男「安価で妖怪に告白する」(41)
男「俺の家の近所の山に妖怪がいるらしい」
男「人外好きの俺としては願ったり叶ったりだがいかせん妖怪の知識が乏しいせいでどんな種族がいいのか分からん」
男「と言うわけでおすすめの妖怪を教えてくれ」
↓1
しょうけら
二口女
指輪物語ゴラムの女バージョンか…
男「しょうけら?調べてみるか…」
男「虫っ娘か……ありだな…」
男「あっ、でも結構危険な妖怪みたいだな……まあ、なんとかなるか」
男「水筒と虫カゴ、虫アミ、帽子にあとおやつを持ってと……」
男「一応襲われた場合に備えて↓1も持ってくか」
一週間履きっぱなしのパンツ
男「あった、あった一週間履きっぱなしのパンツだ」
男「蟻とかにも嗅覚があるってテレビで言ってたから多分効果はあるだろう」
男「さて…ぼちぼち出かけるか…」
山
男「おーい、しょうけらやーい」
男「……なかなか出てこないな、やっぱりバナナストッキングトラップをしかけるしかないかな…」
ガサガサ
男「何奴?」
↓1
いっぽんだたら
一本だたら「お前さん、あんまりこの山で騒ぐと危ねぇぞ?」
男「なぜですか?一本足でモノアイのお姉さん?」
一本だたら「そりゃあアレだよ、この山は妖怪が多いからさ」
男「おそらく妖怪だと思われるお姉さんは安全そうですが?」
一本だたら「俺は一本だたらだ、まあ俺は鍛冶を生業にしてるからな、人間とは昔から仲良くやらせてもらってるから襲うことはしないよ」
一本だたら「ただ俺みたいな妖怪ばかりじゃあない、命が惜しけりゃさっさと帰んな」
男「確かに命は惜しいなぁ、いっそのことこのだたらさんに告白してしまおうか……」
どうする?↓1
する
男「命は惜しいので下山させていただきます」
一本だたら「そうするがいい、人間には人間の、妖怪には妖怪の世界があるんだ、無理に交わろうとするとややこしくなっちまう」
男「だけど下山する前に一言言わせて下さい」
一本だたら「何だい?」
男「一目惚れしました、結婚を前提にお付き合いさせて下さい」
一本だたら「さっきの話聞いてたのかい?」
男「緊張して頭の中で素数を数えていたので聞いてませんでした」
俺の刀を鍛えてください
一本だたら「妖怪と人間が恋いをした前例がないわけじゃないが簡単なことじゃないんだぞ?」
男「覚悟はできています」
一本だたら「親御さんに孫の顔を見せられなくなるぞ?」
男「兄弟がいるので大丈夫でしょう」
一本だたら「町で暮らせなくなるぞ?」
男「正直言って今住んでる所もほとんど山みたいなもんなので大丈夫です」
一本だたら「俺なんか目玉も足も一つしかないんだぞ?」
男「そんな貴方が大好きです」
でも乳は2つある
一本だたら「……変態め」
男「よく言われます」
一本だたら「妖怪なんかと付き合って死後に閻魔様になんて説教されるか分からんぞ?」
男「逆にノロケ話を聞かせてやりますよ」
一本だたら「……はぁ、負けたよ…こんな女でよければ愛してやってくれ」
男「言われなくてもうすでに愛してますよ」
数年後
一本だたら「ほら、あと少しだ、頑張れ頑張れ」
子一本だたら「よいしょ…よいしょ」ギーコ ギーコ プシュー
一本だたら「よーし、よくできたな!さすが我が息子くんだ!!」なでなで
子一本だたら「えへへぇ……///」にこにこ
男「おーい弁当持ってきたぞー」
娘「きたぞー」
一本だたら「よし!それじゃあ飯にするか!」
子一本だたら「うん!」
「このおにぎりあたしが作ったんだよー、ママ」「よしよし、お前もいい子だ」「ママ僕もなでなでしてー」「お前さんは相変わらず変態だな」「キャハハハハ!パパ変態だってー」
ed 1『幸せな家庭』
良かった乙
2周目
男「と、言うわけでおすすめの妖怪を教えてくれ」
↓1
メジャーどころの河童で
男「河童か、河童なら俺でも少しは知ってるぞ」
男「確かキュウリが好きなんだよな、畑でちょうど実ってるから採ってくるか」
畑
男「えっーとキュウリは……」
河童「キュッ!?」ぽりぽり
男「そう言えば河童は農家の敵だってジイちゃんが昔言ってっけなぁ」
河童「に、人間だ!!逃げなくちゃ!」ぽりぽりぽりぽり
男「どうやら両手で抱えたキュウリを急いで食べ終えて逃げようとしているらしい、行儀が良いと言うか間抜けと言うか……」
河童「ムグッ!?」
男「案の定ノドに詰まらせちまったみたいだな、なんか小動物を観察しているかのような気持ちだ」
↓1 どうする?
