【咲-Saki-】京太郎「俺は一番になりたい」桃子「先は長いっすねぇ」【安価】 (1000)


○ここは咲-Saki-の二次創作安価スレでございます

○そしてもはや数えることも不可能なN番煎じの京太郎スレ

○目標は麻雀の強い女の子たちに近付き
 その力を学び最強になることです

○舞台となる高校は選択方式、期限も随時可変します

○ギャルゲ要素もありますが
 あくまで目標は麻雀最強なので悪しからず
 女の子とイチャイチャするのが目的ではありません(真顔)

○周回制を採用しており一部引き継ぎもございます
 麻雀最強になればその時点で終了
 期限内にそれができなければ周回
 目標を達成するまで何度周回することになるのか
 完走までエタらず頑張る所存

○闘牌描写は非常に曖昧

〇連投は5分以上経過ならおk
 選択安価の連取は制限中。コンマ安価は特になし
 連投制限は稀に短縮されることもあります

>>1は雑談・考察好きなので
 スレの内容から外れるか過度に埋めない限り歓迎です

○SSは初めての試みなので随時ご意見募集中であります


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1409589316


○パラメータ説明

 雀力  闘牌時に使用する基本能力値
 技能  闘牌時に使用する技術の習得を助ける
 異能  闘牌時に発動するオカルトの影響力及び再現率
 学力  通常時の行動と技能の習得に影響を及ぼす
 器量  通常時の行動に影響を及ぼす

 友好度 通常時に接触する対象に付与されるステータス
 
 体調  コンマ判定時の成功確率を高めもするし低くもさせる

○雀力の大まかな目安(EASY補正中)

 250  雀聖・神の領域
 240~ 全盛期アラフォー
 200~ てるてる
 140~ インハイ最低ライン
  5~ 雀力たったの5か。ゴミめ

○体調について
 絶好調・好調・普通・不調・風邪の五種類があり
 好調以上の時には基本行動にボーナス補正が
 風邪をひくと強制的に二日間の行動が停止になります
 体調消費は夜行動で夜更かしを続けることで発生し
 体調回復は施設の利用及び夜行動での早寝を選択することで可能
 絶好調の持続は発生から行動四回分
 それ以外は無制限で維持することが可能です

〇友好度について
 文字通り須賀京太郎と人物たちの心的距離を表しています
 たとえ嫌われているように見えても
 あくまで心的距離ですからその辺御理解を
 友好度を上げるとボーナスとして
 ステータス振り分けのチャンスが与えられます

〇ギャルゲ要素について
 このスレにおいては自分から告白しない限りルートに入れません
 また告白は友好度9以上でないとできません
 告白は必ず成功するとは限らないので悪しからず
 告白が成功した場合友好度10へ到達し、ルートに入ります
 


○闘牌について 
 雀力+コンマ+異能技能その他補正で判定
 最大値キャラが最小値キャラから和了
 同コンマありの場合、流局。聴牌か否かは偶数奇数で再度判定
 補正後一位が同数値で複数存在する場合はコンマの大きさでとる
 コンマがゾロ目の場合そのキャラの自摸上がり
 補正後数値でゾロ目を取る場合には補正後数値が一位であることが必須
 コンマ下二桁×100で最も近い数値を得点とする
 ただし00は10飜倍満固定・44は通常コンマとして扱う
 得点は「最大値キャラのコンマ-最小値キャラのコンマ」の一桁÷2(切り上げ)を飜数
 飜数を目安にして最も可能性の高い数値で計算(0は10として扱う。符計算は考慮しない)
 ただしドラ追加計算・技能による飜数追加計算がある場合はこの限りではない
 異能/技能での振込回避が発生した場合、流局
 コンマ1位は聴牌、残りはコンマで判定

 和了優先順位は(異能系強制和了>コンマゾロ目>補正後一位>補正後ゾロ目)

 異能系強制和了が喰いあった場合は補正後数値で決定
 ゾロ目が重なった場合はより上家にいる方が優先されます

 非公式戦で対局する場合、東風・半荘の二種類から選択(公式戦は理由がない限り半荘)

 持ち点は25000の30000返し
 手加減コンマ判定がない限り相手は常に全力でかかってくる

 一周目はβテストなので適宜バランス調整を加えていきます。ご容赦ください

○ネト麻について
 雀力+コンマ+技能一種類のみ、一回判定
 得点は出さず、技能も雀力を上下するものしか効果が適用されません
 (対戦プレイヤーが振込回避系の技能を使用した場合は技能なしになります)

○技能リスト

  狙い撃ち…コンマ下一桁257以外で成功。他家一人の雀力-100

  ベタオリ…振込確定時、下一桁047以外で回避成功

  引っ掛け…コンマ下一桁367以外で成功。自身の雀力+100

  アシスト…他家一人の雀力+50

  順ずらし…自身の雀力+50する代わり得点計算時に飜数-1

  ダマテン…得点計算時に飜数+1

  絞り打ち…上家の雀力-20・下家の雀力-40

  一発消し…他家が和了時にコンマ判定。01~75:飜数-1 76~98:失敗 ゾロ目成功

  色順読み…自身の雀力+50

  回し打ち…他家一人の雀力-50する代わり得点計算時に飜数-1
 
  止めリー…他家一人の雀力-50し、得点計算時に飜数+1

  浮き打ち…コンマ下一桁1357以外で回避成功

  カラギリ…雀力320以上の相手に有効。他家3人の雀力-50

  差し込み…1位または2位確定時に発動。コンマ判定下一桁÷2飜数分を最下位へ振り込む

  単騎待ち…判定時自身の雀力を-50する毎にドラを+1。ただし雀力は50以下にならない

  全ツッパ…自身の雀力-75

  反射読み…自身の雀力+50し、振込確定時にコンマ判定。下一桁247以外で回避成功
 
  迷彩打ち…コンマ判定時の下一桁が049の時、自身の雀力+50かつ他家3人の雀力-50

  渡り打ち…流局時聴牌確定

  決め打ち…デジタル雀士に有効。他家3人の雀力-40

  拝み打ち…コンマ下一桁2468以外で回避成功 

  火事場力…補正後数値で3連続ラスだったとき使用可能。自身の雀力+250

  Fドライヴ…三年生限定・常時発動タイプ。自身の雀力+20

  Aスタンス…和了時に無条件で飜数+1

  Cトリガー…和了できなかった時(流局含めず)次局雀力+40

  Tバースト…コンマ7での技能失敗を無効化する

  Wバレット…他家和了時に無条件で飜数-1(ただし飜数は0にならない)

○スキルツリー

                     
(火事場力)                     (全ツッパ)
                              ↓
         (渡り打ち)             (アシスト)
           ↓                ↓   ↓
(Fドライブ)+(ダマテン)――+―――(回し打ち) (差し込み)

   ↓   ↓  ↓      ↓      ↓
(Cトリガー)↓(単騎待ち) (止めリー) (決め打ち)+(一発消し)+(Fドライブ)

       ↓  ↓                 ↓       ↓
       ↓(順ずらし)―――――+―――(絞り打ち) (Wバレット)
       ↓              ↓      ↓
    (Aスタンス)         (迷彩打ち)  (カラギリ)
       ↓              ↓
    (Tバースト)         (狙い撃ち)   

(拝み打ち)+(浮き打ち)
       ↓
    (ベタオリ)―――+―――(順ずらし)

              ↓       ↓
            (反射読み)  (色順読み)
              ↓

            (引っ掛け)


〇基本行動
 平日2日朝・昼・放課後・夜。休日2日朝・昼・夜の週計14回になります
 朝は遭遇判定(イベント)。コンマ次第で誰かと遭遇
 昼・放課後は移動による遭遇+場所によるステ上昇。部活動は二回行動
 夜はステ上昇行動or早寝(体調向上)となります

〇夢世界
 土日限定で夢を見ることができます
 夢の中では現在のステータスの確認や今後の行動のヒントを知ることができます
 セーブはできません。BADエンドを迎えた場合でもその周は終了となります

○過去スレ
 京太郎「俺は一番になりたい」
 【咲‐Saki‐】京太郎「俺は一番になりたい」【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1402318848/)

 京太郎「俺は一番になりたい」モモ「やるっすよ!」
 【咲‐Saki‐】京太郎「俺は一番になりたい」モモ「やるっすよ!」【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1403285089/)

 京太郎「俺は一番になりたい」ゆみ「ここまでは順調、かな」
 【咲‐Saki‐】京太郎「俺は一番になりたい」ゆみ「ここまでは順調、かな」【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1404031691/)

 京太郎「俺は一番になりたい」智美「頑張るんだぞー」ワハハ
 【咲-Saki-】京太郎「俺は一番になりたい」智美「頑張るんだぞー」ワハハ【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1404911828/)

 京太郎「俺は一番になりたい」睦月「うむ。精進あるのみ」
 【咲-Saki-】京太郎「俺は一番になりたい」睦月「うむ。精進あるのみ」【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1405874984/)

 京太郎「俺は一番になりたい」佳織「チャンピオン……?」
 【咲-Saki-】京太郎「俺は一番になりたい」佳織「チャンピオン……?」【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1406907093/)

〇現在のステータス

 須賀京太郎(すが・きょうたろう) 性別:♂ 年齢:15
 
 種別:オカルト ベース:《神器》
 
 所属高校:鶴賀学園  体調:普通

 雀力  162 (160)   友好度
 技能  115 (115)   東横桃子  10(恋人)
 異能  163 (160)   加治木ゆみ 07(信頼)
 学力  68 (68)   蒲原智美  06(信用)

 生活力 58 (58)   津山睦月  06(信用)
            妹尾佳織  06(友人)
            宮永照   06(親愛)
            天江衣   04(恩人)
            瑞原はやり 04(変人)
 
 ネト麻フレ:スモモ・ミロク・SARA・音羽・シュンカ・みほこ・かじゅ・はっちゃん

 ネト麻遭遇:のどっち・とーか・ポラリス・クロウ・ようか

 装備技能:ベタオリ

 習得技能:ベタオリ・拝み打ち・浮き打ち・一発消し(残り4枠)
 
 習得中技:渡り打ち(1/5)

 オカルト:《スヴァローグ》
       対局経験を血肉に変えるオカルト
       直接対局したことのある相手の異能を模倣することができる
       現在→能力開放レベル60%

      現在セットされているコピーオカルト(残り1枠)
      《世界ノ終焉ヲ照ラス焔》
       東二局目(または東一局一本場)以降自身にかかる
       技能での-補正を+補正へと反転する(この処理は最後に行われる)
       東二局目(または東一局一本場)におけるコンマ判定で
       一桁目及び二桁目に02468がない場合、強制和了。得点は1飜固定
       和了した場合、次回判定時に雀力÷6を+補正する
       連続和了した場合、前回得点計算時を下回らないよう
       コンマ判定でドラを加算する
       125689:1 347:2 ゾロ目:3 77:4
       ドラを加算して前回得点を下回った場合和了不可となる

      副次効果《照魔鏡・劣》
       同卓した相手の異能の内容を見ることができる

       (これらの効果は「異能無効化」の影響を受けない)

丸々一ヶ月ぶりの新スレ。前スレは非常にお騒がせしました

明日の再開は>>1000ネタ(消化できるものなら)からになります

予告ですが、水曜の更新はないと思われます。ご容赦ください

リッツのサイト更新されてましたけれど
鶴賀は想定内として、まさか白糸台まで女子高とは……

野球やサッカーに置き換えてみれば解りますが
インハイ出場校の異常としか言えない女子校率ですよね
ここまでくると一部の人への配慮なんだろう、と諦めがつきます

前スレ>>1000、「京太郎の受難」……?
受難なのはこれからなんじゃないでしょうか

具体的に何も書かれていないということは
何をしても許されるという……

冗談です。>>1000ネタ消化次第再開します

あ、最新コミックスのネタバレとか大丈夫ですかね?


『受難』


京太郎「はぁ……」

由暉子「? どうかされましたか」

由暉子「そんなマリアナ海溝よりも深い溜息なんかついて」

京太郎「今の溜息は世界に存在しないレベルの深さだったのか……」

京太郎「明日期末の再試なんだよ」

由暉子「それは……ご愁傷様です」

京太郎「合格するまで終われないサドンデスマッチ」

京太郎「絶対に泥沼の長期決戦になるぜ……」

由暉子「興味本位で訊くのですけれど、何の科目の再試なんですか?」

京太郎「……しょ」ボソッ

由暉子「はい?」

京太郎「……聖書です」

由暉子「えぇっ!?」

由暉子「それは本気で言ってるんですか、京太郎くん!!!」

京太郎「うっ……」タジ

由暉子「確かに聖書はキリスト教の経典であって」

由暉子「取っつき難いかもしれませんけど」

由暉子「それを抜きにしても、非常に優れた物語じゃないですか!」

京太郎「ウン、ソウダネ……」

由暉子「この前の期末ということはマタイによる福音書27章22節からですよね」

由暉子「ローマの提督、ピラトの裁定が――」

京太郎「ワーユキハクワシインダナー……」

京太郎(見てないで助けてください)ナミダメ

爽(面白そうだからやだ)

誓子(再試になったのが悪いんだよ?)

揺杏(爆発しろっ)

成香(ボコボコです……)

由暉子「そこでイエスは七つの言葉を遺すんです――」

由暉子「って、ちゃんと聞いてるんですか?」イイエガオ

京太郎「キイテマス……」

京太郎(キリストじゃないけど、これぞまさしく受難だよ……)



 続かない


 お ま け 

咲「止めてお姉ちゃん! 宮永ホーンが引かれ合ってる……!」

咲「このままじゃ抑えきれない!」

照「……手加減してるって言うの?」

照「咲は、いったいどこまで私を惨めにすれば気が済むの……!」ホーンテンカイ

咲「お姉ちゃん……!」

 ぶつかり合うホーンを持つ者たちの戦いは

 虹色のフィールドを形成し、人の可能性を魅せる

 しかしそれを否定するかのように立ちはだかったのは

 スガ・キョウタロンタルの駆る巨大なMS・ジュナンシ

京太郎「ホーンを持つ雀士が揃って楯突くか!」

京太郎「この人類の総意の器たるこの私に……!」

照「やるよ、咲。この光は私たちだけが生み出しているものじゃない」

咲「解ってる!」

 宮永姉妹は時間すら支配してしまう

 虹の彼方に一体何を見る!?

 機動雀士ミヤナガ EP7~ ホーンの彼方に ~


よく考えたら、これだけじゃどこがネタバレなのか分かりませんね

少しして再開します


 7/26(火) 朝 普通


京太郎「……まただよ」

 またなんだよ……

 興奮気味でよく寝られなかった
 しかもその皺寄せが今になって来るというね

 なんなのなの……
 いや、俺がワクワクしすぎなのは認めるけどさ……



 7 再安価

 ゾロ目 7  それ以外 なし

 安価↓

言い忘れてましたけど、生活力→器量 に名称変更しています
名前が変わっただけで中身は一緒です


 特に目新しいものも見当たらず
 いつも通りに通学路を登校し
 自教室の席に着く

 あー……眠い

 眠さが限界でここが女子校のような気がしてきた

 ……ちょっと待てなんだよ今の思考は!
 眠いからって、色々とおかしいでしょ!?

京太郎「ま、授業つってもテスト返しだし」

 結果が芳しくないのは分かってるし
 寝る分には丁度よかった

 その代わりと言ってはなんだが
 教師から睨まれていたような気がしないでもない
 次に会うのは夏休み明けになるだろう数学教諭よ
 その間に今日のことは忘れておいてほしいな


 1.教室  (学力(大))
 2.食堂  (異能(大)・特殊判定甲)
 3.購買  (雀力(大)・特殊判定甲)
 4.屋上  (体調向上)
 5.中庭  (体調向上)
 6.PC室  (学力(大))
 7.図書室 (異能(中)・学力(中))
 8.資料室 (雀力(中)・学力(中))
 9.体育館 (技能(大))

 当たりなら誰かと遭遇+ステ上昇。外れならステ上昇のみとなります

 安価↓2(無効の場合さらに安価↓・特殊判定甲は同レスコンマ047で体調向上)


 147 加治木ゆみ
 258 なし
 369 蒲原智美
 0  なし

 ゾロ目=自由選択

 安価↓


 初めてかもしれないな、学校の図書室に来るのは

 全体的にクリーム色な室内と
 所狭しと並べられた蔵書を眺めて
 最初に思ったのがそれだった

 調べ事をしようと思えば
 携帯なり、PC室なりでやれてしまうし
 入学してからこっち、麻雀漬けで
 こういう場所で自習しようという
 発想すらなかったからな。初めてでも当然か

 割りと古めの鶴賀学園の歴史の中で
 図書室のある校舎は比較的新しく
 中々に小奇麗な内装が目につく

 よくよく見てみれば、書架と机は
 ブースごとに分けられていたり
 雑誌や新聞なんかをまとめて置いた
 談話室のようなスペースもある

 やっぱり私立だから施設が充実してるんだな……

 中学とは大違いだ

京太郎「あれ、加治木先輩?」

 人のいない談話スペースのソファに
 一人座って本を広げていた人影に俺は声をかける

 加治木先輩その人は顔を見上げ
 声をかけたのが俺だと確認したのか
 本に栞を挟んで、パタムと閉じた

ゆみ「やぁ。こんなとこで会うとは奇遇だね」

京太郎「ですね」

 加治木先輩がここによくいようが関係なく
 俺自身が滅多に寄り付かないから
 ここで会うのは、奇遇ということになる

 少し声のトーンを落とし、加治木先輩は

ゆみ「息抜きをしようと思ってな」

ゆみ「教室は少し騒がしくて」

京太郎「……受験生って言っても高校生ですから」

京太郎「俺たちとそんなに変わらないんですね」

ゆみ「どちらかというと、勉強でのフラストレーションを」

ゆみ「休憩で発散させるようにしているからな」

ゆみ「騒がしさでは一枚上手になるかもしれんぞ?」

京太郎「うへぇ」

 そこはほら、粛々と勉強するとかあるんじゃないですかね

ゆみ「教室移動が多い弊害だな」

ゆみ「特に中学からの持ち上がりだと」

ゆみ「休憩時間に勉強するなんて考えはないだろう」

京太郎「そういえば、加治木先輩って持ち上がりなんですか?」

 俺や桃子は所謂、高校からの入学、センバツ組である
 センバツ組はセンバツ組で、持ち上がりは持ち上がりで
 ほぼほぼクラスが固まっているらしいから
 特にこれといって何かズレのようなものを感じたことはないが


ゆみ「あぁ。私も蒲原もそうだ」

ゆみ「――かといって、君たちセンバツ組を」

ゆみ「どうこうと言うつもりはないよ」

ゆみ「一部声の大きい輩もいるが、君たちが気にすることじゃない」

京太郎「…………」

 哀しげに眼を伏せて低く漏らす加治木先輩に
 気にしているのは、貴女の方じゃないかと
 喉から出かけた言葉を、俺はぐっと堪えた

 センバツだとか持ち上がりだとか
 それに関することが過去の先輩にあったのだろうか
 もしそれで悩んで――少なくとも迷っているのだとしても
 俺にはどうすることもできない……だろう。おそらく

 俺自身、自分の面倒を見るので手いっぱいというのもあるし
 限られた許容量――たった二つしかない両手で俺は
 桃子の手を取ったのだ。それを離すわけにはいかない

 ……離したくはない、から

ゆみ「変な空気にしてしまったな、スマナイ」

京太郎「いえ、大丈夫です」

 寧ろ、未だ何かに迷っているのだろう貴女に
 何もできないことこそ、俺は気にしてしまっていた

 そのまましばらく、会話をするでもなく
 ただお互いに無言のまま、談話スペースで本を読んでいた
 午後の授業の予鈴が鳴る前に加治木先輩は
 三年校舎は遠いからと、図書室を出て行った

京太郎「……ふぅ」

 一度息を吐いて、背もたれに沈み込む
 ふかふかのソファの感触が
 どこか現実離れしたようなものに感じられた


 無事に全科目テスト返しも終わり放課後である
 明日には終業式、その後夏休みに突入だ

京太郎「今日はどうしようかな」


 1.部活に出る
 2.部活に出る(桃子を誘う)
 3.部活に出ない
 4.部活に出ない(桃子を誘う)
 5.直帰     (体調全回復)

 安価↓2(無効の場合さらに安価↓)


 昨日が特例だっただけで
 毎日部活に出ることに変わりはない
 丁度どちらも掃除当番でなかったから
 俺は桃子と連れ立って部室に向かっているのだが

桃子「…………」

 つーん、と桃子さんは不機嫌なご様子

桃子「……つーん」

 口で言ったよコイツ

 というかなんで不機嫌なんだろう?
 俺は別に変なことはしてないし
 もしかして、その、俗に言う女の子の――

桃子「……京さん」

京太郎「はい?」

桃子「なんで、昨日何も言ってくれなかったんすか……」

京太郎「……あっ」

 昨日、と言われれば部活を休んで
 桃子の誕生日プレゼントを買いに行ったわけだが
 よくよく振り返ってみれば……部長にしか
 部活を休むことも、その理由も言ってない……

 そして部長も、俺が桃子へのプレゼントを買いに行ったと
 うっかり口を滑らせてしまうような人じゃない

 つまり桃子から見れば、いきなり部活を休んだ挙句
 恋人には何も言わず部長にだけ伝言を頼んだ
 アンポンタンってわけで

 あ、あわわわ……

 これはマズイぞ……実にマズイ

 ジト目で俺を見上げる桃子は
 それはそれで非常に可愛らしいのだが
 残念なことに機嫌の方は最悪である
 このままだと渡せるものも渡せなくなるが
 それは困るよな……

 と、兎に角、何か言い訳をしなきゃ!


 1.わ、悪かったよ……
 2.実は――(プレゼントを渡す)
 3.抱きしめる
 4.ハッピィ―――バァ―――ッスデイッッッ!
 5.自由安価

 安価↓2


 やっぱりどれだけ言葉を弄するよりも
 実際に何をしていたのか行動で示した方がいい
 まぁ、夕陽の差し込む廊下ってのは
 彼女へのプレゼントを渡すシチュエーションとして
 及第点なのかと訊かれれば
 雰囲気もへったくれもねぇ! と答えるしかない

桃子「京さん……?」

 背負っていたリュックを一旦下ろした俺に
 不審そうな声をかける桃子

京太郎「……実は、さ。昨日何も言わなかったのは」

京太郎「ちょっと理由があって」 

桃子「…………」

 その声には応えず、ただ俺は独りごこつように切り出す

 息を潜めて俺の動きを注視する桃子の視線が
 若干恥ずかしくなってくるが、それもいい

 俺はリュックの奥に、形が変形しないよう
 慎重に詰め込んだ件のアイテムを取り出すと

京太郎「桃子。誕生日、おめでとう」

 そのまま桃子に差し出す

 桃子は俺の言葉が分からないという風に
 目線を行き来させたのも一瞬で
 俺の手の中にある小包を
 目を一杯に見開いて、穴が開くほど見つめていた

桃子「……っ」

 両手で顔の下半分を抑えると、桃子は急に顔を伏せた

京太郎「ぅえっ……」

 その予想外の反応に、どうしたのか、どうすればいいのか
 何がマズかったのかと、様々な思考が交錯し
 桃子の丸められた背中を撫でてやることですら
 今は躊躇われて、伸ばしかけた反対側の手を
 引っ込めようとして――叶わなかった

京太郎「えっ――」

 トンッ、と軽い衝撃が体全体を襲い
 ただでさえパニクっていた脳ミソが完全に停止
 スローモーションに突入した世界の中で
 色彩すら正確に認識できなくなる

桃子「……ありがとう……ありがとう、っす」

 俺の胸元に飛び込んだ桃子が囁く
 くすぐったいやら、いい臭いがするやら
 様々に胡乱な考えが思いついては通り過ぎ
 その一点だけが輝いて見えるほど
 鮮やかな桃子の唇に、視線が吸い込まれる
 
京太郎「ん……おぅ」

 抱き付かれている――

 感謝の言葉をかけられて
 ようやく現状を認識した肉体が
 空いた手を桃子の背中に回した


桃子「ん」

 お互いの距離を縮めるように
 より密着するように、ギュッと力を籠め
 俺は桃子を抱きしめた

桃子「ぇへへ……京さん、温かいっすね」

京太郎「熱くないか?」

桃子「熱いっすよ。でも、心地いい熱さっす」

京太郎「そう、か……」

 俺の胸に顔を埋めた桃子の
 うなじから漂ってくる、甘い香りに
 ふわり、と体が軽くなったような気分になる

 どのくらいそうしていただろう?

 名残惜しむ様に、おずおずと離れた桃子は
 夕陽に照らされて顔を真っ赤にしながら

桃子「……憶えててくれたんすね」

京太郎「うん……俺は桃子の恋人、だしな」

 未だに口にするのは恥ずかしいが
 それでも堪えつつハッキリと表明する

 桃子の方もこそばゆいのか
 モジモジと忙しなく小さく揺らしながら
 プレゼント包装された小包を受け取る

桃子「昨日は、これを買いに行ってて……?」

京太郎「サプライズにしようと思ってさ。内緒で……」

京太郎「それでも、伝えるべきことをまず伝えなかったのは」

京太郎「俺が全面的に悪かった」

桃子「い、いいっすよ」

 頭を下げると、半ば焦ったように
 桃子の手がやんわりと肩にかかった

桃子「まさか、憶えてくれてるなんて思ってなくて」

桃子「詰問するようなことして、こっちも悪かったっすよ」

桃子「それに――」

 顔を上げれば、何か躊躇うような様子の桃子と視線がぶつかる

京太郎「それに?」

桃子「……ちょっと連絡がなかったくらいで、不機嫌になったりして」

桃子「メンドクサイ女だなって、思われるようなことしたっすから……」

京太郎「あ、いやー……」

 それは謝るに及ばないと言いますか

 寧ろそのくらいはご褒美と言いますか

 嗚呼、なんとも説明しがたい男の性よ……


 1.そのくらい普通じゃないか?
 2.そっちの方が、いいと思うぞ
 3.おう、今度から気を付けろよ
 4.自由安価

 安価↓2


 考えが上手く纏まらないけど
 一先ず、桃子を安心させる方が優先だ

京太郎「そのくらい普通じゃないか?」

桃子「そう、っすかね……」

 自分の好きな相手が、何も言わず急にいなくなるんだぜ?
 そりゃあ何かあったのかと心配もするし
 どうしてるのかを伝えるのも、俺からじゃなく
 部長経由だったわけだからな。普通は不愉快に感じるさ

 俺だって、桃子が何も言わずどこかに行った上で
 行先を伝えに来たのがどこぞの馬の骨とも知らない奴だったら
 三日くらいは腸煮えくり返っていうるだろう

 ……すまん盛った。せいぜい二、三時間だわ

 確かに、恋人といえど
 相手に縛られるのを嫌う人間というのはいる
 だがそれは俺には当てはまらないし
 この程度であれば十分可愛げの領域だと思う

 兎も角も、桃子の反応は普通だし
 その程度でメンドクサイだのと言うようじゃあ
 お前を都合のいい相手にしか見てない
 下種に成り下がってしまうぜ? 俺

桃子「……本当っすか?」

京太郎「嘘吐いてどうする」

 桃子は手のひらで両目に滲んだ涙を拭うと
 プレゼントを胸に抱きしめ、嬉しそうに微笑む

桃子「開けてみてもいいっすか?」

京太郎「たぶん、大丈夫だと思う」

 包装さえ上手く剥がせれば
 特にゴミなんかも出ないはずだし

桃子「それじゃあ遠慮なく……」

 リボンを外し、包装の継ぎ目から
 綺麗に内包された小箱を取り出すと
 桃子はゆっくりと、ふたを開けた

桃子「わぁ……」

 感嘆の声を上げた桃子の前に出てきたのは
 もちろん昨日購入したストール
 触り心地の悪くない綿生地に
 白と赤のコントラスト鮮やかさが目に焼き付く

桃子「素敵っす……」

京太郎「……中々、何買ったらいいか分かんなかったんだけど」

桃子「凄いっす、予想以上っすよ!」

 やや興奮気味に目を輝かせ
 桃子はストールを手にする

 気に入ってもらえたのは何よりだが
 やはりこれを選んで正解だったなと
 内心で安堵のため息をついて
 ストールを羽織ったり
 巻いたりする桃子を眺めていた

すみません、今日はこの辺りで
ちょっとだけのつもりが気付いたらこんな文量に……

もう少しだけ続くんですけれども
非安価且つやや長めなんです

告知通り明日は更新なしで、再開は木曜からになります

あああ……納得するまで書いてたらこんな時間に
本日はこれ投下したら終わりになります。申し訳ない……

お詫びといってはアレですけど
ATGの方も更新したので、よろしかったら見ていってください


 興奮冷めやらずといった風に
 頬を上気させた桃子と手を繋いで
 部室への道を再び歩いてく

桃子「……京さん、ありがとうっす」

京太郎「どういたしまして、ってのは押しつけがましいかな」

 それがたとえ善意や好意から始まったものだとしても
 相手の望みを何も聞かず、知らないままに行動した以上は
 俺の自己満足を押し付けたようなものだ

 それに気付いて、満ちていた達成感が罪悪感で濁り
 思わない形で口を滑らせてしまった
 しまった、と自分の迂闊さを嘆くには遅く
 桃子はふるふると首を振って否定する

桃子「そんなことないっすよ」

桃子「京さんが私のことを考えてくれってるってのは」

桃子「よく、知ってるっすから」

京太郎「……ごめん」

桃子「なんで謝るんすか?」

 おかしそうに笑い声を漏らす桃子

 彼女は優しいからこそ
 俺の言葉を否定してくれると解っていた
 解っていて、どうにもできなかった
 自分自信の弱さが堪らなく嫌だった

 こんなんじゃ、俺は桃子を――

桃子「京さん?」

京太郎「な、なんだ。何かな?」

桃子「何故に言い直したんすか……」

京太郎「それは別にいいだろっ」

 考えていたことを悟られまいと
 焦ったのが裏目に出ただけだ

 次の瞬間には俺は何食わぬ顔を装い

京太郎「それで、どうしたんだ?」

桃子「…………」

 桃子は顔をやや俯けると、ぐっと握った手に力を込め

桃子「ありがとうっす」

 静かにそう繰り返した


京太郎「? なんで態々言い直したんだ?」

 これじゃあ人のことは言えないぜ、と軽いノリを含めて
 言い返したのだが、桃子は真剣な面差しで首を振る

桃子「誕生日プレゼントのことじゃないっす」

 そして前を向いたまま
 どこか、ここではない遠くを見るように

桃子「私を見つけてくれて、ありがとうっす」

 小さく、だがハッキリとした声でそう言った

京太郎「……それは」 

 歌ったり踊ったりしなければ
 他人に上手く認識されないハズの桃子を
 俺が何の差し障りもなく見えているのは
 ただの偶然であって、感謝されるようなことじゃない

 桃子を見つけるのが俺である必然性はないのだ
 それこそ加治木先輩や蒲原先輩
 部長や妹尾先輩だっていい

 だから、それこそ筋違いなものではないか?
 そう、俺は桃子に言い返したのだが

桃子「そんなことないっすよ」

 少し怒ったように即断されてしまった
 いいっすか、と桃子は前置きすると

桃子「見つけてくれるってことは」

桃子「私を見てくれるだけじゃなくて」

桃子「知って、関わろうとしてくれたってところまで含んでるんす」

桃子「京さんに私が見えるのは偶然だったとしても」

桃子「その上で、私と関わろうとしてくれたことは」

桃子「京さんの意思っすよね?」

京太郎「そう、だな」

 こうして桃子の手を取って、共に歩んでいくことになった
 その端緒。全ての始まりは俺の願いだった

 誰かと交流する楽しさを、嬉しさを、喜びを知らない
 この娘と、俺だけだったとしても正面から向き合ってあげたい
 そう、願った。たった一つの願いから始まったこと

 勿論その後は紆余曲折を経たりして
 少し、一番最初の願いとは違う形になってしまったが

 成程、桃子の言う感謝も尤もなのか
 偶然にではなく、俺の心に感謝をというのは


桃子「何よりも、希望をくれて」

京太郎「希望……」

 桃子の口から、思ってもみなかった言葉が飛び出し
 反芻して不思議な心地になる。だって希望だぜ?
 そんな大層なものを俺が与えることができたなんて
 全く思い掛けないことだった

桃子「世界の人口は凡そ70億人。人生が100年あって」

桃子「一人一秒ずつ出会ったとしても、全員には出会えないっす」

桃子「……だったら、誰と出会ったとしても何も変わらない」

桃子「それなら誰かと交流することに膨大な労力を割くよりも」

桃子「最初から諦めて独りきりでいればいい……」

桃子「そう思ってたんすよ」

京太郎「…………」

 それは中学まで、俺と出会う以前の東横桃子の在り方なのだろう

 どんどん存在感が薄くなっていくことに戸惑い
 世界と自分の関わりも薄くなっているように感じられ
 もし世界から疎外されているのなら
 態々自分から関わらなくともいいのではないだろうか?
 今こうして心境を語ってくれている
 彼女の目に映っているのは俺だけではなく
 願って、努力して、悩んで、苦しくて――
 そうやって諦めてしまったかつての自分自身

桃子「でも、京さんと出会って」

桃子「麻雀部の皆と触れ合って、照さんや衣さんと友達になって」

桃子「私の考えは、間違ってたんだなって思えたんす」

 俺の前に躍り出た桃子は、空いていたもう片方の手も取り
 キラキラと表情を輝かせて俺に語り掛ける


桃子「出会いきれないくらいの人がこの世界で生きているんすよ!」

桃子「それだけ沢山の人がいるんなら」

桃子「その中には、私を見つけてくれる人もいるかもしれない」

桃子「そういう可能性もあるんだって」

桃子「“希望”を京さんは私に与えてくれたっす」

 俺の両手を包み込み、慈しむ様に胸に抱いて

桃子「この世界も捨てたものじゃない」

桃子「この温かさを――私も伝え合うことができるって」

桃子「気付かせてくれて、ありがとうっす」

桃子「世界は広いんだって、教えてくれて」

桃子「沢山の人と、出会わせてくれて」

桃子「――私を、好きになってくれて」



桃子「本当に、ありがとうっす」



京太郎「…………」

桃子「…………」

 互いに無言で立ち尽くす

 桃子は今更気恥ずかしくなってきたのか
 俺の両手を胸に抱いたまま頬を赤らめて
 表情を前髪の奥に隠している

 俺は俺で、こんなにもストレートに
 感謝の気持ちをぶつけられたのは
 初めてのことであったから
 なんて声をかけたらいいのかも分からず
 てきとうに頬を掻いてやり過ごそうにも
 両手は桃子のヒンヤリとした
 ――それでいて、温かい両手に抱き留められていて
 どうしようもなく、ただ立ち尽くしていた

 廊下に差し掛かった夕陽の光と
 窓越しに聞こえるグラウンドの声だけが
 時間すらも支配してしまった錯覚を
 抱いてしまうほど静かな空間で
 俺たちは向き合って連れ立ち

桃子「あっ……」

京太郎「ぅ……」

 目と目が逢ってしまった

 たったそれだけのことなのに
 どうしようもなく熱を持ち始める
 自身の顔は、横に逸らそうにも
 まるで釘付けになったように桃子の顔から
 視線を外すことができないでいた

 やはり互いの間に言葉はなく
 見つめ合いだけがその場にある要因で
 これは……もしかすると、もしかするんじゃないか
 なんて浮かれた期待がもうもうと膨れてきた
 俺の身体は、一歩、桃子に向かって歩み寄る

 軽く仰け反って肩を震わせたのも数瞬
 桃子も、俺に身体を預けるように一歩近づいた

 先ほどよりも、ずっと近く触れ合う俺たち
 視線はそのままに、お互いの目と目が繋がりあったまま
 どちらからともなく、ゆっくりと
 僅かに残された距離を縮めていく

 ――できる限り近くに相手を感じていたい

 今頭の中を占める思考はそれだけだった
 人が人を愛おしく思う上で当然の欲求
 俺は桃子に抱き留められていた両手を優しく外すと
 片方の手で桃子の身体をギュッと
 自分に向かって抱き留める

桃子「……ふわ」

 より一層お互いの隙間がなくなり
 桃子の吐いた甘い息がかかって
 心臓の音が猛然と動きを活発化させた

 頬を上気させ黒髪を揺らし
 僅かに潤んだ眼に瞼が落ちたことで
 俺の期待は現実のものとなった確信に
 飛び上がりたいくらいの嬉しさが
 早くしろと急かすのを強引に押さえつけ
 ゆっくりと、最後の一線を踏み越えた

 


桃子「ん……」

京太郎「……っ」

 ぷにぷにとした感触が触れてるだけで
 味がどうだのとか、考える余裕なんてなくて
 やり方も、味わい方も知らない俺には
 ただこうしているだけで気持ちが昂ぶり
 胸がジンジンと疼いて、どうにかなりそうだった

 遠巻きに聞こえていたはずの外の音も夕陽の朱色も
 何もかもが消え失せてしまったような錯覚は
 否が応にも、桃子との行為に及んでいると意識させる
 
 ――甘かった

 味覚的な甘さではなく
 精神的な甘美さとでもいうのだろうか
 ドキドキして、愛おしくて
 相手も自分と同じ気持ちなのだと考えただけで
 唇と唇を合わせる行為に強い意味が持たされ
 陶然して半ば酔ったような心地になった

 離れるタイミングを計りかねて
 このまま続けたくもあったのだが
 場所が場所だけに、そうもいかなくて
 一度合わさった唇が離れると
 緩やかに瞼を上げた桃子とバッチリ目が逢う

京太郎「しちゃった、な」

桃子「……はいっす」

 未だ赤みの取れぬ顔を空いた手で撫でつけ
 桃子はそこに自分の手を重ねる
 ドクドク、と感じる確かな脈動は
 繋がり合うことで共有された温かさが
 俺たちの間を巡り巡っているのだ

 原初の頃より人間を突き動かしてきたこの温もりを
 彼女と分かち合ったそれを失いたくはない――

桃子「あ……!」

 安らかに微笑む桃子の唇にもう一度自分のそれを重ねた
 俺の不意打ちに桃子はくすぐったそうに息を吐いたが
 決して拒絶はされない
 
 二度目の行為に、桃子と繋がり合える感動に再び酔い痴れ
 俺たちは抱き合ったまま時間を費やしていく

桃子「ん……もうっ」

京太郎「悪い」

 満足して距離を開けて、顔を見合わせると
 俺は桃子に胸板をバシバシと叩かれ

桃子「……ちゅっ」

 次は桃子の方から、俺の唇は奪われた
 身長差から飛びつくような形にはなったが
 しっかりと合された柔らかい感触は
 先ほどの行為と同じものであると
 俺に合点を持たせるのには十分であった

桃子「……ぇへへ」 

京太郎「……はは」

 唇を離して、額を突き合わせて小さく笑い合う
 照れ隠しのぎこちない笑い声ではあったが
 耳に届く桃子の声が、この上なく愛おしくて
 心地よかった


>東横桃子は覚醒しました
 東横桃子のオカルトは変化しました
 《ステルスモモ》→《インビジブルモモ》

誤爆すみません

一先ず終わりで、もうちょっとだけ続きます
明日からは通常運転に戻りたい所存

>>60
投下終了タイミングの乙が誤爆……?

生きてます>>1です
風邪で意識がMOUROUとしてました

三日ぶりの更新ということで人もいなさそうですし
本日はいつもの小ネタでお茶を濁して
本編は明日からにしようかなと、思います

お好きなキャラ+シチュエーションをどうぞ
安価↓~↓3

うーむ、さすがに人いないなぁ
連取ダメなら下にずらしてくださいませな

憩・過労で倒れた京ちゃんを介抱、事情をしり清澄麻雀部に説教する

混浴とは一体……
しばしお待ちください


優希「おーっす!」

 清澄高校では部室棟として利用されている旧校舎
 その一番上等な部屋を麻雀部が宛がわれているのは
 何の因果だろうか。部長の権力がなせる業か?

 少し古びた扉を勢いよく開けて部室へと入ってきたのは
 同級生の片岡優希。通称――タコス

咲「こんにちは、優希ちゃん、和ちゃん」

和「はい。咲さん」

 タコスの背後から現れたのは
 非常に大きな胸が主張激しい一人の少女

 高校生とは思えない低身長、舌足らずな口調に
 男勝りな性格で知られているタコスとは対照的な
 抜群のスタイルと人当たりのいい性格で
 学内でもアイドル的な人気を博している
 彼女もまたタコスと同じ同級生である

 その名も原村和。通称――淫乱ピンク

 多くの人が顔を顰めるであろう通称であるが
 罵倒にも等しいこのような通称で彼女が呼ばれるのにも
 ちゃんとした理由はあるのだ

優希「お? 咲ちゃんだけか?」

咲「うん。今日は早めにホームルームが終わったから」 

 九月の麗らかな陽気が差し込む部室で
 小さな文庫本を開いていたのは、宮永咲
 俺とは中学の頃からずっと同じクラスで
 彼女のお姉さんとも多少の交流があるくらいには親しい

 ……いや、親しかったと言うべきかな

 兎に角も、夏休みが始まる前には
 蕩けるかと思うくらい日差しも強烈だったため
 こうして彼女が部室で本を読んでいることも
 あまり多くはなかったのだが
 最近は暑さがマシになった影響か
 こうして静かに読書をしていることも多くなった

 嶺上マシーン・清澄の白い悪魔と恐れられる彼女も
 麻雀を離れればごく普通の文学少女だ
 しかしながら彼女の姉の言葉を借りるなら
「流行り物ばかり読む浅学者」だそうだが
 そう言った本人は本のジャンルも年代も一切問わない
 真正の読書変人である

優希「う~……三人じゃ打てないじょ……」

和「ネト麻をすればいいじゃないですか」

優希「実際に打たないとなかなか調子出ないのだ!」

和「そうですか……」

咲「私も優希ちゃんと同意見かな」

咲「やっぱり実際に卓を前にして、牌を触るのが一番だよ」

優希「さっすが咲ちゃん! 話がわかるぅ~」

優希「どーも頭がすっきりしないっていうか」

優希「次の牌が見えない感じがするんだじょ」

和「見えるだとか見えないだとか、そんなオカルト有り得ません」

 お気付きだろうと思うが、俺は須賀京太郎である
 いや、かつて須賀京太郎だったものと表現した方がいいか?
 それじゃあ今は何なのかと問われれば
 俺個人の見解としては、須賀京太郎であると主張したいのだが
 その他大勢の意見としては“そんな奴はいなかった”と
 いうことになるんだろう。たぶんね


 いつの頃からだろう
 俺がこうしてこいつらに混じっていても
 認識されることがなくなってしまったのは

 最初は普通に認識されていたと思うのだが
 やはりあの四校合同合宿でハブられてしまった辺りからか
 あれから徐々に一体感というか、部内の皆に
 入り込める余地のない連帯や絆を感じ始め
 言いたいことがあっても、言えるような心持になれず
 かといって今更麻雀を放り投げたところでやりたいこともなく
 だらだらと彼女らが歩んでできた道を
 黙ってついて行っているうちに
 気付けばこんなことになっていたように思う

 インターハイが終わって
 部室にいても話しかけられなくなり
 そもそもいることに気付かれなくなり
 いないことになっているのに――
 誰からも何も言われなくて悟った

 須賀京太郎という人間はいなくなってしまったのだ、と

 一人の人間が消えるというのは
 非常に大事であるとは思うのだが
 そういう通常の反応すらないところを見るに
 どうやら“そもそも存在していなかった”ことに
 俺はなっているようだった

 こうして今も三人の前で
 ヒンズースクワットをしているのに
 誰からも指摘がないことが確かな証拠だろう

 物凄い汗やら男臭さを発揮しているはずなのにな……
 改めて自分の存在が限りなくゼロに近いんだなと実感する

和「そんなオカルト、有り得ません」

 しかし、ただ一人。たった一人

 原村和だけは、俺の目をまっすぐ見てそう言った
 大切なことだからと繰り返すようにして
 彼女の代名詞のような言葉を口にした

まこ「おっ、なんじゃおんしら。こんなに早う集まって」

 関心するとばかりに頷く彼女は、染谷まこ
 三人とは違ってこの部唯一の二年生であり
 前部長が夏のインターハイを期に引退し
 現在ではここ清澄高校麻雀部の部長を務めている

咲「染谷先ぱ……じゃなかった、部長」

まこ「もう久が引退して二ヶ月は経つんじゃけぇ」

まこ「そろそろ慣れてほしいところなんじゃがの」

優希「こればっかりは仕方ないじぇ」

まこ「おいコラ優希、どういうことじゃ」

優希「のどちゃ~ん」

和「助けを求められたところで何もしませんよ」

優希「ちぇ、相変わらずノリが悪いんだからー」

優希「そんなんだからなかなか友達もできないんだじぇ」

和「そ、それとこれとは関係ありませんっ」

咲「和ちゃん……」

和「咲さんもそんな目で見ないでください!」

 確かに咲には和を憐れむ権利はないからな……
 同類というか、咲は咲でコミュニケーションに
 相当な難があるタイプというのを自覚した方がいい


まこ「冗談はこのくらいにして、そろそろ打つかいの」

まこ「秋の大会も近いし、夏での実績がある分気が抜けんぞ」

三人「「「はいっ」」」

 声をそろえる一年生たちに満足げな染谷部長
 卓を用意するべく作業する咲と真っ先に椅子に陣取る優希
 これが今の清澄高校麻雀部の日常であり、風景だった
 もう俺が混ざることができない、二度と戻れない

 ――輝きに満ちた世界


咲「どうしたの? 和ちゃん」

 卓の用意が終わって、席決めをした後
 中々席に着かず佇む和を、不審そうに咲が声をかける

和「いえ、何でもないですよ」

 和は咲に対して笑顔でそう応えると
 筋トレしていた熱さから、上半身を脱いだ俺の方に
 ジットリとした視線を浴びせてくる

 そんなに見るなよ、照れるじゃないか

 と、小粋に返したいところではあるのだが
 和の視線は早くしろと急かすばかりで
 全く聞き分けのない子供の駄々のようであった

 どうしたものかと、彼女の意に従わないという
 意地の悪い考えが頭を過るものの
 それを実行する勇気は生憎と持ち合わせておらず
 俺は観念したようにシャツに腕を通すと――

和「そのままでいいですよ」

優希「?」

和「こちらの話です」

 ……正直な話、後ろに壁がなければ
 三歩くらいは後ずさっていただろう
 俺が悪いとばかりに咎める視線へとシフトした和は
 頑として自分の思い通りにしたいような強硬さを感じさせる

 和よ、発するオーラが強烈過ぎて咲が震えてるぞ

 俺は溜息を吐くと、半分着かかったシャツを脱ぎ
 和が座る予定であろう椅子に腰かけた
 彼女はそれを見届けると
 先程までの険しい顔を途端に和らげ
 俺の膝の上に腰かけたのである

和「お待たせしました」

 一礼し、サイコロが回り始め
 まるで何事もないかのように対局が始まる

 タコスがタコスを喰い始めるのもいつも通り
 和がエトペンを抱きしめているのもいつも通り
 俺がこうして和の椅子になっているのも

 ――いつも通りだ

 椅子になるという行為は存外苦労するもので
 特に、和のようなスタイルのいい娘だと尚更で
 これが咲やタコスであれば何の問題もなかったであろう

 形のいい臀部が思いっきり腰のあたりに押し付けられ
 その柔らかさと、和の発する甘い匂いが
 否が応でも男の生理反応を誘発し、俺は若干腰を引く


和「ふふっ」

 しかし逃げるのは許さんとばかりに和も腰を引き
 あろうことかぐりぐりと更に押し付けてくるのである
 局部に感じる鈍い痛み以上に、状況の有り得なさと
 彼女の行為の意味をハッキリと思い知らされ
 脳ミソからドバドバと麻薬的な何かが分泌される
 
 これ以上好き勝手にやられてしまっては
 男の威厳というか俺のプライドというか
 そもそも人として大切な何かを失いかねない

 俺はエトペン人形と和の腹にある隙間へと
 腕を滑り込ませると、彼女の身体を抱き寄せた

和「ひゃぅっ」

 小さく声を上げた和の身体は、とても華奢で
 よくこんな身体にあの重量を誇る胸がぶら下っているもんだ

 抱きしめてやると和は満足したのか
 尻を押し付けてくるのはやめて
 俺に抱かれるまま背中を預けてきた

京太郎「……汚いぞ、汗とかかいてたし」

和「それがいいんじゃないですか……♪」

 和が不審がられないように耳元で囁くと
 彼女はそう言って甘い吐息を漏らした

 項から立ち上る独特の香りと
 ツインテールを止めた和のサラリとした髪が
 俺の汗やら臭いやらと混じっていくことに
 オスの本能は刺激され、身体中の血液が沸騰
 頭から理性の文字が消し飛びかけたが
 俺は存在を認識されていないとはいえ
 和は認識されているのだし
 何よりこの場には俺たち以外の人間がいる 
 取り返しのつかなくなるようなことはできない

 しかし汗まみれの身体に抱かれるのがいいって
 一体全体どういうことなんだよ

 この淫乱脳ミソピンク女――略して、淫乱ピンクさんよ

長くなりすぎてもアレなんで、この辺りで
混浴はまた明日再開前にやります

あとキャラの練習で>>71も書くかもしれません

つい最近似た設定で長編を書いていた人がいたが
個人的にはこの設定でイチャラブするssはもっと増えていい


 こ ん よ く

京太郎「いい湯ですね」

洋榎「せやなー」

京太郎「……こんなにいい湯ならもっとゆっくりしたかったです」

洋榎「したらええやん?」

京太郎「…………」

洋榎「京太郎?」

京太郎「……ふんっ!」

洋榎「ひぎぃっ!?」

京太郎「誰かさんが入って来なければね……!」

洋榎「ひ、あっ、で、でもっ」

京太郎「デモもストもありません」

京太郎「ここに誘われた時から怪しいとは思ってましたけど」

京太郎「まさかここまで大胆に来るとはね……」

京太郎「久しぶりにのんびりできるかもとか」

京太郎「そういう俺の期待はどうなるんですかねぇ」

洋榎「せやけど、今もこうして挿」

京太郎「しゃぁべるなぁああああああああ!」

洋榎「」ビクッ

京太郎「洋榎さんは自分の置かれている状況がまだ分からないようだ」

洋榎「じょ、状況って……」

京太郎「ここまでやられて黙っているほど」

京太郎「俺は人間ができてないんですよ」

京太郎「このままだと色々収まりもつきませんし」

京太郎「洋榎さんには責任を取ってもらうということで」

洋榎「責任言うても、できることとできんことが――」

京太郎「へぇ……この期に及んでよくそんな態度が取れますね」

京太郎「聞き分けのない娘はお仕置きしない、と」

洋榎「あ、あああ……」

京太郎「ふんっ!」

洋榎「ぅにゃああぁあぁぁぁあああっ」


 そ の こ ろ


絹恵(もうウチに勝ち目がないのなんて分かってる……)

絹恵(ガサツだったお姉ちゃんが、あんな風に変わったんやもん)

絹恵(だけど、京太郎君はおっぱい魔人!)

絹恵(それが最後の希望……ウチは、それに賭ける!!!)

