玄「おもちおもち、と……」愛美「あっ」遊月「あっ」那岐「あっ」 (27)

ワイワイ



憧「いやー勝ったねー」

灼「特訓の成果が出た……」

穏乃「次もこの調子でどんどん行きましょう!」

宥「くろちゃん、やったねー」フルフル

玄「うんっ」

憧「玄が大きく稼いでくれたおかげでうちらはやりやすかったからね」

玄「ううん。試合中もみんなのことを考えて打ってたから、やっぱりみんなのおかげだよ」

穏乃「玄さん……」

憧「……ふふっ」

灼「とりあえず、二回戦の相手のチェックしないと……」

宥「そうだねー」

憧「確か千里山女子が出てくるのよね」

穏乃「あっ、あのパーキングエリアで会った高校……」

灼「うん……今日より苦戦することは間違いない……」

憧「全国ランキング2位!だからね」

宥「うぅ……」フルフル

穏乃「うーっ、強そーっ!」

憧「ま、相手がどこでも負ける気はないけどね♪」

玄「うんっ、そうだね」


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穏乃「相手のチェック、早速始めちゃいますか?」

灼「ちょっと待って、少し準備が必要……」

憧「あ、あたしもまずシャワー浴びたいかも……」イソイソ

灼「それなら、一時間後で……またここに集まろう」

穏乃「わかりました!」

宥「うん……」

憧「たすかるー」ホッ

玄「了解ですのだ!」

憧「じゃまた後で」スタスタ

穏乃「あっ、私も部屋戻る!」タタタッ

宥「くろちゃん、わたしたちも戻ろうか……」

玄「あっ、ちょっと下のコンビニ行ってくるから先に戻ってて」

宥「わかった」

宥「じゃあ灼ちゃん、またあとで」

玄「あとでねー」

灼「うん……」

監督「今回は残念な結果となったが、三年生の皆はこれまで良く頑張った。残ったメンバーでまた1からスタートしよう」

部員「うぅ……」シクシク

愛美「……」

監督「今日はホテルでゆっくり休んでくれ。では解散」

一同「おつかれさまでした!」


…………

……




愛美「……」スタスタ

三年生「まなみちゃん」

愛美「ああ……」

三年生「……終わっちゃったね」

愛美「うん……」

愛美「……悔しいな。悔しい」

三年生「そうだね……」

愛美(最後の夏がこんな形で終わるなんて……今年はもっと上位に入りたかったのに……)

愛美(阿知賀の先鋒……あいつのドラ爆で完全に場が荒らされた。おまけに去年の個人戦で好成績を残しているあの寺崎まで同卓ときた)

愛美(……)

愛美(……まあ、でも)

愛美「でも、やっぱり相手が強かったんだよ。私達はベストを尽くしたんだから胸を張ろう」

三年生「!」

三年生「……そうだね」パァァァ

愛美「私、ちょっとコンビニ行ってくる」

三年生「うんっ」

愛美「……」スタスタ




愛美(……)

愛美(……でもまあ)

愛美(そんな事言っておきながら、実際は悔しいんだけどね)

遊月「これでミーティングは終わり。あとはホテルで適当に休んで。以上」

一同「おつかれさまでした……」

遊月「……」スタスタスタ



部員「部長、少しギスギスしてたね……」

部員「しょうがないよ。目の前であんなに稼がれたんだもん」

部員「相当プライドにさわっただろうね……」

…………

……



遊月「……」スタスタスタ

遊月(……)チッ

遊月(有り得ない……あいつ)

遊月(あたしがサクッと稼いで楽々突破するつもりだったのに)

遊月(それがあいつに稼ぎ負け、あまつさえ初戦敗退って……)

遊月「……」

遊月(あいつさえいなけりゃ、絶対にあたしが場を支配できたはず)

遊月(……)

遊月「……」イライラ

遊月(……有り得ない。マジで)

遊月「……」




遊月(……)スタスタスタ

遊月(ムカつく……)

