーシュ「エナジーは多く残した方がいい」

スザク「よし、ルルーシュ達もすぐに来てね」

ルルーシュ「分かっている」

cc「ルルーシュ、敵部隊はこちらに照準を定めたようだぞ?」

ルルーシュ「こちらの方が的が大きいからな、まあ当然だろう」

カレン「ルルーシュ、cc、聞こえる?」

ルルーシュ「む、カレンか」

cc「どうした?」

カレン「あんた達とスザクのオペレータだってさ」

カレン「紅蓮は今回もお留守番」

ルルーシュ「それは……何と言うか残念だったな」

カレン「全くよ」

カレン「ま、でもあたしにもできる事があるってんだから、頑張らないとね」

cc「なかなかいい心がけだな」

カレン「とりあえず、その周辺の情報送っとくわ」

カレン「アヴァロンの位置を見て、適当に進行してくれる?」

ルルーシュ「大雑把な命令だな」

カレン「ま、あんた達ならそれでもやれるかなってさ」

cc「ま、当然可能さ」

カレン「あと、スザクの方はエナジーかなりギリギリだから」

カレン「早めに行ってあげてね」

cc「なんだ?枢木にお熱か?」

ルルーシュ「そうなのか?」

カレン「冗談、仲間だからよ」

カレン「他にもこっちの状況は逐一報告入れておくから、うまいことやっちゃって」

ルルーシュ「了解だ」

cc「なんだ、つまらん奴め」

カレン「なんでもかんでも恋愛で動いてるわけじゃないでしょ?」

カレン「特派は今のところ、あんた達で間に合ってんのよ」

cc「…だそうだが?」

ルルーシュ「まあ人それぞれということだ」

ルルーシュ「カレン、情報感謝する」

ルルーシュ「さっさと終わらせてくるさ」

カレン「頼んだわよー」

ごめんなさい、そんなに長くないのですが、一応基地内部戦も書きたいのでここまで。

紅蓮の活躍はもう少し先になりますね。ヴィレッタさんもまだまだ頑張ってもらいます。

それでは、みなさんしばしおやすみなさいですノシ

皆の予想を見てると、うわぁぁぁぁぁって外を駆け回りたくなる。どうか末長く楽しんで行ってくださいな。

予想じゃなくて感想って書きたかったんだ(´;ω;`)ブワッ

みなさん乙バレです。

書くのはまたもう少し遅くなってからになりますが、カレンのお話が盛り上がっているので、その辺を。

他のssを見てくださったことのある人なら分かるかもしれませんが、私は恋愛大好きです。書いたものには全部あると思います。

その恋愛ですが、安定のカップルがいる場合他を弄りたくなるんですね。

このssのルルーシュくんをメアリーにしたくないというのもありますが、これからもカレンだけでなく、皆をバリバリ絡ませていくと思います。

気に入らなければ言ってください。変えませんけど、参考になります。

ここは最高です。荒らしもなく、感想もこんなにいただけて。臭いと言われようとも嬉しいものは嬉しい。

というわけで、額面通りスザクとカレン?みたいにならないでいただければ幸いです。

ふと、どのくらい書いて来たのか計算してみた。

一レス平均20文字×10行として、誤差を考えて2000レス分とすると…

200×2000=400000文字。

400字詰め原稿用紙1000枚分。か、書き溜められる訳がない( ;´д`)

おはようございました。

早速始めます。

~フクオカ基地内部~

スザク「はあああっ!」ザンッ

ルルーシュ「スザク、ナイトメアは無力化に留めるんだ」

スザク「ルルーシュ?でも加減が……」

ルルーシュ「そいつらは、中華連邦の機体だ」

ルルーシュ「変に難癖を付けられても面倒になる」

スザク「そうなのかい?それなら…」

カレン「スザク、そいつらの情報調べといたから」

カレン「足と武器さえなければ、無力化は難しくないはずよ」

カレン「自分の腕を信じなさい」

スザク「うん、分かったよ」

cc「……ふ、私たち、参上」ヒュウウン

スザク「ルルーシュ、ccさん」

ルルーシュ「足元を狙う、タイミングを合わせろ」

スザク「了解!」

~フクオカ基地司令部~

澤崎「どういうことだ!」

兵士「て、敵ナイトメアによって、本隊が大きく切り崩されました!」

兵士「ナイトメア尚も進行中!連携を取って部隊を分断しています」

澤崎「たった二機程度に、何を手こずっている!」

澤崎「いいからもっとガン・ルゥを出せ、数で押し切るんだ」

高官(……潮時か、早いものだ)

高官(だが、私にはどうでもいい事だ、精々足掻くがいい)

兵士「北東部隊完全に戦闘不能!」

兵士「戦況に押され逃亡者も出ている模様です!」

澤崎「役立たずどもがぁ……!」

ルルーシュ「スザク、二時方向に三機、新手だ」

スザク「任せて」

ルルーシュ「cc、機体を六時方向に向けろ、ハドロンで抑える」

cc「分かった」

カレン「ブリタニアの本隊、そろそろフクオカに向かって行けそう」

カレン「ま、必要なさそうだけどね」

ルルーシュ「ふっ、俺とスザクが手を組んで、出来ない事など存在しない」

cc「私を忘れるな」

ルルーシュ「ああ、ccもだな」

cc「子供扱いすると、後で痛い目を見る事になるからな」

ルルーシュ「スザク、このまま本丸へ切り込む、ついて来い」

スザク「ははっ、何だか楽しくなってきたよ!」

カレン「くっそー、あんたらズルい!」

ルルーシュ「cc、操作変更だ、ハドロンを頼む」

ルルーシュ「足場を崩してしまえ」

cc「ふふ、私もこれはやって見たかった」

cc「うおっ、レバー結構利くな」

ルルーシュ「気をつけろ、無闇に動かせば何もかも消し炭だ」

cc「了解、期待操作は頼むぞ?」

ルルーシュ「スザク、道を開いた、先に行け」

スザク「ルルーシュ達は?」

ルルーシュ「ここをどうにかしてからだ」

スザク「オーケー、任せる」ギャルルルル

cc「……どういうつもりだ?」

ルルーシュ「ん?何の話かな?」

cc「今、無理やり枢木を先に行かせただろう」

cc「そんなことをすれば、ランスロットのエナジーが……」

ルルーシュ「それが目的だ」

cc「は?」

cc「まさか、枢木を殺すつもりか?」

ルルーシュ「まさか、そんなわけないだろう」

ルルーシュ「…時は満ちた」

cc「おいおい、自己完結するな」

ルルーシュ「咲世子、作戦を開始しろ」

cc「咲世子?ということは…」

ばっ、ぎゃるるるるるるっ

咲世子「黒の騎士団、参上!」

藤堂「四聖剣、私と共にゼロに続け!」

四聖剣「承知!」

ルルーシュ「ここが肝要なんだ」

cc「なんどなく、お前の企みが分かったよ」

ルルーシュ「お前も随分、俺に馴染んできたな」

cc「言い方は気になるが、まさにそうなのだろうな、…はぁ」

ルルーシュ「…あー、ごほん」

ルルーシュ「っ!スザク、カレン、黒の騎士団だ!」

スザク「何だって!?」

カレン「え?あたし聞いてない」

ルルーシュ「突然現れたんだ、援護してくれ」

スザク「分かった、直ぐにいくよ!」

ルルーシュ「カレンはブリタニアの本隊に情報を」

カレン「り、了解」

ルルーシュ「……これでよし」

cc「本当か?」

ルルーシュ「ああ、全て恙無く終了さ」

ルルーシュ「今回は使える駒が多くて楽だからな」

cc「多いのか?」

ルルーシュ「まずお前が百人力だ」

cc「……口が軽いぞ馬鹿者め」

ルルーシュ「ふはは、高みの見物はいつでも楽しいものだ」

ルルーシュ「咲世子、何も気にせず拠点を目指せ」

ルルーシュ「こちらで援護する」

咲世子「了解です、ゼロ様」

ルルーシュ「cc、ハドロンで道を作る」

ルルーシュ「ガウェインを上昇させてくれ」

cc「拡散を使う気か?」

ルルーシュ「一気に進めないと、スザクが追いついてしまう」

cc「なるほどな」

cc「出力に注意するんだぞ?」

ルルーシュ「ふっ、誰に物を言っている」

スザク「ルルーシュ!大丈夫かい」

ルルーシュ「スザク、来てくれたか」

スザク「黒の騎士団は?」

ルルーシュ「どうやらさっさと拠点を落としにかかっているようだ」

スザク「大変だ、すぐに向かわないと!」

ルルーシュ「いや、それは出来ない」

スザク「どうして!?」

ルルーシュ「お前、冷静に自分のエナジーを確認しろ」

スザク「あっ……」

ルルーシュ「既に離脱分で精一杯だ」

ルルーシュ「ここは俺たちがやる、ブリタニアの地上部隊に合流してエナジーを補給するんだ」

スザク「だけど」

ルルーシュ「心配するな、ガウェインはまだ余裕がある」

cc「私も付いている、問題はないさ」

スザク「……分かった、直ぐに戻るよ」

ルルーシュ「それでいい」

cc「私たちが道を開ける、空から離脱するんだ」

スザク「了解です、行きます!」バシュッ

ルルーシュ「……これで、条件はすべてクリアされた」

cc「あっけないな」

ルルーシュ「俺も怖いくらいだ」

ルルーシュ「今なら、どんな敵も打ち払うことができる」

cc「否定出来ないのが恐ろしいな」

ルルーシュ「だが、それが目的に繋がっている」

ルルーシュ「よし、最後の仕上げだ、cc」

cc「ああ、派手にやってやろう」

ごめん、用事できてしまた。

とりあえずフクオカは終わりみたいなものだし、後日談含めて次回はシャーリーの予定です。

また見てギアス!


じゃあ個人的な要望だけ書かせてもらおう
シャーリーはずっとルルに片思いであって欲しい
カレンとカグラもルルに片思いであって欲しいけど、シャーリーよりは許せる
他のキャラは誰とくっついていい
強いて言うならリヴァル君を幸せにしてあげてほしい

>>460先の確約は出来ないし、ネタバレも出来ないが、私はこの条件嫌いじゃないと言っておこう。

お仕事行ってきま!

乙バレです。


閃光のマリアンヌの遺児て、ラウンズ的にはどうなんだろ?

本編だとロールケーキ討ってるからスルーされたけど、ビスマルクは死ぬときロールケーキじゃなく「マリアンヌ様・・・」て言ってたし(・ω・)

>>463個人的には一部の軍人信仰みたいなものかと解釈してます。

まあr2は本当キャラの関係性が違うので、上手いこと面白く転がせればと思いますね。

続き書いて行きます。

コーネリア「……それで、この結果か」

ルルーシュ「すみません、騎士団は取り逃しました」

コーネリア「いや、単騎でよくここまでやったものだと褒めている」

コーネリア「ギルフォード、内部にいた残党は拘束したか?」

ギルフォード「全て恙無く」

ギルフォード「…しかし、このガウェインというナイトメア、恐ろしい性能ですね」

ギルフォード「枢木のランスロットも破格でしたが、たった二機でキュウシュウの戦術拠点を一つ落としてしまうとは」

コーネリア「…もしかしたら、我々はナイトメアという兵器を研究してはならん段階まで持って行ってしまったのかもしれんな」

コーネリア「だがルルーシュ、cc、よくやった」

コーネリア「枢木は向こうだ、報告くらいしてやれ」

ルルーシュ「はっ、了解しました」

コーネリア「……」

ギルフォード「姫様?」

コーネリア(ルルーシュが早速武功を上げたぞ…)

コーネリア(首謀者は取り逃したが、それは我々にも止められたかどうか)

コーネリア(むしろ、これだけの規模の戦闘をしたにも関わらず、死者も重篤な負傷者もいない)

コーネリア(逃げる者には剣を向けない、まさに騎士の精神)

コーネリア(さすが我が弟……)

ギルフォード(私には分かる)

ギルフォード(一見いつもの険しいお顔だが、内心転げ回りたいほど喜んでおられる)

ギルフォード「おい、そこの兵」

兵士「はっ、何でしょうか」

ギルフォード「あと30分はここに人を近付けるな」

ギルフォード「話は私を通すよう徹底しろ」

兵士「?了解しました」

ギルフォード(姫様の平穏は、私が守る…)

ルルーシュ「スザク」

スザク「あ、ルルーシュ、お疲れさま」

スザク「まったく、戻ってみれば殆ど終わってるんだもん、酷いや」

ルルーシュ「はは、手応えのない相手だったな」

cc「おいおい、あまり調子に乗るんじゃない」

ルルーシュ「冗談さ」

ルルーシュ「それはそうと、カレンはそこで何をやっているんだ?」

カレン「あたし?ランスロットのメンテ前チェック」

カレン「てか、あたしの紅蓮よりエナジー食うって結構なことよね」

ルルーシュ「ランスロットはどこにそんなエネルギーを使っているんだ?」

スザク「えっと……」

カレン「…はぁ、自分の機体特性くらい把握しときなさいよ」

カレン「いーい?ランスロットは他のナイトメアとは構想段階から異なっているの」

カレン「試作機故にコストパフォーマンスは度外視されて、異常なまでのサクラダイト量」

カレン「それを反応させるだけだって、かなりのエナジーを消耗するわ」

カレン「それにmvs、ブレイズルミナス、ヴァリスと高出力だったり運用にエナジーが必要な装備も多い」

カレン「それとハーケンブー……」

ロイド「はぁいストップ」

カレン「もがっ……ロイドさん?」

ロイド「それはだぁめって言ったはずだけどぉ?」

カレン「あっ……すみません」

cc(なあルルーシュ)

ルルーシュ(なんだ?)

cc(あいつ、最近メカに詳しくないか?)

ルルーシュ(確かにな…俺もガウェインの整備など出来んし)

cc(本人は自覚しているか微妙なところだな)

ルルーシュ(まあ、詳しくて困ることもないだろう)

ロイド「ま、それだけエナジーがシビアな機体だけどぉ」

ロイド「その分パワーウェイトレシオは現行機体を圧倒的に凌駕しているからねぇ」

スザク「ぱ、ぱわー?」

カレン「出力荷重比」

カレン「ランスロットはあのサイズに見合わないほどパワーがあるの」

カレン「要は、その有り余った力で、より人間に近い、もしくは人間を超えた挙動が可能になるってことよ」

スザク「な、なるほど」

cc(…あのままロイドやラクシャータのようになるのかな?)

ルルーシュ(白衣もまあ似合わなくはないだろう)

カレン「そこ!こそこそうっさいのよ」

カレン「あたしだって、別に好きで詳しくなったわけじゃないし」

カレン「ただ、あんまり出撃ないから暇で…」

カレン(騎士団の方にも行けないしなぁ)

cc「落ち込んでしまったぞ」

ルルーシュ「言いすぎたか?」

ロイド「ふふ、君たちも勉強してみるぅ?」

cc「遠慮しておこう」

ルルーシュ「機会があればまたいつか」

カレン「うう……」

ユーフェミア「あ、ルルーシュ!」

ルルーシュ「ユーフェミア様?」

ユーフェミア「貴方にお話があって来ました」

ルルーシュ「話?」

ユーフェミア「お願いします、こちらに来て下さい」グイッ

ルルーシュ「わ、分かり…」

カレン「ちょ、ちょっと」

ユーフェミア「?何でしょう」

カレン「スザクは命懸けの任務から帰って来たのよ?」

カレン「貴方の騎士でしょ?労いの言葉くらいかけなさいよ」

スザク「か、カレン、僕は別に…」

カレン「うっさい、あんたは黙ってて!」

ユーフェミア「…スザク、お疲れ様でした」

ユーフェミア「ですが、今後の為に必要な話です、分かって下さい」

スザク「は、はっ!」ビシッ

カレン「何をそんな簡単に納得してんのよ」

ユーフェミア「…カレンさん」

カレン「何よ」

ユーフェミア「わたくしはこの国の行く末を見据えようとしています」

ユーフェミア「どうか、邪魔しないで下さい」

カレン「邪魔って…あんたねぇ」

スザク「か、カレン」ガシ

カレン「離しなさいスザク!このお姫様にあたしの拳の味を教えてあげるわ!」ジタバタ

スザク「ユーフェミア様、行ってください」

ユーフェミア「行きましょうルルーシュ」

ルルーシュ「い、いいんですか?」

ユーフェミア(ゼロにお話がある、そう言えば分かって頂けますか?)

ルルーシュ「!!」

カレン「こらー!ルルーシュものこのこ付いてってんじゃないわよ!」

スザク「カレン、落ち着いて」

cc「…止めないのか?」

ロイド「だあって、まさに人間模様ってやつでしょお?」

ロイド「うーん、青春だねぇ」

cc「……ふふ、やはり面白いなお前は」

ロイド「お褒めに預かり光栄ですよぉミセス」

スザク「これ以上言うと、侮辱罪とかに…」

カレン「んなこたどーだっていいのよ!」

~アヴァロン医務室~

ユーフェミア「ここなら、鍵も掛けられますし、人もいません」

ルルーシュ「なるほど、今は皆外だからな」

ユーフェミア「無理やり連れて来てしまってごめんなさい」

ユーフェミア「カレンさんとスザクにも、後で謝らないと」

ルルーシュ「その時は俺も一緒に行くさ」

ユーフェミア「ふふ、お願いします」

ルルーシュ「…それで?話というのは?」

ユーフェミア「そうです、それです」

ユーフェミア「わたくし、日本を作る方法を思いつきました!」

ルルーシュ「……詳しく聞かせてくれ」

ユーフェミア「もちろんです」

ご飯食べてきます。

また昼開けくらいに再開予定。

bbaあざといとか言われる予感しかし

転げまわる紫ババア?

>>478>>479お前達は屋上だ馬鹿者め

再開しまーす。

ルルーシュ「……なるほど、行政特区か」

ユーフェミア「はい」

ユーフェミア「この国の人々は、自分たちの国がないことを嘆いています」

ユーフェミア「わたくしは今まで見てきて、国とは土地ではなく、心なのだと思いました」

ユーフェミア「ですから、せめてその中では皆さんが日本人と名乗り、ブリタニア人に虐げられることのない」

ユーフェミア「そんな世界を作りたいのです」

ユーフェミア「どうでしょう?これにゼロが、黒の騎士団が参加して下されば」

ルルーシュ「……一部ではあるが、日本が完成する」

ユーフェミア「今回のサワザキがやろうとした独立です」

ユーフェミア「これなら、副総督のわたくしの権限でも可能だと思います」

ルルーシュ「ふむ……」

ユーフェミア「ダメでしょうか?」

ルルーシュ「ん?ああ、そういうわけじゃない」

ルルーシュ「構想自体は、俺もやりたいことは同じだ」

ユーフェミア「それでは、賛同していただけますか?」

ルルーシュ「……」

ユーフェミア「あら?」

ルルーシュ「……ユフィ、どうせならもう少し面白くしないか?」

ユーフェミア「面白く?」

ルルーシュ「ああ」

ルルーシュ「君と俺が力を合わせれば……」ゴニョゴニョ

ユーフェミア「え!?…しかし、それには爵位レベルの……」

ルルーシュ「だから、……して、……をだな」

ユーフェミア「なるほど……それではわたくしは……」

ルルーシュ「そうだ、それでいい」

ユーフェミア「本当に可能なのでしょうか?」

ルルーシュ「前例は無いが、規則上不可能ではない」

ルルーシュ「それに、この方が騎士団の説得はしやすいだろう」

ユーフェミア「それはそうですわね」

ユーフェミア「でも、何よりとっても楽しそう!」

ルルーシュ「ふふ、昔姉上にしたイタズラを思い出すな」

ユーフェミア「はい!あれもとっても楽しかったです」

ユーフェミア「そのあと、とっても怒られましたけど」

ルルーシュ「また一緒に怒られるしかないな」

ユーフェミア「ふふ、そうしましょう」

ユーフェミア「……ルルーシュ」

ルルーシュ「ん?何だい?」

ユーフェミア「最近、スザクとカレンさんを見ていると」

ユーフェミア「何だか、こうもやもやするんです」

ルルーシュ「……そうか」

ユーフェミア「この気持ちは、一体なんなのでしょう?」

ルルーシュ「…それを教えることは、俺には出来ないよ」

ユーフェミア「?何故です?」

ルルーシュ「それは、ユフィが自分で考えるべき問題だからだ」

ルルーシュ「俺にも経験がある、直ぐにわかるさ」

ユーフェミア「ccさんに、ですか?」

ルルーシュ「…いや、違う」

ルルーシュ「そうだな、今度うちの学園で学園祭がある」

ルルーシュ「それに来てみたらどうだ?」

ルルーシュ「スザクといろいろ回ってみればいい、何かに気付けるかもしれんからな」

ユーフェミア「……そうですか」

ユーフェミア「でも、学園祭というのは面白そうですね」

ユーフェミア「わかりました、行ってみることにします」

ユーフェミア「それではルルーシュ、さっきのお話、頑張りましょうね」

ルルーシュ「ああ、今のところは秘密にしておく必要がある」

ルルーシュ「根回しが終わり次第、好きなタイミングで公表してくれ」

ユーフェミア「はい、わたくしにできる事があれば、また言って下さいね」

ユーフェミア「さあ、戻りましょうか」

ルルーシュ「そうしよう」

ルルーシュ(その気持ち、俺が初めて感じたのはユフィ、多分……)

ルルーシュ(それにしてもccか……そう言えば、そんな気持ちになった事があっただろうか)

ルルーシュ(……どこか、安心しているんじゃないか?……分からない)

ルルーシュ(……だが、急ぐ事も無いだろう、時間はまだまだある)

ルルーシュ(今は日本だ、俺の事は後回しでいい)

ユーフェミア「……」

ユーフェミア(ルルーシュ…)