絹恵「京太郎君!」ガラガラ

京太郎「はい?」

洋榎「んにゃあぁあぁぁああぁあああぁぁあぁぁぁ!」ビクビク

絹恵「…………」ガラガラ

絹恵(ウチはそっと、露天風呂への扉を閉めた)

絹恵(コーヒー牛乳の味は、しょっぱかった)



 カンッ

>>83
似た設定というか、発想としては非常にありきたりで
そこからどう面白くするかが問われる題材だと思います


 体感的には数時間はかかったのではなかろうかと
 思ってしまうほどに時間が引き伸ばされていたが
 実際はほんの30分もないくらいだったようで

 二人手を繋いでゆったりと余韻に浸っていた
 痺れるような、それでいて震えるほどの歓喜は
 これまでに味わったことのないものであった

 できる限り彼女とこうして居たいという欲求はあれど
 しかしこのまま部活の遅刻時間が伸びるのも問題ではある
 どちらからともなく指を絡めるようにして手を繋ぎ直すと
 再び目的地へと歩き出す

 名残惜しい気持ちを振り切って
 部室の扉を開けた俺の前に現れたのは――

智美「遅かったなー二人とも」ワハハ

京太郎「蒲原先輩!?」

 長机にテキストの山を広げ、その他の荷物が
 乱雑に積み上げられた中で笑う元・部長殿で

ゆみ「ここで会うのも久しぶりだな、二人とも」

桃子「そうすっね……他で会うこともあるにはあるっすけど」

京太郎「ここで顔を合わせるのとでは、また違ってくるってことですか」

ゆみ「そういうことだな」

ゆみ「今日来たのは久しぶりに後輩の様子を見ようというのもあるが」

ゆみ「蒲原がな……」

 苦々しく言って加治木先輩が視線を移した先――

智美「わはは」

 いつもの笑顔で居座る蒲原先輩は
 ごちゃごちゃとしたものに囲まれている

 アヒルの玩具みたいなものから茶封筒
 人が殺せそうな暑さの本まで様々なものがある
 理由不明なまでの雑多さはデパートか何かを彷彿とさせる

 これ、何なんだ……?

智美「いやぁ……部員が中々揃わない時になー」ワハハ

智美「三麻やネト麻じゃ物足りないからって持って来てたんだけど」ワハハ

睦月「言われてみれば懐かしいようなものもありますね……」

智美「だろー?」ワハハ

ゆみ「問題はそれをここのロッカーに入れっぱなしにしてたってことだろ!」

智美「」ワハハ

 これは酷い


 成程加治木先輩が言いたいのは
 既に引退した身でありながら、いつまでも私物を
 部室に置いたままにはするのはよろしくないと

智美「ま、まぁ最近は忙しかったしさ」ワハハ

ゆみ「……昨日は何してたっけ」

智美「カラオケだな」ワハハ

ゆみ「……その前は?」

智美「ボウリングかな」ワハハ

ゆみ「全然忙しくないじゃないかっ!」

 何をやっているんだ受験生
 受験するのかどうか知らないけど

智美「……もしかして迷惑だったかー?」ワハハ

ゆみ「そんなことない! 楽しかったよ!」

 本当に何をやっているんだろうか、この二人は……
 というか早めに二人のコントを止めないと
 態々引退した二人がここに来た理由が
 遠い彼方に投げ飛んで見えなくなってしまう

 いやまさか、ロッカーの片付けをするためだけに
 部室に足を運んだなんてことはないよな……?

智美「今日部室に来たのは一つ提案があって」ワハハ

智美「明後日……もっと言うと明日の昼から夏休みだろ?」ワハハ

智美「うちの婆ちゃん家が東京の門前仲町に住んでてさー」ワハハ

智美「夏休み中は向こうで過ごすことになってるんだけど」ワハハ

智美「丁度いい具合に部屋も空いてるし、離れもあるし」ワハハ

智美「皆でインハイ見物どうかなー、なんて」ワハハ

京太郎「……皆?」

睦月「そ、そんな目で見ないでくれ……!」

 ジョークですよ、ジョーク
 あの時のことは俺の方から切り出したことなんですから

桃子「東京まで、っすか」

ゆみ「清澄と風越の激励も兼ねて、だな」

ゆみ「四校合同合宿で寝食を共にした彼女らが」

ゆみ「ここ一番の大舞台に出るんだ」

ゆみ「ただテレビの前で指を咥えて見るのも歯痒い気持ちでな」

 龍門渕のメンバーは全員が二年生だから来年がある
 清澄も風越も、形は違えど全国への切符を手にした
 一方で先輩たちは……最後の年に、何も残せなかった


智美「まー……その辺りは気にするな。無理かもしれないけど」ワハハ

智美「ダメで元々、あそこまで行けたのだって僥倖だったんだ」ワハハ

智美「終わったことに上を望むのは度が過ぎるさー」ワハハ

ゆみ「それに……二人には、特に感謝してるんだ」

ゆみ「勝つとか、負けるとか以前に二人がいなければ」

ゆみ「あの場に立つことすら叶わなかったはず」

智美「と、いうこと」ワハハ

 スッキリした表情で笑う先輩方は
 もう一ヶ月以上の時間が経っているからか
 完全に振り切ったように見えて
 どうしようもないと知っていて
 いつまでも拘っている俺の方が
 酷くちっぽけで、つまらない人間のようだった

ゆみ「インハイの日程は8/4から団体戦が8/13まで」

ゆみ「個人戦は一日挟んで8/15から8/20まで」

ゆみ「流石に全日程こなすほど長期滞在するつもりはないが」

ゆみ「予定が合えば、東京までどうかなと」

 日程でいえばおおよそ二週間であるが
 それだけ蒲原先輩の御祖母さんにお世話になるのも
 少々心苦しい気もするが……

智美「私は何日でも構わないんだけどなー」ワハハ

ゆみ「補習はどうするつもりなんだ……」

 だけど、行けるのならば行きたい気持ちが強かった
 それこそ無理にでも予定を空けるくらいには


 1.技能習得  (技能習得or経験値入手)
 2.対局    (該当ステ上昇(小)~(特大))
 3.雑用    (雀力・器量上昇(中))
 4.ネト麻   (該当ステ上昇(小)~(特大))

 安価↓2


智美「こうして部活に勤しんでいると」ワハハ

智美「部長の本能が騒ぐなー」ワハハ

京太郎「漫画読んでばっかだったじゃないですか!」

智美「ワハハ……後輩が辛辣だぞ……」

佳織「普段からちゃんとしてなかったからだよ……」



○習得可能技能リスト

 全ツッパ…自身の雀力-75(経験値1/5)

 渡り打ち…流局時聴牌確定(経験値1/5)

 火事場力…補正後数値で3連続ラスだったとき使用可能。自身の雀力+250

 Fドライブ…三年生限定。自身の雀力+20


 安価↓2


 学力=69

 01~91 失敗(経験値入手)
 92~98 成功
 ゾロ目 成功

 安価↓


京太郎「思うんですけどね」

智美「?」

京太郎「自分の完成形が読まれている状況で」

京太郎「オリつつ別の形で聴牌を目指して、運が良ければ和了るって」

京太郎「中々難易度が高くないですかね……?」

智美「和了り自体を捨てて、聴牌するだけに徹するのも」

智美「考えればいいぞー」ワハハ

智美「東風なら確かに和了りを目指すのもいいけど」ワハハ

智美「公式戦の基本は半荘だし」ワハハ

智美「多少のんびりでもいいんじゃないかな」ワハハ

京太郎「ふんふむ……」


>経験値を入手しました
 渡り打ち(2/5)


智美「もう少し時間もあるし、どうする?」ワハハ

ゆみ「勉強は?」

智美「……パスで」ワハハ

ゆみ「やれやれだな」

 心中お察しします、加治木先輩


 1.技能習得  (技能習得or経験値入手)
 2.対局(東風) (該当ステ上昇(小)~(特大))
 3.雑用    (雀力・器量上昇(中))
 4.ネト麻   (該当ステ上昇(小)~(特大))

 安価↓2


京太郎「それじゃあ久しぶりに先輩方に」

京太郎「稽古でもつけてもらいましょうか」

ゆみ「君の麻雀馬鹿っぷりも、見ないうちに衰えるかと思えば」

ゆみ「全く、そんなことはなかったみたいだ」

桃子「寧ろどんどん燃え上がる始末っすよ……」

智美「……なんとも先が思いやられるなー」ワハハ

 蒲原先輩の言葉に、苦笑い気味で返す二年生組だが
 別に麻雀一筋だからといって
 誰かに迷惑をかけているわけでもないし……

 いいじゃないですか……たった一度の青春ですよ
 熱中できる何かがあるってのは

智美「面子はどうするんだー?」ワハハ

睦月「ここは先輩方優先で、後は言い出しっぺの須賀君と」


 1.津山睦月
 2.妹尾佳織
 3.東横桃子

 安価↓2

(大丈夫だろうか……)


佳織「……私ですかぁ?」

 自分の顔に人差し指を突きつけ
 頭上に?マークを浮かべ首をかしげる妹尾先輩

睦月「二人は麻雀歴が浅いから」

睦月「少しでも場数を踏んで貰おうと思ったんだけど」

智美「なるほどー」ワハハ

ゆみ「そういう考え方もあるか……」

 おい、先輩方、オイ

 まるで自分たちが中心で活動していた頃は
 特に深く考えていなかったかのような発言だぞ

ゆみ「妹尾に関しては、ビギナーズラックの維持を念頭にして」

ゆみ「全体のレベルを上げることを優先していたからな」

ゆみ「本来ならこういう少ない機会を活かそうとするのは」

ゆみ「間違いじゃない」

 納得したような表情の妹尾先輩と
 加治木先輩の言葉に安堵を浮かべる津山先輩を
 見比べるようにして顔を動かした蒲原先輩は

智美「モモはそれで異存ないかー?」ワハハ

桃子「大丈夫っす」

 俺からすれば打ちたそうに
 ウズウズしているようにも見えるが
 声音にはそれを出さずに桃子は言う

 桃子だって本当は打ちたいはずだけど
 先輩たちと打つチャンスはこれっきりではないと
 そう、信じているからこそ「大丈夫だ」と
 言い切ることができたのだろうか

桃子「私の分まで頑張ってくださいっす、京さん!」

 ただの部内対局なんだけどなぁ……と思いつつも
 こうやって彼女から応援されてしまったのだから
 期待に応えないわけにはいかないな


 部内対局

 東風戦

 技能複数使用解禁
 (対戦相手に関してはこちらが乱数ソフトで、プレイアブルは安価で決定)

 席順決め

 加治木ゆみ 安価↓
 蒲原智美  安価↓2
 妹尾佳織  安価↓3
 須賀京太郎 安価↓4

 数値の大きい順・ゾロ目不問


 東    南     西     北
 蒲原智美 加治木ゆみ 須賀京太郎 妹尾佳織

 蒲原智美  (170)
 加治木ゆみ (175)
 須賀京太郎 (162)
 妹尾佳織  (77)


 東風戦での西家か……

 第一局目を流して、そこからギアを上げていくのが
 楽な俺としては、それなりにいい位置ともいえる

 まあ、どこに座ろうとも着実に和了れば
 そんなこと関係なしに勝てるようにはなるけども

 まだまだ俺の実力ではそんなことにはならないさ


 東一局 零本場

 須賀京太郎の使用する技能を選択してください
 複数技能の同時使用はできません。使用回数は無制限です

 所持技能
 ベタオリ…振込確定時、下一桁047以外で回避成功

 拝み打ち…コンマ下一桁2468以外で回避成功 

 浮き打ち…コンマ下一桁1357以外で回避成功

 一発消し…他家が和了時にコンマ判定。01~75:飜数-1 76~98:失敗 ゾロ目成功


 相手の使用する技能は>>3より複数種類です


 安価↓2(無効ならさらに安価↓)

>>121はなしで、修正

 東一局 零本場

 須賀京太郎の使用する技能を選択してください
 複数技能の同時使用はできません。使用回数は無制限です

 所持技能
 ベタオリ…振込確定時、下一桁047以外で回避成功

 拝み打ち…コンマ下一桁2468以外で回避成功 

 浮き打ち…コンマ下一桁1357以外で回避成功

 一発消し…他家が和了時にコンマ判定。01~75:飜数-1 76~98:失敗 ゾロ目成功


 相手の使用する技能は>>4より複数種類です


 安価↓2(無効ならさらに安価↓)


智美《狙い撃ち》使用→コンマ下一桁257以外で成功。他家一人の雀力-50
  《ベタオリ》使用→振込確定時、下一桁047以外で回避成功
  《引っ掛け》使用→コンマ下一桁367以外で成功。自身の雀力+50

ゆみ《狙い撃ち》使用→コンマ下一桁257以外で成功。他家一人の雀力-50
  《引っ掛け》使用→コンマ下一桁367以外で成功。自身の雀力+50
  《絞り打ち》使用→上家の雀力-10・下家の雀力-20

京太郎《ベタオリ》使用→振込確定時、下一桁047以外で回避成功

佳織→使用可能な技能はありません


 智美  安価↓
 ゆみ  安価↓2
 京太郎 安価↓3
 佳織  安価↓4

かなり短いですけれども、本日はここまで
この日が終わると、スキップしてインハイ初日に移動します

>>109は(久々の対局だが)大丈夫だろうかの意味が95割です

攻略キャラをオカルトありきで決めちゃうと……
デジタル雀士の娘たちはどうなっちゃうんですかね
まあ、あまり打算的な行動を取りすぎると
それなりに痛い目には遭うんじゃないでしょうか

それと、覚醒スキルは全員にあるわけではなく
学校に一人いればいいんじゃないかレベルです
プロ勢に覚醒スキルはありません(断言)

以前小ネタで登場したのどっちはレズっちです
咲さんと繋いだ小指を舐めるとか余裕ですよ

昨日の判定出し忘れから

 狙い撃ち対象(智美)

 123 ゆみ
 456 京太郎
 789 佳織
 0  失敗

 安価↓

 狙い撃ち対象(ゆみ)

 123 智美
 456 京太郎
 789 佳織
 0  失敗

 安価↓2


 智美  170+90+50-20 290
 ゆみ  175+29-50+50 204
 京太郎 162+76-50-10 178
 佳織  77+83      160

 佳織が智美に放銃
 290-160=130
 0=10÷2=5 5飜12000点(親)

 よく見知った面子、打ち方なのだから
 様子を見る必要はないのだが

京太郎「先輩たちは、どれくらいやってなかったんです?」

智美「ネト麻をそこそこやってたかなー」ワハハ

ゆみ「私はあまり。実際に打つのも合同合宿以来だ」

 成程。つまり両者ともに特段変化は無し、か?
 まだ打っていない以上断言はできないが
 こんな短期間で俺の未知な打ち手になっているとか
 そういうことは考えられないしな
 普通じゃないことがあれば、あるだろうけど

智美「かおりん、それロンだ」

佳織「ひゃう……」

智美「12000点っと。相変わらず守りが雑だなー」

佳織「うーん……努力はしてるんだけど」


 智美  25000→37000
 ゆみ  25000→25000
 京太郎 25000→25000
 佳織  25000→13000


ゆみ「妹尾はリターンが大きい分、個人戦だと」

ゆみ「トばされるリスクを背負わないといけないからな」

ゆみ「秋に向けての課題は、解り易いものには振らないようにする」

ゆみ「といったところか」

 部長の和了は面前で立直をかけず
 断幺九と平和に赤ドラとドラ雀頭
 捨て牌から当たり判断するには少し難しいが
 できないわけではない

佳織「頑張りますっ」

 久々の加治木先輩の指導に
 鼻息強く妹尾先輩は両手を握りしめて意気込む
 最初は蒲原先輩に強引に誘われ始めた彼女も
 今ではこんなにやる気になっているのだなと思うと
 やはり時間の経過は、あらゆるものを変えていくのだな
 などとジジ臭い実感与えてくれる

智美「さーて連荘だなー」ワハハ

 この人、ネト麻をやっていたというだけあって
 あまり衰えを感じさせないな……

 連荘はこの一回で止めないと


 東一局 一本場

 須賀京太郎の使用する技能を選択してください
 複数技能の同時使用はできません。使用回数は無制限です

 所持技能
 ベタオリ…振込確定時、下一桁047以外で回避成功

 拝み打ち…コンマ下一桁2468以外で回避成功 

 浮き打ち…コンマ下一桁1357以外で回避成功

 一発消し…他家が和了時にコンマ判定。01~75:飜数-1 76~98:失敗 ゾロ目成功


 相手の使用する技能は>>4より複数種類です


 安価↓2(無効ならさらに安価↓)


智美《引っ掛け》使用→コンマ下一桁367以外で成功。自身の雀力+50
  《ダマテン》使用→得点計算時に飜数+1
  《決め打ち》使用→デジタル雀士に有効。他家3人の雀力-20

ゆみ《色順読み》使用→自身の雀力+25
  《迷彩打ち》使用→コンマ判定時の下一桁が049の時、自身の雀力+25かつ他家3人の雀力-25
  《決め打ち》使用→デジタル雀士に有効。他家3人の雀力-20

京太郎《ベタオリ》使用→振込確定時、下一桁047以外で回避成功

佳織→使用可能な技能はありません


 智美  安価↓
 ゆみ  安価↓2
 京太郎 安価↓3
 佳織  安価↓4

参考までに

○雀力の大まかな目安(2周目~)

 350  雀聖・神の領域
 334~ 全盛期アラフォー
 280~ てるてる
 196~ インハイ最低ライン
 162←イマココ
  5~ 雀力たったの5か。ゴミめ

別に覚醒させるのに恋愛する必要はないし
コピーするのも態々恋愛する必要はないから
好きな娘を狙っていけばいいと思ってるんですけどね

覚醒は恋愛無関係なのか
てっきり恋人特典だと誤解してた

>>158
あぁ、それは説明不足でした

ほら、覚醒と一口に言っても正統覚醒と闇堕ち覚醒が(ry


 智美  170+81+50-20 281
 ゆみ  175+38-20+25 218
 京太郎 162+33     195
 佳織  77+43      120

 コンマゾロ目につき京太郎の自摸和了
 33×100=3300 50符2飜3200点(1600・800)

智美「ユミち~ん。しばらくやらないうちに鈍ったんじゃないか?」ワハハ

ゆみ「……かもしれないな」ワハハ

智美「お?」

ゆみ「元々私は対戦する相手を調べ尽くして」

ゆみ「最良と思える一手一手を常に選んでいく闘い方だ」

ゆみ「だとすれば――」

 加治木先輩の鋭い視線は
 妹尾先輩を見て、次に俺へと向けられる

ゆみ「この三週間ばかりで彼らが成長しているのなら」

ゆみ「鈍った腕では調子が狂うというものさ」

智美「ま、真面目だなーユミちん」ワハハ

 ……成長、か

 俺自身、天江さんや加治木先輩と卓を囲んだあの日から
 大きく何かが変わったという自覚はないし
 それを実感するだけの出来事だってなかった

 だけど、あれだけの激戦を演じてみせた先輩が
 俺は成長しているのだと言葉をかけてくれているのだ

 なら、俺は――

京太郎「ツモ!」

京太郎「七対子、1600・800ですね」


 智美  37000→35400
 ゆみ  25000→24200
 京太郎 25000→28200
 佳織  13000→12200


 今持てる実力を以って
 全力で相手させてもらいます!


 東二局 零本場

 須賀京太郎の使用する技能を選択してください
 複数技能の同時使用はできません。使用回数は無制限です

 所持技能
 ベタオリ…振込確定時、下一桁047以外で回避成功

 拝み打ち…コンマ下一桁2468以外で回避成功 

 浮き打ち…コンマ下一桁1357以外で回避成功

 一発消し…他家が和了時にコンマ判定。01~75:飜数-1 76~98:失敗 ゾロ目成功


 相手の使用する技能は>>4より複数種類です


 安価↓2(無効ならさらに安価↓)


智美《ダマテン》使用→得点計算時に飜数+1
  《絞り打ち》使用→上家の雀力-10・下家の雀力-20
  《カラギリ》使用→雀力160以上の相手に有効。他家3人の雀力-25

ゆみ《ベタオリ》使用→振込確定時、下一桁047以外で回避成功
  《絞り打ち》使用→上家の雀力-10・下家の雀力-20
  《止めリー》使用→他家一人の雀力-25し、得点計算時に飜数+1

京太郎《ベタオリ》使用→振込確定時、下一桁047以外で回避成功

佳織→使用可能な技能はありません


 智美  安価↓
 ゆみ  安価↓2
 京太郎 安価↓3
 佳織  安価↓4


また忘れてた

 止めリー対象(ゆみ)

 123456 智美

 789   京太郎
 0    失敗

 安価↓


 智美  170+03-10-25   138
 ゆみ  175+65-20-25   195
 京太郎 162+27+54-25-20 198
 佳織  77+71-10      158

《和了宣言(めっちゃラッキー☆)》が発動します
 →条件により5飜満貫固定で強制和了

京太郎「ふむ……」

 半荘ではなく東風だと
 最短で4回と局数が限られてくる
 ならば出来る限りコンパクトにまとめて
 勝ちに繋げないといけない

 例えば――今俺のすべきことは

 ・親の加治木先輩を和了らせない
 ・妹尾先輩をトばさせない
 ・蒲原先輩を削る

 この三つである
 大きいのをポンポン当てられるのなら
 こんなことは考えなくてもいいんだろうが
 そこはやはり俺より経験のある先輩二人と
 事故当たりが怖い妹尾先輩だ

 次は親番だし、ここは多少牽制しつつ
 オリ気味に立ち回るのが正解かな

佳織「ツモ……です」

佳織「三暗刻、役牌、赤で、8000ですっ」


 智美  35400→33400
 ゆみ  24200→20200
 京太郎 28200→26200
 佳織  12200→20200


ゆみ「やはり妹尾が張っていたか」

佳織「やっぱりわかりますか?」

ゆみ「いや、須賀君が妙な動きをしててな」

 妙な動きって……

 敢えて危なそうなところを切って
 振らないかと期待を込めた牽制のつもりだったんだけどな
 やはり相手を思うようにコントロールする打ち方というのは
 中々に難しい。もしかすると向いてないんじゃないかな

 何はともあれ一位との差が7200点で迎える親番
 ここを流すか、和了りを狙うか……うーむ……


 東三局 零本場

 須賀京太郎の使用する技能を選択してください
 複数技能の同時使用はできません。使用回数は無制限です

 所持技能
 ベタオリ…振込確定時、下一桁047以外で回避成功

 拝み打ち…コンマ下一桁2468以外で回避成功 

 浮き打ち…コンマ下一桁1357以外で回避成功

 一発消し…他家が和了時にコンマ判定。01~75:飜数-1 76~98:失敗 ゾロ目成功


 相手の使用する技能は>>4より複数種類です


 安価↓2(無効ならさらに安価↓)


智美《ベタオリ》使用→振込確定時、下一桁047以外で回避成功
  《引っ掛け》使用→コンマ下一桁367以外で成功。自身の雀力+50
  《カラギリ》使用→雀力160以上の相手に有効。他家3人の雀力-25

ゆみ《色順読み》使用→自身の雀力+25
  《カラギリ》使用→雀力160以上の相手に有効。他家3人の雀力-25
  《迷彩打ち》使用→コンマ判定時の下一桁が049の時、自身の雀力+25かつ他家3人の雀力-25

京太郎《ベタオリ》使用→振込確定時、下一桁047以外で回避成功

佳織→使用可能な技能はありません


 智美  安価↓
 ゆみ  安価↓2
 京太郎 安価↓3
 佳織  安価↓4


 智美  170+03-25-25   123
 ゆみ  175+84-25+25+25 284
 京太郎 162+94-25-25-25 181
 佳織  77+07        84

《和了宣言(めっちゃラッキー☆)》が発動します
 →条件により7飜跳満固定で強制和了

 ここは安くてもいい
 攻めて連荘し、蒲原先輩を追い抜く
 妹尾先輩がやたら高火力なことを考えたら
 ここで守ったら負けるっ

京太郎「ポン!」

 喰い有りってのは中々ありがたいルールだ
 手早く断幺九で仕上げ、ドラを絡めれば
 あっという間にお手軽高打点の出来上がりだ
 一度喰い無しのルールでやってみたが
 普段の喰い有りに慣れた身には
 実に難易度高く感じられてしまった

 鳴いて和了りまでの道は作ったが……
 嫌な予感がするな。それも、とびっきりの

京太郎「!」

 予感的中。ずおっ、と形にならない気配が
 妹尾先輩から膨れ上がったような気がして
 俺は焦って手牌を確認
 このまま自模らせてはいけない
 どうにかずらさないと――

佳織「ツモです! 6000・3000!」


 智美  33400→30400
 ゆみ  20200→17200
 京太郎 26200→20200
 佳織  20200→32200


 あっちゃあ……

 小三元、面前自摸の跳満親っ被りで
 妹尾先輩と得点が入れ替わる形になった
 と言っても、蒲原先輩をも削っているから
 実質は入れ替わりきれていないんだけど

ゆみ「焼き鳥な上にラス、か」

睦月「先輩……」

ゆみ「なに、麻雀は最後まで分からないさ」

 不敵に笑って見せる加治木先輩は
 たったそれだけの態度で、いつも通りの
 加治木先輩なのだな、と安心する

 俺もあまり弱気になってちゃあいけないな
 親は流れた、大きいのを自模られた

 だが、まだ負けたわけじゃない


 オーラス 零本場

 須賀京太郎の使用する技能を選択してください
 複数技能の同時使用はできません。使用回数は無制限です

 所持技能
 ベタオリ…振込確定時、下一桁047以外で回避成功

 拝み打ち…コンマ下一桁2468以外で回避成功 

 浮き打ち…コンマ下一桁1357以外で回避成功

 一発消し…他家が和了時にコンマ判定。01~75:飜数-1 76~98:失敗 ゾロ目成功


 相手の使用する技能は>>4より複数種類です


 安価↓2(無効ならさらに安価↓)

流石にここまで連取が続くとなると
こちらとしても対応に困るのですけれど


智美《絞り打ち》使用→上家の雀力-10・下家の雀力-20
  《単騎待ち》使用→判定時自身の雀力を-25する毎にドラを+1。ただし雀力は25以下にならない
  《決め打ち》使用→デジタル雀士に有効。他家3人の雀力-20

ゆみ《狙い撃ち》使用→コンマ下一桁257以外で成功。他家一人の雀力-50
  《ダマテン》使用→得点計算時に飜数+1
  《一発消し》使用→他家が和了時にコンマ判定。01~75:飜数-1 76~98:失敗 ゾロ目成功

京太郎《ベタオリ》使用→振込確定時、下一桁047以外で回避成功

佳織→使用可能な技能はありません


 智美  安価↓
 ゆみ  安価↓2
 京太郎 安価↓3
 佳織  安価↓4

 狙い撃ち対象(ゆみ)

 1234 智美
 5   京太郎
 6789 佳織

 安価↓5

今人いますかね?
(できれば)スキップ中のステ上昇安価取りたいのですけども

一先ず明日に回して、今日はこれだけ安価取って終了します

妹尾佳織の《豪運》を模倣しますか?(ストック残り1枠)

 1.する(能力開放率60%)
 2.しない

 安価↓2


 智美  170+18
 ゆみ  175+67
 京太郎 162+11
 佳織  77+33

 京太郎の自摸和了優先
 →和了っても逆転不可、かつ和了らなかった場合佳織の和了り止め
 →11×100=1100 20符2飜1300点(700・400)

 いかん

 高めで手を作る前に、自模ってしまった……!
 このままではよくて2000点のノミ手
 妹尾先輩から直撃を取っても何も変わらない

 だが、このまま和了らなければ
 おそらく妹尾先輩が和了るだろう
 あの人は基本的に高めを狙うから
 時間をかければかけるほど
 和了る確率が上昇する傾向にある

 しかも和了ったばあい和了り止め
 ……つまりもう勝てないじゃないかっ
 ギリギリまで、粘ってもいいんだけども
 粘ってみてもいいんだけどもっ!

京太郎「……~~~っ、ツモ、です」

 焼き鳥になってしまった
 加治木先輩にも申し訳ないし
 あんだけ意気込んでおいて
 まるで逃げるような終わり方になってしまったことも
 とても悔しかった

 だけど、こうするしか、なかったんだ……!

 悔しいな……


 智美  30400→30000
 ゆみ  17200→16800
 京太郎 20200→21700
 佳織  32200→31500


 雀卓にうなだれる俺の、桃子が何を察したか
 背中を撫でてくれるのが唯一の救いだった

 圧倒的実力不足っ……!

 だいぶまともになったとは思っていたけれど
 まだまだなんだよなぁ……

ゆみ「見違えるような強さだな、妹尾は」

佳織「そっ、そんなことないですよ」

ゆみ「いや……この際だからハッキリ言おう」

ゆみ「私は間違っていたよ」

桃子「間違って……?」

ゆみ「あぁ」

 間違い

 加治木先輩が妹尾先輩に対して
 申し訳なさそうに言う、その間違いとは
 一体どういうことなんだろうか


ゆみ「全国の牌譜を何度も見返していて」

ゆみ「最初はどうにか否定しようと理屈を捏ねていたが」

ゆみ「どうにも理屈では説明できない打ち方をする者が多い」

ゆみ「妹尾もまた、そのうちの一人だったんだ」

佳織「…………」

ゆみ「初心者だから運がいいんだろう、と決めつけて」

ゆみ「君に中々練習をさせなかったことは、間違いだった」

ゆみ「現にこうして、満足に練習できる環境で」

ゆみ「充分にその強さを発揮してみせたのだからな」

ゆみ「妹尾、今更悔いても仕方ないかもしれない」

ゆみ「だけど、これしか私にできることは思い付かないんだ」

ゆみ「麻雀を打ちたかっただろう君を遠ざけて」

ゆみ「なのに、大して文句もせず私の方針に従ってくれて」

ゆみ「ありがとう。そして、すまなかった」

 膝に両手をつき、深々と頭を下げた加治木先輩の髪が
 さらさらと落ちては雀卓に垂れていく

 蒲原先輩は何も言わず
 いつも通りの半笑いで見ているだけ
 部長はどうしていいものかとオロオロするばかりで
 俺も背中にある桃子の体温だけが頼りだった

佳織「そんな……謝られても困りますよ」

ゆみ「それでもっ」

佳織「それでも、はなしですよ」

 確かな事実を並べ退路を断ってしまえば
 責めを受けられると、加治木先輩は考えていたのだろう
 だけど、それは許さないとばかりに妹尾先輩は
 穏やかな声でそう応えた
 

 
 人間、罪の意識に苛まれるくらいなら
 いっそ責められた方が楽になるのだ
 だけど、自身の罪を自覚しているのであれば
 楽になりたいからと責めを受けるのは――逃げだ

 妹尾先輩が加治木先輩を責めないのは
 たぶん、先輩に逃げてほしくないからだ

 ――自分の知っている、どんな強敵にも諦めず立ち向かう
 
 そんな、カッコイイ先輩でいてほしいからだ

佳織「先輩や、智美ちゃんに誘われてなければ」

佳織「私は麻雀の楽しさを知ることすらできなかったんですよ?」

佳織「寧ろその、感謝しているというか!」

佳織「それにですね、先輩は“良かれ”と思って選んだんですから」

佳織「正しいかどうかは置いておいても」

佳織「そうやって後悔してくれるなら……充分なんです」

ゆみ「妹尾……」

 ゆるゆると微笑んだ妹尾先輩が
 眩しそうに目を伏せた加治木先輩の両手は
 再びキュッと握りしめられた

 おそらく先輩も気付いたんじゃないだろうか
 俺と同じことに。逃げるなという、メッセージに

 振り仰いだ先輩の顔はどこか清々しく
 それでいて、どこか締まらない自分自身を
 噛みしめるようでもあった
 
智美「ユミちんに責任があるのなら」ワハハ

智美「分かってて止めなかった私も同罪だなー」ワハハ

佳織「もういいよ、そのことは」

智美「……ありがとな、かおりん」

佳織「もう長い付き合いだもん、それくらいなんてことないよ」

 こちらはこちらで、幼馴染らしい会話で締めくくり
 今回の、加治木先輩に端を発した一件は終了か

 しかし――いいものだな

 気安く談笑する蒲原先輩と妹尾先輩を見て
 旧い付き合いが続いている
 幼馴染の関係というものは
 あるというだけで千金に値する

 俺にも幼馴染と言える奴はいるが――

 あいつとは四月に照さん共々拒絶されて以来だ
 今頃、インハイ出場を決めて練習三昧なんだろうか

智美「インハイの件、決まったらまた連絡してくれー」ワハハ

智美「もちろん、できる限り早い方がいいけど」ワハハ

睦月「了解です」

 一足先に、と三年生の二人が帰っていく

 後に残された俺たちは――少々気まずい雰囲気ながらも
 ようやく、本当の意味で先輩たちから
 この部を託されたんだな、と
 言葉を交わさなかったのに、不思議とそう暗黙のうちに
 了解しあった、そんな気がした



>対局ボーナス・3位
 該当ステータスが上昇しました(中)
 新しい能力を取得しました!
 《豪運・劣》
 【和了宣言(めっちゃラッキー☆)】

  ・補正後順位2位以上で宣言が可能
  ・コンマに“7”が含まれる場合、5飜満貫固定で強制和了
  ・コンマ一桁と二桁を足し合わせた数値が“7”の場合
   6飜跳満固定で強制和了
  ・コンマゾロ目77の時、11飜三倍満での強制和了となる

明日は夜行動+スキップでインハイ初日

インハイ中にどんなイベントがあるかは
原作――ではなく阿知賀編を読むといいんじゃないでしょうか

お疲れ様でした


 7/26(水) 夜 普通

京太郎「いい一日、だったな……」

 先輩たちを交えた、久しぶりの麻雀では勝てなかったけど
 桃子の誕生日にプレゼントを手渡せて
 尚且つ、ちゃんと喜んでもらえたことは
 とても喜ばしいというか……
 彼女の笑顔が見られるのがただ嬉しかった

 それに――

京太郎「あぁああぁぁぁああううう……」

 ふにふにとして柔らかい感触を思い出して
 内心恥ずかしさをどうにもできず
 ベッドの上でゴロゴロと悶える
 
 どう言ったらいいのか分からないけれど
 兎に角、いいものだった。掛け値なしに


 1.勉強    (学力上昇(大))
 2.携帯電話  (友好度上昇(小))
 3.麻雀教本  (雀力・異能・技能いずれか二つ上昇(大))
 4.ネト麻   (雀力・異能・技能上昇(小)~(特大))
 5.早寝    (体調向上)

 安価↓2 2を選ぶ場合は相手も明記してください(無効の場合さらに安価↓)


 特殊判定

 0 モブ+フレンド(呼び出せない可能性もあります)
 4 モブ(強)
 7 自由安価(高校生雀士一人)

 ゾロ目 7  44 4  それ以外 0

 0になった場合は再安価出します

 安価↓


 コンマ7=自由安価(高校生雀士一人)

 作中時間で高校生の雀士をお一人自由にお選びください
 (フレンドは不可、該当安価がゾロ目の場合人数を追加)

 安価↓2

上のは無しで

 コンマ7=自由安価(高校生雀士一人)

 作中時間で高校生の雀士をお一人自由にお選びください
 (フレンドでも可、該当安価がゾロ目の場合人数を追加)

 安価↓2

モブ雀力=下二桁

 モブG 安価↓
 モブH 安価↓2


 ネト麻上では、多少の偏りはあるものの
 完全デジタルの打ち方を鍛えるにはちょうどいい

 素の雀力を鍛えるのならこちらの方が
 より効率的ですらある可能性も……どうだろう?

京太郎「ふむ」

 時期的にはもう夏休みに突入しているからか
 妙に人が多いような気がする

 特に初心者隔離エリアが盛況なのは
 インハイ熱に乗じて普段は打たない層が
 こうしてやって来ているのかもしれない

 基本無料だしね、このサイト

たろー>こんばんはー

モブG>こん^^

モブH>よろですー

 アカウントごとにBPなるものが割り振られていて
 これは対局回数と勝数によって増減するのだが
 おおよその実力を測る目安になっている

 同じくらいのBPの人たちの卓に入ってみれば
 あと一人面子が足りていないようだった

 フレンドの誰かに穴埋めを頼めないかなとか
 リストを表示させながら考えていると

クック>こんばんは♪

 いいタイミングで最後の一人が入って来た

 小慣れた感じの挨拶も手早に、対局は始まる

 しかしクックか……
 元グリーンベレーみたいな名前だ……


 ネト麻 東風戦

 手加減なし・技能一種類使用
 (どれを使用するかはこちらが乱数ソフトで抽出します)

 クック (180)
 モブG (36)
 モブH (76)
 たろー (163)


 クック《色順読み》使用→自身の雀力+25
 モブG《渡り打ち》使用→ネト麻では効果なし
 モブH《一発消し》使用→ネト麻では効果なし
 たろー《ベタオリ》使用→ネト麻では効果なし

 クック  安価↓
 モブG  安価↓2
 モブH  安価↓3
 たろー  安価↓4


 クック 180+25+39 244

 モブG 36+43    79
 モブH 76+66    143
 たろー 163+56   219


『対局を終了します。貴方は2位です』

 ああ……

 なんというか……
 勝てそうなんだけどあと一歩が届かない
 他の二人とは明らかに差が自覚できる中で
 クックさんには届きそうで届かない
 そんな、絶妙な実力差というか
 ただ麻雀を打つだけでは計り知れない
 経験値の差を、感じずにはいられなかった

 クック>お疲れ様でした~

 モブG>おつ^^

 モブH>おつー

 たろー>お疲れ様でした

 対局が終わり、俺以外の三人は波が引くようにして
 さあっと卓から出て行ってしまう

 ……クックさんと少し話でもできればよかったんだが

 妙な待ちを選んだり、和了れそうなものを和了しなかったりと
 一見すれば初心者のような出鱈目をすることはあったが
 しかし彼女の動きはかなりの精度で的確だったのが気になる

 あれは一体、どういうものなんだろうか……?

 経験が生み出した勘か、それとも俺の未だ知らない
 オカルト染みた仕掛けがあるのか……

 取り敢えずは彼女を『リベンジしたい相手リスト』に
 載せて、また次出会えることを祈ろう


>対局ボーナス・2位
 該当ステータスが上昇しました(大)
 7/26(水)を終了します


竹井久→議会長→会長→怪鳥→イャンクック でした


久「勝てるわけないわよ、だって私元グリーンベレーだもの」

京太郎「試してみますか? 俺だって元コマンドーです」


こういうことではない

死ぬほど眠いのでスキップ中の上昇ステを安価取って終わりにします

次は8/4なので、スキップ日数は土日と平日一日のみで判定は7回分

雀力・技能・異能・学力・生活力・友好度 より一つお選びください
友好度は上限に達していない限り全員均一に上がります

安価↓~↓7(無効の場合さらに安価↓)


 雀力(×3)

 123 小
 456 中
 789 大
 0  特大

 ゾロ目 極大

 77   絶大

 安価↓


 学力(×3)

 123 小
 456 中
 789 大
 0  特大

 ゾロ目 極大

 77   絶大

 安価↓


 友好度(×1)
 
 123 小
 456 中
 789 大
 0  特大

 ゾロ目 極大

 77   絶大

 安価↓


>該当ステータスが上昇しました
 友好度数値に変動が起こりました
 津山睦月(6→7)
 妹尾佳織(6→7)
 宮永照(6→7)

 友好度数値変動ボーナス!
 お好きなステータスをひとつ上昇(大)させます
 異能・雀力・技能・学力・器量 より一つお選びください

 安価↓~↓3

安価多い中、参加して下さりありがとうございます

ネト麻で知り合いになるには、コンマ7での遭遇を重ねたり
対局で勝ったりするとイベントが発生するようになってます

それでは本日はこの辺りで

繰り返しになりますが、最悪の選択肢・行動指針には何らかの形で警告を出します
また、明かせる情報だとしても訊かれない限り答えないことも多いので
気になったことは遠慮せず訊いてください

テンプレとかイベントを用意してるので、始めるのに時間がかかります

専用技能は模倣不可です(あくまで技能枠扱いなので)

ただし異能の中に専用技能が含まれる場合は
模倣して使用することができます。《豪運》が丁度いい例ですね


《お知らせ》
 8月中は新ステータスである『所持金』を試運用します
 月初めに5000円支給される他はバイト等で稼いでください

 インハイ中の行動は休日と同じ昼と夜の二回判定となります
 


 8/4(木) 朝 普通 \5000

 夏休みが始まって早くも一週間
 大した量でもなかった宿題をさっさと終わらせて
 毎日昼まで寝ては起きてネト麻を繰り返す
 非常に怠惰な生活を送っていた

 さて、今日からついにインハイが始まるわけだが――

 俺は長野の自宅でゴロゴロしてる

 それは何故かって?

 お前は蒲原先輩の提案に乗らなかったのかと?
 
 ……あんな魅力的な提案は
 断る方がどうかしてると思うけどね
 今こうしているのには少し理由があって
 どうせインハイ今日は抽選だけで試合はないから
 出発を一日ズラそうということになったのだ

 その代わりと言ってはなんだけども
 明日は朝の5時集合になった

 無事起きれらるかな……


 1.家の中で過ごす
 2.家の外で過ごす

 安価↓2


京太郎「おおっ」

 駅前の大型モニターでインハイの抽選を中継していた
 女子の方の抽選であるから、色取り取りな制服の
 女の子たちが雛壇にずらりと並ぶ様子は壮観で
 家にいてじっくり見ればよかったなと、少し後悔

 こんな街中で首を斜めに傾けるよりは
 寛ぎながらゆっくりと観察する方が能率がいいと思わない?
 特に、可愛らしい娘をリサーチするのは

 べっ、別にこれはただ可愛い娘が見たいという
 本能に基づく知的好奇心であって、浮気心とは無関係


 1.ゲーセン     (学力・器量が上昇(大))
 2.書店       (学力・雀力・器量が上昇(中))
 3.CD・DVDショップ (生活力が上昇(特大))

 4.喫茶店      (学力上昇(大)・体調回復)
 5.タコス屋     (異能・器量が上昇(大))
 6.混ぜ麺屋     (技能・器量が上昇(大))
 7.映画館      (どれか一つのステ上昇(特大))

 安価↓2(無効の場合さらに安価↓)


 第一に、彼女は性嗜好が少々特殊であった。


 フランス革命の最中に人々の観察を通して

 精神心理学の礎を築いた侯爵を語源とする攻撃的な行為や

 それを受けて快楽を覚えるといった類のものではなく

 ――むしろそのようなものだけであればどれほどよかったか

 というのが京太郎の偽らざる本音だが――

 もっと心象として抽象的なもの

 例えば、美形であったり、肉付のいい体を持っていたりする異性へ対する

 心情的肉体的相互反応の中に、脳の腹側被蓋野(ふくそくひがいや)が

 ドーパミンを分泌、扁桃体・頭頂側頭結合部の動きが鈍化

 前頭眼窩皮質が活性化することでHPA軸からさらに

 いくつかのホルモンが分泌され気分が大きく高揚し気力集中力が高まる

 この一連の動きを含めない、あるいは感知しえないようなもの

 といえば具体化されるだろうか

oi ミス おい 


 たまには一人で映画を見るのもいいかもしれない

 ここ最近はずっと麻雀マージャンまーじゃんだったから
 たまには別のことで休日の時間を潰すのも
 それはそれとして、有意義な時間の使い方だろう

京太郎「今日のラインナップは……」


 1.もうトカゲなんて言わせない! 全米を震撼させた怪獣映画の金字塔!
 2.待望の実写化! 怪盗一族の末裔が華麗に参上!
 3.人はなぜ争うのか、憎しみの連鎖は止められないのか。感動のSF大作!

 安価↓2


 このSF映画にしようかな

 ありきたりな宇宙戦争ものだと思うけど
 ベッタベタなB級映画だって悪くない
 毎日高級フレンチを食ってると
 たまにジャンクフードが食べたくなる……的な

 ジュースとポップコーンを握りしめ万全な状態で
 暗がりのシアターへと突入だ

 オレノイデンシヲオマエニーッ

 キミデハウチュウヒコウシニハナレナインダヨ

 オレハイチバンニナルタメニウマレテキタノニ…

 ウワァアアアアアア

 アナタアヤシイワヨ、ハンニンジャナイノ

 オレハヤッテナイ!

 ………
 
 ……
 
 …

>異能が上昇しました(特大)
 

京太郎「結構面白かったなー」

 遺伝子操作で優秀な子供を産むのが当たり前の時代で
 遺伝子操作を受けずに生まれてきた主人公が
 自身の夢を叶えるために、どれだけ無理だと言われても
 諦めずに挑戦し続ける、というのが大筋の内容で
 
 中盤から彼に協力する、もう一人の主人公とも言える人物は
 主人公とは逆に、遺伝子操作を受けたにもかかわらず
 一番になれなくて、自分の存在意義に悩む人物で

 ツッコミどころは多々あったけれど
 両者の対比であったり、最初はいがみ合いながらも
 次第に信頼関係を構築していって最後には夢を叶える
 そんな、人と人の関係性と可能性を描いた
 非常に見応えのある作品だった

 ただ、俺にはもう一人の主人公の悩みは
 少し贅沢なものに感じずにはいられなかった

 一番にはなれずとも、彼は二番にはなった
 二番というのは、一番がすぐ目の前にある位置で
 あと少し頑張れば届くかもしれないじゃないか

 その努力を放棄して嘆く彼が、ただ羨ましかった


 さて

 とうとう明日である

 既に父さんには許可を取ってあるし
 蒲原先輩からも大丈夫だとお墨付きを頂いた

 ならば――俺が今日することは一つなんじゃないか?


 1.勉強    (学力上昇(大))
 2.携帯電話  (友好度上昇(小))
 3.麻雀教本  (雀力・異能・技能いずれか二つ上昇(大))
 4.ネト麻   (雀力・異能・技能上昇(小)~(特大))
 5.早寝    (体調向上)

 安価↓2 2を選ぶ場合は相手も明記してください(無効の場合さらに安価↓)


 ネト麻や勉強で夜更かしして
 朝起きられませんでした、なんてことになったら
 まったく、これっぽっちもお話にならない

 集団行動に於いてまず重要視されるのは
 時間厳守と言った規律行動の有無だと俺は思う
 要するに時間を守れない奴はモテないってことだ
 いや、つい先月までモテたことなかった俺に
 こんなことは言われたくないだろうけど

 お休みなさい


>体調が向上しました
 8/4(木)を終了します

0030過ぎたくらいにコンマ取ります



京太郎「おはよーございまーす……」

 朝、4時50分の長野駅
 蒲原部長に指定された場所には既に
 加治木先輩と津山先輩、それに桃子がいた
 おそらく妹尾先輩は蒲原先輩と来るのだろうな
 それぞれがかなり大きめの荷物を抱える中で
 数枚の衣類とちょっとしたアイテムを入れただけの
 まるでバックパッカーかよ言いたくなるような
 そんな出で立ちで俺は現れる

桃子「おはようっす」

 真っ先に駆け寄って、笑顔で挨拶してくれる桃子
 マジ天使。何の間違いでこの世に舞い降りてきちゃったの?

 はっ!

 うわぁ、寝起きだから思考がぶっ飛んだ方向に……

京太郎「おはよ。早かったんだな」

桃子「と言っても、私もほんのさっき来たばっかりっすよ」

桃子「来た時にはもうお二人はいたっす」

京太郎「ほーん……」

 俺たちを横目に軽く談笑をしている先輩二人
 やはりどちらも真面目な性格をしているからか
 行動が似通ってきているんだろうか?

 まあ加治木先輩は男の俺より男らしい時があるし
 津山先輩はやや古風な口癖があるくらいで
 男らしいところは、ほとんどないけど……

ゆみ「――――」

睦月「――――」

 似ているからこそ、加治木先輩は託したのかもしれない
 津山先輩なら上手くやれるだろう、と

 大人数を抱えた四人が集まり
 五分経ったか経たないかというところで
 見覚えのあるワーゲンバスが視界に入って来た

 少人数で大荷物を抱えワーゲンバスに乗り込み
 首都・東京へと早朝から向かう

 シチュエーションだけ切り取ってみれば
 そこはかとないテロの匂いがするのはなんでだろう
 始めるか、俺の自爆ショー……ってそれは違うな


智美「お待たせ~」ワハハ

ゆみ「おはよう」

智美「おはよう」ワハハ

佳織「おはようございます」ペコリ

 窓とドアが開いて、中から見えた二人が一礼するのを皮切りに
 俺たちも口々に挨拶の言葉を述べる

智美「やっぱりみんな集合時間より早く来るよなー」ワハハ

智美「早起きして正解だったぞ」ワハハ

佳織「……起こしてあげたのは私だけどね」

 苦笑い気味に言う妹尾先輩を笑い飛ばしつつ蒲原先輩は

智美「まーまー細かいことは置いといて」ワハハ

智美「今日は集まってくれてホントにありがとな」ワハハ

智美「夏休み中に孤独死しないための思い付きだったんだけど」ワハハ

智美「我ながら妙案だったみたいだ」ワハハ

ゆみ「ふっ……。礼を言うのはこっちさ」

ゆみ「こんな機会、もう二度とないかもしれないからな」

 理由はどうであれ、部員が揃ってインハイを目的にして
 その会場がある東京まで行くというのは
 今年が最後である加治木先輩と蒲原先輩には
 できなかったかもしれないのだ

 チラ、と加治木先輩の表情を窺うが
 前髪で隠れてよく判別できなかった


智美「旅は道連れ世は情け」

智美「これから四時間に及ぶ楽しいドライブといこうじゃないか」ワハハ

 蒲原先輩が取り出しましたのは
 いつかも見たような気がするアミダくじで

智美「さて、旅の道連れを決定しようか?」ワハハ

 底の見えない黒々とした瞳で俺たちに問いかける

 ゴクリと喉を鳴らしたのは俺だったのか
 それとも他の誰かだったのか……

 妙な緊迫感に押されるようにして
 加治木先輩から順番に、くじを選んでいった



 ワハハカー席決め

 ⑤ 運
  ①②
  ③④
 ○○○

 加治木ゆみ 安価↓
 津山睦月  安価↓2
 妹尾佳織  安価↓3
 東横桃子  安価↓4
 須賀京太郎 安価↓5


ゆ100 睦92 桃43 京32 佳09 なので

 佳 智
  ゆ睦
 ○桃京
 ○○○

席が決まったところで今回はここまで
前回と違って車内描写をきちんとしようと思ってたら……この結果だよ

お疲れ様でした

訂正

 佳 智
  ゆ睦
  桃京
 ○○○

ちょっと仮眠してから始めようと思ったらこんな時間までグッスリなんて

投下だけして、続きはまた


京太郎「…………」

桃子「…………」

 何の因果か、はたまた普段の行いのお陰か
 がたごとと揺れるワーゲンバスの後方二列目には
 俺と桃子が隣り合って座る形にくじは導いた

 最後列に押し込んだ荷物たちが
 揺れるたびに若干上下するのを背中に感じつつも
 非常に上機嫌で腕を組む東横の存在感に
 俺は圧倒されっぱなしであった

 おかしいなぁ

 存在感の薄さでは右に出るもののない
 人呼んでステルスモモなのに
 圧倒的な存在感とはこれ如何に

 たぶんその原因は腕に感じている
 平均を大きく上回っている胸部装甲のせいじゃないかな
 改めて考えるに……とても大きいよね
 しかもただ大きいだけじゃなくて
 腕に触れている限りでは柔らかくて弾力があって
 僅かに漂ってくる甘い香りがくぁwせdrftgyふじこ

桃子「あ、あーん」

京太郎「!?」

 これしきのことこれまでにあっただろ
 こんな近くに知り合いがいるシチュエーションはなかった
 じゃあどうしたいんだよ、どうすればいいんだよ
 などとグルグルと思考が迷宮入りして脱出できない中
 やたらアクティブなモモコ=サンはスティック的駄菓子を差し出して
 上目遣いにこちらに差し出してくる

 真っ白になった頭は、目の前に突き出されたそれを
 反射的に口に含んで咀嚼していく

 桃子はというと、やってみたはいいものの
 まさか俺がそのまま乗って来るとは思わなかったのか
 手を離すタイミングを失ったまま
 俺も俺で何をやっているのかの認識が追い付かず
 ただ目の前のものを食べるという行動だけが実行された結果

桃子「あっ……」

京太郎「んん」
 
 唇に冷たい感触があり、俺は口の中にある
 ザラザラとした焼き菓子特有の後味を自覚するのだが

京太郎「――――」

 視線を下に動かしてみれば

桃子「あぅ」

 俺は桃子の指を咥えていて……

 ぎゅうぅううぅぅうううん

 そんな血液が全身を駆け巡る残響が
 耳の中から脳みその奥まで響き渡るかと思った
 急騰した熱量に言うべき言葉を失って
 ゆっくりと震えながら俺は桃子の指から口を離す


 な、なんてこった……
 俺は一体……何をしていたんだ……

 桃子の体温やら何やらに包まれて
 幸せな気分に浸っていたと思ったら
 その当人の指を舐めていたなんて

 声をかけるのも気まずくて
 丁度目に入った犀川の流れを注視する
 窓の外を流れる水の帯は地を這って辿り
 まだまだ先、ずっと遠くにある海原を目指して
 長い旅を続けるとか云々かんぬん

 太ももの上に桃子の手が置かれ
 彼女がそのままぐっと身を乗り出したことで
 俺は否が応でも直視できない現実に正面衝突する

 顔をやや動かしてみれば
 おそらく俺と同じように頬を上気させた桃子と
 バッチリ目線がぶつかってしまって
 見つめ合った目は縫い付けられたように逸らせず
 前方席で繰り広げられる先輩たちの会話が
 どこか遠くの世界の出来事のように感じられた

 更に俺と物理的な距離を詰めて
 俺の咥えた指で自分の唇をなぞる桃子の
 伏し目がちになった目線には
 どういう意味が込められてるんでしょうか……

 なんでこっちに顔を近付けてくるんでしょうか!
 ここ、車内よ!? 俺たち以外の人もいるんだヨ!?
 あっばっばばばば……

 だんだんと近付いてくるプリンとした唇が
 何だか美味しそうに見えてきている
 もうこのまま食べちゃえばいいんじゃないかな
 いやいやモラルとかTPOってあるじゃない
 どうせ誰も見てないんだ、キスの一つや二つ
 それが気軽にできるんなら苦労してねーよっ
 ああもう我ながらじれったいな
 そうだよ、どうせヘタレだもんね……

 お互いの吐いた息が感じられるほどの距離
 一ヶ月ほど伸び放題になった地毛の金髪が
 桃子の前髪と重なって、艶のある黒髪をよりクッキリさせる


 また少し近づいた
 鼻と鼻がぶつかるんじゃないかと思えるほど
 桃子との距離はゼロに等しいものだった
 俺の視界の中には桃子しか映っていなくて
 桃子の視界には俺しか映っていないのだろう
 とても甘美で――時間すら息を止めた緩やかな空間

 時よ止まれ、其方は美しい

 遥か昔に照さんが得意げに解説していた小説の一節が浮かんだ
 あの時は意味の分からないことを書いてあるものだと
 あっさりスルーしたのだが、成程そういうことなのか

 残酷で、理不尽で極まりない世界でも
 こうして一瞬の輝きを味わうことができたのなら
 その光を――充足を失いたくないと願うのだろう
 時よ止まれ、と。人はより良く在ろうとする生物だから……

 俺だって……したくないわけじゃない
 最早触れているんじゃないかという所まで来てようやく腹を括る
 先輩方に露見して何を言われようが、キチンと受け止めよう

京太郎「……桃子」

 彼女の名前を呼び、堰き止められた最後の一線を
 越えようと俺は目を瞑り――

 キキーッ

 アスファルトとタイヤが摩擦で相反する鋭い音と共に
 前に飛び出す強烈な力が全身にかかって
 俺と桃子は前のシートにぶつかりそうになって……

 そうは、させない!

