リゼ「雨に濡れたココアを見つけたので虐待することにした」 (37)

雨に濡れたココアを見つけたので虐待することにした。

他人の目に触れるとまずいので家に連れ帰る事にする。

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為されるがままのココアを風呂場に連れ込みお湯攻め。

充分お湯をかけた後は薬品を体中に塗りたくりゴシゴシする。

薬品で体中が汚染された事を確認し、再びお湯攻め。

その後は私にも同じことをしろと強要。

お湯攻めの後は布でゴシゴシと体をこする。

風呂場での攻めの後は、頭部を中心に熱風をかける。

格の違いを見せつけるため、こいつが普段食べられなさそうなものを食べさせる。

食べたことないものを強制的に食べなければいけないというのは屈辱だろう。

ふむ、泣いてしまうとは予想以上だ。

その後は寝室に連れ込み尋問。

私の言葉責めに観念したのか秘密を暴露し始めた。

私の攻めに耐えかねたのであろうぐったりとしたココアを私のベッドに引き込む。

今日一日ひどいことをしたやつの匂いを一晩中かぎ続けなければならないのは辛かろう。

寝たのを確認し、私も就寝。

リゼ「ん? あれはココアか、傘もささずに何してるんだ?」

リゼ「おーい! ココアー! …!」

ココア「ひっぐ…、うっ…、ぐすっ…」

リゼ「お、おいココア! どうした、何があった!?」

ココア「あ、リゼちゃん…、ご、ごめんね…、じゃあ私もう行くから…」

リゼ「ダメだ! このままだと風邪引くぞ! ちょっと待ってろ」

prrrrr

リゼ「もしもし、私だ。済まないが車を一台頼む。場所は…」

運転手「お嬢様、お待たせいたしました」

リゼ「ん、来たか。さ、乗るぞ」

ココア「う、うん…」

リゼ「タオルはあるか?」

運転手「ワインクーラーの上の引き出しの中にございます」

リゼ「…あった、ありがとう」

ココア「ごめんね、リゼちゃん…」

リゼ「…」

リゼ「さぁついたぞ」

ココア「…」

メイド「お帰りなさいませ、お嬢様」

リゼ「ただいま、急ですまんがコックにいつものスープを作って欲しいと伝えてくれるか?」

メイド「はい、かしこまりました」

リゼ「よし、じゃあまずは風呂だな、こっちだ」

ココア「うん…」

リゼ「それでシャロの奴がさー、っとココア、痛くないか?」

ココア「うん、大丈夫…」

リゼ「よかった…、人の背中を洗うなんて久しぶりだからなー」

ココア「そうなんだ…」

リゼ「ああ。…よしっ、これで終わりっと、じゃあ交代だな、はいスポンジ」

ココア「うん…」

リゼ「いやぁ、背中を流し合いっこするの夢だったんだ」

ココア「そっかー…」

リゼ「それにしても、やけに手馴れてるな」

ココア「うん…、ここのところ毎日チノちゃんと…、チ、チノちゃ…、うっぷ…」

リゼ「コ、ココア、大丈夫か!?」

ココア「んくっ、だ、だいじょぶ…」

リゼ「我慢するな…! 吐くと楽になるぞ」

ココア「う、うん…。ゲホッ、ゴフッ…」

リゼ(もしかして、チノと何かあったのか…? 落ち着くまでチノの話題は避けるか…)