那岐「皆、済まなかった……」フルフル

部員「部長……」

部員「私達が、取り返せていれば……」

那岐「いや、全ては先鋒で打ち負けた私の責任……」

那岐「私が非難されて然るべきなんだ……」

部員「部長……!」

部員「部長は立派に戦いました!誰も非難なんてするはずありません……!」グズッ

部員「部長の打ち筋に……みんな勇気を貰ったんです!」ジワッ

那岐「……」

那岐「皆……」

那岐「……ありがとう」

那岐「やはり私は、仲間に恵まれていた……最高の仲間に巡り会えた事、私は誇りに思う……」

部員「部長……!」ワッ



那岐「……」

那岐「ミーティングはこれで終了とする……済まないが、少し独りにさせて欲しい」

部員「……はいっ」

…………

……

部員「部長……自分が一番悔しいはずなのに……」

部員「最後まで私たちをかばって……」

部員「……」

愛美「さて……と」

愛美(明日は移動だし、制汗シートは買っておきたいんだよな……暑いし)キョロキョロ

愛美(うーん……)キョロキョロ

愛美「……あっ」

愛美(あった、これこれ)サッ

愛美「よし、あとは……」スタスタ



愛美「……」ザッ

愛美(夜に甘いものはあまり良くない……)

愛美(と、思いつつも……)

愛美(つい目がいってしまうんだよな……)ジーッ

ウィーン



玄「ええと……」キョロキョロ

玄(おもちおもち……)

玄(今日はおもちが食べたい気分ですのだ!)フンスッ

玄(どんなおもちにしようかなあ……)キョロキョロ

玄(あっ)

玄(あそこに見えるはみたらしだんご……)



玄(これは決まりですのだ!)スタスタ

愛美(みたらしだんご……)

愛美(どうしようか)

愛美(……)ウーン

愛美(……買ってしまうか)ソーッ


パッ


愛美(……!)

愛美「お、おまえは……!」


玄「?」

玄「あっ!……す、すいませんっ!横取りしてしまったようで……」オロオロ

玄「……あっ」

玄「あなたは、一回戦の……」

愛美「こんなところで会うなんてな……」

玄「その節は、お世話になりましたっ」ペッコリン

愛美「ど、どうも、こちらこそ」ペコッ

玄「あの試合は手強くて、気が抜けなかったですっ!」

愛美「手強い、か……完全にこっちがやられたんだけどね……」

玄「こちらのホテルに宿泊されているのでしょうか?」

愛美「いや、うちらはもう少し先のホテル。ここみたいに側にコンビニがあるわけじゃないから散歩がてらね。まあ近いし」

玄「そうでしたか」

愛美「ここのホテルだったんだね。結構高いよね確か……」

玄「そうみたいです……地元の皆さんのおかげでこんな良いところに泊まることが出来ました」

愛美「ほう、それは……」

愛美「良かったね」

玄「はいっ!」

愛美(見た目はおとなしいやつとは思ってたけど)

愛美(本当にプレイスタイルとギャップのある性格してるんだな……)

那岐(……)ジャカッジャカッ

那岐(ホテルから大分離れてしまったな)

那岐(独りになって少し整理がつくかと思ったが……)

那岐(……駄目だ。どうしても切り替えられない)

那岐(……)

那岐(あの試合、本当に私は対抗する術が何も無かっただろうか)

那岐(確かにあの火力は圧倒的だった……県内ではおよそ出会えない打ち筋)

那岐(……)

那岐(しかし、それでも)

那岐(それでも、何か出来る事があったのではないか……)

那岐(チームの為に、何か……)



那岐「……」

那岐「……もう過ぎたこと。考えても仕方ないか」



那岐(……しかし随分歩いたな)

那岐(……)ハッ

那岐(ちょうどコンビニがある。あそこに寄ってから戻ることにしよう)

愛美「他のメンバーは?」

玄「ホテルにいます。これから二回戦に向けて対戦相手のチェックです!」

玄「その前に準備ということで、私はおもちを買いに来たところですっ」

愛美「準備におもちを……」

愛美「まあいいや。そういうことなら、これ譲るよ」

玄「い、良いんですか?最後の一個なのに……」

愛美「うん。私はそこまで食べたいわけじゃなかったから」

玄「……ありがとうございますっ!」

愛美「いや、そんな大げさな……」


那岐(……)ウィーン

愛美「私も本当は甘いものは控えなきゃいけないと思ってたからね……」

玄「そうなんですか」

玄「でも、あんまり我慢するのはよくないと思います」

愛美「そうかな……」

玄「はい。よろしければ私がオススメをご紹介しましょう!」

愛美「あっ、ああ……ありがとう……」

玄「ではですねー」

愛美(甘党なのか……急にテンションが上がったな……)

愛美(……ん?)

