芳佳「嫁入りシュミレーションですか?」 (48)

芳佳「うー、トイレに起きたら眠れなくなっちゃった」

芳佳「暑いから一度起きるとなかなか寝付けないよね……ちょっとブリーフィングルームで涼もうかなぁ」

エーリカ(……あ、ミヤフジだ。きっと二度寝できなくてウロウロしてるんだな)

エーリカ(ちょうどいいや。ちょっと眠気を覚まして私に付き合ってもらおうっと!)

エーリカ(いやー、朝が遅いとその分寝る時間って後ろにシフトしちゃうから仕方ないね!)

芳佳「はぁ~汗かいちゃった……いまから寝間着干そうかな」

エーリカ「……」ソローリソローリ

エーリカ「ワァーッ!!」

芳佳「ひょあああぁぁぁ!!」

エーリカ「ミヤフジ驚いた?暑くて眠れないんでしょ?私と一緒にちょっとダベらなーい?」

芳佳「ハ、ハルトマンさん!もー……すごく驚きました!余計に目が覚めちゃったじゃないですかぁ」

エーリカ(計画通り!)

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エーリカ「ブリーフィングルーム到着!いやぁ窓が大きいから涼しいねー」

芳佳「他の皆さんがいないからちょっとさびしいですね」

エーリカ「えー、ミヤフジは私だけじゃ不満なの?」

芳佳「えっ、いやそういうわけじゃないですけど、ただなんていうか余計に涼しいっていうか……」

エーリカ「冗談だよ。ミヤフジってば真面目なんだから」

芳佳「もう、からかわないでくださいっ!」

エーリカ(素直だなぁ……起きてきたのがミヤフジで良かった)

エーリカ「……でさ、私は常日頃からミヤフジと話してみたいことがあったんだよね。中々他の人には喋れなくてさ」

芳佳「えっそれって……」

エーリカ「題して……501統合航空団嫁入りシュミレーションです!」

芳佳「えぇ!?嫁入りですかぁ!?」

エーリカ「そう嫁入り!乙女なら一度は想像するでしょ?自分の嫁入りについて」

芳佳「うーん、まぁそうですけど……」

エーリカ「まあ私はないんだけどね」

芳佳「もう、言ったそばから否定しないでくださいっ!」

エーリカ「ミヤフジー、ミヤフジは大事な事を見落としてるよ?」

芳佳「……?私達にはお婿さん候補がいないってことですか?」

エーリカ「Nein!そういうことじゃないんだな~これは。ほら、私の言葉をよく思い出してみてよ」

芳佳「ハルトマンさんの……?えっと、乙女なら一度は……あっそっか」

エーリカ「そう!今話したいのは自分の嫁入りじゃなくて他のメンバーの嫁入りです!」

芳佳「なるほど……確かに私も気になります!」

エーリカ「さすがはミヤフジ!話が早いね!」

エーリカ「じゃあ早速いこうかー。えっとまずは」

芳佳「ちょっと待ってくださいハルトマンさん」

エーリカ「ん?何どうしたのミヤフジってばそんな真面目な顔して」

芳佳「これは大切なことなんでちゃんと確認しておきたいんですが」

エーリカ「え、あぁうん」

芳佳「相手は男性に限られますか」

エーリカ「うーん……まあ常識的に考えたら普通は男性だけどね」

芳佳「すみません私ちょっと眠くなってきました」

エーリカ「でも我々にはウィッチンポというものがありまして」

芳佳「はい。それじゃあ続けましょうかハルトマンさん」

エーリカ「うんうん。大切なことだからね。確認しておくべきだったよ」

芳佳「もちろんですよ!」

エーリカ(だってミヤフジが男に抱かれてる所とか想像したくないしね)