リゼ「パジャマは私のでよかったか?」

ココア「うん、大丈夫」

リゼ「じゃあドライヤーかけるぞー」

ココア「うん」

リゼ「ココアの髪はふわふわだなぁ…」

ココア「そうかな…?」

リゼ「ああ、女の子って感じでかわいい、羨ましいなぁ、私もパーマかけてみようかな」

ココア「リゼちゃんはサラサラだよね、リゼちゃんはこのままでもいいと思う」

リゼ「それって、私にはパーマは似合わないからやめろってことか!?」

ココア「ううん…、リゼちゃんは今のままでも綺麗で可愛いよ?」ニコッ

リゼ「…! て、照れること言わないでくれ…」

リゼ「じゃ、じゃあご飯にしようか…」

ココア「うん」

ココア「ごめんね…、急に用意してもらって…」

リゼ「いや大丈夫だ、そんなことより、ごめんじゃない言葉のほうが嬉しいかな」

ココア「…うん、ありがとう、リゼちゃん」

リゼ「ああ。それじゃ、いただきます」

ココア「いただきます」

リゼ「遠慮せずに食べてくれ、足りなかったらおかわりしてもいいし、多かったら残してもいい」

ココア「うん。あ、このスープ美味しい、なんかほっとする…」

リゼ「そうか! このスープは私も好きでよく頼むんだよ」

ココア「…あったかいね、あったかいね…、あったかい、よ…、うっ、ぐすっ…」

リゼ「コ、ココア!? だ、大丈夫か!?」

ココア「だいじょうぶだよリゼちゃん…、悲しいとか痛いとかそういうのとは違うから…」

リゼ「大丈夫ならいいが、苦しかったら言うんだぞ?」

ココア「ありがとう、リゼちゃん」

リゼ「ふぅ、ごちそうさま」

ココア「ごちそうさま」

リゼ「それじゃあ私の部屋に行こうか」

ココア「うん」

リゼ「あっと、その前に。シャロからリラックスできるっていうハーブティーを貰ったんだ。淹れてくるから先に行っててくれ」

キュッ

リゼ「お?」

ココア「あっ、ごめんねっ。急に袖掴んじゃったりして…」

リゼ「…いや、いいよ。一緒に行こうか」

ココア「うんっ」

リゼ「…うん、確かにこの匂いはリラックスできるな」

ココア「そうだねー…」

リゼ「…さて、よかったら話してくれないか? なんであんなところで傘もささずにいたのかを」

ココア「うん…、今日はバイトがなかったからずっとチノちゃんと2人で遊んでたんだよね」

ココア「3時ころだったかな、チノちゃんの部屋でお客様から貰ったチョコをおやつにお茶を飲んでたんだ」

ココア「そしたらなんか眠たくなってきちゃって…、チノちゃんのベッドで寝かせてもらって」

ココア「なんかムズムズするなって、思って、起きたら…」

ココア「チ、チノ、ちゃんが…、わ、私のお、おまたに顔を、うずめてて…」

ココア「ふ、服も…、脱が、脱がされ、てて…、うぅっ…」

ココア「つい、チノ、ちゃんを、突き飛ばし、ちゃって…、怖く、なって…、逃げて、きちゃった…」

リゼ「ココア…」ギュッ

ココア「あっ…」

リゼ「辛いことを思い出させて済まない…」

ココア「リ、リゼちゃ…、う、うわあぁーーん!!! こ、こわ、こわかったよぉーー!」

リゼ「うんっ…、うん…」サスサス

ココア「ヒグッ、ウクッ、うぅ…、ぐずっ…」

リゼ「明日、チノに会いに行こう」

ココア「えっ…」ビクッ

リゼ「大丈夫だ、私がついてる」

ココア「う、うん…」

リゼ「今日はもうお休み、ココア」

ココア「ね、ねぇリゼちゃん…、一緒に寝てもいいかなぁ…?」

リゼ「ああ、お安いご用だ」

ココア「えへへ、おやすみリゼちゃん」

リゼ「おやすみ」

ココア「…スースー」

リゼ「…」ナデナデ

リゼ「…おやすみ、ココア」チュッ

つづく

~ラビットハウス前~

リゼ「ココア、怖いか?」

ココア「う、うん…、でもだいじょうぶ。リゼちゃんがいてくれるもんね?」

リゼ「ああ!」

カランコロン

タカヒロ「いらっしゃ…、おかえり、ココアくん」

ココア「は、はい…ただいま…」

リゼ「チノはいますか?」

タカヒロ「その前に話がしたいからリビングに行っててくれるかな? 今から店を閉めるから」

リゼ「わかりました、さ、行こう」

ココア「うん」

タカヒロ「今回は私のせいでココアくんを傷つけてしまい申し訳ない」

ココア「え!?」

タカヒロ「だが、誠に勝手なことだとは思うが、チノのことは許してやって欲しい」

ココア「どういう、ことですか…?」

タカヒロ「…。昨日君たちにあげたチョコにブランデーが入っていたようでね」

タカヒロ「まだアルコールに耐性のない身だ、ココアくんは寝てしまい、チノは心に抱えていた悩み事が暴発したんだと思う」

ココア「悩み、事…?」

ココア「わ、私、チノちゃんが何かに悩んでるなんて、気付かなかった…。お姉ちゃん、失格だぁ…」ポロポロ

リゼ「ココア…」

ココア「ぐすっ…、それで、チノちゃんが何に悩んでるかってのは…」

リゼ「…」

タカヒロ「それは、私からは言えない。今チノは自室にいるから、チノから直接聞いて欲しい」

ココア「わ、わかりました、じゃあ、行ってきます…、リゼちゃん、一緒に来て?」

リゼ「ああ」

コンコン

ココア「チノちゃん?」

チノ『! ココアさん、ですか…?』

ココア「うん、入っても、いいかな?」

チノ『…ごめんなさい』

ココア「え?」

チノ『ごめ、ごめんな、さい…、グズッ、コ、ココアさんに、ひどい、ズズッ、ことをしてしまい、ごめんな、さい…』

