【ミリマスSS】P「宮尾美也は怒らない?」 (39)

P「ずっと前から気になってたんだが、美也が一度も怒ったことがない」

P「本人も怒ったことがないと言ってたし」

P「しかしこれから先、怒らないというのは決していいこととは言えない。ダメなことはちゃんと怒らなければいけない」

P「ということで怒られることをしてみよう」

P「決して美也に怒られたいわけじゃないぞ」


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Case.1 落書きをしてみよう!

P「まずは軽く、美也の顔に落書きをしてみよう」

美也「むにゃ……」Zzz

P「ちょうど美也がソファで寝てるし絶好のチャンス!」

P「にしても幸せそうに寝てるなぁ…書いてる途中に起こさないようにしないと」

P「まーるっぐーるる、もーくっもーくも、あーっとゆうまに、はっなっまーるでーす!」キュキュット

美也「すやぁ……」Zzz

P「我ながら素晴らしい落書きだ…亜美真美にも負けない楽しさがあり、かつロコにも劣らないアート感がある」

P「さて、あとは美也が起きるのを待つだけだ。流石に起こすのは美也に悪い」

10分後
P「……………」

30分後
P「……………」

1時間後
P「………ふわぁ…俺もちょっと寝るか」

「……サーさん……プロデューサーさん~」

P「うっ……んー、よく寝たー」

美也「おはようござ…うふふ~」

P「ああ、おは…ぷっ」

美也「どうして笑うんですか~?」
P「なんで笑ってるんだ?」

P「だって顔の落書きが面白くて」
美也「顔の落書きがとっても面白いので~」

P「え、嘘落書きされてる!?」

美也「私も落書きされてるんですね~今気がつきました~」

P「それやったの俺だけどさ…俺のをやったのは」

美也「私です~」

P「なっ…珍しいな、美也がいたずらなんて」

美也「一度やってみたかったんですよ~。でも私もされちゃってましたね~」

P「怒ってないのか?」

美也「全然怒ってませんよ~、とっても楽しいですから~」

P「なんだ、怒ってないのか…」

美也「それでは一緒に顔を洗いに行きましょ~♪」

P「そうだな、こんな間抜けなところ誰かに見られたくないし」

P(くそっ、結局怒られなかった…まあ美也が楽しんでくれたからそれはそれでいいか)


P「おい美也、お前油性ペンで書いただろ」

美也「えへへ~、すみません~」

P「許す」

Case.2 激辛サンドイッチを食べさせよう!

P「この前は美也を楽しませてしまったが今回はそうはいかないからな」

P「この一見普通に見える俺お手製サンドイッチを美也に食べさせて怒らせるぞ!」

P「このサンドイッチ、一見普通にサラダやハムが挟んでるように見えるが中にマスタードや辛子を大量に投入してあります」

P「これを美也に食べさせれば涙目で怒る美也が見れるってことよ。想像するだけでも最高のシチュだな」

P「美也、レッスンお疲れ様」

美也「プロデューサーさんもお仕事お疲れ様です~」

P「レッスンキツかっただろ?実は美也にサンドイッチ作ってきたんだが、食べてくれないか?」ニヤリ

美也「わぁ~、プロデューサーさんのサンドイッチですか~?是非いただきたいです~♪」

P「たくさんどうぞ!」

美也「じゃあ一つだけ~。いただきま~す」ハムッ

美也「………」

P「えっ、みやどうしたんだまさかからしとますたーどのりょうをまちがえたかー(棒読み」

P(さぁ怒れ美也!怒ってくれ!)

