勇者「セーブポイントが逃げた」(25)

書いていきます

~それはある夜の事~

勇者「セーブポイントが」

僧侶「変ですね、宿屋には絶対あるはずなのに」

魔法使い「ねー、はやくセーブして休みましょうよ、今日レベル上げしすぎて疲れました」

僧侶「それが、セーブポイントがないんです」

魔法使い「え!なんで!?」

勇者「とりあえず宿主さんに聞いてみよう」

勇者「すいません」

宿主「いらっしゃい、泊まるなら300gだよ」

勇者「いえ、今日は泊まりの用件でなく、聞きたいことがあるのです」

宿主「なんだい?」

勇者「扉のすぐそこにあったセーブポイントを知りませんか?」

宿主「さあ、知らないね」

魔法使い「ん?」

僧侶「どうしました?」

魔法使い「あれセーブポイントよね?」

僧侶「ん、セーブポイントが....逃げてる?」

勇者「どうした二人とも、窓の外なんか見て」

僧侶「いえ、セーブポイントらしきものが歩いてるんです」

勇者「誰かがセーブポイントのコスプレしてるんじゃないか?」

魔法使い「誰がそんなマイナーなコスプレするのよ」

勇者「二人とも疲れてるんだ、今日はもう休もう」

僧侶「この前敵に寝込み襲われたじゃないですか、危険です」

魔法使い「せっかくレベル上げたのに全滅なんてしちゃシャレにならないわ」

勇者「ふむ、じゃあ手当たり次第セーブポイントをさがそう」

勇者「今まで来た道を戻って他のをさがすか」

僧侶「そうですね、通った道の敵ならなんとか倒せますし」

魔法使い「ねえ僧侶、あれって見間違いなのかな」

僧侶「まあ、いいんじゃないですか?他のが見つかればなんて事ないんですし」

魔法使い「まあ......」

ガサガサ

魔法使い「!?」

僧侶「どうしました?」

魔法使い「い、いやなんでもないよ」

魔法使い「(なんか嫌な予感がする....)」

勇者「なんではじまりの街のセーブポイントまでないんだ」

僧侶「おかしいですね、戻ってきた道全部ありませんでした」

勇者「セーブポイントの概念がなくなったとか」

僧侶「そんなバカな」

ジーッ

魔法使い「」ゾクッ

勇者「どうした魔法使い」

魔法使い「いえ、誰かに見られているような気がして」

勇者「なに!?敵か」

魔法使い「それとはまた違う気配なんです、なんていうか変に休まるというか心暖まるというか」

勇者「よくわからんな」

バッ

勇者「なにか飛び出してきたぞ!」

セーブポイント「」

勇者「こ...これは」

僧侶「セーブポイント...」

魔法使い「ですね....」

セーブポイント「シャア!!」

勇者「しゃべった!?」

僧侶「なんかモンスターみたいな声だしてますよ!」

魔法使い「多分さっき見たのもこいつです!」

僧侶「見間違いと思いましたけど、まさか....」

僧侶「セーブポイントの姿を模したモンスターとか?ミミックみたいな」

勇者「なら普通待ち受けるんじゃないか?自分から動かないだろう」

魔法使い「うわっ!あっちにもあっちにもセーブポイントが!」

勇者「これは、どういうことだ.....」

魔法使い「捕まえるしかないんじゃないですか?」

僧侶「まずあれがセーブポイントなのか確かめる必要がありますね」

勇者「他に当てもない、よし!セーブポイントを捕まえるぞ!」

セーブポイントa「シャアァァァァァ!」

魔法使い「は、はやい!!」

僧侶「すばやさが段違いです....」

魔法使い「ラリホー!」テレレレン

僧侶「え、そんなの効くんですかね......」

セーブポイントa「ンガ.....ンゴオ」zzzz....

僧侶「寝るの!?」

勇者「よし、このセーブポイントにはいったぞ!」

勇者「スロット1にセーブっと.....」

セーブをしています....電源をきr

セーブポイントb「チェストォォォォ!!」バキイ

勇者「ぎゃあ!」

勇者に999のダメージ!勇者はくたばった

僧侶「あー!勇者さんがセーブポイントに殺されちゃいました!」

僧侶「けど、あれはセーブポイントに間違いないようです」

魔法使い「異常ですよこれは!」

セーブポイントb「キエーーーー!」

僧侶「一旦退却しましょう!」

魔法使い「そうね」

勇者たちはにげだした......

