希「死なんといてね、ことりちゃん」ことり「知らないの?…私は死なない」 (543)

希「ここは音楽の鳴り止まぬ街、音都…」

真姫「このSSはラブライブ!×仮面ライダーWのクロス、というよりもパロディやオマージュに近いSSよ」

希「あれ…?前みたいに設定の説明は…?」

凛「そんなん面倒だから前スレを見てもらえば済むことにゃ」

ことり「そんなわけでこのスレは3スレ目に当たるから、ちょっとでも興味がある人は…」

絵里「前々スレ『希「ここが、うちの探偵事務所や!」真姫「それを言うなら私たちの、でしょ?」(希「ここが、うちの探偵事務所や!」真姫「それを言うなら私たちの、でしょ?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1398/13984/1398434859.html))』と」

絵里「前スレ『凛「そんなの凛聞いてないよ!?」ことり「私に質問するな」(凛「そんなの凛聞いてないよ!?」ことり「私に質問するな」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1402929185/))』を先に読んで頂くことを推奨するわ」

真姫「この下の登場人物紹介の時点でネタバレがあるからね」

希「結構長いけど興味がわいたらどうぞ」

凛「でー、恒例とも言える注意事項なんだけどー…」

絵里「まずは前スレ、前々スレは安価も用いるスレ、いわゆる安価SSだったけど、今回はほとんどないと思うから安心してもらっていいわ」

ことり「で、もう一つ重要なこと。このSSには多数のオリジナル設定が含まれてるの」

真姫「顕著なのが、私たちラブライブ!キャラクターの設定ね。もうスクールアイドルやってないどころの問題じゃないわ」

希「年齢や家族構成や性格、趣味嗜好もちょいちょい、どころかかなり変わってきてるよね…」

凛「原作の面影は口調くらいだと思ってくれて構わないにゃー」

ことり「受け入れがたい人もいるかもだけど、そういうスタンスってことを理解して欲しいな」

絵里「そしてさらに、キャラクター稼ぎのために苗字の違う同一人物も多数登場するわ!」

希「一番多いんがにこっちで、今までで、えーっと…、矢尻、矢西、矢敷…」

真姫「まぁそのくらい多いってこと!これには後付けでちゃんとした設定があるんだけど、そのへんはストーリーを読んでみてね」

凛「そしてこのスレでは仮面ライダーWの劇場版、AtoZにあたるストーリーをやっちゃうにあたって…」

絵里「THE IDOLM@STERともクロスしちゃうわ。これらも設定は名前と口調くらいだけ、だけどね」

ことり「私たちと敵対する役柄だけど、ファンの対立を望んでいるわけじゃないから、それに関しては了承してね」

希「その他はここや前スレ前々スレを見てなんとなーく察してくれたら幸いや。注意事項がまたあれば後で付け足してくね」

凛「それじゃ次レスから登場人物紹介!まだ前スレを見てない人はネタバレ注意にゃ!」

絵里「でもまぁこんな感じで改変しているのよ、って雰囲気を掴んでもらうためには見てもらっても構わないけどね」

ことり「結局どっちでもいいよ!」

真姫「それじゃ最後はいつもの決め台詞で!…せーのっ」



五人「「「「「これで決まり(や/よ/にゃ/ちゅん/ね)!!」」」」」



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1409755619

登場人物紹介


1.主要メンバー


東條希

22歳。東條西木野☆探偵事務所に勤める探偵の一人。
変身ベルト「ミューズドライバー」を使用することで仮面アイドルMuseに変身する。服装はまんま左翔太郎コス。
最近UTXや真姫や絵里メインの話になってきたせいか、微妙に影が薄い気がする。
だけど最終話も近いしそろそろ大活躍の予感?


西木野真姫

10歳(外見は約18歳)。東條西木野☆探偵事務所に勤める探偵の一人。
変身ベルト「ミューズドライバー」を使用することで仮面アイドルMuseに変身する。
地球のあらゆる情報を楽譜として記憶している『音楽室』にアクセスできる力を持つ、探偵事務所のブレイン。
凛の父親に「アイドルのように可愛い」と言われたことでアイドルが好きになり、将来は自分もアイドルを目指す、と考えている。
UTXの前身、錦野財閥の総帥、錦野真姫のクローンの一人であり、成長を促進させる培養液で育ったため、実年齢よりも成長している。
劣化レプリカとか言わない。


星空凛

20歳。東條西木野☆探偵事務所の所長。
1年前の事件で父親を亡くしており、その跡を真姫に押し付けられて所長となった。
戦闘能力は皆無だが、希よりも会話術に長けたり、探し物のスキルは事務所内随一だったりする。
損な役回りを押し付けられがちだが、とあるメモリに対する耐性がある。…らしいが未だにその設定は発揮されていない。


南ことり

21歳。音都警察署に超常犯罪捜査課を立ち上げるために音都へと帰ってきた若きエリート。
変身ベルト「チェスドライバー」を使用することで様々な仮面アイドルへと変身する。服装はまんま照井竜コス。
唯一の家族である母親をMのメモリの持ち主・園田海未に殺されたことで復讐に燃えていたが、
復讐ではなく、誰かを守るために戦うことを決意し、過去を乗り越えることで園田海未を撃破する。
普段はおっとりとして柔らかな物腰だが、事件や戦闘になると性格が一変する。あと腹黒設定は最近忘れられてきた。


絢瀬絵里

23歳。元UTX直属のガイアメモリ専属の売人であり、今は東條西木野☆探偵事務所に居候している。
海に沈み亡くなったかと思われていたが、記憶喪失ながらも一命を取り留めていた。
その後も何度か命の危機に貧しているが幾度となく死亡フラグを回避してきている。
フェンシングの経験があり、夢はフェンシングのプロ選手になることだが、今は希たちと音都の夢を守ることを第一としている。
変身ベルト「ロストドライバー」を使用することで仮面アイドルディコーラムへと変身できる。



2.準レギュラー


高坂穂乃果

20歳。希たちに事件の情報を与える情報屋をしている。主にフルーツパーラーで甘いものを食べている。
南ことりの後輩で、学生時代はソフトボール部でキャッチャーをしていた。人の心を揺さぶる会話術と人の癖を見破る観察力に長ける。
ことりの事が(性的な意味で)好きらしいが、おそらくその恋は実らずじまいとなる予定。


高崎穂乃果

21歳(故)。かつてこの街で情報屋をしていた。男物の革ジャンを好んで着用している。
優秀な情報屋だが女性に対しては情報代の代わりにセクハラまがいの無茶ぶりをすることで欲求を満たすアブナイお姉さんだった。
希たちのような英雄に憧れた結果ガイアメモリに手を染めてしまい、力を行使しすぎた挙句メモリの副作用により精神が崩壊、
さらにメモリの過剰適合者だったため完全にメモリと一体化してしまい、最後はMuseによって撃破される。


矢西にこ、和泉花陽

22歳(にこ)、20歳(花陽)。どちらも音都警察署に勤める婦警。
かつてガイアメモリの被害を受けた数少ない警官ともあってか、(半ば無理やり)超常犯罪捜査課へと配属された。
二人共ヒーローに憧れている。元ゲストキャラの二人なので苗字が違うけど気にしないでね。

3.主な敵


綺羅ツバサ

謎の組織UTXの幹部の一人。使用するメモリは『ユーフォリア(Euphoria)メモリ』。
UTX総帥の代わりにUTXの全権を握る事実上のトップ。未だに目的は分かっていない。
UTX幹部の中では一番まともに見えるが、友人であろうともUTXを裏切る人間には容赦はしない冷徹な部分もある。
相手の幸福感を増幅し、思考・運動を停止させる能力を持つユーフォリア・ドーパントへと変身する。


統堂英玲奈

謎の組織UTXの幹部の一人。使用するメモリは『ドロレス(Dolorous)メモリ』だったが、現在は『ライブ(Live)メモリ』。
普段はクールだが一度笑うと収まりがつかない。組織に歯向かう人間をゴミのように葬ることに快感を覚える。
元は優しい心の持ち主だったが、裏切り者を何度も処理していくにつれ、それを快感に感じる心と優しい心が混在する複雑な心の持ち主となった。
UTXを裏切り、一度はツバサに心臓を貫かれたが、ライブメモリの力により蘇る。その際、UTX総帥に優しい心を消去されてしまった。
一定範囲内の人間の生命力を吸い取り、攻撃力に変換するライブ・ドーパントへと変身できる。


優木あんじゅ

謎の組織UTXの幹部の一人。使用するメモリは『アグリネス(Ugliness)メモリ』。
表向きは超人気スーパーアイドルとして有名だが、人の命をなんとも思わない残酷な面も持ち合わす。
ツバサとUTX総帥により、新たなUTXのトップへと君臨する。その際希とは縁を切ったつもりだが、それでもまだ気になっているらしい。
ドーパントに変身すると、超再生能力と人間の細胞をドロドロに溶かす力を持つアグリネス・ドーパントとなる。
また、ガイア・プログレッサーと融合したことにより、アグリネスエクセレントとなる。
Museクレッシェンドスターエクセレントをも圧倒する力を持ち、さらに『音楽室』へとアクセスする力も身につけた。


UTX総帥  ニシキノマキ

謎の組織UTXを統べる謎の人物。その正体は錦野財閥総帥、錦野真姫のクローンのひとり。
基本部下任せだったが、計画の進行とともに彼女も動き出す。
真姫のことを『器』と呼んだり、自ら抹殺命令を下した英玲奈を組成するなど、その行動には謎が多いが、真意は未だ不明。


園田海未

ことりの母親の命を奪ったMのメモリの持ち主。使用するメモリは『ミックス(Mix)メモリ』。
元は日舞の家系に生まれ、日舞を学ぶ上で自らを美しく見せることに執心した挙句自分だけの美しさを見出すことに狂ってしまい、
ある夜ユーフォリア・ドーパントを目撃し、その美しさに感銘を受けたことにより、綺羅ツバサを殺害するための力を求めるようになる。
その過程でメモリを用いた殺害に美しさと快感を感じるようになり、かつて音都を震撼させた連続殺人事件を起こした。
自分の体内に取り込むために様々な人間にメモリを投与してきたが、復讐を乗り越えた南ことりにメモリを破壊され、
複数のメモリを体内に取り込んだ副作用により命を落とした。
幾多ものメモリの能力を組み合わせることで強大な力を生み出すことのできるミックス・ドーパントへと変身する。



4.その他


シュラウド

顔面包帯巻きで黒いコートを羽織った謎の女性。
真姫にワイルドメモリを渡したりことりにドライバー一式を渡したりするなど、手助けをすることが多いが真意は不明。
元ネタと違い口調は丁寧語をよく使う。が、最近面倒なのでそれも少なくなってきた。


星空凛太郎

凛ちゃんのお父さん。星空☆探偵事務所の所長であり、希の師匠。
1年前の事件で希をかばったことで命を落とす。仮面ライダーステラに変身できた。
ハードボイルドってわけでもなくかなり軟派な性格でよく希や凛にオヤジ臭いセクハラ発言もしていた。


矢澤にこ、小泉花陽

今回のスレでやっと登場する本苗字の二人。
どこで出てくるかはお楽しみ!

5.仮面アイドル


仮面アイドルMuse

希と真姫が変身する仮面アイドル。基本仮面ライダーWのパクリ。
右半身が真姫の顔、左半身が希の顔となって変身する。
ソウルメモリ側は音楽関連、ボディメモリ側はタロット関連のメモリとなっている。
急にメモリの種類が増えるような気もしているがそれは気のせいで最初からたくさん持ってる。


仮面アイドルナイト、仮面アイドルルーク、仮面アイドルビショップ

ことりが変身する仮面アイドル。武器の大型バット、ポーンバスターを奮って闘う。
3つのメモリの組み合わせにより三形態と3つの武器を駆使した戦闘を行う。
後にソフトボールを模したエースメモリ、スラッガーメモリを所有する。


仮面アイドルディコーラム

絵里が変身する仮面アイドル。あらゆるガイアメモリの力を引き出せるレイピア型の武器、Dフェンサーを用いて闘う。
ドーパント時と同じく分身能力と飛行能力を持ち、さらに敵の使うメモリをメモリブレイクさせずに取り出す、メモリキャプチャーという能力を持つ。
キャプチャーしたガイアメモリを駆使して闘う他、Museやナイトのメモリを使用することも可能。
ただし純正化されたメモリは能力の適用時間が短い欠点がある。




真姫「仮面ライダーじゃなくて仮面アイドルよ。申し訳程度のアイドル要素ね」

凛「ここら辺は詳しく説明するとめっちゃ長くなるからだいたいこんなもんってわかってくれたらおkにゃ」

絵里「そして次から本編…、しかもいきなり劇場版から入っていくわよ」

ことり「まだ1ミリも書いてないから今日中にどこまでやれるかは不明だけどね」

希「それじゃ、始めていくよー!」

音都上空 ヘリコプター内


バロロロロロロ…


矢澤にこ「こ、このT2ガイアメモリを送り届ければ私も昇格…!ぐふふふ…」

小泉花陽「にこちゃん、笑みが黒いよ」

矢澤にこ「でもそうじゃない!こんな楽な仕事で昇格なんて、笑いが止まらないってものよ!にゅふふ…」



さらにその上空 航空機内


ブロロロロロロ…


??「…」

??「ふっ!」ダッ


ヒュゥゥ~…

ガシィッッ!!



ヘリコプター内


グラグラ…


矢澤にこ「な、何っ!?」

小泉花陽「ゆ、揺れてるっ…!?ってうわぁっ!!にこちゃん、そこそこ!」

矢澤にこ「そこ、って…、うわ!侵入者!?」

??「こんにちわ」

矢澤にこ「こ、このっ…!」カチャッ

矢澤にこ「ていぃっ!!」バンバンッ

??「うぐっ…!」

矢澤にこ「やったか!?」

小泉花陽「にこちゃんそれやってないフラグだよ!」

??「…いい腕ね。正確に心臓よ。ふっ!」バシィッ

矢澤にこ「おぶふぅっ!!?…せ、せっかく出番が出来たと思ったのに…ガクリ」

小泉花陽「に、にこちゃん…!」

??「よいしょっと…」ガチャッ

(にこの持っていたアタッシュケースを開く音)

??「私にはこれ…、ね」スッ

(ロストドライバーを装着する音)

??「…」\エンプレス!!/


ガシャンッ ガショーンッ

ピカァァァァァァァ…!!


エンプレス「…ふぅ」


小泉花陽「仮面アイドル…!」

矢澤にこ「ぅぐっ…!クッソォ…!出番がここで終わるくらいならいっそ…」

矢澤にこ「アンタも、道ずれよっ…!」ポチッ


エンプレス「…っ!アタッシュケースが…、爆発する…っ!」ダッ



ボガァァァァァァァンンッ!!



どこかのヘリポート



シュタッ

エンプレス「…」


??「うわ~、すごいの!落ちてるメモリが流れ星みたーいっ!」

??「まぁ上出来でしょう。一番の目当ては春香が手に入れたことですし」

??「って貴音ぇ~!春香はいいだろうけどー、自分たちのメモリはどうするんだよーっ!」

エンプレス「…すぐに出会えるわ」

??「ほぇ?」

??「鈍いの~。知らない?ガイアメモリと人間は、運命的に引き合うんだって」

貴音「自分で探せ、ということですね」

??「ふぇぇ…、単独行動はちょっと…。だ、誰か一緒についてきてくださいぃ…」

??「じゃあ自分のペットのイヌ美を…」

??「それはもっとイヤですーっ!」

エンプレス「…さておき、宝探しよ」

エンプレス「この街を、地獄にするための」



仮面アイドルMuse FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ




仮面アイドルMuse!

それは、二人で一人の探偵!

ハードボイルドは最近そんなに気にしなくなってきた、心優しきスピリチュアル、東條希と、

脳内に『音楽室』と呼ばれる膨大な知識を抱えるアイドル大好き少女、西木野真姫が、

仮面アイドルとなってガイアメモリ犯罪に挑む、謎と戦いの物語である!

東條西木野☆探偵事務所内


ピチャ… ピチャ…


希「あーっもう!いつの間に天井に穴空いたんやろ…、古いからかなぁ…この事務所も」



凛「るんるんらーんっ!」

絵里「…どうしたのよ、えらくご機嫌ね」

凛「うんうん、実はねー…」



テレビ


リポーター(ハロウィンの時のお姉さん)「音都タワー花火大会!この大会の恋の伝説、知ってるよねーバロンくん?」

バロンくん「奪い取り、踏みにじる。それが本当の勝利の…」

リポーター「おぉっとぉ!バロンくんは喋れなかったんだ!今何か言ったような気もするけどそいつは気のせいだねっ!」

リポーター「ちなみにバロンくんってのはこの街音都のマスコットキャラクターだってことは説明するまでもない周知の事実だけど一応ね!」

リポーター「そして恋の伝説っていうのは!この日展望室でバロンくんと記念写真を撮った男女…、もとい男同士でも女同士でもここはいいことにしよう!」

リポーター「その人たちは必ず結ばれちゃうんだよねーっ!!」



ことり「貰い物だけどどう?理由はわからないけど凄い人気みたい…」ソワソワ

凛「ん?いいけど…、穂乃果ちゃんは?」

ことり「ほ、穂乃果ちゃんもいいんだけど…、やっぱり私は、凛ちゃんがいいかなって…///」

凛「えっ?」

ことり「あっ…、じゃなくて!穂乃果ちゃんはその日仕事で行けないんだって!だから凛ちゃんと、ね…?」

凛「ふぅん…、まぁ余ってるなら別にいいけど…」



凛「…ってなことがあってねー。人気のスポットならそりゃ楽しみだにゃっ!」

絵里「今の情報から察するにそれってことりが凛のこと…」

凛「にゃ?」

絵里「…いえ、何でもないわ」

凛「で、でもっ…」


バタンッ(窓を開く音)


凛「この雨何っ!?」


ザーザー…

凛「明日までに晴れてくれないと中止になっちゃうにゃ…」

絵里「凛にとっては中止になってくれた方が都合がいいのでは…」

凛「は?」

絵里「ナンデモナイノヨナンデモ。…よし、ならここは雨を止ませるダンスを踊るわよ!」

凛「なぜここでダンスを…」

絵里「ダァ↑ンスで人を魅了したいんでしょ!?」

凛「一言もそんなこと言ってないよ!?」

絵里「ヘイヘイ~…、雨よ止み給え~…」フラフラ

凛「おぉ…、奇っ怪なダンスだにゃ…」

絵里「ハイッ!エビバデダンスッ!!」

凛「お、おぅ…、や、止み給え~…」フラフラ

希「何やってるんや二人共…」


希(その日は生憎の雨やった)

希(後々のことを思うと、これは街と真姫ちゃんが流した涙やったんかもしれない)

音ノ木公園


ザー… ザー…


真姫「…来ないわね」


プルルル… プルルル…


真姫「あ、電話…」カチャッ

真姫「はい、もしもし」


海未『あ、真姫ですか?…すみません、急用で遊びには行けなくなりました』

海未『今日映画館のバイトの人が急病で、その穴埋めを急遽任されることになってしまい…』


真姫「あ、そう。うん、残念だけど仕方ないわね」

真姫「うん、うん…。気にしないで。それじゃ、バイト頑張ってね。うん」プツッ

真姫「…ふぅ。バイトかぁ…。暇になっちゃったわね」

真姫(小野田海未。とある事件のあと、友達になった人)

真姫(これまでも何度か遊びに行っていて、今日も彼女とショッピングへ行く予定だったんだけど…)

真姫「仕方ない。雨が止むまで作曲をしてましょう」サッ

真姫「ふんふんふ~ん…」


タッタッタッ…

ガキ1「ねぇ、真っ白い五線譜見て面白いのー?」


真姫「ん?えぇ、まぁ…」


ガキ2「ねぇ、知らない人と話してないで、早く遊びに行こうよ~!」

ガキ1「あ、うん今行くー!じゃあね、変なお姉さん!」

タッタッタッ…


真姫「…変な、は余計よ」

真姫(あんな子供たちは遊ぶ予定があって、私はひとり作曲、だなんて…。寂しすぎるわ)

真姫(…そういえば、私にもあんな子供の頃が、あったのよね。覚えてないけど)

真姫(UTXの内部で育てられた、って話らしいけど、友達…、いたのかしら?)

真姫(もしいたら、どんな人、だったのかしら)

真姫「私の、友達、か…」

ピチャッ… ピチャッ…


真姫「お、止んだわね。じゃ、帰りましょ…」スッ…


ドガァァンッ…!!


真姫「…っ!?」


キャァァ!! ウワァァァ!!


ジャック・オー・ランタン・D(以下ジャック・D)「ヒャッハーッ!!」

イマジン・D「フヒヒヒヒッ!!」



真姫「あのドーパントたちは…!一度倒したはずなのに…!?」



ガキ1「うぅっ…!痛いよぉ…」

ガキ2「た、立って!立たないと殺されちゃうよぉ…」

ガキ1「痛くて立てないよぉ…」

ジャック・D「フヒヒヒヒ…!!」


真姫「…っ!」ダダッ


真姫「この子達に、手を出すなっ!!」バッ

ジャック・D「グゥッ…!」

真姫「はぁっ…!」

ジャック・D「フンッ…!」ブンッ

真姫「っ!」

真姫(やられっ…!)


バンバンバンッ!!


ジャック・D「グエェェッ!?」


真姫「…なっ!?」

謎の女性「…」バンバンバンッ


真姫「…っ?だ、誰…」


謎の女性「…」バッ

バンバンバンッ


(帽子を掴む音)

(そのまま帽子を横に投げ捨てつつグラサンを外す音)


真姫「…っ!」

真姫(希と、同い年くらいの女性…?いえ、それより少し年上かしら…?)


謎の女性「早くその子たちをっ!」フリカエリッ


真姫「っ!」

真姫(青いロングヘアー…、キリっとした目つき…、気の強そうな声、平坦な胸…)

真姫「う、海未っ…!?」


謎の女性「早くなさいっ!」


真姫「わ、わかったわ…!こっちよ!」ダダッ


謎の女性「ふっ!」バンバンッ


ジャック・D「グエェェェ!!」

イマジン・D「グオォォッ!!」


謎の女性「ふんっ!」バンバンッ カチッ

謎の女性「…!弾切れ…」


ブロロロロロロ…


謎の女性「この音は…」



希「はぁぁぁぁぁっ…!!」

(段差もないのにバイクが宙を飛ぶ音)

希「とりゃぁぁぁぁっ!!!」

(空中でバイクから飛び降りつつ2体のドーパントに向かって蹴りをかます音)

ドーパント×2「「ぐふぉぉっ!!」」



希「着地っ!」(着地する音)

希「…一々うるさい」(ごめん)

真姫「希っ!」

希「真姫ちゃん、怪我ない?」

真姫「うん、平気。…それより、とっととやっつけるわよ」

希「おうさ!」


謎の女性「…」


希「ふっ!」スチャッ

真姫「行くわよ」\クレッシェンド!!/

希「うんっ」\スター!!/


希・真姫「「変身っ!!」」

\クレッシェンド!!/\スター!!/ デレレーンデレレデレレレーン


真姫「ぅ…」フラッ…


謎の女性「あっ…!」ダダッ


(謎の女性が倒れる寸前の真姫の身体を抱える音)


Muse「…えっ?」



ジャック・D「グヘヘヘッ!」

イマジン・D「フヒヒヒ…!」



Muse「行くよっ…!」ダダッ

街道


『緊急通報、緊急通報、音都各地でドーパントが多数出現。現在警官隊と交戦中。繰り返す…』


警官A「うわぁぁぁぁぁ」バンバンッ


ディコーラム・D「フハハハハハ!!」

ペルソナ・D「イヒヒヒヒッ!!」


ディコーラム・D「フンッ!!」バキィッ!!

警官A「ごふぅっ」


ペルソナ・D「オラァッ!!」バゴォッ!!

警官B「おびょぉっ」



ブロロロロ…


ドーパント×2「「ムッ?」」


絵里「…ったく、騒ぎを聞いて駆けつけてきてみれば…」

絵里「なんなのかしらね?この地獄絵図。私に対する嫌がらせ?」

ことり「私に質問するな」

絵里「別に質問ってわけじゃないんだけど…」

ことり「あ、とりあえず言っておこうかな。…ディコーラムにペルソナ!地獄から迷いでたのっ…!?」

絵里「予告にあったからってワザワザ言う必要…」\ディコーラム!!/

ことり「てへっ☆」\ナイト!!/


絵里「…変身っ!」

ことり「変…、身っ…!!」


\ディコーラム!!/ \ナイト!!/ ヒヒーンッ


ディコーラム「行くわよっ…!」ダダッ

ナイト「ハァッ…!!」ダダッ



ズバシュッ!!

音ノ木公園


Muse「せやっ!!とりゃっ!!」バシィッ!!ズバシィッ!!


ジャック・D「ぐふぅっ!!」

イマジン・D「へごぉっ!!」


Muse「…はっ!」\フォルテ!!/

\フォルテ!!/\スター!!/ テーレテテーッレデレレレーン


Muse「強く、強く…!もっと強く!!」

Muse「てりゃあぁぁぁぁっ!!!」バキィィィッ!!


ジャック・D「ぐふぇぇぇっ!!!」


Muse「ドデカイん、もう一発食らわせたるっ!でやぁっ!!」バゴォォッ!!

ジャック・D「ぎょへぇっ!!」


Muse「ふんっ!」\フェルマータ!!/

\フェルマータ!!/\スター!!/ テレレンダダーンデレレレーン


Muse「うりゃっ!!」ビヨーンッ バシィッ!!


イマジン・D「ぐわぁっ!!」



どこぞの駐車場


ナイト「てぇいっ!!」バシィッ!!


ディコーラム・D「グゥッ!!」


ディコーラム「このっ!!」シュパァンッ!!


ペルソナ・D「グギャァァッ!!」


ディコーラム「…こいつらの顔を見るのもイヤだわ。とっとと片付けましょう」

ナイト「せっかちだなぁ…。ハイハイ」\ルーク!!/

\ルーク!!プロモーション!!/


ディコーラム「こいつで!」\ペルソナ!!/

\ペルソナ!!真姫シマムドライブ!!/


1「ヘヘイッ!」2「オレガモウヒトリタァナマイキナ!」3「最近カタカナで喋るの疲れてきたわ」


ディコーラム「はぁぁっ!!てぇぇいっ!!」

シュバババババババババババババッ!!(4体のディコーラムがペルソナ・Dを切り裂く音)


ペルソナ・D「グアァァァァッ!!!」

ナイト「これでも喰らえっ!」

\ルーク!!真姫シマムドライブ!!/


ナイト「でやぁぁぁぁっ!!」パカラッパカラッ

ナイト「だぁぁっ!!」

ズゴォォォッ!!(下半身馬になって突進しつつ槍を持って突撃する音)


ディコーラム・D「グ、オォッ…!!」



ディコーラム「…ダスビダーニャ」

ナイト「絶望がお前の、ゴールだ」



「「グワァァァァァァァァッ!!」」

ドガァァァァァァンッ!!



(ディコーラム・Dに変身してた)一般人A「う、ぐ…」

ことり「…絵里ちゃんじゃない」

絵里「当たり前でしょ」

ことり「当然か…。奴は死んだ…」

絵里「…間違ってないのが腹立つわね」

ことり「ん…、このメモリ…」スッ

絵里「これは…」

音ノ木公園


ジャック・D「ハァァッ!!」ボファァァッ!!


Muse「おぉっと…!」サッ


バゴォォンンッ!!


Muse「あっ…、しまった!あそこは…!」「えっ…?」


ガキ1・2「ひぃぃっ…!」


Muse「子供達の頭上に瓦礫がっ…!!」「あぶないっ!!」


シュバッ!!

ガシィッ シュバァッ!!

ドガァァ…!!


Muse「い、今のは…?」「ドーパントが高速で駆け抜けて子供たちを救出してくれた…?」


謎のドーパント「…」

ガキ1「は、早く逃げよぉっ!!」

ガキ2「う、うんっ…!」ダダッ


Muse「助かったみたいやね…」「あなたは…?」


シュンッ…!!


Muse「消えた…」


ボファァァッ!!

バシィッ!!


Muse「おわたっ…!あっつ…!このっ…!」


ジャック・D「ヒヒヒッ…!」

イマジン・D「グハァ…!」


Muse「荒くれどもめっ…!まとめてお縄にかかりぃや!」\スター!!真姫シマムドライブ!!/


Muse「「スターエスタンピー!!」」


スターエスタンピーとは!

半身が五つに分身して伸びた腕が敵を攻撃したあともう半身が移動して手刀を繰り出す…、いわばジョーカーストレンジである!


Muse「「てりゃぁぁっ!!!」」


ズガッシャァァァッ!!


ドーパント×2「「グワァァァァァァァァッ!!!」」


ドガァァァァァァンッ!!

真姫「んっ…、んん…」

真姫「…あれ?あの人は…?」

真姫「あれ、これは…」スッ

真姫「オルゴール…?」



希「えぇぇっ!!?み、光実くんに、海未ちゃんやんっ!?」

光実「こ、ここは…?」

海未「ふぇぇぇ…」

真姫「海未…、あんたバイトのはずじゃ…」

真姫「…んっ?このガイアメモリは…」スッ

希「うちらのメモリとそっくりや…!どこでこれを?」

海未「じ、実は…、光実くんはこの間うちの映画館に入ってきたバイト君で、私のバイトの手伝いをしてくれる予定だったのですが…」

光実「え、映画館に向かう途中に空から降ってきたメモリが勝手に体内に侵入してきて…」

希「勝手に体内に…!?そんな馬鹿な…」

真姫「まるでトラベルメモリね…。夢から出たまこと、って感じかしら…」

希「は?…いやしかし、そんなガイアメモリあるわけ…」

(希の腕を掴む音)

希「えっ…」


グィィィッ…!!


希「あいだだだだだっ!!なにすんねんっ!」

謎の女性「さっきは立派だったわね、お嬢さん」スッ

希「あ、メモリが…」

真姫「…お嬢さん?私のことかしら」

希「いや、AB型の特徴…うぅん何でもない続けて」

真姫「あなた、一体…?」


千早「…私は、如月千早。国際特務調査機関員」

千早「任務は国際犯罪者の、追跡と確保よ」

今日はここまで
擬音だけじゃ状況が伝わりづらいと判断したため(~する音)というのを頻繁に使ってみたがどうだろうか
分かりやすかったならこれからもちょいちょい使っていくます
バレてるかもしれないけど自分もそんなにアイマス詳しくないんで口調とか変かも知れないけどどうか大目に見てください
そいじゃまた次回まで ほなな

こんばんは ちょっと遅くなったけどやっていくぜよ
(~音)はあまり評判がよろしくないみたいなので極力使用せず、どうしても擬音じゃ表現できない時に使うことにします
って言ってもAtoZアクション多いからどうなることか とりあえずなにも考えずに始めます

東條西木野☆探偵事務所内


ことり「スロット処置なしで人体に入り、倒してもブレイクできない最新型、かぁ…」

希「タイプ2…、T2ガイアメモリ…」

絵里「恐ろしいメモリね…」

千早「ここ音都に侵入した凶悪なグループが、輸送機を襲撃」

千早「その際AからZまで、26個が街にばらまかれた」

凛「じ、じゃあ何も知らない街の人たちがこれ拾って、ドーパントになって暴れだしてるってこと…!?」

千早「…えぇ」ガサゴソ

千早「犯人はこの少女たち」サッ

千早「天海春香とその部下四名。各国で傭兵として破壊活動を行い、甚大な被害をもたらしている凶悪犯罪者よ」

真姫「…」

千早「5人は皆強靭な肉体と人間離れした身体能力を持っているわ」

千早「そしてそれぞれの特殊技能で狙ったターゲットを確実に仕留めていくの」

千早「言ってみれば戦いのプロフェッショナルよ。彼女たちの行くところは全て地獄になるわ」

千早「おそらくこの音都も…」

絵里「こんな幼い少女たちが…?そんな…、みんなまだ10代半ばって感じなのに…」

千早「捜査協力をお願いしたいの。…奴らよりも早くメモリを回収して」

真姫「…どうする?」

希「もちろん、引き受けるよ。街の危険を放っておけへんもん」

千早「…連絡はホテルハニーハートビートまで。頼んだわよ、仮面アイドルたち」


ガチャッ チリンチリーン


ことり「…花火どころじゃ、なくなっちゃったね。凛ちゃん…」

凛「仕方ないよー、凛は全然気にしてないにゃー」

ことり「私は気にしてるんだけどなぁ…」


真姫「…」

希「…真姫ちゃん?どないしたん?なんかあの人のこと気にしてるみたいやけど」

真姫「え?あ、いえ…別に」

真姫「ただ、少し海未に似てるかな、って思っただけよ」

希「お、そういえばそうかもね。よし、それじゃ捜査がんばるよー!おー!」

絵里「おー!」

真姫「…お、おー」

希「よっ」\ケツァルコアトルス/

<グエー


希(探すといっても、人と違って相手は小さい)

希(相当骨が折れることは予想が付いた)



音ノ木公園


絵里「ガイアメモリ~…、ガイアメモリはどこかしら~?」

絵里「ここかっ!」

絵里「…違うか。私の気配を察知して逃げやがったのね」

絵里「じゃあこっちかしら?お、これは…、なんだゴミか」


ガキ「あのお姉ちゃん怖い…。公園で独り言ブツブツ呟いてるよ…」

母親「シッ!見ちゃいけません!」



ラーメン屋『オトメン』


凛「へい店長!ガイアメモリ降ってこなかったかにゃ?」

店長「あ~ら凛ちゃんじゃなぁい!久しぶりぃ~、元気してた?」

凛「げ、元気はしてたにゃ…。ところでガイアメm」

店長「最近新作のスープを実験中なのぉ。凛ちゃん食べてかなぁい?」

凛「お、マジで!?食べる食べるにゃ!」



街道


ことり「…はぁ。花火大会中止かなぁ…」

ことり「せっかく凛ちゃんと結ばれるチャンスだと思ったのに…」

ことり「…というかなんで私はこんなに凛ちゃんのことを気にかけているんだろう」

ことり「原因はきっとあのイマジンメモリの事件の最後で凛ちゃんと濃厚なきっちゅをしてしまったことに違いない」

ことり「あの日から私は寝ても覚めても凛ちゃんのことしか頭になくて…」

ことり「ああでも!穂乃果ちゃんの私に対する気持ちには気づいているはずなのに!それを裏切るのも辛いよ!」

ことり「ああ、一体私はどうしたら…、どうしたら…」

ことり「どうしたらいいの?」

ことり「だってー、可能性感じたんだー…」


ガキ「あのお姉ちゃん独り言呟きまくってる挙句に歌いだしたよ…、マジこええ…」

母親「世の中にはああいう人種もいるってこと理解しないとダメよ」



音都大橋


希「…」キョロキョロ

希「お、あった。く、クイズ…?まぁいいや」

希「…なんかうちしかまともに探してない気がする…」

東條西木野☆探偵事務所地下


真姫「…」ボー

真姫「…」

真姫(…サボってるとかじゃないからね。うん)

真姫「…ハッ!そういえば…」ゴソゴソ

真姫「公園で拾ったこのオルゴールって一体…」

真姫「よくわからないけど少し鳴らしてみましょう」


(♪~)


真姫(…いい音色。まるで幼き日の思い出を音に載せたような、どこか懐かしい音楽…)

真姫(幼き日の、思い出…、か…。一度も持ったことがないクセに、そう形容するのもおかしなことだけど)

真姫(寂しげで、それでいて楽しげな、友達と遊んでいる日の夕焼けが心に浮かんで…)

真姫(…友達。私にも…、友達が、いたのかしら…)


ピタッ


真姫「…ん?あ、そういえば…」

真姫「これってもしかして、あの捜査員…、如月千早のなんじゃ…」

真姫「だとしたら探してるかも…。ど、どうせ暇だし送り届けてあげようかな…」

真姫「T2ガイアメモリ…?ナニソレ、イミワカンナイ!」

真姫「…探し物は苦手なのよね。凛に任せてれば問題ないでしょ」

ホテル ハニーハートビート前


真姫「うおぉ…、なかなかシャレオツなホテルじゃない…。20前半の癖して豪華なホテルね…」

真姫「ちょ、ちょっとはおめかししてきたほうがよかったかしら…?」



ホテル内部


真姫「んっ…、え、襟が曲がってたりしないかしら…」

真姫「よ、よしっ。この部屋ね」コンコン


ガチャッ


真姫「お、開い…」

ガシィッ!!

真姫「ほぇぇっ!!?」

ガッ ガシッ ズゴッ チャキッ

真姫「ひ、ひぃぃっ!?手を後ろに固定された挙句に後頭部に拳銃を突きつけられてしまったわ…!説明乙!」

千早「何奴!?…って、お嬢さん?」



千早「はい、コーヒー。苦いの嫌いじゃなかった?」

真姫「あ、大丈夫。…ごくん。うん、あったかくておいしい…」

千早「驚かせて悪かったわね、お嬢さん」

真姫「お、お嬢さんはやめてよ…。私には真姫、って名前が…あっ!」

真姫「そうそう、これ…!」ガサゴソ

真姫「あなたのものじゃない?オルゴール」

千早「あ…」

真姫「素敵なメロディね。なんていうか、幼き日の夕焼けを思い出させる…」

千早「鳴らしたの?」

真姫「あっ…、えっと…、ごめん、つい…。ダメだった?」

千早「いえ。でも、とても大事なものなのよ。…ありがとう」

真姫「あ、そんな…、えへへ…」

千早「…あなたを見ていると、なくしたものを思い出すの」

真姫「なくした、もの…?」

千早「とっても大事な…、友達よ」

真姫「友、達…?」

千早「うん。…昔、よく一緒に遊んだ友達」

千早「その子は住んでた施設をよく抜け出して、私に会いに来てくれた」

真姫「施設…?それって、どんな…」

千早「それは…」

千早「ごめんなさい。…変なこと、話してしまったわね」

真姫「あ、いや…」

真姫(施設に、住んでた…。まるで、UTXで育てられた、私のように…)

真姫(千早のなくしたもの、って、もしかして…?)

街道


穂乃果「じゃじゃーんっ!アイドルルートで見つけてきちゃいました!三つ!」

希「おお!三つも!これは…」

ことり「ナイト、ルーク、ビショップ…、全部私のメモリだね…」

ことり(穂乃果ちゃんのこだわりを感じる…)

希「人とメモリは惹かれあう、っていうから、何かあるんかもね、このことりちゃんのメモリと」

ことり「…」

凛「ごめんね穂乃果ちゃん。明日用事入ってるのにこんなことに付き合わせちゃって」

穂乃果「へ?穂乃果は明日完全フリーだけど…」

凛「えっ」

穂乃果「えっ」

ことり「お、おぉぉっとぉっ!!手が滑ったあぁぁぁぁぁっ!!」


ピョイーンッ


希「おわぁっっ!!?なにやってんねんことりちゃんっ!?」

穂乃果「せっかく穂乃果が集めたメモリがぁっ!!」

ことり(こ、これでごまかせたかな…?)


ブロロロロロ…


ヒュゥゥゥ…


パシッ


??「…これ、メモリ?」


希「おぉ!拾ってくれた人がおるやん!そこの金髪ロングの女の子!それ、返して…」スタスタ

??「ヤなの」ササッ

希「えっ…、いや返してよ…」ガシッ

希「…っ!?つ、冷たい…?」

??「あっ!ひどい!気にしてるのに!バカバカなの!!なんなのなの!?」

希「えっ…、あ、ごめん…」

??「ミキミキーック!!」ビュオォォンッ!!

希「どわっ!いきなりなんやの!?」ヒョイッ

??「避けるなぁっ!!」ビュンッ!!

希「ごふぅっ!!?は、腹に入った…」

ズサァッ…

凛「だ、だいじょぶ?」

ことり「いきなり殴りかかるなんて、ひどいんじゃないの…?暴行罪の適用が考えられるよ?」

穂乃果「おぉ…、暴力沙汰は勘弁すよ…。今のうちに逃げとこ…」スタコラサッサ

希「あっ…!お前、天海春香ってやつの仲間の…!確か名前は…」

希「星井美希…!」

美希「んと、これは…」ナイトチカヅケ

美希「違うの」ピョイッ


希「胸のところに…、メモリのコネクタ?」


美希「じゃ、こっち」ルークチカヅケ

美希「これでもないの」ピョイッ

美希「最後のこれは…」ビショップチカヅケ

美希「これでもないや」ピョイッ


ことり「ちょっ…、私のメモリを乱暴に扱うのはやめるちゃん!」

希「ことりちゃんのメモリでもないんだけどね…」



美希「やっぱり美希にピッタリな運命のハニーは…」

美希「最初に出会ったこの子に決定かな?」

美希「ちゅっ」


\スター!!/


希「す、スターやって…!?」

ことり「Museと同じメモリもあるの…!?」

希「いやいやいや!それ以前によ!そ、それは絶望に打ちひしがれたうちが最後にゲットする的なやつ違うん…?」

美希「は?なに言ってるの?スターといえばミキ以外にいないと思うな」

美希「ミキよりお星さまが似合う女子はこの世には存在しないんだから!えっへん!」

希「こ、このぉ…!裏切りよったなアイツ…!」


美希「…あふぅ。キミと話してるのも疲れたの」

美希「さ、一緒になろ?ハニー…」ヒュッ


ピチュゥゥンンッ…!!


ビシュゥゥゥッ…!!


スター・D「アハッ!」チュゥゥゥンッ…

スター・D「ていっ!!」シュバッ!!


希「…っ!あぶないっ!!」サッ

凛「ひぃっ!!?」

ことり「くっ!」


ドガァァァンッ!!


スター・D「ハニーは見つかったからもういいの。ミキは帰るね」バイクマタギッ

スター・D「バイバーイ」


ブロロロロロ…


ことり「ま、待ちなさいっ!!」

希「アイツ…!うちが使ってたスターには星型の気弾を飛ばす能力なんてなかったはずなのに…」

凛「使いこなせてなかったんじゃないかにゃ?」

希「そんなバカな…」

ことり「それより…、早くしないと逃げちゃうよ?」

希「おおっ…!ホンマや!ことりちゃんは凛ちゃんをお願い!」スチャッ

希「真姫ちゃんっ!」



真姫「…」スクッ

千早「どうしたの?急に立って」

真姫「実は、あなたに聞きたいことが…」

千早「なに?」

真姫「それは…」シュバァッ

真姫「ってドライバー…。もう、こんな時に…」

真姫「ちょっと失礼…」\クレッシェンド!!/

ブロロロロ…


スター・D「ふんふんふーん、…ん?」


Muse「おら待てぇっ!フンッ!フンッ!」「なに無駄に腕を振ってるのよ!?」

Muse「いや…、星型の気弾出ないかな、って…」「出るわけないでしょそんなもん!」


スター・D「はぁ…、めんどくさい」


ブロロロロ…


スター・D「ついて来ないで!」ヒュッ


Muse「うおぉぅっ!」ヒョイッ


ボガァァンッ!!


Muse「ほら今撃ってきたやん!アレ!アレ打ちたい!」「無理言わないでよ…」


ボガァァンッ!! ボガァァンッ!! ズドガァァンッ!!


スター・D「あぁもうっ!!ちょこまかと鬱陶しいの!」


ブロロロロ…



どこぞの高架下


ブロロロロ…


貴音「…ほう、やっていますね」

貴音「では、私もそろそろ」

貴音「しょーたいむと参りましょうか!」\ムーン!!/

ヒュッ


ピチュゥゥンンッ…!!

貴音「おっほぉぉ…、これは…、なかなかに面妖な…!」


シュバァァァァァァッ!!


ムーン・D「ムフゥ…!これはやみつきになりそうですね」

ムーン・D「と、いうわけで…、お行きなさいっ!!」シュバァッ シュバァッ!!

ブロロロロ…


Muse「…ん?希、後ろ!」「えっ?」


マスカレード・D「グエー」ブロロロロ…


Muse「UTXまで味方してるんか…!?」「違うわ!こいつらはメモリで作った分身よ!」

Muse「ぐっ…!ここらへんのチェイスは文章での表現がクソ面倒やっていうのに…!」「どうするつもりよ…!」

Muse「こうなったら…!」「一撃で決めさせてもらうわ!」\ダル・セーニョ!!/\サン!!/


\ダル・セーニョ!!/\サン!!/ ティーリティティータジャワワーン


Muse「ぬおぉぉ…!!重い…!!」「だけど、あいつらが並走している今がチャンス…!」

Mu「はっ!」


se「とやっ!!」

se「この左半身がワープしている状態で荷電粒子砲を道路から垂直に撃ったらどうなるか…!」

se「くらえぇぇぇぇぇぇっ!!!!」


バシュゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!!!


マスカレード・D×4「「「「グワァァァァァァァァッ!!!!」」」」



Muse「ふっ!一瞬で塵に帰ったわね…!」「道路への被害も甚大やけどね…」

Muse「空中で2体のドーパントに蹴りを浴びせるってかっこいいことができなくなったのは悲しいわね…」


ブロロロロロ…

いつもの廃工場


ブロロロロロ…


スター・D「…はぁ、ここまでついてくるなんてよっぽどのストーカーさんだと思うな」


Muse「知ったことか!」「食らわせたげるわ!」\コン・フォーコ!!/\ラバーズ!!/

\コン・フォーコ!!/\ラバーズ!!/ テレッテテテーレタリラリラー


Muse「そしてこいつを…、こう!」\コン・フォーコ!!真姫シマムドライブ!!/

Muse「「ラバーズコンチェルト!!」」


ラバーズコンチェルトとは!

炎によって巨大化した二つのブーメランを相手にぶつける必殺技である!


Muse「「おらぁぁっ!!」」ブオンンッ!!


スター・D「おっと…、バイクくんはもったいないけど…、とおっ!」ピョイッ


ボガァァァァンッ!!


スター・D「とやぁぁぁっ!!」ゲシィィッ

Muse「うぐぉぉぉっ!!」


ドサァァ…


Muse「いててて…」

スター・D「はぁぁっ…、ていっ!」ブンッ!!

Muse「うおぉっ…!危なっ…」「こっちも反撃よ!」ビュンッ!!

スター・D「ふんっ!せいはっ!」ガシゲシッ

Muse「ちっ…!こうなったら…」ジャキンッ


??「うぉぉぉぉぉおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」


Muse「んっ!?」

??「突撃だいぬ美ぃぃっ!!」

いぬ美「ワンワンっ!」


ドガァァッ!!


Muse「おぶふっ!?」ドサァッ

??「よくやったぞいぬ美!えらいえらい!」

Muse「な、なんなんや一体…」「戦場に…、犬…?」

??「犬じゃない!いぬ美だぞ!あ、はいさい!自分はねー…」

響「我那覇響って言うんだ!よろしくな!」

Muse「はぁ…?」

響「おっといけないいけない!今からぶっ飛ばす相手に自己紹介しても仕方ないよな!」

Muse「なっ…!」「…言うじゃない」

響「追撃だっ!ブタ太!へび香!」

ブタ太「ブヒーッ!!」

へび香「シャーッ!!」

Muse「なっ…!こんなにいっぱい動物が…!?」「コイツの武器はどうやら動物みたいね…!」

Muse「気は乗らへんけど…、たたきのめさせてもらうよ!」ブンッ!!


バキィィッ!!


ブタ太「ブヒッ!」

へび香「ギュピッ!」


響「あーっ!ブタ太!へび香!ひどいぞーっ!!」

Muse「何がひどいんや人を襲わせといて!」

響「うおー!許さないぞっ!」バキィッ

Muse「ぐぬっ…!コイツ…!素でも強い…!?」「このっ…、鬱陶しいわっ!」バキィッ

響「ぐぇぇっ!」ドガァッ


ズサァッ…!! ドンガラガッシャーンッ!!


Muse「へへんっ…、って、やばっ!やりすぎた…!」「殺しちゃったかもしれないわね…」


響「が、ぐぇ…!げっ…、首の骨が、折れたっぽいぞ…」

響「でも平気ー!」

バキョッ メキッ ゴキゴキゴキッ

響「ほら!元通りだぞっ!」


Muse「な、何もんやこいつ…!?」「人間なの…!?」


ハム蔵「ちゅーちゅー!」

響「お、どうしたハム蔵?おぉっ!その手に持ってるのは…、メモリか!?」

ハム蔵「ちゅーっ!」

響「よくやったハム蔵ぉっ!よぉし!ようやく出会えたぞー!」

響「自分の…、メモリィィィッ!!」\ワイルド!!/

ヒュッ


ピチュゥゥンンッ!!

響「グガァァァァァァァァァッ!!!!!」


シュバァァァァァァッ!!


ワイルド・D「グルルルルルル…!!」


Muse「今度はワイルド…!?」「やっと真姫ちゃんのメモリか…」

ムーン・D「運命とは実に奇っ怪で面妖なもの…」


Muse「こいつは…、何?メモリの種類が多すぎてわからへん…」「多分…、ムーンね」


ムーン・D「みゅーずと同じめもりが我々の元へと集まるとは…」


ワイルド・D「ガルルルルルゥッ!!」

スター・D「『お前らはもう引っ込んでろ!』ってワンちゃん言ってると思うな!」


Muse「言ってろ!」「…ワイルドスターでお相手したいところだけど、私の体がないから仕方ないわね」

Muse「ここは…」「基本形態でお相手させてもらうわ!」\クレッシェンド!!/\スター!!/

\クレッシェンド!!/\スター!!/ デレレーンデレレデレレレーン


ムーン・D「おいでなさい…、おいでなさい!」

ワイルド・D「グガァァァゥッ!!」

スター・D「フフッ…」


Muse「さあこいっ!」ダダッ!!


スター・D「ていやっ!!」ビュンッ!!

Muse「ふっ!」

ワイルド・D「グガァァッ!!」

Muse「おうちっ!」ヒョイッ

スター・D「逃がさないのっ!!」ビュンッ!!

Muse「ヤバッ…!」「ぐっ…!」

バキィッ!!

Muse「ぐぉぉおっ…!?」「くっ…、反撃よっ!」ビュンッ!!

ムーン・D「無駄ですっ!むーんばりあ!」キュインンッ!!


ガキィンンッ!!


Muse「んなっ…!」「バリアに攻撃を防がれた…!」

ワイルド・D「グアァァァァッ!!!」ズバシュッ!!

Muse「ぐ、うぉぉっ!!」

ワイルド・D「…グ、ガァァァ…!!」

Muse「おいおいなんやその開けた大きな口は…!」「まさか、それで…!」

ワイルド・D「ガフゥゥゥッ!!!」バキィイィィッ!!

Muse「グ、ぎぃぃぃぃいっっ!!!!」「いだぁぁぁぁっ!!!!噛まれたぁぁぁっ!!!」


スター・D「バイバイ」ピチュゥゥゥゥゥン… バシュゥゥッ!!


Muse「うぐっ…!ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

ドガァァァァァァンッ!!


ムーン・D「どうです?すぺくたくるでしょう?」


Muse「こいつら…!めちゃくちゃ強い…!」

ヒュバババッ!! シュバッ!!


スター・D「んっ!?」

ワイルド・D「グルルッ!?」

ムーン・D「何奴!?」


ヒュンッ…!!


ムーン・D「消えた…?面妖な…」




街道


ヒュンッ…!!


Muse「こ、ここは…?」「廃工場からかなり離れた場所みたいやけど…」


謎のドーパント「…」


Muse「あなたは…、この速さからすると…、アレグリッシモ?」

謎のドーパント「…」

Muse「あなたは、敵ではないの…?」

謎のドーパント「…」


シュバッ


Muse「消えた…」




ホテルの一室


真姫「はっ…!」

真姫「奴らについて調律しないと…!あんな奴らがメモリを使い続ければ、街は大変なことになるわ…!」

真姫「…?千早、さん…?」

真姫「いなくなってる…」

今日はここまでだぞ
AtoZやるにあたってやりたかったことの一つが「希のメモリがスターじゃない」です
何を使うか予想してくれるとありがたい ただし心の中でね
敵方の残りの一人が使うメモリは多分読んでくれてる人ならバレバレだと思うけども
ではまた会う日まで、あなた様方ごきげんよう ほなな

メモリまとめ今までなかったんでどういう能力かわかりづらかったも知れないんで
どうせだからまとめ作ってみました 参考までにどうぞ なんか抜けてたらごめん エクセレントは区別できないんでナシです


ソウルサイド


クレッシェンド     『成長』の旋律。特に秀でた能力はないが使い続けると攻撃精度が増す特徴がある。

アレグリッシモ     『極速』の旋律。一定時間超スピードで動ける。遠距離武器の場合は弾速が上がる。

フォルテ        『強さ』の旋律。強くなれ、と念じるほどに攻撃翌力が上がる。

コン・フォーコ     『熱烈』の旋律。攻撃に炎属性を追加する。炎で物体を形成することも可能。

ビブラート       『振動』の旋律。攻撃に振動を加える。地震とかソナーとか起こせる。

フェルマータ      『延長』の旋律。身体や武器を伸ばしたり、弾の移動を制御できる。どこかで見たことあるとか言わない。

ダル・セーニョ     『分離』の旋律。どちらかの半身を一定時間瞬間移動させられる。

インプロヴィゼーション 『即興』の旋律。ワイルド以外のソウルサイドのメモリの能力を一瞬だけ適用できる(一度の使用でそれぞれ一回ずつ)。

ワイルド        『野生』の旋律。虎の形を模したメモリ。身体能力が向上し爪を用いた攻撃が可能になる。



ボディサイド


スター         『星』の旋律。拳一つで闘う。星型の気弾は出ない。

ハーミット       『隠者』の旋律。足に付いた刀で闘う。音もなく切り裂くのに便利だがその機会はめったにない。

マジシャン       『魔術師』の旋律。なぜかガトリング砲。銃器は未だにこれだけ。

ストレングス      『剛毅』の旋律。マンゴパニッシャーみたいな大型のメイス。

ハングドマン      『刑死者』の旋律。釣竿で闘う。糸は操作自由。

タワー         『塔』の旋律。ドリルで闘う。真姫シマムは大抵大きくなる。

サン          『太陽』の旋律。反陽子砲。一日三回が限度だがそうそう使わない。

ラバーズ        『恋人』の旋律。分離するとブーメランになるトマホーク。ラスボスのメモリと被ってる気がするが気にするな。

レッツ再開

錦野家


ツバサ「…街が騒がしいみたいね、あんじゅ」

あんじゅ「UTXとは無縁のドーパントが街に大量発生してるんだって」

ツバサ「私たち以外に、誰がこの音都にメモリを蒔こうっていうの?」

あんじゅ「なんでも、テロリスト紛いの連中が動いている、だとか」

ツバサ「…まさか」

ツバサ「いよいよ牙を剥いてきたのかしら、あの女…」



東條西木野☆探偵事務所地下


真姫「調律を始めるわ。すぅ…」

真姫「知りたい項目は、敵の正体。キーワードは、『天海春香』…、『傭兵』…」

真姫「うぅん…、千早の資料にあったようなことしか見つけられないわ」

希「まだなんかあるはずや、奴ら、普通とちゃうかった…」

希「…そういえばあの時」


(希「えっ…、いや返してよ…」ガシッ)

(希「…っ!?つ、冷たい…?」)


希「あの星井美希って女の手の冷たさ…!」

希「キーワードを追加や。…『低音』や」


真姫「…『死体』?これが、答え…?」



ことり「死体…?死者の兵士、ってこと?」

真姫「そう、奴らはただの兵士やテロリストじゃない」

真姫「『NEVER』って呼ばれる、不死身の戦士なのよ」

凛「ねばー…」

真姫「『NEVER』っていうのは、『NECRO-OVER』の略よ」



ツバサ「化学薬品とクローンニングで、死者を蘇生させた兵士たち…」

あんじゅ「そんな兵士が…?」

ツバサ「えぇ、NEVERはかつて私と…、総帥のガイアメモリと、財団からの投資対象の座を争っていたの」

ツバサ「まさに怪物だったわ。…結果、財団に選ばれたのはガイアメモリだったけれどね」

ツバサ「だけど、彼らはその後も独自にさらなる実践調整を繰り返し続けてるって噂を聞いたわ」



絵里「そんな奴らがメモリを使って暴れだしたら…!」

希「音都は、おしまいや…!」

音都タワー ステージ前


ワイワイガヤガヤ…


ガキ「バロンくん握手してー」

バロンくん「忘れるなよ坊主、いつだって頼れるのは…」

ガキ「いいから握手ー」

バロンくん「はい」ギュッ



音都タワー内部


ブロロロロロ…



「侵入者かっ!?取り押さえ…」

響「ふんっ!」バキィッ!!

「ぐわぁっ!!」



「何者だっ!」

貴音「お静かに。…はぁっ!」パシィッンッ!!

「あひぃっ!!」



「助けて…、ひぃっ!!」

??「ごめんなさい…、男の人、怖いから…」

??「だから…、消えて?」チュィィィィィィィィンッ…!!

「ぐぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」



美希「ふわ…、あふぅ。眠いの」

「う、ぐ…」

美希「あれ、まだ息があるんだ。えいっ」バンバンッ

「がっ…、ぅ…」ガクリ



音都タワー ステージ前


お姉さん「ヘイみんな!明日はいよいよみんなのお楽しみ!音都タワー花火大会だぜ!やったぁっ!」


イェーフー パチパチパチ…


お姉さん「じゃあバロンくんと写真を撮りたい人、手を挙げてー!」


ハイハイハイハイ…


バンバンッ!!


お姉さん「…えっ」


春香「行け」

キャー ワー タスケテー


貴音「死にたいお方以外はっ!」

響「とっととおうちへ帰るんだぞっ!」


キャー ウワー



音都タワー最上階


ガチャッ


春香「…」

春香「ここが、私たちの聖地になるのね」




東條西木野☆探偵事務所地下


真姫「NEVER…。千早はあんな凶悪な連中に一人で…、大丈夫なのかしら…」

真姫「心配だわ…」


ピリリリリ… ピリリリリ…


真姫「ん、電話…」

千早『よく聞いて、お嬢さん』

真姫「あっ、千早…!」

千早『増援部隊と合流することになったの。集まったメモリを回収するから、開発予定地に持ってきて頂戴』

真姫「わかったわ、すぐ行く。…希」

希「うんっ!」



音都タワー 開発予定地


絵里「ここね…」ガチャッ


千早「…」


真姫「あ、千早っ!」


千早「…っ」


ことり「…ん?あ、あいつはっ…!」

凛「えっ…?」



春香「…」スタスタ



希「お前は…!」

真姫「天海、春香…!」

春香「こんにちは、真姫ちゃん」


真姫「んなっ…!?あ、あんたにちゃん付けされる筋合いなんかないわよ!」


春香「そうかしら?…あなたは、他人とは思えなくて」


真姫「何のこと…!」


春香「地球の旋律の全てをその身に移された超頭脳の持ち主、なんでしょう?」

春香「運命的に誕生した科学の怪物。…私とソックリね」

春香「私たちは同じ、バケモノよ。だから、友達になりましょう?」


希「…真姫ちゃんはバケモノやない!死人のお前なんかと一緒にすんなっ!」


春香「調べたの?だったら話は早いわね」

春香「死人の…、NEVERの力を味あわせてあげるわ」スッ


希「ガイアメモリ…!お前も、ドーパントかっ!」


春香「違うわ。私は…」



春香「仮面アイドルよ」スチャッ



シュルルル… カチャッ


\エンプレス!!/


春香「…変身」


\エンプレス!!/ ワンツースリヴァイッ!!




エンプレス「仮面アイドル…、エンプレス」

凛「仮面…」

ことり「アイドル…」

絵里「エン、プレス…?」


千早「…」


希「…ふざけんな」

希「仮面アイドルはこの街の人たちの希望なんや」

希「戦争屋なんかが名乗っていい名前や、ない」


エンプレス「私は新しい街の希望よ。間違ってはいないわ」


真姫「…私が行く、希。さっきはお見せできなかったワイルドスター…、見せてあげるわ」

希「うん。…頼むわ」


<ギャォォォォォォォンッ!!


\ワイルド!!/ \スター!!/


真姫・希「「変身っ!!」」


\ワイルド!!/\スター!!/  デーデデーデデーデレレレーン



Muse「…ッ!」


エンプレス「来なさい」


Muse「グルッ…!はぁぁぁっ!!」ダダッ!!

Muse「フンッ!!」シュバッ!!

エンプレス「ふっ」ヒョイッ

Muse「オラァッ!!」シュバシュバッ!!

エンプレス「おっと」ヒョイヒョイッ


Muse「ちょこまかと…!」


エンプレス「逃げられるのが嫌?なら…」ヒュッ

エンプレス「こっちもお相手してあげるわ」パシィンッ!!


Muse「鞭…!」


エンプレス「ふっ!」パシィィンッ!!

Muse「くっ…!」サッ

Muse「てぇいっ!!」ビュンッ!!

エンプレス「はっ!」ガシィッ

エンプレス「せいっ!!」ヒュパッ

Muse「ちぇいやぁっ!!」ズゴォッ!!

エンプレス「おっと…、危ない、わねっ!!」ゲシィッ!!

Muse「うぐっ…!!ぐあぁっ!!」ドサァッ…

ことり「なんて奴…!」\ナイト!!/

絵里「真姫たちだけには任せておけないわね…!」\ディコーラム!!/


ことり「変…、身…っ!」

絵里「…変身っ!」


\ナイト!!/ ヒヒーンッ!! \ディコーラム!!/


ナイト「うぉぉぉっ!!」

ディコーラム「はぁぁぁっ!!」


??「…フフ」ポチッ


ナイト「…んっ?何…!?」

ディコーラム「…ッ!上よっ!!」ササッ


ズゴォォォォッ!!


ディコーラム「こ、こいつは…!」

ナイト「重機…!?が、空から降ってきた…!」

ディコーラム「避けなきゃ押しつぶされていたところね…」


??「あれれ…、仕留めきれなかったかぁ…」


ナイト「何者っ!」


??「はわっ…!は、初めまして!私…」

雪歩「萩原雪歩って言いますっ!えと、えと…、よろしくお願いしましゅぅぅっ!!」


ディコーラム「雪歩…?どこかで聞いた名前だけど…」

ナイト「謙遜な態度の割にはやることは大胆だね。重機で押しつぶそうとするなんて」


雪歩「だってぇ…、野蛮な人達と直接戦うなんてできないよぉ…」


ナイト「だ、誰がっ…!」

ディコーラム「野蛮な人たちよっ!」


雪歩「で、でも、仕方ないことだよね、せっかくメモリも拾ったんだし…」

雪歩「そ、それじゃあお二人には、ドリルの素晴らしさをたーっぷり!わかってもらわないとね!」\タワー!!/

ヒュッ


ピチュゥゥゥゥゥン…!!

タワー・D「ドリルは女の魂だぁぁっ!!!」チュィィィィィィィィンッ!!


ナイト「急に性格が変わった!?」

ディコーラム「あなたが言えることでもないと思うけどね…」

タワー・D「せいやっ!!」ギュィィィィィンッ!!

タワー・D「ドリル射出っ!!」ズドドドドンッ!!


ナイト「んなっ…!?」

ディコーラム「ちぃっ!!」ビュンッ!!


ドガァァァァァァンッ!!


ナイト「うぐぁぁぁぁぁっ!!!」ドサァァッ…!!



ディコーラム「ことりっ!!…っく!私は空へ回避出来たからいいけどことりは…」


ワイルド・D「グルルルァッ!!」バシュゥッ!!


ディコーラム「んなっ、いつの間に!?コイツ、空も飛べ…っ!?」

ワイルド・D「ガウフッ!!」ズバァッ!!

ディコーラム「ぐあぁぁぁっ!!」


ディコーラム「うぐっ…!ぐ、あぁっ…!」

ナイト「く、うぅ…!」


ワイルド・D「…グルル」ピチュゥゥゥゥゥン…

響「へへんっ!どうだ!自分は動物の力ならなんでも引き出せるんだぞ!空を飛ぶことだってお手の物だ!」

タワー・D「すごいよ響ちゃんっ!羨ましいなぁ…」




Muse「はぁぁっ!!」バシィィッ!!

エンプレス「フンッ!!」ガキィンンッ!!

Muse「クッソ…!何度攻撃しても防がれ…!」

エンプレス「立ってきたステージの数が違うのよ、あなたたちとは。…ハァッ!!」スパシィィンッ!!

Muse「ぐ、うぁぁぁっ!!」ピチュゥゥゥゥゥン…


真姫「う、ぐっ…!」

希「…真姫ちゃんっ!くっ、こうなったら…、エクセレントで勝負や!」

真姫「え、えぇ…!」


\クレッシェンド!!/ \スター!!/


希・真姫「「変身っ!!」」

\クレッシェンド!!/\スター!!/ デレレーンデレレデレレレーン


<キュイィィィィィィッ!!

\エクセレント!!/ テレレレテーレッテレッテッテレー


Muse「ムーンシャイナー!」シュバッ

\ムーン!!/


Muse「はぁぁぁぁぁっ!!!」ダダッ!!

エンプレス「ふっ」スサッ

Muse「っ!このぉっ!!」ブンッ!!

エンプレス「甘いっ!!」シュバッ!!

Muse「うぐぅぉっ…!!このっ…!はぁぁっ!!」ダダッ



ルーク「はぁぁっ!!」ダダダダッ!!

ワイルド・D「グガァァァッ!!」シュバァッ!!

ガキィィンッ!!


ワイルド・D「グァッ!?」

ルーク「フンッ…!その程度の爪じゃ、傷一つつかないよ!この城の鉄壁にはね!」

タワー・D「へぇっ…、だったら…!」

ルーク「んなっ…!いつの間に後ろに…!?」

タワー・D「削岩機ならどうかなぁっ!?」ギャルルルルルルルッ!!

ルーク「ぐぅっ…!!うがぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」ズガガガガガッ!!


ディコーラム「ことりっ!今助けにっ…!」


ワイルド・D「グガァァァァッ!!」


ディコーラム「ちぃっ!コイツっ…!邪魔するなっ!!」ビュンッ!!

ワイルド・D「ガフゥッ!!」シュバババッ!!

ディコーラム「ぐっ…!速っ…!」

ワイルド・D「グアアアァァゥッ!!!!」ガブリンチョッ!!

ディコーラム「うぎゅっ…!!ぐあぁぁっ!!」



Muse「うわぁぁぁぁっ!!」ドガァァッ…!!

Muse「ぐ、うぐっ…!」

エンプレス「…フン。ひよっこアイドルなんて、こんなものよ」

Muse「誰が…!」「ひよっこよっ…!」

エンプレス「…さぁ、地獄を楽しみなさい」ガジャキンッ


\エンプレス!!真姫シマムドライブ!!/



エンプレス「そこに跪いて」


ピシュゥゥゥゥウゥンッ…!!

Muse「…っ!!?ウグゥッ…!グアァァアアァァァッ!!」ビジジジジッ…!!


ルーク「ウアァァァァッ!!あぎゅぅぅぅっ!!!」ビジジジジッ…!!

ディコーラム「グギィィッ…!!なによ、これぇぇぇっ!!」ビジジジジッ…!!



エンプレス「終わりよ、過去の仮面アイドル」



Muse「うぐぅっ…、あ、が…っ」ピチュゥゥゥゥゥン…

希「ぐあぁっ…!」バタリッ

真姫「うぁっ…!」バタリッ


<キュイィィィ…



ルーク「う、うあぁっ…!」ピチュゥゥゥゥゥン…

ことり「あ、く…っ!」バタッ


ディコーラム「ガ、ギィィッ…!」ピチュゥゥゥゥゥン…

絵里「ぐぅっ…!」バタッ


ことり「…っ!なんで、どうして…!」カチッ、カチッ

絵里「メモリが…、始動しない…!?」カチッ、カチッ


タワー・D「もう終わりだよ、残念だね」ゲシィッ!!


ことり「あぐっ!」

絵里「がはぁっ!!」


ズサァァッ…!!



凛「み、みんなぁっ!!」

<ギャォォォォ…

凛「ワイルドメモリも元気なくなっちゃった…。こんなの…」

真姫「私たちのメモリが、機能を無力化されている…!」


エンプレス「私のエンプレスは特別性でね?一度発動すればT2以前のメモリは作動不能」

エンプレス「女帝の名のもとに、永久に傅くのよ」


絵里「永久に、作動、不能、ですって…!?」

絵里「それはっ…!私の親友が命を賭けて成し遂げようとしたこと、なのよっ…!!」

絵里「それをっ…!それをアンタなんかにぃぃっ!!うあぁぁぁぁぁっ!!」ダダダッ!!


希「えりちっ!!あかんっ!!」


エンプレス「…邪魔よっ!!」スパァァァンッ!!


絵里「ぐぎゅぅぅっ!!!」ズパッシャァァ…


ことり「絵里ちゃんっ!!出血が…!」

真姫「早く治療しないと…、命が危ない…!」


凛「こん、なの…、こんなの凛聞いてないよ…!」


エンプレス「…T2をまとめて持ってるのは、あなたね?」


凛「ひっ…!」


希「逃げるんや凛ちゃんっ!!!」


タワー・D「ふっ!ドリル射出!!」ギャルルルルッ!!


千早「…っ!!」ダダッ

\アレグリッシモ!!/


ヒュンッ


ピチュゥゥゥゥゥン…!!


アレグリッシモ・D「ハァァッ!!」シュバァァンッ!!

ズガァァンッ!!



希「なっ…!!」

ことり「嘘っ…!」

絵里「くっ…!」


真姫「えっ…!?」



凛「千早さんが…、ドーパント…?」

雪歩「どうして邪魔するの…!?プロフェッサー・チハヤ!」


真姫「プロフェッサー…、チハヤ…?」


アレグリッシモ・D「これ、貰っていくわね」サッ

凛「あ…」


ピチュゥゥゥゥゥン…


千早「春香、もういいわ。メモリはほぼ集まった」

エンプレス「…そうね」


真姫「千早が…!ぅぐっ…!そんな…、嘘、よっ…!」

千早「これが現実よ、お嬢さん」

真姫「…っ」

千早「…でもあなたは、あなただけは…!!」グイッ

真姫「えっ…?」


ギャルルルルルルルッ!!



ワイルド・D「ガウッ?」

タワー・D「な、何…?大きな乗り物!?か、カッコイイ…」


千早「…っ!これを…」ササッ

真姫「…?これ…」


希「…」


千早「…っ」ダダッ


凛「よ、よくわかんないけど呼んでみましたっ!!みんな、今のうち…」

希「でかした凛ちゃんっ!えりちをみんなで運ぶんやっ…!」

ことり「うんっ…!」

絵里「う、ぐ…」



ギャルルルルルルルッ!!


タワー・D「くっ…!」スチャッ

エンプレス「…もういいよ、雪歩ちゃん。どの道あいつらの未来は死」

エンプレス「この街の未来は…、墓場、だからね」


千早「…」



音都タワー前


ウゥゥ… ピーポー


花陽「音都警察署、超常犯罪捜査課の和泉です…!」

にこ「矢西よコノヤロォォォッ!!」

花陽「あ、あなたたちの要求はなんなんですかぁ…、こ、このやろー…」

にこ「ちょっ…!花陽、上っ!」

花陽「えっ…、って、わぁぁぁぁぁぁっ!!!パトカー落ちてくるぅぅぅぅっ!!」


ドガァァァァンッ!!