美也「………」

P「……美也?」



美也「………」ブワッ

P「あっ、やっぱ泣くほど辛いんだ…じゃなくて、大丈夫か美也?水持ってくるよ」

美也「……」フルフル

P「喋れなくなるほどか…水はいらない?じゃあ何を…」

美也「……」チョンチョン

P「冷蔵庫?中に何かあったっけ、ちょっと見てくるな」

P「えーっと…プリン?誰のか分からないけど貰うぞ!ご丁寧にスプーンまで付いてる!」

P「ほら美也、プリン食べて!なに?自分じゃ無理?じゃあ口開けて、あーんって」

美也「……あーんっ。…とっても甘いです~♪」

P「いや、ほんとすまなかった美也…まさかそこまで辛いとは…怒ってるよな…?」

美也「?? なんで怒る必要があるんですか~?」

P「え、だってかなり辛かったんだろ?」

美也「確かにそうですけど、ミスは誰にでもありますよ~。それに甘いプリンをあーんしてもらえて寧ろ嬉しかったくらいです~」

P「そうか…でも不快な思いさせたのは変わりないし、明日ちゃんとサンドイッチ作ってくるよ。もちろんとびっきり美味しいやつ」

美也「あ、それなら私も一緒に作りたいです~。一緒に作って一緒に食べれば幸せは四倍ですよ~」

P「美也がそう言うなら、明日材料買ってくるよ。何なら劇場のみんなで作るか!そっちの方が楽しいし!」

美也「むぅ~、プロデューサーさんの分からず屋さん…」

Case 2.5 音無小鳥の提案を聞いてみよう!

小鳥「あのー、プロデューサーさん。美也ちゃんのことなんですが…」

P「美也がどうかしましたか?」

小鳥「いや、身に覚えありますよね、美也ちゃんにイタズラしてるの」

P「ああ、あれですか?美也に怒られたくてやってる…んじゃなくて、美也に怒らせるためにやってるんですよ」

小鳥「はぁ、何でですか?」

P「かくかくしかじかもちょもちょということです」

小鳥「なるほどー、確かに美也ちゃんの為にはなる…んですかね?」

P「なります、絶対なります」

小鳥「でも怒らせたいなら、例えばどこか長い時間知らないところで放置させたり約束をすっぽかすとかの方が」

P「そんなことしたら美也が可哀想じゃないですか!想像するだけで胸が痛くなって劇場の最上階から飛び降りたくなりますよ!」

小鳥(怒らせたいのか怒らせたくないのかどっちなんですか…でもそれほど美也ちゃんのことが大切なのね。…大切にしてるのかしら、これ)

Case.3 コテンパンにして煽ろう!

P「ぐぬぬ…結局美也を怒らせることができなかった」

P「そろそろ本腰を入れて怒らせに行かなければ…だが音無さんが言ったようなやり方は美也が可哀想だ」

P「1人で俺を待ち続ける美也なんて…あ、死にたくなってきた」

P「…はっ、俺が死んだら誰が美也を怒らせるんだ…まだ死ぬわけにはいかないな…」

P「今回こそは美也を怒らせるぞ。怒らせてまた一緒にゆったり過ごすんだ」

P「おーい美也、今暇か?」

美也「はい~、とてもお暇してますよ~」

P「最近将棋始めたんだけどさ、付き合ってくれないか?」

美也「プロデューサーさん始めたんですか~。では初心者なので私が二枚落ちで」

P「いや、いい線いってるらしいし平手戦でやろう。始めたばかりで美也を倒したりしてな」

美也「むむっ、これは心してかからないといけませんね~」

P「王手、俺の勝ちだな」

美也「わぁ~…プロデューサーさんとても強いですね~、歯が立ちませんでした~」

P(そりゃ美也が行ってる囲碁クラブの人たちに徹底的に扱いてもらったし、美也の指し方も教えて対策を練ったからな。自分でもここまであっさり勝てたのは驚いたが)

P「ま、俺の才能が美也の経験を上回ったってことだ。いやー、まさか経験者に勝つとは思わなかったなー、なんだ将棋も大したことないんだなー」

P(そして煽る!そうして美也の怒りを溜めていくのだ!)

