男「テトリスがすべての世界?」(25)

即興だけどいくわ

男「・・・・・ん、ん?」

ナース「ん・・・あ!お、起きた!」

男「・・・え?」

ナース「先生、センセー!」

男「・・・・なにこれ」

医師「おお、起きましたか!」

ナース「はい!」

男「・・・・・あ、あのー」

医師「ちょっと待ってください、身体検査をしますので」

男「いやちょっとその前に・・・僕はここで何をしているのでしょうか?」

医師「あ・・・記憶がないのですか?」

男「・・・・・・・・・はい、今試してみても全然思い出せません」

医師「そうですか・・・」

医師「実はあなたは、大きな事故に遭って一ヶ月寝たきりだったんですよ」

男「え・・・・・一ヶ月も・・・・!?」

医師「ええ」

男「そ・・・そんな・・・・」

医師「どうやら記憶障害になってしまっているようですな」

ナース「そのようですね・・」

男(何も思い出せない・・・・)

男「そ、その、一ヶ月のあいだに僕の家族とかは来なかったのでしょうか?」

医師「はい・・・それが、誰ひとりとして見舞いに来なかったので・・・」

ナース「我々もあなたがよくわからないのです」

医師「それでは検査などがありますので・・・」

男(お、おれはいったい・・・・)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

医師「では、退院しても大丈夫です」

男「あ、ありがとうございます・・・」

そう言うと彼は、トボトボと不安げに歩き始めた。

男「記憶もないのに・・・俺はどこに行けばいいんだ・・・」

男「・・・ん?何だあれ?」

彼の視線の先にあったのは、エアホッケーというかデュエルターミナルというか
よくわかんないものだった。

医師「それでは検査などがありますので・・・」

男(お、おれはいったい・・・・)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

医師「では、退院しても大丈夫です」

男「あ、ありがとうございます・・・」

そう言うと彼は、トボトボと不安げに歩き始めた。

男「記憶もないのに・・・俺はどこに行けばいいんだ・・・」

男「・・・ん?何だあれ?」

彼の視線の先にあったのは、エアホッケーというかデュエルターミナルというか
よくわかんないものだった。

医師「それでは検査などがありますので・・・」

男(お、おれはいったい・・・・)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

医師「では、退院しても大丈夫です」

男「あ、ありがとうございます・・・」

そう言うと彼は、トボトボと不安げに歩き始めた。

男「記憶もないのに・・・俺はどこに行けばいいんだ・・・」

男「・・・ん?何だあれ?」

彼の視線の先にあったのは、エアホッケーというかデュエルターミナルというか
よくわかんないものだった。

男「こ、これは一体・・・・・?」

男は群衆の中に割って入ってみたものの、何かはよくわからなかった。

「お、おい!あれ見ろよ!!」

男「ん?なんだ・・・・?」

一人の男が発した声の先には、異様なオーラを持つ老人が一人。

老人「ふっふっふっ・・・・・」

「お、おいあれ老師さんじゃね?」
「いやリンスカムじゃね?」

老師「たわけが!!!!!!」

老人が吐き捨てたと思うと、男以外の群衆は膝まづいていた。

男(こ、この人何・・・?)

老師「ほう・・・・貴様。わしの前で立っていられるとはな・・・」

男「ええー・・・・・」

男(マジでなんなんだよこいつ!!!)

老人はゆっくりと、どこか狂気じみた目をギラつかせながら男に近づいていた。

老師「ふっふーん・・・貴様、わしのことを知らぬのか?」

男「は、はあ・・・それが・・事故で、記憶をなくしていまして・・・・」

老師「なんと!記憶喪失というものか・・・・!」

男「は、はあ・・・・」

老師「そうか・・ならば・・・・はあっっっっっ!!!!!」

男「うっっ!!」

老人の右手から発せられた閃光が男の頭に直撃し、男は苦しそうにうずくまる。

なぜか老人はそれをみてしたり顔だ。

男「な、何をしたんですか・・・・」

老人「ふふ、貴様の記憶を戻しておいたわ」

男「え????????????」

男(んなバカな・・・・あれ?)

男(は!スラスラと思い出せる!!!なんだこの人!!!)

老師「どうじゃ?記憶は戻ったか?」

男「は、はい・・・!みんなが夢中になってたあれは・・・テトリス、ですよね?」

老師「そうじゃ。今やテトリスは、この世界の全てといっても良いだろう」

男「・・・・・・え?」

男「いやいやいやいやいや、あれってただのゲームでしょ?」

「おい!老師様の前でよくそんなことが・・・」

老師「まあよい」

群衆のうちの一人が何かの危険を察知したかのようにそう言ったが、
老人になだめられ、いかにも歯切れが悪そうに引き下がった。

老師「貴様、記憶喪失はいつからじゃ?」

男「それが、一ヶ月前に事故に遭ってから寝たきりだったようで・・・」

老師「ふむそうか・・・・では特別に教えよう」

老師「いまのテトリスとやらを」

男(とってもダルイ予感しかしない・・・・・)