~少し戻って、アヴァロンナイトメア格納庫~

スザク「カレン、落ち着いたかい?」

カレン「……ええ」

cc「ルルーシュにはここにいると連絡しておいた」

スザク「ありがとうございます、ccさん」

cc「そんな他人行儀にならなくていい」

cc「私も枢木ではなくスザクと呼ぼう」

スザク「そう?それじゃあ、ありがとう、cc」

cc「うむ、それでいい」

カレン「…はあ、何やってんだろ、あたし」

cc「いつもの事じゃないか」

カレン「何?喧嘩売ってるなら買うわよ」

cc「いつもと違うのは、そうやってしみったれているところくらいのものだ」

カレン「……分かってるわよ」

cc「スザク、少し出ていてくれないか?」

スザク「?別に構わないけど」

cc「私はこのしょぼくれレッドに話があるんでな」

カレン「変なあだ名つけてんじゃ無いわよ」

スザク「じゃあ、僕は外にいるから」

cc「ああ、そうしてくれ」

cc「……で?何をそんなにイライラしている?」

カレン「……」

cc「私はエスパーじゃない、話してくれないと何も分からないぞ」

カレン「……何か、いろいろ認めたくないというか、自分でもよく分からないというか」

cc「スザクについてか?」

カレン「……うん」

cc「好きなのか?」

カレン「……よくわかんない」

cc「そうか」

カレン「問い詰めないの?」

cc「人の気持ちなんてそんなものだ」

cc「何もかも理解できるわけじゃない」

cc「無論、自分自身にもな」

cc「それで?何でユーフェミアに食ってかかる?」

カレン「……多分だけど、スザクはユフィのことが好きだと思う」

cc「ほう?」

カレン「そんで、ユフィもスザクのこと好きじゃないかって思う」

cc「相思相愛か、運がなかったな」

カレン「それは別にいいの、恋って呼べる程はっきりした気持ちじゃないし」

カレン「ただ、頑張ってきたスザクに目もくれないでルルーシュに話しかけるなんて、酷いじゃない」

cc「…なるほどな」

カレン「そう思ったら、普段の鬱憤とか全部まとめて出てきちゃった」

カレン「ゼロからの命令がきた時も、待機だって分かると喜んでる自分が居たりして」

カレン「なんかぐちゃぐちゃしちゃってさ」

cc「…カレン」

カレン「何?バカみたいな悩みでしょ?」

カレン「別に笑ってくれても…」

cc「笑わないさ」ギュッ

カレン「し、cc?」

cc「お前は出会った頃から、一番印象が変わった」

cc「初めて見た時は、大人しいお嬢様」

cc「次は荒々しいレジスタンス」

カレン「ちょっと、やめてよ…」

cc「だが、今のお前は等身大の女の子だ」

cc「作ったキャラクターも、張り詰めた緊張感もない」

cc「すごく自然だ」

カレン「……もう、何なのよ」

cc「カレン、お前はそんなに悩めるほど、他の奴らと親密になったということだ」

カレン「え?」

cc「正解かは分からないが、私が答えをやろう」

cc「お前がスザクに抱く感情、それは友情だ」

カレン「友情?」

cc「お前は今まで、スザクやルルーシュとふざけ合ったり、訓練したり、一緒の時間が多かった」

cc「ルルーシュは私と居ることも多かったから、自然スザクとの時間が増えただろう」

cc「だが、そんな奴の気持ちがユーフェミアに向かうのを感じて、寂しくなったんだ」

カレン「寂しく?」

cc「仲の良い友人が、別の友人と話していると、何だか気持ちがざわつくだろう?」

cc「それと一緒さ」

cc「そして、それでも友人を尊重しようとしたら」

cc「当の本人が蔑ろにされていた」

cc「怒るのも無理はない」

カレン「…そう、なのかな?」

cc「言っただろう?正解かは分からない」

cc「もしかしたら、お前は本当にスザクに恋をしていたのかもしれない」

cc「それを決めるのは、まさにお前の心だ」

カレン「あたしの、心……」

cc「ふふ、悩め悩め」グリ

カレン「痛っ、痛いってば」

cc「……ゼロの事は私に任せろ」

カレン「え?」

cc「私もラクシャータもいる、お前は自分のことをまず考えればいい」

cc「カレンの力が必要になる時が、必ず来る」

カレン「cc……」

カレン「…ごめん、あと、ありがと」

カレン「もう少しそうやっててくれない?」

cc「どうした?甘えたくなったか?」

カレン「ふふ」

カレン「何か、落ち着く」…スゥ

cc「……安心して寝る、まるで子供だな」

cc「よく考えれば、昨日今日で一番動いているのはカレンかもしれないな」

cc「…まあ、ゆっくりするといいさ」

スザク「……」ソ~

cc「そんなところで覗き込まなくていい」

cc「もう話は終わった」

スザク「あ、そう?」

スザク「……どうしてカレンが寝ているんだい?」

cc「疲れたんだろう、そっとしておいてやれ」

スザク「うん、そうするよ」

ルルーシュ「おや、これまた不思議な状況だな」

ユーフェミア「本当ですね」

cc「お帰り」

スザク「あ、僕コーヒー持ってくるよ」

ユーフェミア「わたくしも手伝います」

スザク「え?いや、そんなことをユーフェミア様にさせるわけには…」

ユーフェミア「ふふ、ここには仲の良い方々しかいらっしゃらないのですし」

ユーフェミア「わたくしはただのユフィ、よろしいですね?」

スザク「……」

ユーフェミア「返事は?」

スザク「イエス、ユア、ハイネス!」

ユーフェミア「もう、そうではないでしょう?」

スザク「わ、分かったよ、ユフィ」

ユーフェミア「よろしい」

cc「……話は纏まったか?」

ルルーシュ「ああ、問題ない」

cc「後で話は聞かせてくれるんだろうな?」

ルルーシュ「当然だ」

cc「……ふふ」

ルルーシュ「ん?どうした?」

cc「いや、何だか不思議に感じてな」

ルルーシュ「何がだ?」

cc「私に話してくれるのは、今や当然になったのだなぁ、とな」

cc「最初のころは、時が来れば、とか、その時になれば、とかが多かった」

ルルーシュ「そうだったか?」

cc「ふふ、私はそう簡単に忘れないぞ?」

ルルーシュ「……まあ、ここまで一緒にやって来たんだ」

ルルーシュ「もはや隠すことなど何もない」

cc「…そうだな」

ルルーシュ「騎士団の方と神楽耶も、また調整する必要があるな」

cc「おい、カレンも居るんだ、滅多な話はするんじゃない」

ルルーシュ「大丈夫さ、ぐっすり眠っている」

ルルーシュ「それよりcc、実は俺たちに別のミッションが下ってな」

cc「別のミッション?」

ルルーシュ「シャーリーの父親が食事のお誘いだ」

cc「断らないのか?」

ルルーシュ「正直断ってもいいのだが」

ルルーシュ「シャーリーにどうしてもと頼み込まれていてな」カチカチ

cc「……なるほど、メールなのに必死さが伝わってくるとは、文才があるのかもしれないな」

ルルーシュ「ともかく、今回だけ誘いを受けるつもりだ」

ルルーシュ「お前も来てくれるか?」

cc「仕方ないな」

ルルーシュ「助かる」

スザク「ルルーシュ、cc、コーネリア様が今回の作戦報告会議に出ろってさ」

スザク「僕も行かないとだから、すぐに来て」

ルルーシュ「む、分かった」

ルルーシュ「cc、行こう」

cc「……カレン、すまないな」スッ

cc「毛布を掛けておこう」

ルルーシュ「俺の上着も貸してやる、枕にでもすればいい」

cc「なかなか気が利くじゃないか」

ルルーシュ「茶化してる場合か、行くぞ」

cc「ああ」

たったった………

カレン「……」ムク

カレン「どうして、ルルーシュが騎士団や神楽耶様の話をccとしていたの……?」

カレン「まさか……」

ここまで。さてどうなりますかね。

また夜にくるかもしれません。よろしくお願いします。

調子に乗ってあり得ないミス犯すのは変わらないのか

そしてc.c. マジ聖母

>>507ルルーシュからうっかりミスを取ると、完全にメアリー・スー化するから…ただでさえここでは完璧風になってて冷や冷やしているのに。これからもこんな感じで調子にのっちゃうお茶目さんです。

ごめんなさい、今日はここたくさん書いてしまったので、続きは明日ということで。

別のところも詰まってしまっているので、申し訳ないです。

これからssを書こうと思う人、一つずつ完結させましょう。もしくは相当速筆になりましょう。

恨むなら私の遅筆を恨むのだなー……はぁ

また見てギアス…

なんとなく開いたssスレなのに、執筆者がバレルルーシュだった


が2連続。笑うしかないね

>>515もはや運命ですな。これからもよろしく笑

同時執筆の本数から考えたら速筆ってレベルじゃ

>>517そうなんですかね?一つ一つの進行が遅いからなんとも……あと>>515さんはどれを開いたんですかね?最近始めたのは一つしかないはずなのに……

○チンコのやつとisのやつ~
まだisしか追いついてないけど

>>519
>○チンコのやつとisのやつ~
>まだisしか追いついてないけど
○チンコ?私そんなの書きましたっけ?

男「今日は……○○店でファン感謝デーか」
ですかね?ミスっていることに今気づきました。

おはようございました。

少し雑談してしまい申し訳ありません。

最近書くばかりで読めていないので、気になってしまいました。

それでは、早速進めて行きます。

~フェネット邸~

cc「……かなり大きいな」

ルルーシュ「そもそもフェネット氏は鉱石やその分布に関しては権威といってもいい」

ルルーシュ「シュナイゼルの影はチラつくが、本人は調査に力を注ぐ研究者だ」

ルルーシュ「そもそも、アッシュフォードは有名な坊ちゃん学校だぞ?想像はつくじゃないか」

cc「それにしたって、相当だろう」

ルルーシュ「ブリタニア人の上流層なんて、みんなこんなものだ」

ルルーシュ「カレンの家を知っているか?調べたら凄いぞ?」

cc「こんなところで格差を実感するとはな」

ルルーシュ「格差は無くせない」

ルルーシュ「だが、納得する形で是正することは可能だ」

ルルーシュ「俺の思う日本には、それも不可欠な課題だからな」

ルルーシュ「ブリタニア人と日本人が、対等な立場で居られる」

ルルーシュ「まずはそこから始めなくてはならない」

cc「相変わらず面倒事を盛り込むのが得意だな」

cc「まあいい、あまり待たせても悪いからな」

ルルーシュ「そうだな」スッ

cc「エスコートも様になってきたじゃないか」

ルルーシュ「慣れた、と言うほどこんな機会もないがな」

cc「いい傾向だ」

cc「それではよろしく頼むよ、騎士様」

ルルーシュ「……仰せのままに、姫君」

cc「…ふふ」

フェネット「おお、来てくれましたか」

ルルーシュ「お招きありがとうございます」

cc「本日の会食、楽しみにしていましたわ」

フェネット「いやぁ、是非お礼がしたくてね」

フェネット「シャーリー、そんなところに隠れていないで、こっちに来なさい」

シャーリー「お、お父さん、私にだって心の準備が……」

シャーリー「あ……ルルにccさん」

シャーリー「いらっしゃい」

ルルーシュ「あ、ああ」

シャーリー「ご、ごめんね」

シャーリー「ドレス、似合うのがなかなか見つからなくて……」

ルルーシュ「…いや、よく似合っているよ」

シャーリー「そ、そう?」

ルルーシュ「ああ、シャーリーは明るい色が似合うな」

シャーリー「え、えへへ…」

cc「……」ピシッ

ルルーシュ「痛っ…」

シャーリー「え?何?」

ルルーシュ「あ、いや…何でも無い」

フェネット「ははは、若いというのはいいものですな」

フェネット「ルルーシュさん、こちらに心ばかりの食事を用意しました」

フェネット「シャーリー、お二人を連れて来てくれ」

シャーリー「はい、お父さん」

ルルーシュ「……ふむ」

シャーリーは私の予定だとかなり重要なお仕事がありますよ。生死は……ふふ

ルルーシュ「シャーリーはお父さんっ子なんだな」

シャーリー「うん、お父さんあまり帰ってこないけど」

シャーリー「いつも気に掛けてくれるし、優しいから大好き」

シャーリー「…ごめんね、今日は無理矢理頼んじゃって」

ルルーシュ「いや、そんなことはないよ」

ルルーシュ「なあ?」

cc「はい寧ろ嬉しいです」

cc「ルルーシュさんのお仕事が人のお役に立てたという事ですから」

シャーリー「うう、本当はもう少し軽い話だったんだけど」

シャーリー「お父さん張り切っちゃって」

シャーリー「今もワインを取りに行ってると思う」

シャーリー「すっごい高いの」

ルルーシュ「俺たちは未成年だが…」

シャーリー「うん、そうなんだけどね」

シャーリー「ccさんは飲めるよね?」

cc「ギリギリですけど」

シャーリー「少し付き合ってあげて欲しいな」

シャーリー「ダメ?」

cc「…いいえ、そんなことありませんよ」

シャーリー「それじゃ、席はそっちの二つだから」

シャーリー「うち、料理以外のメイドさんは週のお掃除くらいしかいなくて」

ルルーシュ「構わないさ」グイ

cc「あら、ありがとうございます」

ルルーシュ「別に気にすることないさ」

シャーリー「……」

フェネット「いやぁ、お待たせしてしまった」

フェネット「ふふ、この秘蔵の品を披露したくてね」

ルルーシュ「いえ、お気になさる程では」

フェネット「そういってもらえると助かるよ」

フェネット「さあ、料理を楽しむとしよう」

ルルーシュ「ええ」スッ

cc「そうですね」スッ

フェネット「む?何ですか?そのお祈りは」

ルルーシュ「え?」

cc「……あ」

シャーリー「お父さん、日本の風習だよ」

フェネット「ああ、そう言えばccさんはハーフでしたね」

フェネット「よし、今日から私もやってみよう」パンッ

フェネット「シャーリーも、さあ」

シャーリー「もう、すぐ影響されるんだから」

フェネット「それで?ここからどうするんだい?」

ルルーシュ「…いただきます」

フェネット「なるほど、いただきます、か」

フェネット「いいじゃないか、食に礼を尽くすのは素晴らしい」

cc「いただきます」

シャーリー「い、いただきます」

シャーリー「何だか、変な感じ」

cc「私とルルーシュさんが今住んでいるのは、ナンバーズ用のアパートなので」

cc「どちらかと言えば日本の風習や文化が多く残って居るんですよ」

シャーリー「そうなんだ…遊びに行ったりしたことないから知らなかった」

シャーリー「怖くないの?」

cc「悪い方ばかり居るわけではありませんよ」

ルルーシュ「その通りだ」

シャーリー「ルル?」

ルルーシュ「別にナンバーズだとか、ブリタニア人だとかはあまり関係がない」

ルルーシュ「貧困や迫害は、治安に影響を与える」

ルルーシュ「今の現状は、ブリタニアの杜撰な支配から生まれたにすぎない」

シャーリー「えーっと…」

フェネット「つまり、環境で人は変わるということさ」

フェネット「さすがはルルーシュさん、おっしゃることが違う」

ルルーシュ「いえ、まだまだ若輩ですので…」

ルルーシュ「どうぞただの学生として接して下さい」

フェネット「…そうかね?まあ気後れすると本来の目的を損なってしまうかもしれないし」

フェネット「お言葉に甘えさせて貰おうか」

ルルーシュ「是非そうして下さい」

シャーリー「……」

cc「シャーリーさん?どうかしましたか?」

シャーリー「え?あ、うん」

シャーリー「何だか、そんなに時間が経った訳でもないのに」

シャーリー「ルルが凄い大人になっちゃったような気がして」

cc「…まあ、普段から大人の方に囲まれていますし」

cc「それに、最近昇進しましたから」

シャーリー「え?」

フェネット「そうなのかね?」

ルルーシュ「……ええ、まあ」

ルルーシュ(…余計なことを)

cc(気にするな、そういうこともある)

ルルーシュ(……まったく)

フェネット「それで?どうなったのかな?」

フェネット「確か助けてもらった頃は准尉だか少尉だったはずだが…」

シャーリー「軍隊はよく分からないや」

フェネット「このワインが祝杯に出来るね」

フェネット「ルルーシュ君、さあ教えてくれたまえ」

ルルーシュ「…中佐です」

フェネット「は?」

cc「ちなみに、子爵位もいただいております」

シャーリー「し、子爵?」

フェネット「じ、冗談ではなく?」

ルルーシュ「…はい」

フェネット「これは驚いた…」

フェネット「17歳にしてそこまで…」

フェネット「私はとんでもない人物に命を救われたのだな」

ルルーシュ「いえ、そんなことは」

フェネット「いやいや、謙遜することはないさ」

フェネット「大したものだ、本来ならば私の目通りが叶うか怪しい」

フェネット「何せ貴族だからね」

ルルーシュ(…だから話したく無かったのに)

cc(嘘を付けば良かったじゃないか)

ルルーシュ(好意で招待してくれた人間に嘘がつけるか)

cc(…律儀なやつだ)

シャーリー「……本当に遠くなっちゃう」ボソ

寝落ちする前に切る!これが半年で学んだssの極意!

リアルに私がssを書き始めて半年が過ぎてしまいました。

未だにこのssが完結していないとは、当時の私も思っていなかったでしょう。

また明日続きを書きます。影の薄いあの子も出るかもしれません。

それでは、お休みなさい。良い夢を~

シャーリー「……」

ルルーシュ「ん?どうした、シャーリー」

ルルーシュ「具合でも悪いのか?」

シャーリー「え!?」

cc(……ほう)

ルルーシュ「顔色が優れないようだが」

シャーリー「ううん、何でもないの……」

シャーリー「……ちょっと風に当たってくる、気にしないで」ガタ

ルルーシュ「…何でも無い、訳は無いか」

ルルーシュ「すみません、私はシャーリーを追いかけます」

フェネット「ん?いや、別に放っておいても」

ルルーシュ「大切な友人ですから」

ルルーシュ「cc、後は頼む」

cc「分かったよ」

ルルーシュ「助かる」カタッ

フェネット「気の回る人だね、彼は」

フェネット「呑むかね?」

cc「ええ、ご相伴させていただきますわ」

フェネット「ふふ、うちは妻も余り酒を呑まないのでね」

フェネット「もっぱら一人酒なのだが」

フェネット「…はい、どうぞ」

cc「ありがとうございます」

cc「奥さんは、今どちらに?」

フェネット「本国にいるよ、私も時たま帰るからね」

フェネット「シャーリーも長期休暇等は会いに行くこともある」

cc「失礼ですが、ご夫婦仲は?」

フェネット「ふふ、心配しなくとも良好だよ」

フェネット「こちらに来たのは私の仕事が原因さ」

cc「確か、サクラダイトの研究でしたか」

フェネット「詳しいんだね」

cc「ナリタの時に少し聞きかじっただけですが」

フェネット「……ああ、その通り」

フェネット「こちらに来たのも、エリア11の治安が比較的落ち着いて、研究に支障はないと判断したからだ」

フェネット「最初、シャーリーは置いてくるつもりだったのだがね」

フェネット「嬉しいことに、お父さんと一緒がいい、とこちらの学校へ入学したんだ」

cc「それが、アッシュフォード学園ですか」

フェネット「うむ」

フェネット「私はね、この国に来たことがあったのだよ」

フェネット「戦争前にね」

フェネット「自然の多い、いい国だった」

フェネット「日本人は当時ブリタニア人にも親切で、私はこの国が大好きだった」

フェネット「だが戦争が始まり、私は本国に戻った」

フェネット「次にこの国の大地を踏んだ時、まるで別の世界に迷い込んだような錯覚をしたよ」

フェネット「茂っていた緑は荒れ果て、かつて私のいた場所の上には租界が聳えていた」

フェネット「愕然としたよ、戦争の恐ろしさを、まさに目の当たりにしてしまったのだからね」

cc「……」

フェネット「そして、あのナリタでの事件」

フェネット「私はあそこで死んでいたかもしれない」

フェネット「そう思うと、今でも魘される」

フェネット「だから、ルルーシュくんと、その仲間の方々には感謝してもし切れない」

フェネット「私がこうして、美味しく酒を呑めるのも、シャーリーを見ていられるのも」

フェネット「全ては彼らのお陰だ」

フェネット「人柄もいい」

フェネット「身分も実力もあるのに、驕らない」

フェネット「…貴女が居なければ、シャーリーの夫になってもらいたい所だ」

フェネット「……というのは、失礼すぎたか」

cc「いえ、そんなことはありませんよ」

cc「シャーリーさんはとてもいい子です」

cc「明るくて前向きで、いつも一生懸命で」

cc「……まあ、それでも渡す気は有りませんが」

フェネット「ふはは、正妻の余裕というやつですかな?」

cc「……そんなものじゃありませんよ」

cc「私も、最近になって感じ始めたことですから」

フェネット「?」

cc「…いえ、なんでもありません」

cc「何はともあれ、ご無事で何よりでした」

cc「改めて乾杯いたしましょう」

cc「これからのご健康に」チンッ

フェネット「ふふ、貴女とルルーシュくんの親交に」チンッ

~バルコニー~

シャーリー「……はぁ、何やってんだろ、わたし」

ルルーシュ「全くだな」

シャーリー「……ルル、来たんだ」

ルルーシュ「気になってな」

シャーリー「ccさん放っておいていいの?」

ルルーシュ「あいつも子供じゃない、大丈夫さ」

シャーリー「……わたしも子供じゃないもん」ボソッ

ルルーシュ「シャーリー?」

シャーリー「なんでもないよーだ」

シャーリー「ねぇ見て、ルル」

ルルーシュ「ん?何だ?」

ルルーシュ「あれは、ゲットーか?」

シャーリー「うん」

シャーリー「遠いけど、少し明るくなってるから見えるの」

シャーリー「わたし、よくここから見てるんだ」

ルルーシュ「ゲットーを?」

シャーリー「…変だと思ったよね」

ルルーシュ「そんなことはないが…」

ルルーシュ「理由があるのかい?」

シャーリー「見ておきたいと思って」

ルルーシュ「ゲットーを?」

シャーリー「それもそうだけど」

シャーリー「わたしたちがここにいることで、辛い思いをしている人が居るってこと」

ルルーシュ「……別にシャーリーがここにいることと、ゲットーは関係無いだろう」

シャーリー「ううん」

シャーリー「ゲットーなんて、ブリタニアが戦争をしなければ出来なかったもん」

シャーリー「租界があるから、ゲットーがあるんだし」

ルルーシュ「……むぅ」

シャーリー「別にね、可哀想とかそういうのじゃないの」

シャーリー「ただ、事実だから」

シャーリー「だから、遠くから見るだけなんだ」

ルルーシュ「そんなことを考えていたんだな」

シャーリー「わたし、目標とかないし」

シャーリー「……ううん、忘れて」

ルルーシュ「は?」

シャーリー「久しぶりに二人なんだもん、ちゃんとわたしを知って欲しい」

ルルーシュ「?」

シャーリー「最近、ルルもカレンもスザクくんも」

シャーリー「何だかすっごく大人になっちゃって」

シャーリー「わたし、取り残されちゃうみたいに感じてたんだ」

ルルーシュ「そんなことはないさ」

ルルーシュ「俺たちは昔のままだよ」

シャーリー「……全然違うもん」

ルルーシュ「え?」

シャーリー「ルル、気付いて無いだけだよ」

シャーリー「前よりも、ずっと…」

ルルーシュ「ずっと?」

シャーリー「……言えない」

ルルーシュ「おい」

シャーリー「言えないの!」

ルルーシュ「……はぁ」

シャーリー「とにかく、わたしは皆と一緒でいたいの」

シャーリー「だから、難しいことを考えて見ようかなって」

ルルーシュ「それが、ゲットーを見ていた本当の理由か?」

シャーリー「笑ってもいいよ?」

ルルーシュ「笑わないさ」

ルルーシュ「むしろ、気付かされたよ」

シャーリー「え?」

ルルーシュ「ブリタニア人と、日本人の間にある溝」

ルルーシュ「それをどうやって解消していくのか、な」

シャーリー「…ルルは、何をするために今軍人さんをやってるの?」

シャーリー「別に、これ以上何もしなくたってccさんと暮らしていくのには困らないでしょ?」

ルルーシュ「……確かにそうだな」

ルルーシュ「俺が軍人をやっているのは、目的に一番近付きやすいからだ」

シャーリー「答えになってないよ」

ルルーシュ「……話せることじゃない」

シャーリー「わたしが学生だから?」

ルルーシュ「それもあるな」

ルルーシュ「だが、それが全てじゃない」

シャーリー「それじゃあ、何なの?」

ルルーシュ「シャーリーが知る必要の無いことだ」

ルルーシュ「俺はそう思う」

シャーリー「……そんなの、ルルの勝手だよ」

ルルーシュ「そうだな」

ルルーシュ「だが、俺の目的には」

ルルーシュ「シャーリーみたいな普通の子が、何の心配も無く生きていける」

ルルーシュ「そんな世界を作ることも含まれているんだ」

シャーリー「普通…」

ルルーシュ「一般人が戦火に怯えるのが、今の世界の実情だ」

ルルーシュ「俺は、戦争で何かを失ったり、奪われるような人の居ない時代を作りたい」

シャーリー「…やっぱり、遠いよ」

ルルーシュ「?」

シャーリー「ルルが、遠い」

ルルーシュ「隣にいるじゃないか」

シャーリー「そうじゃなくて!」

シャーリー「……初めてccさんが来た時、言われたんだ」

シャーリー「わたしはライバルだって」

シャーリー「……でも、今のわたしじゃルルの隣には立てない」

ルルーシュ「シャーリー……」

シャーリー「……ごめん、本当のわたしを知って欲しかったけど」

シャーリー「やっぱり、知られない方が良かった」

シャーリー「わたし、ずっと子供のままだった」

シャーリー「……」

ルルーシュ「…シャーリー」ポン

シャーリー「ルル…?」

ルルーシュ「俺の本音を言わせてもらえるかい?」

シャーリー「……うん」

ルルーシュ「俺は、シャーリーの言う子供とか大人とかは、よく分からない」

ルルーシュ「だが、シャーリー風に言わせてもらうと」

ルルーシュ「俺の求めるものは、シャーリーが子供のまま居られる世界なんだよ」

ルルーシュ「だから、君は君のままでいて欲しい」

ルルーシュ「俺が遠いと思うなら、君は俺が帰って来られる場所でいて欲しい」

シャーリー「る、ルル…」

シャーリー「とんでもない事言ってない?」

ルルーシュ「そうか?」

シャーリー「だって、それじゃあまるで…」

ルルーシュ「?」

シャーリー「……ううん、いいや」

シャーリー「そろそろ戻ろ?」

シャーリー「二人とも心配しちゃうかもしれないし」

ルルーシュ「あ、ああ」

ルルーシュ(機嫌は治ったようだが……)

シャーリー(ルルは帰る場所になって欲しいって言ったけど)

シャーリー(……わたしは、待っているだけじゃないんだから)

シャーリー(そうだよ、悩んで止まるなんて全然わたしらしくない)

シャーリー(ルルのために、ルルと一緒に居られるように)

シャーリー(やれるだけのこと、やってみなくちゃ)

~生徒会室~

ニーナ「……」カタカタ

ニーナ(皆帰ったよね)

ニーナ(………)

ニーナ(……)ゴソ

ニーナ(………)

ニーナ「………やめよう」

ニーナ(……何で隠し撮りなんかしちゃったんだろう)

ニーナ「……ルルーシュ」

ニーナ(変だよね)

ニーナ(ルルーシュには、ccさんがいるのに)

ニーナ(……うん、やっぱりダメだよ)

ニーナ(もやもやは研究にぶつけちゃえばいいんだから)

ニーナ(ルルーシュ、見ててね)カタ

ニーナ(私も、あの時の貴方みたいに、カッコよくなりたい)

ニーナ(……早く、基本理論だけでも完成させたいな)

ニーナ「……私頑張るよ」カタカタ

ニーナ「ね、フレイア?」

ここまでです。

そろそろこのssの山場がまたやって来ます。お楽しみに。

それでは、またー。

このルルーシュはシャーリーに撃たれるべき
鈍感と思わせ振りは罪だ

>>568採用

早速調整して、すぐ書き始めます。忘れないように。20分くらい待ってて下さいな。

カレン「……はぁ」

女生徒「カレン、どうかしたの?」

カレン「え?」

女生徒「何だか疲れているみたい」

女生徒「やっぱり、軍人さんの仕事のせい?」

カレン「え、いや、そういうわけじゃないんだけど……」

女生徒「辛いなら辞めちゃいなよ」

女生徒「ただでさえ、身体弱いんだから」

カレン「……うん、ありがとう」

~中庭~

カレン(ダメね、周りに気付かれる程悩んでちゃ)

カレン(……ルルーシュ)

カレン(うじうじしてたって仕方ないんでしょうけど)

カレン(でも、もし本当にルルーシュがゼロなんだとしたら)

カレン(……あたしはどうすればいいんだろう)

カレン(ゼロがブリタニア軍人なんて、騎士団の皆も黙っていないだろうし)

カレン(限りなく黒に近いグレーだけど、あたしが黙殺すれば、何事もなくいられるんじゃない?)

カレン(……でも無理)

カレン(誰でも無く、あたしがそれを知りたがっている)

カレン(だって、気になるもの)

カレン(軍人としてだって十分力があるのに、なんで黒の騎士団なんて率いる必要があるの?)