ワイルド・D「ウガァァゥッ!!」

スター・D「わー、すごいの!ワンちゃん世界新記録だと思うな!」



花陽「に、にこちゃん…、やばいよ…、こんなの手に負えないよ…、早く撤退…」

花陽「にこちゃん?」


にこ「…か、仮面アイドルぅぅぅっ…!ハヤクタスケテー…!!」ダダダダッ…


花陽「チョットマッテテー…、って早っ!!待ってぇぇぇぇぇぇぇぇ」




音都タワー最上階


貴音「うっ…」プチュゥゥゥ…

貴音「…ふぅ、生き返りますね。…おや?死んでいるのに生き返るとは…、これまた面妖な話です…」


ガチャッ


貴音「春香。お戻りですか」


春香「うん、ただいま」

貴音「設置は完了致しました。めもりはどうなりましたか?」

春香「それがね、笑えるの!…25本、だって」

春香「一つ…、面白い趣向を思いついたの」グイッ

貴音「おぉぅ…、近い…。これでははるちは派に八つ裂きにされてしまいます…!しかしはるたかというのもまた…」


千早「…」

キリがいいので今日はここまで
えりちはこれで瀕死になるの何回目だって話だね
特に盛り上がりどころはなかったけどえりちのおかげでちょっとしたオリジナル展開挟みやすいのはいいことだ
これからもちょくちょく本編とは違うところ作っていけたらいいね それではご機嫌麗しゅう ほなな

レッツ再開
呼び方は自信なかったんだ ありがとう もう少し早めに知れると良かったかもだけれど
じゃ、スローペースになるかも知れないけどやっていきます

翌日

どこかの森


絵里「はぁっ…、はぁっ…」

ことり「よかった…、大分呼吸も安定してきたよ…」

希「無茶するからやよ…」

絵里「…ごめんなさい」


凛「もう、花火大会当日か…」


真姫「…ダメ、反応しないままよ」

真姫「敵にエンプレスメモリがある限り、変身は不可能よ…」

ことり「…ねぇ、これ見て」ジジジッ


「…と、市民、諸君に告げる…」


凛「これ…、エンプレス!?」



音都タワー最上階


エンプレス「私は仮面アイドルエンプレス」

エンプレス「ガイアメモリに命運を握られた、哀れなる箱庭の住人たちを、解放するものよ」



音都総合病院 一室


海未「悪者の仮面アイドル…!?」

光実「なんて卑劣な…!ありえないっ!」



ピチュゥゥゥゥゥン…

春香『この最新型ガイアメモリと、巨大光線兵器、エクスビッカーを我々は有しているわ』



バーバー『音』の店長にこ「音都タワーに兵器ですって…!?」


ついん☆エンジェルの亜里沙「ゆ、雪穂…、怖いよぉ…」

ついん☆エンジェルの雪穂「大丈夫…、亜里沙には私が付いてるよ!」



春香『もはやいかなる武力も干渉できない』

春香『この音都タワーを拠点に、我々は音都を自由の楽園へと変える』



英玲奈「薄汚いテロリスト風情が…、背伸びをしたものだ」



春香『ところで市民諸君、後ひとつ、この街に我々が望むガイアメモリが残っているの』

春香『それが揃えば、我々の戦力は完全無欠』

春香『見つけたら、音都タワーに持参してちょうだい』

春香『該当者には…、10億、あげる』

海未・光実「「じ、10億ゥ!?」」


穂乃果「10億っ…!ゴクリ…」



春香『我々の同士として迎えることも可能よ』

春香『以上』ジジジッ…



音都タワー最上階


春香「…フフッ」

春香「踊りなさいっ!死神のポーリータイムよっ!」


スター・D「やっほぅ!やるの!」

ワイルド・D「ガルルルルルルゥッ!!」

タワー・D「はしゃぎ過ぎないようにね…」

ムーン・D「激しく!?激しくなのですね!?あぁ響っ!一緒にぱーてぃたいむを楽しみましょう!」

アレグリッシモ・D「…」ピチュゥゥゥゥゥン…

千早「…春香」



どこかの森


凛「お、音都タワーが…」

ことり「は、はなびぃぃぃ…」


真姫「光線兵器エクスビッカー…、それに使うために26個のガイアメモリが必要だったのね」

絵里「最後のひとつ…、それが逆転の鍵になるかも知れない…!」

真姫「見つけ出すのは難しいかも知れないわ。今の放送できっと街は大騒ぎよ」

真姫「それより、別の方法で…」

希「真姫ちゃん。…あの女に、何渡されたん?」

真姫「…」

希「あのアレグリッシモの女に会いにいくつもりやろ?」

凛「だ、ダメだよ真姫ちゃんっ!あの人は私たちを騙してメモリを集めさせてたんだよっ!?」

真姫「千早は何度か私たちを助けてくれたじゃないっ!!正しい心が残ってる人だって、信じたいの…」

希「落ち着いてよ真姫ちゃん…、会って数時間もしない人にそこまで肩入れするなんて真姫ちゃんらしくないって…」

希「そういう過信しすぎちゃうハーフボイルドは、うちの役目やん?」カタパシッ

真姫「…相棒にだって、立ち入って欲しくないことがあるのよ、希…っ」

希「えっ…?」

真姫「…っ!!」バキィッ!!

希「おぐっ!!」

真姫「私らしい、って何よ…?」

真姫「私自身、自分が何かわからない、っていうのに…」

真姫「あなたに何が分かるのっ!?」

希「…ぁ」


真姫「遺伝子一つで生まれて…、親もいない私の…」

真姫「それがわかるのは…」

真姫「…本当の、友達だけよ…!うぐぅっ…!!」ダダッ



凛「あっ…」

希(真姫、ちゃ…)



錦野家


あんじゅ「…っく!」カチカチッ!!

あんじゅ「こんな屈辱、耐えられない…!」

あんじゅ「私たちの街の象徴が…、あんなクズどもに占拠されるなんてっ…!!」

ツバサ「音都タワーは、電波塔と磁気発電所の機能を併せ持った場所だからね…」

ツバサ「光線砲を設置するには、最適でしょうね」

あんじゅ「ツバサちゃんっ!何を呑気なこと…!」

ツバサ「フッ…、ンフフフッ…!やるじゃない…、死体の分際で…!!」



街中


「そのメモリは俺のもんだっ!」「うるせぇ誰が渡すかっ!!」ゲシィッ



英玲奈「金に目がくらんだ音都の市民が、自ら最後の1ピースを持っていってる。…終末への鍵とも知らず」

英玲奈「フッ…、フクッ…、クハハハハハハハハッ!!アハハハハハハハハッ!!」

英玲奈「…素敵にイカれてるじゃない…!この犯人…!アハッ…、アハハハハハハハッ!!」

東條西木野☆探偵事務所内


希「…」

希「…真姫ちゃん」

希「はぁ…、うちはどうしたらいいんよ…」

希「…」

希「…んんっ!?」


ステラ「…」


希「ステラ…!?おやっ…、おやっさぁんっ!?」


ステラ「…」


希「な、何よ…、うちにどうしろって…」


ステラ「…」ユビサシッ


希「…真姫ちゃんの、五線譜…?」

希「…そうか、真姫ちゃんには過去の記憶が、ない…」

希「幼い頃の友人への願望を…、あの女に重ねてたんか…」

希「…そ、そんなん分かるか…」

希「いや…、相棒なら、わかってあげるべき、やったんかもね…」

希「…」


ステラ「…」コクリ

ステラ「…」カチャッ…

ステラ「…」コトリ…


ピチュゥゥゥゥゥン…


「…」シュワァァァァァァ…


希「お、ちょっと!待ってよおやっさんっ!」ダダッ

希「おやっさんっ!!」

希「…」

希「…おやっさんが机の上に置いていったこれは」

希「ロスト、ドライバー…?」


ウデガシィッ!!


希「…っ!?」


美希「ハァイ。Museの左の人」

希「あっ…!スター寝取ったやつ!」

美希「やぁっ!!」ビュンッ!!

希「くぉっ…!!」ササッ

美希「セイハァッ!!」シュバババッ!!

希「ぐぎぃっ…!防ぎきれ…」

希「ぐあぁぁっ!!」

ドゴォッッ!!



音都コンサートホール


千早「…」


(ピアノを鳴らす音)


千早「…」


真姫「…あ」

千早「お嬢さん、来てくれたのね」

真姫「う、うん…、オルゴールに、この場所のメモが…」

千早「…ここは、私の思い出の場所」

千早「大切なお友達の前で、私が歌を歌った場所」

千早「私の歌に目を輝かせてくれた、あの顔が忘れられないの」サッ

真姫「ぁ…」

千早「これはね、その友達が、その曲をオルゴールにして、プレゼントしてくれたものなの」

真姫「その友達、っていうのは…」

真姫「…私の、ことなの…?」

千早「…」

真姫「前聞きたかったのもそれなの。…あなたは、私の過去を知っている…」

真姫「私の…、本当の友達、なのでしょう…?」

千早「…」



「残念だけど、…違うよ」



真姫「天海、春香…っ!」


春香「ここで彼女の歌を聴いたのは、私」

春香「ねぇ…、千早ちゃん?」


真姫「千早…、ちゃん…?」

錦野家


ツバサ「あの女は、自分の親友を生き返らせるために、悪魔に魂を売ったの」

ツバサ「財団の出資を受け、齢16歳ほどの少女を、実験代にしたの」

ツバサ「NEVERの、開発化学者…、如月、千早」



音都コンサートホール


千早「春香は、あなたより少し小さい頃に…、交通事故で死んだ」

千早「私は春香を、NEVERにした」


春香「NEVERになるとね、死んだ時から見た目が変わらなくなるの」

春香「だからこの見た目は、私が死んだ日から少しも変わってない」

春香「本当は、千早ちゃんよりひとつ年上なのにね」


真姫「…っ!?って、ことは…、あなたが天海春香をNEVERにしたの、って…」


千早「私がまだ、15の頃」

千早「私は、春香のためなら、なんだって出来た」

千早「春香が欲しがるなら、全て私が与える」

千早「T2ガイアメモリだって、エクスビッカーだって」

千早「身寄りのない春香が、孤児院を抜け出して」

千早「凍えそうになりながらも、あの日、初めて出会った私に頼ってくれた」

千早「今では、春香が頼れる唯一無二の」

千早「親友、だから」


真姫「あなたは…!最初から、私を…」


千早「そう、あなたの気持ちを引き付けるために…、騙していたの」

千早「さもあなたの過去を知っているかのように振舞って」

真姫「そんな…」

千早「私はあなたの友達なんかじゃないわ」

千早「本当に愛しているのは…」

千早「本当の親友は…」

千早「春香、ただひとりだけ」

真姫「嘘よ…、嘘よぉっ!!」ダッ

春香「ふっ!」


ゴスッ!!


真姫「か、はっ…!」


ガクリ…

東條西木野☆探偵事務所内


希「…っく!ははんっ…、やるやん…!ていっ!!」ブンッ!!

美希「危ない…、のっ!!」ササッ ゴスッ!!

希「ぐおぉっ…!!いい関節極まってる…!」

美希「のんちゃんの泣きっ面見に来てあげたの。今頃相方さんも、春香が抑えてるから」

希「真姫ちゃんがっ…!?…っは!ありがたいことやっ…!ちょうど居場所を知りたかったとこやし…!」

希「おてんばスターガールさんっ…!あ、でも死んじゃってるから舞台の光は浴びれないんやっけ…?」

美希「キミってホントムカつくねっ…!!ふんっ!!」バキィッ!!

希「ぐぅっ…!!」

美希「せいっ!!」ゲシィッ!!

希「ごっふぅっ…!!」

美希「あふぅ…。もう眠いの。とっとと終わらせちゃおう…」\スター!!/


スター・D「フンッ!!」ズシャァッ!!

希「おぅっ!!こんなところで…!」

スター・D「てやぁぁっ!!」バゴォッッ!!

希「ごほぉっ…!!」

スター・D「冷たい死体で悪かったね…!でも光ならたっぷり浴びせられるの…!」スバァァッ…!!

スター・D「ハァッ!!」バシュゥッッ!!

希「ぐぎっ…!ごあぁぁぁっ!!」ドガァァァァンッ!!

スター・D「これなの…!この煌びやかな光を求めて、暗い死体のカラダがイヤで、きっとミキはスターと引き合ったんだと思うな!!」

希「メモリと…、引き合う…!?ならうちがそれ…」

スター・D「知らないの!ミキはこの光を求めて…っ!」

希(光を、求める…?なら、だったらうちが求めてるものは…)

希「…っは!」

希(天井に、穴…!まさかっ…、ここにっ…!!)

スター・D「せいっ!!」ゲシィッ!!

希「ぐっ…!!」ズサァッ…

希(この、床の穴…!ここに、メモリが…!!)ササッ



希「んなっ…!!?」


希「…そうか、お前が…、お前が、うちの…!」

希「なんて、運命や…」

希「最後のひとつが、コイツ、やったやなんて…」





希「借りさせてもらうよ、穂乃果ちゃん」

希「…うちが求めていたもの、それは…」

希「この街の、ヒーローで有り続けること」



\ヒーロー!!/



スチャッ!!


希「変身っ…!!」


\ヒーロー!!/



スター・D「…お前はっ!?」





「仮面アイドル…」

「いや、英雄に憧れた女の子になぞらえて…、こう、名乗ろう」






ヒーロー「仮面ライダー…、ヒーロー!!」

キリがいいので短いけどここまで
AtoZのストーリー考えてから最初に思いついたやりたいことができて僕はもう満足です
あとは消化試合…ゲフンゲフン何でもないよ
予想があってた人がもしいたとしたらビックリです それじゃまた次回 ほなな

こんばんは こんな時間だけどやっていきます ヒーローに対しての反響が大きくて嬉しい限り 
消化試合って言ったけどまだまだやりたいことは残ってるからそれでも盛り上がってくれるといいな
じゃ、少ししか進まないだろうけどレッツ再開

どっかの川


スター・D「フンッ!」シュタッ

ヒーロー「おわぁぁっ!!?」ビシャァ


スター・D「さぁ、始めるの!」

ヒーロー「いや、ちょっと待って…。さっきまで事務所にいたはずやのにいつの間にか川の上に…」

ヒーロー「しかもなんで落ちてるんよ…。ここまでどうやって移動してきて…」

スター・D「御託はいいからかかってくるの!」

ヒーロー「…あぁもう!なるようになれ!」

ヒーロー「さぁ行くで!スターガール!」


ゲシィッ!! バシィッ!!


スター・D「ハァッ!」ビュンッ!!

ヒーロー「喰らうかぁっ!!」ササッ

ヒーロー「こいつで…、どうやっ!!」ドカドカドカッ!!

スター・D「うぐっ…!!」

ビシャァッ…

スター・D「くっ…!やったなぁっ!!」ビュンッ

ヒーロー「ハァァァッ!!」ブオンッ

ガシィィィンッ!!

スター・D「ぐぬぅっ…!!なんで…、こんなに…!」

ヒーロー「押してるか、って…?それはうちが…」

ヒーロー「この街を守るヒーローやからやっ!!」バキィィィッ!!

スター・D「うあぁぁぁぁっ!!!」ズシャァァッ…!!


ヒーロー「これで決まりや…っ!」スッ ガシャンッ!!

\ヒーロー!!真姫シマムドライブ!!/


ヒーロー「…ライダーキック!!」ダダダダッ…

ダッ!!


ヒーロー「たああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」グォォォッッ!!


スター・D「うっ…!」バキィィッ…!!

スター・D「あぐあぁぁああぁぁぁぁぁぁあぁぁあっ!!!!」ドッシャァァァッ!!


ドッガァァァァァァァァンッ!!



美希「ぐ、あっ…、ぁ…」

音都タワー最上階


真姫「…ぅ」

真姫「…うん?ここは…?…っは!」

真姫「これは何…?椅子に縛り付けられて…」


春香「今アナタは、このエクスビッカーの補助回路の役割を果たしているの」


真姫「なっ…!」

春香「データ人間とも言うべきアナタの頭脳が、26のメモリの力を最大増幅するのよ」

真姫「これに利用するつもりで…、私に近づいたのね…っ!」

春香「…えぇ。彼女の発案よ?」


千早「…っ」プイッ


真姫「…っ!」

春香「諦めて仲良くしましょ?私たちは同じ、実験台のバケモノ」

春香「科学の犠牲者じゃない、ねぇ?」

真姫「…断る」

春香「…あ、そう。じゃあ、アナタは…」

春香「仲間じゃない」


春香「ただの部品よ」

希「…」

希「ここからなら、音都タワーがよく見えるね」

ことり「…うん」

凛「…」

絵里「…」



ヒュォォォ…



希「じゃ、行こうか」

希「…死なんといてね、ことりちゃん」

ことり「…」

ことり「知らないの?」

ことり「…私は死なない」

希「うん…っ!」


ガシィッ…!!



希「えりちと凛ちゃんは、お留守番」

絵里「わ、私だって…」

希「今のえりちに激しい戦闘は無理や。…おとなしく、うちらの帰りを待ってて」

絵里「…う。そう、ね…。ごめんなさい」

絵里「でも、これだけは約束」

絵里「…生きて。かつて私に言ったように。絶対に、生きて帰ってきてね」

希「あぁ…、もちろんや」


ことり「…凛ちゃん」

凛「えっ…」

ことり「夜までには終わらせる。…だから」

ことり「花火、一緒に見に行こうね」アタマポンッ

凛「あっ…、ぅ…」キュンッ

凛「うんっ!」

凛(な、なんか今の…、すっごいキュンってしたにゃ…!)



希「ふっ!」バイクマタギッ

ブルンッ!!


ことり「…っ!」バイクマタギッ

ブルンッ!!


ブロロロロロロ…!!



凛「二人共ーっ!!死なないでねーっ!!」

絵里「死んだら許さないんだからぁっ!!!」

音都タワー前


ワイワイガヤガヤ…


「これだろ!?これが最後のメモリってやつなんだろ!?」「いやこっちじゃないのか!?」



貴音「もう…、ゆーてぃーえっくすのめもりばかりではないですか…。全然期待できませんっ!」



ブォォォォォォオッッ!!


「な、なんだっ…?」



雪歩「…来た、みたい」




ブロロロロロロ…!!



ことり「…!」


希「…はっ!」\ヒーロー!!/

希「変身っ!!」

\ヒーロー!!/


「「「う、うわぁぁぁぁぁぁっ…!!」」」




貴音「まさか…、仮面あいどる…!」\ムーン!!/

ピチュゥゥゥゥゥン…!!


ムーン・D「わたくしが愛してさし上げますっ…!せいっ!!」ビュオンッ!!

バヨエーンッ


マスカレイド・D×たくさん「ウオー」


ヒーロー「ああもう…、殺陣はたくさんや言うてるのに…!」

ヒーロー「喰らえバイク乗り捨てアタック!!」ポイッ


ズゴォォォッ!!


マスカレイド・D×いっぱい「グハァァァァァッ!!」


ヒーロー「ふっ…」ゴロゴロ…

ヒーロー「…せいっ!!たぁっ!!」ゲシッ!!

マスカレイド・D「グハァッ!!」

ヒーロー「へへんっ!」

ブオォォ… キキッ

ことり「…」


マスカレイド・D×そこそこ「うおー」ダダダダッ


ことり「生身でこれを使うのは…、久しぶり、だけどっ…!」グググッ…

ことり「バットの扱いには慣れてるから…、平気っ…!!」ズゴォッ…!!

ことり「ハァァッ!!」ブオンッ!!



ヒーロー「たぁっ!!」トビゲリッ!!

マスカレイド・D「グゥアッッ!!」

ヒーロー「オラァッ!!」バキィッ!!



音都タワー最上階


『たぁっ!くらえっ!!』バキッ ゲシッ


春香「…来たわね」


真姫「希…?」



音都タワー前


マスカレイド・D「グォォッ!!」

ヒーロー「ごちゃごちゃとぉっ…!あぁっ!!」ゲシィッ!!

マスカレイド・D「グワァッ!!」



ことり「ぬぅっ!!」ブオンッ!!

バキィィンッ!!

マスカレイド・D「ぐはぁっ!!」

ことり「でぇぇぇりゃぁぁぁっ!!!」バゴォォオンンッ!!

マスカレイド・D「グフウウゥッ!!」

ことり「これじゃぁ…、撲殺天使ことりちゃんだよ…!せいっ!!」ゴキィィィィンンッ!!

マスカレイド・D「オブフゥッ!!」


ゴルルルルルルルッ…!!


ことり「…っ!?この音は…、ッ!!」ササッ


ズゴァァァァッ!!


ことり「な…っ!重機が突進…!?」


雪歩「タンクローリーですっ…!!」ギギギ…

雪歩「もういっぱぁつ!!」ゴルルルルルルルッ!!


ことり「ちょっ…!こんなのっ…、ムリゲーだよっ!」ダダダダッ…!!

ヒーロー「てぇぇぇいっ!!」バキバキズゴォッ!!

マスカレイド・D×ぎょうさん「ウボアァァァッ!!」

ヒーロー「くっ…!埒があかん…!」


ことり「希ちゃんっ!!上を目指してぇっ!!」ダダダッ


ヒーロー「ことりちゃんっ…!?大丈夫なん!?」


ことり「わ、わたしにぃっ…」ダダダダッ

雪歩「待ってくださいぃぃぃぃぃぃっ!!」ゴルルルルルルルッ!!

ことり「わたしに質問するなぁぁあぁっ!!」ダダダダッ…


ヒーロー「お、おおぅ…、そうやったね…。大丈夫そうには見えんけど…」

ヒーロー「でもごめん…!ことりちゃんを気遣ってる場合やないんよね…!お言葉に甘えて…っ!!」ダダッ



雪歩「あぁ…、なんで逃げるんですかぁぁぁぁ…!!」

ことり「逃げるに決まってるよ!!」

雪歩「だったらこれで…!」

雪歩「穴掘って埋めてあげますぅぅぅぅぅっ!!」\タワー!!/




音都タワー 中層


ヒーロー「はぁっ…、はぁっ…!」タッタッタッ…


ヒーロー「…はぁっ…、エレベーター止められてるから、走りで上まで登らなあかんのは…、結構キツイかも…!」

ヒーロー「でも、真姫ちゃんがうちを待ってるから…!」


ワイルド・D「グアアアアァァァァァッ!!!」ズバシュゥゥッ!!


ヒーロー「ぬわっ…!!」ササッ

ヒーロー「次はお前かい…!」


ワイルド・D「グルルルルルルルッ!!」

ワイルド・D「…ぶっ潰してやるからな!」


ヒーロー「…って普通に喋れるんかいっ!」

ヒーロー「…はぁ。…来いやっ!」

ワイルド・D「ガァァァウッ!!」ビュオォォンッ!!

ヒーロー「ぬおっ…!速いっ!!くっ!」ガードッ!!

ワイルド・D「ウガァァッ!!」バキィィッ!!

ヒーロー「うごぉぉっ!!」


バゴォォォンッ!!


ヒーロー「い、った…!なんて破壊力や…!壁が…」

ワイルド・D「グァァウッ!!グルルルッ!!グゲウゥッ!!」バキッ!!ズバッ!!ガブッ!!

ヒーロー「ぬおぉっ!!?!息もつかせぬ連続攻撃やな…っ!うぐっ…!」

バキィィッ!!

ヒーロー「ぐ、がぁぁっ…!!このっ…!」

ワイルド・D「グギャァァァァァァッ!!!」グワンッ!!

ヒーロー「そいつを…、待ってたよっ!!」ガキィィィンッ!!

ワイルド・D「ガ、グアァァッ…!?」

ヒーロー「口を大きく開けた瞬間…!さっき割れた壁から取り出した鉄骨をブチ込む!」

ワイルド・D「が、がう、あが…っ!」

ヒーロー「なんでも喰っちゃうマヌケな大口なら…!」スッ ガシャンッ!!

ヒーロー「こいつも喰らっとき!!」\ヒーロー!!真姫シマムドライブ!!/


ヒーロー「ライダーパンチ…っ!!」グォォォォッ…!!


ワイルド・D「が、ガウゥッ…!ま、まって…」

ヒーロー「うあぁぁぁぁっ!!」ダダッ!!

ヒーロー「どりゃぁぁぁぁぁぁぁぁああぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!!!!!」

ワイルド・D「ひ、ひぎっ…!!?」


バゴォォォォォォッ!!!


ワイルド・D「ごっぱぁぁぁっ!!!!!」

ワイルド・D「んなっ…、なぁ…」

ワイルド・D「ナンクルナイサぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」


ドッガアァァァァァァァァァァァンンッ!!!!


響「ごふっ…」


ヒーロー「ハッ…、そこでおねんねしとくんよ?…フゥ」タッタッタッタッ…

音都タワー最上階


真姫「…あなたは」

真姫「ひどい女ね」

真姫「一度でも、友人であって欲しいと思った私が、愚かだった…!」

千早「…」

真姫「友達なんて…、知らない…!」

千早「お嬢さんっ…」

真姫「寄らないでっ!!」

千早「…っ」

真姫「正しいのは…、希だった…」

真姫「あなたは…、最初から私を道具としてしか見てなかった!!」

千早「…ぅ」

千早「…」


春香「…ハッ」


ドカバキドカッ!!


春香「…ん?」



ドアドガァァンッ!!



ヒーロー「セイハァァッ!!」


春香「…へぇ」


ヒーロー「ははんっ…!助けに来たよ、真姫ちゃんっ…!」

真姫「希っ!」


春香「最後の一本を持ってきてくれてありがとう」

ヒーロー「あんっ?」

春香「ちなみに、お金を払う気は最初からないから」

ヒーロー「そら10億円やもんな…。10円置くんとは違うもんな。あるわけないよね」

春香「…10億円は持ってないけど」

春香「10億ドルくらいなら腐るほどあるわ」

ヒーロー「なんやてっ!?」

春香「冗談よ」

ヒーロー「…なんや」

真姫「何敵と漫才やってんのよ…」

ヒーロー「おおっと…、そうやった…。お前、真姫ちゃんに何をっ!」

春香「…」スタスタ… \エンプレス!!/ ガションッ


エンプレス「…」スタスタ…

エンプレス「…」ググッ…


ヒーロー「…」ググッ…


エンプレス「ハァッ!!」ビュンッ!!

ヒーロー「せいっ!!」バゴォッ!!


バシィッ!! ズゴォッ!! ドガァッ!! ズバシィッ!!


ヒーロー「ぬおわっ…!」

エンプレス「ハァッ…!」ビュオンッ…

エンプレス「ウラァッ!!」ズゴォォォォッ!!

ヒーロー「どぅわっ…!!」ガキィィィンッ!!

エンプレス「フッ…!」ガシィッ!!

ヒーロー「うおっ…!!」

エンプレス「やぁっ!!」ブゥンンッ!!

ヒーロー「ぬぅぉぉぉっ…!!投げ飛ばされたっ…!?」

エンプレス「せっ!!」ダッ…!!

エンプレス「せいやっ!!」トビゲリッ!!

ヒーロー「ぐ、うぉぉっ…!!」サッ

バキィンッ!!

エンプレス「ちっ…!はぁっ!!」ブンッ!!

ヒーロー「うぐっ…!このっ…!」バシッ!!

エンプレス「てやぁっ!!だぁぁっ!!」バシィィッ!!ドガァァッ!!

ヒーロー「しまっ…!ぐあぁぁっ!!」

エンプレス「これでっ…!フンッ!!」ドゴォォッ!!

ヒーロー「うぐぅぅぉぉぉっ!!!!!」


ドッガァァァァッ!!!


ヒーロー「ぐっ…、がはっ…!」


エンプレス「T2を使ったところで、私との差は埋まらない」スッ

エンプレス「フッ!!」ビュオンッ!!

ヒーロー「ぬぅっ…!」ササッ

エンプレス「…そこっ!」\ヴァンパイア!!/ ガションッ!!

\ヴァンパイア!!真姫シマムドライブ!!/


ヒーロー「何っ…!?」


エンプレス「パッと舞って…」シュバッ

エンプレス「ガッとやってチュっと吸って…」ガッ

エンプレス「ハァァァァァァァッ!!!!」ズシャァァァァァァァッ!!


ヒーロー「ぬわっ…!!?ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」ピチュゥゥゥゥゥン…

希「ごはっ…!!?体から、力、がっ…!ぐぅっ…!」

真姫「希っ…!!」


エンプレス「ヴァンパイアは相手のライフエナジーを吸収する。…しばらくそこで見学していてちょうだいな」

エンプレス「…AtoZ。26本、全てのメモリが揃った…!」

エンプレス「これで…」スッ


\ユニティ!!真姫シマムドライブ!!/


エンプレス「全てのメモリを、一箇所に…!!」



音都タワー前


ムーン・D「んっ…?」ピチュゥゥゥゥゥン…

貴音「おや?わたくしのめもりが…」

タワー・D「穴掘って…」ピチュゥゥゥゥゥン…

雪歩「埋めて…、あれれ…?ど、どこ行くんですかぁぁぁぁ!!」


ことり「えっ…」



音都タワー最上階


エンプレス「…」ピチュゥゥゥゥゥン…

春香「さぁ、来なさい…!」


ヒュォォォンッ ヒュンッ フォォォォンッ


\アレグリッシモ!!/ \ビショップ!!/ \クレッシェンド!!/ \ディコーラム!!/ \エンプレス!!/

\フリーズ!!/ \グリート!!/ \ヒーロー!!/ \イマジン!!/ \ジャック・オー・ランタン!!/ \ナイト!!/

\ラバーズ!!/ \ムーン!!/ \ノイズ!!/ \オクトパス!!/ \ペルソナ!!/ \クイズ!!/ \ルーク!!/

\スター!!/ \タワー!!/ \ヴァンパイア!!/ \ワイルド!!/ \エクセレント!!/ \イエロー!!/ \ゾンビ!!/



\真姫シマムドライブ!!/


ビジジジッ…!!


真姫「うぐっ…!!?う、うああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!」


千早「あっ…!」


真姫「うぐああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」


ビシュゥゥゥゥゥォォォォッッ!!


希「…っ!エクスビッカーから、光が…!!」

千早「ぅ…!」

街中


春香『音都のみんな、朗報よ』



「なんだなんだ…?」


凛「ちょっ…、ちょっと通して!」

絵里「痛たた…、凛、あまり強く引っ張らないで…」



春香『これから街に光が降り注ぎ…、アナタたちは…』

春香『死ぬ』


凛「あ、あれは一体、何…?」

絵里「音都タワーが、光ってる…」


春香『だけど安心して。それは始まりでもあるの』

春香『エクスビッカーの光が、アナタたちの肉体を変質させ』

春香『私たちと同じ、不死身の怪物へと変えてくれる』

春香『さぁ、市民のみんな。地獄を楽しんでちょうだい』



「ど、どういうことだよ…!?」「なにこれ…!夢なら覚めて…!」


英玲奈「…」


豆腐屋、公坂穂乃果「どどど、どうしよう!?」

その妻、公坂海未「ほ、穂乃果と一緒なら私は…」


矢敷こころ「ママぁ…、怖いよぉ…」

矢敷ここあ「ここあたち…、どうなっちゃうの?」

矢敷にこ「…わかんない、わからないわよ…、ママにも、なにがなんだか…」

矢敷こたろう「…」


橘「ドウナッティンダゴレアイッダイ」


穂乃果「どう、すれば…」



音都総合病院


海未「ミッチーさんっ…!!」ガクブル

光実「う、海未さぁんっ…!」ガクブル

あんまりキリ良くないけど今日はここまで
今思い出したけどユニティじゃなくてユニファイだったわ失敗失敗
ゾーンのようなメモリを一箇所に集めるメモリが思いつかなくて難儀してた ワープ、だとWは使っちゃってるし…
あとアクションシーンをセリフと擬音で表現するのは限界があるわ… 戦闘が頭に浮かんだ人は凄い
まぁそんなこんなで後2,3回で終わるかな あと少しでクライマックスだぜ!
じゃあまた次回 ほなな

gatherイイね 先に使うメモリ募集とかしておけば良かったかも
過ぎたこと言っても詮無いのでとにかくやっていくぞよ
今回はついに… おっとなんでもない そこまで行けるかも微妙だけどとりあえずレッツ再開

音都タワー最上階


希「それがお前の本当の目的やったんか…っ!!」



ザッ…、ザッ…



希「…ん?足音…?」


春香「あら…」


美希「はぁっ…、はぁっ…!」ザッ… ザッ…

美希「春香ぁ…、助けて…、おかしいの…。カラダが、維持…、できない…」ガクッ

春香「…当然よ。あなたは…」オコシ


春香「負け犬よ」


美希「えっ…?」

春香「フッ!」ブンッ


バゴォッ!!


美希「おっ…、ごほぉっ…!!?」


希「んなっ…!?」


千早「くっ…!」


美希「なん…、で…?」バタリッ

希「ちょっ…、大丈夫…?」


春香「NEVERといえども、真姫シマムに敗れれば塵に還るわ」

春香「ご苦労様、美希。…あなたのかわりはいくらでも作れるわ」

春香「山ほど、ね」


美希「酷いと、思うな…」ガクッ

希「お、おい!しっかりしぃ!」ユサユサ

美希「Museの左側の人…、キミ、本当に甘いね…」

美希「甘すぎ、だよ…、アハッ…」

シュゥゥゥゥ…


希「おいっ!!」

サァッ…


希「ぅぁ…」

希「…っ!」キッ


春香「…くふっ」

春香「あはははははははははははっ!!あっははははははははははははっ!!!」

ビジジジジッ…!!


真姫「うあああぁぁぁぁぁぁぁっ!!!がぁぁぁぁぁっ!!!」


春香「あはははははははっ!!いい気分だわっ!!」

春香「もう実験台のバケモノは…、私だけじゃないっ!!」ピッピッピッ

春香「みんな私と同じ…、生ける死者になりなさいっ!!」ダンッ!!


真姫「うぎゅぅぅぅっ!!!うがぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」ビジジジジッ!!


ピカァァァァァァァ…



街中


ピカァァァァァァァ…!!


絵里「音都タワーの光が大きく…!」

凛「もう、だめ…」

凛「音都、全滅しちゃう…!」



音都タワー最上階


春香「発射よ」フッ…


希「やめろぉっ!!」


千早「…っ!」


ダンッ!!


ピシュゥゥゥゥゥ…



希「え…?」


春香「…なに?」

千早「あっ…!」


真姫「こんなやつに…!」

真姫「音都を滅ぼさせは…、しないっ!!!」

真姫「あぁぁぁぁぁっ!!!」

シュパパパパパパ…



春香「この子…!発射プログラムを書き換えて止めてるっ…!?」

春香「それだけじゃない…、まだ何かを…」

春香「まさかっ…!?」


真姫「エンプレスメモリの力を壊せば…!」シュパパパパ…

真姫「また私たちのメモリが、使えるっ…!!」

春香「させないっ!!」ダダッ!!


希「こっちのセリフや!!」ダッ!!

ガシィッ!!


春香「ぬぉっ…!離しなさいっ!!」バキィッ!!

希「誰がっ…、離すかっ!!」バシィッ!!

希「真姫ちゃんが必死の思いで紡いでくれてるチャンスなんや…!」

希「それをっ…!!」

春香「黙りなさいっ!!」バキィッッ!!


希「うぐぉっ…!!」ドサァッ


春香「このっ…!」

春香「てぇいっ!!」ドンッ!!


真姫「ぐぎっ…!!?うああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」ビジジジジジ…ッ!!


千早「う、うぅっ…!!」

千早「…」


真姫「ごあぁぁぁぁぁっ!!!くあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

春香「あはははははははははっ!!あっははははははははははっ!!!!」


千早「…っ!」

千早「やめて春香ぁっ!!」ダダッ


ドンッ…!!


春香「んなっ…!千早ちゃっ…!?」

千早「くっ…!」ササッ


真姫「ちは、や…!」


千早「これをっ…」カシャッ…

千早「やぁっ!!」グサッ!!

ピチュゥゥゥ…!!


春香「何を…!?まさか…、細胞分解酵素を…!う、ぐっ…!!」ドロドロ…

千早「ごめん、なさいっ…!春香…っ!」

春香「…私のっ」カチャッ

春香「私の邪魔をするなァッ!!!!」


バンバンバンッ!!


千早「う、ぶぅっ…!!ごふっ…!」

千早「が、はぁっ…!」バタッ…


真姫「千早…っ!!」

真姫「う、うぅっ…!!」

真姫「うああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!」


ビジジッ…!!

ジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジ…ッ!!

ドガァァァァァンッ!!

ピシュゥゥゥゥゥンッ…


カラッ…、カラカラッ…



音都タワー前


貴音「…おや?」カチャッ

雪歩「あれっ?メモリが戻ってきた…」カチャッ

貴音「一体何があったのでしょう…?」


ヒヒーンッ!!


ことり「…っ!」スッ

ことり「どうやら…、仲間がやってくれたみたいだね」

ことり「さぁ、思い切り…」

ことり「…チェックメイトだよ!」\ナイト!!/

ことり「変…、身ッ!!!」


\ナイト!!/ ヒヒーンッ!!



雪歩「ひぃぃっ…!?」

貴音「わたくしは様子を見に行くとしましょう」

貴音「ここは雪歩殿にお任せしますっ!」ダダッ

雪歩「えぇっ!!ちょっとぉ!?一人にしないでぇぇぇっ!」

雪歩「あぁ…、行っちゃったし…」

雪歩「うぅ…!穴掘って埋まりたい…」\タワー!!/


ナイト「…ふっ!」ダダッ

タワー・D「穴に埋まるのはそっちのほうだけどねっ!!」ギュルルルルッ!!

ナイト「誰がっ…!」\ルーク!!/

\ルーク!!プロモーション!!/

ナイト「身体に風穴空くのは…、そっちだよっ!!」ズシャァァッ!!

タワー・D「ぐぎっ…!こしゃくなぁっ…!!」

タワー・D「だったらこれで…、どうだぁぁぁっ!!!!」ドギュルルルルルルルルゥッ!!

ナイト「うわ、大きい…。だけど…!」\エース!!/


\エース!!/ ウゥゥゥゥィィィィィィィ!!


ナイトエース「大きければいいってものじゃないって、教えてあげるよっ!」

春香「ぐ、ふぅっ…!」ドロドロ…

春香「まだ、私は…っ!」ドロドロ…

ガチャッ…



真姫「千早っ…!千早っ!!」ダキカカエッ

千早「…はぁっ…、はぁっ…」

千早「あり、がとう…、お嬢さん…」

千早「あなたの存在が…、わたしに、過ちを思い出させてくれた…」

千早「あなたの友人に、なりすますうちに…」

千早「昔亡くした親友の夢を…、重ねていた、のね…」

真姫「千早…」

千早「あなたの…、その、燃えるような赤い髪は…」

千早「夕焼けに向かって、私の腕を引っ張って走る春香の髪の色に…」

千早「とても良く、似ているわ…」

千早「あの日見た、光景に…、そっくり…」

真姫「…安心して。天海春香は…、私がっ…、止めるっ…!!」

千早「ありが、とう…」

千早「真、姫…」

真姫「さよ、なら…。千早…、ちゃん…」


ビジッ…、ジジジジジッ…!!


ドガァァァンッ!! バゴォォォオンンッ!!

街中


ドッガァァァァァァンッ!!


凛「あっ…!!」

絵里「なっ…!!」


にこ「ちょっ…、どいてどいてっ!!」

花陽「タワーがっ…!!」


バゴォォォォンッ!!


花陽「ひゃぁぁっ!!?」

にこ「にょわわぁぁっ!!?」

凛「ぁ…」



音都タワー 屋上


ピチュゥゥゥゥゥン… キュピィンッ


春香「はぁっ…!なんとか…、細胞の分解は止まった…!」

春香「まだ、まだよっ…!エネルギーはタワーにもう蓄積されてる…!」

春香「私自らの身体で、街に落とすっ!!」ダダッ!!



真姫「そうはいかないわっ!!!」



春香「…っ!」


真姫「あなたは、悪魔よ…」

真姫「私が止めるっ!!!」


春香「…笑わせないで。あなたもそうでしょう?」

スッ カシャンッ

\エンプレス!!/

春香「…変身」

\エンプレス!!/ ワンツースリヴァイッ!!



エンプレス「私たちは人間を捨てた…」

エンプレス「…魔物同士よっ!!」ダッ!!

エンプレス「フンッ!!」ビュンッ!!

希「ふっ!」ヒュンッ

エンプレス「ちょこまかとっ…!!せいっ!!」ドゴォッ!!

真姫「させないっ!!」バシィッ!!

エンプレス「くっ…!このぉっ!!」ブォンッ!!

真姫「よっ…!」サッ


真姫「…いえ、今なら確信が持てるわ」

真姫「私は悪魔なんかじゃないっ!!」


希「このっ…!!」グォンッ!!

エンプレス「ちぃっ!!ウザイのよっ!!目障りなのよっ!!」バシィッ!!


真姫「人間の痛みが感じられない、哀れなあなたとは違うわっ!!」

エンプレス「黙れっ!」ヒュッ!!

真姫「…っ!」サッ

エンプレス「少しは止まりなさいぃっ…!!」ガシィッ!!

真姫「うぐっ…!」

エンプレス「ふっ…、これで…」

ガシィッ!!

エンプレス「なっ…!」

真姫「この胸にも、千早が遺した心があるっ!!」

エンプレス「何をっ…!」

真姫「ふっ!!」ゲシィッ!!

エンプレス「くっ…!」ズサァッ…


真姫「私は人間で…、探偵で、そして…!」

真姫「仮面アイドルよっ!!!」



エンプレス「ぬおおおぉぉっ…!!!」



希「…相棒。それを言うなら…」

希「私たちは、やん?」

真姫「…えぇ。行くわよ、希」\クレッシェンド!!/

希「おうっ!」\スター!!/


\クレッシェンド!!/\スター!!/


真姫「…」カタポンッ


デレレーンデレレデレレレーン


Muse「「…さぁ、お前の罪を数えろっ!!」」


エンプレス「今更数え切れるものですかっ!!!」ダッ

エンプレス「はぁっ!!」バキィィッッ!!!

Muse「ぬおぉっ…!!てぇいっ!!」ズゴォォッ!!

エンプレス「つああああぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」ドガァッ!!バシィィッッ!!!

Muse「うらああああぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」ドシャァァッ!!ズビシィィィッ!!


ドゴォォォッッ!!


エンプレス「うぐぅぅっっ…!!」

Muse「ぐふぅっ…!!」「やったわねっ…!」

Muse「まだまだ…っ!!」


ムーン・D「とうっ!」ガシッ


Muse「ぬわっ!!?」

ムーン・D「春香っ!この方はわたくしにお任せを!」

Muse「ちょっ!離さんかいっ!!」「邪魔すんじゃないわよっ!!」

ムーン・D「そんなそんなっ、あなた様はいけずでございますっ!こちらでお楽しみと行きましょう!!」ニュルンッ

Muse「待てコラァッ!!」

シュバッ


エンプレス「…ま、任せたわ」ダッ

音都タワー ヘリポート



ムーン・D「そいやっ!」ポーイッ


Muse「のわっ…!」ドサァッ…


ムーン・D「あなた様のお相手はわたくしですっ!」

Muse「…ったく、邪魔しよってからに…」「仕方ないわ、ここはとっとと…」



「その必要はないわ」



Muse「こ、この声は…」


絵里「私だ」

Muse「お、お前だったのか…」「何しに来たのよ!?」


ムーン・D「誰かと思えば…、みゅーずの仲間のお一人…。聞けば大怪我だそうではないですか」

ムーン・D「そんなカラダでわたくしに立ち向かえるとでも?」


Muse「そ、そうや!えりち無茶はあかんって言ったはずよ!?」「おとなしく下がってなさいっ!!」


絵里「…見くびってもらっちゃ困るのよ。この程度の怪我、ボマーの時に比べればどうってことない」

絵里「だからここは私に任せて、あなたたちはアイツを止めて!」

Muse「で、でも…」

絵里「街を、守るんでしょう?」

Muse「…」「…わかった、あなたを信じるわ。その代わり…」

Muse「絶対に、生きて帰るんよ。うちにも言った言葉でしょ?」「そういうこと」

絵里「…了解したわ。私、約束は守る女だから」

Muse「それだけしゃべれたら充分よね」「…頼んだよ、えりちっ…!」ダダッ


ムーン・D「なっ…!させませんっ…!!」シュルルッ!!


絵里「こっちもねっ!!」\ディコーラム!!/

\ディコーラム!!/


ディコーラム「ハァァッ!!」シュババッ!!


スパァンッ!!


ムーン・D「なっ…!くっ…、無駄だというのが、わからないのですか…!」

ディコーラム「無駄…?それはこっちのセリフね」

ディコーラム「とっとと尻尾を巻いて逃げたほうが身の為よ?」

ムーン・D「…どうやら、やる気のようですね」

ディコーラム「えぇ、なんたって私は…」


ディコーラム「かしこいかわいい、エリーチカだもの」

ディコーラム「ふっ!」シュバッ!!

ムーン・D「その意気、驚嘆に値します」ヒラリッ

ディコーラム「せいっ!!」ビュンッ

ムーン・D「それだけは認めざるを得ないでしょう」ヒラリッ

ディコーラム「このぉっ!!」シュババババッ!!

ムーン・D「しかし軽薄、浅薄、あまりに無謀」キィィィンッ…

ディコーラム「なっ…!バリア…!?」

ムーン・D「患部を庇うような戦い方で、わたくしに一矢報いようなどと…、愚かなり」

ムーン・D「その身体、到底戦いようの無いものだと、あなた様もお分かりのはず…」

ムーン・D「どうして自ら死地に飛び込むような真似を?」

ディコーラム「は、はんっ…!バレバレ、なのね…」

ディコーラム「だけど私は…!少しでも時間が稼げればそれで充分っ…!!」

ディコーラム「いざとなれば、この身体諸共、あなたを葬るまで、よっ…!」

ムーン・D「それでは友の約束を破ることとなるのでは?」

ディコーラム「そうね…、だからなるべく…」

ディコーラム「死なないよう努力してるってわけよ…!その点あなたも理解しなさいっ…!!」

ムーン・D「…わかりません。ならば逃げればよいのに」

ムーン・D「しかし、それでも立ち向かうと言うならば、是非もなし」

ムーン・D「いっそ痛みを知らず、儚くして差し上げます」シュルルル…ッ!!

ディコーラム「させなっ…」

ムーン・D「そちらは幻影です」シュバッ!!

ディコーラム「なっ…!!?しまっ…!!」シュルル…

ムーン・D「これで両手足を封じさせてもらいました。…あとは」

ディコーラム「は、離しなさいっ!!クソォッ…!!こんなところでっ…」

ディコーラム(せめて…、せめてメモリに手が届けば…!!)ググッ…

ムーン・D「その心の臓を…、刺し貫くのみ」

ディコーラム(届いて…!お願いっ…!!)グググッ…


ムーン・D「ごきげんよう。あなた様」

シュバァァッ!!


ディコーラム(ダメっ…!!やられる…っ!!!)

ディコーラム「これまで、かっ…!!」





「いいえ、あなたの声、届いていたわよ」


シュパパパパッ!!



ムーン・D「なっ…!!?私の触手がっ…!!?」

ディコーラム「だ、誰っ…!?いったい誰が、私を…!」


??「借りを返しに来たわよ。…少し、早いけれどね」

ディコーラム「…」

ディコーラム「いやホントに誰っ!!?」

絵里(サングラスとマスクで顔を隠して…、怪しさ満点だけど…)

絵里(でもこちらの味方…、なのよ、ね…?)

??「下がりなさい、ここは私がやったげる」

ディコーラム「ちょっとあなた!流石に生身の人間が敵う相手じゃないわよ!」

??「はぁ?見てなかったの?私が今ヤツのキモい触手を断ち切ったの」

ディコーラム「そ、それは…、そうだけど」

絵里(何してるかは見えなかったけど…)


ムーン・D「…どちら様かは存じませんが、あなた。今何をなさったのです?」

ムーン・D「一瞬で私の触手を断ち切るなど…、ただの人間が到底成せる技とも思えません」

ムーン・D「答えなさい!いったいあなたは…」


??「時系列的には私が厄介になるのは数ヶ月…、いえ、半年後くらいなのかしらね」

??「でも、絵里。あなたはこの戦いで無茶しすぎで再起不能。二度と戦えない身体になる」

??「そのせいでフェンシングのプロとなる夢にも破れ、希と真姫に慰められる毎日を過ごす…」

??「そんな惨めな未来を決定づけられてる哀れな女の子の運命くらいなら、見返りに変えてあげてもいいかな、って思ったのよ」

??「私には、その力があるんだから」


ディコーラム「な、何を言っているの…?その、力…?」


ムーン・D「って!わたくしは無視なのですか!?」

ムーン・D「答えなさいと言っているでしょう!さぁ答えなさい!今すぐ!さぁ!」


??「あぁうっさいっ!!」グサッ

ディコーラム「おふぅっ!!?な、なんっ…」ピチュゥゥゥゥゥン…

絵里「なんで、私…」ガクリッ

??「ま、いても邪魔になるだけだし」

??「と、いうわけで…。この人、隅っこに運んでちょうだい」

??「…凛」

凛「はいにゃ!よいしょっ…」

凛「まったく…、人使いが荒いのはどこの世界でも変わらないんだね…」

??「余計な口を叩かない」



ムーン・D「…先ほど、その方に突き刺したそれは…、注射…?」

ムーン・D「一瞬で気を失わせるほどの睡眠薬…。しかし眠り顔は安らかなもの…」

ムーン・D「そんな薬はそうそう手に入らないはず。…やはり、あなた方は一体…」



??「うるさいわね。…聞こえてるわよ質問なら」

??「この薬はうちの優秀なナースがテキトーに調合して出来た便利なお薬よ」

凛「怪我もそこそこ回復しちゃうにゃ」

??「そして、一度しか言わないから、耳の穴かっぽじってよぉく聞きなさい。…私は」


(グラサンとマスクを掴んでバッサァって剥ぎ取って投げ飛ばす音)




















真姫「西木野☆星空クリニック院長」

真姫「ドクター、西木野真姫よっ!!」

ムーン・D「…」


真姫「あれ?聞こえなかったのかしら…、結構大きな声で言ったつもりなのに」

真姫「オホンッ…、西木野☆星空クリニック院長、ドクター…、西木野真姫よっ!」


ムーン・D「…」


真姫「お、おかしいわね…。予定ではここでおぉっ!って敵が驚く予定なのに…」

凛「真姫ちゃん、一度しか言わないって言っておいて二回言ってるにゃ」

真姫「あっ…。い、今のはノーカンよ!アイツが聞いてないのが悪いのよ!」


ムーン・D「…聞いています。ただ理解が及ばなかっただけです」

ムーン・D「あなた様はみゅーずの片側のはず…?どうしてここに…」


真姫「あなたが知る必要はないわ。…強いて言えば」

真姫「私もあなたたちと似たような存在、とだけ言っておこうかしらね」

ムーン・D「はぁ…?」

凛「真姫ちゃん、説明しないとさっきの名乗りの理解は永遠にされなくなっちゃうにゃ」

真姫「もういいわよ。…ここでお亡くなりになっちゃう人に理解を求めたところでね」


ムーン・D「…馬鹿にされているのだけは十分に理解できました」

ムーン・D「生身でわたくしの前に出てきたことを、後悔するのですね」

ムーン・D「フンッ!!」


…シーン


ムーン・D「あ、あれ?な、なぜです…。触手が伸びない…」


真姫「あぁ、無駄よ。そういう薬を投与したから」

ムーン・D「薬の…、投与?」

真姫「そろそろ…、意識も朦朧としてくるんじゃない?そういう薬も投与したからね」

ムーン・D「…っ?な、なに…、を…、あ、あたま…が…」

凛「相変わらずやることエグいにゃー」

真姫「作ったのはアンタでしょうが」

ムーン・D「うぷっ…!吐き気が…、頭痛に、めまいも…?生理痛に、腰痛に、関節痛に肩こり…、リウマチ…、癌…、老衰…」

ムーン・D「からだが…、病魔に…、食い殺される…!?な、なにを…」

真姫「あなたに知らずのうちに投与した薬は、『ありとあらゆる病気をその身に背負う薬』よ」

真姫「コイツは…、ことりに投与した薬以来のキケンな品だから、こういう時にしか使えないけど」

真姫「あ、でもメリットが一つだけあるわ」

真姫「決して、その病気では死ねない、ってメリットがね」

凛「死体だろうがなんだろうが病気はヨウシャしないにゃー」

ムーン・D「な゙ぁっ…!っ…、ご、え、が…!のどが、いだい、でず…」

ムーン・D「お、ね゙が…!だずげ…!」

真姫「えぇ、助けてあげるわ。…だって」

真姫「アイドルは助け合いでしょ?」

凛「うわぁ…、おっしゃるとおりだとは思えないにゃ…」

真姫「というわけでこんな時のために持ってきました!」

真姫「DXメダジャリバー&DXメダガブリュー!」

凛「おもちゃじゃん!しかもかたっぽ最終武器だよ!」

真姫「既に改造を施して本物と同性能だわ。はい凛、メダガブリューあげる」サッ

凛「え、凛もっすか…?」

真姫「凛も。せーので行くわよ。…せーのっ!」チャリンチャリンチャリンッ

凛「ちょっ…、早いよっ!」ゴックン!!


チャチャチャンッ!! スキャニングチャージ!! プットッティラーノヒッサーツ!!


真姫・凛「「せいやー!」」

ズバァァァァァァンッ!!


ムーン・D「ぐ、がっ…」

ドッガァァァァァァァァァァンンッ!!


貴音「ご、ぁ…」シュゥゥゥゥ…


凛「敵の人、病気のせいで満足に断末魔もあげられてなかったにゃ…。カワイソ」

真姫「ふふふふ…、こういう時でもなければあんな非人道的なお薬は試せないからね!あー楽しかった」

凛「趣味悪…」

真姫「知ってる。…さ、あとはあいつらに任せて、私たちは帰りましょう」

凛「また凛たちと出会える日を待っててね!」

真姫「誰に言ってるのよ…。でもまぁ、一応あれで締めておきましょうか」

凛「お、久しぶり!じゃあ今度は凛の合図でね。せーのっ…」


真姫・凛「「まじ☆えんじぇーっ!!」」

シュバッ





絵里「…ぅ、うん…?あれ…?いつの間に私寝て…」

絵里「あれ!?敵は!?って傷も治ってるゥ!?あれぇ!?あれれれ!!?!!?!?!!?!」

今日はここまで やりたかったことの第二弾はいかがだっただろうか
西木野☆星空クリニックがなんだかわかんねって人は面白いSSがあるから是非ともググってみてくださいね(ダイレクトマーケティング
後々の話でも出てくることが決まったんで期待しててね それじゃバイバイ ほなな

はいこんばんは やっていきます
再登場って言ってもあと一回限りだからそんなに出すつもりはないです
おそらく今日でAtoZ編終わって次回から本編に戻るはず 最終戦で余計なことしなければ
そんなわけでレッツ再開

音都タワー前


タワー・D「はぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」ドギュルルルルルルルルルルルルッ!!


ナイトエース「どれだけ巨大なドリルだろうと…!」ググッ…

ナイトエース「私のボールは、ただ突き進むのみっ!!」

ナイトエース「ていやぁぁぁあぁぁっ!!!」ビュンッ!!


ビュルルルルルッ!!

ガキィィィィィンッ!!


タワー・D「ぬおぉぉぉぉぉぉぉっっ!!!!!」


ナイトエース「たぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」


ググッ…、キュィィィィィンッ!!


タワー・D「んなっ…!!?」

タワー・D「ど、ドリルにボールが…!ボールが貫通してくるっ…!!?」

タワー・D「たかが小さな球っころひとつに、どうしてこれだけの力が…!」


ナイトエース「私たちは、一分前の私たちより進化するっ!一回転すれば、ほんの少しだけど前に進むっ!!」

ナイトエース「それがっ…、ソフトボールなのっ!」


タワー・D「な、なんか違うようなっ…!?」


ナイトエース「覚えておいてっ!このボールはこのドリルに風穴を開ける!」

ナイトエース「その穴は、後から続くものの道となるっ!」

ナイトエース「倒れていったものの願いと、後から続くものの希望っ!」

ナイトエース「二つの思いを、二重螺旋に織り込んで、明日へと続く道を掘るっ!!」

ナイトエース「それがソフトボールっ!それが仮面アイドルっ!!」

ナイトエース「私のボールはっ!!」

ナイトエース「天を創るボールだよぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!」


ギュルルルルルッ!!

ガガガガガッ!!

タワー・D「ひっ…」


ドガァッ!!

ズゴォォォォォオォォッ!!

タワー・D「ごはぁぁぁぁっ!!!!」

タワー・D「な、ならばこの音都…、必ず守れよ…」


\エース!!真姫シマムドライブ!!/

ナイトエース「…当然だよ。アイドルはそこまで愚かじゃない」


ドガァァァァァンッ!!

雪歩「ぐふっ…、ど、ドリル繋がりなら…、私がそれ、したかった、です…、ガクリ」シュゥゥゥゥ…

音都タワー屋上


エンプレス「ハァァァァッ…!!」

エンプレス「…さぁ、地獄を楽しみましょう」


\クレッシェンド!!/\ストレングス!!/ デレレーンデレレドンドンダーン


エンプレス「…っ!」


ゴォォォォオッッ!!

Muse「「ハァァァァァッ!!」」

Muse「「たぁっ!」」ダンッ!!


エンプレス「空からっ…!」


Muse「バイクで来たった!」「喰らいなさいこの一撃っ!!」ブォンッ!!

エンプレス「くぅぉっ…!!」ヒュンッ!!


ガキィィンッ!!

エンプレス「フッ…!この程度…」

Muse「…で終わると思ったら大間違いや!」\フェルマータ!!/


\フェルマータ!!/\ストレングス!!/ テレレンダダーンドンドンダーン


ニュルルルルッ…

エンプレス「なっ…!ハンマーが蛇のようにしなって…!」


ヒュォンッ!!

ドガァァァァンッ!!

エンプレス「ぐぉぉぉぁぁぁぁぁぁっ!!!」ドッサァァッ…!!


Muse「まだまだぁっ!!」\タワー!!/


\フェルマータ!!/\タワー!!/ テレレンダダーンギュルルンルーン


Muse「唸れドリルっ!!」ギュルルルルルッ!!

Muse「はぁぁっ!!」


ギュルルルルッ!!


エンプレス「くっ…!そう何度も喰らうものかっ!」ダダッ!!

サッ サッ


Muse「ドリルを避けつつ突進してくる…!」「だったらこれよ!」\アレグリッシモ!!/

\アレグリッシモ!!/\タワー!!/ デレレンレレーンギュルルンルーン


Muse「高速で動いてっ!」シュバァッ!!


エンプレス「…なっ!」

Muse「ドリルで攻撃やっ!!」ギュルルルルルゥッ!!

エンプレス「チィィッ!!」ビュンッ!!

パシィィンッ!!

Muse「くっ…!鞭ですんでのところで軌道をずらされた…!」

エンプレス「今度はこっちのっ…、番よっ!!」ヒュンッヒュンッ!!

Muse「鋭い鞭捌き…!」「だったらこれね!」\ハングドマン!!/

\アレグリッシモ!!/\ハングドマン!!/ デレレンレレーンチャラリララー


Muse「棒に紐が着いてるものなら…、大体が鞭の代わりになるわっ!」「それはどうかと思うけど…」

シュルルルッ… ガシィッ!!


エンプレス「ぬぅっ…!!?」

Muse「へへんっ!糸で鞭に絡みついてやったわ!これで動かせないでしょう?」「それで、こいつで…」\ダル・セーニョ!!/

\ダルセーニョ!!/\ハングドマン!!/ ティーリティティータチャラリララー


Muse「ふんっ!」シュバッ!!


Mu「せいっ!」ベシィッ!!

エンプレス「痛ァっ!!?」

Mu「アハハハッ!片手がふさがってる状態じゃ戦いづらいでしょう?その間に叩き放題だわ!!ていてい!」バシバシッ!!

エンプレス「いてっ…!そっちだって片側しかないでしょうがっ!!」ヒュンッ!!

Mu「おぉっと…!でもふさがってるのとそうでないのはまた別よ!」

エンプレス「だったら…!」ダッ!!

Mu「あ!ハングドマンロッドで片手がふさがってる希の方を狙いにいったわね…!させない!希っ!」


se「おうさ!」\ラバーズ!!/

\ダル・セーニョ!!/\ラバーズ!!/ ティーリティティータタリラリラー


se「ぬんっ!!」ビュンッ!!

エンプレス「フッ!」キンッ!!

se「ぬおっ…!防がれたっ…!いいタイミングで変身したと思ったのに…!」


Mu「ならこれはどうっ!」\フォルテ!!/

\フォルテ!!/\ラバーズ!!/ テーレテテーレッタリラリラー


Muse「はぁぁぁっ…!!強く!強く強くっ!!」グググッ…!!

エンプレス「ぐっ…!力がっ…!!ふっ…!」サッ…

Muse「退いても無駄よっ!」「ブーメランがこっちにはあるんやっ!せいっ!!」ヒュヒュンッ!!


シュバババババッ!!


エンプレス「ぬぉっ…!!」ズバババッ!!

Muse「隙ができた今がチャンスっ!」「やっぱこれよね!」\サン!!/

\フォルテ!!/\サン!!/ テーレテテーッレジャワワーン


Muse「はぁぁぁっ…!!」チュィィィィンンッ…


エンプレス「…何か、くるっ…!」


Muse「はぁぁぁっ!!」

ドッガァァァァァァァァァァァッ!!!!!


エンプレス「なぁっ…!!?くっ…!」ヒュッ!!


Muse「ちぃっ…!避けられた!」「ならもう一発!こいつで!」\ビブラート!!/

\ビブラート!!/\サン!!/ ディーデデディンッデジャワワーン


Muse「これなら…っ!」チュィィィィンンッ…!!


エンプレス「甘いっ…!まっすぐな砲撃なんて…」


Muse「…ところがそうは、」「イカの塩辛やっ!!」

ビィィィンッ… バシュゥゥゥッ!!


エンプレス「なっ…!!?波動が拡散して…っ!くぅっ…!!」ガードッ

ズゴガガガガッ!!!

エンプレス「ぐぅぅぅっ…!!!」

エンプレス「くっ…、このぉぉっ…!!」


Muse「…あれを喰らってまだ平気なんてね…」「だったらこっちも!ぶちかますんや!!」\マジシャン!!/

\ビブラート!!/\マジシャン!!/ ディーデデディンッデテレテンテーン


Muse「おりゃぁぁぁぁぁぁっ!!」ズドガガガガガガガガッ!!!


エンプレス「ふっ…!」ヒュッ…


Muse「ちっ…!上によけられると弱いのよね…!」「だったらもうコイツしかないっ!」\インプロヴィゼーション!!/ \ハーミット!!/

\インプロヴィゼーション!!/\ハーミット!!/ タララッタタターラドドーン


Muse「ダル・セーニョの力っ!」シュバッ


se「ふっ!!」

エンプレス「なっ…!後ろにっ…!」

se「フォルテの力!もっと強くっ…!!せいっ!!」シュバァッ!!


ズゴォォッ…!!

エンプレス「うぐぅっ…!!」


Muse「ビブラートの力っ!刃を振動させて…、斬撃を…、飛ばすっ!!てやぁっ!!」シュバババッ!!


エンプレス「くぅっ…!!ぬおぉぁぁぁぁぁっ!!!」

ズダダダダダッ!!

エンプレス「ぐぅっ…!はぁっ…、はぁっ…!まだ、まだよっ…!」


\クレッシェンド!!/\スター!!/ デレレーンデレレデレレレーン


Muse「…まだ倒れないとはね…」「だったら…」

Muse「エクセレントで勝負よ!」


<キュイィィィィィィッ!!


\エクセレント!!/ テレレレテーレッテレッテッテレー


Muse「はぁっ!」シュバッ

\ムーン!!/ ガシャンッ!!


Muse「こいつで…」「止めやっ!」



エンプレス「…させないぃっ!!」\ユニファイ!!/

\ユニファイ!!真姫シマムドライブ!!/


ヒュヒュヒュッ…!!


Muse「なっ…!メモリが一箇所に…」


エンプレス「はぁぁぁっ!!」


ガシャシャシャシャシャンッ!!


\アレグリッシモ!!/ \ビショップ!!/ \クレッシェンド!!/ \ディコーラム!!/ \エンプレス!!/

\フリーズ!!/ \グリート!!/ \ヒーロー!!/ \イマジン!!/ \ジャック・オー・ランタン!!/ \ナイト!!/

\ラバーズ!!/ \ムーン!!/ \ノイズ!!/ \オクトパス!!/ \ペルソナ!!/ \クイズ!!/ \ルーク!!/

\スター!!/ \タワー!!/ \ヴァンパイア!!/ \ワイルド!!/ \エクセレント!!/ \イエロー!!/ \ゾンビ!!/


\真姫シマムドライブ!!/


Muse「やつの全身のメモリスロットに…!」「全てのメモリが…!!」



エンプレス「…ふっ」ガシャンッ!!

\エンプレス!!真姫シマムドライブ!!/


エンプレス「はぁっ!」ダダンッ


シュタッ

エンプレス「…メモリの数が、違うのよ…!」シュォォォォオッッ…!!

エンプレス「エクスビッカーの力が溜まっている発電機部を切断して…、この街に落とすっ…!!」クォォォォォッッ…!!

エンプレス「これで、終わりよぉぉっっ!!!!!!」


ズバァァァァァァァァンッ!!



Muse「んなっ…!!」

ゴォォォォオッッ…!!


Muse「ちょっ…!!?あんなんどうすんのんっ!!?」「わ、私に聞かないでよっ!!」

Muse「なんとか…、なんとか力を相殺して、エクスビッカーの力を消滅させるしか、ないっ!」

\ムーン!!真姫シマムドライブ!!/


Muse「「ムーンシンフォニア!!」」


Muse「せいやぁぁぁぁぁっ!!!」


ズバァァァァァンッ!!


Muse「よ、よしっ…!なんとか破壊はできたっ…!」「けど…っ!!」

Muse「この降り注ぐ大量の瓦礫からはっ…!」「逃れられ…」

Muse「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」

ドガァァァァァァァァァァァァッ!!!!!!


Muse「ぐふぁぁぁっ!!」「なんて、ことっ…!!お、落ちるっ…!!」



凛「あっ…!」

絵里「の、希っ…!」

にこ「や、ヤバっ…!!?」

花陽「ひやぁぁぁぁぁっ!!!?」



Muse「ぐ、ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」



凛「かっ…」


凛「仮面アイド 穂乃果「よし!歌おうっ!!」




凛「ハァッ!?」



絵里「ほ、穂乃果っ!!?」

にこ「あ、アンタいきなり現れてなに言い出すのよ!?」

花陽「こんな一大事にう、歌なんて歌ってられないよっ!」


穂乃果「こんな時だからこそ、だよっ!!」

穂乃果「思い出して!ここの…、この街の名前をっ!」

穂乃果「音の都…、音都だよ!」

穂乃果「きっと…、声援より、応援よりなにより!歌が彼女たちの力になると思うっ!!」

穂乃果「だからっ…、歌おう!」

凛「いやいや…、流石にこの落ちそうって一瞬に歌を歌ってる余裕は…」

絵里「…そう、ね」

凛「え、マジ?」

にこ「今までも、何度も歌が全てを解決してくれたしね」

凛「そんなことなかったと思うよ!?」

花陽「みんなも、歌いたいよね!?」



「オォォォォォォォォォォォッ!!!!」




凛「なんでみんなノリノリなのっ!?」


穂乃果「…凛ちゃん」

凛「う、うぅっ…」

絵里「…凛」

凛「…歌」

にこ「…凛」

凛「…歌うなら…」

花陽「…凛ちゃん」


凛「歌うならっ!!」

凛「とびっきり元気のでる歌でっ!!」


凛「Museを応援してあげるんだにゃあぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」



穂乃果「おっしゃぁぁっ!!その意気だっ!!」

絵里「私たちの全力をっ!」

にこ「Museにっ!!」

花陽「届けようっ!!」


凛「…ところで、何歌うにゃ?」


穂乃果「いっくよ~…」

凛「あの…、何歌うの?」

絵里「音都市民…」

凛「ちょっと!?」

にこ「全員の心を込めて…」

凛「聞いてる!?」

花陽「Muse、ミュージックぅぅぅっ…」




「「「「「「「「「スタートォォォッ!!!!!」」」」」」」



凛「だから何歌うのぉっ!!?」

♪~


凛「えっ…!?」


♪~


凛「なんで…、なんでよりにもよって…」

凛「『この曲』…、なのぉっ…!?」



穂乃果「…すぅっ」


穂乃果「  あこがれの瞬間を 迎える時が来たよ  」

絵里「  いいのかな こんなにも  」

にこ・花陽「  幸せ 感じてるよ  」 



凛「いやいやいや!恥ずかしいっ!選曲おかしいって!」




美容室『音』の店長小澤にこ&その従妹絢辻亜里沙「  光に誘われて  」


矢敷一家「  歩き出すこの道は  」


公坂穂乃果&公坂海未「  未来へと続いてく  」


小野田海未&呉島光実「  希望に満ちてるね  」




凛「もうっ!恥ずかしいってば!やめてよっ!やめっ…」


フワッ…


凛「あれ…?う、浮いてるっ…!!?凛、なんか知らないけど浮いてる!!?」



穂乃果「もう少しだよ、凛ちゃんっ!!」

穂乃果「さぁっ!!凛ちゃんも歌って!!」



凛「え、えぇぇっ!!?って、うわぁぁぁっ!!?身体がっ…」

凛「身体が引っ張られるぅぅぅぅっ…!!!??」


ヒュォォォォオッッ…!!


凛「わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ…!!」

Muse「お、落ちるぅぅっっ…」「…って言いながら長いこと経ってるけど…」

Muse「…っ!!?あ、あれは…」「凛ちゃんがこ、こっちに向かって飛んでくるっ…!!?」




凛「うわぁァァァァァァァァァァっ!!!!!?ぶつかるにゃぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

ビュゥゥゥゥゥゥンッ!!




Muse「真姫ちゃん、これはっ…!!「歌よっ…!!音都の歌がっ…!!」




Muse「「凛(ちゃん)に、力をっ!?」」「なんでうちらちゃうんっ!!?」







「  誰でも可愛くなれる? きっとなれるよ  」





凛「こ、こーんなー、わたしーで、さーえもぉぉぉぉぉぉおっっ…!!!!」



凛「へぇぇんしぃぃぃぃいぃいぃんっ!!!!!!!!」




カッ!!





穂乃果「光った!」

絵里「あの、光はっ…!?」

にこ「もしかしてっ!」

花陽「わ、わぁっ…!!」





Muse「…にゃ?あ、あれ…?」「これは…」「まさか…!!」



Muse「り、凛が…、凛も…っ!!?」


Muse「Museになっちゃったにゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!?」

エンプレス「な、なんですって…!?」



Muse「しかも、おあつらえ向きに…、翼までついてくれちゃって…」「よっ!」ヒュンッ

リンッ リンッ


Muse「羽ばたくと鈴の音がする…」「き、綺麗な音だにゃ…」「そうね、ならこの姿、名づけて…!」

Muse「Museクレッシェンドスター…、ウィングベル、エクセレント!」



エンプレス「なにをふざけたことっ…!!」ググググッ…

エンプレス「せいやぁぁぁぁっ!!!」バシュゥゥゥウゥゥッ!!



Muse「行くわよ、凛っ!」「どうやら呆けてる時間は、ないようやよ!」「え、えぇっ!!?」

Muse「「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」」「え、ちょっ…!ああもうっ!!やってやるにゃぁぁぁっ!!!!」

バッサァァァァァッ!!  リンリンッ!!



「  だからねあげるよ元気 そのままの笑顔で  」



Muse「はぁぁぁぁぁっ!!」「せやぁぁぁぁぁぁっ!!」「にゃあぁぁぁぁぁっ!!」ヒュゥゥゥゥゥゥゥッ!!




「  歌おう歌おうあげるよ元気 悩まないで夢を見よう  」




Muse「これが、最後の必殺技…!」「この戦いに終止符を打つっ…!!」「そ、その名もっ!!」




「  大好きなみんなとならば 新しいことできる  」




Muse「「「ウィングベル…、フィナーレぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!」」」


Muse「「「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ……!!!!!!」」」



Muse「「「でりゃぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!!!!!!」」」


ゴォォォォォォォォォォォォォッ!!



バシュゥゥゥゥゥッ!!!!


エンプレス「んなぁぁぁっ!!!!!?」


Muse「「「おりゃぁぁぁぁぁぁっ!!!!」」」


ズゴォォォォォォォォッッ!!


エンプレス「ごふぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!」

「  生まれ変わろう これからもっと広がるはず  」




エンプレス「ぐふっ…!こ、これが…!」

エンプレス「そっか…!これがっ…!!」



Muse「…えぇ、それが『死』よ。天海、春香っ!」




「  さあ 明日が見えてくる  」




エンプレス「久しぶりね…、死ぬのは…、アハァッ…、アハハハハハッ!!アハハハハハハハッ…」


ズガァァァァァァァァァァァァッ!!!


エンプレス「グッ…、ハァァァァァァァァァァッ!!!!!」


ドガァァァァァァァァァンッ!!!



