新世紀エヴァンゲリオンきゅー (51)


破より数年後。。。

第四新東京都市


若者「ねーねー、明日どこ行くー?」

若者「えー、やっぱカラオケっしょ」

若者「いいねー!」

アスカ「………バカばっか…」スタスタスタ


電車の音

電線が揺れる


アスカ「バカばっかよ……あんたがいない世界なんて」



――ばかシンジ。





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ジオフロント


冬月「時間がかかったな」

ゲンドウ「ああ」


カメラ移動

槍の刺さった初号機


冬月「これからのことを考えると骨が折れるな」

ゲンドウ「全ては目的の為だ」

冬月「目的……ね」


カメラ移動

初号機のコア内部


――出して! 出してよ!!



――ここから出してよ!!



――父さん!!

ネルフ仮設テント


ミサト「あっついわねぇ。何とかならないの!?」

リツコ「マギを冷やすのに空調は全部使ってるんだから文句は言わないの」

ミサト「はぁー、ビール飲みたいわー」

リツコ「あなた、いつもそれね」

ミサト「……本当にあの中にシンジ君はいるの?」

リツコ「ええ、間違いないわね」

ミサト(シンちゃん……)

日向「それにしても、この数年使徒が出ないのは何でですかね?」

リツコ「あくまで仮説だけど、あの時初号機は何らかの形で“完成した”」


回想シーン

破のラスト


リツコ「けれど、彼が槍を使って“封印”した」

ミサト「つまり、使徒の目的は達成したからくる必要がないってことよ」

日向「だとしたら、もう世界に危機は訪れないってことですかね?」

リツコ「どうかしらね」

ミサト「………」

ミサト(あれが目の前にあって、どうしてそんな発想になるのかしら)


カメラ移動

封印された初号機


学校

きりーつ、礼、着席


教師「――で、あるからして」


ケンスケにいたずらするトウジ

それを横目で睨みつけるヒカリ

そして――、


レイ「………」


窓を見つめ続けるレイ。


校内は生徒で溢れ、平和な日常が保たれていた。


屋上


マリ「………」ボーッ

ミサトの家

電話をするミサト

ミサト「ふーん、じゃあそれなりにやってるんだ」

アスカ『そうね、美少女な分モテまくって大変だけどね』

ミサト「へぇ、今度ドイツの地ビール送ってねん」

アスカ『気が向いたらね』ツーツーッ

ミサト「………」

ミサト「シンジ君……後はあなただけよ」



――帰ってきたら、続きをしましょう。



ミサト「……性欲は募るばかり、か」

ペンペン「クゥーーーーッ!」ブルブルブル

どこかの地下


アスカ「それで、いつならやれんのよ」

科学者A「そ、それは……」

科学者B「まだ目処は……」

テロリストA「はっきりしろ!!」ガッ

アスカ「やめなさい」

テロA「………」チッ

テロB「偉そうにしやがって」

テロA「だが、あいつがいなければあの兵器を奪還できないのも事実だ」

アスカ「………」

アスカ(こんな腐ったテロ組織、弐号機を奪ったら速攻で潰してやるわよ)


アスカ達を囲む机の上には壱枚の計画書が、

【ネルフ襲撃計画】


初号機コアの中


シンジ「くそっ! くそっくそっ!」ガンガンガン

シンジ「外も見えない、お腹もすかない、時間も分からない……気が狂いそうだ…」

シンジ「綾波……無事だったかな」

シンジ(僕は一生このままなのか……?)

シンジ「でも……それもいいかもな」

シンジ(ここはいつも暖かいし……嫌なことは何もない)