カレン(それを確かめたい)

カレン「そうと決まれば、行動あるのみよ」

カレン(分かりやすい確証が必要だものね)

カレン(ちょっと気が引けるけど、携帯電話を手に入れられれば)

カレン(あたしのメールをゼロに送信して確かめられる)

カレン(ただ、ルルーシュはかなりガードが固いし)

カレン「……どうしよう」

カレン(……確か、今日は体育があったわね)

カレン「ちょっと難しいけど、狙ってみよう」

~教室~

カレン「よし!」

ルルーシュ「ん?何をそんなに張り切っているんだ?」

カレン「る、ルルーシュ!?」

ルルーシュ「…そんなに驚くことはないだろう」

ルルーシュ「次の授業は体育だ」

ルルーシュ「…まあ、その病弱キャラクターを返上してしまえば、遺憾なく活躍出来るとは思うが」

スザク「え?カレンも体育やるのかい?」

カレン「う、ううん」

カレン「せ、せっかくだから仕事進めようかなってさ」

ルルーシュ「……構わないが、咎められないよう注意するんだぞ」

ルルーシュ「ロイドさん達にも迷惑が掛かる」

カレン「わ、分かってるわよ」

スザク「ルルーシュ、そろそろロッカールームに行かないと」

スザク「着替える時間が無くなっちゃう」

ルルーシュ「そうだな」

ルルーシュ「それではな、カレン」

カレン「ええ」

カレン(…こういう日に限って、いつもより気遣いしてくるんだから、もう)

カレン(とりあえず、授業に出ましょう)

カレン(話はそこからね)

ルルーシュ「……」タッタッタッ

スザク「やあルルーシュ」

ルルーシュ「スザクか」

ルルーシュ「すまないが、ペースが乱れる、話は後にしてくれ」

スザク「いやぁ、なんだか感慨深くてさ」

ルルーシュ「感慨深い?」

スザク「だって、以前のルルーシュは体育の授業なんて殆どサボっていたじゃないか」

スザク「でも、今は僕と会話しながら長距離走だって出来るでしょ?」

ルルーシュ「訓練よりましだからな」

ルルーシュ「装備もないし、身軽だ」

ルルーシュ「初めて訓練を受けた時は、それこそ死ぬ覚悟をしたよ」

スザク「あはは、見ていたから覚えてるよ」

たったったっ…

リヴァル「なんか、ルルーシュがルルーシュじゃねぇって感じするぜ」

リヴァル「っと、置いて行かれちまう」タッタッ

女生徒a「ねぇ、最近のルルーシュくんって、前よりカッコ良くない?」

女生徒b「前からカッコ良いじゃない」

女生徒a「そうなんどけど」

女生徒a「逞しくなったし、以前より優しい感じなするの」

女生徒b「うーん、まあそうかもね」

女生徒b「でもそれって、あの婚約者さんの影響なんじゃない?」

女生徒a「え!」

女生徒a「逞しくなったって、もしかしてそういう?」

女生徒a「優しいのは所謂賢者……」

女生徒b「はいはい、邪推はそこまで」

カレン(……アホらし)

カレン(ま、昔みたいに張り詰めてないってのは分かるかな)

カレン(で、それがccの影響だってとこも……)ズキ

カレン(……)

カレン(あたしって、結構独占欲強い女だったのね)

カレン(ルルーシュとccなんて、あたしがルルーシュと普通に話し始めるより前に知り合ってるのに)

カレン(まあいいわ、本来の目的を果たさないと)

カレン「先生、気分が優れないので、保健室に行って来ていいですか?」

先生「あら、一人で大丈夫?」

カレン「はい、大丈夫です」

~男子ロッカールーム~

カレン「……よし、余裕ね」コソ

カレン「この位の鍵じゃ、セキュリティ甘過ぎよ」チャリ

カレン「さて、ルルーシュのロッカーはっと……」

カレン「……あった」

カレン「この鍵も……」カチン

カレン「ふふ、やったわ」

カレン「携帯はどこかしら…」

カレン「…!上着の中に……」

カレン「発見!」チャッチャラー

カレン「当然のごとくロック掛けられてるわね」

カレン「文字かしら、数字かしら」

カレン「むー、分からない……」

カレン「ルルーシュの好きなものとか?」

カレン「……ナナリーっと」ポチポチ

カレン「エラー、成る程」

カレン「それなら、シャーリー」ポチポチ

カレン「これもダメか」

カレン「も、もしかして……」ポチポチ

カレン「……はいはい、知ってた知ってた」

カレン「というか、なんであたしは女の名前ばっかり入れてるんだろ」

カレン「…ま、でもここまで来たらあいつも試しておこうか」ポチポチ

カレン「……うそ、当たり?」

カレン「……何だろう、嬉しいのに嬉しくない」

カレン「まあいいや、気にしないでおこうっと」

カレン「さっさとメールを送って…」

カレン「…あれ、でももしルルーシュがゼロじゃ無かったら」

カレン「ゼロに何てメールすればいいのよ」

カレン「……ご機嫌いかがですか?とか」

カレン「よし、それでいこう」

カレン「よし、送信」ポチ

ぶぃーん

カレン「!!メールが届いた」

カレン「や、やっぱりルルーシュがゼロ?」ポチポチ

カレン「えっと、今日は何か食べたいものはあるか?」

カレン「ちなみに、私というのは無しだ」

カレン「って、ccからじゃない!」

カレン「それに、何てメールなのよ全く」

カレン「……はぁ、何かどっと疲れたわ」

カレン「それに、よく考えたら別の連絡用を持っている可能性だってあるじゃない」

カレン「……バレないように戻しておこう」

カレン「はぁ、でもちょっと羨ましいなぁ……」

カレン(結局、骨折り損のくたびれ儲けね)

カレン(ちょっとイノシシすぎちゃったかな)

カレン(……そうよ、別に方法はいくらでもあるはずだし)

カレン(焦っても仕方ないか)

カレン(もう少し様子を見てみよう)

カレン(タイミングが合えば、きっと分かる)

ぶぃーん

カレン「あれ?メール……?」ポチ

カレン「えっと、どうしたんだ?何かあったのか?」

カレン「って、ゼロの方忘れてたしー!」



cc「とうとう変になったのか?、カレンは」

ミレイ「ついに、ついにこの時がやって来たわね」

ルルーシュ「おいスザク、会計書類が上がってないぞ」

スザク「え!?確かそこに置いて…」

シャーリー「えー!さっき出し物のと纏めちゃったよ」

カレン「あたし探しておくから、ルルーシュは作業続けて」

ルルーシュ「わかった、頼む」

ニーナ「ポスター印刷終わったよ」

スザク「それじゃ、僕貼ってくるから」

ニーナ「あっ!」

リヴァル「あちゃー、散らばっちまった…」

スザク「僕が拾うよ」

リヴァル「手伝うって」

ニーナ「ごめんなさい……」

ミレイ「って、聞きなさいよ!」

ルルーシュ「会長も手伝ってください」

シャーリー「そもそも、ルル達が忙しいの知ってたのに毎日適当にやってるからこうなるんですよぅ」

スザク「僕たち、これ貼って来ます!」

リヴァル「いいから、サッサと終わらせようぜ」

カレン「よくこれで学園祭延期しませんでしたね……」

ルルーシュ「大々的に広告してしまっているからな、引っ込みがつかなかったんだろう」

カレン「行き当たりばったりなんですから……」

ニーナ「ミレイちゃん、そういうとこあるから」

ミレイ「あーもう!悪かったわよぉ」ブワッ

cc「それで、午後まで出てこなかったのか」

ルルーシュ「すまんな」

cc「気にすることはないさ」

cc「そもそもかなり混雑していたからな、ロクに何も見られなかった」

cc「なあ?ユーフェミア」

ユーフェミア「はい」

ユーフェミア「それと、ユフィと呼んで下さいな」

ユーフェミア「見つかってしまうと困ります」

cc「そうだったな」

ルルーシュ「相変わらず順応の早い奴らだ」

ユーフェミア「それはそうと、スザクはどうしたのですか?」

ルルーシュ「スザクは目玉イベントの打ち合わせだ」

ルルーシュ「ここで待っていればそのうち来るだろう」

ユーフェミア「そうですか…」

cc「案内の予定はあるのか?」

ルルーシュ「いや」

ルルーシュ「お前の好きな所に行こうと思ってな」

ルルーシュ「スザクも同じだろう」

cc「なんだ、随分紳士的じゃないか」

ルルーシュ「俺たちはここに通っているしな」

ルルーシュ「これがパンフレットだ、適当に目星をつけるといい」

ユーフェミア「何だか平和ですわね」

ルルーシュ「それが一番だ」

ちょい休憩します。

また少ししたら書きます。

そろそろ血染めのユフィあたりまでいけるかな?

学園祭編は21話ですな。

てか、昨日今日だけで、ここが50近く、他のss合わせて約100レス書いたのか……疲れる訳だ。考えるのは楽しいんですけどね。打つのが面倒なんですよね。

パート3になって、もう600近いのか・・・せめて後半年以内には完結してほしいな。さすがに受験前は余裕無いでござる

>>595ごめんなさい、r2考えても自信ないです。でも一話120くらいと考えれば随分すくないんじゃないですかね?そうでもないんですかね?いざとなれば受験が終わってからゆっくり見てくださいな。下手すると終わってないですよ。はい。

スザク「おーい、皆ー!!」ダダッ

ルルーシュ「スザク、打ち合わせは終わったのか?」

スザク「うん」

スザク「後三時間くらい時間があるから」

ルルーシュ「ユフィ、cc、行きたい所は決まったか?」

ユーフェミア「はい、幾つか決めました」

cc「私もだ」

ルルーシュ「丁度いいな」

ルルーシュ「スザク、ユフィの警護頼んだぞ?」

スザク「もちろん、何と言っても騎士だからね」

ユーフェミア「……はぁ」

cc「仕方ないさ、こういう奴らなんだよ」

ユーフェミア「そうでしたわね……」

ルルーシュ「ん?何の話だ?」

cc「少しはそういう機微に聡くなったと思っていたのだがな」

スザク「?」

ユーフェミア「まあ、とにかく行きましょう」

ユーフェミア「ccさん、それではまた後ほど」

cc「ああ、またな」

ルルーシュ「随分親密になったじゃないか」

cc「お互い、似たような悩みがあるからな」

ルルーシュ「……女は大変だな」

cc「本当に今そう感じるよ」

~仮装屋~

ルルーシュ「む?ここか?」

cc「ああ、その通りだ」

ルルーシュ「…成る程、貸衣装で学園祭を楽しめるのか」ペラ

cc「知らなかったのか?」

ルルーシュ「俺も全ての出し物を把握しているわけじゃない」

ルルーシュ「しかし、お前にこういう趣味があったとはな」

cc「…うむ、まあ意外かもしれんな」

ルルーシュ「別に馬鹿にしているわけではないぞ?」

cc「気にしてはいないさ」

cc「さあ、入ろう」

ルルーシュ「ああ」

cc「先に入っていてくれ」

ルルーシュ「?何かあるのか?」

cc「女には色々ある」

ルルーシュ「…そうか」スタスタ

cc(よし、行ったな……)

cc「おい、そこの奴」

女生徒「はい?」

cc「少々仮装に注文があるのだが」

女生徒「はい、大丈夫ですよ」

cc「実はな……」ゴニョゴニョ

女生徒「え?ルルーシュさんを、ですか?」

女生徒「さすがに怒られるんじゃ…」

cc「心配するな、責任は私がとる」

女生徒「…まあ、そういうことなら」

cc「頼んだぞ」

ルルーシュ「………」

cc「おお、似合うな」

女生徒「あの、……」

cc「気にするな、良い仕事ぶりだ」

cc「こちらは任せろ」

女生徒「は、はい」

ルルーシュ「……」

cc「どうした?言いたいことはないのか?」

ルルーシュ「……何から言えばいいか迷っている」

cc「そうか」

cc「まあ一つずつ言ってみるといい」

ルルーシュ「……一つ目は、何故俺の衣装がドレスなのか、ということだ」

cc「簡単だ」

cc「私が注文した」

ルルーシュ「…やはりそうか」

cc「どうせなら思い出に残りそうなものがいいと思ってな」

cc「下に小さく、女装も可とあったのでここにしたんだ」

ルルーシュ「…くっ、見落とした」

cc「他は?」

ルルーシュ「…お前は男装なんだな」

cc「一緒に歩くならその方がいいだろう?」

ルルーシュ「…それなら、普通でいいじゃないか」

cc「言っただろう?思い出に残りそうなものが良かったんだ」

cc「それで全部か?」

ルルーシュ「いや、後一つある」

cc「何だ?」

ルルーシュ「…タキシード、似合うな」

ルルーシュ「本職のようだ」

cc「ふふ、当然だ」

cc「なにせ、私はccだからな」

ルルーシュ「…まあ、今回はお前に楽しんでもらうのが目的だからな」

ルルーシュ「好きにさせてやる」

cc「殊勝な心掛けだ」

ルルーシュ「最近、微妙に不機嫌だっただろう?」

cc「そうだったか?」

ルルーシュ「シャーリーの家に行った後からな」

ルルーシュ「自覚が無いとは思わなかったが」

cc「どこでそう思ったんだ?」

ルルーシュ「メールが増えた、ベタベタして来なかった」

ルルーシュ「この前の休みの時も、いつもなら本を読んでいると腕の中に入って邪魔をするのに」

ルルーシュ「隣に座っていただろう?」

cc「こ、声が大きい」

cc「わ、私の行動パターンはそんなに分かり易かったのか……」

ルルーシュ「まあ、一緒に暮らしているからな」

ルルーシュ「自然と気付いただけだ」

cc「…うう……」

ルルーシュ「さて、それでは」スッ

cc「ん?何だその手は」

ルルーシュ「今はお前が男だ」

ルルーシュ「エスコートはそちらの仕事だろう」

cc「……妙に落ち着いているな」

ルルーシュ「こういうのは恥ずかしがる方が見苦しいものなんだ」

ルルーシュ「折り合いさえつければ、そう気になることもない」

cc「くっ、むしろ私の方が恥ずかしいじゃないか」

ルルーシュ「ふはは、策に溺れたなcc」

cc(まあ、何をどう言おうとお前が女装している事実はかわらないのだがな)

cc「…よし、それでは次に行こう」

ルルーシュ「次?どこだ?」

cc「ついてくれば分かる」ギュ

ルルーシュ「……仕方ないな」ギュ

眠い。ので切ります。

ちょっと日常パート挟みますが、バランス見てるだけなので本編であることに変わりはないです。よろしくお願いします。

それでは、お休みなさいー。

追いついた……だと!?
支援だ!

思い出に残りそうなもの・・・かぁ
シャーリーの家のくだりから考えても、このままルルーシュが正攻法
で優しい世界と作ったとして、ルルーシュのギアスも暴走せずに計画
が達成されれば、c.c.だけがまた永遠の時を生きる魔女のまま・・・
ルルーシュと同じ時間を生きることはできないんだよな
結局ルルーシュから離れなきゃならないことにc.c.気づいたんだな
そう思ったらすごく切なくなった・・・

乙バレ!

>>609もしや一から来たんですか?凄いですね、相当分量ありますけど……

>>610意図が汲まれると嬉しいものですね。これからもよろしくお願いします。

それでは、また書いていきます。

多分id違うけど609
なんかvipでギアスssあって落ちたからログさがしてたら見つけて最初から読んできた

>>612他の人のものを探していたら偶然見つけていただけたということですかね?新参でごめんなさいです。ちょっとご飯食べてから書きます。

???「………」コソッ

???(よし、気付かれてないわね)

???(今日は学園祭、いかなルルーシュと言えども、きっと気が抜けているはず)

???(それに、ccとあんなにニコニコしちゃって……)

???(……うう、何かものすごい邪魔してる感じだなぁ)

女生徒(ねぇ、あれってカレン先輩なのよね?)

女生徒(何をしていらっしゃるのかしら)

男子生徒(おい、あんまり触れない方がいいぜ)

男子生徒(先輩にも色々あるんだろ)

カレン(あ、ルルーシュ達が動く…)テテテ

女生徒「別に着ぐるみを選ばなくても、色んな服を用意してあるのになぁ」

cc「よし、到着したぞ」

ルルーシュ「ここは、屋台スペースか」

cc「入って来た時からいい匂いがしていたんだ」

cc「私には馴染みのないものも多くあるようだし」

ルルーシュ「俺も子供の頃に食べた切りのものがあるな」

cc「さあ、端から制覇しよう」

ルルーシュ「そんなに食べ切れるとは思えないが」

cc「一つを半分こしていけばなんとかなる」

ルルーシュ「……まあ、努力してみるか」

cc「ふふ、私はりんご飴に心惹かれるのだ」グイ

ルルーシュ「おいおい、あまり引っ張らないでくれよ」

ルルーシュ「……ふぅ、満腹だ」

ルルーシュ「この服は食事に向かない」

cc「ふふ、キツイか?」

ルルーシュ「かなり絞られているからな…」

cc「私はそこまで気にならんな」

cc「このかき氷というやつはシンプルながら美味いぞ」

ルルーシュ「季節にはそぐわないがな」

ルルーシュ「夏になったらまた食べればいい」

cc「売っているのか?」

ルルーシュ「そう時を待たずに、この国はもう少し日本人の過ごしやすい国に変わる」

ルルーシュ「きっとあるさ」

cc「その時はお前の奢りで頼むぞ」

ルルーシュ「構わんさ、好きなだけ食え」

ルルーシュ「腹は壊さないようにな」

カレン「……」コソッ

カレン(何を話しているんだろう)

カレン(ここからじゃ分からないや)

カレン(それに、そろそろ生徒会ピザの方に行かないとだし…)

カレン(あの二人も、食べ歩いたり射的したり、遊んでるだけだったもんなぁ)

カレン(……うーん、本当にルルーシュはゼロなのかしら)

カレン(何だか、呑気過ぎるような……)

カレン(…とりあえず、見つからないうちに会長のところに合流しておこうっと)タッ

ルルーシュ「……行ったか」

cc「……そのようだ」

cc「あの様子、明らかに疑われているぞ?」

ルルーシュ「恐らく、話を聞かれていたんだな」

cc「どうする?」

ルルーシュ「とりあえず大きく動くつもりはないようだし、放っておこう」

cc「危険じゃないか?」

ルルーシュ「誤魔化しようは幾らでもある」

ルルーシュ「それに、今の俺からゼロを辿るのは不可能に近い」

ルルーシュ「お前や咲世子、ラクシャータと」

ルルーシュ「もはやゼロに実体は存在しないも同然だ」

cc「それはそうだが……」

ルルーシュ「元々ゼロは切っ掛けにすぎない」

ルルーシュ「居てもいなくても変わらないからゼロなんだ」

ルルーシュ「……時間だ、生徒会に行こう」

ルルーシュ「お前の好きなピザもある」

cc「……ああ」

ルルーシュ「もう食えんか?」

cc「ピザは別腹だ」

cc「…よし、ゴミは片付けたぞ」

ルルーシュ「さて、それでは向かおう」

cc「ああ」

cc(…ゼロは無存在の存在なんだ)

cc(居ても居なくても変わらないわけでは無い)

cc(……まあ、それが何になるかと言われれば……)

cc(まあ、私がフォローすればいいだけの話だ、問題はないか)

ミレイ「………はぁ」

リヴァル「どうしたんですか、会長?」

ミレイ「……べっつにー」

ニーナ(…ミレイちゃんも、かな)

リヴァル「せっかくのお祭りなんだし、もう少し明るく行きましょうよ」

ミレイ「分かってるんだけどさ」

ミレイ「どうも調子が出なくって…」

ミレイ「…はぁ」

リヴァル「会長……」

シャーリー「ただいま戻りましたー」

シャーリー「会長、ナナちゃん連れて来ましたよ」

ナナリー「こんにちは、皆さん」

ミレイ「ああ、生徒会に天使が舞い降りたわ…」

ミレイ「咲世子さんもお疲れ様です」

咲世子「いえいえ、これが私の仕事ですから」

シャーリー「それにしても、ルルがナナちゃんじゃなくてccさんを選ぶとは思わなかったなぁ」

ナナリー「うふふ、それは私もお願いしたんですよ」

シャーリー「え?」

ナナリー「お兄様は、昨年のように一緒に居て下さると言っていましたが」

ナナリー「今年はccさんがいるのですから、ccさんを楽しませてあげて欲しいと」

ミレイ「くぅ、出来た妹よねぇ」

ナナリー「ccさんはよく私に会いに来て下さいますし」

ナナリー「最近はお兄様は忙しくて余り会えませんが、おかげで寂しくありませんでした」

ナナリー「それに、今夜はお二人ともクラブハウスで泊まっていって下さいますし」

シャーリー(さすがccさん、順調に外堀も埋めてる……)

リヴァル「しっかし、ウチのメンバーはかなり凄いことになってますよね、会長」

ミレイ「スザクくんとカレンとルルーシュ?」

リヴァル「はい」

リヴァル「俺、この前ルルーシュの軍服見たんですけど」

リヴァル「こう、マントみたいの付いてましたよ」

ミレイ「……嘘、でしょ?」

リヴァル「本当ですって、何か声かけにくくてそっと帰りましたけど」

ニーナ「マント?」

ミレイ(軍服にマントって、騎士候以上ってこと?)

ミレイ(もしかして、ルルーシュの正体がバレちゃって……)

シャーリー「あ!そう言えばルル、中佐で子爵って…」

ミレイ「ぶべらっ!!」

リヴァル「か、会長!」

ニーナ「ミレイちゃんがあり得ないほどのオーバーリアクションを!?」

ミレイ「ち、中佐ですって?」

ミレイ「それに子爵って、どれだけ昇進したのよ……」

咲世子「ちなみに、スザクさんは少佐、ccさんは特尉、カレンさんは中尉ですよ」

ナナリー「詳しいんですね」

咲世子「よくお使いで特派にも行きますから」

ミレイ「……リヴァルの言うとおり、半端じゃなかったわ」

リヴァル「いや、俺もまさか貴族になってるとは……」

ミレイ(いやまあ、元の身分を考えればそれでも低いんだけどね)

ニーナ「ということは、ナナリーちゃんも貴族さんってこと?」

ナナリー「そ、そうなんでしょうか?」

咲世子「扶養家族ではありませんので、厳密には違いますね」

咲世子「ccさんはそうなるのかもしれませんが」

シャーリー「そう言えば、咲世子さんはccさんのこと様付けしないんですね」

シャーリー「会長とルルだけ?」

咲世子「ふふ、打ち解けるよう言われていますので」

シャーリー「……え?誰に?」

咲世子「秘密です」

ご飯食べて来まーす。ルルちゃん偉くなりすぎぃ。

考えてみれば恐ろしい昇進だなぁ。原作スザクより一つ上げただけだから、スザクが相当凄いんでしょうけど。

それでは、また来ますー。

ルルーシュ「……おや、どうしたんだ入口で」

cc「なんだか混み合って居ますね」

ミレイ「今の声、ルルーシュ!」バッ

ミレイ「ちょっと話を……」

ミレイ「って……」

ルルーシュ「?どうかしましたか?」

リヴァル「る、ルルーシュ、その格好はどうしたんだ?」

ルルーシュ「……しまった」

cc「ああ、そのまま来てしまいましたね」

シャーリー「うわぁ、男女逆転祭りを思い出すなぁ」

ニーナ(……)パシャパシャ

咲世子「ルルーシュ様、いえ、ルル子様、お似合いです」

ナナリー「私も見たいです」

咲世子「お写真を撮っておきましょう」

咲世子「そうすれば、後で楽しめますから」

ナナリー「咲世子さん、ありがとうございます!」

ルルーシュ「な、ナナリー、それは……」

ミレイ「…ぷっ……ブリタニア軍中佐が女装……くくっ…」

ミレイ「もうだめ、あははははっ」

ルルーシュ「会長も、そんなに笑わなくても…」

cc「どうやら、タイミングが悪かったようですね」

ミレイ「はぁ……なんだかどうでも良くなっちゃった」

ミレイ「そうよね、ルルーシュはルルーシュだもの」

ミレイ「これからも、コキ使わせてもらうからね!」ビシ

ルルーシュ「?は、はぁ」

ユーフェミア「まあ!ルルーシュ、その姿は一体?」

ルルーシュ「げっ……」

cc「ルルーシュさんがげっとか言うのを初めて聞きました」

シャーリー「あれ?貴女は確か…」

ミレイ「ゆ、ユーフェミア様?」

ユーフェミア「お久しぶりです、皆さん」

カレン「あら、もう勢揃い?」

咲世子「どうなさったんですか?凄い汗ですが…」

カレン「え?あ、あはは、ちょっとね…」

リヴァル「カオス過ぎるぜ、こりゃあ」

ミレイ「よし、とりあえず皆席に着いたわね?」

ミレイ「あ、ユーフェミア様はご自由になさってください」

ユーフェミア「いえ、私のことは気にしないで下さい」

ユーフェミア「今はプライベート、ただのユフィです」

ユーフェミア「ねぇ?シャーリーさん」

シャーリー「ふぇっ!?あ、はい」

カレン「そんなに警戒しなくても、罰せられたりしないわよ?」

カレン「あたしもユフィユフィ呼んでるし」

ミレイ「何だか、今日のカレンは随分凛々しいというか、元気ね」

カレン「あ……まあ、ちょっとテンション上がってました…」

ミレイ「んんっ、まあいいわ」

ミレイ「この後の予定、皆把握しているわね?」

cc「巨大ピザ、ですか?」

ミレイ「そのとーり」

ミレイ「しかも、今回は去年の2メートルを超えて、12メートルよ」

ミレイ「それに、ガニメデを動かすのもスザクくん」

ミレイ「いろいろパワーアップってところね」

ルルーシュ「素材や機材は既に手配していたはずですが」

シャーリー「うん、さっき確かめてきたから間違いないと思います」

ユーフェミア「スザクは最後のチェックをすると言っていましたよ?」

ニーナ(そういえば、ユーフェミア様の騎士になったんだっけ……)

ニーナ(イレブンなのに、変なの…)

リヴァル「にしても、スザクは補習に掛からなくて良かったな」

シャーリー「ルルとカレンも危なかったって聞いたよ?」

ルルーシュ「最近は作戦行動が多かったからな」

カレン「まあ、私たち、一応ナイトメアパイロットだし」

リヴァル「生徒会にナイトメア乗りが三人、うひゃー」

cc「私もいますよ?」

ルルーシュ「お前は生徒会じゃないだろう」

cc「あ、そうでした」

ミレイ「ピザ製作班は誰だっけ?」

シャーリー「えっと、会長とわたし、あとは…」

カレン「私もです」

ミレイ「おっけー、それ以外は観客の整理よろしくねぇん」

リヴァル「分かりましたー」

ルルーシュ「了解です」

ニーナ「私は撮影しておくから…」

cc「それでは、私とナナちゃん、咲世子さん、ユフィさんは観客席の方に行きましょうか」

ユーフェミア「何かお手伝いをしようと思っていたのですが」

咲世子「船頭多くして、船山に登ると申します」

咲世子「ユーフェミア様は全体を見るお仕事をされてはいかがでしょうか?」

ユーフェミア「!何だか凄そうです」

ミレイ(咲世子さん、ナーイス!)

