澤村「おはようマネージャー」

潔子「……おはよう」ﾍﾟｺﾘ

澤村「朝っぱらからすまんな」

潔子「………」ﾌﾙﾌﾙ

澤村（大人な印象なのに、控えめで人見知りだよな……）

菅原「あれ？　皆こんなところでどうしたの？」

澤村「ああ、ただ挨拶してただけだよ」

菅原「ふーん」

田中「俺、今日のご飯は１００倍美味しく食べれそう……」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

西谷「ああ、俺もだ……」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

菅原（こいつらってバカだよなぁ……）ｼﾐｼﾞﾐ



日向「負けねぇぞ影山ぁ！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ

影山「望むところだ！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ



潔子「！！」ﾀﾀﾀｯ

一同「？」



影山「おっし、勝った！」ﾊﾞﾀﾘｯ

日向「くっそぉ！！」ﾊﾞﾀﾘｯ

影山「これで１０１勝１００敗だな」

日向「明日はぜってぇ勝つ！！　勝つ！！」

潔子「………」

日向「ん？　先輩？」

影山「？」

潔子「汗かいてる」ﾌｷﾌｷ

日向「えっあっえっ？」ｶｧ///


田中「」

西谷「」

澤村「あ、死んだ」

菅原（影山も汗だくなのに日向の汗だけ……しかも自分のハンカチで拭いてあげるだと！？）


潔子「ハンカチじゃ足りない……」

日向「い、いやっ、良いですよ！？　俺今から汗かくし！！」ｱｾｱｾ///

影山（ストレッチしよ）ﾃｸﾃｸ


潔子「私のシャツで」ﾌｷﾌｷ

日向「」


一同「」

日向（し、清水先輩の服が俺の顔に！？　い、良い匂いがするっ！！）ｸﾝｸﾝ///

潔子「……なんだかさらに汗が…」


田中「き、潔子さんっ！　後は俺らが！」

西谷「そ、そうですよ！　タオルもありますし！」


潔子「田中君、西谷君」


二人「「は、はいっ！！」」


潔子「邪魔……しないで」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｯ


二人「」

澤村（ああ、やっぱり変わり者しかいないんだなぁ、うちは……）ｼﾐｼﾞﾐ

菅原（あそこまで献身的に日向を世話するマネージャー……まさかっ！！）ﾋﾟｺﾝｯ

日向「あ、お、俺もストレッチしなきゃ！」ｱｾｱｾ

日向（これ以上ここにいたら先輩に殺される！！）

潔子「日向きゅ……君」

日向「え？」


潔子「が……がんばれ///」


２年３年一同「！！」

田中（こ、個人的に！！）

西谷（俺たちだって今年初めて言われたのに！！）

澤村（うーん、何が起きてるんだ……）


日向「強くなりたいんだから頑張るに決まってるじゃないですか」ｼﾚｯ

潔子「………」ｷｭﾝｯ


田中（日向後で殺す）

西谷（殺す）

練習中


潔子「………」ｼﾞｰｯ

田中「………」ﾁﾗｯ

潔子「………」ｼﾞｰｯ

西谷「………」ﾁﾗｯ


日向「俺にこーーーい！！」ﾀﾞﾝｯ

影山「………（ここだっ）」ﾄｽｯ



――バシンッ！！



潔子「！！」ﾊﾟｧｯ///


田中「」

西谷「」


菅原（やっぱりそうだ！　マネージャーは！！）

練習後

日向「はー、疲れたなぁ」

影山「昼休みは？」

日向「もちろん（練習）するに決まってんだろ！」

影山「……よしっ」ﾆﾔﾘ

潔子「……お疲れ様」ﾀﾀﾀｯ

田中「きよこさぁん……」ｳﾙｳﾙ

西谷「きょういちにちのえねるぎーが……」ｳﾙｳﾙ

澤村「ははは、ばかだなーこいつら」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

菅原「………」

女子更衣室


潔子「………」ｷｮﾛｷｮﾛ

潔子「………」

潔子「………」

潔子「………」ｷｮﾛｷｮﾛ

潔子「………」

潔子「………」ｽｯ


道宮「はぁーーっ、今日も疲れたなぁー」ｶﾞﾁｬｯ


潔子「………」ｸﾝｸﾝｸﾝｸﾝｸﾝｸﾝｸﾝｸﾝ

道宮「………？」ｼﾞｰｯ

潔子「………」ｽｰｰｰｰｯﾊｰｰｰｯ

道宮「………」ｼﾞｰｯ

潔子「………」ﾊﾌｰｯ///

道宮「何やってんの……？」

潔子「！！」ﾋﾞｸｯ

潔子「……なんにも？」

道宮「いや、今シャツの匂い嗅いでたじゃん」

潔子「……シャツ？」ｷｮﾄﾝ

道宮「いやいや、なんでシャツという単語を初めて聞いたみたいな反応してるのよ」

潔子「シャツ？」ｺﾚ?