――そう、何もないんだ……。



放課後

マリ「しっあわせわー♪」テクテク

レイ「………」テクテク

マリ「あ、そういえばミサトさんってもう30過ぎるらしいよー」

レイ「そう……」

マリ「今日の晩御飯ハンバーグが良いかな―?」

レイ「そう……」

マリ「………」

レイ「………」

マリ「初号機いつまであんなままなんだろうねー」

レイ「そう……」

マリ「変わらないんだにゃー」

レイ「?」

マリ「そういうの、すっごいいらつく」ガシッ

レイ「ぐっ……」

マリ「そうやって自分の中だけで世界を終わらせちゃってさー」グググッ

レイ「……っ」ギチギチ

マリ「何も見てない、何も知らない振りして」グググ

レイ「………」ギチギチ

マリ「あんたが自己完結してもさー、世界は赦しちゃくれないよ?」グググッ

レイ「………」ギチギチ

マリ「ほら、こーんな風に他人が干渉してきたらどうすんの? 死ぬの? 何もせず?」グググッ

レイ「………っ」スッ

マリ「そうやって抗う振りして手を置いたって、力こもってないよ? 魂こもってないよ?」グググッ

レイ「………」パクパク

マリ「そんな自殺願望まるだしで生きててさ、ワンコ君に申し訳ないと思わないの?」

レイ「っ!」グッ

マリ「………へぇ」パッ

レイ「ごほっごほごほっ」

マリ「ワンコ君の事だけは反応するんだ」

レイ「……私は、彼に生かされている」

マリ「………」イラッ

レイ「だから、私は彼の為に……」

マリ「そうやってすぐ他人のせいにするーーーっ!」ゲシッ

レイ「………!」ドサッ

マリ「あんたはワンコ君に助けてほしかったの? それともほったらかしにされたかったの?」

レイ「……私は…」



――警報。



マリ「何?」

レイ「………」ダッ

マリ「あ、待つにゃ!」ダッ

おい新旧どっちなのか

銃撃音


ミサト「テロリスト!?」

青葉「各防壁閉めました!」

リツコ「こんなすかすかな施設、どう考えても無意味でしょ」

ミサト「なぜこの時期に……?」

リツコ「狙いは……」

マヤ「テロリスト達の動きをシミュレートした結果……えっ」

ミサト「どうしたの?」

マヤ「えっと……」



――凍結した弐号機の場所へ向かっています。



ミサト「なんですってぇ!?」

>>11一応新劇です。ただ混ざってるかもしれません・・・てかまざってます

テロリストA「はははっ! ぬるいぬるい!」ダダダダダッ

アスカ「なるべく殺さないようにしなさいって言ってんでしょ!?」

テロリストB「それは無理だ。俺たちだって後ろから撃たれたくはない」

アスカ「………ちっ」

科学者A「ついに……エヴァを…」

アスカ「弐号機に乗れるのは、私だけなんだから……」



格納庫



アスカ「着いた……」

テロリストA「アスカ! こっちだ!」

アスカ「!」タッ




――パァンッ




アスカ「っ!?」

ミサト「……何でここにいるのかしら、アスカ」チャキッ

アスカ「………」

アスカ「久しぶりなのに随分じゃない、ミサト」パンッ

ミサト「あら、私の知ってるアスカはドイツにいるはずだけど?」サッ

アスカ「勘違いしてたんじゃない?」

ミサト「そんな年じゃ……ないわよ!」パンッ

アスカ「………っ」サッ

アスカ(ミサト……、あんたは殺したくないのに……)

ミサト(ドイツに行ったと嘘ついたのは人材不足のネルフの目をごまかすためだったのね。監視の目が届かないもの……)


テロA「こっちだ!」

アスカ「分かってるわよ!」

ミサト「させない!」パンッ

アスカ「っ!」バッ


二人「「………」」


ミサト「エヴァは人でどうにかできる領域を超えてしまったの。分かるでしょ」チャキッ

アスカ「大人の都合は知ったこっちゃないわ。こっちはエヴァが必要なの」チャキッ


二人「「………」」


ミサト「一つだけ聞かせて」

アスカ「いいわよ」

ミサト「……シンジ君の為なの?」

アスカ「……だったらどうするの」

ミサト「………」


――パァンッ


ミサト「くっ……」

テロA「こっちだ!」

アスカ「!」ダッ

ミサト「アスカ!!」

ヱヴァンゲリヲン見てないからよく分からないけど、破とQの間みたいな感じなのか?

アスカ「私にはエヴァが必要なの……」ブツブツ

アスカ「私にはエヴァしかない……」ブツブツ


回想シーン

シンジとの思い出


アスカ「あいつを助けるのは、……ついでよ」ボソッ


ミサト「エントリープラグもなしで、どうするつもりなの!?」


科学者「準備はオッケーだ。いつでもいけるぞ!」

アスカ「エントリープラグの入る所に生身で入るのは初めてね」

アスカ(直接プラグを差し込むって本当に大丈夫なのかしら……)


リツコ「まさか、有線でエヴァを動かすつもりなの!?」

マヤ「無謀です!」

リツコ(でも……理論上できないことはない…)

リツコ「エヴァを動かされたらこっちの負けよ!」

ミサト「……っ」スッ

ミサト(手榴弾……)


回想シーン

アスカとの思い出


ミサト「私には……できない」

>>17違います。エヴァ破の後にこういう展開だったらいいなぁという妄想です。まだQを見てないので、これが終わったら見ます!