シャーリー(皇女殿下なんて、どう扱っていいのか分からないもん……)

ニーナ(ユーフェミア様は様付けなんだ…)

ユーフェミア「それでは皆さん、各々頑張りましょう!」

ミレイ「お、おー!」

シャーリー(会長が押されてる…)

リアルタイムきた、一スレからずっと見てたでー

>>646半年以上お疲れ様です。その忍耐力はきっと何かの役に立つでしょう。

少しお待ちを、来客でござる。

愚痴を言うのも構わない、管を巻いてもいいけれど。

常識的な時間に頼むよ。そして先に潰れないでくれよ。うん。

お休みなさい……

乙バレ、毎日確認する癖が出来てしまった。

あといいからオナニーナは黙れよ(迫真)

えー
ニーナの独善的なヤンデレーズン好きだけどなぁ

>>650嬉しい習慣です。頑張ります。
>>651ヤンデレーズンで笑ってしまったwww

それでは、昨日の分書いて行きます。

セシル「……せいっ!」ポコッ

男子生徒「いてっ」

セシル「えい、えい、えいっ!」

男子生徒「ぎゃっ、うわっ、やめっ……」

ラクシャータ「ちょっとお、真ん中狙い過ぎじゃなぁい?」

セシル「だって、何だかロイドさんに似ている気がして」

ラクシャータ「…確かに」

セシル「日頃の鬱憤を、晴らさせて、もらいます!」ピコッ

男子生徒「か、勘弁して下さいー」

ラクシャータ「ご愁傷様…」

ラクシャータ「……ま、そのロイドの所にでも行こうかねぇ」

ラクシャータ「……あ、居た」

ロイド「うーん、このフォルム、かつて戦場を席巻した由緒ある設計…」

ロイド「まさに芸術だよぉ」

ラクシャータ「…近寄りたくないオーラびりびりくるねぇ」

ロイド「あ!ラクシャータ」

ラクシャータ「そしてバレるし」

ロイド「凄いでしょお、このガニメデ!」

ロイド「あのマリアンヌ様も使っていたナイトメアなんだよ」

ラクシャータ「あー、はいはい」

ラクシャータ「あたし、その辺の歴史あんまり興味ないし」

ロイド「いやぁ、これ目当てにアッシュフォードのお嬢さんとお見合いしたっけねぇ」

ラクシャータ「……マジ?」

ロイド「うん、まあ断られたけどねぇ」

ラクシャータ「…そりゃあそうでしょう」

セシル「あら、お二人ともここにいらしたんですか」

ロイド「あ、セシルくん」

ロイド「いやぁ、やっぱりガニメデの魅力に勝てなくてぇ」

セシル「本当、ナイトメア馬鹿って言葉がピッタリですね」

ロイド「んふふぅ、何とでも言っていいさぁ」

ラクシャータ「こいつ、機械と結婚するつもりだったんだって?」

セシル「あはは、そんな事もありましたね…」

セシル「何せ、異性って感覚が全然無いんですもん」

ラクシャータ「……ふぅん?」スタスタ

ロイド「?どうかした?」

ラクシャータ「…よいしょ」モニュン

ロイド「え?」

セシル「はい?」

ラクシャータ「ありゃ、本当に反応無し?」

ロイド「ら、らららラクシャータぁっ!?」

セシル「ちょっと、ロイドさんの手を何て所に……」

ラクシャータ「いや、胸くらいいいじゃん、減るもんじゃなし」

ラクシャータ「それに、反応あるってことは、興味あるってことよねぇ?」

ロイド「ぼ、僕だって概念くらいは……」

ラクシャータ「はは、単に初心なだけでしょ、ロイドは」

ロイド「ば、馬鹿にするなー!」

ラクシャータ「はいはい、童貞乙童貞乙」

ロイド「きぃーっ!」

セシル「……着いていけない」

ナナリー(それにしても)

ナナリー(ユーフェミア様って、ユフィ姉様のことですよね?)

ナナリー(大丈夫なのかしら)

ナナリー(確か、ccさんはお兄様が記憶喪失だということに、と……)

ナナリー(ということは、私も覚えていないフリをした方がいいのでしょうか?)

ナナリー(ユフィ姉様も反応が無いようですし、お兄様にご迷惑をかけるような我が儘を言うわけにはいきませんものね)

咲世子「さて、ナナリー様、参りましょうか」

ナナリー「え?何処にですか?」

咲世子「ナナリー様とお話をしたがっている方の所に、ですよ」

ナナリー「?」

ユーフェミア「ああ!ナナリー!」ガシッ

ナナリー「え?この声は…」

cc「ユフィだよ、ナナリー」

cc「生徒会室で仲良くしている所を見せる訳にはいかないだろう?」

ユーフェミア「ルルーシュに言われていたんです、ナナリーの正体が露見しないようにしてくれって」

ユーフェミア「ああ、一体いつ振りかしら」

ユーフェミア「生きていてくれて、本当に嬉しいです」

ナナリー「ユフィ姉様…」

ユーフェミア「これからは、もっと仲良く出来ますよ」

ユーフェミア「そのために、ルルーシュも私も頑張っているんですから」

ナナリー「お兄様が?」

ユーフェミア「ええ」

ユーフェミア「それだけではありません、この国にいる皆が、同じように仲良く出来る世界を作るんです」

ユーフェミア「ですから、もう少し待っていて下さいね」

ナナリー「?は、はい」

cc「……」

ルルーシュ「…合流出来たんだな」

cc「ああ、ナナリーも嬉しそうだ」

cc「お前はいいのか?こんな所に居て」

ルルーシュ「いや、少々小細工をしようと思ってな」

cc「自分で小細工呼ばわりか?」

ルルーシュ「ちょっとした保険だからな、そんなものだ」

ルルーシュ「ナナリーとユフィを頼む」

cc「任せておけ、咲世子もいる」

cc「それより、例の計画とやらについては話してくれないのか?」

ルルーシュ「ここで話す訳にはいかない」

ルルーシュ「そうだな、今日の夜にでも話そう」

cc「…ふふ、楽しみにしておく」

ルルーシュ「…それではな」タッタッ

ごめんなさい、うたた寝してしまいました。

そして、私より面白いことを書かないで下さいwwwギャグが書けなくなります。

夕食後再開する予定です。

cc「……しかし」

cc「あいつはいつまであの格好のままなんだ?」

cc「気に入っているのか、それとも……」

ナナリー「ccさん、どうかなさいましたか?」

cc「ん?あ、いや」

cc(まあ、たまにはいいか)

ユーフェミア「ccさん、ナナリーと一緒に写真を撮りましょう」

咲世子「私が撮影します」

cc「ああ、分かった」

ルルーシュ「……いた、ラクシャータ!」

ラクシャータ「ああん?あんた誰?」

ルルーシュ「冗談を言っている場合じゃない、話が……」

ラクシャータ「その声…ルルーシュ?」

ルルーシュ「当然だ、他に誰がいる」

ラクシャータ「……ぷっ」

ラクシャータ「ち、ちょっとセシル、見てご覧よ」チョイチョイ

セシル「はい?今ロイドさんの機嫌をなおすのに……」

セシル「って、誰ですか?この女の子」

ルルーシュ「女の子?」

セシル「…え?もしかして」

ラクシャータ「くくく……あーなんかお腹つりそう」

ルルーシュ「……ん?」

ルルーシュ「…しまった、着替えを忘れていた」

ラクシャータ「そんな漫画みたいなこと本当にしないでよ」ゲラゲラ

ラクシャータ「それに、似合ってるじゃなぁい?」

セシル「まさか、ルルーシュくんはそういう?」

ルルーシュ「この格好については色々ありますが、セシルさんが考えているような理由はありません!」

セシル「そ、そうなの…私はてっきり…」

ルルーシュ「……もういいです」

ルルーシュ「それより、これを使いたいんですが」チャリ

ラクシャータ「?何に使うのよぉ」

ルルーシュ「使うかもしれないというだけだ」

セシル「うーん、別に構わないけど」

セシル「皆さんに迷惑は掛けちゃダメよ?」

セシル「それは守って下さい」

ルルーシュ「了解です」

セシル「それなら、トレーラーは向こうに停めてありますよ」

ルルーシュ「ありがとうございます」タッタッ

ラクシャータ「くくっ、歩きにくそう」

セシル「ヒールのある靴なんて、男の子は履かないでしょうし」

セシル「それにしても、何に使うのかしら」

ラクシャータ「盛り上げたいんじゃないのぉ?」

ミレイ「皆、生地の用意は?」

カレン「既にガニメデの前にセットしてあります」

カレン「シャーリー、オーブンの方は?」

シャーリー「うん、準備出来てるよ!」

カレン「ニーナ、撮影はスザクがガニメデに乗る所からだからね」

カレン「それと、報道陣は機材搬入の邪魔になるから、専用スペースから出さないように」

ニーナ「は、はいぃ」

ミレイ「も、燃えてるわね、カレン」

カレン「あたし最近オペレーターやらされてるんで」

カレン「このインカムがしっくりくるというか」

ミレイ「そ、そう」

ミレイ(何だか、わたしのキャラが薄くなってる?)

ミレイ(と言うより、皆が濃くなってる?)

スザク「カレン、そろそろ始めていいのかい?」

カレン「もうちょっと待って、後観客の整理が残ってる」

スザク「了解」

スザク「……あれ?ロイドさん」

スザク「そんなところで何をしているんですか?」

ロイド「……プリンがね」

スザク「はぁ」

ロイド「二つのプリンが、僕を挟んでね…」

スザク「…何で無いているんです?」

ロイド「プリンが二つでプリンプリン……」

スザク「?とりあえず危ないからどけておこう」

ロイド「ぷりんぷりーん……」

カレン「よし、全部オッケーね」

カレン「会長、開始の挨拶をお願いします」

ミレイ「う、うん、分かったわ…」

ミレイ「会場にお集まりの皆様、本日は……」

カレン「さ、スザク、ガニメデ持って来て」

カレン「生地も忘れずに、よ?」

スザク「分かってるよ」

スザク「よいしょ……っ」ガチャン

スザク「これは、結構動かしにくいな」

スザク「まあ、何とかなるか」

ユーフェミア「あ、スザクが来ましたよ!」

cc「おお、あれでピザを作るのか」

咲世子「昨年のものより、さらに大きいようですね」

ユーフェミア「あれ、ちゃんと焼けるのかしら」

ナナリー「私も見てみたいです……」

咲世子「取材も沢山来ていますから、後で報道を録画しておきましょう」

ナナリー「ありがとうございます!」

cc「………?」

咲世子「……!」

cc(咲世子、気付いているか?)

咲世子(はい)

咲世子(ユーフェミア様が目当てでしょうね)

cc(…ナナリーを連れて離れておけ)

咲世子(了解しました)

ユーフェミア「あら?ナナリーは……」

cc「ユフィ、こっちだ」

ユーフェミア「はい?あの、どちらへ…」

cc「少々面倒事だ」

スザク「よっ、ほっ……」クルクル

ミレイ「おお!どんどん生地が伸びていきます!」

カレン「いい調子ね、そのまま頑張って」

スザク「オッケー、任せてよ」クルクル

スザク(ここからだと、結構観客が見えるなぁ)

スザク(おっと、集中集中)

スザク(……あれは、ユフィ?)

スザク(隣はccさんかな?)

スザク(何か急いでいるみたいだ)

スザク(ん?……後ろに居るのは記者?)

スザク(!囲まれている)

スザク「ユフィ!」ズルッ

スザク「しまった!」

カレン「馬鹿、何やってんのよ!」

ミレイ「ああっ、ピザが……」

???「ふっ、俺に任せろ!」ギャルルルッ

カレン「あれは!?」

スザク「プロトじゃないか!」

ルルーシュ「ふはは、やはりスザクには荷が重かったようだな」

ルルーシュ「見よ!この素晴らしい生地捌きを!」クルクルクルッ

ミレイ「凄い、生地が自由自在に!」

ルルーシュ「俺がピザを完成させてやる」

ルルーシュ「待っていろ、cc!」

女生徒「あれ、ルルーシュ先輩?」

女生徒「どうしてドレスなんて」

男子生徒「似合ってるからいいんじゃね?」

女生徒「……確かに」

男子生徒「ナイトメアの操縦すげぇな」

男子生徒「コックピットから出てるのに、ピザ回してるぜ?」

女生徒「ステキ……」

カレン「……何やってんのよ、もう」

スザク「……!そうだ、ユフィ」

スザク「ちょっと、ごめんなさい」

スザク「ユフィ、こっちに!」

ユーフェミア「え?スザク?」

スザク「ccさんも一緒にガニメデの手へ!」

cc「いや、私は…」

ユーフェミア「よ、よく分かりませんが、こちらです」

cc「だから、私は別にいいんだと……」

スザク「大丈夫かい、ユフィ?」

ユーフェミア「はい」

ユーフェミア「でも、どうして?」

cc「……記者どもが集まってきていた」

cc「おおっぴらに学園を歩き回り過ぎたな」

ユーフェミア「まあ、そうでしたか」

ユーフェミア「よく見ると、凄い数のテレビカメラですね」

cc(…お気楽なお姫様だな)

ユーフェミア「……ちょうどいいかもしれません」

cc「は?」

スザク「え?」

ユーフェミア「テレビの関係者の皆さん」

ユーフェミア「わたくしは、ユーフェミア・リ・ブリタニアです」

ユーフェミア「お願いがあります、今から言うことを、全国に流していただけませんか?」

cc「何を言うつもりだ?」

ルルーシュ「む、ここで発表するつもりか……」

ルルーシュ「確か、ここにはディートハルトも来ていたはず……」

ルルーシュ「メールしておこう」ポチポチ

ルルーシュ「しかし、この格好は役に立つな」

ルルーシュ「これなら、正体もバレないだろう」

ルルーシュ「ふふ、皆が俺を見ているじゃないか」

ルルーシュ「ふははは、もっと見るがいい!」クルクル

シャーリー「うわーん、ルルが変になったぁ……」

リヴァル「いや、大概あんな感じじゃね?」

リヴァル「にしても、ユーフェミア様の発表って何かな?」

ユーフェミア「それでは、おほん」

ユーフェミア「わたくし、ユーフェミア・リ・ブリタニアは、富士周辺に行政特区、日本を設立することを、ここに宣言いたします!」

cc「なんだと!?」

ユーフェミア「この行政特区では、イレヴンは日本人という名前を取り戻すことになります」

ユーフェミア「イレヴンへの規制並びにブリタニア人の特権は、行政特区日本には存在しません」

ユーフェミア「イレヴンにも、平等な世界なのです!」

ニーナ「………え?」

スザク「ユフィ、君は……」

ユーフェミア「ゼロ、貴方もこの特区に参加して下さい!」

ユーフェミア「貴方が何者であるかは関係ありません」

ユーフェミア「わたくしと共に、ブリタニアの中に新しい未来を作りましょう!」

~総督府~

ギルフォード「姫様、これは……」

コーネリア「……仕事中は総督と呼べ」

コーネリア「それと、この話は既に了承した、問題はない」

ギルフォード「しかし、これではエリアの支配が……」

コーネリア「問題無いと言っている」

コーネリア「ギルフォード、下がっていい」

コーネリア「部下にもこの話は私が了承していることを周知させておけ」

ギルフォード「………」

コーネリア「聞こえなかったか?」

ギルフォード「……は、了解いたしました!」

コーネリア「……はぁ」

コーネリア「全く、私の弟と妹には困ったものだ」

コーネリア「ルルーシュめ、騎士の位で脅すなどと、小癪な…」

コーネリア「……」ウズウズ

コーネリア(うー、頼みに来た時の二人、まるで昔のままだったなぁ!)

コーネリア(ああやって、よく私にイタズラのとりなしを頼んで来たものだ……)

コーネリア(ふふ、エリアの支配など、私とユフィとルルーシュが居れば、どうとでもなる)

コーネリア(好きにやればいいさ)ジタバタ

ダールトン(……また、ああやって一人でジタバタしておられる)

ダールトン(…おいたわしや……)パタン

cc(まずい、これはまずいぞ)

cc(このまま特区に参加すれば、騎士団は事実上壊滅だ)

cc(しかし、参加しないとなれば日本人の心を裏切ることになり、騎士団とゼロの求心力は失われる)

cc(ルルーシュ、どうするつもりだ?)

ユーフェミア「さて、ルルーシュのところに戻りましょうか」

cc「あ、ああ」

ユーフェミア「ふふ、心配しないで下さい、ccさん」

ユーフェミア「ルルーシュとは、キチンと話し合って決めたことです」

cc「!……わ、分かっている」ズキ

cc(……私は何を…ユーフェミアとルルーシュは……)

cc(…今はこんなことを考えている場合では無いか)

cc(ルルーシュに話を聞かなければ…)

???「ふふっ、なるほどねぇ」

???「そうやって隠れていたわけだ」

???「ようやく見つけたよ、cc」

???「おやぁ?なぁにをされているのですか?」

???「いや、ccがどこにいるのか、やっと分かったんだよ」

???「シャルル、僕はこれからエリア11に向かう準備をしないと」

シャルル「兄さん、あまり無茶はなされないようにぃ、お願いします」

vv「うん、分かっているよ」ダッ

シャルル「………」

今日はここまでです。

やっと!やっとこの話が書けました。あと少しで、あと少しでユフィがうばばばば……

先を予想しながら、楽しみにしていただけると嬉しいです。それではおやすみなさーい。

乙バレ様!
全く死人が出ないのも安心して見られていいね

>>691実は、今のところ三人くらいはどうしようか迷っています。あまりその理論を信用しないように、ですね。おやすみなさい。

いやぁ、お話の流れ的に一人は多分避けられないですねぇ。それと、ここまで来ちゃうと振り回されようがないですね。気に入ったシチュエーションを挟むくらいで、後は変えられないです。自分が面白いと思った展開次第では誰か犠牲になるかもしれないって話でした。お昼後調子出たら書きます。

~クラブハウス~

ミレイ「いやー、みんなお疲れ様」

ミレイ「色々あったけど、イベントは大成功だったし」

ミレイ「今日はじゃんじゃん飲んじゃって!」

シャーリー「まあ、ジュースしか有りませんけど」

ミレイ「アルコールは二十歳になってから」

ミレイ「勢いと気分で酔いなさい!」

ミレイ「それにしても、ニーナも来れば良かったのに」

カレン「体調が悪いなら、無理に参加させるのも可哀想ですよ」

ミレイ「それは分かってるけど……」

リヴァル「スザクも大変だよなぁ」

リヴァル「ユーフェミア様も呼び出されたみたいだし」

ルルーシュ「……大丈夫、何も言われやしないさ」

リヴァル「お、さすがランペルージ卿は落ち着いてますなぁ」

ルルーシュ「……からかうな」

ルルーシュ「全く、これだから言いたく無かったんだ」

リヴァル「はは、悪い悪い」

リヴァル「でも、本当今年は色々あったよな」

リヴァル「何より、ルルーシュがccさん連れて来たってのが……」

ミレイ「そうよねー」

ミレイ「ま、今となっては成るべくして成ってる感じだけど」

シャーリー「……」

ミレイ「あら、ごめんなさいねシャーリー」

シャーリー「…?あ、そういう事じゃなくて」

シャーリー「テロに巻き込まれたりもしたんだなぁって」

ミレイ「ああ、そういうことね」

ミレイ「あの時は驚いたわ、本当に」

ミレイ「ルルーシュが人質に志願したって聞いた時は、心臓止まるかと思っちゃった」

カレン「……相当無茶したわね」

カレン「ナリタでもさ」

ルルーシュ「……そうかもしれんな」

ミレイ「それでいくと、やっぱり今年で一番変わったのはルルーシュかもね」

ルルーシュ「俺が?」

ミレイ「皆もそう思わない?」

シャーリー「……私は、そう思います」

シャーリー「前より落ち着いてるっていうか」

ミレイ「余裕がある?」

シャーリー「そんな感じです」

カレン「後は、前みたいに斜に構えて無い感じするわね」

リヴァル「そりゃあ、嫁さんいるんだし」

リヴァル「大人になったってやつじゃ無いですか?」

ルルーシュ「……知らん」

ルルーシュ「それに、ccはまだ俺の妻では無い」

リヴァル「でも、あと何ヶ月かでそうなるんだろ?」

シャーリー「……!」

ルルーシュ「それはそうだが」

リヴァル「ま、俺は応援してるよ」

リヴァル「ccさんが来てから、お前にあんまり壁感じなくなったしさ」

ルルーシュ「壁?」

ミレイ「あー、あったわね」

ミレイ「何というか、一歩引いてる感じ」

ルルーシュ「そうですか?」

ミレイ「少なくとも、今までのルルーシュなら、今日のピザみたいなことしないと思うわね」

ミレイ「ふふ、あれは傑作だったわ……」

ルルーシュ「思い出し笑いしないで下さい」

ルルーシュ「ピザは美味かったでしょう」

カレン「そういう問題なんだ」

ミレイ「それにしても、ナナちゃん達遅いわね」

シャーリー「でも、何だかサプライズをしたいみたいでしたよ?」

ミレイ「うーん、それが無ければお手伝いしに行くんだけどね」

リヴァル「ccさんも居るし、大丈夫じゃないですか?」

カレン「ccって、料理出来るの?」

ルルーシュ「かなり上手い」

ルルーシュ「最近も咲世子や近所の主婦から習って来たりするからな」

ミレイ「……へぇ」

ルルーシュ「何ですか?」

ミレイ「いやぁ、初めてルルーシュから惚気っぽいこと聞いたなぁって」

ルルーシュ「そんなつもりは……」

ミレイ「このこのー、ちゃんと同棲してんのねー」

ミレイ「あー、あたしも相手がいればねぇ」

リヴァル「か、会長には俺がいるじゃないですか」

ミレイ「あーん、突然難聴になっちゃった」

リヴァル「ひ、酷い…」

シャーリー「でも、それなら凄いの来るのかな?」

カレン「あくまでナナリーが主導なら、可愛らしいものとかじゃない?」

ご飯食べて来ます。

シャーリー「テロに巻き込まれたりもしたんだなぁって」

ミレイ「ああ、そういうことね」

ミレイ「あの時は驚いたわ、本当に」

ミレイ「ルルーシュが人質に志願したって聞いた時は、心臓止まるかと思っちゃった」


↑なんの話だったか忘れちまった・・・・見直してくるわ

>>705した、をするに変えたいですねぇ。

ちょっと書き間違えました。各自補完よろしくお願いします。

無駄に長いので、把握大変ですね。

どうにかついてきてください。

ちょっとお仕事なので、また日付け変わらないあたりに書ければと思っています。

ナナリー「みなさん、お待たせしました」

咲世子「ナナリー様特製クッキーです」

ナナリー「生地を捏ね、形を抜くのも全て、ですよ?」

シャーリー「凄い色んな形があるね」

ミレイ「なるほど、焼いてたから時間かかったのかぁ」

ナナリー「もう少し前に焼き始めれば良かったです」

リヴァル「俺は星形の貰いー」

カレン「そんなに焦らなくても、こんなに沢山あるじゃない」

シャーリー「あれ?ccさんの持っているのは?」

cc「…料理の方は咲世子さんが作っていたので」

cc「お土産用にシフォンケーキを」

カレン(……あんた、凄いわね)

cc(昔よく作ったんだ)

cc(これが好物の奴がいてな)

ミレイ「これ、貰っていいんですか?」

cc「ええ」

cc「明日位までは持ちますよ」

リヴァル「うへへ、今日は女の子の手作りお菓子が大量だー」

シャーリー「うう……完全に負けてる……」

咲世子「お料理は下に用意してありますので」

咲世子「お飲物は私が移動しておきます」

ミレイ「よーし、ナナちゃんクッキーは私が運ぶわよ!」

シャーリー「あ、わたしが車椅子押してあげる」

ナナリー「ありがとうございます」

カレン「ほら、リヴァルも幾つか飲み物持って」

リヴァル「オーケー、任せとけ」

cc「………」

ルルーシュ「…………」

cc「ルルーシュ」

ルルーシュ「分かっている」

ルルーシュ「ここでする話でもない」

ルルーシュ「外に行こう」

cc「……分かった」

ルルーシュ「……シフォンケーキか」

ルルーシュ「俺の好物の一つだ」

cc「…それは良かった」

カレン「……」コソッ

カレン(あの雰囲気、いつもの二人じゃない…)

カレン(今日のユフィの宣言といい、やっぱりこれは……)

カレン(おっと……)