道宮「うん」

潔子「あげないよ？」

道宮「いらないよ！　何で匂い嗅いでたのか聞いてるのよ！」

潔子「………」

道宮「……？」


潔子「おばあちゃんの……形見…」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ


道宮「！！」

道宮（そうか、清水は亡くなったおばあちゃんのことを思い出して……）ｳﾙｳﾙ

潔子「………」

道宮「分かった。これ以上何も聞かない。好きなだけ嗅ぎな」ﾎﾟﾝｯ

潔子「………」ﾊﾟｧｯ///

道宮「………」ﾆｺﾆｺ

潔子「………」ｸﾝｸﾝ///

道宮「………」ﾆｺﾆｺ

潔子「………」ﾁﾗｯ///

道宮「………」ｳﾝｳﾝ

潔子「………」ｸﾝｸﾝ///

道宮「………」ﾆｺﾆｺ

潔子「………」ｽｰﾊｰｽｰﾊｰ

道宮「ねぇ、わた「駄目」

道宮「………」

潔子「………」ｸﾝｸﾝ///

授業中

潔子「………」ｶﾘｶﾘｶﾘｶﾘ

武田「………（相変わらずマネージャーは真面目だなぁ…）」

潔子「………」ｶﾘｶﾘｶﾘｶﾘ


潔子翔陽潔子翔陽潔子翔陽潔子翔陽


潔子（字画が多くて仲良しみたい……）ﾎﾟｰｯ///

男子生徒（潔子さん色っぺぇ///）ﾊｧ///


菅原「………」

昼休み

月島「ねぇ」

山口「何、ツッキー」

月島「今日のマネージャー見た？」

山口「い、いや、サーブの練習に夢中で」

月島「ふぅん」

山口「ど、どうしたの？」

月島「いや、様子がおかしかったから」

山口「そ、そうなの！？」

月島「でも、勘違いかもな」

山口「し、心配だね！」

月島「……ああ、そうだな」

月島（いや、あれはむしろ……）



月島「……モテる男はつらいな」ﾎﾞｿｯ

日向「こーーーいっ！」

影山「死ねおらっ！」ﾊﾞｼｰﾝｯ

日向「くっ！」ﾚｼｰﾌﾞｯ

影山「ちっ」

日向「もいっちょ！」

影山「おらっ！」ﾊﾞｼｰﾝｯ

日向「うおりゃぁ！」ﾚｼｰﾌﾞｯ



潔子「………」|壁|д･) ｼﾞｰｯ



澤村「何してんの？」

潔子「！！」ﾋﾞｸｯ

澤村「ああ、二人の練習見てたのか」

潔子「………」ｺｸﾘ

澤村「あいつら仲良いよな」ｱﾊﾊ

潔子「……うん、……ﾆｸｲｸﾗｲ」ﾎﾞｿｯ

澤村「えっ？」

潔子「………」ﾌﾙﾌﾙ


日向「うおりゃぁあああ！」

影山「余裕！！」ﾊﾞｼｯ

日向「くっそぉおおおお！」

田中「なぁ、守護神」ｸﾞｽｯ

西谷「なんだよムードメーカー」ｸﾞｽｯ

田中「あれって、幻だったよな」

西谷「あれって何のことだよ。俺は今日一日寝てたはずだ」

田中「そ、そうだよな。うん。俺もだ」

西谷「ああ、放課後部活に行ったら、いつものように潔子さんがいるんだ」

田中「だな」

縁下（やっぱバカじゃないとレギュラーになれないのか……？）

放課後


日向「よっしゃぁああ！　いっちばぁん！」

影山「くっ！」

日向「はははっ！　俺の勝ちだな！」

影山「た、たまたまだ！」

日向「あれあれぇ？　勝負に言い訳ですかな？」

影山「ぐっ……」


潔子「おめでとう」ｷﾞｭｯ

日向「ふぁっ！？」

影山「……？」


潔子「………」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

日向「あ、あの……？」

影山（サーブ練習しよ……）ﾃｸﾃｸ

潔子（髪の毛想像したよりサラサラ）ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

日向（な、何が起きてんだ！？　柔らかいものが背中に！？）


菅原「今日もがんばろーっ！」ｶﾞﾗｯ


潔子「………」ﾊﾟｯ

日向「！？」

菅原「あれ？　日向に影山、早いね。それにマネージャーも」

潔子「……マネージャーだから」