勇者「ん.....」

僧侶「あ、起きましたか」

勇者「くっそ...、セーブポイントにセーブを阻止された!」

魔法使い「変な話ですね」

勇者「けどあれはモンスターなんかじゃない、間違いなくセーブポイントだ」

魔法使い「一体どうなってるんでしょう」

僧侶「とりあえず、このままでは色々危険です、おちおち眠れもしません」

勇者「なんとかしてセーブポイントを捕まえるぞ!そしてふかふかのベッドで安眠するんだ!」

勇者「といってもどうやって捕まえるか」

魔法使い「何故か魔法は効いたようです」

僧侶「生きてるものとしてとらえたほうがいいんですかね?」

勇者「もういっかいリベンジだ!作戦会議
をはじめる!」

セーブポイントa「シャア?」

セーブポイントb「キエーーーー!!」

セーブポイントc「ホヒョ!!」

魔法使い「ほんと目をつぶるとモンスターがいるみたいです」

勇者「じゃあ作戦通りいくぞ」

僧侶「はい」

勇者「このしもふり肉を、縄にくくりつけて、適当な場所に忍ばせるかかったところを引き上げ」

魔法使い「そこを私がラリホーで眠らせると」

勇者「またしても邪魔されてはなんだから僧侶には別の場所で肉をしかけてもらい、他の奴らをおびきよせる」

僧侶「了解しました」

セーブポイントa「シャア!!」ジュルル

セーブポイントb「キエーーーー!」ジュルル

セーブポイントc「ホヒョーーー!」ジュルル

勇者「おお、肉の香ばしさに興味を示してるようだ」

魔法使い「作戦はうまくいきそうですね」

勇者「他の奴らは僧侶のいるところにいったようだな」

魔法使い「あれ、こっちに誰も来ませんね」

僧侶「キャーーー!」

勇者「全員あっちに行ったのかよ!そんなバカな!」

魔法使い「作戦失敗ですね.....」

僧侶「やられました... 」

勇者「まあ仕方ないな」

魔法使い「次はどうします?」

勇者「真正面から叩く」

僧侶の「それでやられちゃったじゃないですか、強いですよセーブポイント」

勇者「あれはセーブ中に不意討ちをくらったからだ、真正面からいけば大丈夫」

魔法使い「準備は街でしましょう」

勇者「次こそはセーブしてぐっすり眠ってやる!」

セーブポイントa「シャア!!」

セーブポイントb「キエーーーー!」

セーブポイントc「ホヒョーーー!」

セーブポイントa・b・cがあらわれた

勇者「よし、二人とも援護頼むぞ!」

魔法使い「まかせて!」

僧侶「まかせてください!」

勇者「くらえ!火炎斬り!」シュボ

セーブポイントaはひらりと身をかわした!

勇者「じゃあこれはどうだ!はやぶさ斬り!」シュッシュッ

セーブポイントbはなめきった顔でひらりと身をかわした!

勇者「ムキーーー!」

僧侶「完全に相手のペースにのせられていますね」

魔法使い「にしてもすごいすばやさ....」

セーブポイントcはギガスラッシュを放った!

セーブポイントc「ホヒョーーー!」ズシャア

勇者「ぐあーーー!」

勇者に999のダメージ!勇者はまたしても死んでしまった

僧侶「ああ!勇者さん!今すぐ蘇生呪文を!」

セーブポイントbはザオリクを唱えた、勇者はなんと生き返った!

僧侶「へ?」

勇者「すまん僧侶、助かる」

僧侶「いや私じゃないです....セーブポイントが」

勇者「なに?セーブポイントが?」

セーブポイントb「......」

勇者「セーブポイントお前....、俺を生き返らせてくれたのか....」

セーブポイントcはギガブレイクを放った!

勇者「ぐえぇ!!」

勇者に999のダメージ!勇者は死んでしまった

セーブポイントbはザオリクを唱えた、勇者はなんと生き返った!

勇者「ちょっ.....」

セーブポイントcは魔神斬りを放った

勇者「ぶほぉ!!」

勇者に999のダメージ!勇者は死んでしまった

セーブポイントbは(ry

勇者「ぐあぁ!死んでも死にきれねぇ!!」

僧侶「やばいですよ!はやく逃げましょう!」

魔法使い「虐めじゃないこんなの!」

セーブポイントd「やめんか!お前ら」

セーブポイント達「」ピタッ

セーブポイントd「すまんかったの、勇者御一行」

魔法使い「こっちのセーブポイントはちゃんとしたことをしゃべれるみたいですね」

勇者「あの、これはどういう事ですか?」

セーブポイントd「実はの、セーブポイントシステムが壊れかけなんじゃよ....」

勇者「え.....」

魔法使い「それって....」

セーブポイントd「何年もたってるせいか....、こいつらも頭がそうとうおかしくなってるみたいでの、暴走したようなんじゃ」

勇者「あなたは正常そうですが....」

セーブポイントd「一応セーブシステムのメインシステムやっとるからの、なんとか耐えていたんじゃが」

セーブポイントd「もう、限界みたいでの」

ボロボロ....

僧侶「あれ、森が青色に」

勇者「あれ、手が!消えていく!」

セーブポイントd「わるイが、勇者一向、君達の冒険はこレでオワりだ」

勇者「そ、そんな」

セーブポイントd「遊んでくれてありガとう」

勇者「aftfyui368$?!」

そうryo「?khjjhyy./」

まほ「yhgoh*#96520?」

ブツッ

少年「うわ!バグった!ふざけんな!」

少年「セーブしてないのに!電源もういっかいつけよ」

パチッ

「テーテレテー」

→つづきからはじめる

 はじめからはじめる

 データを消す

ピッ

「データがありません」

少年「意味わかんねえ!なんだよこのクソゲー!」

少年「じいちゃんのとこから漁ってやったけど、やっぱ古いゲームはやるもんじゃねえな」

少年「やっぱ時代はこれだな、ps5!よーしff16やるかー」

少年「うひょー、グラすげえ!」

~完~

つ④



クロノトリガーだと思ったらそうじゃなかった



大層乙でござった

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