 咄嗟の判断だった。半ば無我夢中で桃子を抱きしめると
 右腕と両足で飛び出さないように踏ん張る
 女の子は男に比べればまだ軽いとはいえ
 二人分の体重を支えるのは……少々厳しいが
 つい半年前までバリバリの運動部だったんだ
 これくらいできなくて、どうするのさ
 
 急ブレーキの反動も長くは続かない
 前につんのめるそれがなくなれば
 俺は桃子を胸に抱いたままシートに倒れ込んだ

 ……一件落着、かな。色んな意味で

「おいなんだ今の急ブレーキ」「ビックリしましたよ」「無理な割り込みだよ」「こっちも結構なスピードだったでしょ、怖かったんだよ?」「わっはっはっ」「笑い事じゃないだろ!」

 前部座席でやいのやいのと言いあう先輩らに
 俺はさっきまで自分が何をしようとしていたのか思い返し
 心臓が爆発するのかと思うほどのビートを刻む

桃子「きょーさん」

 俺の胸に耳を当て、その心音さえも心地よいとばかりに
 小さく呟いた桃子は、俺に抱かれるまま身体を預けてきた

 ……このくらいなら、いいか

 一つ息を吐いて桃子の頭を撫でながら窓の外を見遣る
 雲一つない晴れ空と山々を望む長野の風景は
 やがて、その姿を変えていこうとしていた
 ついに――長野を出て群馬へ、埼玉へ

 そして、東京へと


 8/5(金) 夜 普通 \5000

京太郎「あー、疲れたな……」

 やって来ましたよ東京、東京!

 デカい山じゃなくてビルが並んでるあたりが都会だよな
 見渡す限り人人人なんて光景は長野じゃ絶対に見られない
 創作世界だとよく田舎者が「祭りでもやってるのかー!?」って
 反応を見せるが、田舎の祭りでもあんなに人いねーよ

 しかし先輩方はどこか小慣れた様子だったな
 俺なんか御上りさん丸出しだったというのにっ
 別に悔しくも恥ずかしくもないが
 どこか釈然としないんだよね……何だろうこの気持ち

 東京は……何区かは分かんないけど門前仲町
 蒲原先輩の御祖母さんの家は、下町に分類される
 ここら一帯の中でも相当大きい部類なんじゃないかと
 考えられるほどの邸宅だった

 現に俺に用意された部屋は十畳くらいある客間だしね
 やはり男女が同じ部屋に寝泊まりはよくないと
 配慮してくださった先輩には感謝感激雨霰である

 さて、昨日の抽選の結果だと清澄の試合は明後日

 明日の試合を見に行くか不明であるから
 予定としては空白

 白糸台の試合とかも見に行きたいが
 生憎とシード校なのでしばらくは試合がない

 ……夜更かししても大丈夫かな。たぶん 


 1.テレビ  (学力上昇(大))
 2.交流   (友好度上昇(小))
 3.麻雀教本 (雀力・異能・技能いずれか二つ上昇(大))
 4.ネト麻  (雀力・異能・技能上昇(小)~(特大))
 5.散歩   (異能上昇(大))
 6.早寝   (体調向上)

安価自体はまた再開時に出します

テレビを見るとインハイの様子が軽く確認できます
交流は部員と顔を合わせるか、それ以外の娘とメールしたりとか
散歩は夜の東京をブラブラします

それではっ

ぶらつくだけでキャラとの遭遇とかはなし?
それとモモの襲撃イベントとかあっても(ry


こんなん後ろにいたら前の座席気まずそうww

>>298
名門校だとその辺り厳しそうですけれど
零細校や地元民、大人勢辺りとであれば勿論あります

襲撃イベントはコンマ次第です

>>300
ワーゲンバスは大きいから大丈夫ですよ、きっと(小声)



 1.テレビ  (学力上昇(大))
 2.交流   (友好度上昇(小))
 3.麻雀教本 (雀力・異能・技能いずれか二つ上昇(大))
 4.ネト麻  (雀力・異能・技能上昇(小)~(特大))
 5.散歩   (異能上昇(大))
 6.早寝   (体調向上)

 安価↓2 2が選ばれた場合再安価(無効の場合さらに安価↓)


 今日は北九州最強と呼び声も高い
 新道寺女子の試合があったはずだが
 清澄とは別のAブロックだし
 チェックはしなくともいいかな

 テレビを見ない、外に出ないとなると
 やることは限られてくるわけで
 長旅の疲れか、やや怠い両腕で鞄を探り
 一冊の本を掘り当てる

京太郎「ばばーん」

 THE・麻雀教本である
 中々長期の滞在になることは解っていたから
 予め持って来ていたものだ

 ローマは一日にして成らずというし
 インハイに出ている彼女らも、一日にして
 その舞台に立てるまでになったわけではないのだ
 ……たぶん

 兎も角も、今はただ少しでも前にと努力するだけさ

京太郎「流局間際の押し引き」

京太郎「流局間際で、自分の手が和了できる期待値がはあまり高くない場合」

京太郎「打点や待ちの良さよりも、通す牌の危険度がどの程度かが大きく影響します」

京太郎「危険度がどの程度であるかは、通っていないスジを数える方法や」

京太郎「読みの技術を用いることになります」

京太郎「聴牌者が他にいて、通せば聴牌料が貰えることが確定し」

京太郎「放銃すると満貫の失点になると仮定します」

京太郎「この場合流局時聴牌か不聴かで2500点の差が付き」

京太郎「放銃率をxとおくと、単純な収支期待値で考えれば」

京太郎「1500(1-x)-8000x>-1000を満たす場合攻めたほうが収支が良くなるので」

京太郎「x>0.263… となり、4回に3回は通る牌なら切っていいことになります」

 文章で書かれれば納得がいくんだが
 それを瞬時に考えて行動に移せってのはな……
 今の俺、というかどこまで上達すれば
 そこにいけるんだろうか

 辿り着ける人間はもう別の分野で活躍した方が
 世の中の為になって、いいんじゃないかな……


 異能・技能・雀力より一つずつ(重複不可)

 安価↓2~↓3


京太郎「お休みなさーい」


>異能・雀力が上昇しました(大)
 8/5(金)を終了します


 8/6(土) 朝 普通 \5000

京太郎「おはようございます」

 蒲原先輩の御祖母さんが用意してくださった
 純和風な朝ご飯に恐縮ながら舌鼓を打ち
 女子組の宿泊部屋となっている離れに一旦集合

 今日の試合の見どころは、加治木先輩によると
 注目校の一つである劔谷高校の一回戦らしいのだが
 関西でも指折りの強豪校な割りにあまり聞き覚えがない
 茨木代表の大甕商業とのぶつかり合いがどうたらとか
 朝のテレビでも特集されていたが
 俺以外の面子も特に興味はなさそうで、そのまま解散

 夜まで自由行動となったはいいものの
 あまり他人様の家でだらけるのも憚られるし

京太郎「どうするかな……」

 強豪校同士の対戦なら見ておく価値はあるか……?


 1.試合を見に行く(一人で)
 2.試合を見に行く(誰かと)
 3.街へ出かける(一人で)
 4.街へ出かける(誰かと)
 5.室内で過ごす

 安価↓2


 試合を見に行こうかな
 というか行かないのなら何の為に
 態々東京まで出てきたのかが分からねぇ

 必要そうな荷物を持ってもう一度離れへと
 一人で行くのも寂しいし、誰か誘おうかと
 ……んー、まあ誘うといっても
 考えないといけないことはあるんだけども

 ドアを二回叩いて返事を待つ。そう俺はデキル男なのだ
 ラキスケ・ハプニングは回避した方が身の為である
 あれは創作世界だから起きても許されるのであって
 現実世界で起こそうものなら白と黒ツートンの
 サイレンを鳴らす車輌に乗せられて行くことになる

智美「いるぞー」ワハハ

京太郎「失礼します」

智美「さっき解散したばかりだけど、どうかしたかー?」ワハハ

京太郎「いえ、俺は試合を見に行くのでその報告と」

京太郎「暇なら誰か一緒に行かないものかと思いまして」

智美「成程なぁ」ワハハ

 半笑いで俺をジッと見つめる黒い瞳は
 考えが見透かされているのではと思えるほど
 重く、冷たい

智美「暇っていっても、知る限りでは全員暇なんだけど」ワハハ

智美「ま、一々上がるのも手間だろうし」

智美「誰を呼ぶか決めてるのなら呼ぼうか」ワハハ

京太郎「助かります」

 女性が姦しく寝泊まりをしているところに踏み込むのは
 多少は見知った仲であったも気が引ける

智美「誰を呼ぶんだー?」ワハハ


 1.加治木ゆみ
 2.蒲原智美
 3.津山睦月
 4.妹尾佳織
 5.東横桃子

 安価↓2

いろいろ調べてたら寝落ちしてた……
申し訳ありません


 奥には桃子もいることだし(たぶん)
 その状況下で他の女の子を誘うというのは
 論外でしかないんじゃないかな

 たとえそこに色っぽい感情はなかったとしても
 ややこしい事態になるのは火を見るより明らかで
 自分からそんな事態を招くほど俺も愚かではない

 好きな娘に嫌われたくない
 そう思うのは自然なことだろ?

京太郎「桃子でお願いします」

 分かっていたと言いたげに目を細め蒲原先輩は

智美「了解」ワハハ

 扉の奥へと消えていった
 何故だか無性に腹が立ってきたけども
 それもすぐに収まったのは……
 先輩の表情にどこか安心のようなものが
 見え隠れしていた、からなのかもしれない

 待つこと数分

桃子「お待たせしましたっす!」

 若干息を荒立てながら桃子が飛び出してきた
 あまりに勢いがついていたせいか、軒先の段差に引っかかり
 軽く悲鳴を上げながら倒れ込み――はさせまいと
 俺は体ごと両腕を広げて桃子を受け止めた

 こうして抱えてみればやはり桃子は軽い
 もっとご飯食べて脂肪を付けてもいいんじゃよ?
 とは思ったけれど、特定の部分にこれ以上脂肪がついてしまったら
 俺の理性がブチギレ限界突破してしまうかもしれない

 こうして抱き合ってる間でさえ、確かに感じる
 やわこい感触に意識が奪われるのを必死に堪えているのだ

桃子「っ……! ご、ごめんなさいっす」

京太郎「ん。大丈夫だよ」

 実際問題なかったしな。可愛い彼女に怪我させる方が問題
 ――なんて、気障なセリフでも言えたらいいんだが

京太郎「てか、そんなに急がなくてもよかったんだけど」

 そもそもの話として
 まず今日暇かどうかを訊きたかったわけだし

桃子「いえ、折角京さんが誘ってくれてるんすよ!?」

桃子「行かないなんて選択肢あるわけないっす!」

桃子「一分一秒だって惜しいくらいっすよ!」

京太郎「お、おう……」

 やや乱れた髪を揺らして力説する桃子に気圧され
 仰け反り気味になりながらそう応えることしかできなかった
 嬉しいやら恥ずかしいやら、複雑すぎて
 どうしたらいいのか分からない

桃子「それで……どこに行くんすか?」

京太郎「インハイの会場まで、試合を見にね」

桃子「ははぁ……」

 腕を組み、顎に手を当てて桃子は目を伏せる
 考える人のようなポーズを取るのだが

桃子「…………」

 腕の上に乗っている、アレとか
 華やかな色の服では隠し切れないボリュームのアレとか
 アレとか……正直、堪りませんな


桃子「……邪な気が」

京太郎「気のせいじゃないかな」

桃子「釈然としないっすけど、気にしないでおくっすよ」

 ヒューッ!

智美「話は纏まったのかー?」ワハハ

 ひょこっと顔だけ出した蒲原先輩は
 歯ブラシを口に突っ込みながら笑っていた

 器用すぎる……! どうなってんだ……!?

 熱い熱いとばかりに手で団扇の代わりに仰ぐと

智美「あんまり遅くならないとは思うけどさ」ワハハ

智美「そういう時は連絡なー」ワハハ

智美「連絡があれば外泊でm」ワハハ

京太郎「んじゃ、行こうか」

 何を! 何を言い出そうとしてるだァー! この人はっ!

 そんな大胆なことをおいそれとできるわけないだろっ

 先輩の言葉を遮って桃子を引っ張り出した俺は
 あくまで冷静を装って歩き出す

 そういうことがしたくないわけじゃない
 俺だって健全な男子高校生なわけで
 人並み以上にそういうことに興味はあるさ

 けれどやっぱりまだその時じゃない
 物事に必要なタイミングは今じゃない
 安易な行動で桃子を傷つけるようなことは
 絶対にしたくない。ただ、それだけ

 繋がれた掌は自然と指を絡め合い
 がっちりと離れないように繋ぎ止め合わせる
 今はまだこの温もりを離さないように
 努力することしかできない

 それが“自分の力で守れる”ようになって
 ようやくそのタイミングというのは来るのだろう


 地下鉄に乗って日本橋まで
 本来ならそこで乗り換えるのだが
 歩いていけない距離ではないし
 折角こうして二人で出掛けているのだから
 ということで無駄に蛍光灯の光で満ちた地下鉄を
 日本橋で降りた後は歩いて南西方面へと

 近未来的なオフィスビルが並ぶ中で
 近世の雰囲気を残した百貨店を通り過ぎ
 美術館を尻目にまだまだ先へと歩いていく

 燦々と降り注ぐ夏の日差しはきついが
 朝の時間帯だから、まだまだ強くなるのかと思うと
 早くクーラーの効いた室内に避難せねばとの
 使命感にも似た心地が強くなる

 しかし東京は何もかもがスケール違いだ
 交差点の数も、道路の幅も、行き交う人々のスピードも
 何もかもが長野とは違う……

京太郎「市内でもここまで都会然とした風景ってないよな」

桃子「そうっすねぇ」

桃子「長野が一地方都市って以上に」

桃子「東京は特別なんだなって感じがするっす」

京太郎「分類的には首都なわけだしな」

 大阪もこれくらいの規模の大都市だったりするんだろうか
 そんなことを考えながら、会場までの道のりで
 桃子と取り留めのない会話をする
 
 特に何を話したってわけじゃないけど
 彼女と一緒にいるだけで、充実を感じていた
 
 会場に着いたのはそれから20分ほど後

 入場してみれば試合は既に第一試合の副将戦
 試合開始から一時間ほどしか経っていないはずだから
 半荘六回分をそれだけで消化するのは
 かなりのペースじゃないか?

 長崎県代表・根獅子女子
 青森県代表・千曳学園
 滋賀県代表・富之尾
 埼玉県代表・越谷女子

 どこも聞いたことはない
 ……麻雀界の世間知らずの俺は
 聞いたことある名前を探す方が
 早いというツッコミはなしで

 どうにもこの越谷女子というところが
 堅実に攻めて場を進めているおかげで
 こうも展開が早かったようだ

 流局も連荘もなし。早ければ3、4巡目には
 誰かが和了している速効的な展開は
 これぞ全国かと感心させられる……


 越谷女子は一位抜けの一回戦で
 接戦を演じながらもトップにて大将戦を終了

 特に変な打ち方をする人もおらず
 堅実なデジタルうちの集団というイメージだったが
 中堅・副将とやや不安定さを覗かせていた
 俺でも分かるような甘い見逃しが何度かあり
 アレがなければもっと楽に勝てたと思うんだけどな

 さて、30分のインターバルを挟み第二試合

 愛媛県代表・大生院女子
 茨城県代表・大甕商業
 兵庫県代表・劔谷高校
 静岡県代表・由比女学院

 今朝加治木先輩の言っていた注目の試合だ
 劔谷と大甕商業は共にインターハイ常連の強豪
 長野でいえば風越女子みたいなものかな?

 個人的にはご近所さんの静岡代表に
 頑張ってもらいたいところだが
 
 結果だけ述べれば、劔谷高校の圧勝だった

 第一試合でも見た速攻型の闘牌スタイルが
 がっぷり四つぶつかり合う卓上で
 劔谷の先鋒を務めたショートカットの娘は
 他三人より一枚二枚上手だったように見えた

 見えた、というのも俺はあまり鳴かないからな……
 基本が面前で攻められないなら大人しくしているのが
 闘牌スタイルであるせいで
 どうにもこう、速攻型の闘牌を見ていると
 背中が痒くなってくるのである

 我ながら意味が分からんな……

 兎に角、強豪同士の対決と注目されていただけに
 劔谷の圧勝が予想外だったのか、会場も騒めいていた
 
 うーむ……中堅とか副将とか
 結構厄介な所じゃないだろうか
 もっと言えば副将の娘のむ

京太郎「あぃえぇっ!?」

 鋭い痛みの方を見れば隣に座っている桃子が
 俺の手の甲の皮を思いっきり捻り上げていた
 何をするんだこの野郎、じゃなくて女郎! と言いかけて
 桃子のジトーっとした視線に声を詰まらせる


 な、なんでしょう……この責めるような視線……
 や、やーここクーラー効きすぎじゃないかなぁ!?
 急激に背筋が寒くなったよハハハ……

桃子「彼女の前で見ず知らずの女の子にデレデレとは」

京太郎「ナンノコトカナー」

桃子「京さんはそのスケベな目線を隠せてると思ない方が……」

京太郎「えっマジで」

 そんなに露骨か!?
 表面上はキチンとオブラートに包んで
 ゲスなことは考えるだけに留めているつもりなんだけど!?

桃子「思ってる以上に顔に出てるっすからねー」

桃子「隣にいれば余裕で分かるっすよ」

 つい凸ピンしたくなる表情で胸を張る桃子
 目の前でそんなことされると
 視線のやり場に困るじゃないですかとか
 言いたいことはあるんだけど取り敢えず――

京太郎「……俺のこと見てたんだ」

桃子「…………」

桃子「……あっ」

桃子「あ、あっ……それはっ、ううう……」

 見る見るうちに真っ赤になって俯き
 ショートする桃子を見てると
 ……こんな可愛い彼女、ほっとけないよなぁと
 温かい気持ちに包まれて
 抓られたことなんて綺麗さっぱり頭から抜け落ちていた

 第二試合の途中に昼休憩があり
 それも終わって本日予定されている最後の試合が始まる
 一回戦の他の試合が、レベルの差はあれど
 自分のやっていることの突き詰めでしかないと
 実感できたのは大きな収穫だったから
 それだけでもここに来た甲斐はあった

 夏休みに入ってあまり会えてなかった桃子と
 二人きり、というシチュエーションも手伝って
 有意義な一日だったともいえる。総括するのには早いか


 お、第三試合が始まるか――

京太郎「!」

 正直なことを言ってしまえば
 Aブロックは全国一位の白糸台・千里山が
 勝ち抜けると大方でも予想されており
 俺もそれは事実に近い想定だとは思う
 北部九州最強の新道寺や他古豪の学校がいようとも
 着実に力をつけ、実績を持った二校には敵わないと
 そう、思っていたのだが

 ドラ爆による圧倒的な火力

 手牌に囚われない柔軟な打牌
 
 鳴きの速攻で完成されたデジタル

 染め手を中心とした堅実な立ち回り

 潜み、静まり、翻弄する影

 こんな学校があったのか
 非常にバラエティに富んだ面子の揃った
 番狂わせを期待できるかもしれない学校が

 奈良県代表・阿知賀女子

 彼女たちの名前を憶えておこう
 白糸台高校――照さんが出てくるまでは
 あまり見どころと魅力を感じていなかったが
 彼女たちなら、何かやってくれるかもしれない
 そんな期待を持たせてくれるくらいには
 面白い打ち方をするチームであった

 ふむ

 そう言えば加治木先輩はインハイ出場校選手の
 牌譜を纏めたデータを持っていたよな
 四校合同合宿の時に清澄の手に渡ったらしいが
 バックアップくらいは取ってあるだろう。たぶん

 あるのなら、見てみたいな。阿知賀女子の牌譜

 本日の全日程は終了し
 外に出てみれば西日は地平線に傾き始め
 あと数時間で夜の帳が降りる頃であった
 午前中の試合が早く終わらなかったら
 もっと遅い時間帯まであったのだろうなと
 陽の光を反射するビル群の眩しさに目を細めつつ
 桃子と手を繋いで来た道を引き返した

 とうとう明日は清澄の一回戦か……

 心配も不安もしていないが――

 負けるなよ、咲


 8/6(土) 夜 普通 \5000

 案の定、加治木先輩は例のデータを持って来ていた
 それを拝借してパラパラと流し読みをしているのだが
 全体的な感想として……妙な打ち方をする娘が多い気がする

 今日試合で見た、阿知賀の大将・高鴨穏乃は
 咲や天江さんに近い、素人同然の打牌や
 不可解な和了りが散見されるものの、安定している

 やたら一発自摸の多い千里山の先鋒も気にはなるが……
 それ以上に不気味なのは、白糸台の大将だろうか
 
 自身以外の配牌がまるでぐちゃぐちゃ
 駄々をこねた子供が玩具を散らかしたように
 完成形から程遠いものとなっている

 しかし配牌五向聴くらいならないこともないが
 それが毎局、全員となると話は別だ
 一向聴から進めない天江さんの、あのドぎつい感じと
 同じようなものなのかな

 実際に見てみないと……いや、俺の場合だと
 実際に打ってみないと分からないなー……

 Bブロックにも気になる娘はいるが
 ま、一回戦が終わってから考えても遅くはない


 1.勉強   (学力上昇(大))
 2.交流   (友好度上昇(小))
 3.麻雀教本 (雀力・異能・技能いずれか二つ上昇(大))
 4.ネト麻  (雀力・異能・技能上昇(小)~(特大))
 5.散歩   (異能上昇(大))
 6.早寝   (体調向上)

 安価↓2 2が選ばれた場合再安価(無効の場合さらに安価↓)


 東京まで来たのに
 やってることはいつもと変わらないんだよな
 それも俺らしいと言えばそうなのかもしれないし
 今更やめろと言われても無理

 それぐらい、麻雀というのは俺の日常と
 切って離せない関係を構築していた

 夜の東京も物騒かもしれないねー
 こうして一人でいることよりも
 ガールズトークの中に突撃する方が
 俺の気持ち的には気まずいし

京太郎「和了を目指すついでに一発が消せる場合は」

京太郎「もちろん鳴きますが、和了の可能性がある場合に」

京太郎「その可能性を消すような一発消しをするのはもちろん損です」

京太郎「ツモを1回飛ばす分安牌も引く可能性も減るので」

京太郎「安牌に窮してオリ打ちしてしまう可能性もあります」

京太郎「よって、オリるつもりで十分にオリ切れるだけの安牌が確保できれば」

京太郎「意識してみるのがいいでしょう」

 安牌の数や押し引き論については以前読んだ通りだから
 それの応用になるのか
 しかし一発を消しつつ和了りに近付けるのは
 個人的にはなかなか難しい……
 だから面前を基本にする打ち筋なんだろうけど


 異能・技能・雀力より一つずつ

 安価↓~↓2


京太郎「お休みなさーい」


>雀力・異能が上昇しました(大)
 夢世界へ向かいます


???「いらっしゃーい」

???「暑い日が続きますねぇ」

???「こういう日には水辺で涼みたいもんやけど」

???「なかなかそうもいかへんからなぁ」

???「はて、何をします?」

 1.現在のステータス
 2.今後のヒント
 3.《紅の叡智》を見る
 4.やっぱいい

 安価↓ (無効の場合さらに安価↓)


???「遂に始まりましたるは全国高校麻雀選手権大会!」

???「患者さんは今回見る側やけども」

???「テレビ越しに見るのと実際に見るのでも違いますから」

???「一日一日を大切にして欲しいかな……」

???「って、まあこれはお願いみたいなもんやけど」

???「ヒントは……そうやねぇ」

???「そろそろ『あの人から連絡が来る頃』かなぁ」

???「事が大きくなるやもしれへんし、要注意、要注意♪」

???「それより少し前には『とある高校と確実に遭遇できる』から」

???「夜の街を探索するのもええかもしれませんよーぅ」


???「それで、他に何かあります?」


 1.現在のステータス
 2.《紅の叡智》を見る
 3.やっぱいい

 安価↓2 (無効の場合さらに安価↓)

ミスった。ここより安価↓


???「以前と少し変わってるから、見落としのないよう気を付けてな」


 須賀京太郎(すが・きょうたろう)

 性別:♂ 年齢:15 種別:オカルト ベース:《神器》
 
 所属高校:鶴賀学園  体調:普通 評判:あまり良くない

 雀力  171 (162)   友好度
 技能  118 (115)   東横桃子  10(恋人)
 異能  170 (163)   加治木ゆみ 07(信頼)
 学力  70 (68)   蒲原智美  06(信用)

 器量  58 (58)   津山睦月  07(信頼)
            妹尾佳織  07(信頼)
            宮永照   07(親愛)
            天江衣   04(友達)
            瑞原はやり 04(変人)
 
 ネト麻フレ:スモモ・ミロク・SARA・音羽・シュンカ・みほこ・かじゅ・はっちゃん

 ネト麻遭遇:のどっち・とーか・ポラリス・クロウ・ようか・クック

 装備技能:ベタオリ

 習得技能:ベタオリ・拝み打ち・浮き打ち・一発消し(残り4枠)
 
 習得中技:渡り打ち(1/5)

 オカルト:《スヴァローグ》
       対局経験を血肉に変えるオカルト
       直接対局したことのある相手の異能を模倣することができる
       現在→能力開放レベル60%

      現在セットされているコピーオカルト
      《世界ノ終焉ヲ照ラス焔》
       東二局目(または東一局一本場)以降自身にかかる
       技能での-補正を+補正へと反転する(この処理は最後に行われる)
       東二局目(または東一局一本場)におけるコンマ判定で
       一桁目及び二桁目に02468がない場合、強制和了。得点は1飜固定
       和了した場合、次回判定時に雀力÷6を+補正する
       連続和了した場合、前回得点計算時を下回らないよう
       コンマ判定でドラを加算する
       125689:1 347:2 ゾロ目:3 77:4
       ドラを加算して前回得点を下回った場合和了不可となる

      副次効果《照魔鏡・劣》
       同卓した相手の異能の内容を見ることができる

       (これらの効果は「異能無効化」の影響を受けない)
       (この異能は宮永照の持つ異能の劣化コピーである)

      《豪運・劣》(異能:須賀京太郎)
      【和了宣言(めっちゃラッキー☆)】
       ・補正後順位2位以上で宣言が可能
       ・コンマに“7”が含まれる場合、5飜満貫固定で強制和了
       ・コンマ一桁と二桁を足し合わせた数値が“7”の場合
        6飜跳満固定で強制和了
       ・コンマゾロ目77の時、11飜三倍満での強制和了となる
       (これらの異能は妹尾佳織の持つ異能の劣化コピーである)



???「どうします?」


 1.《紅の叡智》を見る
 2.もういい

 安価↓2 (無効の場合さらに安価↓)


???「大切なのはいつも通りに過ごすこと」

???「せやけど、情報を得んことには何も始まりまへん」

???「積極的な行動も重要ですよーぅ?」

???「ほな、よい夏休みを~」


>夢世界から帰還します
 8/6(土)を終了します

運が良ければ……会えるかもしれませんね、あの人と

一旦中断します


 8/7(日) 朝 普通 \5000


 清澄の一回戦
 ついに一回戦である
 抽選日を含めれば四日目なので
 割りと今更感も漂っているが
 あまりそう野暮なツッコミをしてはいけない

 加治木先輩らにとってはこの日の為に
 態々ここまで来たと言っても過言ではない
 勿論会場まで足を運ぶのだろうが
 ……俺にはそこまでする義理は持ち合わせていない

 咲には頑張ってもらいたいが
 それはブロックを跨いでしまった照さんと咲が会うためには
 決勝まで進出するしかないからであって
 要するに心情としては照さん寄りなのだ

 畢竟、清澄の応援に馳せ参じようとしないのは俺の我が儘で
 我が儘に誰かを巻き込もうという気はさらさらなく

京太郎「どうするかな……」

 
 1.試合を見に行く(全員確定)
 2.街へ出かける(一人で)
 3.街へ出かける(誰かと)
 4.室内で過ごす

 安価↓2

やばい安価ミスった
変えていいなら2でお願いします


 0 待て待て待て

 4 君はふざけているのか?

 7 なにもなし

 ゾロ目=7 それ以外0

 安価↓

>>346
投下前に更新すればよかったですね……

まあ結果的に2と同じことにはなったのでそのまま続けます


 待て、待て待て待て……ウェイト、落ちケツ

 冷静に考えてみろ、応援に行かないだけならまだしも
 誰かを誘ったりした日にゃ、周りの俺に対する印象は
 ブラックマンデーもビックリな大幅値下げで暴落不可避だよ!

 多少事情を話せば分かってもらえるし
 桃子なら付き合ってくれるは思うけど
 それでも、このエゴだけは自身の内に留めておかないと
 いけないような気がしていた

 そんなわけで離れで準備をしていた女性陣に
 今日は応援には行けない旨を伝えると
 足早に蒲原(祖母)邸を出て地下鉄に乗る
 加治木先輩と蒲原先輩には、多少の事情も
 話しておく必要があるかもしれない
 出掛け様に見た、加治木先輩の残念そうな表情の意味は
 全くもって分からないけれど

 具体的にどこに行くとかは考えてなかった
 ただ早くも、一緒に行けばよかったなとか後悔し始めていて
 自分は一体何がしたいのかと悶々としながら
 兎に角目についた駅で一旦降りて、地上へと這い出す
 
 じりじりと照る太陽の光にグリルチキンの気分
 これからどうしようかな……


 1.雀荘に行ってみようか   (雀力・異能・技能上昇(小)~(特大))
 2.ゲーセンとか       (学力・器量上昇(中))
 3.ネカフェがあるぞ     (雀力・器量上昇(中))
 4.あてもなくぶらぶらと   (ランダム上昇(大))
 5.観光でもするか      (ランダム上昇(大))
 6.やっぱり試合を見に行こう (学力・雀力上昇(中))

 安価↓2 123は\800消費します。無効の場合さらに安価↓


 周りを見渡して――乾いた笑いが漏れ出る

 本当に何がしたいんだろうな俺

 あてもなく地下鉄に乗って降りた先がインハイの会場とか
 完全に言っていることと考えていること
 実際にやっていることが支離滅裂だ……

 もう、訳が分かんねぇよ……自分が分からない

 どす黒い靄がグルグルと自分の中を循環する感覚
 俺は何がしたいのか、どうしたいのかが明確でなく
 ただただ暗闇の中を手探りで迷っているような気分

 近くの木陰のベンチに力なく座り込んで頭を抱え
 一体どうすればいいんだと自問自答する
 ガンガン降り注ぐ日差しがあるにも関わらず
 一切汗が出ない。それだけ、身体は冷え切っていた

 ああ、本当に俺はどうすればいいんだ……


 0 ……どうしたの?

 4 えっ……?

 7 再安価

 ゾロ目=7 それ以外は0

 安価↓

ちょっと確認したいことがあるので、しばしお待ちを

観戦せずに散策自体はそこまで問題ありませんが
その後試合を見に戻るのは、最初の行動から一貫していないのでアウトですね

難易度イージーだけどアウトな行動取って更にダメなコンマが出てマイナスな結果が出るって事か


 頭を抱えて座っていると
 不意に人の気配が目の前にやって来る
 何か俺に用だろうかと一瞬考えるが
 そもそも俺の知り合いである確率の方が圧倒的に低く
 まあこのベンチに座るとか
 そんな感じかと思い立ち上がって

京太郎「えっ……?」

 そこにいた人物に、酷く動揺する
 なんで彼女がここに、と考えているのは
 たぶん向こうも同じだろうけれど
 しかし困惑以上に別の感情も混じっているようで

照「なにしてるの、こんなところで」

 低く照さんはそう呟いた
 たぶん威圧したいのだろうけれど
 ファンシーな恰好が目を引くせいか
 これっぽっちも威圧できていない
 ていうかこれ変装かよ! 考えたやつ天才だな!
 照さんがこんな格好するなんて誰も思わないぜ!

京太郎「……照さんこそ何してるんですか」

 かなり本気でそう思っていたので訊いてみる

照「別に……咲の応援とか、そういうことじゃない」

 ぷいっと顔を逸らして小さく呟く照さん
 うーん……この反応からするとどうなんだろうね

照「そういう京ちゃんこそ、なんで会場前で座り込んでるの?」

京太郎「それは――」

照「さっきそこで会ったモモちゃんからは」

照「ここには来ないって聞いたんだけど」

京太郎「」

 絶句。まさしく絶句。本物の絶句
 完膚なきまでに言うべき言葉を失ってしまった
 どう足掻いても切り返せない
 俺の中の何かがひっそりと終わりを告げる


照「……京ちゃん?」

京太郎「えっと、あの、えっと……」

 問い詰めるような雰囲気の照さんに
 今更何か言い訳しようたって、何も思いつかない
 ひたすら狼狽えて視線を彷徨わせて
 言葉にもならない声を出すだけ出して
 最後には無言で項垂れる

照「…………」

 怒っているような、そうでないような
 感情に色があるんだとしたら、赤く染まっているだろう
 照さんの無表情を情けない顔で見下ろす

 身長差から見下ろしているはずなのに
 見下ろされている気分なのは
 俺の心身が弱っている証左じゃないかな

 時間が引き伸ばされたような感覚で
 体感では数時間分の気力を使ったが
 おそらくほんの数分、最悪数十秒しか経っていないだろう

 一秒、二秒……
 耳に痛い沈黙の中を都会の雑音が飛び交い
 ズキズキと自己嫌悪で疼く内心と
 照さんに睨まれているという挟み撃ちな状況に
 いつまで耐えなければいけないんだろうか
 ……いつまでも耐えないとダメなのかもしれない
 これが俺に与えられた罰だというのなら
 甘んじて受け入れたい

照「……ふんっ」

 照さんはおもむろに俺の手を引っ掴むと
 物凄い勢いで俺を会場まで引っ張っていく
 既に抗うだけの力を遺していない俺は
 されるがままになって足を動かす

京太郎「どうするんですか」

 かろうじて絞り出した声は掠れていて
 こんなんじゃ伝わらないだろうと
 生唾を飲み下して言い直そうとするのだが

照「京ちゃんは今日、私と咲の試合を見る」

京太郎「はい?」

照「咲も……私と同じ、ただ不器用なだけ」

照「自分の気持ちを、感情を上手く表現できないだけ」

照「だから――許してあげて」

京太郎「許す?」


 俺が? 咲を? なんでだ?

 そもそも許すって何をだ?

 俺は、咲を、だって、どうしたら――

照「……今はまだ自分の中の気持ちを整理できてないんだね」

照「だったら仕方ないかもしれないけど」

京太郎「仕方ない、じゃないですよ……っ!」

 沸々と激情に近いものがせり上がって来て
 俺は照さんの手を振り払うと、唸る

京太郎「ぐちゃぐちゃなんです、自分が何をしたいのか」

京太郎「どうすればいいのか、何も、かもっ!」

 なんで俺は東京まで出てきたんだ

 なんで俺は咲を避けようと一人で行動したんだ

 なんで俺は気付いたらこんなところにいるんだ

 なんで俺は……俺は……

 訳も分からず泥沼にはまり込む思考は
 心を濁して、目から鼻から大量の体液が
 止めどなく流れ出て顔を汚す

 自分が分からない。全部、この一言に尽きる

 全ては自分の決めた行動で
 けれど、どうしてそんな行動を取ったのか
 それが理解できなくて、苦しくて
 でも、そんなこと誰にも打ち明けられないだろ?
 精神が相反する二つに分裂してるんじゃないかと
 心の病院を紹介されるオチが見えてる

照「――もう、大丈夫だよ」

 ぐしょぐしょの顔を俯け
 息も絶え絶えの俺に照さんは再び近寄ると
 そっと、手を握りしめてくれる

 じんわりと温かい照さんの手は
 ひんやりとした桃子のそれとは違うなと
 当然の感想を抱く


照「許せない自分を、許してあげて」

照「そうやって京ちゃんが悩むのは普通のことなんだよ」

照「だって、咲に拒絶されてそれを許せない京ちゃんも」

照「幼馴染として、咲を応援したい京ちゃんも」

照「どっちも京ちゃんなんだから」

京太郎「どっちも、俺自身……」

照「うん。どっちか、じゃなくてどっちも」

 咲を応援したい気持ちは……勿論ある

 咲に拒絶されたことが許せない――
 それは、四月のあの日、照さんと
 咲に会いに行った時のことだろうか
 確かに俺も照さんと同じく咲に拒絶されたけど
 そのことを根に持ってなんか……

 いないとは、言い切れない

 単純に照さんの側の事情を知っていたからか
 それとも、これまで仲良くしていたのが嘘のような
 咲の態度だったからか……それはわからない

 けれど、あの日のことがしこりとなり
 時間が経つごとに大きくなっていって
 いつの間にか、あいつを避けるようになった

 それはたぶん無意識的に行わていたことで
 そのお陰か、これまで気に留めなかったのだろう
 だけど、大きくなりすぎたしこりは
 ついに無意識下で排除できなくなってしまう
 元々持っていた気持ちと真正面からぶつかり合い
 支離滅裂な言動になって……

照「自分のことが解らなくなって」

照「自分のやりたいことも、やるべきことも」

照「……何もかもが信じられなくなってしまう」

 図星だった

 今日の俺の行動と心情を論理的に解き明かされてしまい
 スッキリしたような、逆にモヤモヤしたような
 不思議な心境になって、何も言えずただ立ち尽くす

照「人間ってのは変なものだよね」

照「自分の善性を信じたいはずなのに、信じきれなくて」

照「そうやって生み出した疑心は」

照「自分じゃないって否定したがるんだもの」

京太郎「…………」

照「だから――まずは落ち着こう?」

照「咲のことを許すかどうかは、それからでも遅くはないと思う」

京太郎「……はい」

 力なく受け応える俺に、ようやく照さんは笑顔を見せる
 全くしょうがない弟だな、と笑い飛ばす様に
 かなり身長差のあるのに背伸びして頭を撫でる

 一体いつになったらこの人に敵うようになるんだ
 いつまで経っても進歩がない自分が情けなかった

 俺は、許せるのだろうか。咲を

 許そうという自分を、認められるのだろうか

 それは――まだ分からない

>>365
コンマ判定自体は、誰と会うかってだけなので
いいか悪いかの判断は……お任せします


 8/7(日) 夜 普通 \5000


 咲の奴、県予選で見た時からさらに尖ったというか
 一切の容赦がなくなったように見えたな

 絶対に勝つんだという気迫
 そのために邪魔する相手は全員倒すとでも言いたげな
 強烈な気迫が画面越しにも伝わってきた

 成程、照さんの言う通り不器用なんだなあいつは
 麻雀を通してでしかモノを語れないくせに
 その麻雀でも誰かと分かり合うことを放棄して
 一方的に踏みつぶすことしかできない……

 今なら許せる、かな

 まるで咲を憐れんでいるような流れだけど
 そうじゃない。あいつも俺と同じ、悩んで
 苦しんで、戦っているんだ

 それを知ってなお許せない程俺も狭量じゃない
 同族嫌悪で幼馴染を憎む、というのは情けない話だろ


 1.テレビ  (学力上昇(大))
 2.交流   (友好度上昇(小))
 3.麻雀教本 (雀力・異能・技能いずれか二つ上昇(大))
 4.ネト麻  (雀力・異能・技能上昇(小)~(特大))
 5.散歩   (異能上昇(大))
 6.早寝   (体調向上)

 安価↓2 2が選ばれた場合再安価(無効の場合さらに安価↓)


 今日も試合を見に行ったわけだし、テレビはいいかな
 どうせ俺が見た内容の焼き直しなわけだし

 教本やネトマもいいけれど
 ちょっとその辺を散策するのもいいかもしれない
 夜の東京は危険なんだぜ……とも思ったけど俺男だし
 男を襲って何が楽しいのか分からないし

 あ、でもそこは魑魅魍魎が跋扈する皇都だしなー

 一先ず近くのコンビニくらいは確認しとくか


 0 誰とも会わなかった

 4 はややっ☆

 7 かなり背の小さい娘だ 

 ゾロ目=7 それ以外は0

 安価↓

今日はコンマが荒ぶってますね……


 下町に分類される一帯とはいえここは東京であり
 夜の10時を回った今も結構な明るさで街は活動していた

 これが長野だったら路灯の明りぐらいしかないものだが
 ま、建物より田畑と山の方が面積広いもんな

 15分くらい大通りを歩いただろうか
 ビジネスホテルと川を挟んだ向かい側に
 三色カラフルなコンビニが現れた

京太郎「流石どこにでもあるな、このコンビニ」

 我が長野でもそこそこ見かける

 場所の確認だけして手ぶらで帰るのも気が引けるし
 てきとうに皆で摘まめるものでも買っていこうか

 カップ麺やらスナック菓子の並ぶコーナーに立ち
 見たことないほど品ぞろえの豊富なそれに見惚れていると
 とんとん、と肩を叩かれた

 肩を叩かれるというのは
 叩いた人間は俺に用があるということで間違いはなく
 何の気なしに、俺は呼ばれるまま振り返って――

はやり「今晩は、須賀君☆」

 魑魅魍魎出たァ―――ッ!?

京太郎「なっ、なっ、なっ……!?」

はやり「ナッツが欲しいの? はいっ」

 酒類のつまみに食べるような
 ピーナッツの詰め合わせ袋を押し付けられ
 日本語を生成しない口をパクパクさせたまま
 俺は受け取らざるを得ず、受け取る

 なんで、この人がここに!?

 テレビで見受けられるのと違って
 ツインテールではなくポニーテール
 似合っていない伊達眼鏡に地味めな色味の服装は
 間違いなく変装なのだが
 一部分が強烈に主張している為、変装っぽくない

はやり「はやや~……まさか東京で会うなんて奇遇だねっ」

京太郎「えっ、あっ、は、そう、ですね」

 動揺から抜け出せず、しどろもどろに舌が回らない

 もうそんなに緊張しなくてもいいんだぞ、などと言っているが
 俺と貴女の関係性を考えたら普通は緊張すると思うんですけど!

はやり「須賀君は長野に住んでるんだよね?」

はやり「だとしたら、どーして東京にいるのか……」

 うむむ、と目を閉じて真剣に考える様子の瑞原プロだが
 なんでこの人は、あんなことがあったのに
 こんなに普通の態度で接することができるんだろう

京太郎「そういう瑞原プロは、どうして」

 ようやく吐き出せた言葉がそれで

 言った直後にそれは少し考えれば分かるだろ、と後悔

はやり「チームは埼玉の大宮だし」

はやり「インハイ中は解説のお仕事があるからねっ」

 パチンとウィンクを飛ばしてくるのはどういう意味なのかと
 勘ぐってしまう自分は、この人を警戒しきりなんだなと確信

すみません、続きは明日の再開時からになります

須賀君を前にして賢い可愛いハヤリーチカは一体何を思うのか

今日はもしかしたらできないかもしれません

質問などしていただければ適宜答えます

評判がいいとキャラがどこにいるか教えてもらえたりするんだっけ
他に何かメリットあるの?
あと悪いとどうなるかも教えて欲しい

>>396
初期友好度にボーナスがつきます

悪いとどうなるのか、ですか……?

評判が悪い→ウワサが聞けない→キャラ(女の子)と知り合えない→麻雀にかけた青春END


京太郎「俺はインハイを見に来ただけですよ。まあ、観光です」

はやり「なるほどなるほど~」

はやり「インハイを見に来るくらいだし、須賀君も麻雀やるのかな」

京太郎「それなりには」

はやり「それなりかぁ」

 暢気に鸚鵡返す瑞原プロを上から下までつぶさに観察
 有名人だから変装するという理屈は分かるが
 ここまで闇夜に紛れそうな服装にする意味はあるのだろうか……

 うんうんと頷いていた瑞原プロだったが

はやり「あっ、そうだ。須賀君に頼みたいことがあったんだよっ」

 と、さも今思い出したかのようにのたまったのだが
 非常に白々しく感じてしまうのは、俺がこの人を
 警戒しきっているからだろうか

京太郎「……頼み、ですか」

はやり「うん。まぁ、断ってくれてもいいんだけどね?」

 断れないと知ってこの言葉である
 完全に退路を断って来やがるぞ……!
 ポワンポワンした口調や幼い見た目と
 底知れぬ在り様が合致しないんだよな
 まるで妖怪みたいなお人だ

 渋々、嫌々という感情はなるたけ表に出さず
 落ち着いた声音を装って俺は

京太郎「頼みっていうのは、どんな内容なんですか?」

はやり「はややっ」

 何だその動物の鳴き声みたいなのは

 小ぶりの可愛らしい時計を確認する瑞原プロは

はやり「詳しい内容とかはまた追ってメールするから」

はやり「時間も遅いし、今日はお別れだねっ」

京太郎「アッハイ」

 思いっきり出鼻を挫かれてずっこける
 何を要求されてもおかしくないぞと
 かつての自分の所業を思い出して
 覚悟を決めていたんだけどな……

はやり「高校生だからってあまり遅くに外出するのは」

はやり「お姉さん感心しないぞ☆」

 お姉さんって歳でもあるまいに……

 などと考えているうちに瑞原プロは会計を済ませ
 コンビニから出て行った

 なんて言うか……変な人、だったな

 ファーストコンタクトからして
 テレビで見るようなイメージの人ではなかったのだが
 今日の邂逅でその感想をさらに深めた

 さて、どんな頼まれごとがやって来るのか
 メールには要注意しておかないとな

 むむ……
 呼び出しで出掛ける必要が出てきた場合
 先輩らに何と言い訳したらいいんだろうか
 正直、今のところ一番の気がかりは
 瑞原プロの依頼内容やその時期じゃなくて、そこ、だ


 夢世界に行きますか?

 1.行く
 2.行かない

 安価↓


 8/8(月) 朝 普通 \5000

 東京に来て早くも四日目
 色々ありすぎて時間が過ぎるのが
 非常に早く感じてしまっている

 瑞原プロからの連絡は……今のところなし
 清澄も、気になる学校の試合も特にないし

京太郎「どうしようかな」

 
 1.試合を見に行く(一人で)
 2.試合を見に行く(誰かと)
 3.街へ出かける(一人で)
 4.街へ出かける(誰かと)
 5.室内で過ごす
 6.試合日程を確認する(確認後再安価)

 安価↓2


 毎日理由を出かけるのも疲れるし
 室内でのんびりして明日以降の英気を養うかね

 んー……それにしても何となく体が怠い
 昨日夜に出歩いたせいか。いやいやそんな馬鹿な
 そのくらいでへこたれるほどやわじゃない……ハズ


 1.テレビ  (学力上昇(大))
 2.交流   (友好度上昇(小))
 3.麻雀教本 (雀力・異能・技能いずれか二つ上昇(大))
 4.ネト麻  (雀力・異能・技能上昇(小)~(特大))
 5.昼寝   (体調向上)

 安価↓2 2が選ばれた場合再安価(無効の場合さらに安価↓)

理由を出かける×
理由を付けて出かける○


『全国高校麻雀選手権大会、四日目は一回戦の最終日ですね』

『ええ。これまでもかなりの熱戦が繰り広げられましたけど』

『シード校も参加する二回戦以降が楽しみです』

『やはりシード校は特別ですか?』

『勿論、それ以外の高校に見所がないわけではありませんが』

『全国四枠しかないシード校はそれだけ注目度も高いですから』

『成程』

 昼飯を御馳走になって、ダラダラと客間でテレビを見る
 他所様の家で寛ぎすぎじゃねえかと思うのだけれど
 祖父母の家というものがどんなものか知らない身としては
 新鮮であり、どこか懐かしいような気にもなるここが
 非常に居心地が良かったせいもある

 人が好さそうな蒲原先輩の御祖母さんと顔を合わせると、尚更

 中継で実況と解説をしているのは
 名前の聞いたことないプロと男のアナウンサーだった
 こーいう花形競技の番組は女性のアナウンサーが
 担当するもんなんじゃないかね……

 あ、長野県予選は三宅アナ(男)だった……

『第一試合は京都府代表の八枡高校が実力差を見せる形になりましたが』

『東愛知の津具も善戦はしたんですけど』

『少し本来の力を発揮できていなかったなという印象です』

『つまりはもっと喰らい付いていた可能性も……?』

『可能性ですけれどね』

 第一試合ってことは今からやるのは第二試合か
 宮崎、北神奈川、和歌山、山形……どこもかしこも縁も所縁もない

 ていうか、東愛知とか北神奈川とか
 ブロック分け細かすぎるんじゃないですかね
 北大阪だとか西東京だとか、大都市はまだ分かるが
 愛知も神奈川もそこまでじゃないんじゃないか
 それなら南北に縦長な長野も分けて……くれないか

 テレビ越しにボーっと試合を眺め
 色とりどりの制服の女の子たちが
 画面内で次々に入れ替わっていく
 眺めていると次第に内容が頭に入らなくなって
 いつの間にやらうつらうつらしていたのか
 気付くと俺は――


 偶数 テレビの音
 奇数 テレビの音(偶数とは別)

 ゾロ目 色っぽい声

 安価↓



 はっ!?