那岐「……」ジャカッジャカッ

愛美「あいつは……」

那岐「……!」ハッ

愛美「奇遇だねえ……」ウーン

那岐「お、おぬしは……」

愛美「ホテル、近いのかい?」

那岐「……少し遠い。散歩をしていたら
ここまで来た」

愛美「そうか……」



玄「うーん、このラインナップで良さげなものは……」キョロキョロ

玄「あっ、この抹茶ババロアなどはどうでしょう」サッ

玄「!」

玄「あ、あなたは……!」

那岐「……先の試合では世話になった」

玄「いえ、こちらこそっ」ペコッ

玄「……それにしても、こんなことってあるんですね」

愛美「うん。会場で顔を合わせた4人のうち3人が偶然集まるなんてね」

那岐「……」

愛美「案外、もうひとりもすぐに集まったりして」

玄「あっ……」

那岐「……寺崎」

玄「こういうときって、その人の噂をしてたらなぜか現れたりしますよね」

愛美「ああ、あるね。不思議な現象」

那岐「……」

玄「ここでも寺崎さんの噂をしてたらもしかしたら……?」

愛美「現れたら面白いね。四人全員集合」

玄「実はもうこのコンビニに潜んでおられるかも……!」キョロキョロ


那岐「……」キョロキョロ

那岐「いる気配は無いな。あやつの背丈なら、同じ場所にいればすぐに気付くだろう」

愛美「そうだね。それに帽子も被ってるんだからわかりやすいよ」

玄「確かに、特徴がありますね」

愛美「対局中もずっと被ってたしね、室内なのに。よっぽどお気に入りなのかな」

遊月「あたしの帽子がなんだって?」ヒョコッ

那岐「!」

玄「わわっ」

愛美「えっ?」

遊月「黙って聞いてたらあたしの話まで始めて……」

愛美「い、いたのか……」

遊月「少し前からね。お菓子の棚で屈んでたから、背丈の高いあたしでも見えなかったってこと」

愛美「そ、そうか……」

那岐(気にさわったか……)

遊月「……」キッ

玄「!?」ドキッ

遊月「……アンタ、この前の試合。自分でどう思ってるか知らないけど」

玄「……?」

遊月「あれで勝ったなんて思ってたら許さないから。そこの二人が勝手にむしられただけで、あたしは負けてない」

玄「そ、そんな……あの時はたまたま運が良くて……」

愛美「ちょっと、そりゃあ結果だけ見れば私と新免さんは和了れてないわけだから、そこは否定するつもりはないけど」

愛美「言ってくれるじゃないか」

那岐「……無礼な」

遊月「事実を言って悪い?とにかくあたしは納得いかないの。あの一戦だけでこいつが上に立ってるってことに」

玄「うぅ……」

那岐「……」

愛美「ふむ……」

愛美(寺崎は去年の個人戦15位……それなりのプライドを持っていても不思議ではない、か)

愛美(……)

愛美「……そうだ」ハッ

遊月「?」

愛美「みんな、今少し時間ある?」

玄「……?」

遊月「何言ってるの」

那岐「……私は問題ないが」

那岐「どういうことだ」

愛美「もう一度、一回戦先鋒戦をやろうってこと。せっかくこうして集まったんだし」

遊月「!?」

玄「えっ」

那岐「しかし、この辺りに雀卓など……」

愛美「そうなんだよね。私もこの辺りで麻雀が打てる場所は知らない。そこで」サッ

那岐「……?」

愛美「高校生らしく健全に、トランプでもどう?ちょうど私の部屋はすぐ近くで今空いてるし」

那岐「……ほう」

遊月「トランプって、ガキじゃあるまいしそんなことして何の意味があるっていうの。あたしは嫌」

愛美「まあまあ。どっちみち麻雀は出来ないわけだし、手っ取り早くリベンジするにはもってこいじゃないかな」

那岐「……ふむ。多少は気楽に出来て、面白いかも知れん」

遊月「くだらない」

玄「あ、あの……私はこの後チームの皆と次の試合の対策を立てないといけなくて……」

愛美「そうか。それは無理に誘えないかな」

愛美「それじゃあ私達のリベンジは持ち越しか。次はいつになるかな……もう機会はないかも知れないな」

遊月(……!)