ルルーシュ「……」スタスタ

cc「……」カツカツ

カレン(…追いかけて、今度こそ尻尾を)グイ

カレン「え?」

咲世子「カレンさん、どちらへ?」

カレン「え、いや……」

咲世子「ルルーシュ様とcc様は、大切なご用事があります」

咲世子「お邪魔をするのはやめましょう」

カレン「咲世子さん、貴女は……」

咲世子「私はただのメイドです」

咲世子「…ですが、今はもう一つお仕事があるので」

カレン「ccの様付けはやめたんじゃなかったんですか?」

咲世子「ふふ、主には従うのがメイドの務め」

咲世子「今は下女の咲世子ですから」

カレン「……分かりました、追いかけるのはやめます」

カレン「何故か咲世子さんを振り切れる気がしないので」

咲世子「ふふ、ありがとうございます」

~クラブハウス外~

ルルーシュ「…そこのベンチで良いだろう」

ルルーシュ「座るか?」

cc「……今はいい」

ルルーシュ「そうか」

ルルーシュ「それなら、俺も座らずに話すとしよう」

ルルーシュ「それで?何が聞きたい?」

cc「全てだ」

cc「私に隠していることを全て話せ」

ルルーシュ「……隠しているつもりは無かったのだがな」

ルルーシュ「まあ、今のところ気になっているのは」

ルルーシュ「行政特区日本、だろう?」

cc「その通りだ」

cc「分かっているのか?あんなものを作られては……」

ルルーシュ「騎士団はどのみち崩壊する」

ルルーシュ「まあ、確かにそうだな」

cc「……何を悠長なことを」

cc「これまで築き上げたものが、全て崩壊しかかっているんだぞ?」

cc「お前は、それを……」

ルルーシュ「そう興奮するな」

ルルーシュ「お前は大きな勘違いをしている」

cc「勘違いだと?私は……」

ルルーシュ「考えてもみろ、俺がそれを分かっていて容認すると思うか?」

cc「容認したからこうなったんだろう!」

ルルーシュ「違うな、間違っているぞ」

ルルーシュ「ユーフェミアとは協議した、騎士団は無くならないし、日本は作らせてもらう」

cc「………!」ギリ

cc「……それなら、これからはそのユーフェミアとやればいい」

ルルーシュ「なんだと?」

cc「私より役に立つだろう」

cc「咲世子がいれば、騎士団と特派の両立だって出来るだろうし」

cc「ラクシャータがいれば騎士団の連絡は出来る」

cc「そうだ、ガウェインにもカレンを乗せればいいじゃないか」

cc「私の力なんて、もう必要ない」

ルルーシュ「cc、お前は何を言っているんだ?」

cc「…お前にはもう、十分な力がある」

cc「地位も名誉も、実力も、仲間も」

cc「私が手伝うことなど、もう」

cc「何も無いではないか」

ルルーシュ「…………」

ルルーシュ「……はあ」

cc「ふん、何だそのため息は」

ルルーシュ「…いや」

ルルーシュ「俺は勝手に勘違いをしていたようだ」

ルルーシュ「お前はもう少し賢い女だと思っていた」

cc「……何だ、私を馬鹿にしているのか?」

ルルーシュ「ああ、そうだ」

ルルーシュ「この大バカ女め」

ルルーシュ「お前は何も分かっていない」

ルルーシュ「好き勝手にペラペラ喋って」

ルルーシュ「……何でこんな女を……」グシャ

cc「……やはり、これ以上は無理だな」

cc「これまでのようにはいかない」

ルルーシュ「……そうだな」

cc「……さよなら、ルルーシュ」クルリ

ルルーシュ「させるか」ガシッ

ルルーシュ「ふんっ!」グルン ドサッ

cc「きゃあっ!」

ルルーシュ「ふはは、格闘訓練は継続しているんだ」

ルルーシュ「不意打ちで躱せるものか」

cc「や、やめろ!」

cc「大体、こんな格好で…」

ルルーシュ「ふふ、まるで子供だな」

ルルーシュ「面白いベンチの座り方だ」

cc「離せ……っ」

ルルーシュ「断る」

ルルーシュ「俺の目を見ろ」

cc「馬鹿が、私にギアスは…」

ルルーシュ「ギアスをかける為じゃない」

ルルーシュ「いいからこっちを見ろ」

cc「……」

cc「はぁ」

cc「分かった、暴れないから腕をどけろ」

cc「顔が近い」

ルルーシュ「…仕方ないな」

cc「仕方ないも何も、これは対面座…」

ルルーシュ「わざわざ言わなくていい」

ルルーシュ「まあいい、抵抗は諦めろ」

cc「……分かったよ」

cc「それで?何が言いたいんだ?」

cc「目も見たぞ?」

ルルーシュ「何が映っている?」

cc「は?」

ルルーシュ「俺の目には何が映っているか聞いているんだ」

cc「……それは」

ルルーシュ「お前だ、cc」

ルルーシュ「それで、……お前の目には何が映っている?」

cc「……そんなの、この体勢だから…」

ルルーシュ「そうだ」

ルルーシュ「向かい合えば、当然だな」

ルルーシュ「俺は、ずっとそのつもりだったのだが」

cc「………?」

ルルーシュ「だから、俺はずっとお前を見てきた」

ルルーシュ「……お前もそうだと思っていたが」

cc「私だって……」

ルルーシュ「それなら、何故自分の力が必要ないと思う?」

ルルーシュ「俺が軍に入れたのは何故だ?」

cc「……お前がロイドに認められたから…」

ルルーシュ「スザクを動かせたからだ」

ルルーシュ「理由無しに軍の仕事を回そうとするほど、あいつはお人よしじゃない」

ルルーシュ「それでは、ラクシャータを仲間に出来たのは?」

cc「お前が仲間にしようと…」

ルルーシュ「お前がいたから、ここまでの協力関係を作れたんだ」

ルルーシュ「カレンのこと、紅蓮を作らせたのも、ガウェインを作らせたのもお前だ」

ルルーシュ「騎士団の旗揚げ宣言は?お前でなければあそこまで劇的な演出は出来なかった」

cc「……」

ルルーシュ「説明すればいくらでもあるぞ」

ルルーシュ「全部お前だ」

ルルーシュ「今、俺の周りに仲間がいるのも、地位も名誉も」

ルルーシュ「お前がいなければ殆ど手にしていない」

ルルーシュ「そもそも、ユーフェミアを生かそうと言ったのはお前じゃないか」

cc「……私は」

ルルーシュ「まったく、本当に馬鹿な女だ」

cc「…そんな言い方しなくてもいいじゃないか」

ルルーシュ「いいや、今日という今日は言わせてもらう」

ルルーシュ「いつも余裕ぶっているくせに、急に気弱になるし」

ルルーシュ「かと思えば、勝手に暴走した挙句勘違い」

ルルーシュ「俺はな、そういう論理的じゃない思考は嫌いだ」

ルルーシュ「……ああもう、俺の調子まで狂ってきた」

ルルーシュ「とにかく」グイッ

cc「…!」

ルルーシュ「俺には、お前が必要なんだ」

ルルーシュ「誰にも代わりはできない」

ルルーシュ「俺の前から居なくなることなんて許さない」

ルルーシュ「共犯者らしく、最後まで付き合ってもらうぞ」

cc「……」

cc「おい、腕をどけろ」

ルルーシュ「……断る」

cc「苦しいんだが」

ルルーシュ「我慢しろ」

cc「……」

ルルーシュ「……」

cc「…耳が赤いぞ?」

ルルーシュ「!」

cc「……う、そ」

ルルーシュ「cc!」

cc「ふふ、照れるな照れるな」

cc「お前の腿に座らせろ、それで顔は見えないだろう?」

ルルーシュ「…構わんが」

cc「…ふう、やっと解放された」ペタン

cc「意外と強引な所もあるじゃないか」

ルルーシュ「俺はいつだって俺のままだ」

ルルーシュ「知らなかったなら、お前の観察が足りなかったということだろう」

cc「……そうかもしれないな」

cc「……ふふ」

ルルーシュ「何だ突然」

cc「いや」

cc「まさか、お前がそこまで私を必要としていたとはな」

ルルーシュ「……少しは察しろ」

cc「否定しないのか?」

ルルーシュ「もう疲れた」

ルルーシュ「今回のように思い詰められても嫌だしな」

ルルーシュ「何処にもいくな、ここにいろ」

ルルーシュ「俺の隣に立ち、俺を見て居られる奴なんて」

ルルーシュ「……お前くらいしかいない」

cc「………っ」

ルルーシュ「ふっ、まだ足りないか?」

cc「か、からかうな」

ルルーシュ「俺は本気だ」

ルルーシュ「言っただろう?もう疲れた」

ルルーシュ「面倒な駆け引きなんて、もう要らない」

cc「……そんなにか?」

ルルーシュ「ん?」

cc「私は、お前にとって必要なのか?」

ルルーシュ「……ああ」

ルルーシュ「お前が居なければ始まらないし、終われないんだよ」

ルルーシュ「分かったら少しは小出しに悩め」

ルルーシュ「俺よりも自分のことを話さないじゃないか」

cc「……それは」

ルルーシュ「……別に、お前の過去に何があっても」

ルルーシュ「俺は詮索するつもりはない」

cc「いいのか?知らなくても」

ルルーシュ「知る必要のあることなら」

ルルーシュ「もう、とうに話しているだろう?」

cc「……そこまで言われると、私が物凄くちっぽけに思えるじゃないか」

ルルーシュ「今更気付いたか」

ルルーシュ「もっと俺を信じろ」

ルルーシュ「これから先、そうでなければやっていけん」

cc「……うん」

cc「ごめん」

ルルーシュ「気にしてない」

ルルーシュ「……」グイ

cc「…ん?どうした?」

ルルーシュ「……綺麗だ」

cc「え?」

ルルーシュ「お前は美しい」ナデ

ルルーシュ「俺は、お前が思っているよりずっと」

ルルーシュ「今が気に入っているぞ?」

ルルーシュ「もちろんこれからも、な」

cc「……」

ルルーシュ「それではダメか?」

cc「…ふん」

cc「とりあえず、ユーフェミアと何を話した?何を企んでいる?」

cc「それだけは聞いておかないと」

cc「納得できん」

ルルーシュ「…分かったよ」

ルルーシュ「………どうだ?」

cc「…ふむ」

cc「単刀直入に言おう」

cc「出来るのか?」

ルルーシュ「無論だ」

ルルーシュ「不可能ならばそもそも作戦段階でやめている」

ルルーシュ「既に準備は済ませているさ」

ルルーシュ「ユフィが今日発表するとは思わなかったがな」

cc「そうなのか?」

ルルーシュ「まあタイミングは一任していたからな」

ルルーシュ「驚きはない」

cc「……」

ルルーシュ「信じられないか?」

cc「……いや、信じるよ」

cc「お前を信じる」

ルルーシュ「…それならいい」

ルルーシュ「名誉挽回となるか?」

cc「成功させたら考えてやる」

ルルーシュ「……ふっ、口の減らない奴だ」

ルルーシュ「だが、任せておけ」

ルルーシュ「簡単なことだ」

cc「……」

cc「……えい」チュッ

ルルーシュ「………は?」

cc「頬くらいで狼狽えるな」

cc「その余裕っぷりが気に食わなかっただけだ」

cc「あまり調子に乗るなよ、童貞坊やめ」

ルルーシュ「………」

ルルーシュ「……分かった、降参だ」

ルルーシュ「悪かったよ」

cc「いいや、まだ許せないな」

ルルーシュ「どうすればいい?」

cc「罰として、もう少しこうしていてもらうぞ」

ルルーシュ「……いいだろう」

cc「……もっと気にしろ、唐変木」

cc「頬ずりしてやる」スリ

ルルーシュ「馬鹿、変なことはやめろ!」

cc「そうだ、そうやって反応してくれないと、面白くない」

cc「うりうり」

ルルーシュ「くっ、やはり言いすぎたか……」

cc「ふははは」

ルルーシュ(……うむ、まあ別に俺は得しかしていないのだがな)

ルルーシュ(ccが喜んでいるなら、そのままにしてやろう)

カレン「………」

咲世子「………」

カレン「ねえ」

咲世子「何でしょう」

カレン「あたしの気のせいかもしれないから聞くけど」

カレン「……ただ、いちゃついてるだけじゃない?」

咲世子「……どうでしょうか?」

カレン「突然ルルーシュはccに抱きつくし、それからイチャイチャイチャイチャ…」

カレン「てか、何で一部始終見届けてんのよ、あたし」

咲世子「まあまあ、仲良きことは美しき哉、ですよ」

カレン「……あんなのがゼロだったら、あたし寝込むかも」

咲世子「はい?」

カレン「……なんでもない」

~ナナリーの部屋~

咲世子「それでは、そろそろお休みのお時間ですので」

ナナリー「え!もうですか?」

ナナリー「まだccさんとお話したいのに…」

cc「……一緒に寝るか?」

ナナリー「いいんですか?」

cc「別にルルーシュの所で寝る必要もないしな」

cc「たまにはそういうのも面白いだろう」

ナナリー「嬉しいです!」

咲世子「それでは、ルルーシュ様にはそのように」

cc「ああ、よろしく頼む」

ナナリー「ふふふ、寝るまで沢山お話しましょうね?」

cc「…お手柔らかに、な」

cc「……よし」カチ

cc「入るぞ?」

ナナリー「はい、どうぞ」

cc「ふふ、広いな」

ナナリー「はい、私一人では使い切れません」

ナナリー「不思議です、誰かが同じ布団にいるというのは」

cc「ルルーシュは入ってこないのか?」

ナナリー「お兄様は、そういうことはしてきません」

ナナリー「手を繋いでくださるくらいです」

cc「寂しいか?」

ナナリー「…いえ」

ナナリー「それに、今はccさんが居てくれますから」

cc「……嬉しいことを言ってくれるじゃないか、こいつめ」ナデナデ

ナナリー「ふふ、本当のことですから」

ナナリー「……ccさん」

cc「何だ?」

ナナリー「お兄様への想いは、変わりましたか?」

cc「…?どういうことだ?」

ナナリー「私、知っていたんです」

ナナリー「ccさんに初めて会った時…」

cc「……」

ナナリー「……ですが、今はどうなのかな、と」

cc「……どうだろうな」

cc「…変わった所もあるし、変わっていない所もある」

cc「そんな感じだ」

ナナリー「…そうですか」

ナナリー「……私は、ccさんがお姉様になってくだされば嬉しいです」

ナナリー「もちろん、お二人のお気持ち次第ですが」

cc「……」

ナナリー「ふふ、そんなに考えこまないで下さい」

ナナリー「……ccさん」

cc「何だ?」

ナナリー「お兄様を、よろしくお願いしますね」

cc「ナナリー……」

cc「……全く」

cc「よく出来た妹だよ、お前は」ギュッ

ナナリー「ccさん…」

ナナリー「……とても温かいです」

ナナリー「まるで、お母様のよう」

cc「覚えているのか?」

ナナリー「ええ」

ナナリー「ほんの少しですが」

cc「……懐かしいか?」

ナナリー「はい」

cc「………」

cc「……もう遅い、寝るんだ」

cc「子守唄でも歌うか?」

ナナリー「…いえ」

ナナリー「そのままでいてくだされば、それで」

cc「…分かった、そうしよう」

ナナリー「……」スゥスゥ

cc「……」ポンポン

ナナリー「………」スゥ…

cc「…寝付いたか」

cc「……ふふ、寝付きがいいのは変わらないな」

cc「……私も、まさかこんな形でお前達に会うことになるなんて」

cc「あの時は思っていなかったさ」

cc「……どうして、お前達なんだろうな」

cc「……何か知っているのか?」

cc「……応えてくれ、マリアンヌ…」

cc「……」

cc「お休み、ナナリー」

今日はここまで。

最近結構進んでいる感じですね。いい調子なんじゃないでしょうか。

出来れば今月中に完結したいんですけどね。難しいです。

次スレの真ん中くらいが予定では終了地点なので、そんな感じでお願いします。

それでは、またー。お休みなさい。

こんばんは。

最近正攻法を進めすぎたため、今日は他を書いて来ます。

楽しみにしてくれている方、すみません。

それでは、お休みなさいです。

趣味でやっているので、荒らされても変える予定はありません。途中でやめる予定もありません。合わないと感じたら、素直に読まないことをオススメします。

あれ?私に言っているのではない?

感想でいいなら、嬉しいです。私は書き溜めではないので、誰かが見てるって思うとやる気が出ます。書き溜めなら関係ないんですけどね。どのみち次スレまでいくので、良かったら意見交換してみて下さい。私は皆さんの自由でいいと思います。

ただ、馴れ合いと言われると何より気分は良くないと思うので、適度によろしくお願いします。

まあ私は好き勝手書かせていただければそれでいいです。リアタイでなくとも、読んでくれているというのはやる気になります。あと、バルタン星人はパワード派です。今日は書けると思うので、よろしくお願いします。

ちなみに、ギアス安価の方はまだいらっしゃるのですかね?居るなら続き読みたいですね。

~騎士団本部~

玉城「あー、だるい」

井上「何がだるいよ、何が」

杉山「玉城も仕事してくれよな」

杉山「ただでさえ、この前の宣言のおかげで騎士団揺らいでるってのに」

玉城「……わあってるよ」

玉城「ゼロはゼロで忙しそうだしなぁ」

南「ま、それはそうだろう」

南「むしろ、殆ど何も言っていないのに組織が空中分解しないのは、ゼロの求心力があるからだろうし」

井上「珍しくあなたも真面目ね」

南「一応幹部みたいにして貰ってる訳だし」

南「その分、ヤバい時は頑張らないとな」

杉山「…だってよ?」

玉城「へいへい、やりゃあいいんだろ、やりゃあ」

玉城「にしても、カレンは何やってんのかな?」

井上「報告は定期的に上がってきてるわよ」

井上「順調に昇進しているみたいだし」

玉城「ちぇー、あいつどっちの味方か分かってんのかな」

井上「玉城!」

杉山「お前も知ってるだろ」

杉山「カレンは、本当なら俺たちみたいなのと一緒にいるべきじゃないんだ」

井上「それに、カレンの情報でゼロがブリタニアの動きを掴んでるのもあるんだから」

井上「あまり無責任なこと言ってると、容赦しないからね」

玉城「わ、悪かったよ」

玉城「別に俺だってカレンに文句があるわけじゃねぇし」

玉城「ただ、このままよ」

玉城「もしゼロが特区に参加したら、俺たちどうなんのかなって」

杉山「それは……まあ騎士団は解体されるんじゃないか?」

玉城「そしたら、俺たちって何すりゃいいんだよ」

井上「普通に働けばいいんじゃない?」

玉城「ブリキ野郎共の顔色伺ってか?」

玉城「そんなの、結局日本を取り戻したことになるのかよ?」

南「……ま、それは皆同じ思いだろうさ」

杉山「でも、参加しなきゃ日本を作ることに反対していることになりかねないじゃないか」

杉山「ユーフェミアはゼロが誰でもいいって言ってんだぜ?」

井上「やめましょう」

井上「私たちがここで話し合ったって、どうにかなるものじゃないわ」

杉山「そうだよな」

杉山「俺たちはゼロがすぐ動けるように、騎士団を纏めるのが仕事だろ」

玉城「……くそー、俺にも頭があればよぉ」

井上「ま、その気持ちがあるなら、グダグダしてないで働きなさい」

井上「ね?」

玉城「…はぁ、それしかないのか」

杉山「ま、仮にこのまま特区に参加するとしてもさ」

杉山「少しはマシだろ?」

杉山「どんだけ大きくなっても、結局俺たちはレジスタンスに代わりは無いんだから」

ゼロ「残念だが、君達がそんな弱気では困るな」ウィン

井上「ゼロ!」

杉山「珍しくccも一緒か」

cc「私も仕事があってな」

ゼロ「待たせてすまない」

玉城「ゼロ、あのよ……」

ゼロ「分かっている、ユーフェミアの事だな?」

ゼロ「すぐに方針を発表したい」

ゼロ「南、今すぐ藤堂と四聖剣を会議室に集めてくれ」

南「わ、分かった」

ゼロ「井上、杉山、お前たちはこのデータをプリントアウトしてきてくれ」

杉山「よっし、行くぜ井上」

井上「そうね」

玉城(あいつら、ゼロが来た途端に元気になっちまいやがって)

ゼロ「玉城、扇はどうした?」

玉城「あいつはキョウトの方に呼ばれて行っちまったよ」

cc「どうする?」

ゼロ「恐らくは神楽耶だ、問題はない」

ゼロ「玉城、扇の代理で会議に参加してもらうぞ」

玉城「いいのかよ?俺は作戦とかについてはあんまり…」

ゼロ「君が騎士団について並々ならぬ思い入れを抱いているのは知っている」

ゼロ「騎士団がどうあるべきか、それが今回の全てだ」

ゼロ「他に適任はいない」

玉城「ゼロ……」

玉城「俺、やるよ」

ゼロ「ああ、先に行っているといい」

玉城「分かったぜ!」

cc「たいしたものだな、ゼロの力は」

ゼロ「俺の目的が順調に達せられている証拠だ」

ゼロ「彼らにとって、ゼロの中身ではなく、ゼロという存在が支えになっている」

ゼロ「いい傾向だ」

cc「お前がそう言うなら良いんだろうな」

cc「私は私に出来る事をしよう」

ゼロ「セッティングは任せる」

cc「ふふ、バッチリ決めてやるさ」

ゼロ「よし、行動開始だ」

~会議室~

ゼロ「揃っているな?」

藤堂「……ああ」

玉城「こっちも集めといたぜ」

ゼロ「ご苦労」

ゼロ「杉山、全員に資料を配布してくれ」

ゼロ「目を通す時間をとる、話はそれからだ」

杉山「分かった」

藤堂「……」ペラ

玉城「うーん……」ペラ

ゼロ「……」

千葉「藤堂さん、これって…」

藤堂「……うむ」

ゼロ「状況は理解したか?」

玉城「だ、大体は」

藤堂「……単刀直入に言っていいだろうか?」

ゼロ「構わない」

藤堂「正気か?」

ゼロ「もちろんだとも」

ゼロ「我々黒の騎士団は、行政特区日本に参加する」

ゼロ「これは決定事項だ」

藤堂「……それがどのような結果を生むのか、分かっているはずだが?」

千葉「そうだ」

千葉「フクオカと同じ結果になるのは目に見えている」

千葉「我らは命を賭けて戦地に立ったのだ」

千葉「同じ轍を踏まれるのは困る」

朝比奈「あの中華連邦の奴も大人しく返すし」

朝比奈「一体どういうつもりなんだ?」

ゼロ「奴は我々にとってあまり重要ではない」

ゼロ「我々に手を出すと手痛い反撃を食らわせると、中華連邦に知らしめる為のものにすぎん」

ゼロ「それに、資料にはキチンとその事について書いてあったはずだが?」

藤堂「行政特区ではなく、自治区を認めさせる」

藤堂「こんなものは絵空事だ」

藤堂「我々は現実の話をしている」

玉城「……あのよ」

ゼロ「どうした?玉城」

玉城「いくらなんでも、これは無理なんじゃないか?」

玉城「…なあ?」

井上「今の情勢を考えると、ねぇ?」

杉山「日本を落とせばアジア圏に踏み込めるからな」

杉山「ブリタニアがそんなもの認める訳が……」

ゼロ「なるほど」

ゼロ「ここにいる全員が、不可能だと思っているんだな?」

藤堂「当然だ」

ゼロ「では、このまま行政特区であるとして」

ゼロ「藤堂、お前ならばどうする?」

藤堂「……ここで特区に参加すれば、結局ブリタニアの支配からは逃れられん」

ゼロ「それでは、突っぱねるか?」

藤堂「それは……」

ゼロ「民衆は目先の利益を優先しがちだ」

ゼロ「形だけでも、今の抑圧された環境を脱することが出来るならば」

ゼロ「それは賛同されるだろう」

ゼロ「事実、日本人の中にもユーフェミアを救国の姫君と讃える派閥が出来つつある」

ゼロ「つまり、今の我々は既にチェック状態というわけだ」

ゼロ「チェスの常道であれば、ここでキングを逃がす」

ゼロ「だが、それでは解決しない場面もある」

ゼロ「今回はそのタイプだ」

ゼロ「騎士団の存続に拘ったところで、ブリタニアと戦うだけの力は残らない」

ゼロ「ここは攻めるべき局面、ということになる」

ゼロ「それには、この特区を我らに有利な物へと変えなければならない」

ゼロ「分かるか?」

藤堂「……理屈はな」

cc「……ゼロ」ウィン

ゼロ「終わったか?」

cc「ああ」

cc「すぐに出すか?」

ゼロ「そうしてくれ」

藤堂「…ゼロ、何の話だ?」

玉城「何が終わったんだよ?」

ゼロ「ブリタニアへの工作が、だ」

ゼロ「論より証拠、これを見てもらおう」

藤堂「………む」

千葉「捏造じゃないのか?」

ゼロ「ラクシャータに侵入させた」

ゼロ「これは決定事項、間違いはない」

ゼロ「最終的な決定は特区確定の式典で行われるがな」

玉城「あ、ありえねぇ…」

井上「本当に、日本が出来る……?」

藤堂「…ゼロ、一体どれだけの力を隠し持っている?」

藤堂「これは普通じゃない」

ゼロ「確かに、普通ではないな」

ゼロ「だが、私は不可能を可能にする男」

ゼロ「普通であるはずがないだろう?」

ゼロ「今後の騎士団の動向については追って通達する」

ゼロ「これは終わりではない、始まりだ」

ゼロ「各々、十分に理解するように」

男・・・ってばらしていいのか?
あれ、作中でも言ってたっけ?