 もしかして俺、寝てたのか……?

 妙に体が動かないのは、寝起きな上に
 畳に直接寝転がっていたからか

 口元を拭ってみるが特に涎をたらしている
 なんてことはなく、つけっぱなしのテレビからは
 インハイの中継が続いている

 時間は……もう夕方過ぎ、か
 となると第三試合の副将戦くらいじゃないか?
 テレビの画面をざっと見渡して
 対戦校の名前がテロップにないかと確認する

 あった

 なになに……琴南、宇気郷、硯島、有珠山……

 硯島……? すずりしまって読むのかな

『ここでリーチをかけました、有珠山高校の真屋選手!』

『いいリーチですね。両面の待ちですし』

『すぐにでも出るんじゃないでしょうか』

『ここまで劣勢の有珠山高校、三位からの挽回なるか!?』

 どうやら一位と二位がいい具合に競っていて
 三位四位はもう空気って感じか……
 一回戦は一位抜けだから、勝ち目がなくなれば
 そらそうなるか

 でも俺なら……たかが60000点差で諦めたくはないなぁ
 有珠山高校の副将――真屋由暉子、というのか(読めない)
 やたらに豊かな胸部装甲をしていらっしゃるが
 ここで勝負に出るってことは……俺と同じ考えか

 今攻めずして、いつ攻めるのか?
 こんなところで負けてもいいのか?
 自分は……それで納得するのか?

 判官贔屓というのか、どこか彼女に対して
 非常に親近感めいた気持ちが湧きあがっていて
 食い入るようにテレビ中継に見入っていた

 彼女が自分と同じ一年生だったというのも
 少しはあるのかもしれない
 ……パッと見だと背が小さいのか、足が届いてなくて
 全然高校生には見えないけどな

『あーっと! 出ました! 三倍満です!』

 お……

『またもや有珠山高校の真屋選手!』

 おぉ……!

『三連続和了だァ―――ッ!』

 おおおおお!?

『勝負はもう見えていたと思われていました第三試合』

『ここに来て有珠山高校急浮上!』

『トップとの差を4000点にまで縮め、大将戦へと繋ぎました!』

 す、スゲー……!
 マジでこれはどう転ぶか分からんぞ!?


 諦めないとは言ったがそこは60000点差だったからな
 容易には引っ繰り返せないと思っていたけど
 本当にひっくり返してしまうなんてな……

 掌に握りしめていた汗をズボンで拭って
 一度テレビから離れる
 
 寝ていたからか、試合に熱中していたからか少し喉が渇いた

 大将戦しか残っていないとはいえ、半荘二回なんだ
 多少は席を外していても、全体の流れは追えるだろう

 冷たい水を口に含んで嚥下する
 スーッと爽やかな清涼感が全身を走り抜けて
 熱気の残滓を綺麗に洗い流す

 さて戻ろう

 しかし――戻ってみれば試合は終わっていた
 な、何が起きたのだ? と中継終了後に流れた
 編集映像を見て……あの、感覚に襲われる

 ビリッとして、背筋が寒くなるあの感覚……!
 かつて本気の天江さんを前にして感じたのと
 全く同じ感じを放つ存在が、画面の向こうにいた

 寒さを堪えるように腕を抱き、穴が開くほどテレビを注視する

 片側だけ結わえたサイドポニーに
 燃えるような赤髪と灼眼
 胸はあまりないが――そもそもそんなことは関係ない

 見るものを惹きつける笑い顔を見せる
 有珠山高校の大将・獅子原爽――

 彼女は、あの見事な追撃を見せた真屋由暉子よりも
 ――数段は強い。そう、直感と本能が告げていた

 彼女たちがいるのはBブロック

 お互いに勝ち抜けば何れかは清澄とも当たるはずだ
 これは……厄介な相手になりそうだぞ……


YABOYOで席を外してました、申し訳ない


 8/8(月) 夜 普通 \5000


 気になって調べてみたのだが、有珠山高校は初出場のようで
 地区大会以前のデータはどこにも存在していなかった

 地区大会のそれだけで分析するならば
 先鋒にはエースを配置するというセオリーから外れ
 大将に向かって実力が上がっていくタイプのオーダーだった
 身近な例でいえば龍門渕高校が一番近いだろうか
 あそこは天江さん以外は横一直線な感じではあるが


 1.テレビ  (学力上昇(大))
 2.交流   (友好度上昇(小))
 3.麻雀教本 (雀力・異能・技能いずれか二つ上昇(大))
 4.ネト麻  (雀力・異能・技能上昇(小)~(特大))
 5.散歩   (異能上昇(大))
 6.早寝   (体調向上)

 安価↓2 2が選ばれた場合再安価(無効の場合さらに安価↓)


 一日中部屋の中にいたせいか
 急に外の空気が吸いたくなる

 だったら最初から昼間に出てりゃ
 よかったじゃねえかという話になるが
 それとこれとは別なのである。甘いものは別腹なのである

 腹ごなしの散歩を兼ねてたり、もあるさ
 あとは東京の雰囲気をもう少し見ていたいってところか
 いつかは……自力でここに来たいしな


 0 誰とも会わなかった

 4 制服の女の子だ 

 7 星、見えませんよ

 ゾロ目=7 それ以外は0

 安価↓

ちょっと時間がかかりそうなので、誰と遭遇したのか↓5までに当てられたら
小ネタを書くなり、体調を絶好調にするなりなにかやります

トキ

園城寺怜ちゃん

残念ながら当たりはありませんでした
ノーヒントは無茶振りでしたが、>>421>>426と惜しいところも……


 しっかし東京は空が汚いね

 こんなに素晴らしい晴れ模様だってのに
 星の明かりがほとんど見えないぜ
 街が明るすぎるってのもあるんだろうけど
 それ以上に、やっぱり空気の淀みを感じずにはいられない
 長野であれば、このくらい晴れていれば
 六等星までバッチリ見えるんだよな

京太郎「あー」

 なーんて、大口開けて
 アホ面引っさげて歩いているのがマズかった

京太郎「はうっ!?」

 突如胸の辺りに襲い掛かる謎の衝撃
 心構えも何もなく、完全に不意打ちだった俺は
 受け身も取れずそのまま尻餅をついて
 アスファルトの硬さに悶絶する

「わっ、ご、ごめんなさい!」

京太郎「あ、いや……今のは他所見してた俺が――」

 誰かとぶつかったのか、と理解した頭が
 可愛らしい声で謝罪をしてくれる、たぶん女の子に
 謝る必要はないと言わせようとして

京太郎「あっ……」

 セーラー服の女の子――それもかなりの美少女だった

 流れるように艶やかな黒髪と色白な肌が織りなすコントラスト
 桃子や夕刻にテレビで見かけた真屋由暉子にも負けないバスト
 スカートとハイソックスの間から覗く太ももの眩しいこと

 なんというか……まるで男の理想を具現化したような美少女

 そうとしか評することができない女の子が
 半分涙目になりながら頭を下げていた

「ほんっとうにごめんなさい! ちょっと急いでて、他所見してて――!」

京太郎「待って、ちょっと待ってください、落ち着いて!」

 口早に次々と言葉を述べる彼女を遮るように声を出す

 何があったかは知らないが
 人とぶつかっただけでここまで取り乱すのは普通じゃない
 
京太郎「一旦落ち着きましょう、俺は大丈夫ですから」

「せやけど――」

京太郎「大丈夫です」

 キッパリと断言する

 本当は大丈夫じゃないけどな!
 打ち付けた尻が痛むんだよ結構
 俺ってば臀部にあまり脂肪がないタイプだから
 そこを打ち付けたらモロ骨なわけですよ

 しかしね、相手は女の子で俺は男
 ここは一旦痩せ我慢して、状況を整えねば

 ジッと、真剣に相手の目を見て大丈夫だということを
 強調したのが功を奏したのか、女の子はふいっと目線を逸らす

京太郎「落ち着いて、深呼吸。吸ってー吐いてー」

 すーはーとお手本を見せれば、頷いた女の子は俺に追随する
 息を吸うために緩やかに胸を反らした瞬間
 豊かな双丘が柔らかそうに動いて、思わず凝視する

 まさか……いやいやいやいやいやいやいや……

 煩悩よ消え去れ! 消え去れ! このこのっ!


「……そっちの方が落ち着かなくなってるんやけど」

京太郎「はっ!?」

 イケナイ妄想を膨らませていたオンボロ大脳に
 灸を据えないといけないな
 さて、どこに頭を打ち付けるのが手頃だろうか
 などと考えていれば女の子から鋭い指摘が

 確かに、落ち着けとか言っている
 俺の方が落ち着きを失くしてどうするんだよ!

「ふふっ」

 何だかよく分かんないけど女の子が可笑しそうに笑う

「……こう言うのも変かもしれまへんけど」

「ありがとうございます」

京太郎「へっ」

「いえ、こうして落ち着いてみれば」

「冷静さを欠いてたんやなぁって思いまして」

京太郎「あぁ……」

 目元を拭って立ち上がった女の子は
 俺に手を差し伸べてくれる

 有り難くそれを受け取りつつ俺も立ち上がるが
 ふむ。女の子はかなり身長が高かった
 桃子が大体155くらいだったはずだから
 この女の子はたぶん165そこそこあるんじゃなかろうか

 四月に測った時、俺の身長は182あったので
 女の子の頭がちょうど顎くらいにやって来る

京太郎「取り敢えず、俺もごめんなさい」

京太郎「少し――いえ、かなり他所見していまして」

 上を向いて歩こうじゃないけど

「いやいや、私もそれは同じですって」

 先程までの醜態とは打って変わって
 凛とした風にそういう女の子に俺は
 あ、これ意地張ったら余計に話が拗れるなと
 小さく確信して、目を泳がせる

 うーむ

 ここで一方的に謝意を受け取るのは
 実際のところ、俺にも衝突の原因があるのだから
 納得がいかないし

 どうにか上手く収められないかな


 1.何かあったんですか?
 2.ここは喧嘩両成敗ってことで
 3.自由安価

 安価↓2

煽る……

どう煽っても構いませんね!?


 客観的に見て美少女が、自分が悪いと謝罪している

 このシチュエーション……
 どうにか上手く使えないものかってゲスいわ!!!
 なんだそれぇ!? そんな非人道的なことが
 できるわきゃねーだろ!? 童貞舐めんな!

 ……俺は一体誰と会話してるんだ

 脳内のもう一人のボク、こんにちはってか?
 大人しく頭の病院にいけよぅ……頭ダイジョーブですかー!?

京太郎「んふっ……ふふふふふ……」

「!? な、なに!?」

 急に笑い出した俺をぎょっとして見つめる女の子は
 何が起きたのか分からない、という風に声に揺らぎを乗せる

京太郎「いやね……君みたいな可愛い娘に」

京太郎「一方的に謝らせているというのはね、少々……」

京太郎「自分が惨めでね」

 どうやら――俺の中のスイッチが入ったらしい

 なんとしてでも、彼女に謝らせずこちらが謝罪を完遂する

 それを実行するためのスイッチが入った

「あ、そ、そうなんですか。もうしわ――」

京太郎「あぁ! でも、それも悪くない」

「!?」

京太郎「謝るというのならそれも結構! 存分に謝るといいさ」

京太郎「ただ謝ると一口に言っても、様々な形があるよね」

京太郎「分かりますか、貴女?」

「つ、つまりはどういう……」

京太郎「誠意ですよォ! せ・い・い!」

京太郎「口だけなら何とでも言えますよねぇ」

 古来より、謝罪の形というのは程度によって変化してきた

 ただ失礼、というだけであれば手を上げるなり軽く頭を下げるなり
 ごめんなさいと反省の色を示すのであればより深く
 申し訳ありませんでした、と腰を折って、深く頭を下げる

 それより先――最も反省を示す行為というのは
 それが行われる文化によって多種多様な進化を経た

 例えばフランス人なら断頭台であり
 ロシア人ならロシアンルーレットである

 つまりこの場合における
 日本人の誠意の示し方は――腹切りなのだが
 銃刀法違反法が成立してから久しい上に
 日頃から刃物を持ち歩いているのは
 馬鹿かアホかアッチ系の人か料理人くらいのものだ
 ならば腹切りを要求するのは非現実的といえる

 なら、セプクに代わる方法はないのか? と問われれば――

 ある。あるのだ
 日本にはある。腹を切って自害するのと
 凡そ同等に扱われる謝罪方法が――あるのだ


京太郎「もし俺がそれを信用しないというのなら――どうします」

「どうっていわれても、うちにはそれ以上のことなんて……!」

京太郎「そうですか。そぉですか……」

京太郎「それは残念です。だとすれば貴女は私に謝罪することを諦め」

京太郎「俺の謝罪を受け入れなければいけなくなりますね」

「うっ……」

 喧嘩腰でにじり寄る俺に言葉を詰まらせた女の子は
 唇に指を当てて、逆ハの字のまゆを作る

 ここからどうやって言い返そうかとか考えてそうだ
 それだって、俺の計算づくなのにな

「それは……納得できひん!」

「うちかて悪いんやから、それじゃあ気が済まん!」

京太郎「なら簡単でしょう? 誠意ある謝罪を見せてください」

「くっ……」

 またもや逡巡する女の子だが
 おそらく彼女の頭の中にも、何をすればいいのか
 くらいのことは既に思い至っているのだろう

 思い至って、流石にそんなことはできない
 だからこうして反発しているのだ

 うむ。誰だってただぶつかった程度で
 見知らぬ相手に対して地面に頭こすりつけて
 謝罪の言葉を述べるなんてしたくない

「……そっちは、どうなん」

 はっと天啓が降って湧いたような表情をして
 女の子は挑戦的に俺を見上げてきた

 まるで価値を確信しているような瞳の奥には
 ごおと炎が燃え盛っているように見える

「そうやって言うくらいなんやし」

「そっちかて覚悟はできてるんやろな!?」

京太郎「勿論」

 そしてその一連のことも、俺にとっては想定内なんだ

 更に言えば俺は、自分が納得するためならば
 頭を地に着けることすら厭わないような男だ

 流れるような動作で土下座をしてみせた俺に
 女の子が息を呑み、絶句する音が聞こえてくる

 俺の行為を止めたいのだろう
 彼女は「あぁ」とか「ぅう」とか
 言葉にならない言葉を口にしては
 ただ狼狽えるばかりのようであった

 上半身を起こし、俺は女の子をまっすぐ見上げる
 正座した膝はごつごつしたアスファルトに食い込んで痛いが
 そんなことは今はどうだっていいんだ


京太郎「どうですか? 覚悟するってのはこういうことなんですよ」

「そ、それはっ……でもっ……!」

京太郎「ふっ」

 どうにもできず俯いて立ち尽くす女の子を尻目に
 どうにか上手く言いくるめて
 満足感が満たされた俺は一息吐いて立ち去る

 ちゃんちゃらおかしい

 彼女は――その程度で俺に謝罪しようとしていたのか
 全く舐められたものだ
 どうで取り敢えず謝って自分が悪いことにしておけば
 その後に面倒事を抱え込まずに済むなんて
 浅はかな考えからの行動だったのだろう

 相手が悪かったな

「――待ちや」

京太郎「……!?」

 鋭く言い放たれた女の子の声に俺はゾワリと背筋が震えあがる

 この期に及んで何を――そう言いかえそうとした口はしかし
 女の子の泣き腫らした真っ赤な顔で形を成さず

「うちにだって、そんくらい覚悟はある!」

京太郎「なっ……!?」

 絶句した、割と本気で絶句した

 握りしめた拳を膝に叩き付け
 先程の俺と同じように地面に膝を付けると
 今度は拳を開いて両手を地面に着き――

京太郎「だァ―――ッ!」

 そこから先は……やらせるかよ!

 俺は女の子の肩を引っ掴むと顔を上げさせる
 勢いが強すぎたのか、ひっと小さく悲鳴を漏らし
 女の子は俺の目を見ると、唇を震わせて

「う、うぁ……うぅぅううううう……」

 静かに両目に溜まった涙を決壊させた

京太郎「えっ、あっちょっ、その……!」

 ぺたりと所謂女の子座りになった女の子は
 俺に肩を掴まれたまま涙を流す

 ここが長野だったら問題はないが
 実際は東京である。周りの視線が気になって仕方なく
 もしもの場合白と黒のツートンサイレンカーの
 お世話になることも想定される

 最悪なのは、女の子が制服って点だ

 俺は急いで辺りを見渡して
 こちらに関心を持ってるだろう人が
 いないことを確認すると、愚図る女の子を立たせて
 この場所から急いで離脱する

 勿論、わんわん泣きわめく女の子を放ってもおけず
 彼女の肩を抱いての移動となった

 ……いやこれ、どうなっちゃうの、オレェ!!?

続きます。続きは明日の再開から

お疲れ様でした


ハギヨシ「君には才能がある。私の下で執事道を極めてみませんか?」

 それは突然の誘いだった

 タコスの研究を続けていた俺は龍門渕家の執事・萩原さんと出会い

透華「ようこそ、龍門渕へ。歓迎いたしますわ」

一「ぐぬぬぬ……誰が何と言おうとボクは認めないからね!」

純「国広君は相変わらずだな。ま、困ったことがあれば言えよ」

智紀「ここにいる間は、私たちは仲間で――家族」

衣「鍛錬ばかりでなく偶にはころもと遊べー!」

 龍門渕家の人々の温かさに触れ、俺は執事となることを決意する

 数か月に及ぶ猛特訓の末、ようやく俺も一人前として認められると

 そう、思っていたんだが……

ハギヨシ「最終試験の内容は――」

ハギヨシ「全国の高校麻雀部を巡り、執事として責務を果たすことです!」

京太郎「な、な、なんだってー!?」

透華「勿論龍門渕家が万全の体制でバックアップしますわよ!」

 こうして俺は執事として全国を巡る旅に出ることになった……
 

京太郎「俺は一流になりたい!」ハギヨシ「派遣執事高校生です♪」



 どこかで見たことがあるような気がする


ちゃんとイベントをこなせば、多数から好意を向けられるのもアリだとは思います

このスレでも上手く立ち回ればハーレムルートが可能ですよ
ただし可能性は……


 0 4 7 ゾロ目 イベント

 ただし44は別イベ

 安価↓


 清澄通り(因果な名前だ)沿いの川辺に避難して
 女の子を宥めること10分ほど

 感情の波が落ち着いてきたのか
 先の冷静な表情を取り戻した彼女は
 非常に恥ずかしそうにしながらも
 度重なる迷惑をかけたことを謝罪してきた

 ……ここでそれを拒否してしまえばさっきの二の舞だ

 俺は軽くそれを受け流すと
 こちらにも非があったとの意を伝え
 よければ、何があったのか教えてほしい
 困りのようであるならば力になる、と
 俺は女の子に尋ねた

「そんなっ、そこまでせんでもええですって。悪いですし」

京太郎「でもね、このまま何もしないというのも」

京太郎「気持ちの収まりがつかないんですよ」 

 真剣に告げれば、女の子の方も言葉に詰まりながら
 逡巡するように視線を彷徨わせる

 今更だけど、彼女が喋っているのが関西弁ってことは
 この辺に住んでるって訳じゃあなさそうだ
 関西弁喋る東京住みの学生ってのもいそうではあるが

京太郎「想像してみてください」

「うん」

京太郎「ここで俺はしぶしぶ貴女と別れます」

「うんうん」

京太郎「そして気持ちの収まりがつかないながらも」

京太郎「なんとか自分を納得させて眠りにつきます」

「うんうんうん」

京太郎「するとどうでしょう、朝起きたら昨日の女の子がニュースに!」

「えぇっ!?」

 いい反応するなぁ。桃子とはまた別ベクトルで可愛い

京太郎「もし俺があそこで引き下がっていなければ」

京太郎「彼女はこの東京という雑踏の犠牲にはならなかったのに……!」

京太郎「――と、まあこんな風に後悔はしたくないんです」

「なるほどなぁ……」

 こんなんで言いくるめられるなんて
 大丈夫なんだろうか、彼女……
 尚更一人にしておけなくなってきたぞ


 やや強引な論理の展開を見せはしたが
 女の子はそれでも納得してくれたようで
 どうにかこうにか事情を聴きだして
 彼女を俺が手伝うことを了承してくれた

 何やら、急に行方の分からなくなった
 同級生を探しているとかなんとか
 誰にも何も告げず、彼女はふらりといなくなり
 そんなことは今までになかったから
 少々取り乱して、落ち着きを失していたとか

 少々、という部分は引っかかるが気に留めないでおこう

 彼女の名前は、清水谷竜華というらしい
 大阪の私立高校・千里山女子の生徒だということだった

 もしかしなくても千里山ってアレだよね

 白糸台に次いで全国二位の名門校!
 とびっきりの麻雀強豪じゃないか
 しかもこの時期に制服で来ているということは
 十中八九麻雀部関係ということで

竜華「恥ずかしい話、これでもうち部長なんよ」

京太郎「ほぇ?」

 ぶ、部長!? この娘がっ、ていうかこの方が!?

京太郎「……失礼を承知でお聞きするんですけども」

竜華「?」

京太郎「もしかしなくても……清水谷さんは三年生なのでは」

竜華「そうやけど」

 うわぁ――――――ッ!?

 年上なのかよぉおおおおおおおお

 出会ってからここまでの俺ってば
 メッチャ生意気な態度で振る舞ってるんじゃねーか!
 なぁ―――にが「分かりますか、貴女?」だよ!
 意味分かんねぇよ! 寧ろ俺が分かんねえよ!

 だぁあああ……十数分前の自分を蹴っ飛ばしに行きたい

竜華「? 変なの」

 一人悶絶する俺をそう片付けて
 清水谷さんは携帯で地図を見る

 ああ、いいんですよぼかぁ変で。いいんですよォ……
 初対面の人にあんな失礼な態度をかました挙句
 その人が年上、しかも名門高校の麻雀部部長と来たんだぞ
 そら落ち込みたくもなると思いませんか

 麻雀部部長は関係ないか?

 ま、勝手に落ち込んでても仕方ないか
 清水谷さんに協力を買って出た手前
 そんなことで余計な迷惑をかけるわけにはいかないし

 少し早足気味になったのか
 やや離れた交差点前で携帯と睨めっこする清水谷さん

 小走りに彼女に並んで

京太郎「連絡とかってないんですよね」

竜華「うん……。携帯はホテルの部屋にあったから」

京太郎「ふんふむ」

 連絡がつかないのは、状況として最悪だな


 現代において人探しをする上で
 情報端末類の有無は、発見確率を大きく上下させる
 今回の場合だと、相手の方が連絡手段を持っていないのだから
 実際に足で探し回るしか方策がない

京太郎「心当たりとかは……ないんですよね」

竜華「……ごめんな」

京太郎「いえいえ。ご心配なく」

 行先に心当たりのない人探しには慣れている
 迷子探しといった方が正確かもしれないが

 さっきまで泣きじゃくっていたのが嘘のように
 清水谷さんはけろりとしているが
 穏やかではない内心が綻び出ているのだろう
 曇り切った表情には焦りが浮かび始めている

 どうやらタイムリミットが近いみたいだ
 彼女がこんなにも神経を削って探しているということは
 探し人は千里山のレギュラー、もしくは親友とか
 そういう、少なからず特別な間柄であることは想像に難くない

 ていうか、レギュラーなんだったら
 どうして試合の前日なんかにいなくなるんだ?
 まさか事件に巻き込まれたとかじゃないだろうな

 本当にそれはやめてくれよ
 いざ見つからなくて、解散して
 後々見つかった時にはもう――なんてことになれば
 多少なりとも関わってしまった人間としては
 非常に寝覚めが悪いんだから

 なんとか見つけ出したいところだが……

 ホテルの場所を(已む無く)教えてもらい考える

 本人が自分の意志で出掛け、戻るつもりがあるのなら
 そこまで遠くには行けないはずだ
 行けてせいぜい、この周辺にある埋め立て造成地の
 どこかってくらいだろう

 東京といってもこの辺りは学校や住宅などが多いため
 徒歩で出かけるとすれば行く場所なんてさらに限られてくる

 彼女は、どこに行ったんだ――?

京太郎「……少し当たりはつけてみたんで、行きましょう」

竜華「ほんまに!?」

 驚きと期待でパァと表情を明るくさせる清水谷さん

 そんな顔でこっちを見るのはよしてください
 当たりを付けたってだけであって当たってはいないんですし
 
 手分けする案も考えたが
 制服の清水谷さんを一人にさせるのは危ない
 万が一補導されて、その結果千里山が失格になんてことになれば
 それこそ寝覚めが悪い

 全国二位を清澄とぶつかる前に蹴落とせるチャンスとか
 まず、そんなことは普通考えないでしょ……

 清澄通りを道なりに進み、京葉線と交差する場所まで行く
 
 移動する間、何か気の利いた話題でも振れれば良かったのだが
 未だに桃子以外の女性とは上手くコミュニケーションを
 取れるとは言い難い俺にはそんなことができるはずもなく
 無言のままにただ速足で歩いていく

 傍を通り過ぎる車の音が
 時間を加速させているような錯覚を抱かせるのか
 清水谷さんは、しきりに時間を気にしているようだった
 というか、部長なんだし一人で探しに出ず
 複数人でやっているものだと思っていたのだが
 これまでの彼女の様子からして違うのだろうか……?


京太郎「ここ、じゃないか……」

 まず一つ目の心当たり。それがここ、越中島公園だ

 公園、という名前とは裏腹に特に然したるものがない
 河土手の延長、という風な場所であった

竜華「当たりって、ここ……?」

京太郎「はい」

 見知らぬ土地で目的もなくブラブラするのに公園ほど
 適した場所は他にない。俺もよく旅行なんかに行けば
 近くの公園まで出歩いて、深夜のブランコを楽しんだものさ
 
竜華「…………」

 ギュッと左腕を握りしめた清水谷さんは
 張りつめた表情を暗い水面に向けて、固く唇を引き結ぶ
 
 明らかに口数が減っていることから
 相当思い詰めているのだろうことは明白だ
 もし俺が一緒にいなければ
 このまま河に投身するのではないだろうか
 そう思ってしまうほどの、静かな迫力があった

京太郎「……次、行きましょう」

 まだまだ公園はこの辺りにはある
 それが当たっていることを信じて
 今はできる限りのことをやるしかない

竜華「うん」

 清水谷さんはそう応えるも、石柱の様に動かない

京太郎「清水谷さん?」

竜華「…………」

 ダメだ、こりゃ重症だ

 溜息一つ吐いて俺は清水谷さんの手を引っ掴み歩き出す
 つんのめりながらも、黙ったまま清水谷さんは
 俺に引っ張られるがまま、夜の河土手道を歩いていく

と、ここまでが昨日の遭遇イベント+安価で

次から今日のゾロ目イベントになります。テンポ悪くて申し訳ないです

ゾロ目イベの投下だけは確実にやって、今日は終わりたいと思います

質問等あれば適宜受け付けまする


 先程向かった公園からそのまま南下すると
 また同じような場所に辿り着く

 そこは丁度、川の中央にぽこりと浮かんだ
 小島のようになっていて
 そこを橋が通っている形になっている
 船の係留所になっているのか
 屋形船らしき影が河岸にいくつか並んで見えた
 
 橋の途中から公園に降りれば、先程よりもより水辺が近く
 対岸に見えるビルの数々も少し大きく見える
 
 いた

 ビル群の明かりを受けて、一人の女の子が座り込んでいる

 微風に揺れる肩までのショートカットが
 清水谷さんと対照的で、空を見上げる背中は
 どこか寂しそうで――今にも消え入りそうだった

竜華「トキっ」

 小さく叫んで清水谷さんは、トキというらしい少女に――
 待てよ? トキさんとやらも年上の可能性があるか……
 兎に角も、清水谷さんはトキさんに駆け寄っていく

 清水谷さんと違い、セーラー服ではなく私服のトキさんは
 不審げに背後を振り返って

トキ「わっ!?」

 抱き付いてきた清水谷さんを危なげなく受け止める

 今にもまた泣き出しそうな清水谷さんと違って
 状況が呑み込めないという風にポカンと口を開け
 背中をさすってあげる姿を見ていると
 どっちが行方知らずになっていたのか分からなくなってくる

竜華「ばかぁ……急にいなくなったりして……!」

トキ「……?」

竜華「どんだけうちが心配した思っとるんや!」

トキ「すまんかったな……?」

 どういうことや、とでも問い太げにトキさんは
 不審そうに眉を顰めて、公園の入り口で未だ佇む俺を見る

 しかし、二人の会話がどこか噛み合っていないようなのは
 端から見ても明白で、当事者でもない俺に
 その整合性を取れとか要求されても、どうしようもない

 肩を竦めてみせて、自己紹介くらいはしておこうかと思い
 二人のいる中央部、八角形の三角天井の下へゆっくりと近付く

トキ「竜華、そっちのは?」

竜華「そっちって、失礼やな」

竜華「彼は須賀君ゆぅてな。ここにトキがおるって当てたんやで」

トキ「ほぉ……」

京太郎「どうも、ご紹介に与りました須賀です」

トキ「ふふっ。堅っ苦しいなぁ」

京太郎「年上の女性を目の前にしていますから」

竜華「うちの時とえらい態度がちゃうような――」

竜華「って、須賀君年下なん!?」

 目を丸くして、ガビーンとでも
 擬音が飛び出しそうな勢いで清水谷さんは食って掛かる

 そんな驚かれても……
 訊かれなかったので答えなかっただけなんだけどね


竜華「てっきり大学生くらいやと思ってたわ……」

トキ「うーん……解らんでもないなぁ」

トキ「この身長やし、ド派手な金髪やし」

京太郎「……一応地毛なんですけどね、これ」

トキ「おぉう。それはすまんかった」

京太郎「慣れっこですから」

トキ「ん。そうか……」

 言って、またトキさんは空を見上げる
 つられて俺と清水谷さんも顔を上げるが
 東京の空はやっぱり汚い。一等星の強い輝き以外に
 星の存在を感じることはできなかった

京太郎「星、見えませんね」

トキ「そうやなぁ」

竜華「……アンタもしかして、そのためだけにこんなとこに?」

トキ「? そうやけど……」

竜華「と~~~き~~~!」

トキ「!? な、何?」

 眉の角度をキリキリと上げて清水谷さんはトキさんに迫る

竜華「アンタね、うちがほんまに、ほーんまに心配して」

竜華「須賀君にも迷惑かけたんやで?」

 自分から望んでやったことを迷惑かけたと認定されましても

竜華「大体アンタはいつもいつも……」

 ガミガミガミガミ
 清水谷さんはトキさん相手に説教めいたことを
 早口につらつらと並べているが
 これが関西人特有のマシンガントークって奴なのか
 よくもまあ噛まずにあれだけ単語が並べられるな

 ん?

 あぁ、トキさんが「見てないで、助けてや」と
 アイコンタクトを送ってきているのだが
 正直、トキさんが見つかって以降は俺に関係ないしな
 我関せず、高みの見物をさせてもらいますよ

 はぁ、と溜息一つ。トキさんは
 未だに口を動かす清水谷さんに向き直ると

トキ「竜華さ、何か勘違いがあるみたいやけど――」

竜華「勘違いも何も、アンタが急にいなくなるから」

トキ「ウチは泉に伝言頼むようにゆぅたで」

竜華「……へっ?」


トキ「せやから、泉に伝言頼んだんや」

トキ「『竜華が戻ってきたら、よろしくな』って」

竜華「…………」

 頭痛を堪えるようなモーションで清水谷さんは黙り込んだ
 目を瞑って考え込むようにも見えるその恰好のまましばらくして

竜華「でもっ、泉からは何も聞いてないし……!」

トキ「なーんも聞かずに飛び出したんか」

トキ「メールは確認したん?」

 こくこく、と頷いてトキさんに携帯の画面を見せつけ
 おそらくメールが届いてないのであろうことを
 証明しようとしているんだろう。清水谷さんの表情は必死だ

 トキさんはジトーっとした目のまま
 徐に清水谷さんの携帯を手に取ると
 何やら勝手に操作をし始める

 ヴー ヴー

竜華「ぅわっ!」

 通知のバイブレーションが作動して
 トキさんの手の中にある携帯が震えだした
 おっかなびっくり声を上げる清水谷さんに
 ほれ、と携帯を渡したトキさんは
 俺からすると、かなり呆れているように見えた

 なんでなんだろうな……と、考えて
 その疑問はすぐに氷解されてしまう

 携帯を握りしめ、忙しなく画面を目で追う清水谷さんは
 徐々に通知の内容を理解していったのだろう
 サーッと表情を青ざめさせて、一気に目元に涙を滲ませた

竜華「あかん……どないしよ……」

京太郎「……どうしたんですか?」

竜華「うちが行方不明になっとる……」

京太郎「アィエェエエエエ!?」

 なんで!?

トキ「……そら、誰にもなんも言わず飛び出したんやから」

竜華「な、なんでメールが来んかってん……」

トキ「竜華、外じゃWi-Fiは繋がらんのんやで」

竜華「えっ」

トキ「会場もホテルも使えるからってそのままにしとったやろ」

竜華「えぇ―――っ!?」

 漫画にしたらグルグル渦巻き目になってるんだろうなとか
 頭を抱える清水谷さんを見下ろしながらボンヤリと考える


 てことは何か?
 そもそもの始まりが間違っていたってことは
 清水谷さんにこうして付き合ってあちこち回ったりして
 今こうしているのも、何かの間違いのような気がしてきた

 いやぁ……間違いなんじゃないかなぁ……

トキ「悪かったな、須賀君。竜華がえらい世話かけたみたいで」

京太郎「いえ……いいんですよ……ハハハ」

 結局清水谷さんの勘違いに振り回されてただけか―――ッ! 

 もう乾いた笑いしか出ねえ
 しかしさっきまでトキさんの座っていた丸椅子に
 座って頭を抱える清水谷さんを見てると
 更に何も言えなくなってしまう……

 本人はよほどショックだったのか
 この世の終わりみたいな表情で水面を見つめている
 俺とトキさんは顔を見合わせると
 どちらが先に声をかけるか目線で牽制しあう

 ……うん。不毛な争いはやめよう

トキ「そういや、自己紹介がまだやったな」

トキ「うちは園城寺怜」

トキ「りっしんべんに令で怜。まあ分かり難いわな」

京太郎「珍しい読み方ですよね」

怜「うん。ウチもなんでこんなややこしい名前なんか知らんけどな」

 ヘラヘラと笑い肩を震わせるトキさん改め園城寺さんは
 あまり年上であるということを感じさせない雰囲気だ

 ……年上でいいんだよね?
 清水谷さんと名前で呼び合ってるんだし

 園城寺さんは少しの間、彼女の頭一つ上にある
 俺の顔をジーっと眺める

 清水谷さんがかなりレベルの高い
 それこそ国民的美少女に祭り上げられるレベルだとして
 よくよく見れば園城寺さんもそれに負けず劣らず
 かなり目鼻立ちの整った美少女である

 そして俺は美少女に見詰められると
 照れてしまい人間の形を保てなくなってしまう

 人間の形を保てなくなったら何になるのかって
 そりゃあ麻雀とハンドボールの化身的な何かに


怜「……須賀君とは、なーんか初めて会う気がせんなぁ」

京太郎「なんですか、それ」

 思わず笑っちゃった
 前世の記憶がー、とかじゃあるまいし
 初対面の人間にデジャヴを感じるなんて
 そういうことはないと思うんですけどもね

怜「そか……」

 残念そうに頬を掻く姿を見てると
 どうやら園城寺さんは
 本心から俺と初対面の気がしないと言っているようだった

 だからと言って、実際初対面なのだし
 どうすることも俺にはできないけどね

京太郎「……取り敢えず、問題は解決したことですし」

京太郎「良かったら送りますよ」

怜「おぉー? 中々に積極的やな」

京太郎「女性二人の夜道を放っておけないだけです」

怜「そーいうことにしといたるわ」

 うぜぇ……

 ニタニタと笑いを漏らす園城寺さんは
 ファーストインプレッションとは
 だいぶ異なった印象を受ける

 星を見上げる後姿を見た時には
 薄幸の美少女、深窓の令嬢なんて形容が
 似合いそうな人だななんて考えたが
 そんなこの頭をどこかにぶつけて……
 いっそのこと河に投身するか

 兎に角記憶をリセットしたい気分だった


竜華「ごめんな、須賀君……」

竜華「このお詫びは、東京おるうちに絶対するから!」

怜「もう知っとるとは思うけど」

怜「うちら、千里山女子の選手としてインハイに出るため来とる」

怜「明日よかったら見に来てな」

 一方は断れない程強く、もう一方は意外とあっさりと

 最後の言葉を俺に残して
 二人はホテルの中へと消えていった

 名門校だけあって、いいところに泊まってるんだなー

 時間を確認すれば
 急がないと終電に間に合わなくなる時刻
 もし明日の試合を見に行くのなら
 是が非でも急いで帰らないといけないのだが……

 …………

 急いで帰るかぁ

 泊めてもらってる身で夜の街をフラフラするのもマズいし
 部員の皆にも、あまり心配はかけたくないからな

 ふぅ

 なんだか夜だけでどっと疲れた一日だった


>異能が上昇しました(大)
 清水谷竜華と友好度が発生しました(0→4)
 園城寺怜と友好度が発生しました(0→6)

少し駆け足でしたが、千里山の二人との遭遇でした
まさかイベントコンマを連続で出すとは思ってませんでした

ちなみに最初のコンマが7だった場合、清水谷さんは出てきませんでした

お疲れ様でした

ネト麻の分初期好感度高めな感じか
あと8/8朝行動の時学力上昇のアナウンスなかったけど上がってはいるのかな

ぜっ、前世!?


京太郎「お面掘ろうぜ、お面」

ネリー「そんなことよりお金ちょうだい!」

和「私は苗字と容姿が……」

京太郎「前世だからなぁ」


>>483
安価が取られた時点でステは加算しているので
アナウンス忘れはあっても加算し忘れはないと思います


 8/9(火) 朝 普通 \5000


 朝起きたら、メールが来ていた

 差出人はやはりというか、瑞原プロ
 今のところこの人以外に
 俺に連絡を寄越すあてはないから当然か

 壁掛け時計が8時半を示しているのを視界に入れつつ
 二件届いていた新着メールを開いていく

 まずは一件目

京太郎「…………」

 なにこれぇ

 凡そ人間の扱う言語とは思えない記号の羅列

 パラボラアンテナとか、ハサミとか、魚とか……
 極め付きには同じヒヨコの記号が一個飛ばしで出てくるわで
 全くもって、意味も意図も分からない
 というか分かりたくもない臭いがプンプンする

 こんな暗号染みたメッセージを送り付けてきて
 一体何がしたいんだ、瑞原プロは

 まさかこれが頼みたいことの内容、なわけはないよな……?

 初めからこうやって無茶苦茶な振りをして
 こっちを徹底的に苦しませようって魂胆か
 くそっ、汚い! 流石大人は汚いな!

 朝っぱらから一体何なんだよ……
 なんで俺は難読暗号と睨めっこしているんだ……

 瑞原プロからの妙ちきりんなメール内容に
 暗澹たる気分になった俺は、そのまま次のメールに取り掛かる

 分かんないものはしょうがないよ、放置するしかない
 放置して、後から瑞原プロに文句を言われようとも
 そもそも読めないメールを送り付ける方が悪いのだ
 俺に責任はない。俺は悪くねぇ!


 さてお次のメールは……知らぬ宛先からのものだった
 迷惑メールか、スパムか、まで考えたところで
 よく見るとメールの件名に「瑞原プロが御世話をおかけします」と
 入力されていることに気が付いた
 
 ……御世話をおかけします?

 昨日も聞いたような言葉だが
 俺が一体いつ瑞原プロの世話を焼いたというのか
 そもそも不明な送り主の方は
 何故に俺と瑞原プロに(形はどうあれ)交流があると
 知っているのか――

 うーん……普通に考えたら
 例の事案の時にも同席していたマネージャー(?)の方
 なんじゃないかなぁ、と思うのだけれど
 
 最低限の確認くらいは、やっておくかぁ

 恐る恐る(?)俺は液晶画面に表示された
 新着メール一覧から、差出人不明のそれを表示させる

 ―――――――――――――――――――
 FROM:不明
 ―――――――――――――――――――
 瑞原プロからのメールの内容が
 理解できない、と予想されますので補足を

 本日1500頃、三越銀座店一階
 デンマーク・ザ・ロイヤルにて集合

 とのことです

 このアドレスは捨てアドなので
 返信やその他等のコンタクトは
 不可能とお考えください

 ―――――――――――――――――――

 あら

 メールの内容を簡潔に言うなれば
 瑞原プロの暗号の答え合わせのようだ
 答え合わせってのはこちらが回答を
 用意していないと成り立たないとか
 そんなツッコミがどこかから飛んできそうだが
 あくまで、言葉の綾ですから……

 15時に銀座、かぁ

 その字面だけだと、ただの一学生としては
 かなり気後れのするシチュエーションだよな

 だって銀座だぜ? 銀の座なんだぜ?

 よく分かんないけどすげぇセレブな感じがするじゃん
 俺みたいなヘニョヘニョなガキんちょが近寄るには
 マッポーまで待たないといけないくらいには
 場違いな空気が支配する地域じゃない?
 勝手なイメージだけど

 15時となると、千里山の試合を最後まで見れないかもなぁ
 試合開始が10時でそこから半荘10回なわけだから

 逆説的に考えると今日の解説は瑞原プロじゃあないんだな
 解説の合間に抜け出してこられるほど暇な仕事じゃないだろうし

 あぁ、こちらの予定を全く考慮してないとか
 その辺りについてはとっくの昔に諦めてるんだよね
 瑞原プロとの関係性に於いては、俺の方が
 所謂『弱みを握られた』形になるわけなんだし


 さて……瑞原プロの呼び出しに応じるためには
 可能な限り単独行動が推奨されるが、絶対って訳じゃない
 誰かと一緒にいたとしても、切り抜ける方法はある

京太郎「どうするかな……」


 1.試合を見に行く(一人で)
 2.試合を見に行く(誰かと)
 3.街へ出かける(一人で)
 4.街へ出かける(誰かと)
 5.室内で過ごす(約束の時間まで)

 安価↓2


 8/10(水) 昼 普通 \5000


 試合を見に行って中途半端で抜けるのも嫌だしな
 ここは最初から割り切って
 どこかで時間を潰すことにしよう

京太郎「なーんか大切なことを忘れているような……」


 1.雀荘に行ってみようか   (雀力・異能・技能上昇(小)~(特大))
 2.ゲーセンとか       (学力・器量上昇(中))
 3.ネカフェがあるぞ     (雀力・器量上昇(中))
 4.あてもなくぶらぶらと   (ランダム上昇(大))
 5.観光でもするか      (ランダム上昇(大))
 6.やっぱり試合を見に行こう (学力・雀力上昇(中))
 7.何か忘れてないか、俺?  (特殊判定) 

 安価↓2 123は\800消費します。無効の場合さらに安価↓


 なーんか、こう、引っかかるものがあるんだよ

 焼き魚を上手く食べられなくて
 小骨が喉に引っかかった時のような感じだ

 焼き魚を綺麗に食べる女の子って
 それだけで好感が持てるよね

 いやそんなどうでもいいことは置いといて
 一体俺は何に引っかかってるんだ、何を忘れてる?

 大切な何かを忘れているような……
 そう、確かそれは――


 1.インハイの試合
 2.親戚への挨拶
 3.先輩らへの報告
 4.その他自由安価

 安価↓2


 ……あっちゃあ。マズいよ、マズいよ?

 これ忘れてちゃあ駄目なことじゃないか

 忘れてしまったら、俺何のために東京まで出てきたの?
 と、各方面からどやされてもぐうの音一つでないぞ
 それくらい、大切なことじゃないか

 時間を確認。もう既に始まっているだろうが
 急げばまだまだ間に合うはずだ
 いや! 是が非にでも間に合わせてやる!

 玄関前で足首手足の柔軟運動を行い入念にストレッチ

 急いだ結果怪我しましたなんてのも
 洒落にならないからな
 ハンドボールやっていた頃の習慣ともいえるが

 最寄りの地下鉄駅まで全力で走っていく
 所要時間は大江戸線から有楽町線に乗り換えて15分程度
 なら、駅にたどり着くまでを限界まで縮めるっ

 朝のラッシュタイムはとうの昔に終わり
 スーツ姿がほとんど見えない通りを走り抜けて
 右へ左へと角を曲がり、信号とぶつかるのが予見できれば
 立ち止まらないようにペースを調整する

 首都高速道路の高架下を抜けて
 もわっと立ち込める排気ガスに顔を顰めながら
 永代通りの地下へと潜っていく

 荒い息を立てて切符を買う俺を
 疎らにいる他の利用客らが不審な目で見ている気がするが
 気のせいということにしておこう

 身長182㎝の金髪ヘッドがゼハァーゼハァー言いながら
 目を見開いて地下鉄の切符を買っているなんて
 およそ尋常な光景じゃないけどな!

 汗を拭いつつ、座るのもなんだか据わりが悪くて
 扉の前でソワソワソワソワと忙しなく窓ガラスを
 指で叩きながら目的地までたどり着くのを待つ

 大切なこと、忘れちゃいけないこと

 ギリギリで思い出せたこと

 そう、だって今日は――白糸台のインハイ初戦じゃないか

 これを見に行かずして、何の為に俺はここまで来たんだよ?

2130頃より再開予定


暴走癖があるらしいのですが、自覚はないんですよね

あ、房総半島とか素敵な形をしてますよね。握り易くて

すみません、再開前にコンマだけ取っておきます


7 ゾロ目  イベント

ただし44は別イベ

安価↓

誰か一日終わるときにまとめようぜってことか
そういやWikiとかないな

安価出す時のアナウンスですか……?
考える時間を取る程度であれば可能ですけれども如何でしょうか

>>506
Wikiは編集の仕方とか、よく分からないのでノータッチなのです……

Wikiは二周目突入したときくらいにまた考えます

現状、情報のおさらい自体をこちらからアプローチすることはほぼないです
本文中のどこかに必ず正解となる要素は書いていますので。申し訳ない

>>506さんの仰る通り、区切りとなるところで
まとめる等の工夫をしていただければ……と思います


 最近行動指針がハチャメチャだな……とは思うけど
 だってしょうがないじゃないか、忘れるものは忘れるんだし
 迷ったり、悩んだりしない人間なんていないんだから

 大いに迷走したっていいじゃないか
 一度きりの人生に、絶対的な最適解は存在しないんだし
 戸惑って、分からなくて、立ち止まることもあるさ

 ただし、それで誰かを傷付けるようじゃダメなんだ

 独り善がりなエゴは、自分の中で
 ちゃんと終わらせないといけないから……

 白糸台高校の試合は史上初の三連覇がかかっているだけあって 
 初戦にも関わらず、黒山というのも生温い
 物凄い人だかりができていた
 あれやらこれやらと喚く大衆に混じって
 なんとか会場に入り込む

 しかし――ここで悲劇

 なんと、観覧室は予想以上の超満員御礼により
 立ち見もできないとのことで、門前払いされてしまったのだ
 アレか、入り口にできていた人だかりは
 俺と同じように席などないと追い払われて
 回れ右せざるを得なかった人たちだったのか

 それってどんだけ人集まってるんだよ……
 いくらなんでも注目度高すぎでしょ

 ほら、地元の人は新宿の大モニターとかで
 観戦すればいいじゃない。中継やってるか知らないけどね

 急激に熱が冷めて、体の芯から冷えはじめた錯覚に
 太陽光を浴びようと、ふらふら歩いて会場を後にする 
 やりたいことがなくなって一気にダレてしまった
 一旦こうなると、また何かをしようと気になるのは
 ちょっとやそっとじゃ難しい

 さて、どうしようか

 指定された時間まではたっぷりあるし
 かといって、態々先輩の御祖母さんの家まで戻って
 試合中継を見るのも二度手間になるし

 どこかで試合、見れないもんかなぁ


 1.雀荘に行ってみようか   (雀力・異能・技能上昇(小)~(特大))
 2.ゲーセンとか       (学力・器量上昇(中))
 3.ネカフェがあるぞ     (雀力・器量上昇(中))
 4.あてもなくぶらぶらと   (ランダム上昇(大))
 5.観光でもするか      (ランダム上昇(大))

 安価↓2 123は\800消費します。無効の場合さらに安価↓


 偶数ゾロ目 イベント

 ただし44は別イベ

 安価↓


 最悪、夜にテレビで編集されたやつが流れるだろうから
 それを見て済ませるって手もある
 見るだけなら、たぶんネットでもどこかのサイトで
 タイムシフトしたものが見られるだろう

 有楽町と銀座は目と鼻の先であるから
 遠くに行きすぎなければ指定された時間には
 余裕で間に合うだろう

 西の方へと向かえば、広大な堀に囲まれた緑が見え
 これが所謂、皇居なのだなと感嘆の声が漏れる

 思っていたよりも普通の城郭然としているのだな
 元々の土台は江戸城なのだから、当然と言えばそうなのだが
 四月の遠足で桃子と行った松本城は
 史跡として一般開放されており、目の前のそれも
 由来を同じくしていながらも、未だに人が住んでいる事実が
 どことなく奇妙に感じられた

 さらに南下すれば、有名な日比谷公園に出るのだが、割愛

 誰とも出会うことなく、俺はただ炎天下の東京をふらついていた

 ……俺は本当に何をやっているんだろう?