ヒュルルルルル… パキンッ

(エンプレスメモリの砕ける音)






「  Love wing… Love wing…  」

穂乃果「やっ…」



「やったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁああぁぁぁっ!!!!!!!」





絵里「や、ったの、ね…?」

にこ「やったのよ!やり遂げたのよあいつらぁっ!!」

花陽「うん!うんっ!!やったんだよねっ!!!」



公坂穂乃果「海未ちゅぅぁぁぁぁぁんんっ!!助かったんだよ私たちぃぃぃっ!!」

公坂海未「えぇっ…!そうですね!全部っ…、彼女たちのおかげ、ですっ…!」

公坂穂乃果「またっ…、またお豆腐が作れるねっ!!」



矢敷にこ「やったやったぁぁぁっ!!」

矢敷ここあ「もう!ママ喜び過ぎっ!!変になってるよー!」

矢敷こころ「あれ、でもこたはそんなに喜んでないね。どうして?」

矢敷こたろう「…うん、だって」

矢敷こたろう「さいしょから、信じてたから」



絢辻亜里沙「やったねお姉ちゃんっ!!」

小澤にこ「うん…っ!よかったぁっ…!よかったわねっ…!!」



小野田海未「や、やったのですね…、彼女たちが…!」

光実「彼女たち…?海未さんは、仮面アイドルの正体を知ってるんですか?」

小野田海未「えっ…!あ、いやいや…、何でもないのです…、なんでも…」





英玲奈「仮面アイドルが、街を救った…、か」

ことり「凛ちゃぁぁぁぁんっ!!」ダダッ!!

ことり「…あれ、凛ちゃんは?」

穂乃果「あっ、ことりちゃんっ!無事だったんだねぇっ!!!」ガシィィッ!!

ことり「ほ、穂乃果ちゃん…っ!急にだ、抱きつかれたらっ…、緊張しちゃうよぉぉ…」

穂乃果「えへへへ…、ことりちゃぁん…。ぐずっ…、よかった…、よかったよぉぉ…」

ことり「…穂乃果、ちゃん」

ことり「ね、穂乃果ちゃん」

穂乃果「ん?どうしたの…?」

ことり「…実は、ね…」



ヒュォォォォォ… ファサッ ファサッ シュタッ…

Muse「…フゥ」ピチュゥゥゥゥゥン…

Muse「おっと…」ヒョイッ

凛「うわっ…!体外に排出されたにゃ…」

Muse「なんだったのかしらね、あれ…」「…いわば、奇跡、ってやつと違う?」

凛「そうなのかにゃ…?」



ザワザワッ…



凛「ん…?なんか人ごみのあたりが騒がしいにゃ…」

Muse「なんやろ…?」「見に行ってみましょ」




にこ「なっ…!なぁっ…!!?」

花陽「はわわわわわわわ…!!!」

絵里「おやおや…」


ことり「ちゅぅっ…!むふぅっ…!」

穂乃果「んむぅっ…、ぷふぅ…、こ、ことり、ちゃ…」

ことり「…ごめんね、穂乃果ちゃんの気持ちに、気づいてたはず、なのに」

ことり「ずっと、無視、し続けちゃって…。自分の気持ちだけに、振り回されて…」

ことり「だけど、私もう、逃げない」

ことり「…結婚しよう。穂乃果ちゃん」

穂乃果「こ、ことりちゃっ…」

ことり「OKなら、キスを。NOなら、ビンタを」

ことり「どっち?」

穂乃果「そ、そんなのっ…!!んむぅっ!!ちゅぅぅっ!!」

ことり「んみゅぅっ!!?は、はげし…、ちゅぶっ…!」



凛「…『恋は実らない予定』じゃなかったのかにゃ…?」

Muse「ま、予定は未定、とも言うし」「これも奇跡のひとつやね」

Muse「…何はともあれ」「…終わったのね」

錦野家


ツバサ「…街に救われたわね、仮面アイドル」


あんじゅ「…」

あんじゅ(私も希ちゃんと合体したかった)








パンッ… パパパンッ…


ことり「わーっ!花火綺麗っ!花火大会中止にならなくてよかったねー…」

穂乃果「そうだねー…、えへへへへ…」ギューッ

ことり「ほ、穂乃果ちゃんっ…!そんなにくっつかれると恥ずかしいよ…。もう少し…」

穂乃果「やーだよっ!絶対離さないんだからっ!ことりちゃんっ…!ふふふふっ…」



凛「幸せそうだにゃぁ…。なんかジェラシーだにゃ」

絵里「あぁ、そういう感情もあったのね…」

凛「え?そういう感情って?」

絵里「何でもないわ」

凛「あ、そういえば!急にベルト抱えてどっかいって、しばらく帰ってこないと思ったら…」

凛「いつの間にか凛の隣にいたあの現象は何だったの!?」

絵里「あ、あれは…、傷が気がついたら治ってたから…ね?」

凛「…だだ単にこれ書いてる人が絵里ちゃんの所在地をうろ覚えだっただけなんじゃないかにゃ…」

真姫「…」

希「まーきちゃん」

真姫「…希。…ごめんなさい、今回、あなたたちに迷惑をかけてしまって」

希「いや、うちの負けや、相棒。…千早さんは、真姫ちゃんの信じた通りの人、やったわ」

真姫「信じて良かった、って、今では思うわ」

真姫「ほんの少しは、救えたはずよ。…あの人のこと」

希「…あれ?真姫ちゃん、少し大人になった?」

真姫「…ははっ。あはははっ!あはははははっ…!」

希「…あはははははは!」

真姫「ふふっ…、あんたも早くなったらどう?おいていくわよ?」

希「なんやて…!?」

真姫「ほほぅっ…?」

希「んんうっ…!?」

真姫「ぬぬっ…!」

希「ぬぎゃーっ!」

真姫「わわっ!希っ!」ダダッ

希「逃がすかぁぁっ!!」ダダダッ



希(この街は痛手を負った。でもうちはこの街の強さを)

希(仲間の強さを、そして)

希(相棒の強さを知ってる)

希(何度折られたって立ち直るよ。…あの、音都タワーみたいに、ね!)







劇場版 仮面アイドルMuse FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ

おわり

真姫「言い訳ばかりのダメな僕の中ーっ!」

絵里「今か今かとこの手は震えてるーっ!!」

凛「ホントの姿が誰にも見せられなーいっ!!」

希「まだ今は救えない僕をー、許してぇぇぇっ!どんるっあみーっ!」

真姫「…ふぅ。やはり打ち上げはカラオケに限るわ」

凛「じゃなくて!エンドトークだよ!何歌歌ってるの!?」

絵里「あぁ、そうだったわね。…相変わらず私はあまり美味しくない役だったけど」

希「まぁ、えりちは仕方ないよね…、急ごしらえの追加キャラやし…」

凛「…あれ、そういえばことりちゃんは?」

真姫「穂乃果と怪しげなホテルへ入っていくのを見たわ」

希「マジか」

真姫「あのふたりをくっつける予定は本当になかったんだけどね…、なんか勢いでやっちゃったわ」

凛「ことりんを期待してくれてた人には申し訳なかったにゃ」

海未「ぐぬぬ…、穂乃果には私であるべきなのに…!やはり殺しておくべきでした…!南ことり…!!」

絵里「別にいいんじゃないかしら?元々フラグたってたし、無理やり凛とくっつけるよりかは…」

凛「誰だ今の」

真姫「は?」

凛「あ、いや…、きっと気のせいにゃ…。凛が疲れてるからだにゃ…」

希「AtoZをやるにあたって、まずやりたかったんがヒーローメモリ、の件なんよね」

絵里「あぁ、そうね。あそこが一番のピークだったんじゃない?」

真姫「もうお風呂の中で考えてて最高に興奮したらしいわ。実際にありそうでないわよね、仮面ライダーヒーロー」

希「今回に限っては、おやっさんを除いた初めての仮面ライダー、やねんよね」

凛「まぁ…、数年後にないこともなさそうな名前だけどね」

真姫「そしてその次にやりたかったのが、Museクレッシェンドスターウィングベルエクセレント。凛との合体よ」

絵里「これはLove wing bellの歌詞の一節、『こんな私でさえも変身』ってワードで思いついたのよね」

希「もう変身とつけば変身させざるを得ないよね」

凛「原理とかはもう何も考えてないのでただの一般人な凛が変身できた理由は考えない方針でお願いにゃ」

真姫「最後におまけでクリニックね。後々出てくることにもなったわ」

凛「前作、絵里ちゃんの催眠話に繋がるお話の予定にゃ。…これで処女作以外の全ての作品にクリニックが出ることになってしまったにゃ…」

真姫「いえ、地味ににこちゃんのアレにも最後の方で…」

希「それは置いておいて…、初めてのアイマスクロスやったけど、どうやったかな?途中から春香ちゃんのキャラは崩壊してたけど…」

絵里「彼女たちの使用するメモリも、なるべくキャラクターにあったものを選んだつもりよ」

真姫「というか始めは据え置きアイマスキャラ全員だそうかと考えて、本来は真にアレグリッシモ、とか考えてたのだけどね」

凛「まぁ明らかに扱えなくなるのは目に見えてたので、6人厳選しましたにゃ。偶然にも主役級3人と新人(中の人的な意味で)3人になったにゃ」

希「…とまぁ、裏話的な話をしようとするとキリがないので、今回はここまでにしとこか」

真姫「おぉう…、まだ話し足りないのに…」

絵里「改行もしてないのにもうそろそろ80行近いし…、じゃ、締めるわよ!」

凛「今週の東條西木野☆探偵事務所はここまで!」

真姫「次に依頼に来るのはあなたかもね?」

希「これで決まりやっ!…ってなんか違う!?」

お久しぶりです 二日ぶりだけど
最後の割れる音はどうしようか迷ったんだけど、映像のドアップで割れるエターナルメモリを擬音だけで表現するのは難しいな、と思って
嫌でも印象に残るような書き方を選びました ただパキンッだけじゃいつもと変わらないからね 他にあったかもしれんけどそこを考えると難しいね
あとこのスレに関しては結構飽きてきてるんだぜ ただ少なからずいる(はずの)読者の人の感想が一番のモチベのもとだよ
しかしとっとと終わらせて違うスレ立てたいのも真実 あと短編も書きたい

で、今回のソリチュード回ですが、これまた本編に沿う形になるけれども、設定をちょくちょく変えると登場人物のチョイスに困ったので
こんな時間だけれど安価を使うことになるます とりあえず4人安価 思いのほか時間かかって今から始めても仕方ないなと判断したら明日になります
ちょっとした性格設定入れるけどなるべくそれにあった感じのキャラをチョイスしてほしいな
ラブライブ!でもライダー関連でもおk どうしてもアレだったらもうアイマスでもいいよ!できれば据え置きキャラで 
(ギリギリモバマスはわかるけどグリマスとSideMはさっぱりなので勘弁 ただしモバマスも口調は怪しい)
久しぶりにクソ長いまえがきになったが安価揃い次第始めて行きます


今回の被害者 学生 クラスの人気者キャラ できれば女子
>>155

今回の依頼人 被害者の同級生・親友 もうめっちゃ仲いい できれば女子
>>156

被害者のクラスメイト 普通に純真無垢っぽい女の子
>>157

↑の姉だか兄だか 妹思いだけど腹黒っぽい
>>158


明らかに条件が一致しない(クラスメイトよりどう考えても年下の姉or兄など)の場合は再安価もあるかも
ロリ姉でそのまま突き進む可能性もあり

ことり

>>156なら真由ちゃん
>>157なら天道樹里

雪穂

カ・ガーミン

結構早く揃ったので始めます…、が
言ってなかったけれど今回はことりメイン回です なのでゲストにことりがいると非常にややこしいと思うので、
アイマスの方の小鳥さんじゅうななさいということにさせてください しかし相変わらずライダー関連は口調がさっぱりわからない
なんとなく雰囲気と有名なセリフを織り交ぜていくほかない じゃ、やっていくお

墓地


ことり「…」スタスタ


ことり「…」スタスタ

お坊さん「…こんにちは」

ことり「あ、こんにちは」

ことり「…」スタスタ


ことり「…と、ここ、ここ」

ことり「久しぶり、お母さん」


ことり(なんて、墓石に話しかけてみる)

ことり(この中にはお母さんだけじゃなくて、顔も覚えていないお父さんも、おじいちゃんも…、たくさんいるけれど)

ことり(でもやっぱり、私には…)


ことり「…って、あれ?」

ことり「お花が…、差してある。誰かが、少し前にお墓参りに来た、のかな…?」


ことり(もしかして、さっきすれ違ったお坊さん?お母さんか…、もしくはお父さんのお知り合い、だったのかな)

ことり(誰かは存じませんが、ありがとうございます)


ことり「…これ、お母さんの好きだったお花。これで、あってたよね?あはは、ちょっと自信ないけど」


ことり(そんなことを言ってから、墓前に手を合わせて、目を閉じる)

ことり(目を閉じてたのはほんの少しの時間だったけど、お母さんと過ごした日々が、一瞬のうちに幾多も思い出される)


ことり「…あっ、お母さん。…それと、お顔も知らないお父さん」

ことり「私、結婚することになりました。…お母さんもよく知ってる、高校時代の後輩の穂乃果ちゃんと」

ことり「…なんて言ったら、お母さんビックリしちゃうかな?」

ことり「お母さんが学生だった頃には考えられないかもしれないけど、最近は人口も減ってきたから、って同性同士の結婚も認められてるんだよ?」

ことり「なんでも、ips細胞、って言うので女の子同士でも子供が…、って、それは今はどうでもいっか」

ことり「そんなわけで、お母さん。私は、とても元気でやってます」

ことり「いい仲間たちにも、出会えたよ」

東條西木野☆探偵事務所内


凛「あ~…」

凛「はむっ!ん~!おいひぃー!」

絵里「こら凛。ものを食べてる最中には喋らない。喋るなら食べ終えてから…」

凛「もぐもぐ…、ごくん。もー、絵里ちゃんはいいとこのお嬢さんだからそこらへん厳しいにゃー」

凛「でもこのお饅頭本当においしい!ことりちゃん、ありがと!」

ことり「ふふっ、喜んでもらえたならよかった♪」

真姫「音花麩饅頭…、夏限定とは…!なかなか渋いチョイスじゃない…!もぐもぐ…」

希「…普通和菓子には日本茶やと思うんやけど」

凛「いいでしょ別にー!コーヒーだって合うにゃー」ゴクゴク…

ことり「はっ!」ビクッ

凛「…んにゃ?どうしたの?いきなりビクッってして」

ことり「あ…、うぅん、なんでもないのよ、なんでも…」


ことり(り、凛ちゃんが普段私が使っているカップを使っている…!)

ことり(これはつまり関節きっちゅ…!お、おぉふ…!)

ことり(…っは!だ、ダメダメ!私は今度からたった一人のための女の子になるんだから…)

ことり(凛ちゃんに心奪われてちゃいけないのです…!で、でもぉ…)


凛「ごくごく…、うーん、うまいっ!コーヒーもいけるにゃー!」

ことり「おひょぅ…っ///」

絵里「…ん?今どこからか変な音が…、ことり?」

ことり「私に質問するな」


ガチャッ!!


凛「ッ!」ビクッ!!

凛「い、いきなり何…?お、お客さんかにゃ…?」


真由「お、お願いしますっ!音無さんを…、音無さんを助けてあげてくださいっ!!」

ことり「えっ…、わ、私は…」

希「えー…、ここの責任者はうちやねんけど…」

凛「音無さん、っていうのは?」

真由「わ、私の親友です…。とても明るくて、クラスの人気者で…」

真由「誰からも愛される…、私の憧れの友達なんです!」

希「ほうほう…、明るくて、人気者…」

希「…それで、この後ろについてきてる暗~い子は一体どなた?」

??「…マジふざけんなピヨ。人生とかクソゲーだピヨ。あーあ、起きたらウンコが黄金になってればいいのになー」

絵里「お手本のようなグータラね」

真由「…彼女が、音無さんです」

ことり「えっ」 真姫「えっ」 凛「えっ」 絵里「えっ」 希「えっ」

音無「い、いなっ、稲森さん…、か、かかか、帰りたいピヨ。知らない人、めっちゃ怖いピヨ…」


凛「彼女が…、人気者?」

真由「いつもはこうじゃないんです。社交的で誰にでも明るく接することのできる人で…」

真由「だけど少し前からこうなっちゃって…、今では学校にも不登校の日々で…」

真由「仲の良かった私とも、目を合わせられないほどの内気な子になっちゃったんです!」

希「それほど急に性格が暗くなる、となると…、もしかして」

絵里「もしかしなくても…」

ことり「ドーパントの仕業、かな」

真由「お願いです!音無さんに何が起こったのか調べてください!」

真由「元の明るい音無さんへと戻してあげてください!」

真由「お願いです、助けてあげて…」


希(依頼人は恐ろしい災難に見舞われた女学生二人)

希(でもこの奇妙な事件の裏に、もう一つ)

希(恐ろしくも悲しい女の愛憎が潜んでいることを、うちらはまだ知らなかった)





シュラウド「…」

真由たちの通っている高校

職員室


教師「音無さん…、のことについて?」

凛「はい。トラブルに巻き込まれた、って聞いて…」

教師「そうねぇ…。急に学校に来なくなっちゃって…」

教師「彼女、テニス部に所属してるんだけどね。ついこの間も大会に出場する選手に選ばれたばかりなのに…」

ことり「誰か彼女を恨んでいそうな人間に心当たりは?」

教師「うぅん…、音無さんは人気者だし、誰からも好かれる子だからねぇ…。そんな子、いるのかしら…」


コンコン


雪穂「失礼します。…先生、プリント、持ってきました」

教師「あぁ、ありがとう。あ、そうそう。この子も音無さんと同じクラスメイトで、テニス部に所属してる子なの」

雪穂「…えっと、こちらの方たちは…?」

ことり「私は刑事の南ことり、っていうの。音無さんが学校に来なくなった件で色々と調べてるのよ」

凛「凛はその助手の星空凛だにゃー。あ、探偵事務所の所長もやってるんだよ!」

雪穂「刑事さんに、所長さん?…なんだかすごい組み合わせですね」

雪穂「えっと、私は…、加賀美雪穂、って言います。音無さんとは仲良くさせてもらってます」

ことり「その件について、何点か訪ねたいんだけど…」

雪穂「あ、それはいいんですけど…、お兄ちゃんが校門で待ってると思うんで、帰りながらでもいいですか?」

ことり「え、あぁ…、別にかまわないよ」

校門前


ことり「…クラスのみんなとも、トラブルはなかった?」

雪穂「うん…。あ、はい…」

凛「答えやすい言い方でいいよ?そんなに年齢も変わらないし。で、テニス部の方ではトラブルは?」

雪穂「あ、じゃあ…、それもなかったと思う。小鳥ちゃん、とっても性格のいい子だったし」

ことり「小鳥ちゃん…?」

雪穂「あ、音無さんの名前です!ちょっと変わった名前ですよねー」

ことり「そ、そうだね…、あはは…」


加賀美「おーい!雪穂ー!」


雪穂「あ、お兄ちゃん!」タッタッタッ…

加賀美「雪穂ぉ!遅いじゃないかぁ!何の話してたんだ?」

雪穂「んー?警察の人と、小鳥ちゃんのことについて!」

加賀美「…あ、あぁ、…そうか」

ことり「あなたは?あ、私は刑事の南です」

加賀美「コイツの兄の、加賀美新っす。えっと、音無小鳥さん、だったっけ?俺も知ってますよ」

加賀美「外面だけはやけにいいみたいで。腹ん中では何考えてるかわかったもんじゃないっすけどね」

凛「え…」

加賀美「よし!じゃあ雪穂!お兄ちゃんと一緒に帰るか!」

雪穂「うんっ!」


ことり「…えらく仲のいい兄妹だったね」

凛「将来がすこし心配にゃ…」

どっか


穂乃果「そいつは…、『ぼっち屋』の仕業、かもね」


希「ぼっち屋…?」

穂乃果「そ。巷の噂じゃあぼっち屋って名乗る占い師に恨んでる人の名前を言うと…」

穂乃果「次の日には…」

穂乃果「あ、ちょうど最近読んでるこの…、『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』って漫画の主人公みたくしてくれるんだって!」

絵里「ふむふむ…、うわぁ…、これは酷い…」ペラペラ

希「その占い師、っていうのにはどこに行けば会えるん?」

穂乃果「さぁ、そこまでは…」

希「そっか…」

穂乃果「でぇもぉ…、見分ける合言葉なら知ってるよ!」

絵里「へぇ…、それは?」

穂乃果「それは…」


穂乃果「超銀河宇宙~…!」

穂乃果「ナンバーワンアイドルぅっ!」


希「なんばーわん、あいどる…?」

絵里「…この街の住人はどうしてこうもアイドルが好きなのかしらね」

穂乃果「まぁ穂乃果自身もアイドルですからなぁ~…、あ!でもでも…!」

穂乃果「秋が来る前にはやめちゃってるのかな!?お嫁さんとして引退的な!?」

穂乃果「それとも人妻覆面アイドルとしてこれからもやっていっちゃうのかしらね!むははははは!」

希「こいつ結婚が決まってからテンションがウザイ方向に行きよったで…」

絵里「それだけことりとの結婚が嬉しいんでしょ。生暖かく見てあげましょうよ」

絵里「そ、それより希っ…!わ、わたしたちも…、その、け、けっ…」

希「よーし、合言葉も分かったことやし帰ろか」スタスタ

絵里「け、けけっ…、結婚なんて、どうかしら…!かつての強敵同士が結婚、っていうのも…、そこそこに燃えるし…」

絵里「あ、も、もし希が…、真姫とがいい、とか抜かすなら、別に私はすっぱり諦めるけど!」

絵里「でも迷ってるくらいなら…、ねぇ?今決めちゃったほうがいいと思うのよ、時期的にも!」

絵里「さ、さぁっ!どっちなのよ!答えなさいよ!はいっ!」


穂乃果「…ほぅ。絵里ちゃんは希ちゃんのことが好きと。…いいことを聞いてしまった」


絵里「…って希がいない!?そして穂乃果に聞かれてる!」

穂乃果「こいつを真姫ちゃんに言っちゃえば焦った真姫ちゃんは強引にでも…」

絵里「ま、まままっ…!マチタマヘっ!金ならいくらでも払うから…!」

穂乃果「お金ぇ~?そんなことより、この街の情報屋の掟はねぇ…、ムフフフフ…!」

絵里「ま、まさか…!」

穂乃果「じゃあ今から無茶ぶりするから絵里ちゃんはそれを遂行してねー…。えっと、じゃあねぇ…」

絵里「か、勘弁してちょうだいっ!!」

錦野家


あんじゅ「…マキちゃん」

マキ「ん?なぁに?」

あんじゅ「シュラウド、って女、知ってる?」

マキ「…シュラウド?」

あんじゅ「うん。報告によると、UTXの裏に復讐の計画を進めている女がいるみたいなの」

あんじゅ「…許せない。私がこの手で排除してやるの」

マキ「そう簡単に行くものじゃないわ。あの女はまさしく…、怨念の塊よ」

あんじゅ「怨念の、塊…?一体何者なの…?」

マキ「実はね…、今まであなたには隠していたのだけど…」



街角


凛「り、凛が、行くのぉ…」

ことり「頑張って!ファイトだよ!」 希「応援してる!」

凛「うぅ…」


凛「あ、あのぉ…」

凛「超銀河宇宙~…?」

占い師A「は?」

凛「…何でもないです」


凛「超銀河宇宙~…?」

占い師B「銀河の輪廻に囚われようと?」

凛「へ…?の、残した思いが扉を開く…?」

占い師B「無限の宇宙が阻もうと!」

凛「この血の滾りが宿命を決める!」

占い師B「天も次元も突破して!」

凛「掴んでみせるぜ己の道を!」

ガシッ!!


凛「なんか熱くなったにゃ」

希「何やってんだアホ」



凛「あ、あのぉ…、超銀河…」

占い師C「見える!あなたの運命の人はすぐ近くにいる…!」

凛「えっ」

占い師C「しかし別の人間を選ぼうとしている。…その人は彼女にとって不吉な人」

占い師C「止めるなら今しかないですよ?」

凛「ちょっと意味がわかんないですね」


ことり「なん、だと…?」

希「え、この距離で聞こえるん?すごい聴力」

どこかの高架下


凛「はぁ…。もう軽く30人には質問したけど…、全然いないじゃん、ぼっち屋…」


占い師N「ふわぁぁぁ…、客こねぇ…」


凛(この人はまず無いよにゃぁ…。まぁ念のため…)

凛「超銀河宇宙ー?」

占い師N「…ナンバーワンアイドルぅっ!!」

凛「そうそう…、ナンバーワン…。…ハァッ!?」

占い師N「有名なアイドル、ニコ・ヤザワがルーキーの時に残したとされる名言で…」

凛「い、いたっ!?ぼっち屋!」

占い師N「あんた、金あんの?コースはどうする?」

凛「こーす?」

占い師N「根暗化に10万、極度のコミュ障化に50万、その他スペシャルコース100万…」

占い師N「現金払いよ。払えんの?」

凛「お、おぅ…!もちろんにゃ…」

占い師N「ふぅん…。で、誰ぼっちにすんの?」

凛「え、えっとぉ…。えと、じゃあ…」ガサガサ…

凛「…(テキトーに)、この人で!」ジャジャンッ


希「…なんで凛ちゃんがことりちゃんの写真を…」

ことり「さぁ…、なんでかなぁ…?」

ことり(…強引に一緒にプリを撮りに行ったとか言えねぇ…)


ことり「さぁそこまでだよぼっち屋!…署で話を聞かせてもらおうかしら?」

希「とっととお縄につけいっ!」

絵里「そーよそーよ!」

希「…えりち?」

絵里「何よ」

希「いつの間に…、というか何その…、レオタード姿で股間に白鳥をつけたそれは…」

絵里「いいの、気にしないで。大切な人と引き換えにプライドを失ったと思えばこんなもん安いものよ」

希「…はぁ」


占い師N「…おやぁ?もしかしてにこにーってばぁ…、ハメられちゃった?」

占い師N「むっかむっかむーっ!」\ソリチュード!!/ ピチュゥゥゥゥゥン…!!


ソリチュード・D「にこぉっ!」


凛「のわぁっ!!やっぱりドーパントぉっ!?」

希「というか…、またにこっちか…」

眠たいので短いけどここまで
ぼっちといえばにこにーだよね 次回終われるか微妙だが精一杯頑張る ほなな

はいこんばんはレッツ再開

ソリチュード・D「これでも喰らいなさいっ!!」グワンッ

グジュルグジュル…


凛「にゃわわぁぁぁっ!!変なのきたぁぁぁぁぁぁっ!!」



ことり「り、凛ちゃっ…!」\ナイト!!/

絵里「きゃぁっ!!わ、私こういうの苦手…っ!こ、こっち来ないで!」グイグイッ

ことり「って!なんで私を盾にしてるのかな!?」

絵里「ひぃぃぃぃぃっ…!なんか知らないけど過去のトラウマがぁ…!」

ことり「今は凛ちゃんのほうがっ…!!くっ…、邪魔っ!!」バキィッ!!

絵里「おふぅっ!!?」



グジュルグジュル…

凛「ひぃっ…、うひゃぁっ…!!く、くるなぁっ…!わ、なんか足にねちょっとした感触が…」


\ナイト!!/ ヒヒーンッ!!


ナイト「凛ちゃんっ!!」ガバッ!!

凛「こ、ことりちゃんっ!?」

ナイト「うぐぅぅぅぅっ…!!!ぐあぁぁぁっ…!!」


ソリチュード・D「か、仮面アイドルだったの!?」


ナイト「だい、じょぶ…?凛ちゃん…?」

凛「う、うん…。特に、なんともないにゃ…」


希「真姫ちゃんっ!」スチャッ!!

真姫『えっ…、今?あぁもう…、途中だったのに…』カチャカチャ

希「ん?なんか作ってたん…?」

真姫『気にしないで。一大事なんでしょ?行くわよ!』\クレッシェンド!!/

希「うん!」\スター!!/


\クレッシェンド!!/\スター!!/ デレレーンデレレデレレレーン


Muse「ふんっ!!」バシィィッ!!

ソリチュード・D「うぎゅっ!!」


ナイト「うっ…、ふぅぅ…。止まった…」

ナイト「よくもやってくれたね…!このぉっ!!」ダダッ

Muse「せいっ!!」ゲシィィッ!!

ナイト「はぁっ!!」ブンッ!!

ソリチュード・D「うげぇっ!!」

ズゴォッ!!

Muse「ほら!えりちも手伝ってよ!」「何縮こまってるのよ!」


絵里「な、なんか…、なんかそのグジュグジュ嫌なのよぉ…」

絵里「どこかで見て…、なんだかとてつもない嫌な記憶が…」


Muse「あぁもう…、何のために来たんだか…」「当てにはできないわね…!」


ナイト「うらぁっ!!」ブンッ!!

バキィンンッ!!

ソリチュード・D「ごふぅっ…!あ、アンタ…!私の波動の効果が出てないわね…!?どうして…」

ナイト「なんのことだかわかんないよ!」


Muse「一気に決めるよ!」「えぇっ!」


<キュイィィィィィィッ!!


\エクセレント!!/ テレレレテーレッテレッテッテレー



Muse「ムーンシャイナー!」ジャキンッ!!

\ムーン!!/


Muse「せいっ!!」ビュンッ!!ズバッ!!

ズバシュッ!!

ソリチュード・D「ぐへぇぇっ…!もう、こうなったら…!」

クルリンッ

ソリチュード・D「これで行くしかないニコ!」ダダッ

Muse「うお、なんやこいつ…!」「裏向きで襲ってきやっがたわね!キモッ!」

ソリチュード・D「てりゃぁっ!!」ズゴォッ!!

Muse「ぐふっ…!」「しまっ…、驚いた隙を…」


ソリチュード・D「キミみたいな子には~…、ンフフっ♪」

ソリチュード・D「こっちのほうが効果的、ニコっ!」バンッ!!

グジュルグジュル…!!


Muse「しまっ…!!」

グジュッ…!!

Muse「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」「うぐぅっ…!!」


ソリチュード・D「さぁ、味わうニコ…!」

クリリンッ

ソリチュード・D「真の孤独、ってやつをね!」

Muse「うぐぅっ…!グ、ぅ…、あれ?」「何よ…、思ったほどダメージもないじゃない」

Muse「なんや…、全然平気やん!」「ふふっ!反撃と行くわよ!希っ!」

Muse「あれ?どこいった…?」「…希?」

Muse「敵がいない…。真姫ちゃん、敵がおらんよ!?」「な、何言ってるのよ…」


ソリチュード・D「ふふふふ…」


Muse「敵なら目の前にいるでしょ!?」「…返事がない」

Muse「ちょっ…、希!?」「逃げたんかな…。どこいったんやろ…」ピチュゥゥゥゥゥン…


希「あれぇ…?」

真姫「ちょっと希!敵の目の前で変身解除するとか何考えてるのよ!?」


ソリチュード・D「ふふっ…、無駄よ。そいつには私のスペシャルコースをぶち込んでやったから」


真姫「スペシャル、コース…?」 希「あれ、ことりちゃんとえりちもおらんし…」


ソリチュード・D「私の能力は二つあるの。一つは性格を超根暗にしちゃう力。そしてもう一つは…」

クルリンッ

ソリチュード・D「『自分以外の人間を認識できなくなる』能力、ニコっ!」


真姫「なっ…!」

ソリチュード・D「だからねぇ…、こうやって…ていっ!」バシィッ

希「ぶっ…」ズゴォ

真姫「ちょっ…!」

ソリチュード・D「力いっぱい殴っても…」

希「…おかしい、みんなうちを置いてどこへ消えたん?」

ソリチュード・D「わかんないニコ。例え刺されようと、撃たれようと、…殺されようとね」


ナイト「貴様ァッ…!!」ダダッ!!


ソリチュード・D「…おっと、ここは一旦引くニコ。もしニコに御用があればいつでも受け付けるニコっ!」

ソリチュード・D「にっこにっこにー!」

グジュルグジュル…



ナイト「ぐっ…!また謎ワープかっっ…!!」ピチュゥゥゥゥゥン…!!

ことり「…敵ばっかりずるいよ」

希「おかしいなぁ…、電話してみるか…」ピピピ…

凛「希ちゃんっ!」

絵里「の、希…?」


真姫「…ん、電話が…」ピリリリ…

真姫「…もしもし」


希「真姫ちゃん?真姫ちゃん今どこ?」

真姫「希、あのね…」

希「あれぇ…?繋がったのに声が…、もしもし!?もしもーし!?」

真姫「これは…」

凛「思ったよりもエグいにゃ…」

真姫「…あのドーパントが出してた赤い波動が原因かしら?」 希「あ、切れた…。もう、なにがなんだか…」

真姫「ねぇ、絵里。…もしかしたらあなた、あれと似た攻撃を知ってるんじゃないの?」

絵里「えっ…」 希「仕方ない、次は凛ちゃんに…」ピピピ…

真姫「あなたはあの攻撃に過剰に怯えていた。どこかで見たことがあったんじゃない?」

絵里「あれと、似た攻撃…」

凛「あ、電話…。もしもし、希ちゃん?」

絵里「…っ!そ、そうだ…、あれは…!」 希「凛ちゃーん?おーい、凛ちゃーん…」



(「さよなら、愚かな夢見人よ」)



絵里「ユーフォリア・ドーパント…!」

絵里「綺羅ツバサの攻撃に、よく似ている…!」

真姫「…綺羅、ツバサ…!」 希「あれぇ…?こっちも声聞こえへんし…。電話壊れてんのかなぁ…」


「…」スタスタ


ことり「…っ!今の…!」

ことり「シュラウドっ!!」ダッ

真姫「えっ…?」


「…」スタスタ


真姫「あ、ホント!…っ!」ダダッ!!


凛「へっ…!?」

希「…仕方ない。街を探索してみよっか。そうすれば見つかるかも」テクテク

凛「ってだめぇ!凛はここにいるにゃ!」グイグイ

希「ん…?前に進んでない感じがする…」

絵里「…私たちは希の監視を続けましょうか」

ことり「待って!」


シュラウド「…」ピタッ


真姫「…ふぅ」

ことり「なぜあなたがここに…」


シュラウド「あなた、やはり特殊体質ですね」

ことり「え…?」

シュラウド「その子と一緒」

シュラウド「東條希はもう使い物にならない」

シュラウド「あなたたち二人で、Museになりなさい」

真姫「あんたは…、まだそんなこと!」

ことり「真姫ちゃんのパートナーは希ちゃんだけだよ」

シュラウド「それでは究極のMuseになれない」

真姫「究極の、Muse…?」


シュラウド「クレッシェンドナイトエクセレント…」


真姫(…なんか語呂悪い)

シュラウド「そのパワーの源は…」

シュラウド「強い憎しみ」

ことり「…憎しみ?」

シュラウド「二人で最強の戦闘マシーンになれば…、あのドーパントに勝てます。そして…」

シュラウド「綺羅ツバサをも倒せる」

真姫「…」

ことり「…」

シュラウド「今度ばかりはあなたたちから頼むことになりますよ」

シュラウド「究極のMuseになりたい、とね」

東條西木野☆探偵事務所内


ガチャッ

花陽「あのー、希ちゃんいるー?ことり課長の結婚祝い何がいいか相談に来たんだけど」


希「おわっ!ドアがひとりでに開いた!怖っ…」


花陽「希ちゃん…?」

希「やっぱりうちはドーパントの攻撃を受けてるんやろか…。だとしてもどうして…」

花陽「おーい、希ちゃーん?」

希「あー…、考えてもさっぱりや!実害がないなら問題ないやろ!」

希「それにしてもこう人がいないと…、あれやね。なんか…、いやらしい気分になってくるよね」

希「…脱ごかな」

花陽「ちょぉぉぉいっ!!!」


凛「ずっとその調子なんだよね…」

花陽「な、何かあったの…?」

絵里「まぁ…、察して」


希「う、上くらいならいいかな…」

花陽「ダメダメダメダメぇぇぇっ!!」ガバッ



ガチャッ!!


真由「あのっ…!調査の方どうなりました!?早く音無さんを元に戻してあげて!」

真由「このままじゃせっかく大会に出られるようになったのにそれも…!」

凛「あ、あの…!真由さん落ち着いて!犯人はわかったから!」

真由「…っ!だ、誰ですか!?」

真姫「…ぼっち屋、と名乗る占い師。人間の性格を暗くさせる復讐代行業者よ」

真由「復讐…?それじゃ、音無さんは誰かに恨まれてるってこと…?」

絵里「心当たりはないの?」

真由「…検討もつきません」

凛「…雪穂ちゃん、って子のお兄さん、ってことは…?」

真由「雪穂ちゃん、というと…、加賀美さん?それのお兄さん、って言われても…」

真由「あまり会ったことはないですけど…、悪い人には見えなかったですけどね。とても妹思いなお兄さんで」

凛「妹思いっちゃそうなんだけど…、よし!一緒に行って確かめてみるにゃ!」

真由「うぅん…、は、はい…」

真姫「私はあのドーパントについて調律してみるわ。…希たちを元に戻す方法を探してみる」

花陽「あ、じゃあ私はこのへんで…」

絵里「あなたは私と一緒に希の監視。…この子ひとりだと何やらかすかわかったものじゃないから」

花陽「えぇぇぇっ!!?」

凛「じゃいってきまーす」スタスタ

希「よし!思い切って全部脱ぐか!」

花陽「はわぁぁぁぁぁぁぁっ!!!?」

東條西木野☆探偵事務所地下


真姫「…すぅ」



『音楽室』


真姫「…え」

真姫「これは…」


ヒュンヒュンヒュンヒュンッ…

あんじゅ「…無い、無い、無いっ…!」


真姫「あ、あんじゅ…っ?なにを調律して…」


あんじゅ「あ、真姫ちゃん…。…シュラウド、って知ってるよね?」

真姫「あ、あったことはあるけど…」

あんじゅ「どこに行けば会えるの!?マキちゃんは会う方法までは教えてくれなかった!!」

真姫「会って…、どうするのよ?」

あんじゅ「…あなた、まだあの女の正体を知らないみたいね…」

真姫「えっ…?」

あんじゅ「まぁ、いいわ…」シュバァ…

真姫「あっ…」

真姫(…どういう、意味だったのかしら)



音都ホテル


英玲奈「…」

英玲奈「…最近、あの少女からの連絡がない」

英玲奈「まぁ、だからといって何、というわけでもないが…」

英玲奈「下手に動くとライブメモリの力は目立つ…。機が熟すのを待つか…」

英玲奈「…と、考えてたらえらく暇だ。何か面白いことは…」


コンコン


英玲奈「…っと。どうやら面白いことが…」


ガチャッ


英玲奈「…来たらしい」


ことり「…」


英玲奈「ここがわかるとは、なかなか優秀な刑事だ」

ことり「…聞きたいことがあるの」

ことり「UTXと、シュラウドの関係について」

英玲奈「…あぁ、あの女」

加賀美家 前


真由「…ここです」

凛「おぉ、なかなか立派なお家…」


雪穂「あ!真由ちゃん!」


真由「あ、加賀美さん…。あの、お兄さん、って今お家にいる?」

雪穂「うん、でも今お客さんが…」


ガチャッ


占い師N「じゃあまた、御用の節は…」

加賀美「あぁ、頼みます」


凛「あぁっ!ぼっち屋!!」


占い師N「おんやぁ?この間にこを罠にかけてくれたお嬢ちゃんじゃない!」

占い師N「どうしたの?今度はあんたが利用してくれるのかしら?」

凛「よ、よくもいけしゃーしゃーと…、いけしゃーしゃーって何か知らないけど!」

凛「このインチキ占い師!覚悟するにゃあ!」

占い師N「…覚悟するのは」

占い師N「そっち、でしょ?」\ソリチュード!!/

凛「…っ!」


ピチュゥゥゥゥゥン…!!

ソリチュード・D「ニコっ!」


雪穂「ひぃっ…!?」


真由「…っ!」


ソリチュード・D「今回は出血大サービス!超絶コミュ障コース無料体験よ!」

ソリチュード・D「『あ、この間にこちゃんに似た子漫画で見たよ!』って言われるようになっちゃいなさい!」グオォォォォ…


真姫「…ホント、最悪な人間ね」

凛「おぉ!真姫ちゃん!」

真姫「許さないわよ…!」


ソリチュード・D「ふぅん…、勇ましいじゃない!フンッ!!」ビュンッ!!

真姫「ふっ!」ヒョイッ


真由「…っ!!」ダダッ

加賀美「うおっ…!」

真由「答えて!あなたがあの怪人に頼んで、音無さんを…!?」

加賀美「ゆ、雪穂…、家に入ろう…。危険だから、な?」

雪穂「えっ…、あ…、うん」

真由「ちょっと待ってっ!!!」

どっかの公園


ソリチュード・D「ふんっ!せいっ!!」

真姫「ふっ…!!」ササッ

真姫「…ワイルドスターなら、まだ戦える可能性はあるわ」ピリリ…



東條西木野☆探偵事務所内


希「…ふぅ。なかなか開放感があって、いやはや、事務所内で脱ぐのも悪くな…」

花陽「ちょっとぉぉぉっ!!!!せめてこれ着て!布だけでいいから羽織って!大事なところ丸出しだよぉぉっ!!」

絵里「あ、もしもし…、真姫?」


真姫「絵里っ?今そっちがどういう状況かは知らないけど…」

真姫「どうにかして無理矢理にでも希にドライバーを装着させて!」


絵里「む、無理やり、って…」

真姫『早くして!ピンチなの!なんだったらあんたが戦う!?』

絵里「あ、いや…、アイツ相手はちょっと…、トラウマが…」

絵里「仕方ないわね!花陽!希を押さえつけて!」

花陽「ふぇぇぇぇっ!!?この状況でお、押さえつけ、って…」

絵里「いいから!」

花陽「ぐぬぬぬ…!やるしかないのかぁ…」

花陽「ごめんね希ちゃんっ!!」ダキィッ

希「おわっ!!?」


ドサァッ…


希「いたたた…、何もないところで転ぶとか…うぐっ…、あれ、起き上がれな…、よっ…!!」

花陽「ご、ごめんね…。花陽、重いから…。重いよね?」

絵里「ナイスよ花陽!あとは…」スチャッ


ソリチュード・D「ふんっ!!」バシィッ

真姫「ぶべらっ!…ぐふっ、ま、まだ…?」

ピシュゥゥゥゥウゥンッ…!!

真姫「おっ…、ドライバーは来たけれど…」

ソリチュード・D「ほやっ!」ビュンッ

真姫「くっ…!」ヒョイ

ソリチュード・D「すばしっこいやつね!」


絵里「希!暴れないで!」\スター!!/

希「な、なんや!?敵の攻撃か!?」

花陽「違うよぉぉ…!」

絵里「あー…、このぉ…っ!ていっ!!」ガシャンッ!!

絵里「よし刺さった!」

希「おぉ!?いつの間にかドライバーが…、なんやこれは!?」

チュゥゥンッ…

真姫「やっと来たわね…!」ガシャンッ!!

ソリチュード・D「ふっ!」

真姫「ああウザいっ!」ゲシィッ!!

ソリチュード・D「ひでぶっ!」

真姫「これでも喰らいなさいっ!行け!ワイルド!!」


<ギャオォォォォォォンッ!!


ソリチュード・D「ちょっ…!いたっ!これなによ!?」


真姫「…行くわよ!来なさい!」

<ギャオォォォォォォンッ!!


真姫「変身っ!」\ワイルド!!/


希「い、一体何がどうなって…」

絵里「あぁ…、じゃあ私が代わりに…」

絵里「変身っ!」ガションッ


\ワイルド!!/\スター!!/ デーデデーデデーデレレレーン


Muse「…ふぅ」



希「ぅ…、ガクリ」ガクッ

絵里「はぁ…、やっとこさ変身完了ね…」

花陽「た、大変だった…」


ガチャッ


にこ「こんちー、花陽来てる?私もことり刑事の結婚祝いの…」


花陽「あ」


にこ「えっ…」


絵里「あ…」

絵里(今ここには全裸で昏睡状態の希、その下半身を押さえつけようとしている私と、そして…)

絵里(その希の上に乗っかっている花陽がいて…)

絵里(これを他人から見られるとどういう状況に取られるかはそれはそれは想像に難くない…)


にこ「あぁ…」

にこ「…花陽。そういうのは…、ホテルでやったほうがいいわよ。うん。いや、こういう場所だからいい、っていうのもあるかもしれないけどやっぱりTPOは…」

花陽「誤解だよぉぉぉっ!!!!!」

Muse「…やっと変身できたわ。せいっ!」ブンッ!!

ソリチュード・D「うぐぅっ…!!」

Muse「グルルルルルッ…!!」




音都ホテル 一室


ことり「…教えて。シュラウドとは何者?」

英玲奈「まぁまぁ、最近暇していたんだ。チェスでもどうだ?」

ことり「ごめんだけどルール知らないの。それより早く…」

英玲奈「あぁ、そうか。…それは残念だ。仕方ない。シュラウドのことについて、教えてやろう」

英玲奈「まず…、この黒のキング、これがUTX総帥、…私は顔も知らないけれどね」

ことり「…?UTX総帥は確か『          』だって聞いたけど…?」

英玲奈「何か、言った?聞き取れなかったんだけど…」

ことり「…いいえ、続けて」

英玲奈「そう。…そしてこれ、白のキング。これが…、シュラウド」

英玲奈「あの女はこの黒いキングを殺るために、周りの駒全てを動かした」カツン、カツン

英玲奈「お前も、お前の母も」カツンッ

ことり「私の母…?」

英玲奈「あぁ、今黒のビショップにこの白のポーンが殺されたぁ…」

英玲奈「…これが、お前の母親だ」

ことり「なにを…、言っているの?」

英玲奈「わからない?あの女が全て仕組んだって、言ってるの」

英玲奈「お前の運命も、な」



どっかの公園


Muse「グルルゥァッ…!せやぁっ!!」ブンッ!!

ズゴォッ!!

ソリチュード・D「うぐぅっ…!!」

Muse「はぁぁっ…!これで…」「な、なんやっ…?なんでこんなところに…」

Muse「の、希っ…?」「真姫ちゃん!?真姫ちゃんやろ!?なんで返事しないの!?」

Muse「希っ!勝手に動かないで!そっちは敵がいる方向と反対…」「やっぱり、ドーパントの仕業なん…?これ…」


ソリチュード・D「あははははっ!そうよねぇ…、敵が見えなきゃ戦えないわよねぇ?」

クルリンッ

ソリチュード・D「ぷぷぷ…、滑稽ニコ!見てるだけで笑いが止まらないなー、みたいな?」


Muse「希っ!こら希っ!!敵はこっちだってば馬鹿ぁっ!!」「攻撃を受けてるとして…、前みたいな催眠攻撃、とか…?」


ソリチュード・D「さっきの威勢はどうしちゃったニコ?うひひひひ…」ガシィッ

Muse「うぐっ…」「せやけど敵からの攻撃は一切感じないし…」

ソリチュード・D「はぁっ!!」バキィッ!!

Muse「ぐふぁぁっ!!」「うー…、やっぱりわからへんなぁ…。真姫ちゃんがいないと…」

加賀美家


凛「ま、真由ちゃん落ち着いて…」

真由「黙っててくださいっ!!」ドンッ

凛「うぎゅっ…」

真由「…なんでですか?」

加賀美「…フッ」

加賀美「あぁそうだよ。俺がぼっち屋に頼んであの女をぼっちにしてやったんだよ」

真由「なんで…、なんで音無さんをあんな性格にしたのっ!!?」

加賀美「目障りだったんだよ」

真由「ぇ…?」


雪穂「お、お兄ちゃん…?」

凛「だ、ダメだよ、聞いちゃ、ダメ…」


加賀美「あの女がいたせいでうちの雪穂が大会に出られなくなったんだ!」

加賀美「あいつさえいなくなってしまえば繰り上がりで雪穂は大会に出られる!」

加賀美「だろ?これで納得できたか?」

真由「そんな…」

加賀美「ハハッ…」

真由「そんなことで納得できるわけないでしょぉっ!!!ふざけないでよっ!!」ガシィッ!!

加賀美「ハハハハハハハッ!!!」

真由「このっ!!返して!!私の音無さんを返してよぉっ!!」

凛「真由ちゃんっ!落ち着いて…、真由ちゃん!!」



どっかの公園


ゲシィッ!!

Muse「がふぁぅっ!!」「あいったっ…、さ、さっきからやけに転ぶなぁ…。もしやこれが敵の能力!?」

Muse「くっ…」「敵を転ばせるドーパントってまた限定的な能力やなぁ…」


ソリチュード・D「さぁて…、そろそろ…」クルリンッ

ソリチュード・D「終わりといこうかしら!?」グワンッ!!

グジュルグジュル…!!


Muse「くっ…!!」

ソリチュード・D「それとっておきだから!ちょっとでも触れたら人の顔もまともに見れない超コミュ障になっちゃうわよ!」

Muse「まずいっ…!!」クルッ


真姫(やっぱりこいつを倒すには究極のMuse…、クレッシェンドナイトエクセレントになるしか…)


シュラウド「…フッ」


真姫(…いや、待てよ?あれ…、ひょっとしたら使えるかも知れない…)

真姫(もしかしてと思って開発した、『アレ』を使えば…)

音都ホテル


英玲奈「あとはこのポーンで…」

ことり「ちょっと。…ひとりで詰めチェスしてるとこ申し訳ないんだけど」

英玲奈「あ、詰めチェスくらいはルール知ってるかな?」

ことり「そのくらいなら…、じゃなくて!…さっきから、黒のキングがUTX総帥って言ってるけど…」

ことり「綺羅ツバサは?綺羅は…、何も関係ないの?」

英玲奈「…ん?彼女がツバサを恨む理由は…、まぁなくはないだろうが、総帥ほどではないんじゃないかな」

ことり「…」

英玲奈「あぁ、そうそう。…大事なことを言い忘れていたよ」

英玲奈「私ね、海未から聞いたんだ」

ことり「なにを?」

英玲奈「海未にミックスのメモリを渡したのは…、シュラウドだ」

ことり「何っ…!?」



(シュラウド「これを使いなさい」)

(シュラウド「あなたの望みを、叶えてくれるでしょう」スッ…)


(海未「…そうさせてもらいましょう」\ミックス!!/)



英玲奈「お前はあの女に…、利用されているんだよ」


ことり「シュラウドが…、私の家族を…!?」




第34話「復讐のS / 孤独なアイドル」

おわり

真姫「ふぅ…、なんとか2回で収められたわね」

凛「まぁ、ほぼほぼ元ネタなぞってるだけだったしね」

絵里「でも色々と設定を変えてるおかげで辻褄合わせが難しいところもいくつかあったのよね」

ことり「…そういえばついさっき判明したけど、私チェス知らない設定のクセに初登場時希ちゃんの詰めチェスを堂々を解いてる描写が…」

凛「あ、そういえば…」

真姫「言わなきゃわかんなかったのに…」

絵里「駒の動かし方だけをちょっと齧っていて偶然にもパッと見で解けた詰めチェスだったから、とか色々と説明のしようはあるけどね」

真姫「あ、そうそう。今回の希だけど…」

凛「あれは酷かったにゃ…。バカな上にいきなり事務所で脱ぎ出す変態、って…」

ことり「もし実際に事務所に誰もいなかったら希ちゃんは脱いでるのかな…」

絵里「き、気持ちはまぁ…、分からなくはないけどね!」

真姫「えっ」

凛「えっ」

ことり「えっ」

絵里「…」

真姫「ちなみにソリチュードの能力は元々希がなってるみたいに、『他人を一切認識できなくなる』ってだけの能力だったんだけど…」

凛「元ネタ後編を見てるとそれだと展開がめんどくさそうだから急遽変更したにゃ」

ことり「逆にコミュ障な希ちゃんが見たかった、って人はなんかごめんね」

絵里「あと、安価で決めた登場人物だけど…、違和感はなかったかしらね?」

凛「なるべく口調は意識したみたいだにゃ」

真姫「真由とかどうすればいいかさっぱりだったけどね…。いつ使えるのかしら、『さぁ、終わりの時よ!』は」

ことり「そして次回!も、大体元ネタ通りだけど」

真姫「すこし違ってくるところもあるから要チェックよ!」

絵里「さらにシュラウドの正体やいかに!?」

凛「大体の人がわかってそうなもんだけどね」

真姫「じゃまぁ今日はこのへんで」

絵里「次回をお楽しみにね」

ことり「これで決まりちゅん!」

遅くなったけどこんばんはやってくよ 若干体調がアレでもしかしたら寝落ちするかもだけど
気がついたらこのスレも開始から約5ヶ月経ってると知ってすこし後悔 もっと他にできることあっただろうに
めげずに続けてる自分も自分だけれど開始当初から読み続けてくれている人たち(がいれば)には感謝してもしきれません
ここまで来たら是非最後までお付き合いください と、別にクライマックス前でもないのに言ってみる
でもそろそろ終わりが近いもうすぐだ頑張れ俺 じゃ、レッツ再開

ソリチュード・D「うおらぁっ!!」ゲシィッ!!

Muse「うげぇっ!」「うぉぉ…、また転んだ…」

ソリチュード・D「おりゃおりゃぁっ!!」ドカドカァッ!!

Muse「ぐふっ!!」「あぁんっ…、でもこれはこれで楽しいかも」


シュラウド「…」


Muse「希っ…!せめて敵の方を見て…!」「こけても全然痛くないから攻撃として成り立ってないと思うんやけど…」

Muse「こっちは痛いのよ!お願いだから能天気なこと言ってないで…」「でも敵がいるのは間違いない…!どうにかして戦わんと…」

Muse「そう!そうよ!」「こっちかっ!!」ビシュッ!!

Muse「違うっ!真正面よ!」「それともこっちか!」ビシュッ!!

Muse「だから違うって…、やっぱり、今の希の状態じゃ戦えない…っ!」


ソリチュード・D「フフフッ…!」グイッ…

Muse「う、ぐぅっ…!!」

ソリチュード・D「おらおらっ!!」ゲシゲシッ!!

Muse「ごはぁっ!げふぅっ!!」


凛「わ、わぁっ…!一方的にやられちゃってるにゃ…」

真由「…」


ソリチュード・D「…占いしてて気付いたのよね」

ソリチュード・D「人は自分の幸せと同じくらい、他人の不幸を願ってるって、ねぇっ!」ズゴッ!!

Muse「うぐっ…!!お前だけは、絶対に許さないわっ…!!」


<キュイィィィィィィッ!!



ソリチュード・D「…っ!?何よこのちょうちょ…っ!ぐぅっ…!」

バキィッ!!

ソリチュード・D「うぎゃぁっ!!」ズサァッ…


凛「だ、大丈夫!?」オコシッ

Muse「え、えぇ…」


ソリチュード・D「いつつ…、くふふふ…。私はこれからも商売を続けるわ…!」グジュルグジュル…

ソリチュード・D「人の恨みを晴らし続けてやるのよ!ぐひひひひひっ…!!」

ジュブゥッ…


Muse「くっ…!逃げやがったわね…」



真由「…」

真由「恨み…」

Muse「…ぐ、はぁっ…!」ピチュゥゥゥゥゥン…

真姫「はぁっ…」


シュラウド「…」

シュラウド「…」クルッ スタスタ…


真姫「…くっ」



(シュラウド「今度ばかりはあなたたちから頼むことになりますよ」)

(シュラウド「究極のMuseになりたい、とね」)



真姫「…」



音都ホテル


英玲奈「あの女が海未を怪物にし、お前の母親を亡きものとしたんだ」カツッ カツッ

ことり「…」

英玲奈「残念、だったな。…海未を倒して、復讐を終えたつもりだっただろうが…」カッ…

英玲奈「大間違い」カツンッ…

英玲奈「…復讐は、終わらない」スッ…

ことり「…ッ!!」ガシィッ!!

英玲奈「あぁ、もう少しでチェックメイトだったのに…。キングを掴まれては、殺せないじゃないか…。フフッ…」



ことり「シュラウド…!奴が私の、お母さんを…っ!!」

錦野家


ツバサ「よい…っしょ、…ふぅ。マキ、これが今月分の報告書よ」

マキ「ふむふむ…、確かに。遅れは取り戻したわね」

ツバサ「我々UTXが今日、これだけの計画を進められるのも…」

ツバサ「彼女が遺した莫大な資産があってこそ」

マキ「…えぇ、そうね」スクッ…

ツバサ「あの日から私たちは、共犯者よ。…最後まで、共に計画を遂行させましょう」

マキ「…もちろん、そのつもりよ」スタスタ…


マキ「…」スタスタ

あんじゅ「…マキちゃん。あの…」

マキ「何?」

あんじゅ「ツバサちゃんを裏切ったら…、絶対に容赦、しないからね」

マキ「アハッ…、私がツバサを裏切るわけないでしょう?『友達』なんだから」

あんじゅ「…」

マキ「それより、あんじゅ。…どうやら、南ことりって刑事が、シュラウドのことを探り出したみたいよ?」

あんじゅ「えっ…?」

マキ「彼女を張っていれば、シュラウドに会えるかもね?」スタスタ…

あんじゅ「…」

東條西木野☆探偵事務所内


希「ぽかぽかとした昼下がり…。天気はいいし、風も穏やかや…」

希「誰にも会わないのがすごい気がかりやけど…、まぁ事件もないみたいやし別にええよね!まさに天下泰平!」

希「はぁ…、しっかしこうも静かやと…、なんか…、い、イケナイ気持ちになるよねぇ…。ムフフ…」

希「よ、よーし…。今度はあえて下だけ…」

凛「うおぉぉぉぉぉいっ!!!」スパーンッ!!

希「…さ、流石に変態チック過ぎるか…。どこで誰が見てるかもわかったもんやないし…」

凛「そうだよ!誰が、っていうかみんな希ちゃんの露出癖にドン引きだよ!」

凛「真姫ちゃんっ!」

真姫「もがっ!?…んぐっ…、ごくん。…なによ、ドーナツ食べてたのに」

凛「どこぞのニート魔法使いじゃないんだから!希ちゃんがあれじゃ、勝てるわけないよぉ…」

凛「ことりちゃんはどこか行っちゃったまんまだし…。絵里は相変わらずタダ飯ぐらいの役立たずだし…」

絵里「ひどい言われようね…。ナチュラルに呼び捨てしやがったし…。まぁ、反論はできないんだけどね…」

真姫(南ことり…。究極の、Muse…)

真姫(…確かにそれが、確実な方法なのかも知れない。だけど…)

真姫(私の相棒は、希。そして…)

真姫「…っ!よしっ!」ダンッ!!

凛「ひやっ!?な、何!?」

真姫「あの女の思い通りにばかりさせておくのは、癪ってなものよ…!」

真姫「一度はアイツの度肝を抜いたこと、してやるんだからっ…!!!」

絵里「ま、真姫…?」

真姫「…凛っ!!ついて来て!!」スタスタ

凛「え…っ!?な、何!?何をする気にゃ…っ!!」スッタカター

絵里「ちょっ…、わ、私も行くわ!」

どこぞの森


ブロロロロ…


ことり「…」スッ…


ことり「…」テクテク

ことり「…シュラウドぉ!!どこ!出てきてっ!!」



シュラウド「…私なら、ここにいますが」ヌッ…



ことり「…なぜ、私だったの」

シュラウド「あなたのデータを調べた結果、ある事実が判明しました」

シュラウド「あなたこそ、私がずっと探し求めていた特殊体質の人間だということが」

ことり「特殊体質…!?」

シュラウド「精神干渉タイプのドーパント攻撃に耐えられる体質です」

シュラウド「実際、ソリチュードの攻撃が効かなかったし…、過去にも似た経験、あるんじゃないですか?」

ことり「…」

シュラウド「そしてそれは、同じ種類の…ユーフォリアの攻撃にも耐えられるということ!」

シュラウド「真姫とともに究極のMuseになれば、必ず…、綺羅ツバサに勝てるっ…!」

シュラウド「そして、憎しみの炎…、憎しみこそが、Museクレッシェンドナイトエクセレントの源…!」

ことり「…園田海未にメモリを渡したっていうのは本当?」

シュラウド「それは…」

ことり「答えてっ!」

シュラウド「…」

シュラウド「…本当よ」

ことり「…そう」

ことり「よくも今まで騙していてくれたね…っ!!よくも…、私のお母さんの命をぉっ!!!」ダダッ!!

ことり「うああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!!!」


バゴォンッ!!


ことり「ぐぅっ…!?」ガキンンッ!!


シュラウド「…とてもいい目をしている」シュゥゥ~…

シュラウド「憎しみに満ちた目」


ことり「…っ!」\ナイト!!/

ことり「変…、身…っ!!」


\ナイト!!/ ヒヒーンッ!!


ナイト「おあぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」ダダッ!!

シュラウド「…フッ」\メテオ!!/

ガションッ!! \メテオ!!真姫シマムドライブ!!レディ?/


シュラウド「ハッ!!」バンバンッ


ナイト「…っ?メモリを装填した銃を空に向けて撃って…?」


ヒュゥゥゥッ~…


ナイト「ッ!まさかっ…!!」


ズドドドドドォッ!!


ナイト「うぐぅっ…!ぐあああぁぁぁぁっ!!!!」

ドサァッ…


ナイト「ぐ、くふぅっ…!」

ナイト「…ッ!」キッ!!


シュラウド「そうよ…!憎みなさい…!」




東條西木野☆探偵事務所内


シーン…


希「…ふぅ。静か、やね…」

希「誰もいないと、やっぱり寂しいもんやな…」

希「…これが、あの占い師が言ってた『真の孤独』、ってやつなんやろうか…」

希「どういう力でこうなってるかはわからんけど…、誰にも会えないのって、こんなに辛いものなんやね」

希「…はぁ」


ガチャッ チリンチリーン


希「おわっ…!扉が勝手に開いた!」

希「…な、訳ないよね。多分これは…、うちには見えてないだけで、きっと誰かがそこにいる、んやと思う」

希「…どちら様、ですか?」


音無「ぴ、ピヨ…」


希「…」

希(…返事は、あったんかな)

希「あ!せや!筆談なら行けるかも!こうやって紙に…」

希「『今うちは訳あってそちらを認識することができません。どなたか教えてくれませんか』と書いて机にペンと一緒に置いておけば…」

希「…」

希「…おぉっ!?い、いつの間にか文字が増えてる…?」

希(これは…、そこにいる人の動きを認識できないから、ペンを持って書いたことすらもうちにはわからへん、ってことなんかな)

希「なになに…、あ!音無さんか!ようこそいらっしゃいました!さぁさぁこっちのソファに…」

東條西木野☆探偵事務所地下


凛「ま、真姫ちゃん…。度肝を抜かせるもの、って一体何のことにゃ…?」

真姫「…こいつよ」サッ

絵里「え…。それ、って…」

真姫「まだ完成はしていないし、使えるものになるかもわからない」

真姫「だけど、希が敵の方向すら認識できない以上、これを使うしかないわ」

真姫「絵里が戦えれば良かったんだけど、綺羅ツバサの波動に対するトラウマのせいでまともに動けそうにないしね」

絵里「も、申し訳ないわ…。あれを見るとどうしても体がすくんで…」

真姫「…仕方ないわよ。一度は間違いなく、アイツのせいで死んだんだから」

真姫「だから、私たちにはこれしかない」

凛「でも、でもそれって…!希ちゃんが…」

凛「希ちゃんが、かわいそう、だよ…」

絵里「…」

真姫「それは…、希がどう思うか次第ね」

真姫「とにかく今は!使うにしろ使わないにしろ、調整が必要よ!使い物にならなきゃ意味がないんだから!!」

凛「わ、わかった…。それで、凛はどうすればいいの?」

真姫「まずはね…」



東條西木野☆探偵事務所内


希(それから、うちと音無さんによる、奇妙な筆談は続いた)


音無「え、えと…、こ、こう書けば、いいのかな…?」


希(うちが紙に質問を書いて数秒待つ)

希(すると、何秒か経って突然、瞬きをした刹那、数瞬前には紙に書かれていなかったことが書かれている)

希(どういう理屈でこうなるかはわかったもんやないけど、でも)

希(『真の孤独』とは言った割に、抜け穴はあるものやな、と思った)

希(まぁ、うちが誰かいる、と理解しなければ成り立たないことやねんけど)

希(主観的にも、傍目から見てもおかしな筆談は、ゆっくり、ゆっくりと進められた)


希「…はぁ、なるほどねぇ…」


希(なんでそれほどにゆっくりかと言えば、それは音無さんの書くスピードが異様にゆっくりだから)

希(…うぅん、違う。正確には、悩んで悩んで、本当にこれでいいのか、と何度も確認した上で出してる)

希(幾度となく二重線で消された文字や、手が震えてガクガクになってる文字が、そのことを物語ってる)

希(つまり、音無さんはただ会話するだけでなく、筆談での会話でもどもりまくってる、ていうわけやね)

希(きっと本人からすれば、こうやってうちの正面に座ることも、会話混じりで筆談を交わすことも、辛いことのはず)

希(それでも彼女は、自らの意思でここに来て、うちに助けを求めてる)

希(それほどの勇気を出す理由は、筆談を始めてからすぐにわかった)

雪穂「ね、ねぇ…、こ、ここ、この人…、本当にだいじょぶ、なの…?へ、変、だよ…、フヒッ…」

音無「だ、だだ…、大丈夫、ピヨ…。多分…」


希(音無さんのクラスメイト…、加賀美雪穂ちゃんも、性格を改変させられたからや)

希(主な症状は、人と目を合わせるだけで震えが止まらなくなる、呂律が回らない、急に不安な気持ちになる、など)

希(ここに来るのにも、数時間はかかったそう。音無さんの勇気を出した説得がなければ、来ることすら出来なかったけれど)

希(まず間違いなく、あの占い師の仕業やった。だけど、アイツは依頼で人をぼっち化させていたはず)

希(つまり頼んだのは…)


音無「…稲森、さん…だ、ピヨ…」


希(加賀美雪穂さんの兄の新さん、それが音無さんをぼっち化させた犯人だと知った稲森真由さん)

希(彼女は怒り狂って、雪穂さんをぼっち化させるようにあの占い師に依頼した、らしい)


希「…なんて、ことや」


希(あの占い師のせいで、憎しみの連鎖が生まれてる)

希(うちはその事実に、怒りを堪えることに必死だった)

希(…だけど、うちには何もできない)

希(今こうして、ここに座っている二人が)

希(どんな気持ちでうちの元を訪ね)

希(どんな顔で、どんな声で喋っているかすら、認識できないうちには)

希(でも、…これくらいなら)


希「…ありがとう。うちに、そのこと、教えてくれて」

希「どれほど心細いかもわからんのに、うちを頼ってくれて、ありがとう」

希「うちは、無力やけど…、必ず、うちの頼れる…」


希(今のうちには、何もできない)

希(…だったら、今できることを考えろ)

希(誰もいないソファに話しかけながら、悲痛に歪んだ彼女たちの顔を思い浮かべながら)

希(考えろ、考えろ、考えるんや)

希(今、うちにできること、…それは)



希「うちの頼れる、『相棒たち』に、必ず伝えるから」

今日はここまでっす
体調のせいか非常に心細くなってぼっち化した人たちに感情移入してしまって泣きそう
孤独は辛いね 今日は早めに寝ることにします
淡々と書き続けるよりハチャメチャな安価SSのほうが自分には合ってるみたいです
このSSが終わったらそういうスレ建てるかも知れないんでそのときはよろしきお願いしますね
それではまた次回 ほなな

体調もそこそこ回復したので再開していきます
ちょっと遅くなったので今日中に完結するのは難しいかもだけど
できれば9月中に最終回まで行けるといいなぁ じゃレッツ再開

シュラウド「ふっ!!」ババンッ!!


バシュゥゥッ… ドガァァァンッ!!


ナイト「うぎゅぅぅぅうっ!!!ぐっ…、がはぁっ…!」バタッ…


シュラウド「…ナイト、ルーク、ビショップの3つのメモリは」

シュラウド「あなたを真姫のパートナーとして鍛えるために渡したもの」

シュラウド「そしてあなたは、私の期待に応え、それを使いこなしました」

シュラウド「究極のMuseまで、あともう少しですよ」

ナイト「そのために…っ、希ちゃんを排除したの…!?あのドーパントを利用して!」

シュラウド「そうよ」

ナイト「あのドーパントは…、希ちゃんとあの子たちをぶつけるための餌っ…!?」

シュラウド「そうよ」

ナイト「…貴様ァッ…!!」

シュラウド「さぁ…、もっと憎むのです…!!」

ナイト「私たちは…、お前の道具じゃないっ!!」\スラッガー!!/

シュラウド「…っ!」ババンッ!!


ドガァァンッ!! ドガァァンッ!!


ナイト「はぁぁぁぁぁっ!!!」ダダダッ

\スラッガー!!/ ピピーピピピーピッピッピッピッ



ナイトスラッガー「はぁっ!!」ブンッ!!

シュラウド「ッ!!」カチャッ!!


ピタッ…


シュラウド「…」

シュラウド「…やりなさい」サッ

ナイトスラッガー「…!」

シュラウド「私の命を断てば、あなたは完全なる憎しみの化身となる」

ナイトスラッガー「…っ!!」


ピシュゥゥゥッ… ドガァァンッ!! ズドォォッ!!


ナイトスラッガー「…っ!?なにっ…!?」

シュラウド「きゃぁぁっ!!」

ドサァッ…


シュラウド「う、っくぅっ…!」


ナイトスラッガー「なっ…!誰っ…!!」




アグリネス・D「…その女は私の獲物よ」

アグリネス・D「止めは、この私が刺すわ」チュゥゥゥンッ…


シュラウド「…っ!あんじゅっ…!」


アグリネス・D「気安く呼ばないで!!」

アグリネス・D「…私たち家族を、捨てたくせにっ…!!」


ナイトスラッガー「か、家族っ…?」


アグリネス・D「ハァッ!!」ドガァァッ!!バシュゥッ!!

シュラウド「っ!」バンバンッ!!

アグリネス・D「せやぁぁっ…、だぁっ!!」ブオンッ!!

シュラウド「くっ…!あんじゅっ…!!」サッ…

アグリネス・D「はぁぁぁぁっ…!!」シュウゥゥゥ…

アグリネス・D「ハァッ!!!」バシュゥゥゥッ!!

シュラウド「うぐっ…!!」


ドガァァァァァァァンッ!!


シュラウド「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」

ドッサァァッ…!!

シュラウド「うぎゅっ…、がはぁっ…!!」


アグリネス・D「…止めよ」チュゥゥンッ…


ナイトスラッガー「ま、待って!!」ガシッ

アグリネス・D「ぬっ…!」

ナイトスラッガー「家族ってどういうこと!?シュラウドはあなたの家族なの!?こ、答えて!」

アグリネス・D「…フッ」ドガァッ

ナイトスラッガー「あうぅっ…」フラッ

アグリネス・D「…」ピチュゥゥゥゥゥン…

ナイトスラッガー「…」ピチュゥゥゥゥゥン…


シュラウド「う、うぅっ…」


あんじゅ「…」

シュラウド「うぐっ…」


あんじゅ「その女の本名は」

あんじゅ「錦野真姫」

あんじゅ「私とツバサちゃん、英玲奈を拾って育ててくれた人で」

あんじゅ「西木野真姫と、マキちゃん、二人のクローンのオリジナルよ」

ことり「…っ!」

ことり「シュラウドが…、錦野真姫…!?」

ことり「錦野財閥の、総帥の…!?」


シュラウド「…っ」スクッ

シュラウド「…南ことり。また、来なさい…」スタスタ…

シュゥゥゥッ…


あんじゅ「っ!逃げられた…。チッ」

ことり「…」

あんじゅ「…あなたがやるならそれでもいいわ。必ずキチンと、仕留めること」スタスタ…

ことり「…」

ことり「…?この、香り…」クルッ

ことり「あ!こ、これ、って…」



東條西木野☆探偵事務所内


真姫「よ、よしっ…!最終調整は済んだわ!あとはどうにかして希の…」

凛「…って、あれ?の、希ちゃんがいないにゃ…。どこ行っちゃったの?」

絵里「ねぇ、見て。あの二人…」


音無「ふ、ふぇぇ…」

雪穂「ひ、ひぃっ…!」


凛「音無さんと…、雪穂ちゃん?音無さんは相変わらずだけど…、なんか雪穂ちゃんの様子までおかしいにゃ」

真姫「こ、これはっ…!」

絵里「どうしたの?」

真姫「…メモが置いてある。それに…」

真姫「ミューズドライバー、まで…」

凛「ど、どういうこと!?何があって…」

真姫「ちょっとまって…。ふむ、ふむ…。な、なるほどね…」

凛「なんて書いてあったの?」

真姫「それはね…」


絵里「…そんな。雪穂ちゃんまで…」

真姫「今頃、真由さんと雪穂ちゃんのお兄さんが争ってるかもしれない…!」

凛「この時間だと…、真由ちゃんは学校だね!止めに行ってくるにゃ!!」ダッ

絵里「う、うん…」

真姫「…それと、メモはもう一枚あるわ」

真姫「希が、ドライバーを置いていった理由」

絵里「…えっと、なんて書いて…」

絵里「えっ!?」

真姫「これは…」

学校 校門前


加賀美「お前が雪穂をあんな目に合わせたのかぁっ!!」ドンッ!!