遊月「……」

遊月「ちっ」

遊月「アンタ、いいから付き合いなさいよ。トランプなら麻雀と違ってすぐ済むでしょ」

愛美「ふふっ」

愛美「と、いうわけで松実さん。少しだけでいいから、相手してもらえないかな?」

玄「えっ?」

玄(うぅ……なんだか断りづらいよ……)

玄(でも、確かにトランプならすぐ済むかな……)

玄「す、少し、なら……」

愛美「よし。それなら早速私の部屋に移動だ」

那岐「……」

…………

……




愛美「ここが私の部屋。まあどうぞ入って」

遊月「……」

那岐「失礼」

玄「お、おじゃまします……」

遊月「……で、何をするわけ?トランプって言ってもいろいろあるんだけど」ボフッ

愛美「そうだね……」チャッチャッ

愛美「まずは定番どころで、ババ抜きといきますか」パササッ

遊月「ガキくさ……」

愛美「まあまあ、シンプルで面白いと思うよ?」パッ

愛美「二枚っと」パサッ

遊月「……ちっ」パッ

那岐「……」パッ

愛美「それに、これなら決着も早いし」パサッ

玄「そ、それはたすかります……」パッ

玄「あっ、二枚あった」パサッ

愛美「よし。それじゃあ始めますか」

那岐「うむ」

玄「はいっ」

遊月「……」

愛美「……よし」パサッ

愛美「順調に減るなあ」

遊月「うるさい」パッ

遊月「……ふん」パサッ

那岐「……」パッ

玄「うぅ……」パッ

愛美「うーん……と」パッ

愛美「やった!」パサッ

愛美「一抜け確定!早くとって」

遊月「うるさい!」バッ

遊月「……」

遊月「あたしも、終わり」パサッ

那岐「……」パッ

那岐「……うむ。私も終了だ」パサッ

玄「負けました……」

愛美「よし、もう一回やるか」

遊月「早く配ってよ。次はあたしがトップとるから」

愛美「はいはい」

愛美(……すっかりやる気じゃないか)フフッ

遊月「……何がおかしいの」

愛美「いや、いや」

那岐「……」フッ

…………

……

愛美(……)パッ

遊月(……)

遊月(それにしても、さっきから全くジョーカーを見てないな)パッ

那岐(これは、どういう事だ……)パッ

玄「……」グスッ

遊月「……?」チラッ

遊月(……!)

遊月(こいつ……!?)

那岐(阿知賀の……まさか……)

愛美(松実さん……麻雀ではドラが常に集まっていたけど)




遊月・愛美・那岐(ババ抜きでは常にジョーカーが集まる……!?)



玄(うぅ……さっきからジョーカーばっかりくる……)