ココア「私は大丈夫…、ちょっと怖かったけど、もう大丈夫だから、ドア開けてくれる?」

チノ『…ごめんなさい…。私はもう…、ココアさんに…、顔を合わせる資格が、ありません…、ぐすっ…』

ココア「チノちゃん…」

リゼ「じゃあ、私だったら開けてくれるってことだよな?」

ココア「リゼちゃん?」

チノ『…リゼさんもいたんですか…』

リゼ「ココア、チノと2人で話したいから席外してくれないか?」

ココア「う、うん、じゃあ部屋に戻ってるよ…」

リゼ「悪いな」

リゼ「チノ、ココアはいないぞ、開けてくれないか?」

チノ『…わかりました、ちょっと待ってて下さい』

リゼ「ああ」

チノ『おじいちゃん、ココアさんのところに行ってて下さい…』

ティッピー『…』

ガチャ

チノ「どうぞ、リゼさん」

リゼ「…」

チノ「…」

リゼ「さっき、おじさんから聞いた。チノが何かに悩んでいて、今回それが暴発したんじゃないか、と」

チノ「!」ビクッ

リゼ「おじさんの発言と今までのチノの態度から、もしかしてチノはココアのこと…」

チノ「ふぅ…、多分リゼさんの思ってる通り、私はココアさんのことが好きです…」

リゼ「やっぱり、そうか」

チノ「でも、これまでですね」

リゼ「…」

チノ「リゼさん、ココアさんをリゼさんの家に下宿させてはいただけませんか? 手続きは父にお願いすると思いますが…」

リゼ「…いいのか?」

チノ「はい…、またココアさんがいなかった時に戻るだけです」

リゼ「いや、ココアに顔を合わせず、何も告げずに別れていいのか?」

チノ「今更何を告げればいいんですか…! 告白したとして、私の気持ちに応えてくれるはずがありません…」

リゼ「…たしかに、ココアはチノの告白を受けないかもしれない」

チノ「だったら…! 何も伝えず一生会わないほうが…」

リゼ「いいや、けじめをつけなきゃダメだ」

チノ「けじめ…?」

リゼ「ココアはチノが悩んでると聞いて、何でわかってあげられなかったのか、姉失格ではないかと悩んでいる」

チノ「そんな…!」

リゼ「このままチノが何も言わず別れたら、一生ココアは悩むことになる」

チノ「…」

リゼ「今までココアと過ごしてきて、弁解できないことならまだしも、ココアが人をそんな簡単に嫌うと思うか?」

チノ「…いえ」

リゼ「だったら伝えてこい!」

チノ「…はい!」

リゼ「…ふぅ、さてと…、ん?」

ティッピー「…」

リゼ「ティッピー、戻ってきたのか。じゃあ一緒にリビングに戻ろうか」

ティッピー(…ありがとう、リゼ)

コンコン

ガチャ

チノ「ココアさん…?」

ココア「チ、チノちゃん!? ごめんなさい、チノちゃん!」ギュー

チノ「わっ…、ココアさんは、何も悪くないです…、ごめんなさい…」

ココア「ううん、何もわかってあげられなくてごめんね…」

チノ「ココアさん、お話があります」

ココア「は、はい」

チノ「すぅー、ふぅー…。私、香風智乃は、保登心愛さんのことが好きです」

ココア「え?」

チノ「もちろん、友達としてでも、家族としてでもなく、きちんとした恋心として好きです。私と付き合って下さい!」

ココア「…ごめんなさい。私はチノちゃんのことを友達として、妹として好きですが、その告白には応えてあげられません」

チノ「…! …私の告白を、聞いて、いただき…、きちんと振って、いただき…、あり、ありがとう、ございました…」

ココア「ごめんね、チノちゃん。私、好きな人がいるんだぁ…」ギュー

チノ「いえ、予想はついていました」

ココア「え? そうなの?」

チノ「はい、だからこの気持ちはずっとしまっておくつもりでした。じゃあ、私はきちんと告白したから次はお姉ちゃんの番ですよ?」

ココア「うぇ!?」

リゼ「お、戻ったか、その様子だと大丈夫そうだな」

ココア「う、うん…」

チノ「今回はリゼさんに迷惑を掛けてごめんなさいです」

リゼ「いや、いいよ。じゃあバイトの時間までまだ少しあるし一回帰るから」

チノ「ちょっと待ってください、お姉ちゃんからリゼさんにお話があるそうです」

ココア「チ、チノちゃん!?」

リゼ「え?お姉ちゃん? ってココア?」

ココア「あ、うん…、えと、あのね? リゼちゃん…」

チノ「お姉ちゃん、ファイトです!」

ココア「う、うん…、リ、リゼちゃん! 好きです! つ、付き合って下さい…!」

リゼ「ふぇ!? は、はい、私も、好きです…」

ココア「ほ、ほんと?」

リゼ「あ、ああ。私もココアのことが好きだ!」

ココア「や、やったー! ありがとうリゼちゃん! 大好きだよー!」ギュー

リゼ「ちょ、は、離れて…」

ココア「えー?ちょっとぐらいいいじゃんー」

チノ「むっ、ココアさん、確か朝からシフト入ってましたよね?」

ココア「あ、そうだった! 着替えてくるよー!」

リゼ「ふぅ…」

チノ「それから、リゼさん」

リゼ「は、はい!」

チノ「店内ではいちゃつかないで下さいね」

リゼ「さ、サー!」

チノ「それから、お姉ちゃんを傷つけたら許しませんよ? その時は容赦なくココアさんを奪いますから」

リゼ「…わかった、約束する」

チノ「はい、よろしくお願いします」

リゼ「ココア」

ココア「なーに?リゼちゃん」

リゼ「ずっと一緒にいような?」

ココア「うんっ♪」

おわり

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