真由「っ…!…そうよ!どう?大切な妹をあんな風にされた気分は?」

加賀美「はぁっ…、はぁっ…!」


凛「こ、こっちにゃ…。多分ここに…」

音無「うひぃっ…、人がいっぱいいるピヨ…」

雪穂「うわぁ…、いろんな人に変な目で見られちゃうよぉ…」


加賀美「この女っ…!!なんてことをっ…!!」ガッ!!

真由「うくっ…!」

凛「おわぁっ!!か、加賀美さんっ!!暴力はダメ!」

加賀美「ぐっ…」

凛「真由ちゃんも!!いくら悔しかったからって復讐は…」

真由「あなたに何がわかるの!?」ドンッ

凛「うぎゅっ…」ドサッ…

真由「先に仕掛けたのはこの人よ!やり返したって当然でしょう!?」

加賀美「ぐぅっ…!!こ、このぉっ…!!」ギリギリ…

真由「…ッ!ふざけないでよ!何キレてるの!?」

真由「私のほうがどれだけ怒ってると思ってるの!?」

真由「本当ならあなたなんて…っ!!あなたなんて…!!」



ことり「いい加減にしてっ!!」



真由「…っ!」

凛「こ、ことりちゃん…?」

ことり「自分が何をやってるのか、わかってるの?」

真由「わ、わたしはただ…、音無さんのために…」

ことり「違う」

ことり「あなたはただ、自分の憎しみをぶつけただけ」

ことり「見てよ、この子達を」

真由「…ぇ」


音無「い、稲森、さ…、こ、怖いピヨ…。稲森さんは、も、もっと優しい子、だピヨォ…」

雪穂「そ、そそっ…、そだよ…。ともっ…、友達に、ひどっ…、いこと、するひっ、とじゃ、ないの、にぃ…」

雪穂「も、し、もしか…して…、私たちの、こっ…、こと…」

音無「き、嫌いに、なった…、ピヨ…?」



真由「…っ!音無、さん…。加賀美、さん…」

ことり「愚かだよ、あなたは…。よいしょっ…」グイッ

凛「あ、ありがと…」スクッ


教師「け、刑事さんっ!許してあげて、ください…」タッタッタッ…


真由「先生…」

教師「…友達を大切にする気持ちは、理屈じゃないんです」

教師「妹や、親や、家族に対する気持ちも、全部、同じ」

教師「元々は…、愛なんです」

教師「だから…、許してあげてください」

加賀美「あ…」

真由「あ、ぅ…」


音無「い、稲森、さ…」

雪穂「おにっ…、お兄ちゃん…」


加賀美「ゆ、雪穂ぉっ…!!」ガシッ

真由「音無さんっ!!」ギュッ

音無「はぎゅっ…!ひ、ひぃっ…」

真由「ごめん、ごめんね…。私、音無さんのこと…」

真由「嫌いになったり、しないから…。ずっとずっと、友達だから…」

雪穂「お、お兄ちゃ…」

加賀美「うぐっ…、俺が…、悪かった…!雪穂ぉ…、俺が…、もっと強かったら…」

雪穂「…ぅ、ゅ…」


凛「やっぱり先生の言葉は…、違うにゃぁ…、グズッ…」


ことり「…愛、か」

スタスタ…


凛「あっ!ことりちゃん!?どこ行っちゃうにゃ!?」


ピリリリ… ピリリリ…


凛「お、おぉぅ…。こんな時に電話…。はい、もしもし?」ガチャッ

真姫『…私よ』

凛「真姫ちゃん?どうしたの?」

真姫『希が書き残していったもうひとつのメモに、こんなことが書いてあったの』

真姫『よく聞いて、そして一度事務所に戻って、ドライバーを持ってきて』

凛「え…?うん、いいけど…。書き残してあったこと、って…?」

凛「…ふんふん」

凛「…」

凛「えぇっ!?」

どこぞの森


シュラウド「…」


ことり「…」スタスタ


シュラウド「…覚悟は、できたの?究極のMuseになる覚悟は」

ことり「私は、Museにはならない」

シュラウド「なっ…!?だったら、何をしに来たの!?」

ことり「あなたを、許しに」

シュラウド「…っ!!まだそんな戯言を!」

シュラウド「ユーフォリアの力は幸福感を利用する!」

シュラウド「打ち勝てるのは…、幸せをも犠牲にする強い憎しみの力だけよ!!」

ことり「…あなたは」

ことり「自分の復讐のために多くの人間を巻き込み、」

ことり「傷つけた」

ことり「あなたをそこまで駆り立てたもの」

ことり「あなたを復讐鬼に変えたもの」

ことり「それは…」


ことり「愛、だよ」


シュラウド「…っ!」

ことり「それは、誰への愛か」

ことり「錦野財閥が破綻すると同時に、あなたが失ったもの」

ことり「それは…、あなたが保護し続けた、孤児」

ことり「その中で、あなたが家族同然に愛していた、三人の少女」

ことり「綺羅ツバサ、藤堂英玲奈、優木あんじゅ」

ことり「彼女たちへの、愛」

シュラウド「…!…そうよ、私は…」

シュラウド「彼女たちを、愛していた」

シュラウド「名前も、言葉も、拠り所も何も持たなかった、ツバサ」

シュラウド「幼少期からひどい虐待を受け続け、家を逃げ出した英玲奈」

シュラウド「貧乏が原因で、両親に売られた、あんじゅ」

シュラウド「私は彼女たちを保護し、貰い手が見つかるまで育てるつもりでいた」

シュラウド「けれど…、彼女たちを育てるうち、私は…」

シュラウド「彼女たちを、実の娘のように思っていた」

シュラウド「彼女たちも、私を母のように、慕ってくれていた」

シュラウド「幸せだったわ…。…あの日までは」

シュラウド「20年前、私の遺伝子から生み出したクローン…、彼女が」

シュラウド「私に牙をむいた、あの時まで…」

シュラウド「元々私は、そう長くはなかった」

シュラウド「治療が困難な難病を患っていた。陽の光すら、毒になるような弱い身体だった」

シュラウド「いつ死ぬかわからない私が、いつまでも音都を支えて行けるとは思わなかった」

シュラウド「だから、まだ若いうちに、なるべく健康な遺伝子を用いて」

シュラウド「自分の分身を作り出そうとしたの」

シュラウド「検体番号01…、名前は、私と全く同じ」

シュラウド「『ニシキノマキ』…。その頃は、あまりクローンを作る上で成功率は高くなかったの」

シュラウド「だけど、その時は奇跡的に成功した。…私と同一遺伝子を持つ生命が、誕生したの」

シュラウド「事業を進める上で、私は同時にその子に私の持つ知識の全てを詰め込んだ」

シュラウド「私が死んでも、財閥が続けられるようにと」

シュラウド「これも運がいいことに、『私』は想像以上のスピードで、知識を吸収していった」

シュラウド「年が一桁後半に行く頃には、私すらをも凌駕するほどに」

シュラウド「彼女は、知識に餓えていたの」

シュラウド「私は安堵したわ。これなら…、彼女は財閥を担ってくれる、優秀な子になれる、って」

シュラウド「けれど、それは大きな間違いだったの」

シュラウド「…彼女は、餓えていた。私程度の知識じゃ、満足できないほどに」

シュラウド「彼女が10歳の頃、彼女が私に要求してきたことがあったの」

シュラウド「『妹が欲しい』。…そんな、お年頃の女の子なら考えるような、可愛いお願い」

シュラウド「ただすこし違ったのが、『私と…、そしてあなたと同じ遺伝子の妹』って言われた」

シュラウド「つまり彼女は、もうひとり、私のクローンを作れ、とそう言っていたのよ」

シュラウド「私は10年前に残した、若い頃の遺伝子を用いて、もうひとりのクローンを生成した」

シュラウド「その頃にはクローン技術は確率されて、ほぼ100%、完全な生命が誕生するほどになっていたわ」

シュラウド「だから、クローン生成直後から、マキは『自分が面倒を見る』と、そう言って…、もうひとりの私には目に触れさせてもくれなかった」

シュラウド「そして翌年、もうひとりの私が無事生まれた、その日」

シュラウド「彼女…、『ニシキノマキ』に、私は襲われた」

シュラウド「彼女は、私の財産を使い、内密に作成していたガイアメモリを使い」

シュラウド「私の身体に、消えない傷を刻んだ」

シュラウド「それから私は、彼女に歯向かうことすら許されず、財閥を去ることとなった」

シュラウド「我が子のように愛した3人の子たちを残して」

シュラウド「最初は、彼女たちも連れて逃げようとしたけど…、その時にはもう、遅かった」

シュラウド「彼女たちは、もうすでに…、『マキ』の手中に落ちていたの」

シュラウド「私を財閥を騙した裏切りものと侮蔑し、私の言葉には耳も貸さなかった」

シュラウド「その頃まだ十代前半だった彼女たちを懐柔することくらい、私以上の知識を持った『マキ』なら、造作もないことだった」

シュラウド「その時から誓った。…私は、私に復讐することを」

シュラウド「そして私は利用した。あなたの母の死を!その憎しみを!!」

シュラウド「必ず…、私の3人の娘と…、そして、もうひとりの私を奪い返すために…!」


ことり「…」

ことり(…話長い)

シュラウド「…復讐のために、ここまで生き存えてしまったのは、皮肉なことだけれどね」

ことり「藤堂英玲奈から聞いた。あなたには、綺羅ツバサを憎む理由は少ない、と」

ことり「なのになぜ…、ユーフォリア・ドーパントを倒す術を?」

シュラウド「それは…、ニシキノマキが元々、最初に使ったメモリが…、ユーフォリアなのよ」

シュラウド「相手の幸福感を増大させ、歯向かうことすら許さない最強のメモリ」

シュラウド「だから…、今のツバサは、おそらくマキすらも凌駕する」

シュラウド「マキを攻略する上において、彼女が最大の敵であると考えたからよ」

ことり「彼女が…、UTX総帥よりも…、強い…」

ことり「…それは、思っていたより、厄介だね」

ことり「…でも」


カサッ…


シュラウド「…っ?あっ…!」

ことり「…」チラッ


真姫「…どうも」


シュラウド「真姫…!全て、聞いていたのね…」

真姫「えぇ…。あなたが、私の母親だったなんてね」

真姫「…その割にはお話の中に出てくる割合が少なかったのが気になるけど」

ことり「今から証明してあげる」

ことり「ソリチュード・ドーパントを倒し、闇の力に打ち勝つのが、憎しみなんかじゃないってことを」

ことり「私たち、3人で」

真姫「…」

シュラウド「3人…?」

ことり「私と、真姫ちゃんと…」

ことり「希ちゃ」

真姫「違うわ」



ことり「…えっ?」



真姫「今回、その3人の中に含まれるのだとしたら」

真姫「私と、ことりと」


真姫「そして」




真姫「凛よ」

本編よりもややこしい設定を披露したところで今日はここまで
理解できている人は果たしているのだろうか 自分でもよくわからないというのに
そして気になる幕引き(かと思われる)けれど次回どうなってしまうのか! これも自分でもよくわかってないぞ!
あ、シュラウドのセリフを本編とは違い丁寧語にしていたのはミスリードを誘うためだけで何の意味もないよ(初登場時は海未がまだ出てなかったので)
それじゃあ次回をお楽しみに ほなな

エグい眠いけどあとすこしだしやっていくぞよ
10月入る前までには終わらせるつもりでいければいいなぁ このスレに関して予定通りになったことは一度もないけど
色々あったせいでちょっと間空いちゃったけど再開していきますお

ことり「えっ…」

ことり「どうしてそこで凛ちゃんが出てくるの!?」


真姫「錦野…、いえ、シュラウド。あなたは知っているかもしれないけど」

真姫「彼女…、凛にもね、精神干渉系のメモリに対する耐性があるのよ」


ことり「…っ!そ、そうだったの…?っていうか私にその耐性があることも知ってた…?」


真姫「当たり前でしょう。私はなんでも知ってるのよ」

真姫「そして凛も…。今まで戦ってきた敵にも精神に干渉する能力を持つドーパントはちらほらいた」

真姫「例えばノイズ。あれもその一種だけど、凛にはノイズの精神干渉波が効いてない様子だったし」

真姫「だから凛なら、ソリチュード・ドーパントにも対抗できるし、ユーフォリアにだって…」


ことり「だ、だけどっ…!だけど凛ちゃんがどうやって戦うの!?戦闘経験があるわけでもないし…」

ことり「それに…、残された希ちゃんの気持ちはどうなるの?」


真姫「…この間の音都タワー襲撃事件。あの時、凛は私たちと一時的に融合した」

真姫「それで思ったの。凛にもMuseになる素質があるんじゃないのかな、って」

真姫「だから作ったのよ。凛にも戦えるように、凛専用のガイアメモリを」


ことり「えっ…!?」


シュラウド「…」


真姫「…って言っても、見よう見まねの、ギジメモリだけど」

真姫「凛自身には負担にならないような、補助的な能力のメモリを作っておいたのよ」

真姫「これで、戦闘経験のない凛でも、戦えるわ」

真姫「…そして、希、だけど」

真姫「希は…、今は戦えない。変身しても私を感じることすらできないのなら、共に戦うことなんてできやしないわ」

真姫「だから…、今は希は…」

ことり「でもっ!!」

真姫「い、今っ!今…、だけだから…」

真姫「…ソリチュードを倒せば、希は元に戻るはず。凛との変身は、一時的…、今だけのことなのよ」

ことり「…」

真姫「それに…、希からも、凛なら、って言われちゃったし」

ことり「…えっ?」

真姫「…希がね、書き置きを残して、出て行ったの」

真姫「そこには、こう書いてあったわ」

『拝啓、真姫ちゃん、そして凛ちゃん』

『今更気づいたことやけど、どうやらうちはみんなを感じることができなくなったみたい』

『それなのにお恥ずかしいことに、事務所で脱いだりなんかしちゃって…。見なかったことにしてね』

『で、本題。今のうちに、真姫ちゃんと一緒に戦う能力は』

『…ない』

『だから…、うち考えたの。この間だけ…、ソリチュードを倒すまでの少しだけ』

『うちは、真姫ちゃんの相棒を、やめることにする』

『真姫ちゃんは怒るかもしれへんけど、これもうちなりに考えた結果やから、どうか勘弁してほしい』

『このままやと、うちは真姫ちゃんの足を引っ張るばかりで、その間に被害者も増え続けるかもしれない』

『雪穂ちゃんのように』

『んで、うちはうちなりに、ひとりであの占い師を追う。ひとりなら、真姫ちゃんに迷惑かけることもないし』

『でね…。あってもどうしようもないから、ドライバーはここに置いていくね』

『きっと真姫ちゃんなら、いい使い道を考えてくれると思うから』

『じゃ、行ってきます。音無さんと雪穂ちゃんをよろしくね』

『うちの相棒は、真姫ちゃんだけじゃ、ないよ』

『凛ちゃんも、やよ』




真姫「…こんな感じ」

ことり「…」

真姫「…大丈夫よ。凛と私でなるMuseは…」

シュラウド「…」

真姫「決して憎しみを力にするMuseじゃないから」

真姫「凛と共に戦って勝って、希にドライバーを返してあげるの」

真姫「それで…、いいじゃない」

ことり「…」

ことり「…うん。そう、だね…」

真姫「…さぁ、行くわよ!希が…、犯人を追い詰めてくれてるはずだから!」


ダダッ…


シュラウド「…」

シュラウド「本当に、それで…」




街道



タッタッタッタッ…


凛「はぁっ…、はぁっ…!!」

凛「希、ちゃんっ…!」

どっかの工場前


占い師N「うひひひ…!まさかあの女生徒からも依頼が来るなんてね…!」

占い師N「これで依頼料ガッポガッポ!当分は食う金に困らな…」


<グエー グエー


占い師N「って、うわぁっ!?な、なによこの…、何?変な生き物!?」



「…そこやね」



占い師N「…ん?」


希「はぁぁっ!!」ダダッ!!

ヒュッ!!


占い師N「ひょえぇっ!!?こ、こいつ…!仮面アイドルの…!?」

占い師N「ど、どうして…。こいつには誰も見えてないはず、なのに…」


希「…チッ。当たったかどうかもわからん…」

希「まぁだったら…、相手がぶっ倒れるまで殴り続けるまでや!」ヒュッ!!


占い師N「ひっ…、うぐえぇぇぇっ!!」バキィッ!!

占い師N「ぐっ…、な、なんでぇ…?」


<グエー グエー


占い師N「ま、まさか…!この変なヤツ!こいつで私の居場所を…!?」


希「まだまだっ!!ていやぁっ!!」ブオンッ


ゲシィィィッ!!


占い師N「ひでぶぅっ!!うぐぅっ…、ぐふっ…!こ、コイツ…!!」


希「どこにいるか解らんくたって、戦うことはできる」

希「それにうちは…、孤独やないしね!」

希「さぁ…、お前の罪を数えろ!」


占い師N「このぉ…!調子に乗り腐って…!!」\ソリチュード!!/ ピチュゥゥゥゥゥン…!!



ソリチュード・D「だったらぁ…!人を見ただけで心臓マヒするような超絶ビビリ体質に改善してあげるわぁ…!!」


<ワンチュー ワンチュー


希「…っ!どうやら、変身、したみたいやね…」

タッタッタッ…


凛「はぁっ…、はぁっ…。希ちゃんっ…!」



希「…っく!」ダダッ

ソリチュード・D「こいつっ…!攻撃しようとしたら即座に距離をとってくる…!」

ソリチュード・D「このっ!!」グジュルグジュル…!!


<ワンチュー ワンチュー

<グエー


希「…そっから、攻撃…!ならこっちに避けて!」ダッ

希「ここならっ!!」バッ!!

ソリチュード・D「おごぉっ!!!んのぉっ…!」

希「殴ったらすぐ撤退!」タタタッ

ソリチュード・D「アイツ…!この変なヤツの鳴き声で状況を判断してる、ってわけね…!」

ソリチュード・D「それなら話が早いわ!ふんっ!!」グジュルッ!!


バゴォッ

<ワンチュッ!!?

<グエェェェッ!!


希「…っ!ガジェットがやられた…!」

ソリチュード・D「へへんっ!これなら位置がわからないでしょ?それじゃ、ゆっくりぼっちにして…」



凛「希ちゃんっ…!」



ブロロロロ…!!


ソリチュード・D「…ん!?この音は…」


キキッ!!



凛「真姫ちゃんっ!ことりちゃんっ!!」



ことり「…待たせたね」\ナイト!!/

ことり「変…、身…っ!!」


\ナイト!!/ ヒヒーンッ!!


ナイト「はぁぁっ!!!」ダダッ


ソリチュード・D「あぁもうっ…!面倒なのよ次から次へとぉっ!!」スタコラサッサ


ナイト「逃げるなぁっ!!」ダダダッ

希「バイクが…。真姫ちゃんとことりちゃんが、来たんかな…」

希「…ならうちの仕事は、ここまで、かな」



真姫「凛っ!ドライバーは持ってきた!?」

凛「…うん」

真姫「よし!なら変身するわよ!やり方はわかってるわよね?」

凛「…うん」

真姫「じゃ、行くわよ、凛っ!」\クレッシェンド!!/

凛「…」

真姫「…凛?」

凛「…」

真姫「どうしたのよ凛っ!早くドライバーを腰に装着して!」

凛「…」

凛「…わかった」


凛「ドライバーを腰に…」

凛「装着させればいいんだよね」


真姫「そうよ!早く!…ん?」

真姫「装着『させる』…?」


凛「こいつを…」

凛「こうだにゃっ!!!」カシャッ!!


シュルルルッ カチッ


希「…」

希「…おわっ!?い、いつの間にかドライバーがっ!!?これは…?」


真姫「な、何してるのよ凛っ!!今は希は…」


凛「このぉっ…」

凛「バカぁぁぁっ!!!!」



スパシーンッ!!



真姫「…」ヒリヒリ

真姫「…え?」

真姫「…え、えっと…凛?」

真姫「私…、ビンタされた、のかしら?」


凛「はぁっ…、はぁっ…、ぐずっ…」

凛「わからないなら!もう一発ぶん殴るにゃ!!」


真姫「わ、わかってるけど!何が…、どうして?」


凛「…やっぱり、なんにもわかってないよ、真姫ちゃん」

凛「真姫ちゃんはっ…、真姫ちゃんはぁぁっ!!」

凛「大馬鹿もんだにゃぁぁっ!!!」ヒュンッ

スパシーンッ!!

真姫「ふむぶぅっ!!い、痛っ…」


凛「そんでもって希ちゃんは…!」

凛「もっともっとバカだよっ!!このバカバカバカっ!!」ポカポカポカッ

希「これって…、もしかしてうちに変身しろってこと?」ボコボコボコ

凛「もぉ…、ちょっとは反応しろバカぁ!…ぐずっ」

真姫「凛…、もしかして泣いてる?」

凛「…っ!そうだよ!泣いてるよ!」

凛「希ちゃんはまだしも…、真姫ちゃんまでこんなにバカだなんて思わなかったよ!」

真姫「な、なによ…、意味わかんない。そんなに戦うのが嫌だったの…?怖い?」

凛「あーーーーーっ!!!どこまでアッパラパーなの!?そうじゃないでしょ!!」

凛「凛が言いたいのはっ!!」


凛「Museにふさわしいのは!希ちゃんと真姫ちゃんだけ!ってことだよっ!!!」


真姫「え…」

凛「なのになんだよ!希ちゃんは敵が見えないから戦えない!だから足手まといだ!代わりに凛でなんとかしよう!?ふざけんにゃ!」

凛「希ちゃんも!アイデア凝らして頑張って一人で戦って!それができるなら…、なんで簡単に相棒やめるなんて言い出してるのっ!?」

凛「お互いが見えないから何!?」

凛「そんなことで!」

凛「二人は相棒やめちゃうくらい!」

凛「薄っぺらい関係だったの!?」

凛「違うよ!絶対に違うっ!!」

凛「二人は見えない糸で繋がった…、最高の相棒でしょ!」

凛「たかが姿が見えないからなんだ!声が聞こえないからなんだってんだにゃ!」

凛「そんなのっ…、そんなの凛の知ってる二人なら!」

凛「簡単に跳ね除けて戦ってくれる!」

凛「そう…、信じてたのにっ!!」

凛「希ちゃんは勝手に出て行くし!真姫ちゃんはすんなり受け入れるし!挙句の果てに、凛にくら替えとか!」

凛「そんなだから…、大馬鹿者だって言ってるの!!」

凛「何度だって言ってやる!!このっ…」

凛「バカぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!」

真姫「…凛」


凛「はぁっ…、はぁっ…。どれだけ、息切れさせれば、気が済むんだにゃ…」


希「…ありがと、凛ちゃん」

凛「ほえっ!?の、希ちゃん…?」

希「言ったことは、聞こえないけど…。ここは声がよく響くからね」

希「周りの金属が、カァァン…って響く音が、よく聞こえる」

希「きっとこんな大きな声を出すのは、凛ちゃんしかいない、よね」

凛「そうだにゃ!凛が大きな声出してるんだよ!」

希「…その音の響き。それに込められてる、凛ちゃんの想い」

希「うちの心に、伝わったよ」

希「なんか、ほっぺた殴られたみたいに、ヒリヒリする」

希「おかげで、目が覚めた。…うち、やってみるよ」

希「凛ちゃんが激入れてくれてるんやもん。やらんと、また殴られちゃいそう」

希「でしょ?…真姫ちゃん」

真姫「…」

真姫「…えぇ、そうね」

真姫「こんな痛いビンタは、もうゴメンよ」

真姫「でも…、目覚ましにはちょうど良かったわ」

凛「希ちゃんっ…!真姫ちゃんっ!!」

凛「やっぱり希ちゃんの相棒は…、真姫ちゃんしかいないよっ!」

凛「凛はっ…、二人を応援する所長さんだにゃ!」

真姫「えぇ。最高の仕事をありがと、所長」

凛「うんっ!!」


真姫「…行くわよ、相棒」\クレッシェンド!!/

希「…」

希「おうっ!!」\スター!!/


真姫「…せーのっ」


希・真姫「「変身っ!!」」

\クレッシェンド!!/\スター!!/ デレレーンデレレデレレレーン



Muse「ふっ!」ダッ


真姫「…」フラッ…

凛「おわっ!…っと!頑張れ!二人共ーっ!!」




シュラウド「…」

どこかの廃工場内


ナイト「はぁぁぁっ!!」ズバァァンッ!!

ソリチュード・D「ごはぁっ!!」

ナイト「でりゃぁぁぁっ!!」ズゴォォッ!!

ソリチュード・D「うぐぶふぅぅっ!!!?」ドゴォォンンッ!!


Muse「こっちよ!」「こっちやね!」タタタッ

Muse「ことり!」「ことりちゃん?大丈夫!?」

ナイト「…希、ちゃん?いつものMuseだ…」

ナイト「ふふっ、やっぱり、そうこなくちゃね!」

Muse「えぇっ!」「うんっ!」


ソリチュード・D「このぉ…!やっぱりアンタはコミュ障にしてやるべきだったわ…!!」

ソリチュード・D「今からでも遅くない!まずは二色のアンタからぼっちにしてやるわ!!」グジュルグジュル…!!


Muse「ま、マズッ…!」

ナイト「危ないっ!!」バッ

グジュルッ!!

ナイト「ぐあぁぁぁっ!!うぐっ…!ぐぅっ…!!」


ソリチュード・D「なっ…!?」


ナイト「よく見てて、シュラウド…っ!憎しみのMuseなんて、必要ないってこと!!」スタ、スタ…

ナイト「ぬぐぉぉぉぉっ…!!!」グググッ…

ソリチュード・D「なんなのよコイツっ!!?」グジュルッ!!

ナイト「ぐぁぁぁぁぁっ!!!ぐっ…!」

ナイト「今だよ!希ちゃんっ!真姫ちゃんっ!!」


Muse「「おうっ!!」」バッ!!


Muse「「エクセレントォォッ!!!」」


<キュイィィィィィィッ!!

\エクセレント!!/ テレレレテーレッテレッテッテレー


Muse「「はぁぁぁぁぁっ…」」ジャキンッ!!

Muse「「はぁぁっ!!」」ズバァァァッ!!

ソリチュード・D「ぐはぁぁぁぁぁっ!!!!」

ズシャァァァァァッ!!


ソリチュード・D「なんで…!?片側には、私の姿は見えてないはずなのに…!」



Muse「見えなかろうが、聞こえなかろうが、どこかで繋がってる…!」「それが本当の相棒…!本当の強さ、ってものやよ!」




シュラウド「本当の…、強さ…」

ソリチュード・D「このっ…!」

クルッ

ソリチュード・D「難しいのはニコにはわかんないニコ~!とっととおっ死ねニコ♪」


ナイト「ふっ!」\エース!!/

\エース!!/ ウゥゥゥゥィィィィィィィ!!


ナイトエース「…私はMuseじゃなく」

ナイトエース「仮面アイドル…、ナイトだよっ!」


シュラウド「…っ!」


ナイトエース「ついでにルークとビショップでもあるよ!」

Muse「ついでかよ」

ナイトエース「ふっ!」\ナイト!!/

\ナイト!!プロモーション!!/

ナイトエース「こいつで…、止めといこうか!」\ナイト!!真姫シマムドライブ!!/


ナイトエース「せいやぁぁぁぁぁぁっ!!!」

シュバババババッ!!


Muse「あれは…!あらゆる球種の角度と同じ角度で斬撃を…!しかも同時に!」

Muse「まるで…、九○龍閃ね!」


ナイトエース「スライダー!カーブ!フォーク!シンカー!シュート!パーム!スクリュー!チェンジアップ!ナックル!!」

スババババババババッ!!


ナイトエース「それでこれが…!」ググッ…

ナイトエース「ストレートっ!!」ビュンッ!!


スバァァァンッ!!


ソリチュード・D「ごがぁっ…!!」

\エース!!真姫シマムドライブ!!/


ナイトエース「…絶望がお前の、コールドゲームだ」


ソリチュード・D「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」


ドッガァァァァァァァァァァァァンッ!!



占い師N「ぐ、はぁっ…!」

パキンッ…

ナイトエース「…」ピチュゥゥゥゥゥン…

Muse「ふぅ…」ピチュゥゥゥゥゥン…


真姫「よっ…、と」

希「…」

真姫「希?」

希「ま、ま、…真姫ちゃぁぁんっ!!」グワシッ

真姫「ひゃぁぁっ!!?い、いきなり抱きついてこないでよぉ!ぬ、濡れるじゃない…///」

ことり「下品だよ」

希「結構うち心細かってんからね!うわぁ…、そんなに経ってないのにすごい懐かしい感じ!」


凛「おっ!希ちゃんっ!!見えるようになったんだね!!」


希「おお凛ちゃんっ!!うひゃーなんか急に成長して見えるわ~」

凛「おぉ?そうかにゃ~。凛も所長として一歩成長しちゃった?」

真姫「悔しいけど、今回は認めざるを得ないわね。…所長」

ことり「…ふふ」

希「あっ…、と、ことりちゃん。それと真姫ちゃんも。色々と、世話かけちゃったね」

真姫「そんなの、いつものことでしょ?」

希「あはは…、かもね」

ことり「…あ」スタスタ



シュラウド「…」

シュラウド「…」

ことり「私の家族の墓に白い花が手向けられてた」

ことり「あれは、あなたが手向けてくれたんだよね?」

シュラウド「…っ」

ことり「あなたと会ったあの場所で、同じ花が咲いてるのを見つけたから」

ことり「…あなたは」

ことり「園田海未に私の母親を襲わせるところまでは企んでいなかった」

ことり「…違うかな?」

シュラウド「私は…」

シュラウド「園田海未の、ユーフォリアを倒したいという願望を知って、彼女にメモリを渡した」

シュラウド「けれど…、彼女があそこまでの怪物とは…、予想していなかった」

シュラウド「まさか…、あなたの家族や、他の…、あんなに多くの人の命を奪ってしまう、なんて…」

シュラウド「…ごめんなさい」

ことり「もう、あなたは」ポンッ

シュラウド「…っ!」

ことり「誰も傷つける必要はないよ」

シュラウド「…」


真姫「…」


ことり「私たちが、綺羅ツバサを…、そしてニシキノマキを倒す」

ことり「仮面アイドルとして」

シュラウド「…わかった。もう私は…、何も、しないわ」


真姫「…」


シュラウド「…」スタスタ…


真姫「…ぅ、あ…」

希「行って」トンッ

真姫「ぅ…。っ…!!」ダダッ


真姫「待っ…!」

真姫「…い、いない…」

真姫「…」

錦野家


マキ「…らーららー、ららら~…ららら~ららら~ら~…」

マキ「…錦野真姫はゲームを降りた。ふふ、順調ね」

マキ「だけどもう彼女はキングじゃない…。生きている駒はまだいる…」

マキ「こちら側にも、ね…」



東條西木野☆探偵事務所内


希(事件は解決した。…尤も今回、うちの出番はあんまりなかったけど)

希(あの子たちも笑顔を取り戻して、そしてシュラウド…)

希(うぅん、真姫ちゃんのお母さんも、きっと救われたと信じたい)

希「雨降って、地固まる、か…」

絵里「うん、とってもいい言葉ね!ふたりを表すのにちょうどいい!」

真姫「希ー、凛がコーヒー淹れてくれたわよー」

希「うん、今行くー」

絵里「凛のコーヒー?ことりのがよかったわねー」

凛「希ちゃーん、真姫ちゃーん、淹れたにゃー」

希「ありがとー、いただくわー」

真姫「うん、なかなかね。ことりほどじゃないけど」

凛「文句言うなら飲まなくていいよー。んぐんぐ…、ぷはぁ…。あったまるぅ…」

絵里「…あれ?私のは?私の分は?」

凛「あ、そこの茶菓子とってー」

希「またコーヒーに茶菓子?いいけど…」

真姫「希も一度食べたらいいじゃない。なかなか合うわよ?」

絵里「あれー?聞こえてない?あ、もしかして私もあのドーパントの攻撃を受けて…」

希「今回何の活躍もしなかった子の存在なんか忘れちゃうよー」

絵里「ひ、ひどいっ!!私だって!私だって全裸の希の下半身を押さえて…!」

絵里「あっ、あの時に仄かに香る希のメスの匂いは堪らなかったわね…。意識を失ってる間にちょっとしたアレをあーしたのも…」

希「なんかゴミがここら辺うろちょろしてるみたいやねんけど、雑巾かなんかない?ぶちまけたいわー」

絵里「あぁっごめん冗談だから!ひと舐めしかしてないから!!って何言ってんだ私は!?」

凛「うるさいにゃー…。せっかくの午後のティータイムがめちゃくちゃにゃ」

真姫「ふふっ…、だけど」

真姫「やっぱり、この事務所はこうでなくちゃ、ね」





第35話「復讐のS / もうひとりの『真姫』」

おわり

マキ「ハァイ、マッキーアンドマッキーのカタカナの方、マキよ」

マキ「今週はシュラウドの正体が錦野財閥元総帥、錦野真姫だってことがわかった回だったわね」

マキ「さて、次回は私の片割れの真姫に急展開が!?一体どうなっちゃうのかしら!」

マキ「次回、『Vainglory is a flower that bears no corn. 』See ya」

英玲奈「マキ。このスレのサブタイはそんな長ったらしい英語は使わない」

ツバサ「いきなり何が始まったのかと思ったわよ…」

あんじゅ「ちなみにこれはTIGER & BUNNYの次回予告パロだよ」

マキ「まぁ茶番は置いておいて、裏話的なことを言うけど」

マキ「まず凛の変身について。…あれ本当はね、当初は本当に凛真姫で変身させるつもりだったのよね」

ツバサ「序盤から度々出ていた精神干渉タイプのメモリに強い伏線だけど、あれもそのための布石だったわけね」

あんじゅ「でも実際はそうじゃなくなちゃったみたいだけど…、なんで?」

マキ「このSSは一度元ネタを直前に見てから話を考えるんだけど、なんか話の流れ的に凛が変身しちゃうと台無し感ヤベェ、って思ったのよね」

マキ「しかも、前編を書いてる時にはまだ元ネタ後編は見てなかったから、寸前まで凛に変身させる気満々だったのよ」

英玲奈「で、急遽今まで積み上げてきた伏線をぶち壊して、凛には変身させなかった、というわけか」

マキ「うーん、でもAtoZで一度変身したことにはしたし、二度目はそんなに衝撃もないだろうからいいかな、って感じでもあったのよね」

マキ「本来ならAtoZは本編終わってからやる予定だったから、3人変身、って衝撃はあったんだけど」

ツバサ「順序を逆にしちゃうとそんなに衝撃もなくなっちゃった、ってわけね」

あんじゅ「そんなこんなで凛ちゃんの精神干渉タイプに対する耐性は特に活用されることもなく消えゆくのでした」

マキ「ま、まだわかんないわよ!もしかしたらこの先出てくるかも…!」

英玲奈「…元は私のドロレスとぶつけるつもりだったらしいけど、もう私精神干渉じゃなくなっちゃったし、いいんじゃないかな」

マキ「ちなみに凛が使う予定だったメモリ群は、『星座』メモリよ」

あんじゅ「いわゆるフォーゼのホロスコープスの性能をそのままコピーした能力にするつもりだったんだよね」

ツバサ「…これ以上メモリが増えても扱えきれないだろうし、結果オーライなんじゃない?」

マキ「あ、それとシュラウドが錦野真姫だったことについて!これはもうみんなわかってるものだと思ってたけど」

英玲奈「UTX関連で顔隠すようなヤツなんてもう彼女しかいなさそうだしね。意外とわかってなかった人もいたみたいだけど」

マキ「ちなみにマキシマムが真姫シマムなのはメモリの設計者が錦野真姫だからというどうでもいい裏設定もあるわ」

ツバサ「さてと…、じゃあこんなものね。もうラストスパートか…」

英玲奈「リアタイで見てた時はここから結構長く感じたけど、話の密度が濃かったからかな」

あんじゅ「当然このSSの内容も濃くなっていくと思うから、お楽しみにっ!」

マキ「あ、来週以降は新しいメモリが出てくることはない(最終回除く)から安価はナシよ。ラストって感じね!」

あんじゅ「これで決まり、だね!」

お久しぶりです 二日開いてしまった
今から書いていきたい気やまやまなんだけれど本編と設定に相違する点が多すぎて
どうやって話をまとめようか悩み中です なるべく今日中に始められるといいなぁ
そして明日で祝五ヶ月目突入やでどうすんのこれ
まぁなんとかなるだろう というわけで少々お待ちくだしあ

ちょっと眠たすぎて頭働かないってレベルじゃないので断念します 申し訳ない
今日中に話考えて今日の夜には投下できるといいね ではおやすみなさい ほなな

なんか夜ふかししすぎたせいか11時になると異様に眠くなるようになってしまった
そんなわけで今日も気づいたらPCの前でぐったりしてしまったわけだがこのままだといつまでたっても書けねえ
ってことで、今から書きます 大体二時間くらいでキリのいいところで止めよう
今回も登場人物思いつかなかったから安価に頼ろうと思ってたけど流石にこの時間は無理くさいのでテキトーに選出します
じゃ、なんとなーく、形になったようなきがする36話、やっていくよ

東條西木野☆探偵事務所前


希(…ガイアメモリによる犯罪は収まるところを見せへん)

希(うちらの街のシンボル、音都タワーもこんな有様にされた。…一話分間が空いてる気がするけど)

希(澱んだ街の音が、教えてくれてる)

希「…かつてない恐怖が、うちの背後に迫ろうとしていることを」キリッ

希「なんつってな!ふふふ…、うち、イカしてる…?」


スタスタ…


??「…ちょっと。独り言なら家でしてもらえる?」

希「へ…?な、なんなんですかいきなり…」

??「邪魔よ!私はこの上に用があるの!」ドンッ

希「おわぉぅっ…、あ、うちの…、客?」

??「…」ピタッ

??「あなた、探偵…?」

希「フフフッ…、何を隠そううちこそが…」

ガッシィッ!!

希「…は?な、何を…」

??「ちょうどいいわっ!」ズリズリ

希「ひぃぃいぃぃぃぃ!!!」

??「私の依頼を受けなさいっ!!」



東條西木野☆探偵事務所内


ポーンッ


希「ひょええぇぇぇぇぇぇっ!!?」


ドサァッ…


凛「わぁっ!!?の、希ちゃんが投げ込まれたっ!?」

絵里「そこそこ重い希を軽々と…、あなた、何者!?」


律子「私の名前は秋月律子!見ての通り…、アイドル事務所のプロデューサーよっ!!」


絵里「ぷ、プロデューサー…」

凛「プロデューサーに見ての通りもクソもないと思うにゃ…」


真姫「…アイドル」


希「…で、依頼っていうのは?」

律子「…」

律子「私の憧れの御人を助けたいの!」

希「…」

希「…はい?」

律子「この街の人間なら知らないはずはない人よ」

希「…誰ですか?」

律子「私も所属しているUTXプロダクションの社長よ!」

凛「UTX、ぷろだくしょん…?」

絵里「…え、UTX、って…、その下にそんなものが付いてたの?」

希「初耳や…」

律子「ちょっ…!?あんたたちそれでもこの街の住人!?」

律子「UTXグループといえば、芸能事務所からアイドル養成スクールまで幅広くの事業を手にかける大手プロダクション!」

律子「あの優木あんじゅも所属しているUTXを知らないなんて…!最近テレビ出てないけど…」

希「あ、いや…。UTX自体は知ってるんやけど…。そういえば今まで具体的に何してるところかは語られてなかったような…」

律子「そこの社長といえば、20代で企業を纏め上げるカリスマ女社長として、何度もテレビで取り上げられてるの、知らないとは言わせないわよ!?」

凛「えっ…、絵里ちゃん、知ってる?」

絵里「ごめんなさい…。私そういうの疎くて…」

律子「あーっ、もうっ!!なんなのこの探偵事務所!?話の通じるヤツはいないの!?」

真姫「…私なら、わかるわ」

希「おっ、真姫ちゃん!」

律子「あら、あなた…、どこかでお会いしたことある?見覚えが…」

真姫「えっ…、あ、気のせいじゃない?それより、UTXの社長、といえば…」

凛「あっ…!もしかして!」

希「UTXのトップ、といえば…」

希「…綺羅、ツバサ」

律子「そうよ!知ってるんじゃない!」

絵里「えっ!?あ、あの子そんなすごいポジションの人だったの…?知らなかった…」

希「仮にも元同僚がなんてことを…」

律子「どうやら彼女が何か…、重要なものを亡くされたらしいの」



~回想~


UTXプロ


律子「社長。…所属アイドルの件についてお話したいことが」コンコン

律子「…」

律子「…社長?」コンコン

律子「…返事がない。いないのかしら」ガチャッ


ツバサ「…なのよ。それが…」


律子「あ、いた…。誰かとお話中みたい…。邪魔しては失礼だから話は後で…」


ツバサ「最近、例の場所で地殻変動があったみたいで…、居場所がわからなくなってしまったの」

マキ「…それ、そんなに重要なものなの?」

ツバサ「えぇ…、来たるべきその日にはどうしても必要なのよ。なんとしても見つけ出さないと…」


ツバサ「…スカーレット・プリンセス」

~回想終わり~



希「…スカーレット・プリンセス?」

律子「全てにおいてパゥフェクトゥな社長があんなに悩まれるなんて…」

律子「UTXのこれからに関わる重要なものに違いないわ!」

希「はぁ…」

律子「一緒にそのスカーレット・プリンセスなるものを探して」

凛「い、いやぁ…それはちょっと無理…」

律子「あぁん?」

凛「お、おぉぅ…。めっちゃ眼光鋭い…」

希「わかった」

凛「えっ…」

希「…引き受けよう」

律子「やった!決まりね!」

凛「ちょいちょいっ!い、いいの…?き、綺羅ツバサ、だよ…?」

絵里「…彼女に深く関わるのは、危険だと思うわ」

希「ええんや。どうせ遠からず、その時が来るはずなんやし」

希「それにこれは…、運命や」

真姫「…そうかもしれないわね」



希(理屈じゃなく、うちは肌で感じていた)

希(いよいよ、敵の親玉…、悪の元凶のひとり…)

希(今まで謎に包まれていた、UTXの頭目…、綺羅ツバサの秘密に迫る時が、来たことを)

錦野家


ツバサ「ふんふふんふふ~ん…、うふふふ、あははははは…」

ツバサ「あぁ、なんて素晴らしい日なんでしょう。飼い猫でもいたらとっておきのご馳走を食べさせてあげたい気分!」

ツバサ「こんなに晴れやかなのはHONOKAのライブチケットが当選した日以来だわ…!あはははは…」


あんじゅ「…つ、ツバサちゃん…。えらくご機嫌だね…」


ツバサ「あらあんじゅ。ふふ、いよいよあなたが地球の巫女になる日が来たんだもの」

ツバサ「でも寂しくもあるわ…。あれかしら…、花嫁の母の心境?ってやつ?」

あんじゅ「もう、おばさんじゃないんだから…。UTXのクイーンが、らしくないわよ?」

あんじゅ「地球が私のお婿さんになる。そう考えればいいじゃない」スタスタ

ツバサ「ふふ、そうね。…」

ツバサ「あとは、スカーレット・プリンセスのみ、か…」

ツバサ「こればっかりは、他人に任せておくわけにもいかない、わね…」




UTXプロダクションビル近辺



凛「うわ、でっかぁ…!」

絵里「これがアイドル事務所、ね…。何人いるのかしら…」

律子「UTXプロが抱えるアイドルの数は日本でもトップクラスよ!主にテレビで見かけるアイドルのほとんどはUTXのアイドルといっても…」

希「わかったわかった…。事務所自慢はいいから、早めに失せ物探し、せんとね」

律子「…それは、そうだけど。でも!どうやって見つけるつもりよ?社長は『例の場所』としか仰ってなかったわ」

律子「まさか、このあたりをしらみつぶしに探すつもりじゃないでしょうね?そんなの、何日あっても日が足りないわよ!」

希「ま、うちも無論そのつもりはないけど…、でも、似たような感じかな」

希「ね、凛ちゃん」

凛「んにゃ!任せるにゃ!」

律子「ん…?どういうこと?その子が何か知ってるの?」

凛「いや何も知らないけど…、でも!凛の探し物スキルは神がかってるの!」

凛「凛の嗅覚で~…、くんかくんか、うーん、失せ物の匂いは~…、こっちにゃ!」タッタカター

絵里「よし!そっちね!」ダッ

律子「ってちょっとぉ!?そんなアバウトな探し方で見つかるわけないでしょうがぁっ!」

希「まぁまぁ、騙されたと思って、信用してみて?凛ちゃんほんまにすごいんよ?」

律子「ま、マジぃ…?ここに頼ったの、間違いだったかしら…」

数分後…


凛「こ、ここだよ!ここからなんか失せ物っぽいオーラを感じるにゃ!」

絵里「失せ物のオーラって何…?」


律子「こ、これって…」

希「地底につながる、大きな穴、みたいやね…」

律子「事務所の近くにこんなところがあったなんて…、初耳…」

希「しかもここは…、ちょうど錦野家の地下に当たるところや…。有力みたいやね」

凛「よぉし!じゃあ慎重にここを降りていくにゃ!」



錦野家 地下


凛「おわぁ…、こっちも広いにゃ…」

絵里「お屋敷の地下にこんな空間があったとはね…。気付かなかったわ」

希「しかし…、UTXはなんやってこんなところを…?もしくは、その前から…?」

律子「そ、それじゃ、捜索するわよ!みんな、手分けしてスカーレット・プリンセスを探しましょう!」



数分後…


律子「スカーレット・プリンセス…、直訳すると『緋色の王女』だけど…、一体何を指すのかしら…」

希「UTX絡みやなかったら真姫ちゃんの調律で一発やねんけどなぁ…」


凛「くんかくんか…。うむむ…、こっちか?くんかくんか…」

絵里「鼻をひくひくさせてる凛、かぁいいわよ」

凛「お?そう…?にひひ…、じゃあもっとあざとく…、きゅんきゅん…、きゅんかきゅんか…」

絵里「おっほぉ…、あざとかわいいわね…。映像作品にしたらガッポリ儲けられそうな可愛さだわ!」


律子「ちょっとそこ!真面目にやって!」


凛「まっ…、真面目だもん!ほら、こっちから失せ物の匂いが~…」テコテコ…

絵里「あ、凛っ!どこ行くのー!?」

希「ちょっ…、一人で離れたら危ないってぇ!」

律子「もー…、なんなのよーっ!」

『音楽室』


ビー…、エラー、エラー


真姫「…やっぱりダメ。UTXのことを調律することは、私にはできない、か…」

真姫「仕方ないわね。地道にネットで検索でも…」


ヒュンヒュンヒュンヒュンッ…


真姫「えっ…?」


シュタタタッ


真姫「この楽譜は…、も、もしかして…」

真姫「これ全て…、UTXに関する情報…!?どうして…」

真姫「…っは!こ、この楽譜は…」

真姫「『MAKI NISHIKINO』…。って!にしきのまきって名前の人少なくとも3人はいるから誰か区別つかないわよ!」

真姫「ち、ちょっとだけ、冒頭の部分だけチラッっと見てみようかな…」チラッ

真姫「えーっと…、なになに…、『10年前、錦野真姫のクローンとして…』っとぉ!」

真姫「これ、間違いなく私のだわ…。あっちのマキは20年前に生まれた、ってシュラウドが言っていたし…」

真姫「ということは…、これを読めば私の全てが…、失われた私の記憶が…!」

真姫「…っ!」ゴクリッ

真姫「うっ…、うわぁぁっ!!」バサァッ



東條西木野☆探偵事務所地下


真姫「はぁっ…、はぁっ…!」

真姫「なによ…、なんでこんなに…、焦ってるのよ、私…」

真姫「…そう、何も…、何も恐れることなんてないはず、なのに…」

真姫「なぜか…、見てはいけない気がするのは…、一体…」




『音楽室』


あんじゅ「…意気地がなーいんだ」

あんじゅ「せっかくセキュリティを外して楽譜を読めるようにしてあげたのに」

あんじゅ「ふふっ…」

錦野家 地下


律子「ここはっ…!?」

律子「発掘現場…?地震か何かで崩れちゃったのかしら…」

凛「金剛力士像!」

希「は?」

凛「じゃなかった…、臭うにゃ!」

絵里「わかりづらいボケを挟まないの」

凛「何かが埋まっていると…、凛の本能が囁きかけるのだ!!」

凛「うおぉぉぉぉぉぉぉくんかくんかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」

凛「ほああああああああああああああああああああああああっ!!」

希「うるさい…」

凛「ここだよ!ここ掘れ絵里!」

絵里「ってまた呼び捨て!?そんな馬鹿なことが…」

希「いいから掘るんやえりち!」

律子「掘りなさい!」

絵里「えぇ…」


絵里「…ったく、よいしょっ…!」ドサァッ

律子「もっと丁寧に!」

絵里「はいはい…。ふんぬっ…、ん?」

絵里「何かあるわよ…?何かしら…」ザッザッ…

絵里「木製のバッグ、かしら…。あ!ここに彫ってある字…!」

希「『Scarlet Princess』…!」

律子「これだわ!!」ガシッ

絵里「マジで!?」

凛「どや!凛すごかろう!?」

希「実はうちも半信半疑だったとは言いづらい…」

律子「うぅん…、鍵が掛かってる…。軽いし…、中身何かしら?」


「だ、誰!?誰かいるの?」


律子「ひっ!?」

希「や、やばっ…!誰か来る…?」

凛「ま、まずいよぉ…。隠れるところもないし…」


「し、侵入者…?ただでさえ暗いところ苦手なのに…」

「こんなところに置いとくんじゃなかっ…、あ」


希「あ…」

絵里「あなた…」


ツバサ「…あなたたち」


律子「社長!」

ツバサ「…秋月さんに…、東條希、星空凛…、あとは…」

ツバサ「お久しぶり、絵里」


絵里「…っ」

律子「え…、知り合いなの…?」


ツバサ「ここは錦野の土地よ?堂々と不法侵入かしら?」

希「そういうお前も、錦野の人間やないやん…!」

ツバサ「10年前から、錦野の土地の所有権は私のもの」

ツバサ「正確には今は綺羅の土地なわけ。詭弁は通用しないわ」

凛「お、おぉぅ…」

希「…ご、ごめんなさい。不法侵入なのは謝ります」

希「じ、じゃあとっとと退散するんで許して…」

ツバサ「待ちなさいバカ」

希(…無理か)

ツバサ「秋月さん。…今、手に持ってるそれ…、渡してもらえる?」

律子「えっ…、あ!はい、そのつもりで…」

希「待って!ダメ、渡しちゃ!」

律子「えっ…、なんで…」

希「律子さん、そいつは…、そいつの正体は…!」

ツバサ「…はぁ。どっちにしろ、素直に渡す気は最初からないようね」

ツバサ「だったら…、彼女に頼もうかしら」

希「彼女…?」


ツバサ「ね、絵里。それ…、奪い返して」


絵里「…っ!!」

凛「え、絵里ちゃん…?」

希「な、何言ってんの!えりちがお前にそんなことする訳…」


ツバサ「お願い、絵里…」

ツバサ「とても、大切なものなの」

ツバサ「私のお願い…、聞いてくれるよね?」


絵里「…ぅ、ぁ…」

希「え、えりち…?」

絵里「…」

絵里「…ツバサ様の、仰せのままに…」

希「えっ…」

絵里「ハァッ!!」シュッ!!

希「え、ちょっ!!?」

希「っと!な、何すんのえりちっ!?」

絵里「ハァァァァッ!!!」ビュンッ!!

希「ちっ…、ていっ!!」バシィッ!!

絵里「くっ…、うぅ…!希…!」


律子「な、なんなのよいきなり…!?あの子、あなたたちの仲間じゃなかったの…?」

凛「り、凛にもよくわかんないよ…!?」

凛「絵里ちゃんは昔は敵だったけど、今はあいつに寝返る理由なんかないはずなのに…」

凛「どうして…!?」


希「どうしたんやえりち!?急にどうしたん!?」

絵里「希ぃ…!いいから、それをツバサ様に、渡すのよ…!」

絵里「早く、渡してぇ…!でないとぉ…」

希「え、えりち…?なんか、口調が…、え、エロいよ…?」

絵里「の、脳みそ…、とろけちゃふ…、フヒッ…、ひひひ…」

希「あ、アカン…。様子がおかしいってレベルやない…」


ツバサ「ね、絵里…。もっと本気出して?」

ツバサ「あれ、とっても大事なものなの。悠長に喋ってる暇なんて、ないでしょ?」

ツバサ「さぁ、早く…」

ツバサ「…変身、しなさい」


絵里「は、はぁい…。かしこまり、ましたぁ…」\ディコーラム!!/

希「えっ…、お、おいっ…」

絵里「へん…、しぃん…」ガシャンッ

\ディコーラム!!/


ディコーラム「…」

希「ウソやん…」

律子「あ、あれって…、仮面アイドル!?」

凛「絵里ちゃん…!マジだにゃ…!」


ディコーラム「行くわよぉ…、希ぃっ…」

ディコーラム「ハァッ!!」ビュンッ!!


希「ちぃっ!!」ガチャッ



真姫(あの楽譜、読むべきだったのかしら…。そしたら、私の過去も全て…)

ピシュゥゥゥンッ…

真姫「…希?」

希『なんか…、理由はよくわからんけど、えりちが襲ってきた!ヘルプ!』\スター!!/

真姫「はぁ…?よ、よくわかんないけど…、わかったわ!」\クレッシェンド!!/

真姫「変身っ!」

今日はここまでやん
これまで読んできてくれたならわかってほしいものだけど加頭枠はマキちゃんだよ!
財団Xに当たるものが出てきてないからわかりづらいかも知れないけどね
こんな時間に更新してるのも自分くらいなものだろうね それじゃあおやすみほなな

はいこんばんは 相変わらずの隔日更新
書いてる途中は楽しいんだけど書き始めるまでが億劫なのよね あるある
それじゃちゃっちゃーちゃっちゃーっと終わらせていきましう

希「変身っ!」

\クレッシェンド!!/\スター!!/ デレレーンデレレデレレレーン



ディコーラム「せやぁぁっ!!」ビュンッ!!

Muse「ちぃっ…!」ガシッ


律子「こ、こっちも仮面アイドル…!!?」


Muse「凛ちゃん!律子さんを連れて逃げて!」「ここは危険よ!」

凛「り、了解にゃ!ささ、こっち!」グイグイ

律子「な、なんで…」


ディコーラム「にがさ、ないわよぉ…!ふっ…!!」ビュンッ!!


律子「ひっ…!?」

ディコーラム「寄越しなさいっ!」ズコッ

律子「あうっ!」


ズサッ…


ディコーラム「こ、これを…、ツバサ様にぃ…」


Muse「一体何がどうなって絵里があんなことに…?」「うちも、よくわからんけど…」

Muse「その箱を渡すわけには行かへんっ!!」ダッ!!


ディコーラム「こ、こないでっ!!これは…、渡さないぃぃ…!!」ズビシィッ

Muse「くっ…!えりち!目を覚まして!!」「あなたは操られてるのよ!」

ディコーラム「そ、そんなの…、わかってる…!けどぉ…!!」グググ…

ディコーラム「この…、幸福には抗えない、のよぉっ!」ビシッ!!

Muse「うぐっ…!!幸福…?」「そっちがその気なら…、こっちも本気を出さざるを得ないわね…!」


<キュイィィィィィィッ!!

ズバシィッ!!


ディコーラム「うぎゅっ!!」


Muse「ふぅ…、やっと離れた…」「おいで!エクセレント!」パシッ

Muse「ふっ!」ガシィンッ


\エクセレント!!/ テレレレテーレッテレッテッテレー



Muse「ムーンシャイナー!」ジャキンッ \ムーン!!/

Muse「せいっ!!」ズバァァンッ!!

Oh… まさかの1レス書いて寝落ちするとは…
昼間再開しよ

ディコーラム「ふっ!」ビュンッ!!

シュバババッ!!


Muse「相変わらず、すばしっこいわね…」「凛ちゃん、うちの後ろに隠れて!」


凛「オッケー…!う…、ドキドキするにゃ…」

律子「なんなのよこれぇ…?」


シュババババッ!!


Muse「…」

真姫(ディコーラムの能力についてはすでに調律済み。あとはタイミングを予想して…)

Muse「そこっ!」ヒュンッ!!


ディコーラム「ハァァッ!!」シュバァッ!!


ガキィンンッ!!


ディコーラム「うぐっ…!」


Muse「がっ…!」「くっ…!ウソ…!?反射速度がいつもの比じゃない…!?」


ディコーラム「う、うぅ…!希ぃ…!」



ツバサ「…」

ツバサ「…やれやれ。このまま絵里に任せておくのもいいんだけど…」

ツバサ「そうのんびりもしてられないのよねぇ…」\ユーフォリア!!/

ピチュゥゥゥゥゥン…!!


Muse「っ…!マズい…!」



ユーフォリア・D「それ、返してもらうからね」


グジュルルル…

グジュルルル…


Muse「ユーフォリア・ドーパント…!」「なんて圧倒的な、威圧感…!」


律子「う、ウソ…!?社長まで化物に…!?」


ユーフォリア・D「フフ…、それは我らがガイアインパクトに、どうしても必要なの」

Muse「ガイアインパクト…?」「ふざけんな!何しでかす気かしらんけど…」ガクガク…

Muse「これ以上街を脅かす真似は許さへんよっ!!」ガクガク…


ユーフォリア・D「フフフフ…」


Muse「でもここには凛もいるし…、この場はとりあえず脱出よ!」

Muse「し、仕方ないな…。一旦引こ」

凛「で、でも絵里ちゃんがっ…!!」

Muse「それなら…、こいつでっ!」\ハングドマン!!/

\クレッシェンド!!/\ハングドマン!!/ デレレーンデレレチャラリララー


Muse「こっち…」「来いっ!」ヒュッ!!


シュルルルルッ…

ディコーラム「なっ…」

ガシィッ


Muse「よいしょっ…、と!」ヒュンッ

ディコーラム「は、はなしなさいぃぃぃぃ~…」



ユーフォリア・D「あ…、行っちゃった…」

ユーフォリア・D「…まぁいいわ。スカーレット・プリンセスが見つかっただけ、…ね」

ユーフォリア・D「それに…、あの子ももう…。フフフフ…」

音都ホテル


  「ねぇ英玲奈。…ガイアインパクト、って知ってる?」

英玲奈「なんの話…?」

  「その為に屋敷も全て人払いをして、あんじゅとツバサは二人きり、だとか」

  「あ、あと総帥もいたっけね…。それはいいとして」

  「ついに何か動くんじゃない?UTX…」

英玲奈「…!」

スクッ スタスタ…

  「英玲奈。…無茶はしないでね?」

  「あなたの綺麗な身体が傷つくのは見たくないから」

英玲奈「…」

英玲奈「…フン」


ガチャッ バタンッ



マキ「…フフ」

東條西木野☆探偵事務所内


絵里「はぁっ…、はぁっ…!」

凛「絵里ちゃん、大丈夫…?」

絵里「…えぇ、もう、平気…。でもあの時は…」

絵里「幸福な気持ちで、頭が狂いそうになったわ…」

真姫「これがシュラウドの言っていた…、最強のメモリの力なのね…」


ことり「…ガイアインパクト、か」

ことり「組織の最終計画に違いないね。そしてそれには…」

ことり「その小箱が必要不可欠、と…」

律子「…」

希「スカーレット・プリンセスかぁ…」

希「とりあえず開けてみよか」ササッ

律子「ダメっ!」バッ!!

希「おぉぅ…」

律子「乱暴に扱わないで!貴重なものだったらどうするのよ!」

凛「…律子さん。綺羅ツバサは…、この街に悪のメモリをばらまいてる張本人だよ」

希「そうやよ!そのためだったら友人だろうが仲間だろうが家族だろうが、平気で犠牲にする悪魔やねんよ!」

律子「そんな…。あ、あなたが社長の何を知ってるって言うのよ!?親交があるわけでもないくせに!」

希「いや、そう言われても…。律子さんやって綺羅ツバサの表面しか知らないわけやし」

律子「ぅ…」

希「この中で深い付き合いがあるとすれば…、えりち?」

絵里「えっ…。あ、いえ…、ツバサとは、そんなに話したこと、なかったし…」

絵里「彼女が本当はどんな人物か、なんて…、それこそ昔からの知り合いである優木あんじゅや藤堂英玲奈くらいしか…」

真姫「…私なら」

凛「えっ…?」

真姫「昔の私なら、知ってたのかもしれない。綺羅ツバサが、どんな人間か、って」

真姫「あの楽譜を、読めば…」

凛「…?何の話?」

真姫「私は…、読めるようになってたのよ。自分の楽譜…、すなわち」

真姫「自分の過去の記憶を」

希「なんやって?」

真姫「…けれど、読めなかった」

真姫「真実を知ってしまうのが、…なぜか、怖くて」

希「…無理もないよ。それだけ真姫ちゃんにとっては、重い譜面なんやもの」

真姫「希…」

希「ふふ、まずはスカーレット・プリンセスからや。ね、だから律子さ…」

希「あれ…?」

ことり「…っ!しまった…」

凛「律子さんが座ってたはずの場所に…、いないっ!」

ことり「追うよっ!」

希「うんっ!!」ダッ!!

絵里「わ、私もっ…!」ダダッ


凛「さ、さすが行動力の女だにゃ…」

真姫「私も、怖がってる場合じゃないわ…」

真姫「…読むわ。私の楽譜を」




UTXプロダクション 社長室


ツバサ「…」


律子「…社長。お聞きしたいことがあります」

ツバサ「…」

律子「あなたは…」

ツバサ「見てごらん、秋月さん。このガラスの向こうの景色」

ツバサ「蟻のように無数の人間が蔓延って、誰もがその人生を生き、そして死へと向かっている」

ツバサ「これまであらゆる生物が絶滅を繰り返してきたように、人類もまた、このまま行けば破滅の道をたどるわ」

ツバサ「だけど、人類が未来永劫、地球に生き残る種となる夢が、とうとう実現するの」

ツバサ「地球とひとつになるのよ。フフフフフフ…」

律子「うっ…」

ツバサ「…その手に持ってる箱は、その為に必要なものなの」

ツバサ「さ、私に…」


希「渡したあかんっ!律子さんっ」


ツバサ「あら、また会ったわね。ここで会うのは初めてかしら」

ツバサ「そっちはあの人…、シュラウドの操り人形さん、かな?」

ことり「黙って。…そう簡単にあなたの思い通りにはさせない」

希「そうや。この街の涙はうちらが拭う!」


ツバサ「へぇ…」キッ


希「…っ!!?ぁっ…、ふぁっ…!?」ガクガク…

ことり「ど、どうしたの希ちゃん…?」

希「わ、わからへん…。急に身体に震えが…!」ガクガク…

ことり「…そういえば、絵里ちゃんは?さっきまで一緒だったはずなのに」


絵里「わ、わたしなら、ここよぉ…!」プルプル…


ことり「ってどうしてそんな端っこに丸まって…」

絵里「だ、だって…、やっぱり無理!アイツに近寄ると…、身体が震えて、仕方なくなるのよ…!」

ことり「そ、それって…」


ツバサ「私の力をその目に焼き付けたから。彼女…、東條希も、それで震えているのね」


希「何…?」

ツバサ「幸福感っていうのは恐ろしいものでね」

ツバサ「それを一度味わえば、忘れることはできない」

ツバサ「頭で否定しようとしても、抗うことは許されない。タチの悪い病気みたいなもの」

ツバサ「嫌が応でも受け入れて、快楽に身を委ねるしかなくなってしまうの」

ツバサ「目の前に、どれほどの危険が待ち構えていても、ね」

ことり「…!そ、そうか…!希ちゃんや絵里ちゃんがが震えてるのは、恐怖なんかじゃなくて…」

希「ふ、ぁ…、あふ…」ガクガク…

ことり「幸福感に、身を震わせてるから、なんだ…」

ツバサ「正解。…絵里」

絵里「ひっ…!?」

ツバサ「…幸せに、なりたい?」

絵里「ぇ…、その…」

ツバサ「身をゆだねたいのでしょう?幸福感に」

ツバサ「だったら、私の命令を聞きなさい」

ツバサ「私の命令を聞くことが、幸福への一番の近道だってこと、知ってるよね?」

絵里「ぁ…」

ツバサ「…その女からスカーレット・プリンセスを奪い返して」

絵里「…」

絵里「…はぁい」ダダッ!!

律子「ひぃっ…!!?きゃぁぁぁぁっ!!」ダダダッ


ことり「しまっ…!くっ…!」\ナイト!!/

ことり「変…、身ッ!!」

\ナイト!!/ ヒヒーンッ!!

ナイト「ハァッ!!」ダダッ



ツバサ「あの時、私の姿を見て震えていた時から、あなたは既に負けてたのよ」

希「ぁ…、ふ、ひ…」

ツバサ「私の幸福…、ユーフォリアにね。うふふふっ…」スタスタ…

ツバサ「あはははははははっ!!!」


希「あ、が…、ひっ…、ひっ…」ガクッ…

『音楽室』


真姫「…」スッ

真姫「…っ」ゴクリッ…


パラッ…


真姫(西木野真姫。10年前、20××年、○月△日、錦野真姫のクローンとして誕生する)

真姫「…うん、ここまではいいわね。さて、次は…」

真姫(生後まもなく身体の成長を促進させる培養液へと移される。この中で3年間過ごす)

真姫(3年後、身体的には既に10歳ほどの見た目へと成長する。知能は幼児のままであったのでニシキノマキから言語を学ぶ)

真姫(それから1年の間、綺羅ツバサと生活を共にする。彼女から人間らしい心を学ぶ)

真姫(そして私の4歳の誕生日、今から6年前のこと…)

真姫(ニシキノマキは、11年前、自ら発見した地球意思との接触ポイント、彼女が『泉』と名づけたその場所へ)

真姫(西木野真姫を…)

真姫「…っ!?」

真姫「私を…」

真姫「その中に…」

真姫「落とし…っ」

真姫「…っ!!!!」

噴水前


律子「こ、来ないでっ…!」


絵里「あはっ…!ひひひっ…!!」

絵里「捕まえ…」


ナイト「せいっ!!」ズゴォォッ!!

絵里「ごふっ!!?」

ドサァッ…


ナイト「…絵里ちゃんっ!目を覚まして!」

絵里「こ、ことりぃ…?なに、するのよ…」

絵里「わたっ…、わたし、わたたたしはっ…ただっだだだだぁぁぁぁ」

絵里「すべべべべ、すべっ…、全て、この、幸福感の、たた…、ためにぃっ…」

絵里「いひひひひひひひひひいひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ」\ディコーラム!!/

ナイト「重度の精神汚染を受けてる…。もう、どうしようもないの…?」

絵里「えへっ…、んしんっ…」

\ディコーラム!!/


ディコーラム「…ひヒっ」

ナイト「…」

ナイト「…まぁ」

ナイト「どうしようもないなら、遠慮なくっ…!!」\エース!!/

\エース!!/ ウゥゥゥゥィィィィィィィ!!


ナイトエース「ぶちのめさせて、もらうよっ…!!」ビュンッ!!

ディコーラム「アハァッ!!」シュバァァンッ!!




希「ぅ、あ…」ヨロ、ヨロ…

希「…ことり、ちゃん…、えり、ち…」

希「ひ、は…、ぅ、えへ…」ヨロッ…

東條西木野☆探偵事務所内


真姫「嘘よ…!そんなことって…!!」

凛「真姫ちゃん…?どうしたの!?お、起きてっ!」ユッサユッサ

真姫「うぐっ…、ふっ…!!」ドサァッ…

凛「おわっ!ぶっ倒れた!だ、大丈夫かにゃ…?」

真姫「うっ…、うわぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」ダダッ

凛「え、ちょっ…」


ガチャッ バタンッ



噴水前


\スレイプニル!!真姫シマムドライブ!!/

ディコーラム「いひひひいひっ!!!!!」シュバババッ!!

ナイトエース「ぐあぁぁぁっ!!!」ドッサァッ…

ディコーラム「これでぇっ!!これでこれでこれでぇぇっ!!!」シュバババッ!!

ナイトエース「ぐっ…!このぉっ…!!」

ディコーラム「あははははは!ふひひひひひひっ!!!!」ヒュヒュヒュヒュンッ!!

ナイトエース「ぬぅっ…!ちょこまかとぉ…!!」

ディコーラム「ここっ!」ズゴォォッ!!

ナイトエース「ぐぎっ…!!?がは、ぁっ…!!首、ぐるじ…」

ディコーラム「えへへ!ことり!楽しいでしょことり!あはははははは!!!」

ナイトエース「ご、はぁっ…!」



希「ことり、ちゃん…。えりち…」


真姫「はぁっ…、希っ…!!」ダダッ!!

希「ぁ…」

真姫「希っ…!私、私は…っ!」

希「ことりちゃん…」

真姫「えっ…?」


ナイトエース「ぐるじ、ぃ…、息、出来な…、ぁ…」

ディコーラム「あはぁぁぁっ!!!たのしぃぃぃぃぃぃぃっ!!!!」ギュゥゥゥッ…


真姫「ちょっ…!何やってるのよ希!ことりを助けないと!変身よ!…希っ!!」

希「…、…っ!いけない、うちは何をぼうっとして…!行こう、真姫ちゃん!」スチャッ

真姫「えぇ!」\クレッシェンド!!/

希「とりゃっ!」\スター!!/


希・真姫「「変身っ!」」

\クレッシェンド!!/\スター!!/ デレレーンデレレデレレレーン


Muse「ふっ!」ダッ!!

Muse「おりゃぁっ!!」ブンッ!!

ディコーラム「ぐぃぎっ!!」ドゴォッ

ナイトエース「こはっ…、はぁっ…、はぁっ…!」


Muse「目を覚ましなさい絵里っ!」

ディコーラム「あは…、あはははは…」

Muse「あかん…、完全に幸福感に取り付かれてる…」

ディコーラム「ヒヒィッ!!」ビュンッ!!


シュバババッ!! シュバババババッ!!


Muse「ぐぅぉっ…!!」「動きもいつもよりキレが…」

Muse「…理性を解放させることによっていつも以上のパワーを出してるんだわ」「いわゆる、パワーキチ○イみたいな…」


ディコーラム「アヒャヒャヒャヒャヒャ!!あっはぁぁぁはははははぁっぁっ!!!!」シュバババ!!


Muse「これ以上続けたら絵里の脳が幸福感に耐えられなくなる…」「するとどうなるん?」

Muse「脳にダメージを負ってこれからも障害が残るかも知れないのよ」「…また記憶喪失的な?」

Muse「そうなる前になんとかしないとね…。なにか、あの子がショックを受けるようなことがあれば、幸福感から一時的に解放されると思うんだけど…」


ナイトエース「ショックを受けるようなこと…?ハッ!」


Muse「ことりちゃん?なんか心当たりあるん?」

ナイトエース「う、うん…。でも、こ、これ言っちゃっていいのかな…」

Muse「なんでもいいから早く!手遅れになる前に!」

ナイトエース「わ、わかった…!」


ナイトエース「絵里ちゃん、聞いて!!」

ディコーラム「アハァ…?ことりも、楽しい?楽しくなる一緒にこれからもアハハハ!!」

ナイトエース「い、意味わかんないよ…。そんなことより!」

ナイトエース「私…、知ってるの!」

ナイトエース「絵里ちゃんが…」

ナイトエース「希ちゃんとの結婚をマジで考えてるってことぉぉっっ!!」


ディコーラム「なっ…!?」


Muse「「なっ…!?」」



ディコーラム「ど、どうして、そのことを…」

ナイトエース「えっと、穂乃果ちゃんから聞いて…」

ディコーラム「あの女ぁぁっ!!!変な格好したら絶対に誰にも話さないって約束したくせにぃぃぃぃぃっ!!!!!!」

ナイトエース「い、今だよ!!」

Muse「おうっ!」「え、ま、マジなの…?」


ズゴォッ!!