老師「ぬっふっふっふっふ・・・今や!テトリスは全て!」

老師「一流の戦士などは年俸10億などザラじゃ!」

男「な・・・なにぃ!!」

老師「そんな華やかな世界に憧れ、多くの少年少女は夢抱き・・・」

老師「そして儚く散ってゆくのじゃ・・・・・」

老師「そう!テトリス戦士はそんな思いを背負っておる!!」

老師「今やテトリス棋聖戦は視聴率90%!!!!」

老師「総選挙も裁判も日銀もアベノミクスもすべてテトリス!!」

老師「テトリスとはこの世の全てなのじゃー!!!」

男(・・・・・・・)

男(俺がいない一ヶ月のあいだに何が・・・・)

老師「ふっふ、どうやら貴様は珍しくテトリスに興味がないようじゃが・・・」

男「は、はあ・・・・テトリスにそんなに思い入れもないですし・・・・・」

老師「じゃが今の世ではテトリスの波に飲まれゆくのも必然じゃろう・・・・」

男「ええーー・・・・・・」

老師「それに貴様・・・妹がいるんじゃろう?」

男「!! ・・・・・なぜそれを」

老師「さっき記憶を戻した時にちょちょっとな・・・」

老師「一流の戦士になれば、全世界で貴様の顔が流れる」

老師「妹を探すくらい、訳はないじゃろう!」

男(・・・・・・・)

男(妹・・・・・)

男「・・・・・・よし」

男「わかりました。俺、テトリスで生きていきます!」

老師「ようし、よくぞ言った!いい師が見つかれば良いな!」

男「え・・・?いや、自分で言うのもなんですが」

男「僕、けっこうテトリスには自信あるんで。一度も負けたことないし」

ザワザワ

「おいおい、あいつ無謀すぎるだろ」
「あいつ死んだな」
「中田翔活躍できんのかよ」

老師「いうな小僧・・・ならば、ワシとやるか・・・・!?」

男「・・・・別にいいですけど・・・?」

老師「ふん・・・・ちびるでないぞ・・・」

男(ああ・・・久しぶりだなぁ・・テトリス)

老師「では行くぞ!!!」

ギシィィィン

男「そ・・・それは?」

老師「ふふふ・・・・これはテトリスディスク!!」

老師「現代はこれでテトリスをするのじゃ!!」

男(もろデュエルディスクじゃね・・・?)

老師「貴様は持ってないようじゃな」

老師「よし、特別にこれをやろう」

ザワザワ
おい!あれ老師ディスクじゃねーか!!
あいつどんだけラッキーなんだよ!!
内川の走塁せめんなよ!!

男「あ・・・・ありがとうございます」

老師「では行くぞ!!」

老師「スタート!!」

ピュイイイイイイイン

ピコーンピコーン

男「うわー、やっぱ懐かしいなーテトリス」

男「よし、おれの四ライン消しを見せてや・・・・ん!?」

ダダダダダダダダダダダダダダダダダ

男「な、なんてこった!!」

男「どんどん妨害ブロックが積み重なってゆく!!」

男「しかもスピードが尋常じゃない!!!!!}

老師「トドメじゃ!!!」

グアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!

男「うわわわあああああああああああああああああ」

game over

男「う・・・つ、つよい・・!!!」

老師「ふふ、若造が」

老師「今度テトリスを舐めおったらこんなものでは済まさんぞ」

男「・・・・・・・・・」

老師「・・・・・ではな」

男「待ってください!!」

老師「・・・・なんじゃ」

男「お・・・俺の師になってください!!」

老師「・・・・・・・・」

男「・・・・・・・・・・・お、お願いします!!」

老師(・・・あやつは中々良い筋をしておったな・・・)

老師「・・・・ふむ。よいだろう」

男「!!!ありがとうございます!!」

ザワザワ
おい!聞いたか!?
あの老師が弟子を取るなんて!!
プエルトリコ

老師「では行くぞ・・・付いて参れ!!」

男「は・・はい!よくよく考えたら俺に妹なんていませんでした!!」

老師「そうじゃな!!ワシもテトリスができるからって記憶を戻せるわけないわ!」

男「これからお願いします!!」

第一章 完

第二章

男「それにしても俺が寝てるあいだに何があったんだよ・・・・」

男「・・・お。にちゃん懐かし。ちょっと覗いてみるか」

男「・・・どれどれ・・・・ん!?」

土壇場で棒が二本来たときの感動
z型のテトリミノ三連続できたったwwwwwwww
で、でたー回転入れだけで裏技的扱い奴ーwwww

男「・・・・・・・・・・・・・・」

男「俺がいないあいだに一体何が・・・・」

男「そ、そうだテレビでも見よう」

男「おれほこたて好きなんだよなー」ピッ

絶対に積み上げられないテトリミノと万物を積み上げるプレイヤー
ピッ

男「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

男「ほんとにテトリスだらけだ・・・」

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