エーリカ「では改めて……誰から行こうか」

芳佳「まずは軽めにしましょう。例えばリーネちゃんとかどうでしょうか」

エーリカ「それは想像しやすいという意味で?」

芳佳「え、はい……そうですけどもしかして他の人のほうがいいですか?」

エーリカ「いやいいんだ、確かにリーネは想像しやすそうだもんね」

芳佳「はい!優しくて気も利くしお料理も上手ですし」

エーリカ「なんかミヤフジ異常に扶桑ナデシコって感じがするよね~ブラックジョークも言わないし」

芳佳「引っ込み思案だからかもしれませんね。もうちょっと自信持っていいと思うんだけどなぁ」

エーリカ「だねー。仕草もいい上にあのスタイルだもんもう完全無敵じゃん!」

芳佳「まあ逆にそれがハードルをあげちゃってるのかもしれませんね。リーネちゃんって倍率高そうです」

エーリカ「そうだなぁ。新妻リーネかぁ。例えばこんな感じかな」

リーネ「あ、お帰りなさい。今日も一日大変だったでしょう?」

リーネ「もうそろそろお夕食できるからリビングでゆっくりしててね」

リーネ「あとはもう火を通すだけになってるから」

リーネ「だから……あの、えっとその……」

リーネ「ちょっとその……恥ずかしいんですけど……」

リーネ「さ、寂しかったから……」

リーネ「行ってきますの時みたいに……してほしいなって……」

リーネ「 」チュッ

リーネ「えへへ……嬉しいな……!」

リーネ「じゃあごはんにしようね。そしたら」

リーネ「その後は……続きを……」

芳佳「続き!続きはどうなるんですかハルトマンさん!」

エーリカ「まあまあ落ち着いてよミヤフジ、これは飽く迄もシュミレーションだし」

芳佳「そうですけど!そうですけど!」

エーリカ「続きはリーネを射止めた人だけが味わえるのさ。それ以上は野暮ってもんだよ」

芳佳「むー……」

エーリカ「とりあえずこんなかんじで501の皆をシュミレートしてってみようっていうのが主題な訳ですよ」

芳佳「なるほどなるほど。これは中々興奮しますね」

エーリカ「でしょー?皆の前では言えないけど誰かと共有せずにはいられない……私は常日頃こうやって葛藤していたんです!」

芳佳「わかります!いまだからこそわかります!これは辛かったと思います!」

エーリカ「それでですよ、これは飽く迄もシュミレーションなわけです」

芳佳「と、いいますと?」

エーリカ「現実には起こらなさそうな事や、起こったら困ることなんかもシュミレーションできるわけです」

芳佳「!!」

エーリカ「この意味……ミヤフジなら分かるよね?」

芳佳「おぉぉ……」

エーリカ「じゃあミヤフジ、次はミヤフジが何か考えてみてよ」

芳佳「はい!!宮藤芳佳!行きます!」

エーリカ「来いミヤフジ!ミヤフジのイマジネーションパワーを全力でぶつけに来い!」

芳佳「はい!リーネちゃんは引っ込み思案ですけど……その分、すごく警戒心と強い不安を抱えていると思うんです」

エーリカ「その心は?」

芳佳「リーネちゃんが一番輝くシーン……それは、浮気発覚……!」

エーリカ「うむ、流石は私が見込んだウィッチンポが似合うウィッチナンバーワンだね、ミヤフジは」

リーネ「○○ちゃん、ちょっと聞きたいことがあるんだけど」

リーネ「私ね、○○ちゃんのこと大好きだよ。世界の誰よりも大好きだよ」

リーネ「○○ちゃんも?よかったぁ。私心配になっちゃったんだ……だって」

リーネ「ねえこれ、誰のズボンかな?○○ちゃんのじゃないよね?」

リーネ「○○ちゃんのズボン洗って畳んでるの、私だもん。洗濯に出てない上に見たこと無いズボンなんて、おかしいよね?」

リーネ「私、○○ちゃんの事、信じていいんだよね?」

リーネ「ねえ、ちゃんと私の目を見て答えてよ、○○ちゃん」

リーネ「……答えられないの?」

リーネ「そっか、そうなんだ……うん、いいの。○○ちゃん」

リーネ「私の一番は○○ちゃん。それは絶対に変わらないから。一生変わらないよ。だって大好きだもん」

リーネ「私の何処が不満なのかな……ドン臭い所?こうやって面倒くさい所?それとも……私の体、飽きちゃったとか……?」

リーネ「……大丈夫。○○ちゃんは、そのままの○○ちゃんでいいよ……私が、私が直すから」

リーネ「だから……ね?」

リーネ「芳佳ちゃんを誑かす他の女の子も」

ワタシガ ナオシテ アゲルカラネ

エーリカ「最後もうミヤフジの名前出ちゃってるよ!」

芳佳「……はっ!すみません、熱中する余り思わず私の一人称になっちゃいました……」

エーリカ「まだミヤフジは自分の妄想力を制御しきれてないんだ、仕方がないよ」

芳佳「精進します!」

エーリカ「うむ、よろしい。さてリーネだけど……なんというかこう、一回たがが外れるとどこまでも深みに嵌りそうだよねぇ」

芳佳「ですよね。絶対に自分の好きになった人を傷付けないようにしつつ、その周りにどんどんお堀を作っていきそうです」

エーリカ「まあそもそもリーネほどのお嫁さん貰っておきながら浮気する方が悪いと私は思うな」

芳佳「いえ、私はこの場合、浮気することによってマンネリ化を避けると同時に夫婦で深い愛の海溝に沈む一種の手段だと思ってました」

エーリカ「うーむこのミヤフジ、できるなぁ」

芳佳「でも可愛いリーネちゃんが自分のことを思って他の人に嫉妬するって……正直たまりませんよね」

エーリカ「うん。なんというか支配欲の新しい発散方法かもしれないよね」

芳佳「ですよね!あぁ……リーネちゃんに嫉妬して欲しいなぁ……」

エーリカ(いっつもさせてるのになぁ)