ディコーラム「おうふっ」ドサッ…

Muse「オラッ!オラッ!!」ズゴッ!!ズゴッ!!

ディコーラム「うぶっ!げふっ!!」

Muse「ドララララララァッ!!」ズゴゴッゴゴッ!!

ディコーラム「ごふふふふふふっ!」

ナイトエース「も、もうその辺にしておいたほうが…」

Muse「せやね」「…殴り足りねぇ」

ディコーラム「う、うぅ…」ピチュゥゥゥゥゥン…

絵里「…ぐふっ、恨んでやるぅ…」グタッ

Muse「…ふぅ」ピチュゥゥゥゥゥン…

希「とりあえずは、押さえ込んだ、っと…」

真姫「…これが、ユーフォリアの力…。幸せのためには、裏切ることも厭わないと…」

真姫「そう思わせる、力…。最強のメモリと謳われるだけあるわね…」

希「…ん?そういえば真姫ちゃん、うちになにか言いたいことがあって来たような感じやなかった?」

真姫「え、そうだっけ…?…。…あ!そうだったわ!そうそう…、衝撃的なことがありすぎてつい吹っ飛んじゃってたわ…」

希「ま、まぁ…、えりちが何考えてるかは今は置いておこ…」

真姫「そうね…。…で、そのことなんだけど…」

真姫「私、読んだのよ。…自分の楽譜を」

希「…そっか」

真姫「それでね、私…、私は…」



ユーフォリア・D「おめでとう、真姫」グジュルルル…



真姫「…っ!」

希「ひっ…!!」


ユーフォリア・D「ようやく己の使命を知ったようね…」


真姫「ど、どういう意味よっ!」


ユーフォリア・D「真姫、あなたとスカーレット・プリンセスが揃えば…」

ユーフォリア・D「私の望むガイアインパクトが実現する…!!」スタスタ…


真姫「…っ!希、もう一度変身よ!…希?」

希「ひっ…、ひひひひっ…!」

真姫「希っ!希ぃっ!!」


ユーフォリア・D「彼女はもう終わっているのよ、真姫。もう二度と、私に立ち向かうことは、ない」


ビュンッ!!


バシィィッ!!

ユーフォリア・D「…やれやれ。キャッチボールでも始めるのかしら?」シュゥゥ~…


ナイトエース「…生憎だけど、私には希ちゃんほど効果はないよ」

ユーフォリア・D「あぁ…、そういう体質、らしいね。あなた」

ユーフォリア・D「だけど、ユーフォリアを精神攻撃だけのドーパントだと思うの?」


ナイトエース「何…っ!?」


ユーフォリア「ふっ…、はあああああぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」ググググ…

グジュルグジュルルルルッ…!!



『GIAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!!』



真姫「なぁっ…!!!?あ、あれは…!?」


ナイトエース「巨大な…、青い、鳥…っ!」



『GIAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!』バッサァァッ!!


真姫「くっ…!!」ヒュッ…!!

希「うぐっ…!」


ナイトエース「え、いや…、ちょっ…、こっち来ないでぇぇっ!!」


『GUAAAAAAAAAッ!!!!』ズゴァァァァッ!!


ナイトエース「くっ…、このっ!このぉっ!!」ヒュンヒュンッ!!


『GIAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!』スカッ

『GUGAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!』


ナイトエース「避けっ…、ひぃっ…!!」


『GAAAAAAAAAAAAAA!!!』ガブゥゥゥッ!!


ナイトエース「ごはぁぁぁぁっ!!!!」



真姫「…っ!ことりぃっ!!」



ユーフォリア・D「あなたは噛み砕いてアゲル。…物理的に、ね」



『GAAAAA!!GUGAAAAAAAAAAA!!!!!』バキバキバキィィィッ…!!



ナイトエース「ひぎぃぃぃぃぃいっっ!!!ぎゅぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

ユーフォリア・D「アハハハハハッ…!終わりよ、仮面アイドル諸君…!」



チラッ

律子「あ、あれが…、あの怪物が、社長…!?」

ガシィッ!!

律子「痛っ…!!誰…!?」

あんじゅ「ツバサちゃぁん。…コソドロだよ」

律子「ぐっ…!痛いってば…、離しなさいっ!!」

あんじゅ「こっちの…、セリフっ!!」バシィィッ!!

律子「うぐっ!!」


ヒュッ… コンッ ゴロゴロ…


ユーフォリア・D「…あぁ、スカーレット・プリンセス…!ついに…」



希「あ、あひぃっ…。ひ、ひ…」



あんじゅ「…真姫ちゃん。こっちへおいで」

真姫「…っ!」

あんじゅ「読んだはずでしょ?自分の楽譜を…」

真姫「あんなの…、あんなの嘘よっ!!」


ユーフォリア・D「嘘じゃないわ。…あなたは、死んだのよ」


希「…えっ」


ユーフォリア・D「6年前に、ね…」

ユーフォリア・D「…いえ、正確には」

ユーフォリア・D「『死ぬために、生まれた命』。…それが、あなた」

ユーフォリア・D「大いなる記憶を埋め込むための、『器』の真姫ちゃん。…その意味が、わかったでしょう?」


真姫「ぅ…!うぅっ…!!」

希「どういうことなんよ…、真姫ちゃん…!?おいぃっ…!!」

真姫「今…、奴が言ったとおりよ…」

真姫「希…、私は、もう…」


真姫「…死んでるの」




第36話「裏切りものにはVを / 緋色の王女」

おわり

真姫「えー…、昼から始める、と言って約14時から再開した上に」

真姫「終わったのが20時って」

真姫「色々同時進行でやってたから、こっちが疎かになっちゃったのね」

真姫「とりあえず終わらせられた、ってことでよしとしましょう」

真姫「さて、今度こそちゃっちゃと振り返るわよ」

真姫「今回久しぶりに敵側に回っちゃった絵里だけど…」

真姫「元ネタにいた幹部のミックちゃん枠がいなかったのよね。…で、どうしようかと考えた結果」

真姫「ちょうどイレギュラーな絵里が敵役に適役と思ったのよ」

真姫「もう…、毎回ろくな目にあってないわよね。絵里」

真姫「でも最後にはいいところをかっさらっていくと私信じてるわ。…5%くらいね」

真姫「あとは…、適当に配置した秋月律子さんだったけど、思いのほか役と合ってて逆に安価しなくて良かったかも、って思ってるわ」

真姫「適当に配置した、といえば、今まで不明瞭だった綺羅ツバサの役職、だけど…」

真姫「これはもう本当に適当に、芸能事務所の社長にしてやったわ」

真姫「元ネタならツバサポジの人はちょくちょく表舞台にも出てたんだけど、ツバサはホント何もしてこなかったしね…」

真姫「あと、テラードラゴンにあたるユーフォリアの青い鳥ね」

真姫「あれは幸せの青い鳥からとって、青い鳥なわけ。即興にしてはそこそこうまい感じだと思うわ」

真姫「翼がもがれては生きて行けない私とかは関係ないから」

真姫「ま、そんなところね。…え?なんで今回は私だけ、なのか?」

真姫「それはね…、ここが死後の世界だからよ」

真姫「なんて、嘘だけど」

真姫「本当はね、死後の世界よりもっと恐ろしいところ」

真姫「…どういうことかは、いつかわかるかもね」

真姫「それじゃあ、バイバイ。久しぶりの暇つぶしには、なったわ」

真姫「…えっと、最後は確か、こういうんだったかしら」

真姫「これで決まり、ね」

アクセルの方はまだしもfeatスカルは結婚相手が違うからどうしようもない気が…
ちなみにVシネアクセル・エターナルに当たる話の「サブタイトルだけ」なら考えてます
書く気はないけれど

ふと思いついたがアクセル枠は安価多用して書くのもアリかもしれない
最初にオチだけ考えてなんとかその方向に持っていくやり方で 余裕あったらやってみ妖怪
じゃ、続き始めるザマスよ 行くでガンス

希「真姫ちゃんが…、死んでる…?」


あんじゅ「そう。そこにいる西木野真姫は人間じゃない」

あんじゅ「データの塊なの」

あんじゅ「人類の未来を変えるために必要な」


希「…!」

真姫「…」


ユーフォリア・D「…フフ。もう、終わりにしましょう」



『GUGAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!』

ナイトエース「ぐあぁぁぁああぁぁぁぁぁっ!!!!」


ドシャァァッ!!


ナイトエース「ごはぁぁっ!!!ぐ、う、ぅ…!!」ピチュゥゥゥゥゥン…

ことり「ぁ、かはっ…!」

真姫「こ、ことり…!そんな…」

ことり「ぅ…、ぐ…」ガクッ


ユーフォリア・D「あっはっはっはっはっ…!」

『GUUUUUUU…!!』グジュルグジュル…

ユーフォリア・D「さぁ、来なさい。…真姫」


真姫「…っ!私はモノじゃないっ!!…希っ!!」

希「っ!」

真姫「変身よ…!」

希「ぅ…!ぐ、ぐぅぅぅ…っ!!」チャキッ!!

希「こんな幸福なんぞに…!負けて…!」\スター!!/

真姫「そう…、そうよっ!!」\クレッシェンド!!/


\クレッシェンド!!/\スター!!/  <キュイィィィィィィッ!!

\エクセレント!!/ テレレレテーレッテレッテッテレー


Muse「う、ぐっ…!負けて、たまるか…!」ガクガク…



ユーフォリア・D「…フフフフ。無駄なことを…」

Muse「あ、はは…、は、ぅ、ぐっ…!!」「の、希っ…!」

Muse「ぅ、ぎっ…!!うおあぁぁぁぁぁっ!!」ダダッ!!


Muse「うらぁっ!!!」ヒュッ

ユーフォリア・D「遅い」ガッ

Muse「…っ!?」


ズドガァァァンンッ!!


Muse「ごふぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」ドゴォォォッ!!

ズサァァァ…

Muse「が、ふっ…!」


ユーフォリア・D「これが真の幸福よ。味わうがいいわ」

ユーフォリア・D「ウォォォォォォッ…!!」


グジュルルルルルッ…!!


Muse「ひっ…!?」


ジュグブジュルゥゥゥゥッ!!!

Muse「うぎゃぁぁぁあああぁぁぁあぁぁぁっ!!!!!」


ジジッ…、ジジジジッ…



希「ぁ、あ…、あが…」



ユーフォリア・D「ようこそ、私の世界へ…」ピチュゥゥゥゥゥン…

ツバサ「あなたはもうオワリよ。一生を、幸福の中で生き続けなさい」


希「は、ははっ…、あはははははははっ…!!」

希「あひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃっ!!!!!!!!!」


ツバサ「…」スタスタ

律子「ひぃっ…!!」

ツバサ「…あぁなりたくなかったら、私のことは忘れなさい。秋月さん」

律子「…っ!」

ツバサ「スカーレット・プリンセス…。返してもらうわね」スッ


あんじゅ「さぁ真姫ちゃん。…帰ろう?」

真姫「ぅ…」


\ユーフォリア!!/


グジュルグジュル…

ユーフォリア・D「あっはっはっはっはっは…!!アハハハハハハハ…」グジュルルルルル…


律子「き、消えた…?」

音都ホテル


英玲奈「…」

英玲奈「この手紙は…」

英玲奈(気づいたら机の上に手紙が置いてあった)

英玲奈(この部屋には、『私以外誰も』入れてないはずなのに…)

英玲奈「招待状…?宛先は…。くっ、何の冗談だ、ツバサ…」


「勝利宣言のつもりかしらね?行けばわかるんじゃない?」


英玲奈「…」パラッ…

英玲奈「どういうつもりだ…?」

英玲奈「…まぁいい。行けば、分かることか…」


「…あらら、もう聞こえない?…じゃ、そろそろかしら」

「バイバイ、英玲奈。次に会うときは…、フフッ」


ガチャッ バタン


英玲奈「…?今、扉が開いた…?」

英玲奈「…気のせいか」






東條西木野☆探偵事務所内


ことり「ぅ、ぐっ…、ぐふっ…」

穂乃果「ことりちゃん…。こんなボロボロになるまで…」

ことり「あ、ぐぅっ…、うぅぅ…」


凛「…希ちゃん。これ…」

希「んー?ぇへへぇ…」

凛「なんか食べないと死んじゃうにゃ…。はい、あーん…」

希「あはぁ…、もが…、ごへぇ…」ボトボト…

凛「あぁ…。こぼしたらダメだよぉ…」

希「あははははぁ…。えへ…、へへへ…」

絵里「…希。これは…、私より重症ね…」

凛「もう頭の中、お花畑になっちゃって…、こっちの世界のことなんかどうでもよくなっちゃってるんだ…」

凛「絵里ちゃんはなんとか元に戻ったけど…、次は希ちゃんが…」

凛「もう…、真姫ちゃんもさらわれちゃって…。なんとかしてよぉ…」

絵里「…」



ガチャッ!!


にこ「夏よ!花火よ!お祭りよーっ!!」

花陽「いやぁ楽しかったねー!…って、あれ?」

希「えへへぇ…?にこっちやぁ…。にこっちすきぃ…」


にこ「お、おぅ…。そう…?さ、サンクス…」

花陽「なんか…、希ちゃん様子おかしい?」

にこ「あ、夏風邪?不抜けてるわね!だいたいねぇ、アンタ…」

凛「ちょっ…、今はそんな…」

希「にこっちぃ…、うちはなぁ…、ずっと思ってたんよぉ…」

にこ「ぉ?おぉ…、何を?」

希「世界がね、もっと丸ければ…、お月様はうちに微笑んでくれたの思うの…」

希「そしたら、カードだってうちに幸せを、もっともっと届けてくれるんよ…」

希「にこにこいっぱいの世界…、まあるいお花の世界…。ふふふ…、うち、とっても幸せやぁ…」

にこ「…」

にこ「何を仰っているのですか?」

花陽「にこちゃん、不意打ち過ぎて普段使わない敬語が出ちゃってるよ」

凛「…」

絵里「…」

希「まあるい…、まあるい…、お月様ぁ…。高い塔のてっぺんの、さかさまのお星様…。あはは…、だいすきぃ…」



律子「私の…、せいだ…」

うん… できれば昼間以降再開で

真姫「…」

真姫「…ん」

真姫「…っは!」バッ

真姫「こ、ここは…?」



ガチャッ…

スタスタ…


真姫「ここって…、あのお屋敷?」



「あっははははは…」



真姫「笑い声…。あっちからかしら」



ガチャッ




錦野家 食卓


ツバサ「アハハハハ…」

あんじゅ「うふふふふふ…」


英玲奈「…」



ツバサ「アハハハ…、あ。遅かったじゃない、真姫」


真姫「…」


ツバサ「さ、今日は私の手料理をふるまうわ。あんじゅの門出を祝おうじゃない」

ツバサ「家族、全員でね」


真姫「家族…?」


シュラウド「…」スタスタ

真姫「し、シュラウド…」


シュラウド「…」スワリッ




真姫(家族、って…)

真姫(いや、確かに…。綺羅ツバサ、藤堂英玲奈、優木あんじゅの三人は)

真姫(錦野真姫に拾われ、育てられたから家族と呼んでもいい関係だとは思うけど…)

真姫(…私は、別に…)

真姫(いや、錦野真姫の遺伝子から生まれた私は、彼女の子供、みたいなものとして考えれば…)

真姫(だとしても、なんで『アイツ』はいないのかしら…)

錦野家 玄関


律子「…」

律子「…」ググッ… ヒュッ!! 


シュルルッ…

ガシンッ!!


律子「これで…」




錦野家 食卓


真姫「…」


ツバサ「ふふふふ…」

あんじゅ「あはははは…」


英玲奈「…」ブッスー


シュラウド「…」


真姫「…」

真姫(気まずすぎる)

真姫(これが家族の食卓とか、世界中のお子さまはどれだけの心労を抱えながら育っていくのよ…)

真姫(机が馬鹿でかいのが唯一の救いね…。自然に距離が離れて会話する必要性が薄まるし…)


ツバサ「ふふ…、この日をどれほど待ち望んだことか」

ツバサ「覚えているかしら?この家で共に過ごした日々…。あ、真姫は私としか顔を合わせたことはなかったけれど」

ツバサ「あの頃は毎日が幸福で溢れていたわね…。幼い頃に過ごした苦痛が嘘のように」

ツバサ「まるで、夢のような世界に、私たちはいたのね」

ツバサ「最初は誰も信用できなかった英玲奈が、次第に私たちの心を許してくれて」

ツバサ「あんじゅはこの家で料理を初めて食べたとき、あまりにも美味しい食事を食べたことにびっくりしてたの、覚えてるわ」

ツバサ「真姫も、私と共に生活して、ぐんぐんと聡明に育ってくれたことを、実の姉のように嬉しかった」

ツバサ「これも全て、…あなたが私たちを引き合わせてくれたから。感謝しているわ、…今は、シュラウドと呼ぶべきかしら」


シュラウド「…」


真姫(…ん?今の話から察するに…、綺羅ツバサは藤堂英玲奈やシュラウドとの日々を悪しく思っている風ではない…?)

真姫(それどころか、懐かしく…、尊く思っている節すらある)

真姫(もしかしたら、これは…、説得の余地もあるんじゃ…)


ツバサ「そして、これが…、スカーレット・プリンセスが今、この場に…」ガチャッ



真姫「あ、あのっ…!」ダンッ

真姫「あ、あのっ…!」

真姫「みんな…、今までの経緯はともかくとして…」

真姫「せっかくこうしてかつてここで暮らした面々が…、『家族』が集まったのだし…」

真姫「…これを期に、争うのは、やめるべきだと思うわ」



英玲奈「…フッ」

英玲奈「クフフフ…、フフフッ…」

英玲奈「アハハハハハハハハッ…!!」

英玲奈「…ハァ。…家族?」

英玲奈「面白い冗談だ、真姫」

英玲奈「死人は黙っていろ。というかお前の顔なんて幼い頃に見たこともないし」

英玲奈「こんな呪われた『家族』に、仲直りなどできるわけがない」

あんじゅ「…英玲奈ぁ。あなただって本来は死んでいるはずなのよ?」

英玲奈「ハァ…?」

あんじゅ「私も以前までなら、仲直りを考えなくもなかったけど…」

あんじゅ「…もう手遅れだよね。英玲奈からも迷惑をたっぷりかけられちゃったし、ね」

英玲奈「何…?」

ツバサ「英玲奈、あんじゅ。そこまでに…」

英玲奈「ハッ!もとよりそんなつもりもない!それに迷惑をかけられたというのならお前だって!」

あんじゅ「何よ?もしかして裏切って追いやられている境遇にある今のことを言うつもり?それはあなたの自業自得に…」

英玲奈「お前が12の時だ!近くの山までハイキングに行った帰り!お前は疲れて寝てしまって!何度起こしても起きないから私が背負って帰る羽目になったんだぞ!」

あんじゅ「ハァッ!?いつの話してるのよ!?」

英玲奈「それだけじゃない!私が目をつけていたブランドモノのワンピースをお前がかっさらっていったこと、今でも根に…!」

あんじゅ「知らないわよそんなのっ!!それで言うなら英玲奈だって…!!私のお気にのバッグ、勝手に使ってたことあったし!」

あんじゅ「他にもいろんなもの勝手に使ってはグチャグチャにするし…!」

英玲奈「あ、あぁいうものは共有するべきだろ…!」

あんじゅ「だから私も勝手に英玲奈の好きな香水、残り全部使ってやったこともあるわ!」

英玲奈「何ぃぃぃっ!!いつの間になくなったのかと思ったらあれはお前だったのか!ゆ、許さないぃぃっ…!!」

あんじゅ「なによ!共有するべきって言ったのはそっちのほうでしょ!!」

英玲奈「消耗品はダメに決まってるだろうがぁっ!!この…、ふざけやがって…!!」\ライブ!!/

あんじゅ「…!やる気…!?だったらこっちだって…!」\アグリネス!!/


真姫「ちょっ…!やめなさいよ!微笑ましい姉妹喧嘩みたいな流れからどうしてそんなことになるのよ!?」

真姫「やめてよ二人共ぉっ!!」


ピチュゥゥゥゥゥン…!!


ライブ・D「…」


アグリネス・D「…」

アグリネス・D「ふっ!!」グワンッ…!!

ライブ・D「遅いっ!!」ダッ!!


ツバサ「…結局、メモリによる戦いあいになるのね」

ツバサ「これも、私たちらしいといえば私たちらしいわね」


アグリネス・D「既に私の弱点は見切られてるってことね…!だったら…!!」ブンッ!!

ライブ・D「くっ…!!」ズゴォッ…!!



シュラウド「…」スクッ…

シュラウド「…」スタスタ


ツバサ「…真姫。帰るの?」


シュラウド「…私はとうに、負けを認めています」

ツバサ「…そう」


真姫「まって…、待ってよシュラウド!!」

シュラウド「…」

真姫「家族を放っておくの!?あなたが育ててきた子達でしょ!?」

シュラウド「もはや…、彼女たちは私の手から離れていった。既に、私の家族ではないわ」

シュラウド「そして、あなたの家族でもない」

真姫「え…?」

シュラウド「あなたの家族は…、東條希よ」

シュラウド「忘れないで。残された希望は、東條希」

真姫「…?」

シュラウド「…」スタスタ…

ツバサ「東條希ねぇ…。彼女はもう何もできない。再起不能よ」

真姫(希が…、希望?)





律子「…」ソソソ…

律子「…これが」

律子「スカーレット・プリンセス…」

律子「…」ササッ

錦野家 庭


アグリネス・D「ふんっ!!」グワンッ グワンッ

ライブ・D「グオッ…!!空間湾曲…!!」

グジュルジジ…!!

ライブ・D「このっ…」ヒュッ…

アグリネス・D「賢いのね、英玲奈。…だからこそ、最適解しか出せない!」ズゴォォッ!!

ライブ・D「うぎゅっ…!!!?」ドゴォッ!!

ドサァッ…!!

アグリネス・D「…読めるのよ、動きが」ザッ

ライブ・D「う、ぐっ…!!」

アグリネス・D「…私には勝てない、って、認める?そうすれば、許してあげる」

ライブ・D「誰が認めるか…!死んだって、認めてやらない…!!」

アグリネス・D「だったら、死ぬのね」グワンッ!!


グジュルゥウッ…!!


ライブ・D「グギッ…!!ぎ、が、あぐっ…!!このっ…!!」

ライブ・D「カラダが…、崩壊、して…!!」


アグリネス・D「トドメ…!エクセレントォォォォォッ…!!!」クォォォォッ…!!


アグリネス・X「ガァァァァァッ!!!」ズゴォォォッ!!


ビュオォォンッ!!

ズガァァァァァァァァァッ!!


ライブ・D「ごはぁぁぁぁぁっ!!!」ドッサァ…

ライブ・D「が、はっ…!!」ピチュゥゥゥゥゥン…!!

英玲奈「あ、ぎぃっ…!!目が…、目がぁ…、右目が、どこかにぃ…!」


アグリネス・X「アハハハハハハ!ブザマネ、エレナァ…!!」

アグリネス・X「アンナニカワイカッタカオガ、イマジャミルカゲモナイジャナイ!アハハハハハハハ…!!」


英玲奈「ぐっ…、許さない…!あんじゅ…!!殺してやる、絶対に殺してやるからっ…!!」ヨロヨロ…




アグリネス・X「サヨウナラ、マケイヌサン」

翌朝

東條西木野☆探偵事務所内


希「それでね…、うちはかわいいワンちゃんとネコちゃんといっしょに川に泳ぎにいきました…」

希「すると大きなワニさんがあらわれて、うちをまるのみ…」

希「うちはおなかのなかで、長い時間をかけてとけていって、ワニさんといっしょになりました…」


ことり「うぅん…。穂乃果ちゃ…」

穂乃果「くかー…、すぴー…」


絵里「ぐぅ…、ぐぅ…」

凛「…」



ピリリリ… ピリリリ…


凛「…電話?」

凛「はっ…!い、いけない…。一瞬寝るとこだったにゃ…」

凛「凛が所長なんだから、しっかりしておかないと…」


希「…んー?めざましどけい?」ピリリリ… ピリリリ…

希「うちは、おきてますよ?めざまし、ないないやよー…」ポイッ


ピリリリ… ピリリリ…


凛「あー…、投げちゃダメだよ」ヒロイッ

凛「…もしもし」

凛「…っ!の、希ちゃんっ!!真姫ちゃんがっ!!」

希「真姫ちゃん?真姫ちゃんは、にじいろひつじさんといっしょにセメントの丘に…」

凛「何言ってんの!相棒が連絡くれてんだから!ほらっ!!」スッ…!!


真姫『…希』


希「あ、真姫ちゃんやぁ…。うちはねぇ…、いまワニさんのおなかのなかに…」

真姫『お別れよ。希』

希「…ほぇ?」

真姫『私はね、今日…、あんじゅの生贄にされて…、消滅するらしいの』

希「はぁ…?真姫ちゃ…」

真姫『でもね、…夢の中ででもいいから、忘れないで欲しいの』

真姫『私は、消えない』

真姫『あなたの心に…』

真姫『悪魔と相乗りする勇気が』

真姫『ある、限り…』

希「…ぁ」スッ


コトンッ…

プー… プー…

真姫「…」

あんじゅ「なかなか泣ける最後の言葉だったね」

真姫「…」

あんじゅ「安心してね。真姫ちゃん亡き後は、私が希ちゃんの面倒見てあげるから」

真姫「…そいつは、心強いわね」



東條西木野☆探偵事務所内


希「…ぅぇぁ」

凛「行かないの…?」

希「おほし、さま…」

凛「…っ!」

凛「なんで!?なんで今の話を聞いて事務所を出ていけないのぉっ!!」

凛「いつまでくだらない幸せな夢にしがみついてるつもりだよ!!この…っ!!」

希「おつきさま…」

希「くるくる、くるりん…」

凛「…」

凛「もう、ダメ、なのかなぁ…」


希「さかさまの…ほしと、まんまるおつきさまは…」

希「くるくるまわって、はんたいのむき…」

希「まわってまわって、つぎのひに」

希「おひさまぴかぴか、てらしてる」

希「つぎのいくさき、てらしてる」

希「つぎのカードの向きはどこ?」

希「こたえはおひめさまがしっている」

希「あかいおひめさまが、しめしてる…」

希「…」


凛「…、希、ちゃん…?いまの、って…?」



ガチャッ



律子「…」

凛「り、律子さんっ…!?どこ行ってたの…?」

律子「箱の中身よ。…スカーレット・プリンセス」

凛「…っ!錦野家から持ってきちゃったの…!?どんだけ行動力あるんだにゃ…」

凛「あっ…、でも!これでガイアインパクトとやらは阻止したってことになるんだよね!?」

律子「…うぅん」

凛「へっ…?」

律子「は、ははっ…、勘違い、だったみたい…」

律子「だって…、それがなにかの役に立つなんて思えないもの…!」

凛「え…、この袋、開けていい?…えっと」スッ

凛「…これ」

凛「希ちゃん…」

希「…なに?」

凛「見て、これ」サッ

希「…」

凛「どういう意味、だろうね。これ」

希「…」


希「…つぎの、カードは」

希「正の、位置」

地球意思との接触点 通称『泉』

その真上 錦野家 儀式の間


あんじゅ「…」スタスタ

あんじゅ「…」\アグリネス!!/

ピチュゥゥゥゥゥン…!!



『泉』周辺


ツバサ「音都の人間をドーパントにして集めた膨大なデータがこの制御装置のなかにあるわ」カタカタ…

真姫「…街の人たちは、実験台だったのね」

ツバサ「そうよ」

ツバサ「地球の旋律の全てを、この『泉』の真上にいるあんじゅに流す」

ツバサ「あなたはその制御プログラムになるの」

ツバサ「エクセレントに到達した今のあなたの力なら、可能よ」

ツバサ「…さぁ」グッ…

真姫「…私は、消えるのね?」

ツバサ「それであんじゅは、生きたガイアメモリ製造機…」

ツバサ「地球の巫女になれるのよ」

真姫「…」

真姫「あなたは…、それでいいの?」

真姫「私が、消えても…」

真姫「実の姉のように、喜んだ、って…、言ってたじゃない」

ツバサ「真姫。…あなたは死んだの。うぅん、元々、死ぬために生まれた命」

ツバサ「マキがここを発見した時から、あなたがこうなることは、宿命づけられていたのよ」

ツバサ「検体番号02…、通称名」

ツバサ「『器』。…それがあなたの、本当の名前よ」

真姫「…」

真姫「まともな名前すら…、もらえなかった、のね…」

ツバサ「…あなたと過ごした日々、私にとっても、貴重なものだったわ」

ツバサ「けれど、私にはそれ以上に、大切なものがあるから」

ツバサ「さよなら、真姫」


トンッ…


真姫「あっ…」



ヒュゥゥゥッ…

シュゥゥゥゥゥッ…



ツバサ「エクセレェェェェェェェントッ!!!」


バシュゥゥゥゥゥゥゥッ!!!

錦野家 儀式の間


アグリネス・D「エクセレントォォォォォォォォッ…!!」


シュバァァァァァァァァァァァァァッ…!!


アグリネス・X「ハァァ…!カンジル…!マキチャンヲ…、チキュウノスベテヲ…!!」



錦野家 玄関前


英玲奈「あれが…、あの、光が…」




儀式の間


ツバサ「全て、うまくいくわ」

ツバサ「あと数分もすれば…」

アグリネス・X「…フフフ」


凛「そうはさせないっ!」


アグリネス・X「…ッ!?」

ツバサ「…」


凛「う、よいしょっ…」

希「…」ヨロヨロ…


アグリネス・X「ジャマヲスルキ…!?」


希「…ま、そういうことやね」


ツバサ「アハハハハ…、よく私の前に立てたわね。東條希」


希「…」ゴソゴソ

希「コイツの謎が…、どうしても知りたくてね…!楽しい夢からも目が覚めた、よ…!」

バッ!!


ツバサ「…っ!!!スカーレット・プリンセス…!!?はっ…!」ダダッ!!

ガチャッ…

ツバサ「ない…!?い、いつの間に…」

ツバサ「…返して!私の…」

ツバサ「私の家族よ!」



凛「家族…?これが、家族だって言うの…?」

凛「…イヤリング、ティアラ、ネックレス、指輪、ブレスレット」

凛「どれも赤いガラス玉のついた、子供向けのおもちゃのアクセサリーが…」

一旦CMでーす
再開は夜頃 寝落ちしないように頑張りゅ

インスピレーションが湧いてきたので忘れないうちに書き連ねます
半話ぶんくらい増量するので今日中に終わらんかも
それじゃ、やっていくよ

「なにか…、なにか、食べるもの…」


物心着いた時にはもう、私は一人だった。

どうしてそうなったのかは、知らない。覚えていない。思い出せない。

ただ住むところも、着るものも、食べるものも保証されてなくて。

必要な物以外…、いや、必要なものすら、何も持っていられなかった。

当然、自分の名前なんか。


「ない…。ない…。食べ物、食べ物…」


声にならない声で、ゴミ箱を漁る。

もう何日も、何も口にしていなくて、死にそうだった。

その日は凍えそうに寒い日で、外にある蛇口はあらかた凍っていて。

薄着でしかない私は、本気で凍えじぬ寸前だった。

そんな、今思えば掃き溜めのネズミよりも汚らしい私に。

話しかけてくれた人がいた。



「…あなた、何してるの?」



後ろから突然声をかけられ、驚いて素頓狂な声を上げた。

…つもりだったけど、喉が枯れてて、全く声が出ない。


「その格好…。ねぇ、あなたご両親は?どこの学校に…」


その言葉を聞いて、私は怯えてしまった。

以前にも、私の姿を見て通報した人がいたらしい。

でも、その頃の私は、警察がとても恐ろしいものに見えていたから。

このままじゃ、捕まって牢屋に入れられる、そう、思った。

でもそんな姿をみて、その人は。


「あっ…、ごめん。言い方キツかったかしら…。いつもお父さんに叱られているのよね…」

「お前の口調は怒ってるふうに聞こえる、なんて」

「じゃあ…、これなら、どうですか?」


その人は、優しい声で、丁寧な口調で、私に話しかけてくれた。

こんな、人の皮をかぶったゴミのような私に対して。

冷たい地面に膝をつきながら。

目線を合わせて、話しかけてくれたのは、その人が初めてだった。


「もしかしてあなた…、家がないの?…ですか?」


その言葉に、私は一瞬身を構えたけれど。

次の彼女のセリフは、私をさらに驚かせることとなる。




「よかったらうちに、来ませんか?」

その日は、私にとって初めてのことばかりだった。


まず、誰かの家に入ったのが、初めてだった。

家の中はとても暖かくて、私はその時、その家だけ夏になっているのかと本気で信じたほど。

そして次に、暖かい水があることを知った。

夏のぬるくて気持ち悪い水じゃなくて、触れると温まる、気持ちいい水。

それを頭から思いっきり浴びて、石鹸で身体を洗って、

あったかいお風呂に入って、タオルで身体を拭かれて、

ふかふかの洋服を着させられて、ふわふわの椅子に座ったのも、

全部、全部、初めてのことだった。



「んぐっ…。んぐっ…!もぐもぐ…、むしゃむしゃ…!!」


美味しい。美味しい!美味しい!!

何日も食べてなかった口に通った食事は、一度も食べたことのない食事だった。

早く食べないとなくなっちゃう。そんなことを考えた気がする。


「そんなに急いで食べても、誰も取りませんよ?」


私をこの家に入れてくれた家主は、そう言った。

そんなこと言っても、一度動き出した口は自分では抑えきれなくて。

結局、食事を喉に詰まらせて、今度は窒息死しそうになって初めて、その口は止まったのだった

「げほっ、げほっ…。ご、ごめんな、さい…」


ちょっとでも粗相をすれば、追い出されると思って萎縮した。…けど。

彼女は笑いながら、いいのよ、と言ってくれた。


「あなた、名前は?」


すこし落ち着いてから出た彼女のセリフに、私は戸惑った。

名前なんて、ない。

今まで、誰かに名前を呼ばれたことなんてなかったから。

必要ないもの、だったから。

そんなことを、しどろもどろに言ってみた。

すると。


「…」

「家族も…、いないの、ですか?やっぱり…」


頷く。

彼女は、そういうのは孤児、っていうのだと、教えてくれた。

近頃は育児放棄をする親が多くて、日々孤児は増え続けている。

その頃のは私にはいまいち理解はできなかったけど、彼女はそういう子たちを救うための活動をしていると。

まぁ、なんとなくはわかった。

仕事だから、私に声をかけてくれたのか。

そうでもなければ、こんなに汚い私を家に上げるわけ無い。

でも、仕事でもそういうことをしてくれる人がいて、素直に嬉しかった。


「本来なら、私の経営する孤児院に送るところなんだけど…ね」


彼女がいうには、私は特殊らしい。

親も、住んでいた場所も、名前すらないなんて、とても珍しいと彼女は唸った。

そういう子は孤児院に入れても孤立しやすいとかなんとか。

じゃあやっぱり、捨てられるのかな、なんて思ってたら。

またまた、予想もつかないことをこの人は言い出したのだった。


「じゃあ、うちで暮らしましょう」




本当にその日は、私にとって初めてのことばかりだった。

「何がいけないって言うのよ!どういう子だって同じじゃない!」

「で、ですがお嬢様…」

「私はもうお嬢様じゃない!…組織のトップなのよ」

「だからこそ、トップとしてもう少し身の振り方を考えて頂きたく…」

「ふざけないでっ!支援組織の総帥が孤児を養うことに、あなたは問題があると、そう考えているの!?」

「そんな考えの人は、この会社にはいらない!!クビよ、クビ!!とっとと出て行きなさいっ!!」



隣の部屋からそんな怒号が聞こえてきた。

彼女の言うとおり、彼女は言い方がとてもキツい人間だとわかった。

そして同時に、とても優しい人なのだと。

今まで、こうしてこの家にいられたことが、信じられなかった私だけど。

少しずつ、その事実と。

そして、彼女のことを信じられるように、なってきた。

「えっと、自己紹介がまだでしたね」

「私の名前は、真姫。錦野真姫」

「あなたは…、っと。名前なかったんだっけ。いつもの癖でつい…」


それから数分後。

彼女、錦野真姫は自己紹介と。

彼女にソックリな、小さい子の紹介を始めた。


「こっちは?」


「こっちは、私の…、えーっと…、子供みたいなものです」

「この子の名前も、マキ。私と同じ名前で、ニシキノマキ、というんですよ」

「ほら、あなたからも自己紹介」

「…ニシキノマキ。よろしく」


えらくふてぶてしい顔で、微塵もよろしくしてほしそうにない態度で、そう言われた。

まだ2歳、だとのことだったけど、口調だけなら既に大人のそれのようだった。


「まだ本を読んでる途中なのよ。それじゃ、失礼するわね」


つまらなさそうに、マキは部屋を出て行った。

彼女の興味は、私なんかより読んでいる本のほうに重点が置かれているみたい。


「すこし…、性格に難有りかもですけど、一緒の家に暮らす『家族』として、仲良くしてくださいね」


家族…。

なんか、くすぐったい響きで、すこし、嫌いだった。

そのときは、まだ。

「うーん…、フミコ…?いやぁ…。ミカ、って感じでもないし…」



名前がないと、呼びづらい。

というわけで、私の名前を考えてくれてるみたいだけど。

意外なところで苦戦しているらしい。


「あなたは、どんな名前がいい?…あ、ですか?」


どんな名前でも…。

選り好みできるほど、私に名前の善し悪しが選別できるわけでもなし。

まぁ、それは置いておいて。

さっきからたどたどしい口調が気になって仕方ないんだけど!


「あ、これ?…ですか」

「うぅん…、慣れてないのは確かなんだけどね」

「やっぱりこうしてないと、いつか口調がキツくなっちゃいそうで」

「自分に対する戒め…、でしょうかね」


昔の友人の口調を真似しているらしい。

正直、キモい。


「キモい言うな!」


どうやらキレやすい性格みたい。

わかりやすい人だ。

今までほとんど他人と接したことのない私がそう思うくらいだもの。

相当わかりやすいんだろうな、この人は。

だからこそ、私はその人のことを。

好きになれそうだと思った。

それから数時間。

他愛のない話をしつつ、私の名前を考えてたら。


「あ、もうこんな時間…。そろそろ、寝ないとね」


とりあえず名前は明日以降に回すとして。

今日はもう寝ることにしたらしい。



「はい、おいで」


いや、おいで、って…。

一緒に寝ろ、ということでしょうか。


「もちろん。家族でしょう?」


じゃああのマキは?


「もう子供じゃないんだから、一人で寝れるって言って聞かなくて…」

「お母さん寂しいんです。さ、おいでおいで。ぽんぽん」


ベッドの腹をぽんぽんしながら私に就寝を促す。

あのマキのほうがどう見ても私より年下なのに。

でも、どうせだから素直に誘いに乗ることにした。


「いい子いい子」


恥ずかしいから、やめてほしい。

真っ暗の中考える。

自分は今一体、どこにいるのかと。

このふかふかとした感触は。

身体に伝わる暖かな温度は。

実は私が死ぬ間際に見ている夢なんじゃないかって、ちょっと思った。

だから、寝るのがすこし、惜しかった。

夢なら、覚めてしまいそうな気がして。

だって、そうでしょ。

こんな暮らし、夢でしか体験したこと、なかったから。

昨日と今日では、自分の境遇が違いすぎて、実感がついていけなかった。


「…ん、寝れませんか?」


寝れないんじゃなくて、寝たくないだけ。

とは言えず。


「じゃあね…。すこし私のことについて、話してあげる」

「つまらないから、きっとすぐ寝ちゃいますよ」


そんなことを言って、彼女は自分のことを、話し始めた。

「私ね、生まれつきカラダが弱くて」

「というか、錦野家は代々、生まれながらにして不治の病を患っているっていうのがあってね」

「みんな、50歳も行かずに死んじゃうのよ」

「そんな病気を患っていることもあってか、恵まれない子供を救うことに尽力していてね」

「曽祖父…、私のひいおじいちゃんのころから、そういう専門の組織を作ったって聞いたわ」

「で、例にももれず、私のお父さんも、その組織の総帥…、いわゆるトップだったんだけど」

「つい先日、亡くなっちゃって」

「…まだ、45歳だったのに」

「だから世襲制で、今は私がその組織のトップ」

「こっちはまだまだ若いオンナノコだってのによ?全く、意味わかんないわよね」

「…っと、いけない。また口調が…」

「まぁ…、そんなこんなで、病弱娘な私が、社長さんになったんだけど」

「私、一族の中でも特に身体が弱くてね」

「本当なら後継ぎのために、もう子供の一人くらい産んでないといけないんだけど」

「そういうこと、できないくらい、貧弱なのよね」

「お父さんも、もうひとりくらい後継ぎを作ればいいのに」

「…まぁ、仕方ないわよね。こんな弱い体になるなんて、思ってなかったみたいだし」

「だからね。このままじゃ、錦野の血が絶えてしまう。そう焦った組織の人たちは、どうしたと思う?」

「体外受精させよう。…そんな風には考えなかった」

「お父さんもそれまでの錦野の一族より身体が弱かったから、きっとそれ以上交配を続けても、次第に生まれる子供は貧弱になってゆく」

「だったらもう、せめて今のまま止めないと」

「そうして考え出されたのが、クローン技術」

「この私の身体を最後の錦野の血として、それをずっと保ってゆく」

「何回も何回も繰り返して、血を絶えないようにする」

「そして皮肉にもこの研究が、大々的に人口減少の対策として施工されるようになっちゃうなんてね」

「ヒトクローンの楽園…、音都」

「これがいいことか悪いことかは、わからないけどね」

「あ、それで…、さっきのマキが、私の後継ぎ。私のクローン」

「愛想のない子だけど、とても頭が良くて…、私も知らないようなこと、覚えたりしてるの」

「きっとあの子なら、組織をいい方向に導いてくれるわ」

「そうしていつか、あなたみたいに…」

「…辛い思いをしている子供たちが、世界からいなくなってしまえって、そう願っているの」

…。

それで、終わり?


「あれ…、寝てないんですか?」


残念だけど、全部聞いてた。

理解は、あんまりできなかったけど。

なんだか余計に目が覚めた気分。


「えー…、めんどくさいわね…。もう話すことなんてそんなないんだけど…」


まさかのめんどくさい発言。

これが彼女の素、なんだろうか。


「あ、だったら。これがいいわね」


そう言うと彼女は、すこし息を吸い込んで。


「…きーらーきーらーひーかーるー…、よーぞーらーのーほーしーよー…」


歌を歌い始めた。


「どう?私も小さい頃、お母さんによくお歌を聴かせてもらってたから」

「きーらーきーらーひーかーるー…、よーぞーらーのーほーしーよー…」


きらきら星、という歌だと言う。

それはいいんだけど、どうして同じところばかり歌うのか。


「ん?えっと、それはですね…」

「私、この歌のメロディは大好きなんだけど、どうしても歌詞が覚えられなくて…」

「…この曲聞くと、すぐ眠っちゃうんですよね。あはは…」


だから、最初の部分しか覚えていないのだという。


「…でもね、私この歌詞も大好き」

「きらきら光る、夜空の星よ」

「この言葉だけで、目を瞑ると瞼の裏に満天の星空が映る気がして」


…なんとなくだけど、私もわかる気がする。

真っ暗な夜に見た、燦々と輝く小さな光の渦。

それを思い出す、歌詞だと思った。

「それにね、星っていうのはタロットで、希望をあらわすの」


たろっと…?


「占いの一種、みたいなもの」

「いわば…、当たりね」

「それを知ってから私は、この歌がもっと好きになった」

「夜空に浮かぶあれだけの星が、全部希望の光なのだとしたら」

「この世界の悲しい出来事も、全て消し去ってくれる」

「みんなが幸せになれる、そんな世界だって夢じゃないのかも」

「そんなことも、考えたわ」

「今はまだ、絵空事の夢物語かもしれないけど」

「いつか、この手で実現させてみせる」

「それが私の望み」

「私の、希望」


この人にとって、あの空の星はただの光じゃなくて。

自分の目指す未来への、道しるべ。

遠く果てない夢の、終着点なんだ。

…だったら、私は。

「私は、あなたを導く翼になりたい」

「え…?」

「途方もない辛い道のりだと思うから」

「私はずっと、あなたのそばにいたい」

「こうしてあなたに命を救われたのだから」

「ただ養われるだけの存在じゃなくて」

「あなたが頼れるような存在になりたい」

「どんな高い壁だって飛び越えていけるような」

「どんな暗い空だって、羽ばたいていけるような」

「いつか、遠い星に手が届く距離まで、近づけるような」

「そんな、翼になりたいの」

「ダメ、かな?」

「…」

「うぅん、ダメじゃ、ない」

「むしろ、最高」

「こんなに頼れる相棒が、できるなんて」

「今日、あなたに出会えて、本当に良かった」

「あ」

「そうだ」

「思いついた。あなたの、名前」

「綺羅星に向かって、羽ばたく翼」

「だから」



18年前の、冬。

私が、7歳の頃。

綺羅ツバサは、こうして生まれた。

翌年。


私は宣言通り、彼女の補佐をすることとなった。

もちろん、字も読めなかった私は必死に勉強して。

まだ3歳であるマキにも勉強を教わりながら。

ひたすら彼女の役に立つために頑張った。

でも、子供の頑張りには限度ってものがある。

彼女のために努力するのは全く苦ではなかったけれど。

だからといって、全てが思い通りになるほど、世の中甘くできてはなかった。


ツバサ「え、っと…?これが、こうで…?」

マキ「違う。何度説明させれば気が済むの?ここは…」


でもわかんないものはわかんなかった。

無念なことに、私は天才じゃなかったのだ。

当然、彼女…、真姫の手伝いができるほどになるには、全然だった。




ある日、真姫はひとりの女の子を連れてきた。

ロングヘアの、可愛いというより、美人な少女。

キリッとした目つきで、スラっとしてモデルさんのような出で立ち。

ただ一つおかしな点は。

身体中に痛々しい傷が点在していること、だった。



少女「…」


真姫「ツバサ。彼女の名前は藤堂英玲奈ちゃん。私が引き取った子です」

ツバサ「え、つまり…、孤児?」

真姫「いえ、すこし違います。彼女は…、親から虐待を受けていたの」

ツバサ「虐待…」

真姫「つい先日に、通報があって彼女の両親は逮捕されました」

真姫「しかし他に身寄りがなかったため、私が引き取ったのです」

ツバサ「だったらどうして、孤児院ではなくこの家に?」

真姫「…彼女は、極度の対人恐怖症です」

ツバサ「たいじんきょうふしょう…?真姫、孤児院の子はみんな日本人だと思うんだけど?」

真姫「タイ人ではなく、対人。人と接するのが怖い、と感じるの」

真姫「だから、孤児院で大勢の子と接すると、パニックを起こすかもしれない」

真姫「というわけで、ツバサ。あなたに初めてのお仕事です」

ツバサ「え」



真姫「今日からここで、彼女と仲良くしてあげてください」

ツバサ「あ、あの…、英玲奈?」

英玲奈「…」

ツバサ「私は、綺羅ツバサ。あなたは、藤堂英玲奈、って言うのよね?」

英玲奈「…」

ツバサ「今日からこの家で一緒に暮らすことになるの。よろしくね?」

英玲奈「バーカ」

ツバサ「」



最初の仕事は、ハードルが高すぎた。

というかこの子、対人恐怖症なんかじゃない。

私のこと、馬鹿にしてる。



ツバサ「だ、誰がバカよっ!!」

英玲奈「…」

ツバサ「バカっていう方がバカなの!このバカ!」

英玲奈「12かける3は?」

ツバサ「え」

英玲奈「12かける3」

ツバサ「…」

英玲奈「バーカ」

ツバサ「ばっ…、バカじゃないもん!く、九九より上は、ちょっと時間がかかるだけ…!」

ツバサ「えっと、えっと…」

英玲奈「おらっ」ズコッ

ツバサ「痛っ…!なにするのよ!」

英玲奈「ぼでーがおるすだぜ」

ツバサ「はっ…、はぁ?」

英玲奈「もう十分に時間はたったでしょ?12かける3の答え、どうぞ」

ツバサ「…」

英玲奈「バーカ」

ツバサ「ばっ、バカじゃないっ!!アンタが変なことするから考えられなかっただけだもん!!」

英玲奈「ばかばかばーか」ヒュー

ツバサ「あーっ!!逃げるなー!!このばかーっ!!」

その夜。


真姫「…へぇ、そんなことがあったんですか」

ツバサ「無理よアイツ。仲良くなんかなれっこないわ」

真姫「いいえ、そんなことはありませんよ」

ツバサ「え?」

真姫「ツバサ、彼女から私が名前を聞き出すのにかかった時間、どれくらいだと思います?」

ツバサ「え、えっと…、あいつのことだから…、30分くらい黙ってたんでしょ?」

真姫「いえ、不正解です」

ツバサ「え、じゃあ…、40分?それとも1時間?」

真姫「それも違います。正解は…」

真姫「三日、です」

ツバサ「えっ…!?」

真姫「それまで一言も、本当に一言も私とは話してくれませんでした」

真姫「それだけ彼女は、人と接することを嫌っている」

真姫「でもあなたは、彼女と会って1分で会話ができている」

真姫「…きっと、すぐ仲良くなれるはずよ。期待してるわ、ツバサ」

ツバサ「あぅ…」


この人はいつもこうだ。

急に丁寧語をやめて、ちょっとドキッってさせてくる。

そうなると、反論できなくなるの。

このドキッっていうのは、なんなのかよくわかんないけど。

でも…、なんかムカつく!ズルい!

だけど、それやめて、って言ってもやめてくれない。

おとなのやりかた、なんだってさ。

なにそれ、意味わかんない。

あ、口癖、伝染っちゃった。

それから数日たったある日。


ツバサ「…ふんふんふーん」ガサゴソ

ツバサ「あれ?」

ツバサ「ちょっ…、あ、あれれ…」

ツバサ「…ない」


ノートと筆箱が、なくなった。

あれがないと、勉強ができない。



ツバサ「ま、マキ!私のノート、知らない!?」

マキ「…知らない」

ツバサ「心当たりは!?」

マキ「ない」

ツバサ「ど、どうしよう…!今から勉強の時間なのに…」

ツバサ「ごめん!ちょっと外に行って…」

マキ「心当たりはないけど」

ツバサ「え?」

マキ「あなたが無くしたわけじゃないのよね?」

ツバサ「う、うん…。ちゃんといつもの場所にしまったはずよ?」

マキ「じゃあ、誰かに盗まれた、ってことになるわ」

マキ「…この屋敷でそんなことしそうなの、一人しかいないと思うんだけど」




ツバサ「英玲奈っ!!」ダンッ!!


英玲奈「…なに」

ツバサ「私の筆箱とノート、返して!」

英玲奈「お?ちょっと何言ってるかわかんないですね」

ツバサ「その人を馬鹿にした態度…!明らかにアンタが盗んだんじゃない!」

英玲奈「ははんっ。バレたか」

ツバサ「なっ…!このっ…!!…って、思ったより自白が早かったわね…」

ツバサ「認めたんならとっとと返してよ!嫌がらせのつもり!?」

英玲奈「返すのはいいけど、条件ガール」

ツバサ「はぁ…?」

英玲奈「もとい、条件がある」

ツバサ「な、なによ…」


英玲奈「私も一緒に、勉強したい」

英玲奈「させろ」

真姫「なんだ。もう仲良くなったの?」

ツバサ「仲良くなんか…、ないし」

英玲奈「そうそう、良くない。さ、行くぞ」

真姫「そう」

真姫「…仲良くない子は、一緒にお風呂に入ろうとなんてしないと思うけど」



結局、ただの照れ隠しだったみたい。

もっと素直になればいいのに、って思った。

だけど、これで一応は真姫の期待には答えられた、はず。

まだ小さな羽だけど、いつか。

彼女の背中に、大きな翼を生やしてみせるから。



ジャバジャバ…


ツバサ「え、えーっと…?犬の足が4つで、人が2つだからこの場合は…」

英玲奈「まだその問題で悩んでるの?やっぱりバカだな」

ツバサ「ば、バカじゃないっ!!そういう英玲奈はわかったの!?」

英玲奈「当たり前」

ツバサ「じ、じゃあ答え言ってみなさいよ!」

英玲奈「おや?そう言えば答えを誘導できると思った?」

ツバサ「ぐぬぬ…」

英玲奈「…まぁでも、ツバサのために教えてあげようじゃないか」

ツバサ「え、マジで!?」

英玲奈「あぁ。その問題の答えはな…」



マキ「…」

マキ「犬の足が4本、猿の足が2本で、合わせて15匹、さらに48本の足が見えます」

マキ「さて、犬と人はそれぞれ何匹ずついるか、って問題だったはずだけど」

ツバサ「うん」

マキ「…『犬と猿の足なんぞ見ればわかる。数えるまでもない』」

マキ「ふざけてんの?」

ツバサ「英玲奈ぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」




でもやっぱり、当分こいつと仲良くなるのは、無理みたい。

唐突に始まったUTX回想編 まだまだ続くよ
次回でも終わりきれるか微妙なところだけど今日はここまで
元からある名前にこじ付けで理由をブチ込むのとかすごい好きです
なんとなく納得して頂ければ幸い そんじゃまた次回な ほなな

こんばんは 今回中にこの話は完結できるといいね
上記のつるかめ算の例題が人だったり猿だったり変わってるんは元々人で書いてたのをややこしくなったんで猿に変えたら
中途半端に変え忘れた結果です
そいじゃ続きやっていくよオラァ

英玲奈「ツバサは、将来何になりたいの?」


彼女と私が出会ってから四年後、つまり、私が12歳の頃のことだった。

私は英玲奈から、そんなことを聞かれた。

12歳にもなると、真姫とマキの英才教育は凡才の私でもそこそこの知性を芽吹かせるのは可能だったようで、

真姫の仕事をちょくちょく手伝えるくらいには知識も身についていた。

英玲奈も…、そのくらいはできるはずだろうに、彼女の方は養われっぱなしのニートを謳歌してた。

まぁ普通は12歳の少女なんて、養われて当然だけど。

私は若くして一大組織の総帥を担わされた彼女を支えていきたいと思ったのだ。

私の命を救ってくれた彼女を、支えていきたいって。

…まぁ、今はそんなことどうでもいいんだけど。

色々あって、英玲奈とも家族、と言えるほどなのかは微妙だけど、親しくなれたと思った頃。

急にさっきの質問を投げかけられた。



ツバサ「…何になりたい、とは?」

英玲奈「あー…、つまり、将来の夢だよ。ツバサは何になるの?」

ツバサ「…」


何になる、とは抽象的ですこし答えづらいけど。

将来どうしたいかは、5年前から決定されてる。


ツバサ「そんなの決まってるでしょ」

ツバサ「私はずっと真姫を支えていく。彼女の永遠の相棒として…」

英玲奈「…あー」

英玲奈「どうやら質問の意味がわかってないらしい」


は?

なによ。彼女を支えるのは、夢ではいけないって言うの?


英玲奈「そういうことを言ってるんじゃない」

英玲奈「お前がそんなことを考えてるなんて、4年暮らしてきてわからないわけないでしょ」

英玲奈「聞いているのは、その後」

英玲奈「お前は、『彼女がいなくなったあと』、どうしたいのか、聞いているの」


彼女が、

いなくなった、

あと?


英玲奈「…真姫は、病気なんでしょ?」

英玲奈「それも、もうあと20年も生きられない」

英玲奈「その頃には私たちは30歳くらいだけど」

英玲奈「…あなたは、彼女を失ったあと」

英玲奈「どう、生きていくつもりなのか」

英玲奈「それを聞いてる」

真姫「えっと…、次期の出資予算額は…」

ツバサ「…ま、真姫」

真姫「…ん?どうしたんですか、ツバサ」

ツバサ「…ぁ」

ツバサ「ん、うぅん…、なんでもない」



彼女が、いなくなる。

そんなの、わかってたはずなのに。

英玲奈に改めて問われて私は…。

咄嗟に言葉が出てこなかった。



真姫「ん?…変なツバサ。珍しく歯切れが悪いんですね」

ツバサ「別に…、いつもと変わらないわ」

真姫「ふふ、そうですね。いつもと変わらない、かわいいツバサですよ」

ツバサ「…っ!は、恥ずかしいこと言わないで…」


5年前のあの日から。

真姫は私といるときは、子供をあやすような丁寧語を崩さない。

無理に丁寧語にしてるなら、やめてもいいのよ、って言っても彼女は、

「これは私が好きでやってることです。気にしないでいいんですよ」

って言って戻さない。

それに、いつもの口調だとツバサが怯えますからね、だって。

最初に会った時をまだ引きずってる。

…でも、私も。

彼女のそんな丁寧語が嫌いじゃなかったから。

むしろ、どこか違和感があって、滑稽なところがすこし可笑しくて。

好きだったのかもしれない。


真姫「あ、ツバサ。もし余裕があるのならこれを―…」


…。

そんな他愛もない日常が。

永遠に続くものと、私は勘違いをしていた。



彼女は、いつか死ぬ。

それも、そう遠くない未来に。

その事実を受け入れるのは、

12歳の私にはすこし荷が重くて、

まだ20年くらいあるんだ、とか、

もしかしたら、良くなるかもしれない、とか

ありもしない希望に、なんの根拠もなくしがみついて、

その問題から目をそらし続けた。

それから3年後。


私たちは、病院へいた。

真姫が、倒れた。



真姫「…ごめんなさい。心配させてしまったわね」

英玲奈「心配なんてしていない。…わけではないけど」

ツバサ「…」

真姫「ツバサ。平気よ。ただの過労だって」

真姫「すこし働きすぎたのね。今新しい分野にも手を出しているところで…」

真姫「なんでも身体の不自由な子でも超人的な力を発揮できる…」



彼女の話なんて耳に入ってこなかった。

ここに来ていよいよ彼女の死が現実的になってきていると実感した。

彼女が、真姫が、明日にはいなくなってしまうのかと想像したら、胸が張り裂けそうだった。

私は。

彼女がいないと、どうしようもない。

私には。

彼女が必要なの。

彼女を希望の星まで、羽ばたき連れて行くのが、私の夢なのだから。

真姫が居なくなれば、私は…、私のツバサは、どこへ行けばいいの?

私は…!



真姫「…ツバサ?」

ツバサ「…」

ツバサ「…あ。あぁ…、ごめんなさい。すこし、考え事」

真姫「そう?とても恐ろしい顔、してたように見えて…」

真姫「まるで、初めて会ったときみたいな」

ツバサ「…」

真姫「大丈夫、大丈夫だから。私は、なんともないから」



なんともないなら。

いつもどおり、丁寧語で話してよ。

口調が戻っちゃうのは、余裕がなくなってきてるから。

そんなこと、わかりきっていた。

嫌になるほど、お互いの事を、わかりきっていた。

結局、過労だったのは事実だったみたいで。

数日もせずに彼女は退院した。

それは良かったんだけど、その翌日。

彼女は屋敷に、女の子を連れて来たのだった。



ツバサ「…真姫。彼女は…?」

真姫「えぇ。今紹介するわね。…さ、自分の名前、言える?」


あんじゅ「はいっ!優木あんじゅ!12歳です!」

あんじゅ「好きな食べ物はおそうめんで、将来の夢はスーパーアイドルになることです!」



彼女はどうやら、貧乏だった両親に借金の担保として捨てられ、そのまま逃げられたらしい。

そして自分が捨てられたのにも関わらず、その子は元気だった。

どうしてそんな社交性のありそうな孤児をうちに連れてきたのかと訪ねてみたら、

どうやら真姫も最初は経営する孤児院に預けようとしたのだけど、

なぜかその子は真姫に異様に懐いてしまったようで、どうしても離れたがらなかったそう。

だったらこの家も既に孤児院みたいなもの、と5人目の家族として迎えることと相成ったのだった。



英玲奈「その服は…、真姫が着せたの?」

真姫「うぅん。彼女も持ってたものよ」

ツバサ「…にしては、その…、なかなか豪華なお洋服ね。貧乏だったんじゃ…」

真姫「それがね…」



彼女の両親は貧乏ながら、その子に対して出来るだけの贅沢をさせてあげてたのだという。

かわいい服を与え、綺麗なアクセサリを与え、自分たちの生活も切り詰めながら腹が満たされる程度の食事も毎日与え続けた。

彼女を捨てたのも、これ以上自分たちの下にいてもその子は幸せにはなれないと判断してのことだろう、と真姫は語った。

なるほど、私や英玲奈と違って表情が豊かなだけある。

その子は自分の夢に違わず、アイドルに似つかわしい可愛らしい笑顔を持っていた。



英玲奈「…ほう、お前はあんじゅというのか」

あんじゅ「うぎゅっ…。な、なんか怖いですお姉さん…」

英玲奈「お姉さんではない、英玲奈と呼ぶがいい。あんじゅ」

あんじゅ「え、英玲奈…?」

英玲奈「おー、そうだそうだ。んー、かわいいなあんじゅかわいい」

あんじゅ「ひゃああああああ髪の毛くしゃくしゃしないでええええええ」



どうやら英玲奈はあんじゅを気に入ったみたい。

そんな微笑ましい光景を見てると、少し前までの憂鬱が嘘のように霧散していくような気がして。

だけどそれは、ただの気のせいで。

その少し後に、私は。

人生でこれ以上ない喪失を、味わうこととなる。

スマン眠たいのとリアルで話し合いしつつ進めたせいで全然進まなかった
考えてた話と時系列少し間違えちゃったし でも修正は効くから問題ない
今はアタマ働きそうにないので、やはり明日の昼以降にでも再開させていただく
ちょくちょく中断して実に申し訳ない この日までには終わらせられるといいな何回目だこれ それでは ほなな

なんか久しぶりに見返したら奇跡的に時系列がいい感じで自分でもびっくりだ
しかし上記の『その少し後』がそんなに少しってほどじゃない後になってしまうのはご了承ください
それじゃ、そこそこにストーリーも思いついたのでやっていくよぉ

あ…、シュラウドのセリフ読み返したら矛盾がぁ
仕方ない 病気の悪化によるボケということにしておこう

真姫「そういえば…、そろそろマキの10歳の誕生日ね」


ある日、朝食を食べている際、真姫はそう口にした。

あぁ、もうそんな時期か。

家族である私たちにも、真姫は毎年誕生日を忘れずに、プレゼントの類を用意してくれた。

私は主に勉強の役に立つものを。

英玲奈はお洋服や化粧品を。

そしてマキには…、電子機器を。


ツバサ「でも…、最近マキは…」


マキは最近、自分の部屋の外に出てこない。

部屋の中にこもってパソコンに向かいつつ、誰かと会話をしていたり、何かをひたすら調べていたり。

前までは、口数も少なく社交性もないなりにも食事を一緒にとったり、勉強に付き合ってもらったりもしてたんだけど。

近頃は顔も見ていないような、気が…。


真姫「…そうなんですよね。マキ、どうしちゃったのかな…」

英玲奈「ハッ。いいじゃないか。真姫の前に顔も出さないようなヤツに誕生日のプレゼントなんて…」

あんじゅ「プレゼント!?」


意外な子が会話に口を挟んできた。


あんじゅ「えー!誕生日になるとプレゼントがもらえるの!?いいなぁ!」

ツバサ「…あんじゅはもらえなかったの?」

あんじゅ「うん…。うちはお金がないから、サンタさんにプレゼントを頼むしかない、って」


どうやら年に一度はプレゼントを用意してくれたみたいだけど。

それならクリスマスのプレゼントの方をなくしたほうが子供にも喜ばれたんじゃ…。

でも、記念日でもない日にプレゼントをせがまれると困るから、サンタクロースにしかもらえない、ってことにしたのかな。

そんなどうでもいいことを考えた。


あんじゅ「…誕生日にプレゼントもらえるなら、もう少し前にここに来ればよかったなぁ」

真姫「…?ってことはあんじゅは、ちょっと前に誕生日だったの?」

あんじゅ「そうだよー!1ヶ月前くらい!」


それはなんともニアミス。

惜しいことをした、とばかりに悔しそうに顔を歪めるあんじゅ。だだをこねないだけよくできた子だ。

そんな顔を見て気持ちを酌んだのか真姫は、


真姫「あ、じゃあ…、誕生日プレゼントと、あんじゅがこの家に来てくれた記念も兼ねて、あんじゅにもなにか買ってあげるわよ」


と、あんじゅのご機嫌とりをする。


あんじゅ「えっ…、ほ、本当!?嘘じゃないよね!?」

真姫「本当よ。あんじゅは何がほしい?」

あんじゅ「えっとねー…、私は…」

あんじゅ「アレがほしい!」

そうしてあんじゅが指をさした先にあったもの。

それは、テレビに映る、子供向けおもちゃのCMだった。


真姫「あれ、っていうのは…」

あんじゅ「あのお姫様セット!あれが欲しいの!」

英玲奈「アクセサリーの一式だけど…、あんじゅ、別におもちゃではなく本物のアクセサリーでもいいんだぞ?」

ツバサ「そうそう。真姫は大金持ちだから、多少高価なものだって全然平気よ?」

真姫「あなたたちねぇ…」

あんじゅ「うぅん!あれがいい!あれじゃなきゃダメ!」


どうやらあんじゅはどうしてもあのおもちゃがいいようだ。

見た目には可愛いけれど、やはり子供向け、よく見るとチープな点も目立つ。

私にはよくわからないけど、あれにはあんじゅの心をつかむ何かがあるらしい。

えっと…、あのおもちゃの名前、は…。



ツバサ「…スカーレット・プリンセス、ね」



数日後、家にそのおもちゃが届いた。

嬉々として喜ぶあんじゅ。包装されたそれを持って嬉しそうに飛び跳ねている。

その姿を見ていると、私たちも自然に笑みがこぼれてくる。


英玲奈「あぁ…、あんじゅは本当にかわいいなぁ…」


アイツはいつもどおりだけど。

ただ意外なことに、あんじゅは自分の部屋に帰って箱を開けるものと思っていたのだけど。

なぜか彼女はこの場でその包装を破り始めた。

年頃のオンナノコって、そういうアイテムは独り占めしたいものと考えていたけど、どうやら彼女は違うタイプみたい。

そう脳内で分析してたら、さらに意外なことを彼女はし始めた。

箱から取り出した、そのアクセサリーの一つを、



あんじゅ「はい!これ、ツバサの!」

ツバサ「…え?」



私に、差し出した。

ツバサ「私の…、って…」


戸惑う私にあんじゅはさらに、


あんじゅ「これは英玲奈ので、こっちは真姫のね!」

英玲奈「は、はぁ…?」 真姫「えっと…」


これはいったい、どういうことなのだろうか。

おもちゃをねだったのにも関わらず、彼女はそれを私たちに譲渡したのだ。


ツバサ「あ、あんじゅ…?これは一体…」

あんじゅ「あのね、このアクセサリーはね…」


そんな私たちの疑問を晴らすかのように、あんじゅは説明し始めた。


あんじゅ「これはね、家族の証なんだよ!」

英玲奈「家族の、証…?」

あんじゅ「うん!みんながひとつずつ、アクセサリーを持ってて…」

あんじゅ「寂しくなったときや、泣きたくなったとき、アクセサリーにお願いするの」

あんじゅ「そしたら他のアクセサリーを持っている人にも、その気持ちが伝わって…」

あんじゅ「気持ちが伝わった人は寂しい人に、がんばれ、負けるな!って励ますの!」

あんじゅ「そうしたら、その気持ちも伝わって、元気になれる。そういうアイテムなんだ!」

あんじゅ「それでね、敵がやってきてピンチな時は、これを付けた五人が合体して…」


どうやら、アニメの話みたい。

朝にやってる子供向けのアニメの、変身アイテムなんだそうな。

そしてその番組の主人公たちは、5人姉妹。

まさにこれをつけてる人は家族、ということらしい。


あんじゅ「ほんとはねー…、姉妹なんだけど、仕方ないから真姫も入れたげる!」

真姫「わ、私も姉妹の一員…?年の離れた姉なのね…」

あんじゅ「違うよ!そのイヤリングはね、三女のミカりんのアイテムで…」

真姫「まさかの間…!?」

英玲奈「じゃあこのネックレスは…」

あんじゅ「それは次女のフミっちのアイテム!」

英玲奈「ほう…、私は真姫より上か…」

真姫「ぐぬぬ…」

ツバサ「…わ、私の指輪は…?これは、長女よね…?」

あんじゅ「それは五女の」

ツバサ「…」

あんじゅ「ふふふ、私が長女のだもん!おほほほ!可愛いわよツバサちゃん!」

ツバサ「…誰がツバサちゃんよ」


どうやらあんじゅからは、私は一番年下の妹扱いされてるみたい。

まさかの、ちゃん付けに降格してしまったのだった。

コンコン

ツバサ「…ねぇマキ。ご飯だけど…」


『そこに置いといて』


ツバサ「あの…、あとね、あんじゅからのプレゼントで…」

ツバサ「ブレスレット、なんだけど…。おもちゃのだけど」

ツバサ「これ、アニメで四女がつけてるヤツらしいの!あ、四女と言ってもね!」

ツバサ「なんと私なんか五女よ五女!10歳のあなたより下だなんて…」


『うるさい。研究の邪魔よ』

『ご飯だけおいてとっととどっか行って』




ツバサ「…ねぇ、真姫」

真姫「はい?どうしたんですか?」

ツバサ「マキ、いつからああなっちゃったんだろうね…」

真姫「引きこもってしまったこと、ですか?」

ツバサ「…うん。あんなんじゃ、真姫の会社を継ぐことなんて…」

真姫「そう、ですね…。あれじゃ大変かもしれませんが…」

真姫「でも、私はツバサを信用してますから」

ツバサ「え」

真姫「私の星へ羽ばたいてくれるんでしょう?」

真姫「おかげで私は、私がいなくなっても後のことを心配せずにいられますよ」

ツバサ「…あはは。そうね…。なんて約束しちゃったのかしら」

ツバサ「あなたのツバサになる…。結構、荷が重い宣言だったわね」

真姫「…そんなこと、ないですよ」


彼女と同じベッドの上で、寝る前のいつもの会話。

8年間、ほとんど欠かさず私は、彼女と同じベッドで寝る。

今更やめろと言われても、やめられなかった。

こんなところを見られたから、あんじゅに五女扱いされたのかしらね…。


真姫「…そういえば」

ツバサ「ん?」

真姫「あんじゅから、家族、ですってね。ふふっ…」

ツバサ「な、なによ…」

真姫「いえ…。ツバサ、今までそういう表現、あんまり好きじゃなかったって感じでしたから」

真姫「もう『家族』は、くすぐったくないですか?」

真姫「もう、私とあなたは、『家族』で、いいですか?」


…全く、いつの話をしているのか。

私が、家族って言い方を好きじゃなかったのなんて、ほんの一瞬だったのに。


ツバサ「…当たり前でしょう。大好きよ、『家族』」

真姫「…マキに、変な要求をされてしまいました」


マキの誕生日当日。

マキの部屋の前まで、彼女に直接ほしいものを訪ねに行った真姫が、

複雑な表情で私のもとへ帰ってきた。


ツバサ「変な要求…?どんなことを要求されたの?」

真姫「それが…、妹が欲しい、ですって」

ツバサ「はぁ?」


私も素頓狂な声を上げてしまった。

あのマキが…、妹…!?