cc「ゼロ、そろそろ時間が」

ゼロ「……そのようだな」ガタ

ゼロ「誰か、質問はあるか?」

ゼロ「私はこれからキョウトに向かわなければならない」

藤堂「……」

玉城「これで文句あるやつなんて居ないだろうぜ?」

玉城「やり遂げたら……まさに英雄だ」

ゼロ「今更そんな地位に興味はない」

ゼロ「あくまで日本人の為だ、それを忘れないでくれ」

ゼロ「私欲に走る人間を、私は容認するつもりがないのは、知っているな?」

cc「ゼロ」

ゼロ「話は以上だ、引き続き本部を頼む」バサッ

>>792必要なのよ、ここではね……

朝比奈「と、藤堂さん」

朝比奈「まともじゃありませんよ、こんなの」

藤堂「……そうだな」

藤堂「ゼロは、我らに計り知ることの出来ない何かを持っているようだ」

藤堂「…だが、ゼロが私欲で活動していないのは分かった」

千葉「……そうですね」

藤堂「玉城、といったか」

玉城「あ、はい」

藤堂「君たちは我らより長くゼロと共にいる」

藤堂「ゼロの目的は何なんだ?」

藤堂「あまりに利のない行動が多すぎる」

玉城「……俺も上手くは言えないスけど」

玉城「俺たちの誰より、日本のことを考えてて」

玉城「何より、言ったことは守ってます」

玉城「嘘を言う奴じゃありません」

藤堂「……」

藤堂「信頼に足るか?」

玉城「それは、もち……」

井上「あ、あの、私たちも」

杉山「ゼロは、何も出来なかった俺らをここまで連れて来てくれました」

杉山「今回だって、どうやったのかは分かりませんけど」

杉山「信頼していいと思います」

玉城「……ってことで」

藤堂「そうか…」

藤堂「部下は将を表す」

藤堂「君たちを見る限り、ゼロは大した指導者だ」

藤堂「千葉、朝比奈、我らも協力して騎士団を纏めるんだ」

千葉「…承知」

朝比奈「……承知」

藤堂「お互いの健闘を祈ろう」

藤堂「日本の為に」

玉城「に、日本の為に!」

玉城「……はぁ、あの人と話すの緊張するぜ……」

井上「でも、藤堂さんの言っていたこと、どうなんでしょうね?」

杉山「ん?何が?」

井上「ほら、ゼロの目的というか」

井上「ゼロって、騎士団で何か得してるのかしら」

井上「何も無しでやっているなら、それこそ人間かどうか怪しいと思わない?」

杉山「まあ、無欲のレベルは超えてるよな」

杉山「どうなんだろ」

玉城「案外、ブリタニアのやつだったりしてな」

井上「どうして?」

玉城「だって、それならこっちがどうなったって、自分の地位は関係無いってことあるだろうし」

杉山「まさか、あり得ないだろ」

玉城「……だよなぁ」

玉城「ま、でもよ」

玉城「このまま行けば、俺たち日本人に戻れるんだぜ?」

玉城「目標達成じゃんか」

井上「…もう、ブリタニア人に怯えることもないのね」

杉山「何かテンション上がってきたな」

杉山「もしかしたら、このまま偉い仕事につけたりして」

玉城「え?」

井上「騎士団の創設メンバーだものね、そのくらいはあるかも」

玉城「いや、それは……」

南「おい、お前たち仕事が残ってるんだけど?」

杉山「オッケー、すぐに行く」

井上「ふふふ、やる気出てきた」

玉城「なんだよ、あいつら……」

玉城「……」

玉城「あーもう!ダメだダメだ」

玉城「余計なことは後回し、今はやれることやるしかねぇ」

玉城「……」

今日はここまで。玉城たちは基本的に藤堂にビビってます。奇跡は知っていますし、作戦では別行動が多いので。扇とかゼロが一緒ならタメ口を叩けるかも、という感じです。イメージとして、解放戦線の藤堂といえばレジスタンスの憧れ、と思っています。

もはや本編とはかなり違うので、これからこうだったっけ?といった質問には基本答えないと思います。ご了承ください。

それでは、また。おやすみなさーい。

おはようございました。

ちょっとまとめに載るか試してました。宝庫最高ですね。適当でも載せてくれますし。

ナルトねえ。何だか書きにくくて、オリキャラ真剣に後悔してます。エタりたくないんでゆっくり書いてるんですけどね。

バレルルーシュ関連は私のミスからですね。今付けてるのは探しやすいようにです。主に自分が。

それでは、始めます。ナルトの方も読んでね。感想とか書いてもらえると嬉しいです。

~特区日本開催宣言式 会場~

カレン「凄い熱気ね……」

スザク「それはそうだよ」

スザク「これで、一部でも日本人に戻れるんだ」

スザク「皆嬉しいんだよ」

カレン「にしたって、ブリタニア主催の会なのに」

ルルーシュ「人なんてそんなものだ」

スザク「あ、ルルーシュ」

ルルーシュ「すまない、遅れた」

ルルーシュ「少々服に手間取ってな」

カレン「ああ、それ面倒っぽいもんね」

ヴィレッタ「すぐに慣れるさ」

カレン「ヴィレッタさん、驚かさないで下さいよ」

ヴィレッタ「仲良しこよしもいいが、そろそろ席につけ」

ヴィレッタ「開始まで時間はあるが、遅れるわけにもいかないからな」

ルルーシュ「了解です、ヴィレッタ様」

ヴィレッタ「様?」

スザク「どうしたんだい?ルルーシュ」

ルルーシュ「……いや、すまん、さんを噛んでしまった」

ヴィレッタ「器用なやつだな」

カレン「?」

ルルーシュ「さて、早く行こう」

ヴィレッタ「あ、ああ」

スザク「ちゃんと成功するかな」

ルルーシュ「大丈夫だろう」

~騎士団拠点トレーラー~

神楽耶「……退屈ですわ」

千葉「もう少しで到着します、しばしお待ちを」

神楽耶「もう、その科白は聞き飽きましたわ」

神楽耶「…貴女もゼロ様の愛人ですの?」

千葉「あ、愛人!?」

神楽耶「あら、その反応は違うのですわね」

千葉「あ、当たり前です」

千葉「それに、もって何ですか、もって」

神楽耶「ゼロ様が会いに来る時、よく連れているのですわ」

神楽耶「黒髪で、こう鼻持ちならない性格の女です」

千葉「ああ、ccですか」

神楽耶「有名なんですの?」

千葉「有名というか、まあよく一緒に居ますね」

千葉「噂では、騎士団創設期から共にいるとか」

神楽耶「なるほど、長い付き合いというやつですわね」

千葉「でも、ccには婚約者が居るという話もありますよ?」

神楽耶「あら、それは耳寄り」

神楽耶「どなたです?」

千葉「確かブリタニア人だったかと」

千葉「尤も、軍人らしいのでccが合意の上で婚約しているのかは謎ですが」

神楽耶「あの方も、色々あるのですわね」

神楽耶「それにしても、貴女は結構事情通ですのね」

千葉「井上という噂好きが話しているのを聞いただけです」

千葉「さあ、そろそろ会場ですよ」

神楽耶「ふふ、わたくしのお仕事が始まりますわね」

千葉「仕事?」

スザク「!あの人は……」

ヴィレッタ「皇神楽耶か」

カレン(ゼロが言っていた通りね)

カレン(てことは、本気でやるつもりなのかしら)

カレン(といっても、あのメンツからして……)

ルルーシュ「ん?どうしたカレン」

カレン「…別になんでもないけど」

カレン(ルルーシュかccが動いてるのは間違いないのよね)

カレン(でもなぁ、ccが言ったらルルーシュはホイホイ従いそうだから)

カレン(実際どうなのか分からないのよね)

カレン「…ねぇルルーシュ」

ルルーシュ「何だ?」

カレン「あんた、どうしてサインしたの?」

ルルーシュ「必要だと思ったからだ」

ルルーシュ「日本人のためには、な」

カレン(……くっ、こいつ結構親日家だし、余計分からん)

神楽耶「失礼しますわ」

カレン「神楽耶様!?」

神楽耶「あら、ブリタニアの方でもわたくしを知って下さっているのですね」

神楽耶「光栄ですわ」

千葉(神楽耶様、彼女は以前話した紅月です)

神楽耶(あら、そうでしたの)

神楽耶「お仕事、お疲れ様ですわ」

カレン「あ、ありがとうございます」

カレン「神楽耶様は、どうしてこちらに?」

神楽耶「さあ?暗殺対策とかではないでしょうか」

神楽耶「わたくし、公式の場に出るのは久々ですし」

カレン「暗殺ですか……」

神楽耶「仕方ありませんわ」

神楽耶「わたくしも、ゼロ様に言われた時はつい渋ってしまったものです」

ヴィレッタ「おいカレン、何を話しているんだ?」

ヴィレッタ「あまり親しげにしていると、問題にされかねないぞ」

神楽耶「ここは日本です、わたくしとカレン様に違いはありませんわ」

神楽耶「貴女は貴女の役目を果たしていなさい」

ヴィレッタ「……カレン、ほどほどにな」

カレン「え、ええ」

神楽耶「少しのお喋りくらい、許してほしいものですわ」

カレン「あの、神楽耶様」

カレン「ゼロに言われたというのは?」

神楽耶「この式典に参加することですわ」

神楽耶「これでも、決死の覚悟でここにいますのよ」

神楽耶「まあ、ゼロ様の言い分も分かりますし、結果承諾したのですけど」

カレン「あの、話が見えないんですが」

神楽耶「わたくしが来るということは、まさに錦旗、日本の総意を背負っているという証明なのです」

神楽耶「ゼロ様は、騎士団の決定が日本を代表していると強調したいんですわ」

神楽耶「わたくしの仕事は、式典の終わりまで五体満足でここにいることですから」

神楽耶「いざとなれば、よろしくお願いしますわ」

カレン「は、はあ」

ルルーシュ「どうやら、話が弾んでいるようだな」

カレン「っルルーシュ!」

ルルーシュ「心配するな、話は聞きていない」

ルルーシュ「盗み聞きをする趣味はないからな」

カレン「そ、そう」

ルルーシュ「悪いが、俺もこちら側に座るぞ」

ルルーシュ「一応監視も兼ねて、な」

神楽耶「あらあら、随分と警戒されているようですわね」

ルルーシュ「…初めまして、皇神楽耶様」

ルルーシュ「私はルルーシュ・ランペルージ」

ルルーシュ「コーネリア様の命により、貴方を監視せねばなりません」

ルルーシュ「ご無礼をお許しください」

神楽耶「……礼節は弁えているようですわね」

神楽耶「ええと、ランペルージ様?」

ルルーシュ「はい、何でしょうか」

神楽耶「監視、よろしくお願いしますわね」

ルルーシュ「お任せ下さい」

ルルーシュ「貴方を安全に帰すことも、私の仕事ですから」

カレン「そうなの?」

ルルーシュ「当たり前だ」

ルルーシュ「ともかく、ごゆるりとおくつろぎ下さい」

神楽耶「ええ、そうさせてもらいますわ」

千葉(神楽耶様)

神楽耶(どうしましたか?)

千葉(ゼロが到着しました)

神楽耶「本当ですの?」

カレン「何がですか?」

神楽耶「今、ゼロが…」

cc「ゼロが到着したらしい」

神楽耶「……あら、科白尻を取られるのは不快ですわね」

カレン「ccじゃない」

cc「すまない、少々遅れた」

cc「体調が優れなくてな」

ルルーシュ「休んでいてもいいぞ?」

cc「そういうわけにもいかないさ」

cc「これでも、職を与えられてしまったからな」

cc「ほら、ゼロもご登場のようだぞ」

カレン「公式に出て来るのは河口湖以来かしらね」

神楽耶「ああゼロ様、今日も凛々しいお姿……」

ルルーシュ「凛々しい、か」

カレン「あ、スザクが出てきた」

cc「ユーフェミアの所に連れて行くのだろうさ」

カレン「なるほどね」

カレン(…うーん、ゼロはあそこにいて)チラ

ルルーシュ「ん?」

カレン(ルルーシュはここにいる)

カレン(どっちか影武者?)

カレン(だとしたら、ゼロの方になるんだろうけど)

カレン(こんな大事な場面で影武者に任せるかしら?)

ルルーシュ?(……いやに疑われていますね)

ルルーシュ?(大丈夫かしら)

cc「……っ」フラッ

カレン「うわっ、と」

カレン「どうしたのよ、cc」

cc「…すまん、朝から頭痛がな」

カレン「そんなキツいなら、本当に医務室行く?」

カレン「あたしが連れてったげるわよ」

cc「随分優しいじゃないか」

カレン「だって、見るからに辛そうだし」

カレン「ルルーシュはここから動けないでしょう?」

ルルーシュ「ああ」

ルルーシュ「cc、そうした方がいい」

cc「……仕方ないな」

cc「だが一人で大丈夫だ、カレンはここにいろ」

カレン「でも…」

cc「あまり心配されると、余計に悪化しそうだ」

cc「ただの頭痛に介助はいらん」

カレン「そう?」

cc「悪いが、ここは任せるぞルルーシュ」

ルルーシュ「は…ああ」

カレン「気が抜ける返事ねぇ」

ルルーシュ「俺も心配なんだ」

ルルーシュ「気を付けてな、cc」

cc「ああ」

神楽耶(……なんだか、本当に体調が悪そうですわね)

神楽耶(いつもは鬼がきても平然としていそうな方ですのに)

スザク「……」

ゼロ「……」

ゼロ「そんなに警戒せずとも、武器などはもっていないよ」

スザク「これが、自分の仕事ですから」

スザク「……自分は、貴方が正しいとは思わない」

ゼロ「何の話かな」

スザク「黒の騎士団は、結局レジスタンスだ」

スザク「……でも、やり方は違っても」

スザク「見ている方向は同じだと思いたい」

スザク「貴方を信じていいのか?」

ゼロ「別に私を信じる必要はない」

スザク「え?」

ゼロ「同じ方向を向いているなら、君は自分を信じることだ」

ゼロ「やり方は違えども、お互い認め合うこともできる」

ゼロ「私はそう思うがね」

スザク「……この部屋だ」

スザク「ユーフェミア様、ゼロを連れて来ました」

ユーフェミア「ご苦労様です、スザク」

ユーフェミア「わたくしはこれから会談があります、式典の会場で待っていて下さい」

スザク「……了解しました」

スザク「ユーフェミア様に危害を加えるなら…」

ゼロ「貴方の騎士は心配症だな」

ユーフェミア「それもいいところなんです」

スザク「……失礼します」

ユーフェミア「……ふふ、もう大丈夫ですよ」

ルルーシュ「……ああ、そのようだな」カポ

ルルーシュ「どうにか姉上は誤魔化せたな」

ユーフェミア「ええ、書類は既に用意してあります」

ユーフェミア「後は、わたくしたちが自治区日本を宣言するだけです」

ユーフェミア「それにしても、自治区を作るのは思いつきませんでした」

ルルーシュ「普通なら無理だからな」

ルルーシュ「俺も特務騎士でなければ悩んでいただろう」

ルルーシュ「爵位保持者三名以上の同意と、総督権者の提唱」

ルルーシュ「まさに、俺たちの力を合わせて初めて、可能な策だ」

ユーフェミア「特派の方々にはお礼をしなければなりませんね」

ユーフェミア「ロイドさんに、ヴィレッタさん」

ユーフェミア「おかげで助かりました」

ルルーシュ「ヴィレッタさんは親族にも掛け合ってくれたようだ」

ルルーシュ「日本に思うところがあったのかは分からないが」

ルルーシュ「だが、これで姉上でも止められない」

ルルーシュ「後で何を言われるかは分からないが……」ズキ

ユーフェミア「?どうかしましたか?」

ルルーシュ「……いや、少し頭痛がな」

ユーフェミア「風邪ですか?」

ルルーシュ「……問題ない」

cc(……この痛み、これはギアスの共振か?)

cc(いや、ここで私に向くギアスはルルーシュのものだけだ)

cc(だが、病にならぬ身で頭痛になる訳がない)

cc(どういうことだ?)

cc「…………まさか」

cc「いや、ルルーシュは殆どギアスを使っていない」

cc「馴染むには、まだ早過ぎ……」

cc「…!そうか、共振…」

cc「あいつはマオと共振を起こしている!」

cc「何故気付かなかった!」ダッ

cc(ルルーシュ!!)

ルルーシュ「しかし、こうも順調にいくと、恐ろしいものがあるな」

ユーフェミア「ふふ、確かにそうですね」

ユーフェミア「まるで魔法みたい」

ルルーシュ「……魔法、か」ズキ

ルルーシュ「なあ、ユフィ」

ユーフェミア「なんですか?」

ルルーシュ「俺にも魔法のような力があると言ったら、信じるか?」

ユーフェミア「ルルーシュに?」

ユーフェミア「あるんですか?」

ルルーシュ「……ああ」ズキズキ

ルルーシュ「絶対遵守といってな」

ルルーシュ「これを使っていれば、もう少し早くここまで来られたのかもしれない」

ユーフェミア「絶対遵守?」

ルルーシュ「俺の命令に、必ず従わなければならないということさ」

ルルーシュ「どんな命令でも、従わさせることができる」

ユーフェミア「ふふ、面白いお話ですわね」

ユーフェミア「でも、そんな便利な力、あるわけが有りません」

ルルーシュ「いや、有るんだよ」キュイィィィ

ルルーシュ「例えば、俺が君に」

ユーフェミア「わたくしに?」

ルルーシュ「今すぐ外で……」

ここまで。

ああ楽しい。やっぱり書いてる時は最高ですね。

よろしければ他に書いてる奴も見てくれると嬉しいです。バレルルーシュで分かるようになっているので。

それでは、また明日ー。

ロイド「いやぁ、まいったまいった」

セシル「ロイドさん、みっともないからシャンとして下さい」

ロイド「えー?でもラクシャータだってだらけてるしぃ」

ラクシャータ「お祭りみたいなものでしょ?適当でいいのよ、適当でぇ」

セシル「二人ともそんなだから、いつまでたっても特派は窓際部署なんです!」

セシル「もう、転職しようかしら」

カレン「あれ?三人ともどうしたんですか?」

神楽耶「また妙な方々が揃い踏みですわね」

セシル「みょ、妙!?」

千葉(ラクシャータがいるということは、カレンの所属している所か)

ロイド「おやぁ?その人だぁれ?」

セシル「さっき聞いたでしょう?皇神楽耶さんですよ」

セシル「何の為の会議ですか、もう」

ラクシャータ「ま、ウチのデヴァイサーが頑張ってるのを見てただけよねぇ」

ラクシャータ「ルルーシュは何やってるわけ?」

ルルーシュ「神楽耶様の監視兼護衛だ」

ラクシャータ「あらぁ、お勤めご苦労さん」

カレン「会議に出席していたんですか?」

セシル「ええ」

セシル「今後の方針はユーフェミア様が発表されるみたいなんだけど」

セシル「私たちは騎士団が反乱を起こした……」

セシル「と、ここで言うことでもないわね」

神楽耶「ご心配なく、気にしていませんわ」

ロイド「あーあ、何だか嫌な感じがするんだよねぇ」

カレン「え?」

ロイド「嫌な感じだよぉ」

ロイド「何か大切なものを失うような」

ラクシャータ「何?感傷?」

ロイド「よく分からないけどさぁ」

ロイド「どういうことなんだろうねぇ」

ラクシャータ「あんたにしか分からないわよぉ」

セシル「二人とも、椅子は脚を上げないで座るものです!」

カレン「嫌な感じ?」

神楽耶「しますか?」

千葉「え?いや、どうでしょう……?」

ルルーシュ「ぐっ……」ズキン

ユーフェミア「ルルーシュ?」

ルルーシュ「いや、大丈夫だ」

ルルーシュ「どうしたんだろうな、俺は」

ユーフェミア「医務室に行きますか?」

ルルーシュ「ゼロが行く訳にはいかないだろう」

ルルーシュ「もう痛みもひいた、心配はいらない」

ユーフェミア「そうですか?」

ユーフェミア「それはそうと、何を言いかけたんですか?」

ルルーシュ「君ならやらないだろうと思うことだよ」

ユーフェミア「わたくしがやらないこと?」

ルルーシュ「ああ、日本人を皆…」

cc「やめろ!!」

ルルーシュ「……っ!cc!」

ユーフェミア「どうしてここに…」

cc「ルルーシュ、お前に言う事が……」ズキズキ

ルルーシュ「ど、どうした、cc」

ユーフェミア「凄い汗……」

ユーフェミア「わたくし、今人を呼んで来ます」

ルルーシュ「いや、こいつは特殊なんだ」

ルルーシュ「医者では治せない可能性が高い」

cc「…ルルー、シュ」

cc「もう、はな…」

ルルーシュ「はな?離れるな、か?」

cc「……」ブンブン

ユーフェミア「何なのでしょう」

ルルーシュ「一体……」キュイィィィ

cc「!!」

ユーフェミア「あの、わたくしにも何か……」

ルルーシュ「いや、俺だけで十分だ」

ユーフェミア「しかし、ただ見ているなんて……」

ルルーシュ「……仕方ないな」

ルルーシュ「君のしたいようにすればいい」キュイィィィイン

ユーフェミア「…………!」

ルルーシュ「え?」

cc「しまった!」

ルルーシュ「cc、大丈夫なのか?」

cc(共振も終わっている、やはり……)

ユーフェミア「はい、わたくし、したいようにして来ます」ダッ

ルルーシュ「おい!ユフィ!」

ルルーシュ「cc、これは……」

cc「待て、とりあえず仮面をつけろ」

cc「ユーフェミアを止めるんだ」

ルルーシュ「止める?」

ルルーシュ「……やはりギアスが?」

cc「話は後だ」

cc「とりかえしのつかないことになる前に」

ルルーシュ「しかし、ユフィのやりたい事なんてたかが知れて…」

cc「ギアスの力で、心の底の欲望が出てくるんだ」

cc「露出趣味でもあってみろ、この式自体が無くなるぞ」

ルルーシュ「ま、まさか……な?」

カレン「あれ?ユフィ?」

セシル「ユーフェミア様が出てきたということは、会談は終わったんでしょうか」

ラクシャータ「……何か、様子がおかしくなぁい?」

ロイド「どうしたんだろぉね」

カレン「揉めてる?」

神楽耶「相当お転婆なお姫様のようですわね」

スザク「ユーフェミア様、一体何を……」

ユーフェミア「わたくしは、したい事をするんです」

ユーフェミア「今すぐそのマイクを渡して下さい」

スザク「いや、あの……」

ユーフェミア「渡しな…さい!」

スザク「あっ」

ユーフェミア「日本人の皆さん!」

ユーフェミア「お願いがあります!」

スザク(お願い?)

ユーフェミア「わたくしの歌を、聞いていただけないでしょうか?」

スザク「は?」

カレン「え?」

ロイド「ほぉ」

ラクシャータ「へぇ」

セシル「?」

神楽耶「歌?」

千葉「何が目的だ?」

ユーフェミア「それでは、聞いて下さい!」

千葉「うわっ……」

ロイド「どっひぇーぇ」

ロイド「うるさいぃ」

ラクシャータ「す、すんごい声量だねぇ」

カレン「この歌は?」

セシル「……ま、まさか……」

カレン「セシルさん?」

神楽耶「これは、伝説の曲!」

カレン「で、伝説?」

神楽耶「ええ」

神楽耶「この曲は、かつてインディーズで電撃デビューを果たしたにも関わらず」

神楽耶「その後活動せずにバンドが空中分解してしまった」

神楽耶「まさに、デスメタル界の伝説」

カレン「く、詳しいんですね」

神楽耶「あら、わたくしがブリタニアの文化を楽しんではいけないという法律はありませんわよ?」

セシル「あわわわわ…」

ロイド「どうしたの、セシルくん?」

ラクシャータ「顔が真っ青よぉ?」

カレン「そういえば、そのバンドって名前は何だったんですか?」

神楽耶「名前?それは……」

セシル「や、やめ……」

神楽耶「グルーミー・テンペスターズですわ」

カレン「グルーミー?」

ラクシャータ「クルーミー?」

ロイド「セシル・クルーミー?」

クルーミー「いやぁぁぁぁぁ!!」

神楽耶「!そのシャウト!」

神楽耶「まさか、貴女が……」

ロイド「……そういえば、ゼミ時代」

ロイド「一時期ものすごく付き合いが悪かったっけ」

ラクシャータ「なーるほど、そんなことしてたんだぁ」

セシル「やめて、傷口に塩を塗らないで!」

セシル「忘れたい過去なのに、なんでこんな所で……」

神楽耶「……ようし!」

千葉「か、神楽耶様?」

神楽耶「こうしては居られません」

神楽耶「わたくしも歌って来ますわ!」バッ

千葉「え?あの、ちょっと…」

カレン「は、速い…」

男1「おい、何かよく分からないけど、テンション上がらね?」

女1「演出なのかも…」

男2「おい、確かこれ入った楽譜持ってなかったか?」

男3「おう、あるぜ!」

女2「よっしゃ、演奏しに行くわよ!」

男4「任せろ!」

スザク「あ、君たち、勝手に壇上に上がらないで…」

ユーフェミア「あら、貴女も一緒に?」

神楽耶「ええ」

神楽耶「貴女の歌に、心打たれましたわ」

男2「おいお姫様達!」

男3「電ドラ用意出来たぜ」

男4「いつでも始められる」

女2「やってやりましょ!」

ユーフェミア「……ええ!」

うおおおおおおお

ゼロ「……まさか、ユフィにそんな願望が」コソ

cc「露出や殺人でなくて良かったな」

ゼロ「まあな」

ゼロ「それより、ギアスのことで聞きたい事がある」

cc「待て」

cc「とりあえず医務室に行くぞ」

ゼロ「医務室?」

cc「応急処置をしておかないとだからな」

~医務室~

cc「仮面を外せ」

ゼロ「しかし……」

cc「皆外で手いっぱいだ」

cc「鍵もかけてある、心配するな」

ルルーシュ「……分かった」カポ

cc「………やはり、順化しているな」

ルルーシュ「順化?」

cc「ギアスの力がお前に馴染んでいるという事だ」

cc「今、お前はギアスを常時発動している」

cc「自覚はあるか?」

ルルーシュ「…何となく落ち着かない感じがする」

cc「それは順化の影響だ」

cc「次第にその感覚もなくなり、やがて完全にギアスの力が安定する」

cc「そうなれば、お前はマオと同じくギアスに身体を蝕まれるようになる」

ルルーシュ「俺はギアスを殆ど使っていないぞ」

cc「ギアスは、謂わば病のようなものだ」

cc「身体にあるだけで、徐々に適合し、自分の居やすい環境を整える」

cc「…確かに、こうまで早く順化するのは珍しいが」

ルルーシュ「理由があるのか?」

cc「お前は一度マオと共振しているな?」

cc「共振によって、お前の中のギアスは活性化した状態にあった」

cc「……早く気付くべきだったのだがな」

ルルーシュ「それでは、このまま急速に侵食が進むのか?」

cc「それは無いだろう」

cc「今のお前は、既にギアスに適合した状態だ」

cc「これからは、ギアスがお前の精神を適合させようとする」

cc「これには、お前がギアスを使い、受け入れることが必要だからな」

ルルーシュ「……つまり、おいそれと使えば」

ルルーシュ「やがて、俺も自分を制御出来なくなる?」

cc「……ああ」

cc「そうなれば、ギアスによって死ぬか」

cc「……コードを奪うしか、生き残る道は無い」

ルルーシュ「制限はどの位だ?」

cc「……個人差がある、正確には分からない」

ルルーシュ「……そうか」

cc「…すまない」

ルルーシュ「何故謝る?」

cc「私と契約しなければ、こんなことには…」

ルルーシュ「…馬鹿な事を言うな」

ルルーシュ「俺は後悔していない」

ルルーシュ「絶対遵守なんて大それた力だ」

ルルーシュ「リスクはあって当然だろう」

ルルーシュ「分かったらくだらない話は終わりだ」

cc「くだらないなんて…」

ルルーシュ「要は今まで通りギアスに頼らなければいい」

ルルーシュ「問題は、この目をどうするか、だ」

cc「それなら、対策はある」

ルルーシュ「そうなのか?」

cc「その為に、ここへ連れて来たんだ」

cc「……よし、あった」

ルルーシュ「眼帯?」

cc「とりあえずはな」

cc「目さえ隠してしまえば、ギアスは発動しない」

cc「サングラスなどでもいいんだが」

cc「こちらの方が外れにくいだろう」

cc「後でもっとちゃんとしたものを用意する」

ルルーシュ「なるほどな」

ルルーシュ「視界は悪いが、困るほどではないか」

眼帯つけたらゼロ仮面のときのいざって時ギアス使えなくね?