エーリカ「支配欲といえば、逆に支配欲が強そうな方をいってみようか」

芳佳「……もしかして、ミーナ中佐ですか」

エーリカ「ja!本人の前じゃとてもじゃないけど言えないけどねぇ」

ミーナ「あ、○○!やっと出てきてくれたわね」

ミーナ「えへへ……遅いから迎えに来ちゃった」

ミーナ「ところで、そちらの方は誰かしら?」

ミーナ「まぁ、同僚の方なのね?」

ミーナ「いつも○○がお世話に……いえいえとんでもない」

ミーナ「さ、○○、早く帰りましょう?今日は○○の大好物を用意してあるの」

ミーナ「それではまた……」

ミーナ「」ボソボソ

ミーナ「……ん?いえ、なんでもないわ。早く行きましょう」

ミーナ「ねぇ、○○」

ミーナ「○○は私の事置いて、何処にも行かないわよね?」

ミーナ「ねえ」

ミーナ「 行 か な い わ よ ね ? 」

ミーナ「うふふ……そんな顔しないで?」

ミーナ「私、貴方の為だったら何でもするもの」

ミーナ「明日は休みよね、楽しみだわ」

ミーナ「」ミミ息フー

ミーナ「今夜は、夜更かし、できそうね?」

ハルトマン「こんな感じかなー」

芳佳「貴方のためなら何でもできる、のする対象が本人っていうのがリーネちゃんとの大きな違いですね」

ハルトマン「だねえ。実際にミーナは恋人と死別してるし、そういうトラウマが強そうなイメージが強いよね」

芳佳「ミーナさんは守ろうとする旦那さんを差し置いて自分の命を張って旦那さんを守りに行きそうです」

ハルトマン「失うぐらいなら自分がいなくなってしまった方がいいって思いそうだなぁ。でも逆を言えばミーナは恋愛経験者だから実際の所一番付き合いやすいかも」

芳佳「浮気するしない以前の問題に上手に立ちまわってそういう状況が発生しないように努力してそうです」

ハルトマン「ミーナは色んな意味で大人だからね」

芳佳「色んな意味……うーんアダルティ!」

ハルトマン「とりあえず伴侶として当然の行動をしてる分には家庭を安心して任せておけるタイプだよね」

芳佳「そして夜は自分から率先してリードしてくれそうですよね」

ハルトマン「一理ある」

ミーナ「ねぇ、○○。私達、結婚してから結構経つわよね?」

ミーナ「生活も安定してきたし、そろそろ……考えてもいいと思うの」

ミーナ「引っ越し……?まぁもしかしたらそれも必要になるかもしれないわね」

ミーナ「私ね、そろそろ欲しいの……」

ミーナ「……もうっ!とぼけないでよ、もうわかってるでしょう?」

ミーナ「赤ちゃん、欲しいの」

ミーナ「ねぇ、いいでしょ?だって……」

ミーナ「……うふふ、ありがと」

ミーナ「男の子がいい?女の子がいい?私はどっちも欲しいわ」

ミーナ「」チュー

ミーナ「今だけは私だけ見つめて……」

ミーナ「お前じゃなくて……ミーナって、呼んで……」

芳佳「ずっと一緒にいたからこそ分かるミーナさんの優しい先導と心地良い支配欲……」

エーリカ「年齢的な問題もあるけど基本的に私達はミーナのことお姉さん的な視線で見てるから自然とこうなるよね」

芳佳「もしかして坂本さんとかだと私達の知らないミーナ中佐の一面が分かったりするんでしょうか……」

エーリカ「そうだねえ、まあ所詮妄想は妄想だし、日常的にわかってる側面から連想するから見えない場所のことはどうあがいても分からないからなー」

芳佳「想像できたとしてももしかしたらミーナ中佐から大きく逸脱した違う何かになってしまうかもしれないですよね」

エーリカ「まーそういうことだね。あ、それ分かる!っていう範囲に留めるからこそのシミュレーションな訳だし」

芳佳「一見めちゃくちゃそうに見えて妄想と現実は切っても切れない関係にあるんですね……」

エーリカ「そうとも。妄想でかつシミュレーションを名乗れるまでには長い修業が必要なのだよ!」

芳佳「恐れいります!」

エーリカ「よし!じゃあ実践かねて次の人はミヤフジに最初からやってもらおうかなっ」

芳佳「はい!頑張ります!」

エーリカ「そうだなー……まあミヤフジがよく知ってる人がいいよね。じゃあ坂本少佐いこうか」

芳佳「おお!坂本さんですね!坂本さん……坂本さん……!」グヌヌ

エーリカ「おぉ……ミヤフジの妄想力が高まっているぞ……!」

美緒「ん、なんだ?私の顔に何かついてるか?」

美緒「あぁ、眼帯がついてるな。ん?そういうことじゃないのか?」

美緒「はっきりしない奴だな。何か有るから私の顔を眺めていたのではないのか?」

美緒「別にって……理由もないのに見つめていたのか?変わったやつだ」

美緒「いや、理由がないから見てはいけないとは言ってないだろう」

美緒「強いて言うなら眺めていたいから眺めてたって……お前」

美緒「や、やめろ馬鹿者……そんなこと言われたら、は、恥ずかしいだろう!」

美緒「困りはしないがな……う、うるさいっ!」

美緒「な、なぜかは分からないが……直接言われるより、よっぽど、その、う、嬉しいというか、ときめくというか……」

美緒「すまないが……手を、握ってもいいか……?……ああ、ありがとう……」

美緒「……別にいいではないか、手ぐらい握っても」

美緒「わ、私もただ……握りたいから、握ったんだ!わ、悪いか?」

美緒「……いや、こちらこそ、ありがとう」

美緒「私のそばに居てくれて、ありがとう」

エーリカ「これが扶桑式か、扶桑式なのか」

芳佳「私的坂本さん感に則ってシミュレーションしてみました」

エーリカ「魔眼並に顔真っ赤にしてる少佐の顔がありありと思い浮かんだよ。ミヤフジ、合格だ!」

芳佳「ありがとうございます!頑張ったかいがありました!」

エーリカ「確かに少佐は朴念仁っぽいからなぁ。でもその分気づいた時には強いダメージ受けそうっていうのはたしかに分かる。これが恥じらいってやつか」

芳佳「坂本さんは一見デリカシーが無いように見えて、一度それに気づくとフォローしようとして平常を保てなくなるような気がするんですよ」

エーリカ「分かる。これは録音してペリーヌにも聞かせてあげたいなぁ」

芳佳「まあ確かに、恋は盲目と言いますし」

エーリカ「ペリーヌの中の少佐像は確かにかっこいい要素だけで組み上がってるだろうしね。完全なる白馬の王子さまとして見てるし」

