時津風「あ、あれ?トイレ開かない」雪風「断水だから半日だけ修理だって」 (15)

時津風「えっ…聞いてないよ?」

雪風「06:00にしれぇが行ってたよ」

時津風「ね、寝てたし…」

雪風「あれぇ?もしかして時津風、漏れそうなの?w」

時津風「ちち、違うよ!トイレに電探置いてきただけだもん!」

雪風「ふーん。じゃあ私、お部屋のお掃除に行ってくるね」


時津風「うぅぅ…なんでこんなことに…」プルプル

長門(いかん)

陸奥「長門、どうしたの?」

長門「いや、なんでもない。今日は嫌な風が吹いてるようでな」

陸奥「あはは、天津風の真似?でも困っちゃうわね、トイレはともかく、お風呂も入れないなんて」

長門(そうだ…朝一で飲んだ牛乳がこれほどまでに膀胱を刺激するとは…くぅっ…)

陸奥「ちょっと長門ぉ、聞いてるの?」

長門「聞いてるさ。牛乳といえば赤城牛乳だろう?」

陸奥「は?」

赤城(一航戦の誇り…こんなところで失うわけにはいかないわ)ブルブル

加賀「赤城さん、顔が真っ青だけどどうしたの?」

赤城「あは、あははは!昨日食べただし巻き卵に当たっちゃったかしらぁあー↑」

鳳翔「あら、私の料理に何か不手際でも?」

加賀(げっ…逃げよう)

赤城「え、そそそそそんなわけあるわけないですかぁ!!美味しかったですよあはははあ!!!」

鳳翔「そうですかそうですか。ちょっとこちらへ来てくれませんか?」

赤城「加賀さんたすけ…い、い、いない!!!!飛龍、蒼龍!た、たすけ…」



飛龍「Zzzzz」

蒼龍「むにゃむにゃ…提督ぅ…そこはだめだよぉ…」

天龍(ちっくしょう…トイレが修理で入れねぇなんて…昨日調子に乗って飲み過ぎちまった…お茶を)

龍田「天龍ちゃあん、おしっこ我慢してるのお?」

天龍「は、はぁ!!?んなわけねえよはっはっは!」

龍田「じゃあ、今から下っ腹にこれ突いても平気よねえ?練度上げのために協力してくれないかしらあ?」ギラ

天龍「すいませんおしっこ行きたいです」

龍田「正直ねぇ。でも午前は少なくとも無理みたいよぉ」

天龍「ぐっ…土下座したら圧迫されて余計やべぇ……」

摩耶(ちっくしょう…天龍のこと馬鹿にしようと思ってたのに…あたしまでこんなことに…)

鳥海「摩耶、具合が悪いなら明石さんのところに行けば…」

摩耶「いいいい行けるわけねえだろ!(小学生か!!)」

鳥海「そ、そんな…私は摩耶のこと心配なだけなのに…そんな言い方…」

摩耶「あ、いや…ほんと大したことないんだって。少し横になれば治るって」

鳥海「そう…無理しないでね?手伝えることならなんだってするから」

摩耶(やめてくれ…その優しさが辛ぇ……)

曙「あー、やばいわこれ」

曙「鳳翔さんの手製の抹茶飲み過ぎたかしら…」

曙「ったくもう、朝からトイレがあんなことになるなんて!なんで教えてくれないのよクソ提督!」

潮「曙ちゃん…朝の会でちゃんと言ってたよ…」

曙「わ、わかってるわよ…どうしようかしら…まさか外でするわけにもいかないし…」

潮「外…雨だもんねぇ」

ゴロゴロピシャーン

曙「屈辱だわ…あたしがまさか粗相なんてしたら…それこそクソ提督に弱みを握られて…」

潮「あはは…そういえば提督、朝の会からいないけど、どこいったのかな」

長門「もう我慢ならん!」

赤城「こうなったら司令官に!」

曙「直訴するしかないわ!」

摩耶「って…何をどうするんだよ。修理してるんだからどうしようもないって」

時津風「そ、そこをなんとかするのが艦娘です…」ハァハァ

長門(かわいい)

天龍「とにかく業者に言うしかねえだろ。一時的に使わせてもらうぞ」

業者「無理っす」

天龍「はぁ!?なんでだよ!!」

業者「敵艦がこの直下で根城を張ってるようで、うかつに人を入れたらとんでもねえことになるっす」

摩耶「おい」

曙「まさかあんた」

長門「我々を」

赤城「誰だと思っているのですか!!!!」

業者「いや、知ってますけど、勅令ないでしょ」

長門「ぐっ…それを言われると…」

時津風「勅令…しれぇの許可ですよね…」

赤城「ですが、今提督は外出中ですね…」

業者「提督さんは昼前には戻るそうですから、それからでも遅くはないんじゃないっすか?」

業者「あ、まさかみなさん、もしかしてもれs」

天龍「それ以上言ったらたたっ斬るぜ?」

曙「撃つわよ」

業者「すいません、今のは失言でした」


長門(しかし…こうしてる間にも我々のここは…)

赤城(もはや大破寸前…)

時津風(ダメコンなんて便利なものはないし…)

ズズン

長門「なんだ?地震か?」

業者「あいつら…どうやらここの位置を確認したようで、攻めてくるかもしれませんぜ」

摩耶「だったら勅令なんか待ってらんないだろ!」

天龍「そうだ、これで俺たちが出張る口実が出来たじゃねえか」ボキボキ

曙「暴れてやるわ…ふっふっふっふ」

赤城「業者さん、今退かないと生命の保障はありません」ギリギリ

業者「しょ、しょうがねえっすね…ここ潰れたら俺らの食い扶持なくなっちまうし…」スタコラ

長門「よしお前たち、この長門に続け!標的は厠付近の敵機撃退だ!」

他「はい!!!」

 完 全 勝 利 S

長門「ふっ…今の我らに敵などいない」

摩耶「どことなく、こころが晴れ渡ってる気がするね」

赤城「そうですね、晴れ晴れとしてます」

業者「おぉ、さすがみなさんっすね。じゃあちゃちゃっと直すんで」

曙「ちなみに、修理にはどれくらいかかるのよ?」

業者「具合にもよりますけど、2時間ってとこで…」

長門「20分でやれ」

時津風「です」

業者「へ、へい…」

提督「そんなことがあったのか」

清霜「そうそう、すっごかったね。ねえねえ、他に何聞きたい?お姉様たちが夜な夜な怪談話してる話とかどう?ねえねえ聞きたい?」

提督「いや。それはいいわ」

清霜「そ、そう…」

提督(本来なら懲罰ものだが…まぁ女子には譲れないものがあるだろうから、俺の監督不届きってことにしておくか)


鳳翔「みなさーん、今日の日替わり定食には特製のコーンポタージュがつきますよー」

加賀「あら、美味しそう、いただこうかしら」

赤城「私は遠慮します」

長門「しばらく水分は控えることにする」

曙「喉が乾いてるくらい、なんともないんだから!」

時津風「しれぇ!しれぇーーーー!!!お昼一緒に食べましょうよーーー!」

天龍「俺はこのくらいで遠慮しておくぜ…」

摩耶「あたしもだ」

提督(今日も平和だな…、うん、さすが美味いわ)ズズッ

劇終

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年09月11日 (木) 11:55:26   ID: 2aunO7jq

提督天皇説

2 :  SS好きの774さん   2014年09月26日 (金) 16:49:39   ID: 1jfk3OBm

提督天皇説は大和が建造されるのでもっとやれ

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