 12 異能
 34 技能
 56 雀力
 78 学力
 90 器量

 ゾロ目 全て

 安価↓


 指定された時間……の、30分前に俺は集合場所に来ていた

 イメージと違って、銀座も普通の繁華街であった
 勿論普通と言っても、長野の普通からはぶっ飛んでいるが
 少なくとも思っていたよりは常識的な街並みで
 驚いたことといえば、建物の上半分がガラス張りになっているくらいだ

 デンマーク・ザ・ロイヤルなるカフェは
 建物の中央をぶち抜く道路に面した入口を持つ
 いかにもお洒落な外観の店で
 一介の高校生が一人で入るには
 かなりの覚悟と勇気がいるんじゃないか

 放たれるオシャンティオーラに気後れする自分
 罰ゲームか何かなのかと考え込む自分
 もうここまで来たらどうにでもなぁれと諦観する自分
 様々な自分が脳内円卓会議を実施する

 ワーワーぎゃあぎゃあ、ああでもないこうでもない
 屁理屈ばかりこねる脳内人格達に辟易する気分だ
 結局のところ、チキって足踏みしてるだけなんだから

 ……ま、そうは言ってもね?
 やっぱりこれほどお洒落な店であれば
 一人で入って行くのには勇気がいると思うんすよ
 しかも待ち合わせ相手が女性だと、さ

 あぁ……女性って響きに背徳感で悪寒が走る
 桃子、ごめんよ。本意じゃないんだこれは……
 お詫びといってはあれだけど
 ここのお菓子お土産にして帰ろう

 店の前で悶絶すること数分ばかし

 30分前だし、どうせ瑞原プロは来ていないだろ

 そう決めて俺はまた15分くらいしてから出直そうと
 店内をウィンドウ越しに軽く見渡して戻れターンしようとして

はやり「…………」

 ひぇっ

 牌のお姉さんがフォークを口に咥えこっちを見ている

 口から離れたフォークはケーキの乗った小皿に着地し
 ちろり、と唇を拭った朱色の舌が妙に色っぽくて
 不思議と目が離せず、食い入るように見つめてしまう

 そのまま満開の笑みを見せると彼女は手招き

 ――こっちに来いってことか

 もう逃げられはしない。覚悟を極めろ、俺

またしばらく非安価パートが続くので
24時回っても投下がない場合は終了だと思ってください


はやり「須賀君は何かいるかな?」

 お姉さんの奢りだよー
 ここのチーズケーキ美味しいんだよー
 などと、呑気に言ってはいるが
 もしかしてこの人の方が俺よりも
 状況を把握できていないんじゃなかろうか
 前回の邂逅でも思ったが
 瑞原はやりという人の思考回路は
 少なくとも常人のそれじゃない

京太郎「いえ、お構いなく」

 こんな所でまた借りは作りたくなかった
 目をらんらんと光らせてこちらを覗き込んでくる
 瑞原プロを片手で制し、メニューを開いてざっと読む

 ランチ・ブランチ・ディナーの各種取り揃えは勿論のこと
 紅茶やコーヒー類も充実し、コーラなんかも置いてある

 お洒落でお堅い系の店かと思ったら意外とそうでもないのだな

 店自体の雰囲気は、それこそ欧州系で統一され
 御伽噺の世界から飛び出したような感すら漂わせている
 壁に描かれた巨大な絵には、北欧っぽい兵隊やら
 花や牛、山高帽の御爺さんが細かく描かれていた

 瑞原プロという人のイメージにぴったりの店だ

 店内に目を光らせていた店員にコーラを頼んで
 見たことのないデザインを居た椅子から
 半分腰を浮かせて背筋を伸ばす
 面接か何かを彷彿とさせる体勢

 俺が早く本題に入ろうという空気を
 悶々と立ちめかせているのを察していないのか
 瑞原プロは魚介やらブルーベリーで色鮮やかな
 サンドウィッチ状のものをフォークで口に運び
 顔を綻ばせながら咀嚼する

 ……この人、本当に俺と
 干支が一回りするくらい年が離れてるんだろうか
 公式プロフィールでは28だったはずだけど
 今こうして見るからには、凡そ30目前には見えない

はやり「昔の人は言いました。――果報は寝て待て」

京太郎「は?」

はやり「まぁまぁ、集合時間はまだ先なんだから」

はやり「慌てない慌てないっ」

 慌てるも何も、集合する面子は
 俺と貴女で勢揃いしているではないか

 それとも何なの?
 国家権力的なアレとか、司法権力的なアレが
 この場に同席するっていうんですか!?
 もしかしなくても、俺の人生詰んでるんデスカ―――ッ!?


 あぁ……そう考えると瑞原プロの妙な態度も納得がいくな

はやり「もうお前の人生は残り数日なんだ……」

はやり「その間くらい、美人に好意的に接してもらえるという」

はやり「いい想いをたっぷり味わうんだな……ククク……」

 ってか! 悪い顔が似合いますね、瑞原プロ! 俺の妄想だけど!

 机の上で頭を抱える俺を
 不思議そうに眺め小首をかしげる瑞原プロ
 その一連の動作すら、俺を嵌める為の
 策略の一部なんじゃないかと疑ってしまう
 疑い出したらキリがないのは分かっているが……

 こんなに渋い味のするコーラは初めてだよ
 しかも、想定される最悪の場合、これが娑婆で飲む
 最後のコーラになるかもしれないんだよな……
 やーばい。憂鬱だ

はやり「あっ、来た来た♪」

 瑞原プロの言葉にビクッと肩を震わせてしまうのも
 致し方ないんだよ……
 だって、死刑宣告みたいに聞こえない!?

 てか、やっぱり俺たち二人だけじゃないんだね
 これはもう俺を豚箱にぶち込む使命を帯びた
 何らかのA級エージェント以外に有り得ないじゃないか!

 入口から背を向けて座っている為
 どんな人物がやって来ているのかは分からないが
 カツ、カツとヒールか何かが床を叩く音が耳朶を揺らし
 寒気にも似た感覚――天江さんや、テレビ越しに見た
 有珠山の大将から感じた、あの感じがゆっくりと
 背中から這いよって来た

 この寒さは自分の行く末を不安に思う心から出たものじゃない
 もっと別の何か……圧倒的な力を前に怯え竦む
 本能から出た根源的な寒さ――

「はやりさん。彼が、ですか?」

はやり「そう。彼が、だよ」

 少し色素の薄い髪と眉を無感情に揺らし
 スーツ姿の女性が俺と瑞原プロを見下ろしていた
 光に乏しい眼からは読み取れるものはなく
 外向きにハネた後ろ髪は
 そういう髪型なのか癖っ気なのか

「大丈夫なんですか?」

はやり「たぶんね。確証はないけど、確信はあるってとこ」

「ノーウェイ……。普通は論外です」

はやり「でも信じてくれるんでしょ?」
 
「……貴女だけですよ」

 苦々しくそういうスーツの女性に
 瑞原プロは満足げに笑いを向けた
 この二人のやり取りからして
 この人は警察や弁護士ではないようだけど……


 じっくりと観察していたのが気になったのか
 俺の方についっと視線を向けた女性と
 不意打ち気味に目線が逢ったものだから
 気まずくて思わず逸らす

京太郎「えっと、瑞原プロ? この人は一体……」

はやり「えっ?」

京太郎「えっ」

 何か驚くところがあったのだろうか
 素っ頓狂な声を上げる瑞原プロに
 俺も鸚鵡返しで素っ頓狂な声を上げる

 なんだなんだ、どういう意味だ……

「…………」

 あっ、えっ、なんか落ち込んでる!?

 表情は先ほどと差して変わらないはずなのに
 目の色は明らかに落胆の感情を浮かべており
 心なしか先程よりもしょんぼりしているような

はやり「須賀くーん?」

 えっ……これ、俺が悪いの……?

「……いいんですよ。ノープロブレム」

 明らかに声のトーンが落ちている
 気にするな、との意味の言葉とは裏腹に
 カタコト英語から滲み出るガッカリ感……

 やっぱり俺が悪いんじゃないですかやだー!

 お通夜の如き静まり返ったその場の空気を断ち切るためか 
 ゴホンゴホン、と瑞原プロはわざとらしく咳払い

はやり「それじゃあ! メンバーも揃ったことだし」

はやり「今日の本題に入りましょうっ」

 引き攣った表情で無理矢理宣言する瑞原プロ
 落胆から脱却できていないスーツの女性
 半分残ったコーラを前にする金髪ヘッドの俺

 いやぁ……

 入らなくてもいいんじゃないかなぁ

一段落したので、ここまで。お疲れ様でした

はやりんに呼ばれたのは一体誰なんでしょうか

照>京>衣>咲

くらいじゃないでしょうか

ただ、ころたんや咲さんが劣っているというわけではなく
強い相手を強いと正しく認識できないってだけです


良子「初めまして。私、戒能良子と申します」

京太郎「初めまして。須賀京太郎です」

 ピシッとスーツを着こなす姿は
 正しく社会人の女性といった風で
 挨拶を交わす俺たちを交互に眺めている
 瑞原プロとは大違いであった

はやり「良子ちゃん、変装は? 変装っ」

 脇に置いてあった鞄から
 やたらでかいサングラスを取り出して装着
 トレードマークのツインテールを下ろし
 どこぞのブランド品のような服を着ているせいか
 今の瑞原プロは、完全に有閑マダムとかそんな感じだ

 戒能さんはそんな瑞原プロから目を逸らし

良子「あー……すっかり失念していました」

良子「なにぶん、急いで来たものですから」

 そっかー、と何故か残念そうにアヒル口になる瑞原プロ

 変装する理由って、スキャンダルが云々とかの対策か
 まあ、瑞原プロほどの有名人になれば必然
 ましてや世間ではアイドル雀士扱いされてるわけだしな

良子「変装、と言ってもはやりさん」

良子「須賀君で死角になるような位置に予め座っておいたり」

良子「普段使わない店を指定したり……」

良子「充分に対策は練ってあると思いますが?」

はやり「はややっ。流石は良子ちゃんだねぇ」

良子「……ホワイ、何故でしょう。褒められた気がしません」

 小慣れた掛け合いの遣り取りからして
 二人はかなり親しい間柄であることがうかがえる
 まずお互いに名前呼びってのもあるけれど

良子「それに――」

 戒能さんは目頭を揉んで息を吐くと
 チラ、と俺の方を見て

良子「どうせ私なんて、その程度の知名度ですから……」

 スクープになりようがない、と言外に付け足たして
 蒼色鮮やかなグラスに注がれた水を口に含んだ
 今にも盛大な溜息が漏れでそうだったのを、誤魔化す様に

 どこを見ているのかよく分からない目線を追っても
 店内で揺れているデンマーク国旗しか見当たらず
 結露した水滴が夥しく張り付いている自分のコップに視線を戻す

 なんかよく分からないけども
 先程のことを根に持たれているようだ

 知名度って言うからには戒能さんも有名人なのか?
 タレントか、アナウンサーか、政治家とか、弁護士とか

 ……弁護士は勘弁してほしいぁ

はやり「本当に良子ちゃんのこと知らないの? 須賀君」

京太郎「えぇ、まあ。そうですね……」

 どうしてか断言するのが憚られるような気がして
 曖昧な返事をもにょもにょと尻すぼみになりながらする


はやり「インターハイを見に東京まで出てくるのに?」

 再度の念押しに、無言のまま頷くと
 瑞原プロは片手を顔に当てて、目をパチクリさせる
 我関せずと外の風景を眺めていた
 戒能さんの前髪が店内の空調で揺れた

 ……態々ここまで五月蠅く聞くってことは
 戒能さん、麻雀関連の有名人なのか
 それもやたらと有名そうなことを仄めかしている辺り
 知る人ぞ知る、ってわけでもなさそう

はやり「良子ちゃんはねー、なんと!」

はやり「去年、日本プロ麻雀リーグの新人王を取った期待の新星なんだよっ」

京太郎「へぇえ……」

はやり「しかも一部リーグのだよ? 二部でも三部でもなくて」

 日本のプロ麻雀リーグに二部も三部もあるのか……
 目の前に座っている、あまり歳の離れていなさそうな
 戒能さんが、トッププロの一角でした――なんて事実より
 そっちの方が驚きだわ

 新人王ってことは戒能さんは20~22くらいなのか
 それにしては瑞原プロの方が若く見えてしまうのは
 戒能さんが大人っぽいのか、瑞原プロが子供っぽいのか

 あ、戒能プロだな。こりゃ失敬

良子「……どーしてはやりさんが自慢げなのかは分かりませんけれど」

良子「私としては、多少なりとも名が知れていると」

良子「そう自負していたのですが、まだまだのようですね」

京太郎「あー……」

 机の上にのの字を書いていじける戒能プロ

 俺は頬を掻きながら、助け船を出してはもらえないかと
 淡い期待を抱いて瑞原プロの方を見るのだが

はやり「…………」

 とてもいい笑顔で返された。ちくしょう

京太郎「えと、プロにはあまり興味がなくて、ですね」

良子「……?」

京太郎「いつかはそこに立ってみたいって想いはあるんですけど」

京太郎「今はまだ、目標にするにも遠すぎて……」

京太郎「目の前のことで一杯一杯なんです」

 山を越え、谷を越え、森林限界を踏み抜き
 誰も到達したことのない高み、その先にある景色
 俺はそれが見てみたい、俺は一番になりたい
 その想いも、志も揺るぎなく不変のものである

 だけど、高望みしてしまえば――

 途端に目指すべき場所の高さが絶望的なものに変じ
 挫折して、妥協してしまうこともあるだろう
 できる限りそうはならないために、今の俺はただ
 目の前だけを見て、歩いているんだ


京太郎「だから、もっと自信を持ってもいいと思います」

京太郎「寧ろ、プロという世界で栄光ある賞をもらったんでしょう?」

京太郎「その実績はたかが一介の高校生に知られなかっただけで」

京太郎「価値を失ってしまうほどのものなんですか?」

良子「それは……そうですけど」

はやり「気にしすぎるのは損だよ、良子ちゃん」

良子「損、ですか?」

はやり「うんっ」

 まさか援護射撃が来るとは思わず
 戒能プロと並んで楽しそうな表情の瑞原プロを振り見る

はやり「自分のことを知らない人がいるんだったら」

はやり「その人も含めた、も―――っと沢山の人に」

はやり「一人でも多く知ってもらえるようにって、また努力できるんだもん」

はやり「気にするだけ損損♪」

 うじうじ悩んでいじけるよりも
 自分が努力できる余地があるんだと捉え
 より実力を高めようとする……

 なんと前向きで、荒唐無稽な
 とても、アイドルらしい考え方なんだ

 この人はたぶん、物心ついた時からそうやって
 ずっと、自分を輝かせようと
 弛まぬ努力をしてきたのかもしれない

 戒能プロは面食らった表情を徐々に消していき
 最終的には、最初の無表情へと戻り
 目を閉じて小さく笑うと、こう言った

良子「やはり、年長者の言葉は違いますね」

はやり「おねーさんだからねっ」

 えへん、と仰け反って胸を強調するものだから
 零れんばかりの特大サイズの例のアレが
 目のやり場に困る挙動を見せ
 実際に目のやり場に困った俺は虚空を見つめる

 あぁ……
 
 瑞原プロもそうだけど、戒能プロもなかなか
 いいものをお持ちですよね……
 スーツ越しにも分かりますよ、ええ

 そう言えば清水谷さんも素晴らしかったし
 本命彼女の桃子は言わずもがな
 もしかして俺ってばそういう女性に縁があるのだろうか!?

 だがしかし、駄菓子菓子
 幼馴染の姉妹は……うん。ソウダネ
 殺されそうだからこれ以上現実逃避の暇潰思索はやめよう

良子「……そういうことにしておきますよ」

 口調は苦々しく、しかし嬉しそうな声音で戒能プロは言う
 緊張しているのか、彼女はまた口に水を含むと
 今度は俺に面と向かって――頭を下げた


良子「高校生相手に大人げないところを見せてしまいました」

良子「ソーリー」

京太郎「いえっ、俺の方こそ――」

良子「無知を罪と断ずることはできません」

良子「知ろうとしなければ知りえないことも、自然とありますから」

 ジッと俺の目を見つめ、ゆっくりと戒能プロは言う

 知ろうとしなければ知りえないこと――
 それは俺がプロ麻雀士に興味がないことを指しているのだろうが
 何故だろう……? それ以外の、もっと別の何かが
 戒能プロの言葉には含まれているような気がした

 まるで俺の内面を覗き込むような瞳の奥には
 緑青色の炎が、ゆらゆらと揺らめているような
 そんな光景を幻視する

 ここは私の顔を立てると思って納得してください

 そう言われてしまっては
 返すべき言葉も理屈も気持ちもなく
 俺は壊れた人形のように
 首を縦に振るしかなかった

戒能さんってこんな感じで大丈夫でしょうか。不安です

ちょっと体調が優れないのでこれで終わりになるかもしれません
申し訳ない

あら、いつの間にやら復活してたんですね

明日から通常営業……ではなく少し早い時間から始めようかと思います


 速 報 落 ち る ま で の あ ら す じ


京太郎「東京に来たぞ」

竜華「怜ーっ! 迷子の怜ィーっ!」

怜「迷子なんは竜華の方や……」

はやり「はやりのことも忘れちゃダメだぞっ」

良子「私もいますよ」

SPW「俺もだぜ!」

京太郎「アンタァーダアットレィ!」


はやり「今更言うのも変だけど――」

 沸々と泡立つカプチーノを前にして
 俺と戒能プロを等分に見た瑞原プロが切り出す

はやり「やっぱり、良子ちゃんを知らない須賀君の方が変じゃないかな」

京太郎「……そうですか?」

はやり「うん。だって、あれだけのことをやったんだし……」

良子「はやりさん、その話はやめませんか?」

はやり「えぇー」

 必死さすら見える、慌てた様子で瑞原プロを止める戒能プロ
 とっておきの面白い話を取り上げられた子供の様に
 非難の声を上げる瑞原プロ

良子「知らない方がいいこともあります」

良子「みだりに間違った情報で私の人物像を」

良子「誤認してもらいたくもありませんし」

 そこは大丈夫じゃないかなぁ、と猫撫で声で
 にじり寄る28歳に「ノーウェイノーウェイ」と返す戒能プロ

 まるで蚊帳の外という感じの光景だが
 それ以上に、瑞原プロが口にしようとしていた
 戒能プロがやったこと、とは一体何なのだろうか
 プロ雀士であり、ある程度名がしれているはずの彼女が
 新人王を取ったという要因以外でより一層有名になる何か……

 タイトル戦で天和したとか
 有名なプロに鮮やかに勝利したとか
 誰それの親戚とか……これは違うか
 うーん……パッとしない予想ばかりだ 


 1.聞き出す
 2.スルーする

 安価↓


 人間、やるなと言われたことの方がやりたくなるし
 絶対に押さないでくださいと書いてあるスイッチこそ
 押したくならないだろうか

 本人が嫌がっているとはいえ
 途中まで言いかけられてしまっては
 気になって仕方のないのが人情というもので

京太郎「良ければ詳しく教えてもらえませんか?」

 半分身を乗り出す様にして俺は言った

 好奇心や興味は勿論のこと
 少し、寂しさや期待のようなものが
 入り混じった心境だったのは否めない

 戒能プロに抑えつけられ、不満そうなアヒル口を
 してやったり、と得意げな表情に一変させたのは瑞原プロだ

はやり「ほら、須賀君もこう言ってるよっ」

良子「……マジですか?」

京太郎「マジです。大マジです」 

良子「オゥ、マイ……」

 額と眉間にそれぞれ縦横の皺を寄せる
 器用な芸当を見せて戒能プロは軽く肩を落とした

 彼女を有名人にした出来事ってのは
 そんなに知られたくないことなのか
 初対面の人に対してこうなんだから
 よっぽどのことなんじゃないだろうか……

 今更だが、戒能プロに悪い気がしてきたぞ

 そんな俺の内心を知ってか知らずか
 背もたれに身体を預けた戒能プロに瑞原プロは

はやり「良子ちゃん?」

 意味ありげに視線を送って呼びかける

 だけど断言したっていい。おそらく意味なんてない

良子「好きにしてください。サレンダー、お手上げです」

 半ば開き直ったのか、表情の色を取り戻し
 やや投げやりに戒能プロは答える

 ……なんか聞かなかった方がよかったんじゃないかなぁ

 楽しそうに「そっか♪」と呟く瑞原プロを前にしては
 この後悔は最早手遅れだが

はやり「良子ちゃんが違う意味で有名になってしまった――」

はやり「そう、それは昨シーズンオフのことです」

 低い声音で急に重厚な語り口調になった
 瑞原プロに面食らって口の中の水を噴きそうになった
 すんでのところで堪えたのだが……
 いくらなんでも似合わなさすぎるだろう
 ルンルン♪キャピキャピ☆って感じが平常運転の人が
 いきなりドキュメンタリーのナレーションみたいな
 厳かな雰囲気を出すんだぜ?

 その切り替わりの上手さ、速さに
 感心するところなんだろうけど
 俺の中ではそれ以上に、笑いの方に
 パラメーターが振り切ってしまっていた


はやり「見事に新人王・ルーキーオブザイヤーに輝いた良子ちゃんですが」

はやり「その授賞式の席で事件は起きました……」

はやり「年間の様々な実績を持った選手たちが一堂に集い」

はやり「栄えある賞を頂くこの記念の席は」

はやり「一部の局だけとはいえ、テレビ中継もされていました」

 両目を閉じて滔々と語る瑞原プロ
 意識を彼女の話に集中しているからか
 妙に周りの音が大きく聞こえてくる

 集中している時こそ
 周りの音をよく拾ってしまうってあるよね?
 ない? そうか……

はやり「早朝から始まったにも関わらず」

はやり「終始和やかな雰囲気のまま式は滞りなく進み」

はやり「このまま何事もなく終わるかと思われました」

はやり「しかしっ!」

はやり「事件は全ての賞の授与が終わり、受賞者たちが」

はやり「一斉に壇上へと昇った、最後の局面で起きてしまったのです」

京太郎「…………」

 遂に真相が来たか……!
 緊迫感の高まりを感じ、半ば意識的に固唾を飲む
 それに呼応してか、戒能プロも
 やや真剣な面差しで瑞原プロを注視する

はやり「式典の司会を務めたとある大御所タレントは」

はやり「その行き過ぎた行動が、一部では非常に有名な人だったのです」

はやり「詳しいことは割愛するけどねっ」

 静かな雰囲気を騒がしくて明るいものに戻すと
 瑞原プロは悪戯っぽく笑んで、片目を閉じた
 下手糞なウィンクに見えるそれの意図は分からず
 俺は無言のまま頷いて、続きを促す

 まぁ……ここまでくればもう大方の予想はつくのだが

京太郎「それで、どうなったんですか?」

はやり「……受賞者が登壇し、順番に心境や」

はやり「来シーズンの抱負を語っていく最中」

はやり「一番端っこに立っていた良子ちゃんに、大御所の魔の手がっ」

はやり「彼はおそらくあまりにも式典が長引くせいで」

はやり「我慢の限界が来ていたのでしょう……」

はやり「いつも他のアナウンサーや芸能人にするように」

はやり「良子ちゃんに手を伸ばしたのです」

京太郎「…………」

 やっぱりか……


 しかも散々好き放題やった人間が野放しって
 テレビ業界えげつなさすぎでしょ……それでいいのかよ
 瑞原プロも自分の番組を持っているだけあって
 そういう、業界の闇みたいなものには詳しそうだしな
 劇画のような語り口調の中に生々しさがある

はやり「しかし――相手がマズかった」

はやり「これが局アナや小さい事務所の芸能人だとすれば」

はやり「いくらでも揉み消すことができたでしょう」

はやり「良子ちゃんはそういうことに無縁なプロ雀士であり」

はやり「高卒新人、穢れを知らぬ乙女なのです」

はやり「当然、業界のことも何も知らないので」

はやり「良子ちゃんは凶行に及んだ彼に対して」

はやり「一切の躊躇いも持ち合わせていなかった!」

はやり「触られたのを確認し、即座にその手を捻り上げ」

はやり「投げ飛ばし、関節を極める良子ちゃん!」

はやり「『公然とセクハラですか? 警察呼びますよ』」

 器用に戒能プロを真似る瑞原プロ。すげぇ似てる

はやり「その様子はテレビで中継され、残酷にも全国のお茶の間に!」

はやり「瞬く間にネット上で話題になる良子ちゃん!」

はやり「『期待の新人王が大御所をぶん投げた(笑)』」

はやり「『腐敗するテレビ業界を切る女・戒能』」

はやり「『かつての経歴は中東で傭兵をやっていた!?』」

はやり「『戒能良子がソロモン王を使役して役満ツモった件』」

はやり「などなど……」

はやり「大手掲示板だけでなく、SNS上でも多くの人の呟きに乗り」

はやり「良子ちゃんは、一躍時の人となったのです……」


 唖然、茫然、何と言ったらいいのやら……

 存分に語り終えて満足しているのか
 目を瞑ったまま余韻に浸る風な瑞原プロと
 まさに、どんな表情をしていいのか分からず
 顔を赤らめて俯く戒能プロに挟まれて
 店内のBGMと空調の音を聞く

 成程、そりゃあ有名になるわけだし
 積極的に知られたいとは思わないわな

良子「あれは――そもそもはやりさんのせいじゃないですか!」

 沈黙の帳が降りるテーブル上で
 平然とカプチーノを啜る作業に戻った瑞原プロに
 声を上げたのは戒能プロ本人だった

 聞き出した手前、何も言えないのだが
 彼女のやや取り乱した様子を見ていると
 聞かなきゃよかったかも、と思う

良子「プロ雀士ならこれくらいできて当たり前って」

 そう言えば瑞原プロも見事な投げっぷりを
 披露したことがあったな……投げられたのは俺だが

 あれだけ鮮やかなのを見せられて
 プロ雀士ならこれくらい余裕だから、なんて言われた日には
 確かに、近所の柔道教室を探して
 徘徊してしまうのも仕方ない気がする

良子「貴女がそう言うから……!」


良子「態々コマンドサンボを学んだのにっ!」


京太郎「……え?」

良子「え?」

はやり「うん?」

 こ、コマンド、サンボ?

 な、なんですか、それは……

 B級ハリウッド映画のタイトルか何かですかね……

時間かかりすぎですね。申し訳ない……

一旦中断します


京太郎「ところで……どうして戒能プロがここに?」

 彼女が一体どういう経歴を持っている人物なのか

 これについては一通り理解したと思う
 多分に雑多で余計な情報が含まれている気もするが
 兎に角も、戒能良子(りょうこではない)を俺は認知した

 その上で、どうして彼女がこの場にいるのか

 俺と瑞原プロとの、口にするのも恥ずかしい一件にまつわる
 今回の集会と、彼女がどう関係しているのか
 また、彼女はそもそものことを知っているのか

良子「あぁ、今朝のメール。送ったのは私です」

 念のため捨てアドを利用しましたが、と前置きしつつ

良子「はやりさんのメールは、お分かりかと思いますが暗号化されていて」

良子「解読できる方は非常にレアですから」

良子「まさか初めて送る相手にまでやるとは思いませんでしたけど……」

はやり「はやや」

 悪びれる様子もなく明後日の方向を見る瑞原プロに
 ジッと視線を投げかける

 さっきから、その、はややってやつは何なんだろう……

 いい歳した大人が、と思わないでもないが
 そういう人なのだと強制的に納得できてしまえる
 瑞原プロという為人が空恐ろしくもある

 見る人が見れば「キツイ」だの「イタイ」だのあるんだろうが

 俺は特に、そういうことは感じなかった
 何でだろうな?
 周りにそういうタイプの人間はいないはずだが

 ていうか、俺の質問の答えにはなってなくないか?
 どうして戒能プロがここに、という疑問に対して
 メールを送ったのは私だ、ってのはちぐはぐじゃないか

はやり「……気付けば話が脱線気味だし」

はやり「本当の本当に、今度こそ本題に入ろうかっ」

 時計を見、ここに来てからと同じテンションで
 瑞原プロはそう宣言する
 時刻は戒能プロが来てから30分ほど
 窓の外で輝く太陽も、やや傾き始めていた

良子「あまり引き伸ばすのも得策ではないですしね」

はやり「うんうん。インハイの試合が終わっちゃって」

はやり「マスコミが流れてくる、なんてことも」

はやり「あるかもしれないからねっ」

 うわぁ……それは考えたくない事態だ……

 今の状況をパパラッチされて
 如何わしい週刊誌の特集なんて飾った日には
 勢い余って校舎の屋上から転落するまである


良子「……まぁ、片方の試合は既に終わっているからこそ」

良子「私はここにいられるわけですけど」

はやり「そこは白糸台――もとい、宮永さんに感謝、かな?」

京太郎「白糸台の宮永って、宮永照、ですか?」

良子「イエス」

 思わぬところで耳にした知り合い、もとい幼馴染の名前に
 驚き半分、嬉しさ半分で身を乗り出す様にして
 俺は戒能プロに問いかけていた

良子「初めて彼女の闘牌を見ましたが、噂に違わぬ豪腕っぷり」

良子「正面からやれば私も敵わないと思った程です」

はやり「しかも、同じ卓には北部九州最強の新道寺もいたんだよね?」

良子「はい。それはもう、新道寺を含めて」

良子「完膚なきまでにボコボコでした」

京太郎「そう、ですか」

 勝った、んだな……白糸台は
 見に行けなかったことがとても心残りではあったが
 勝ったと聞いて一心地着いた気分だった

 勿論、チャンピオンの照さんが負けるなんて心配は
 してはいないんだけどね?

 それと、これとは別というか

 照さんも咲も、順調に勝ち上がっていることに対する
 安堵感と言えばいいのだろうか。そんな感じだ

はやり「んん~? 須賀君は宮永さんに興味津々、かな?」

京太郎「興味っていうか――」

 幼馴染なんです、と言いかけて俺は口を噤む

 何を勝手に人の個人情報を漏らそうとしているんだ
 馬鹿正直に申告する必要はないし
 したところで、この場における状況が変わるわけでもあるまい


はやり「興味じゃないの?」

 言いかけて、途中で止めた俺を不思議そうに見て
 瑞原プロは再度問いかける
 品物を見定める目利きのような雰囲気を感じ
 俺は息を呑み、口元から顎にかけて撫でつける

京太郎「興味というよりは――」

 なんだろう、俺が照さんを見る目線や気持ちというのは

 そら、遥か昔小学生の頃には
 強く興味と好奇心を引かれる対象であったことは
 まず間違いないだろう

 だけど、時間が経っていつの間にか疎遠になって
 意識の中から存在が消えていき
 最近になるまで特に接触らしいものもなかった

 そして現在だって、昔と変わらないような
 姉弟関係にも似たものを俺は照さんに感じている

 それじゃあ、その気持ちってのを表現するのに
 どういった言葉が適切になるのだろうか
 興味ではなく、どんな気持ちを
 俺は照さんに抱いているのだろう?

京太郎「――憧れ、ですかね」

 気付けば、手の届かない存在になってしまっていた照さん

 それを羨んでどうのこうのという気持ちではなく
 ただ、純粋に無性に憧れてしまうのだ

 だってそうじゃないか?

 俺が目指そうと志した到達点に
 照さんは既に手が届きそうになっているんだ
 ならば、彼女に憧れずして一体誰に憧れればいいんだ
 いつか彼女に並び立つ日が来たとしても
 超えることはできないかもしれない
 そう、感じさせてくれる人っていうのは
 目標を定める上では重要なことなのではないだろうか
 常に超えるべき対象が見えていればこそ
 慢心せず、前に進むことができるのだから
 
 できる限り、照さんに対する個人的な感情を抜いて
 発言したつもりだったのだが

 瑞原プロは俺の言葉、或は表情から読み取れるものがあったらしく

はやり「そっか」

 とだけ言って追及してこなかった

 どんな形であれ納得してくれたのなら十分だ
 これ以上何か訊かれると、余計な事まで喋りそうだからさ

一日ぶりです。ネット繋がらなくてルーター換えたり
ファイル保存し忘れて書いていた続きがなくなったりしましたが生きてます

なんだかやたら長いはやりんパートで須賀
今日も今日とて終わりそうになさそうです


良子「先程の質問の答えですけれど――」

 思い出したように戒能プロはそう切り出した
 そう言えばそんなものもあったな、という感慨で
 俺は目線を戒能プロへと向ける

 少し言い淀むようなしぐさで瑞原プロを見て
 彼女はコップから水を一口だけ口に含む

良子「はやりさんの口から言う方が早いんじゃないでしょうか?」

はやり「はやっ……そうかなぁ?」

良子「いい加減話を進めませんか」

 今のところ――
 話をする、するとは言ったがその時ではない……
 みたいな感じで会話は脱線を続けており
 軌道が修正される気配がない

 その現状がもどかしいのか
 ただ単に早くことを終わらせたいだけなのか
 戒能プロは

良子「話し辛い内容なのは承知しています」

良子「しかし、時間がないのも事実ですよ?」

はやり「…………」

 窘めるような言葉に
 どこを見ているのか分からない焦点のズレた目線を
 虚空に向けて、人差し指を頬に当てる瑞原プロ
 
 話し辛い内容か……

 戒能プロの恥ずかしい話を容赦なく暴露した人が
 話し辛さから無言になる内容ってどんなだよ

はやり「まず前提として、はやりはストーカー行為を受けています」

 時間にして数秒、戒能プロの言葉から無言だった
 瑞原プロの第一声がそれだった

 話の内容の見えなさに、思わず自分の方を指差して
 二人の顔を見直すが、どちらも苦笑いだった。死にたい
 震える指を下ろしてコップに口をつける

はやり「もっと前から、と言っても最近のことなんだけど」

はやり「ちょっと陰湿な人に付き纏われてるみたいなの」

 ストーキングするくらいですからね。陰湿でしょうよ
 しかし瑞原プロはベテランの感があるとはいえ
 流石アイドルとでも言うべきか
 ストーキングなんてことする人もいるんだな

 感心してる場合じゃないか

はやり「元々、須賀君を投げちゃった時だって」

はやり「まさかこんなとこまで追いかけて来るの!?」

はやり「なんて、驚いちゃったのが原因だったし」

京太郎「ふんふむ……」

 成程、少し防衛行為にしては過剰だったとは思ったが
 そういう事情が下地にあってのことだったのか
 自分の過去の行為を肯定するつもりはないが
 タイミングは最悪だったのだな……


 片方の腕をぎゅっと握りしめ瑞原プロは

はやり「最近、妙にエスカレートしてきててね」

はやり「以前は視線を感じるくらいだったのが」

はやり「住所の付近にも表れるようになったみたいで……」

京太郎「警察とかに相談は? それこそ、プロチームの人とか」

 ガチな犯罪事案であれば俺なんかよりは
 国家権力の方が圧倒的に役に立つであろう
 それにプロチームであれば法務スタッフとかも
 いるだろうし……

はやり「実際に被害が出なければ警察は動かない」

 険しい顔をして瑞原プロはぴしゃりと言い放つ
 ここに来て初めて見せた、人間らしい感情の発露に
 面食らってしまう

はやり「意外と杜撰なものだよ、社会なんて」

はやり「それにこっちは相手の尻尾も掴んでないからね」

 瑞原プロはそう言って二枚の写真を取り出した
 片方は監視カメラの映像のようなもので
 もう一方は、かなり手ブレの激しい色の暗い写真だ

はやり「せいぜいがこの程度」

京太郎「……見ても?」

 首だけで頷いた瑞原プロの目の前から
 俺は二枚の写真を手に取って眺める
 どちらも、中肉中背の男である以外は
 特徴のない風体にしか見えない

 最悪なことに、顔も判然としてないしな

 手ブレの酷い写真の方は
 遠目ではあるが男の顔も写っている
 しかし撮影時間のせいか手ブレのせいか
 やはり、どんな人相なのかは分からない

 ただ、体格や服装は似通っているし
 なんと言えばいいのだろうか……
 写真から発せられる空気、いや、雰囲気?
 そういう、目では見えない感じが告げている
 この二枚に写っているのは同一人物だ、と
 
 信じてもらえないだろうし、口にはしないけど

良子「仰る通り所属する大宮にも既に報告済みです」

良子「しかし彼らも大事にしたくないのか――」

 ついっと戒能プロが視線だけ動かして
 店舗外の舗装道路に目を向ける
 俺はそれにつられるようにして目線を遣る

 付かず離れず、といった距離に
 精悍な顔つきをしたサラリーマン風の男が立っている
 電話をしている風でありながら、その鋭い眼光は
 ゆっくりと周囲を見渡し、時折こちらを見る
 


 あれは? 

 目線だけで問いかければ、意を得たりとばかりに
 戒能プロは頷いて「大宮の関係者です」と言う

良子「あの程度の護衛を差し向ける程度で済ませようとしています」

はやり「……護衛よりは監視って方が近いと思うけど」

良子「はやりさん……」

 監視……

 相談を受けたから護衛をさせるなんて体裁で
 実際は瑞原プロが独断で動くことを牽制するための駒
 何かが起こってからでは遅いのに
 我関せずという風な対応は、不満にもなるだろう

 しかもストーカー被害だ
 俺は現実に遭ったことがないから想像するしかないが
 常に、誰かから監視されていることを
 意識しながら生活しなければならないというのは
 とても、辛いことなのでは

 それにも関わらず、瑞原プロは
 できるだけ平然としていつも通りを装い生活している
 ――物凄い人だ

良子「ええ。しかしこのままだと」

良子「何時生活に支障が出始めてもおかしくはない」

良子「騒ぎになってからでは遅いですから」

京太郎「だから――行動に出ると?」

 肯定。神妙な顔つきで瑞原プロも頷いて目を伏せる
 
 頼れるものが既になくなっているのであれば
 自ら行動するしかない

 その理屈も、気概も、事情も理解できる
 しかし聊か無謀なんじゃないか?
 相手に対してこちらが優位に立っている点はない
 あの二枚の写真だって、事態を動かす
 決定的なものにはなりえない

 それに、個人的な懸念もあってだな……

京太郎「まさかとは思いますけど」

京太郎「俺に頼みたいことっていうのは」

良子「ザッツライ」

はやり「そのまさか、だよ」

はやり「須賀君に協力してもらいたいの」

 真摯な目つきで瑞原プロは俺を見る


 状況を内心で反芻し、頼みごとの内容を再確認し
 現実離れしたシチュエーションに愕然とする
 なんなんだこれ、なんだって俺は
 プロ麻雀士に請われて犯罪者と戦うんだ?

 瑞原プロに対する卑劣な行為に関しては
 大いに憤慨し、追求しなければならないと思うし
 自分も同様の行いを働いてしまった過去があるから
 その負い目からも、彼女に協力をしたいとは思う

 しかし――不確定要素が強すぎるのだ
 相手がリビドーを持て余したただの一般人だったなら
 まだ条件もマシになったに違いないだろうに
 完全に素性の知れない相手となると、リスクが急上昇する

 どれだけ正義感に燃えていても
 俺はそれ以上に自分の命が惜しいのだ
 東京の夜道でストーカーを待ち伏せして
 その相手が武術の達人でしたとか……考えたくもない

はやり「周りの人も頼れない、警察は動いてくれない」

はやり「そんな今のところ、はやりが頼れるのは――」

はやり「普段は愛媛で活動している良子ちゃん」

はやり「そして、須賀君」

はやり「普段のはやりと接点のない二人にしかできないことなの」

 相手はストーカーであるのだから
 勿論のこと瑞原プロの交友関係もある程度は洗っているのだろう
 そうなると、瑞原プロの周辺で自由に動けるのは
 俺と戒能プロ、だけになるのか……?

 しかし依然としてリスクが高いことは否めない
 もし仮に、ストーカーが探偵などを使って
 瑞原プロのことを洗い浚い調べていたらどうするんだ?

 俺との関係までは掴めなかったとしても
 戦力が半分になっている時点で詰んだも同然だ
 元体育会系とはいえど一高校生でしかないからな
 自慢じゃないが、身長だけが取り柄だ

はやり「勿論、タダでやってほしいなんて言わないつもりだよ」

 眉を顰めて難しい顔を作り熟考する俺に
 瑞原プロはそう言葉をかけてきた

 成程、瑞原プロの方もリスクは認識しているらしい
 そのリスクに見合うだけのリターンは用意すると
 彼女が言っているのは、おそらくそういうことだ

 俺が興味を示したことに安堵したのか
 ほぅ、と息を吐くと瑞原プロは
 幾分か先の様子を取り戻したように
 顔色が柔らかいものに変わった

はやり「できることとできないことは、あるけどね」

 うん?

 これは遠回しに『何が欲しいのか?』と訊いているのか?
 それとも、選択権とメリットを委ねた時点で
 彼女に協力する言質を取ったとするための質問なのか……

 邪気のない表情で俺を見る瑞原プロの表情からは
 何の色も気取ることができずに、俺はテーブルに視線を落とす

 リターン、か

 できることできないことがあるとは本人の弁だが
 それならば、できる限りのことで
 リスクに見合うだけのメリットが欲しいな
 正体不明の犯罪者と戦うんなら、さ



 1.瑞原プロはどうお考えですか?
 2.プロ雀士と、対局がしたいです
 3.えーっと、以前のことでですね……
 4.サインください!
 5.自由安価

 安価↓2


 7 ゾロ目でイベント
 ただし44は悪いイベント

 安価↓

今日はこの辺りで……色々と申し訳ない
明日にはようやくはやりんパート終わります(予定)

お疲れ様でした

このスレバッドエンドだとどうなるんだろ
即バッドで終了その選択肢からやり直すならバッドも見たい気もするんだが、それはマイナスイベントとしてそのまま続行なら良い選択をしていきたい

今回は追加でいいことがあったってだけです。ただし44だと……

基本的に一発バッドというのはなくて
悪いイベントや行動を積み重ねていった結果、バッドになるという感じですかね
勿論即バッドに直行するイベントもないわけではないですけれど

>>588
バッドになってもロードはないのです
道端にリセットボタンが落ちてる訳もないので


京太郎「えっと、ですね……」

京太郎「変な頼みかもしれませんけど」

はやり「うん?」

京太郎「プロの方と、対局がしてみたいんです」

はやり「はやや……」

 ついさっき自分の口から「今はプロに興味ない」とか
 そんなことを行ってしまった手前
 非常に言い出しにくかったし、相手も混乱するだろうが
 俺がプロ雀士に興味がない、というのは
 あくまで一面的なものに過ぎない

 その言葉だけでは俺の真意を説明するのに正確ではなくて
 だけれども、不足しているというわけでもない
 
 非常にややこしいが、俺は本当に
 今の段階でプロには興味がないのだ
 目標にしては遠すぎるし、踏むべきステップも多い

 では、この申し出の答えとは何なのか?

京太郎「一度、味わっておきたいんです」

京太郎「どんなに足掻いても敵わない、絶対に越えられない」

京太郎「完膚無きまでに叩きのめされる、絶望を――」

 麻雀を始めた頃は、いつも隣にそいつがいたんだ

 どんなに努力しても、どんなに知恵を凝らしても
 一向に勝てない日々が続いていた

 だけど、俺はそれでへこたれるなんてことは
 一度だってなかったんだ
 勝てないから面白くない、と切り捨てるのではなく
 敗北ですら自身の糧になると愚直なまでに信じて
 隣り合わせの絶望と俺は付き合ってきた

 けれど、いつからだろう?

 勝つことが当たり前になってきてしまっている自分がいた

 このくらいの相手であれば勝てる
 この相手には勝てて当然だろう
 勝てるかどうか分からないが、勝ちたい

 そうやって相手の実力を見透かして
 勝ちで得られるその先の展望よりも
 勝ちそのものに執着するようになっていた

 それじゃあダメなんだ。それじゃあ前に進めない

 現状に満足するだけならサルにだってできる
 だけど、俺は人間だ。ただの人間なんだよ

 人間は前に進むことができる
 より良く在ろう、より良く生きようと
 弛まぬ努力することができる

 結局はそれと同じ事なんだ
 前に進んでいくことを放棄して
 勝ちを拾って満足するだけでは終わりたくない

 だから絶望が必要なんだ

 絶望するからこそ、希望は輝いて見える
 儚くて、美しくて、縋りつきたくなる程の
 強い輝きに満ちている……

 そういう考えがあったからこその申し出だった
 プロという絶対的強者との戦いから
 自分の在るべき姿を再確認したい


 大仰な言葉で補足説明したせいか
 妙にこれ以上に口を挟みづらい雰囲気になっているが
 沈黙の帳を破ったのは、惚けたような視線で
 俺の顔を見る戒能プロで、彼女が言うには

良子「……マゾヒスト?」

京太郎「違いますって!」

 椅子から半分ずり落ちかけて俺は否定する

 なんでだよ、なんでマゾヒストなんだよ……

 確かに、プロ相手に「叩きのめされたいです」とか
 そういう風に取られてもおかしくはないんだけどさ……
 でも、もう少し言葉は選んでほしかったです

良子「オゥ……最近の高校生は進んでますね」

京太郎「だから違いますからね!?」

 兎に角も、小難しいことをグダグダと並べたが

 俺の本質は単純明快

 目の前の強い相手と戦いたい――

 ただ、それだけのことなのだ

 俺と戒能プロが
 くだらないやり取りをしているのを見てか
 ようやく瑞原プロは笑ってくれた

はやり「そのくらいだったら大丈夫だよ、たぶんね」

はやり「特別にそういう機会を設けてっていうのは」

はやり「難しいかもしれないけど」

京太郎「あ、その辺の采配はお任せします」

京太郎「……元々俺は、何かを要求できる立場じゃありませんから」

 よくよく考えれば――
 俺は瑞原プロ相手に誓約書まで書いたのだから
 そのことを前面に押し出されてしまうと
 ノーリターンでの要求を呑むしかなくなる

 だが、彼女は敢えてそうせずに
 しかもこちらに見返りを用意すると言ってきたのだから
 きちんと考慮してくれるだけでも感謝するべきだろう

 瑞原プロは人差し指をこめかみの辺りに当てて
 ぐりぐりと回しながらなにやら考えるポーズ
 考える瑞原の彫像、みたいなタイトルでもつけて
 駅前の広場に飾ってみるといいんじゃないだろうか
 その関係のファンから聖地として崇められるぞ

 ……これから俺は、行き過ぎたファンを止めに行くんですけどね

 詳しいことはまた夜に連絡する、ということで
 本日はこれにて解散となった
 念の為に、と戒能プロの連絡先まで頂いて
 恐縮するばかりであったが

良子「ノープロブレム。まだまだ私も新人、ですから」

良子「それに、少し興味もあります」

 と、よく分からないことを言われた

 どういう意味なんだろうか?
 考えるにも材料が足りなさすぎる



>帰宅します
 夜に連絡が来るようです


 047 ゾロ目で、別視点から少しイベント
 ただし44だとなし

 安価↓


 8/9(火) 夜 普通 \5000


京太郎「今日も一日疲れたな……」

 仕方のないこととはいえ
 毎日いろんなスケジュールが詰まってるからな
 そろそろ来るだろう瑞原プロからの連絡次第では
 明日以降の予定も恐ろしいことになるが……


 1.テレビ  (学力上昇(大))
 2.交流   (友好度上昇(小))
 3.麻雀教本 (雀力・異能・技能いずれか二つ上昇(大))
 4.ネト麻  (雀力・異能・技能上昇(小)~(特大))
 5.散歩   (異能上昇(大))
 6.早寝   (体調向上)

 安価↓2 2が選ばれた場合再安価(無効の場合さらに安価↓)


 PCは持ち込んでいないため携帯からになるが
 連絡が来るまでの間は、ネト麻で時間を潰そう
 女性陣らと交流するのも悪くはないが
 あまり俺自身の騒動を知られたくもないし
 巻き込むなんて以ての外だしな……

京太郎「知り合い、誰かいるかな……」


 特殊判定

 0 モブ+フレンド(呼び出せない可能性もあります)
 4 モブ(強)
 7 自由安価(高校生雀士一人)

 ゾロ目 7  44 4  それ以外 0

 0になった場合は再安価出します

 安価↓


 フレンドリストから呼び出せる雀士がいませんでした

 →モブとの対戦になります

 モブ雀力=コンマ下二桁

 モブ甲 安価↓
 モブ乙 安価↓2
 モブ丙 安価↓3


 ネト麻 東風戦

 手加減なし・技能一種類使用
 (どれを使用するかはこちらが乱数ソフトで抽出します)

 モブ甲 (85)
 モブ乙 (86)
 モブ丙 (29)
 たろー (172)


 モブ甲《色順読み》使用→自身の雀力+25
 モブ乙《渡り打ち》使用→ネト麻では効果なし
 モブ丙《一発消し》使用→ネト麻では効果なし
 たろー《ベタオリ》使用→ネト麻では効果なし

 モブ甲  安価↓
 モブG  安価↓2
 モブH  安価↓3
 たろー  安価↓4

>>605はコピペミスなので気にしないでください

ネト麻は雀力200を越えた辺りで難化修正を加える予定です
具体的にはモブ雀力=コンマ下二桁×2に変更という形で


 モブ甲 85+25+76 186
 モブ乙 86+88   174
 モブ丙 29+66   95
 たろー 172+48   220

『対局を終了します。貴方は1位です』

 圧勝、とまではいかなくても
 十分に大将と言ってもいい対局だった
 これくらいのレギュレーションの相手であれば
 まず負けることはなくなってきているし
 そろそろ上の段階に行かないとダメだな

 格下と言い切るのも、自分が実力者みたいに
 思われてしまって気が引けるが
 卓を囲んだ彼らは間違いなく格下だろう
 趣味で麻雀が打てればいい、くらいの気持ちで
 チャンスがあればとにかく喰らい付く!
 といった風な気概が感じられないのだもの
 ……逆にそこまで必死な雰囲気を出しているのも
 実のところ、俺だけなのかもしれないけど


>対局ボーナス・一位
 該当ステータスが上昇しました(特大)


 047 ゾロ目で気付く
 それ以外で呼ばれる。ただし44だと寝ちゃう

 安価↓

交流か散歩を選んでいれば、遭遇からイベントが始まってました
例のあの娘たちの登場ですね。一旦中断します


 時間を見れば、まだまだ寝るのには早く
 ネト麻で勝ってなお、消化不足の否めない身としては
 もう一度くらい対局してもいいかな、なんて
 考えていたんだけれども

 瑞原プロ(もしくは戒能プロ)からの連絡もまだで
 こうした、いつでも応答できる状況を手放すのも躊躇われる

 さて、どうしたものか

 東京に来てからこっち、あちこちを動き回ってるせいか
 なかなか身体を休めることに集中できておらず
 軽くではあるが、体が怠い

 しかし寝るわけにもいかないんだよなぁ
 プロとの対局がかかった事案の連絡を待たないと
 いけないわけなんだし……

京太郎「……ん?」

 車が急ブレーキをかけたような音が外から聞こえて
 何事かと、俺は四つん這いで障子の前まで這っていく
 二足歩行を憶える前の赤子はこうやって移動するものだが
 成程、確かにこれは結構楽だ

 障子に手をかけ、まさに開けようとしたその時だった

桃子「京さーん、起きてるっすか?」

 障子の向こう側に見慣れた影が映り込む……なんて
 幻想的なことは起きず、桃子の俺を呼ぶ声が聞こえてきた

 こんな時間に何の用だろう?

 彼女の訪問を無下にする理由など
 100億光年の彼方を探しても見つかるはずなどなく
 俺は何の気なしに、四つん這いのまま障子を開いた

京太郎「いますよ――」

 頭が真っ白になった

 いや、視界が真っ白になったというべきか

京太郎「…………」

桃子「…………」

京太郎「…………」

桃子「……京さんのえっち」

京太郎「…………」

 俺はそっと障子を閉じた


京太郎「ごめん。でも、悪気はなかったんだ……!」

 だって、だって……! 不可抗力じゃないか!
 今の体勢から立ってる相手を見ようと思ったら
 首を上げるしかないわけで
 それで、あんなに短いスカート履いてるなんて
 誰が想定できるんだよ!

 あぁ、そうだよ!

 もっと普段から彼女の動向をチェックしてなかった
 俺が悪いんだよォおおおおおおおお
 その日の服装くらいちゃんと把握しておけば
 こんな恥ずかしいことにはならなかったっ!!!

桃子「怒ってるってことはないんすけど」

桃子「……やっぱり、時と場所と雰囲気は、選んでほしいっていうか」

 あるぇー?

 思ってたより反応は悪くない
 寧ろ、ドンと来いみたいな雰囲気すら感じるのは
 一体全体どうしてなんでしょうかね……

 四つん這いを解除して立ち上がり、膝を払う
 障子越しに会話するのもなんなので
 そろそろと障子を開ければ、先程と同じように
 桃子は部屋の前で立ち尽くしていた

京太郎「……本当に怒ってないの?」

桃子「はいっす」

 恐る恐ると訊いてみれば、桃子は頷く
 
桃子「そのくらいのことで目くじらは立てないっす」

桃子「京さんのことは信じてるっすから」

桃子「それに、えと、少しくらいなら私も……」

 顔を真っ赤にしてごにょごにょと
 聞き取れないような声量で口籠る桃子

京太郎「……なんだって?」

桃子「や、やっぱりダメっす! まだダメっす!」

京太郎「?」

 何を言ったのだろうと訊き返してみればこの反応である
 一体何がまだダメなんでしょうかね……わからん

桃子「京さんは、どう思ったっすか!?」

京太郎「はいぃ?」

桃子「見たんすよね?」

 それはもうバッチリと

桃子「なら、どうだったっすか?」

 な、突然何を言い出すのこの娘……!?