芳佳「でも、ちゃんとペリーヌさんにもお姫様だっこしたくなるような坂本さんの一面を理解してほしいですね」

エーリカ「ペリーヌなら分かってくれるよ。むしろ目から鱗が落ちて少佐をしばらく直視できなくなるぐらい分かってくれるよ」

芳佳「坂本さんの良さ……ペリーヌさんだからこそ、心のなかにブックマークして欲しいですね」

エーリカ「よっしゃー次行くかー」

芳佳「待ってくださいハルトマンさん」

エーリカ「ん、なんだいミヤフジ」

芳佳「ハルトマンさんは大事なことを忘れてます!」

エーリカ「んー?なになに?」

美緒「……そうか、ありがとう。すまなかったな」

美緒「ふぅ……さあ、長い旅路だっただろう?家に入ろうか」

美緒「よく帰ったな、疲れたろう?存分に休んでくれ」

美緒「そうだ、もう、何も心配しなくていい。安らかに眠れ」

美緒「……○○」

美緒「痛くは、なかったか?苦しまなかったか?……悔しいか?」

美緒「そんなわけないだろうな、辛かっただろう、苦しかっただろう」

美緒「どうして……お前がこんな目に合わなくてはならなかったんだろうな?」

美緒「もっとやりたいこともあっただろう、美味いものが食べたかっただろう」

美緒「……すまないな、私はあいにく美味い飯が作れないものでな。むしろお前が私に作っては食べさせて貰っていたくらいだったな!」

美緒「お、そうだ、聞いてくれ!そんな私だったが、とうとうお前の子を身ごもる事ができたぞ」

美緒「ずいぶんかかったがやっとお前の妻らしいことができたな!はっはっはっ!」

美緒「はっはっは!喜んでくれるよな?はっはっはっ……はっ……はぁ……あ……う……ぅ」

美緒「あっ……あぁ……うわあぁぁぁぁ……○○!○○!答えてくれ、○○!」

美緒「お前がこんな小さな壷に収まるなんて、そんな訳無いだろう!頼む、返事をしてくれぇ……!」

美緒「あぁ……!すまない、すまない……私がお前の伴侶になりたいなどと……言わなければ……!」

美緒「許してくれぇ……家事の一つもできなかった……女の風上にもおけない私を……ゆるしてくれぇ……!」

美緒「それでも……○○!お願いだっ……もう一度、私を呼んでくれ、美緒って呼んで欲しいんだっ……!」

美緒「あああぁぁぁ……○○!○○っ!うわああぁぁぁぁ、嘘だああぁぁぁぁぁぁっ……!」

エーリカ「ミヤフジ、お前ちょっと天才すぎるよ」

芳佳「えぇ?そんなことないですよハルトマンさん!扶桑女子といえば未亡人!こんなの定番中の定番ですよ!」

エーリカ「くそう、妄想歴1日目のミヤフジに泣かされるとは思わなかったよ……少佐、お腹に子供がいるのにそんなのって……」

芳佳「坂本さんはこれからいっぱい苦労をすると思いますけど……でも坂本さんは強いですから、これからお腹の子をきちんと育てて、そして独り立ちして門を出て行くのを見送ってから、もう一度旦那さんに会いに行くまでの序盤中の序盤ですよこれは!」

エーリカ「うーんちょっとミヤフジを軽く見積もり過ぎてたな……ペリーヌじゃないけど坂本少佐のこと明日からまともに見られる気がしないよ」

芳佳「ですね……妄想しておいていうのもなんですが、ちょっと坂本さんを見る目が変わりそうです」

エーリカ「よし、ミヤフジ軍曹!現時刻をもって貴官を嫁入りシミュレーター2級免許皆伝とする!」

芳佳「ははー!恐れ多いことです!」

エーリカ「こうなったら嫁入りシミュレーター1級免許の私も負けてられない……ここは真打ち行くしか無い!」

芳佳「まさか……ハルトマンさんがいつも一緒にいるといると言えば……」

エーリカ「そう!トゥルーデだよ!もうここは本気で行かざるをえないからね!」

芳佳「おおぉ!これはちゃんと聞かないと!」セイザ

エーリカ「ぬぬぬぬぬーん」

芳佳「ハルトマンさんから……妄想オーラが……」

ゲルト「おお、やっと帰ったのか?おかえり。食事はまだだよな?」

ゲルト「あぁそうだな。全く、私を待たせるとはお前もなかなか罪な奴だ」

ゲルト「……なんだ急に改まって?ふふ、まぁいい。私もお前が好きだ。だからこそ待たされたくないんだ」

ゲルト「ほら、コートは私が仕舞っておいてやるから早くその鞄を置いて食卓に付くんだ。もう遅いからな」

ゲルト「明日も早いんだろう?心配するな。ちゃんと私も朝一緒に起きる」

ゲルト「全く、愛を語るのもいいが早くしてくれ。多分もうそろそろあの子が起きる時間だからな」

ゲルト「ん、特に問題はない。乳もよく飲むしお通じもちゃんとある。まあ困ることといえば乳を飲む量が普通よりすこし多いのが……まあ困るのは私だからいいだろう」

ゲルト「……なあ、その、子供の心配もいいが、すこしは……私の心配も、して欲しい……と、思う」

ゲルト「わ、わかっている!お前と私の子だ!可愛くない訳がないだろう!むしろ可愛すぎて困るぐらいだ!」

ゲルト「う、うるさいな、少しぐらい、いいだろう?お、お前と私は夫婦なんだから」

ゲルト「……ふん、まあ今後は注意することだな。さもないと……お前を嫌いになってしまうかもしれない」

ゲルト「んっ……」チュッ

ゲルト「……私もだ、○○」

芳佳「おぉー……じゅにゅ……じゃなくて、確かにバルクホルンさんは今が結構厳しい分、反動で旦那さんに甘えそうですね」

エーリカ「(食いつくのはそこかよ!)うん。トゥルーデも今は素直じゃないけど気を許したら結構依存が強くなりそうだなーって思うんだよね」

芳佳「なるほど……私は全然気づきませんでしたけど、言われてみればなんとなくそういうイメージ分かります!赤ちゃんにちょっとだけ嫉妬しちゃうところがかわいいです!」

エーリカ「トゥルーデは何よりも家族を大切にするからきっとトゥルーデの家の子たちは素直ないい子に育つんだろうなぁ」

芳佳「皆さん発育も良さそうです」

エーリカ「色よし張りよしバルクホルン一家ってねー」

芳佳「まあ、ファミリーネームは変わってるかもしれませんけどね」

エーリカ「あっはっは、たしかにそうだった!」

芳佳(でもなんとなく女の子より男の子のほうが似合う気がするなぁ、バルクホルン一家は)