とりあえず河童を助ける
口できゅうりを吸い出してやる
男「ほらほら、大丈夫か?」トントンッ
河童「かほっ!けはっ!…ヒュー……あ、ありがとう人間」
男「いえいえ困ったときはお互い様だよ」
河童「そっか!それじゃあ私はこれで……」スクッ
男「待てい」グイッ
河童「ヒャッ!?な、何か用かな?」あせあせ
男「野菜を盗られて農家が黙ってると思うか?」
河童「あー……まあ何かしら文句を言うんじゃないかな?」
男「だったら何かしら文句を言わせてもらうぞ」
河童「何で!?」
男「いや、お前俺のキュウリ食ってただろ?」
河童「…………ああ!そうだった!そうだった!」
男「鳥頭なのか?」
河童「失礼な!自分では両生類だと思っているよ!」
男「ああ、単に頭が弱いだけか」
河童「!? 何で頭の皿が脆いこと知ってるの!?」
男「会話が成り立ってないな」
河童「?」にこっ
お、おでの胡瓜を口にくわえて欲しいんだな…
畑荒らす河童は鎌で腕チョン切られるだよ
河童♀か…ヘラクレスかな?
男「まあいいや、で何か言うことがあるだろう?」
河童「謝ればいいの?」
男「正解」
河童「謝ったら許してくれる?」
男「そうだな…それじゃあやっぱり↓1をしてもらおうかな」
嫁になれ
男「俺の嫁になってもらおう」
河童「? ???」
男「俺と結婚しろ」
河童「私は河童で人間は人間だよ?」
男「そうだな」
河童「河童は河童と結婚するのが決まりだよ?」
男「そうなのか?」
河童「だってそうしなくちゃ赤ちゃんが生まれないでしょ?」
男「女の子がそう言うことを言うものではありません」
河童「河童と河童が結婚すると川の上流の泡から赤ちゃんが生まれるんだよ」
男「そうなのか?」
河童「長老がそう教えてくれたの」
男「ふーん」
河童「だからその頼みは聞けないよ」
男「どうしてもか?」
河童「どうしても」
男「それじゃあ俺の友人になってくれ、それならいいだろう?」
河童「いいよ!それじゃあまたね~」にこっ タタタタタッ
数日後
河童「人間くーんあっそびまっしょー!」
ガラッ
男「なんで麦わら帽子なんて被ってんだ?」
河童「熱中症兼農家対策」
男「なるほど」
河童「ねーねー何して遊ぶ?」
男「↓1なんてどうだ?」
かくれんぼ
河童「いいよ!じゃあ私隠れてくるから一分数えててね!」
男「俺が探す方ってのは確定なんだ…」
・
・
・
男「もーいーかい?」
河童「もーいーよ!」
男「あんなデカイ声出したら方向だいたい分かっちまうだろ……」
男「畑のほうから聞こえたな」
畑
男「……」
河童「」ピシッ
男「……」
河童「」プルプル
男「見ーつけた」
河童「えええぇぇぇ!?何でバレちゃったの!?」
男「逆になぜバレないと思ったの?」
河童「保護色だから……」
男「人間なめすぎだろ」
河童「おや?もうこんな時間じゃないか!」
男「何か予定でもあるのか?」
河童「人間君よ、午後3時にすることと言ったら決まっているだろう?」
男「おやつ?」
河童「そのとおり!あぁしかし…友人の家に持って行くつもりだったお菓子を忘れてしまった哀れな河童さんはどうしたらいいのか!?」
男「我慢すれば?ダイエット、ダイエット」
河童「育ち盛りの河童に対してそれは酷ではなかろうか?」
男「育ち盛りなのか?」
河童「私は日々成長し続けているのさ!」
男「それじゃあ家に煎餅があるから……」
河童「いやいや、わざわざとりに行かなくてもこの場にあるものでいいよ」
男「なんだトマトが食いたいんだったらそう言ってくれればいいのに……」
河童「あぁ…もう!キュウリちょうだいよぉ!」
男「欲しいんだったらそれなりの対価を払ってもらうぞ?」
河童「じゃあ↓1をあげるー!」
てーそー(貞操、意味は分かっていない)
河童「てーそーをあげるよ!」
男「どこでそんなこと覚えてきたんですか」
河童「長老が男なら誰でも喜ぶ物だって……」
男「泡の話しは嘘かよ」
河童「人間君はてーそーが何なのかしってるの?」
男「………尻子玉のことだよ」
河童「うへぇ、だったらてーそーあげるの止めにするよ」
男「そうしなさい」
河童「うぅ…だけどキュウリは食べたい……」
男「仕方ない、たまには友人にご馳走を振る舞うのも悪くないかな」ポキッ
河童「食べていいの!?いただきまーすっ!」
男「農家としてはそんなに旨そうに食って貰えると嬉しい限りだな」
・
・
・
河童「ごちそうさま!それじゃあまた隠れてくるね!」
男「おいおい交代してくれないのか?」
河童「一分だからね~!」タタタッ
・
・
・
男「もーいーかい?」
………
男「もーいーかい?」
………
男「河童?おーい河童?」
男「? 家の方か?」
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