 本音を言わせてもらえれば、そらもう眼福でしたよ
 柔らかそうな下半身を包む白色の布地が
 控えめながらも確かな存在感を醸し出して
 黒っぽいのとか着けてそうなんて俺の妄想を
 瞬間的に塗り替えるくらいの破壊力が

 なんて言えるわけないだろ……

 いくら恋人相手とは言えども
 こういうことを平然とした顔で言えてしまうほど
 俺はまだ純粋さを失っていない……と信じたい!


 しかし、どこか期待するような眼で俺を見上げる
 桃子の視線に対して、何も言わないわけにもいかない気がして
 俺は……俺は……


 1.いいんじゃないかな
 2.もっとじっくり見ないと分からないな
 3.う、嬉しかったぜ?
 4.そんなことを言う口は塞いでしまえ!
 5.そっと抱きしめる
 6.自由安価

 安価↓2


京太郎「いいんじゃないかな」

 口を突いて出たのはその言葉だった

京太郎「うん。よかったと思うよ……」

 腕を組んで頷いて似合っていたぞとのニュアンスを
 殊更に強調するように演出する

 ……だぁああああああああああああああああ!!!

 何でっ、俺はっ、そんなことしか言えないんだっ!

桃子「そう、っすか」

 満更でもないような表情で桃子が擦り寄ってくる
 顔を伏せる一瞬、少し見せた寂しげな表情を問い質す前に
 彼女の柔らかい体が俺と重なり合う

 硬直して動かない頭で、桃子の背中に手を回すべきか否かと
 迷って、手を出しては引っ込めてを繰り返していると
 俺に密着した体勢から顔を上げて桃子の方が俺の手を握ってきた

 数瞬の、見つめ逢い

桃子「先輩たちが呼んでるっすよ」

京太郎「先輩たちが? 俺を?」

桃子「はいっす。鶴賀学園麻雀部集合っす!」

 先程までの様子を振り切るようにして
 片腕を上げて笑って見せる桃子に
 俺は、なんだよそれとぎこちなく笑い返して
 そっと、繋がれた手を握り返した


京太郎「なーんで卓の用意なんかするんだ?」

桃子「ちょっと変わったお客さんの為っす」

 俺は桃子に連れられるまま、蒲原(祖母)家の納屋に来ていた
 ここに置いてある全自動雀卓に用があるから
 というのが理由の十割だが……
 なんで全自動雀卓があるんだ、とか
 それが必要になる来客って一体何だ、とか
 様々な疑問は尽きないのだが

桃子「それはお楽しみってことで」

 そうやって答えることをはぐらかされてしまっている

 お楽しみも何も……この時間に来客
 それも全自動雀卓が必要になる来客って
 どんな来客なんだよ

 台車を駆使して全自動雀卓を
 女性陣が寝泊まりする離れに運び込もうと
 何の気なしに離れの扉を開いた時だった

京太郎「……っ?」

 頭が一瞬重くなるような違和感に顔を顰めて
 思わず室内に対して鋭い視線を走らせる

 この感覚……どこかで憶えがある

 しかし、そんな俺の思惑など露知らぬ桃子に急かされるように
 俺は全自動雀卓を室内へと運び込んだため
 雲をつかむ様に、スルリと手の内から違和感が消えていく

京太郎「消えた……?」

 桃子が疑問符付きの視線を俺に寄越すが
 それに対しては、何でもないとしつつ―― 
 電気のついてない廊下の先まで見渡しても
 勿論そこには、なにもなかった


京太郎「御届け物でーす」

ゆみ「須賀君か。スマナイ、急にこんなことを頼んで」

京太郎「お安い御用ですよ」

 こんなクソ重たいものを女性に運ばせるのも気が引けるしな

 出迎えてくれた加治木先輩たちの手伝いを遠慮しつつ
 気合を入れて台車から全自動雀卓を下ろす。重たい
 既に人数分の椅子は用意してあったので、その中央に置く

 蒲原先輩がいないのが気になって、室内を見渡す
 冷房の効いた離れは前回見た時と大きく変わってはいないが
 強いて言えば、テーブルやソファが端に片付けられている
 おそらく全自動雀卓を設置するためにそうしたんだろうが
 そもそも、雀卓を必要とするシチュエーションって――

「えっ……?」
「どうしたの、宥姉? ってぇ……」
「お、男の人なのです……!」
「金髪……」
「……ぅ?」

 見知らぬ五人組が、そこにいた

 いや見知らぬ、というのは語弊があるな

 俺は彼女らを知っている
 勿論、加治木先輩の纏めた牌譜を読んで
 テレビ越しに試合を見たことがあるだけだが
 全く未知よりはマシに違いない

 ドラが手牌に集中する先鋒―― 松実玄

 萬子での手牌作り傾向のある次鋒―― 松実宥

 鳴きの速攻が売りの中堅―― 新子憧

 随一の安定感を持つ副将―― 鷺森灼

 そして、素人同然に見える大将―― 高鴨穏乃

 今年のインハイ、奈良県代表・阿知賀女子の面々が
 各々、不意を突かれたような表情でこちらを見ていた

 正直不意を突かれたのは俺の方だし
 なんで彼女たちがここにいるんだろうか、とか
 今すぐ先鋒の松実さんに詰め寄って問い質したい気分だったが
 加治木先輩に横目で制されてしまっては動けない

 しかしみんな結構見てくれのいい娘だな……
 俺は美少女に長時間見詰められると
 人の形を保てなく――ってこのネタはもうやったな

ゆみ「そういえば紹介がまだだったな」

 してやったり、という風に笑みを浮かべると

ゆみ「うちのもう一人の一年生、須賀君だ」

 加治木先輩は俺の方を見て、促す

京太郎「……初めまして、須賀京太郎です」

 戸惑いがないわけではないが
 先日、千里山の御二方と出会ったり
 瑞原プロや戒能プロと連絡先を交換したりで
 感覚が麻痺しているのか
 今の状況にあまり動じていない自分がいた

対局までっ……行きたかったけどっ……!
そこに持って行くまでまたかかりそうなので今日はこの辺りで

少しアンケートをばとりたいのです

Q.インハイ期間終了後の日程について

 1.9/1までスキップ
 2.9/22までスキップ
 3.長めのプロローグを挟み一周目終了
 4.その他ご意見あれば


あ、9/22っていうのは大会の前日になります

明日の再開前に決めますので、締切もそれくらいです


淡「そんな装備で大丈夫ー?」

京太郎「大丈夫だ、問題ない」

こんな電波を受信した


31132111312なので1ですね

2が多いかな、と思っていたら3の方が多い結果に
友好度を上げるメリットが薄いのが理由ですかね?
確かに、現状だと恋愛的な面での
安価スレの面白さは提供できていませんから
仕方のないことではあると思います
……ここはもう彼女とイチャイチャするしかないので
イチャイチャすら提供できていないのなら……猛省します


京太郎「それで……蒲原先輩は?」

 動揺しない自分自身に動揺しつつも
 そんなことをおくびも見せず、俺は加治木先輩に訊く
 どうして彼女たちがここに、との思いも
 丁寧にラッピングした視線を送ってみるのだが
 
ゆみ「ゲストを呼びに行ったよ」

 と、だけ答えが返ってきた
 どうやらアイコンタクトでの意思疎通は都市伝説だったらしい

 しかし……この期に及んでまだ人が増えるのか

 阿知賀女子の皆さんに、蒲原先輩が連れてくるというゲスト
 宴会か何かでも始まるんですかね?
 卓を囲んで交流しましょう、とかそんな感じの
 ……夜にやることじゃないと思うけど

 個人的なことを言わせてもらえると
 これ以上見知らぬ人が増えるのは
 精神衛生的に悪いんだよなぁ
 居心地の悪さというか、ただでさえ女性ばかりなのに
 友達の友達、みたいな知り合い未満が増えると
 肩身が狭い感じがしませんこと?

 雀卓に歩み寄り、阿知賀女子の面々を見渡した加治木先輩は
 どうやら本当に麻雀を打つつもりらしい
 ここまで用意しておいて打たないのも変かもしれないが

 先輩につられるようにして俺も
 改めて阿知賀女子の面子を見定める

 比較的、今時の女子高生らしい松実(妹)や新子さんに比べ
 何故かジャージの上だけを着ているようにしか見えない高鴨さんや
 夏場なのにマフラーを着けている松実(姉)に
 飾り気のない服装でぽつねんと立っている鷺森さん

 異色の軍団というか、なんというか
 女子校の生徒ってのは往々にしてこんなものだろうか?
 女子校といえば千里山もそうだったな
 記憶の通りならば、清水谷さんは制服で
 園城寺さんは新子さん系統の私服だった
 ……うーん、申し訳ないが参考にならん

 加えて、何故だか彼女らの視線は
 心なしか俺の方に向いている気がするのだが……


睦月「蒲原先輩、少し戻るのが遅れるそうです」

ゆみ「そうか。なら、蒲原が戻ってくるまでは私たちで回そう」

 部屋の方に意識を戻してみれば
 加治木先輩が回転椅子を弄び

ゆみ「各校互いに二人ずつで交代していくローテーションでどうかな?」

ゆみ「そちらも、こちらも」

ゆみ「部内での対局は飽きるほどやっているだろうしな」

 加治木先輩の視線に、新子さんが両手を背中に隠した
 ふと高鴨さんの方を見れば、凄い数の絆創膏が
 両手に貼られており――それが牌を握り続けることで
 出来たマメだというのはすぐに解った

 何故って、俺にも似たような経験があるからだ
 
 麻雀ではなく、ハンドボールである
 麻雀の方はマウスを握っている時間の方が長いから
 なかなかマメができないのさ

 取り敢えずそれは置いておくとして
 ハンドボールの練習でボールを握る日々で
 マメをこさえたことがるから分かった。分かってしまった
 阿知賀女子の彼女らがどれほどの努力を積み重ねて
 今こうして東京の地に立っているのか

 この間テレビで試合を見た時
 阿知賀女子はAブロックだったよな
 戒能プロの話では、白糸台のいる卓では
 新道寺というところが二位抜けをしたようだし
 
 と、なると……彼女らが対戦したのは
 全国二位の千里山女子
 園城寺さんと清水谷さんのいるチームか

 彼女らは勝てたのだろう、おそらく
 負けたのならば態々こんな見知らぬ相手の所に
 雁首揃えて転がり込むなんてしないだろうし

 ただ――勝てたにしても、叩きのめされたんじゃなかろうか

 彼女らの困窮したような曇った表情を見ていれば
 ぼんやりなんとなく察することができる
 何せ相手は全国二位の千里山だ。しかも準決勝では
 それを上回る白糸台との戦いが控えている


 今の自分たちでは勝てないと悟ったのだろう
 格そのものが違うんだと、思い知らされたのだろう
 努力を積み重ねてきたからこそ理解できる
 一朝一夕では越えられない、絶対的な差を識った
 挫けもするだろう、諦めたくもなるだろう
 そんな、どうしようもない壁にぶつかって――

穏乃「はいっ! お願いします!」

 それでも――

 それでもなお、彼女たちは諦めない

 何がそこまで彼女たちを突き動かしているのか……
 それは分からない
 燃え滾る瞳の向こう側に映っているのは
 一体何なのか、誰なのか

 明確なことは、彼女たちは次も勝ちたい
 全国一位と二位を相手にして、それでも勝ちたい
 勝って、その先へと進みたいという心意気

 ……なんだ、彼女たちも俺と同じじゃないか

 性別も、生まれも、育ちも、境遇も
 何もかもが異なるはずの他人が、この時ばかりは
 まるで何十年も付き合ってきた朋友のように
 感じられてしまっている

京太郎「……俺にやらせてください」

ゆみ「須賀君?」

 突如として口を開いた俺に、加治木先輩だけでなく
 その場にいた全員が虚を突かれたような目線を俺に向ける

 普段であれば恥ずかしくて
 穴があったら入りたいくらいだが
 今はどうしてか、ひどく心地よい

京太郎「対局するんでしょう?」

京太郎「でしたら、一番槍はこの俺に任せてください」

 拳で胸を叩き、できる限りの自信を表現する

 本当はもっと別の意図からの発言であったが
 これはこれで本心でもある


 いち早く復帰した加治木先輩は

ゆみ「ほう? 志願とはいい心がけだな」

 挑戦的な笑みを浮かべて俺を見上げる

 この人も、案外緊張しているのかもな
 なにせこれから相手をするのは全国区の猛者
 長野の強豪たちとでは、また一味違うだろう

 しかし――だからこそ、俺は闘いたい

京太郎「俺も大概、麻雀馬鹿ですから」

ゆみ「違いない」

 軽く笑い合って、流れるように俺は雀卓の前に着く

 目の前に広がる四角い卓上と
 綺麗に並べられた牌を前にして
 不思議と懐かしさのような心地が湧いてきた
 それほど長い間触れていないわけではないのに
 どうしてこんなに――安らいでいるのだろう

ゆみ「一人は決まったな。こちらがあと一人として」

ゆみ「そちらはどうするんだ?」

 沈黙を保っていた彼女らに
 加治木先輩が水を向ければ
 顔を見合わせる阿知賀女子の面々

 誰が行く?
 あたしは後でもいいし
 私も別に……

 声には出していないが、こんな感じか?
 ……ここまでやって来るなんて
 がっついた側面がある一方で
 こういうところで譲り合いを演じるとは
 また不思議な連中だな……

 個人的には誰が出てきても問題はない
 打ち筋は一通り牌譜を見て確認しているし


 16 松実玄
 27 松実宥
 38 新子憧
 49 鷺森灼
 50 高鴨穏乃

 安価↓~↓2 重複した場合さらに↓

 また鶴賀から一人

 1.津山睦月
 2.妹尾佳織
 3.東横桃子
 4.加治木ゆみ

 安価↓3


ゾロ目ボーナス……いります?
と言っても、阿知賀の二人目が自由選択になるだけですけれど

 1.ゾロ目ボーナスください!(阿知賀から一人自由選択)
 2.いや、いらないよ。松実(妹)を泣かしたい

 安価↓~↓3


 121……になるのかな?

 友好度に少しだけボーナスをつけるのはやりましょう。ほんの少しですけど

 松実(姉)は確定で、もう一人は誰やねーん?

 1.新子憧
 2.鷺森灼
 3.高鴨穏乃

 安価↓2


灼「じゃあ、代表してまずは……」

 おかっぱ頭が特徴の鷺森さんがそう言って席に座る
 代表して、ってことは彼女が部長なのだろうか
 阿知賀女子の学年構成までは記憶していないから
 誰が年上で誰が年下なのやらさっぱりだが

穏乃「……ぅ?」

 高鴨さんは……間違いなく俺と同じ一年生じゃないかな
 いや、高校生かどうかすら怪しいとか
 そう言うツッコミは、求めてないんで……ハイ

 俺が言うのもアレだけど
 高校生離れしてるよね身長が、全体的に
 まあ、俺の知る最少身長高校生である
 天江さんには誰も敵わないんだけど

 子供扱いするなー! の声が妙に懐かしい
 龍門渕の方々も東京に出てきているようだし
 暇があれば桃子と一緒に天江さんに
 会いに行くのもいいかもしれない

宥「……灼ちゃんが行くなら、お姉ちゃんが行こうかなぁ」

 おっとりとした口調で続いたのは松実(姉)さんだ
 ぽやぽやとして、柔らかい雰囲気を纏った松実(姉)さんだけど
 それをぶち壊すほどの違和感を同時に持ち併せているのは
 このクソ暑い中東京夜道を、マフラー巻いてここまで来たってことだろう

 暑くないんだろうか、とか
 汗で蒸れたりしないんだろうか、とか
 色々と訊きたいことはあるけども
 今は関係ないし……

  牌譜を見た限りだと、彼女がこのチームでは
 一番厄介な相手、という印象だったのだが
 先日見た中継では中堅の新子さんの方が評価されていた
 最近のトレンドが鳴きの速攻で
 それと噛み合うような副露センスの光る新子さんが
 高く評価されるのも分からないでもないが……

京太郎「…………」

宥「?」

穏乃「……須賀って人、なんでこっち見てるの?」

憧「知らないわよ、そんなこと」

玄「ぅう……」

 こそこそ喋ってても聞こえるんだよなぁ……
 大した内容じゃないし、どうでもいいけれど 

 兎に角、新子さんからは何も感じない
 天江さんや戒能プロのような、怖い感じが微塵もないのだ
 ……勿論、照さんっていう例外もいるけどね
 あの人からはそういった感じを憶えたことがない
 インハイチャンプなんだし、俺の知る中では
 少なくとも最強の一角のハズなんだけどなぁ

 さて、こうして阿知賀側の準備が整ったところで
 ではこちらは誰が出るのだ、という段階に移る
 俺はもう決まっているから、必要なのはあと一人


 順当に行けば加治木先輩か
 ここ最近成長著しい妹尾先輩か
 ……という俺の算段とは裏腹に
 我こそは、と名乗り声を上げたのは

桃子「ここは私に任せてくださいっす」

ゆみ「東横……?」

桃子「京さんが出るのなら、同じ一年生として」

桃子「並び立たずしてなんとするって奴っすよ」

 俺と同じように胸に手を当てて
 加治木先輩に語り掛ける桃子は
 どこか少し、焦っているように見えるのは
 俺の気の迷いか何かだろうか……

ゆみ「ははは、なんだそれ」

 ふと気にかかったことも加治木先輩の笑い声で霧散する

ゆみ「だが、そう言うなら任せてみようかな」

ゆみ「津山、妹尾。異論はあるか?」

睦月「問題ないです」

佳織「大丈夫ですっ」

ゆみ「よし。それなら見せてもらおうか」

ゆみ「新生鶴賀麻雀部の力ってのを」

桃子「はいっす!」

 意気揚々と卓に着いて鷺森さんと松実(姉)さんに会釈する桃子

 成程、新生鶴賀麻雀部ね……

 そんな大層な看板いつの間にやら背負っていたんだな
 ならこの闘い、負けるわけにはいかない!

灼「……!?」

宥「……ぁっ」


京太郎「さぁて、人数も揃ったことだし始めましょうか?」

京太郎「お手柔らかにお願いします」

主人公の方がラスボスっぽいのは……何故なんでしょうか

時間も遅めですが、東一局だけでも対局やります

言い忘れてましたが、東風戦です
数をこなすのが阿知賀側の本意ですので


 学校交流戦(阿知賀女子・鶴賀学園)

 東風戦

 技能複数使用解禁
 (対戦相手に関してはこちらが乱数ソフトで、プレイアブルは安価で決定)

 席順決め

 松実宥   安価↓
 鷺森灼   安価↓2
 東横桃子  安価↓3
 須賀京太郎 安価↓4

 数値の大きい順・ゾロ目不問


 東     南    西   北
 須賀京太郎 東横桃子 鷺森灼 松実宥


 須賀京太郎 (174)
 東横桃子  (175)
 鷺森灼   (170)
 松実宥   (175)


京太郎「…………」

灼「……どうかした?」

宥「顔色悪い、よ……?」

桃子「…………」

 俺は一発目の局で様子を見る癖がある
 癖、というかそれすると全体がよく見えるからなんだけど
 東風戦に於いて、起親で様子見は……勿体ない
 かと言って見知らぬ相手に
 下手に動くのも悪手のように思える

 だぁあああもうっ!

 桃子の奴、俺が起親苦手なのを知ってて
 何も言わずにニヤニヤしてやがる!
 これはあとでお仕置きしないと……


 東一局 零本場

 須賀京太郎の使用する技能/異能を選択してください
 複数技能の同時使用はできません。使用回数は無制限です

 所持技能
 ベタオリ…振込確定時、下一桁047以外で回避成功

 拝み打ち…コンマ下一桁2468以外で回避成功 

 浮き打ち…コンマ下一桁1357以外で回避成功

 一発消し…他家が和了時にコンマ判定。01~75:飜数-1 76~98:失敗 ゾロ目成功


 所持異能
 《世界ノ終焉ヲ照ラス焔》
  東二局目(または東一局一本場)以降自身にかかる
  技能で-補正を+補正へと反転する(この処理は最後に行われる)
  東二局目(または東一局一本場)におけるコンマ判定で
  一桁目及び二桁目に02468がない場合、強制和了。得点は1飜固定
  和了した場合、次回判定時に雀力÷6を+補正する
  連続和了した場合、前回得点計算時を下回らないよう
  コンマ判定でドラを加算する
  125689:1 347:2 ゾロ目:3 77:4
  ドラを加算して前回得点を下回った場合和了不可となる

 副次効果《照魔鏡・劣》
  同卓した相手の異能の内容を見ることができる
  (これらの効果は「異能無効化」の影響を受けない)

 《豪運・劣》
 【和了宣言(めっちゃラッキー☆)】

  ・補正後順位2位以上で宣言が可能
  ・コンマに“7”が含まれる場合、5飜満貫固定で強制和了
  ・コンマ一桁と二桁を足し合わせた数値が“7”の場合
   6飜跳満固定で強制和了
  ・コンマゾロ目77の時、11飜三倍満での強制和了となる


 相手の使用する技能は>>4より複数種類です

 10分ほどで安価出します

あばばばば……不味いミスを見つけてしまったが
もう対局は始まってるので、今回はこのまま。対局終了後に修正します……


 東一局 零本場

 須賀京太郎の使用する技能/異能を選択してください
 複数技能の同時使用はできません。使用回数は無制限です

 所持技能
 ベタオリ…振込確定時、下一桁047以外で回避成功

 拝み打ち…コンマ下一桁2468以外で回避成功 

 浮き打ち…コンマ下一桁1357以外で回避成功

 一発消し…他家が和了時にコンマ判定。01~75:飜数-1 76~98:失敗 ゾロ目成功


 所持異能
 《世界ノ終焉ヲ照ラス焔》
  東二局目(または東一局一本場)以降自身にかかる
  技能で-補正を+補正へと反転する(この処理は最後に行われる)
  東二局目(または東一局一本場)におけるコンマ判定で
  一桁目及び二桁目に02468がない場合、強制和了。得点は1飜固定
  和了した場合、次回判定時に雀力÷6を+補正する
  連続和了した場合、前回得点計算時を下回らないよう
  コンマ判定でドラを加算する
  125689:1 347:2 ゾロ目:3 77:4
  ドラを加算して前回得点を下回った場合和了不可となる

 副次効果《照魔鏡・劣》
  同卓した相手の異能の内容を見ることができる
  (これらの効果は「異能無効化」の影響を受けない)

 《豪運・劣》
 【和了宣言(めっちゃラッキー☆)】

  ・補正後順位2位以上で宣言が可能
  ・コンマに“7”が含まれる場合、5飜満貫固定で強制和了
  ・コンマ一桁と二桁を足し合わせた数値が“7”の場合
   6飜跳満固定で強制和了
  ・コンマゾロ目77の時、11飜三倍満での強制和了となる


 相手の使用する技能は>>4より複数種類です

 安価↓2(技能)
 安価↓3(異能) 無効ならさらに安価↓


京太郎《一発消し》使用→他家が和了時にコンマ判定。01~75:飜数-1 76~98:失敗 ゾロ目成功

桃子《引っ掛け》使用→コンマ下一桁367以外で成功。自身の雀力+50
  《絞り打ち》使用→上家の雀力-10・下家の雀力-20

灼《止めリー》使用→他家一人の雀力-25し、得点計算時に飜数+1
 《迷彩打ち》使用→コンマ判定時の下一桁が049の時、自身の雀力+25かつ他家3人の雀力-25
 《決め打ち》使用→デジタル雀士に有効。他家3人の雀力-20

宥《引っ掛け》使用→コンマ下一桁367以外で成功。自身の雀力+50
 《単騎待ち》使用→判定時自身の雀力を-25する毎にドラを+1。ただし雀力は25以下にならない
 《渡り打ち》使用→流局時聴牌確定


 京太郎 安価↓
 桃子  安価↓2
 灼   安価↓3
 宥   安価↓4

 止めリー対象(鷺森灼)

 123 京太郎
 456 桃子
 789 宥
 0  失敗

 安価↓5

本日は、ここまで。相変わらずゾロ目よく出ますね……

明日の再開はこの処理からになります
お疲れ様でした

ちょっと今日は更新厳しいかもしれません。申し訳ない

できて2300頃から少しってくらいだと思います

宮守に行ったりとか……できるんですかね?
一応データとかプロットは作ってあるんですけれど

東横=サンに関しては増量っていうか
リッツの絵柄が安定してないだけだと思うんですけど(名推理)


 京太郎 174+88
 桃子  175+20
 灼   170+13
 宥   175+23

 コンマゾロ目につき京太郎の自摸和了
 88×100=8800 9600点(3200オール)


 世の中には、常識ではとても考えられないような
 奇妙な打ち方をする人間がいる

 嶺上牌が分かっているかのように槓し――

 海底牌で役が成立するよう手牌を作り――

 豹変したかのように苛烈な打ち筋を見せ――

 和了るたびに打点を上昇させていく――

 本来ならばそれを認めてしまってはいけないんだ
 偶然の産物だと切り捨てて、見て見ぬ振りをする
 そういう打ち方になったのも偶然ならば
 自分が目にしたのも偶然で
 全部が全部、ただの巡り会わせに過ぎないと納得して
 ルーチンワークに戻る……それが正常な反応

 だけど、これは事実なんだ

 世の中には、オカルトチックな能力を駆使し
 麻雀で勝ち抜いてきた者たちがごまんといる――
 加治木先輩の纏めた出場校の牌譜を見れば
 疑いのレベルで留まっていたその事実を
 肯定せざるを得なくなってしまった

 俺はそういったものに対して
 元々否定的ではなかったから
 そんな、オカルトめいた打ち方をする人間に
 少なからず憧れのような感情を抱いていた

 だってそうだろ?

 それがあれば恒常的に麻雀で勝てる、強くなれるんだぜ
 勿論、中学二年生が陥りがちな有り得ない空想に浸って
 一時の興奮を得るとか、そういうものがないとも言い切れないが
 それを差し引いても、オカルト的な能力というのは
 非常に魅力的で、喉から手が出るほど渇望したこともあった

 だが現実は非情である
 
 創作世界であれば、ご都合覚醒なんかで
 そういうものを習得できたりするんだろうけど
 生憎とここはそういう概念を持った世界ではなく
 俺は小説の主人公ではないし、漫画のキャラクターでもない
 今を生きる、たった一人のちっぽけな人間だ
 そんなに都合よく空想染みた能力が手に入るわけはない

 と、思っていたのだが


 切っ掛けは夏休みの始まりに遡る
 補習の合間にちょこちょこと顔を出していた加治木先輩と
 対局するための人数が揃わなかった時の暇潰しで
 全国区の牌譜と顔を突き合わせている時だった

ゆみ「……君の打ち筋に似ている人物がいるな」

京太郎「あぁ……」

 思わず漏れた生返事に探るような視線を向けられて
 少し萎縮してしまう。俺は牌譜から顔を上げた

ゆみ「心当たりでも?」

 追及の手を止めない加治木先輩に内心で溜息を吐く

 心当たりというか、意識してやっている節があるというか

京太郎「たぶんですけど……宮永照さん、でしょう?」

 ああ、と首肯して加治木先輩は

ゆみ「似ている、というより君の上位互換という感じだな」

ゆみ「第一局目での様子見。これはどんな良手牌でも変わらないし」

ゆみ「無駄自摸なく手が進んでも和了る気配を見せない……」

ゆみ「そしてその後は怒涛の連続和了と打点上昇」

 八連荘がローカルルールで良かったよ、と
 ワザとらしいくらいに朗らかな声で付け加え

ゆみ「彼女の牌譜と、君の過去の牌譜を見比べれば――」

ゆみ「偶然では片付けきれないような一致をいくつも見ることができる」

ゆみ「これは……どういうことだろうな?」

京太郎「……意識して、やってる部分ってのはあるんです」

京太郎「俺の知る限りで宮永照というのは――最強の存在」

京太郎「ならば、彼女の打ち筋を真似れば強くなれるんじゃないか?」

京太郎「そう考えて、彼女の様に在りたいと願って……」

ゆみ「その結果が、打ち筋の一致だと?」

 俺の言葉の先を接いだ加治木先輩の目を見て小さく頷く

 卓上に蔓延る超常現象を抜きにして
 そうとしか考えられなかったから、そういうものだと
 俺自身は納得していたから
 
 しかし加治木先輩は滅多に見せないような
 難しい表情を張り付けると

ゆみ「それは有り得ないよ、オカルトだ」

ゆみ「他人の打ち筋なんて、真似しようと思ってできるものじゃない」

 そう、厳しく断じた


ゆみ「私たちは人間だ。人間には生い立ちがあって、環境があって」

ゆみ「積み重ねた経験がある。そしてそれがあるからこそ」

ゆみ「私たちは独立した一個の人間たりえるんだ」

ゆみ「打ち筋だって同じ、その人が麻雀を学んだ相手、状況」

ゆみ「癖や経験に左右され、同じものがないくらい多様な広がりを見せるんだ」

ゆみ「それを、そう在りたいと願っただけで再現できてしまうなんて」

ゆみ「そんなこと人間業じゃない」

 恐ろしいものを見るような――違うな
 正体不明の違和感に挑みかかるような目つきで
 俺に言葉をかぶせる加治木先輩に
 返す言葉も思い付かず、俺は顔を俯けた

京太郎「…………」

 人間の成せる業ではない――

 即ち、これは俺が持ち得る能力の結果なのだろうか?

 飛躍した思考が淡い期待となって思考を白熱させるが
 それ以上に、自分は“ただの人間である”という自負を
 見事なまでに否定されたことの方がショックだった

 そうか、俺はもう既に人間ではなかったのか

 強くなりたいと、一番になりたいと
 願って、努力して、それを繰り返してきて
 気付いた時にはもう引き返せないところまで
 俺は到達していたみたいだ

 自嘲の笑みが漏れそうになるのを堪えるのを尻目に

ゆみ「……君が努力してきたのも知っているし」

ゆみ「強くなりたい、という願いとその結果を否定するつもりはない」

ゆみ「だけど――」

京太郎「……なんですか?」

ゆみ「これだけは忘れないで欲しい」

ゆみ「君が他の誰かの打ち筋を真似ようとするのなら」

ゆみ「その相手への敬意を忘れないでくれ」

ゆみ「相手も……一人の生きている人間なんだ」
 
ゆみ「そのことを忘れて、ただ勝つこと執着するのでは――」




 麻雀を楽しむことなんてできないだろう?




 今でも、加治木先輩のこの言葉は妙に耳に残っている

 麻雀を楽しむこと、か……

 一番になるには勝つことが何よりも重要である
 しかし、そもそも麻雀を楽しむことができなければ
 態々苦しい思いをしてまで
 麻雀で一番になろうとしているわけで
 それに対外的な価値はあれど、決して自己の中で
 価値があるというわけではないのだ

 人間じゃない? 大いに結構!

 ならば人間では辿り着けないところまでとことん行ってやる
 全力で楽しんで、満足して、一番になるんだ!
 それが俺のやるべきこと……いや、やりたいことだから

 今まで自分の打ち筋は、無意識のうちに
 照さんのそれをできないかと、願った結果だと思っていた
 だけど――加治木先輩の推察通り、それは願いではなく
 俺自身が持つ不可思議でオカルトめいた打ち方なのだとするのならば
 今ならもっと、違うことができるような気がする

 照さんのように、相手を見るのではなく
 妹尾先輩のように、良手牌を引き寄せ
 無駄自摸をゼロに近づけて、完成を目指す
 できる限り打点を高く、高く……より高く!
 誰よりも、早く和了る!

京太郎「ツモっ、3200オール!」 


 京太郎 25000→34600
 桃子  25000→21800
 灼   25000→21800
 宥   25000→21800


 親番での強襲的な和了宣言に、阿知賀の二人どころか
 桃子までもが目を見開いてこちらを見ていた

 セオリー通りなら第一局目の俺は様子見だからな
 それを破って高めを自模ってきたのだから
 その反応はある意味では、当然と言えるだろう

桃子「……いきなり攻めてくるっすね」

京太郎「俺も日々進歩しているからな」

京太郎「少し、やり方を変えてみただけさ」

 対局中に種を明かすわけにもいかず俺は軽く受け流す
 はぐらかされたと感じたのか桃子は、少し不機嫌になった

 ……真剣勝負中なんだし、勘弁してほしいんだけどな

 何はともあれ一回和了れて焼き鳥回避
 しかも高めだから、上手く逃げ切れば
 このまま一位だって有り得る

 黙したまま考え込む阿知賀の御二方が少し気になるが……

 どう動く?


 東一局 零本場

 須賀京太郎の使用する技能/異能を選択してください
 複数技能の同時使用はできません。使用回数は無制限です

 所持技能
 ベタオリ…振込確定時、下一桁047以外で回避成功

 拝み打ち…コンマ下一桁2468以外で回避成功 

 浮き打ち…コンマ下一桁1357以外で回避成功

 一発消し…他家が和了時にコンマ判定。01~75:飜数-1 76~98:失敗 ゾロ目成功


 所持異能
 《世界ノ終焉ヲ照ラス焔》
  東二局目(または東一局一本場)以降自身にかかる
  技能で-補正を+補正へと反転する(この処理は最後に行われる)
  東二局目(または東一局一本場)におけるコンマ判定で
  一桁目及び二桁目に02468がない場合、強制和了。得点は1飜固定
  和了した場合、次回判定時に雀力÷6を+補正する
  連続和了した場合、前回得点計算時を下回らないよう
  コンマ判定でドラを加算する
  125689:1 347:2 ゾロ目:3 77:4
  ドラを加算して前回得点を下回った場合和了不可となる

 副次効果《照魔鏡・劣》
  同卓した相手の異能の内容を見ることができる
  (これらの効果は「異能無効化」の影響を受けない)

 《豪運・劣》
 【和了宣言(めっちゃラッキー☆)】

  ・補正後順位2位以上で宣言が可能
  ・コンマに“7”が含まれる場合、5飜満貫固定で強制和了
  ・コンマ一桁と二桁を足し合わせた数値が“7”の場合
   6飜跳満固定で強制和了
  ・コンマゾロ目77の時、11飜三倍満での強制和了となる


 相手の使用する技能は>>4より複数種類です

 10分ほど



 東一局 零本場

 須賀京太郎の使用する技能/異能を選択してください
 複数技能の同時使用はできません。使用回数は無制限です

 所持技能
 ベタオリ…振込確定時、下一桁047以外で回避成功

 拝み打ち…コンマ下一桁2468以外で回避成功 

 浮き打ち…コンマ下一桁1357以外で回避成功

 一発消し…他家が和了時にコンマ判定。01~75:飜数-1 76~98:失敗 ゾロ目成功


 所持異能
 《世界ノ終焉ヲ照ラス焔》
  東二局目(または東一局一本場)以降自身にかかる
  技能で-補正を+補正へと反転する(この処理は最後に行われる)
  東二局目(または東一局一本場)におけるコンマ判定で
  一桁目及び二桁目に02468がない場合、強制和了。得点は1飜固定
  和了した場合、次回判定時に雀力÷6を+補正する
  連続和了した場合、前回得点計算時を下回らないよう
  コンマ判定でドラを加算する
  125689:1 347:2 ゾロ目:3 77:4
  ドラを加算して前回得点を下回った場合和了不可となる

 副次効果《照魔鏡・劣》
  同卓した相手の異能の内容を見ることができる
  (これらの効果は「異能無効化」の影響を受けない)

 《豪運・劣》
 【和了宣言(めっちゃラッキー☆)】

  ・補正後順位2位以上で宣言が可能
  ・コンマに“7”が含まれる場合、5飜満貫固定で強制和了
  ・コンマ一桁と二桁を足し合わせた数値が“7”の場合
   6飜跳満固定で強制和了
  ・コンマゾロ目77の時、11飜三倍満での強制和了となる


 相手の使用する技能は>>4より複数種類です


 安価↓2(技能)
 安価↓3(異能) 無効ならさらに安価↓


京太郎《一発消し》使用→他家が和了時にコンマ判定。01~75:飜数-1 76~98:失敗 ゾロ目成功

桃子《引っ掛け》使用→コンマ下一桁367以外で成功。自身の雀力+50
  《一発消し》使用→他家が和了時にコンマ判定。01~75:飜数-1 76~98:失敗 ゾロ目成功

灼《狙い撃ち》使用→コンマ下一桁257以外で成功。他家一人の雀力-50
 《引っ掛け》使用→コンマ下一桁367以外で成功。自身の雀力+50
 《渡り打ち》使用→流局時聴牌確定

宥《狙い撃ち》使用→コンマ下一桁257以外で成功。他家一人の雀力-50
 《引っ掛け》使用→コンマ下一桁367以外で成功。自身の雀力+50
 《一発消し》使用→他家が和了時にコンマ判定。01~75:飜数-1 76~98:失敗 ゾロ目成功

 京太郎 安価↓
 桃子  安価↓2
 灼   安価↓3
 宥   安価↓4

 狙い撃ち対象(鷺森灼)

 1234567 京太郎
 8    桃子
 9    宥
 0    失敗

 安価↓5


 狙い撃ち対象(松実宥)

 1234567 京太郎
 8    桃子
 9    灼
 0    失敗

 安価↓6


 高めを自模ったお陰で、安全に様子見することができる

 いや、様子見とは違うな……
 自分の能力を自覚した今なら、もっと別の表現ができる
 静かに潜み、相手を見据え、その本質を覗き込む――
 照さんが第一局でいつもやっていること
 相手の姿を映し出す鏡を演じることにより情報を得る


 《照魔鏡・劣》が発動した!



《インビジブルモモ》
 →副次効果により開示できません

 副次効果《天狗の隠れ蓑》
  相手の異能を見る異能から自身を守ることができる
  (例:この異能を取得している場合、照魔鏡で異能を見通すことができない)


《ケーゲルシュタット》
 自身にかかる技能による-補正を反転する
 この効果が適用されなかった時、雀力+100してもよい  
 【和了宣言(リジェンド)】
  ・鷺森灼専用技能です→模倣は可能
  ・補正後順位二位以上で宣言が可能
  ・通常の得点計算+2飜で和了
  ・補正後順位最下位からの直撃、または自摸和了
  ・コンマ049で失敗 ゾロ目成功


《烈火の炎》
 コンマ判定で出た数値に+20してもよい
 ただし加算してゾロ目になっても和了はできない
 コンマ判定一桁を配牌時の“赤い牌”数として
 配牌時の“赤い牌”数×5を他家全体に-補正する
 これらの効果が異能によって反転された場合
 上記の効果を全て破棄し、以下の効果を使用することができる
 【和了宣言(あったか~い)】
  ・松実宥専用技能です→模倣は可能
  ・自身の異能が反転された場合に補正後順位に関係なく宣言が可能
  ・“赤い牌”数÷2(切り下げ)+1飜の固定自摸和了
  ・コンマ049で失敗 ゾロ目成功


 ……概ね牌譜を見たとおり、か

 二人とも特定の牌を手元に集めるタイプの能力で
 鷺森さんは筒子中心で、多面張の待ちが得意だとしても
 松実(姉)さんの方は、何の法則性だろうか?
 萬子やら索子やら中……ってどんな繋がりだよ、これ

 法則性が分からなければ引っ掛けるのも難しいのだが……
 東風戦でそこまでやる必要はないかなぁ
 特にこの松実(姉)さんは、後ろで控えている三人ほど
 自分の実力不足を痛感している風でもないし

 初めて卓を囲む二人は勿論注意するけど
 それ以上に気にかかるのが――

桃子「…………」

 まさかまさかの、桃子だ

 こうして姿はちゃんと見えてるし
 あいつの河も問題なく確認できるのに
 どうして、何も見えないのだ?


宥「……正直なことを言うとね」

 一向聴までようやく張ったか、といったところで
 松実(姉)さんが唐突にポツリと呟いた
 伏し目がちの目と小さい口から紡がれる言葉に
 同期するようにして栗色の髪の毛がフワフワと揺れる

宥「男の子、って聞いて、少し侮ってたの」

京太郎「…………」

 えぇ

 ちょっとショック

 まさかの、俺、舐められてたのかよ……

宥「男の子は人数が多いけど」

宥「実力はそこまでじゃないって聞いてたから……ごめんなさい」

京太郎「えっ、あっ、それはどうも……」

 ペコリ。軽く頭を下げられはしたが
 ショックから抜け出し切れていない内心では
 まともに返事も返せなかった。ちくせう

宥「……でも、さっきので分かった」

 下げた頭のまま、声のトーンを重たくした
 松実(姉)さんが顔を上げれば、そこにいたのは
 先程までの“静”の雰囲気を漂わせた
 儚げな印象の女性とは、また違っていて

 確かな力強さを兼ね備え
 燃え盛る炎の如し“動”の気を纏った女傑を
 俺の目に幻視させる

宥「須賀君は只者じゃない」

宥「それも、あの千里山の人たちみたいな――」

宥「勝てないかもって、思っちゃうくらいには」

 松実(姉)さんが手牌を倒し和了りを宣言
 中を役牌にした三暗刻で3200・1600――か


 京太郎 34600→31300
 桃子  21800→20100
 灼   21800→20100
 宥   21800→28500


宥「だから、ここからは――本気で行きますっ」


 東二局 零本場

 須賀京太郎の使用する技能/異能を選択してください
 複数技能の同時使用はできません。使用回数は無制限です

 所持技能
 ベタオリ…振込確定時、下一桁047以外で回避成功

 拝み打ち…コンマ下一桁2468以外で回避成功 

 浮き打ち…コンマ下一桁1357以外で回避成功

 一発消し…他家が和了時にコンマ判定。01~75:飜数-1 76~98:失敗 ゾロ目成功


 所持異能
 《世界ノ終焉ヲ照ラス焔》
  東二局目(または東一局一本場)以降自身にかかる
  技能で-補正を+補正へと反転する(この処理は最後に行われる)
  東二局目(または東一局一本場)におけるコンマ判定で
  一桁目及び二桁目に02468がない場合、強制和了。得点は1飜固定
  和了した場合、次回判定時に雀力÷6を+補正する
  連続和了した場合、前回得点計算時を下回らないよう
  コンマ判定でドラを加算する
  125689:1 347:2 ゾロ目:3 77:4
  ドラを加算して前回得点を下回った場合和了不可となる

 副次効果《照魔鏡・劣》
  同卓した相手の異能の内容を見ることができる
  (これらの効果は「異能無効化」の影響を受けない)

 《豪運・劣》
 【和了宣言(めっちゃラッキー☆)】

  ・補正後順位2位以上で宣言が可能
  ・コンマに“7”が含まれる場合、5飜満貫固定で強制和了
  ・コンマ一桁と二桁を足し合わせた数値が“7”の場合
   6飜跳満固定で強制和了
  ・コンマゾロ目77の時、11飜三倍満での強制和了となる


 相手の使用する技能は>>4より複数種類です

 10分ほど

>>713>>714の間にこれを入れるの忘れてました

 京太郎 174+82+50+50-35-30 291
 桃子  175+07-30+23     175
 灼   170+18+50-35-30   173
 宥   175+66+50-35     256

 コンマゾロ目につき宥の自摸和了
 66×100=6600 50符3飜6400点(3200・1600)
 一本場につき+300

ああっ、一発消し忘れてる……

得点は正しくはこうです

 京太郎 34600→32900
 桃子  21800→20900
 灼   21800→20900
 宥   21800→25300


 東二局 零本場

 須賀京太郎の使用する技能/異能を選択してください
 複数技能の同時使用はできません。使用回数は無制限です

 所持技能
 ベタオリ…振込確定時、下一桁047以外で回避成功

 拝み打ち…コンマ下一桁2468以外で回避成功 

 浮き打ち…コンマ下一桁1357以外で回避成功

 一発消し…他家が和了時にコンマ判定。01~75:飜数-1 76~98:失敗 ゾロ目成功


 所持異能
 《世界ノ終焉ヲ照ラス焔》
  東二局目(または東一局一本場)以降自身にかかる
  技能で-補正を+補正へと反転する(この処理は最後に行われる)
  東二局目(または東一局一本場)におけるコンマ判定で
  一桁目及び二桁目に02468がない場合、強制和了。得点は1飜固定
  和了した場合、次回判定時に雀力÷6を+補正する
  連続和了した場合、前回得点計算時を下回らないよう
  コンマ判定でドラを加算する
  125689:1 347:2 ゾロ目:3 77:4
  ドラを加算して前回得点を下回った場合和了不可となる

 副次効果《照魔鏡・劣》
  同卓した相手の異能の内容を見ることができる
  (これらの効果は「異能無効化」の影響を受けない)

 《豪運・劣》
 【和了宣言(めっちゃラッキー☆)】

  ・補正後順位2位以上で宣言が可能
  ・コンマに“7”が含まれる場合、5飜満貫固定で強制和了
  ・コンマ一桁と二桁を足し合わせた数値が“7”の場合
   6飜跳満固定で強制和了
  ・コンマゾロ目77の時、11飜三倍満での強制和了となる


 相手の使用する技能は>>4より複数種類です


 安価↓2(技能)
 安価↓3(異能) 無効ならさらに安価↓


京太郎《ベタオリ》使用→振込確定時、下一桁047以外で回避成功

桃子《絞り打ち》使用→上家の雀力-10・下家の雀力-20
  《カラギリ》使用→雀力160以上の相手に有効。他家3人の雀力-25

灼《ダマテン》使用→得点計算時に飜数+1
 《カラギリ》使用→雀力160以上の相手に有効。他家3人の雀力-25
 《単騎待ち》使用→判定時自身の雀力を-25する毎にドラを+1。ただし雀力は25以下にならない

宥《ベタオリ》使用→振込確定時、下一桁047以外で回避成功
 《止めリー》使用→他家一人の雀力-25し、得点計算時に飜数+1
 《カラギリ》使用→雀力160以上の相手に有効。他家3人の雀力-25

 京太郎 安価↓
 桃子  安価↓2
 灼   安価↓3
 宥   安価↓4

 止めリー対象(松実宥)

 12345 京太郎
 67    桃子
 89    灼
 0    失敗

 安価↓5

赤い三倍の人「まだだ、まだ分からんよ!」

和了優先順位は(異能系強制和了>コンマゾロ目>補正後一位>補正後ゾロ目)
なおかつ阿知賀勢の二人が強制和了持ちなので、実際に計算してみないと
誰が和了るのか>>1にも分からないのですよー……
松実(姉)さんのは発動条件が特殊なので今回は阻止されないと思いますが

一先ず今回はここまで、明日は早めに始めて対局を終わらせます(断言)

リジェンドは「RE:LEGEND」
烈火の炎は某忍者漫画。アイェエエエエニンジャナンデ

灼の技能、これ補正後順位が二位以上なら強制和了ってこと?
そうだとしたら強すぎるんじゃ……
すこやんクラス相手でも勝てるってことになるし
雀力上げとかするより灼の技能コピーしたほうが強くなれるってことになるな
最低限二位になれる雀力があることが前提だけども

ユウチャーのオカルトでコンマ+20して100越えたらどうなるん?

>>732
アラフ・オーの住人にも勝てる、と。なるほどなるほど……なるほど~

>>733
100越えます。91なら111、00なら120という風に

できれば1600頃からぼちぼち始めます


 京太郎 174+22+10+25+25+25-50-35 196
 桃子  175+07-25-25-50+75     157
 灼   170+97+20+25+25+25-50-35 277
 宥   175+90-25-25-35       181

 和了優先順位により【和了宣言(リジェンド)】が発動します
 →通常の得点計算方法+2飜の固定和了

 偶数 自摸
 奇数 直撃

 安価↓

 4=自摸和了

 277-157=120
 0→10÷2=5 5飜+2飜 7飜12000点(3000・6000)


 ……ぃよっし!

 配牌は二向聴と良好。第一自摸も悪くない
 
 いくら松実(姉)さんが本気を出そうとも
 彼女の打ち筋はある程度割れているんだ
 オカルト染みた打ち手が勢ぞろいする卓では
 情報の有無が勝敗を分けると言っても過言ではない
 知恵を振り絞り、武器を振りかざし
 自らが優位となるように戦況を運んでいく

 その点において俺は優位に立っているといえる

 桃子からは何も見ることができなかったが
 河がきちんと認識できているのなら
 俺にとって大きな問題ない
 寧ろ、それを利用して御二方を引っ掛けることだって
 十分に可能であり、考慮してもいいくらい

京太郎「ポン」

 自風である北を鳴いて和了りへの道を作る
 ペーポンペーポンとは誰のセリフだったかな
 憶えてねえや

 どのみちこれで俺は一向聴
 このまま連続和了して
 対局を終わらせるくらいの気持ちで――

灼「……リーチ」

 ゴトリ、と重厚な感触と共に
 冷水を頭からぶっかけられたような気がして
 俺は対面の鷺森さんをハッと見遣る

 捨て牌から察するに筒子の多面張だろうが
 ……いつの間に張っていた?
 俺よりも先に張って、その気配を見せないなんて……

 面白い。実に、面白い

 やはり知らない相手との対局はいい
 自分がいかに狭い世界の中でモノを語っていたのか
 それが痛感できるし、更に勉強にもなる

 知らず知らず口元に笑みが浮かび上がるのを
 俺自身感じつつ、不審そうな目線を投げかける鷺森さんに
 一巡してまた自摸番が回って来て――

灼「ツモ! リーチ・一発・面前自摸・平和・一気通貫・赤一」

灼「3000・6000!」

 得点が跳ねた。それもとびっきり大きく

 成程、最後の待ちは平和成立のための両面待ちだったか
 松実(姉)さんに気を取られすぎて、鷺森さんの方を
 あまり注意深く見ていなかったのは不味かったか…・・

 京太郎 32900→29900
 桃子  20900→14900
 灼   20900→32900
 宥   25300→22300

桃子「この親っ被りはきついっすね」

京太郎「桃子は相手から消えれると言っても」

京太郎「手が完成する前に自模られると形無しだからな」

桃子「そうなんすよね……」

 今後の課題っす、と意気込みは十分な桃子だけど
 まだ対局してる途中だからな?