エーリカ「で、ここで終わりじゃ無いのがトゥルーデなんだよね」

芳佳「えっ?どういうことですか?続きがあるんですか?」

エーリカ「そうじゃないって。まあ聞いてよ」

ゲルト「お帰り。遅かったな、また何か軍規違反でもしたのか?」

ゲルト「全くお前は……昔から変わってないな」

ゲルト「ネクタイも曲がってるしバッジもまっすぐなってない……あぁ、階級章も糸が解れてるじゃないか」

ゲルト「ほら、縫っておくからそこに出しておいてくれ」

ゲルト「ん?あぁ、夕食の支度なら出来てるから先に食卓に居てくれ。私もすぐに行く」

ゲルト「む、そう申し訳無さそうな顔をするんじゃない、私が好きでやっているんだ、何を気にかけることがある?」

ゲルト「私はお前が近くにいてくれるだけで幸せなんだ。負担?気にするな」

ゲルト「……心配してくれるならもっと私をリードしてくれたっていいんだぞ?」

ゲルト「ふぅ……やっぱりお前にこうやって抱かれるととても安心できる」

ゲルト「なんだ?まあそう慌てるな」

ゲルト「夜は長いんだ。続きはまた、後でにしないか?」

ゲルト「……リードしれくれるんだろう?楽しみにしてるぞ……」

ゲルト「……あぁ、もちろんだ。誰よりも愛してる。私の○○……」

芳佳「ば、バルクホルンさんが一転して世話焼き側に戻った……だと……!?」

エーリカ「ミヤフジ。トゥルーデはね、相手によって大きく変化すると思うんだよね」

芳佳「バルクホルンさんは妹さんを溺愛してるって聞きましたけどもしかしてそれと関係が……?」

エーリカ「あったり~!トゥルーデの場合、自分より年下だと"私がいてやらないとな"精神が働いて相手をリードしつつ、でも時よりちょっと自分に反発してくるのを期待しちゃったりすると思うんだ」

芳佳「そのちょっと乱暴な感じを期待しちゃうってあたりがお姉さんっぽくてたまりません!!」

エーリカ「一方で相手が年上だった場合、自分が今まで誰かに甘えたりすることが無かった分、ちょっとぎこちないながらも甘えることを覚えて、最終的にそれが癖になって依存しちゃうと」

芳佳「うぅ……!私もバルクホルンさんよりも年上だったらよかったのに……!」

エーリカ「まあトゥルーデはミーナとタメだからねえ。少佐も一個上だけどほぼ同年齢っぽい感じだしうちの部隊じゃ居ないし年上に対するトゥルーデの態度ってのはちょっとよくわからないなぁ」

芳佳「でもだからこそシミュレーションが捗るってものじゃないですか?」

エーリカ「そのとおりだよミヤフジ!わかってきたじゃない!さすが嫁入りシミュレーション2級だね」

芳佳「えへへ~」

エーリカ「よし、じゃあ次はミヤフジ、難しいの行こうか」

芳佳「難しいやつですか?」

エーリカ「うん。じゃあ……そうだね、ペリーヌとかどうだろう」

芳佳「ペリーヌさんかぁ」

エーリカ「ペリーヌは素直じゃないからねー。なかなか本音を見せない所あるし結構難題だと思う」

芳佳「ペリーヌさん、ペリーヌさん」ヌヌヌ

エーリカ(さあ、単なるツンデレの域を抜けられるかな?ミヤフジ……)

ペリーヌ「あら……貴方が見てるその写真、この間孤児院に行った時の写真ですわね」

ペリーヌ「ガリア全土の復興は大変時間がかかりますけど、でもこれからガリアを支える事になる子供たちを支えることなら、今すぐに私の手でできることだと思うんですの」

ペリーヌ「皆いい笑顔をしてますでしょう?希望が感じられますもの」

ペリーヌ「私にできることなんて微々たるものかもしれませんが、この子たちにならきっとガリアをまた立派な国に立て直すことだってできると、わたくしは確信していますわ」

ペリーヌ「あ、あら、そんなお顔なさらないでくださいまし!」

ペリーヌ「いいんですのよ○○さん、何を引け目を感じることがありますの?」

ペリーヌ「貴方は立派な方ですわ。でもわたくし、お顔をする貴方はあまり好きではないんですの」

ペリーヌ「貴方はおっしゃってくれたはずですわ。わたくしと添い遂げて下さると」

ペリーヌ「あの時の貴方はたいそう立派で……だからこそわたくしは貴方と人生を歩もうと決めたんですもの」

ペリーヌ「まぁ確かに心細いところはありますわよ?今がまさにそうですわ。すぐに自信なさげに下を見てしまいますものね」

ペリーヌ「ですが……わたくしにとっては、貴方はかけがえのない存在ですのよ?自覚を持ってくださいまし」

ペリーヌ「貴方は、わたくしを一生懸命に支えてくれようとする、大切な人ですもの」

ペリーヌ「だから、自信を持ってくださいまし。私の、誰よりも愛しい、大切な騎士様……」

エーリカ「ミヤフジ、私はもうそろそろ嫁入りシミュレーターとして独り立ちしてもいい気がするんだ」

芳佳「えぇっ!?今日始めたばっかりですよ!?」

エーリカ「私はてっきりペリーヌだから"辛く当たってしまってからそれをフォローしに行くちょっとかわいい系妻"ペリーヌになるんじゃないかと予想してたけど……このペリーヌはいいね!すごく大人だよ」

芳佳「ありがとうございます!ペリーヌさん、ちょっとつんつんしてしまうのただちょっと今は心の余裕が無いだけだとおもうんです。したがって誰か心の支えになってくれる人が出た場合……」

エーリカ「ペリーヌは真に強くなると。そういう訳だね」

芳佳「はい。きっとペリーヌさんは気品のある、誰にも負けないガイア1の令嬢になると思ったんです」

エーリカ「Wunderbar!Wunderbar Miyafuji!さすが私の一番弟子……!もう教えることはなにもない、むしろ私がいろいろ教わってしまったよ」

芳佳「いえいえそんな、私なんてまだまだハルトマンさんの足元にも及ばないです!」

エーリカ「よーし、じゃあ私もミヤフジのワザマエを盗みつつ、最後にちょっと変化球投げてみるかな」

芳佳「おおっ!よろしくお願いします!」

エーリカ「ペリーヌ……ペリーヌ……ツンツンメガネ……ガリア……フッコウ……」モンモンモン

芳佳(おぉ……ハルトマンさんの中でペリーヌさんが動き出したみたいです……!)