科学者A「疑似エントリープラグのプログラムは問題ない!」

科学者B「こっちも行ける!」

テロリストA「さぁ、世界征服の始まりだ!」



アスカ「……寒い」

アスカ(LCLの中ってあんなに心地よかったんだ)

アスカ「……エヴァンゲリオン弐号機、起動!」


――ブゥンッ


ミサト「動いた!?」

リツコ「まずいわね」



テロリストA「ははは! すごいぞアスカ! これで――」

弐号機「………」

テロリストA「……はは…」


――ズズーンッ


テロリストたち「裏切ったのか!?」


アスカ「こうなったらあんた達に用はないのよ!!」

科学者A「……そういうことです」ピョン

科学者B「すみません」ピョン


弐号機の手に乗る科学者二人


アスカ「あんた達、舌を噛まないようにしなさいよ!」

アスカ(後は初号機を――)



ゲンドウ「今すぐ弐号機を止めろ」


ミサト「司令! ですが――」

ゲンドウ「テロリストに“エントリープラグ”を提供するんだ」

ミサト「!?」

リツコ「………」

ミサト「弐号機を奪われますがよろしいのですか?」

ゲンドウ「かまわん」

ミサト「……彼女にエントリープラグを渡すように放送して!」

リツコ(今度は何を……?)

ゲンドウ「………」

アスカ「エントリープラグを渡すぅ? はっ、誰がそんな罠に引っ掛かるのよミサト!」

ミサト「いいえ、こちらは何もする気がないわ」

アスカ「それは私に弐号機を返してくれるってこと?」

ミサト「……どうとってもらってもいいわ」

アスカ「……条件があるわ」



科学者A「ぼ、僕は銃なんて握ったことないですぅ!」カタカタ

ゲンドウ「………」

アスカ「なっさけないわねぇ、こう持って、変な動きがあったら引き金を引くだけよ!」

ミサト(司令を人質に取るなんて、さすがというべきか……)



アスカ「それじゃあ、久々の共同作業と行きましょうか!」ニコッ




お決まりのエントリープラグ搭乗シーン


アスカ「……安心する。やっぱりここは私の居場所なんだ…」

アスカ(シンジ……もう少しで解放してあげるわ)


参号機に搭乗してた時の回想シーン


アスカ「………いくら心地よくても、閉じこもってちゃだめ」

ミサト「アスカ、一つお願いしてもいいかしら」

アスカ「何よ、男を紹介なんてできな――」


ミサト「シンちゃんを……碇シンジを、お願いします」


アスカ「……ミサト」

ミサト「?」

アスカ「バカシンジに……なんかしたでしょ」

ミサト「っ///」カァ

アスカ「最低」プチッ

マヤ「通信回線遮断されました」

ミサト「………」プルプル

リツコ「無様ね……」ハァ

アスカ「バカシンジバカシンジバカシンジ」

アスカ(ミサトと何したのよ!!)

アスカ「バカシンジバカシンジバカシンジ」

アスカ(あーもう、嫉妬じゃないんだから!)

アスカ「シンジのバカーーーっ!」


初号機の前


アスカ「………」

アスカ(これが初号機? これじゃあまるで……)


――神か……化け物。


アスカ「どうすればシンジをサルベージできるのかしら」


――気をつけた方が良い


アスカ「誰!?」



初号機の肩に乗るカヲル


アスカ「あんた……なんでこんなところに?」

カヲル「僕のことはどうでもいいじゃないか。今はシンジ君を助けるんだろ?」

アスカ「!!」

カヲル「だから、僕を警戒しても意味がない。今は彼を助ける方法を見つけないと」

アスカ「……ちっ」

カヲル「いいかい、彼はここにいる」

アスカ「……コア?」

カヲル「だけど、この槍に封印されているんだ」

アスカ「じゃあ、それを抜けば――」


カヲル「サードインパクトが起きる」


アスカ「!」

カヲル「槍を抜けば、封印は解けてサードインパクトの続きが始まるんだ」

アスカ「そんなっ」

カヲル「だが、方法がないこともない」

アスカ「!!」

カヲル「エヴァのみだったら封印を解くしか方法がない。が、ここにはシンジ君がいる」

アスカ「………」

カヲル「彼のATフィールドと繋がれば、可能性は見出せる」

アスカ「ATフィールド? シンジは人よ!」

カヲル「人にもATフィールドはある」

アスカ「!?」

カヲル「だから何度も言ってるじゃないか。今大切なのは――」


アスカ「方法でしょ! 分かってるわよ!」バッ


カヲル「くれぐれも気をつけるんだね」


――ATフィールドと繋がるということは、心と心が裸でぶつかるということ。


アスカ「ATフィールド! 全開!!」

弐号機「………」ブゥンッ

冬月「始まったな」

ゲンドウ「ああ、全てはその時のために」

冬月(碇シンジを失った初号機は、“不完全な状態で完成する”)

ゲンドウ「ユイ……もうすぐだ」




アスカ「これがシンジのATフィールドね!」

アスカ(なんて強力……こんなの破れるの!?)