日向「！？！？！？！？！？」

影山（どうすれば及川さんのようなサーブが……）ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

田中「潔子さんちーーーっす！」

西谷「潔子さんご、ご機嫌麗しゅう！」

潔子「……こんにちわ」

二人「「！！」」ｼﾞｰﾝｯ

澤村「ははは、これでやる気になるんだからお前らいいよな」

東峰「………ｷﾖｺｻﾝｺﾝﾆﾁﾜ」ﾎﾞｿﾎﾞｿ

澤村「ははは、お前はメンタル鍛えろ」ｹﾞｼｯ


月島「………」ﾃｸﾃｸﾃｸﾁﾗｯ

潔子「………？」

月島「………」ﾃｸﾃｸ

山口「………」ﾍﾟｺﾘ

潔子「こんにちわ」

山口（いつも通りだと思うけどなぁ…）

日向「なぁなぁ、俺考えたんだけど！」

影山「あ？」

日向「最初左打ちで構えるだろ！？　それで実際に打つ時は右で打つ！　これぞ最強の囮の囮！」ﾌﾌﾝｯ

月島「うわぁ、バカがいる」

山口「バカだね」

日向「何をぉ！？」

影山「実際にやってみろ」

日向「望むところだ！」

潔子（日向きゅん可愛い……）ｼﾞｰｯ

菅原「………」

日向「とりゃぁあああ！」

日向（左の構えから右の……あれ？）

日向「空中で変えられねェぇぇぇぇ！？」ｽｶｯ

影山「よし、これで分かっただろ」

月島「口で言っても分からないなんて猿だろ」

山口「ぷぷぷ」

日向「くっそぉ……良い発想だとおもったんだけどなぁ……」

潔子（今日の日向きゅんノートに加えなくちゃ……）ﾆｺﾆｺ


菅原（やっぱりだ……）

練習後


日向「はぁ、疲れたなぁ……」ｹﾞｯｿﾘ

影山「……お疲れしたー」ﾀﾀﾀｯ

田中「き、潔子さんっ！　お疲れ様です！」

西谷「明日もよろしくお願いします！」

潔子「お疲れ様……よろしく？」

二人「「！！」」ｼﾞｰﾝｯ

澤村「菅原、豚まん食って帰るか」

菅原「いいねぇ、マネージャーはどうする？」

潔子「やること、あるから」

菅原「そっか。（やはりな、そうだと思った）」

月島「………」ﾁﾗｯ

潔子「？」

月島「………」ﾃｸﾃｸﾃｸ

澤村「やっぱ豚まんだなぁ」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

菅原「だな」

道宮「あー、良いもん食べてるぅ！」

澤村「？　食うか？」ﾎﾚ

道宮「！！」ｶｧ///

澤村「ん？　どうした？」ｸﾞｲｸﾞｲ

道宮「あ、あつっ、熱いよっ！　顔に押し付けないで！」ｱｾｱｾ

澤村「はははっ、すまんすまん」

道宮「もー、素直に分けてよ」パクッ///

道宮（澤村の食べかけ豚まん……）ﾓｸﾞﾓｸﾞ///

菅原「……君たちもそうなのか」ぼそっ　

道宮「そういえばさぁ、今朝清水がシャツの匂い嗅いでてさぁ」

二人「「！！」」

道宮「あの服っておばあちゃんのお下がりなんだって」

澤村「………」

菅原「………」

道宮「？」

澤村（これは聞いてはいけないことを聞いてしまったなぁ……）

菅原（この予想は間違っていなかった……）

道宮「どした？」

澤村「あ、ああいや、別に。それより女の子のプライベートなことを喋るのはどうかとおもうぞ」

道宮「あ、ご、ごめん。あんた達だったから……つい…」ｼｭﾝ…

澤村「……ま、信用してくれるのは嬉しいさ」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝｯ

道宮「………ｽｷ」ﾎﾞｿｯ

澤村「ん？」

道宮「ななな、なんでもないっ」ｱｾｱｾ///

潔子の部屋

潔子「………」ﾊｧﾊｧ

潔子（まだ残ってるかな…）ｸﾝｸﾝ

潔子「///」ﾊﾟｧｯ

潔子「………」ｸﾝｸﾝｸﾝｸﾝ

潔子「好き」

潔子「日向」ｸﾝｸﾝ

潔子「好き」

潔子「日向」ｸﾝｸﾝ

潔子「大好き」