ペリーヌ「……静かですわねぇ」

ペリーヌ「全く無音ではないけれど、遠くに行き交う人の声が聞こえて、風の音がわかりますわ」

ペリーヌ「随分この街も復興しましたわ……世界中から人が集まり、自動車が行き交うほどの街ができるなんて夢のようでしたのに。いつしかもっと街が広がって……ガリア全土をどんな人でも気軽に行き交うことができるようになるのでしょうね」

ペリーヌ「ふふ……それでも昔に戻るだけかもしれませんが、0から元に戻ったんですもの、これは大いなる進歩に違いありませんわね」


ペリーヌ「それでも、この街が焦土となったことも忘れてほしくない、と思ってしまうようになったのは何故でしょうか」

ペリーヌ「もしかしたら……それが私をあの人を結んでいた強い鎹だったのではないかと思ってしまうからかしら……」わたくしったら可笑しいわね、そんな事を思わなくてもあの方とわたくしをつなぐものは、たくさん残っていますのにね」

ペリーヌ「XXさん、よろしいかしら……孫達はそこにいますでしょう?お顔を見たいんですの」

ペリーヌ「まあなんてかわいい孫達……この子たちも時期、このガリアの一員として地方に散ってゆくのでしょう」

ペリーヌ「このガリアはわたくしとあの方だけでsなく、大勢の人が汗水たらして復興させた土地ですの」

ペリーヌ「立派な立派な国ですのよ……この国に誇りを持って生きて行ってくださいな。わたくしの自惚れかもしれませんが……お祖母様からの最後のわがままだと思って、聞いてくださいまし」