初めて年相応の要求をしたんじゃ…。


真姫「でも、それがただの妹、ってわけでもなく…」

真姫「…私と同じ遺伝子を使った、クローン、だって」

ツバサ「クローン…。まぁ、彼女が妹と呼べる存在が作れるのだとしたら…」

ツバサ「あなたの遺伝子を使ったクローンくらいしかないんでしょうけど…」


彼女は出産に耐え切れる体力を持っていないから、妊娠はできない。

妹が欲しければ、クローンで作り出すしか方法はない。

でもまさか…。


真姫「…あのマキがねぇ」


全くの同意見だった。





数日後、真姫は約束通り、自身のクローンを作成したが、


マキ「ねぇ!その子のお世話は私にやらせて!お願い!」


そう無邪気にお願いされては、無下に断るわけにも行かなかったようで。

それから真姫のクローンが胎児となるまで、彼女は自分一人でその子の世話をしたようだ。



真姫「でも、彼女が年相応の願いを持ったのなら、喜ばしいことです」

真姫「彼女にも、心境の変化というものが見られるとわかったのですから」

真姫「あの子は私の知識を吸収しすぎて、既に私より賢い」

真姫「知識欲にとりつかれて、人間らしい感情をなくしてしまったのかと思いましたが」

真姫「どうやら、いらない心配みたいだったようですね」


真姫はそう語った。

私も、彼女が純粋に妹が欲しい、と思ったのなら、それは喜ばしいことだと思った。

でも、なぜだろう。




マキ「フ、フフ…!」




私は、その時。




マキ「…いいわ。その調子…!」




全く、素直に喜べなかった。


彼女が純粋な気持ちで、妹が欲しいだなんて。


私には信じられなかった。


だけど、喜ぶ真姫にその懐疑心は伝えられず。


胸のモヤモヤを、私は噛み殺した。


思えばそれが、最後のチャンスだったのかもしれない。


私が、彼女を失わずに済んだ、運命の選択の。





マキ「おおきく、育ってちょうだいね」

マキ「私の、かわいい妹…」

マキ「…いえ」


マキ「私の、知識の『器』…」

そして、その時は来た。


私が、18の頃。

今から、7年ほど前。



真姫の様子が、どこかおかしい。

とても、嬉しそうな顔をしている。

いえ、嬉しそうなのは、構わないんだけど…。

何を聞いても気持ち半分で、話を聞いてないような。

時々意味もなく、笑い出したりだとか。

正直、気味が悪かった。



ツバサ「どう、思う…?」

英玲奈「…さぁ、どうだろうな。流石に病状が悪化した、とかではないと思うけど…」

ツバサ「彼女の病気が脳に悪影響を及ぼすなんて聞いたことないわ。過去の錦野家の症例でもそういったものはなかった…」

英玲奈「一度、病院で見てもらったほうがいいかもしれない。…もしかしたら、別の病気かも」

英玲奈「例えば、痴呆症だったり」

ツバサ「縁起でもないこと言わないでよ。…でも、そうしてみる」



だけど、彼女の命が残り少ないこともまた、事実だった。

知らず知らずのうちに病気が悪化したせいで、ひょっとするとショックでどこかおかしくなってしまったのかもしれない。

どっちみち、異変を放っておくわけにもいかない。

仕事も休ませて、医者に診てもらおう。

そう決心した、その時だった。



マキ「ツバサ。こっち、来て」


ツバサ「…っ!?」



マキに突然、話しかけられた。

直接会って話をするのは、実に2年ぶりだった。

ツバサ「…な、なによ。いきなり…、ひ、久しぶりね」

マキ「えぇ、久しぶり、ツバサ。元気してた?」

ツバサ「元気…、してたわよ」


なに、こいつ。

久しぶりに出てきて、言うセリフがそれ、って。

しかもずっと引きこもってたくせに血色がいい。

一丁前に化粧もして、悔しいけど…、可愛く見えた。


ツバサ「こっち、来てっていうのは…?」

マキ「ちょっと大事な話があるの。私の部屋に来て欲しいのよ」

ツバサ「ごめんだけど、私今から真姫と一緒に病院へ…」

マキ「その真姫のことよ。…最近、様子がおかしかったことについて」

ツバサ「…!なにか、知ってるの?」


その時、マキは微笑んだ。

今になって思えば、それは狡猾な笑みだった。

獲物が餌に引っかかった、と言いたげな。


マキ「えぇ。知っているわ。…だから、来て」

ツバサ「…!あ、あんじゅ…?」


マキの部屋に来て一番最初に目に飛び込んできたのは。


あんじゅ「あ、ツバサ、ちゃん…」


あんじゅだった。

どうして、彼女がここに…?


マキ「彼女にも話しておきたくてね。英玲奈はさっき家をでて、話しそびれちゃったけど…」


ほとんど話したことも無いハズのあんじゅにも話しかけて、何を伝えるつもりなのだろうか…。


あんじゅ「私にも何がなんだか…。えっと、この子がマキちゃん、なんだよね…?」

ツバサ「えぇ、そうよ。この家の引きこもり要員」

マキ「悪かったわね引きこもりで。別にニートやってたわけじゃないんだからいいじゃない」


それは事実だった。

彼女は部屋の中にいながら真姫の事業の手伝い…、いや、一角を担っていた。

PCを用いて研究員に指示を与え、技術的に大きく組織に貢献していたのだった。

既に、真姫ですら把握していないところがあるほどに、大きく。


あんじゅ「本当に…、真姫そっくり。クローンだから当たり前、なんだろうけど…」

マキ「クローンだとかどうとかはどうでもいいでしょ。さ、本題に入るわよ」


あんじゅの話を遮って本題に入ろうとするマキ。

なぜか、少し苛立っているようにも思えた。


マキ「最近の、真姫の様子がおかしい点についてなんだけど」

ツバサ「あぁ…、そうだったわね。でも引きこもっていたあなたに何がわかるとも思えないんだけど」

マキ「ふふっ、ただ引きこもってるだけじゃないのよ?見なさい」


そうやって見せられたもの、それは。


ツバサ「これ…!この家の映像…!?それに会社内の映像まで…!」

あんじゅ「監視カメラじゃない…!いつの間に…!」


マキはPCのモニターから、屋敷や会社関係のビル内の映像まで、すべてを見通していた。

監視カメラを通して。


ツバサ「いつの間に、こんなもの…!」

マキ「さぁいつだったかしら。忘れちゃったわ」

マキ「…まぁそんなの些細な問題じゃない。これから起ころうとしている重大な問題に比べればね」

あんじゅ「重大な、問題…!?」

ツバサ「なによ、それ…」



マキ「錦野真姫が、財閥を、そして私たちを裏切ろうとしている、ってことよ」

裏切る。

その言葉の意味が一瞬わからなかった。



ツバサ「…どういう、こと」


マキ「そのままの意味。真姫はこの会社を捨てて、逃亡する気よ」


理解しても、やっぱりわからない。

彼女がこの会社を裏切って、どう得するというのか。


マキ「彼女の病気…、不治の病なんでしょう」

ツバサ「え、えぇ…。そうよ、そのはず」

マキ「そのせいであと数年で彼女は死ぬ、そうね」

あんじゅ「それが…、どうして会社を裏切るにつながるの?」

マキ「…見つかったのよ、その病気を治す術が」

ツバサ「…っ!!?嘘…!」

マキ「嘘じゃないわ。この論文を見て」


そうして見せられた論文は英語で書かれていた。

あんじゅはさっぱりだったろうが、私は英語も習っていたので読めた。

確かに、彼女や錦野家が患っている病気の治療法のことが、書かれているように見える。


マキ「これが発表されたのがつい先日。…といっても大した話題にはならなかったわ」

マキ「こんな難病にかかってるのはほんのひと握りの人間だけだからね」

マキ「だけど、当人である真姫はこれに食いついた。自分を苦しめている病気を治す治療法が見つかったのだから」

マキ「けれどこの治療法…、莫大な金が必要なのよね。おそらく…、この会社の6割以上は食い尽くす羽目になる額の金が」

マキ「彼女なら確かに支払える。だけどそれは彼女ひとりの財産ではないわ」

マキ「財閥の金であり、彼女一人のために費やされていい財産ではない」

マキ「既に跡取りの私を用意した上で、自分だけ延命するために財産を食いつぶせば、財閥関係者からもバッシングが下る」

マキ「当然錦野財閥の名も地に落ちて、治療を受けようとしても顔も知らぬ他人に邪魔だってされちゃうかも」

マキ「それを恐れた真姫は、内密に治療を受けることを考えた」

マキ「こっそりと財閥が保管する金庫を開き、莫大な財産を独り占めして海外へ高飛びすることで」

マキ「誰にも邪魔されず、一人治療を受ける環境を整えようとね」


…。

まさか…、そんな。

当然だけど、彼女の言うことを信じることはできなかった。

真姫が、私たちを裏切るだなんて。


ツバサ「…そんなに自信満々に語るんですもの。真姫が裏切る証拠、あるんでしょうね…!」

あんじゅ「そうだよ!証拠…!証拠がないと認められないよ!」

あんじゅ「そんなの…、ただのマキちゃんの勝手な推測でしか…」


マキ「証拠なら、あるわ」

証拠。

嘘であってほしいとすがった私たちに、マキはそれを叩きつけようとしている。

希望の星へ飛び立とうとしている翼を、へし折るがごとく。


ツバサ「証拠、って…」

マキ「この監視カメラの映像、見て」


そうやって突き出された映像には。


ツバサ「…っ!」

あんじゅ「これ、って…」


まごうことなく、真姫がいて。

周りの目を気にしながら、金庫に忍び込み。

大量の札束や純金をバッグに詰めている映像だった。


ツバサ「ぅ、あ…!」

あんじゅ「そんな…」


あまりのことに声が出せない。

本当に彼女は…、裏切っていたのだ。

私たちを。

財閥を。

そして…、あらゆる恵まれない子供たちを。

マキ「彼女が最近心ここにあらずで、どこか嬉しそうだったのは…」

マキ「長年患ってきた病気が完治することに対する喜びと…」

マキ「まんまを騙されているあなたたちに対する嘲りだった」

マキ「あの女の本性は、どうしようもないクズだったってわけよ」


そんなはず、ない。

彼女が…、あの真姫が、私たちを騙していただなんて。


ツバサ「そ、そうよ!本当にこのお金で治療を受けようと思ってるなんて、まだわからないじゃない!」

ツバサ「もしかしたら、なにか大金がいることが起きて、一時的に拝借しているだけかもしれないじゃない…!」

ツバサ「そ、それにっ…!この程度のお金なら、総帥である彼女が使用しても何ら問題は…!」


自分で言っていて、苦しい言い訳だと思った。

だけど、否定しなくては。

彼女の裏切りを、否定しないと。

私の今までが、否定されてしまう。


マキ「そうね、その程度なら…、問題はないでしょう」

ツバサ「ほら…、ね?」

マキ「でも、その程度の金じゃ、治療は受けられない」

マキ「治療には、もっと大量の額が必要よ」

ツバサ「そ、そうでしょ!?なら治療を受けるってことは…」

マキ「…もし、本当に治療を受けるのであれば」

マキ「また、金庫に盗みにくる可能性が高いわ」

ツバサ「え…」

マキ「たとえば、今日にでも」

マキ「その時に…、彼女にあって直接問いただせばいいじゃない」

マキ「それが、何よりの証拠になるわ」




今思えば。

色々と不自然なこともあったけど。

でもその時の私たちはパニックで頭が混乱していて。

細かいことに気が回らなくて。

絶望の道に続く扉のドアを。

自らの腕で開こうとすることにすら、気づいていなかった。

扉のドアってなんやねん ちょいとボケてきてるな
というわけで一旦中断します 夜寝ぼけ眼で再開します
下手すると今回中に終わらんなこれ じゃ、また後でな

はいさい
はい、再開しますの略語 それでは行くよ 

その日の夜。



ギィィィ… ガチャンッ


スタ、スタ…


ピッピッピッ…


ガコンッ



「…」



マキ「そこまでよ、コソドロ」


「…っ!」


マキ「ついに、尻尾を出したわね。…コソドロ」

マキ「いえ、錦野真姫」


真姫「ぅ、あ…」


ツバサ「真姫…、本当に…」


彼女がこの金庫室の鍵を開け、

金庫の前まで近づき、

暗証番号を入力して金庫の鍵を開けたのは紛れもない事実。

だけど…。



真姫「…」

ツバサ「真姫!お願い、理由を話して」

ツバサ「どうしてこんな夜中に金庫に忍び込んだか」

ツバサ「正直に答えて欲しいの」

ツバサ「あなたは…」

ツバサ「お金を盗んで、逃げようなんてしてない、わよね…?」



私の最後の希望を乗せた問い。

お願いだから、真姫。

否定、して。



マキ「…アハ」



だけどそんな私の淡い希望は。

微塵に砕かれることとなる。

真姫「…さい」


ツバサ「え…?」


真姫「ぇんな、さい…」

真姫「ごめ、んぁ…、さい…。ぉめんな…、さぃ…」

真姫「ごめんなさい…!ごめんなさい…!!」

真姫「わ、わたっ…、私ぃぃ…!!わたひはぁぁっ…!!」

真姫「おか、ね…、おかねぇぇっ…!!盗もうとしまし、たぁっ…!!」

真姫「逃げて、治療、して…!一人で、遊んで暮らすのを夢見てえぇぇっ!!」

真姫「あはははっ…!!ごめんなさぁぁいっ…!!」

真姫「わ、たしぃ…、ひぃっ…、あなた、たちぃ…、だまし、てた…んぉおっ…」

真姫「ひひひっ…、ひひっ…!めんご、めんご…、アアハハハハハハハハハッ!!!!!」



ツバサ「ぅ、あぁぁっ…!」


そん、な…。

嘘、嘘…。

でも、間違いなく…。

彼女自身のその口から。

自分は裏切ったという、自白を。

私は確かに聞いてしまった。


ツバサ「ぅっ…!!」


あんじゅに、あなたもこの場に来るかと訪ねたとき。

行きたくないって言ったのを、思い出した。

なるほど、今やっと。

あんじゅがどうして行きたくなかったのか、理解した。



ツバサ「うあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!!」



こんな光景、目の当たりにしちゃったら。

今までの人生、積み上げてきたものが全て崩壊する。

私は、理性が止める暇もなく。

彼女の元へと駆け出し。

その顔面に、思いっきり拳を浴びせた。


ツバサ「このぉっ…!!」

ツバサ「裏切りものおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!!!」



私の拳が、血と涙で濡れた。

どうして、あなたが泣いているの?

泣きたいのは、こっちのほうよ。

真姫「うぶぅっ…!!」


真姫が地面へと倒れこむ。

すかさず、追い打ちを。


ツバサ「このっ!このぉっ!!!」


一発、二発、三発。

どこかの骨が砕ける音がしたが構わない。

この女を、この裏切り者を、私がこの手で…!


マキ「その辺にしておきなさい。ツバサ」


マキが制止する。

私は止める気はなかったがどうしても体に気だるさを感じ、殴るのをやめる。


真姫「ぁ、ツバ、サ…」


ツバサ「どう、して…っ!どうしてよ…!!」

ツバサ「どうして、何も言ってくれなかったの…!?」

ツバサ「逃げるなら…、逃げるんだったら…!!」

ツバサ「私も、一緒に連れて行ってよ…!」

ツバサ「このっ…!!」


最後に一発、顔を殴ろうとしたけど、腕が上がらない。

よく見たら、真姫の顔には、一発しか殴った跡がなかった。


マキ「…後で病院、必ず行くのよ」


そこで、気づいた。

私は、延々と地面を殴っていたってことに。

砕けた骨は、私の拳の骨だったということに。

私の理性は、ギリギリのところで彼女をかばっていたということに。

急に激痛を取り戻し、その場に倒れこむ。


ツバサ「ぐ、ぁっ…!!あぐぁぁぁっ…!!」


もう私は、わけがわからなかった。

痛さと、悲しさと、虚しさと、怒りと、憎しみと、悔しさと、安堵と、恐怖と、憐憫と、嫌悪と。

いろいろな感情が混ざり合って溶け合って。

呻き、泣きながら縮こまった。

今までの思い出が走馬灯のように脳内を駆け巡る。

あれらが全て、一瞬にしてなんの価値もなくなったかのような。

そんな、寂しさも、感じた。



マキ「…ツバサの報復はこれでいいとして」

マキ「私のぶんが、まだ残ってるわよ?顔をあげなさい、真姫」

真姫「ぅ、ぁえ…」


マキ「…いい顔ね、真姫。左頬が腫れ上がってる」

マキ「あんなに美しかった顔が、台無しよ」

マキ「今は全然、私に似てない」

マキ「それがとても、私には心地いいわ」


真姫「マ、キ…」

真姫「マキ…」

真姫「…ゆるさ、な…ぃ…!」


マキ「でもねぇ…。この腫れも、数日すれば引いちゃうかも」

マキ「…そしたら、あなたの顔はまた、私にそっくりになる」

マキ「いえ、逆ね。私が、あなたにそっくりなのよ」

マキ「私は飽くまで、あなたの二番煎じでしかない」

マキ「そんなの、我慢できないのよね」

マキ「だから、その顔」

マキ「捨ててちょうだい」

マキ「ねぇ、これ何かわかる?」

マキ「このフラスコに入った薬品」

マキ「これね」

マキ「とっても強い酸性の薬品なの」

マキ「皮膚にかかったら、一生消えない火傷が残る」

マキ「頭のいいあなたなら、これをどうするか、もうわかるわよね?」



真姫「っ…!!や、やめっ…!!」



マキ「やめない」

マキ「さようなら、錦野真姫」

マキ「今日からあなたは、その名前を捨てるのよ」


キュポンッ

トロッ…


「ぃぎぃっ…!!」

「ぎやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!!」





知らない人の、知らない悲鳴が、金庫室に響いた。

耳と、心が、とても傷んだ。

その日から、錦野真姫は姿を消した。

マスコミはこぞって財閥関係者を訪れたが、誰も真相は知り得なかった。

不思議なことに、私たちには誰も取材が来なかった。

ちょうどその時期に行方不明になった雑誌記者が数名出たそうだけど。

錦野真姫が失脚したことで、錦野財閥の地位と名声は地の底へと落ちた。

マスコミにあることないことでっち上げられ、しまいには錦野財閥と真姫は、大悪党ということにされた。

数十年続いた錦野財閥の歴史は、幕を閉じたのだった。


その後、存在を隠匿され続けたマキにより、新しい組織が設立される。

名前は、UTX。

表向きには亡き錦野財閥の後釜を担うこととなったが。

実際は。



マキ「…私はね、屋敷の部屋に閉じこもりながら、外部の人間に指示を出し続けていたの」

マキ「ある日、とある一点から、不思議なエネルギーが漏れ出しているのを感知したわ」

マキ「そこへ、人を使って発掘させたらなんとね。とんでもないものが見つかったのよ」

マキ「いわば…、知識の泉、と言ったところかしら。その中には、地球のあらゆる記憶が、音となって眠っていたのよ」

マキ「私は感動したわ…。真姫の知識を全て貰い受け、それでもまだ足りないと思っていた私には、それはまさに最高のお宝だった」

マキ「けれどそれを我が物とするためには、条件が足りない…。少なくとも、この私の身体のなかに、その記憶を植え付けようなんて真似、できそうになかった」

マキ「だからね…。入れ物を用意したの。いえ、してもらったのよ。同位体…、全く同じ情報のクローン」

マキ「彼女を地球の知識の『器』とすることで、その情報をバイパスし私にも流れ込んでくるようにする」

マキ「これにより私は、全知全能の力を…。…いえ、まだ足りない」

マキ「進化はこの先に存在する。地球の記憶を完全に我がものとするには、情報が足りない」

マキ「だから、この街の人間を利用させてもらうの」

マキ「地球の記憶を小分けにして、小さな入れ物に閉じ込める」

マキ「ちょうど真姫が発展させた、障害児でも超人的な力を発揮できるアイテム…、あれを利用することで」

マキ「どんな人間にでも地球の記憶に触れることができるようになる」

マキ「それを繰り返し、徐々に情報を積み重ね…」

マキ「…いずれ、人間は進化のその先へと到達するの」

マキ「人類が、この星の頂点で居続けられるような、到達点へとね」



私は、UTXの実質的最高責任者として。

マキは、総帥かつ、裏向きの研究指導者として。

この組織をまとめ上げることとなった。

私は、真姫が消えたことで目的をなくし、何もかも無気力になっていたのだけれど。


「あなたは最終的に真姫を追い込んだ、彼女を失脚させた共犯者よ」


そう言われ、仕方なくトップの椅子に座ることとなってしまった。

でもきっとそうすることが、真姫に対する弔いになるのだと。

どこかで生きている彼女を想いながら、憎みながら。

どこか心にしこりを残して、無理やり自分を納得させて、続けていくことに決めたのだった。

気づいたら寝てた
12時過ぎたら途端に眠くなるように…
さらに次回へ続く ほなな

ある日、マキから一人の少女を任された。

3年間、誕生してから顔も見たこともなかった、彼女の妹。

真姫のもうひとりのクローン。

だけど、彼女は3歳のはず、なのに…。



ツバサ「もう、えらく成長して見えるのだけど…、それこそ、10歳くらいに…」

マキ「えぇ、そうでしょう?成長を促進させる培養液で育成したからね」

ツバサ「そんなものが、あるのね…。それにしても…」

ツバサ「10歳の頃のあなたと、瓜二つね…。口数が少ないところも含めて」


私の何気ないそのセリフに、マキはやけに嬉しそうな顔で、声で、こう答えた。


マキ「えぇ、そうでしょう。『私に』そっくりよね」

マキ「似ているのは、この子の、方」




マキが言うには、彼女を知識の器とするらしいのだけど、

地球の記憶を最低限理解するためには、今のままではダメなんだそう。


マキ「この子が情報を正しく理解できないければ、私に届く情報も純粋なものではなくなるの」

マキ「だから、適度な教養と、一般的な常識くらいは教え込んだわ」

マキ「あとはあなたが、この子に人間らしい心、というものを教えてあげてちょうだい」


人間らしい心、と言われても…。

どうすればいいのか、さっぱりわからなかった。


「…」

ツバサ「ねぇ、あなた…、お名前は?」

「…」

ツバサ「え、えっとね、私は…、綺羅、ツバサ…」

「…」

ツバサ「あー…、えっとぉ…」


初対面の少女と話すことがこんなにも辛いことだったなんて。

真姫はやはり偉大だったのだな、と感心する。

…いや、あの人のことはもう、忘れようと誓ったはずなのに。

何をするにしても、彼女の姿が脳裏にチラついて離れない。

それもそうか、と一人で納得する。

彼女は、私の全てだったのだから、当然だ。

ツバサ「人間らしい心…、そうね…」


やはり女の子として心の成長を望むのならば、オシャレが第一だろう。

自分を美しく着飾りたいと思うことこそ、人間として当然の心理だと思ったから。


ツバサ「…って、言っても」


その頃の私は、そういう自分を着飾るためのアクセサリーや洋服などは全て廃棄して。

生活に最低限のものくらいしか残していなかった。

煌びやかなものは、全て彼女からもらったから。

忘れるためには、必要な行為だった。

彼女からもらったものを全て捨てようとするならば、この名前も捨てる羽目になるのだけど。

こればかりは、染み付いてどうしようもない。


ツバサ「アクセサリー…、どうしようかしら」


英玲奈やあんじゅの部屋から借りる?

別に、それでもいいのだけど。

この子の存在は、他の子達には内緒にして、とマキに告げられたし。

それにあの日から、英玲奈ともあんじゅとも。

あまり話してなかったから、少し気まずい。

でも、他にアクセサリー、なんて。


ツバサ「…」

ツバサ「…あっ!」




ゴソゴソ…


ツバサ「ここに、確か…」

ツバサ「あった!これだ…、懐かしい…」



3年前のあんじゅの誕生日。彼女が真姫にもらったおもちゃのアクセサリーセット。

押入れの中に、まだ残っていた。

あんじゅも次のアニメが始まったらすぐに忘れちゃって、押入れの肥やしになっちゃったのよね。

紛失はしてないかしら…、っと。

箱を開けて確認してみる。



ツバサ「…えっと、ティアラ、ネックレス、指輪、ブレスレット、イヤリング…」

ツバサ「あれ?イヤリングが、片耳ない…。無くしちゃったのかしら」

ツバサ「…ん?底の方に、なにか、ある…?」


箱の底に何かが挟まっていた。

それは。


ツバサ「…手紙?」

これを、初めに読んでいるのは、誰でしょうか。

やっぱりあんじゅ?まさかの、英玲奈かな。

ツバサだったら、少し驚き。

でも、ここに入れておけば、きっとマキには見つからない。

彼女はこのアクセサリーに少しも興味を示さなかったから。

だから、ここが一番安全な隠し場所だと、思った。

聞いて、ツバサか、英玲奈か、あんじゅ。

私は、裏切るつもりなんかない。

全ては、マキが仕組んだこと、だって。



ツバサ「なによ、これ…!?」



そこには、マキが真姫に対して行った事の全てが書き記されていた。

真姫に対して、ガイアメモリというものを用い、催眠に近い状態に陥れたということ。

真姫は自分の意思でなく、金庫から金を持ち出すよう仕向けられたのだということ。

真姫が患っている病気の治療法なんて、まだ確立されておらず、全てはマキのでっち上げだということ。

手紙の文字は徐々に形を歪ませてゆき、所々にドス黒いシミのようなものが垂れていた。

血痕だった。

ガイアメモリの支配は強力なもので、マキに歯向かうようなことをすれば強烈な苦痛が身体を襲う、とも書かれていた。

その度に彼女は、自らの体に鞭を打って、マキの犯行を書き連ねていった。

絶えず襲いかかる苦痛にも耐え、歯を食いしばり、痛みで苦痛を和らげ、

真実を誰かに知らせるために、筆を取ったのだった。

けれど、彼女はマキの犯行を告発し、誰かに復讐を願っていたわけではなかった。

マキに歯向かえば、その人も自分と同じく、支配されてしまう。

だから、絶対に歯向かってはいけないと、言うことを綴った上で。

彼女は、ただ。

自分は、私たちを。

綺羅ツバサを、統堂英玲奈を、優木あんじゅを。

裏切ったのではない、と。

それが伝えたかった。

そう、手紙の最後に。

字とも取れないような、歪んだ文字で、書かれていた。

私は、

後悔した。

どうしてこれを早く、もっと早く見つけられなかったのかと。

まだ彼女が居る前に、見つけられたなら。

彼女を、殴ることなんて。

彼女との思い出を、捨てること、なんて…。

なかったのに…。

なかったのに

なかったのに

なかっ




ツバサ「うああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!」




後悔が津波のように胸に込み上がる。

今すぐ自殺したかった。

ナイフか銃がそばにあったのなら、実際、していたのかもしれない。

だけど、そこには壁しかなくて。

無力な自分を戒めるかのように。

ただ、ひたすら頭を打ち付けることしかできなかった。


ツバサ「どうして…、どうしてっ…!!」

ツバサ「なんで、気づいてあげられなかった…!!」

ツバサ「知らないことなんて、ないくらいに親しかったあの人の…」

ツバサ「心の叫びを、なんで、気づいてあげられなかったの…!!」

ツバサ「本当に、裏切ったのは…、裏切りものは…!!」

ツバサ「この、私だ…!!」


彼女の心を、裏切ってしまった。

彼女が必死の思いで手を伸ばした希望の星に。

羽ばたくことすら、忘れていた。

そんな、大愚か者。

それが、私。

実に、滑稽で、無様な、私。

ホント、死にたかった。

きっと最後の、アレがなかったら。

死んでたんだろうな。


ツバサ「うぅっ…!!うぎゅぅっ…!!う、…ぁ?」


どうやら最後だと思った手紙に、続きがあったらしい。

裏にP.Sと書いてあった。

そこには。

P.S

家族の証の、片方のイヤリング、もらっていきます。

これがある限り、私たちはずっと一緒。

離れていても、家族ですよ。


錦野真姫




ツバサ「家族の、証…」


そういえば、このアクセサリー群は、そんな話のものだった気する。

辛いと思えば、気持ちが伝わって、励ましあえる。

そんな、家族の証。


ツバサ「…」


離れていても、家族ですよ。

彼女は、彼女の希望を裏切った私を、まだ家族だと言ってくれている。

離れていても、と綴っているということは、これが見つからず、屋敷を追放されることを想定して。

私たちがこれに気づかないで、彼女を裏切りものと罵ったとしても。

家族で、有り続けたいと、思っている。


ツバサ「…だったら、私は…」


私の、すべきことは。

彼女に侘びて、死を受け入れることじゃない。

今、ここで綺羅ツバサの人生は、終わった。

残り全ての人生を、真姫一人のためだけに捧げる。

それが、私のするべきこと。

私が彼女にできること、それは。

彼女を、生きながらえさせる。

もう数年しか生きれない彼女の命を、永遠のものに。

目指す道に、何があろうとも、私はその信念を曲げない。

誰かを裏切ろうと、誰かに裏切られようと。

誰かを殺めようと、誰を傷つけようと。

私は、真姫のためだけに生きる。

そして、真姫とともに、生きる。

今度こそ、絶対に。

「お姉ちゃん…?」


気づけば、そばにマキの妹が立っていた。


「…すっごい叫んでたけど、あれ、何?」

ツバサ「あ、あぁ…、ごめんなさい…。何でもないの、なんでも」

「それで、さっき言ってたアクセサリー、ってやつ、見つかった?」

ツバサ「えっ…、あぁ、そうだった、わね。うん、これよ」


片方のイヤリングが欠けたアクセサリーセットをその子に差し出す。

あ、でも。


ツバサ「ごめんなさい。よく考えたら、これは…」


家族の証。

ティアラは、長女のあんじゅ。

ネックレスは、次女の英玲奈。

イヤリングは、三女の真姫のもので。

指輪は、五女の私のものなの。

だから、あなたには…。


ツバサ「あ、そっか…」


ブレスレットだけは、彼女が拒否したから。

まだ、誰のものでもないんだった。


ツバサ「この、ブレスレットなら、あげる」

「これ…?」

ツバサ「うん、綺麗でしょ?」

「…えぇ」


その子は腕に、ブレスレットをはめる。

そういえば私の指輪は、もう小さくてはまらないな。

3年前も、キツかったけど。


ツバサ「…気に入ってくれた?」

「…」

「…少し、だけ」


そう、それなら、よかった。

あなたも、今日から。

私たちの、家族よ。

ツバサ「私は…」

ツバサ「私の信念は、微塵も曲がってはいない」

ツバサ「UTXを裏切った英玲奈を殺そうと、ガイアインパクトのために西木野真姫を犠牲にしようと」

ツバサ「私の目的は、ただ一つ」

ツバサ「もう、余命少ない、私の母に」

ツバサ「永遠の命をプレゼントすることだけ」

ツバサ「さぁ、それを返しなさい」

ツバサ「それは、私の、私たちの」

ツバサ「家族の、証よ…!!」



錦野家 儀式の間



希「…」

凛「…」


ツバサ「…さぁ、早くっ…!!」

ツバサ「返さないというのなら、力づくで…!!」\ユーフォリア!!/

ツバサ「もはやどんな抵抗も、無意味だ…!!」ピチュゥゥゥゥゥン…!!


希「…っ!!」

凛「希、ちゃんっ…!」


ユーフォリア・D「もう西木野真姫は消えたわ。今はあんじゅと共にある…!」


希「ひ、くひっ…!!」

凛「希ちゃんっ!しっかりして…!!」

希「…っ!!」


(真姫『でもね、…夢の中ででもいいから、忘れないで欲しいの』)


希「あ…っ!」


(真姫『私は、消えない』)

(真姫『あなたの心に、悪魔と相乗りする勇気が』)

(真姫『ある、限り…』)


希「そう、やった…!」

希「あの子がうちを相棒と呼ぶ限り…、うちは折れへん…、約束やった…!!」

希「これ、預かってて…!」スッ

凛「す、スカーレット・プリンセスだね…、わかった」

希「…!」\スター!!/

ガシャンッ…!!


希「さぁ、来い…!!」

希「相棒…っ!!!!」

ジジジッ…!!ジジッ…!!


アグリネス・X「ギッ…!!グアァァッ…!!ツバサ、チャ…!」


ユーフォリア・D「…っ!?どうしたの、あんじゅ…!」


アグリネス・X「マキチャンガ、ナカデ、ナマイキナ、コト…!!」



ビジジジッ…!!

希「来たっ…!」

希「変身っ…!!」

\クレッシェンド!!/\スター!!/ デレレーンデレレデレレレーン


Muse「…」

凛「わぁ…!」


ユーフォリア・D「そ、そんなバカなっ…!」


Muse「見事に私を呼び込んでくれたわね、希」「真姫ちゃん…」

凛「真姫ちゃんっ!!」


ユーフォリア・D「ど、どういうことなのよっ…!!」


Muse「シュラウドがヒントをくれたの。最後の逆襲策よ」

Muse「Museの変身システムは知っているでしょう?私の意識をメモリに乗せて、希に飛ばしたの」


ユーフォリア・D「そんなマネをしたら…!あんじゅはメインプログラムを喪失した状態になる…!」


アグリネス・X「グ、アァァァ…!!ウアァァァッ…!!」


Muse「そう、バグるのよ」


ユーフォリア・D「なんて、ことを…!!」

ユーフォリア・D「私は…!私は全て真姫のために、真姫のためを想って、この計画を利用してきたのに…!!」

ユーフォリア・D「どうして、最後の最後に、真姫に、邪魔を…!!」


Muse「彼女は、そんなこと、望んじゃいなかったのよ」

Muse「ただ、平穏に暮らして欲しかっただけ」

Muse「あなたは彼女のことを想うあまりに、道を違えてしまった。多くの人を、犠牲にしてきた」

Muse「メモリを憎むばかりに、メモリに魅入られ、街を泣かせてきた怪物、綺羅ツバサ…!!」



Muse「「さぁ、お前の罪を数えろ!!」」



ユーフォリア・D「私は、何も悪くなんかない…!!」

ユーフォリア・D「悪いのは、全部っ…!!!」

時間的に中断 今日の夜は書けそうにないので次回は明日以降に
UTX編を書いてしまったせいで情が移って悪役っぽさがなくなってしまったかもしれない
まぁ、裏にとんでもない悪役がいてくれるからラスボスは問題ないでしょう
犯行の動機付とかその他諸々おかしいところはあるかもしれませんが大目に見てください
まだ話は途中ですが個人的には一つの話を書き終えた気分です
それで次回まで ほなな

東條西木野☆探偵事務所内


穂乃果「すぴー…、ぐがー…」


ことり「う、うぐっ…!!こんな、ところで…、寝ている場合じゃ、ないのに…!!」

ことり「うぎゅぅぅっ…!!」ググッ…

ことり「ひゃっ!?」ズリッ


ドサァッ…


ことり「あいたたた…、ベッドから滑っちゃった…」


スッ


ことり「ん…?」


絵里「…おはよう、ことり」

ことり「あ、絵里ちゃん…」

絵里「手、貸したげるわ。さ、行くわよ」

ことり「え、でも…」

絵里「あなたも、そのつもりだったんでしょ?」

絵里「わたしなら、大丈夫。もう、安っぽい幸福なんかに負けはしない」

絵里「ボロボロのあなたが頑張ろうとしてるんだもの。座り込んでちゃ、バカみたいでしょ」

ことり「…」

ことり「うん、そうだね」


ガシッ!!

錦野家 庭


ズサァッ

Muse「くっ…!!」


ユーフォリア・D「裁きを受けるがいい…!!」

Muse「へっ…!おまえがなぁ…!!うおぉぉぉぉぉっ!!!」

ダダダダッ!!


ユーフォリア・D「ふっ!」キュピィィィンンッ…!!

Muse「なっ…!」


ズゴォォォォッ!!


Muse「ごっはぁっ!!」ドッサァッ…!!


ユーフォリア・D「うっらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」グジュルルルルッ…!!



『GIAAAAAAAAAAAAA!!!!!』ブォォンンッ!!



Muse「のわぁっ…!!」「ぐっ…!避けきれな…」



ギャルルルルルルルッ!!


ドガッシャァァァァァァァァァッ!!


『GUGIIIIIIIIIIIIッ!!』



Muse「なっ…!」「リボルマキー…!?」

キキッ…

ウィーン… パカッ



ナイト「へへんっ!やってきたよ!」

ディコーラム「観念しなさいデカブツ野郎!」


Muse「ことりちゃん!えりちっ!」


ナイト「私が操り人形…?上等だよ!」

ナイト「それで悪を砕けるなら、人形でもなんでも構わないよ!」

ディコーラム「その意気よ!さぁ…、行くわよ!!」


Muse「意気はいいんだけど…、どうやって戦うつもりよ」

凛「あんなおっきくて空に飛んでるの、対処のしようがないにゃ…」

Muse「絵里ならば空を飛べるけれど、火力不足だし…」「ことりちゃんは一撃が大きいけど相手が空中にいたら…」


ディコーラム「だったら…!」

ナイト「二人の力を合わせれば勝てる!」

ディコーラム「ことり、アレをやるわよ!」

ナイト「うん!」


Muse・凛「「アレ?」」


ディコーラム「決まってるわ!」

ナイト「合体だよ!!」


Muse「「がっ…!?」」


ユーフォリア・D「がっ…!?」


凛「合体ぃぃっ!?」

ナイト「風吹き荒れて嵐呼び!」\ルーク!!/ \ビショップ!!/ \エース!!/ \スラッガー!!/

ディコーラム「雲引き裂いて雷走る!」\ペルソナ!!/ \スレイプニル!!/

ナイト&ディコーラム「「風と雷一つになりて!天下御免のアイドル合体!!」」



ピッカァァァァァッ!!



Muse「な、なんか謎の光が二人を包んでる…?」「い、一体…!?」

凛「最終回も近いからって勢いでテキトーなことやってるんじゃ…!」

Muse「ありうる…!」



「「ハァァァァァッ!!」」


「「合体完了…!これが私たちの新しい姿…!」」

「「見るがいいわ!!」」デデーン



Muse「なっ…!」「これは…」




凛「絵里ちゃんがことりちゃんをおんぶしてるだけだにゃ!」ババーン



ナイト「そりゃそうだよ!合体なんて普通できるわけないもの!」

ディコーラム「だけどこれなら…!ことりの重い一撃はアイツに与えられる…!」

ナイト「よっしゃいっちゃえ絵里ちゃんっ!!」

ディコーラム「おう!!」バシュゥゥッ!!


バヒュゥゥゥウゥッ!!


ナイト「ハァッ!!」\ルーク!!/

\ルーク!!プロモーション!!/


ナイト「くらえぇぇぇぇぇっ!!!!!」

ズゴォォォォォッ!!!


『GUAAAAAAAAAAAAA!!!!!!』




Muse「す、すごい…、普通に戦えてる…」「ある意味才能ね…」

錦野家 儀式の間


アグリネス・X「ウ、ウグゥゥッ…!!」


<キュイィィィイィッ!!


ズバシュゥゥッ!!


アグリネス・X「ウオグッ…!!?ウ、ウアァアアァァァァッ…!!」

アグリネス・X「グギャァァアアァァアァァアアアアァァァァァッ!!!!」


ドガァァァァァァァンッ!!


バキバキバキッ… ゴゴゴッ…



錦野家 庭


ドッガァァァッ…


ユーフォリア・D「…っ!!?あ、あんじゅっ!!あんじゅぅぅぅっ!!!」

ユーフォリア・D「屋敷が…!私たちのお家が、崩れて…!!」



<キュイィィィイィッ!!

パシッ!!


Muse「エクセレントメモリが、私の肉体のデータを取り戻した…!」

Muse「「ハァッ!」」ガションッ!!


\エクセレント!!/ テレレレテーレッテレッテッテレー



ユーフォリア・D「あ、あぁ…!!私たちの、思い出が…!」

ユーフォリア・D「許さ、ないっ…!!」


Muse「あんたこそ、どれだけの人の思い出を奪ってきたか…、わかってないようね!」

Muse「自分だけの幸福を求めて、他人をすべて踏み台にしてきた…!」「それがあなたの罪よ!!」


ユーフォリア・D「黙れっ!!黙りなさいっ!!あなたたちに、私の何がぁぁぁあぁぁっ!!!!」ダダダッ…!!


Muse「はぁっ!!」バシィッ!!

ユーフォリア・D「ぐっ!」

Muse「ていっ!!」ドガァッ!!

ユーフォリア・D「ごふっ…!!」

Muse「うりゃぁぁっ!!!」ズゴォォォッ!!

ユーフォリア・D「う、ぐぅぅぅぅっ…!!」


ユーフォリア・D「ぐ、私は…!私はぁっ…!!」

『GUGIAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!』


ナイト「右っ!!」

ディコーラム「うんっ!」ビュンッ!!

ナイト「せいやぁぁぁぁっ!!」ズバァァッ!!


『GUGIIIIIIIIIIII!!!!!!!』


ナイト「今度は左っ!!」

ディコーラム「オッケー!」ビュビュンッ!!

ナイト「どりゃぁぁぁぁぁぁっ!!」ズゴォォォォッ!!


『GUGIGAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!』




Muse「はぁっ!」ズゴォッ!!

ユーフォリア・D「がぁっ…!」


(私は)


Muse「せいっ!!」ドゴォッ!!

ユーフォリア・D「ぐぅっ…!」


(どこで、間違えてしまったのだろう)


Muse「おらぁっ!」ベキィィッ!!

ユーフォリア・D「うぐっ…、が、ふっ…!」ドサァッ…


(何を犠牲にしてでも、彼女を、真姫を…、母を、救いたかった)

(あの日、寒空の下、私を救ってくれたあの人を)

(今度はなんとしても、私が救ってあげたくて)

(その為に、憎きマキに協力し、地球の記憶の管理も任されるようになり)

(彼女に消えない刻印を残した、ユーフォリアメモリすらも授かって)

(彼女の信頼を勝ち取り、ガイアインパクトを引き起こす計画すらも利用して)

(英玲奈を殺し、あんじゅを星に捧げ、マキへの復讐をも必死でこらえて)

(ついに、あの人に尽きることのない命を与えられる、はずだったのに…)

(どうして、最後の最後で…)

(あなたが、邪魔をするの…!)

(『真姫』…ッ!!!)



Muse「これで、止めっ…!!」

\エクセレント!!真姫シマムドライブ!!/

ナイト「はぁぁぁぁぁぁっ!!」

ディコーラム「うらぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」ビュォォォォォォォッ!!


ナイト「絶望が…!」

ディコーラム「お前の…!!」


ナイト&ディコーラム「「ゴールだぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」」

\ルーク!!真姫シマムドライブ!!/ \ディコーラム!!真姫シマムドライブ!!/


ナイト「焼き鳥には相応しい…!」

ディコーラム「巨大な串を…!!」

「「くれてやるっ!!!」」


「「せいやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!」」


バヒュゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!!!



『GIッ…!!GIAAAAAAAAAAA!!!!』


ズバシュゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!!!!

ドガァアァァァァァァァァァンッ!!



\エクセレント!!真姫シマムドライブ!!/


Muse「はぁぁぁっ…!!」ダダッ!!


Muse「「ミューズエクセレントッ!!」」ダンッ!!


ユーフォリア・D「ぐっ…!」


ズゴォォォォォォォッ!!


ユーフォリア・D「ぐあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!」

ドガァァァァァァァッ!!



ユーフォリア・D「ぐ、がぁっ…!」ピチュゥゥゥゥゥン…!!

ツバサ「ぁ…!」


『GUAAAAAAAAAAAAA…!!』

ドガッシャァァァッ…!!




Muse「はぁっ…!はぁっ…!」「勝った…!!」


凛「や、やったぁっ!!!…あ!」


ことり「はぁっ…!はぁっ…!!うぐっ…」

絵里「くっ…、流石に、私も応えた、わね…」

凛「だ、大丈夫…!?」ギュッ

ことり「う、うん…。へ、平気…」ブシャァァァッ

凛「わぁぁっ!!?鼻血が吹き出たにゃ!?」

ことり(凛ちゃんに抱き抱えられたせいで興奮しちゃった)ブッシャァァァァァ

絵里「なんとかしなさいよそれ」


ドッガァァァァァンッ…!! バゴォォォォォォンッ…!!


絵里「あ…!」

凛「お屋敷が…」


Muse「…」ピチュゥゥゥゥゥン…

希「…」

真姫「あ…」

真姫「私の、家が…!」

ギュッ

真姫「…っ!」

希「…」フルフル

真姫「ぅ…」

真姫「やっと…、やっともう一度あそこで、一緒に暮らせると思ったのに…」




錦野家 門前


ドガッシャァァァ…


英玲奈「あ、あぁ…!家が…!」

英玲奈「私たちの、いえ…」

英玲奈「わたし、たち…?」

英玲奈「…って、誰だっけ…」

英玲奈「そもそも、私は…、私は、いったい…」

英玲奈「だ、れ…?」

英玲奈「ぅ、ぇあ…」

英玲奈「…」


マキ「…少し計画とは違ってしまったけれど、問題ないわ」

マキ「いえ、むしろ好都合」

マキ「さ、最後の仕上げと行きましょう。英玲奈。…いえ」

マキ「ライブ・ドーパント」


英玲奈「………」ピチュゥゥゥゥゥン…!!

錦野家


ボォォォォォッ…!!


ツバサ「はぁっ…!はぁっ…!!」

ツバサ「まだ、まだよ…!まだ…」

ツバサ「ユーフォリアのメモリは、壊されていない…!」

ツバサ「これさえあれば、あとは…」


ガチャッ…


ツバサ「…っ!!」


ヒュォォォォッ…


あんじゅ「…」


ツバサ「あんじゅ…!あんじゅはデータとなって生き続けている…!」

ツバサ「ならまだ、まだガイアインパクトは終わってない…!」

ツバサ「もう一度エネルギーを集約すれば、次、こそ…!」


ザシュゥゥゥッ


ツバサ「ごぶふっ」

ツバサ「…え?」

ツバサ「なに、これ…」

ツバサ「う、腕…、が…!腹部を、貫通…?」


ライブ・D「…」


ツバサ「え、れな…!き、貴様っ…!!」


マキ「いえ、違うわ。彼女はもう、英玲奈じゃない」


ツバサ「…っ!ま、マキ…!これはどういう…!」

マキ「最後の仕上げよ。ガイアインパクトのためのね」

ツバサ「仕、上げ…!?」

マキ「…裏切り者の排除」

マキ「気づいていたのよ?ツバサ」

マキ「あなたがガイアインパクトを真姫のために発動させようとしていたことなんて」

マキ「とっくの昔に、ね」

ツバサ「ん、なっ…!!」

マキ「ライブ・ドーパント」

ライブ・D「…」ズリュッ…

ツバサ「ぐふっ…!がはっ…!」

ツバサ「はぁっ…!はぁっ…!!」


マキ「アハハ、無様ね。絢瀬絵里にしたみたいに、自分もお腹に大きな穴開けちゃって」

マキ「それも新しいファッションなのかしら?私、そういうの興味ないから、知らないけど」


ツバサ「ハァッ…!…ハッ!残念、だったわね…!」

ツバサ「一撃で仕留めれば、まだ生きられたものを…!」

ツバサ「私には、まだこれがある…っ!!」\ユーフォリア!!/ ピチュゥゥゥゥゥン…!!


マキ「…おっと、そうだったわね。危ない危ない」

マキ「それを使われると、さすがの私といえども絶対服従を誓わざるを得ないわ」

マキ「少し、下がってないきゃね」


ユーフォリア・D「何をっ…!!フンッ…、だったら…!!」

ライブ・D「…」

ユーフォリア・D「ハァッ!!」グジュルグジュル…!!


ライブ・D「…」グジュルルル…


ユーフォリア・D「…さぁ英玲奈。マキを殺しなさい」

ユーフォリア・D「そうすれば、至上の幸福があなたに」


ズシュゥゥゥゥッ


ユーフォリア・D「うっぶ」

ユーフォリア・D「ごっぱぁぁぁっ!!…が、ひっ…?」


ライブ・D「…」


ユーフォリア・D「なん、で…」

ユーフォリア・D「なんで、私の…、言うことを、きかない…?」

ユーフォリア・D「ユーフォリアは、最強の、メモリ、なのに…」


マキ「アハハハハハハ!二回も腕を刺されちゃうなんて!無様すぎるじゃない!」

マキ「えぇそうよ。ユーフォリアは最強のメモリ」

マキ「作った私がそういうんだもの間違いないわ」

マキ「幸福を感じることのできる心を持つ人間には、打ち克つすべはない」

マキ「それが、心を持つ限りは…ね?」


ユーフォリア・D「な、に…?」


マキ「今の英玲奈は、心を持たない。それこそ、ただの人形よ」

マキ「私ね、最初からあなたを疑っていたわけじゃないの」

マキ「あなたに計画を任せたりだとか、最強のメモリを渡したりだとか」

マキ「そんなの信頼してないとできないことよ」

マキ「けれど…、私は気づいてしまったのよ。あなたの真意に」

マキ「余命少ないあの女の命を永久のものとするため、ガイアインパクトを利用しようとする、だなんて」

マキ「当然そんなやつ、私の計画から排除してやる」

マキ「…けれどね、ユーフォリアのメモリは私ですら厄介だった」

マキ「あなたに逆らえば、なすすべなくやられてしまう。本気であなたにメモリを与えたのを後悔したわ」

マキ「だから…、あなたを殺すための駒が必要だった」

マキ「そしてその為に必要なのがライブメモリ。それと…、死体よ」

マキ「ライブメモリは使用者の心臓の役割を果たし、その人物に生を与え続けるメモリ」

マキ「でもそれには条件がある。使用者は既に死んでいる必要があるってこと」

マキ「ただ死ぬだけじゃなく、ちゃんと五体満足でいないと、復活させても録に動けないのも欠点かしら」

マキ「だからこそあなたに、裏切りもの、統堂英玲奈の排除を任せたの」

マキ「あなたなら…、英玲奈を殺すとしても、絶対に体は傷つけない」

マキ「愛しい幼馴染だもの。せめて美しく死なせてやりたい。…あなたはきっとそう思ったのでしょう?」

マキ「そして私の予想は大当たりした。あなたは華麗に美麗に英玲奈の心臓だけを破壊し、他の部位は完全に無損傷だった」

マキ「おかげで私は最高の兵士を手に入れることに成功したわ。ありがとう、ツバサ」

マキ「ライブメモリは死者を蘇らせるメモリ。けれど、ただ蘇らせるわけじゃないの」

マキ「心臓の代替を果たす代わりに、ライブメモリは使用者のあるものを食べてしまう」

マキ「それが、心」

マキ「ライブメモリは英玲奈の心を徐々に食べ尽くし、そして今、生ける屍と英玲奈は化した」

マキ「彼女には、どんな精神干渉も通用しないわ」

マキ「まさに、あなたを殺すためだけに生きる人形」

マキ「でもまさか…、Museにやられちゃうなんてね。それこそ想定外だった」

マキ「まぁでも…、それの方がかえって好都合だわ。初動がやりやすくなる」

マキ「そういうわけだから、さよなら、ツバサ」

マキ「私は私の計画を遂行する。あなたはそこでおねんねしてなさい」

マキ「裏切りものは、消えるのね」

ここに倒れてから、どれほどたったのだろう。


身体に大穴を二つも開けられているというのに、意識ははっきりしている。


周りの景色はとてもゆっくりで、私を囲む炎の温度も、さほど感じない。


むしろ、寒いかも。


身体が冷たくて、凍えそうになる。


あぁ、そうだ。


あの夜も、こんな冷たい夜だった。


お腹がすいて、喉が渇いて。


どうしようもなく、夜の街を徘徊していた私に。


あの人は、声をかけてくれたんだっけ。


優しく、暖かな声で。


小さな私の前で、膝をついて、目線を合わせて。


あなたがかけてくれた言葉が、私の希望の星となった。


あなたがいてくれたおかげで、私はツバサになれた。


綺羅星に向かって、羽ばたく翼。


だから、綺羅ツバサ。


私は、あなたの翼に、なれたのかな。


不意に瞼が重くなる。


目を閉じるとそこには。


眩いばかりの、星空が。


あぁ、なんだ。


こんなところに、あったんじゃない。


私たちの、きらめく星たち。


私と真姫が目指した、希望の星空が。

「きー…らー…きー…らー…」






「ひー…かー…るー…」







「よー…ぞ…ら、の…」






「ほ、し…」









「よ…」

東條西木野☆探偵事務所内


希(うちらは綺羅ツバサの最期を律子さんに伝えた)

希(彼女は怪物やったけど、スカーレット・プリンセスにかける思いや)

希(錦野真姫への愛情から鑑みて、確かに人間の心を持っていた)

希(きっとどこかで彼女は歪んでしまったんやろう。愛ゆえに…)

希「愛することが、罪…、か。どこかで聞いたような台詞やね」

凛「え…!?それ今ここで言っちゃっていいやつなの!?」

希「えっ…。ダメなん?」

凛「あ、あー…、どうなんだろうね」

希「…?どういうことよ…」

凛「ま、まぁそれは…、ね?ことりちゃん」

ことり「うわぁ凛ちゃんかわいい」

穂乃果「ことりちゃん!?なに妻の前で他の女の子を褒めるような発言を!?嫉妬しちゃうよ!」

ことり「ごめん穂乃果ちゃん怪我のせいでリミッターがきかなくなっちゃって凛ちゃんペロペロ」

穂乃果「うわぁぁぁぁぁぁぁぁんん!!ことりちゃんのばかあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

絵里「なにこれ意味わかんない!」

凛「それ真姫ちゃんのセリフ…。って、真姫ちゃん本人は…?」


真姫「…」

真姫「スカーレット・プリンセス、か…」

真姫「これをつけて祈れば、その祈りがどこかにいる家族に伝わる…」

真姫「…片耳のイヤリングを持ったあなた」

真姫「今、何かを感じているのかしら」

真姫「その気持ち、今なら…、私も伝わっている気がするわ」

真姫「家族、だったんだものね」



希(地球の記憶を巡る、一つの『家族』の愛憎劇は幕を閉じたかに思えた)

希(せやけど、事件はまだ終わってなかった)

希(あんじゅちゃんが焼け跡から見つからなかったんや)





マキ「さぁ、フィナーレと参りましょう」

マキ「最終楽章の、幕開けよ」





第37話「裏切りものにはVを / きらきら星」

おわり

ツバサ「やっと終わった…、長かったわね37話」

英玲奈「私たちのカコバナ、もとい、ツバサの過去話で100レスほどとってしまったからね」

あんじゅ「こんなに長い一話は初めてだよね…。最初に2スレで終わらせようとしてたのがバカみたいだ」

マキ「長かったこのスレも残すはあと3話ねー…。どうなっちゃうのかしら」

英玲奈「正直早く終わりたい」

あんじゅ「寝たい」

ツバサ「真姫と遊びたい」

マキ「新ジャンルツバ真姫…、なんか汚らしい響きね」

マキ「一応ツバサの設定は…、えっと、多分シュラウドの正体が判明した頃から考えてたわ」

あんじゅ「それかなり最近だよね」

英玲奈「そんなわけだから過去設定とつじつまが合わないような台詞も多々あるかもしれないな」

ツバサ「むしろ見つけてくれるほど読んでくれてる人がいたら大喜びよ」

マキ「あー…、なんか他にも語りたいことがあった気がするけど思い出せないから今日はおしまい」

あんじゅ「マキちゃんは長ゼリフで喋り疲れてるもんね」

英玲奈「私は無言だしな」

ツバサ「私に至っては死んでるし」

マキ「じゃ、次回をお楽しみに」

マキ「これで決まりね」

マキ「あ!言いたいこと思い出した」

英玲奈「どうしたいきなり」

マキ「いえね、偶然いい感じに当てはまっちゃったシリーズが二個あることを思い出して」

ツバサ「何そのシリーズ…」

あんじゅ「大勢の人々にはどうでもいいシリーズなのは確かそうだけどね」

マキ「まぁまぁ、いいじゃない。こういう話が好きな人だっているかもだし」

マキ「具体的に言うと、誰でも理解しやすいタロットの話と知ってる人にしか伝わらないえっちなゲームの話があるわ」

ツバサ「二つ目の話が唐突すぎて意味が…」

マキ「一つ目のタロットの話なんだけどね。今回のお話の上で希が呟いた謎のセリフの中に、タロット関連のワードがあったの気付いてたかしら」

英玲奈「なんか…、お星様とかお月様のことかな」

マキ「あぁそれそれ。それを書くにあたってタロットのことを調べてみたんだけど」

マキ「実は星のタロットの正位置の意味には、希望、というものがあるのよね」

ツバサ「今回で散々言っていたような気がするんだけどそれ」

マキ「いやそうだけど。でもこれってすごくない!?」

あんじゅ「なにが」

マキ「ほら、東條希の使うメモリ。いわば左翔太郎で言うところのジョーカーに当たるメモリは…」

マキ「スター…。希望…、つまり希」

マキ「なんとなくで使わせたスターのメモリにはなんと希という意味が込められていたのよ!!」

英玲奈「あー、そういう…。っていうかなんとなくだったのか…」

マキ「うん。元々これの前身に当たる西木野☆星空クリニックは、西木野真姫は通称スター西木野、星空凛は名前に星がついている、というスター繋がりという理由で始めたの」

マキ「そして東條希はタロットでスターが希望…、つまり希だから…、彼女こそ三人目のスターを持つものに相応しかったのよ!」

ツバサ「何その選ばれしもの的な」

マキ「元々西木野と東條で西東だから、って理由で選んだ希にまさかのスター繋がりがあったことに驚いた、ってわけよ!」

あんじゅ「うんうん、なるほどねー…。で、二つ目の…、えっちなゲームって何?」

マキ「あー…、これはすごいマイナーな話だから、わかる人は、あー、ってなるだけの話なんだけど」

マキ「今回ツバサがきらきら星を歌ったじゃない?」

ツバサ「えぇ、歌ったわね。そこから私の名前の由来となった、って設定ね」

マキ「そしてツバサはユーフォリア・ドーパントでもある…」

英玲奈「それが何か関係が…?」

マキ「実はとあるエロゲーにおいても、ヒロインがきらきら星(英語で)を歌うシーンがあるのよ」

マキ「そしてそのエロゲーのタイトルは…、『euphoria』」

あんじゅ「えっ」

マキ「元々ツバサのメモリのユーフォリアはそのエロゲーから拝借したのだけれど」

マキ「きらきら星を歌わせてからそういえばこっちのゲームにもそんなシーンあったと気づいて一人で喜んでたわ」

英玲奈「アホだな」  ツバサ「というか今さらっと私のメモリがエロゲーから使われたという衝撃の真実が…」

マキ「…とまぁ、長々とした独り語りだったけど偶然うまいことハマると気持ちいいわよね、って言いたかっただけよ」

あんじゅ「ほんとどうでもいいね」

マキ「それじゃあ…、次回は明日以降になるから、よろしくね。バイバイ」

英玲奈「どうなる私!あんじゅの運命は!そしてまさかのツバサが…」

ツバサ「出てこないから」

あんじゅ「こ、これで決まり…?」

はいこんばんは クッソ久しぶりですね
いつもゲームはラスボス前で投げ出しちゃう性格なのでこのSSもそうなりそうで怖かったけど
少しでも期待してくれる人がいるならエタることはできんよ いればの話だけどな!
SS書いてる間はすっごい楽しいよ!感動話書いてると自分で泣いたりするし ただ書き始めるまでがめっちゃ億劫
あとeuphoriaをやればあぁ、こう言うの好きな奴があの催眠の話書いたりするんだな、って納得できると思われます
じゃあ長話もこのくらいにして、ついにクライマックス 早く終わらせたいから今回で一話書ききる気概で行くぞよ

『希ちゃん…、希ちゃん…』

『あ、あと真姫ちゃん…』

『やっぱり希ちゃん…!!』

『ついでに真姫ちゃんっ!』




真姫「はっ…!い、今のは…?」




東條西木野☆探偵事務所内


真姫「…あんじゅの、声…?」

真姫「っていうか、ついでって何よ…」

真姫「それは置いておいて、つまり今のアレは…」


ジジジジ…


真姫「…っ!?な、何…!?」


シュゥゥ…


真姫「収まった…。だけど、さっきのは、いったい…」



希「お?真姫ちゃん、どないしたん?」

凛「一人でいきなり大声出して、騒がしいにゃー」

絵里「あれかしら、生理…」

真姫「殴るわよ」バゴォ

絵里「…殴ってから言うのやめて」

真姫「あ、いえ…、そのね」

真姫「…さっき、あんじゅの声を聞いたの」

真姫「彼女と繋がっている私にはわかる。…あんじゅはまだ、生きてる」

希「えっ…!」

凛「本当!?」

真姫「えぇ。…そして、あなたの名前を呼んでいたわよ、希」

希「うちの…」

凛「つまり…、まだあんじゅちゃんは希ちゃんを求めてるってことだよ!」

絵里「求めてるって言い方だとなんかエロチックだけど…、希を頼りにしてるのかしら」

希「…そっか。だったら…」

希「うちがあんじゅちゃんを助け出してみせる。そんで、ちゃんと罪を償わさせるんや」

希「そして次は、なんの隠し事もなく、普通のお友達に…、なれるといいな」

真姫「そうね。…あ、それと、もう一つ」

真姫「アイツが動いているのも、感じる。私と繋がってる、もうひとりの女…」

真姫「…ニシキノマキ」

絵里「そういえば、そんなやついたわね…」

真姫「UTX総帥…。綺羅ツバサを操っていた真の黒幕…!」

真姫「希、頼みがあるの。…あんじゅを探しながらでもいい」

真姫「あの女、ニシキノマキを、倒して」

真姫「私の…、そしてツバサたちの家族を壊したアイツを」

真姫「許しては、おけない…!」

真姫「それに、胸騒ぎがする…!あいつがこのまま黙ってるわけがない…!」

真姫「引き受けて、くれる…?」

希「…」

希「…何言ってんの真姫ちゃん。うちかて元よりそのつもりよ」

希「それに、無愛想な真姫ちゃんがこんなに必死に頼んでるんやもん。断れるわけ無い、でしょ」

希「一緒に、ニシキノマキを倒すんや!」

真姫「ほ、ホント…?相手はあのUTX総帥よ…」

真姫「きっと私たちを苦しめた綺羅ツバサより、卑劣な手段も使ってくる…」

真姫「…過酷な運命も待ち受けてるかもしれない。それでも…?」

希「それでも、やよ。それに、うちらがやらなくて、誰がやるんよ」

希「うちらは、この街を救うアイドル、やん」

希「ね、相棒」

真姫「…うん」




希(これが、真姫ちゃんの最初で最後の依頼やった)

希(ずっと二人で一人やと思ってたうちらが、あんなことになるなんて)

希(思いもしなかったよ)



希(ねぇ…、真姫ちゃん)




第38話

「二つのL / もしもからきっと」

マキ「へぁっ…、くちゅんっ!!」

マキ「ずずず…、誰か、私の噂でもしてるんじゃないでしょうねぇ…」

マキ「さて今私がどこにいるかと言うと…」

マキ「UTXが経営する製薬会社…、表向きにはね」

マキ「ここならガイアメモリに必要な機材も無理なく揃えられる…」

マキ「錦野家もツバサもなくなってしまったけれど、まだUTXは終わらない」

マキ「いえ、むしろ私の計画はまだ始まったばかり!邪魔者のツバサがいなくなってくれたおかげでね」

マキ「ねぇ、あんじゅ」


あんじゅ「…」


マキ「だけど、あなたの中に眠ったアグリネスの力…、あれを引き出す方法がわからない」

マキ「アイツとのコネクトも、不安定になってきているし…」

マキ「それに…、どこ行っちゃったのよあの子は。大事な時期だっていうのに、ねぇ…」





希(あんじゅちゃんは屋敷の崩壊直前に連れ去られた可能性が高い)

希(やはり一番怪しいのはあの女、ニシキノマキだけど…)

希(彼女が迂闊に街に姿を現すとは思えなかった)

希(だからきっとアイツに一番近い人間に目を付けた)




どこぞの足湯


穂乃果「あれ、見つけたよー。統堂英玲奈さん、だっけ」

穂乃果「ここ数日、街をウロウロと徘徊してるのを見かけた人がいるんだってさー」

凛「ほぇー…、ホント穂乃果ちゃんはなんでも知ってるよねー」

穂乃果「なんでもは知らないよ、知ってることだけ」

希「はいはい…」

穂乃果「まぁでも…、私じゃなくても知ってる人は多いだろうね」

穂乃果「噂になってるよ、眼帯つけた美人が昼夜問わず、ぼーっと街中を歩き回ってるって」

穂乃果「まるで、魂が抜けたみたいに、さ…」

路地裏


トボトボ…


英玲奈「ぅ、え…あ…」


トボトボ…


英玲奈「ぁ…、ぅ…」


トボトボ…



ダッ


ことり「やっと、見つけたよ」

絵里「ゲームセットよ、英玲奈」

英玲奈「…ぇ、うぁ…」

真姫「英玲奈!教えて!ニシキノマキはどこ!そして、あんじゅは…!」

英玲奈「あ…、じゅ…?」

英玲奈「えー…、あー…、あぁ…」

英玲奈「あん、ぅ…、あ…」

凛「だ、ダメだにゃ…。何言ってるかさっぱり…」

希「っていうか本当に、魂が抜けたというかなんというか…」

希「あとこの眼帯の下は…」


マキ「あー、こんなところにいたのね。探したわ」


絵里「…っ!ニシキノマキ…!!?」

マキ「あ、その眼帯の下はね、何もないの。目、もね」

マキ「あんじゅが溶かしちゃったせいで…、はぁ、せっかくツバサが綺麗に殺してくれたっていうのに…」

真姫「そんなことよりっ…!!アンタ、いったい何をしでかそうと…!」

マキ「あ、感じるのね。やっぱり」

マキ「まぁ…、何をしでかすと言われたら決まっているでしょう」

マキ「私の最終目標は、ガイアインパクトを巻き起こすこと」

マキ「その為にあんじゅと…、そして英玲奈が必要なのよ」

希「やっぱりお前があんじゅちゃんを…っ!」

希「あんじゅちゃんを返せっ!!」グイッ

マキ「うぎゅっ…!ちょっと、襟元掴まないでよっ…!!」バキィッ!!

希「うぐっ…!!返すんや!あんじゅちゃんはうちのっ…!!」

マキ「イヤよ。元々私のものだもの。返すも何もないでしょう?」

マキ「あの子には…、尊い犠牲となってもらうのよ。私の計画のためにね」

ことり「だったら力づくでも、奪わせてもらうよ」

マキ「力づくぅ…?へぇ…、だったらやってみれば?」

マキ「できるものなら、ねぇ?」\ラブ!!/

絵里「ラブ…?『愛』のメモリ…?」

凛「ど、どんなメモリなんだに…、にゃぁっ!!!?」


ズグォォォォッッ!!


ことり「ご、あぁっ…!!お、重い…!!」

真姫「身体が…!!押しつぶされ…!!」

希「これは…、重力、操作…!?」


マキ「違うわ。言ったでしょう?これは愛の力」

マキ「この世界の女王たる私の、愛の『重さ』なのよ!」

ピチュゥゥゥゥゥン…!!


ラブ・D「フフフフ…、ハァッ!!」


バヒュゥゥゥッ!!


希「ぐあぁっ!!」

真姫「うぐっ…!!」

ことり「ぎっ…!」

絵里「あうっ…!」


ドサァッ…


ラブ・D「アハハハ、無様ねぇ…。這いつくばって」


ことり「なにが、愛の重さだよ…!そんなもの…!」

ことり「私が…、振り切るよ!」\ナイト!!/

ことり「変…、身ッ!!」

\ナイト!!/ ヒヒーンッ!!


ナイト「ハァァッ!!」ダダッ

ナイト「せやぁぁぁっ!!」


ラブ・D「ウザっ。えい」ギュオンンッ


ナイト「…っ!!?う、ぐぎっ…!!身体、がっ…!!」

ラブ・D「どう?重いでしょう?私の愛は」

ラブ・D「でもそれは重力を身体に与えてるわけじゃないの」

ラブ・D「あなたが感じているのは心の重さ。私の無常の愛を受け止めきれないゆえに」

ラブ・D「身体にもフィードバックを感じているのよ」

ナイト「なにが…!誰が誰を愛してる、ってぇ…!?」

ラブ・D「もちろん、私があなたを。いえ、私は全人類を愛しているの!」

ラブ・D「だって全人類は私の下僕どもだもの!下僕は愛してあげないとね!」

ナイト「なぁっ…!!?」

ラブ・D「まぁ、でも…。あなた一人に構っている暇はないのよね」

ラブ・D「英玲奈。…いえ、ライブ・ドーパント」

ラブ・D「あなたが、こいつを処分なさい」


英玲奈「ぇ…?ぁ…」

英玲奈「うぇ…、ぁ…」\ライブ!!/


ピチュゥゥゥゥゥン…!!


ライブ・D「…」


ナイト「ま、マズっ…!!離れないと…!!」

ナイト「でも、身体が…、動かな…!!クソっ…!!」


ライブ・D「…」クォォォォッ…!!


ナイト「グアァァァアァァァッ!!うぐっ…!力が、吸い取られ…!」

ナイト「ぅ、うぅっ…!!」



希「あかん…っ!ことりちゃんがピンチや!うちらも変身を!」

真姫「えぇっ…!」

絵里「うんっ!」\ディコーラム!!/

希「ふっ!」\スター!!/

真姫「はぁっ…」

ジジッ…


真姫「…っ!!?なっ…!手が…、これ、は…」



ラブ・D「…。あぁ、なるほど…、だから、だったのね…」

ラブ・D「ふふふ…、これは面白くなってきちゃったじゃない…」

絵里「真姫っ…!?どうしたのよそれ…!」

希「手が…、データ化しようとしてる…?」

真姫「…っ!い、いえ、なんでもない!そんなことより、早く変身を…っ!!」

希「お、おぉ…、せやね!変身…」


ラブ・D「やめておいたほうがいいわよ?」


希「…!な、なんや!」

真姫「どういう意味よ…!?」

ラブ・D「変身は、やめたほうがいい、って言ったの」

真姫「どうして…」

ラブ・D「だって、あなた…」


ラブ・D「次変身したら、消えちゃうんだもの」



真姫「…え?」


希「ど、どういう、ことや…?」

ラブ・D「次の変身で、真姫の身体はデータとなって消滅する」

ラブ・D「この地上から永遠にね」

ラブ・D「いえ、消滅するというよりも…、元いた場所に戻るのよ」

ラブ・D「知識の器としてのあなたが生まれた場所、地球の旋律」

ラブ・D「あなたの言うところの、『音楽室』に」

ラブ・D「永久に、閉じ込められる」

真姫「なっ…!!」

凛「そんっ…、そんなの嘘だよ!デタラメ行って真姫ちゃんを混乱させようとしてるだけにゃ!」

ラブ・D「デタラメじゃないわ。その手をご覧なさいよ」

真姫「う…」ジジジッ…

ラブ・D「それが何よりの証拠。身体が崩壊しかかっている、ね」

ラブ・D「この頃あなたとのコネクトが不安定だったから、どうしたのかと思えば…」

ラブ・D「そういうことだったのね。接続が不安定になるはずだわ」

ラブ・D「私は地球の旋律との接触地点を失おうとしているのだもの」

ラブ・D「ま、でも…、あなたがいなくなっても、代わりはいくらでもいる」

ラブ・D「もう一度クローンを作って、泉を掘り起こして…、そこにぶち込めば完成よ」

ラブ・D「だから、別に消えたければ変身してくれても構わないけどね?」


真姫「ぅ…、ぐっ…!!」

希「ま、真姫ちゃん…?う、嘘、やんな…?あいつの言ってるのなんて…」

真姫「…」

真姫「…いえ、今なら、確かにわかる」

真姫「私の身体は…、崩壊しかかっている」

真姫「次の変身で、私は…」

絵里「…っ!だったら、私だけでも…!!」\ディコーラム!!/

絵里「変身っ!」

\ディコーラム!!/


ディコーラム「うらぁぁっ!!」ダダッ!!


ラブ・D「絵里、お座り」ググッ


ディコーラム「うっ…、うぎぃっ…!!ぐっ…!!」ズゴォォッ

ラブ・D「アハハハ!お座りだって言ってるでしょう?それは伏せよ、絵里」

ディコーラム「ぐ、このっ…!!ぐぎぎぎぎ…!!」ググッ…

ラブ・D「無駄よ。私の重さは筋力でどうこうできる問題じゃないから」

ラブ・D「私の愛を受け止められる広大な心を持つことだけが攻略方法ね」

ディコーラム「が、ぐっ…!!う、ごぁっ…!!」

ラブ・D「…そして、そろそろ溜まってきたかしら?」



ライブ・D「…」

ナイト「あ、う、…、ぐっ…」ピチュゥゥゥゥゥン…

ことり「ぅ、あがっ…」バタッ



ラブ・D「溜まってきたみたい、ね…。それじゃあ…!」

ラブ・D「お見舞いしてあげるっ!!」コォォォッ!!

ラブ・D「たぁぁっ!!」バシュゥゥッ!!


ズゴォォォッ!!