 東三局 零本場

 須賀京太郎の使用する技能/異能を選択してください
 複数技能の同時使用はできません。使用回数は無制限です

 所持技能
 ベタオリ…振込確定時、下一桁047以外で回避成功

 拝み打ち…コンマ下一桁2468以外で回避成功 

 浮き打ち…コンマ下一桁1357以外で回避成功

 一発消し…他家が和了時にコンマ判定。01~75:飜数-1 76~98:失敗 ゾロ目成功


 所持異能
 《世界ノ終焉ヲ照ラス焔》
  東二局目(または東一局一本場)以降自身にかかる
  技能で-補正を+補正へと反転する(この処理は最後に行われる)
  東二局目(または東一局一本場)におけるコンマ判定で
  一桁目及び二桁目に02468がない場合、強制和了。得点は1飜固定
  和了した場合、次回判定時に雀力÷6を+補正する
  連続和了した場合、前回得点計算時を下回らないよう
  コンマ判定でドラを加算する
  125689:1 347:2 ゾロ目:3 77:4
  ドラを加算して前回得点を下回った場合和了不可となる

 副次効果《照魔鏡・劣》
  同卓した相手の異能の内容を見ることができる
  (これらの効果は「異能無効化」の影響を受けない)

 《豪運・劣》
 【和了宣言(めっちゃラッキー☆)】

  ・補正後順位2位以上で宣言が可能
  ・コンマに“7”が含まれる場合、5飜満貫固定で強制和了
  ・コンマ一桁と二桁を足し合わせた数値が“7”の場合
   6飜跳満固定で強制和了
  ・コンマゾロ目77の時、11飜三倍満での強制和了となる


 相手の使用する技能は>>4より複数種類です

 10分程度


 東三局 零本場

 須賀京太郎の使用する技能/異能を選択してください
 複数技能の同時使用はできません。使用回数は無制限です

 所持技能
 ベタオリ…振込確定時、下一桁047以外で回避成功

 拝み打ち…コンマ下一桁2468以外で回避成功 

 浮き打ち…コンマ下一桁1357以外で回避成功

 一発消し…他家が和了時にコンマ判定。01~75:飜数-1 76~98:失敗 ゾロ目成功


 所持異能
 《世界ノ終焉ヲ照ラス焔》
  東二局目(または東一局一本場)以降自身にかかる
  技能で-補正を+補正へと反転する(この処理は最後に行われる)
  東二局目(または東一局一本場)におけるコンマ判定で
  一桁目及び二桁目に02468がない場合、強制和了。得点は1飜固定
  和了した場合、次回判定時に雀力÷6を+補正する
  連続和了した場合、前回得点計算時を下回らないよう
  コンマ判定でドラを加算する
  125689:1 347:2 ゾロ目:3 77:4
  ドラを加算して前回得点を下回った場合和了不可となる

 副次効果《照魔鏡・劣》
  同卓した相手の異能の内容を見ることができる
  (これらの効果は「異能無効化」の影響を受けない)

 《豪運・劣》
 【和了宣言(めっちゃラッキー☆)】

  ・補正後順位2位以上で宣言が可能
  ・コンマに“7”が含まれる場合、5飜満貫固定で強制和了
  ・コンマ一桁と二桁を足し合わせた数値が“7”の場合
   6飜跳満固定で強制和了
  ・コンマゾロ目77の時、11飜三倍満での強制和了となる


 相手の使用する技能は>>4より複数種類です


 安価↓2(技能)
 安価↓3(異能) 無効ならさらに安価↓

少し中断しやす


京太郎《一発消し》使用→他家が和了時にコンマ判定。01~75:飜数-1 76~98:失敗 ゾロ目成功

桃子《絞り打ち》使用→上家の雀力-10・下家の雀力-20
  《迷彩打ち》使用→コンマ判定時の下一桁が049の時、自身の雀力+25かつ他家3人の雀力-25

灼《絞り打ち》使用→上家の雀力-10・下家の雀力-20
 《迷彩打ち》使用→コンマ判定時の下一桁が049の時、自身の雀力+25かつ他家3人の雀力-25
 《渡り打ち》使用→流局時聴牌確定

宥《ダマテン》使用→得点計算時に飜数+1
 《絞り打ち》使用→上家の雀力-10・下家の雀力-20
 《カラギリ》使用→雀力160以上の相手に有効。他家3人の雀力-25


 京太郎 安価↓
 桃子  安価↓2
 灼   安価↓3
 宥   安価↓4


 京太郎 174+24+10+20+25-35-30 213
 桃子  175+67-10-25+27     234
 灼   170+96+20+10+25-35-30 256
 宥   175+66-20-35       186

 和了優先順位により【和了宣言(リジェンド)】が発動します
 →通常の得点計算方法+2飜の固定和了
 →京太郎の《一発消し》により飜数-1

 偶数 自摸
 奇数 直撃

 安価↓


 1=最下位から直撃
 256-186=70
 0→10÷2=5 5+2-1飜 6飜18000点

灼「……リーチ!」

京太郎「……っ」

 速いな……!

 先程の和了りから勢い付いたのか、親番だからか
 鷺森さんが怒涛の勢いで攻めてきている

 リー棒を置き、首元を確かめるように彼女は撫でつけると
 悩ましげに深く息を吐いてから顔を上げた
 僅かに吊り上げられた眉毛と、燃え盛る瞳で
 真っ直ぐに、同卓した面子の表情を見渡す

 その彼女の姿は――
 まるで針の穴に糸を通すような精密射撃をこなそうと
 集中し狙いを定める達人のような空気で
 重量感のある弾丸が、その手に握られている
 そんなイメージが透けて見えた

灼「それ、ロン」

宥「ぁうっ」


 京太郎 29900→29900
 桃子  14900→14900
 灼   32900→50900
 宥   22300→4300


灼「……負けられない」

灼「10年前からずっと――私の時は止まったまま」

灼「だから、負けられない」

灼「準決勝に勝って、その先に進む……!」

京太郎「…………」

 一人浮きってレベルじゃねーぞ、なんて
 軽いノリと言葉で茶化せるような空気でもないな

 しかし――先に進むために勝ちたい、か

 どんな因縁を抱えてるのか知らないが
 俺だって、今目の前にある対局をまだ諦めちゃいない
 勝って、学んで、先に進むんだ

 そのためにもまずはこの連荘、どうにかしないと

またしばらく中断します。申し訳ない

流石、天の道を往き全てを灼く女。強いです

再開前に修正をば

使用されていた異能が《世界ノ終焉ヲ照ラス焔》ではなく
《豪運・劣》のため、技能による-補正反転効果がなくなり
結果、放銃したのは宥ではなく京太郎でした
重大な処理ミス、誠に申し訳ないです


 京太郎 174+24-10-20-25-35-30 78
 桃子  175+67-10-25+27     234
 灼   170+96+20+10+25-35-30 256
 宥   175+66-20-35       186

 和了優先順位により【和了宣言(リジェンド)】が発動します
 →通常の得点計算方法+2飜の固定和了
 →京太郎の《一発消し》により飜数-1

 偶数 自摸
 奇数 直撃

 安価↓

 1=最下位から直撃
 256-78=178
 8÷2=4 4+2-1飜 5飜12000点

灼「……リーチ!」

京太郎「……っ」

 速いな……!

 先程の和了りから勢い付いたのか、親番だからか
 鷺森さんが怒涛の勢いで攻めてきている

 リー棒を置き、首元を確かめるように彼女は撫でつけると
 悩ましげに深く息を吐いてから顔を上げた
 僅かに吊り上げられた眉毛と、燃え盛る瞳で
 真っ直ぐに、同卓した面子の表情を見渡す

 その彼女の姿は、まるで針の穴に糸を通すような
 精密射撃をこなそうと集中し狙いを定める達人のような空気で
 重量感のある弾丸が、その手に握られている
 そんなイメージが透けて――

灼「それ、ロン」

京太郎「うっ……!?」

 ド派手に、俺へと直撃をお見舞いする
 鉛の如き重量の一撃を喰らったような感覚に
 小さく呻き声が漏れた


 京太郎 29900→17900
 桃子  14900→14900
 灼   32900→44900
 宥   22300→22300


灼「……負けられない」

灼「10年前からずっと――私の時は止まったまま」

灼「だから、負けられない」

灼「準決勝に勝って、その先に進む……!」

京太郎「…………」

 一人浮きってレベルじゃねーぞ、なんて
 放銃してしまったことを打ち消そうと
 軽いノリと言葉で茶化せるような空気でもない

 しかし――先に進むために勝ちたい、か

 どんな因縁を抱えてるのか知らないが
 俺だって、今目の前にある対局をまだ諦めちゃいない
 勝って、学んで、先に進むんだ

 そのためにもまずはこの連荘、どうにかしないと


 東三局 一本場

 須賀京太郎の使用する技能/異能を選択してください
 複数技能の同時使用はできません。使用回数は無制限です

 所持技能
 ベタオリ…振込確定時、下一桁047以外で回避成功

 拝み打ち…コンマ下一桁2468以外で回避成功 

 浮き打ち…コンマ下一桁1357以外で回避成功

 一発消し…他家が和了時にコンマ判定。01~75:飜数-1 76~98:失敗 ゾロ目成功


 所持異能
 《世界ノ終焉ヲ照ラス焔》
  東二局目(または東一局一本場)以降自身にかかる
  技能で-補正を+補正へと反転する(この処理は最後に行われる)
  東二局目(または東一局一本場)におけるコンマ判定で
  一桁目及び二桁目に02468がない場合、強制和了。得点は1飜固定
  和了した場合、次回判定時に雀力÷6を+補正する
  連続和了した場合、前回得点計算時を下回らないよう
  コンマ判定でドラを加算する
  125689:1 347:2 ゾロ目:3 77:4
  ドラを加算して前回得点を下回った場合和了不可となる

 副次効果《照魔鏡・劣》
  同卓した相手の異能の内容を見ることができる
  (これらの効果は「異能無効化」の影響を受けない)

 《豪運・劣》
 【和了宣言(めっちゃラッキー☆)】

  ・補正後順位2位以上で宣言が可能
  ・コンマに“7”が含まれる場合、5飜満貫固定で強制和了
  ・コンマ一桁と二桁を足し合わせた数値が“7”の場合
   6飜跳満固定で強制和了
  ・コンマゾロ目77の時、11飜三倍満での強制和了となる


 相手の使用する技能は>>4より複数種類です

 10分ほど


 東三局 一本場

 須賀京太郎の使用する技能/異能を選択してください
 複数技能の同時使用はできません。使用回数は無制限です

 所持技能
 ベタオリ…振込確定時、下一桁047以外で回避成功

 拝み打ち…コンマ下一桁2468以外で回避成功 

 浮き打ち…コンマ下一桁1357以外で回避成功

 一発消し…他家が和了時にコンマ判定。01~75:飜数-1 76~98:失敗 ゾロ目成功


 所持異能
 《世界ノ終焉ヲ照ラス焔》
  東二局目(または東一局一本場)以降自身にかかる
  技能で-補正を+補正へと反転する(この処理は最後に行われる)
  東二局目(または東一局一本場)におけるコンマ判定で
  一桁目及び二桁目に02468がない場合、強制和了。得点は1飜固定
  和了した場合、次回判定時に雀力÷6を+補正する
  連続和了した場合、前回得点計算時を下回らないよう
  コンマ判定でドラを加算する
  125689:1 347:2 ゾロ目:3 77:4
  ドラを加算して前回得点を下回った場合和了不可となる

 副次効果《照魔鏡・劣》
  同卓した相手の異能の内容を見ることができる
  (これらの効果は「異能無効化」の影響を受けない)

 《豪運・劣》
 【和了宣言(めっちゃラッキー☆)】

  ・補正後順位2位以上で宣言が可能
  ・コンマに“7”が含まれる場合、5飜満貫固定で強制和了
  ・コンマ一桁と二桁を足し合わせた数値が“7”の場合
   6飜跳満固定で強制和了
  ・コンマゾロ目77の時、11飜三倍満での強制和了となる


 相手の使用する技能は>>4より複数種類です


 安価↓2(技能)
 安価↓3(異能) 無効ならさらに安価↓


京太郎《一発消し》使用→他家が和了時にコンマ判定。01~75:飜数-1 76~98:失敗 ゾロ目成功

桃子《迷彩打ち》使用→コンマ判定時の下一桁が049の時、自身の雀力+25かつ他家3人の雀力-25
  《渡り打ち》使用→流局時聴牌確定

灼《引っ掛け》使用→コンマ下一桁367以外で成功。自身の雀力+50
 《一発消し》使用→他家が和了時にコンマ判定。01~75:飜数-1 76~98:失敗 ゾロ目成功
 《渡り打ち》使用→流局時聴牌確定

宥《迷彩打ち》使用→コンマ判定時の下一桁が049の時、自身の雀力+25かつ他家3人の雀力-25
 《渡り打ち》使用→流局時聴牌確定
 《決め打ち》使用→デジタル雀士に有効。他家3人の雀力-20

 京太郎 安価↓
 桃子  安価↓2
 灼   安価↓3
 宥   安価↓4


 京太郎 174+71-50-35-25-25     110
 桃子  175+29-50+25-20-25     134
 灼   170+25-50-35+25+50+20+25 230
 宥   175+20-35-25+25       160

【和了宣言(リジェンド)】が発動します
【和了宣言(めっちゃらっきー☆)】は発動条件である
 補正後順位2位を満たしませんでした
 →通常の得点計算方法+2飜の固定和了
 →京太郎の一発消しにより飜数-1

 偶数 自摸
 奇数 直撃

 安価↓


 0=自摸和了

 230-110=120
 0→10÷2=5 5+2-1 6飜18000点(6000オール)
 一本場につき+300

灼「……! リーチ……!」

 一本場の6巡目

 上手いこと揃わない手牌に
 俺がもどかしさを募らせる一方で
 快調に飛ばす鷺森さんは三度目のリーチ宣言

 ……マズいな

 あの人の能力は複合役を容易に作り易く
 また多面張による待ちを多用するため隙もない
 その状態で一発と面前自摸まで乗ろうものなら
 獲得点は瞬時に跳ねてしまう

 などと、考え事をしているのが悪かった

灼「ツモ! 一本場は6100オール!」

 完全に鷺森さんの独壇場

 まさにちぎっては投げちぎっては投げの大車輪
 鬼気迫る迫力を身に纏い、点棒を収める姿には
 一種、畏怖にも似た感情が沸々と湧きあがってきた

 ――彼女は一体、どこまで思い詰めているんだ?

 勝たなければ先に進めない、とは本人の弁だが
 それにしては必死過ぎる感も否めない

 まるでその想いは自分一人のものではなく
 ここにはいない誰かの影を背負っているかのような……


 京太郎 17900→11800
 桃子  14900→8800
 灼   44900→63200
 宥   22300→16200


 これも、あまり深く考えていても仕方ないか
 鷺森さんとの点差は51000点
 こんなもの一発で取り返せるようなものじゃない
 役満を直取りしなければいけないんだから

 役満なんて狙って出てくるものでもないしな


 東三局 二本場

 須賀京太郎の使用する技能/異能を選択してください
 複数技能の同時使用はできません。使用回数は無制限です

 所持技能
 ベタオリ…振込確定時、下一桁047以外で回避成功

 拝み打ち…コンマ下一桁2468以外で回避成功 

 浮き打ち…コンマ下一桁1357以外で回避成功

 一発消し…他家が和了時にコンマ判定。01~75:飜数-1 76~98:失敗 ゾロ目成功


 所持異能
 《世界ノ終焉ヲ照ラス焔》
  東二局目(または東一局一本場)以降自身にかかる
  技能で-補正を+補正へと反転する(この処理は最後に行われる)
  東二局目(または東一局一本場)におけるコンマ判定で
  一桁目及び二桁目に02468がない場合、強制和了。得点は1飜固定
  和了した場合、次回判定時に雀力÷6を+補正する
  連続和了した場合、前回得点計算時を下回らないよう
  コンマ判定でドラを加算する
  125689:1 347:2 ゾロ目:3 77:4
  ドラを加算して前回得点を下回った場合和了不可となる

 副次効果《照魔鏡・劣》
  同卓した相手の異能の内容を見ることができる
  (これらの効果は「異能無効化」の影響を受けない)

 《豪運・劣》
 【和了宣言(めっちゃラッキー☆)】

  ・補正後順位2位以上で宣言が可能
  ・コンマに“7”が含まれる場合、5飜満貫固定で強制和了
  ・コンマ一桁と二桁を足し合わせた数値が“7”の場合
   6飜跳満固定で強制和了
  ・コンマゾロ目77の時、11飜三倍満での強制和了となる


 相手の使用する技能は>>4より複数種類です


 10分ほど


 東三局 二本場

 須賀京太郎の使用する技能/異能を選択してください
 複数技能の同時使用はできません。使用回数は無制限です

 所持技能
 ベタオリ…振込確定時、下一桁047以外で回避成功

 拝み打ち…コンマ下一桁2468以外で回避成功 

 浮き打ち…コンマ下一桁1357以外で回避成功

 一発消し…他家が和了時にコンマ判定。01~75:飜数-1 76~98:失敗 ゾロ目成功


 所持異能
 《世界ノ終焉ヲ照ラス焔》
  東二局目(または東一局一本場)以降自身にかかる
  技能で-補正を+補正へと反転する(この処理は最後に行われる)
  東二局目(または東一局一本場)におけるコンマ判定で
  一桁目及び二桁目に02468がない場合、強制和了。得点は1飜固定
  和了した場合、次回判定時に雀力÷6を+補正する
  連続和了した場合、前回得点計算時を下回らないよう
  コンマ判定でドラを加算する
  125689:1 347:2 ゾロ目:3 77:4
  ドラを加算して前回得点を下回った場合和了不可となる

 副次効果《照魔鏡・劣》
  同卓した相手の異能の内容を見ることができる
  (これらの効果は「異能無効化」の影響を受けない)

 《豪運・劣》
 【和了宣言(めっちゃラッキー☆)】

  ・補正後順位2位以上で宣言が可能
  ・コンマに“7”が含まれる場合、5飜満貫固定で強制和了
  ・コンマ一桁と二桁を足し合わせた数値が“7”の場合
   6飜跳満固定で強制和了
  ・コンマゾロ目77の時、11飜三倍満での強制和了となる


 相手の使用する技能は>>4より複数種類です


 安価↓2(技能)
 安価↓3(異能) 無効ならさらに安価↓


京太郎《浮き打ち》使用→コンマ下一桁1357以外で回避成功

桃子《色順読み》使用→自身の雀力+25
  《単騎待ち》使用→判定時自身の雀力を-25する毎にドラを+1。ただし雀力は25以下にならない

灼《ベタオリ》使用→振込確定時、下一桁047以外で回避成功
 《止めリー》使用→他家一人の雀力-25し、得点計算時に飜数+1
 《カラギリ》使用→雀力160以上の相手に有効。他家3人の雀力-25

宥《ベタオリ》使用→振込確定時、下一桁047以外で回避成功
 《絞り打ち》使用→上家の雀力-10・下家の雀力-20
 《単騎待ち》使用→判定時自身の雀力を-25する毎にドラを+1。ただし雀力は25以下にならない

 京太郎 安価↓
 桃子  安価↓2
 灼   安価↓3
 宥   安価↓4

 止めリー対象(鷺森灼)

 1    京太郎
 2    桃子
 3    宥
 4567890 失敗

 安価↓5


 京太郎 174+52-25-20-50-35 96 
 桃子  175+50+25-25-50+57 232 
 灼   170+19+10-50-35   114

 宥   175+90-25-35     205

【和了宣言(めっちゃらっきー☆)】は発動条件である
 補正後順位2位を満たしませんでした
 
 京太郎が桃子に放銃
 232-96=136
 6÷2=3 3飜3900点 二本場につき+600


 鷺森さんの勢いが止まらない
 まるでケツに火が点いたような勢いだ
 比喩表現とはいえ女性に面と向かって
 お尻に点火しているなどとは言えないけど……

 いやいや、そんなくだらないことを考えてる場合じゃない

 勝ちの目を見るのであれば
 ここは低めで流してオーラスに賭けるしかない
 鷺森さんが和了って連荘しトビ終了するよりも
 そちらの方が勝算は――あるはずだ

 ちら、と桃子の方を見れば
 あいつもこっちを見て、また手牌に視線を戻す
 
 これなら、どうっすかね?

 桃子の声ならぬ声が聞こえるような打牌に
 どういった待ちをしているのかすぐさま頭が回る
 ていうか、俺が視線を遣った一動作だけで
 ちゃんとこっちの意図を汲んでくれるとか桃子マジ天使
 マイラブリーエンジェルモッモ

 ……低めで差し込むとは言っても
 今の俺にとっては致命傷に等しいけどな
 嗚呼、点棒が恋しい

桃子「京さん、ロンっす」


 京太郎 11800→7300
 桃子  8800→13300
 灼   63200→63200
 宥   16200→16200


灼「……コンビ打ち?」

 俺と桃子の様子を視線だけで見比べた鷺森さんが言う

京太郎「振り込んでラス転落してますけど……?」

灼「…………ま、いいけど」

 どこか非難がましい視線を受ける俺は委縮しつつも
 やや開き直りながら手牌を崩すと自動卓に押し込んだ

 勝てばよかろうなのだ、というわけではないが
 勝ちの目を諦めることは絶対したくないのだ
 だとしたら、用いることができる手段は可能な限り使う

 そもそもの話題として
 鷺森さんが想定以上に波に乗りすぎている
 阿知賀の皆さんからすれば
 この勢いを維持してもらえれば万々歳なのだろうが


 オーラス 零本場

 須賀京太郎の使用する技能/異能を選択してください
 複数技能の同時使用はできません。使用回数は無制限です

 所持技能
 ベタオリ…振込確定時、下一桁047以外で回避成功

 拝み打ち…コンマ下一桁2468以外で回避成功 

 浮き打ち…コンマ下一桁1357以外で回避成功

 一発消し…他家が和了時にコンマ判定。01~75:飜数-1 76~98:失敗 ゾロ目成功


 所持異能
 《世界ノ終焉ヲ照ラス焔》
  東二局目(または東一局一本場)以降自身にかかる
  技能で-補正を+補正へと反転する(この処理は最後に行われる)
  東二局目(または東一局一本場)におけるコンマ判定で
  一桁目及び二桁目に02468がない場合、強制和了。得点は1飜固定
  和了した場合、次回判定時に雀力÷6を+補正する
  連続和了した場合、前回得点計算時を下回らないよう
  コンマ判定でドラを加算する
  125689:1 347:2 ゾロ目:3 77:4
  ドラを加算して前回得点を下回った場合和了不可となる

 副次効果《照魔鏡・劣》
  同卓した相手の異能の内容を見ることができる
  (これらの効果は「異能無効化」の影響を受けない)

 《豪運・劣》
 【和了宣言(めっちゃラッキー☆)】

  ・補正後順位2位以上で宣言が可能
  ・コンマに“7”が含まれる場合、5飜満貫固定で強制和了
  ・コンマ一桁と二桁を足し合わせた数値が“7”の場合
   6飜跳満固定で強制和了
  ・コンマゾロ目77の時、11飜三倍満での強制和了となる


 相手の使用する技能は>>4より複数種類です

 10分ほど

下方修正の予定はないです
原作だと必ず+成績で大将に繋ぐ阿知賀の良心ですしね


 オーラス 零本場

 須賀京太郎の使用する技能/異能を選択してください
 複数技能の同時使用はできません。使用回数は無制限です

 所持技能
 ベタオリ…振込確定時、下一桁047以外で回避成功

 拝み打ち…コンマ下一桁2468以外で回避成功 

 浮き打ち…コンマ下一桁1357以外で回避成功

 一発消し…他家が和了時にコンマ判定。01~75:飜数-1 76~98:失敗 ゾロ目成功


 所持異能
 《世界ノ終焉ヲ照ラス焔》
  東二局目(または東一局一本場)以降自身にかかる
  技能で-補正を+補正へと反転する(この処理は最後に行われる)
  東二局目(または東一局一本場)におけるコンマ判定で
  一桁目及び二桁目に02468がない場合、強制和了。得点は1飜固定
  和了した場合、次回判定時に雀力÷6を+補正する
  連続和了した場合、前回得点計算時を下回らないよう
  コンマ判定でドラを加算する
  125689:1 347:2 ゾロ目:3 77:4
  ドラを加算して前回得点を下回った場合和了不可となる

 副次効果《照魔鏡・劣》
  同卓した相手の異能の内容を見ることができる
  (これらの効果は「異能無効化」の影響を受けない)

 《豪運・劣》
 【和了宣言(めっちゃラッキー☆)】

  ・補正後順位2位以上で宣言が可能
  ・コンマに“7”が含まれる場合、5飜満貫固定で強制和了
  ・コンマ一桁と二桁を足し合わせた数値が“7”の場合
   6飜跳満固定で強制和了
  ・コンマゾロ目77の時、11飜三倍満での強制和了となる


 相手の使用する技能は>>4より複数種類です


 安価↓2(技能)
 安価↓3(異能) 無効ならさらに安価↓


京太郎《一発消し》使用→他家が和了時にコンマ判定。01~75:飜数-1 76~98:失敗 ゾロ目成功

桃子《引っ掛け》使用→コンマ下一桁367以外で成功。自身の雀力+50
  《一発消し》使用→他家が和了時にコンマ判定。01~75:飜数-1 76~98:失敗 ゾロ目成功

灼《止めリー》使用→他家一人の雀力-25し、得点計算時に飜数+1
 《カラギリ》使用→雀力160以上の相手に有効。他家3人の雀力-25
 《渡り打ち》使用→流局時聴牌確定

宥《ダマテン》使用→得点計算時に飜数+1
 《一発消し》使用→他家が和了時にコンマ判定。01~75:飜数-1 76~98:失敗 ゾロ目成功
 《止めリー》使用→他家一人の雀力-25し、得点計算時に飜数+1


 京太郎 安価↓
 桃子  安価↓2
 灼   安価↓3
 宥   安価↓4

 止めリー対象(鷺森灼)

 1    京太郎
 2    桃子
 3    宥
 4567890 失敗

 安価↓5

 止めリー対象(松実宥)

 1    京太郎
 2    桃子
 3456789 灼
 0    失敗

 安価↓6


 京太郎 174+78+25-35-50  192
 桃子  175+13-25-50    113
 灼   170+62+25-35-50  172
 宥   175+60(+20)-25-35 195

 桃子が宥に放銃
 →《インビジブルモモ》の効果により回避確定・流局

 宥は聴牌確定
 →灼の《渡り打ち》により聴牌確定

 偶数  聴牌
 奇数  不聴
 ゾロ目 聴牌

 京太郎 安価↓
 桃子  安価↓2

何で終わらないんだろう……と振り返ったら
昨日自分でフラグを建てていたからか……

今日はこれにて終了で、質問や要望あればしばらく受け付けます


ころたんの時みたいに対局中に相手の異能を模倣することってできるのかしら

模倣した時その異能がどれくらい劣化するか知りたいんだけどダメかな

>>805
異能値が上がればできるようになる予定です
ころたんの時がどうだったか記憶が曖昧ですので現時点ではできない、とだけ……

>>806
次回以降から何らかの形で追加します
今回の阿知賀二人に関してはこんな感じになります

《ケーゲルシュタット・劣》
 自身にかかる技能による-補正を反転する
 この効果が適用されなかった時、雀力+60してもよい  
 【和了宣言(リジェンド)】
  ・補正後順位二位以上で宣言が可能
  ・通常の得点計算で和了
  ・補正後順位最下位からの直撃、または自摸和了
  ・コンマ02479で失敗 ゾロ目成功


《烈火の炎・劣》
 コンマ判定で出た数値に+12してもよい
 ただし加算してゾロ目になっても和了はできない
 コンマ判定一桁を配牌時の“赤い牌”数として
 配牌時の“赤い牌”数×3を他家全体に-補正する
 これらの効果が異能によって反転された場合
 上記の効果を全て破棄し、以下の効果を使用することができる
 【和了宣言(あったか~い)】
  ・自身の異能が反転された場合に補正後順位に関係なく宣言が可能
  ・“赤い牌”数÷2(切り下げ)の固定自摸和了
  ・コンマ02479で失敗 ゾロ目成功

今回はこのくらいでしょうか。お疲れ様でした

あと一回ほど対局を予定してるんですが、大丈夫だろうか……

あらたその異能の発動条件は

>・補正後順位二位以上で宣言が可能
>・コンマ02479で失敗 ゾロ目成功

んで
>この効果が適用されなかった時、雀力+60してもよい

これ複合条件を満たした上じゃないと+60と択一されないの?
それとも発動に失敗しても+60は出来るの?

>>811
「自身にかかる技能による-補正を反転する」が適用されなかった場合、雀力+60。です


 これまでとは打って変わって静けさが支配するオーラス
 親番である松実(姉)さんにとっては逆転のチャンスがかかる
 最後の大一番であるのだが

宥「…………」

 如何せん、彼女は悩ましげな表情で
 手牌と河を見比べている
 その視線をよくよく観察してみれば
 桃子の河の方に視線が飛ぶことが多く

 成程、どうやら彼女は桃子を見失っていたらしい
 意識していても上手く認識に残らない彼女の特性が
 ようやくここに来て本領を発揮した形だ
 そうこうしているうちに桃子は
 松実(姉)さん当たり牌を上手く捌ききったようで
 彼女はまた異なる完成形を目指す必要に迫られているようだ
 
 一方の俺はまさかの配牌五向聴を
 ここで披露する羽目になり、普段しない鳴きを駆使して
 なんとか二向聴にまで持ち込んだところだ

 それなりに数を打っていればわかるが
 配牌で五向聴以上になることはたまにあり
 そういう時は和了りを諦めた方が賢明
 流局しても松実(姉)さんが聴牌ならば
 まだ対局は終わらないのだし
 最低でも張っておけば、不聴罰符で
 僅かながらのリカバリが期待できる――

宥「聴牌です」

灼「……聴牌」

桃子「聴牌っす」

 なん、だと……?


 京太郎 7300→4300
 桃子  13300→14300
 灼   63200→64200
 宥   16200→17200


京太郎「…………」

 一番最初のアレは完全にマグレのような出来栄え
 一度は差し込みとはいえ、あとは放銃&放銃のコンボ
 刀折れ矢尽き、とはまさにこのことである……

 親である松実(姉)さんが聴牌していたことだけが
 せめてもの救いと言うべきか
 というか、アレだけ大見栄切っておいてこのザマとは
 非常に情けない。情けなさ過ぎて泣けてくる

 いっそ号泣できたらどれほど楽か


 さーて連荘一本場だー、と気分をすぐに切り替えて
 手早く自動卓に牌を押し込む俺に対して
 上家にいる松実(姉)さんがおずおずと
 
宥「……どうする?」

京太郎「?」

宥「あまり遅くまでお邪魔するのも悪い、から」

宥「皆が対局できるよう、連荘は無しにした方がいいかな……って」

京太郎「……あぁ」

 そう言えば今日の対局はそう言う趣旨があったんだった
 準決勝を間近に控えた阿知賀女子の皆さんが
 ほんの少しであったとしてもレベルアップがしたいと
 そういう希望があって、この場は成り立っているのだ

 正直……正直なところを言わせてもらえれば
 松実(姉)さんの提案には頭から冷水をぶっかけられたような
 気持ちの削がれる思いではあるのだが……
 俺には選択権も決定権もない

 背後で腕組みをしていた加治木先輩を振り仰いで
 どうしますか、と無言のうちに尋ねれば

ゆみ「蒲原ももうすぐ戻ってくるそうだし、ちょうどキリもいい」

ゆみ「……勝ち目が残ってる勝負を捨てたくはないだろうが」

ゆみ「今回は大人しく引き下がってはくれないか?」

京太郎「…………」

 よく分かっていらっしゃる

 日常生活ではそうでもないが、麻雀となると
 須賀京太郎と言う人間は、とても諦めが悪い
 それはもう納豆程度には粘り強く諦めない
 1%以下の勝機だったとしても諦めない

 可能性は0じゃないんだろ?
 だったら勝つか負けるかの二択じゃないか

 ちなみに以前、桃子にこれ言ったら

桃子「体育会系特有の筋肉理論……」

 と一蹴されてしまった。悲しい

 引き下がってはもらえないかと
 選択権を渡されはしたが
 さて、どうしたもんかね……

 言われた通りに従ってこのまま終わるのも
 納得しがたいと言えばそうなのだが
 そもそも加治木先輩――だけでなく
 阿知賀の皆さん方も、どうやら俺の意志を
 尊重してくれている事を考えれば
 生半可な考えでこのまま続行はできないよなぁ


 1.分かりました
 2.一度だけ、これで最後です
 3.自由安価

 安価↓2


 人はエゴを強化することで進化してきた

 これは一体誰の言葉だったか忘れたが
 今の俺にも一つだけ分かることがある

 このまま続けるのは、間違いなく俺のエゴだ
 対局から何かを得ようとするのではなく
 ただ勝負に執着して、齧りついてしまう姿勢は
 独り善がりな自己満足を充足させるだけ

 そうではない

 麻雀は、自分以外の誰かがいて初めて成立するものだ
 この無限の可能性に満ちた四角い宇宙を共有し
 持てる力を全力で振るいあって、楽しむもの――

 だとすればここで意地を張るのはお門違いだろう

京太郎「分かりました」

 先輩の言葉に悩む表情を見せたのもほんの束の間
 俺はしっかり頷くと、席から立ち上がった

 それが意外だったのか
 軽く目を剥いて加治木先輩は俺の表情を見返すが
 それに対しては軽く両手を広げて応対するだけ
 俺は自他ともに認める麻雀馬鹿ではあるが
 頑固一徹な聞かん坊ではない。納得できれば妥協だってする

 成程、そういう意味でもまた俺はただの人間なのだ

 人の振り見て、それを上手く準えるなんてのは
 確かにただの人間ができる芸当ではないかもしれず
 その観点から見れば、俺はただの人間ではない

 だが実際にはどうだ?

 上手く準えるどころか、中途半端に真似るだけで真似て
 本物には遠く及ばないし、こうしてボロボロに負けもする
 これは俺がまだただの人間である証明なのではないか?
 ちょっと器用なだけの、どこにでいる人間の……

すみません安価忘れてました

>《ケーゲルシュタット》及び《烈火の炎》を模倣しますか?

 1.する(《ケーゲルシュタット》のみ)
 2.する(《烈火の炎》のみ)
 3.する(両方)
 4.しない

 安価↓2


>模倣した場合《世界ノ終焉ヲ照ラス焔》または《豪運・劣》は上書きされます

 1.模倣する(《世界ノ終焉ヲ照ラス焔》に上書きする)
 2.模倣する(《豪運・劣》に上書きする)
 3.模倣しない

 安価↓2


>《豪運・劣》を《烈火の炎・劣》へと上書きしました

 《豪運》及び《ケーゲルシュタット》の再取得に関しては“紅の叡智”を参照してください

加えて、《世界ノ終焉ヲ照ラス焔》のテキスト不備を修正しました
修正前の状態だと、こちらの意図していない使い方が可能でしたので


  《世界ノ終焉ヲ照ラス焔》
   この異能を連続で使用して以降、自身にかかる
   技能での-補正を+補正へと反転する(この処理は最後に行われる)
   この異能を連続で使用し、二回目におけるコンマ判定で
   一桁目及び二桁目に02468がない場合、強制和了。得点は1飜固定
   和了した場合、次回判定時に雀力÷6を+補正する
   連続和了した場合、前回得点計算時を下回らないよう
   コンマ判定でドラを加算する
   125689:1 347:2 ゾロ目:3 77:4
   ドラを加算して前回得点を下回った場合和了不可となる

   副次効果《照魔鏡・劣》
    同卓した相手の異能の内容を見ることができる

   (これらの効果は「異能無効化」の影響を受けない)
   (この異能は宮永照の持つ異能の劣化コピーである)

>>817から続きます

 そうやってぼんやりと考えているのがマズかった

 一旦お開きになった離れに、いいタイミングで
 蒲原先輩がゲストとやらを連れて戻って来たようで
 反応が一歩二歩遅れ、桃子にせっつかれて
 ようやく俺は目の前にいる人が、誰なのか気付く

 俺がボンヤリとしている間に
 一度挨拶をしてくれていたらしい彼女は
 淡い栗色の髪と、穏やかな空気を纏い
 片方の目を意識的にか無意識的にか瞑っており

???「えぇっと……大丈夫なのかしら……?」

 体調の悪さが原因か、それとも度重なる失点か
 ヌボーっとしていた俺の目の前でオロオロしていらっしゃった
 ……ゲストって、とんでもないゲストを連れてきたな

京太郎「……大丈夫です。すみません」

???「本当に大丈夫ですか? その、お疲れみたいですけど……」

京太郎「お構いなく。本当に大丈夫ですので」

 なおもこちらの様子を窺おうとする女性を
 俺は片手で制して姿勢を正した。メリメリと背筋が鳴る
 そんなに変な姿勢のままでいたのかな……
 ていうか、付き人みたいに付き従う二人のうち一人
 猫みたいな顔したのが俺を注視しているのは何故だろうね?

ゆみ「すまない……いや、ありがとうと言うべきか」

ゆみ「急な呼び出しに応えてくれて」

???「大丈夫」

???「それに私も、個人戦まで暇をしていたから――」

 いつも通りに笑う蒲原先輩を前に
 ゲストの女性と加治木先輩はいくつか言葉を交わす
 思っていたよりも二人は親しいのだな、などと
 どうでもいい感想が先走ったのだが

???「御夜食作って来ちゃいましたっ」

 ニコヤカな笑顔で重箱を取り出した彼女に
 付き人Aが「来たしっ!」と復唱する
 もしや来るのが遅れていた理由ってのは
 これを作るためなんじゃ……

ゆみ「――大会の規定では、練習試合であろうとも」

ゆみ「団体戦の出場選手同士、もしくは」

ゆみ「個人戦の出場選手同士での対局は禁止されている」

ゆみ「だが、阿知賀女子(キミたち)からは誰も個人戦出場者がいない」

ゆみ「紹介しよう。彼女こそ長野県個人第一位――」

美穂子「風越女子の福路美穂子です」

 阿知賀女子と鶴賀学園の(自主)交流試合に
 やって来たゲストとは、そう

 長野県女子一位・福路美穂子

 まさしくその人だった

 一様に驚きの視線を投げかける阿知賀女子の皆さん
 その理由は分からないでもない
 だって呼び出された側の身で
 夜食までこしらえてくるなんてさ――

憧「なんて気遣いの一位なの……!」

 嗚呼、長野のイメージが……

短いけれど今日はここまで

引っ越しとかで立て込むので明日は更新ありません。申し訳ない
ネット環境に関するトラブルがなければ明後日再開となります

お疲れ様でした


 もし北海道まで台風が来たとしたらどうなるかって言うと
 冬の吹雪の方が遥かに恐ロシアンルーレット

 意外と知られてませんが、鹿児島は雪が降ります
 大分出身の知人は25になるまで
 雪が降っているのを見たことがなかったそうですが

 周りを魔物になった人たちに囲まれ
 自分自身も既に人間ではないと教えられても
 それでも自分も、彼女たちも人間なのだ、と信じて
 人間らしくあろう。心までは失うまい、と葛藤するとか
 そんな感じでそういう方向にしか行けない>>1です

 御無沙汰しておりました
 色々と報告しなければならないこととかあるのですけれど
 ごっつ頭痛いので今日はこの辺りで
 生存報告とさせていただきます

 それではまた明日


 皆さま一日ぶりです
 これからの流れをどうするのか、という報告から

 皆さまだけでなく>>1自身も話の内容をほぼ忘れている
 という理由からで申し訳ないのですけれども
 予定していた阿知賀女子との対局は中止
 その代わりに、その場にいた全員と対局をしたことにして
 三回分のステ上昇判定と、異能の開示
 模倣するか否かを安価取って先に進めようと思います


 ステータス変動コンマ

 147   小
 258   中
 369   大
 ゾロ目 特大

 ただし77と00は絶大


 安価↓~↓3


 今回のイベントで取得した《紅の叡智》

《深山幽谷の主》(異能:高鴨穏乃) 模倣料金:\85000
 自分以外の卓上に存在する異能の効果が±0になるように補正する
 ただしこの効果が発動するまでには一定の条件を満たす必要がある
  1.起親でないこと
  2.前半戦でないこと(半荘であれば東場、東風なら東二局or一本場)
  3.上記を満たした段階でトップでないこと
 強制和了系異能及び和了方法を選択できる異能で
 他家和了が確定したとき、その飜数をコンマ判定で-補正する
 この効果によって飜数が0以下になった場合和了不可となる
 コンマ 123:3 456:5 789:4 ゾロ目:5
 自分以外の技能による+補正を反転する
 ただしこの効果にも上記と同様の条件が必須

《纏龍姫》(異能:松実玄) 模倣料金:\25000
 コンマ判定一桁÷2(切り下げ)を配牌時のドラ数
 コンマ判定二桁÷2(切り上げ)×20を雀力に加算する
 点数計算時にコンマ判定、ドラを加算
  0123:2 458:3 679:4 ゾロ目:9
 自分以外のドラ加算判定を-3する(1以下になった場合追加ドラ0へ)

《摂理の目(プロヴィデンス・アイ)》(異能:福路美穂子) 模倣料金:\75000
 任意の他家一人の雀力+150してもよい
 雀力加算した相手が和了した場合
 次局で自身にかかる-補正と同じだけ+補正をかけてもよい
 また自身が和了した場合は次局で自身にかかる技能での-補正を無効化する

《太陽神の飼い猫》(専用技能:池田華菜)
 常時発動系技能全種複合した効果を発動させる
 任意の技能を一つ、技能枠を使用せずにその効果を発動してもよい


 異能を模倣しますか?
 (今回模倣料金はかかりません)

 1.する(再安価)
 2.しない

 安価↓2

待ってた
模倣で金かかるようになっててわろた
手間だと思うけど、次からは模倣する時に劣化したverの異能も書いてくれると嬉しい


 模倣に関して情報をば

 ・対局後の模倣は無料
 ・《紅の叡智》に登録された後は
  料金を払えば対局せずとも模倣できる

 ということになりました

 また二周目になるともう一つ機能追加があるので
 その時にまたアナウンスします

 >>863
 今回は忘れてました。申し訳ない


 しばらく非安価進行が続く上に
 書き溜めも少ないので本格的な再開はまた明日から

 今日は小ネタでもやります。いつもの3レス小ネタを
 お好きなキャラ+シチュエーションをどうぞ(本編・番外問いません)
 安価↓~↓3

 


 み や な が け


照「京ちゃん京ちゃん」

京太郎「…………」

照「京ちゃん京ちゃん」

京太郎「…………」

照「(´・ω・`)」

京太郎「…………」

照「…………」

照「!」ハッ

照「むにぃ~~~」

京太郎「…………」

照「むにゅ……むにゅ……」

京太郎「照さん」

照「なに、京ちゃん」



京太郎「勉強してるんですから邪魔しないでくださいよ!」



照「えー」

京太郎「えー、じゃないですよ!」

京太郎「しかも名前呼んだだけなのに嬉しそうにしやがって畜生!!!」

照「だって京ちゃんが構ってくれないんだもん」

京太郎「だからそれは勉強してるから……って」

京太郎「何で俺の膝の上に座ろうとするんですか」

照「……?」

京太郎「小首傾げない、可愛いから」

照「ぇへへ」テルテル

京太郎「照れるな」

照「テルだけに」

京照「「いぇーーーい!」」


京太郎「……だからそうじゃないんだよ!」ウガー

照「」ビクッ

京太郎「いいですか、照さん」

照「うん」

京太郎「俺は受験生です」

照「うん」

京太郎「東京の大学に受かるかどうかの局面なのです」

照「頑張って。待ってるから」

京太郎「応援ありがとうございます」

京太郎「――兎に角、この夏乗り切らないとダメなんですよ」

京太郎「そりゃあ俺だって本音では照さんとイチャイチャしたいです」

照「だったら――」

京太郎「無しです、ダメです。却下」

照「なんでなんで」

京太郎「はぁ……」

照「あ、いまお姉ちゃんを馬鹿にしたな」

京太郎「してませんー。呆れてただけですー」

照「むぅ……その話し方イライラする」

京太郎「へぇー。それはいいこと聞いたなー」

照「小学生に戻ったみたいで」

京太郎「…………」

照「…………」


京太郎「あのさぁ」

照「うん」

京太郎「もしここで照さんに構って」

京太郎「東京に行けません、なんてことになったら」

京太郎「今はいいかもしれないけど、そのずっと先で後悔するじゃないですか」

京太郎「俺は、そんなこと絶対に嫌なんです」

京太郎「貴女との未来のために、今は心を鬼にして勉強してるんですよ」

照「……もしもの時は、養ってあげるよ?」

京太郎「それはもっと嫌です」

照「……なんで」

京太郎「一方的に与えられるだけの関係は嫌だからです」

照「…………」

京太郎「…………」

照「分かった」

京太郎「分かってくれましたか」

照「うん。でも一つだけ」

京太郎「……はい?」

照「今は我慢する。でも、勉強終わったら」

照「ぎゅっと、して?」

京太郎「…………」

照「ダメ?」

京太郎「わぁーったよ、分かりましたよ。お姫様」

照「京ちゃん大好き!」パァアア

京太郎「だぁーかっらっ! 離れろってんでしょうが!!!」


咲(爆発しないかな、この二人)


 カンッ!


残り4レス……どうやって2つを処理しようか(白目)


 そうきゅう

 この文字に当てはまる熟語はそう多くないだろう

 早急・送球・蒼穹……

 何故携帯の変換予測の三番目に蒼穹が来るのか分からないが

 決して俺は中学二年生が陥りがちな

 痛々しいシンドロームに罹患しているわけではない、断じて

桃子「それで、この場面だと――」

 そうきゅう。それは素晴らしいものである

 男にはなくて、魅力的で、やわこくて……これは妄想だが

京太郎「な、成程なー」

 双丘である。非常に立派なものが背中に当たっててとてもツラい

 男ですから、そういうモノが感じられてしまう状況というのは

 憧れがあったりするのはそうですけどもね……

ゆみ「…………」

 痛い! 痛い! 痛い!

 もし視線に質量があるのだとしたら俺は既に消し炭だ

 桃子の柔らかい局部を堪能しているのがバレているのかいないのか

 ゆみ先輩の鋭い視線に貫かれて冷や汗でグッショリ

 あぁ、部活中だから鼻の舌を伸ばすんじゃないとか

 そういう戒めが込められてるんですかね。不可抗力なんです!

 生理的な現象であり、非モテにとって確実な事象なんです!

 あぁぁあああぁぁぁああぁぁぁぁぁああああぁあああぁぁぁ



智美「相変わらず部活中でもお構いなしだなー、モモは」ワハハ

睦月「加治木先輩はもどかしそうですね」

智美「体面があるしなー。別にやましいことしてるわけでもなし」ワハハ

睦月「……分かってて止めないんですか? 空気悪いですよ」

智美「いくら私でも、馬に蹴られたくはないからさー」ワハハ

智美「いのちはたいせつ」

睦月「はぁ……これはどうなることやら」


 そ の こ ろ


佳織「えぇー! 今日はもう帰ったんですかぁ……」

教師「ごめんね、妹尾さん。態々探し回らせちゃったのに」

佳織「あうぅ……麻雀部のお使いどうしよ……」

 一人ストレス性胃痛を逃れる佳織であった


 カンッ……?


一泊旅は後回しにします。明日の再開前には確実に

たぶん……



 旅はいい

 特にモノが雑多な都会に住んでいると
 ふとした瞬間に自然に囲まれた土地へと赴きたくなる

 それは生まれ故郷が長野であることに起因するのか
 それとも人間の根幹部分に宿された本能の一つであるのか
 高尚なことは解らないけれども、今の俺にも分かるのは
 自然に囲まれるということは、とても落ち着くってことだ

桃子「ずっと降ってるっすねー、雨」

京太郎「そうだな……」

 杉の香りが仄かに漂う森の中で
 全身を覆う雨合羽のフード下から木々の大軍を見上げる
 入山する前からぽつぽつと振っていた雨は
 歩みを進めるほどに強くなっていき
 最終的には台風でも来ているのかという程の
 強烈な勢いで雫を地面に叩き付けていた

 山岳ガイドの声を話半分に聞きながら
 高いところまで登って来たなぁ、と少し感慨を抱く
 森林限界はまだまだ先であるけれど
 人間が生活できる限界はとうに越えたように思う

桃子「帰ったらシャワー浴びないといけないっすね」

 雨合羽の裾を持ち上げて桃子は言う
 大自然のシャワーは一見して問題ないように思えるが
 その実、乾いた後に悲惨なほどの異臭が漂ってくるのだ
 エチケット的な見地から見れば
 これほど対処しなければならないこともそうない

 背中に背負っているバッグも雨に濡れ濡れだし
 コインランドリーでも探してブチ込んでおかないと……
 結構気に入っているものなのだ。使い潰したくはない

京太郎「じゃあホテルに戻ったら一緒に入るか?」

 冗談半分で、特に期待せずそう言ってみたのだが
 
桃子「……それもいいっすね」

 顔を真っ赤にしながらも肯定的な返事をくれた恋人が
 急に愛おしくなって、衝動的に抱きしめそうになる
 下手に動いて足を滑らせ崖下に真っ逆さまとか
 そういうことにならないよう、やらなかったけども

 そっと、右手を伸ばして彼女の左手と絡める
 しっとりとして、冷たくて、それでも温かい
 この温もりを、この先も感じられるのなら
 どんな苦難にだって立ち向かっていけるだろう
 互いに互いを支え合って――
 
 ようやく決心がついたような気持ちになって
 俺は彼女の手を引いて下山する道を歩き出す
 
 ここからまた始まるのだ

 須賀京太郎の日々は、東横桃子と共に


 カンッ!


もうこれエンディングでいいんじゃないかな

現在のステータスをどうぞ


 須賀京太郎(すが・きょうたろう)

 性別:♂ 年齢:15 種別:オカルト ベース:《神器》
 
 所属高校:鶴賀学園  体調:不調 評判:あまり良くない

 雀力  177 (162)   友好度
 技能  123 (118)   東横桃子  10(恋人)
 異能  177 (163)   加治木ゆみ 07(信頼)
 学力  73 (70)   蒲原智美  06(信用)

 器量  58 (58)   津山睦月  07(信頼)
            妹尾佳織  07(信頼)
            宮永照   07(親愛)
            天江衣   04(友達)
            瑞原はやり 04(変人)
            園城寺怜  06(知人) 
            清水谷竜華 04(恩人)

 ネト麻フレ:スモモ・ミロク・SARA・音羽・シュンカ・みほこ・かじゅ・はっちゃん

 ネト麻遭遇:のどっち・とーか・ポラリス・クロウ・ようか・クック

 装備技能:ベタオリ

 習得技能:ベタオリ・拝み打ち・浮き打ち・一発消し(残り4枠)
 
 習得中技:渡り打ち(1/5)

 オカルト:《スヴァローグ》
       対局経験を血肉に変えるオカルト
       直接対局したことのある相手の異能を模倣することができる
       現在→能力開放レベル60%

      現在セットされているコピーオカルト
      《世界ノ終焉ヲ照ラス焔》
       この異能を連続で使用して以降、自身にかかる
       技能での-補正を+補正へと反転する(この処理は最後に行われる)
       この異能を連続で使用し、二回目におけるコンマ判定で
       一桁目及び二桁目に02468がない場合、強制和了。得点は1飜固定
       和了した場合、次回判定時に雀力÷6を+補正する
       連続和了した場合、前回得点計算時を下回らないよう
       コンマ判定でドラを加算する
       125689:1 347:2 ゾロ目:3 77:4
       ドラを加算して前回得点を下回った場合和了不可となる

      副次効果《照魔鏡・劣》
       同卓した相手の異能の内容を見ることができる

       (これらの効果は「異能無効化」の影響を受けない)
       (この異能は宮永照の持つ異能の劣化コピーである)

 
      《烈火の炎・劣》(異能:須賀京太郎)
       コンマ判定で出た数値に+12してもよい
       ただし加算してゾロ目になっても和了はできない
       コンマ判定一桁を配牌時の“赤い牌”数として
       配牌時の“赤い牌”数×3を他家全体に-補正する
       これらの効果が異能によって反転された場合
       上記の効果を全て破棄し、以下の効果を使用することができる
      【和了宣言(あったか~い)】
       ・自身の異能が反転された場合に補正後順位に関係なく宣言が可能
       ・“赤い牌”数÷2(切り下げ)の固定自摸和了
       ・コンマ02479で失敗 ゾロ目成功

       (この異能は松実宥の持つ異能の劣化コピーである)



 ずっと、僕は待っていた――



 静かに息を潜め、この時が来るのを


 災禍は眠りに着き、しかしして死せず


 再びの臨界を待つことで、大厄災を齎すだろう


 見て見ぬ振りはできぬと決め――


 僕は、待っていた


 
 この機を逃してしまえば


 次は十年か、二十年か、それとも……


 あぁ、初めまして。ということでいいのかな?