玄(……ひどいよー)グスッ

…………

……




愛美「結局、松実さんにジョーカーが集まってたのは最初だけだったね」

遊月「まあ偶然でしょ。あたしはドラも偶然だと思ってるけど」

玄「ジョーカーは偶然であってほしいです……」シュン

愛美「ババ抜きじゃ勝負にならないからね」

那岐「序盤のみ見られた光景ゆえ、安心して良いだろう」

玄「はい……」

遊月「とりあえずこの勝負はあたしの圧勝。次はどのゲームでいく?」

玄「あ、あの……すいません、私そろそろ戻らないと……」

愛美「そうだね。付き合ってくれてありがとう」

遊月「ちょっと待ってよ!この程度で逃げられると思って……」

愛美「まあまあ。元々時間ない所を付き合ってもらったんだから」

遊月「……ちっ」

遊月「いい?これで許したわけじゃないから。個人戦、逃げたら許さないよ」

玄「あ、あの、私個人戦は……」

那岐「……私も立ち去るとしよう。仲間が待っている」

愛美「うん。ありがとう」

那岐「感謝するのはこちらだ。楽しめた」

愛美「また機会があれば」

那岐「うむ」

那岐「……失敬」ジャカッジャカッ

遊月「全く。全然足りない」

愛美「まあまあ」

遊月「……いい。あたしも戻る」

遊月「アンタ、あたしに勝った以上下らない負け方したらただじゃおかないから」

玄「はっ、はいっ」ビクッ

遊月「個人戦、覚悟しておきなさいよ」スタスタスタ

愛美「ふふ、なんだかんだであいつが一番熱くなってたな」

愛美「まあ、けしかけたのは私だけど」フフッ

玄「あ、あの……」

愛美「ん、ああ、ごめん。もう帰っていいよ。変なことに付き合わせて悪かったね」

玄「い、いえ。楽しかったです。ありがとうございましたっ」

愛美「いや、こちらこそ」

愛美「……実はね。この提案をしたのはたまたま四人が同時に集まったからっていうのもあるけど」

愛美「……私自身、もう一度あの勝負がしたかったからっていうのもあるんだ」

玄「……」

愛美「勝負である以上負けたのは純粋に悔しい。私にとっては最後の大会でもあったからね」

玄「……」

愛美「寺崎はその気満々だったけど、私もどこかでリベンジしたいって気持ちが、やっぱりあったんだ」

愛美「といっても、寺崎の言うように遊びみたいなものだけどね」ヘヘッ

愛美「……ま、そんなこんなで楽しめたよ。ごめんね、貴重な時間を使わせて貰って、ありがとう」

玄「いえ……」

玄「じゃあ、私、行きます」クルッ

愛美「うん」

愛美「……まあ、私達の分まで、なんて言うつもりないけど」

愛美「せっかくだから最後まで楽しんだらいい。頑張ってね」

玄「!」

玄「……はいっ!」

玄「では!」スタタタッ

愛美「……」



三年生「まなみちゃーん」コンコン

愛美「?……ん」ガチャッ

三年生「コンビニ行こっ」

愛美「えー、さっき行ったよー」

三年生「まあまあー」

三年生「……何か、良いことあった?」

愛美「えっ?いや、別に……」

愛美「……」フフッ

愛美「……実はね」

…………

……

部員「部長!」

部員「お疲れ様です!」

那岐「済まない。戻りが遅くなった」

那岐「……もう大丈夫だ。心配をかけた」

部員「部長……」

那岐「学校に戻ったら、次の部長を発表する。そして暫くは私も部室に通うとしよう」

部員「……!」

那岐「鍛える、などとはおこがましいが、皆の雀力向上の一助となればと思う」

那岐「……共に高めて行ければ」

部員「……!」パァァァ

部員「ありがとうございます!」

那岐「……」フッ

憧「玄ーおそいー」

玄「ご、ごめん、ちょっといろいろあって……」ハァハァ

灼「大丈夫……?」

玄「うん……」ハァハァ

玄「……」キリッ

宥「……?」

玄「みんな、がんばろう!」

憧「?う、うん……そりゃがんばるけど……」

憧「どったの玄?いきなり……」

灼「びっくりする……」

宥「くろちゃん……」

玄「」フンスッ

穏乃「……」

穏乃「玄さん!頑張りましょう!」ゴォォォ

玄「う、うんっ」ビクッ

憧「やっぱりしずが乗っかったかー」アハハ

灼「でもまあ、たのもし……」

灼「じゃあ……次戦の相手のチェック、開始しよう」

全員「はいっ!」


カンッ

遊月「くそっ、今度はしっかり麻雀でリベンジするんだから……」ペラッペラッ

遊月(……でも)

遊月(あれはあれで、まあ悪くなかった、かな……)

遊月「いや、あんなの単なるガキの遊びだし」ペラッペラッ

遊月「……ん?」ペラッ

遊月「個人戦の名簿にアイツの名前がない……」

遊月「……まさか」

遊月「アイツ、個人戦出てないの!?」ガーン


もいっこ
カンッ

終了です
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