ディコーラム「ごはぁぁっ!!ぐ、ぐふっ…!」ピチュゥゥゥゥゥン…

絵里「ぐ、がぁっ…」バタッ


凛「え、絵里ちゃんが、一撃…!?」



ラブ・D「私のラブと、英玲奈のライブは繋がった一つのメモリ」

ラブ・D「ラブ・ドーパントはそのままでは愛の重さしか持たない、非力なドーパント。…だけどね」

ラブ・D「ライブ・ドーパントの吸い取った生命エネルギーは、私の力として変換できるのよ」

ラブ・D「今吸い取った南ことりとナイトメモリの力で、私は強大なパワーを手に入れた」

ラブ・D「消耗はするけれど、逆に言えばエネルギーがある限り、私は負けることはないわ」


ライブ・D「…」ピチュゥゥゥゥゥン…

英玲奈「…ぅ、ぁ…」


ことり「ぐ、ぅ…!このっ…!まだっ…!」カチッ…

ことり「…っ!?なっ…!ナイト、メモリが…!!」カチ、カチ…


ラブ・D「ライブメモリはメモリの生命力すら奪う。もうあなたのナイトメモリは、死んだも同然よ」

ラブ・D「ふぅ…、こんなものかしら」

ラブ・D「さ、英玲奈。帰りましょう?」

英玲奈「ぅ、ぁ…ぁう…」


希「待っ…!!」



ラブ・D「フッ!」グゴォォッ…!!

バシュゥゥゥッ…!!



凛「あっ…、消えた…」


真姫「…」

希「…真姫、ちゃん」

真姫「…」




UTXの製薬会社


あんじゅ「…」


英玲奈「ぁ、あん、じゅ…」


マキ「そうよ、あんじゅ。覚えてる?」

英玲奈「ぅ…、え?ぁ…、あん、…じゅ」

マキ「どうやら覚えてないみたいね。残念だわ」

マキ「もう顔を見る時間も、そんなにないって言うのに」

マキ「あなたとあんじゅに、最後のお別れの言葉を言わせてあげたかったのだけれど」

英玲奈「ぅ、ぁ…」

マキ「メモリ適性のない人間を瞬時に消滅させる人類選別の儀式、ガイアインパクト」

マキ「綺羅ツバサはそれを利用して錦野真姫に永遠の命を齎そうとしたみたいだけど」

マキ「私の考えている計画はスケールが違うわ」

マキ「あなた達にも内緒で打ち上げた人工衛星、あれにデータ化したあんじゅを送り込む」

マキ「そして音都のみならず、地球全域にガイアインパクトの雨を降り注ぐ」

マキ「そうして不必要な人間は滅び、強い人類のみが生き残り、そして永劫に生き続ける」

マキ「繁栄も衰退も起こらない永遠の星の上で、私が女王で有り続けるの…!!」

英玲奈「…」

マキ「…なんて言っても、あなたには理解すらできてないんでしょうけどね」

マキ「はぁ…、話し相手がいないのって地味に退屈だわ」

マキ「ツバサ、殺すんじゃなかったかも」

東條西木野☆探偵事務所地下


希「…」



真姫「知りたい項目は、『あんじゅのいる場所』」

真姫「キーワードは、『UTX』…、『施設』…」

ヒュヒュヒュヒュッ…

真姫「組織の秘密施設は音都内に大小27箇所のある…」

ことり「しらみつぶしに探すしかないかな…」

絵里「そうね…、へっ…、へっくしゅ!!」

凛「だ、大丈夫かにゃ?風邪?」

絵里「いえ、なんか…、鼻が…ムズムズ…、へっくしゅ!」

ことり「アレルギーかなにかじゃない?」

真姫「アレルギー…、鼻…、花…、花粉…?でも、今日通った場所に花が咲いていたところなんて…」

真姫「もしかして…、希!」

希「えっ…」

真姫「身体に花粉が付着してるかもしれない…。ことり、調べられる?」

ことり「任せて!警察の最新カガク兵器さえあれば花粉の付着なんて数秒で…」


ピロリロリロン♪


ことり「あ、でた!えっと、なになに…?バラに、カーネーション…、それにチューリップやキキョウの花…」

凛「いろんな花の花粉が付着してるにゃ。希ちゃん、どこか花屋さんにでも寄ったの?」

希「え…、いや…」

真姫「…この花たちの花言葉は全て、『愛』がつくもの」

真姫「そしておそらく、希に花粉が付着しているのは、ニシキノマキと接触したせい」


(希「あんじゅちゃんを返せっ!!」グイッ)

(マキ「うぎゅっ…!ちょっと、襟元掴まないでよっ…!!」バキィッ!!)


真姫「キーワードを追加…、『花言葉が愛の花』」


真姫「出た。数あるUTXの施設の中で、花言葉が『愛』の花が大量に栽培されているのは…」

真姫「…ここ。『True Diva』。製薬会社ね」

絵里「なるほどなー…、へっくちゅんっ!!」

凛「絵里ちゃんは結局何アレルギーだったんだにゃ…」

真姫「…あんじゅが待ってる。さ、行きましょう希」

希「…ッ!待ってよ!!」

真姫「…」

希「そんなことより、さっきの話や」

希「真姫ちゃんが消える、ってどういうことよ…。本当に、アイツの嘘やないん…?」

真姫「…」

真姫「知ってのとおり、私は一度死んでいる」

真姫「この肉体は、『音楽室』の力を得たことにより、奇跡的に再構成されたデータのカラダよ」

真姫「いえ、アイツのことだから…、こうなるのも全て計算のうちだったんでしょうけど」

真姫「まぁ、それが今…、加速度的に消滅してるってことみたいね」

希「この間あんじゅちゃんと融合したせい…!?」

真姫「…うん。そうよ」

真姫「私たちは地球に近づきすぎたのよ」

真姫「今度Museに変身したら私の身体は完全に消えて、地球の旋律の一部になる」

真姫「つまり…、『音楽室』に取り残されるのよ」

希「…っ」

真姫「でもあんじゅを救って、そしてマキを倒してからだったら…、悔いはないわ」

希「…」

ことり「もう覚悟は、決めてるんだよね?」

凛「それ…、絶対に避けられないの?」

真姫「えぇ…、回避できないわ」

希「…」

絵里「そんな…」

真姫「諦めて、希」

希「…っ!」

希「バカ野郎っ!!!」ガシッ

真姫「…っ。…野郎じゃ、ないし。女の子だし」

希「冗談言ってる場合か!…うちが、真姫ちゃんを諦められるわけ無いやろ…!!」

真姫「…」

希「…っ!」パッ


スタスタ… ダッダッダッ…



凛「あ、希ちゃんっ…!」

真姫「…ぅ」

やはり半分位書いたら疲れるわー というわけで次回へ続く
このSS終わったら少し間開ける予定だったんですけどまた書きたいものができてしまったので続投します
いつになるかわかんないけどお楽しみにね! そんじゃまぁ ほなな

それじゃ再開します
気づいたらもう400

例の森


希「はぁっ…、はぁっ…!」タッタッタッ…

希「シュラウド!いるんやろ!?出てきて、シュラウド!!」タッタッタッ…

希「はぁ…はぁ…シュラウドー!!シュラウドーッ!!」

希「…っ!!ああぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」ジメンドンッ


シュラウド「…」


希「…!シュラウド…!」

ダダダッ…

希「本当なん!?真姫ちゃんが消えるって…」

シュラウド「…」コクリ

希「なんかないん…!?助ける方法は…!教えてよ…!!」

シュラウド「…」フルフル…

希「…冗談やない!真姫ちゃんを救うことはおやっさんから託されたうちの一番でっかい依頼なんや!なのに…」

シュラウド「星空凛太郎に、彼女を救うように依頼したのは、この私…」

希「…あんたが、依頼人…?」

シュラウド「そしてあの子は救われた。もはやあの子は、復元されたデータの塊でも、ただの私のクローンでもない」

シュラウド「…あなたの、おかげ」

希「でも消えてまうんやろぉっ!!」

シュラウド「…あの子に、安心して笑顔で消えられるようにして欲しい」

シュラウド「それが今、あの子を救うということ」

シュラウド「お願い、…東條希」

希「勝手なこと言うなやぁぁぁぁっ!!!!!」ガシィィッ!!


ヒュゥゥ…


希「…っ!い、いない…」

希「消えた…?」

東條西木野☆探偵事務所前


ブロロロロ…

キキィ… カチャッ

希「…」


トボトボ…



希「…」

ガチャッ…



パンッ!!パパパンッ!!


穂乃果・海未・ことり・花陽・にこ・絵里「ばんざーいっ!!」

ヒューヒュー!! イエーイ!!

希「…なんやこれ」


凛「凛がみんなを呼んだの!真姫ちゃんの…、海外留学を祝した、サプライズパーティ!!」

穂乃果「いえーい!」

海未「ふーふー!あ、私の苗字は小野田ですからね!そこのところ間違えなく!」


希「…」スタスタ

希「なぁ凛ちゃん!」

凛「シッ!」

希「…なんなんサプライズパーティって」

凛「…色々考えたけど、これが凛の決めたこと」


真姫「あっ…、さぁみんな!プレゼント開けてみて!私からのプレゼント!」


凛「戦いに行くのは明日にして、今晩だけ!いいでしょ?」

凛「真姫ちゃんに、思い出たくさんあげなくちゃ」

希「…」チラッ


真姫「ん?…ふふっ」ニコッ


希「…」

ことり「ねーねー見てこれ!真姫ちゃんからもらったんだー、ペアカップ、かわいいでしょー…」

希「ん、あぁ…」


凛「はいみんな注目~!では主役からご挨拶がありまーす!いえー!!」

真姫「え、あ、ちょっ…、凛っ」


にこ「よっ!待ってました!」

花陽「何かな何かなー?」

パチパチパチパチ…


真姫「あ…。…」

真姫「…私は、人との付き合いに興味がなかった」


一同「…」


真姫「悪魔みたいなやつだったわ」

真姫「…だけど、希に連れられて、この音都に来て…」


穂乃果「今では、どうなの?」


真姫「…大好きよ。街も…、みんなも」



にこ「い、…えーいっ!!よく言ったー!!」

花陽「私も大好きだよーっ!!」

絵里「ハラショー…、うぅっ…、ハラショー!!」

凛「もっかい乾杯しよ乾杯!!」


希「…」

希「…」スタスタ…

希「…」スワリッ


真姫「あ…。…よいしょっ」


希「…」

真姫「希。プレゼント」

希「…」

真姫「後でいいから、開けてみてね」

希「…」

真姫「…」

希「…」

翌朝


チュンチュン…


穂乃果「くかー…、くかー…。雪穂ぉ…、お茶ー…」

海未「やはり梅昆布茶には…、お饅頭…、ですよね…、ぐぅ…」

花陽「いや、白米一択…、すぴー…」

にこ「にっこにっこにー…、わー、お客さんいっぱーい…、くかー…」



東條西木野☆探偵事務所前


ブロロロロ…


ことり「凛ちゃん。敵の工場に乗り込むんだよ?…危険すぎるよ」

凛「行くよ。…これが、最後の別れかもしれないし」

ことり「…私のそばを離れないでね」

凛「了解にゃ!」

絵里「仲がいいわね、全く。穂乃果にまた浮気だって騒がれるわよ?」

ことり「うわっ、浮気じゃないよ!私は…、穂乃果ちゃん一筋だもん」

凛「ほぇー、お熱いですにゃ~」


真姫「…ふふっ、羨ましいわね」

希「…」



UTX製薬会社『True Diva』


雑魚A「侵入者だ!とっ捕まえろ!」

雑魚B「ウオォォォォ」

雑魚C「このやろー」


希「せいっ!」ビシッ

ことり「やぁっ!!」バシッ

絵里「ウラァッ!!」ドガッ


雑魚A・B・C「「「ぐはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」」」



絵里「ふっ!!」ヒュンッ!!

マスカレイド・D「グフッ!」

ことり「このっ!!」バキィッ!!

マスカレイド・D「ぐひぃっ!!」

真姫「こっちよ!」


真姫「あんじゅはこっち!」

凛「うおー!超便利あんじゅちゃんレーダー!」

タッタカター

ことり「あ、離れないでって言ったのに先行っちゃったし…」

絵里「うわっ…!後ろからすごいついてくる!!」


マスカレイド・D×大量「うおー」


ことり「希ちゃん!絵里ちゃん!ここは任せて!」

絵里「…わかった!」タタッ

希「で、でも平気なん…?ナイトメモリは…」

ことり「私には…、まだこの子達がある!」\ルーク!!/

希「…大丈夫そうやね!任せた!」タタッ

ことり「任されたよ!」

ことり「変…、身っ!!」

\ルーク!!/ ゴゴゴゴ!!


ルーク「ここは、絶対に通さないっ!!」




製薬会社内工場奥


タッタッタッ…

真姫「あっ!」

希「あんじゅちゃんっ!!」


ダダッ

真姫「あんじゅっ!!」

希「あんじゅちゃん…!」

凛「病院によくある感じのベッドに寝かされてるにゃ…」


あんじゅ「ん…、希、ちゃん…。真姫ちゃん…」


希「よし!とっとと連れて逃げよう!よいしょっ…」

真姫「…待って!あんじゅの額に…なにかの計測器?一体何を測っているの…?」


マキ「彼女の能力の発動数値よ」


希「…ニシキノマキっ…!!」


マキ「このスマートホンと直結しているの。アグリネス・エクセレントを100としたとき…」

マキ「今は…、43%といったところね」


真姫「あんじゅをデータ扱いするつもりね…!」


マキ「さすが元祖データ人間。理解が早い」

真姫「ふざけないで…!」

マキ「これがふざけてる顔に見える?」\ラブ!!/

ピチュゥゥゥゥゥン…!!


ラブ・D「ふふふ…」

真姫「希…!いよいよその時よ…!こいつを倒す…!!」

真姫「そのあとは…、頼んだわよ…!」\クレッシェンド!!/

希「…っ」

真姫「…希っ!!希っ!!」

絵里「希っ…!!」

凛「希ちゃんっ…!!」

希「う、うるさいっ…!!今やる…!」スチャッ…

希「ぅ…、うぅっ…」プルプル…


ラブ・D「そっちが来ないのならこっちから…。ハァッ!!」バヒュゥゥッ!!


希「うぐっ!!」

真姫「きゃぁっ!!」

凛「んにゃっ!」

絵里「ひゃあっ!!」


ラブ・D「大事な生贄だからね、返してもらうわよ」ヒョイッ

あんじゅ「うぅっ…」


希「あ、あんじゅちゃんっ…!!う、うちは…っ!」


絵里「ちぃっ…!!だったら私がっ…!!」\ディコーラム!!/

\ディコーラム!!/


ラブ・D「あら…、また跪かされたいのかしら?」

ディコーラム「ハッ、そう何度も伏せさせられてたまるものですか!」

ディコーラム「こいつらだったら…、どうかしら?」\ペルソナ!!/

\ペルソナ!!真姫シマムドライブ!!/


1「ハハァ!!久々ノ登場ダゼ!!」

2「ヒヒヒッ!!」

3「もうカタカナは諦めた」


ラブ・D「ふぅん…、考えたわね。確かにメモリ生命体のそいつらには私の愛の重さは通じない」

ディコーラム「でしょう?…やれっ!!」


ペルソナズ「「「オウッ!!」」」ヒュンッ!!


ラブ・D「…けれど、こっちには対ガイアメモリ最強のドーパントがいることを忘れてないかしら」

ラブ・D「おいで、ライブ・ドーパント」


英玲奈「…ぅ、ぁ…」スタスタ…


絵里「しまっ…!!潜んでいたのね…!」

英玲奈「あ、…じゅ…」

英玲奈「ぅあ…、あー…」\ライブ!!/

ピチュゥゥゥゥゥン…


ライブ・D「…」


1「ゲッ…!」

2「コイツハ…!!」


ディコーラム「離れなさいっ!!ペルソナぁっ!!」


ラブ・D「どうやら少し…、遅かったわね」



ライブ・D「…」コォォォ…


1「グギッ…!!?」

2「カラダガァッ…!!」

3「ヌ、ゥォッ…!!」

ピチュゥゥゥゥゥン… パッサァァッ…


ディコーラム「ペルソナッ…!!め、メモリが…!!」カチッ…

ディコーラム「あれほど私を苦しめたペルソナメモリが…、一瞬で…!!」


ラブ・D「じゃ、あとは任せたわよ、ライブ・ドーパント」

ライブ・D「…」

ラブ・D「じゃあねー」ヒュッ

バゴォォォンッ!!


希「あ、あかん…!壁を破って、逃げられる…!」


ディコーラム「…ここは私に任せて、あなたたちはあいつを追いなさいっ!!」


凛「で、でも絵里ちゃ…」

ディコーラム「私はいいからっ!!」

真姫「わ、わかった…!!行くわよ希っ!!」

希「う、うん…!」



ライブ・D「…」


ディコーラム「さぁ来なさい英玲奈…!あなたに与えられた痛み…、倍にして返してやるわ!」

ラブ・D「…」スタスタ…


ガララッ…!!


ラブ・D「…ん?」


ルーク「はぁぁぁぁっ!!」ヒュンッ!!


ラブ・D「おすわり」ググッ

ルーク「ぐぎっ…!!ぎ、ぎぎぎっ…!!」プルプル…

ラブ・D「あら…、なかなか耐えるじゃない。昨日より成長した?」

ルーク「は、はんっ…!!愛の重さに耐えうる心を持てば攻略できるんでしょう…?」

ルーク「あなたの愛なんかより…、穂乃果ちゃんの愛の方が、よっぽど重たいってのぉっ!!」ブンッ!!

ラブ・D「おっと…、へぇ!やるわね!」ヒョイッ

ルーク「せやぁぁぁっ!!」ブオンッ!!

ラブ・D「だけど…、人の愛は、動きを鈍らせる」

ラブ・D「重さに耐えようと、あなたの攻撃に鋭さはないわ」クォォォォッ…

ルーク「なっ…!!」

ラブ・D「ハァァッ!!」バシュゥゥウッッ!!


ドガァァッ!!


ルーク「ぐあぁぁぁぁあぁっ!!!!」

ドッサァァァッ!!



タッタッタッ…


希「あっ…、ことりちゃん!」

凛「こ、ことりちゃんっ!!」

真姫「希っ!!変身を!!」

希「…っ!!う、うぅ…!」



ルーク「…ちぃっ!!ならこれでっ…!!」\エース!!/

\エース!!/ ウゥゥゥゥィィィィィィィ!!


ルークエース「ここに来て初登場だよ!このフォーム!」


ラブ・D「…そいつは大変そうね。あんじゅ、ちょっとおねんねしてて」ググッ

あんじゅ「…ぐっ!う、ぐぐっ…!!」ズシッ…


ルークエース「貴様ぁっ…!!せやぁぁぁっ!!!」ブンッ!!

あんじゅ「あ、うぐぅっ…!重た…!!」


真姫「あんじゅっ…!!希ぃっ!!あんじゅを救うって決めたのはあなたでしょう!?」

真姫「このままじゃあんじゅが…、あんじゅがぁっ…!!」

希「…で、でも…、真姫ちゃん…、うち、うちは…、どっちも…」


ルークエース「ふんっ!!」ビュォンッ!!

ラブ・D「おっと」ヒョイッ

ルークエース「このぉっ!!」ビュォォンッ!!

ラブ・D「危ないわね」ヒョイッ

ルークエース「避けるなぁっ!!」ビュォォォオンッ!!

ラブ・D「悔しかったら当ててみなさい」

ルークエース「エースの投球を見切れる速さだなんて…!!」

ラブ・D「愛の重さが枷になっているのよ。あなたのボールなんて小学生の投げる球と同レベル」

ラブ・D「そしてあなたは更なる絶望も味わうこととなるわ。さ、こっちいらっしゃい」ググッ…

ルークエース「ぐぅぅっ…!!」

ラブ・D「あんじゅも連れて、っと…。ふっ!!」バシュゥゥッ!!


ヒュォォォッ!!


凛「うおぉっ!!飛んだ!?」

真姫「追いかけるわよ!」




製薬会社上空


ルークエース「ぐ、うぅぅっ…!!」

ラブ・D「ふふふっ…、ハァァッ!!」ギュオォオンッ!!

ルークエース「うぐっ…!!こ、これは…!?」

ラブ・D「せいっ!!」ブンッ!!

ルークエース「きゃぁぁぁっ!!」


ヒュゥゥゥッ… ドゴォォォッ


ルークエース「ごはぁぁっ…!!」ピチュゥゥゥゥゥン…

ルーク「…はぁっ…!なっ…!こ、これは…!?」

ルーク「エースのメモリが、反応しない…!?」


ラブ・D「言ったでしょう?ラブとライブはひとつながりのメモリ」

ラブ・D「ライブの生命力吸収は私も使うことができるのよ。まぁ、直接触れる必要はあるけどね」

タッタッタッ…


真姫「ま、マズイっ…!!希、早く変身を!!」

希「…っ」

真姫「希ぃぃぃっ!!!」


ルーク「く、うぅっ…!!」

ラブ・D「さぁ…、愛の炎に焦がれなさい」

ルーク「こ、このぉっ…!!」ブンッ

ラブ・D「ハァァッ!!!」ドガァァンッ!!

ルーク「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

ドサァァッ… ボォォォォ…


ルーク「うああぁぁぁぁぁっ!!熱いぃぃっ!!熱いよぉぉっ!!」

ルーク「いやぁぁぁぁぁぁぁっ!!!助けっ…、誰か、たすっ…、かはっ…!息、が…!!」

ルーク「のぞみ、ちゃ…、ま、き…ちゃ…、り、んちゃっ…」


ドッカァァァァァァンッ!!


真姫「ことりぃぃぃっ!!!」

凛「ことりちゃぁぁぁぁんっ!!!」


ことり「う、ぐぎゅっ…!」バタッ


ボォォォ… メラメラ…


ことり「ぎぃっ…!!あづいぃぃぃぃぃぃっっ!!!ひぎぃぃぃぃぃぃぃっ!!!」

ことり「あがぁぁぁぁぁぁぁっ…!!!!くがぁぁぁぁぁぁぁぁっ…!!」



真姫「ことりぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!!!」



あんじゅ「う、うぅっ…」ピカァァァ…


ラブ・D「…ん?あんじゅの能力数値が向上した…?」

希「…ッ!!うあぁああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」ダダダッ!!

真姫「の、希っ!?」


希「はぁぁぁぁぁぁっ!!!」ブンッ!!

ラブ・D「わぁ、何よ」ヒュンッ

希「うおっ…!!」スカッ

希「…このぉぉっ!!」ビュォンッ!!

ラブ・D「アハハッ!まさか生身で戦う気?」バシィィッ!!

希「うぎゅっ!!」

ラブ・D「無謀にも程があるわよ、希ぃ?」ズゴォォッ!!

希「ごっぽぉっ…!!ごへっ…、おえぇぇっ!!」ゲロロ…

ラブ・D「あ、吐いちゃった。きったないわ、ねっ!!」バキィィッ!!

希「ぐふひぃっ!!が、ふぅっ…!!」


真姫「や、やめてっ!!やめてよぉぉっ!!」


あんじゅ「うぅ…!」ピカァァ…


希「はぁっ…、はぁぁっ…!!」ヨロヨロ…

希「うおおぉぉぉおぉぉぉぉぉっ!!!」ブオンッ!!

ラブ・D「おすわり」グワンッ

希「ぎぃっ…!!?が、動け…!!このぉっ…!!」

ラブ・D「あぁ…、いい位置に頭があるわねぇ…。せーのっ」

ラブ・D「えいっ!!」ビュンッ!!

希「うぎぃぃっ!!!?」ズゴォォォォッ!!

ヒュゥッ… ドサァァッ


希「が、あがぁっ…!」


ラブ・D「アハハハハハハ!!ナイスシュート!!軽く蹴っただけですごい吹っ飛ぶわね!」



真姫「やめてよ希ぃぃぃいっ!!!!!やめてっ!!やめてぇぇぇぇっ!!!!」

真姫「お願い、やめてよ希…!やめてやめてやめてっ…!!希のそんな姿、見せないでよ…!!」


あんじゅ「うぐっ…!うぅぅっ…!!」ピカァァァ…!!


ラブ・D「アハハハハハハッ!!えいっ!!それぇっ!!」ズゴォォッ!!バキィィィッ!!

希「うぶっ…!!うげぇぇっ…!!かはっ…、う、うぅっ…!!」



真姫「希ぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!!!!!!」


あんじゅ「うあぁぁぁぁぁぁっ…!!!」ピッカァァァァ…!!

ラブ・D「ふっ!」ガシッ

希「お、ぶぇ…、ぐふぇ…」

ラブ・D「真姫の意識は今あんじゅとシンクロしている…。素晴らしいわ」

ラブ・D「あんじゅの復活法が見つかったわ」

ラブ・D「真姫の精神的苦痛があんじゅを呼び覚ます」



あんじゅ「ぅぅっ…」ピカァァァァァ…



真姫「ぁ…、あぁ…!」




ラブ・D「ちょっと死んでみてくれない?真姫の前で…!!」グググッ…


希「ごがぁっ…!!ぐぇぇっ…!!」




ことり「の、ぞみちゃ…!」




希「ぁ…!!ぎ、ぎっ…!!ぉえ…!!」



真姫「やっ…」

真姫「やめてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!!!」






第38話「二つのL / もしもからきっと」

おわり

にこ「そんなわけで38話だったわね」

花陽「うん、そうだねー…、ってどうして私たちがこれやってるのかな!?」

にこ「いやぁ…、ここで真姫ちゃんたちがでてきてもなんか興ざめじゃない?」

にこ「それなら出番の少ないにこにーたちで補おうってやつよ」

花陽「はぁ…、そうなんだ」

にこ「ま、語ることもそんなにないんだけど…そうね。あのラスボスのあいつ!ニシキノマキってやつ?」

にこ「真姫ちゃんと同じ顔の癖にやることなすことゲスくて見てて腹立つわね!」

花陽「元ネタの加頭さんより表情豊かなせいですごい怖い感じになってるよね…」

花陽「あと統堂さんも魂抜けてる感じで…、見てて痛々しいよ…」

にこ「ここに来て最初のメモリである『ドロレス』、痛々しさが自分に降りかかって来るってことね!」

花陽「いや別にそういう意図があったわけではないけど…」

にこ「まーその統堂さんも含め、元ネタとは色々とポジションの違いもあるし…」

にこ「きっとWを知ってる人たちにも先の展開が予想できないハラハラドキドキの連続であるに違いないわね!」

花陽「華麗にハードルを上げていくねにこちゃんは」

にこ「そんなこんなで次回!ついにUTXとの決着が!」

花陽「最後まで見逃せないね!」

にこ「あ、余談だけど今回のサブタイトル『もしもからきっと』は次のBD特典の希のソロ曲のタイトルよ!すごいいいタイトルだったから貰っちゃったわ!」

にこ「なんか話にも絡ませようかと考えたけど特に思いつかなかったらしいわね!」

花陽「余談にも程があるよ」

にこ「じゃ、そういうことで…、お相手はー…、にっこにっこにー!あなたのハートににこにこにーの、矢澤にことー…?」

花陽「誰か助けて~…、の小泉花陽…、って!?そういうコーナーだったっけ!?」

花陽「というかにこちゃん!私たちは矢西にこと和泉花陽であって矢沢でも小泉でもないんだよ!」

にこ「そ、そうだったわね!ついうっかり…」

花陽「え、えっと…、じゃ、じゃあ…、さ、さようなら~…」

にこ「これで決まりだからね!」

もはやこんな時間でも始めます
明日が休日じゃないととても憂鬱だけどファイトだよ 俺

希「ぐ、ぅぁ…!!」

ラブ・D「ふっ!」ヒュッ


ドサァッ


希「ごはぁっ…!」


ラブ・D「仲間を痛めつけられるのが…」ゲシィッ

希「ぐぎぃぃっ…!!」

ラブ・D「…あなたの苦痛のようね?真姫」


真姫「くっ…!!希!今度こそ変身よ!!」\クレッシェンド!!/


希「う、んっ…!!」スチャッ

希「…ッ」プルプル…


真姫「の、希っ!!ためらっちゃダメぇっ!!」


希「う、ぅ…!!」プルプル…



あんじゅ「うぐぅっ…」ピカァァァ…



ラブ・D「フフフ…、数字が上向いているわ…」



あんじゅ「うぐぅぅぅっ…!!うあぁぁぁぁぁぁっ…!!」



ラブ・D「72%…!もう一声!もう一声!!せーのっ…」


ビシュンッ!!


ラブ・D「うぐっ…!!?」


ズバァァァァンッ!! ズバッシュゥゥゥッ!!


ラブ・D「ぐぅっ…!!このっ…!!」


ズバッシャァァァァァァッ!!


ラブ・D「くあぁぁぁぁっ…!!」ピチュゥゥゥゥゥン…

マキ「くっ…、邪魔をするなァ…!!」



ディコーラム「…そうはいかないわよ」チャキンッ


真姫「あっ…!!」

凛「絵里ちゃんっ!!」

真姫「統堂英玲奈はどうしたのよ…?倒せたの…?」

ディコーラム「いえ、急に大人しくなっちゃって…。寝たみたいに」

ディコーラム「隙丸出しだったから攻撃しようとも思ったけど下手に刺激しても危険だと思ったからね。逃げてきたわ」

凛「で、でも助かったにゃ…!!」

ディコーラム「…ここは私に任せて、早くあんじゅと希を連れて逃げて!」

ディコーラム「せやぁぁぁっ!!」シュバァァァンッ!!


マキ「ぐふぅぅぅっ!!」ズゴォォォッ!!


ドガッシャァァ…


マキ「う、ぐぐ…」ヨロッ…

マキ「…チッ。心を失くしたおかげで命令一つで動いてくれるのはいいけど、たまに誤作動を起こすのは要改善だわ…」


ディコーラム「何をゴチャゴチャと。今こそ私の隠し技、飛ぶ斬撃を死ぬほどお見舞いしてやるわ!」

凛「どうして今まで全然使わなかったのその便利技…」

ディコーラム「大人の都合よ!セイハァッッ!!」


シュバァァァンッ!! ズバァァァンッ!! バッシュゥゥゥゥゥッ!!


ドッガァァァァァァァァァッ!!


ディコーラム「…やった?」


ボファァァァァ…


ディコーラム「…っ!?」



マキ「…あぁ、痛い。痛いじゃない」

マキ「ホント苛つかせるわ。ウザい…、ウザいウザい…!!」



ディコーラム「嘘っ…!!」


希「なぁっ…!」

凛「あんなに生身で攻撃を受けてたのに…!」

マキ「やってくれるわ…。危うく死んでいるところだったわよ」

マキ「だけど死なない。ライブ・ドーパントとつながっている限り、私にはとめどなく生が流れ続ける」

マキ「私を殺したかったら、まずライブ・ドーパントを殺すことね」


ディコーラム「それはどうも、順番を間違えたみたいね…」

ディコーラム「希、真姫、凛っ!早く逃げるのよ!!」

真姫「わ、わかったわ…っ!」

ダダッ


ディコーラム「せいっ!!」バシュゥゥッ!!



ズバァァンッ!! ズバシュゥゥゥッ!!

マキ「…ハッ」\ラブ!!/

ピチュゥゥゥゥゥン…!!


ラブ・D「…」



真姫「あんじゅっ!!逃げるのよ!立って!」

あんじゅ「うぅっ…、あぅ…」

希「あんじゅ、ちゃん…」



ディコーラム「あぁぁっ!!」ビュンッ!! ビシュンッ!!


ラブ・D「ふふっ…、無駄よ、無駄」

バシィィンンッ!!


ディコーラム「くっ…!弾かれる…!!」


ラブ・D「あなたには特上の愛をあげるわ…。ハァッ!!」ギュオォォンンッ!!


ディコーラム「おぅっ!!!?」


ズガァァァァァァッ!!


ディコーラム「ご、あぁぁっ…!!身体が…、沈んでゆく…!!?」メキ、メキメキッ…

ディコーラム「耐えられ、な…っ!!」

ラブ・D「ふんっ!!」ガシィィッ!!

ディコーラム「ぐ、ぎぎっ…!!」

ラブ・D「そのメモリの命、奪わせてもらうわ」ググッ…!!

ディコーラム「ぐ、ウゥッ…!!?うあぁぁぁぁっ!!」ピチュゥゥゥゥゥン…

絵里「ぐ、ふっ…!ディ、コーラム、が…っ」


ピキッ… パキィンッ

絵里「あ、あぁっ…!!私の、メモリが…!!」

ラブ・D「…ふん、ゴールドメモリと言っても所詮はまがい物ね。この程度の吸収で砕けるなんて」

ラブ・D「さて、と…、アンタもう邪魔。…おらぁっ!!」ズゴォォォッ!!


絵里「ぐぶぅぅぅっ!!」


ヒュゥゥッ!!


ドッサァァァッ!!


絵里「ごっはぁぁぁっ…!!」


凛「え、絵里ちゃんっ!!?」

真姫「あ、あそこから蹴り飛ばされた…っ!?」



ラブ・D「返してもらうわよ?私の愛しいあんじゅを」グォォンッ!!



希「ぎぃっ…!!?ぐ、うぅっ…!!」

真姫「お、重いぃぃっ…!!」

凛「うぎゅうぅぅうぅぅっ…」

ことり「あ、う、うぅっ…」


あんじゅ「う、うぅ…」

ラブ・D「よい、しょっ…、っと」ダキカカエッ


希「あんじゅ、ちゃっ…!!」

真姫「あんじゅ…!」


ラブ・D「それじゃ…、バイバイ。二人共」

ラブ・D「今は見逃してあげるわ」

ラブ・D「あんじゅを復活させるために、あなたには後でゆっくりと味あわせてあげるわ」

ラブ・D「ラブとライブの力を」

バシュゥゥウゥッ…



真姫「…くっ!あんじゅ…」

希「…」

音都総合病院


カラカラカラッ


ことり「うぎゅぅぅっ!!うぅぅぅぅっ!!」


真姫「ことり!!頑張るのよ!!」

凛「死んじゃダメだよぉっ!!ことりちゃん!!まだ新婚ですらないのにっ…!!」

希「ことりちゃっ…!!」


カラカラカラッ…


凛「…ぅ。ことりちゃん…、お願い、死んじゃ嫌だ…」

希「…あ、ぅ…」

真姫「…っ」



海辺


希「…」

凛「希ちゃん…」

凛「…絵里ちゃんはことりちゃんよりは怪我が軽いみたいだった。けど絶対安静で…、当分動けないんだって」

希「…」


真姫「…ラブとライブのメモリは繋がっている。以前戦ったカイザーとサーヴァントのメモリのように」

真姫「ラブはそのまま、ライブが吸い取った生命力を力に変えるだけじゃなく、自らの手で触れたものの生命力を奪うことすらできる」

真姫「あのままことりや絵里が生命力を吸われ続けていたら、もっと恐ろしいことになっていたかもしれない」

真姫「希…、何か言うことはないの?」

希「…なんのことかな」

真姫「あなたが変身を躊躇ったばかりに、このザマなのよ!」

真姫「あんじゅだって奪われた!彼女を救い出すって言ったのはあなたでしょう!」

希「う、うちはっ…!!」

希「うちは…」

希「…」

真姫「…」

凛「は、はわわわわ…!…あ!」

タッタッタッ… ヒロイッ


凛「これだにゃ!ほれっ」ヒョイッ


パシッ

真姫「これ…、ボール?」

凛「こういう時は二人でボール投げ合って話すのが定石だにゃ」

真姫「そうなのかしら…」

凛「凛は先帰ってコーヒー淹れて待ってるにゃー。じゃねー」スタスタ


真姫「あ…」

希「えーっと…」

真姫「…」



真姫「おりゃっ」ヒュッ


パシッ

希「ふっ」ヒュッ


パシッ

真姫「…はぁ、ことりもいたらよかったんだけど」

真姫「あのね、希。私は…、どうせ消えるんだったらあんじゅを助けてから消えたいの」

真姫「ニシキノマキの呪縛から彼女を開放してあげたいのよ。あなただってあんじゅを助けたいんでしょう?」

真姫「…どうしてわかってくれないの」ヒュッ


パシッ

希「…聞きたくない。どうしても飲めないっ…!!」

希「…」ゴソゴソッ スッ

希「これを挿したら、真姫ちゃんが消えちゃうって思ったら…」

希「真姫ちゃんが消えずにあんじゅちゃんを救う方法だってきっと…、あるはずよっ!」ヒュッ


パシッ

真姫「…」シュゥゥゥッ…

真姫「…」

真姫「希、まだそんな甘いことをいうのね」

真姫「私、希の甘さが好き。嫌になるくらい甘ったるくて…、優しい希が大好き」

真姫「だけど今は…、それを捨てて欲しい」

真姫「このままじゃ私…、安心して逝けないのよ」

希「…逝くとか、言わないでよ…」

真姫「…ねぇ。約束して」

真姫「たとえ一人になっても、あなた自身の手で、この音都を守りぬくって」

希「…約束なんて、できない。私は…」

希「自分に自信が、持てないのよ…」

真姫「…」

希「…」



ピリリリ… ピリリリ…

希「あ、電話…」ピリリリ… ピリリリ…

希「穂乃果ちゃんから…」

真姫「…」

希「…んんっ」ピッ

希「あ、もしもし穂乃果ちゃん?うちやけど…、今はちょっと…」


『真姫はいるかしら?』


希「…っ!ニシキノ、マキ…!?」

真姫「えっ…!?か、貸して…っ!」パシッ

真姫「あんじゅをどこへやったの!?お前は今どこなのよ!?」



ラブ・D「まぁまぁ、焦らないの。えっとねー…、あんじゅなら今UTX所有の天文研究所にいるわ」

ラブ・D「現在数値は…、78%」

ラブ・D「これを100に近づけるために、あなたには協力してもらうわ」


真姫「するわけがないでしょ…!!」



ラブ・D「そんなこと言わないで、私の愛を楽しむといいわ」ポチッ



真姫「…っ!!!?痛ッ…!!うぐぅぅぅっ…!!!」

希「な…っ、ま、真姫ちゃんっ…!!?どうしたの真姫ちゃん!」

真姫「うわぁぁぁぁぁぁぁっ!!」



海未『こ、来ないでっ…!!やめてくださっ…、助け…、希っ…、真姫っ…!!』

海未『うああぁぁぁぁぁっ!!』



真姫「ああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!」



雪穂『な、なんなのよアンタっ…!嘘、でしょっ…!!?来ないで…!!た、助け…』

亜里沙『助けて…、助けて探偵さん…っ!!もう、悪いことしないから…!あ、あぁ…!!』

『『きゃぁぁぁぁぁああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!』』



真姫「いやあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!」

希「真姫ちゃんっ!!?真姫ちゃんしっかりして!!」



にこ『ひ、ひひ…っ、ゆ、夢なら、覚めて…』

花陽『ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい…!!』

にこ『来てよ…っ、早く、来なさいよ…!この街の、ヒーローだったら…、早くにこたちを助けに来てよぉぉっ…!!』

花陽『ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい…!!』

にこ『希ぃぃ…!!真姫ちゃんっ…!!』

真姫「いやぁっ…!!やめて、やめてぇぇぇぇぇぇっ…!!!」



穂乃果『く、くるなぁっ…!!この向こうにはことりちゃんがいるんだ…!』

穂乃果『わたっ…、私が、ことりちゃんを、守っ…、ま、ま…!』

穂乃果『あ、あぁぁぁぁぁ…、は、はは…は…、なに、これ…』

穂乃果『頭が、ぼーっと、して…、全部、抜けていく、感じで…』

穂乃果『ぁ…、ぇへ…。も、ダメ…、ごべんね…、ことり、ちゃ…』

穂乃果『のじょみちゃ…、まきひゃ…』



真姫「っは…!ぁ…、あぁ…」ガクッ…



『どう?感じてもらえた?』

『あなたに関わりのある人の生命力を全て吸い取らせてもらったわ』

『もう、死んだも同然』

『あはは…!代わりに私には強い生命力を感じる…!これこそ私の望んだ世界…!!』



真姫「ふざけるなぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!」



『ふざけてなんかいないわ』

『私は生まれてからずっと呪ってきたのよ。自分の身体を、自分の遺伝子を』

『私の遺伝子は錦野真姫の遺伝子。わずかの差はあれど、その身が辿る道は運命づけられている』

『私は必ず、50年もせずに死んでしまう』

『私が生まれてきた理由は、ただ錦野真姫の代替品を作るためであって、私自身にはなんの役割もなかった』

『それにね、私は何をするにしたって錦野真姫の後ろを追い続けるだけの人生しかなかったの』

『どれだけ端麗な容姿に恵まれようと、明晰な頭脳を持って生まれようと、それは私の功績じゃない』

『全部、錦野真姫が偉い。それだけで、私の人生は終わってしまう』

『ふざけるなって言いたいのはこっちのほうよ。生まれた瞬間から終末が決定づけられているんだから』

『だから私は願ったのよ。ひたすら知識を吸収し、あらゆる部門の学者を揃え、どんな手を使ってでも私は』

『生きながらえようと願った。そして』

『クローン技術なんてものを生み出した人々に…、世界に復讐する方法を探し続けたの』

『そして見つけた…!永遠の命を得る術を…!!私にこんなクソッタレな人生を与えた世界に復讐する力も!』

『私はこの世界の理を変える!全てが停滞した理想郷で、私は永遠の女王として君臨し続けるの!』

『これが私の…、ガイアインパクト…っ!その為にすべてを利用した!錦野真姫も!綺羅ツバサも!統堂英玲奈も!優木あんじゅも!』

『そして…、あなたもね。私の『代替品』。知識を入れるためだけの器の真姫』

『今度はあなたの大切なもの、全部奪ってあげる』

『ね、今どこにいると思う?』

『パーティは終わったらちゃんと後片付けしないといけないわよ?あ、これも真姫から教わったことだったかしら』



真姫「パーティ…!?ま、まさか…、事務所…!凛がっ…!!!」

『アハハハハハハハハ!!アハハハハハハハハハッ!!』

『さぁて…、最後に聞かせてあげようかしら?あなたのお友達の声を』



真姫「あ…、あぁ…!!」



凛『真姫ちゃん…っ、希ちゃん…っ!』

凛『り、凛は…、ひぐっ…!だ、だいじょ…、ぶ…、だから…』

凛『ふ、ふたりでぇぇ…、ちかっ…、ちかりゃ、あわっ…、ひ、や、やだ…!!いやだぁぁ…!!』

凛『やっぱりっ…、ムリぃぃ…っ!!お願いぃっ!!助けてっ!!たすけてぇぇぇっ!!!まきちゃ』



プツッ


プー… プー… プー…




真姫「あ…、り、凛っ…!!」

真姫「凛がっ…!!ニシキノマキにっ…!!」

希「なっ…!!?」

真姫「い、今ならっ…!!今すぐ帰れば、まだ、間に合うかもしれないっ!!今なら…!」ダダッ

希「あっ…!!真姫ちゃんっ!!!」



真姫(わかりきっていた)

真姫(自分がバカなことを言っていることくらい)

真姫(ありもしない可能性にすがりついて、希望という名の絶望に手を伸ばして)

真姫(裏切られるとわかっていながら、馬鹿みたいに、ひたすらに)

真姫(そうでもしなければ、自分が保てなかった)




東條西木野☆探偵事務所内


ガチャッ


真姫「凛っ!!」

希「凛ちゃんっ!!」


真姫「ぁ…!」

希「ひっ…!!」



真姫「あ、あぁ…!!うあぁぁぁ…っ!!!」



真姫「うああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!」

今日はここまで 次回をお楽しみにね

ほなな

まさかのこの時期に読み始めてくれる人がいるとは… ありがたい
じゃ、やっていきますよ

真姫「うああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!」ピカァァァ…


希「あ、ぁ…!」


真姫「私のせいで…、凛が…、みんなが…」

希「…っ」



(シュラウド「…あの子に、安心して笑顔で消えられるようにして欲しい」)



真姫「うぅっ…!!うああああぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」


希「…私のせいだ」

希「ごめん…、真姫ちゃん」

希「…!」


スタスタ…


希「おやっさん…、うちに、力を貸して」

希「…帽子、借りてくね」スッ

希「…」



真姫「うぅっ…、うぅぅっ…!!凛っ…、凛…!!」



希「…それと、もう一つ」

希「これも、借りていこう」カチャッ…

希「うちは、非力やから。キミの力も、貸してほしい」

希「…じゃ、行こか」スタスタ…




キィ… パタンッ

あんじゅ「ぅ…、うぅん…?ここは…?」


英玲奈「あ、起きた?」

あんじゅ「英玲奈…?私、どうしたんだっけ…」

英玲奈「覚えてないの?みんなでハイキングに来て、山の頂上まで登りきったあんじゅが寝ちゃったこと」

英玲奈「それで、私があんじゅをおんぶさせられてるんだ。全く…、世話をかけさせてくれる」

あんじゅ「あ…、そうだったっけ…。ごめんね、英玲奈…」

英玲奈「わかったら降りてくれ。重たい」

あんじゅ「う、うん…」ズルッ

英玲奈「ふぅ…、疲れた。おぉいみんな!あんじゅが起きたよ!」

ツバサ「あら、おはようあんじゅ」

真姫「良く眠れた?」

あんじゅ「あ…、うん。ごめんなさい、迷惑かけて…」

真姫「いいんですよ、疲れたら仕方ないものね」

ツバサ「先のこと考えずにはしゃぐからよ?でも、楽しむのはいいことだけどね」

あんじゅ「あ…、うん。ありがと…」

ツバサ「よぉし!じゃああんじゅも起きたことだし、ここから家まで競争しましょう!」

英玲奈「そういうお前もはしゃいでるじゃないか」

ツバサ「家に帰ればどれだけ眠っても問題ないでしょ。それっ、スタート!」タッタッ…

真姫「あぁもう…、ツバサったら。待ってくださいよっ」タッタッタッ

英玲奈「おぉっと、置いていかれる。急ごう、あんじゅ」タタッ

あんじゅ「え、あ…、うんっ!」ダッ

あんじゅ(み、みんな早いなぁ…、追いつけないや…)


ガッ コテーンッ


あんじゅ「いたっ!!」

あんじゅ「う、ぅう…!こけちゃった…、痛いよぉ…」

あんじゅ「あ、あれ…、みんな…!ツバサちゃん!真姫!英玲奈!」


タッタッタッ…


あんじゅ「お、置いていかないで!私まだ…、ここにいるのにっ…!!」

あんじゅ「待って!!待ってよみんなぁぁぁっ!!!」


あんじゅ「待ってぇっ!!!」



あんじゅ「…ぅ、ぅぅ…」

あんじゅ「…ん、ここは…?」



天文研究所


あんじゅ「…今のは、夢…か」

あんじゅ「…」

マキ「あら、おはよう。あんじゅ」


あんじゅ「あ…っ、マキ、ちゃ…。それに…」


英玲奈「…ぁ、う…?」


あんじゅ「英玲奈…。生きていたのね…。その眼帯…」

マキ「あなたに目を溶かされちゃったから。綺麗な顔が台無しよね」

マキ「でもまぁ…、もう関係なくなるけど」

あんじゅ「え…?」

マキ「さぁて、私の計画も最終段階に突入したわ」

マキ「あなたがツバサからガイアインパクトのことをどう説明されていたかは知らないけど」

マキ「後はあなたのアグリネスの力を衛星に送信し…、地球全体をガイアインパクトの雨で覆う」

マキ「そうやって私の愛の巣が完成するってわけ」

あんじゅ「…っ!そんな…っ、ツバサちゃんは真姫を助けるためって…」

あんじゅ「やっぱり裏切っていたのね…!!」

マキ「裏切る…?アハハッ…、違うわよ。裏切っていたのはアイツの方」

マキ「私は元々そういうこととツバサに説明していたのに、あっちが勝手に私の計画を利用しただけのこと」

マキ「でも、ツバサを信頼してあの女のために地球の巫女にまでなろうとして…、健気ね。あんじゅ」

あんじゅ「くっ…」

マキ「それと…、これから英玲奈には、この街の住人全員から生命力を奪うための機構と化してもらう」

あんじゅ「えっ…!?」

マキ「地球全体にガイアインパクトを起こすためには大量のエネルギーが必要だからね」

マキ「音都市民のみんなには犠牲になってもらうしかないのよ」

マキ「そして英玲奈も、永遠に私のために生命力を吸い取るだけの機械となってもらうの。この研究所の一部としてね」

マキ「さぁ、そういうわけだから、あんじゅ」

マキ「英玲奈に最後のお別れを言ってあげて。もう、何言っても聞き取れないと思うけど」

あんじゅ「え、英玲奈が…」


英玲奈「…ぁ、う…、あ、…じゅ…」

英玲奈「…ぅぅ…、あ…」


あんじゅ「…」

マキ「さ、あんじゅ」

あんじゅ「…」

あんじゅ「…最低」

マキ「…ん?」

あんじゅ「あなたって、最低ね。ニシキノマキ…、いえ、真姫のクローンさん」

マキ「は?」

あんじゅ「私…、自分のことをクズだって理解はしてる。自己中心的なダメな子だって」

あんじゅ「でもあなたはそれ以上よ…っ!!クローンっ!!」

マキ「そのクローン、っていうのは…、私のことかしら?」

あんじゅ「えぇそうよ!あなたにはニシキノマキって名前すら必要ないわ!」

あんじゅ「その名前はあなたにはふさわしくない…!!彼女と…、そして真姫ちゃんだけしか使っちゃいけない…!」

マキ「…へぇ」

あんじゅ「ツバサちゃんだって…、私だって…!やってることは最低だったけど…、それでも大切な人を想ってやってきた!!」

あんじゅ「だけどあなたは…、ただ自分のことしか考えてない!!」

あんじゅ「自分の都合のいい世界を創りあげて…、気持ちよくなろうとしてる最低のクズよっ!!」

あんじゅ「そんな人に…っ!!そんな人にぃっ…!!」

あんじゅ「私の英玲奈を傷つけさせないっ!!」

あんじゅ「英玲奈に傷をつけていいのは…、私とツバサちゃんだけ…!!あなたに彼女を利用する資格なんか、ないっ…!!」

あんじゅ「あなたは…、家族じゃないから!!」

あんじゅ「返しなさいっ!!英玲奈はっ…、私のものよっ!!」

マキ「…ハァ、そう」

マキ「ごめんなさい、耳にゴミが詰まってよく聞き取れなかったわ」

マキ「あ…、ゴミだと思ったら、あなたの声だったのね。キンキン響いて、耳障り」

あんじゅ「なぁっ…!」

マキ「安心して。私もあなたたちのこと、家族だなんて思ったこと一度もないから」

マキ「せっかく別れの言葉を言うチャンスを与えてあげたのに…、私の慈悲の心すら無視してくれちゃって」

マキ「あなたから先に、処刑台に登らせてあげるわ」ガシィッ…

あんじゅ「うぎゅっ…!!?は、離せ…!」

マキ「離さない。データの塊になる感覚、味わわせて…」


\ライブ!!/


ザシュゥゥッ


マキ「…」

あんじゅ「…え?」

マキ「…あ?」


ライブ・D「…」

ライブ・D「…ふっ!」ズシャァッ…


マキ「…ごぽぉっ…!がはぁっ…!!」


あんじゅ「え、英玲奈…!?」


マキ「な、ぜ…!?私は、何も…、命令…、して、な…」

ライブ・D「…さぁ、なぜ…、だろう、な…。わた、しも…、体が、勝手に…、動いた気が、するよ…」

マキ「あなたの、心はっ…、完全に、消去、したはず、なのにぃっ…!!」

ライブ・D「ハッ…、そんな、簡単に…、消えるもの、じゃ…、ないさ…。家族を、想う…、心、って…、いうのは、な…」

ライブ・D「…あん、じゅ…!逃げ、ろ…!!早く…!」


あんじゅ「え、英玲奈っ…!でも、私…、私、あなたの顔をそんな…」


ライブ・D「あ、ハハッ…、気にして、ない、さ…」

ライブ・D「昔、から…、お前に、は…、迷惑しか、かけられていないよ…。…お姫様」

ライブ・D「…さぁっ!行けっ!!あんじゅっ!!」


あんじゅ「…っ!!うんっ!!」ダダッ


ライブ・D「…」

マキ「は、あははははっ…、あははははははっ…!!」

マキ「どいつもこいつも…、やってくれるじゃない…!!」

マキ「私の邪魔ばかり…!!目障りなのよぉっ…!!お前もっ…!!」

ライブ・D「お前は、この私が…っ!!」

マキ「倒すつもり?…御生憎様、それは無理よ」\ラブ!!/ ピチュゥゥゥゥゥン…!!


ラブ・D「私とお前は、繋がっているのだから。お前が生きている限り、私も死なない」

ライブ・D「問題、ないさ…!!生きて、いようが…、活動できないほど、粉微塵に、砕けば…!」

ラブ・D「できるものなら…」

ライブ・D「やってやるよっ!!」ビュンッ!!

ラブ・D「フンッ」ヒュッ

ライブ・D「ハァッ!!」

ラブ・D「遅いっ!!」ズバシィィッ!!

ライブ・D「ぐぎゅぅうっっ!!」ズゴォッ

ドサァッ…


ライブ・D「ぐ…!な、なぜ…、私も…、生命力を、吸収した、はず…、なのに…」

ラブ・D「言ったでしょう?一心同体だって。あなたの吸い取った生命力、それは私とあなたで同時に使えるものではない」

ラブ・D「どちらかの身体を行き来するだけ。片方が全力を出せば、もう片方の力は虚弱なものとなるの」

ラブ・D「そしてその度合いを管理できるのは…、私だけよ」

ライブ・D「ぐ、ぐぅぅっ…!!」ギュォォォッ…

ラブ・D「アハハハッ!生命力を吸い取るつもり?それも無駄なこと」

ラブ・D「私から吸い取った生命力はあなたに宿る、私はその生命力を即時貰い受ければいいこと」

ラブ・D「だから、あなたに私は倒せないって言ったのよ」ガシィィッ!!

ライブ・D「が、アァァッ…!!あ、たまが…!割れ、るっ…!」

ラブ・D「さ、チェックメイトよ、英玲奈。最期に何か言い残すことは?」ググ… グググ…

ライブ・D「…お前、チェス、弱いくせに…、言ってて、虚しく、ないのか…?…ハハハハハハッ!!!」

ラブ・D「…もういいわ。多少効率は落ちるけど仕方ないわね」

ラブ・D「あなたにもう、考える頭は必要ない。身体さえあれば問題ない」

ラブ・D「綺麗な顔だったから、勿体無いけど」

ラブ・D「これ、いらない」ガシィッ



グシャァァッ!!

グジュルッ… バタンッ


ライブ・D「…」

ライブ・D「…」ムクッ


ラブ・D「…汚らわしい血がついた」

ラブ・D「ライブ・ドーパント。あなたは生命力増幅装置と融合してきなさい」


ライブ・D「…」コクリ

ライブ・D「…」スタスタ…



研究所内


あんじゅ「はぁっ…!はぁっ…」タッタッタッ…

あんじゅ「もう少しで…、出口が…っ!!」


ラブ・D「はい残念」ガシィッ


あんじゅ「むぐぅっ…!!?んーっ!!!んんっ!!ん…、…」ガクリッ

音都総合病院


希「…」スタスタ…

希「ひどい…。皆生命力を吸われて…、抜け殻の状態や…」

希「あいつはうちらの知り合いだけやなくて…、街の住民全員を手当たり次第に…。くっ…!!」

希「…いや、今は感傷に浸ってる場合やない。あれを…、借りにきたんやから」

希「ここやね…。きっと彼女も、抜け殻になってるやろうけど…」


ガララッ


希「…あれ?えーっと…、ここやったよね…?」

希「抜け殻やなくて…、ベッドがもぬけの殻や。一体、どこに…」


絵里「探してるのは私かしら?希」


希「うわぁっ!!?え、えりち…!!?なんで…」

絵里「なんでピンピンしてるかって?それはね…」

絵里「あの女が攻めて来たとき、必死で隠れていたからよ!!」デデーン

希「あぁ…、そう…。それは、よかったわ…。うん…」

希「あ、っと…、それで、なんでうちがえりちを訪ねに来たかというと…」

絵里「わかってるわ。これ、でしょう?」スッ

絵里「…ロストドライバー。私が昏睡状態なら、ひっそり持って行く予定だった」

希「…お見通しやね。そのとおり、やけど…、でもえりちが起きてるなら…」

絵里「いいわよ。持って行きなさい。うぅん、あげる。私からのプレゼントよ」

希「え、ええの…?」

絵里「いいわ。どうせ私はディコーラムを失ったのだし、もう変身はできない」

絵里「私には…、このDフェンサーがあれば十分よ」カシャッ…

希「え、十分、って…、もしかしてえりちも、戦うつもり…!?」

絵里「当たり前でしょう?希一人で英玲奈とニシキノマキを相手取るつもり?」

絵里「英玲奈は、私が倒す。任せなさい」

希「無茶よ!えりちは怪我もひどいし…、変身もできないっていうのに…!!」

絵里「希」

希「うっ…」

絵里「…私を、信じて。絶対に、英玲奈を止めるわ」

希「本気、なんやね…」

絵里「えぇ、本気よ」

希「…だったら、約束して。絶対に、生きて帰ってくる、って」

絵里「もちろんよ。死ぬつもりなんて、これっぽっちもないんだから」

絵里「…そういえば、最初にあなたと約束をしたのも、この病院だったわよね」

希「えっ…」



(希「うちの代わりに、街を守って。お願い」)

(絵里「…えぇ、元より、そのつもりよ。妹が大好きだったこの街を、私が守るの」)



希「…あぁ。そういえば、そうだったね」

絵里「もうあの頃が、随分と昔に感じるわ」

希「…せやね」

絵里「まだ私は、希のお友達でいられているのかしら?」

希「あたりまえやん。な、親友」

絵里「ふふっ、言ってくれるじゃない」

絵里「…よし、それじゃあ…、拳を突き出しなさい、親友」スッ

希「おっ…、いいね」


ガシッ




希「さぁ…、行くよ」

絵里「えぇ、行きましょう」

天文研究所


あんじゅ「ぐぅっ…!!うあぁぁぁぁぁぁぁぁ…!!」



ラブ・D「活動係数98%…、素晴らしいわ…」



スタ…、スタ…


ラブ・D「…ん?」



希「…」


ラブ・D「…あなたか。なんのようかしら?」


希「…邪魔しに来た」



あんじゅ「希、ちゃんっ…!!」



ラブ・D「…もはやMuseにもなれないあなたに、なにができるというのかしら?フフフ…」


希「だったら、仕留めてみるんやな」


ラブ・D「…ハァッ!!」バシュゥゥッ!!


希「ふっ!」ヒュンッ


バシュゥゥウッ!! ドガァァァァッ!!

希「よっ!ほっ!!」ヒョイヒョイッ


ラブ・D「ちょこまかと鬱陶しい…ッ!!蠅如きがァッ…!!」

ラブ・D「私の邪魔を…、するなぁっ!!」バシュゥゥッ!!


希「くっ…!!」

ドッガァァァァッ!!


ラブ・D「ハッ…!仕留めた…!!」



\スター!!/ デレレレーン


ラブ・D「…ん?」


「…」シュゥゥゥ…


ラブ・D「…なっ!その、姿は…!!」



「Museにはなれへんけど…、アイドルはやめたつもりはないよ」

「今のうちは…っ!!」

スター「仮面アイドル…、スターや!」

天文研究所 生命力増幅装置前


コツ… コツ…


絵里「…」



グジュルルルッ…

ライブ・D「アァァ…、アアアァァァ…!!」



絵里「無様な姿ね、英玲奈」

絵里「でも…、少し哀れみも感じるわ」

絵里「施設全体と融合して、もはやヒトでなくなってしまったあなたに」


ライブ・D「グ、ギアアァァァァ…!!ジリルルルルル…!!」


絵里「せめて、痛みを知ることなく、送ってあげる…!」\スレイプニル!!/

\スレイプニル!!真姫シマムドライブ!!/


絵里「ふっ!!」シュババンッ


絵里「今の私の武器は、このDフェンサーと電光で作られた7本の剣のみ」

絵里「行くわよ、英玲奈っ…!!はぁぁぁっ!!!」ヒュンッ!!


ライブ・D「グギアアァァァァァァァァァッ!!!!!」



ビュシュンッ!! ズバシュゥゥッ!!



絵里「ちぃっ…!!あちらも大量の触手を使ってきて…、捌くので精一杯…!!」ヒュンヒュンヒュンッ!!

シュパパパパッ!!


絵里「ぐ、ぎっ…!!生身の状態でメモリの力をいつまでも使い続けるのは…、負担が激しい…!!」

絵里「もしかしたら…、約束守れなくなっちゃうかもね、希っ…!!ハァァァァッ!!」ビシュゥゥッ!!

スター「はぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」ダダダッ


ラブ・D「フンッ!!」バシュゥゥッ!!


ズゴォォォッ!!

スター「グオォォッ…!!ぐ、このぉっ…!!」ダダッ


ラブ・D「しつこいっ!!」バシュゥゥッ!!


ドガァァァァッ!!

スター「うぐぅぅぅっ…!!はぁっ…、はぁっ…!!」



あんじゅ「うああああぁぁぁぁぁっ!!ぐうぅぅぅぅぅっ!!!」



スター「あんじゅ、ちゃんっ…!!うちは…、こんなところで倒れるわけには、いけないんよ…!」

スター「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!」ダダダダッ!!


ラブ・D「終わりよ…!!ハァッ!!」ビュンッ!!


スター「させるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

\スター!!真姫シマムドライブ!!/


ラブ・D「ハアァァァァァッ!!」

スター「うおりゃああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」


スター「なんつってなぁぁぁぁぁぁぁっ!!」ピタッ

ラブ・D「ハァ!?」

スター「うちに気を取られてた隙に…、足元を見てみ!」


<グゲー!!

<ワンチューワンチュー!!

<ピョンピョンッ!!


スター「行けっ!ガジェットたち!!」

ラブ・D「なっ…!いつの間に…!!」


ヒュヒュヒュッ… ガシィィッ!!


ラブ・D「グオォォッ…!!?か、身体が縛られて…!このっ…!!硬っ…!!」



スター「あんじゅちゃんっ!今のうちに…、よいしょっ」カツギッ

あんじゅ「う、うぅっ…」


スター「…終わるのは、そっちの野望や!」


ラブ・D「きっ…、貴様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」

絵里「はぁぁぁぁぁぁっ!!!」


シュパパパパパッ!!


ズババババッ!!


ライブ・D「グアアアァァァァッ!!!」


絵里「これでっ…!!」


ライブ・D「ギィィッ!!」ビシュンッ!!


ズパァァッ!!

絵里「ぐああぁぁぁっ…!!足がッ…!!」


ライブ・D「アアアアァァァァァァァァッ…!!」キュオォォォォォッ…


絵里「うぐぅっ…!!力が…!命を、吸われて…!!」


ピキッ… パキンッ…

絵里「うぐっ…!!スレイプニルメモリまでもが…!」


ライブ・D「コォォォォォォ…!!」キュイィィィィィンンッ…!!


絵里「くっ…!!吸収した生命力を…!このままじゃ、私…!!」


ライブ・D「グオォォォォォォォォォォォッッ!!!!!」


バシュゥゥゥゥゥゥッ!!



絵里「…ぐっ」

絵里「…なんて、ね」

絵里「あなたが生命力を使ってこちらを攻撃するのを…、私はずっと待っていた…!!」

絵里「さぁ…!今こそ、力を貸して!!」


絵里「エリー!!」\エンジェリック!!/


\エンジェリック!!真姫シマムドライブ!!/

ライブ・D「グオォァァァァァァァァッ!!!」


バシュゥゥウゥッ!!!


絵里「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」ダダダダッ!!

絵里「ハァッ!!」キュオォォオンッ!!


シュバァァァンッ!!


ライブ・D「グギィィィッ…!!?」


絵里「エンジェリックメモリの本質は、メモリの力の吸収…!」

絵里「あなたの攻撃のエネルギーを吸収させ…、そして…!!」

絵里「私の力として放つっ…!!」

絵里「あなたがぶっ放したエネルギー全部…ッ!!」

絵里「まとめて返して…」

絵里「あげるわよォォォォォォォォォォっ!!!!」


絵里「ハァァァァッ…!!」

絵里「ウラァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!!」


バシュゥゥゥゥゥゥゥッ!!!



絵里「喰らいなさいっ!!これが私のっ…!!」

絵里「デュランダルだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」



ライブ・D「グギィッ…!!ギッ…」

ライブ・D「グギャァァァァァァァァァァァァァッ!!!!」


ズドガァァァァァァァァァァァァァンッ!!!



絵里「や、やった…!!」



バッゴォォォォォォオォォォォォォォォンッ!!




絵里「なっ…!!この爆発は…!!」

絵里「マズっ…!装置の中で増幅されていた生命力が制御を失って暴走して…!!」

絵里「早く逃げないと、巻き込まれるっ…!!」ダダッ

ドッガァァァァァァァァァァァンッ!!!



スター「うおおぉっ…!!施設が爆発…っ!?やばっ…」

あんじゅ「の、希ちゃっ…!!早く逃げようっ…!!」

スター「もちろんやっ…!!」


ダダダッ…

スター「はぁっ…、はぁっ…」

あんじゅ「ふふっ…、こうやってお姫様抱っこされてると…、なんか夢みたい」

スター「え…?ははっ…、夢や、ないよっ…!こうして、ここに生きてるのは…、現実や…!」

あんじゅ「うんっ…、うん…!」



「ええそうよっ!!夢じゃないわっ!!」



スター「なっ…!!」


ラブ・D「アハハハハッ!!逃がさないィィッ…!!」

ラブ・D「あなたたちも、この爆発に巻き込まれなさいィィッ…!!」


スター「こ、こいつっ…!!ワイヤーをちぎって追いかけてきたんかっ…!!なんて執念深い…!!」


ラブ・D「アハハハハハッ!!さぁっ…!!こっちへ来なさいっ…!!一緒に地獄へ、行きましょう…!!」

ガシィィィッ!!


あんじゅ「ひ、ひぃぃっ…!!掴まないで!!こっち来ないで!!」

スター「残念やけどっ…!!地獄への片道切符は…っ!!」

スター「おひとり様しか予約してないんよっ!!」\リターン!!/


ラブ・D「なっ…!!?その、メモリは…ッ!!?」


スター「以前依頼人の子供から、預かったメモリ…!」

スター「彼の『勇気の証』としてお守りがわりに持ってきたこれを、使うことになるとはね!」

スター「出力は最低、けれどこのメモリには何にも負けない力があるっ!!」

スター「絶対に…、追いつかれないことやっ!!」

\リターン!!真姫シマムドライブ!!/


ラブ・D「うあぁっ…!!カラダが…!!一歩一歩…!後ろに、下がって…!!」



スター「地獄の業火に包まれるのはお前だけや!ニシキノマキぃっ!!」




ラブ・D「き、貴様ァァァッ…!!トウジョウ…、ノゾミィィィィィィィィィィィィッ!!!!」



バッゴォォォォォォォォォンッ!!


ラブ・D「グギィッ…!!ガァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!!」

スター「…ハァッ、ハァッ…」ピチュゥゥゥゥゥン…

希「…はぁっ、なんとか…、爆発からは逃れられた…」

希「あんじゅちゃん、平気やった…?」


あんじゅ「くぅ…、すぅ…」


希「あ、あはは…、寝てるし…。安心したら眠たくなっちゃったんかな…」


<キュイィィィィィッ!!

ファァァァァ…


真姫「あ…、希っ!」

希「ま、真姫ちゃんっ!エクセレントメモリから出てきてびっくりするわ…」

希「というか、どうしてここに…」

真姫「希がいつの間にかいないことに気づいてね。で、探してたってわけ」

真姫「それにしても…、ひどい顔ね、ボロボロじゃない」

希「ふっ…、女の勲章、ってやつよ」

真姫「はっ…、それにしても、ひとりであんじゅを救出するなんてね」

真姫「…やるじゃない」

希「ふふっ…、自分で決めたこと、やからね」

真姫「…あなたの友達でいれたことは、私の誇りだわ」

希「ははっ…」



「バカなぁっ…!!」


希「…ッ!この声は…!」


マキ「この程度で…!私の計画が止まるとでも…ッ!!っつ、くぅっ…!!」

マキ「ぎぃっ…!!あ、熱いぃっ…!!身体が…!!身体の傷が、再生しないぃぃぃっ…!!」


希「どうやら、えりちがうまくやったようやね…」

真姫「…止めてやるわ。何度でも、東條希が…、この街にいる限りっ…!!」


マキ「ナニィッ…!?」


希「たとえお前らがどんなに強大な悪でも…、音都を泣かせる奴は許さへん…!」

希「体一つになっても食らいついて倒す…!その心そのものが仮面アイドルなんやっ…!!」

希「この街には仮面アイドルがいることを忘れんなやっ!!」


マキ「仮面…、アイ、ドルゥ…!!?」


希「UTX総帥…、ニシキノマキ…!いや、名も無きクローン!!」




希・真姫「「さぁっ!お前の罪を数えろ!!」」

マキ「き、貴様らぁぁぁっ…!!」


真姫「ハッ…、ひどい火傷ね。体中にも、その綺麗な顔にも」

真姫「…そういえば、錦野真姫はあなたに顔面を酸で焼かれたんだったかしら?」

真姫「きっとあなたの今の顔、錦野真姫に『ソックリ』よ」


マキ「ギィッ…!!ギィィィィィィッ…!!」

マキ「私をォ…あの女と…!!比較するなァァァッ…!!」

マキ「私はっ…!!私はァァァ…!!」

マキ「この世界で、唯一の…!!」

マキ「唯一の女王となるのよォォォォォッ!!!」\ラブ!!/

ピチュゥゥゥゥゥン…!!



真姫「行くわよ、希っ!」

真姫「最後の…!」

希「うん…、最後のっ!!」


\クレッシェンド!!/


\スター!!/


ダダダダダッ…!!



希・真姫「「変身っ!!!」」



ラブ・D「ウアァァァァァッ!!!」ダダッ



<キュイィィィィィィッ!!

\クレッシェンド!!/\スター!!/ \エクセレント!!/ テレレレテーレッテレッテッテレー



Muse「「うおぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!」」

ラブ・D「グガァァァァァァァァァッ!!!」


ズゴォォォォォォォッ!!


ラブ・D「グフッ…!!このぉっ…!!ハァッ!!」ヒュンッ!!

Muse「ふっ!」ガキィンンッ!!

ラブ・D「なぁっ…!!アァァッ!!」ビュンッ!!

Muse「はっ!」ガキィィンッ!!

ラブ・D「な、なんでっ…!」

Muse「せやぁっ!!」バシィィィッ!!

ラブ・D「ぐぶふあぁぁぁぁっ!!!」


ドサァァァッ・!!

ラブ・D「こん、な、はずはぁっ…!!ふあぁっ!!」ブンッ!!

Muse「ふんっ!!」ガシィィッ!!

ラブ・D「私の身体にはまだ、吸収した莫大な生命力が宿っているはず、なのにィッ…!!」

ラブ・D「あなたたち程度で、抑えきれるワケが、ないのにぃっ…!!」

Muse「このMuseにはな、真姫ちゃんの最後の思いが篭ってるんよ」

Muse「お前の偽りの愛で、圧倒できるようなものやないんやっ!!」バキィィッ!!

ラブ・D「ぎぃっ!!」ドサッ

ラブ・D「これが、Muse…!!まだよ…、まだよぉぉぉっ!!」

ラブ・D「ウオオォォォォォォォォォォォォっ!!!!」

Muse「調律したわ。奴に最も効果のある攻撃よ!」\ムーン!!/

\ムーン!!真姫シマムドライブ!!/


ラブ・D「グオォォォォォォォォォッ…!!」ゴォォォォッ…!!


Muse「はぁぁぁっ…」ガシャンッ…

Muse「ハァッ!」ジャキンッ!! \エクセレント!!真姫シマムドライブ!!/



ラブ・D「くらえぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!」ズゴォォォォッ!!



Muse「「ミューズムーンエクセレントォォォォッ!!!」」


ズガァァァァァァァァッ!!


Muse「うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」ズガガガガガガッ!!

ラブ・D「ぐ、ぐぎがぁぁぁっ…!!あがぁぁぁっ…!!」


ラブ・D「グガァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!!」



ドッガァァァァァァァァァンッ!!