ペリーヌ「……なんだか、ぼんやりとしてきましたわ」

ペリーヌ「もうすぐ、あの方ともう一度会えるのでしょうか」

ペリーヌ「あら貴方ったら、もういらしてたんですの?声をかけてくださればよかったのに」

ペリーヌ「お待たせしましたわね。もう何も思い残すことはございませんわ。さあ、行きましょうか」

ペリーヌ「ねえ、久々に……肩を抱いてくださいませんこと?……ふふふ……やっぱり、わたくしは貴方のお傍にいるこの時が、一番幸せでしたのね」

ペリーヌ「これから先わたくし達、ずっと、いっしょにいられますわね」

ペリーヌ「高いところから、貴方とガリアを眺めましょう」

……あの、ハネムーンの時のように。

芳佳「」ヒッグヒッグ

エーリカ「ふぅ……ペリーヌは絶対大往生すると思ったので」

芳佳「べりーぬざぁぁぁん……やずらがに……やずらがに……」

エーリカ「あーあーミヤフジったら顔こんなにグシャグシャにしちゃって、ほらちり紙」

芳佳「チーン!グシュグシュ……ありがどうございまず」

エーリカ「まあ、私もまだまだ捨てたもんじゃないかな!」

芳佳「はい!最後の最後で感動しちゃいました!恐れ入りました!」ペコー

エーリカ「はっはっは。よきにはからえー」

芳佳「ふあぁぁ……なんかいい夢が見られそです!そろそろ私寝室に戻りますね」

エーリカ「そうだなー。私もそろそろ戻らないとトゥルーデに気づかれるかなー。戻ろっと」

芳佳「それじゃあハルトマンさん、おやすみなさい!」

エーリカ「おやすみーミヤフジー」

芳佳「」テテテテ…

エーリカ「……ふぅ。じゃあ最後にこれ、やっとくかな」

芳佳「○○さーん!」

芳佳「はぁはぁ……えへへ、○○さんが近くまで来てるッて聞いたんで、来ちゃいました!」

芳佳「え、近くじゃないって……?いいんです!陸続きなら近くって言っていいんです!」

芳佳「もう!○○さんはそんなに私と会うの嫌なんですかー!?」プクー

芳佳「……え、えへへ……そんな大好きだなんて……わ、私も大好きですよ!」

芳佳「私と会うと別れるのが辛いから会わなかったって、そんなの本末転倒ですよ!」

芳佳「私はいつでも○○さんに会いたいです」

芳佳「ううん、本当はいつでもそばに居たいんです」

芳佳「ご飯を食べて欲しい。お洋服を縫ってあげたい。痛いところを治療してあげたい。毎日大好きって伝えたい」

芳佳「なによりも……その、○○さんに、大好きって言って、ギューってだきしてもらいたいです!」カーッ

芳佳「でも、私達は今、守るために戦っていますから……わがままは言えません」

芳佳「だから私は毎日、誰かを守るために飛びます。なので○○さんも誰かを守るために飛んでください」

芳佳「それが終わったら……今度は、お互いを守るために飛べたらなって思うんです」

芳佳「それまで、いっしょにがんばろうよ!」

芳佳「ハルトマンさん!」





エーリカ「あぁぁぁ!もちろんだよミヤフジ!私、みんなを守るためにとぶよおおおおぉぉぉぉ!!」

ゲルト「うるさいぞハルトマン!今何時だと思ってるんだ!!早く寝ろ!!」


おわり

他のキャラもいつかかくかもしれない じゃあの

芳佳「怖い夢を見たら眠れなくなっちゃった……」

芳佳「うーん、この間ハルトマンさんと夜更かしした時に朝起きるの辛かったし早く寝たいんだけどなぁ」

芳佳「でも暫く眠れそうにないや。リーネちゃんはぐっすりだし……」

リーネ「ヨシカチャン……ヨシカチャン……」

芳佳「私の夢見てるのかな?」

リーネ「私ガ……ショウドク、シナキャ……」

芳佳「私の治療を手伝ってくれてるみたい」

芳佳「起こすのも悪いし今日もブリーフィングルームに行ってみようかな、ハルトマンさんいるかもしれないし」

芳佳「おやすみ、リーネちゃん」

リーネ「ワルイ……ムシ……」

芳佳「ブリーフィングルームはここであってるよね?」トテトテ

芳佳「暗いと雰囲気が変わってまるで迷路みたいだなぁ。ランプ持ってくればよかったよ」ギィ…

芳佳「こんばんは……だれかいますか?」

芳佳「……やっぱり誰も居ないかぁ、どうしようかな。このまま布団に戻ってゴロゴロしてたほうがいいかもしれない」

芳佳「ふぅ、部屋に戻ろう」トコトコ

芳佳「月が綺麗だなぁ。月明かりだけでも案外目って見えるものなんだね」

芳佳「わぁ、地面に影ができてる。そっか、もうちょっとで満月だから……あれ?」

芳佳「滑走路に誰かいる……あれは……」

芳佳「あれ、バルクホルンさん?」

バルクホルン「」ボー

芳佳「近寄ってみたけどやっぱりバルクホルンさんだ!」ジー

芳佳「何やってるんだろう……月を眺めてるのかな?」ジー

芳佳「……なんか月を背に立っててかっこいいなぁ」ジー

バルクホルン「!!」バッ

芳佳「あっごめんなさい、邪魔するつもりは……」

バルクホルン「」ツカツカツカツカツカ

芳佳「すっ、すみませんでした!部屋に戻ります!深夜に出歩いてすみませんでした」バッ

バルクホルン「おい、待て宮藤!」ツカツカツカ

芳佳「ごめんなさぁい~!」

バルクホルン「いや、別に私は怒っている訳ではない、とりあえず余り騒がないでくれ」

芳佳「えっあ……す、すみません」

バルクホルン「いいんだ。まあこんな時間に出歩くのは余り関心しないな」

芳佳「実は怖い夢を見ちゃって……眠れなくなってしまったんです」

バルクホルン「そんな理由か?全く……」

芳佳「うぅ……起きてると朝辛くなるのはわかってるんですけど……」

バルクホルン「まぁ一度起きてしまうと寝にくくなるのは分かる」

バルクホルン「……そ、そうだ宮藤、私と話をしないか?」

芳佳「話、ですか?」

バルクホルン「あぁ、まぁ、お前が眠くなるまでだが」

芳佳「え、いいんですか?そんな悪いですよ……バルクホルンさんまで巻き込んじゃ」

バルクホルン「いや、部下の面倒を見るのも上官の仕事のうちだ。気にするな」

芳佳「じゃ、じゃぁ……少し、お話してもらえると嬉しいかなーって……」

バルクホルン「遠慮するな。ひと目が気になるなら中に移動するが?」

芳佳「バルクホルンさんがいいなら私はここでもいいんですが」

バルクホルン「そ、そうか……?」キョロキョロ

芳佳「?」

バルクホルン「ま、まぁいい。ではここにしよう」

バルクホルン(誰かに聞かれることもないだろう……いや、無い。私達の他誰も起きているはずがない)

芳佳「……な、なんだか」

バルクホルン「なんだ、宮藤」

芳佳「いやその、改まってバルクホルンさんとこうやって話すのって初めてかなって思ったらちょっと緊張しちゃって」

バルクホルン「確かにそうだな。まあなかなかそういう時間を取る事もないし仕方あるまい」

芳佳「えへへ……」

バルクホルン(かわいい)

バルクホルン「クr……宮藤、この前にも深夜にハルトマンと話していたらしいじゃないか」

芳佳「え、あぁはい……すみません、やっぱりいけないですよね」

バルクホルン「いや、他人に迷惑をかけなければいい。訓練に支障が出ない程度ならな」

芳佳「実は私、睡眠時間が長めなんで本当は夜更かししちゃいけないんです」

バルクホルン「確かに宮藤は夜早めに寝ている印象がある。朝食の用意もあるだろうしな。関心なことだ」

芳佳「ありがとうございます。でも一度起きると中々寝付けなくなっちゃうことが結構あるんですよ」

バルクホルン「睡眠のレベルには波があると聞いたことがある。まあ浅い時に起きるとそうなるのかもしれないな」

芳佳「バルクホルンさんはそういう事ないんですか?」

バルクホルン「私か?まあ私は一度眠りにつくと朝まで基本的に起きんな。警報でもならない限りは、だが」

芳佳「羨ましいです。いつもならもう一度眠くなるまで布団の中で横になってるんですけどあの日はちょっと暑くって」

芳佳「寝間着が汗で濡れちゃったので乾かそうかな―と思って風通しのいいブリーフィングルームに行ったんです」

バルクホルン「ほう。そしたらハルトマンの奴が居たと」

芳佳「あ、いえハルトマンさんとは廊下で会って、その後で一緒にブリーフィングルームに行っておしゃべりしました」

バルクホルン(き、きた!)

バルクホルン「そ、そうか!ハルトマンのやつ、一体どんな下らない話で宮藤を寝不足にしたんだろうな!」

芳佳「ち、違いますよバルクホルンさん!ハルトマンさんに私が付き合ってもらったんです、責めないであげてください!」

バルクホルン「なるほど!で、どんなくだらない話だったんだろうな!」

バルクホルン(自然な流れで宮藤から例の話を聞き出す作戦!)

バルクホルン(何を隠そう、私がこうして眠れないでいるのは宮藤が私の嫁入りについてどう考えているか気になってしかたがないからだ!)

バルクホルン(そして何気ない流れで私が宮藤の嫁入り話を発表する!あわよくば……!)

芳佳「うーん、大した話じゃないですよ?ただ色々想像して遊んでただけですし……」

バルクホルン「色々!想像か!」

芳佳「はいー。でもバルクホルンさんにはちょっと失礼かもしれませんし……」

バルクホルン「ますます聞き逃せないな!安心しろ!他言はしないしハルトマンも見逃してやろう!」

バルクホルン(寧ろ事の次第では勲章を授ける可能性もあるな!)