cc「……見えない分は、私が補ってやる」

cc「……」

cc「大丈夫だ、お前を死なせたりはしない」

cc「いざとされば、私のコードを渡せば……」

ルルーシュ「それは、渡すとどうなるんだ?」

cc「それは……」

ルルーシュ「コードを得れば死なない」

ルルーシュ「つまり、お前と同じ身体になるんだろう?」

ルルーシュ「だが、奪われれば…」

cc「……これまで止まっていた時が動き出す」

>>876別にコンタクトでもそれは変わらなくね?仮面の時外すんじゃね?とマジレス。誰にも疑われない現状、眼帯の方が便利だと思います。コンタクト、アニメで違和感めっちゃあったんですよね。あんなつけ外ししたら痛いでしょう。

コンタクトより眼帯の方が厨二っぽいからね、仕方ないね
ギアスの一番の謎はあのコンタクトをどうやって手に入れたかだと思う

ルルーシュ「悪いが、それは御免だな」

cc「……」

ルルーシュ「…ともかく、今は外の騒ぎをどうにかしないとだろう」カポ

ゼロ「ギアスのことは考えておく」

ゼロ「余計な事はするな」

cc「……」

ゼロ「いいな?」

cc「……分かった」

ゼロ「俺は先に行く、後でカレン達に合流するといい」

ゼロ「……あまり思いつめるなよ」ガラッ

>>879ち、厨二ちゃうわ

cc「……」

cc「私は、また同じ過ちを繰り返すのか?」

cc「ギアス……」

cc「饗団の研究がどこまで進んでいるのか……」

cc「適合検体があれば、あるいは…」

cc「……いや、それではルルーシュがルルーシュで無くなる」

cc「……何故こんな忌まわしい力を…」

cc「……くっ」ドンッ

cc「……」

~総督府~

ギルフォード「姫様!」バンッ

コーネリア「……仕事中は総督と呼べ」

ギルフォード「しかし、緊急事態です」

コーネリア「緊急でもなんでもない」

コーネリア「してやられたよ、ユフィには」

コーネリア「まさか、ここまで用意していたとは、な」

ギルフォード「議会では可決されたのですか?」

コーネリア「議長はヴィレッタ卿の親族だ」

コーネリア「事前に準備は終わっていた」

コーネリア「おそらく、ルルーシュの入れ知恵だろうが」

ギルフォード「それでは……」

コーネリア「ああ、私には止めるべくもない」

コーネリア「エリア11に、新しく自治区・日本が出来ただけだ」

コーネリア「ご丁寧に、監察権は私にある」

コーネリア「そつのない対応だよ」

ギルフォード「そんな……」

コーネリア「悪いことばかりでもないさ」

コーネリア「これで、黒の騎士団も少しはおとなしくなるだろう」

コーネリア「私はこれまで通り、エリアの統括を続けるだけだ」

ギルフォード「姫様……」

コーネリア「…総督と呼べ、馬鹿者」

~生徒会室~

リヴァル「じゃじゃーん」

シャーリー「な、何?」

リヴァル「見てくれよシャーリー、これをさ」

シャーリー「あ、これって会員証?」

リヴァル「おう、やっと手に入れたんだ」

リヴァル「虐殺☆皇女の限定版グッズも集めたんだぜ」

シャーリー「確か、今度全国ツアーやるんだっけ?」

リヴァル「その後は世界デビューも決まってるらしい」

リヴァル「何せ、ブリタニアの皇族と、イレ…と、今は日本だった、日本の皇族だからな」

リヴァル「話題性はバッチリだ」

リヴァル「歌も上手いし」

リヴァル「何よりキャラクターがいいんだ」

リヴァル「ほら、この記事とか最高だぜ?」

シャーリー「ん?えっと…」

シャーリー「ユーフェミア様に何故この道を選んだのか尋ねてみると、わたくしは自分のやりたいようにしているだけです、ときっぱり」

シャーリー「一方神楽耶様は、これからの対ブリタニア外交の架け橋になれたらと思います、と満面の笑みで応えた」

シャーリー「何だか、凄いことになってるんだね」

リヴァル「ユフィはmcだと落ち着いてて歌は激しく」

リヴァル「カグヤはmcでは毒があるけど、歌は甘く」

リヴァル「それがまたいいんだよ」

シャーリー「……私もファンクラブ入ろうかなぁ」

以上、虐殺皇女編でした。

シリアスだと思った?残念、書いているのはバカです。そんなの書けません。

ですが、そろそろ一期も終わり。もう少し微妙シリアスにお付き合い下さいな。

それでは、またノシ

さすがに展開を予想出来た人はいないと思いたいです。

というか、レスの十倍閲覧者がいる法則だと、ここすごい事になって来ましたね。嬉しいけれどプレッシャーも来ますね。

ともかく、キチンと終わらせるので楽しんでいって下さい。

本日は書けないので、また明日になると思います。

それではノシ

おはようございました。

予定では次スレ300あたりですが、皆さんがたくさんレスをくださるので、もう少し伸びるかもしれません。

それと、r2は絶賛展開模索中なので、今のところどのイベントが残るかは分かりません。なので、推測された内容を織り交ぜる可能性があります。

虐殺☆皇女は叩かれずに助かりました。

今日は21時あたりで、このスレ終わらせたいと思っています。

よろしければお待ち下さい。

それでは。

~特派トレーラー~

カレン「こんちわー」

カレン「あ、スザク」

スザク「やあ、カレン」

カレン「珍しいじゃない、あたしより早いなんて」

スザク「騎士としての仕事が今のメインだからね」

カレン「ああ、ユフィは全国ツアーなんだっけ」

カレン「着いていかなくていいの?」

スザク「いや、着いて行くんだよ」

スザク「その為の用意をしていたんだ」

カレン「なるほどね」

カレン「護衛ってこと?」

スザク「僕はマネジメント業は出来ないから」

スザク「僕は日本人だし、ちょうどいいって」

カレン「…日本人、か」

スザク「ユフィは凄いよ」

スザク「本当に、日本を作ってしまった」

スザク「しかも、ほぼ完璧な状態で」

カレン「黒の騎士団は、まだ好きになれない?」

スザク「……確かに、僕はゼロのやり方が好きじゃない」

スザク「でも、ユフィの行政特区を自治区にするよう働きかけたのはゼロだ」

スザク「…悔しいけど、僕がラウンズになるよりずっと早い」

カレン「スザク……」

スザク「それに、今回は正当だ」

スザク「法的にも何の問題もない」

スザク「彼に対する認識は改めるよ」

カレン「……あんたも随分、頭が柔らかくなったんじゃない?」

スザク「まあ、皆の影響かな」

スザク「本当、ここには色んな人がいるからね」

スザク「そういえば、ルルーシュは大丈夫かな」

スザク「今日は病欠していたけど」

カレン「ccもいるんだし、平気でしょ」

カレン「あたしとしては、ルルーシュが一番変わったと思うけどね」

スザク「それはそうかもしれない」

スザク「子供の頃のルルーシュからは想像つかないよ」

カレン「最近、特にccとべったりよね」

カレン「仕事中ずっとくっついてるのは何なのかしら」

スザク「軍の方でも結構話題になってるんだよ」

スザク「ほら、二人とも目立つし」

スザク「ファンクラブがあるとか無いとか」

カレン「本当?気になるわね」

カレン「……そろそろ結婚するのかしら、あの二人」

スザク「もうccさんは成人したって聞いたし、するんじゃないかな」

カレン「誕生会とかすれば良かったかもね」

スザク「まあ事件で忙しかったし、仕方ないよ」

スザク「お祝いとか用意しないとかな」

カレン「同級生が結婚っていうと、なんだか変な感じするわね」

スザク「確かに…」

スザク「おっと、あんまり長居すると時間に遅れそうだ」

カレン「ん、いってらっしゃい」

スザク「うん、いってきます」ウィン

カレン「……」

カレン「暇ねぇ」

cc「おや、カレン一人か」

カレン「え?cc?」

cc「他に何に見える?」

カレン「あ、いや、そうじゃなくて」

カレン「ルルーシュはいいの?病欠って……」

cc「心配いらんさ」

cc「なあ?ルルーシュ」

カレン「来てるの?」

ルルーシュ「……」

カレン「……何その眼帯」

ルルーシュ「……ものもらいだ」

カレン「も、ものもらい?」

ルルーシュ「ああ」

カレン「そ、そう……」

ルルーシュ「…言いたいことがあるなら、はっきり言え」

カレン「別に言いたいことってほどじゃないけど」

カレン「その、なかなかかっこ良い眼帯ね」

ルルーシュ「……cc、やはり無地にしておくべきだった」

cc「そんなことない、かっこ良いと言っているではないか」

ルルーシュ「しかし…」

cc「無地はシンプルすぎる」

cc「お前の軍服が派手だからな、バランスが悪い」

ルルーシュ「そもそも、眼帯にデザインは必要ないだろう」

cc「ブリタニアの紋章が気に入らんか?」

cc「…一応な」ゴソゴソ

cc「タイムリーに騎士団マーク」

cc「在学中はこれか?アッシュフォードマーク」

cc「この二つも用意してみた」

カレン「あ、騎士団マーク欲しい」

cc「と、言っているが?」

ルルーシュ「お前がいいなら渡せ」

ルルーシュ「俺は付けられん」

cc「それでは、これをカレンにプレゼントしよう」

カレン「やった!」

カレン「って、これ手作り?」

cc「もちろんだ」

cc「私と咲世子で一針一針刺繍して完成させた」

カレン「あたしも付けよっと」

カレン「どう?」

ルルーシュ「…マントも貸してやろう」

ルルーシュ「よし」

cc「田舎の海賊みたいだ」

カレン「えー、弱そうじゃない、それ」

ルルーシュ「その作業服が野暮ったいんじゃないか?」

カレン「楽だから最近こればっかなのよねぇ」

カレン「軍服必要なとこに、あたしあんまり行かないから」

cc「まあ、似合ってはいるが」

カレン「そう?」

ルルーシュ「ロッカールームに鏡がついていただろう、見て来たらどうだ?」

カレン「よし、ちょっと見てくる」

cc「……はしゃいでいるな」

ルルーシュ「意外とコスチュームに拘りのあるやつだからな」

ルルーシュ「気に入ったのだろう」

ルルーシュ「それより、俺のを替えないか?」

cc「駄目だ」

ルルーシュ「何故」

cc「私服の時は無地でもいいが」

cc「軍服ならそっちの方が統一感がある」

cc「ラウンズになったら新しく作ってやろう」

ルルーシュ「いつになると思っているんだ」

ルルーシュ「そもそも、何故ラウンズで変わる」

cc「ラウンズの軍服は白だからだ」

ルルーシュ「…確かに、この黒では合わないだろうが」

ルルーシュ「俺はあまり目立たないものを付けたいんだが」

cc「どうせなら、隻眼の騎士くらいの異名を取ろうという意識の表れだ」

ルルーシュ「それはお前の意識だろうが」

cc「どのみち、これからずっと付き合うことになるんだ」

cc「ファッションの一部と捉えた方が、気が楽だぞ」

ルルーシュ「それはそうかもしれないが…」

cc「いっそのこと、ゼロの仮面みたいなギミック付きの金属製にするか?」

cc「こう、シャキンと動くんだ」

ルルーシュ「お前の趣味は、どうしてそう子供っぽいんだ」

cc「格好良さを追求しているのさ」

ルルーシュ「……とりあえずはこれでいい」

cc「付けごこちはどうだ?」

ルルーシュ「問題ない」

ルルーシュ「視界が狭まる以外は、特にデメリットも無いだろう」

cc「それでは、私がそちら側に着いていよう」

ルルーシュ「…いや、それはやめだ」

cc「どうして?」

ルルーシュ「……見えないからな」

cc「まさに見えないから私が居ると言っているんだが」

ルルーシュ「とにかく、お前はこっちにいればいい」

ルルーシュ「眼帯の分くらい、自分でどうとでもなる」

cc「…まあ、そういうなら従うが」

カレン「うーん、なかなか良いわね」

ルルーシュ「戻ってきたか」

カレン「あら、お邪魔だったかしら?」

cc「そんなことはないさ」

カレン「あ、はいマント返すわ」

cc「その眼帯はどうする?」

カレン「これは貰っとくわよ」

カレン「ルルーシュのよりこっちのがかっこ良いし」

ルルーシュ「おい」

カレン「まあ、騎士様は仕方ないわよ」

カレン「あたしはこれ付けてても怒る人いないしぃ」

cc「そんなに気に入られると、作った身としては嬉しいものがあるな」

カレン「レジスタンスやってる頃に、付けてる人いたのよね」

カレン「憧れが叶ったわ」

ルルーシュ「複雑な経験の産物だったのか」

カレン「病欠はそれが理由?」

cc「正確には、この眼帯を見られたくないと駄々を捏ねてな」

cc「しかし、医療用はあまり意味が無くて」

カレン「意味がない?」

cc「色々事情があるんだ」

カレン「…まあいいけど」

ルルーシュ「少々特殊でな」

ルルーシュ「長引きそうなんだ」

カレン「なるほどね」

カレン「ま、ずっとあの編み編みはあたしもいやかな」

カレン「何だか痛々しいし」

ルルーシュ「…今は別の意味で痛々しいと思うんだが」

cc「何か言ったか?」

ルルーシュ「…いいや、何も」

カレン「さて、あたしもそろそろ紅蓮の所に行かないとね」

ルルーシュ「何かあるのか?」

カレン「フロートの研究よ」

カレン「ラクシャータさんに作ってもらう為に、データ集めてるの」

cc「そんなに欲しいのか?」

カレン「当たり前でしょ」

カレン「もう、置いてけぼりは嫌だし」

ルルーシュ「そうか…」

カレン「ま、単純に機械いじりも楽しいんだけどね」

カレン「あー、アヴァロンの設備が恋しいわ」

ルルーシュ「結局拠点はこちらのままだったな

カレン「最新の道具が揃ってたからね」

カレン「今度ロイドさんに注文してみるかな」

カレン「そんじゃ、またね」

カレン「あ、冷蔵庫の中のゼリーはあたしんだから、食べないように」

ルルーシュ「そんなことはしない」

カレン「あんた、前プリン食べたじゃない」

ルルーシュ「……何のことだか」

cc「おい、そんなことしてたのか」

ルルーシュ「プリンが悪い」

カレン「とにかく、ちゃんと言ったからね」カツカツ

ルルーシュ「……」

cc「……」

ルルーシュ「いや、食べないぞ?」

cc「何の話をしているんだ、お前は」

ルルーシュ「…ふう、妙な感じだ」

cc「眼帯か?」

ルルーシュ「いや、こうして平和でいられることが、だ」

ルルーシュ「本当は、もっと事後処理に追われると思っていた」

cc「そうなのか?」

ルルーシュ「ユフィが音楽活動を始めたことが影響したようだな」

ルルーシュ「噂ではシュナイゼルも動いたらしいが」

cc「?何か理由があるのか?」

ルルーシュ「分からない」

ルルーシュ「俺の所に回ってくる情報は、姉上レベル、つまり皇族に伝わる範囲までだ」

ルルーシュ「それでも分からないとなると、皇帝命令という可能性もある」

cc「ここはそこまで重要な土地なのか?」

ルルーシュ「法的手順は踏んでいるし、覆すのは難しいというのもあるのかもしれん」

ルルーシュ「富士はサクラダイト鉱脈としても重要地だ、ブリタニアも失うわけにはいかない」

ルルーシュ「それに、アジア地域への足がかりにも必要だろう」

ルルーシュ「……と、理由は様々思いつくのだが」

cc「…納得がいかない?」

ルルーシュ「ああ」

ルルーシュ「そもそもシュナイゼルは、今eu方面の攻略をしている」

ルルーシュ「わざわざ出張ってコーネリアを助けるほど慈悲深いとも思えん」

ルルーシュ「となれば、奴やシャルルにとって必要なものが、ここ日本にある可能性が高い」

cc「必要なもの、か」

ルルーシュ「思い当たるとすれば」

ルルーシュ「神根島の調査や、フェネット氏のサクラダイト鉱脈調査だ」

ルルーシュ「調べたが、やはりサクラダイトを求めていた可能性は低い」

ルルーシュ「つまり、何かを探しているのは間違いないと思うのだが」

cc「それが何かは分からない?」

ルルーシュ「その通りだ」

ルルーシュ「今の懸案事項としては、最重要だろう」

cc「…まあ、分からないものを突ついてやぶ蛇が一番危ないか」

ルルーシュ「尻尾を出すまで待ちの一手」

ルルーシュ「俺からすれば愚策なのだがな」

ルルーシュ「…如何せん、今の俺には守るものが多すぎる」

cc「…いいことじゃないか」

ルルーシュ「…まあな」

ルルーシュ「今はシュナイゼルの動きが途絶えた所を騎士団てま調査させている」

cc「どこだ?」

ルルーシュ「調査関連で言えば、式根島だ」

cc「式根島?」

ルルーシュ「何の変哲もない島のはずだが」

ルルーシュ「一体何を見つけるつもりなのか」

cc「遺跡からも何も出なかったんだよな?」

ルルーシュ「ああ」

ルルーシュ「文明があった、という証明がいまさら欲しいとも思えんし」

cc(……嫌な感じがする)

cc(ルルーシュのギアス順化、それに神根島、式根島)

cc(そして、シャルルが絡んでいるとすれば…)

ルルーシュ「ん?どうした?」

cc「ああ、夕食をどうするか考えていた」

ルルーシュ「何を気楽な…」

cc「さっきも言っただろう?分からないなら放っておくしかないさ」

cc(だが、今更掘り返したところで、あそこに価値は無いだろう)

cc(問題は、奴が動き始めたかもしれないということだ)

cc(警戒しておかなければ)

cc「しかし、騎士団も随分と地位をあげたものだ」

ルルーシュ「そうか?」

cc「今や公式機関に格上げだろう?」

cc「メンバーも喜んでいるんじゃないか?」

ルルーシュ「自治区内のみの公式機関だが」

ルルーシュ「まあ、今までよりは気分がいいだろう」

cc「腑抜けなければいいがな」

ルルーシュ「それは奴ら次第だ」

ルルーシュ「このまま日本を完全に取り戻す前に満足されるのは困る」

cc「自治区までいってしまうと、なかなか難しいんじゃないか?」

ルルーシュ「逆に考えれば、ここからは政治で解決できるとも言えるがな」

ルルーシュ「武力よりは俺の土俵だ」

cc「騎士団はどうする?」

ルルーシュ「騎士団にはこれからも存続してもらう」

ルルーシュ「神楽耶を含めて、あれは象徴なんだ」

ルルーシュ「これからの活動には便利だからな」

cc「便利?」

ルルーシュ「これからは、さらにブリタニアに食い込んでいくことになる」

ルルーシュ「代役を立てやすいのは利点だと思うが?」

cc「…そういうことか」

cc「ラウンズも近いかな?」

ルルーシュ「そう簡単にはいかないさ」

ルルーシュ「今までは運が良かっただけだ」

ルルーシュ「俺が今からラウンズになるとすれば…」

ルルーシュ「そうだな、国が滅ぶのを防ぐくらいはしないとだろうな」

cc「ぞっとしない話だ」

ルルーシュ「本当にな」

ルルーシュ「まあ焦ることはない」

ルルーシュ「このまま進めば、日本を奪還するのはそう遠い未来では無いだろう」

ルルーシュ「俺とお前ならば問題なくいけるさ」

cc「ふふ、任せておけ」

cc「なにせ、私はccだからな」

ルルーシュ「そうだったな」

ルルーシュ「……結婚」

cc「ん?」

ルルーシュ「いや」

ルルーシュ「設定上の条件は満たされている」

ルルーシュ「お前は成人したし、俺も地位としては問題ない」

ルルーシュ「18にもなった」

ルルーシュ「どうする?」

cc「…必要なのか?」

ルルーシュ「正直にいえば、今までと何か変わるわけでは無い」

ルルーシュ「好みの問題といってもいいだろう」

cc「……」

cc「お前はどうしたい?」

ルルーシュ「…そうだな」

ルルーシュ「…俺は、してもいいんじゃないかと思う」

cc「微妙な言い方だな」

ルルーシュ「いつまでも名誉ブリタニア人というのも不便だろう」

ルルーシュ「それに、今の収入と地位を考えても、もう少し治安の良いところにも住めるし……」

cc「そういうことじゃない」

cc「気持ちはどうなんだ?」

ルルーシュ「……」

cc「大事なことだろう?」

cc「どうなんだ?」

ルルーシュ「…俺よりもお前だろう」

ルルーシュ「先に言え」

cc「女の私は後だろう」

ルルーシュ「レディファーストだ」

cc「男らしくスパッと言えばいいだろう」

ルルーシュ「いつもの余裕はどうした」

cc「お前こそ、はっきりしろ」

ルルーシュ「ぐぬぬ…」

cc「むぐぐ…」

ルルーシュ「……よし、分かった」

cc「何がだ?」

ルルーシュ「次の休み、出かけるぞ」

cc「どこにだ?」

ルルーシュ「……指輪を買いに行く」

cc「それは……」

ルルーシュ「そういうことだ」

ルルーシュ「それでいいな?」

cc「……うん」

ルルーシュ「急に恥ずかしがるな」

ルルーシュ「別に変なことは言っていない」

cc「……それでも、な」

ルルーシュ「…俺は仕事をする」

ルルーシュ「コーヒーでも淹れてくれ」

cc「わ、分かった」テッテッ

ルルーシュ「……魔女め」

ルルーシュ「……覚悟を決めるしか無いな」

ルルーシュ「すまない、ナナリー」

ルルーシュ「報告は遅れそうだ」



cc(…どうしようどうしよう)

cc(いつも通りはぐらかして終わりだと思っていたのに)

cc(まさか、こんなことになるとは…)

cc(次の休みか……)ニヤ

cc(……って、馬鹿か私は)

cc(うう、どうしようどうしよう……)

ここで豆知識

今はいいイメージで使われるレディーファースト、昔は男貴族が暗殺を防ぐために妻や愛人を先に行かせたのが始まり

世の中のレディーファースト厨はソレを理解してるんだろうか?それともこの世の中で男を暗殺から守ろうとしてるんだろうか

~式根島 ギアス研究機関~

vv「へぇ、ここでやってるんだ」

シュナイゼル「ええ」

シュナイゼル「それにしても、まさか貴方がここまで出てくるとは思いませんでしたよ」

vv「ふふっ、そろそろ実用段階って聞いたからね」

vv「で、これがそう?」

シュナイゼル「はい」

シュナイゼル「実際には、神根島の方に仕掛けることになるでしょう」

vv「これさえあれば…」

シュナイゼル「ええ、適合者の捜索は必要なくなります」

シュナイゼル「間引きは楽になるでしょう」

>>935ということは、ルルーシュさんは正しく使いましたね。卑怯が功を奏しました。はい。

vv「これ、無差別用だっけ?」

シュナイゼル「ええ」

シュナイゼル「指向性研究はまだ構想段階でストップしていまして」

vv「そうか」

vv「君はどうするの?」

シュナイゼル「キャンセラーの方も進んでいます」

シュナイゼル「問題はありません」

vv「抜け目無いね」

vv「なるほど、これはいいや」

vv「サクラダイト反応で増幅させると、範囲はどの位になるんだい?」

シュナイゼル「富士に繋げれば、世界全土を覆うことができるでしょう」

シュナイゼル「…結果、人口は半減するかもしれませんが」

vv「ギアスに適合できないなら、そもそも存在する意味がないよ」

vv「優しい世界には、そんな人間は必要ないからね」

シュナイゼル「…相変わらず、冷酷な方だ」

vv「冷酷?まさか」

vv「僕は誰より、この世界の平和を望んでいるのに」

シュナイゼル「……そうでしたね」

vv「あの検体は、どうなったんだい?」

シュナイゼル「ああ、オレンジですか」

vv「オレンジ?」

シュナイゼル「コードネームですよ」

シュナイゼル「アレは失敗です」

シュナイゼル「恐らく、狂化には耐えられないでしょう」

vv「それは残念だね」

vv「まあいいや、問題はこっちが使えるかどうかなんだから」

シュナイゼル「もう少し案内しましょう」

vv「うん、そうしてくれるかな」

~バトレー研究所~

バトレー「ううむ」

研究員「依然、オレンジに反応はありません」

研究員「どうなさいますか?」

バトレー「狂化薬を二%増やすんだ」

バトレー「ギアス反応さえあれば、希望はある」

研究員「し、しかし」

研究員「これ以上は限界値を超えてしまいます」

研究員「力のギアスが暴走する可能性も……」

バトレー「…だが、やめれば我々もそこまでだ」

バトレー「我が君は使えない者を許しては下さらない」

研究員「……ですが、この研究はもはや無意味です」

研究員「人間でなくなるしか、耐える方法がありません」

研究員「いっそのこと、シュナイゼル様の元を離れれば…」

バトレー「ここまで知ってしまったのだ」

バトレー「五体満足、無事に帰れるとは思えん」

バトレー「進むしかないのだ」

研究員「そんな……」

ジェレミア「………」

バトレー「…すまない、これも仕方のないことなのだ」

~アヴァロン~

ロイド「うーん、なんだろうねぇ、これ」

セシル「ロイドさん、ちゃんと働いて下さい」

ラクシャータ「でも、アタシも気になるわねぇ」

ラクシャータ「こんなもの、急に運ばせるなんてさぁ」

ロイド「しかも、僕らに、だよ?」

セシル「まあ、シュナイゼル様は私たちのパトロンですし」

ロイド「うーん」

ロイド「気になるのはさぁ」

ラクシャータ「アタシたちでも、これが何の装置なのか分からないってことねぇ」

ロイド「そのとーり、さっすがラクシャータ」

ロイド「……嫌な感じがするねぇ」

ラクシャータ「知らないメカってのは、これだから嫌よぉ」

セシル「……もう、好きにして下さい」

ロイド「……これ、どこに運ぶんだっけぇ?」

ラクシャータ「確か、ブリタニアよ」

ラクシャータ「シュナイゼルの家じゃなかったぁ?」

ロイド「……」

ロイド「ねぇ、ラクシャータ」

ラクシャータ「うんうん、言いたいことはよぉく分かるわよぉ」

ラクシャータ「はい、図面にしてみましたぁ」

ロイド「早っ」

ラクシャータ「ま、アタシも気になってたからさ」

ロイド「よぉし、帰ってから研究してみよぉ」

ラクシャータ「あいよぉ」

セシル「……変なところで結託するんだから」

セシル「それにしても、本当に何の装置なのかしら」

~休日~

cc「……少し早く来すぎてしまったか」

cc(まさか、ルルーシュに呼び出し入るとはな)

cc(すぐに終わらせると言ってはいたが……)

cc(……今から浮かれてどうする、私)

cc(あいつはマリアンヌの子供なんだぞ?)

cc(というか、私はそもそも幾つ上だと…)

cc(しかし、結局今まで結婚は断って来たわけだし)

cc(…今回は忌々しいギアスもない)

cc(本当に、ルルーシュの意思で……)

cc(うう、どんな顔をすればいいんだ?)

cc(今日まではお互い話題に上げなかったが)

cc(今日はそういうわけにもいかない)

cc(指輪か…どんなデザインがいいんだろうか)

cc(やはりシンプルな方がいいのか?主張しすぎるのは品がないしな)

cc(それに、せっかく出て来たんだ)

cc(他にも記念になるものを…)

cc(…記念、か)

cc(……)

cc(私とルルーシュでは、生きられる時間が違う)

cc(……やがて、別れなければならない)

cc(私は、その先も)

cc(ルルーシュの居ない時間を過ごすことになる)

cc(…果たして、私は耐えられるのか?)