ドッサァァ…


マキ「ぐ、ふぅっ…!」



Muse「…ふっ!」シュタッ

マキ「ぐぎっ…、ぎぃ…!!」

マキ「『お前の罪を』…」

マキ「『数えろ』ですって…?」

マキ「だったら、私は…」

マキ「生まれたことが、罪だとでも…!!」\ラブ!!/



Muse「…っ!」



マキ「がっ…!」

スルッ… ピキッ… パリンッ


マキ「ぅぁぁ…」


シュゥゥゥッ…





Muse「…」

Muse「…全部、終わったのね」「…そう、やね」

Muse「別れの時が来たわ、希」

Muse「あんじゅにも、よろしく言っておいて。あ、私宛にサインも、よろしくね」

Muse「…わかった」「あ、でもこのことは、内緒ね」「…わかった」

Muse「じゃ、行くわよ…」カチャッ…



希「待って!」

真姫「…」

希「うちの手で…、やらせて…」

真姫「…任せるわ」



Muse「…」スッ…



希「…」カチャッ…

希「…」

真姫「大丈夫よ。…これを閉じても、私たちは永遠に相棒よ」

真姫「この地球が、なくならない限り」

希「ぅ、うぅっ…、ぐじゅっ…!!うぇぇぇ…、ぇぇっ…!!」

真姫「ば、バカ…、泣かないでよ。子供じゃないんだから…」

希「あ、アホぉ…!と、閉じるよ…」

真姫「…さよなら、希」

希「…」ガチャッ…

希「うぅっ…!!うぎゅぅっ…!!あぁぁぁっ…!!」

真姫「…」

希「ずっ…、ずずっ…、…うん」

希「…」カチャッ


ガシャンッ…


真姫「…」シュゥゥッ…

真姫「…ぐずっ…、うぅっ…!!!うああぁぁぁぁぁぁぁっ…!」

真姫「あんたが泣くからぁっ…!!もう、ヤダ…!!」

真姫「…うぅっ…、ううぅぅっ…!!ずずっ…!!」

真姫「…バイバイ」


シュゥゥゥッ…


<キュイィィィィッ… 


シュォオォォォッ…




希「…」

ヒュォォォォォッ…


希「…ずっ…、ずずっ…」





東條西木野☆探偵事務所内


希(あんじゅちゃんは病院に保護され、ニシキノマキの野望は潰えた)

希(うちは真姫の残した最後の依頼をやり遂げた)



希「…これ、プレゼント…」

希「まだ、開けてなかったっけ…」



ことり「…んぐっ」

ことり「…なんか、このコーヒー、しょっぱいや…」

ことり「砂糖と、塩…、間違えて入れちゃったのか、な…」

凛「…」

絵里「…」



希「…」カパッ

希「あ、これ…。真姫ちゃんの、五線譜…?」

希「…」パラッ…

希「真っ白な、何も書いてない五線譜…」

希「まるで、真姫ちゃんの記憶の、ような…」パラパラパラッ…

希「…っ!…う、ぅっ…!!」


希(白紙の五線譜の最後のページ、そこには真姫ちゃんの字で、こう書いてあった)



『私の好きだった街をよろしく。仮面アイドル 東條希』

『あなたの相棒より』



希「…ありがとう、真姫ちゃんっ…!!大事に、するよ…!…う、ぅうっ…!!うぅぅぅっ…!!」



希(うちはこれからもずっと街を守る)

希(仮面アイドルとして)

希(見ててよね、ねぇ…、真姫ちゃん)





第39話「二つのL / 私たちが決めたこと」

おわり

次回、最終回。









これで、終わりだ。

はいはーい 前回のあとがきではカッコつけたけどこんな感じで始めて行くよ
もうゲストキャラの引き出しがねぇ、ってことで今回はモブやら敵やらにスクフェスのモブを使っていくよ
名前だけしか書かないから「いやわかんねぇよ」ってなったら適宜ググってください
じゃ、やっていきます

希「だ、だからぁ!これは…!」

希「日本人形やないって何回言えば…!!」


店員「そんなことない。かわいい」

希「いや可愛いのはいいよ!?でもこっちはどう見ても洋モノでしょ!?和モノじゃないでしょ!?」

店員「そんなことない。日本製。私が作った」

希「うわぁそうなんですかすごいですね…、って違う!そういうことを言ってるんじゃなくて…」

海未「わー!の、希っ!ご、ごめんなさいまたこの子が…」

希「海未ちゃん!店長さんやねんからちゃんと注意してよ!」

海未「は、はいっ!!誠に申し訳ありません…、せっかくバイトして開いた夢の日本人形店を利用していただける数少ないお客様ですのに…」

希「…ホント、うちはなんで日本人形なんか買ってるんやろね…。まぁ、うちの凛ちゃんがハマったってのもあるけど…」

海未「と、とりあえず…、ご注文の品はご用意できそうにないので、また後日ということで…」

海未「今日はこちらの子と…、あ、どうせならこのドールも差し上げます」

店員「自信作。可愛く扱ってね」

希「は、はぁ…」


キィィ… パタンッ


店員「…なんなのあの人。声大きいし、関西弁のイントネーション変だし」

海未「私からすればあなたの方がなんなのですが…、どうしてあなたのような私服ゴスロリを雇ってしまったのでしょうか…」

海未「…あ、あの人の話でしたね。彼女は…、東條希」

海未「どんな危機でも救ってくれる、この街の顔、ですよ」




テクテク…


希(…真姫ちゃん。真姫ちゃんが消えてもう半年かぁ…)

希(音都タワーの再建ももう少しのところまできたね)

希(でもさぁ…、うちは真姫ちゃんに合わせる顔、ないよ…)

警察病院


パタッ


希「…やっほ、あんじゅちゃん」


あんじゅ「…」


希「少しは…、元気出た?」

あんじゅ「希、ちゃん…」

希「心配したんよ?あれからずーっと眠り続けてたんやもん」

あんじゅ「…私は、平気だよ」

あんじゅ「うぅん…、むしろ…」

あんじゅ「希ちゃんが来てくれてすっごく嬉しい!!ひゃぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」

希「…えらいハイテンションやね」

あんじゅ「だってだって!!希ちゃんだもん!わー!希ちゃんっ!!ぎゅーして!ぎゅーっ!!」

希「は、はいはい…、ぎゅっ、ね」

あんじゅ「んふー…、落ち着くよぉ…。もう完全にフルハウス…」

希「使いどころが見つからなかった代表台詞を今更ぶち込んでくるのやめて」

あんじゅ「…私、刑期を終えたら絶対に希ちゃんのところに行くね」

あんじゅ「そして、凛ちゃんと、真姫ちゃんとも一緒に…、希ちゃんと暮らすんだ…。ふふふ…」

希「え…、あ、あぁ…」

あんじゅ「ん?どうしたの?」

希「え、えっと…」



(真姫「あ、でもこのことは、内緒ね」)



希(…なぜか真姫ちゃんが消えたことは、あんじゅちゃんには言わないでと言われてしまったからなぁ)

希(なにかうちの知らないところで仲良くでもなって、あんじゅちゃんに消えたこと知られるんが嫌やったんかなぁ)

希(それに…、真姫ちゃんはあんじゅちゃんの大ファンやったし)

希(彼女もファンのひとりが死んじゃった、なんて…、知りたくないやろうしね…)

希「ん?んー…、なんでもないよなんでも!真姫ちゃんがどーとかは全然何でもないから!」

あんじゅ「え。真姫ちゃんがどうかしたの?」

希「え!?いや別にその…、ね!うん…、あ、そうそう!真姫ちゃんと言えばあの子からあんじゅちゃんにサインを貰って来てって頼まれて…」

あんじゅ「といえば、って…、自分から言い出したんじゃない…」

希「あ、あぁ…、せやね…」

あんじゅ「…変なの」

海岸


希(街の危機は終わる気配がないよ)

希(えりちもいてくれたら、良かったんだけどね)

希(でも、夢を目指すために街を出た彼女を止めるのは、うちにはできんかった)

希(元々、UTXの野望を阻止するために、そしてうちのために、ここに留まってくれていたんやから)

希(だから…、真姫ちゃん。うちは、真姫ちゃんの力が欲しいんよ)

希(ハードボイルドじゃないわね、って、また笑われそうやけど)

希(うちには今でも、真姫ちゃんがすぐそばにいるような気がしてならないんよ)

希(今もうちの近くに…)






東條西木野☆探偵事務所地下



<キュイィィィィッ…

ピシュゥゥゥゥゥゥ…


ドサッ




「はぁっ…!はぁっ…、あ、危なかった…!」

「危機一髪、ってところね…。あそこでスイッチを押していなかったら、私も今頃…」

「いえ、今はそれより…、穂乃果と凛を救う方法を考えないと!」

「えっと…、それでここは、どこかしら…?」

「で、でっかい乗り物…?それに、ここに転がってるのは…、蝶のおもちゃ、かしら…?」

「全く知らない場所に出ちゃったけど…、ここはどういう世界なの…?」

「と、とにかく一旦外に出てみましょうか…」


キィィ… ガチャッ



凛「あ…」


「あ…、り、凛…?えっと…、随分と大人びてる…、じゃない」

「あ!そ、そう…、そうだわ。説明しないと…」

「あのね…、私はこの世界の…」



凛「ま、ま、まっ…」



凛「真姫ちゃんが帰ってきてるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!!!!!!?!?!?!?!?!」




真姫「…はい?」

東條西木野☆探偵事務所内


ガチャッ チリンチリーン


希「ただいまー…、凛ちゃーん。日本人形、頼まれてたものとは違うけど買ってきたよー」

希「あ、それとおまけにドールも…」


凛「そ、そんなことどうでもいいにゃぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!」


希「いや、どうでもいいって…、凛ちゃんが買ってきて言うたんや…」

凛「真姫ちゃんが!!!!!!」

希「はぁ?いや真姫ちゃんが日本人形買ってこいなんて言うはず無いやろ消えちゃったんやから!」

希「言って良い冗談と悪い冗談があるよ!」

凛「違う!!真姫ちゃんが…、真姫ちゃんがぁぁぁぁぁっ!!!!」


凛「真姫ちゃんが帰ってきたんだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!!」


希「はぁ?真姫ちゃんが帰って…」

希「…」

希「…」

希「…」

希「ええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!??!?!?!」

希「いやっ…、え、いや、え…、いやいやいや!…え?」

凛「希ちゃん!驚くのはわかるけど驚きすぎて三音しか喋られなくなってるよ!」

希「おお、おぉ…、せ、せせ…、せやな…。って!真姫ちゃんが、帰ってきてる、って…」

希「コラァッ!!」ゴツンッ

凛「痛いっ!」

希「今のは言って悪い冗談や!悪い子にはお仕置きやよ!」

凛「冗談じゃねーよ!マジなんだってこれ!」

希「口調も乱暴になってるやん!そんな子に育てた覚えはないよ!」

凛「育てられた覚えもないにゃ!あーもう!埒があかないよ…」

凛「こうなったら直接…」



真姫「あ…、あの…、だから…。私の話を…」



希「」

凛「あ、ほら!真姫ちゃん!いたでしょ!ね?」

希「」

凛「あ、希ちゃんが立ったまま気絶してる。器用だにゃ」

希「」フラッ バターン

凛「倒れちゃったにゃ!大変大変…」



真姫「って言いながら特に何もしてないし…。ハァ…、この人たちダメかも…」

数分後…



希「え、えっと…、つまり…。ワンモア?」

真姫「だから…、私はこの世界の西木野真姫とは別の、西木野真姫なの」

真姫「こういうの、どういうのかしら…。同位体?」

真姫「この世界と並行するパラレルワールドが幾つも存在していて、そのうちの一つの世界から来たのよ」

真姫「この…、別の世界の同位体と入れ替われるスイッチを用いることで、私は無数に存在するパラレルワールドからランダムにこの世界の西木野真姫と入れ替わったってわけ」

真姫「だから…、申し訳ないんだけど、私はあなたたちの知っている西木野真姫とは別人なのよ。アンダスタン?」

希「…あー、なるほど」

真姫「…って、理解早いわね…。二度目で納得されるとは思ってなかったけど」

凛「でも見た目も凛たちの知ってる真姫ちゃんとは少し幼い感じするし、真姫ちゃんのクローンがこれ以上存在するとも思えないしね…」

真姫「え!?クローン!?この世界にはクローンがいるの!?これ以上ってことは…、私が複数人…!?」

希「あー…、真姫ちゃんのクローンは少ないねんけど、この…、あ、この写真の子矢西にこって言うねんけどね」

希「このにこタイプのクローンはめっちゃたくさんいるんよ。見た目可愛いって人気やから」

真姫「に、にこちゃんがたくさん…!?なんて夢のような世界…」

凛「やっぱり、この世界は他の世界から見ても異様なのかにゃ?」

真姫「え、えぇ…。クローンを用いている世界なんて初めてよ…。凛や希の年齢も全然違うし…」

真姫「なんというか…、異質ね」

希「初めて、っていうことは、真姫ちゃんは他にもいろんな世界を巡ってるってことなん?」

凛「お!世界の破壊者なのかにゃ!?」

真姫「え…、いや別に破壊しているつもりは…」

真姫(…そういえば一回破壊してたわ。眼鏡大爆発させて)

真姫「まぁ…、複数の世界を回ってはいるわね。さっきも…」

真姫「…っ!そ、そうだった…!!さっきの世界!アレも異質だった…」

真姫「早く穂乃果と凛を助けないと、彼女たちもあんな目に…!?」

凛「え、ど、どういうこと…?」

真姫「ご、ごめんなさい!私、ここでゆっくりしている暇はないのよ!はやく、何とかして彼女たちを助ける術を見つけないと…!」

希「どうやら、大変な事態を抱えてる、ってことみたいやね」

凛「…だったら」

希「やね」

真姫「…?ど、どういうことよ」

希「困り事があるんやったら、うちらに相談してみて?きっと、なにかの役に立てるから」

真姫「や、役に…、って。なんでそんなこと…」

凛「なんてったってうちは!」

希「東條西木野☆探偵事務所、やからね!」



真姫「た、探偵…?」







真姫「…なるほど、探偵、ね」

真姫「けれど、こればっかりはあなたたちにもどうにかできる問題じゃないと思うわ」

真姫「私が求めているのは、世界を超える術、なんだから」

希「それでも、困っている人がいるなら放ってはおけないよ」

凛「それが、ハーフボイルド探偵、東條希、だもんね!」

希「ハーフボイルドは余計や。…で、どうする?うちらを、頼ってくれる?」

真姫「…」

真姫「…ハァ。わかったわ。あなたたちを信じる」

真姫「どうせ、この世界じゃあなたたち以外に頼れる人なんて誰もいないんだしね」

凛「ふふっ!やったにゃ!!」

真姫「で、半熟ゆで卵な探偵さん。依頼してもいいかしら?」

真姫「言っておくけど私の依頼は、半端なものじゃないからね」

希「もちろん。東條西木野☆探偵事務所は、どんな依頼でも華麗にこなしてみせるよ」

凛「その代わり、依頼料はちょっぴり弾ませてもらうにゃ!」

真姫「オーケー。問題ないわ。私の親は医者だからね。お金なら腐るほどあるもの」

凛「なんかその言い方腹立つにゃ…」

真姫「…じゃあ、私の依頼したい事柄は3つ」

真姫「ひとつ。人を操れるベル。このことについて、調べて欲しい」

真姫「ふたつ。時空を超えることのできるマシンを開発、もしくは開発できるほどのパーツを集めて」

真姫「そしてみっつ。きっとあの状況下なら、凛はベルに操られてる…。逃げられているのは穂乃果一人だけ」

真姫「私があの世界に行っても、凛も穂乃果も操られてちゃ意味がない。だから」

真姫「穂乃果を危機から救う術…、そうね。声だけでも別世界に飛ばす方法が欲しいわ」

真姫「これが、私の依頼よ。完遂してくれる?」

希「…」

希「…無理な気がしてきた」

真姫「ちょっと!」

凛「っていうか…、時空超える機械があれば真姫ちゃんたちが捕まる前に時空跳躍して、それを救えばいいんじゃ…」

真姫「タイムパラドックスを引き起こす航時機の作成には手間がかかるのよ。それこそ普通のタイムマシンの何倍もね」

希「普通のタイムマシンって時点でもうスケールの違う話やね」

真姫「とにかく、私が私を観測していない時点で、もうその事実は固定されているの」

真姫「私たちが襲われる前に私たちを救う、ってことは、できない」

真姫「だから、私が最後に観測したあの状況からなら…、まだ可能性は残っているわ」

真姫「穂乃果たちを助ける可能性がね」

凛「う、うぅん…。もうチンプンカンプンだにゃ…」

希「…まぁ、でも。一度引き受ける、って言っちゃった依頼やからね。ノーとは言えないよ」

真姫「と、いうことは…」

希「その依頼、うちが引き受けた。東條西木野☆探偵事務所に任せといて!」

真姫「…ありがとう」

希「まぁまずは…、時空を超える機械だのはどこから手をつけていいかわからへんし…」

凛「人を操るベル、からだね。どんなのなの?」

真姫「一瞬しか見てないんだけど…、気味の悪いベルだったわ」

真姫「ベルを使用された人間は生気の抜けた人形みたいになって…、命令一つでどんなことでもさせることができる」

真姫「それを利用して…、その…。なんか、えっちなことも…、させてたし…///」

凛「お、顔真っ赤!ウブな真姫ちゃんはなんか新鮮だにゃ~」

真姫「う、うっさい!で?このくらいなら調べてくれるでしょ!」

希「うん、任せて!うちの真姫ちゃんならこれくらい…!」

真姫「え?だから…」

凛「…希ちゃん。真姫ちゃんは、もう…」

希「…あ、そう、やったね。…つい癖で」

真姫「え?え?どういうこと?」

凛「えっと…、説明しづらいんだけど…」

希「…う、うちは聞き込みしてくる!二人は他の方法でベルのことを調べて!」


ガチャッ… バタン



凛「あ…」

真姫「そういえば、さっきも私が帰ってきた、とかなんとか…」

真姫「どういうことなのよ…?この世界の私に、何があったの?」

凛「それは…。…とりあえず、調べながら話すよ。街の図書館、行ってみよ」

真姫「え、えぇ…」

音都図書館内


真姫「へぇ…、この街、音都、っていうのね…。変な名前」

凛「真姫ちゃん、そこの本、とって」

真姫「あ、はいはい。これね。…よいしょ」

凛「さんきゅーにゃ!」



真姫「…ベル、ベル、っと…」

凛「あ、そういえば、さっきの話なんだけどね…」

真姫「ん?あぁ…、この世界の私のこと?」

凛「うん。…実は、この世界の真姫ちゃんは…」

凛「もう、消えちゃったの」

真姫「消えた?死んだ、じゃなくて…?」

凛「…これも、話すととっても長くなるから、本読みながら、聞いて欲しいにゃ」

凛「凛と、希ちゃんと、真姫ちゃんの…、これまでの軌跡を」








真姫「…そいつは、たまげたわね。そんな特撮みたいなこと、実際にあっただなんて」

凛「でしょ?ふふ…、これだけはどんな世界でも負けない気がするにゃ」

真姫「大変ね…、この世界の私も」

凛「…うん。でも、真姫ちゃんは…」

凛「その大変な決断をひとりで背負って…、この街の未来を救ったんだにゃ」

凛「真姫ちゃんは間違いなく…、この街のヒーロー、だったよ」

真姫「…ん?あれ、でも…」

凛「にゃ?どうかしたの?」

真姫「あ、いえ…、おかしいのよ」

真姫「この世界の私が消えた、っていうのなら…、私はこの世界に来ているはずがないのだから」

凛「え?」

真姫「このスイッチはね、別世界の同位体と身体を入れ替えるスイッチなの」

真姫「『入れ替える』ってことはつまり、どちらにも存在している必要がある」

真姫「私が今ここにいるのなら…、この世界にも私が、絶対に存在していたはずなのよ!」

凛「…え?だ、だったら…」

真姫「あ、それとも…、やっぱり私のクローンが?それなら納得できるけど…」

凛「そ、そんなはずないよ!真姫ちゃんのクローン…、正確には錦野真姫のクローンは、この世に二人しかいないはずなんだから」

凛「そのうち一人は死んで、そしてうちの真姫ちゃんは、消えた。…はず、だけど」

凛「でも、それじゃあ真姫ちゃんは移動してきていないはず、だから…、ってことは…」




凛「本当に、真姫ちゃんは…、いた、ってこと…?」

街中


穂乃果「うーん…、人を操るベル、かぁ…。聞いたことないなぁ…」

希「穂乃果ちゃんでもわからない、か…。仕方ないね、他、あたってみる」

穂乃果「うん!…あ、それよりさ!希ちゃん、なんかいいことあった?」

希「え?いいこと…?」

穂乃果「なんかさー…、希ちゃん、真姫ちゃんが海外留学行ってからずーっと寂しそうだったじゃん?」

希「あ…」

穂乃果「でも今日はとっても楽しそう!だから、なにかいいことあったのかな、って!」

希「…ま、まぁね。少し、だけ」

希(…寂しそう、か…。ちょっとは隠してるつもり、やってんけどな)

希(ま、穂乃果ちゃんにならバレても仕方ないよね。表情読むのがうまいみたいやし)

希「じゃあ次は…」



キャー!!タスケテー!! ヒィィィィイ!!



希「…あっち、か」

穂乃果「お!なんかの諍いかな!?」

希「ちょっと行ってくる!バイク、見張ってて!」

穂乃果「ラジャラビッ!…あ、オッケー!」





市民A「ヒィィィィ!!化物!」

オクラ・D「うるせぇ!お前もネバネバになれ!」


希「のんたんキーック!!」ゲシィィッ!!

オクラ・D「グブフゥッ!!」


希「今のうちに!」

市民A「あ、ありがとうございます!」


オクラ・D「テメェ…、なにしやがる!」

希「こっちのセリフや。何してんの人を襲ったりして」

オクラ・D「あぁん?こんなに圧倒的な力があるんだ!使わないともったいないだろうが!!」

希「…ハァ。オクラのくせに自信満々やね」

希「そんな子は…、輪切りにしてあげる!」\スター!!/

希「行くよ、真姫ちゃ…」

オクラ・D「…あ?」

希「…っと、いけない。いい加減、治さないと、ね…」

希「…変身っ!!」


\スター!!/ デレレレーン


スター「ハァァッ!」

オクラ・D「な、何もんだテメェ!」


スター「仮面アイドル…、マ…、じゃなかった…、スター!」


オクラ・D「仮面…、アイドルだぁ!?ま、マジかよ…!」

オクラ・D「相手にしてられるか…!」スタコラサッサ

スター「逃がさへんよ!ていやっ!!」ゲシィィッ!!

オクラ・D「ぐへっ!」

スター「せいっ!!」ズビシィッ!!

オクラ・D「ゲヒィッ!!」

スター「ふんだばらぁぁぁぁっ!!」ズッゴォォッ!!

オクラ・D「ぐぶふぅっ!!?」


ドッサァッ…


スター「…これで決まりや」

\スター!!真姫シマムドライブ!!/


スター「アイドル…、おしりパンチ!!はぁっ!!」ビョイーンッ



アイドルおしりパンチとは!

臀部を叩きつけその衝撃で相手を吹き飛ばす恐ろしい必殺技である! ※一部の人にはご褒美でもある!



スター「おりゃぁぁっ!!」ボヨーン

オクラ・D「ぐぶうぅぅっ!!ありがとうございます!!」


ドッカァァァァァンッ!!


少年A「た、たまらん…」


ピキッ…、パリンッ



スター「…この技を決めるとみんな喜ぶのはなんでなんやろ」ピチュゥゥゥゥゥン…

希「おい、少年。このメモリ、どこで買ったんや?」

少年A「え、そ、それは…」

希「言ってくれたらもう一回お尻で踏んであげてもええよ?」

少年A「『Zeed』ってところでもらいました!」

希「…やっぱり、か…」

希(Zeed…、こういった未成年のガイアメモリ犯罪で度々耳にする名前や)

希(なんでも、UTXを継ぐ者、だとか言って暗躍している闇の組織、なんて騙ってはいるけれど)

希(実態はガイアメモリを裏で取引してる少年少女の集団、ってところやね)

希(何人か、うちも補導の手伝いはしたことあるけど、組織のボスはまだ捕まっていないみたい)

希(なんでも…、『Z』とか呼ばれてチヤホヤされてるとか…。恥ずかしくないんかな)



希「…わかった。じゃ、通報しとくから、ここで大人しくするんよ?」ヒモシバリ

少年A「え!?お尻で踏んでくれるんじゃ!?」

希「踏んでもええよ?といったけれど、実際に踏むとは言ってない」

少年A「そんなぁ!?」

希「うちは忙しいんよ。警察のお姉さんに罵倒されながらピンヒールで踏まれるんならあり得るかもね」

少年A「あ、それはそれで…」



希「さてと、次は…」

警察病院


ダダダッ…!!

希「おい、どうしたん!?」

にこ「の、の、希ぃっ!!あれよあれぇ!!」

希「あれ…?」



あんじゅ「アハハハハッ!!アハハハハハッ!!」ドガァァンッ!! ズゴォォォンッ!!



希「あ、あんじゅ、ちゃっ…!?」

にこ「あれが私たちの知ってるあんじゅだなんて信じられない…!」

花陽「前にアイドル番組で共演したときはあんなのじゃなかったのにぃ…」

にこ「ホントに彼女が、諸悪の根源だったのね…!」

希「そんな…、刑期を終えたら一緒に住む、って言ってたのに…」

タッタッタッ…

ことり「…これは」



あんじゅ「せいっ!!やぁぁっ!!」ズゴォォンンッ!! ドガァァァンッ!!

あんじゅ「アハハハハハッ!!アハハハハハハハハッ!!!」



ことり「変身しないでも、ドーパントの力が発動してる…!?」



あんじゅ「…。フンッ」ササッ



ことり「あ!逃げた…っ!!逃がすかっ!!」ダダッ

希「あ、ことりちゃっ…!!」ダダッ

屋上


あんじゅ「はぁっ…、はぁっ…。パワーが足りない…」


ことり「待てっ!優木あんじゅ!!」


あんじゅ「…っ!お断り、よ…!こんなところで、捕まってたまるものですか…!」

あんじゅ「え、えっと…。わ、私は再起動して、この汚れた街を…、えー…、浄化するの、浄化!!」


ことり「なんでたどたどしい…?と、とにかく!」

ことり「この街は汚れてなんていないよ!そう思うのは…あなたの心が歪んでるからだよ!!」


あんじゅ「…、あぁ、そう」


ことり「音都を危機に晒すものはこの私が許さないっ!!」スチャッ \ナイト!!/

ことり「変…、身っ!!」


\ナイト!!/ ヒヒーンッ!!


ナイト「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」ダダダッ


あんじゅ「…っ!」


希「待ってことりちゃんっ!!」


ナイト「…ッ!」ピタッ

ナイト「どいて希ちゃん!そいつ殺せない!」

希「え、殺す…?」

ナイト「…じゃなかった、力づくでも彼女を止めないと!!」

希「お願い、待ってことりちゃん…」

希「今あんじゅちゃんを傷つけたら、真姫ちゃんはなんのために命を投げ出したんよ…!」


あんじゅ「真姫ちゃんが、命を…?」


希「あっ…!え、えっと…、今のは…」

あんじゅ「…」

あんじゅ「…やっぱり、そういうこと、だったんだね」

希「えっ…?」

あんじゅ「…クッ」

あんじゅ「くふふふふ…、あははははっ!!なーんだ!」

あんじゅ「あの邪魔者も消えてくれたんだぁ…。嬉しいなぁ…!」

あんじゅ「これで希ちゃんは私一人のもの、だよね?ねぇ、そうでしょ?希ちゃん」

希「なっ…」

ナイト「きっ、貴様ぁぁっ!!やっぱり、お前はっ…!!」ダダッ

あんじゅ「…さようなら、希ちゃん」シュワァァァッ…

ナイト「…っ!き、消えた…!」

希「あんじゅちゃん…、どうして…」

今日はここまでです
そんなわけで前作からの続き話を最終回に持ってくることにしました
何のこっちゃな人は『絵里「催眠の力を手に入れてしまったわ」』というSSのだいたい750くらいから読んでくれるといいよ
ちなみにこのSS自体はR-18どころかR-18Gくらいに匹敵するので全部見ようと思う方は閲覧注意です
それじゃあまぁ次回もよろしくね ほなな

最近忙しくなってきて更新遅れがちだけどやっていきます
連続して建てようと思ってたスレも立てられないかもしれぬ
先のことは未来の俺に任せるとして今なんとかしよう じゃ始めるね

東條西木野☆探偵事務所地下


真姫「えっと…、ここのパーツが、これ…、で、っと…」

真姫「で、ここに…あー、サイズが合わないわね…。仕方ない、じゃあ設計を変更して…」


真姫(私がこの世界にたどり着いて、数ヶ月が経った)

真姫(未だに凛と穂乃果を助ける目処は、経っていない)

真姫(謎のベルのことも全然手がかりが掴めないし、時空を超えるための機械の完成にもしばらくかかりそう)

真姫(時間跳躍すればどれだけあの時点から時が経ってようと穂乃果たちを助けるのには問題はないにしても)

真姫(…さすがにそう何年もこの世界に居座るわけにもいかない、か)



ガチャッ



希「…あ、真姫ちゃん。どう?できそう?」


真姫「希。…いえ、まだ全然。そっちは?なにか進展はあったかしら」

希「お恥ずかしながら…、アカンなぁ…。うちやっぱり半人前かなぁ…」

真姫「まぁ…、仕方ないわよね。もしかしたらあのベルは、あの世界特有のものかもしれないんだし」

真姫「この世界には存在しない可能性だって十分にありえる…」

真姫「無理な依頼を押し付けちゃったって、自分でも思ってるくらいよ」

希「そ、そんなこと、ないって…」

真姫「その代わり、この地下のスペースはいいわね。広いし、工具や機械のパーツが多いし…」

真姫「このでっかいメカ…、確かリボルマキー、だったっけ?これ作ったのって誰なのかしら」

真姫「これの設計者がいてくれたらもう少し航時機の作成も楽になるんだけどね」

希「あ…、えっと…、それ作ったのは、真姫ちゃん…、うちらの世界の真姫ちゃんやよ」

真姫「へぇ…、この世界の私も、なかなか天才なのね」

希「ははは…、まぁね。でも、設計者かといえば、そうじゃなくて…」

真姫「ん?どういう意味?」

希「そいつは、2号なんよ。1号はとある事件で半壊しちゃって…」

希「それをアレンジして修理したんが、真姫ちゃんってこと」

真姫「あぁ、なるほどね」

希「元々の設計者は…、誰やったんかな。うちがここに来る前からおやっさんが所持してたから、うちも知らへんわ」

真姫「…そう、残念ね」

希「…ね、真姫ちゃんは…」

真姫「ん?」

希「真姫ちゃんは、それが完成して、あと声を飛ばす機械も完成して…」

希「真姫ちゃんの世界の穂乃果ちゃんと凛ちゃんを救う手はずが整ったら、やっぱり…、帰っちゃうん?」

真姫「それはそうでしょ。この世界にいつまでもいられないわ」

真姫「早く帰って、ドクターの続きをしないと。私を待ってる人がたっくさんいるんだから」

希「ど、ドクター…?へ、へぇ…、なんかよくわからんけど、偉いんやね。真姫ちゃん」

希「…で、でも…、時間はたっぷりあるんでしょ?タイムマシンを作れればどんなタイミングでも助けられるんやし」

希「なら、そんな焦らんと、ゆっくりして行ってくれても…」

真姫「…それは」

真姫「私に、あなたの真姫の代わりになって欲しい、って言ってるのかしら?」

希「…え」

真姫「凛から聞いたわよ」

真姫「私が来てから、希は少し元気になった、って」

希「あ…、そ、そう、かな…」

真姫「それってつまり、消えたこの世界の西木野真姫と、この私を重ねて見てて」

真姫「消えてしまった友人の埋め合わせで充足感を得ているってことなのよね」

希「え、えっと…」

真姫「…別に、それに対してどうこう言うつもりはないわ」

真姫「消えた人間のそっくりさんがいれば、少しは元気になるのも、気持ちはわかるし」

真姫「だけど私は、この世界の真姫じゃない」

真姫「いつまでも、あなたの真姫の代わりになれるほど、私も暇じゃないのよ」

真姫「だから、ゆっくりなんてしてられないの。いつまでも、こんな世界にいられないの」

真姫「私にも、大事な相棒がいるのだから」

希「大事な…、相棒…」

希「…そう、やよね」

希「うちの相棒は…、あの真姫ちゃんだけ、なのに…、うちは何をバカなこと…」

希「ゴメン真姫ちゃん…。そして、ありがとう。はっきりとうちにそういうこと言ってくれて」

真姫「じゃあ、はっきりついでに言っておくけれどね」

真姫「…この機械が完成すれば、あなたたちの真姫も、戻ってくる可能性がある」

希「えっ…?」

真姫「私がこの世界に時空移動したなら、この世界の真姫も絶対に私が直前にいた世界にいるはず」

真姫「消えたと思われていた真姫は、いつの間にかこの世界に戻ってきていた、と考えられるわ」

希「そ、それ…、ホンマ?」

真姫「ホンマよ。だから、安心して。私が帰れば、私の代わりに…、いえ」

真姫「かけがえのないこの世界の真姫が、戻ってくるに違いないから」

希「…っ!う、うんっ!!」

ガチャッ!!


凛「ま、真姫ちゃんっ!!あ、希ちゃんも!」


真姫「凛?どうしたのそんなに慌てて」

凛「そ、それがっ…!!」

凛「わかったんだにゃ!謎のベルの正体が!!」

真姫「なっ…!!?」

希「そ、それマジで言ってるん!?」

凛「マジもマジ!大マジじゃ!!えっと、それで…」

凛「ここからは笑わずに聞いて欲しいんだけど…」

真姫「どうしてそこからいきなり聞いてて笑うような話に移行するのよ」

凛「ち、違うの!訳があって…、と、とにかく!黙って聞いてて」

凛「そ、そのベルの名前っていうのが…」

真姫「え、えぇ…」

希「う、うん…」

凛「り…」

凛「りんりんりん…、って、言うんだって」



真姫・希「「…は?」」




凛「それを凛に教えてくれたのは、変な格好の行商人のオッサンだったにゃ」

凛「フードを目深にかぶってたんで顔はよくわかんなかったけど、明るい性格の怪しいオッサンで…」

凛「凛がベルの特徴を言ったらそのオッサンが事細かに説明してくれたの」

凛「そのベルの名前は、倫理を蹂躙する鈴、と書いて、倫躙鈴、って言って…」

凛「…うん、凛もこの時点で吹き出したんだけどさ。これ聞くの二度目なんだからもうそんなに笑わなくてもいいでしょ二人共…」

凛「…で!そのベルを見ながら、目の前で3回ベルを鳴らすと、一瞬で催眠をかけられちゃって…」

凛「その間になにか命令をして、またベルを3回鳴らせば意識は元に戻るんだけど…」

凛「催眠をかけられている間に命令されたことを当然と思い込んじゃう恐ろしいベルなんだって!」

凛「そ、それでそのベルにはさらに恐ろしいデメリットも存在して…」


(中略)


凛「…ってこと!だからこれを持ってる人もかなり危ない魔のベルだってさ!」

真姫「なるほど…。でもそれ、マジ情報なのかしら。その行商人がテキトー言ってる可能性もないこともないような…」

希「さすがにそんな事細かにデタラメを吹き込む人もおらんやろ…。行商人、ってことやからそういう怪しいアイテムのことにも詳しかったんやない?」

真姫「そっか…。ありがとう凛。ベルに関する対策は今の情報からだいたいわかったわ」

凛「え、そうなの?」

真姫「えぇ。これなら、穂乃果たちを助けられる。…あとは」

真姫「時空を超える機械、か…」

真姫「あ、そうだ。凛」

凛「にゃ?」

真姫「凛は知ってる?このリボルマキーっての作った人」

凛「えっ…」

真姫「この事務所の元々の所長さんって凛のお父さんだったんでしょ?だったらその人からなにか聞いてないかな、って」

凛「うーん…、お父さんはそんなに探偵のことについて詳しく語ってくれなかったから…」

希「ここに初めて来たのもうちより後のことやったからね」

凛「そうだね。だからわかんないにゃ。…どうして?」

真姫「これを作った人なら、時空を超える機械の設計も手伝ってくれるんじゃないか、って考えたのよ」

真姫「でも、凛でもわからないとなると…。お手上げかしら」


真姫「一体誰が作ったのよ…、リボルマキー1号は…」


凛「…ん?」

希「せやねー…」

凛「ねぇ、今…、1号?って言った?」

真姫「ん?えぇ、言ったわよ。これ2号なんでしょ?この世界の私が改修したって」

希「あぁ…、そういえばあの事件は凛ちゃん実家に戻ってて関わってなかったんやったっけ」

凛「の、希ちゃん。じゃあさじゃあさ、このリボルマキー2号がさ、2号になる前って…」

凛「リボルマキー、だったんだよね?」

希「ん?そうやけど…それが?」

凛「それっていつから!?」

希「いつから…、って、どういう意味?」

凛「だから!いつからリボルマキーって名前だったの!?」

希「それは…、うちがここに来る前、から?」

真姫「ど、どうしたのよ、いきなり興奮しだして…」

凛「だ、だって…、凛てっきり、もともとこのリボルマキーは真姫ちゃんが作ったものだと…」

凛「でないとさ…、どうしてこれ…、リボルマキーって名前なの?」

希「…あっ!ほ、ホンマや…。真姫ちゃんがここに来る前から、これはリボルマキーだった…。今まで気づかんかったし…」

希「じゃあどうして…?」

希「…っ!いや、もともと…、元々真姫ちゃんは…、真姫ちゃんじゃなかった…」

希「にしきのまき、って名前は…、真姫ちゃんがおやっさんからもらった名前だ、って言ってたから…」

希「そう、確か…、『この世のものとは思えないくらい、美しい女性の名前』だって言われて、名付けられた、って…」

凛「つ、つまり…!元々お父さんは…、真姫ちゃんとは別の『にしきのまき』について知ってた…!」

希「そうや…!確かあの人も…!この場所のことを知ってて、それに…、真姫ちゃんのことをおやっさんに依頼したとか…」

希「彼女とおやっさんは、面識があったってこと…!」

凛「ガイアメモリの元となった技術も、彼女が作ったって…!あの人は技術者だったんだよ…!」

希「ってことは…!!」

凛「もしかして、リボルマキーを作ったのって…!!」

希「シュラウド…!!」

凛「本名…、錦野真姫…!!錦野財閥、元総帥だにゃ…!!」




あんじゅ「…やっと、見つけた」

あんじゅ「こんなところにいたのね、真姫。…いえ、今は…、シュラウド、だったかしら」


シュラウド「…」

シュラウド「あんじゅ。…真姫、で、大丈夫ですよ」


あんじゅ「…もう、ツバサちゃんはいないんだから」

あんじゅ「その丁寧語、やめにしたら?」

あんじゅ「ツバサちゃんのために、そんな似合わない喋り方にしたんでしょう?」


シュラウド「…」

シュラウド「…いえ、もう、いいのです」

シュラウド「ツバサだけでなく、あなたたちと喋る時にも…、もう、癖になってしまったので」

シュラウド「今更、やめられません」

あんじゅ「…あぁ、そう」

シュラウド「それで…、何を望むのですか?」

あんじゅ「…再起動。そして、私なりのガイアインパクトを」

シュラウド「…そう。あなたの知りたい答えは…、『音楽室』にあります」

あんじゅ「意外ね…。あなたがこんなにも素直に協力してくれるなんて」

あんじゅ「ツバサちゃんの好意には応えなかったくせに」

シュラウド「…家族、ですもの」

あんじゅ「え…?」

シュラウド「間違っていると思えば正す。そして、己の間違いを気づかせる」

シュラウド「それが…、母のすること、でしょう?」

あんじゅ「母…」

シュラウド「ツバサは…、私以外を見ようとしなかった。私以外のすべてを…、犠牲にしてきた」

シュラウド「そうしてなし得ることに、意義なんてないと、…気づかせたかったの」

シュラウド「だけど…、あんじゅ」

シュラウド「あなたは…、あなたは、自分の思うようにして、ください」

シュラウド「自分が、正しいと感じたことを、正しいと思うままに…」

あんじゅ「…」

シュラウド「…あんじゅ」

あんじゅ「…何?」

シュラウド「あなたと共に、過ごせた日々は…、とても短いもの、でしたが…」

シュラウド「最後にこうして、あなたと二人きりで話ができて…、嬉しい」

あんじゅ「…何を、言ってるのよ」

あんじゅ「最後、って…」

シュラウド「神様…。私に、こうして…、仮初の命を与えてくださって、ありがとうございます」

シュラウド「おかげで私は…、ツバサを…、私の愛しい娘を、止めることが、できた…」

シュラウド「既に、死期を数年も伸ばしていただいて…、感謝しつくしても、足りない…」

シュラウド「そして最後に…、あんじゅに看取られることができて…、私は…」

シュラウド「私の人生は…」

シュラウド「幸せ、だった…!」


ガクッ…



あんじゅ「…」

あんじゅ「…真姫?」

あんじゅ「ねぇ、真姫…。どうしたの?」

あんじゅ「眠たいなら…、こんなところで、寝ちゃ…、ダメだよ…」

あんじゅ「ちゃんと、おうち帰って…、寝ないと、ダメ、なんだから…!」

あんじゅ「ツバサちゃんにも、英玲奈にも…、迷惑、かかっちゃうからぁ…!!」

あんじゅ「だから…、だから…っ!!」

あんじゅ「…う、うぅっ…!!」

あんじゅ「お母、さん…!!」

希(違う世界の真姫ちゃんがこの世界にきて、既に約半年が過ぎた)

希(リボルマキーの設計者が錦野真姫…、シュラウドだと知ったうちらは必死に彼女を探したけど…)

希(どれだけ探しても、見つかることはなかった)

希(同時に真姫ちゃんは時空を超える術を探し、うちらもシュラウドを探しつつ、それに協力して…)

希(そして、ついに…!)



ピリリリ… ピリリリ…

ピッ


希「はい、もしもし…」

穂乃果『希ちゃんっ!?もしもし!あのね…、あのね!』

希「ほ、穂乃果ちゃん…?どうしたんよそんなに慌てて…」

穂乃果『時空を超えるってあれ…!ついに…、ついに見つけたんだよ!!』

希「…な」


凛「なっ…!!」


真姫「なんですってぇぇぇえぇぇぇぇぇえええぇぇぇぇっ!!!」



希(穂乃果ちゃんが言うには、時空を超えるアイテムを設計した人物がいたのだとか)

希(その人物は既に死亡していて、つい最近それを探し当てた人物がいたという)

希(設計者の名前は確か…、シ、シジョウ…?とか言って、どこかで聞いたことのある名前やったけど…)

希(問題は、それを所持しているヤツ…!今現在、それを所持しているのは…)

希(Zeed…!最近活動が活発化してきた、UTXを継ぐ者…)

希(奴らに時空跳躍を利用されれば、どうなるかわかったものじゃない…!)

希(だから、一刻も早く…、そいつを奪うんや!)

希(…こういうんは、探偵の仕事やないんやけど)

??「…もしもし?私よ、えぇ…、そうよ」

??「ついに手に入れてしまったわ…、とんでもないものを!」

??「しかしこれで機関も我らに屈服せざるを得ない…!我々が世界を統べる真の神になるの!」

??「…えぇ、わかってるわ。うまくやってみせる」

??「『オペレーション・ブルームナイト』、必ず成功させるわ」

??「その日にまた、お会いしましょう。エル・プサイ・コン…」


ブロロロロロ… キキッ


??「…っ!?な、何者!?」



希「…どうもこんにちは。Zeedの皆さん」

希「うちは…、この街を救う、探偵…!」

希「そして…、アイドルや!!」


??「アイドル…、ですって…!!?」


希「お前が…、Zeedのトップ、かな…?」


??「フッ…、お前に名乗る必要もないわ」

??「しかし不必要でも名乗っておきましょう…!私は…」

咲夜「黒羽咲夜!UTXを継ぎ、次代の神に君臨する組織、Zeedの王よ!!」

咲夜「フゥーッハハハハハハハハハハッ!!!」


希「…オッケー、厨二病こじらせてんのはよくわかった」

希「せやけど…、そんなことはさせんよ」

希「うちは…、この街を託されたんや!」

希「絶対に…、守ってみせる!」\スター!!/

希「そしてお前らの持ってる時空超えるやつを奪う!」

\スター!!/ デレレレーン


咲夜「えっ…、いやアレは別に関係ないでしょ…」

咲夜「私たちが見つけたんだからどう使うかは私たちの勝手でしょう!?」

スター「知るか!お前らにそんな危険なもん任せておけるか!奪ったもん勝ちや!」

咲夜「ヌオォォォォ…!!電子レンジとくっつけて過去にメールを飛ばせるガジェットを作る予定だったのにぃぃぃ…!!」

咲夜「許せないわ!さぁお前たち!やってしまいなさい!!」


「「ウオォォォォォォォォッ!!!」」


スター「くっ…!さっきまで静かだったのに急に猛りおって…」



少年B「お前の相手は…」\ハングリー!!/

少年C「俺たちだよっ!!」\アルケオプテリクス!!/

スター「くっ…!」

ハングリー・D「はははっ!!なにが仮面アイドルだよ!」ヒュンッ!!

アルケオプテリクス・D「所詮は虚仮威しだろうが!」バシィッ!!

スター「痛い痛い!ぐぬぬ…!」

スター「中途半端に痛いんじゃボケェェッ!!」ズゴォォッ!!

ハングリー・D「はもっふ!!!?!!?」


ヒュオォォッ… ズゴォォォッ!!


アルケオプテリクス・D「ひ、ひぃぃっ!!?相方が吹っ飛ばされた!?」


スター「そんな余りもののガイアメモリごときで…!」

スター「うちをぶっ飛ばせると思うなよ…!!」

スター「今のうちは…!真姫ちゃんに再び会えるかもしれんという期待で…!!」

スター「脳細胞がトップギアやねん!!」

アルケオプテリクス・D「なにそれ!?」

スター「うちに質問するなぁぁぁっ!!!」ズゴッシャァァァッ!!

アルケオプテリクス・D「ごばはぁぁっ!!?!」




少年D「ひっ…!?な、なんかやばそうなんですけど…!」

少年E「に、逃げましょう姐さん!」

咲夜「そ、そうね…!ここはひとまず戦略的撤退を…!!」


ことり「ふんっ!!」ゲシィィッ!! バシィィッ!!

少年D「すのぉっ!?!」

少年E「はれぇしょんっ!!?」

ドサッ…


咲夜「な、なななななな…!!何者よあなた…!?」

ことり「私に質問…、ってこれさっき言われたし」

ことり「そうだなぁ…、あ、じゃあこれにしよう」

ことり「通りすがりの…、警察官だよ。覚えておいてね」

咲夜「け、警察ぅっ…!!?そ、そんな…!」

ことり「ガイアメモリ取引、及び不当所持の疑いで現行犯逮捕、しに来たよ」

ことり「おとなしく観念してね」

咲夜「ぬ、ぬぬぬ…!!」

咲夜「わ、私よ!…作戦は失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した…!」

咲夜「警察に嗅ぎつけられた…!えぇ、わかってるけど…!な、なんですって…!?機関が私を…!?」

咲夜「おのれ機関め…!!私を売るとは…!この狂気のマッドサイエン」

ことり「誰と話してるの?」ヒョイッ

咲夜「あっ」

ことり「…電源入ってないじゃない」

咲夜「…」

スター「これで終いや…!」

\スター!!真姫シマムドライブ!!/


スター「アイドル腕ひしぎ十字固め!!」

ハングリー・D「ぬおぉぉおぉぉぉぉぉっ!!!ギブギブギブギブ!!」

ドッガァァァァァンッ!!

少年B「ぐふっ…」バタリッ


スター「アイドルアルゼンチンバックブリーカー!!」

アルケオプテリクス・D「なんで関節技で爆発…、ぐぎゃぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

ドッガァァァァァンッ!!

少年D「ざくっ…」バタリッ



咲夜「ぐ、ぐぅぅ…!!このぉ…!!」

ことり「はい、逮捕」カチャッ

スター「出番がなかったね、Zさん」

咲夜「え…?ぜ、ぜっと…?」

スター「ん?」

咲夜「あ…、あぁそうよ!私がZよ!わーほんと残念だわー」

スター「どうしたんやこいつ…。あ、せや!時空超える機械、在り処を教えろ!」

咲夜「だ、誰が…!」

ことり「あ、携帯の中に書きかけの小説が…、なになに…『マサルとオサムは火照った身体を互いに貪り』…」

咲夜「あの廃工場の奥の部屋に置いてます!!」

スター「正直でよろしい」

ことり「希ちゃん。あとは任せて、私の仕事だから」

スター「うん、任せた」



希「…えっと、多分この部屋…」

希「あ、あった!これか…」

希「こいつで…、真姫ちゃんが…!」

希「頼んだよ、真姫ちゃんっ…!!」ゴクリッ

東條西木野☆探偵事務所地下


真姫「こ、これは…」

希「どうしたん?やっぱりガセネタやったんじゃ…」

真姫「違うわ!間違いなくこれは時空転移装置よ!作ったやつは紛れもない天才ね…。だけど…」

真姫「ど、動力が…、なにこれ…」

凛「なにが動力なの?」

真姫「…ラーメン」

希・凛「「はぁ?」」

真姫「…この機械にラーメンを流し込むと、機械が作動して時空に穴を開けるようになってるみたい」

希「な、なんやその狂った仕組みは…」

凛「食べずに流し込むなんてもったいないにゃ!!誰だ作ったやつ!」

真姫「えっと…、Takane Shijou…って書いてあるわね。設計者」

希「シジョウタカネ…?どこかで聞いたことのあるような、ないような…」

凛「あ!それより早く作っちゃおうよ!時空を超える機械!」

真姫「えぇ、そうね…!これを応用すれば声の時空移動も可能でしょうし…!」

真姫「今すぐ作成に取り掛かるわ!」



数時間後…



真姫「で、できた!!完成よ!!」

希「思ってたより随分早いね…」

凛「正直1週間はかかるものだと思ってたにゃ…」

真姫「それで…、早速で悪いんだけど、私は今から声だけを別時空に飛ばして穂乃果の手助けをする必要があるの」

真姫「多分…、すごく長くなるから、別のところで待っていてくれないかしら」

真姫「時空を移動するための機械…、そうね、命名するとすれば…」

凛「ラーメンを食べて移動するマシン…、だから…」

凛「ジロリアンなんてどうかにゃ?!」

真姫「採用。ジロリアンを使用するのはその後で」

希「えらく簡単に決まったね…。わ、わかった。外で待ってるわ」

凛「終わったら呼んで欲しいにゃ!」

東條西木野☆探偵事務所前


希「…なんとか、うまくいきそう、やね」

凛「そうだねー…、最初に時空を超える機械を、なんて言われたときはどうしようかと思ったし…」

希「せやけど都合よく見つかるもんやなぁ…。世の中不可能なことはないんやね」

凛「あ!あの機械を世間に発表したら凛たち超大金持ちになれるんじゃ…」

希「…いや、うちらには過ぎた代物よ。あっちの真姫ちゃんに、持って帰ってもらおう」

希「代わりに…、真姫ちゃんが、戻ってくるかもしれないんでしょ?」

希「なら…、それ以上に嬉しいことなんてないよ」

凛「そう、だね…」

希「…あ、そういえば…、すっかり音都タワーも再建されて、元通りやね」

凛「おぉ!ホントだにゃ!あー…、そういえばあの事件からもう1年以上経ってるんだよねー…」

希「せやね…。真姫ちゃんとも、そのくらい会ってないのか…」

凛「な、なんかあっちの真姫ちゃんがいてくれたおかげで、そんないなかった感じない、ね?」

希「かもね…。でも、それでも、うちの相棒は…」

希「…そういえば、会ってないと言えば…」

希「あんじゅちゃん、一体…、どこに行ってしまったんやろ…」

希「もう彼女が失踪して随分経って…、確か…」


ピリリリ… ピリリリ…



希「あ、電話や。はい、もしもし…」

ことり『希ちゃん?私だよー』

希「ことりちゃん。どないしたん?」

ことり『ん。いや別にー…、事後報告、かな』

ことり『メモリの裏取引を行っていたZeedのメンバー全員を逮捕した、ってね』

希「あぁ…、それはよかった」

ことり『だけど…、少し気になることがあって』

希「気になること…?」

ことり『メンバーには全員首のところにZの刺青が彫ってあったんだけど…』

ことり『これについて言及してもメンバーの全員が「知らない」って答えたの』

希「知らないうちに、首元にZの刺青が彫られてた、ってこと?あのリーダーの黒羽って子も?」

ことり『うん。…けど彼女だけは少し反応が違ってて…』

ことり『一瞬なにかを納得した風になって…、それからは知らぬ存ぜぬ』

希「たしかに、それはちょっと気になるね…」

ことり『もしかしたら残党がいるのかもしれない。気をつけてね』

希「わかった。なにかあったらまた連絡するね」

とりあえずここまで 次回には終われるはず
最後なので色んなネタをぶち込んでみたけどイミフだったらごめんね
過去作品とは多少なりとも矛盾点が生じてるけど無視の方向でお願いします
じゃそういうわけで ほなな

はい めがっさ日が空いたけどやっとこさ再開します
なんとか今回中に終わらせねば もう見てくれてる人も少ないから少し寂しいけど
一人でもいてくれたらそれで万々歳やで じゃやっていきますお

数十分後…


ガチャッ


真姫「…」


希「あ、真姫ちゃん。…終わった?」

真姫「えぇ…、終わったわ。一応…、穂乃果は救い出せた…」

凛「へぇ、よかったじゃん!」

希「でもなんか…、元気ない?なんかあったん?」

真姫「…いえ、少し…、その…」

真姫「…今はいいわ!それより、早く穂乃果と凛と…」

真姫「そして、この世界の真姫を迎えに行かないとね」

凛「そ、そそ、そうだにゃ!ほん、ほんとに真姫ちゃんが…、戻ってくるんだよね!?」

真姫「えぇ、おそらくね」

真姫「あっ、と…、それで、なんだけどね」

真姫「…実はあのジロリアンの事なんだけど」

希「ん?なんか不具合でもあるん?」

真姫「まぁ不具合じゃないんだけど…」

真姫「起動させるのに少し時間がかかって…」

真姫「あと時空を超えるためにはちょっとの距離を疾走する必要があるのよ」

凛「サクラ○イフーンみたいだにゃ」

真姫「そういうわけだから、先に行って待ってて欲しいの。場所は…」

希「…あ、オッケー。音都タワーが見えるあの場所やね。了解!」

凛「ど、ドキドキするにゃー…」

大通り


あんじゅ「…」スタスタ…



あんじゅ「…」サッ…



コォォォォォ…



大通り


凛「ふふふ…」スタスタ…

希「凛ちゃん、もっとゆっくり歩いてもええんよ?起動には時間がかかるって言ってたし…」

凛「でもでもっ…!!我慢できないにゃ!だって、だって…!」

希「…うん。わかってる…。真姫ちゃんに…」

希「もう二度と会えないと思ってた相棒に、もう一度会えるんやから」

希「気がはやるのも頷けるよ」

凛「でっしょー?真姫ちゃん…、早く会いたいにゃー…」



ピリリリリ…


希「…ん?また電話や…。もしもし?」ピッ


ことり『の、希ちゃんっ!!?大変だよっ!』


希「こ、ことりちゃん…?何があったん?」

ことり『Zeedが…!Zeedの連中が…!』

ことり『拘置所から脱走しちゃったの…!全員…!!』

希「なっ…!!ど、どうして…!」

ことり『わ、わからない…!鍵も閉めて見張りも立ててたのに…!』

ことり『人間離れした力で鍵を壊して見張りも倒されて…!』

ことり『ちゃんと隅から隅まで身体検査したはずだよ!メモリを隠し持っていないかって…』

ことり『誰も持っていなかったはず…なのに、なんで…』

希「一体どういう…」


ドンッ


希「あいたっ…」


「…」


希「あ、あぁ…、ごめんなさい…。電話に夢中で前見てへんくて…」

希「…ん?あ、キミは…確か…」

希「海未ちゃんとこの日本人形店の店員さん…」



「…偉そうに、なにが街の顔なんだか」スチャッ



希「…ッ!?そ、それは…!」

希「『Z』の、メモリ…!?まさか、お前が…っ!!」




\ゾンビ!!/

ピチュゥゥゥゥゥン…!!


ゾンビ・D「…」



希「凛ちゃんっ!うちの後ろに…!」



凛「きゃあああああああっ!!」



希「…っ!?り、凛ちゃっ…!」



少年B「ぼぁー…」

凛「ひ…!は、離して…!!」


希「Zeedのガキ…!やっぱり、お前が…!」



ゾンビ・D「誰も知らないの。私がこの街で一番強いってこと」

ゾンビ・D「Zeedのリーダー…、『Z』だということを…!」



ウジャウジャ…!!


少年C~Lくらいまで「ウボァー…」



希「こ、こんなにたくさん…!?ぐっ…、囲まれてる…!」



「フゥーッハハハハハハハハハハッ!!私たちを甘く見たわね!探偵っ!」


希「こ、この声は…」


「とうっ!!」スタッ


咲夜「黒羽咲夜サマ、ここに推参!待たせたわね!!」

ゾンビ・D「…別に待ってない」

咲夜「な、なによー!ノリが悪いわね!それでも私の妹!?」

ゾンビ・D「姉さんのテンションの方がおかしい。そもそもZって名前も恥ずかしいからあまり名乗りたくない…」



希「い、妹…!?お前ら姉妹やったん…!?」



咲夜「そうよ!我らがZeedのトップ!真の『Z』は私の妹…、黒羽咲良!」

咲夜「表向きは私がリーダーを努めることで、知らずのうちに咲良が構成員をゾンビへと変質させる種を植える…!」

咲夜「首筋のZはその刻印…!ゾンビの種…!『Zombie Seed』…!だからこそのZeedなのよ!」

咲夜「でもまあその事実は警察に首筋のアザのことを尋ねられるまでスッパリ忘れてたのだけれど!」

咲夜「っていうかいつの間に私の首にまで!これじゃ私もゾンビ化しちゃうじゃない!」

ゾンビ・D「…姉さんはやかましいから。いざとなったら、物言わぬドールに…」

咲夜「ここ、怖いこと言わないでよ!私たちは姉妹なんだから、ずっと仲良く…」

希「微笑ましい姉妹漫才のせいで緊張感薄れるけど…」

希「これって結構ヤバい状況じゃ…!」


ウジャウジャ…

「ウボァー…」「うがー…」「ぁー…」


凛「ぎぃっ…!!痛っ…!!この人たち…、力強っ…!!?」



咲夜「そうよ!ゾンビと化した人間たちは通常の人間では出せない力を発揮できるの!」

咲夜「それこそ…、人ひとりくらいだったら、簡単に殺せちゃうくらいの、ね…!」


凛「ひっ…!?」


希「そ、そんなことうちがっ…!」スチャッ


ゾンビ・D「…させない」



「うがぁぁ…!!」「ぐぎぃぃぃ…!!」



希「うおっ…!!大量のゾンビが襲って…!く、来んな!」


ウジャウジャ…


希「う、ぐっ…!!」


「ヴァー…!」ビュンッ!!


バキィッ!!


カランコロンッ…


希「あっ…!!ロストドライバーがっ!!」



ゾンビ・D「…変身させなければ、こんなもの」

咲夜「さぁ、やってしまいなさいゾンビども!この街は…!」

ゾンビ・D「私たちのもの…!!」


「ヴォー…」「ヴァー…」



希「ぐっ…!!」

「…」



優木あんじゅは大通りにひとり佇む。

手を広げ、何かを待つかのように目を閉じ、

音もなく静かに、立っている。



「再起動のためのすべてを、閲覧した」



そう呟き、彼女は目を開ける。

いつもは人通りの多いはずのその場所で、

今は『彼女しかいない』その場所で、

あんじゅの目に写った景色は、


先日破壊され、未だ復旧が始まったばかりの、音都タワーだった。




「真姫ちゃん」

「今、そっちに行くね」

ブロロロロロロ…!!



咲夜「…ん?何…?」



希「この音は…?」



ブロロロロロロ…!!



真姫「どけどけどきなさいっ!!」



咲夜「く、車がものすごいスピードで突っ込んでくる!?」



希「あれは…、ジロリアン!?」



ブロロロロロッ!!


「ヴァー…」「ヴァー…」



真姫「あなたたちも操られてるみたいね…!でも知ったこっちゃないわ!」

真姫「喰らいなさい!ひき逃げアタック!!」



ズゴゴゴゴゴッ!!!



ゾンビ・D「なんて容赦のないひき逃げ…。見ていていっそ清々しい…」

咲夜「そんなこと言ってる場合じゃないわよっ!!こっちに来てるわよっ!!」

ゾンビ・D「避ける…」

咲夜「口だけじゃなくてちゃんと動け!」

ヒョイッ


ビュオォオォンンッ!!



凛「ひぃぃっ!!凛の方にも突っ込んできたにゃ!?」

少年B「ヴァー…」

凛「くおぉぉぉっ!!少年Bガード!!」ヒョイッ

少年B「ヴァッ!?」


ズゴォォオッッ!! キキッ


少年B「ぐぶぶっ…!」メキョッ



凛「な、なんかやばい音がしたけど助かったにゃ…。そして車が止まったにゃ」


希「それが出来るんやったら最初から逃げ出せばいいのに…」

ガチャッ


真姫「希っ!凛っ!状況はよくわからないけど早く乗って!」


希「真姫ちゃんっ!わ、わかった!」

凛「行くにゃっ!!」



咲夜「逃げる気ね…!!そうはさせないわ!!」

ゾンビ・D「追え…」



「ヴァー…」「ヴァー…」



真姫「乗った!?」

希「うんっ!」

凛「バッチリにゃ!!」

真姫「じゃあ出発ね!あ、その前にこれ貼ってて!」ヒョイッ

希「え、何これは…」

真姫「それじゃしゅっぱーっつっ!!!」


ブロロロロロッ…!!

ビュオォォォォンッ!!


「ヴァッ!」「ぐぶえっ!」



凛「ひぃっ…!ゾンビとはいえ一般人容赦なくひき逃げしてるにゃ…。大丈夫なのこれ…」

真姫「あははは!アイアムアヒロイン!いいじゃないこういう時にしかできなさそうだし!」

凛「どういう時もやっちゃいけないことだと思うにゃ」

希「ね、ねぇ真姫ちゃん?渡されたこれやけど…、どこに貼れって言うん?」

真姫「ん?そんなの決まってるでしょ!その星型のシールは…」

真姫「名前欄に貼り付けるものなのよっ!!」

希・凛「「名前欄ってどこ!?」」

ビュオォォォォンッ!!



真姫「さぁ…そろそろ時空跳躍の時間よ…!」

希☆「あ、貼れた…」

凛☆「どういう原理なの…。って、じ、時空跳躍、ホントにしちゃうにゃ…!?」

真姫「どこかに掴まってないと、非常に酔いやすいわよ!」


ブロロロロッ!!


真姫「さぁ行けっ!!バックトゥザ…!」

真姫「パラレルワールドォォォォォォォォォッ!!」




シュワァァァァァァンッ!!





咲夜「き、消え…?」

ゾンビ・D「消えた…」

時空の狭間


希☆「う、うぅぅぅぅぅ~~…!!?き、気持ち悪っ…!」

凛☆「あ、頭がガンガン揺れる~~~~!!」

真姫「あははははははっ!!この揺れ、久しぶりっ!!」

真姫「あ、私も貼っておかないとね」ペタッ

真姫☆「さぁって!まだまだ揺れるからね!!」

希☆「な、なんで真姫ちゃんは平気なん…、う、うえぇぇぇ…」

凛☆「し、しし…、死にそうだにゃぁぁぁぁぁぁ…」

真姫☆「もう慣れたわっ!行くわよぉぉぉぉぉっ!!ていいいいっ!!」

希☆「そ、そんな急にハンドル切ったら…!」


グワングワンッ…!!


凛☆「うぐぶぅぅぅぅっ!!ダ、ダメ…、吐きそう…」

希☆「ご、ご丁寧にエチケット袋がこんなに大量に…、か、借りるわ…」

真姫☆「お好きにどうぞー!」



ブロロロロロ…



凛☆「はぁ…、はぁ…。スッキリしたけど頭はまだグラグラしまくりにゃ…」

希☆「う…、車内にすっぱい臭いが充満して…」

凛☆「再び気持ち悪くなってきたにゃ…。おえぇぇ…」

真姫☆「大丈夫!もうつくから我慢しなさい!」

凛☆「お、おっけーにゃぁ…」


ブロロロロロ…


真姫☆「さぁ見えてきたわよ!あそこが時空の入口!」

真姫☆「突っ込めー!」




シュワァァァァァァンッ!!

バシュゥゥッ…!!



真姫☆「着いたっ…!間違いなくここは…」

凛☆「ど、どこここ…?」

希☆「音都じゃない風だけど…」

真姫☆「ここは…!東京、秋葉原よ!」

凛☆「と、東京…!?」

希☆「そんなところまで来ちゃったんか…。しっかし…」

凛☆「人がたっくさんにゃー…。今じゃ考えられないね」

真姫☆「…えっと、ここは…。あー…、時間的に少しズレがあるわね」

真姫☆「次はもう少し過去に飛ぶわ!もう一回、掴まってなさい!」

凛☆「ひぃっ!!?ま、またっ…!?」

希☆「もう勘弁やっ!」



シュワァァァァァァンッ!!

音ノ木坂学院前 道路


穂乃果「…多分、この辺に…」

絵里「真姫が迎えに来る、ってわけね」

真姫「ほ、本当に…、別の世界から…、っていうか、私のいたはずの世界から、私が迎えに来るの…?」

凛「しつこいにゃー。昨日から散々言ってるでしょ?」

真姫「う、うん…。でも…、音楽室にも入れないし…。全然わからないことばっかりよ…」

凛「は?音楽室…?」

穂乃果「あっ!もうすぐ着くって!来るよ!」


バシュゥゥッ…


凛「うおぉっ!な、なんか来たにゃ…」

穂乃果「こ、今度は車型なんだね…。というかこれ…、ど、どこかで…」

真姫「あ、映画で見たことあるわこれ。確かデロリ…」

凛「それ以上いけないにゃ」

穂乃果「あ、真姫ちゃん降りてきた」


ガチャッ



真姫☆「ハーイ、久しぶり…、って言っても、そっちからしたら一日ぶり、ね。ドクター真姫よ」

凛「おぉっ!真姫ちゃんっ!!か、髪の毛めっちゃ伸びてるにゃー…。☆も貼ってるし…」

真姫☆「これの開発に忙しすぎて身だしなみを気にしてる暇なかったからね…。帰ったら切りに行かなくちゃ…」

真姫「ほ、本当に私だわ…。すごい…、時空を超える力が本当に存在するなんて…!帰ったら調べ尽くさなきゃ!」



車内


凛☆「ま、間違いないにゃ…!!マジ真姫ちゃんが…!」

凛☆「や、やばっ…!泣きそうにゃ…」

希☆「…あかんって…!別の世界の子も見てんねんから…!」

希☆「それに…、せっかく久しぶりに会えたんやもん…!笑顔で接してあげな、あかんやんっ…!!」

凛☆「そ、そうだにゃ…!!絶対に気取られないように…!!自然体で、自然体で…!!」



凛☆「お、真姫ちゃーんっ!相変わらず知識欲に溢れてるねっ!」

希☆「ホンマ、久しぶりやな…。別の真姫ちゃんがいたおかげでそんな感じはしないけど…」

真姫「あ、二人共!ついてきてたのね」

凛☆「うんうんっ!早く帰ってラーメン食べるにゃー!」



希☆(…相変わらず知識欲に溢れてるって久々に会っての第一声がそれって…)

凛☆(緊張して言葉が出てこなかったにゃ…)

真姫☆「…じゃ、私たちはあっちの世界の私を送り届けるわよ!凛と穂乃果も乗って!」

穂乃果「え…、あ、いいけど…、これ全員乗ったら6人だよね…?は、入る…?」

凛「別に凛たちは残っててもあとでまた乗ればいいんじゃ…」

真姫☆「いいから乗りなさい!ここで乗らないともう乗せないからね!」

穂乃果「あぁ乗ります乗ります!」 凛「仕方ないにゃー…」

真姫「…え、これ…、私入るとこある…?」

凛☆「真姫ちゃんは…、ほら、凛のお膝の上が空いてるにゃ。ほれほれ」ポンポン

希☆「うちの膝上でもええよ?」

真姫「…じゃあ後部座席に横たわらせてもらうわね」バターン

凛「ちょっ…、重い重い!」 穂乃果「ぐぇぇっ…!お腹圧迫され…!」 凛☆「わー真姫ちゃんの顔がお膝に…!ドキドキにゃー…」 真姫☆「それじゃあしゅっぱーつっ!!」


バシュゥゥッ…!




同世界 東京 秋葉原


キキッ…


穂乃果「ほぇ?真姫ちゃん…?どうしてここで止まるの?」

真姫☆「いいの。…穂乃果、希と席交代。あ、うちの凛は穂乃果の膝上ね」

穂乃果「え」

凛「ど、どういうことなの…」

真姫☆「希が後ろ、穂乃果と凛が助手席ね。あ、ややこしいから私たちがシールを付けることにしましょう」

真姫☆「穂乃果と凛に…、えいっ」ペタッ

穂乃果☆「わ!」

凛☆「にゃ!こ、この時点だと凛☆が二人いることに…」

真姫☆「で、希と凛から…、えいっ!」ペリッ

希「あっ…。き、急になんなんよ、席交代って…。うちは助手席の方が広くて良かったのに…」

真姫☆「いいからいいから。さ、再出発するわよ。今度は安全運転で、ね」


ブロロロロロ…


シュワァァァァァァンッ

車内

運転席 真姫☆
助手席 穂乃果☆on凛☆
後部座席 希、真姫、凛



時空の狭間


ブロロロロロ…


凛☆「あれ、なんか思ってたより揺れないね」

穂乃果☆「凛ちゃん…、結構重い…」

凛☆「うるさい。…もっと揺れるものだと思ってたにゃ」

穂乃果☆「ひ、ひどいや…。でも、本当…。あんまり揺れないねー」

真姫☆「…それはまぁ…、私、思いやりの人だから、ね」

凛☆&穂乃果☆「「?」」



凛「…」

真姫「…」

希「…」

凛「…な、なんか言ってよ、希ちゃん」

希「な、なんでうちが…」

真姫「いつもはおしゃべりのくせに、こういう時は喋らないのね」

希「だ、だって…」

真姫「だって何よ。さぁ、喋りなさいよ。久々に会えた私に対してなにがあるんじゃないの?」

真姫「なにか…、なにっ…か、…あぐっ…、う、うぅっ…!!ひぐっ…!」

凛「あっ、ま、真姫ちゃっ…!!涙が…っ!ひっ…、り、凛も…」

真姫「あ、うぅっ…!違うのっ…、これは、これはそんなんじゃ…!」

希「だからっ…、だから喋るん嫌やってん…!!ぐ、ぐぐっ…!!ずずっ…!!」

希「ちょっと喋ってもたらっ…!!泣くん、堪えられないから…っ!うぎゅっ…!!うあぁぁぁぁぁっ…!!」

真姫「ああぁぁぁもうばかぁぁぁぁぁぁ!!!なくなぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

希「うるさぁぁぁぁぃっ!!泣くわボケぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!うああああぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」

凛「真姫ちゃああぁぁぁぁぁぁぁんっ!!!うああぁぁぁぁんっ!!真姫ちゃあああああああああっ!!」

真姫「何よぉぉぉっ!うるっ…、うるさいわよぉぉっ!!しゃけばなくても…、きこえっ…、うぎゅっ…!!りんんんっ…!!」

真姫「ああぁぁぁぁぁっ!!!もう凛っ!!りんっ!!!うあぁぁぁぁぁんっ!!!」

希「あはっ…、あかん…、もうなんか…、言葉なってへんやん…。ずずっ…。うぅっ…!!うあぁぁぁ…」

真姫「このっ…!あんたも…、もっと叫びなさいばかぁっ!!久々に相棒が帰って来たのよ!!もっと泣いたっていいでしょ!!」

希「泣くな言うたんそっちやん…。あはは…」

真姫「わ、笑うなぁっ…、…ぷっ、ふふっ…、あはははははは…」

凛「あはははははははっ…!変なの…、あははっ…」



穂乃果☆「…なるほどねー」

凛☆「揺れてたら感動の再会ぶち壊しだもんねー」

真姫☆「そういうこと。心配しなくても時間はたっぷりあるわよ。これだけ鈍行なら、ね」