潔子「……好きな人とかいるのかな…」

潔子「……影山君は……違う…もん」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

同時中継、各部屋


田中・西谷・月島「「潔子さぁぁぁん（マネージャー）！！！」」ﾊｧﾊｧ


三人「「うっ！！」」



東峰の部屋


東峰「……こ、こんちわ」

東峰「違うな、こ、こんちゃ」

東峰「……くそ、鏡の自分に対しても挨拶できねーのに、潔子さんに挨拶できんのか俺……」

菅原の部屋


菅原「ふふ、あはは、あーーーはっはっは！」

菅原「………」

菅原「はぁ、今日も楽しかった。何かに気付いた人の真似」

菅原（あいつらの考えなんて俺に分かる訳ないけど、何となく一体感得られるんだよな）ｱﾊﾊ

菅原「明日もがんばろーっと」

影山の部屋

影山「及川さん……」ﾊｧﾊｧ

影山「及川さぁん！！」ﾊｧﾊｧ

影山「うっ……」


影山「勝つのは俺だ……」ｷﾘｯ



つづく。。。

いったんここまで！

もう一人のマネージャーは気が向いたら出します！

他に出してほしいチームがいたら希望に沿うかも？　少し離れます！

マネージャー呼びに違和感
3年勢は普通に清水じゃなかった？

>>31　どっちもあったような気がするけど、調べたら清水が基本みたいですね。気をつけます……。

少しだけ続きー

潔子の部屋

潔子「………できた、日向きゅん人形」

潔子（一緒に登校したい……けど…）

潔子「恥ずかしい……」

潔子「………」



潔子（胸の所に隠しとこ……）ﾑｷﾞｭｯ



潔子「一緒に登校……」ﾎｸﾎｸ///

体育館

日向「……なぁ影山」

影山「なんだ」

日向「俺ってさ、ジャンプ力あるじゃんか」

影山「背は低いがな」

日向「ぐっ……で、でさ、ジャンプ力って脚力じゃん」

影山「足は短いがな」

日向「てめぇ！　喧嘩売ってんのか！」

影山「いいから続きを言え」

日向「……もしかしてさ、俺ってさ…」

潔子「……おはよう」



日向「空中二段ジャンプできるんじゃね？」



潔子「………」ｷｭﾝ///

影山「……さ、練習しよ（及川さんに早く追いつかなきゃ）」

日向「その反応……」ｸﾞｸﾞｸﾞｯ

潔子（傷ついたのかな……）ﾊﾗﾊﾗ


日向「否定しねーってことはできるんだな！」ﾊﾟｧｯ///


潔子（前向きっ！）ﾊﾟｧｯ///

田中「おは……！！」

田中（あ、朝から天使の笑顔が見れた！！）ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

西谷「おい龍、朝から何して……！！」

西谷「て……天使…」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

日向「いつもより高くだぞ！」

影山「………」ﾊｧ…

田中「二段ジャンプ……ぶふっｗｗｗ」

西谷「か……かっけーじゃねぇか！！」

日向「ですよねっ！　できたら革命ですよね！」ｷﾗｷﾗ

田中「………」

影山「早くやるぞ」

日向「おう！」ｸﾞｯ


潔子「できるよ……」ｷﾞｭｯ

日向人形「」


日向「うぉおおおおおお！！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ

影山「………」ﾄｽｯ

日向「とう！！」ﾀﾞﾝｯ

田中「跳んだ！！」

日向「ジャンプの最高到達地点、力が０になるここでぇええええ！！」ﾊﾞﾝｯ

西谷「いっけぇえええ！」

影山「あいつまさか本当に……」

潔子「………」ｷﾞｭｰｯ

日向人形「」



日向「たぁあああ！」ﾌﾞﾝｯ



一同（うん、いつものジャンプだ）

日向「あ、あれ？」ｽﾀｯ

潔子「頑張ったよ日向きゅん」ｷﾞｭｯ

日向人形「」

月島「たぁああああ！」ｽﾞﾊﾞﾝｯ