チンピラ1「おい、見ろよあれ」

チンピラ2「うおっ、すげぇ美人」

チンピラ1「いってみるか?」

チンピラ2「うへへ、いいんじゃね?」

cc「……はぁ」

チンピラ1「おねーさん」

チンピラ2「ため息なんて似合わないっすよ」

cc「…ん?私か?」

チンピラ1「そうそう」

チンピラ1「暇なら、俺たちと遊ばない?」

cc「悪いが待ち合わせをしている」

cc「他を当たってくれ」

チンピラ2「そっけないなぁ」

チンピラ1「ま、それもいいんだけど」

cc「……邪魔だと言ったんだが?」

チンピラ1「まあまあ、そうツンケンしないでよ」

チンピラ2「こう見えて、俺らめっちゃ紳士で通ってるし」

cc「……興味無いな」

チンピラ1「それは、これから持ってくれればいいからさ」

チンピラ2「それに、君見たところイレヴンでしょ?」

チンピラ2「俺らみたいなブリタニア人に逆らわない方がいいんじゃないかな?」

cc「……はぁ」

cc「小さい男達だな」

チンピラ1「あ?」

cc「身分に頼らなければ、女の一人も口説けないのか」

cc「相手が一人なのに、二人掛かりなのもダメだ」

cc「正々堂々一対一でこい」

cc「まあ、それでもお前達についていくつもりは無いが」

チンピラ2「なんかめちゃくちゃ言ってくれるじゃん」

チンピラ1「分かってんの?俺ら怒らせっとチームの奴等が黙って無いぜ?」

cc「すぐにそうやってバックを仄めかす」

cc「この根性なしどもが」

チンピラ1「……あー、俺今プチっときたわ」

チンピラ2「もうヤっちまうか」

チンピラ1「いつもんとこ連れてきゃいいだろ」ガシッ

cc「触るな」

チンピラ1「ばーか、女が男に敵うかよ」

チンピラ2「怒らせなきゃ、無理やりなんてしなかったのにさ」

チンピラ1「ここの連中は俺らには逆らわないからな」

チンピラ1「終わりだよ、アンタ」

cc(面倒な奴らだ……)

cc(どうしてやろうか)

チンピラ1「んじゃ、運ぶか」

チンピラ2「そうすっかね」

cc「くっ、離せ……」

???「俺も混ぜてもらえないか?」

チンピラ1「は?」

チンピラ2「誰だお前?」

ルルーシュ「とりあえず、頭が高いな」グリッ

チンピラ1「あでででで……」

ルルーシュ「そうだ、そうやって跪いているのがお似合いだぞ」

チンピラ2「てめっ、何しやがる!」

ルルーシュ「遅い、それではスザクに三回は倒される」パシッ

ルルーシュ「相手が俺で良かったな」グイッ

チンピラ2「うおっ!」

ルルーシュ「ふんっ!」ゲシッ

チンピラ2「ぐはっ……」

ルルーシュ「すまないcc、遅くなった」

ルルーシュ「何もされなかったか?」

cc「ああ」

ルルーシュ「それなら良かった」

チンピラ1「お、お前何者だ…」

チンピラ2「ぜってぇ後悔させてやる」

ルルーシュ「ほう、まだ懲りないか」

ルルーシュ「…あまりひけらかしたくは無いのだが」

ルルーシュ「これが何だか分かるか?」チャリ

チンピラ1「んだよ、ただのカギじゃ…」

チンピラ2「そ、それは……」

ルルーシュ「分かる奴がいてくれて助かった」

ルルーシュ「これ以上叩きのめすのは気が引けるからな」

チンピラ1「おい、何ビビってんだよ」

チンピラ2「あれは階級章だ、見りゃわかんだろ」

チンピラ1「軍人ってことか?」

チンピラ1「俺の親父は大尉だぜ?こんな奴なら言えば潰して…」

チンピラ2「馬鹿!あの人は中佐だよ!」

ルルーシュ「ブリタニア人なら、学校で習わなかったか?」

チンピラ1「ち、中佐?」

ルルーシュ「君の父親は大尉と言ったか」

ルルーシュ「お望みとあらば、潰してさしあげようか?」

チンピラ1「に、逃げんぞ!」ダッ

チンピラ2「ま、待てって、俺腹いてぇんだよ…」

ルルーシュ「……はぁ、くだらないことに時間を使ってしまった」

ルルーシュ「身分に頼りたくはないんだがな」

cc「すまない、私が上手くあしらわなかったから」

ルルーシュ「確かに、珍しいな」

ルルーシュ「いつもなら、絡まれる前にどうにかしそうなものだが」

cc「……少々考え事をしていたんだ」

ルルーシュ「まあいいさ」

ルルーシュ「普段身分なんて役にたっていないからな」

ルルーシュ「たまにはこういうこともある」

cc「……」

ルルーシュ「せっかくのデートだ、楽しく行こう」

cc「…うん」

ルルーシュ「ふぅ、まあいい」

ルルーシュ「ほら、店には連絡してある、行くぞ」

cc「あの、ルルーシュ?」

ルルーシュ「何だ?」

cc「本気か?」

ルルーシュ「何の話だ」

cc「その、指輪のことだ」

ルルーシュ「ああ」

ルルーシュ「そうでなければ、ここまで来るものか」

cc「……だが、私はお前より幾つ年上か……」

ルルーシュ「関係ない、今のお前がいるなら十分だ」

cc「……でも、私は不死身だし…」

ルルーシュ「確かに、お前にとっては辛いかもしれないが」

ルルーシュ「その分今を楽しくしてやる」

cc「……しかし……」

ルルーシュ「ああ鬱陶しい!」

ルルーシュ「俺はもう決めた、だがも、でもも、しかしもない」

ルルーシュ「俺はお前を選んだ、それだけだ」

cc「……そ、そうか」

ルルーシュ「…不安なのか?」

cc「……ああ、少し、な」

ルルーシュ「少し?」

cc「……いや、かなり」

ルルーシュ「…そう難しく考えるな」

ルルーシュ「共犯者の契約と、そう変わらない」

ルルーシュ「形に残るだけだ」

ルルーシュ「どのみち、何も無くてもお前には最後までついてきてもらう予定だった」

ルルーシュ「何も変わらない」

cc「そうか?」

ルルーシュ「…心境は少し違うが」

ルルーシュ「……俺は、それなりに嬉しい」

cc「それなりなのか?」

ルルーシュ「……分かった、そんな顔をするな」

ルルーシュ「ああ嬉しいとも、これでいいか?」

cc「……うん」

ルルーシュ「…調子が狂いっぱなしだ」

ルルーシュ「ほら、そろそろつくぞ」

ルルーシュ「予約していたランペルージです」

店員「はい、お待ちしておりました」

店員「こちらへどうぞ」

cc「何を予約していたんだ?」

ルルーシュ「一生ものだからな、オーダーついでに見積りまでまとめてやる方がいいだろう」

ルルーシュ「そのためにな」

cc「な、なるほど」

ルルーシュ「どんなものがいいかを言えば探せるし、無ければ作れる」

ルルーシュ「さあ、行こう」

cc「あ、ああ」

店員「どのようなものがお好みですか?」

店員「カタログはこちらにありますし、宝石の種類や形状から検索も出来ますよ」

ルルーシュ「何か要望はあるか?」

cc「私が決めていいのか?」

ルルーシュ「変なものはごめんだがな」

ルルーシュ「後に残る物だ、好きにしていい」

cc「……そうか」

cc「それなら、宝石が無いものがいい」

ルルーシュ「?値段は拘らないぞ?」

cc「落ち着いたデザインのものがいいんだ」

cc「それに、エンゲージリングは宝石が無いのが一般的だ」

ルルーシュ「そうなのか」

店員「少々お待ち下さい……」

店員「シルバーですか?ゴールドですか?」

店員「今ならイニシャルの刻印等も承りますが」

ルルーシュ「イニシャルか」

ルルーシュ(どうする?お互い名前は出せないようなものだが)

cc(……そうだな)

cc(ランペルージで入れるか)

cc(新しい始まりに出来たら、なかなかいいと思わないか?)

ルルーシュ(……そうだな)

店員「それでは、このままお作りしますね」

cc「すぐにできるんですか?」

店員「ええ、それもウチの売りなので」

店員「二時間ほどお時間いただきますが」

ルルーシュ「外に居ても大丈夫ですか?」

店員「それでは、電話番号をここに…」

ルルーシュ「これでいいですか?」

店員「はい、出来次第ご連絡させていただきます」

ルルーシュ「よし、行こうcc」

cc「どこか当てがあるのか?」

ルルーシュ「いや、特には無いが」

ルルーシュ「せっかくだ、何か記念品でも買ってみないかと思ってな」

cc「!」

ルルーシュ「どうした?」

cc「あ、いや」

cc「私も同じことを考えていたから…」

ルルーシュ「……今日はまるで少女だな」

cc「う、うるさい」

ルルーシュ「別に馬鹿にしたわけじゃない」

ルルーシュ「下に小物屋があった筈だ、行ってみよう」

cc「あ、引っ張るな」

ルルーシュ「少しくらい許せ」

ルルーシュ「こういう時は楽しんだ者勝ちだぞ」

cc「そ、それはそうかもしれないが…」

~小物店~

ルルーシュ「ここだ」

cc「あまり大きな店じゃないな」

ルルーシュ「こういうのは店舗の広さよりは内容だろう」

ルルーシュ「これなんかどうだ?」

cc「カップか…」

ルルーシュ「気に入らないか?」

cc「日用品を記念にしたくないと思ってな」

ルルーシュ「なるほど、一理あるな」

ルルーシュ「それなら、これはどうだ?」

cc「箱か?」

ルルーシュ「オルゴールだ」

ルルーシュ「開けてみるといい」

cc「……優しい音色だな」

ルルーシュ「オルゴールは、最近あまり見なくなったな」

ルルーシュ「馴染みがないか?」

cc「そうだな」

cc「そもそも、今まで娯楽品は殆ど知らずに来たから…」

cc「幼い頃は清貧で、その後は……」

ルルーシュ「どうした?」

cc「…いや、ともかくこういった物を贈られたことは無かった」

cc「なるほど、なかなか良い物だ」

cc「中に物を入れられるな」

ルルーシュ「これはケースタイプだからだ」

ルルーシュ「全体がメロディーボックスになっているものもある」

ルルーシュ「曲もそれぞれ違う、好きなものを選ぶといい」

cc「ふふ、全部聞いてみるぞ」

ルルーシュ「時間はある、ゆっくり決めればいい」

cc「ルルーシュの好みはどんな曲だ?」

ルルーシュ「そうだな……」

ルルーシュ「スローペースなものが好きだ」

cc「よし、それではこいつからだ」カパ

ルルーシュ「……」

cc「うーん、微妙だな」

cc「次に行くか」

ルルーシュ(…やっと、表情が和らいだな)

ルルーシュ(不安か……当然あるだろう)

ルルーシュ(だが、ccが不安ならば、俺はシャンとしておかないと)

ルルーシュ(最近のccは、特に情緒不安定というか、感情の浮き沈みが激しい)

ルルーシュ(何というか以前より、人間らしくなった)

ルルーシュ(きっといい傾向だろう)

ルルーシュ(……支えてやらなければな)

cc「ルルーシュ、これはどうだ?」

ルルーシュ「…好みじゃないな」

cc「そうか、それでは別のものにしよう」

ルルーシュ(……)

cc「決めた、これにしよう」

cc「どうだ?」カパ

ルルーシュ「……この曲、もしかして」

cc「えっと、愛の讃歌というらしい」

ルルーシュ「その曲は…」

cc「あ、愛か、何だかストレートな曲名だな」

cc「だが気に入ったぞ、これにする」

ルルーシュ「……まあいいか」

cc「ん?何がだ?」

ルルーシュ「いや、買ってこよう」

ルルーシュ「待っていてくれ」

cc「……どうしたんだろうか」

ルルーシュ「まだ時間があるな」

cc「どうする?」

ルルーシュ「……写真でも撮るか」

cc「は?」

ルルーシュ「いや、今考えてみれば」

ルルーシュ「お前と写っている写真が無いと思ってな」

cc「確かにそうだ」

ルルーシュ「せっかくだし、撮ってみないか?」

cc「……いいぞ」

ルルーシュ「近くに写真館があったはずだ」

ルルーシュ「行ってみよう」

cc「ああ」ギュッ

ルルーシュ「……やはり眼帯があると人相が悪い感じがするな」

cc「ふふっ、確かに」

cc「私は完璧だな」

ルルーシュ「写真写りのいい奴だ」

ルルーシュ「くっ、謎の敗北感を感じるぞ」

cc「よし、この写真は飾っておこう」

cc「指輪を受け取る前に、写真立ても買おう」

ルルーシュ「そうだな」

ルルーシュ「ついでにアルバムも買おう」

ルルーシュ「写真も、これから増やせばいい」

cc「……そうだな」

店員「はい、出来ていますよ」

店員「こちらです」

ルルーシュ「ありがとうございました」

cc「アパートに戻るか」

ルルーシュ「そうだな」

ルルーシュ「結構な荷物になってしまったし」

cc「少し持とうか?」

ルルーシュ「いや、嵩張るだけで重くはない」

ルルーシュ「ccはそのオルゴールを頼む」

cc「うむ、任された」

cc「さあ帰ろう」

ルルーシュ「ああ、そうしよう」

cc「……ふふ」

ルルーシュ「どうした?」

cc「いや、指輪を見ていただけだ」

ルルーシュ「…気に入ったのなら何よりだ」

cc「早く付けたいものだ」

ルルーシュ「そうか」

ルルーシュ「それでは、早めに手配しないとだな」

ルルーシュ「会長達にも言っておかないと」

cc「やることは盛り沢山だな」

ルルーシュ「楽しいことなら歓迎だ」

ルルーシュ「見ているのは構わないが、落とすなよ?」

cc「そんなヘマはしない」

cc「……ふふ」

ルルーシュ「まったく……」

埋めきれなかった。良かったらうまいこと減らしておいて下さい。キリよく次に移りたいので。

10くらい残ってたら大丈夫です。

おやすみ。

お疲れ様です
ただエンゲージリングだとこんにゃく指輪じゃね?
結婚指輪だとマリッジリングじゃね?
あとお揃いで買うんじゃね?

>>979そうだマリッジだ……

デザイン決めてるのはccですけど、昨日見て来たらセット売りだったのでミスりました。

各自補完よろしくお願いします。

眠い。

~アパート~

cc「ただいま我が家」

ルルーシュ「はいはい、おかえり」

ルルーシュ「いい加減認めたらどうだ?」

cc「何の話だか分からんな」

ルルーシュ「あの時言い間違いをしただろう」

ルルーシュ「結婚指輪はマリッジリングだ」

cc「いいや、私はちゃんとそう言った」

ルルーシュ「嘘はいかんな」

cc「ならば証拠を持って来い」

ルルーシュ「子供かお前は」

ルルーシュ「以前にダブルとツインを間違えた時もあっただろう」

cc「記憶にないな」

cc「何せ膨大な時間を生きているから」

ルルーシュ「その逃げ方は卑怯だぞ」

cc「ふふ、卑怯で結構コケコッコーだ」

ルルーシュ「…言い回しが古臭いぞ、cc」

cc「な!?」

ルルーシュ「ふはは、悔しいだろうな」

cc「く、悔しくなんかないぞ」

cc「ともかく、私はcc、完璧な存在だ」

cc「言い間違いなどしない」

ルルーシュ「……まあいい、今回も折れてやろう」

ルルーシュ「俺は寛容だからな」

cc「言っておくが、私の方が百倍お前に優しいからな」

ルルーシュ「ならば、俺はその百倍だ」

cc「後で言うのはズルいぞ」

ルルーシュ「ふはは、これが戦略だ」

cc「うー、私の方が、ずっとずーっと」

cc「……いい、不毛だ」

ルルーシュ「まあ、不毛で言えば元から不毛な話題だがな」

ルルーシュ「写真、飾っておくか?」

cc「…そうする」

cc「……これでいい」

ルルーシュ「棚の上が少し華やかに見えるな」

cc「飾り気の無い部屋だったからな」

cc「いい感じだ」

cc「オルゴールも並べておこう」

ルルーシュ「指輪はどうする?」

cc「オルゴールの中に入れておけばいいんじゃないか?」

ルルーシュ「ケースが引っかかるな」

cc「それなら、横に並べるか」

ルルーシュ「…いや、せっかくだからこうしよう」

cc「ん?どうするんだ?」

ルルーシュ「待て、確かここに」

ルルーシュ「あった、ネックレスチェーン」

cc「何でそんなものが?」

ルルーシュ「騎士章用と階級章用だ」

ルルーシュ「もっとも、使わなかったがな」

ルルーシュ「片方は詰めて……」

ルルーシュ「ほら、これで身に付けられる」

cc「なかなかいい案だな」

ルルーシュ「ほら、付けてやろう」

cc「そ、そうか?それなら頼む」

cc「お前のは、私が付けるからな」

ルルーシュ「ああ、構わない」

cc「……うむ、気に入った」

ルルーシュ「それは良かった」

ルルーシュ「指に付けるのは、また後でだな」

cc「それまでは、これで我慢してやる」

ルルーシュ「ふっ、そうしてくれ」

ルルーシュ「………っ!cc」

cc「地震か?」

ルルーシュ「かなり大きいぞ」

cc「とにかく、テーブルの下に…」

ルルーシュ「ああ」

cc「まったく、空気の読めない地震だ」

ルルーシュ「天災に妙なものを求めるな」

cc「余裕だな」

ルルーシュ「この国は地震が多い」

ルルーシュ「租界は構造上地震の影響も大きいからな」

cc「……どうやら収まったか」

ルルーシュ「そのようだが……」ピッ

ルルーシュ「事態はそう簡単でもないらしい」ピピッ

cc「どういうことだ?」

ルルーシュ「咲世子から連絡が来た」

ルルーシュ「…本当に空気の読めないタイプの災害らしい」

cc「?」

ルルーシュ「今すぐガウェインが必要だ」

ルルーシュ「着替えろ、cc」

cc「あ、おいルルーシュ!」

cc「何だ急に……」

cc「………何だあれは」

ルルーシュ「突然租界に現れたらしい!」

ルルーシュ「どうにかして止めないと、租界もゲットーも壊滅だ」

cc「……何でこんな時に」

ルルーシュ「俺もそう言ってやりたい」

cc「すぐに準備する」

ルルーシュ「ああ、そうのんびりもしていられないようだからな」

cc「待っていろ」

ルルーシュ「出来るだけ急いでくれ」

ルルーシュ(……本当に空気の読めない)

ルルーシュ(……これはどうするか)

ルルーシュ(持って行く訳にもいかない)

ルルーシュ(……オルゴールの中にしまっておくか)

ルルーシュ(ここなら、開けるのは俺かccくらいだ)

cc「用意出来たぞ」

cc「ん?何をしているんだ?」

ルルーシュ「何でもない」

ルルーシュ「さあ、行くぞ」

cc「?ああ」

cc「ちゃんと眼帯も替えたんだな」

ルルーシュ「軍服と一緒に置いていたからだ」

ルルーシュ「まあ、何もないより特別感があるだろう」

ルルーシュ「…あいつは一筋縄ではいかないだろうからな」

cc「…それはそうだ」

cc「さっさと倒して、ディナーは豪華にいくぞ」

ルルーシュ「それは名案だ」

ルルーシュ「俺もバイクの免許を取れば良かったな」

cc「それも後で考えればいいさ」

ルルーシュ「そうだな」

ルルーシュ「今はアレに集中しよう」

~空港~

スザク「…!あれは…」

神楽耶「何ですの、物凄く大きなナイトメア?」

スザク「ナイトメアでしょうか?」

スザク「それにしては妙な形状ですが」

ユーフェミア「ツアーから帰ってきたばかりなのに、休む暇はなさそうですね」

スザク「ユーフェミア様、自分は…」

ユーフェミア「ええ、直ぐにランスロットの元へ」

ユーフェミア「わたくしは、したいことの優先順位が少し変わりました」

ユーフェミア「神楽耶、協力してくれますね?」

神楽耶「ふふ、国民の安全を守るのも、わたくしのお仕事ですわ」

神楽耶「もちろん、お手伝いしますわよ」

ユーフェミア「それでは、ユーフェミア・リ・ブリタニアが命じます」

ユーフェミア「この国を守り、必ず生きて帰って来なさい」

ユーフェミア「これはどんな命令にも優先します」

スザク「…はっ!」

神楽耶「……嫌な雲行きですわね」

ユーフェミア「……わたくしたちの歌で、吹き度ばしてしまいましょう」

神楽耶「そうですわね」

~特派トレーラー~

カレン「ロイドさん!あれ…」

ロイド「もう見てるよぉ」

ラクシャータ「カレン、すぐに紅蓮とランスロットの用意しといて」

ラクシャータ「あたしはガウェインやるから」

カレン「で、でもあいつ飛んでますよ?」

カレン「紅蓮じゃ…」

ラクシャータ「地上の避難誘導をしなさい」

ラクシャータ「それに、飛翔滑走翼の調整も最終段階」

ラクシャータ「すぐに完成させるから、少し待ってなさい」

カレン「りょ、了解です」

ラクシャータ「……あれ、アンタの作品?」

ロイド「いや、僕は関係ないよ」

ロイド「租界の真ん中から出るなんて、なかなか目立ちたがりやのようだ」

ラクシャータ「今回ばかりは、あの子達の自由にはさせられないわ」

ラクシャータ「自治区なんかとは訳が違うのよ」

ロイド「分かっているさ」

ロイド「いざとなれば彼らだけでも逃がそう」

ラクシャータ「おっけー、それでこそプリン伯爵」

ロイド「素直に褒めてくれてもいいのに」

ラクシャータ「それと、アレ作っといてね」

ラクシャータ「タイミング的にも、関連ありそうだし」

ロイド「急なスケジュールに、急な登場だからね」

ロイド「こっちは任せて」

ラクシャータ「んじゃ、お互いベストを尽くしましょう」

ロイド「……懐かしい言い方だ」

ロイド「ああ、疲れない程度に、ね」

ラクシャータ「ええ」

ロイド「……セシルくん」ピッ

ロイド「アヴァロンの用意だ」

ロイド「今日はサービス残業確定だよ」

よし、ここまで。

最後のスレで最終決戦です。お楽しみに。

立ててリンク貼っておくので、ここは埋めちゃって下さい。

新スレの書き始めは少し遅れるかもしれません。

それでは、最後までよろしくお願いします。

ルルーシュ「正攻法でいこう」c.c.「?」part.4
ルルーシュ「正攻法でいこう」C.C.「?」Part.4 - SSまとめ速報
(http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1363312118/)

です。残りは埋めていただければ幸いです。

レス等は次のところに書き出してしまって構いません。


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