芳佳「……怒らないでくださいよ?」

バルクホルン「上目遣い!」

バルクホルン(ああ、分かった)

芳佳「(上目遣い……?)ええーっと……実は、501の皆さんがお嫁さんになったらどんなになるかなって話をしてたんです」

バルクホルン「ほほう、嫁か!」

芳佳「確かあの時はリーネちゃんとミーナ中佐、坂本さんとペリーヌさん……あとはバルクホルンさんですね」

バルクホルン「何っ私の事も話したのカーそれは気になるナー」

芳佳「あはは、エイラさんのモノマネですか?バルクホルンさんも結構冗談とか言ったりするんですね!意外でした!」

バルクホルン「ま、まあな!部隊の雰囲気を作るのも上官のしごとだからな!」

芳佳「まるでお姉ちゃんみたいです!」

バルクホルン「お姉ちゃん!」

バルクホルン(お姉ちゃん!)

芳佳「バルクホルンさんはお姉ちゃんって聞きましたけど、なんだか分かる気がします」

バルクホルン「そ、そうか!?」

芳佳「はい。私一人っ子なんで、バルクホルンさんみたいなお姉ちゃんがいたらなーって想像しちゃったりして」

バルクホルン「何!?」

バルクホルン(な、なんということだ……ここに来て宮藤が私の妹になりたい宣言、だと……!?)

バルクホルン(私を嫁としてどう思っているのかも気になるが……うわああぁぁぁぁ!!)

バルクホルン(宮藤が私を姉としてどう思っているのかもものすごく気になるじゃないかあああぁぁぁぁ!!)

バルクホルン(何だ!何だこの二択は!どっちを選べばいいんだ!うわあああぁぁぁぁ!!)

芳佳「あの、バルクホルンさん?顔真っ赤ですけど……もしかして熱っぽかったりします?」

バルクホルン「へっ!?あ、いやそそそそんなことはないぞ!」

芳佳「ちょっとおでこ出してください、えいっ」ピトッ

バルクホルン(よ、芳佳が目と鼻の先に!息を感じる!)

芳佳「うーん……ちょっと熱っぽいかも……ごめんなさいバルクホルンさん、もしかして夜風に当たりすぎちゃったかもしれないですね」

バルクホルン「いいいや大丈夫だ!心配はいらないぞ!」

芳佳「私のせいで……もう中に戻りましょうバルクホルンさん!本格的に風邪引いちゃったらいけませんし」

バルクホルン「し、しかしだな……!」

芳佳「いけませんバルクホルンさん!私のせいで風邪引いちゃったなんてなったら、私カールスラントに足向けて眠れなくなっちゃいますし!」グイグイ

バルクホルン(そのままカールスラントに足をつけて生活してもいいと思うぞ!)

芳佳「やっぱりちょっとバルクホルンさん熱っぽいです、無理しちゃいけませんよ!ほら、一緒に部屋戻りましょう」

バルクホルン(芳佳はこう言う時、やはり押しが強いな……)

バルクホルン「わ、私に……」

芳佳「どうしました?」

バルクホルン「私に姉がいたらとしたら……お前のような姉が良いな、と今ふと思ったんだ」

芳佳「あっ!す、すみません……バルクホルンさんは上官なのにこんなに偉そうにしちゃって……!」

バルクホルン「いや、いいんだ……なんだか新鮮な気持ちだ。ありがとう、宮藤」

バルクホルン(これが妹になる喜びなのか……!新感覚だな……!)ハァハァ

芳佳「ちょっと息も荒いですね……バルクホルンさん、歩けますか?」

バルクホルン「あ、ありがとう、大丈夫だ」

芳佳「もう部屋に戻って寝ましょう。明日には良くなってるといいですけど……」

バルクホルン「平気だ。大したことはない……すまないな、宮藤。1人で戻れる。情けないところを見せたな」

芳佳「もしも夜辛くなったらいつでも呼んでくださいね?私、すぐに駆けつけますから!」

バルクホルン「心強いな宮藤……すまない、では先に戻る」

芳佳「あ、バルクホルンさん。私も途中まで一緒に戻ります!ちょっと心配ですし……」


バルクホルン(目的は果たせなかったが今日はぐっすり眠れそうだ)

バルクホルン(姉芳佳か……これは大発見だ。ハルトマンの奴、なかなかやるじゃないか)

バルクホルン(私に姉がいたら……か。今まで一度も考えたことなどなかったからな)

芳佳「あ、バルクホルンさん、足元気をつけてくださいね」

バルクホルン「すまないな、姉さん」

芳佳「はい!……ん?姉さん?」


おわり

おまけ

エーリカ(実は格納庫からずっと見てたんだよトゥルーデ)

エーリカ(ふふ……トゥルーでもやっとミヤフジの姉属性に気づいたんだ)

エーリカ(いやぁもうメロメロですなぁ)ニヤニヤ

エーリカ(……ここ数日ずっと夜中に部屋から出てウロウロしてたもんねぇ)

エーリカ(扶桑の言葉で言うなら柳の下のドジョウってやつかな……まったくトゥルーデったら)

エーリカ(でも今日はよく眠れるんじゃないかなー……っと、私も部屋戻らないと聞いてたのバレちゃうか)

エーリカ(しかしまぁ……なんというか失敗だったかなぁこれ)

エーリカ(またトゥルーデがミヤフジの魅力に気づいてしまった……)

エーリカ(でもまだまだだよトゥルーデ……!ミヤフジマスターの称号は私のもの、ひいてはミヤフジは私のものだ!)



エーリカ(ミヤフジは渡さないもんね!!)


おわり

原作だとエーリカ→ゲルトだけどまあ誤差の範囲ということで
見切り発車でぶつ切りすみませんHTML化依頼してきます

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