戦士「ガッハッハ!」(16)

勇者「女じゃないのかよ…」

戦士「さぁ勇者殿、早く魔王退治に行きましょうぞ!」

ムキムキ キラーン

勇者(筋肉モリモリだし、汗だくだし、髭面だし…何より露出度が半端ねぇ…)

戦士「わたくしめ、魔法はからきしですが、ちからとまもりは一級品ですぞ!」

勇者「あ、あぁ。頼りにしてるよ」

勇者(壁役としてな)

~城~

王様「おぉ勇者よ、よく来た。さっそくだがたの」

【skip mode】

王様「ではこれを与えよう。ひのきのぼうと、おなべのふたじゃ」

勇者「はっ、ありがたきしあわせ」

勇者(こんな馬鹿馬鹿しい装備で、いったい何人の勇者が死んだことか…)

王様「あとは1000円と薬草とバファリンじゃ…気を付けて行くのじゃぞ」

~町~

勇者「さすがにこの装備で旅に出るのは嫌だなぁ」

カランコロンカラーン

戦士「おぉ勇者殿、お戻りか」

勇者「あぁ。王様から正式に魔王討伐の依頼を受けてきた」

戦士「にしては、情けない装備ですな」

勇者「この国の経済力じゃこんなもんさ。勇者なんてのは毎日毎日、現れるからな。あまり高級な装備は出せないんだろ」

戦士「ですが、その装備では勇者殿も真価を発揮できますまい。よろしい、わたくしめにお任せくだされ」

勇者「?」

戦士「なかなかいい装備品が手に入るところを知っておりますぞ」

~あやしいお店~

戦士「ホモー、ホモはいるかー?」

ホモ「あら~ん戦士ちゃん、お久しぶりぃ」

戦士「あぁ。さっそくだが一級品の装備一式を用意してくれぬか」

ホモ「!、じゃあ、あなたもとうとう魔王討伐に…」

戦士「うむ、この勇者殿と共にな」

勇者「ペコリ」

ホモ「あらどストライク!」

勇者(うへぇ)

ホモ「いいわ、私の商人としての誇りにかけて、最高の品を用意するわ」

戦士「頼んだぞ…では勇者殿、また明日来ましょう」

勇者「あ、あぁ…」

ホモ「バッチーン」

勇者(ウインクされた…やばい、狙われてるのか俺の尻穴は)

~次の日~

戦士「勇者殿、いきますぞ」

勇者「留守番していては駄目か?」

戦士「駄目です、あのホモは貴方を気に入ったようですからな」

勇者「なら、なおさら…」

戦士「勇者殿、貴方は最強の装備を手に入れる。その尻穴と引き換えに…!」

勇者「!」

戦士「寸前まで秘密にしておくつもりでしたが…お察しの通り、あやつは男の、それも尻穴が大好物です。加えてあやつは最高の商人。様々な武具と尻穴を取り引きする、いわば闇の商人…」

戦士「こんな手段でもとらねば、良い装備は手に入らない世の中ですじゃ…勇者殿、どうか耐えてくだされ」

勇者「い、嫌だ!魔王討伐と俺の尻穴、天秤にかけるまでもないだろう!」

戦士「はい、魔王討伐が最優先かと」

勇者「ですよね」

戦士「お頼み申す、お頼み申す…何ならわたくしめの尻穴を勇者殿に…」

勇者「いらんわ」

勇者「…腹をくくるしかないのか…」

戦士「ショックのあまり首をくくらぬように」

勇者「笑えない冗談だな」

~あやしいお店~

ホモ「あら、来たわね」

戦士「揃ったか?」

ホモ「えぇ。せいどうのつるぎ、せいどうのよろい、せいどうのかぶと、せいどうのなんか…青銅装備一式よ」

戦士「ふむ、頑丈で錆びにくい、青銅か…悪くない」

勇者「まぁ、ひのきのぼうとおなべのふたに比べりゃな」

ホモ「持ってって、お代はいらないわ。その代わり…」

勇者「分かっている。当方に受け入れの用意あり」

ホモ「ウヒョ」

戦士「ゆ、勇者殿…」

勇者「戦士、お前は見届けてくれ、俺の決意、覚悟を」

戦士「…わかりましたぞ、勇者殿のケツ意、見届けますぞ!」

ヌギッ プリンッ

ホモ「ウヒョ」

勇者「来い、オチンチン。カリの違いってやつを分かりやすく教えてやる」




―――――――――――――

犯されることが恥ではない!

感じることが恥なのだ!

ホモを制するものは技術でも体格でもない……

―――――――――――――

勇者「あっ―ぐぅ…」

ホモ「グレイモン!」

勇者「はっ…あっあっあ」

ホモ「ガルルモン!」

勇者「ふわぁ…あわぁ」

ホモ「バタフライ!」

勇者「ぬ…り…か…べ…」

【skip mode】

勇者「もっと、もっと!」

ホモ「ぬばばばばばば」

勇者「欲しい、ほしいによぉぉぉぉ~!」

戦士(なんて姿だ…あれが魔王を倒そうとしている人間だと言うならば…)

勇者「ふっ、ふっ、ふっ」

戦士「もう尻を振るのは止めるのです、勇者殿!」

勇者「あっあっあっ」

戦士「目的のものは手に入れました、帰りますぞ!」

勇者「いや、いやいやいや!」
戦士「目を覚ますのです、勇者殿の目的は何ですか!?」

勇者「ビクッ!」

戦士「魔王を倒す…ただそれだけでしょうが…尻を振るのはその後でもよいでしょうよ」

勇者「あ…うぐぁ…」

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