美也「………」

P(ふふん、しかめっ面してるな。大分頭に来てるはずだ。ここでダメ押しに…)

P「実は囲碁も始めてみたんだ。やらないか?」

美也「囲碁ですか~、もちろんやりたいです~」

P「囲碁に関してはあまり自信がないからお手柔らかに頼むよ」

美也「参りました~…」

P「はっはっはっはっ、やはり美也も大したことないな」

P(もちろん囲碁クラブの人たちに扱いてもらいましたとも!)

美也「プロデューサーさんは始めたばかりなのに囲碁も得意なんですね~」

P「いやいや、まさか自信ない囲碁でもこんな圧勝しちゃうなんてこれはもう俺に才能があるんじゃなくて美也に向いてないんじゃないかってレベルだな」

P(心がとても痛いですが我慢します。帰ったら吊ろうかな)

美也「むぅ~、そこまで言うならもう一度ずつやりましょう~。負けた方が言うことをなんでも聞くということで」

P「なんでも…!?やろう!!」ゴクリ


美也「はい、王手です~」

P「」


P「参りましたもう二度と煽るようなことなんてしません」ドゲザー

美也「将棋も囲碁も私の勝ちですね~。それでは私の言うことを…」

P「くそっ、男に二言はない!さあなんでもするぞ!」

美也「私と毎日遊んでください~」

P「……ほとんど遊んでるようなもんじゃないか?」

美也「そうでしょうか~?」

Case.4 抱きつこう!

P「もう抱きつけば流石に怒るんじゃね?」

P「おはよう美也!今日もいい天気だな!」

美也「おはようございます~。今日も一日頑張りましょう~」

P「時に美也よ、今事務所には俺たち以外いないよな?」

美也「?? そうですね~」

P(ふおおおおお…めちゃくちゃ緊張する…今思えば女の子に抱きついたことなんてなかったし…いや頑張れ俺!美也も頑張りましょうって言ってたし!)

P「美也…」

美也「どうしましたか~?」

P「ごめん!」ダキッ

美也「えっ、えっ」

P(おお、何という抱き心地でしょう。美也の柔らかい胸が当たって興奮してきました。じゃなくて、さあこれには流石の美也も)

美也「私もお返ししちゃいます~♪」ギュッー

P「なんで怒らないんだ!?好きでもない奴に抱きつかれたんだぞ!?」

美也「ふぇ?」ビクッ

P「…悪い、いきなり大声出して驚かせたな」

P「えっとだな、美也は俺なんかに抱きつかれて嫌じゃないのか?」

美也「なんで嫌になるんですか~?」

P「え、いやだって」

美也「プロデューサーさんの言う通り好きじゃない人にされたら嫌ですけれど、プロデューサーさんは好きな人ですので~」

P「そうか、なら納得………はい?」

美也「えへへ、言ってしまいました~///」

P「そうか、美也はそんな風に思ってたんだな…分かったよ」

P(俺と仲がいいからきっと起こらなかったんだな、納得したよ)

美也「あの~…プロデューサーさんはどう思ってますか?」

P「美也のことか?もちろん好きだよ(同じ事務所の仲間として)」

美也「!! とっても嬉しいです~♪これは今日からずっと幸せな日になりそうです~♪」

P(結局怒らせるどころか幸せにしてしまったらしい)

P「なんかあの後から美也と俺が付き合ってるなんて噂が立ってるな…まったくどこの誰だそんな嘘を流したのは」

P「そんなことより、まだ美也を怒らせてないな。何かいい案はないだろうか…」

P「そうだ!美也を家に招待して家事を全部やらせよう!そうすれば美也も怒ってくれるはずだ!」

P「この前の遊園地でも怒らせられなかったし、今回こそは怒らせるぞ!」

小鳥(それ付き合ってるって言うんですよ)


おわり

読んでいただきありがとうございました。更新遅めで申し訳なかった

美也は見てないとどこか行きそうで怖いので生涯かけて見守りたいので結婚します

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