 僕の名前は――


 おっと、あまり迂闊なことはできないんだった


 名を明かす、ということは


 その者の真性と同一性を証明すると同時に


 それを無防備の姿に晒すことと同義なんだ


 名を明かすこと自体は問題ないのだけど


 今ここで、というのは少しよろしくないというか


 まあ、とても都合が悪いんだ


 想定される最悪の場合、彼に気付かれてしまうからね


 ただ――呼び名がないというのは不便だよね


 これから長い付き合いになるんだろうし


 そうだね


 僕のことは……“シャオ”


 気軽にそう呼んでくれると有り難い


 僕が何者なのか、何故ここにいるか、だって?


 ははは。そう急かさなくても順を追って説明するよ


 僕がここにいるのは


 少し振り返ってもらうためなんだ


 これまでに歩んできた道と、出会ってきた人々のことを


 そう。これまでの旅路さ


 用意ができたのなら、そう言ってもらえると助かるよ


 1.これまでのあらすじが知りたい
 2.これからのことを知りたい
 3.《紅の叡智》が見たい
 4.もう大丈夫だ

 安価↓


 ハンドボールで鍛えられた肉体だけが取り柄の
 どこにでもいる普通の少年、須賀京太郎は
 偶然知り合うことになった高校の先輩から
 麻雀の魅力に取り憑かれることとなってしまう

 お互いの腹を探り合い、和了りを目指し頭を捻り
 永遠にも似た緊迫感を張り詰めさせた戦場を駆る
 手の内にあるのは十三からなる防壁と――
 巡り巡ってやって来る一筋の光芒

 暗闘とも言える勝負の世界に
 京太郎は同級生の少女・東横桃子と共に挑んでいく

 麻雀に触れ、その楽しさを味わってからというもの
 彼は毎日のように鍛錬に励み、研鑽を重ねた
 全てはあの四角い宇宙で勝ちをつかみ取る為
 価値を積み重ねたその先にある頂に登り詰める為
 その向こう側にある、誰もが見たことのない景色を
 彼自身の目で確かめる為に

 幼馴染の一人であり
 現インターハイチャンピオン・宮永照の影響や
 先輩たちの協力や桃子の献身等もあって
 京太郎は人数過多の激戦区であったインターハイ予選に於いて
 決勝進出こそ逃すものの、実力に比して十分な成績を残す
 彼自身、そのことに悔しさを抱きつつも――
 それでも諦めず、前を見て歩みを進めていた

 学校が休みに入る夏真っ盛り
 京太郎は自身に起こっている異変を指摘され
 自身もまた、凡そ現実のものとは思えぬ
 不可思議な打ち方を身に着けていることを自覚した
 それはまるで彼が見てきた雀士たちのそれと重なるもので
 降って湧いて得たこの能力を活かせないかと模索し始める

 そんな中でインターハイが始まり
 京太郎は麻雀部の先輩に連れられて東京へと降り立つ
 ひょんなことから知り合った龍門渕の大将・天江衣
 長野の古豪・風越女子で大将を任された池田華菜
 そして、京太郎の先輩である加治木ゆみ
 彼女らを破って全国へと駒を進めたのは
 宮永照の妹・宮永咲を擁する清澄高校
 その応援と称して、京太郎は東京の地へとやって来たのだった

 しかし行く先々で出会うのは
 全国二位・千里山女子の主力であったり
 一悶着因縁を持っているプロ雀士であったりと
 何をしに東京までやって来たのか――
 京太郎自身よく分からなくなってきていた

 そしてインターハイも大詰めとなったある夜
 鶴賀学園麻雀部の元部長・蒲原の導きによって
 準決勝を間近に控えた阿知賀女子の面々と
 練習試合という名の交流を執り行う
 全国レベルの相手と戦えることに高鳴る胸を抱え
 京太郎は、一夜限りの戦いへと身を投じた


 1.これからのことを知りたい
 2.《紅の叡智》が見たい
 3.もう大丈夫だ

 安価↓


 発生が確定しているイベント

 ・瑞原はやり&戒能良子に協力
 ・プロとの対局
 ・清水谷竜華からの御礼


 1.《紅の叡智》が見たい
 2.もう大丈夫だ

 安価↓


《紅の叡智》

《太陽神の飼い猫》(専用技能:池田華菜)
 常時発動系技能全種複合した効果を発動させる
 任意の技能を一つ、技能枠を使用せずにその効果を発動してもよい

《天空の閃槍者》(専用技能:加治木ゆみ)
 自身より雀力が高い者が同卓している場合
 その者たちの雀力平均と同じ数値になるように自身の雀力を修正する
 この処理は対局前に行われる。また南入時に三位以下の場合さらに雀力を+200する

《摂理の目(プロヴィデンス・アイ)》(異能:福路美穂子) 模倣料金:\75000
 任意の他家一人の雀力+150してもよい
 雀力加算した相手が和了した場合
 次局で自身にかかる-補正と同じだけ+補正をかけてもよい
 また自身が和了した場合は次局で自身にかかる技能での-補正を無効化する

《ステルスモモ》(異能:東横桃子) 模倣料金:\12500
 自身にかけられた-補正の50%だけ+補正をかける
 ゾロ目自摸判定を和了判定に変更。直撃相手はコンマで判定
 また最下位確定時にコンマ再判定を行い、振り込みを回避可能
 01~49:失敗 50~98:成功 ゾロ目:成功
 (これは対局が進むごとに確率が上がる)
 例:東一局→上記。東二局→01~39:失敗 以下略

《インビジブルモモ》(EX異能:東横桃子) 模倣料金:\75000
 自身の雀力÷5を全体に-補正する
 自身にかけられた-補正の75%だけ+補正をかける
 ゾロ目自摸判定を和了判定に変更。直撃相手はコンマで判定
 最下位確定時にコンマ再判定を行い振り込みを回避可能
 01~49:失敗 50~98:成功 ゾロ目:成功
 (これは対局が進むごとに確率が上がる)
 例:東一局→上記。東二局→01~39:失敗 以下略

 副次効果《天狗の隠れ蓑》
  相手の異能を見る異能から自身を守ることができる
  (例:この異能を取得している場合、照魔鏡で異能を見通すことができない)

《豪運》(異能:妹尾佳織) 模倣料金:\77777
【和了宣言(めっちゃラッキー☆)】
 ・妹尾佳織専用技能です→模倣は可能
 ・補正後順位に関係なく宣言が可能
 ・コンマ及び補正後数値に“7”が含まれる場合
  5飜満貫固定で強制和了
 ・コンマ一桁と二桁を足し合わせた数値が“7”の場合
  7飜跳満固定で強制和了
 ・コンマゾロ目77の時、13飜役満での強制和了となる

《幽玄ニ沈ミシ海底ノ月》(異能:天江衣) 模倣料金:\100000
 相手の持つ異能による+補正を-補正へ反転
 全員に-70補正。局が進むことに-10追加(連荘含む)
 ゾロ目以外で和了したとき自摸による海底撈月か直撃かを選択できる
 点数計算時にコンマ判定でドラを加算
 159:1 267:2 348:3 ゾロ目:3

《深淵ヨリ覗キ見ル妖兎》(異能:天江衣) 模倣料金:\100000
 満月時限定でこちらに差し替え
 -70補正を-90・-10を-20に強化
 ドラ加算判定に一律で+1       
 局が進むごとに雀力+40補正する
 (これらの効果は「異能無効化」の影響を受けない)

《烈火の炎》(異能:松実宥) 模倣料金:\60000
 コンマ判定で出た数値に+20してもよい
 ただし加算してゾロ目になっても和了はできない
 コンマ判定一桁を配牌時の“赤い牌”数として
 配牌時の“赤い牌”数×5を他家全体に-補正する
 これらの効果が異能によって反転された場合
 上記の効果を全て破棄し、以下の効果を使用することができる
 【和了宣言(あったか~い)】
  ・松実宥専用技能です→模倣は可能
  ・自身の異能が反転された場合に補正後順位に関係なく宣言が可能
  ・“赤い牌”数÷2(切り下げ)+1飜の固定自摸和了
  ・コンマ049で失敗 ゾロ目成功


《ケーゲルシュタット》(異能:鷺森灼) 模倣料金:\65000
 自身にかかる技能による-補正を反転する
 この効果が適用されなかった時、雀力+100してもよい
 【和了宣言(リジェンド)】
  ・鷺森灼専用技能です→模倣は可能
  ・補正後順位二位以上で宣言が可能
  ・通常の得点計算+2飜で和了
  ・補正後順位最下位からの直撃、または自摸和了
  ・コンマ049で失敗 ゾロ目成功

《深山幽谷の主》(異能:高鴨穏乃) 模倣料金:\85000
 自分以外の卓上に存在する異能の効果が±0になるように補正する
 ただしこの効果が発動するまでには一定の条件を満たす必要がある
  1.起親でないこと
  2.前半戦でないこと(半荘であれば東場、東風なら東二局or一本場)
  3.上記を満たした段階でトップでないこと
 強制和了系異能及び和了方法を選択できる異能で
 他家和了が確定したとき、その飜数をコンマ判定で-補正する
 この効果によって飜数が0以下になった場合和了不可となる
 コンマ 123:3 456:5 789:4 ゾロ目:5
 自分以外の技能による+補正を反転する
 ただしこの効果にも上記と同様の条件が必須

《纏龍姫》(異能:松実玄) 模倣料金:\25000
 コンマ判定一桁÷2(切り下げ)を配牌時のドラ数
 コンマ判定二桁÷2(切り上げ)×20を雀力に加算する
 点数計算時にコンマ判定、ドラを加算
  0123:2 458:3 679:4 ゾロ目:9
 自分以外のドラ加算判定を-3する(1以下になった場合追加ドラ0へ)


 この通り、だね


 僕が何者なのかは――今は答えられない


 どんな目的を持っているのかも


 どんな役割を背負っているのかも


 その全てを明かすには、まだ何も状況が揃ってない


 本来ならこうして出てくることですら


 大きなリスクを覚悟してきていることなんだ


 だから今はまだ、僕が何者なのかの結論は待ってほしい


 ……ただ一つだけ明らかなことを言えば


 僕は敵じゃない。寧ろ、最大限の手助けをしたいと考えてる


 それだけ


 さて、僕の役目は一旦ここで終わりだ


 ここから先どうに進むのかは自由さ


 ただ意識と願いの赴くままに、希望を探してくれればいい


 もし行動が裏目に出たとしても


 切っ掛けが善意から始まったものであるのならば


 またその善意によって取り返せるものだってある


 その内なる可能性を信じて


 日々を揺るぎなく進んでいって欲しい


 これは僕の願いであり


 ――祈りだ
 


一時中断。2200より再開します

一旦乙

値段設定されてるけどこれからバイトとか探さないといけないのか

>>904
あくまで『この異能が欲しいけど対局できそうもない』って場合の救済なので
無理にバイトしてまで習得するかどうかは……みなさん次第だと思います


 五人の女性が寝起きするだけあって
 結構な広さがあるはずの離れも
 こうして十数人で一つの雀卓を囲めば
 相当手狭になってしまっている

 壁にかかった時計を見上げれば既に10時近く
 戒能プロからくるであろう連絡は未だ来ず
 こうして卓を囲む女子高生を眺めるばかりで

玄「えっと、ここ座っても、いいですか……?」

 おっかなびっくり恐る恐るという風に話しかけられた

 ソファの肘掛けに凭れ懸けさせていた体を起こし
 声をかけられた方を見れば、そこにいたのは
 腰まであろうかという長い黒髪と、涼しげな服装に包まれた
 素晴らしい胸部装甲をお持ちの……って
 初対面の人にこんなことを考えるのも不躾すぎるか
 頭の中身くらい自由でいさせろよなんて居直るつもりもなく
 大体、脳内真っピンクとか恥ずかしくなりません?

 対局が終わって、先程まで横に居た桃子が
 その入れ替わりに卓に着き
 松実(妹)さんが下がったものの
 手狭となった室内で座るスペースがここしかなく
 俺に声をかけてきたってことなのかな

京太郎「お構いなく」

 とだけ言い放って俺は松実(妹)さんから視線を外した


 別に隣に座るくらい、そういう気遣いは要らないんだけど
 相手は女子高出身者だったよな。同年代の男っていうのには
 少々、不慣れというか、苦手意識みたいなものも
 あるのかもしれない……

 俺の視線から逃れたからか
 それとも邪険に扱われなかったことを安堵してか
 松実(妹)さんが息を吐いた気配を感じつつ
 心持ち尻の位置を肘掛けの側に寄せて
 彼女が座れるようスペースを確保する
 
 ほら、見知らぬ相手の隣に座るのって勇気がいるじゃん
 商業施設とかのトイレに入った時とか
 ガラガラにも拘らず、人と一個間を開けて致すみたいな感じ

京太郎「…………」

玄「…………」

 き、気まずい

 何故だか分からないが妙にそわそわしてる松実(妹)さん
 居心地が悪いのか、それとも予想以上に俺の対応が
 悪手になってしまったのか

 兎に角も、視線は卓上に向かっていれども
 心ここに在らず、という風に落ち着きがない

京太郎「…………」

 ここは俺が何か話しかけるべきなのだろうか

 いや待て落ち着け
 ここで俺が話しかけたところでなんになるというのだ
 相手方に精神安定効果を与えるのか?
 寧ろ不安定にさせるだけのような気もするけどな!
 女性を相手取って小粋なトークなんて無茶振りもいいとこだ
 今の俺に彼女がいるのなんて半ば奇跡なくらい
 対人関係、特に女性面でコミュニケーションに難あり、だ
 
 しかし何もしないというのも勿体ない
 勿体ないが、打つ手はないしで……うーん


 1.待機。何もしない
 2.どうやって二人と出会ったのか聞く
 3.麻雀について話しかける
 4.インハイについて話しかける

 安価↓2


 ここはあれだ
 まずはお互いに共有している話題から切り出すという
 初歩も初歩なテクニックで攻めるとしよう

 攻めるってなんだよ

京太郎「あー……」

 お互いに共有している話題なぞ
 麻雀を覗いて皆目見当がつかない
 何しろそれ以外の情報を一切持ち合わせず
 相手の領域へと踏み出そうとしているのだから

 無謀も無謀

 相手を知り己を知れば百戦危うからずとは言うが
 確かにその通りだろう

玄「…………」

 全く口を開かずどこかを見詰めている松実(妹)さん
 彼女との交流を持とうにも手札が少なすぎる
 いったいどう切り出したものか……

京太郎「あの」

 然りとて何もしないのでは変わらないと
 意を決して俺はブラウス越しに肩を叩きつつ
 集中しているであろう彼女に声をかけたのだが

玄「へ? わっ、わわっ」

 ひゃう、と可愛らしい声を上げて松実(妹)さんは
 体感で二歩くらい俺と反対方向に飛び退った

 ……座っていた状態でどうやって動いたのだろうか

 さながらギャグ漫画のような仕草に驚きを禁じ得ないが
 すっ飛んだ松実(妹)さんの下敷きになってしまっている
 高鴨さんを放っておくのも可哀想なので

京太郎「えと、松実さん。下に……」

玄「えっ、へ? 下……って、あわわわ」

 大きな目を瞬かせ、そのまま目線を下ろすと
 高鴨穏乃が自分の下敷きになっているのを確認する
 むぎゅうっと圧縮されて変な顔になったポニーテールと
 ノースリーブのジャージ……変態的な格好だ
 間違いなく男がやっていたら通報される
 いや、たとえ中身が美少女だったとしても通報される
 
玄「ごめんね、穏乃ちゃん!」

穏乃「ビックリしたけど大丈夫です、玄さん……」

 目を白黒させて高鴨さんを助け起こすが
 当の本人は慣れた風に応じているところを見ると
 こういうフィジカル的なアクシデントには
 よく遭遇するタイプなのかな。どんな女子だ
 あれか、プロレス系女子なのか


 二人の様子を所在なく眺めるしかない俺は
 行き場を失った片手をまごまごとさせるしかなく
 松実(妹)さんと高鴨さんの遣り取りを見守る

 そう言えば某猫型ロボットの国民的作品だと
 ヒロインの呼ばれ方が漫画とアニメで違ってたよね
 なんでなんだろうね

京太郎「……すみません、急に話しかけちゃって」

 少なくとも相手方を驚かせたのは
 俺の方に非があるのではないかと思い至り
 そんな感じで切り出そうと口を開けば

 おずおずと、様子を窺うように

玄「あ、いえ……私も大げさに驚いちゃったし……」

 そら驚くと思うけどね
 女子高生ということは普段から同年代の男とは
 接点のないのだろうし
 俺の謝罪の根本はそこを読み切れなかったって部分が
 割合を大きく占めているような気もする

京太郎「じゃあ、ここはお相子ということで」

玄「お相子、ですか」

京太郎「ええ」

 無駄に禍根を遺したり、変に苦手意識を持たれて
 後に尾を引くなんてのは最悪だしな
 ここは下手にがっつかず、爽やかに引こう

 無駄に意地張って自体が拗れるのなんて
 清水谷さんとの一件だけで十分だ

京太郎「やっぱり、麻雀一筋の女子高生だと」

京太郎「男から急に話しかけられるのは驚きますか?」

玄「そう、ですね……。そういう機会ってない、ですから」

穏乃「へー……意外だな、玄さん」

 たはは、と笑って頭を掻く松実(妹)さんの影から
 高鴨さんがひょっこりと顔を出して割って入る
 頭の後ろで揺れるポニーテールが視界に残像の尾を引く

玄「えっ、何が?」

穏乃「実家が旅館だから、そういうのも慣れっこだと思ってたけど」

玄「それとこれとは別だよぅ……」

 どこかさばさばした雰囲気を感じる高鴨さんに比べ
 松実(妹)さんは非常に女の子らしいというか
 万人が想像する女の子の典型系のような人物であった
 イマドキの女子、という枠組みなら
 現在卓を囲んでる新子さんがド真ん中なのだが

 ふむ

 松実家は旅館なのね。情報一つ入手
 やや変態チックだが、会話の幅を広げる上で
 こういう情報は気に留めておかないとな


次投下あるかもしれませんが今日は一旦ここまで
思った以上にリハビリが必要だなーと思いました

乙 なんか重要キャラっぽいの出てきたな
これって松実姉が衣と対局したら和了しまくれるってこと?
あとてっきりアコチャー専用技能持ちかと思ったら能力なしなのね

>>916
 ・『牌に愛された娘』の共通効果
  1.異能無効化の影響を受けない
  2.自分以外のゾロ目自摸を無効化する
  3.強制和了系異能の宣言条件を一段階引き上げる
   例:補正後順位2位以上→補正後順位1位以上
     補正後順位に関係なく→補正後順位3位以上

 もしかしたら覚醒したら専用技能付くかもしれませんし……(小声)

少年マンガみたいな展開がやりたい

点棒を託し託されて強敵に立ち向かい目標を目指す
困難など分かりきっている。とうに覚悟は完了した――!

的な


アンケ取りたいのですけれども

憩ちゃんと、あわあわならどっちの方が需要あるかな


※本編に関係も影響もないです

圧倒的荒川憩……

どちらも本編ではほぼ出てきてないというのに
どうしてここまで差がついたのか(すっとぼけ)


 イイ感じに会話が滑り出したことだし
 そろそろ本題を切り出そうかな
 麻雀のことについて、特に打ち筋
 もしかしたら彼女の『ドラが集まってくる』のに
 何か理由があるのだとすれば――
 それを知ることで、俺が普段からやっている
 打ち筋を真似る打ち筋にも
 納得のできる説明ができるかもしれない

京太郎「それでですね」

 目が泳いでないかだけが目下の心配事だが
 できるだけ自然な流れを装って俺は口を開く
 二対の双眸が俺に注目することで
 出掛ったセリフが戻りそうになるも

京太郎「二人とも、普通にはない打ち方しますよね」

玄「…………」

穏乃「…………」

 顔を見合わせ、深刻そうな表情を作る御二方
 急に暗雲が立ち込めたように感じ視線を二人から外せば
 適当なことを言っている蒲原先輩が妹尾先輩に窘められ
 卓上では阿知賀女子そっちのけで
 加治木先輩と風越の福路さんが火花を散らしていた

 やはり彼女たちは、自分の打ち筋に自覚を持っているのか

 当然と言えばそうかもしれない
 自覚のない力は時として使用者をも傷つける
 定型に当てはめて考えることは
 固定観念を生み出す危険性を孕んでいるが
 それ以上に、方向性を持たずに振るわれることの方が
 大きな危険を伴っているように思う
 いわばそれは、暴走しているのと同義なのだから

玄「……私の特徴? って言えばいいのかな」

玄「それはもう分かってると思うんだけど――」

京太郎「手牌にドラが集まってくる」

玄「うん」

 それは何も表示牌や赤ドラに限った話ではなく
 裏ドラから槓ドラ、槓ウラにまで影響を及ぼす

 過去の牌譜の少なさから確定的ではなく
 推測の域を出ないことだったが
 こうして本人の口から肯定してもらったことで
 改めてスッキリと一本筋の論理が通った

 もし彼女が大将だったとしたら
 咲にとっては厄介極まりない相手になっただろう
 槓すれば相手の打点が確定で高まる
 槓しようにも、ドラ周りの槓材は全て流れていく
 ままならないったらありゃしない
 


京太郎「一つ訊きたいんですけれど、いいですか?」

玄「何を、ですか……?」

京太郎「大したことじゃないんですけど」

 その、一種オカルトとも呼ぶべき現象
 今回のインハイでも数多く散見される
 特定の牌が自然と集まってきたり
 相手の手の進みを邪魔したりするそれらは一体
 どうして発現したのか、どのように知り得たのか
 それが知りたかった

 俺自身の中にある、この不可解な
 人間から外れたようなものの正体を知るためにも
 正体を知り、よく制御し、上手く使いこなす為に

 相手を知り、己を知ればなんとやら
 この便利な“眼”があれば相手を知ることは容易だし
 牌譜の分析なんかも最近は慣れてきた
 後は自分自身のことなんだ
 鏡でもない限り覗きこめない、ね

 年下なんで気安い態度でいいですよ、と前置きしつつ

京太郎「ドラが集まってくるようになったのはいつ頃、とか」

京太郎「そもそもなんで、ってのは分かってたりするんですか?」

玄「…………」

 肉まんだと思って口に運んだら餡まんだった
 みたいな顔をしていらっしゃる

 ちなみに俺はピザまんが大好きだ
 仄かに香るパセリの青々しさと
 あのトマト味が生地に絡まるのが
 狂おしいほど好きだ

玄「あ、えと……それは」

 目をグルグルさせながらしどろもどろに口を開閉させる

 そんな変なことを訊いたのだろうか?
 それとも言いにくような、恥ずかしい内容なのか
 もしそうだとしたら地雷踏んじゃったことに……

京太郎「……訊いといてあれですけど」

京太郎「言い難いことなら別にいいですよ」

 他人の秘め事を好き好んで暴こうという気はない
 心の中に留めておきたいことなんてものは
 誰しも持っていることだし

玄「そういうことじゃないんですけど……」

玄「思ってたのと違ってて驚いたっていうか」

京太郎「?」

 目線を逢わせず呟く松実(妹)さんだけども
 麻雀を抜きにして考えてみて
 俺が何を言い出すと思ってたんだよ……


京太郎『貴女の闘牌には――何も感じない』

京太郎『ひりつく様な緊迫感も、相手を圧迫する存在感も』

京太郎『それで全国の土俵に立とうとは……』

 いやいや、誰だよコレ

 そもそも実力的なことを言えば
 俺の方が格下に当たるんじゃないか?
 それなのに相手を貶すとはいい度胸をしていらっしゃる
 返す刀でメッタメタのミンチにされてしまうぞ
 負け犬程よく吠えるという典型例だ

玄「ごほん」

 分かり易く咳払いして
 これまた分かり易く空気を入れ替える

玄「それで、どうしてドラが集まるようになったのかだっけ?」

京太郎「そうですね」

 軽く頷いて肯定すれば、どこか懐かしむような目つきで
 片側だけ髪留の付けられた髪を撫でつけ
 松実(妹)さんは天上の方を振り仰いだ
 そのアンニュイで色っぽい仕草に見惚れてしまい
 いかんいかん、と俺は首を振って我に返った

玄「ごほん」×
玄「コホン」○

女子高生がごほんはダメだよ……

短いけどここまで。どうにも勝手がわからない

噛ませポジだったとしても輝けるのが団体戦だと思うんですよ
原作のキャラ的に無双する方が違和感あ(ry

それはそうとアンケご協力ありがとうございます
やはりアワイ=サンは他スレで供給が足りてる感じですね
憩ちゃんメインとか清々荘くらいしか思いつきませんし

能力強度と言いますか、強さ議論は不毛になるので避けたいところですけども
しかしして、劇中で最強のオカルトは松実(妹)なのではないだろうかというのは
>>1の持論であります。ステータスとしてスレ内で反映はされてないですけどね


玄「とても昔のことなんだけど――」

 静かに松実(妹)さんは語りだした
 何かを思い出そうとするように
 大切なものを失くすまいと、抱き留めるように

玄「私も、お姉ちゃんも、小さい頃から麻雀を打っててね」

玄「その時にね、おかーさんから『ドラを大切にしなさい』って」

玄「その通りにしてたらいつのまにか」

玄「自然と、ドラが集まるようになってたの」

京太郎「…………」

 え……?

 それだけ?

 たった、それだけのこと……?

 息を呑む対局に、しんと静まり返った室内を見渡して
 グルリと一周した視線は再び松実(妹)さんへと戻る

 ポカンと口を開ける俺の表情が可笑しかったのか
 松実(妹)さんは苦笑するようにはにかんで
 目を細めたまま後ろ手に頭を抑えた

玄「なんか、大した事でもなくて……ごめんなさい」

 大した事はないって……

 そうやって否定して笑う彼女に
 もうもうとよく分からない感情が湧きあがってくる
 言葉という形にするにはどう表現すればいいのか
 ……分からない。でも、分からないなりには
 この感情を彼女に伝えなきゃらない
 いや、伝えたいんだ。そう思った


京太郎「そんなことないですよ」

京太郎「大した事ないなんて、そんなことはないんです」

玄「……須賀、君?」

京太郎「だってそれは、貴女が自分の母親の言葉を――」

京太郎「いや、お母さんを信じて、力を尽くして」

京太郎「それで得たものなんでしょう?」

京太郎「だったら、大した事ないなんて」

京太郎「……そんなことあるわけないじゃないですか」

 信じることで紡がれる力

 肉体という個と個を隔てる障害を通り抜け
 思考と精神に依拠する人との繋がり
 もしその輪を際限なく広げることができれば
 全ての人間と分かり合うことすら可能なもの

 人が持つ可能性。多様な拡がりを魅せる希望――

 言葉にして表現を弄せば弄するほど
 自分の中にあったはずの感情は姿を変えて
 見出した時とは違うものになっていく
 伝えたいことが上手く伝えられない
 その感覚が、とてももどかしい

 けれど、言葉にすることを諦めてしまえば
 何かを伝えることすらできない……!

京太郎「信じるってことは、簡単な事じゃあないと思います」

京太郎「一時の信頼は容易だったとして――」

京太郎「それを永続させることができるほど」

京太郎「人間は、お互いのことを分かり合えない」

 血の繋がりという、個と個とを結び合わせる
 目に見える形があったとしても――
 足りない言葉を補うには、なお不足している

京太郎「それでも……」

京太郎「それでも、一途に信じ続けることができたんじゃないですか」

 ドラを大切にしなさい

 そんな、たったの一言
 彼女の顔も名も知らぬ俺には
 勿論その真意を汲むことはできない

 だけど、その想いはちゃんと伝わっているんだ
 その言葉をひたすらに信じ、実際に力を彼女が結実させたことが
 何よりもの証拠じゃないだろうか
 
京太郎「愚直なまでに“信じる”ことだってできる」

京太郎「人には、そういう可能性だってあるんだ」

 真っ暗闇の中に灯された一筋の光かもしれない
 だけど、その温もりさえあれば――
 それを次へと繋いでいくことができれば――
 百年の絶望だって乗り越えることが
 できてしまう、可能性……

京太郎「それを示してくれる貴女とお母さんの繋がりを……」

京太郎「貴女自身が大した事じゃないなんて、謙遜するなんて」

京太郎「そんな哀しいこと、しないでくださいよ」

玄「…………」


この京ちゃん悟り開けそう


 呆気に取られているだろう
 こいつは何を言っているんだろうと
 困惑しきりなのだろう

 小さく口を開けて俺をまじまじと見る
 松実(妹)さんの視線から逃れるようにして
 俺は目線を外すと、手持無沙汰から頬を掻く

 ……やっぱり俺自身、何も変わっちゃあいない
 
 ここに在る熱を伝えようにも、できなくて
 並びたてられるのは空虚な言葉ばかり
 本当はこんなはずじゃないのに、という言葉が
 これほど身に染みて実感できてしまうことも
 そうそうはないだろう

 やはり俺は、ちっぽけな人間でしかない

 ちょっと不思議な芸当ができるだけのただの人
 雑踏に紛れてしまえば他と見分けのつかなくなるような
 どこにでもいる、ありふれた、ただの人間

玄「……ごめんなさい」

 局所的な沈黙、重たい空気を破ったのは
 松実(妹)さんの小さな声だった

玄「正直言うとね、須賀君の言っていることは」

玄「私にはよく分からないかったの」

 やはり伝わってはいなかったか、などと落胆はしない
 それも承知の上で俺は言葉を紡いで、彼女にぶつけたんだ
 こういう結果になって返ってきても不思議ではない
 
 だけどもやっぱり
 気持ちに完全な翳りがないかと問われれば
 ないとは言えないんだよな……
 結局自分は無力なんだ、と
 何も変えることはできないんだ、と
 認めてしまうことになるんだからさ

玄「でも――」

京太郎「……?」

 だが、松実(妹)さんの言葉はそこで終わらなかった

 不意打ち気味に繰り出された声に
 俯きがちになっていた顔が自然と上がり
 彼女の方へと向かっていく

 松実(妹)さんは目を閉じて両手を胸に当て

玄「『そんなことないって』言ってくれた」

玄「『大切なものなんだって』言ってくれた」

玄「お母さんとの思い出を自分で否定するのは『哀しいことだって』」

玄「――気付かせてくれた」

玄「それはとても、とっても、嬉しかった」

 そう言うと、ゆっくりと笑いかけてくれた

 揺れる髪だとか、眩しいほどの微笑みだとか
 そういう何もかもをすっ飛ばして
 本当にたったそれだけのことなのに
 全部が報われた気持ちになってしまう俺はやはり
 愚かで、ちっぽけで、浅はかな――人間なのだ

>>942
原作からして悟ってても不思議じゃない立ち位置ですから……(震え声)
極限まで前向きすぎるかなーとは思わないこともないですけれど

以上がゾロ目分の松実イベントでした
おもちトークを期待していた方にはホント申し訳ない


 明日の清澄の試合に差し障るから、と
 最後の対局を終えてこの場はお開きになることとなった
 蒲原先輩のワーゲンバスといえども
 一度に風越と阿知賀からの来訪者を乗せることは
 できない、とのことで
 風越の皆さんを送り届けた後に阿知賀女子
 という手筈になった

 しかし加治木先輩も割合酔狂なものだ
 地元清澄高校を応援しつつも
 その対戦相手となるかもしれない学校との
 練習試合に二つ返事で応じるなんて……
 後進の育成という名目も、人数不足を鑑みれば
 妥当な言い分とは言い難いんだと思うけどな

 さて、と

 クソ重たい自動卓であるが
 ここまで運んできたのが俺ならば
 片付けも俺がするべきなのであろう
 というか、阿知賀女子の皆さんにとっては
 俺との対局はあまり役に立たちそうにないのではなかろうか
 一局ごとにコロコロ打ち筋を変えたりするような
 妙なプレイングをする奴なんて他にいなさそうだし……

 こっちはこっちで全員と対局して
 まあ勝てはしなかったけど、得られるものはあったからな
 その申し訳なさも込められてると言いますか
 ギブアンドテイクの法則に合わないからってのは
 多分に詭弁なのかもしれない

 今は少し一人になって、頭を冷やしたい
 考えなきゃいけないことを整理しないとな

 来年度も付き合いがあるかもしれないと
 津山先輩と鷺森さん(部長らしい)が言葉を交わし
 残りの面子相手に加治木先輩が応対する
 ちなみに妹尾先輩は蒲原先輩に着いて行った

 松実(妹)さんは加治木先輩相手に的確に狙い打たれ
 非常に驚いていたような姿も記憶の片隅にあったので
 阿知賀の面々では一番よく先輩の話を聞いているように見える
 次点で新子さんだろうか。彼女もまた先輩と同じく
 徹底したデジタル打ちなのだから、思う所があるのだろう

穏乃「自動卓の片付け、手伝いましょーか?」

 ビックリした

 ガラゴロと音を立てて台車を持ってくると
 ぶんぶん揺れるポニーテールが急に現れた
 くりっとした目を光らせて俺の返答を待つ姿は
 どことなく犬っぽい雰囲気があり――

京太郎「…………」

穏乃「?」

 思わず飛び出した俺の掌の上に
 よく分かってないという表情をしつつも
 掌を乗せて高鴨さんは応じた

 そう、まさしく『お手!!!』の状態である
 自分からやっといてなんだけど、犬じゃねーんだから

京太郎「……なんか、すいません」

穏乃「??? お構いなく?」

 まさか無意識的な行動がこうも上手く運ぶとは
 全く世の中、何が起こるか分かったものじゃねぇな
 思い付きの行動が上手くいったからといって
 罪悪感のような感情が消えたりはしないんだが

 阿知賀女子の面々全員に言えることだけど
 背がすこぶる低いんだよな……俺の身長を加味しても
 深く息を吐く俺を見上げる高鴨さんとか首が痛そうだ


穏乃「よく分かんないけど、今日は楽しかったし」

穏乃「男子と打つってのも新鮮だったから、気にしないでよ」

 ニカッと笑ってそう言ってくれるのは
 俺の内心のテンションの落ち込み具合を察してか
 それとも天性の感覚が為せる無意識の行動か

 高鴨さんに関しては後者の可能性が高い
 牌譜や今日の対局を振り返ってみて――

 阿知賀女子の面々では、彼女が一番不可解

 その印象はどうしても拭いきれなかった
 出鱈目な安手を和了ったり、見え見えの振り込みをしたり
 正直、素の状態だと俺と同じかそれ以下の実力……
 見る人が見ればそうと結論付けられる打ち筋だった

 しかし、そういうスタイルなのに、何故か彼女は勝てる
 重要な局面では他家の和了りを許さず、自身が先行する
 不可解な和了りも、振込も
 全てが計算づくだったかのように、鮮やかに勝利する

 あれは、一体どういうモノなんだろうな……
 勿論今回の対局が東風一回ぽっきりだったから
 そういう風に感じただけかもしれないのだが
 
 高鴨さんは美少女というよりは美少年のような笑い方をする
 不覚にもドキッとしてしまった自分は
 決してソッチの気はないはずなんだが……
 いやいやないよないよ? 絶対ないんだからな!?
 


 折角の申し出を断るのもナンだし
 深夜の作業は人手があれば楽になるのは当然だし
 俺は高鴨さんの申し出を快く受け入れることにした
 高鴨さんはその細身に似合わず剛腕の持ち主で
 クッソ重たい自動卓は二人だというのに
 あっさりと台車の上に収まった

 ……作業中、スッゲー気になってたんだけどさ
 もしかして高鴨さんって裸族とかそういう感じなのだろうか
 横目で観察する限りだと、ジャージ一枚しか
 布を纏っていないようにしか見えなかったんだけど……

 ま、まあ? アテクシも健全な男子高校生ですから
 贔屓目に見ても美少女の裸ジャージに
 興奮しないわけはないのでありましてでして
 特にジャージの裾から生足が覗いている、見えるか見えないか
 そのギリギリの瀬戸際を演出するチラリズムには
 内心悶絶しきりだ

 胸板は……大平原だけど
 ここが俺の理性に大きく補強をつけていた
 悶絶した後にそのことを考えると
 なんというか、急に興醒めするというか

 しかし――気になるな
 非常に気になる。気にかかってままならぬ
 
 ――あのジャージの下には何があるのだ?

 流石にマジで裸ジャージなんてことはあるまい
 ちみっこいとはいえ、そこは思春期を迎えた女子
 多少の恥じらいはあって然るべきで

 だが高鴨さんが通っているのは女子高だ
 それも中高一貫ときているのだからやっかいで
 性に無頓着な小学生時代からあの恰好をしていて
 男というものに触れることなく中学時代を過ごし
 その感性のまま、魔都・東京へとやって来た

 ……そういう可能性もあるんじゃないだろうか


 1.確かめてみよう
 2.そっとしておこう

 安価↓2



 >そっとしておこう……


1は普通にBADENDだろうな

>>954
1を選ぶと……


 好奇心の赴くまま、伸ばされた俺の手はしかし
 見えない壁に阻まれたように、高鴨さんより手前で
 先に進むことができなくなってしまった

 な、なんだこれは……!?

 押してみればぐにょっとした感触が返って来て
 無理に手を進めようとすれば強烈な圧迫となる
 今まだに感じたことのない、摩訶不思議な感覚……!

 どうやらこれより先に手を進めるためには

 何者にも負けない“雀力”
 見る者を虜にする“技能”
 奇跡すら呼び込む“異能”
 私生活すら完璧な“器量”
 全てを解き明かす“学力”

 これらが俺には足りていないようだ……

 そっとしておくことにした


 >全ステータスが上昇しました(特大)


元ネタは雨の日限定で食べることができる例のアレ
お得ですけど3000円って地味に痛い出費なんですよね

須賀京太郎(CV浪川大輔)で想像すると

京太郎「分かり合える可能性……? 美しいなァ!」

とか、目当ての娘にフラれた腹いせで言いそう


 妹尾先輩と入れ替わりでワーゲンバスに乗り込んで
 阿知賀女子の皆さんを宿泊先まで送り届ける
 何故俺がついていくことになったのかというとクジの結果で
 俺自身の意志が強く関連しているわけではない。念の為

 助手席に座ろうと車体を回り込んだら
 既に鷺森さんがちょこんと座っていた
 和風人形みたいで絵になっていたのだが
 そんな感想は置いておいて助手席でいいのかと
 具申してみたところ

灼「ここ、慣れてるから……」

 とのことで、普段から無口なのか
 それだけ言ってそのまま視線から送られてくる
 無言の圧力って奴に俺は屈してしまった
 特別目力が強いって訳じゃないのに、なんだろう
 あの逆らえない感じは一体……

 少し計算違いはあったものの
 全員乗り込んで宿泊先まで出発
 なんとあの帝国ホテルに三部屋も取っているらしい
 いくら個人戦出場者がおらず
 団体戦日程めい一杯だけだったとしても
 名前の響きからして高級感漂う
 あの帝国ホテルに泊まってるって、スゲーな阿知賀女子
 なんつー潤沢な予算と豪勢な使い方だ

 灼 智
  姉妹
 京穏憧

 座席はこの通り
 今回の練習試合で交流があった高鴨さんが隣で
 多少助かった気持になる。殆ど口をきいてない
 新子さんとか、松実(姉)さんとかだったら
 沈黙に耐えられず、人見知りを拗らせて発狂死していただろう

 いやー、松実(姉)さんは夏にも関わらずマフラーとか
 暑くないんだろうかとか、厚着の上からでも
 その立派な胸部は隠せていませんぜゲヘヘとか
 思う所は多々あるのだけれども
 俺、冷静に考えなくても彼女いますから
 あまりそういう深く突っ込んだことはしない方が
 自分の身の為でもあり、彼女の為でもある……と思う
 今更かもしれないけどさ


 最早蒲原先輩の荒っぽい運転にも慣れたもので
 峠を爆走する車内に置かれた豆腐のごとく
 一定の姿勢と平静を保ち、目的地までの景色を
 楽しむ余裕すら持ち始めている

 フフフ……慣れってのは怖いもんだ

 車内にざっと視線を飛ばせば
 あわあわと目を回す阿知賀女子の皆さんよ
 痴態……とは少し違うが
 テーマパークの絶叫アトラクションに
 乗っている状態を冷静に観察しているみたいで
 少々楽しい気分になるのはどうしてだろうね?

 急ブレーキ。車が赤信号で止まる

 キキーッと耳をつんざく音と共に
 急停止した慣性で体が前のめりになる 

「あわわわわわ……」「おねーちゃぁん……」「ビックリしたー」「……なんでそんなに呑気なのよ」「え? 結構楽しくない?」「楽しくないわよ……」「おもちぃ……おもちぃ……」

 見事なまでの阿鼻叫喚。絵にかいたような地獄
 ゲッソリとして口々にアレコレ言う様は
 鶴賀学園麻雀部の面々と被って俺の目に映る

 やっぱり、人ってのは根柢の部分では
 共有するモノがあるのかもしれないな……
 昨日まで見ず知らずだった赤の他人たちが
 自分たちと同じものを体験し、同じ感情を得ている
 まあ、エンターテイメントなんてものは特に
 一般的に経験するであろうことが下地にあることを想定して
 骨組みが作られ、肉付けされていくのだから
 改めて実感するようなことでもないのだろうが
 俺自身が感じ取ることができた……それが大切なんだ

 再び車は走り出す
 夜とはいえここは首都東京。まだまだ人通りも多く
 それは人に限った話ではなく車も同じで
 蒲原先輩はスピードを落とし気味にして進む
 殆ど目の前と言っていい距離にまで先行車が見えてたら
 いくら先輩といえど慎重にもなるか

 それはいい。安全運転に越したことはない
 というか七人分の命がかかってるんで
 是非とも安全第一を心掛けていただきたい所存であります!

 それで、俺が気になっていたことは――

京太郎「……おもち?」

 おもちってなんだ。アレか、正解は越後製菓なのか

今日はここまで、ですかね
非安価パート長くて退屈だとしたら>>1の力不足です
申し訳ない

今日はYABOYOで進められなんだ、申し訳ない

明日中には次スレに行けるよう頑張りますロボ

また間隔をあけてしまった……

これも全部忙しさだとかモチベがだだ下がりだとか何も思いつかないとか
全部>>1自身のせいです。許してください! 何でもはしません

このまま更新したり止まったりが続くようなら
次スレで一周目打ち切って、心機一転二周目突入するかもしれません


 声から推察するに松実(妹)さんの発言だろうが
 このタイミングでの“おもち”にどんな意味があるんだ……?
 おもち……お餅? きな粉とか醤油で食べる?
 そうだとして、それが急ブレーキでのパニックに
 一体どう繋がるっていうんだ……

 待て、もしかすると“おもち”は
 単に松実(妹)さんの口癖という説がある
 今日対局している間中は、初対面の人ばかりで
 変だと思われないように抑えていたのが
 命の危機を感じたことでふと出てきてしまったとか
 そうは考えられないだろうか

 つまり“おもち”というワードに意味はなく
 手慰みの児戯に等しい可能性――

京太郎「…………」

 うん。訊いた方がはえーや

京太郎「なぁなぁ」

穏乃「ぅ?」

京太郎「ちょっと訊きたいことがあるんだけどさ」

穏乃「分かる範囲でなら」

京太郎「……それは定かではない」

穏乃「じゃないのかぁ」

京太郎「でも聞くだけは聞いてくれないか? 頼む」
 
穏乃「おーけー」

 ドンと来い、とばかりに輝く瞳は
 夜でもハッキリと分かるほどに明るい

 そう言えば突発的に“お”と“も”と“ち”が出てきた
 なんてことも考えられるんだよなー……今更だけど
 こんなことで躊躇ってても仕方ないしな

京太郎「“おもち”って、なんなんだ?」

穏乃「えっ、何ってお――」

憧「ちょっ、シズ!」

 俺の問いを身構えながら待っていた高鴨さんだったが
 なんだそんなことかと拍子抜けしたような表情を作ると
 たちどころに口を開きかけて――
 その口は必死な形相の新子さんによって塞がれてしまった
 
 心なしかその表情は赤らんでいるようにも見えるが
 車内は電気もなく、外の明かりによる逆行もあって
 本当にそうなのかどうかは分からない

京太郎「???」

 発声を封じられた高鴨さんがもがもがと
 なんとか声を捻りだそうとしている
 封じている当人である新子さんはその身動ぎに苦戦しつつも
 高鴨さんになにやら小声で耳打ちしている

穏乃「そーいうもんかなぁ」

憧「アンタが違っても世の中そうなってんのっ」

穏乃「うーん……」

 腕を組んで糸目で唸る高鴨さんはまさしく
 理解と納得は別物であるという典型の状態であった
 それらは不可分でありながら、独立独歩としたものである
 理解はしなくとも、納得がいくこともあれば
 納得しがたくとも、理解が及ぶことだってある
 両方が揃えば最善。そういうもの


 しかし高鴨さんが納得できないという風なのは
 どういうわけがあってのことなんだろうか
 それも異性相手に口にするには憚られる……

 そんなもの、深く考えるまでもなく性的なワードじゃね?

 おもちがどう性的なワードとなるのかさっぱり分からないが
 それ以外の可能性が霞んで見えなくなるほど状況は揃っていた
 上から下までたっぷりと横に並んで座る二人を比較する
 オシャンティで如何にも女子高生な新子さん
 ジャージ一枚にしか見えない半露出狂の高鴨さん

 ダウト。役満リーチである

憧「……す、須賀君もそういうことだから」

 どこか上ずったような声で(気のせいだと思うが)
 言外に追及するなと新子さんは俺に言葉を飛ばす
 二人の遣り取りからおおよその事情の察しは
 何となくではあるけれどついている為
 その忠告とも、警告とも取れる言葉に頷くでもなく
 視線を逸らすことで答えとした俺は
 窓の外に映る都心の光を目で追いながら……

 よく考えると

 松実(妹)さんは贔屓目に見ても美少女である
 いや、なんだか麻雀関連で目にする娘は誰も彼も可愛い
 それはいい。置いておこう
 よくよく考えてみると――おもちとは性的なワードである
 性的なワードを咄嗟の出来事とはいえ
 美少女が口にしたのだ……

 何というかですね……フフ……

 実に、興奮してきませんかァ―――!?


 あぁ、ヤバいヤバい
 顔を背けられる状況で本当に助かった
 車の窓に反射した自身の顔を見てつくづく思う
 こんなにニヤけた表情人前に出せるわけない
 
 ニマニマというか、ニタニタというか
 こんなん不審者と大差ないぞ!
 しかも外の灯りがいい感じに逆光になって
 顔の凹凸に影がついてるのもバッド
 変態度合がブーストされてしまっている

 帝国ホテルはインハイ会場から比較的近場で
 到着までにかかる時間も似たり寄ったりであった
 結局あの後は俺と高鴨さんが一言二言ぽつぽつと
 特に会話もなく静かなドライブとなってしまった

 監視の目を光らせているつもりなのか
 時折新子さんがじっと俺の方を見ているのが気にはなったが
 まあこれからも彼女らと恒常的に付き合いがあるかと
 言われればブラックに限りなく近いグレー。即ちノーだ

 多少の交流はあるかもしれないけれども、自発的にはないだろう
 というわけでそこまで気にすることもなくバスを降り
 全員が降りるのを確認してから蒲原先輩に並ぶ

智美「ごめんなー、こっちの都合で早めに終わっちゃって」ワハハ

灼「いえ……。押し掛けたのはこちらなのに」

灼「丁重に持て成していただいて、感謝してます」

智美「わはは。それは渡りに船って奴さー」ワハハ

智美「こっちもいい経験をさせてもらったしなー」ワハハ

 チラ、と蒲原先輩は横目で俺を見る

 ここは俺も何か言うべきなのか
 ふと湧きあがった使命感に突き動かされるように
 両手と両足を揃えて俺は軽く頭を下げた

京太郎「先輩の言う通りです。こちらこそありがとうございました!」

 こうして今、俺たちと一緒に活動しているから
 ついつい忘れがちになるけど
 先輩はもう引退した身なんだ 
 麻雀部を……鶴賀麻雀部の看板を背負って立つのは
 もう先輩たちではなく、俺たちの役目で
 こうして“他の学校の部長”に頭を下げている間は
 自分が代表になっているんだという自覚からの緊張感で
 ジワジワと手に汗が浮いてきては揉み潰していた

灼「そう言ってもらえると助かります……」

 この時ばかりは対外的な応対なのか
 丁寧な口調で返答した鷺森さんは、俺に倣い一礼
 静かな瞳を備えた顔を上げると、俺に手を差し出した
 その行為の意味が一瞬分からず
 俺は虚を突かれた様にまごついたが
 なんとか先輩にせっつかれる前に鷺森さんの手を握る

 小さくて、すべすべしてて、女の子らしい手
 だけどこちらを握り返す力はしっかりしていて
 鷺森灼という人がどいういう人物なのかを
 如実に表しているようにも感じられた

灼「……秋、期待してる」

 薄く、しっかりと観察しなければわからないほど
 緩やかに笑った鷺森さんはそう言った

 秋

 三年生が完全に引退して
 どこの学校も来年に向けて動き出す季節
 俺にとっては全国へ二度目の挑戦となる、時節

 期待している。それはたぶんその成果のことだ
 今日の経験を無駄にせず、精進しろと――
 それは、殆ど知り合って間もない相手に送るには
 手厚すぎる激励だった。精一杯の手向けだった

 もう彼女らと会うことはないかもしれない

 だけど、こうして歩いて来た道が交わった過去は無くならない
 これまでの記憶と同様に、経験として積み重なっていく――

京太郎「はい!」

 胸にあるのは万感の思いと、無上の感謝
 彼女たちにとっての俺は、道端に現れた脇役の一人に過ぎない
 この先ずっと続いていくであろう道ですれ違う
 想定内の出会いの一つでしかない

 それでも、その一つを少しでも大切にしようと
 言葉はなくともそう示してくれたことに感謝を込めて
 俺は力強く返答をした


 イベント


 7orゾロ目

 安価↓
 

体調が不調でなければ……

さらに追加判定


7orゾロ目

安価↓


京太郎「蒲原邸に戻ったらもう既に寝静まり返っていた……」

京太郎「……俺も寝よ」


>8/9(火)を終了します


 8/10(水) 朝 不調 \5000


 朝起きると、なにやら寝ている間に
 戒能プロから連絡が来ていた。勿論メールだ

 ――――――――――――――――――
 From:戒能プロ
 ――――――――――――――――――
 野暮用が重なって連絡できませんでした
 すみません 

 例の件ですが、実行は明日12日の夜
 私たちは夕方16:00に集合です

 地図を添付しておきましたので
 当日は遅刻のないようお願いします

 ――――――――――――――――――

 初対面で見せた英語交じりな口調と違い
 至って普通な、寧ろどこかお堅い匂いのする文面
 事務的に連絡事項を伝えるのだから
 それはそれで正しい気はするのだが……って
 やめやめ、変な色気を期待するのはやめるんだ俺
 戒能プロ、ひいては瑞原プロとの繋がりってのは
 俺自身の過ちから始まったことなのだから
 まずは、それを償う所から考えないと

京太郎「……ふぅ」

 思いっきり息を吐いて気持ちを落ち着かせる
 ここのところ少し体調が悪くて、頭が鈍ってる

 実行は明日、ということは今日中は暇なワケで

京太郎「さて、どうするかな……」


 ×.試合を見に行く(一人で)
 2.試合を見に行く(誰かと)
 3.街へ出かける(一人で)
 ×.街へ出かける(誰かと)
 5.室内で過ごす
 6.試合日程を確認する(確認後再安価)

 ×は特定の条件に付き選択不可です

 安価↓2

ちょいコンマ

0 照
1 ゆみ
2 智美
3 佳織
4 睦月
5 桃子
6 はやり
7 良子
8 二桁目偶数玄・奇数穏乃
9 二桁目偶数怜・奇数竜華

安価↓

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