カヲル「破るんじゃない、“繋がる”んだ」

アスカ「破るんじゃなくて……繋がる…」


 シーン移動

 真っ白な世界


アスカ「……ここは…」

子供シンジ「………」グスッ

アスカ「何泣いてんのよ、男のくせに」

子供シンジ「………」

アスカ「ちょっと、こっち向きなさいよ!」グイッ

子供シンジ「………」ジッ

子供アスカ「……あれ、背が…」

子供シンジ「泣いてるのはそっちじゃないか」

子供アスカ「……え?」


怖い。


子供アスカ「………」ガクガク

子供シンジ「何をそんなに怯えてるの?」

子供アスカ「分かんない。けど、怖いの……」ガクガク

子供シンジ「そう……僕と一緒だね」

子供アスカ「一緒……?」

子供シンジ「僕も分からないけど怖いんだ。だから泣いてた」

子供アスカ「………」

子供シンジ「あれ……」

子供アスカ「何……?」

子供シンジ「君が怖がってる理由なら分かる気がする」

子供アスカ「……私も、あんたが怖がってる理由なら分かる…」

子供シンジ「君は父親がいないのが怖いんだ」

子供アスカ「あんたは父親が怖いんだ」

子供シンジ「君は他人に愛されるのが怖いんだ」

子供アスカ「あんたは他人に愛されないのが怖いんだ」

子供シンジ「………」

子供アスカ「………」

子供シンジ「ねぇ、父親がいないのってどういう気分なの?」

子供アスカ「……寂しい」

子供シンジ「そっか、父さんがいても一緒だね」

子供アスカ「父親に愛されない気持ちってどんな気持ち?」

子供シンジ「苦しいんだ……すごく…すごく」

子供アスカ「なんだ、父親がいなくても一緒じゃない」

子供シンジ「……ねぇ」

子供アスカ「何?」

子供シンジ「お母さんは、好き?」

子供アスカ「……大好き」

子供シンジ「……僕も」


二人「「………」」ニコッ


シンジ「………///」

アスカ「……何よ…」プイッ

シンジ「い、いや……」

アスカ「はっきり言いなさいよ!」

シンジ「あ、アスカが裸だから!」アワアワ

アスカ「はぁ!? 今はそれより重要なことお互い話したじゃない!」

シンジ「別に気にならないかな」

アスカ「!? アンタ!!」



シンジ「僕はアスカがどんなアスカだろうと、変わらないよ」ニコッ



アスカ「っっっ!///」

シンジ「ねぇアスカ。どうして助けに来てくれたの?」

アスカ「……この世界にいたら、言わなくても分かるじゃない」プイッ///

シンジ「うん……でも、アスカの口から聞きたいんだ」

アスカ「……私は…」



――白い世界を光が包み込み、鮮やかな花で溢れかえる。



アスカ「私はシンジが好き……かもしれない」

シンジ「あはは、曖昧だね」

アスカ「うっさい! こんな感情初めてなのよ!」

シンジ「……僕も、なんだ」

アスカ「え?」

シンジ「僕も、自分の気持ちに戸惑ってる……」

アスカ「………」

アスカ「………」

カヲル「おかえり」

アスカ「……シンジは…」

カヲル「手を開いてごらん?」

アスカ「………」

弐号機「………」スッ


弐号機が両手を優しく開くと、そこには裸で横たわるシンジの姿があった。


アスカ「バカシンジ……」

カヲル「さぁ、ここからが大変だよ」

アスカ「え?」

カヲル「なんせ――」





 使徒は再び、この地を目指すことになるからね―――。





 ここからオープニング。

 映像はシンジとアスカがミサト達に迎えられ、使徒が再び現れることを伝える。

 そして、ネルフは再び使徒の対策機関として機能することとなる――。


 

いったんここまで!

シンジを初号機以外の機体に乗せるか、それ以外のメンバーで頑張るか悩んでます!

では!

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