澤村「くっ」ﾊﾞｼﾝｯ



武田「いつもより気合い入ってますね、月島君」

鵜飼「ああ、何かきっかけがあったんだろうな」

武田「案外恋だったりして」

鵜飼「……あいつが人を？　……ありえねぇ」

武田「いえいえ、彼みたいな人間こそ、恋をして人を知り己を知るのです」

鵜飼「そんなもんかねぇ」

武田「そんなもんですよ」



月島「………」ﾊｧﾊｧﾁﾗｯ

潔子「………（日向きゅん）」

月島「………」ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ

月島「……次！！」

山口（何だろう、この奥底から湧き上がる嫌な予感は……）

道宮「はぁ、今日も疲れた……」ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ

道宮（なんで男バレと体育館違うんだろ……）ﾊｧ

道宮「あっ……」ｺｹｯ

道宮（こけちゃう……！？）


日向「………！」ｷﾞｭﾝｯ



――ガシッ



道宮「……あれ？」

日向「……大丈夫ですか？」

道宮「君は……」

日向「男子バレー部一年日向翔陽です！　女子バレー部のキャプテンですよね」

道宮「う……うん」

道宮（こんな背が低いのに、私を抱えられるくらいしっかりしてる……）ﾄﾞｷﾄﾞｷ

日向「っ！！」ｶｧ///

日向（お、俺、女の人に抱きついてる！？）ﾄﾞｷﾄﾞｷ///

道宮「……可愛い…」ﾎﾞｿｯ

日向「ふぇっ！？」ﾋﾞｸｯ///

道宮「あ、え、いや、な、何でもないっ///」ｽﾀｯ

日向「………」ﾓｼﾞﾓｼﾞ

道宮（まじで可愛すぎる……）ｼﾞｰｯ

日向「な、なんでひょう///」ﾋﾞｸﾋﾞｸ

道宮「う、ううん、本当にありがとうね！」

日向「はい！！」

道宮「じゃ、じゃあね。今度お礼するね」

日向「い、いえいえいえ！　お、俺なんかにもったいない！」

道宮「ふふっ、楽しみにしててね」ﾆｺｯ

日向「………///」




潔子「………」|壁|д･)ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｯ

昼休み

日向「……腹減ったなぁ」ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ

潔子「！」

潔子（日向きゅん発見！）

潔子「……あー（棒）」ｺｹｯ

日向「！！」

潔子（日向きゅんが助けてくれる日向きゅんが助けてくれる）


田中「潔子すわぁあああん！」ﾊﾞｯ

西谷「ローリングサンダァアアアア！」ﾊﾞｯ


日向「さすが先輩達！　清水先輩もこれでたすか――」


潔子「………」ﾌﾜｯ

田中「え」

西谷「！？」



日向「す、すげぇ！　清水先輩が二人を避けながら華麗にトリプルアクセルを決めたぁああ！」



潔子「………（失敗……か）」ｽﾀｽﾀ

二人「」

道宮「………♪」ﾙﾝﾙﾝ

澤村「ずいぶんと機嫌が良いな」

道宮「！？」ﾋﾞｸｯ

澤村「おいおい、なんだよその違う男のことを考えてたら本命が現れてあまりの驚きに腰を抜かしそうになったような反応は」

道宮「この人怖い」

澤村「そうか？」ﾆｺﾆｺ

道宮「バレー部の新人にちっちゃい子いるでしょ」

澤村「日向か？」

道宮「うん、その子に今日抱きしめられちゃって」ｴﾍﾍ

澤村「！！」

道宮「あ、でもそれは……ってあれ？」

道宮（いない……）

廊下



澤村「ひぃいいいなぁあああたぁああああああ！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ




日向の教室
日向「ひっ！？」ﾋﾞｸｯ

影山「ん、どうした？」

日向「い、いや、なんか悪寒が……」


潔子の教室
潔子「日向きゅんの危険！？」ﾀﾞｯ